JP2016000605A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】空気をより良好に循環させることができるシートを提供すること。
【解決手段】シート(10)は、シートクッション(50)と、シートバック(20)と、シートクッション(50)に着座している着座者(Mn)に送風するための送風機(25)と、を有している。シートバック(20)には、送風機(25)が空気を吸引するための吸引路(26)と、この吸引路(26)を介して吸引された空気を着座者(Mn)に送風するための送風路(27)とが形成されている。吸引路(26)は、シートバック(20)のなかの着座者(Mn)の背中(Ba)が接触可能な部位の上部から、送風機(25)まで形成されている。送風路(27)は、送風機(25)から接触可能な部位の下部まで形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、着座者に送風するための送風機を有しているシートに関する。
車両用シートの一部には、シートバック及びシートクッションに送風機が内蔵されている物が存在する。このようなシートに関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような、車両用シートには、シートバックに送風機が内蔵されている。さらに、シートバックには、送風機が空気を吸引するための吸引路と、この吸引路を介して吸引された空気を着座者に送風するための送風路とが形成されている。吸引路は、シートバックの前面からシートバック内部の送風機まで形成されている。送風路は、送風機からシートバックの前面まで形成されている。
送風機を作動させると、吸引路から車室内の空気が吸引される。吸引された空気は、送風路を通過して乗員の背面に送風される。送風を行うことにより、車両用シートに着座する乗員の快適性を向上させることができる。
ところで、乗員の腰部近傍は、乗員の肩部近傍よりも、シートバックに密着している。これは、送風路を通過する空気に対して、腰部の方が、肩部よりもより大きな抵抗となることを意味する。空気は、より抵抗の少ない部位を通過する。このため、大きな抵抗となる腰部よりも、肩部に多くの空気が送風されることとなる。結果、よりシートバックに密着している腰部近傍には、十分な量の空気が流れない虞がある。この場合には、腰部近傍に、熱や湿気が留まりやすくなる。これらは、乗員の不快感の原因となり得る。
このような問題は、シートクッションにも生じ得る。即ち、臀部と大腿部とでは、臀部の方が、シートクッションに密着している。このため、臀部近傍に、熱や湿気が留まりやすくなる。
さらには、これらの問題は、車両用シートのみに限られず、様々なシートにおいて生じ得る。
特開2007−223542号公報
本発明は、空気をより良好に循環させることができるシートの提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、シートクッションと、シートバックと、前記シートクッションに着座している着座者に送風するための送風機と、を有しているシートにおいて、
前記シートバックには、前記送風機が空気を吸引するための吸引路と、この吸引路を介して吸引された空気を前記着座者に送風するための送風路とが形成され、
前記吸引路は、前記シートバックのなかの前記着座者の背中が接触可能な部位の上部から、前記送風機まで形成され、
前記送風路は、前記送風機から前記接触可能な部位の下部まで形成されていることを特徴とするシートが提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記送風機は、前記シートバックに内蔵されており、
前記吸引路の前記送風機側の端部は、前記送風機の後部に臨んでいる。
請求項3による発明によれば、シートクッションと、このシートクッションに着座している着座者に送風するための送風機と、を有しているシートにおいて、
前記シートクッションには、前記送風機が空気を吸引するための吸引路と、この吸引路を介して吸引された空気を前記着座者に送風するための送風路とが形成され、
前記吸引路は、前記シートクッションのなかの前記着座者が着座する部位の前部から、前記送風機まで形成され、
前記送風路は、前記送風機から前記着座する部位の後部まで形成されていることを特徴とするシートが提供される。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記送風機は、前記シートクッションに内蔵されており、
前記吸引路の前記送風機側の端部は、前記送風機の下部に臨んでいる。
請求項1に係る発明では、吸引路は、シートバックのなかの着座者の背中が接触可能な部位の上部から、送風機まで形成されている。送風路は、送風機から接触可能な部位の下部まで形成されている。即ち、吸引路は、乗員の肩部近傍から送風機まで形成され、送風路は、送風機から乗員の腰部近傍まで形成される。送風機からの空気は、全て乗員の腰部に向かって送風される。より多くの空気が腰部に送風されるため、熱や湿気が腰部の近傍に留まることを抑制できる。一方、肩部近傍には、吸引されることにより、空気の流れが生じる。これにより、熱や湿気が肩部の近傍に留まることを抑制できる。即ち、本発明によれば、腰部及び肩部の近傍に熱や湿気が留まることを抑制することができる。これにより、空気をより良好に循環させることができるシートを提供することができる。
さらに、空気は、肩部近傍から吸引され、腰部近傍から送風される。抵抗の小さな肩部近傍から空気を吸引し、抵抗の大きな腰部近傍に送風する。仮に、腰部近傍から吸引し、肩部近傍から送風した場合には、シートバックに密着している腰部を、さらにシートバックに密着させる虞がある。この場合には、肩部へ送風される空気の流量を十分に確保できない虞がある。この点、抵抗の小さな肩部近傍から空気を吸引することにより、確実に肩部及び腰部の全体に空気を循環させることができる。即ち、圧損の偏りを小さくし、圧損を平準化することができる。
請求項2に係る発明では、吸引路の送風機側の端部は、送風機の後部に臨んでいる。このため、送風路は、送風機の前部又は側部から形成することができる。これにより、送風路の長さをより短くすることができる。送風路の長さを短くすることにより、送風機から乗員の腰部までより円滑に空気を送風することができる。即ち、送風路を短くすることにより、送風される空気の圧損を小さくすることができる。
請求項3に係る発明では、吸引路は、シートクッションのなかの着座者が着座する部位の前部から、送風機まで形成されている。送風路は、送風機から着座する部位の後部まで形成されている。即ち、吸引路は、乗員の大腿部近傍から送風機まで形成され、送風路は、送風機から乗員の臀部近傍まで形成される。送風機からの空気は、全て乗員の臀部に向かって送風される。より多くの空気が臀部に送風されるため、熱や湿気が臀部の近傍に留まることを抑制できる。一方、大腿部近傍には、吸引されることにより、空気の流れが生じる。これにより、熱や湿気が大腿部の近傍に留まることを抑制できる。即ち、本発明によれば、臀部及び大腿部の近傍に熱や湿気が留まることを抑制することができる。これにより、空気をより良好に循環させることができるシートを提供することができる。
さらに、空気は、大腿部近傍から吸引され、臀部近傍から送風される。抵抗の小さな大腿部近傍から空気を吸引し、抵抗の大きな臀部近傍に送風する。仮に、臀部近傍から吸引し、大腿部近傍から送風した場合には、シートクッションに密着している臀部を、さらにシートクッションに密着させる虞がある。この場合には、大腿部へ送風される空気の流量を十分に確保できない虞がある。この点、抵抗の小さな大腿部近傍から空気を吸引することにより、確実に大腿部及び臀部の全体に空気を循環させることができる。即ち、圧損の偏りを小さくし、圧損を平準化することができる。
請求項4に係る発明では、吸引路の送風機側の端部は、送風機の下部に臨んでいる。このため、送風路は、送風機の上部又は側部から形成することができる。これにより、送風路の長さをより短くすることができる。送風路の長さを短くすることにより、送風機から乗員の臀部までより円滑に空気を送風することができる。即ち、送風路を短くすることにより、送風される空気の圧損を小さくすることができる。
本発明の実施例1によるシートの斜視図である。 図1に示されたシートバック及びシートバック部サイドサポートの正面図である。 図2の3−3線断面図である。 図1に示されたシートクッションの前後方向に沿った縦断面図である。 図1に示されたシートの作用を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。以下、本発明によるシートが車両用シートに適用された場合を例に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dwは下を示している。
<実施例>
図1に示されるように、車両用シート10(シート10)は、床パネルに対して前後方向にスライド可能に取り付けられている基部11と、この基部11の上部に固定され乗員(着座者)が着座するシートクッション50と、このシートクッション50の後端から立ち上げられ前後方向にスイング可能なシートバック20と、このシートバック20の上端に固定されているヘッドレスト15と、シートクッション50の左右端部から一体的に立ち上げられているクッション部サイドサポート16,16と、シートバック20の左右端部から一体的に前方に延びるシートバック部サイドサポート18,18とからなる。シートバック部サイドサポート18,18は、共に、乗員の胸部の側方に位置する下部サイドサポート18a,18aと、乗員の肩部の側方に位置する上部サイドサポート18b,18bとからなる。
シートクッション50は、表皮によって覆われている。シートバック20、ヘッドレスト15、クッション部サイドサポート16,16、及び、シートバック部サイドサポート18,18も同様に表皮によって覆われている。図2及び図3に基づき、シートバック20について詳細に説明する。
図2には、シートバック20、及び、シートバック部サイドサポート18,18が、表皮を外された状態において示されている。図2の3−3線に沿った断面である図3も併せて参照する。
シートバック20は、シートバックフレーム21に板材22が支持され、この板材22にシートバック本体23が一体的に形成される構成とされている。即ち、シートバック本体23は、板材22を介して、シートバックフレーム21に支持されている。シートバック本体23の前面23aには、ウレタンスラブ24を配置することもできる。
図2に示されるように、シートバック本体23の前面23aのなかの一点鎖線によって示される領域は、乗員の背中が接触可能な部位CAである。乗員としては、例えば、平均的な大きさの日本人男性が想定される。即ち、着座者の背中が接触可能な部位CAとは、設計の際に想定される、仮想の着座者の背中が接触可能な部位を指す。
なお、着座者としては、平均的な日本人男性を想定しているが、その他の人を想定してシートを設計することも可能である。シートの使用される国、場所等を考慮した上で適宜、条件を設定することができる。
シートバック20には、シートバック側送風機25(送風機25)が内蔵されている。シートバック側送風機25には、周知のファンやブロア等を採用することができる。乗員の背中が接触可能な部位CAの上部から、シートバック側送風機25まで、シートバック側吸引路26(吸引路26)が形成されている。シートバック側吸引路26は、シートバック側送風機25が空気を吸引するための流路である。シートバック側送風機25から、乗員の背中が接触可能な部位CAの下部まで、シートバック側送風路27(送風路27)が形成されている。シートバック側送風路27は、シートバック側送風機25が空気を送風するための流路である。
図3も併せて参照する。シートバック側吸引路26は、シートバック本体23の前面23a側に形成されているシートバック側吸引凹部31と、このシートバック側吸引凹部31に接続されシートバック側送風機25まで延びるシートバック側吸引ダクト32と、からなる。シートバック側吸引凹部31は、シートバック本体23の一部が凹まされることにより形成されている流路である。シートバック側吸引ダクト32は、管状の金属や樹脂によって形成されている。
シートバック側吸引凹部31は、略τ状に形成されている。シートバック本体23の幅方向に沿って直線的に形成されている直線部31aと、この直線部31aから下方且つシートバック本体23の幅外方に向かって延びる湾曲部31bと、からなる。直線部31aは、乗員の両肩を結んだ線に略一致する。
シートバック側吸引ダクト32は、湾曲部31bの底から後方に向かって延びる第1吸引部32aと、この第1吸引部32aの後端から上方に延びる第2吸引部32bと、この第2吸引部32bの上端からシートバック側送風機25の後面に延びる第3吸引部32cと、からなる。第3吸引部32cの端部は、シートバック側送風機25の後面に臨む。
シートバック側送風路27は、シートバック側送風機25の下部側面から下方に延びるシートバック側送風ダクト41と、このシートバック側送風ダクト41の先端が繋げられシートバック本体23の前面23a側に形成されているシートバック側送風凹部42と、からなる。シートバック側送風ダクト41は、管状の金属や樹脂によって形成されている。シートバック側送風凹部42は、シートバック本体23の一部が凹まされることにより形成されている流路である。
シートバック側送風ダクト41は、略L字状を呈する。シートバック側送風ダクト41は、シートバック側送風機25から下方に延びる第1送風部41aと、この第1送風部41aの下端からシートバック側送風凹部42の上端まで延びる第2送風部41bと、からなる。
シートバック側送風凹部42は、シートバック側送風ダクト41が接続される部位から下方に直線状に延びるガイド部42aと、このガイド部42aの下方に梯子状に形成されている梯子形状部42bと、からなる。梯子形状部42bは、シートバック本体23のなかの乗員の腰部に重なる部位に形成されている。図4に基づき、シートクッション(図1、符号50)について、詳細に説明する。
図4に示されるように、シートクッション50は、板材52にクッション本体53が一体的に形成される構成とされている。
図1も併せて参照し、クッション本体53の上面53aのなかの一点鎖線によって示される領域は、乗員が着座する部位SAである。着座者が着座する部位SAとは、設計の際に想定される、仮想の着座者が着座する部位を指す。
シートクッション50には、シートクッション側送風機55(送風機55)が内蔵されている。シートクッション側送風機55には、周知のファンやブロア等を採用することができる。乗員が着座する部位SAの前部から、シートクッション側送風機55まで、シートクッション側吸引路56(吸引路56)が形成されている。シートクッション側吸引路56は、シートクッション側送風機55が空気を吸引するための流路である。シートクッション側送風機55から、乗員が着座する部位SAの後部まで、シートクッション側送風路57(送風路57)が形成されている。シートクッション側送風路57は、シートクッション側送風機25が空気を送風するための流路である。
シートクッション側吸引路56は、クッション本体53の上面53a側に形成されているシートクッション側吸引凹部61と、このシートクッション側吸引凹部61に接続されシートクッション側送風機55まで延びるシートクッション側吸引ダクト62と、からなる。シートクッション側吸引凹部61は、クッション本体53の一部が凹まされることにより形成されている流路である。シートクッション側吸引ダクト62は、管状の金属や樹脂によって形成されている。
シートクッション側吸引凹部61は、略矩形状に形成されている。シートクッション側吸引凹部61は、乗員の大腿部が接触する部位に形成されている。
シートクッション側吸引ダクト62は、シートクッション側吸引凹部61の底から下方に向かって延びる第1吸引部62aと、この第1吸引部62aの下端から後方に延びる第2吸引部62bと、からなる。第2吸引部62bの後端は、シートクッション側送風機55の下面に臨んでいる。
シートクッション側送風路57は、シートクッション側送風機55の後部側面から後方に延びるシートクッション側送風ダクト71と、このシートクッション側送風ダクト71の先端が繋げられクッション本体53の上面53a側に形成されているシートクッション側送風凹部72と、からなる。シートバック側送風ダクト41は、管状の金属や樹脂によって形成されている。シートバック側送風凹部42は、シートバック本体23の一部が凹まされることにより形成されている流路である。シートバック側送風凹部42は、乗員の臀部が接触する部位に形成されている。
シートクッション側送風ダクト71は、略L字状を呈する。シートクッション側送風ダクト71は、シートクッション側送風機55から後方に延びる第1送風部71aと、この第1送風部71aの下端からシートクッション側送風凹部72の上端まで延びる第2送風部71bと、からなる。図5に基づいて、本発明による車両用シート10の作用について説明する。
図5に示されるように、シートバック側送風機25が作動すると、シートバック側吸引路26から車室内の空気が吸引される。吸引された空気は、シートバック側送風機25を通過し、シートバック側送風路27へ送風される。
図1も参照して、シートバック側吸引路26は、シートバック20のなかの乗員Mn(着座者)の背中Baが接触可能な部位CAの上部から、シートバック側送風機25まで形成されている。即ち、シートバック側吸引路26は、乗員Mnの肩部Sh近傍からシートバック側送風機25まで形成されている。このため、車室内の空気は乗員Mnの肩部Sh近傍から吸引される。
シートバック側送風路27は、シートバック側送風機25から接触可能な部位CAの下部まで形成されている。シートバック側送風路27は、シートバック側送風機25から乗員Mnの腰部Lo近傍まで形成される。シートバック側送風機25からの空気は、全て乗員Mnの腰部Loに向かって送風される。
同様に、シートクッション側送風機55が作動すると、シートクッション側吸引路56から車室内の空気が吸引される。吸引された空気は、シートクッション側送風機55を通過し、シートクッション側送風路57へ送風される。
シートクッション側吸引路56は、シートクッション50のなかの乗員Mn(着座者)が着座する部位SAの前部から、シートクッション側送風機55まで形成されている。即ち、シートクッション側吸引路56は、乗員Mnの大腿部Th近傍からシートクッション側送風機55まで形成されている。このため、車室内の空気は乗員Mnの大腿部Th近傍から吸引される。
シートクッション側送風路57は、シートクッション側送風機55から着座する部位SAの後部まで形成されている。即ち、シートクッション側送風路57は、シートクッション側送風機55から乗員Mnの臀部Hi近傍まで形成される。シートクッション側送風機55からの空気は、全て乗員Mnの臀部Hiに向かって送風される。
なお、送風機25,55は、車両のインストルメントパネルに設けられたスイッチを、オンオフ操作することにより、作動及び停止を切り替えることができる。この他にも、イグニッションスイッチに連動させて、連続的に作動させることもできる。さらには、温度センサや湿度センサを設け、これらに基づいて自動的に送風機25,55の作動及び停止を切り替えてもよい。送風機25,55の運転条件については、任意の方法を採用することができる。次に、本発明の効果について説明する。
シートバック側送風機25からの空気は、全て乗員Mnの腰部Loに向かって送風される。より多くの空気が腰部Loに送風されるため、熱や湿気が腰部Loの近傍に留まることを抑制できる。一方、肩部Sh近傍には、吸引されることにより、空気の流れが生じる。これにより、熱や湿気が肩部Shの近傍に留まることを抑制できる。即ち、本発明によれば、腰部Lo及び肩部Shの近傍に熱や湿気が留まることを抑制することができる。これにより、空気をより良好に循環させることができる車両用シート10を提供することができる。
さらに、空気は、肩部Sh近傍から吸引され、腰部Lo近傍から送風される。抵抗の小さな肩部Sh近傍から空気を吸引し、抵抗の大きな腰部Lo近傍に送風する。仮に、腰部Lo近傍から吸引し、肩部Sh近傍から送風した場合には、シートバック20に密着している腰部Loを、さらにシートバック20に密着させる虞がある。この場合には、肩部Shへ送風される空気の流量を十分に確保できない虞がある。この点、抵抗の小さな肩部Sh近傍から空気を吸引することにより、確実に肩部Sh及び腰部Loの全体に空気を循環させることができる。即ち、圧損の偏りを小さくし、圧損を平準化することができる。
さらに、シートバック側吸引路26の送風機側の端部26aは、シートバック側送風機25の後部に臨んでいる。このため、シートバック側送風路27は、シートバック側送風機25の側部から形成することができる。これにより、シートバック側送風路27の長さをより短くすることができる。シートバック側送風路27の長さを短くすることにより、シートバック側送風機25から乗員Mnの腰部Loまでより円滑に空気を送風することができる。即ち、シートバック側送風路27を短くすることにより、送風される空気の圧損を小さくすることができる。
さらに、シートバック側送風ダクト41は、シートバック20の幅方向中央に繋げられている。これにより、シートバック側送風凹部42の左右に均等に送風することができる。乗員Mnの腰部Loの左右に均等に送風することができる。
シートクッション50についても、シートバック20と同様の効果を得ることができる。即ち、シートクッション側送風機55からの空気は、全て乗員Mnの臀部Hiに向かって送風される。より多くの空気が臀部Hiに送風されるため、熱や湿気が臀部Hiの近傍に留まることを抑制できる。一方、大腿部Th近傍には、吸引されることにより、空気の流れが生じる。これにより、熱や湿気が大腿部Thの近傍に留まることを抑制できる。即ち、本発明によれば、臀部Hi及び大腿部Thの近傍に熱や湿気が留まることを抑制することができる。これにより、空気をより良好に循環させることができる車両用シート10を提供することができる。
さらに、空気は、大腿部Th近傍から吸引され、臀部Hi近傍から送風される。抵抗の小さな大腿部Th近傍から空気を吸引し、抵抗の大きな臀部Hi近傍に送風する。仮に、臀部Hi近傍から吸引し、大腿部Th近傍から送風した場合には、シートクッション50に密着している臀部Hiを、さらにシートクッション50に密着させる虞がある。この場合には、大腿部Thへ送風される空気の流量を十分に確保できない虞がある。この点、抵抗の小さな大腿部Th近傍から空気を吸引することにより、確実に大腿部Th及び臀部Hiの全体に空気を循環させることができる。即ち、圧損の偏りを小さくし、圧損を平準化することができる。
さらに、シートクッション側吸引路56の送風機側の端部56aは、シートクッション側送風機55の下部に臨んでいる。このため、シートクッション側送風路57は、シートクッション側送風機55の側部から形成することができる。これにより、シートクッション側送風路57の長さをより短くすることができる。シートクッション側送風路57の長さを短くすることにより、シートクッション側送風機55から乗員Mnの臀部Hiまでより円滑に空気を送風することができる。即ち、シートクッション側送風路57を短くすることにより、送風される空気の圧損を小さくすることができる。
さらに、シートクッション側送風ダクト71の先端は、シートクッション側送風凹部72の中央に臨んでいる。これにより、シートクッション側送風凹部72の全体に均等に送風することができる。これにより、乗員Mnの臀部Hiの全体に均等に送風することができる。
尚、実施例においては、シートは、車両に搭載された場合を例に説明を行った。しかし、本発明のシートは、その他の乗り物のシートにも適用可能である。より具体的には、二輪車、三輪車、電車、飛行機、船舶、車いす、ベビーカー(stroller)等の乗り物を含む。さらに、乗り物以外のシートであっても、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、適用可能である。
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明のシートは、車両用シートに好適である。
10…車両用シート(シート)
20…シートバック
25…シートバック側送風機(送風機)
26…シートバック側吸引路(吸引路)
26a…シートバック側送風機側の端部
27…シートバック側送風路(送風路)
50…シートクッション
55…シートクッション側送風機(送風機)
56…シートクッション側吸引路(吸引路)
56a…シートクッション側送風機側の端部
57…シートクッション側送風路(送風路)
Mn…乗員(着座者)
Ba…背中
CA…着座者の背中が接触可能な部位
SA…着座者が着座する部位

Claims (4)

  1. シートクッション(50)と、シートバック(20)と、前記シートクッション(50)に着座している着座者(Mn)に送風するための送風機(25)と、を有しているシート(10)において、
    前記シートバック(20)には、前記送風機(25)が空気を吸引するための吸引路(26)と、この吸引路(26)を介して吸引された空気を前記着座者(Mn)に送風するための送風路(27)とが形成され、
    前記吸引路(26)は、前記シートバック(20)のなかの前記着座者(Mn)の背中(Ba)が接触可能な部位(CA)の上部から、前記送風機(25)まで形成され、
    前記送風路(27)は、前記送風機(25)から前記接触可能な部位(CA)の下部まで形成されていることを特徴とするシート。
  2. 前記送風機(25)は、前記シートバック(20)に内蔵されており、
    前記吸引路(26)の前記送風機側の端部(26a)は、前記送風機(25)の後部に臨んでいることを特徴とする請求項1記載のシート。
  3. シートクッション(50)と、このシートクッション(50)に着座している着座者(Mn)に送風するための送風機(55)と、を有しているシート(10)において、
    前記シートクッション(50)には、前記送風機(55)が空気を吸引するための吸引路(56)と、この吸引路(56)を介して吸引された空気を前記着座者(Mn)に送風するための送風路(57)とが形成され、
    前記吸引路(56)は、前記シートクッション(50)のなかの前記着座者(Mn)が着座する部位(SA)の前部から、前記送風機(55)まで形成され、
    前記送風路(57)は、前記送風機(55)から前記着座する部位(SA)の後部まで形成されていることを特徴とするシート。
  4. 前記送風機(55)は、前記シートクッション(50)に内蔵されており、
    前記吸引路(56)の前記送風機側の端部(56a)は、前記送風機(55)の下部に臨んでいることを特徴とする請求項3記載のシート。
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