JP2015516507A - 希土類元素及びレアメタルを回収するプロセス - Google Patents

希土類元素及びレアメタルを回収するプロセス Download PDF

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Abstract

少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスが提供される。そのようなプロセスは、(i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを含む酸性組成物を得る工程と;組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程とを含む。例えば、様々な希土類元素(例えば、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムなど)及び、様々なレアメタル(例えば、インジウム、ジルコニウム、リチウム、ガリウム)をそのようなプロセスの使用により抽出することができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年3月19日に出願された国際出願PCT/CA2012/000253号明細書、2012年5月3日に出願された国際出願PCT/CA2012/000419号明細書;2012年9月19日に出願された米国特許出願公開第61/703,219号明細書;及び2012年9月26日に出願された米国特許出願公開第61/705,807号明細書の優先権を主張する。これらの文書は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、希土類元素(REE)及びレアメタル(RM)の回収、抽出及び/又は単離に適用される化学の分野における改善に関する。例えば、そのようなプロセスは、様々な物質及びその誘導体、例えばアルミニウム含有物質及び誘導体、鉄含有物質及び誘導体、亜鉛含有物質及びその誘導体、銅含有物質及びその誘導体、ニッケル含有物質及びその誘導体、並びにチタン含有物質及びその誘導体から希土類元素を得るのに有用である。
様々な技術において、希土類元素に対する必要性は増加している。少数の国において、希土類元素の採鉱を再建する努力が企てられてきた。将来、希土類元素の供給は、抽出及び製造工程の採算性、並びにそのような希土類元素を必要とする技術革新に相当に依存する。
そのため、希土類元素を抽出するための既存の解決策に代わる代替策を提供することが必要とされている。
一態様によると、少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
(i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを含む酸性組成物を得る工程と;
組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程と
を含むプロセスが提供される。
別の態様によると、少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
(i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタル、並びに(ii)少なくとも1種の金属イオンを含む酸性組成物を得る工程と;
抽出剤、イオン交換(echange)樹脂によって及び/又は組成物を還元剤と反応させることによって、少なくとも1種の金属イオンを酸性組成物から少なくとも部分的に取り出し、それによって少なくとも1種の金属イオンの含有率が低下した組成物を得る工程と;
少なくとも1種の金属イオンの含有率が低下した組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程と
を含むプロセスが提供される。
別の態様によると、少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
(i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタル、並びに(ii)少なくとも1種の鉄イオンを含む酸性組成物を得る工程と;
抽出剤、イオン交換(echange)樹脂によって及び/又は組成物を還元剤と反応させることによって、少なくとも1種の鉄イオンを酸性組成物から少なくとも部分的に取り出し、それによって少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物を得る工程と;
少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程と
を含むプロセスが提供される。
別の態様によると、少なくとも1種の物質から少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
少なくとも1種の物質を少なくとも1種の酸で浸出し、その結果、少なくとも1種の金属イオン、及び少なくとも1種の希土類元素を含む浸出液を得る工程と;
少なくとも1種の金属イオンを浸出液から実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離し、場合によって沈殿物を得る工程と;
少なくとも1種の希土類元素を浸出液及び/又は沈殿物から実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離する工程と
を含むプロセスが提供される。
別の態様によると、少なくとも1種の希土類元素を少なくとも1種の物質から抽出するプロセスであって、
少なくとも1種の物質を少なくとも1種の酸で浸出し、その結果、少なくとも1種の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素を含む浸出液を得る工程と;
少なくとも1種の希土類元素及び少なくとも1種の金属イオンから選ばれる少なくとも1種の成員を選択的に沈殿させる工程と
を含むプロセスが提供される。
一態様によると、少なくとも1種の物質から少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
少なくとも1種の物質を少なくとも1種の酸で浸出し、その結果、少なくとも1種の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素を含む浸出液を得る工程と;
場合によって、少なくとも1種の希土類元素を浸出液及び/又は沈殿物から実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離し、少なくとも1種の金属イオンを浸出液から実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離し、場合によって沈殿物を得る工程と;
少なくとも1種の希土類元素を浸出液及び/又は沈殿物から実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離する工程と
を含むプロセスが提供される。
別の例によると、少なくとも1種の希土類元素を少なくとも1種の物質から回収するプロセスであって、
少なくとも1種の物質を少なくとも1種の酸で浸出し、その結果、少なくとも1種の金属イオン、少なくとも1種の希土類元素及び固形物を含む浸出液を得、固形物から浸出液を分離する工程と;
少なくとも1種の金属イオンを浸出液から実質的に選択的に取り出し、場合によって沈殿物を得る工程と;
少なくとも1種の希土類元素を浸出液及び/又は沈殿物から実質的に選択的に取り出す工程と
を含むプロセスが提供される。
別の例によると、少なくとも1種の物質から少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
少なくとも1種の物質を少なくとも1種の酸で浸出し、その結果、少なくとも1種の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素並びに固形物を含む浸出液を得、固形物から浸出液を分離する工程と;
少なくとも1種の希土類元素及び少なくとも1種の金属イオンから選ばれる少なくとも1つの成員を浸出液から実質的に選択的に取り出す工程と
を含むプロセスが提供される。
以下の図面において、本開示の様々な実施形態を例としてのみ表す。
本開示による、アルミナ及び希土類元素を含む様々な他の生成物を調製するプロセスの例のブロックダイヤグラムを示す。 本開示による、アルミナ及び希土類元素を含む様々な他の生成物を調製するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す。 図2に示すプロセスと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 図2に示すプロセスと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す。 図3に示すプロセスと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。
本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す。 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す。 図4A及び4Bに示すものと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 図4A及び4Bに示すものと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す; 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す; 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す; 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す;
図5A、5B、5C、及び5Dに示すものと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 図5A、5B、5C、及び5Dに示すものと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 図5A、5B、5C、及び5Dに示すものと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 図5A、5B、5C、及び5Dに示すものと同様のプロセスのブロックダイヤグラムを示す。 本開示によるプロセスの間に得られた様々な希土類元素及びレアメタルについての沈殿収率(%)を表す。 本開示によるプロセスの間に得られた様々な希土類元素及びレアメタルについての沈殿収率(%)を表す。 本開示によるプロセスの間に得られた様々な希土類元素及びレアメタルについての沈殿収率(%)を表す。 本開示によるプロセスの間に得られた様々な希土類元素及びレアメタルについての沈殿収率(%)を表す。 本開示によるプロセスの間に得られた様々な希土類元素及びレアメタルについての沈殿収率(%)を表す。 本開示によるプロセスの間に得られた様々な希土類元素及びレアメタルについての沈殿収率(%)を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示によるプロセスの間に、化合物の抽出を実行した際に得られた様々な結果を示す曲線を表す。 本開示による、希土類元素を抽出するプロセスの別の例のブロックダイヤグラムを示す。
追加の特色及び利点は、例として説明される様々な実施形態の以下の記載からより容易に明白になるであろう。
希土類元素の回収は、例えば、本開示に記載されるプロセスにおいて様々な段階で行うことができることを見いだした。さらに、このようなプロセスは、たとえ希土類元素が微量であることがわかったとしても、有用になり得ることを見いだした。このようなプロセスは、実質的に精製又は高純度化された溶液から希土類元素を抽出するのに特に有用になり得ることもまた見いだした。例えば、これらのプロセスは、いくつかの主成分が取り出された溶液に適用することができるので有用になり得る。これらはまた、いくつかの主成分の取り出し前に溶液に適用することができる。
表現「少なくとも1種の金属イオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、そのような金属のイオンの可能な形態すべてから選ばれるイオンの少なくとも1種類を指す。例えば、金属「M」がM2+又はM3+であり得る場合、金属Mに対する少なくとも1種の金属イオンはM2+又はM3+のどちらであってもよい。例えば、金属は、アルミニウム、鉄、亜鉛、銅、ニッケル、マグネシウム、チタンなどから選ぶことができる、
表現「少なくとも1種のアルミニウムイオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、アルミニウムイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類のアルミニウムイオンを指す。例えば、少なくとも1種のアルミニウムイオンはAl3+であってもよい。
表現「少なくとも1種の鉄イオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、Feイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類の鉄イオンを指す。例えば、少なくとも1種の鉄イオンは、Fe2+、Fe3+又はその混合物であってもよい。
表現「少なくとも1種の亜鉛イオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、Znイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類の亜鉛イオンを指す。例えば、少なくとも1種の亜鉛イオンはZn2+であってもよい。
表現「少なくとも1種の銅イオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、Cuイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類の銅イオンを指す。例えば、少なくとも1種の銅イオンは、Cu1+若しくはCu2+又はその混合物であってもよい。
表現「少なくとも1種のニッケルイオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、Niイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類のニッケルイオンを指す。例えば、少なくとも1種のニッケルイオンは、Ni2+若しくはNi3+又はその混合物であってもよい。
表現「少なくとも1種のマグネシウムイオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、Mgイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類のマグネシウムイオンを指す。例えば、少なくとも1種のマグネシウムイオンはMg2+であってもよい。
表現「少なくとも1種のチタンイオン」は、本明細書において使用される場合、例えば、Tiイオンの可能な形態すべてから選ばれる少なくとも1種類のチタンイオンを指す。例えば、少なくとも1種のチタンイオンは、Ti3+若しくはTi4+又はその混合物であってもよい。
表現「少なくとも1種の希土類元素」は、本明細書において使用される場合、例えば、その可能な形態すべての本開示に記載される希土類元素すべてから選ばれる少なくとも1種類の希土類元素を指す。
表現「少なくとも1種のレアメタル」は、本明細書において使用される場合、例えば、その可能な形態すべての本開示に記載されるレアメタルすべてから選ばれる少なくとも1種類のレアメタルを指す。
表現「Gaを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のガリウムを含む溶液を指す。
表現「Ceを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のセリウムを含む溶液を指す。
表現「Scを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のスカンジウムを含む溶液を指す。
表現「Smを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のサマリウムを含む溶液を指す。
表現「Euを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のユーロピウムを含む溶液を指す。
表現「Gdを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のガドリニウムを含む溶液を指す。
表現「Yを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のイットリウムを含む溶液を指す。
表現「Prを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のプラセオジムを含む溶液を指す。
表現「Ndを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のネオジムを含む溶液を指す。
表現「Laを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のランタンを含む溶液を指す。
表現「Erを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のエルビウムを含む溶液を指す。
表現「Dyを含まない溶液」は、本明細書において使用される場合、例えば、約5%w/v、2%w/v又は1%w/v未満のジスプロシウムを含む溶液を指す。
表現「希土類元素」は、本明細書において使用される場合、例えば、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム及びルテチウムから選ばれる希元素を指す。頭字語「REE」は、本開示において「希土類元素」の同義語として使用することができる。
表現「レアメタル」は、本明細書において使用される場合、例えば、インジウム、ジルコニウム、リチウム及びガリウムから選ばれるレアメタルを指す。これらのレアメタルは、様々な形態、例えばハロゲン化物(例えば塩化物)、酸化物、硫酸塩、シュウ酸塩、水酸化物などの形態で元素の形態(又は金属の形態)であってもよい。頭字語「RM」は、本開示において「レアメタル」の同義語として使用することができる。
用語「REEO又はREE−O」は、本開示において使用される場合、希土類元素酸化物を指す。
用語「RMO又はRM−O」は、本開示において使用される場合、レアメタル酸化物を指す。
程度の用語、例えば「約」及び「およそ」は、本明細書において使用される場合、最終結果が著しく変化されないように修飾される用語の妥当な量の乖離を意味する。程度のこれらの用語は、修飾される語の意味をこの乖離が否定しない限り、修飾される用語の少なくとも±5%又は少なくとも±10%の乖離を含むものとなるはずである。
本開示のプロセスにおいて、浸出後、浸出液から少なくとも1種の希土類元素及び少なくとも1種の金属から選ばれる少なくとも1つの成員の実質的に選択的な取り出しは、様々な方式で行うことができる。少なくとも1種の金属イオン(又は第2の金属イオン)を取り出すことができ、次いで、第1の金属イオンを取り出すことができ、最終的に、少なくとも1種の希土類元素を取り出すことができる。代替として、第1の金属イオンを取り出すことができ、次いで、第2の金属イオンを取り出すことができ、最終的に、少なくとも1種の希土類元素を取り出すことができる。別の例によると、少なくとも1種の希土類元素を取り出すことができ、次いで、第1の金属イオンを取り出すことができ、最終的に、第2の金属イオンを取り出すことができる。また、少なくとも1種の希土類元素を取り出すことができ、次いで、第2の金属イオンを取り出すことができ、最終的に、第1の金属イオンを取り出すことができる。他の様々な可能な組み合わせも目論むことができる。
少なくとも1種の物質を浸出するために使用される少なくとも1種の酸は、HCl、HSO、HNO又はその混合物であってもよい。複数の酸を混合物として、又は別々に使用することができる。これらの酸を用いて調製された溶液は、様々な濃度で使用することができる。例えば、濃縮溶液を使用することができる。例えば6M又は12MのHClを使用することができる。例えば、最大98重量%又は100重量%HSOを使用することができる。例えば、18wt%又は32wt%を使用することができる。
例えば、少なくとも1種の物質は、約15から約45重量%、約20から約45重量%、約25から約45重量%、約26から約42重量%、約28から約40重量%、約30から約38重量%、又は25から36重量%の間の濃度を有するHClを用いて浸出することができる。
浸出はまた、気相の乾燥した高濃度の酸(例えば、85%、90%又は95%)を水溶液へ添加することにより実行することができる。代替として、浸出はまた、弱酸溶液(例えば<3重量%)の使用により実行することができる。
例えば、浸出は、第1の反応器での約18から約32重量%の濃度を有するHClの使用によって、次いで、第2の反応器での約90から約95重量%の濃度を有するHClの使用によって実行することができる。
例えば、少なくとも1種の物質は、約125から約225℃、約150から約200℃、約160から約180℃、又は約165から約170℃の温度で浸出することができる。
例えば、浸出は圧力下で実行することができる。例えば、圧力は、約100から約300又は約150から約200psigであってもよい。浸出は、約30分から約5時間の間、実行することができる。例えば、浸出は約60℃から約200℃の温度で実行することができる。
例えば、浸出は、オートクレーブ中で圧力下に実行することができる。例えば、浸出は、5KPagから約850KPag、50KPagから約800KPag、100KPagから約750KPag、150KPagから約700KPag、200KPagから約600KPag、又は250KPagから約500KPagの圧力で実行することができる。
例えば、浸出は、少なくとも80℃、少なくとも90℃、又は約100℃から約110℃の温度で実行することができる。ある事例において、浸出は、ある種の鉱石中の希土類元素の抽出収率を高めるようにより高温度で行うことができる。例えば、浸出は、少なくとも100℃、少なくとも120℃、少なくとも130℃、少なくとも140℃、又は約140℃から約175℃の温度で実行することができる。
例えば、浸出液中で、少なくとも1種の希土類元素はイオンの形態であってもよい。
例えば、浸出後、少なくとも1種の希土類元素は可溶化して溶液にすることができ、塩素、硫酸塩、硝酸塩又はその水和物などと会合した可溶性イオンとして見いだすことができる。
例えば、浸出後、pHを上げるために(必要なら)様々な塩基、例えばKOH、NaOH、Ca(OH)、CaO、MgO、Mg(OH)、CaCO、NaCO、NaHCO、CO又はその混合物を使用することができる。
例えば、少なくとも1種の物質は、アルミニウム含有物質及び誘導体、鉄含有物質及び誘導体、亜鉛含有物質及びその誘導体、銅含有物質及びその誘導体、ニッケル含有物質及びその誘導体、マグネシウム含有物質及びその誘導体、並びにチタン含有物質及びその誘導体から選ぶことができる。
例えば、少なくとも1種のアルミニウム含有物質は少なくとも1種のアルミニウム含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種の鉄含有物質は少なくとも1種の鉄含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種の亜鉛含有物質は少なくとも1種の亜鉛含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種の銅含有物質は少なくとも1種の銅含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種のニッケル含有物質は少なくとも1種のニッケル含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種のマグネシウム含有物質は少なくとも1種のマグネシウム含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種のチタン含有物質は少なくとも1種のチタン含有鉱石であってもよい。
例えば、少なくとも1種の金属イオンは、少なくとも1種のアルミニウムイオン、少なくとも1種の亜鉛イオン、少なくとも1種の銅イオン、少なくとも1種のニッケルイオン、少なくとも1種のマグネシウムイオン、少なくとも1種のチタンイオン及び/又は少なくとも1種の鉄イオンを含むことができる。
例えば、少なくとも1種の金属イオンは、第1の金属イオン及び第2の金属イオンを含むことができる。
例えば、第1の金属イオンは、少なくとも1種のアルミニウムイオン、少なくとも1種の亜鉛イオン、少なくとも1種の銅イオン、少なくとも1種のニッケルイオン、少なくとも1種のチタンイオン及び/又は少なくとも1種の鉄イオンを含むことができる。
例えば、第2の金属イオンは、少なくとも1種のアルミニウムイオン、少なくとも1種の亜鉛イオン、少なくとも1種の銅イオン、少なくとも1種のニッケルイオン、少なくとも1種のチタンイオン及び/又は少なくとも1種の鉄イオンを含むことができる。
例えば、第1の金属イオンは少なくとも1種のアルミニウムイオンであってもよい。
例えば、第2の金属イオンは少なくとも1種の鉄イオンであってもよい。
例えば、少なくとも1種の金属イオンは、イオン交換樹脂又はイオン交換システムの使用により取り出すことができる。例えば、そのようなイオン交換樹脂又はシステムは、少なくとも1種の金属イオンを捕獲しつつ、希土類元素の塩化物及びレアメタルの塩化物のみがそれを通り抜けるのに効果的になることができる。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンを沈殿させることができる。少なくとも1種の鉄イオンは、沈殿させる場合、イオンの沈殿によって沈殿させることができ、様々な塩、その水酸化物、塩化物又は水和物の形態で沈殿させることができる。例えば、少なくとも1種の鉄イオンは、FeCl、FeCl、Fe(OH)、Fe(OH)、ヘマタイト、ゲータイト(geotite)、ジャロサイト又はその水和物として沈殿させることができる。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンの沈殿後、少なくとも1種の希土類元素は可溶化して溶液にすることができ、水酸化物若しくは塩、又はその水和物として会合した可溶性イオンとして見いだすことができる。
例えば、少なくともアルミニウムイオンは沈殿させることができる。少なくともアルミニウムイオンを沈殿させる場合、イオンの沈殿によって沈殿させることができ、様々な塩(塩化物、硫酸塩などの)又はその水酸化物若しくは水和物の形態で沈殿させることができる。例えば、少なくとも1種のアルミニウムイオンは、Al(OH)、AlCl・6HO、Al(SO、又はその水和物として沈殿させることができる。
例えば、少なくとも1種の金属イオンの沈殿後、少なくとも1種の希土類元素は可溶化して溶液にすることができ、水酸化物又はその塩若しくは水和物と会合したイオンとして見いだすことができる。
例えば、少なくとも1種の金属イオンの沈殿後、残余及び実質的に高純度化又は精製された溶液は、残余の可溶性イオン、例えばCl、SO 2−、Naの混合物中に少なくとも1種の希土類元素を含有することができる。
本開示のプロセスは様々な物質の処理に効果的であり得る。少なくとも1種の物質はアルミニウム含有物質であってもよい。アルミニウム含有物質はアルミニウム含有鉱石であってもよい。例えば、粘土、粘土岩、泥岩、ベリル、氷晶石、ガーネット、スピネル、ボーキサイト又はその混合物を出発物質として使用することができる。アルミニウム含有物質はまた、リサイクルされた産業用アルミニウム含有物質、例えばスラグであってもよい。アルミニウム含有物質はまた赤泥であってもよい。
本開示のプロセスは、様々なニッケル含有鉱石の処理に効果的であり得る。例えば、ニッコライト、カマサイト、テーナイト、リモナイト、ケイニッケル鉱、ラテライト、硫鉄ニッケル鉱、又はその混合物を使用することができる。
本開示のプロセスは、様々な亜鉛含有鉱石の処理に効果的であり得る。例えば、スミソナイト、ワールカーナイト(warikahnite)、閃亜鉛鉱又はその混合物を使用することができる。
本開示のプロセスは、様々な銅含有鉱石の処理に効果的であり得る。例えば、銅含有酸化物鉱石を使用することができる。例えば、黄銅鉱、輝銅鉱、銅藍、斑銅鉱、四面銅鉱、マラカイト、藍銅鉱、赤銅鉱、珪孔雀石(chrysocolla)、又はその混合物も使用することができる。
本開示のプロセスは、様々なマグネシウム含有物質の処理に効果的であり得る。例えば、蛇紋石をこのようなプロセスによって処理することができる。さらに、アンチゴライト、クリソタイル及びリザルダイトの他、様々なマグネシウム廃棄物質(meterials)、並びに不合格品、例えば産業及び鉱業の廃棄物及びその混合物もこのようなプロセスによって処理することができる。
本開示のプロセスは、様々なチタン含有鉱石の処理に効果的であり得る。例えば、エクエンドレーザイト(ecandrewsite)、ゲイキ石(geikielite)、パイロファン石(pyrophanite)、イルメナイト、ルチル又はその混合物を使用することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素を、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、及びルテチウムから選ぶことができる。
例えば、少なくとも1種のレアメタルを、インジウム、ジルコニウム、リチウム及びガリウムから選ぶことができる。
例えば、希土類元素は、時には2つのカテゴリ、軽希土類元素(LRE)及び重希土類元素(HRE)に分けることができる。軽希土類元素は、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム及びサマリウム(原子番号57−62)を含むことができ、重いものより、通常豊富である。
例えば、少なくとも1種の希元素は、様々な塩、酸化物、水酸化物及びその水和物の形態で抽出することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、スカンジウム、ガリウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、エルビウム、イッテルビウム及びその混合物から選ぶことができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、スカンジウム、ガリウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスプロシウム及びその混合物から選ばれる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、スカンジウム、ガリウム、イットリウム、セリウム及びその混合物から選ばれる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素はイットリウムであってもよい。
例えば、少なくとも1種の希土類元素はスカンジウムであってもよい。
例えば、少なくとも1種の希土類元素はガリウムであってもよい。
例えば、少なくとも1種の希土類元素はセリウムであってもよい。
例えば、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、少なくとも1種の金属イオン、少なくとも1種の希土類元素及び固形物を含む浸出液を得、固形物から浸出液を分離する工程と;
浸出液から少なくとも1種の金属イオンを実質的に選択的に取り出し、それによって金属イオン、及び少なくとも1種の希土類元素を含む組成物を得る工程と;
少なくとも1種の金属イオンを組成物から実質的に選択的に少なくとも部分的に取り出し、それによって少なくとも1種の希土類元素を含む液を得る工程と
を含むことができる。
例えば、少なくとも1種の金属イオンは、浸出液から実質的に選択的にそれを沈殿させ、固−液分離を実行することによってそこからそれを取り出すことによって実質的に選択的に浸出液から取り出すことができる。
例えば、少なくとも1種の金属イオンは、浸出液から実質的に選択的にそれをAlCl・6HOの形態で沈殿させ、固−液分離を実行することによりそこからそれを取り出すことによって実質的に選択的に浸出液から取り出すことができる。
例えば、組成物は、HCl、少なくとも1種の金属イオン、及び少なくとも1種の希土類元素を含むことができる。
例えば、組成物は、少なくとも1種の金属イオン、及び少なくとも1種の希土類元素を含む酸性組成物であってもよい。
例えば、酸性組成物は、(i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタル並びに(ii)FeClを含むことができる。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンは、加水分解を実行することにより組成物から実質的に選択的に取り出し、その結果、少なくとも1種の鉄イオンをFeに変換し、固−液分離の実行によって沈殿させたFeを組成物から取り出し、それによって少なくとも1種の希土類元素を含む液を得ることができる。
例えば、沈殿したFeの取り出し後、少なくとも1種の希土類元素を含有する液は、さらに濃縮するために少なくとも1種のアルミニウムイオンの沈殿に使用することにより逆向きに再循環する。
例えば、沈殿したFeの取り出し後、少なくとも1種の希土類元素を含有する液は、さらに濃縮するためにAlCl・6HOの形態での少なくとも1種のアルミニウムイオンの沈殿に使用することにより逆向きに再循環する。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンは、Fe3+であってもよく、組成物から実質的に選択的に部分的に取り出すことができ、ここで、組成物は還元剤でさらに処理してFe3+をFe2+に変換し、次いで、Fe2+を、FeClの形態で、固−液分離の実行により組成物から取り出し、それによって少なくとも1種の希土類元素を含む液を得ることができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、実質的に選択的に沈殿させ、液−液抽出によって液から抽出及び/又は単離することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、液−液抽出によって液から抽出することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、液−液抽出によって液から回収することができる。
例えば、少なくとも1種の抽出剤は、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸(HDEHP)、モノ(2−エチルヘキシル)2−エチルヘキシルホスホネート(HEH/EHP)、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)モノチオホスフィン酸、オクチルフェニルホスフェート(OPAP)、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル(PC88A)、及び場合によってトルエン、トリブチルホスフェート、ジ−イソアミルメチルホスホネート、7−(4−エチル−1−メチルオクチル)−8−ヒドロキシキノリン、ジ−(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸、8−ヒドロキシキノリン、及び(2−エチルヘキシル)ホスホン酸並びにその混合物から選ぶことができる。
例えば、少なくとも1種の抽出剤はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸であってもよい。
例えば、少なくとも1種の抽出剤は2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステルであってもよい。
例えば、少なくとも1種の抽出剤はオクチルフェニルホスフェートであってもよい。
例えば、少なくとも1種の抽出剤はトリブチルホスフェートであってもよい。
例えば、少なくとも1種の抽出剤は、ジエチレントリアミン五酢酸(penthaacetic)(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラ酢酸(DOTA)、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)モノチオホスフィン酸及びその混合物から選ぶことができる。
一例によると、浸出液及び/又は沈殿物から少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離する場合、浸出液中のイオンとして見いだされる少なくとも1種の希土類元素は沈殿させることができる。
例えば、スカンジウムは、Sc(OH)、ScCl、ScF及び/又は[ScF3−(陽イオン)の形態で沈殿させることができ、ここで、陽イオンはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどであってもよい。
スカンジウムは、約7から約9、又は約7から約8のpHで沈殿させることができる。
例えば、浸出は、約0.5から約2.5、約0.5から約1.5、又は約1のpHで実行することができ;次いで、第2の金属イオンは、少なくとも約9.5、10、10.5、11又は11.5のpHで沈殿させることができ;次いで、第1の金属イオンは約8から約9のpHで沈殿させることができる。
例えば、第2の金属イオンは、約10から約12.5、10.5から約11.5、約10.8から約11.2、約11.5から約12.5、又は10から11の間のpHで沈殿させることができる。
例えば、第1の金属イオンの沈殿は、約7から約11、約8から約10.5、約8.5から10又は約9から約10のpHで実行することができる。
例えば、第2の金属イオンの沈殿は、約3から約6、約3.0から約5.5、約3から約5、約3から約4、約3.0から約3.5、約3.5から約4.0、約4.0から約5.0、約4.0から約4.5、又は約4.5から約5.0のpHで実行することができる。
例えば、第1の金属イオンの沈殿は、約5から約6、約5.0から約5.5、又は約5.5から約6.0のpHで実行することができる。
例えば、AlClを沈殿させる場合、約90から約98%の高濃度の乾燥したHClガスを、少なくとも1種の鉄イオン、少なくとも1種のアルミニウムイオン及びその少なくとも1種の希土類元素を含む組成物へ泡立たせることができる。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンをFeに変換するように少なくとも1種の鉄イオンの加水分解を実行し、Feを取り出す場合、加水分解中のpHは、約2.5、2.0、1.5又は1.0未満であってもよい。
別の例によると、液は、少なくとも1種の希土類元素を塩化物の形態で含むことができ、それから実質的に選択的にガリウムを抽出するために液を抽出剤と反応させ、それによってGaを含まない溶液及び抽出されたガリウム溶液を得て、互いから溶液を分離することができる。例えば、液中のガリウムはGaClの形態であってもよい。例えば、抽出剤は、オクチルフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル及びトルエン、トリブチルホスフェート又はその混合物であってもよい。例えば、抽出されたGaClは次いで沈殿させ、次いでGaへ変換することができる。後者は、99.5%を超える(abouve)高純度化のためにプラズマトーチによってさらに加工することができる。
例えば、次いで、Gaを含まない溶液を、そこからセリウムを実質的に選択的に抽出するために別の抽出剤と反応させ、それによってCeを含まない溶液及び抽出されたセリウム溶液を得、溶液を互いから分離することができる。例えば、Gaを含まない溶液中のセリウムは、CeClの形態であってもよい。例えば、別の抽出剤は、トリブチルホスフェート、ジ−イソアミルメチルホスホネート、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸、7−(4−エチル−1−メチルオクチル)−8−ヒドロキシキノリン又はその混合物であってもよい。例えば、本プロセスは、抽出されたセリウムをCeに変換する工程をさらに含むことができる。例えば、抽出されたセリウムはCeにか焼することができる。抽出されたセリウムが塩化物の形態である場合、HClはそのようなか焼工程から回収(又は再生)することができる。例えば、HClはその共沸濃度で再生することができる。
例えば、本プロセスは、スカンジウムをそこから実質的に選択的に抽出するためにCeを含まない溶液をさらなる抽出剤と反応させ、それによってScを含まない溶液及び抽出されたスカンジウム溶液を得、互いから溶液を分離する工程をさらに含むことができる。例えば、Ceを含まない溶液中のスカンジウムはScClの形態であってもよい。例えば、さらなる抽出剤は、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸、ジ−(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸又はその混合物であってもよい。例えば、本プロセスは、抽出されたスカンジウムをScに変換する工程をさらに含むことができる。例えば、抽出されたスカンジウムは、NaOHによってScに変換することができる。抽出されたスカンジウムはScを得るようにか焼することができる。抽出されたスカンジウムが塩化物の形態である場合、HClはそのようなか焼工程から回収(又は再生)することができる。例えば、HClはその共沸濃度で再生することができる。
例えば、本プロセスは、サマリウム、ユーロピウム又はその混合物を実質的に選択的に抽出するために、Scを含まない溶液をさらなる抽出剤と反応させ、それによってSmを含まない溶液及び/又はEuを含まない溶液、並びに抽出されたサマリウム及び/又はユーロピウム溶液を得、互いから溶液を分離する工程をさらに含むことができる。例えば、またさらなる抽出剤は、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸及びその混合物から選ぶことができる。
例えば、本プロセスは、実質的に選択的にガドリニウムを抽出するためにSmを含まない溶液及び/又はEuを含まない溶液をなお別の抽出剤と反応させ、それによってGdを含まない溶液及び抽出されたガドリニウム溶液を得、互いから溶液を分離する工程をさらに含むことができる。例えば、なお別の抽出剤は、8−ヒドロキシキノリンであってもよい。
例えば、本プロセスは、実質的に選択的にイットリウムを抽出するためにGdを含まない溶液をまた別の抽出剤と反応させ、それによってYを含まない溶液及び抽出されたイットリウム溶液を得、互いから溶液を分離する工程をさらに含むことができる。例えば、なお別の抽出剤は、(2−エチルヘキシル)ホスホン酸、ジ−(2−エチルヘキシル)ホスホン酸又はその混合物であってもよい。
例えば、本プロセスは、ジスプロシウム及び/又はエルビウムを実質的に選択的に抽出するためにYを含まない溶液をなおまた別の抽出剤と反応させ、それによってDyを含まない溶液及び/又はErを含まない溶液及び抽出されたジスプロシウム及び/又はエルビウム溶液を得、互いから溶液を分離する工程をさらに含むことができる。
別の例によると、ガリウムをそこから実質的に選択的に抽出するために第1の抽出剤と液を反応させ、それによってGaを含まない溶液及び抽出されたガリウム溶液を得、互いから溶液を分離することができる。
例えば、液中のガリウムはGaClの形態であってもよい。例えば、第1の抽出剤は、トリブチルホスフェート(場合によって灯油中の)であってもよい。
例えば、Gaを含まない溶液中に存在する少なくとも1種の希土類元素を沈殿させるための沈殿剤とGaを含まない溶液を反応させ、それによって少なくとも1種の希土類元素を含有する沈殿物を得、固−液分離を介して沈殿物を回収することができる。
例えば、本プロセスは、沈殿物を少なくとも1種の酸で浸出し、その結果、少なくとも1種の希土類元素を含む浸出した溶液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、酸はHClであってもよい。例えば、浸出した溶液を第2の抽出剤と反応させ、その結果、希土類元素の第1の群を実質的に選択的に抽出し、それによって第1の群の抽出された希土類元素を含む溶液、及び希土類元素の第2の群を含む抽残物を得、抽残物から溶液を分離することができる。例えば、第1の群は、イットリウム及びスカンジウムを含むことができる。例えば、第2の群は、セリウム、ネオジム(neodynium)、ユーロピウム及びプラセオジムを含むことができる。例えば、第2の抽出剤は、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸及び2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステルから選ぶことができる。
例えば、本プロセスは、第1の群の抽出された希土類元素を含む溶液をHClと少なくとも一度反応させ、その結果、不純物をそこから取り出す工程をさらに含むことができる。例えば、HClは共沸濃度であってもよく、又は非常に高濃度、例えば95重量%であってもよい。
例えば、本プロセスは、第1の群の抽出された希土類元素を含む溶液を少なくとも1種の酸でストリッピングし、その結果、第1の群のストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、少なくとも1種の酸はHClであってもよい。
例えば、本プロセスは、第2の抽出剤を用いる抽出を少なくとも一度繰り返す工程をさらに含むことができる。
例えば、第1の群のストリップ液を第3の抽出剤と反応させ、その結果、スカンジウム、エルビウム及びジスプロシウムの少なくとも1つを第1の群のストリップ液から実質的に選択的に抽出し、それによってスカンジウム、エルビウム及びジスプロシウム及びイットリウム抽残物の抽出された少なくとも1つを含む溶液を得、抽残物から溶液を分離することができる。例えば、第3の抽出剤はトリブチルホスフェートであってもよい。
例えば、本プロセスは、スカンジウム、エルビウム及びジスプロシウム溶液の抽出された少なくとも1つを含む溶液を、少なくとも1種の酸を用いてストリッピングし、その結果、別の第1の群のストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、少なくとも1種の酸はHClであってもよい。
例えば、別の第1の群のストリップ液を第4の抽出剤と反応させ、その結果、エルビウム及びジスプロシウムを別の第1の群のストリップ液から実質的に選択的に抽出し、それによって、抽出されたエルビウム及びジスプロシウム及びスカンジウム抽残物を含む溶液を得、抽残物から溶液を分離することができる。
例えば、別の第1の群のストリップ液を第4の抽出剤と反応させ、その結果、別の第1の群のストリップ液からスカンジウムを実質的に選択的に抽出し、それによって、抽出されたスカンジウムを含む溶液、並びにエルビウム及びジスプロシウムを含む抽残物を得、溶液を抽残物から分離することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿させ、トリブチルホスフェートで場合によって修飾された活性炭、又はポリウレタンポリエーテルフォーム(PUF)への吸着によって抽出及び/又は単離することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素は、液−液抽出によって実質的に選択的に取り出すことができる。例えば、液−液抽出は抽出剤の使用により実行することができる。
例えば、本プロセスは、イオンの形態である少なくとも1種の希土類元素、第2の金属イオン及び第1の金属イオンから選ばれる少なくとも2つの成員を選択的に沈殿させる工程を含むことができる。例えば、各成員は、別々に又は一緒に沈殿させることができる。
別の例によると、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、第1の金属イオン、第2の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素、並びに固形物を含む浸出液を得、固形物から浸出液を分離する工程と;
第2の金属イオンを浸出液から実質的に選択的に取り出し、それによって第1の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素を含む組成物を得る工程と;
第1の金属イオンを組成物から実質的に選択的に少なくとも部分的に取り出し、それによって少なくとも1種の希土類元素を含む液を得る工程と
を含むことができる。
別の例によると、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、第1の金属イオン、第2の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素、並びに固形物を含む浸出液を得、固形物から浸出液を分離する工程と;
第2の金属イオンを浸出液から実質的に選択的に取り出し、それによって第1の金属イオン及び少なくとも1種の希土類元素を含む組成物を得る工程と;
第1の金属イオンを組成物から実質的に選択的に少なくとも部分的に取り出し、それによって少なくとも1種の希土類元素を含む液を得る工程と
を含むことができる。
別の例によると、浸出を約0.5から約2.5のpHで実行することができ、次いで、第2の金属イオンを少なくとも約9.5のpHで沈殿させることができ、次いで、第1の金属イオンを約8から約9のpHで沈殿させることができ、次いで、少なくとも1種のスカンジウムイオンを約7から約8のpHで沈殿させることができる。
別の例によると、浸出を約0.5から約1.5のpHで実行することができ、次いで、第2の金属イオンを少なくとも約10.5のpHで沈殿させることができ、次いで、第1の金属イオンを約8から約9のpHで沈殿させることができ、次いで、少なくとも1種のスカンジウムイオンを約7から約8のpHで沈殿させることができる。
別の例によると、浸出を約0.5から約1.5のpHで実行することができ、次いで、第2の金属イオンを少なくとも約11のpHで沈殿させることができ、次いで、第1の金属イオンを約8から約9のpHで沈殿させることができ、次いで、少なくとも1種のスカンジウムイオンを約7から約8のpHで沈殿させることができる。
例えば、スカンジウムをプロセス中に生成された副生物から沈殿させることができる。
例えば、スカンジウムをプロセス中に生成された溶液から沈殿させることができる。例えば、スカンジウムを、HNOを使用して沈殿させることができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿させ、イオン交換樹脂、溶媒及び吸着による抽出から選ばれる少なくとも1つの技法によって抽出及び/又は単離することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿させ、イオン交換樹脂によって抽出及び/又は単離することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿させ、液−液抽出によって抽出及び/又は単離することができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿させ、電解採取プロセスによって抽出及び/又は単離することができる。
別の例によると、浸出を約0.5から約2.5のpHで実行することができ、次いで、第2の金属イオンを少なくとも約9.5のpHで沈殿させることができ、次いで、第1の金属イオンを約8から約9のpHで沈殿させることができ、次いで少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に抽出することができる。
別の例によると、浸出を約0.5から約1.5のpHで実行することができ、次いで、第2の金属イオンを少なくとも約10.5のpHで沈殿させることができ、次いで、第1の金属イオンを約8から約9のpHで沈殿させることができ、次いで、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に抽出することができる。
別の例によると、浸出を約0.5から約1.5のpHで実行することができ、次いで、第2の金属イオンを少なくとも約11のpHで沈殿させることができ、次いで、第1の金属イオンを約8から約9のpHで沈殿させることができ、次いで、少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に抽出することができる。
例えば、少なくとも1種の物質/酸の比は、重量/体積で約1/10であってもよい。
別の例によると、本プロセスは、
第2の金属イオンを抽出剤と実質的に錯体形成することによって浸出液から第2の金属イオンを少なくとも部分的に取り出す工程と;
第2の金属イオンを選択的に沈殿させる工程と;
第1の金属イオンを選択的に沈殿させる工程と;
第1の金属イオンを別の抽出剤と実質的に錯体形成することによって浸出液から第1の金属イオンを少なくとも部分的に取り出す工程と
のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
別の例によると、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、第1の金属イオン及び第2の金属イオン並びに固体残留物を含む浸出液を得、固体残留物から浸出液を分離する工程と;
第1の金属イオンに富み少なくとも1種の希元素及び沈殿物を含む水性組成物を得るように浸出液を塩基と反応させることにより第2の金属イオンを実質的に選択的に沈殿させることによって少なくとも部分的に第2の金属イオンを浸出液から取り出し、沈殿物を組成物から取り出す工程と;
第1の金属イオンを実質的に選択的に沈殿させることによって水性組成物を高純度化し、それによって少なくとも1種の希元素及び別の沈殿物を含む別の組成物を得、組成物から沈殿物を取り出す工程と;
少なくとも1種の希元素を別の組成物から実質的に選択的に抽出する工程と
を含む。
別の例によると、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、第1の金属イオン及び第2の金属イオンを含む浸出液、並びに固体残留物を得、固体残留物から浸出液を分離する工程と、
浸出液を塩基と反応させることにより第2の金属イオンを実質的に選択的に沈殿させることによって第2の金属イオンを浸出液から少なくとも部分的に取り出し、その結果、第1の金属イオンに富み少なくとも1種の希元素及び沈殿物を含む水性組成物を得、組成物から沈殿物を取り出す工程と;
中空糸膜によって又は液−液抽出によって第1の金属イオンを水性組成物から実質的に選択的に抽出し、抽出された第1の金属イオンを取り出し、それによって第1の金属イオンが低減し少なくとも1種の希元素を含む水性組成物を得る工程と;
少なくとも1種の希元素を水性組成物から実質的に選択的に抽出する工程と
を含むことができる。
別の例によると、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、第1の金属イオン及び第2の金属イオン並びに固体残留物を含む浸出液を得、固体残留物から浸出液を分離する工程と;
第2の金属イオンを抽出剤と実質的に選択的に錯体形成することによって少なくとも部分的に第2の金属イオンを浸出液から取り出し、その結果、少なくとも1種の希土類元素を含む第1の金属イオンに富む水性組成物を得る工程と;
第1の金属イオンを実質的に選択的に沈殿させることによって水性組成物を高純度化し、それによって少なくとも1種の希元素及び別の沈殿物を含む別の組成物を得、組成物から沈殿物を取り出す工程と;
少なくとも1種の希元素を別の組成物から実質的に選択的に抽出する工程と
を含むことができる。
別の例によると、本プロセスは、
HClで少なくとも1種の物質を浸出し、その結果、第1の金属イオン及び第2の金属イオン並びに固体残留物を含む浸出液を得、固体残留物から浸出液を分離する工程と;
第2の金属イオンを抽出剤と実質的に選択的に錯体形成することによって第2の金属イオンを浸出液から少なくとも部分的に取り出し、その結果、少なくとも1種の希土類元素を含む第1の金属イオンに富む水性組成物を得る工程と;
中空糸膜によって、又は液−液抽出によって第1の金属イオンを水性組成物から実質的に選択的に抽出し、抽出された第1の金属イオンを取り出し、それによって第1の金属イオンが低減し少なくとも1種の希元素を含む水性組成物を得る工程と;
第1の金属イオンが低減した水性組成物から少なくとも1種の希元素を実質的に選択的に抽出する工程と
を含むことができる。
別の例によると、本プロセスは、
少なくとも1種の物質をHClで浸出し、その結果、第1の金属イオン及び第2の金属イオン並びに固体残留物を含む浸出液を得、固体残留物から浸出液を分離する工程と;
第1の金属イオンを実質的に選択的に沈殿させることによって浸出液から第1の金属イオンを少なくとも部分的に取り出し、その結果、少なくとも1種の希元素及び沈殿物を含む第2の金属イオンに富む水性組成物を得、組成物から沈殿物を取り出す工程と;
第2の金属イオンに富む水性組成物から第2の金属イオンを実質的に選択的に沈殿させ、沈殿物をそこから取り出し、それによって第2の金属イオンが低減し少なくとも1種の希元素を含む水性組成物を得る工程と;
第2の金属イオンが低減した水性組成物から少なくとも1種の希元素を実質的に選択的に抽出する工程と
を含むことができる。
例えば、第1の金属イオンは少なくとも1種のアルミニウムイオンを含むことができる。
例えば、第2の金属イオンは少なくとも1種の鉄イオンを含むことができる。
例えば、少なくとも1種のアルミニウムイオンは、例えば、HClガスを吹き込むことにより晶析器中でAlCl・6HOの形態で沈殿させることができる。
例えば、少なくとも1種のアルミニウムイオンは、例えば約26から約32重量%の濃度を有するHClの添加によって晶析器中でAlCl・6HOの形態で沈殿させることができる。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンは、例えば加水分解によりFeの形態で沈殿させることができる。
例えば、第1の金属イオンに富む水性組成物は、錯体を得るように第1の金属イオンを抽出剤と錯体形成し、錯体を組成物から分離し、第1の金属イオンを沈殿させることにより高純度化することができる。
例えば、第1の金属イオンに富む水性組成物は、第1の金属イオンに富む水性組成物に含有される不純物を抽出剤と錯体形成し、組成物から錯体形成した不純物を少なくとも部分的に取り出し、第1の金属イオンを沈殿させることによって高純度化することができる。
例えば、本開示のプロセスによって得られた希土類元素及びレアメタルは、プラズマトーチによってさらに高純度化することができる。例えば、希土類元素及びレアメタルは、単離されると、個々にプラズマトーチに注入し、その結果、さらに高純度化することができる。そのような任意選択の高純度化工程の例は、図4C、4D、5F、5G及び5Hに見ることができる。
例えば、本開示の酸性組成物は、少なくとも1種の希土類元素及び/又は少なくともレアメタルの抽出の前にイオン交換樹脂によって処理することができる。そのような工程の例は、例えば、図3A、4C、5E及び5Fに見ることができる。
例えば、酸性組成物は、Fe(0)と反応させ、それによってFe3+の含有率が低下した組成物を得ることができる。
例えば、第1の希土類元素はスカンジウムであってもよい。
例えば、酸性組成物は少なくとも1種のレアメタルを含むことができる。
例えば、本プロセスは、少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程を含むことができる。
例えば、第1のレアメタルはガリウムであってもよい。
例えば、沈殿剤は、シュウ酸、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ぶことができる。
例えば、沈殿剤はCaCOであってもよい。
例えば、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルは、2未満のpH値又は約1から約2の値にpHを維持することにより実質的に選択的に沈殿させる。
例えば、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルは、約+380mVの酸化還元電位の維持により実質的に選択的に沈殿させる。
例えば、本プロセスは、少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、そのように形成された沈殿物に含まれる第1の希土類元素及び第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させ、沈殿物を回収する工程を含むことができる。
例えば、本プロセスは、沈殿物を浸出し、浸出溶液を得る工程をさらに含むことができる。
例えば、沈殿物はHClで浸出することができる。
例えば、HClは、約5から約15mol/Lの濃度を有することができる。
例えば、浸出溶液は、抽出剤でさらに抽出し、その結果、第1の希土類元素及び第1のレアメタルを実質的に選択的に抽出し、装填した有機相を得ることができる。
例えば、抽出剤は、灯油中のトリブチルホスフェート、トリブチルホスフェート、又は灯油中及びイソデカノールの存在下のトリブチルホスフェートであってもよい。
例えば、本プロセスは、装填した有機相を洗浄溶液で洗浄し、その結果、第1の希土類元素を回収し洗浄された有機相を得る工程をさらに含むことができる。
例えば、洗浄溶液は、約2から約12mol/Lの濃度のHClを含む酸性水溶液であってもよい。
例えば、洗浄溶液は、約1:1の洗浄溶液:装填した有機相の比で使用することができる。
例えば、本プロセスは、第1のレアメタルを回収するように洗浄された有機相をストリッピング溶液でストリッピングする工程をさらに含むことができる。
例えば、ストリッピング溶液は水であってもよい。
例えば、ストリッピング溶液は、約1:2のストリッピング溶液:装填した有機相の比で使用することができる。
例えば、少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物は、沈殿剤と反応させ、その結果、少なくとも1種のさらなる希土類元素を含む液体、並びに第1の希土類元素及び第1のレアメタルを含む沈殿物を得ることができ、本プロセスは、沈殿物から液体を分離する工程をさらに含む。
例えば、本プロセスは、別の沈殿物を得るように液体を別の沈殿剤と反応させ、別の沈殿物を回収する工程をさらに含むことができる。
例えば、液体は、別の沈殿剤と約7.8から約8.2又は約7.9から約8.1のpHで反応させることができる。
例えば、液体は、約+340mV又は約+380mVに酸化還元電位を維持することによって別の沈殿剤と反応させることができる。
例えば、液体は、約50から約70℃の温度を維持することによって別の沈殿剤と反応させることができる。
例えば、別の沈殿剤は、シュウ酸、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ぶことができる。
例えば、別の沈殿剤はCaCOであってもよい。
例えば、本プロセスは、別の沈殿物を浸出し、第2の希土類元素を含む浸出溶液を得る工程をさらに含むことができる。
例えば、別の沈殿物はHClで浸出することができる。
例えば、第2の希土類元素を含む浸出溶液は、抽出剤で抽出し、その結果、第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む水相を得ることができる。
例えば、抽出剤は、灯油中のジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ(エチルヘキシル)ホスホン酸であってもよい。
例えば、本プロセスは、第2の希土類元素を含む装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含むことができる。
例えば、本プロセスは、酸性洗浄溶液で装填した有機相を処理することにより、第2の希土類元素を含む装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含むことができる。例えば、洗浄する溶液は、1N HClを含むことができる。
例えば、第3の希土類元素はセリウムであってもよい。
例えば、本プロセスは、第2の希土類元素を含む装填した有機相を酸性ストリッピング溶液で処理し、その結果、第2の希土類元素を含むストリップ液を得、ストリップ液を回収する工程をさらに含むことができる。例えば、ストリップ液は3.5N HClを含むことができる。
例えば、本プロセスは、第2の希土類元素を含むストリップ液を抽出剤で処理し、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素をストリップ液から実質的に選択的に抽出し、第2の希土類元素を含む抽残物を得る工程を含むことができる。例えば、抽出剤は灯油中のトリブチルホスフェート又はトリブチルホスフェートであってもよい。
例えば、第4の希土類元素はジスプロシウムであってもよい。
例えば、第5の希土類元素はエルビウムである。
例えば、本プロセスは、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を含む有機相をストリップ溶液と反応させ、その結果、第4(fifth)の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、ストリップ溶液は水であってもよい。
例えば、第2の希土類元素はイットリウムである。
例えば、第2の希土類元素を含む浸出溶液は、抽出剤で抽出し、その結果、第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む抽残物を得ることができる。例えば、抽出剤は、ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸であってもよい。
例えば、本プロセスは、第2の希土類元素を含む装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含むことができる。
例えば、本プロセスは、酸性洗浄溶液で装填した有機相を処理することにより、第2の希土類元素を含む装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含むことができる。例えば、洗浄溶液は約1Nから約2NのHClを含む。
例えば、本プロセスは、ストリッピング溶液で第2の希土類元素を含む装填した有機相を処理し、その結果、第2の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。ストリッピング溶液は、約3Mから約4MのHClを含むことができる。
例えば、第2の希土類元素を含むストリップ液は、抽出剤で抽出し、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を取り出し、それによって第2の希土類元素を含む抽残物、並びに第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を含む装填した有機相を得ることができる。例えば、抽出剤は、灯油中のトリブチルホスフェート又はトリブチルホスフェートである。
例えば、本プロセスは、第2の希土類元素を含む抽残物を回収する工程を含むことができる。
例えば、第2の希土類元素はイットリウムであってもよい。
例えば、第4の希土類元素はジスプロシウムであってもよい。
例えば、第5の希土類元素はエルビウムであってもよい。
例えば、本プロセスは、第4の希土類元素及び第5の希土類元素を含む装填した有機相をストリッピング溶液と反応させ、その結果、第4の希土類元素及び第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、ストリッピング溶液は水であってもよい。
例えば、本プロセスは、抽出剤とストリップ液を反応させ、その結果、ストリップ(strop)液から第5の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、それによって第4の希土類元素を含む抽残物、及び第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る工程をさらに含むことができる。例えば、抽出剤は、ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸であってもよい。
例えば、本プロセス(proceses)は、第5の希土類元素を含む装填した有機相から抽残物を分離し、装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、洗浄溶液は、約2Mから約4MのHClを含むことができる。
例えば、第3の希土類元素を酸化させるように抽残物を酸化剤と反応させることができる。例えば、酸化剤は次亜塩素酸ナトリウムを含むことができる。例えば、抽残物は約0.5から約1.5のpHで酸化剤と反応させることができる。
例えば、本プロセスは、沈殿物の形態である酸化した第3の希土類元素を抽残物から取り出し、それによって第6の希土類元素を含む濾液を得る工程をさらに含むことができる。
例えば、本プロセスは、濾液を抽出剤と反応させ、その結果、第6の希土類元素を濾液から実質的に選択的に抽出し、それによって第6の希土類元素を含む装填した有機相及び第7の希土類元素及び第8の(eight)希土類元素を含む別の抽残物を得、第6の希土類元素を含む装填した有機相を抽残物から分離する工程をさらに含むことができる。例えば、抽出剤はジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸であってもよい。
例えば、本プロセスは、装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、第6の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、洗浄溶液は、約0.5Mから約1.5MのHClを含むことができる。例えば、ストリッピング溶液は、約2Mから約3MのHClを含むことができる。
例えば、第6の希土類元素はユーロピウムであってもよい。
例えば、第7の希土類元素はプラセオジムであってもよい。
例えば、第8の(eigth)希土類元素はネオジムであってもよい。
例えば、本プロセスは、還元剤によって第6の希土類元素を還元する工程をさらに含むことができる。例えば、還元剤は亜鉛(0)であってもよい。
例えば、本プロセスは、第6の希土類元素を硫酸ナトリウムと反応させ、その結果、その硫酸塩誘導体を沈殿物の形態で得、沈殿物を回収する工程をさらに含むことができる。
例えば、本プロセスは、第7の希土類元素及び第8の(eight)希土類元素を含む抽残物を抽出剤と反応させ、その結果、第8の(eight)希土類元素を抽残物から実質的に選択的に抽出し、それによって第8の(eight)希土類元素を含む装填した有機相及び第7の希土類元素を含む抽残物を得、第8の(eight)希土類元素を含む装填した有機相を抽残物から分離する工程をさらに含むことができる。例えば、抽出剤は、ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸であってもよい。
例えば、本プロセスは、洗浄溶液で装填した有機相を処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、第8の(eight)希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含むことができる。例えば、洗浄溶液は約2Mから約3MのHClを含むことができる。例えば、ストリッピング溶液は約3Mから約4MのHClを含むことができる。
例えば、本プロセスは、イオン交換樹脂で酸性組成物を前処理する又は処理し、その結果、不純物を取り出す工程をさらに含むことができる。
例えば、本プロセスは、少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを酸性組成物から抽出する前に、酸性組成物をイオン交換樹脂で処理し、その結果、不純物をそこから少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含むことができる。
例えば、本プロセスは、抽出された少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを、プラズマトーチによるプロセスによって処理し、その結果、少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルをさらに高純度化する工程をさらに含むことができる。
別の例によると、本プロセスは以下の工程を含むことができる。
1−少なくとも1種の酸で粘土岩を浸出する工程(例えば、HClの溶液又はHClガス(例えば約0.5から約1.5又は約0.8から約1.2のpHで))。浸出は圧力下でも実行することができる;
2−約10から約12又は約11から約12のpHに上げることによるイオンの沈殿によって鉄を取り出し(又は抽出剤でそれを抽出し)、非可溶性水酸化物をすべて濾別する工程;
3−約7.5から約9.0又は約7.8から約8.2のpHでアルミニウムを沈殿させ固体として水酸化アルミニウムを濾過する工程;
4−場合によって、液−液抽出、膜及びアルミニウムイオンを錯体形成するのに適した抽出剤のうちの少なくとも1つを使用してアルミニウム(Al(OH))を高純度化する工程;及び
5−工程1、2、3及び4の少なくとも1つの後、少なくとも1種の希土類元素を沈殿、抽出及び/又は単離する工程を実行することができる。
工程1から4の少なくともある部分に関する詳細及び説明のために、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2008141423号パンフレットを参照することができる。
別の例によると、本プロセスは以下の工程を含むことができる。
1−酸(例えばHCl18−32重量%の溶液)で粘土岩を浸出する工程。浸出は、圧力下、例えば約350KPagから約500KPagに約4から約7時間の間、実行することができる;
2−約10から約12又は約11から約12のpHに上げることによるイオンの沈殿によって鉄を取り出し(又は抽出剤でそれを抽出し)、非可溶性水酸化物をすべて濾別する工程;
3−約7.5から約9.0又は約7.8から約8.2のpHでアルミニウムを沈殿させ、固形分として水酸化アルミニウムを濾過する工程;
4−場合によって、液−液抽出、膜、及びアルミニウムイオンを錯体形成するのに適した抽出剤の少なくとも1つを使用して、アルミニウム(Al(OH))を高純度化する工程;及び
5−1、2、3及び4の少なくとも1つの工程の後、少なくとも1種の希土類元素を沈殿、抽出及び/又は単離する工程を実行することができる。
図1に示す別の例によると、本プロセスは、以下の工程(図1の参照番号は以下の工程に対応する)を包含することができる。
1−アルミニウム含有物質は約50から約80μmの平均粒径に縮小される。
2−縮小され選別された物質は、鉄、マグネシウム及び希土類を含む他の金属のような他の元素と共にアルミニウムを溶解することを可能にする塩酸で所定の温度及び圧力で処理される。シリカ(場合によってチタン)は全く溶解しないままである。
3−次いで、浸出工程からの母液は、溶液中の金属塩化物から高純度化したシリカを分離するために分離、浄化段階を受ける。次いで、高純度化したシリカは、シリカの純度が99.9%を超えるように1又は2回の追加の浸出段階(例えば約150から約160℃の温度で)を受けることができる。シリカに含有されるTiOは、浸出薬(lixiviant)組成物としてHCl及びMgClを使用することにより行われた浸出によってシリカから分離することができる。
4−次いで、工程1から得られた使用済みの酸(浸出液)は、乾燥した高濃度の塩化水素ガスを用いて晶析器へこれを吹き込むことにより濃度が上げられる。これによって、最小限の他の不純物を含む塩化アルミニウム六水和物(沈殿物)の結晶化を結果としてもたらす。この段階の塩化鉄の濃度に応じて、さらなる結晶化工程が必要となり得る。次いで、沈殿物は液体から分離される。
5−次いで、塩化アルミニウム六水和物は、所望のアルミナを得るために高温でか焼される(例えば回転炉、流動床などによって)。次いで、高濃度の塩化水素ガスは回収され、過剰分は、酸浸出工程において使用される(再循環する)ように水性形態において可能な限り高濃度にされる。酸も、酸の高純度化段階に気相で直接送って約30重量%から約95重量%にHCl濃度を高めることができる。これは、例えば、乾燥段階又は蒸留の間に行うことができる。
6−次いで、塩化鉄、希土類元素及びレアメタル(工程4から得られた液体)は、Fe(ヘマタイト形)抽出及びその加水分解からの酸回収を考慮して低温で予備濃縮され加水分解される。か焼工程(工程5)からのすべての熱回収、浸出部の発熱反応(工程1)及びプロセスの他のセクションは、予備濃縮器へ回収される。
10−ヘマタイトの取り出し及び晶析器への内部再循環の後、希土類元素(elemants)に富む溶液は、アルミニウム含有物質から希土類元素を回収するために本開示に記載されるプロセスのいずれか1つの使用によって加工することができる。例えば、回収される希土類元素は、様々な形態、例えば酸化物、塩化物、水酸化物であってもよい。本開示中先に示したように、表現「希土類元素」はまた「レアメタル」を包含することができ、したがって、工程10において、レアメタルも回収することができる。例えば、レアメタルはレアメタル酸化物の形態であってもよい。したがって、図1及び2において、工程10は、例えば、図3において、又は図4a及び4bにおいて示すプロセスであってもよい。
次いで、他の非加水分解性金属塩化物(Me−Cl)、例えばMgCl及びその他は以下の工程を受ける:
7−次いで、塩化マグネシウム及び他の非加水分解性生成物に富む溶液は、低温で乾燥した高濃度の塩化水素ガスを用いて晶析器へこれを吹き込むことにより濃度が上げられる。これによって、六水和物としてのマグネシウム塩化物の沈殿が結果として生じる。
8−次いで、塩化物マグネシウム六水和物はか焼され(回転炉、流動床などのいずれかによって)、非常に高濃度の塩酸はこのように再生され、浸出工程に戻される。
9−他のMe−Clは、標準熱加水分解工程を受け、そこで混合酸化物を生成することができ、共沸点(20.2重量%)で塩酸が再生される。
例えば、液体は、少なくとも26重量%の塩化鉄濃度を有する濃縮液に濃縮することができ;次いで、塩化鉄は、塩化第二鉄濃度を少なくとも65重量%の水準に維持しながら約155から約350℃の温度で加水分解して液体及び沈殿したヘマタイトを含む組成物を生成し、ヘマタイトを回収することができる。
例えば、液体は、少なくとも26重量%の塩化鉄濃度を有する濃縮液に濃縮することができ;次いで、塩化鉄は、塩化第二鉄濃度を少なくとも65重量%の水準に維持しながら約155から約350℃の温度で加水分解して液体及び沈殿したヘマタイトを含む組成物を生成し;ヘマタイトを回収し;液体から希土類を回収することができる。例えば、本プロセスは、希土類の回収後、液体をHClと反応させ、その結果、MgClの沈殿を引き起こし、それを回収する工程をさらに含むことができる。
先に示したように、本開示に開示したプロセスの出発物質として様々なアルミニウム含有物質を使用することができる。粘土及びボーキサイトを用いる例が実行された。しかし、当業者は、連続的なプロセスは、高率のシリカ(>55%)及び不純物並びに比較的低率(例えば約15%もの低さ)のアルミニウムを扱うことができ、なお経済的かつ技術的に実現可能なことを理解している。満足な収率が、Al(>93−95%)、希土類元素及びレアメタルで75%、85%又は90%を超えて得ることができる。予備熱処理はほとんどの場合必要でない。本開示に開示したプロセスは、非常に高い強度での浸出及び酸回収についての特殊技術を包含し、そのためにアルカリ法よりいくつかの利点がある。このプロセスは、アルカリ法による固体残留物を生成せず、完全に統合されたHCl回収ループから恩恵が得られる。
工程1において、鉱物は、熱処理されてもされなくても、破砕、摩砕、乾燥され、約50から約80μmの平均粒径を有するように選別される。
工程2において、摩砕された原料は、反応器へ導入され、浸出相を受ける。
工程2において使用される浸出塩酸は、工程5、6、8及び9からリサイクル又は再生された酸であり、その濃度は15%から45重量%に変動し得る。より高い濃度は、膜分離、低温及び/又は高圧力の手法を使用して得ることができる。酸浸出は、圧力下にその沸点に近い温度で実行することができ、そのため浸漬時間を最小限にし反応の程度を上げる(90%−100%)ことができる。浸出(工程2)は、残余の遊離塩酸を含む使用済みの酸が、反応のある段階で又は酸/鉱物比が低下したとき高濃度の酸と置き換えられる半連続モードで遂行することができ、それによって反応時間を短縮し反応速度を改善する。例えば、速度定数kは、0.5−0.75g/モル・L又は0.75−1.10g/モル・Lであってもよい。
先に示したように、アルカリ金属、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、希土類元素及び他の元素はまた、種々の段階で塩化物形態である。シリカ及びチタンは溶解しないままであってもよく、液体/固体分離及び浄化段階を受ける(工程3)。本開示のプロセスは、塩酸回収収率を極大化するために、技法、例えばレーキ選別、バンドフィルターを用いる濾過、遠心分離及びその他の技法を使用して残った遊離塩酸及び溶液中の塩化物の最大量を回収する傾向がある。次に、シリカを含まない母液は、使用済みの酸(様々な金属塩化物及び水)と命名され、結晶化工程(工程4)に進む。
次いで、工程4において、相当な量の塩化アルミニウムを含む使用済みの酸(又は浸出液)を、工程5から得られた又はリサイクルされた乾燥した高濃度の塩化水素ガスで飽和させ、その結果、塩化アルミニウム六水和物(AlCl・6HO)の沈殿物が生じる。次いで、保持された沈殿物は、か焼段階(工程5)に供給される前に濾過又は遠心分離される。次いで、工程4からの使用済みの酸の残存物は、酸回収システム(工程6から8)に送られ、そこで純粋な副産物が得られる。
工程5において、酸化アルミニウム(アルミナ)は、高い温度条件から直接得られる。得られたガス状の高濃度塩化水素は、結晶化のために、工程4及び7に供給することができる。過剰の塩化水素は吸収され、共沸点(>20.2%)の濃度より高い高濃度の酸として浸出工程2に再生された酸として使用される。例えば、そのような濃度は約25から約45重量%、又は25から36重量%の間であってもよい。酸はまた、直接、酸の高純度化に(>30重量%)気相で再び向けることができる。
工程4の後、様々な塩化物誘導体(主として塩化鉄、塩化マグネシウム及び塩化物の形態の希土類元素)は、次に鉄抽出工程にかけられる。そのような工程は例えばその全体が参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第2009/153321号パンフレットに開示された技術を使用することによって実行することができる。さらに、ヘマタイトを結晶成長のために播種することができる。
工程6において、低温(155−350℃)で加水分解が実行され、純粋なFe(ヘマタイト)が生成され、少なくとも15%の濃度の塩酸が再生される。国際公開第2009/153321号パンフレットに記載されているプロセスでは、塩化第一鉄及び塩化第二鉄、その可能な混合物並びに遊離塩酸の溶液が、一連の工程、予備濃縮工程、塩化第一鉄が第二鉄の形態へ酸化される酸化工程を通って、最終的には加水分解工程を通って、塩化第二鉄濃度が65重量%で維持される加水分解器と呼ばれる操作単位へ進んで加工されて濃厚ガス流れを生成し、ここで濃縮することによって、15−20.2%の塩化水素濃度、及び物理的分離工程を受ける純粋なヘマタイトが保証される。凝縮の潜熱は予備濃縮に回収され、か焼段階(工程5)からの過剰な熱を含む熱の投入として使用される。
鉄の取り出し後、加水分解器(工程6)から残された母液は、他の非加水分解性元素に富み、主として塩化マグネシウム又は他の元素(様々な塩化物)と希土類元素の可能な混合物を含む。
塩化物の形態の希土類元素は、高率に濃縮され加水分解器操作単位(工程6)に入り、母液(工程10)から抽出され、ここで、アルミニウム含有物質から希土類元素を回収する本開示に定義したプロセスを用いることができる。それにより、例えば、様々な形態の希土類元素を抽出することができる。例えば、それは酸化物、REOの形態であってもよい。希土類元素を回収する本開示のプロセスは、例えば、加水分解器再循環ループ内で以下の希土類元素を高い濃度に濃縮することを可能にすることができる:スカンジウム(Sc)、ガリウム(galium)(Ga)、イットリウム(Y)、ジスプロシウム(dysperosium)(Dy)、セリウム(Ce)、プラセオジム(praseodynium)(Pr)、ネオジム(neodynium)(Nd)、ユーロピウム(Eu)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ランタン(La)、エルビウム(Er)。当然のことながら、回収される少なくとも1種の希土類元素は、出発物質(アルミニウム含有物質)の性質に依存する。
付加価値のある金属である、主としてマグネシウムに富む工程6及び10からの使用済みの酸液は工程7に送られる。工程5からの乾燥した高濃度の塩化水素ガスで溶液を飽和させ、その結果、塩化マグネシウム六水和物の沈殿が生じる。保持された沈殿物は、純粋なMgO(>98重量%)が得られるか焼段階工程8に供給され、高濃度の塩酸(例えば少なくとも38%の)は再生され、浸出工程(工程2)に転用される。工程7の代替経路は、工程8からの乾燥した塩酸ガスを使用することである。
工程9において、未転換の金属塩化物は、熱加水分解工程(700−900℃)に送られて混合酸化物を生成し、ここで15−20.2重量%の濃度の塩酸を回収することができる。
図2に示す別の例によると、本プロセスは図1に示す例と同様であってもよいが、以下に論じるいくつかの変形を含むことができる。
実際には、図2に示すように、本プロセスは、結晶化工程4へ戻る内部再循環を(工程6の後、又は工程10の直前に)含むことができる。そのような事例において、加水分解器(工程6)からの母液は、濃度上昇が、希土類元素を含む非加水分解性元素に関して起こる工程4の結晶化にすべて又は部分的に再循環することができる。
そのような工程は希土類元素の濃度を著しく高めるのに有用であり、それによって工程10での抽出を容易にすることができる。
工程7に関して、塩化マグネシウム及び他の非加水分解性生成物に富む溶液は、次に、先に論じたように、低温で乾燥した高濃度の塩化水素ガスを用いて晶析器へこれを吹き込むことにより濃度が上げられる。その結果、マグネシウム塩化物の六水和物としての沈殿を生じることができる(例えば、塩化ナトリウム及び塩化カリウムの取り出し後)。
図2に示すように、余分の工程11を付加することができる。塩化ナトリウムは、硫酸ナトリウムを得、共沸点で塩酸を再生するように、硫酸との化学反応を受けることができる。塩化カリウムは、硫酸カリウムを得、共沸点で塩酸を再生するように、硫酸との化学反応を受けることができる。
図2Aに示すプロセスは、得られた高純度化した酸を使用するための追加の工程を段階12と段階2の間に含むということを除いて、図2に示すプロセスと同様である。
図2Bに示すプロセスは、そこからのTiOの分離によるSiO高純度化の追加の工程及び塩化アルミニウム(alumina chloride)の低温分解を実行することができる任意選択の工程5aを含むということを除いて、図2に示すプロセスと同様である。
図1及び2の工程6と10の間及び/又は工程7と10の間で、希土類元素及び/又はレアメタルを含む組成物をさらに高純度化することは可能である。実際に、そのような組成物は、希土類元素及びレアメタルでない不純物を取り出すように、イオン交換カラムで処理することができる。例えば、希土類元素及び/又はレアメタルの塩化物を含むそのような組成物は、不純物、例えば鉄、アルミニウム又は他の金属を取り出すように処理される。次いで、一旦そのようなカラムでの処理が行われれば、土類元素(earth elements)及び/又はレアメタルは、本開示のプロセスに示すように抽出することができる。
少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に回収、沈殿、抽出及び/又は単離するための特定の例が、本開示の明細書において提供される。これは、例えば浸出液及び/又は沈殿物及び他の任意の下流の誘導体、溶液、沈殿物、組成物又は液から行うことができる。
例えば、少なくとも1種の希土類元素の回収、沈殿、抽出及び/又は単離は、以下によって実行することができる:
−少なくとも1種の希土類元素の沈殿(例えば、約6から約8、7から約8、又は7から約7.5のpHで);
−イオン交換樹脂の使用(例えば、米国特許第4,816,233号明細書(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているような);
−溶媒による抽出(例えば、以下の溶媒を使用して液−液抽出を実行することができる。ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸(HDEHP(DEHPA又はD2EHPAとも称される))、モノ(2−エチルヘキシル)2−エチルヘキシルホスホネート(HEH/EHP)、オクチルフェニルホスフェート(OPAP)、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル(PC88A)及び場合によってトルエン(例えばKao et al. in Chemical Engineering Journal ,Volume 119 ,Issues 2-3 ,June 15 ,2006 ,pages 167-174(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている)又はアルキルホスフェート(例えば米国特許第3,013,859号明細書(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている)を使用する抽出によって;
−抽出剤の使用(例えばビス(2,4,4−トリメチルペンチル)モノチオホスフィン酸又はその誘導体の使用);
−トリブチルホスフェートで場合によって修飾された活性炭(活性炭吸着)、又はポリウレタンポリエーテルフォーム(PUF)への吸着;(例えばZhou et al. in RARE METALS, Vol.27, No.3, 2008, p223-227(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている)
−中空繊維膜を用いる抽出;及び
−電解採取技術(例えば米国特許第2004/0042945号明細書(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されている)の使用。
例えば、スカンジウムは、プロセス(例えば、鉄が沈殿する場合及び/又はアルミニウムが沈殿する場合)中に生成された残余の溶液から(場合によってHNOを使用して)沈殿させることができる。
例えば、浸出液及び/又は沈殿物及び他の任意の下流の誘導体から少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に、沈殿、抽出及び/又は単離する場合、様々なシーケンスを実行することができる。すなわち、出発物質及び存在する希土類元素の性質に応じてある希土類元素は、別の所与の希土類元素の前又は後により容易に抽出することができる。
例えば、図3に示すように、HCl、水及び塩化物の形態の希元素を含む混合物又は液において、混合物は、GaClをそれから抽出するために抽出剤で処理し、それによってGaを含まない溶液を得ることができる。そのような抽出剤は、例えば、オクチルフェニルホスフェート(OPAP)又は2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル(PC88A)及びトルエンであってもよい。次いで、GaClを沈殿させ、次いで、これの加熱によりGaに変換し、それと同時に場合によってHClを回収することができる。
次いで、Gaを含まない溶液は、Ceを含まない溶液を得るように、そこから塩化セリウムを実質的に選択的に抽出するために抽出剤(例えばSME 529(商標)、トリブチルホスフェート又はホスホン酸ジ−イソアミルメチル、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸、10%n−デカノールを添加したn−ヘプタン中の7−(4−エチル−1−メチルオクチル)−8−ヒドロキシキノリン(Kelex 100(商標))で処理することができる。CeClは最終的にCeに変換し、それと同時に場合によってHClを回収することができる。
次いで、Ceを含まない溶液は、実質的に選択的にScを抽出しScを含まない溶液を得るように、抽出剤、例えばジ−(2−エチルヘキシル)リン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸で処理することができる。抽出されたScは、Scを得るように、酸化剤(例えばNaOH)で処理することができる。
次いでScを含まない溶液中の様々な残存する希土類元素(Pr、Nd、Sm、Eu、La、Gd、Y、Dy、Erなど)は、可能な種々の順序で抽出することができる。
例えば、図3に図式化したプロセスが、他の様々なプロセスの要素、例えば図1又は図2に図式化したプロセスとして使用することができることは記さなければならない。例えば、図1及び2の工程10は、図3に図式化したプロセスであってもよい。
図3Aに示すプロセスは、それがイオン交換カラムの使用による余分の高純度化工程を含むということを除いて図3に示すプロセスと同様である。
例えば、図4A及び4Bに示すように、希土類元素を抽出するプロセスは、
鉄を使用する第二鉄の第一鉄への還元;
塩化第一鉄溶液からのガリウムの分離;
抽残物からの希土類元素の沈殿及び予備濃縮;
軽質(LRE)及び重質(HRE)群への希土類元素の再浸出及び細分化;
スカンジウム及び重希土類元素からのイットリウムの分離;
スカンジウム及び重希土類元素の分離;並びに、
大気圧で低濃度の酸を用いる浸出
を含むことができる。
図4C及び4Dに示すプロセスは、イオン交換カラムの使用による余分の高純度化工程、任意選択のプラズマ高純度化工程、余分の酸再生工程、及び余分のか焼工程を含むことができることを除いて図4A及び4Bに示すプロセスと同様である。
還元剤(例えば金属鉄、デンプン)を用いる第二鉄の第一鉄への還元は、鉄の共抽出又は鉄の沈殿を防止するように、使用することができる。反応時間は非常に短い可能性があり、熱を発生し得る。鉄(lIl)の還元の一般的な化学反応を以下に示す。
2Fe3++Fe+HCl−>3Fe+H
供給溶液が還元条件下に保持される限り、第二鉄はこの液体溶液中に存在しない。図4a及び4bに示すように、塩化第二鉄供給溶液101を揺動した反応タンクに供給することができ、還元剤(例えば金属鉄102)は、塩化第二鉄から塩化第一鉄(「第二鉄の取り出し」を参照)への変換が可能になるように添加することができる。固−液分離(s/l分離)の後、結果として得られた濾液103はガリウム抽出回路でさらに処理することができる。固体物質及び鉄を含有する濾過ケーキは、脱水することができ、次いで結果として得られたスラリーを処分のために調製することができる。
次いで、ガリウムは抽出剤を含有する有機溶液で抽出することができる(例えば灯油に溶解したトリブチルホスフェート(TBP))(「ガリウムの回収」を参照)。したがって希土類元素及び鉄は抽残物中に残すことができる。抽出は塩化物イオン濃度に応じて変動し得る。例えば、塩化物イオン濃度が高いほど、ガリウム錯体形成の傾向が強く抽出がうまくいく。
例えば、塩酸溶液からガリウムを回収するために、試薬、例えばトリブチルホスフェート又は第三級アミン(例えばアラミン336)を使用することができる。例えば、塩酸(HCl)濃度が上がると、ガリウム抽出は最高に達し得るが、次には再び減少し得る。例えば、HCl濃度は、ガリウム抽出のために約4M HClまで上げることができる。この条件下では、ガリウムはHGaCl錯体の形態で、(例えば抽出剤がTBPである場合)TBPで抽出したガリウムは三溶媒和物(trisolvate)(HGaCl*3TBP)として存在することができる。
酸性度の上昇に伴う抽出の増加は、HGaClの追加形成による。化学反応を以下に示す。
GaCl +H++nTBP−>HGaCl*(TBP)
低い酸性度又は中性溶液に関しては、抽出された種は、水和された溶媒和物の形態のGaClである。
GaCl+mHO+nTBP−>GaCl*(HO)m*(TBP)n
有機相に蓄積された、共抽出した鉄は、塩酸で洗浄することができる(「ガリウムストリップ液」を参照)。その結果得られた有機溶液は、ガリウムを含有し、ストリッピング回路に供給され得、ここで、ガリウムは水104でストリッピングされる。次いで、塩化第一鉄及び希土類元素を含有する抽残物106は、希土類の沈殿セクションに供給することができる。最終のストリップ液105はガリウムを含有する。
例えば、希土類元素のシュウ酸塩による沈殿は、水溶液中の化合物の溶解度を非常に下げる。希土類シュウ酸塩の沈殿は、沈殿試薬107の添加によって達成することができる。例えば、シュウ酸107は沈殿に使用することができる。例えば、三価希土類元素を沈殿させるのに効果的な沈殿剤(例えばシュウ酸塩(シュウ酸からの))を使用することができる。例えば、そのような沈殿剤は、水溶液中で非常に低い溶解度をそのように形成された沈殿物にもたらすことができる。
水溶液中の三価希土類元素の沈降反応は、以下の式による:
2REE3+++3H+xHO−>[REE(C*xHO]+6H+
一次的な希土類元素沈殿109からの溢流は鉄処理回路に供給することができる。濾過後、希土類元素を含有する濾過ケーキは、洗い脱水するユニットに供給することができる。次いで、結果として得られたスラリー108は再浸出するために調製することができる(「REE−再浸出」を参照)。希土類濾過ケーキの再浸出は塩酸110を使用して実行することができる。
例えば約150から約250g/Lを含有する予備濃縮しpH調節した塩化物溶液111から、希土類元素イットリウム、スカンジウム及び重希土類(HRE)が、抽出剤(例えば(ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸(D2EHPA)又は2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル(灯油中のPC88A(イオンクエスト(lonquest)(商標)801とも称される))を用いて抽出される(「REE一次回収」を参照)。スカンジウム、他方のHRE及びまたイットリウムは抽出することができ、抽残物113中に軽希土類元素(LRE)が残る。
次いで、装填した有機相は、塩酸(2M HCl)で選択的に洗浄して、共抽出されたLREを取り出すことができる。二次洗浄セクションは、弱い塩酸(1から1.5MのHCl)の使用により、ユーロピウムを取り出すことができる。次いで、イットリウム、スカンジウム及びHREを含有する抽出物は、強酸(3.5M HCl)112を用いてストリッピングすることができる。
イットリウム及びスカンジウムを含有するHREストリップ液114はさらに処理して、二重の溶媒抽出高純度化プロセスの第1の回路に90%を超えるY及びScを得ることができる。第1の工程において、約25g/L(酸化物の形態の希土類元素の)及び0.4M HClを含有する水溶液は、抽出剤と接触させることができる(例えば、(ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸(D2EHPA)又は2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル(灯油中のPC88A(イオンクエスト(lonquest)(商標)801とも称される))(「REE二次回収」を参照)。次いで、装填した有機相は希塩酸で洗浄される。スカンジウム、イットリウム及びHREは、試薬によって抽出し、最終的に、高い酸化物/酸性比で強い塩酸115を用いてストリッピングすることができる。最終のストリップ液は、約40g/Lの希土類元素酸化物及び約1M HClの濃度を有する。この溶液は部分的に中和される。
この前処理されたストリップ液116は、抽出剤(例えば灯油中のトリブチルホスフェート(TBP))でさらに抽出することができる。処理は多段の手順で行って、水117を用いて装填した有機相の最終ストリッピングを終了することができる。HRE及びスカンジウムはすべてこのようにして抽出することができ、抽残物119中にイットリウムが残る。HREを含有する最終のストリップ液118は、スカンジウム及び重希土類のさらなる分離のための供給源を形成する。そうするために、可能な様々な抽出剤、例えばジ−(2−エチルヘキシル)リン酸を使用することができる。
イットリウムはまた、一次抽出工程から得られたストリップ液から取り出すことができる。例えば、分離は、錯体形成試薬としてチオシアン酸アンモニウムの添加後pH3で実行することができる。この手順により、トリブチルホスフェート、アラミン336又はAliquat 336で重希土類元素を抽出した場合、イットリウムに富む抽残物を得ることができる。
他のHRE(例えばジスプロシウム及びエルビウム)からのスカンジウムの分離は、イットリウム分離及び高純度化プロセスと同様で、先に記載した、さらなる溶媒抽出高純度化回路を使用して実行することができる。それにより抽出剤は、同一でも異なるもの(例えば(ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸(D2EHPA);2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステル(灯油中のPC88A(イオンクエスト(lonquest)(商標)801とも称される)又はビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスホン酸(イオンクエスト(lonquest)(商標)290))でもあってもよく、ストリップ溶液120は117と同じであってもよく、それによってスカンジウム抽残物121並びにユーロピウム及びエルビウムを含むストリップ液122をもたらす。
代替として、イットリウムは、米国特許第3,751,553号明細書(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されているように抽出することができる。実際には、イットリウムは、ゼノタイム濃縮物から出発して抽出することができる。これは3つの溶媒抽出回路の使用により行うことができる。第1の工程において、イットリウムを分離するためにDEHPAを使用することができる。第2の工程において、セリウムを抽出、分離し、抽残物中にイットリウムを残すためにトリ(カプリルメチル)アンモニウムナイトレート(Aliquat 336)を使用することができる。第3の工程において、Tm、Yb及びLuをトリ(カプリルメチル)アンモニウムチオシアネートによって抽出することができる。この抽出ループにおいて、イットリウムはセリウム元素のように振る舞う。この工程から、高純度の酸化イットリウムを得ることができる。
別の代替によると、酸化イットリウムは2つの工程で抽出することができる。すなわちトリ(カプリルメチル)アンモニウムナイトレートは混合物La−Er/Y−Luを分離するために使用することができ、次いで、イットリウムの高純度化はversatic acidを使用して実行される。
溶媒抽出は、有機溶液の助けによって水溶液から貴重な元素を単離し濃縮するための選択的な分離手順である。この手順において、対象とする元素を含有する水溶液は、多くの場合、低濃度であり他の溶解した物(汚染物質)と一緒であるが、試薬を含有する有機溶媒と混合(抽出)される。水溶液中より有機溶液中で可溶性である化合物を形成する試薬と、対象とする元素を反応させる。その結果、対象とする元素は有機溶液に移動する。
続いて、抽出された物を回収するために、有機溶液は、元素と試薬の間の化合物を分割するような組成の水溶液と混合(ストリッピング)され、それにより元素は、純粋な形態で「新しい」水溶液中に回収される。「新しい」水溶液中の元素の濃度は、多くの場合、液体の流速の調節によって元の水溶液の10−100倍に増加する場合がある。抽出された元素から低減されたら、有機溶液は、直接又は不純物の一部が清浄にされた後、さらなる抽出のために戻される。
この溶媒抽出プロセスを支配する重要な因子は、例えば、抽出、洗浄及びストリッピング段階の回数、有機溶媒濃度及び希釈剤であり得る。
典型的な溶媒抽出プロセスにおいて、希土類元素を含有する水相は、例えば塩素酸又は硝酸の酸性溶液であってもよい。有機相は、本開示に記述したような又は代替物の抽出剤を、有機溶媒、例えば脂肪族の希釈剤中に含む。
溶媒抽出技法は、希土類元素の分離及び高純度化手順として使用することができる。抽出剤又は化学的抽出薬を選択する場合、以下の特性のいくつかが特に関連する:
抽出プロセス中の他の望ましくない金属及び酸に対する高い選択性、
抽出薬への高い移動能力、
良好な化学安定性、
速い速度。
例えば、沈殿は、化学試薬の添加によって新しいそれほど可溶性でない(固体)化合物を形成する、溶液からの希土類元素の取り出しを意味する。例えば、完全な沈殿は、シュウ酸塩、水酸化物又は他の化合物によって実行することができる。
水酸化物の沈殿及び硫酸複塩も使用することができる。大規模操作について、硝酸塩又は塩化物溶液からの水酸化物の沈殿を実行するためにアンモニアを使用することができる。硫酸複塩RE(SO*NaSO*nHOは、希土類元素を含有する溶液への硫酸ナトリウムのどちらかの添加によって沈殿させることができる。水溶液中の三価希土類元素の沈殿反応は、以下の式による:
REE3++3HO→REE(OH)+3H
例えば、この液体環境中の鉄が塩化物錯体(FeCl )の形態で存在するので、塩化物溶液からの鉄(III)の溶媒抽出は、灯油中のトリブチルホスフェート(TBP)を用いて実施することができる。
FeCl +H++nTBP−>HFeCl*(TBP)n
抽出は、塩化物イオン濃度に強く依存し得る。実際、塩化物イオン濃度が高いほど、鉄(III)錯体形成の傾向は強く、抽出は良好となる。鉄(II)はまた類似した塩化物錯体(FeCl −2)を形成するが、しかし、FeCl −2−有機錯体は、一般的条件では抽出されにくい。
有機溶媒から鉄を再抽出(ストリッピング)するために、有機溶媒を純水(例えばナノ水純度)で洗うことができる。次いで、鉄(III)は下記式に従って水(ストリップ溶液)に移動することができる:
HFeCl*(TBP)n−>FeCl+HCl+nTBP
鉄は鉄塩化物としてストリッピングすることができる。当量の塩酸も洗い流すことができる。塩化物濃度が上がると、鉄のストリッピングは止まる。それによりストリップ溶液中の鉄の濃度は、塩化物イオンの同時に起こる移動によって限定される。
以下に提示された例は非制限的であり、本開示のプロセスをよりよく例示するために使用される。
アルミニウム含有物質試料の調製
アルミニウム含有物質(例えば粘土岩)は、以下の工程に沿って支援するために細かく破砕することができる。例えば、ミクロン化は、数時間(約2から3時間)反応時間を短縮することができる。鉄のほとんどを取り出すために、室温で浸出する工程は、場合によって粉砕工程とか焼工程の間で実行する。この操作は、例えば、塩酸HCl(32重量%)を用いて実行し、1:5の粘土岩/酸性比(重量/体積)を使用する。次いで、実験条件(粒子寸法、処理の時間、揺動システム)に応じて、約65%から約93%の鉄を溶解することができる。しかしこの浸出工程はまた、特定のパーセントのアルミニウム(0−5%)を持ち込むことがある。粘土岩の調製の最後の工程は、前処理した粘土岩をか焼する工程を含む。これは約1から2時間の間、550℃より高いか焼温度で遂行することができる。例えば、熱処理によって、同一の時間で約30%から約40%抽出されるアルミニウムの量を増やすことが可能になる。言い換えれば、抽出されるアルミニウムの量は2倍になる。室温での浸出を実行する場合、酸を回収し加熱コストを低減するためにか焼前に相分離を行うことができる。
酸浸出
酸浸出は、破砕し焼いた粘土岩を少なくとも1種の酸溶液(例えばHCl)と、高温で所与の時間の間、反応させる工程を含むことができる。例えば、粘土岩/酸性比は、約1:10(重量/体積)であってよく、HCl濃度は約6M又は約18から20重量%であってもよく、温度は約100℃から約110℃であってもよく、反応時間は約30分から約7時間であってもよい。そのような条件下では、約90%超のアルミニウム及び約100%の鉄を、不純物に加えて抽出することができる。代替として、浸出は、約150℃から約175℃の温度で約350KPagから約500KPagの圧力で約4から約7時間実行することができる。
そのような処理の後半(例えば、最後の2又は3時間)の間に、過剰な酸の部分は液切り及び凝縮により回収することができる。抽出が終了したら、固形物(金属が欠乏した粘土岩)は、傾瀉又は濾過によって液体から分離することができ、その後洗う。残余の浸出液及び洗い水は完全に蒸発させてもよい。その後、酸性度を下げ鉄の取り出し中にpHを調節するために必要とされる塩基(例えば、NaOH、KOH、Ca(OH)、Mg(OH)など)の使用量を減らすように、対応する残留物を水で多数回向流洗いすることができる。回収された酸は、その力価を調節した後、HClガスの添加によって又は濃HCl(12M)の添加のいずれかによって再使用することができる。反応後、酸の力価は、実験条件に応じて約4Mから約6Mに変動し得る。固形物に関して、それは、粘土岩の初期重量の約65%から約75%を示し、揮発させる(valorized)ことができ、イオン交換樹脂又は吸着剤のいずれかとして再び使用することができる。
代替として、HCl浸出は、圧力下で(反応温度を上げるように)オートクレーブ中で実行することができる。
希土類元素の回収は、例えばこの段階で、上で言及した酸浸出を実行した後に行うことができる。
例えば、3.1/1.0の比で180℃で23重量%のHClで浸出すると、金属塩化物について96%の抽出率が得られた。
鉄の取り出し
鉄取り出しの実行のためにいくつかの代替法を本開示において提案する。例えば、鉄取り出しは特定のpH値で鉄イオンを実質的に選択的に沈殿させることによって実行することができる。代替として、国際公開第2008141423号パンフレットに記載されているように、いくつかの抽出剤を使用することができる。膜もそのような抽出剤と組み合わせて使用することができる。
例えば、鉄の取り出しは、例えば少なくとも10のpH、又は約11.5から約12.5のpHで塩基性媒体中で鉄のイオン沈殿によって実行することができる。pHはまた約3から約6、又は約3から約5、又は約3から約4であってもよい。そのような工程は、NaOHの溶液を、例えば10Mの濃度で添加することにより行うことができる。他の塩基、例えばKOHも使用することができる。次いで、必要とするすべては、濾過、傾瀉又は遠心分離によって液体部分から固体部分を分離し、希薄な塩基、例えばNaOHの溶液(例えば0.01Mから0.02Mの濃度のNaOH)によって固形物をすすぐことである。次いで、固形分は、水で向(conter)流で洗う。液体部分はアルミニウム及びアルカリ土類を含む。これにより、鉄、及びほぼすべての不純物(他の金属)の実質的に完全な取り出しは、不溶性で洗った水酸化物として達成することができる。場合によって、中空糸膜に通して液−液抽出による精製工程を使用することにより鉄を回収することが可能である。
代替として、鉄の取り出しは抽出剤及び中空糸膜の使用により実行することができる。Al/Feの比に応じて、アルミニウムイオンに対して鉄イオン(又は鉄イオンに対してアルミニウムイオン)と実質的に選択的に錯体形成する様々な抽出剤をそのような工程において使用することができる。例えば、抽出は鉄イオンと錯体形成するのに適合した抽出剤としてHDEHP(又はDEHPA)ジ(2−エチルヘキシル)リン酸を使用することにより実行することができる。約1Mの濃度のHDEHPを、有機溶媒、例えばヘプタン又は任意の炭化水素溶媒に使用することができる。そのような抽出が必要とする接触時間は比較的短くてよい(数分)。例えば、ほぼ2のpHを使用することができ、水相/有機相の比は約1:1であってもよい。そのような条件下で86%から98%の鉄を抽出することができることが観察された。本事例において、鉄は有機相中に捕らえられることが理解されよう。次いで、水相中の鉄を回収するために、塩酸(2M又は6M)、及び約1:0.5の有機相/酸性相比での逆向き抽出を実行することができる。そのような事例において、結果として得られた水相はFe3+イオンに富む。
希土類元素の回収は、例えばこの段階で、上で言及した鉄回収を実行した後に行うことができる。
したがって、向流の技法を使用する溶媒抽出を用いて、塩酸ストリッピング、次いで、MgO溶液との接触、水酸化物の形態の希土類元素の沈殿、次いで、生成物のか焼装置へのそれの対応する酸化物への変換。
アルミニウムの回収
この工程も様々に実施することができる。例えば、アルミニウムイオンは約7から約9又は約7.5から約8.5又は約8のpHでAl(OH)の形態(例えばAl(OH)の水和形)で沈殿させることができる。代替として、アルミニウムイオンは、国際公開第2008141423号パンフレットに記載されている抽出剤と反応させることができる。
沈殿又は抽出技法のいずれかを使用して、先の工程から得られた溶液は、比較的清浄で、主としてアルミニウムを、例えば約90%から約95%又は約90%から約99.8%も含有している(沈殿の場合、アルカリ土類なしで)。後者の回収は、例えば、同一の中空糸膜、及び他の金属又は残留物に対して少なくとも実質的に選択的にアルミニウムと錯体形成するように適合した抽出剤の使用による液−液抽出によって実行することができる。例えば、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸(例えば名称Cyanex(商標)272で販売されているもの)は、アルミニウムに特異的な抽出剤として使用することができる。例えば、この抽出剤は有機溶媒、例えばヘプタン中約20%v/vの濃度で使用することができる。水相と有機相の間の比は約1:1から約1:3であってもよい。例えば、抽出温度は約40℃であってもよく、pHは約2.5から約3.5に維持することができる。そのような技法によって、70−90%を超えるアルミニウムを抽出することが可能になることが観察された。アルミニウムは、有機相中に捕らえた後、逆抽出の使用によりAl3+イオンの濃縮物の形態で回収することができる。例えば、逆向き抽出を、約40℃の温度で塩酸(例えば6Mの濃度で)を用いて実行することができる。この条件下に、90%を超えるアルミニウムを回収することができる。
希土類元素の回収は、例えばこの段階で、上で言及したアルミニウムの回収を実行した後に行うことができる。
次いで、Al3+は、塩基、例えばNaOHの添加によって水酸化アルミニウム(例えばAl(OH)の水和形)に変換することができる。最終的に、Al(OH)は、例えば約800℃から1200℃の温度でAl(OH)をか焼することによりアルミナ(アルミナAl)に変換することができる。
Al3+はまたAlCl・6HOに変換することができ、か焼(cacination)に際しHClを回収することができ、Alを生成することができる。
さらなる高純度化は再結晶によって実施することができる。
希土類元素の回収
次いで、希土類元素の回収は、例えばこの段階で、そうするために本開示において先に言及した技術のいずれかを使用することにより行うことができる。例えば、それは図3、3A、4A、4B、4C、4D、5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H及び26のいずれか1つに規定される技術を使用することにより実行することができる。
図5E、5F、5G及び5Hに示すプロセスは、イオン交換カラム、任意選択のプラズマ高純度化工程、余分の酸再生工程、及び余分のか焼工程を使用することによる余分の高純度化工程を含むことができるということを除いて図5A、5B、5C及び5Dに示すプロセスと同様である。
例えば、残余の溶液に含有される少なくとも1種の希土類元素は、上述のプロセスから得られた。例えば、少なくとも1種の希土類元素は、プロセス中に得られた浸出物若しくは浸出液又は溶液中に、例えば約50、約25、15、10、5、4、3、2又は1ppm未満の濃度の低濃度であってもよい。希土類元素は、このプロセスの後の段階で溶媒を用いる抽出の前に濃縮することができる。内部濃縮ループによって、濃度は著しく高めることができ(例えば100から1000倍に)、それによって少なくとも1種の希土類元素を実質的に選択的に沈殿、抽出及び/又は単離するためのより効果的な条件をもたらすことが示された。
出発物質として、粘土(粘土岩)の試料は、カナダ、ケベックのグランデ・ヴァリー地区から得られた。
これらの結果は、約900kgの試料からそれぞれ実行した平均80の試験を表す。これらの試験は、図1及び図2に示すプロセスを使用することによって実行した。
新たに採掘された状態の粉砕及び選別の後の粗の粘土は、以下の組成を有していた:
Al:15%−26%;
SiO:45%−50%;
Fe:8%−9%;
MgO:1%−2%;
希土類元素:0.04%−0.07%;
LOI:5%−10%。
その後、この物質は、2段階の手順で18−32重量%のHClを用いて140−170℃で浸出した。HCl溶液は、粘土の酸浸出可能な成分の取り出しに必要とされる化学量論的な量に対して化学量論的に10−20%過剰で使用した。半連続操作(工程2)の第1の浸出段階において、粘土を、必要とされる量の塩酸、又は合計量の特定の比率の塩酸と2.5時間接触させた。使用済みの酸の取り出し後、粘土を、同一の温度及び圧力で約1.5時間最小限18重量%の塩酸溶液と再び接触させた。
浸出液を濾過し、固形分は水で洗い、従来の分析技法を使用して分析した(図1の工程3を参照)。得られたシリカの純度は95.4%であり、塩化物及びHClは含まなかった。
別の例において、シリカの純度は、余分の浸出工程によって99.67%となった。
浸出及びシリカ取り出しの後、様々な金属塩化物の濃度は次の通りであった:
AlCl:15−20%;
FeCl:4−6%;
FeCl:0.5−2.0%;
MgCl:0.5−2.0%;
REE−Cl:0.1−2%
遊離HCl:5−50g/l
次いで、使用済みの酸は、形成した塩化アルミニウム六水和物中の25ppm未満の鉄とともに2段階で、気相中の約90から約98%の純粋な乾燥した塩酸を使用して結晶化した。溶液(水相)中のHClの濃度は約22から約32%であり、95.3%のAlの回収が可能であった。次いで、回収した晶出物(最小限99.8%の純度を有するAlClの水和形)は、930℃又は1250℃でか焼し、それによりα形のアルミナ(1250℃)を得た。δ形は930℃で得られた。
別の例は低温で実行(約350℃で分解及びか焼)し、α形のアルミナは2%未満であった。
か焼段階を出る気相中のHCl濃度は、約21から約32重量%の濃度を有し、AlCl及びMgClの結晶化のために使用した(リサイクルした)。過剰な塩酸は、浸出工程に必要とされ目標とされる濃度で吸収する。
次いで、塩化鉄(約90%から約95%の第二鉄の形態)は、純粋なヘマタイト(Fe)としての抽出を考慮して水熱プロセスに送る。これは、か焼、熱加水分解及び浸出段階からの完全な熱回収を伴う低温加水分解の国際公開第2009/153321号パンフレットに記載されている技術の使用により行うことができる。
工程10(図1及び2の両プロセス中)の前に、出発物質中に見られる元素(Al、Fe、Mg及び希土類元素(例えばSc、Ga、Y、Ce))の約90から約98重量%を回収したことが示された。本開示に開示したアルミニウム含有物質から希土類元素を回収するプロセスは、希土類元素の約90%を回収するのに効率的であり得ると評価することができる。したがって、図1及び2に示すプロセスの例に関して、アルミニウム含有物質から少なくとも1種の希土類元素を回収する全収率は、約80%から約90%になると評価することができる。
希土類元素は、結晶化から加水分解器への予備濃縮の後、加水分解器(ここで、シリカ、アルミニウム、鉄及び大部分の水は取り出される)の母液から抽出することができる。塩化物の形態で希土類元素(RECl)は相当に濃縮され、即座に抽出可能になる。希土類元素は、加水分解器自体の内で一回通しでそこを通って(濃縮ループなしで)平均5から10倍に濃縮されることを実証した。加水分解器(一回通し)内の特定の元素について得られた濃縮係数は、以下の通りであった:
Ce:>6
La:>9
Nd:>7
Y:>9
例えば、それは図3、4A、4B、4C、4D、5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H及び26のいずれか1つに規定される技術を使用することにより実行することができる。
これにより、当業者は、濃縮ループを実行するとそのような濃度が相当に上がり得ることを明確に理解するであろう。
残存する塩化マグネシウムに乾燥した高濃度の塩酸を吹き込み、次いで、共沸点で酸を回収しながらMgOにか焼する。
次いで、他の非加水分解性成分を含有する混合酸化物は、700−800℃で熱加水分解反応を受け、回収された酸(15−20.2重量%)は、例えば浸出システムに戻した。
得られた全収率は以下の通り:
Al:93.0−95.03%の回収;
Fe:92.65−99.5%の回収;
希土類元素:最小限95%の回収(混合物);
MgO:92.64−98.00%の回収;
廃棄した物質:最大0−5%;
HClの全体的な回収:最小限99.75%;
15−32%(水性)の浸出への供給原料としてのHCl強度;95%(ガス)
赤泥の生成:なし。
類似した供給物質(粘土の代わりにボーキサイト)を、浸出段階までの実施例2に従って加工し、実施例2で確立した条件下で容易に浸出可能であることを示した。ここでは、鉄について100%及びアルミニウムについて95%を超える抽出率が得られた。このプロセスは経済的に実現可能とわかり、有害な副生物(赤泥)は生成されなかった。(出発物質と比較して)約90から約95重量%、又は約91重量%の希土類元素の回収(混合物として)が観察された。試験した試料は、Al(最大51%)、Fe(最大27%)及びMgO(最大1.5%)の様々な濃度を有していた。97.0%のガリウム抽出が観察された。スカンジウム抽出は95%であった。
図4A、4B、5A、5B、5C及び5Dに記載したプロセスを検証するためにいくつかの試験を行った。
アルファエーサー社(Alfa Aesar GmbH&Co KG)(ドイツ、カールスルー)からの塩化ガリウム及び希土類塩化物の水和物を実験に使用した。製品はケミカルグレード(99.9%)である。薬品は水道水に溶解してストック溶液を得た。塩化アルミニウム及び塩化鉄は工業用グレードである。
ガリウム及び希土類元素の沈殿試験
石灰石、酸化マグネシウム及び/又はカセイソーダを使用して種々のガリウム及び希土類の沈殿試験を実行した。沈殿剤としてはシュウ酸を使用した。シュウ酸塩での沈殿の間、pH調節をアンモニア(25%)を用いて実行した。実験の終了時に、沈殿物を水溶液から濾過によって分離した。塩化物媒体中の希土類水酸化物と希土類シュウ酸塩の平衡溶解度を25℃で測定した。
石灰石を用いる、ガリウム及びスカンジウムの水酸化物沈殿は、15g/L Al、180g/L Fe(II)、220mg/L Ga、1.4g/L Ce、170mg/L Y及び70mg/L Scを含有する希土類溶液から実行した。水溶液を高温で中和してガリウム及び希土類元素を沈殿させ、取り出した。図6は、水溶液のpH値に応じて得られたガリウム及びスカンジウムの水酸化物の沈殿収率を示す(35g/L HCl、Eh+380mV)。
図6のプロットした曲線は、ガリウム及び希土類の沈殿収率のpHに応じた依存性を示す。pHの増加はガリウム及びスカンジウムの沈殿収率を高め、ガリウム及びスカンジウムについては2.0付近のpHで98%に接近する。図6はまた、2.0より高いpH水準でアルミニウム共沈の増加があることを示す。この条件下でセリウム及びイットリウムの沈殿はしない。したがって、沈殿工程のpHが2.0以下に維持される場合、ガリウム及びスカンジウムは、アルミニウム、鉄(II)及び希土類元素の共沈を極小化しつつ沈殿することが示された。
ガリウム及びスカンジウムの沈殿に対する鉄(lI)濃度の影響を調査するために、100g/L Feの程度の塩化鉄(ll)を、ガリウム及びスカンジウム供給溶液に添加した。以下の試験パラメーターを定義した:
温度:25℃
撹拌速度:400rpm
時間:1時間
沈殿剤:石灰石
最終pH:5.3
図7は、ガリウムの沈殿について、鉄(II)(水溶液)の影響を示す(270mg/L Ga、90mg/L Sc及び35g/L HCl、Eh+380mV)。上記図7は鉄(II)濃度がガリウムの沈殿に有意な影響がなかったことを示す。
図8のプロットした曲線は、pHに応じた、スカンジウム沈殿の鉄(II)汚染の影響を示す(水溶液(270mg/L Ga、90mg/L Sc及び35g/L HCl、Eh+380mV))。条件は図7と同じである。スカンジウムの沈殿pHはpH約2からpH約3.5に上がったが、これは水性供給溶液中の鉄の欠如による可能性があった。4付近のpHでのスカンジウムの最終濃度は、80%の沈殿収率に相当する18mg/L Scを達成した。
ガリウム及びスカンジウムに富む沈殿物を水で洗い、次いで、105℃で乾燥し共沈させた希土類元素を確定するために分析した。表1は、実験室での浸出試験作業中に結果として得られたガリウム及びスカンジウム沈殿物中のアルミニウム、鉄(II)、セリウム及びイットリウムの共沈及びその濃度を示す。
Figure 2015516507
ガリウム及びスカンジウムの取り出し試験の結果は表2に要約する。
Figure 2015516507
希土類元素の水酸化物沈殿
酸化マグネシウム及びカセイソーダを用いる希土類元素の水酸化物沈殿は、1.8g/L Ce、2.3g/L Y、1.8g/L Er、2g/L Nd及び0.5g/L Prを含有する溶液を用いて実行した。水溶液を室温でカセイソーダ、65℃で酸化マグネシウムを用いて中和して、希土類元素を沈殿させ取り出した。希土類水酸化物の沈殿に対するpHの影響を調査するために以下の試験パラメーターを規定した:
温度:25℃及び60℃
撹拌速度:400rpm
時間:1時間
沈殿剤:酸化マグネシウム及びカセイソーダ
最終pH:10
図9は、希土類水酸化物の沈殿がpH6で始まり、8.0付近のpHで最高になることを示す。図9において、水溶液の初期のpHは1であり、Ehは+340mVであった。
シュウ酸塩の沈殿
1.8g/L Ce、2.3g/L Y、1.8g/L Er、2g/L Nd及び0.5g/L Prを含有する水酸化物沈殿試験からの予備中和した水溶液を50から60℃に加熱した。シュウ酸スラリーを添加した。次いで、アンモニア溶液を滴下添加することによりpH値を調節して希土類元素を沈殿させ取り出した。沈殿剤の量に対する影響を調査するために、以下の試験パラメーターを規定した:
温度:60℃
撹拌速度:400rpm
時間:1時間
沈殿剤:シュウ酸(二水和物として)
最終pH:1.2
以下の図10は、一定酸性度(pH1.2)でシュウ酸濃度を上げた希土類シュウ酸塩の溶解度を示す。沈殿濃度は、0.06mol/Lから1mol/Lシュウ酸の範囲であった。(水溶液(LRE及びHRE、最終pH1.2、Eh+340mV))。
所与の酸性度に関しては、シュウ酸濃度が高まるにつれて、希土類シュウ酸塩の溶解度は減少し、添加したシュウ酸濃度が0.15mol/L又はそれ以上である場合、調査した希土類元素すべて、99%を超える沈殿収率を達成した。
希土類元素の沈殿に対する鉄(II)濃度の影響を調査するために、以下の試験パラメーターを規定した:
温度:60℃
撹拌速度:400rpm
時間:1時間
沈殿剤:シュウ酸
鉄(II)濃度:100g/l
最終pH:1.2
図11においてプロットした曲線は、シュウ酸濃度に応じた、一定酸性度(pH1.2)での希土類元素及び鉄の沈殿を示す。図は、希土類元素の沈殿が、強い鉄(II)の汚染では起きないことを示す。希土類元素取り出し試験の結果は表3に要約する。
Figure 2015516507
溶媒抽出試験
向流溶媒抽出操作をシミュレートするために、金属の平衡試験を行った。実験はすべて25℃で実行する。調査はすべてベンチスケールの実験装置で実行する。
有機溶液は、振盪漏斗、又はかなり速い速度で撹拌したビーカー内において約10から15分の間接触させ、種々の有機/水(O/A)比で混合した。
溶媒抽出中のpH調節はカセイソーダ溶液(10%)を使用して実行する。相分離の後、結果として得られた水相及び有機相は保存し分析した。
ガリウム及びスカンジウムの溶媒抽出結果
イットリウム、他の三価希土類、及びアルミニウムに対する、ガリウム及びスカンジウムについての選択性に基づいて、試薬トリブチルホスフェート(TBP)を選んだ。他方、鉄(III)は、TBPを用いて共抽出した。したがって、ガリウム及びスカンジウムを回収する前に、鉄(III)は溶媒抽出によって取り出すか、又は還元によって鉄(III)を取り出すために金属鉄によって前処理した。図12は、塩化鉄(III)溶液からの鉄の抽出の平衡データを示す。有機溶液は芳香族灯油(ソルベッソ150)中90体積%のTBPを含有していた。
塩化鉄(III)溶液からのトリブチルホスフェートによるガリウムの共抽出を表4に示す。
Figure 2015516507
共抽出したガリウムは、高い相比で水を用いて洗浄することにより部分的に取り出すことができる。この洗浄は、装填した有機溶液からのガリウム損失を低下させる。装填した有機溶液からのガリウムの洗浄についての平衡データを図13に示す。13(平衡曲線。有機溶液(90体積%のTBP、110g/L Fe、0.13g/L Gaを含有する)水溶液(水))。
装填した有機溶液からの鉄のストリッピングについての平衡データを図14に示す。(有機溶液(90体積%のTBP、110g/L Fe、0.13g/L Gaを含有する)水溶液(水))。
ガリウム及びスカンジウムの供給溶液は、10mol/L HClを含有する塩酸溶液からガリウム/スカンジウム沈殿物の溶解によって調製した。実験は脂肪族灯油(D85)で希釈した50体積%TBPを用いて実行した。イソデカノールを第3の相の形成を防止するために修飾剤として実験に使用した。ガリウム及びスカンジウム抽出についての平衡データを図15に示す。(有機溶液(灯油中の50体積%のTBP);水溶液6g/L Ga、2.2g/L Sc及び10mol/L HCl)。
図16は、ガリウム及びスカンジウム抽出の間の塩酸の共抽出を示す。(有機溶液(灯油中の50体積%TBP);水溶液(6g/L Ga、2.2g/L Sc及び10mol/L HCl)。次いで、スカンジウム洗浄及びガリウムストリッピングの実験を行うために、有機溶媒にガリウム及びスカンジウムをさらに装填する。
装填した有機溶液からスカンジウムを取り出すために、1対1のO/A比で、5mol/L、6mol/l及び7mol/L HCl溶液を使用した。この洗浄は、装填した有機溶液からのスカンジウムの量を著しく低下させる。スカンジウムの洗浄効率の塩酸洗浄溶液に対する影響を表5に示す。
Figure 2015516507
装填した有機溶液から洗浄するスカンジウムについての平衡データを図17に示す。(有機溶液(50体積%TBP、7.3g/L Ga、1.6g/L Sc));水溶液(水))。
装填した有機溶液からストリッピングするガリウムについての平衡データを図18に示す。(有機溶液(灯油中の7.5%TBP、0.4g/L Ga);水溶液(水))。
溶媒抽出試験の間の水性供給原料及び抽残物の組成を表6に要約する。
Figure 2015516507
まず、非常に高いO/A比でのスカンジウム及び水と共抽出した塩酸の洗浄によって、塩化スカンジウム溶液が結果として生じた。洗浄はスカンジウムに選択的であり、ガリウムは洗浄された有機溶液に残る。次いで(than)、得られた洗浄された有機溶液から2対1のO/A比で水によってガリウムをストリッピングした。
軽希土類元素及び重希土類元素の抽出
先に示したように、希土類元素の抽出は水素イオン(H+)濃度に依存し得る。したがって、有機リン抽出薬はpH依存性の抽出剤である。入手可能な市販試薬、例えばジ(エチルヘキシル)リン酸(D2EHPA)、ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸(イオンクエスト801)を使用することができる。選択性は、セリウムの分配係数に対するイットリウムのそれの商として計算される。下記の図19(有機溶液(灯油中の10体積%の試薬;水溶液(6.4g/L Y、107g/L Ce、初期pH1.5、Eh+430mV)に示すように、イオンクエスト801についてイットリウム/セリウム選択性はpH1まで上がり、次いで下がる。
セリウムに対するイットリウムの選択性に基づいて、ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸(イオンクエスト801)を選んだ。実験は、脂肪族灯油(D85)で希釈された10体積%イオンクエスト801を用いて実行した。実験には修飾剤を使用しなかった。塩化物媒体中でのpHのイットリウム及びセリウムの抽出依存性を図20に示す。(ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸(イオンクエスト801)及びジ(エチルヘキシルリン酸(D2EHPA)を用いる塩化物溶液中のセリウム及びイットリウムの抽出)
イットリウムの抽出
試薬ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸(イオンクエスト801)を選んだ。実験は脂肪族灯油(D85)で希釈した10体積%イオンクエスト801を用いて実行した。実験には修飾剤を使用しなかった。イットリウム抽出中のpH値は、水酸化ナトリウム溶液(2mol/L NaOH)を用いて滴下して調節することによってpH1.4で一定に維持した。イットリウム及びセリウム含有水溶液からのイットリウムの抽出についての平衡データは、図21(有機溶液(灯油中の10体積%イオンクエスト801;水溶液(6.4g/L Y、107g/L Ce、初期pH1.5、Eh+430mV)に示す。
イットリウムの回収率は99%を超えた。10体積%イオンクエスト801試薬のイットリウムの最大装填は、約10g/Lイットリウムであった。
希塩酸で洗浄することにより取り出した共抽出したセリウムはより小量であった。この方式(measure)で、装填した有機相(organic)からのセリウムの量を著しく低下させる。装填した有機溶液からのセリウム洗浄についての平衡データは図22に示す。(有機溶液(10体積%イオンクエスト801、0.1g/l Ceを含有する;水溶液1mol/l HCl)。
イットリウム抽出実験での水性供給原料及び抽残物中の測定濃度を表7に示す。
Figure 2015516507
装填した有機溶液からのイットリウムストリッピングについての平衡データは図23に示す。(有機溶液(灯油中10体積%イオンクエスト801、1g/L Yを含有する);水溶液(3.5mol/L HCl)。
ジスプロシウム及びエルビウムの分離
供給溶液は、塩化ジスプロシウム、塩化エルビウム及び塩化イットリウムの水道水への溶解によって調製した。実験は、脂肪族灯油(D85)で希釈したトリブチルホスフェート(TBP)、アラミン(登録商標)336及びAliquat(登録商標)336を用いて実行した。pH値は、アンモニア溶液(25%)の滴下添加によってpH3で調節した。撹拌したビーカー中で有機溶液を約10から15分間接触させた。有機と水(O/A)の比は1/1であった。TBP、アラミン(登録商標)336及びAliquat(登録商標)による、ジスプロシウム及びエルビウムの分離及び高純度化は、表8に示す。
Figure 2015516507
イットリウムに対するジスプロシウム及びエルビウムの選択性に基づいて、試薬トリブチルホスフェート(TBP)を選んだ。実験は、脂肪族灯油(D85)で希釈した80体積%TBPを用いて実行した。修飾剤は実験に使用しなかった。イットリウムからのジスプロシウム及びエルビウムの抽出及び分離に対するチオシアン酸アンモニウム濃度の影響を試験した。ジスプロシウム及びエルビウム抽出についての平衡データを表9に示す。
Figure 2015516507
共抽出したイットリウムは、高いO/A比で水を用いて洗浄することにより取り出す。この洗浄は、TBPを装填した有機溶液からのイットリウム損失を著しく低下させる。装填した有機溶液からイットリウム洗浄についての平衡データを図24に示す(有機溶液(灯油中80体積%TBP、1.2g/L Y);水溶液(水))。
最終的に、水を用いるジスプロシウムのストリッピングについての平衡データは、図25に示す(有機溶液(灯油中の80体積%TBP、8.4g/l Dy);水溶液(水))。
溶媒抽出試験の要約
試験の結果、鉄(III)供給水溶液に適用できる抽出条件の以下の例が得られた(表10)。
Figure 2015516507
試験の結果、ガリウム及びスカンジウム水溶液に適用できる抽出条件の以下の例が得られた(表11)。
Figure 2015516507
ガリウムをか焼し、得られたGaの純度は99.99+%であった。不純物は8.9ppmのCl及び1.1ppmのAlであった。
スカンジウムもか焼し、得られたSc2O3の純度は99.9%を超えていた。主な不純物は260ppmのS及び390ppmのZrであった。
試験の結果、希土類水溶液に適用できる抽出条件の以下の例が得られた(表12)。
Figure 2015516507
試験の結果、イットリウムストリップ液からの重希土類の分離に適用できる以下に提案する抽出条件が得られた(表13)。
Figure 2015516507
鉄(III)取り出しの後、ガリウム及びスカンジウムの中和及び沈殿の前である、ガリウム、イットリウム及びスカンジウムの回収手順を示した。鉄の共沈を防止及び/又は減らすために、残存する鉄(III)は、鉄金属の使用によりさらに処理(還元)することができる。以下の6つの主なプロセスのセクションを調査した:
セクション1:鉄(III)の取り出し。灯油中のトリブチルホスフェート(TBP)を使用する溶媒抽出による供給溶液からの鉄(III)の取り出し;
セクション2:最終の鉄の取り出し。金属鉄を使用する還元による鉄の取り出し;
セクション3:ガリウム及びスカンジウムの沈殿。石灰石又は酸化マグネシウムを使用するガリウム及びスカンジウムの取り出し;
セクション4:ガリウム及びスカンジウムの分離。10mol/lの塩酸を含有し、灯油中のトリブチルホスフェート(TBP)を使用する溶媒抽出(extrcation)に基づいた、再浸出した溶液からのガリウム及びスカンジウムの分離及び回収;
セクション5:イットリウム及び他の希土類の沈殿。石灰石を使用する中和及び沈殿、続く希塩酸中の再浸出による、イットリウム及び他の希土類元素の取り出し;
セクション6:イットリウムの回収。ジ(エチルヘキシル)ホスホン酸(イオンクエスト801)を使用する溶媒抽出によるセクション5の結果として得られた溶液からのイットリウムの分離及び回収;及び
セクション7:HREからのイットリウム分離。灯油中のトリブチルホスフェート(TBP)を使用する溶媒抽出による、重希土類(主としてジスプロシウム及びエルビウム)からのイットリウムの分離及び回収。
鉄(III)の取り出し
鉄(III)の溶媒抽出
40%の塩化鉄(III)及び270mg/L ガリウム(201)を含有する調製した供給水溶液を、鉄取り出し回路に供給した。芳香族灯油(ソルベッソ150)に溶解した90%TBPを含有する有機溶液(202)を用いて鉄を向流抽出した。達成された鉄抽出収率は90%であった。共抽出したガリウムは、有機相中に0.13g/L ガリウムまで蓄積された。得られた有機溶液(203)は、鉄及び少量のガリウムを含有し、洗浄回路に供給した。ここで、ガリウムは、高い相比で水溶液(204)を用いて向流で洗浄した。次いで、有機溶媒はストリッピング回路に送った。ここで、鉄(206)は、有機溶液(205)を抽出回路へ戻す前に水(207)を用いて向流でストリッピングした。
鉄(III)の還元
鉄(III)の共抽出は、鉄(0)を使用する鉄(II)への事前の還元によって防止することができる。得られた抽残物(209)は、アルミニウム、ガリウム、スカンジウム、希土類元素及び抽出された鉄(III)を含有し、鉄(III)イオンをなくすために化学量論量の鉄粉末(210)で処理した。デンプンも還元を実行するために使用することができる。
ガリウム及びスカンジウムの回収
ガリウム及びスカンジウムの沈殿
ガリウム及びスカンジウムの沈殿及び回収を実施して(introduced)、他の希土類元素からガリウム及びスカンジウムを分離し、さらなる処理のためにガリウム及びスカンジウムの両方を予備濃縮した。次いで、鉄(III)から低減されたら、得られた濾液(211)をガリウム及びスカンジウム一次取り出し工程に供給する。ここで、石灰石(212)を中和試薬として添加した。この工程において、溶液は、一定pHで15から30分の間、低いpH水準で制御した酸化還元条件に維持した。ガリウム及びスカンジウムの99%の沈殿収率が達成された。ガリウム及びスカンジウム沈殿物中に希土類元素が非常に低濃度で検出された。濾過生成物(225)は脱水システムに供給した。次いで、得られたスラリー(213)を濃塩酸溶液(214)中で再浸出するために調製した。
ガリウム及びスカンジウム溶媒抽出
ガリウム及びスカンジウムの再浸出工程から結果として得られた濾液(215)は、ガリウム及びスカンジウム分離回路に供給した。ガリウム及びスカンジウムは、脂肪族灯油(D85)に溶解した50体積%TBPを含有する有機溶液で向流抽出する(216)。達成されたガリウム及びスカンジウムの抽出収率は、99%を超えた。
共抽出した鉄は、0.2g/L Feまで有機相に蓄積された。得られた有機溶液は、ガリウム及びスカンジウム及び少量の鉄を含有し、洗浄回路に供給した(218)。ここで、スカンジウムは、生成物(221)をもたらすように高い相比で水溶液(219)を用いて向流洗浄した。次いで、有機溶媒(220)をストリッピングユニットに送り、そこでガリウムは水(222)を用いて向流でストリッピングし、その後有機溶液(223)を抽出回路へ戻し、ガリウム(224)を回収する。塩酸の抽残物も回収する(217)。
イットリウムの回収
希土類水酸化物の沈殿
ガリウム及びスカンジウム沈殿工程からの濾液(225)をさらなる中和回路に供給した。ここで、制御した酸化還元電位の下、高温(60℃)で60分間8にpHを上げることにより、石灰石(226)を用いて希土類元素を沈殿させた。調査した希土類元素の99%を超える沈殿が達成された。残存する鉄(II)は希土類元素と一緒に沈殿する。次いで、沈殿物(227)は濃塩酸溶液(228)中の再浸出のために調製した。
イットリウム一次溶媒抽出
ガリウム及びスカンジウム沈殿工程からの結果として得られた生成物(229)は、イットリウムの抽出回路に供給する。イットリウムは、脂肪族灯油(D85)に溶解した10体積%イオンクエスト801を含有する有機溶液(230)で向流抽出する。達成されたイットリウム抽出収率は99%を超えた。共抽出したセリウムは、0.1g/L Ceまで有機相中に蓄積した。
水溶液中のセリウム濃度が高いため、浸出した溶液の水の飛沫同伴によってセリウムはストリップ液に移動し得る。したがって、余分な一回洗浄工程を、セリウム汚染を避けるために含むことができる。例えば、セリウムを取り出し組成物(234)を得るように、洗浄溶液(233)、例えば1N HClで有機相(232)を処理することができる。LRE(Ce、Nd、Eu、Pr)(231)の抽残物は、それらを互いから分離し場合によって高純度化するように最終的に処理することができる(図5Gを参照)。
得られた有機溶液(235)は、イットリウムを含有し、ストリッピング回路に供給する。ここで、イットリウムは、3.5mol/L塩酸(236)を含有する溶液を用いて向流でストリッピングする。最終的に、有機溶液をイットリウム一次抽出へ戻す前に、有機再生及びスカンジウム取り出しのために1つのミキサーセトラー段階で希カセイソーダ溶液を用いて有機試薬部分を洗わなければならない。
最終のイットリウムの溶媒抽出
第2の溶媒抽出プロセスにおいて、中和後、ジスプロシウム及びエルビウムをイットリウムストリップ液(237)から取り出す。ジスプロシウム及びエルビウムは、脂肪族灯油(D85)に溶解した80体積%トリブチルホスフェート(TBP)を含有する有機溶液で向流抽出し(238)、それによってイットリウムの抽残物(239)が得られる。99%を超える重希土類の抽出収率が制御したpH条件で達成される。得られた有機溶液(240)は、重希土類及び少量のイットリウムを含有し、洗浄機能に供給する。ここで、イットリウム(242)は、多段ミキサーセトラー装置で高い相比で水(241)を用いて向流洗浄する。洗浄液(242)は供給溶液に戻す。有機溶媒は、イットリウム(243)から低減されて、水(244)でストリッピングし、抽出ループに戻す。ジスプロシウム及びエルビウムのストリップ液(245)は、ジスプロシウム及びエルビウム分離のための供給溶液である。
得られたイットリウムは、Yにか焼し、99.9+%の純度が得られた。不純物は、26ppmのSi、51ppmのDy及び6.2ppmのAlであった。
他の試験は図26に示すプロセスの使用により行った。希土類水酸化物の濾過ケーキ(327)の浸出を、塩酸(328)を使用して実行した。図26に示すプロセスが、図5cの沈殿物(227)を含む様々な組成物の処理に使用することができることを当業者は認識するであろう。例えば、図26の沈殿物(327)は図5cからの沈殿物(227)と同じであってもよい。
充満している浸出した溶液(329)(微細濾過後)は、希土類分離工程への供給溶液であった。本供給水溶液は、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ユーロピウム、ジスプロシウム、エルビウム及びイットリウムを含み、灯油中のD2EHPA又はイオンクエスト801と接触させる。抽出手順中にpHを調節するためにアルカリを使用する。ジスプロシウム、エルビウム及びまたイットリウム(HRE)を抽出し、抽残物(331)中にセリウム、プラセオジム、ネオジム及びユーロピウム(LRE)が残る。
次いで、装填した有機相は、塩酸(1から2MのHCl)で選択的に洗浄して共抽出したLREを取り出す。抽出物は、ジスプロシウム、エルビウム及びイットリウムを含有し、次いで、塩酸(3から4MのHCl)(336)でストリッピングする。
ストリップ液(337)からのイットリウムの分離は、灯油中のトリブチルホスフェート(TBP)でそれを抽出することにより行うことができる。処理は、多段の手順で行って、水(344)を用いて装填した有機物の最終ストリッピングを終了することができる。実質的に選択的に抽出したHREはすべて、抽残物(339)中にイットリウムが残る。ストリップ液(345)は、HREを含有し、重希土類元素(HRE)のさらなる分離のための供給源を形成する。
ジスプロシウムからのエルビウムの分離
ジスプロシウム及びエルビウムを含有する、イットリウム分離プロセス(345)からの最終ストリップ液を、灯油中のD2EHPA又はイオンクエスト801を使用する溶媒抽出によって処理し、抽残物(347)中のジスプロシウムが残った。抽出回路の間でpHを調節するためにアルカリを使用する。次いで、装填した有機相は塩酸(2から3MのHCl)で洗浄して、共抽出したジスプロシウムを取り出す。次いで、エルビウムを含有する抽出物を、エルビウム(348)のストリップ液が得られるように塩酸(3から4MのHCl)(346)でストリッピングする。
そのようにして得られたジスプロシウムを、99.9+%の純度を有するDyを製造するためにか焼した。他の不純物は主として440ppmのYb及び100ppmのCaであった。
そのようにして得られたエルビウムは、99.9+%の純度を有するErを製造するためにか焼した。他の不純物は主として390ppmのY及び140ppmのAlであった。
酸化によるセリウムの分離及びセリウムの沈殿
一次分離からの抽残物(331A)は、酸化及びセリウム沈殿ユニットに供給する。セリウムの酸化は酸化試薬の添加によって達成される。例えば、次亜塩素酸ナトリウム(349)を使用することができる。水酸化セリウムの沈殿は、アルカリ(350)の添加後に約0.5から約1.5のpH又は約1のpHで実行することができる。セリウム酸化(352)からの流出液はユーロピウム分離回路に供給する。濾過ケーキ(351)は、水酸化セリウムを含有し、酸性水で洗い、脱水し、さらなる加工のために保存した。
そのようにして得られたセリウムは、Ceにか焼し、99.5+%の純度が得られた。不純物は、330ppmのK、280ppmのPr及び50ppmのYであった。
ユーロピウムの分離
セリウム回収工程から得られた濾液(352)を、プラセオジム及びネオジムからユーロピウムを分離するために使用した。供給水溶液を灯油中のD2EHPA又はイオンクエストの801と接触させた。ユーロピウムを抽出し、抽残物(354)中にプラセオジム、ネオジムが残った。抽出回路の間のpHを調節するためにアルカリを使用した。洗浄セクションでは、弱い塩酸(0.5から1.5MのHCl)の使用により共抽出したプラセオジム及びネオジムを取り出した。次いで、ユーロピウムを含有する抽出物を塩酸(2から3MのHCl)(353)でストリッピングした。
ユーロピウムの還元及び沈殿
ユーロピウム(III)の還元は還元試薬の添加によって達成された。例えば、ユーロピウム(355)は亜鉛粉末又は代替物(361)によって還元することができる。硫酸ユーロピウムの沈殿は、硫酸ナトリウム(362)の添加後、実行することができる。ユーロピウム還元回路からの流出液を流出物処理に供給した。硫酸ユーロピウムを含有する濾過ケーキ(363)は、酸性水で洗い、脱水し、さらなる加工のために保存した。
プラセオジムからのネオジムの分離
ユーロピウム分離からの抽残物(354)は主としてプラセオジム及びネオジムからなる。プラセオジム及びネオジムの分離は、灯油中のD2EHPA又はイオンクエスト801を用いて実行した。ネオジムを抽出し、抽残物(357)中にプラセオジムが残った。抽出回路の間にpHを調節するためにアルカリを使用した。次いで、装填した有機相を塩酸(2から3MのHCl)(356)を用いて洗浄して、共抽出したプラセオジムを取り出した。今ネオジムを含有している有機抽出物(358)は、次に、ネオジム(360)のストリップ液を得るように塩酸(3から4MのHCl)(359)でストリッピングした。
そのようにして得られたネオジムは、Ndにか焼し、99.9+%の純度が得られた。不純物は、330ppmのK、280ppmのPr及び50ppmのYであった。
本開示のプロセスの多用性を示すために、これらのプロセスが出発物質の様々な供給源に適用することができることを示すように他のいくつかの試験を行った。
様々な成分を含む酸性組成物を調製するために別の出発物質を使用した。実際には、希土類元素及びレアメタル(ジルコニウムに特に富む)の濃縮物である物質を試験した。表14は、図1及び2に示し、実施例1−3に詳述する類似のプロセスを使用する、そのような出発物質で実行した浸出の結果を示す。それにより、抽出して得られた浸出組成物中に存在する希土類元素及びレアメタルは、例えば、本開示のプロセス、例えば実施例4及び5に提示したものによって最終的に単離することができることが、表14に示す結果から推量することができる。HSOを用いて実行した浸出と比較して、得られた結果は、少なくとも20%優れていた。
Figure 2015516507
他の試験は実施例6に記載したのと同様に行った。本実施例では、カーボナタイトを出発物質として使用した。(以下の表15を参照)。
Figure 2015516507
別の一連(serie)の試験を、粘土岩について先の例に従うプロセスを使用して実施した。
測定した初期の組成は次の通りであった:
Figure 2015516507

試料は、約150から約160℃でバッチ式に6時間の継続時間で18.0重量%HCl+5%の過剰を用い浸出した。
以下の抽出収率は浸出段階で測定した。
Figure 2015516507

連続的なプロセスの主要工程による加工の後、以下の収率を測定した。
Figure 2015516507

抽出工程のためのイオン交換及び溶媒の後、希土類及びレアメタルについて測定した個々の回収は次の通りであった:
Figure 2015516507

測定した物質収支から、溶媒抽出への化学試薬の消費は次の通りであった:
鉄粉末:0−加水分解から取り出したFe
HCl(32重量%):0.75kg/時間(ストリップ溶液のイオンREE 5x分離及び再浸出のreeシュウ酸塩として);
ナノ水:10kg/時間(沈殿の溶液ストリッピング及び洗い用);
シュウ酸:325g/時間(reeシュウ酸塩の沈殿用);
DEHPA 5x溶液:毎時数グラム;
TBP 5x有機溶液:6.5g/時間(ガリウムの履歴及びイットリウム分離用);
灯油:<5g/時間。
それにより、得られた浸出組成物中に存在する、抽出した希土類元素及びレアメタルは、本開示のプロセス、例えば実施例4及び5に提示したものによって最終的に単離することができることが、表15に示す結果から推量することができる。
本開示のプロセスは、公知のプロセスに対する、複数の重要な利点及び区別を提供する。
当業者は、希土類元素及びレアメタルの抽出のために本開示に記載されるプロセスが、様々な出発物質の処理に使用することができることを理解するであろう。例えば、少なくとも1種の希土類元素及び/又は少なくとも1種の希土類金属を含む任意の組成物を出発物質として使用することができる。例えば、少なくとも1種の鉄イオン及び少なくとも1種の希土類元素を含む任意の組成物を出発物質として使用することができる。
したがって、当業者は、本開示のプロセスは、アルミニウム含有物質及び誘導体、亜鉛含有物質及びその誘導体、銅含有物質及びその誘導体、ニッケル含有物質及びその誘導体、マグネシウム含有物質及びその誘導体、及びチタン含有物質を処理する様々なプロセスと組み合わせて使用することができることを理解するであろう。
実際に、様々な異なる処理を、アルミニウム含有物質及び誘導体、鉄含有物質及び誘導体、亜鉛含有物質及びその誘導体、銅含有物質及びその誘導体、ニッケル含有物質及びその誘導体、マグネシウム含有物質及びチタン含有物質及びその誘導体に実行することができる。
それにより、本開示のプロセスは、希土類元素を抽出するための既存の溶液に提供するのに効率的(effecrtive)であることが示された。さらに、本プロセスによって提供されるこのような代替法は、費用効果的で、環境にやさしい溶液である代替法であることが示された。
特定の実施形態に対し具体的に言及して記載されたが、それに対する多数の変形が当業者に現れることは理解されよう。したがって、上記の記載及び添付の図面は、限定する意味においてではなく特定の実施例として見なされるべきである。

Claims (295)

  1. 少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
    (i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタル並びに(ii)少なくとも1種の鉄イオンを含む酸性組成物を得る工程と;
    抽出剤、イオン交換(echange)樹脂によって及び/又は前記組成物を還元剤と反応させることによって前記酸性組成物から前記少なくとも1種の鉄イオンを少なくとも部分的に取り出し、それによって前記少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物を得る工程と;
    前記少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した前記組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程と
    を含むプロセス。
  2. 前記酸性組成物が(i)前記少なくとも1種の希土類元素及び場合によって前記少なくとも1種のレアメタル並びに(ii)FeClを含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記抽出剤が、トリブチルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルリン酸(HDEHP)、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸及び2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステルから選ばれる、請求項1又は2に記載のプロセス。
  4. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項1又は2に記載のプロセス。
  5. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項1又は2に記載のプロセス。
  6. 前記酸性組成物をFe(0)と反応させ、それによってFe3+の含有率が低下した組成物を得る、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 前記第1の希土類元素がスカンジウムである、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記酸性組成物が少なくとも1種のレアメタルを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程を含む、請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記第1のレアメタルがガリウムである、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記沈殿剤が、シュウ酸、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ばれる、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 前記沈殿剤がCaCOである、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルが、2未満のpH値の維持により実質的に選択的に沈殿される、請求項1から12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルが、約1から約2の値にpHを維持することにより実質的に選択的に沈殿される、請求項1から12のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルが、約+380mVの酸化還元電位の維持により実質的に選択的に沈殿される、請求項1から12のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 前記少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、そのように形成された沈殿物中に含まれる第1の希土類元素及び第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させ、前記沈殿物を回収する工程を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 前記沈殿物を浸出し浸出溶液を得る工程をさらに含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記沈殿物がHClで浸出される、請求項17に記載のプロセス。
  19. 前記HClが約5から約15mol/Lの濃度を有する、請求項18に記載のプロセス。
  20. 前記浸出溶液が抽出剤でさらに抽出され、その結果、前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを実質的に選択的に抽出し、装填した有機相を得る、請求項17から19のいずれか一項に記載のプロセス。
  21. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項20に記載のプロセス。
  22. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項20に記載のプロセス。
  23. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートでありイソデカノールの存在下にある、請求項20に記載のプロセス。
  24. 前記装填した有機相を洗浄溶液で洗浄し、その結果、前記第1の希土類元素を回収し洗浄された有機相を得る工程をさらに含む、請求項20から23のいずれか一項に記載のプロセス。
  25. 前記洗浄溶液が、約2から約12mol/Lの濃度のHClを含む酸性水溶液である、請求項24に記載のプロセス。
  26. 前記洗浄溶液が、約1:1の洗浄溶液:装填した有機相の比で使用される、請求項24又は25に記載のプロセス。
  27. 前記洗浄された有機相をストリッピング溶液でストリッピングし、その結果、前記第1のレアメタルを回収する工程を含む、請求項24から26のいずれか一項に記載のプロセス。
  28. 前記ストリッピング溶液が水である、請求項27に記載のプロセス。
  29. 前記ストリッピング溶液が、約1:2のストリッピング溶液:装填した有機相の比で使用される、請求項27又は28に記載のプロセス。
  30. 前記少なくとも1種の鉄イオンの含有率が低下した前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、少なくとも1種のさらなる希土類元素並びに前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを含む前記沈殿物を含む液体を得、前記液体を前記沈殿物から分離する工程をさらに含む、請求項13から28のいずれか一項に記載のプロセス。
  31. 前記液体を別の沈殿剤と反応させ、その結果、別の沈殿物を得、前記別の沈殿物を回収する工程をさらに含む、請求項30に記載のプロセス。
  32. 前記液体を前記別の沈殿剤と約7.8から約8.2のpHで反応させる、請求項31に記載のプロセス。
  33. 前記液体を前記別の沈殿剤と約7.9から約8.1のpHで反応させる、請求項31に記載のプロセス。
  34. 約+340mVに酸化還元電位を維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項31から33のいずれか一項に記載のプロセス。
  35. 約+380mVに酸化還元電位を維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項31から33のいずれか一項に記載のプロセス。
  36. 約50から約70℃の温度を維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項31から35のいずれか一項に記載のプロセス。
  37. 前記別の沈殿剤が、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ばれる、請求項31から36のいずれか一項に記載のプロセス。
  38. 前記別の沈殿剤がCaCOである、請求項31から36のいずれか一項に記載のプロセス。
  39. 前記別の沈殿物を浸出し、第2の希土類元素を含む浸出溶液を得る工程をさらに含む、請求項31から38のいずれか一項に記載のプロセス。
  40. 前記別の沈殿物がHClで浸出される、請求項39に記載のプロセス。
  41. 前記第2の希土類元素を含む前記浸出溶液を抽出剤で抽出し、その結果、前記第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む装填した有機相、並びに少なくとも1種の軽希土類元素を含む水相を得る、請求項39又は40に記載のプロセス。
  42. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸である、請求項41に記載のプロセス。
  43. 前記抽出剤が灯油中のジ(エチルヘキシル)ホスホン酸である、請求項41に記載のプロセス。
  44. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項41から43のいずれか一項に記載のプロセス。
  45. 前記装填した有機相を酸性洗浄溶液で処理することによって前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項41から43のいずれか一項に記載のプロセス。
  46. 前記洗浄溶液が1N HClを含む、請求項45に記載のプロセス。
  47. 前記第3の希土類元素がセリウムである、請求項45又は46に記載のプロセス。
  48. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相を酸性ストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第2の希土類元素を含むストリップ液を得、前記ストリップ液を回収する工程をさらに含む、請求項45から47のいずれか一項に記載のプロセス。
  49. 前記ストリップ液が3.5N HClを含む、請求項48に記載のプロセス。
  50. 前記第2の希土類元素を含む前記ストリップ液を抽出剤で処理し、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を前記ストリップ液から実質的に選択的に抽出し、前記少なくとも第2の希土類元素を含む抽残物を得る工程を含む、請求項48又は49に記載のプロセス。
  51. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項50に記載のプロセス。
  52. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項50に記載のプロセス。
  53. 前記第4の希土類元素がジスプロシウムである、請求項50から52のいずれか一項に記載のプロセス。
  54. 前記第5の希土類元素がエルビウムである、請求項50から53のいずれか一項に記載のプロセス。
  55. 前記第4の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含む有機相をストリップ溶液と反応させ、その結果、前記第4(fifth)の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項50から54のいずれか一項に記載のプロセス。
  56. 前記ストリップ溶液が水である、請求項55に記載のプロセス。
  57. 前記第2の希土類元素がイットリウムである、請求項41から56のいずれか一項に記載のプロセス。
  58. 前記第2の希土類元素を含む前記浸出溶液を抽出剤で抽出し、その結果、前記第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む抽残物を得る、請求項39から40に記載のプロセス。
  59. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項58に記載のプロセス。
  60. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項58又は59に記載のプロセス。
  61. 前記装填した有機相を酸性洗浄溶液で処理することによって前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項58から60のいずれか一項に記載のプロセス。
  62. 前記洗浄溶液が約1Nから約2NのHClを含む、請求項61に記載のプロセス。
  63. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第2の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項61又は62に記載のプロセス。
  64. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項64に記載のプロセス。
  65. 前記第2の希土類元素を含む前記ストリップ液が抽出剤で抽出され、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を取り出し、それによって前記第2の希土類元素を含む抽残物、並びに前記第4の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る、請求項63又は64に記載のプロセス。
  66. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項65に記載のプロセス。
  67. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項65に記載のプロセス。
  68. 前記第2の希土類元素を含む前記抽残物を回収する工程を含む、請求項65から67のいずれか一項に記載のプロセス。
  69. 前記第2の希土類元素がイットリウムである、請求項65から68のいずれか一項に記載のプロセス。
  70. 前記第4の希土類元素がジスプロシウムである、請求項65から69のいずれか一項に記載のプロセス。
  71. 前記第5の希土類元素がエルビウムである、請求項65から70のいずれか一項に記載のプロセス。
  72. 前記第4の希土類元素及び前記第5の希土類元素を含む前記装填した有機相をストリッピング溶液と反応させ、その結果、前記第4の希土類元素及び前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項65から71のいずれか一項に記載のプロセス。
  73. 前記ストリッピング溶液が水である、請求項72に記載のプロセス。
  74. 前記ストリップ液を抽出剤と反応させ、その結果、前記ストリップ(strop)液から前記第5の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、それによって前記第4の希土類元素を含む抽残物及び前記第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る工程をさらに含む、請求項72又は73に記載のプロセス。
  75. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項74に記載のプロセス。
  76. 前記第5の希土類元素を含む前記装填した有機相から前記抽残物を分離し、前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、そこから不純物を取り出し、次いで前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項74又は75に記載のプロセス。
  77. 前記洗浄溶液が約2Mから約4MのHClを含む、請求項76に記載のプロセス。
  78. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項76又は77に記載のプロセス。
  79. 前記抽残物を酸化剤と反応させ、その結果、前記第3の希土類元素を酸化する、請求項58から60のいずれか一項に記載のプロセス。
  80. 前記酸化剤が次亜塩素酸ナトリウムを含む、請求項79に記載のプロセス。
  81. 前記抽残物を酸化剤と約0.5から約1.5のpHで反応させる、請求項79又は80に記載のプロセス。
  82. 沈殿物の形態である前記酸化した第3の希土類元素を前記抽残物から取り出し、それによって第6の希土類元素を含む濾液を得る工程をさらに含む、請求項79から81のいずれか一項に記載のプロセス。
  83. 前記濾液を抽出剤と反応させ、その結果、前記濾液から前記第6の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、それによって前記第6の希土類元素を含む装填した有機相並びに第7の希土類元素及び第8の(eight)希土類元素を含む別の抽残物を得、前記第6の希土類元素を含む前記装填した有機相を前記抽残物から分離する工程をさらに含む、請求項82に記載のプロセス。
  84. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項83に記載のプロセス。
  85. 前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第6の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項83又は84に記載のプロセス。
  86. 前記洗浄溶液が約0.5Mから約1.5MのHClを含む、請求項85に記載のプロセス。
  87. 前記ストリッピング溶液が約2Mから約3MのHClを含む、請求項85又は86に記載のプロセス。
  88. 前記第6の希土類元素がユーロピウムである、請求項83から87のいずれか一項に記載のプロセス。
  89. 前記第7の希土類元素がプラセオジムである、請求項83から88のいずれか一項に記載のプロセス。
  90. 前記第8(eigth)の希土類元素がネオジムである、請求項83から88のいずれか一項に記載のプロセス。
  91. 還元剤によって前記第6の希土類元素を還元する工程をさらに含む、請求項83から90のいずれか一項に記載のプロセス。
  92. 前記還元剤が亜鉛(0)である、請求項91に記載のプロセス。
  93. 前記第6の希土類元素を硫酸ナトリウムと反応させ、その結果、その硫酸塩誘導体を沈殿物の形態で得、前記沈殿物を回収する工程をさらに含む、請求項83から92のいずれか一項に記載のプロセス。
  94. 前記第7の希土類元素及び前記第8の(eight)希土類元素を含む前記抽残物を抽出剤と反応させ、その結果、前記第8の(eight)希土類元素を前記抽残物から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第8の(eight)希土類元素を含む装填した有機相及び前記第7の希土類元素を含む抽残物を得、前記第8の(eight)希土類元素を含む前記装填した有機相を前記抽残物から分離する工程をさらに含む、請求項83から92のいずれか一項に記載のプロセス。
  95. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項94に記載のプロセス。
  96. 前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第8の(eight)希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項94又は95に記載のプロセス。
  97. 前記洗浄溶液が約2Mから約3MのHClを含む、請求項96に記載のプロセス。
  98. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項96又は97に記載のプロセス。
  99. 少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
    (i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを含む酸性組成物を得る工程と;
    前記組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程と
    を含むプロセス。
  100. 前記第1の希土類元素がスカンジウムである、請求項99に記載のプロセス。
  101. 前記酸性組成物が少なくとも1種のレアメタルを含む、請求項99又は100に記載のプロセス。
  102. 前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程を含む、請求項101に記載のプロセス。
  103. 前記第1のレアメタルがガリウムである、請求項99から102のいずれか一項に記載のプロセス。
  104. 前記沈殿剤が、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ばれる、請求項99から103のいずれか一項に記載のプロセス。
  105. 前記沈殿剤がCaCOである、請求項99から103のいずれか一項に記載のプロセス。
  106. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルを2未満のpH値の維持により実質的に選択的に沈殿させる、請求項99から105のいずれか一項に記載のプロセス。
  107. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルを約1から約2の値にpHを維持することにより実質的に選択的に沈殿させる、請求項99から105のいずれか一項に記載のプロセス。
  108. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルを約+380mVの酸化還元電位の維持により実質的に選択的に沈殿させる、請求項99から107のいずれか一項に記載のプロセス。
  109. 前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、そのように形成された沈殿物中に含まれる、第1の希土類元素及び第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させ、前記沈殿物を回収する工程を含む、請求項99から108のいずれか一項に記載のプロセス。
  110. 前記沈殿物を浸出し浸出溶液を得る工程をさらに含む、請求項109に記載のプロセス。
  111. 前記沈殿物がHClで浸出される、請求項110に記載のプロセス。
  112. 前記HClが約5から約15mol/Lの濃度を有する、請求項111に記載のプロセス。
  113. 前記浸出溶液が抽出剤でさらに抽出され、その結果、前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを実質的に選択的に抽出し、装填した有機相を得る、請求項110から112のいずれか一項に記載のプロセス。
  114. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項113に記載のプロセス。
  115. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項113に記載のプロセス。
  116. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートでありイソデカノールの存在下にある、請求項113に記載のプロセス。
  117. 前記装填した有機相を洗浄溶液で洗浄し、その結果、前記第1の希土類元素を回収し洗浄された有機相を得る工程をさらに含む、請求項113から116のいずれか一項に記載のプロセス。
  118. 前記洗浄溶液が、約2から約12mol/Lの濃度でHClを含む酸性水溶液である、請求項117に記載のプロセス。
  119. 前記洗浄溶液が、約1:1の洗浄溶液:装填した有機相の比で使用される、請求項117又は118に記載のプロセス。
  120. 前記洗浄された有機相をストリッピング溶液でストリッピングし、その結果、前記第1のレアメタルを回収する工程をさらに含む、請求項117から119のいずれか一項に記載のプロセス。
  121. 前記ストリッピング溶液が水である、請求項120に記載のプロセス。
  122. 前記ストリッピング溶液が、約1:2のストリッピング溶液:装填した有機相の比で使用される、請求項120又は121に記載のプロセス。
  123. 前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、少なくとも1種のさらなる希土類元素を含む液体、並びに前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを含む前記沈殿物を得、前記沈殿物から前記液体を分離する工程をさらに含む、請求項110から122のいずれか一項に記載のプロセス。
  124. 前記液体を別の沈殿剤と反応させ、その結果、別の沈殿物を得、前記別の沈殿物を回収する工程をさらに含む、請求項123に記載のプロセス。
  125. 前記液体を前記別の沈殿剤と約7.8から約8.2のpHで反応させる、請求項124に記載のプロセス。
  126. 前記液体を前記別の沈殿剤と約7.9から約8.1のpHで反応させる、請求項124に記載のプロセス。
  127. 酸化還元電位を約+340mVに維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項124から126のいずれか一項に記載のプロセス。
  128. 酸化還元電位を約+380mVに維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項124から126のいずれか一項に記載のプロセス。
  129. 約50から約70℃の温度を維持することによって、前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項124から128のいずれか一項に記載のプロセス。
  130. 前記別の沈殿剤が、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ばれる、請求項124から129のいずれか一項に記載のプロセス。
  131. 前記別の沈殿剤がCaCOである、請求項124から129のいずれか一項に記載のプロセス。
  132. 前記別の沈殿物を浸出し、第2の希土類元素を含む浸出溶液を得る工程をさらに含む、請求項124から131のいずれか一項に記載のプロセス。
  133. 前記別の沈殿物がHClで浸出される、請求項132に記載のプロセス。
  134. 前記第2の希土類元素を含む前記浸出溶液が抽出剤で抽出され、その結果、前記第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む水相を得る、請求項132又は133に記載のプロセス。
  135. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸である、請求項134に記載のプロセス。
  136. 前記抽出剤が、灯油中のジ(エチルヘキシル)ホスホン酸である、請求項134に記載のプロセス。
  137. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項134から136のいずれか一項に記載のプロセス。
  138. 前記装填した有機相を酸性洗浄溶液で処理することによって前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項134から137のいずれか一項に記載のプロセス。
  139. 前記洗浄溶液が1N HClを含む、請求項138に記載のプロセス。
  140. 前記第3の希土類元素がセリウムである、請求項138又は139に記載のプロセス。
  141. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相を酸性ストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第2の希土類元素を含むストリップ液を得、前記ストリップ液を回収する工程をさらに含む、請求項138から140のいずれか一項に記載のプロセス。
  142. 前記ストリップ液が3.5N HClを含む、請求項141に記載のプロセス。
  143. 前記第2の希土類元素を含む前記ストリップ液を抽出剤で処理し、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を前記ストリップ液から実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む抽残物を得る工程を含む、請求項141又は142に記載のプロセス。
  144. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項143に記載のプロセス。
  145. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項143に記載のプロセス。
  146. 前記第4の希土類元素がジスプロシウムである、請求項143から145のいずれか一項に記載のプロセス。
  147. 前記第5の希土類元素がエルビウムである、請求項143から146のいずれか一項に記載のプロセス。
  148. 前記第4の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含む有機相をストリップ溶液と反応させ、その結果、前記第4(fifth)の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項143から147のいずれか一項に記載のプロセス。
  149. 前記ストリップ溶液が水である、請求項148に記載のプロセス。
  150. 前記第2の希土類元素がイットリウムである、請求項134から149のいずれか一項に記載のプロセス。
  151. 前記第2の希土類元素を含む前記浸出溶液が抽出剤で抽出され、その結果、前記第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む抽残物を得る、請求項132又は133に記載のプロセス。
  152. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項151に記載のプロセス。
  153. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項151又は152に記載のプロセス。
  154. 前記装填した有機相を酸性洗浄溶液で処理することによって前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項151から153のいずれか一項に記載のプロセス。
  155. 前記洗浄溶液が約1Nから約2NのHClを含む、請求項154に記載のプロセス。
  156. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第2の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項154又は155に記載のプロセス。
  157. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項156に記載のプロセス。
  158. 前記第2の希土類元素を含む前記ストリップ液が抽出剤で抽出され、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を取り出し、それによって前記第2の希土類元素を含む抽残物、並びに前記第4の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る、請求項156又は157に記載のプロセス。
  159. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項158に記載のプロセス。
  160. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項158に記載のプロセス。
  161. 前記第2の希土類元素を含む前記抽残物を回収する工程を含む、請求項158から160のいずれか一項に記載のプロセス。
  162. 前記第2の希土類元素がイットリウムである、請求項158から160のいずれか一項に記載のプロセス。
  163. 前記第4の希土類元素がジスプロシウムである、請求項158から162のいずれか一項に記載のプロセス。
  164. 前記第5の希土類元素がエルビウムである、請求項158から162のいずれか一項に記載のプロセス。
  165. 前記第4の希土類元素及び前記第5の希土類元素を含む前記装填した有機相をストリッピング溶液と反応させ、その結果、前記第4の希土類元素及び前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項158から164のいずれか一項に記載のプロセス。
  166. 前記ストリッピング溶液が水である、請求項165に記載のプロセス。
  167. 前記ストリップ液を抽出剤と反応させ、その結果、前記第5の希土類元素を前記ストリップ(strop)液から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第4の希土類元素を含む抽残物、及び前記第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る工程をさらに含む、請求項165又は166に記載のプロセス。
  168. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項167に記載のプロセス。
  169. 前記第5の希土類元素を含む前記装填した有機相から前記抽残物を分離し、前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項167又は168に記載のプロセス。
  170. 前記洗浄溶液が約2Mから約4MのHClを含む、請求項169に記載のプロセス。
  171. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項169又は170に記載のプロセス。
  172. 酸化剤と前記抽残物を反応させ、その結果、前記第3の希土類元素を酸化する、請求項151から153のいずれか一項に記載のプロセス。
  173. 前記酸化剤が次亜塩素酸ナトリウムを含む、請求項172に記載のプロセス。
  174. 前記抽残物を酸化剤と約0.5から約1.5のpHで反応させる、請求項172又は173に記載のプロセス。
  175. 沈殿物の形態である前記酸化した第3の希土類元素を前記抽残物から取り出し、それによって第6の希土類元素を含む濾液を得る工程をさらに含む、請求項172から174のいずれか一項に記載のプロセス。
  176. 前記濾液を抽出剤と反応させ、その結果、前記第6の希土類元素を前記濾液から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第6の希土類元素を含む装填した有機相並びに第7の希土類元素及び第8の(eight)希土類元素を含む別の抽残物を得、前記第6の希土類元素を含む前記装填した有機相を前記抽残物から分離する工程をさらに含む、請求項175に記載のプロセス。
  177. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項176に記載のプロセス。
  178. 前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第6の希土類元素を含むストリップ液を得る、請求項176又は177に記載のプロセス。
  179. 前記洗浄溶液が約0.5Mから約1.5MのHClを含む、請求項178に記載のプロセス。
  180. 前記ストリッピング溶液が約2Mから約3MのHClを含む、請求項178又は179に記載のプロセス。
  181. 前記第6の希土類元素がユーロピウムである、請求項176から180のいずれか一項に記載のプロセス。
  182. 前記第7の希土類元素がプラセオジムである、請求項176から181のいずれか一項に記載のプロセス。
  183. 前記第8(eigth)の希土類元素がネオジムである、請求項176から182のいずれか一項に記載のプロセス。
  184. 還元剤によって前記第6の希土類元素を還元する工程をさらに含む、請求項176から183のいずれか一項に記載のプロセス。
  185. 前記還元剤が亜鉛(0)である、請求項184に記載のプロセス。
  186. 前記第6の希土類元素を硫酸ナトリウムと反応させ、その結果、沈殿物の形態でその硫酸塩誘導体を得、前記沈殿物を回収する工程をさらに含む、請求項176から185のいずれか一項に記載のプロセス。
  187. 前記第7の希土類元素及び前記第8の(eight)希土類元素を含む前記抽残物を抽出剤と反応させ、その結果、前記第8の(eight)希土類元素を前記抽残物から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第8の(eight)希土類元素を含む装填した有機相及び前記第7の希土類元素を含む抽残物を得、前記第8の(eight)希土類元素を含む前記装填した有機相を前記抽残物から分離する工程をさらに含む、請求項176から186のいずれか一項に記載のプロセス。
  188. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項187に記載のプロセス。
  189. 前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第8の(eight)希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項187又は188に記載のプロセス。
  190. 前記洗浄溶液が約2Mから約3MのHClを含む、請求項189に記載のプロセス。
  191. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項189又は190に記載のプロセス。
  192. 前記酸性組成物をイオン交換樹脂で前処理又は処理し、その結果、不純物を取り出す工程をさらに含む、請求項1から191のいずれか一項に記載のプロセス。
  193. 少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを前記酸性組成物から抽出する前に、前記酸性組成物をイオン交換樹脂で処理し、その結果、不純物をそこから少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項1から192のいずれか一項に記載のプロセス。
  194. 前記プロセスによって抽出された前記少なくとも1種の希土類元素及び場合によって前記少なくとも1種のレアメタルをプラズマトーチにより処理し、その結果、前記少なくとも1種の希土類元素及び場合によって前記少なくとも1種のレアメタルをさらに高純度化する工程をさらに含む、請求項1から92のいずれか一項に記載のプロセス。
  195. 少なくとも1種の希土類元素を回収するプロセスであって、
    (i)少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを含む酸性組成物;並びに(ii)少なくとも1種の金属イオンを得る工程と;
    抽出剤、イオン交換(echange)樹脂によって及び/又は前記組成物を還元剤と反応させることによって前記少なくとも1種の金属イオンを前記酸性組成物から少なくとも部分的に取り出し、それによって前記少なくとも1種の金属イオンの含有率が低下した組成物を得る工程と;
    前記少なくとも1種の金属イオンの前記含有率が低下した前記組成物を沈殿剤と反応させ、その結果、第1の希土類元素及び場合によって第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程と
    を含むプロセス。
  196. 前記酸性組成物が(i)前記少なくとも1種の希土類元素及び前記少なくとも1種のレアメタルを含む、請求項195に記載のプロセス。
  197. 前記抽出剤が、トリブチルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルリン酸(HDEHP)、ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸及び2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシルエステルから選ばれる、請求項195又は196に記載のプロセス。
  198. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項195又は196に記載のプロセス。
  199. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項195又は196に記載のプロセス。
  200. 前記少なくとも1種の金属イオンが、少なくとも1種のアルミニウムイオン、少なくとも1種の亜鉛イオン、少なくとも1種の銅イオン、少なくとも1種のニッケルイオン、少なくとも1種のマグネシウムイオン、少なくとも1種のチタンイオン及び/又は少なくとも1種の鉄イオンを含む、請求項195から199のいずれか一項に記載のプロセス。
  201. 前記第1の希土類元素がスカンジウムである、請求項195から200のいずれか一項に記載のプロセス。
  202. 前記酸性組成物が少なくとも1種のレアメタルを含む、請求項195から201のいずれか一項に記載のプロセス。
  203. 前記少なくとも1種の金属イオンの前記含有率が低下した前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる工程を含む、請求項202に記載のプロセス。
  204. 前記第1のレアメタルがガリウムである、請求項195から203のいずれか一項に記載のプロセス。
  205. 前記沈殿剤が、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ばれる、請求項195から204のいずれか一項に記載のプロセス。
  206. 前記沈殿剤がCaCOである、請求項195から204のいずれか一項に記載のプロセス。
  207. 前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルを2未満のpH値の維持により実質的に選択的に沈殿させる、請求項195から206のいずれか一項に記載のプロセス。
  208. 約1から約2の値にpHを維持することによって前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる、請求項195から206のいずれか一項に記載のプロセス。
  209. 約+380mVの酸化還元電位を維持することによって前記第1の希土類元素及び場合によって前記第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させる、請求項195から206のいずれか一項に記載のプロセス。
  210. 前記少なくとも1種の金属イオンの含有率が低下した前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、そのように形成された沈殿物に含まれる第1の希土類元素及び第1のレアメタルを実質的に選択的に沈殿させ、前記沈殿物を回収する工程を含む、請求項195から209のいずれか一項に記載のプロセス。
  211. 前記沈殿物を浸出し浸出溶液を得る工程をさらに含む、請求項210に記載のプロセス。
  212. 前記沈殿物がHClで浸出される、請求項211に記載のプロセス。
  213. 前記浸出溶液が抽出剤でさらに抽出され、その結果、前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを実質的に選択的に抽出し、装填した有機相を得る、請求項211又は212に記載のプロセス。
  214. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項213に記載のプロセス。
  215. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項213に記載のプロセス。
  216. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートでありイソデカノールの存在下にある、請求項213に記載のプロセス。
  217. 前記装填した有機相を洗浄溶液で洗浄し、その結果、前記第1の希土類元素を回収し洗浄された有機相を得る工程をさらに含む、請求項214から216のいずれか一項に記載のプロセス。
  218. 前記洗浄溶液が、約2から約12mol/Lの濃度のHClを含む酸性水溶液である、請求項217に記載のプロセス。
  219. 前記洗浄溶液が、約1:1の洗浄溶液:装填した有機相の比で使用される、請求項217又は218に記載のプロセス。
  220. 前記洗浄された有機相をストリッピング溶液でストリッピングし、その結果、前記第1のレアメタルを回収する工程をさらに含む、請求項217から219のいずれか一項に記載のプロセス。
  221. 前記ストリッピング溶液が水である、請求項220に記載のプロセス。
  222. 前記ストリッピング溶液が約1:2のストリッピング溶液:装填した有機相の比で使用される、請求項220又は221に記載のプロセス。
  223. 前記少なくとも1種の金属イオンの含有率が低下した前記組成物を前記沈殿剤と反応させ、その結果、少なくとも1種のさらなる希土類元素を含む液体並びに前記第1の希土類元素及び前記第1のレアメタルを含む前記沈殿物を得、前記液体を前記沈殿物から分離する工程をさらに含む、請求項207から222のいずれか一項に記載のプロセス。
  224. 前記液体を別の沈殿剤と反応させ、その結果、別の沈殿物を得、前記別の沈殿物を回収する工程をさらに含む、請求項223に記載のプロセス。
  225. 前記液体を前記別の沈殿剤と約7.8から約8.2のpHで反応させる、請求項224に記載のプロセス。
  226. 前記液体を前記別の沈殿剤と約7.9から約8.1のpHで反応させる、請求項224に記載のプロセス。
  227. 約+340mVに酸化還元電位を維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項224から226のいずれか一項に記載のプロセス。
  228. 約+380mVに酸化還元電位を維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項224から226のいずれか一項に記載のプロセス。
  229. 約50から約70℃の温度を維持することによって前記液体を前記別の沈殿剤と反応させる、請求項224から228のいずれか一項に記載のプロセス。
  230. 前記別の沈殿剤が、NaOH、MgO、CaCO及びその混合物から選ばれる、請求項224から229のいずれか一項に記載のプロセス。
  231. 前記沈殿剤がCaCOである、請求項224から229のいずれか一項に記載のプロセス。
  232. 前記別の沈殿物を浸出し、第2の希土類元素を含む浸出溶液を得る工程をさらに含む、請求項224から231のいずれか一項に記載のプロセス。
  233. 前記別の沈殿物がHClで浸出される、請求項232に記載のプロセス。
  234. 前記第2の希土類元素を含む前記浸出溶液が抽出剤で抽出され、その結果、前記第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む水相を得る工程をさらに含む、請求項232又は233に記載のプロセス。
  235. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸である、請求項234に記載のプロセス。
  236. 前記抽出剤が灯油中のジ(エチルヘキシル)ホスホン酸である、請求項234に記載のプロセス。
  237. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項234から236のいずれか一項に記載のプロセス。
  238. 前記装填した有機相を酸性洗浄溶液で処理することによって前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項234から236のいずれか一項に記載のプロセス。
  239. 前記洗浄溶液が1N HClを含む、請求項238に記載のプロセス。
  240. 前記第3の希土類元素がセリウムである、請求項238又は239に記載のプロセス。
  241. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相を酸性ストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第2の希土類元素を含むストリップ液を得、前記ストリップ液を回収する工程をさらに含む、請求項238から240のいずれか一項に記載のプロセス。
  242. 前記ストリップ液が3.5N HClを含む、請求項241に記載のプロセス。
  243. 前記第2の希土類元素を含む前記ストリップ液を抽出剤で処理し、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を前記ストリップ液から実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む抽残物を得る工程を含む、請求項241又は242に記載のプロセス。
  244. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項243に記載のプロセス。
  245. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項243に記載のプロセス。
  246. 前記第4の希土類元素がジスプロシウムである、請求項243から245のいずれか一項に記載のプロセス。
  247. 前記第5の希土類元素がエルビウムである、請求項243から245のいずれか一項に記載のプロセス。
  248. 前記第4の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含む有機相をストリップ溶液と反応させ、その結果、前記第4(fifth)の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項243から247のいずれか一項に記載のプロセス。
  249. 前記ストリップ溶液が水である、請求項248に記載のプロセス。
  250. 前記第2の希土類元素がイットリウムである、請求項234から249のいずれか一項に記載のプロセス。
  251. 前記第2の希土類元素を含む前記浸出溶液を抽出剤で抽出し、その結果、前記第2の希土類元素を実質的に選択的に抽出し、前記第2の希土類元素を含む装填した有機相、及び少なくとも1種の軽希土類元素を含む抽残物を得る、請求項232又は233に記載のプロセス。
  252. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項251に記載のプロセス。
  253. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項251又は252に記載のプロセス。
  254. 前記装填した有機相を酸性洗浄溶液で処理することによって前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相から第3の希土類元素を少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項251から253のいずれか一項に記載のプロセス。
  255. 前記洗浄溶液が約1Nから約2NのHClを含む、請求項254に記載のプロセス。
  256. 前記第2の希土類元素を含む前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第2の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項254又は255に記載のプロセス。
  257. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項256に記載のプロセス。
  258. 前記第2の希土類元素を含む前記ストリップ液を抽出剤で抽出し、その結果、第4の希土類元素及び場合によって第5の希土類元素を取り出し、それによって前記第2の希土類元素を含む抽残物、並びに前記第4の希土類元素及び場合によって前記第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る、請求項256又は257に記載のプロセス。
  259. 前記抽出剤がトリブチルホスフェートである、請求項258に記載のプロセス。
  260. 前記抽出剤が灯油中のトリブチルホスフェートである、請求項258に記載のプロセス。
  261. 前記第2の希土類元素を含む前記抽残物を回収する工程を含む、請求項258から260のいずれか一項に記載のプロセス。
  262. 前記第2の希土類元素がイットリウムである、請求項258から261のいずれか一項に記載のプロセス。
  263. 前記第4の希土類元素がジスプロシウムである、請求項258から262のいずれか一項に記載のプロセス。
  264. 前記第5の希土類元素がエルビウムである、請求項258から263のいずれか一項に記載のプロセス。
  265. 前記第4の希土類元素及び前記第5の希土類元素を含む前記装填した有機相をストリッピング溶液と反応させ、その結果、前記第4の希土類元素及び前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項258から264のいずれか一項に記載のプロセス。
  266. 前記ストリッピング溶液が水である、請求項265に記載のプロセス。
  267. 前記ストリップ液を抽出剤と反応させ、その結果、前記第5の希土類元素を前記ストリップ(strop)液から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第4の希土類元素を含む抽残物、及び前記第5の希土類元素を含む装填した有機相を得る工程をさらに含む、請求項265又は266に記載のプロセス。
  268. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項267に記載のプロセス。
  269. 前記第5の希土類元素を含む前記装填した有機相から前記抽残物を分離し、前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第5の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項267又は268に記載のプロセス。
  270. 前記洗浄溶液が約2Mから約4MのHClを含む、請求項269に記載のプロセス。
  271. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項269又は270に記載のプロセス。
  272. 前記抽残物を酸化剤と反応させ、その結果、前記第3の希土類元素を酸化する、請求項251から253のいずれか一項に記載のプロセス。
  273. 前記酸化剤が次亜塩素酸ナトリウムを含む、請求項272に記載のプロセス。
  274. 前記抽残物を約0.5から約1.5のpHで酸化剤と反応させる、請求項272又は273に記載のプロセス。
  275. 沈殿物の形態である酸化した第3の希土類元素を前記抽残物から取り出し、それによって第6の希土類元素を含む濾液を得る工程をさらに含む、請求項272から274のいずれか一項に記載のプロセス。
  276. 前記濾液を抽出剤と反応させ、その結果、前記第6の希土類元素を前記濾液から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第6の希土類元素を含む装填した有機相並びに第7の希土類元素及び第8の(eight)希土類元素を含む別の抽残物を得、前記第6の希土類元素を含む前記装填した有機相を前記抽残物から分離する工程をさらに含む、請求項275に記載のプロセス。
  277. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項276に記載のプロセス。
  278. 前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第6の希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項276又は277に記載のプロセス。
  279. 前記洗浄溶液が約0.5Mから約1.5MのHClを含む、請求項278に記載のプロセス。
  280. 前記ストリッピング溶液が約2Mから約3MのHClを含む、請求項278又は279に記載のプロセス。
  281. 前記第6の希土類元素がユーロピウムである、請求項276から280のいずれか一項に記載のプロセス。
  282. 前記第7の希土類元素がプラセオジムである、請求項276から281のいずれか一項に記載のプロセス。
  283. 前記第8(eigth)の希土類元素がネオジムである、請求項276から282のいずれか一項に記載のプロセス。
  284. 還元剤によって前記第6の希土類元素を還元する工程をさらに含む、請求項276から283のいずれか一項に記載のプロセス。
  285. 前記還元剤が亜鉛(0)である、請求項284に記載のプロセス。
  286. 前記第6の希土類元素を硫酸ナトリウムと反応させ、その結果、沈殿物の形態のその硫酸塩誘導体を得、前記沈殿物を回収する工程をさらに含む、請求項276から285のいずれか一項に記載のプロセス。
  287. 前記第7の希土類元素及び前記第8の(eight)希土類元素を含む前記抽残物を抽出剤と反応させ、その結果、前記第8の(eight)希土類元素を前記抽残物から実質的に選択的に抽出し、それによって前記第8の(eight)希土類元素を含む装填した有機相及び前記第7の希土類元素を含む抽残物を得、前記第8の(eight)希土類元素を含む前記装填した有機相を前記抽残物から分離する工程をさらに含む、請求項276から285のいずれか一項に記載のプロセス。
  288. 前記抽出剤がジ(エチルヘキシル)ホスホン酸又はジ−(2−エチルヘキシル)リン酸である、請求項287に記載のプロセス。
  289. 前記装填した有機相を洗浄溶液で処理し、その結果、不純物をそこから取り出し、次いで、前記装填した有機相をストリッピング溶液で処理し、その結果、前記第8の(eight)希土類元素を含むストリップ液を得る工程をさらに含む、請求項287又は288に記載のプロセス。
  290. 前記洗浄溶液が約2Mから約3MのHClを含む、請求項289に記載のプロセス。
  291. 前記ストリッピング溶液が約3Mから約4MのHClを含む、請求項289又は290に記載のプロセス。
  292. 前記少なくとも1種の金属イオンが、アルミニウム、鉄、亜鉛、銅、ニッケル、マグネシウム及びチタンから選ばれる金属のイオンである、請求項195から291のいずれか一項に記載のプロセス。
  293. 前記酸性組成物をイオン交換樹脂で前処理又は処理し、その結果、不純物を取り出す工程をさらに含む、請求項195から292のいずれか一項に記載のプロセス。
  294. 少なくとも1種の希土類元素及び場合によって少なくとも1種のレアメタルを前記酸性組成物から抽出する前に、前記酸性組成物をイオン交換樹脂で処理し、その結果、不純物をそこから少なくとも部分的に取り出す工程をさらに含む、請求項195から293のいずれか一項に記載のプロセス。
  295. プラズマトーチによって、前記プロセスによって抽出された前記少なくとも1種の希土類元素及び場合によって前記少なくとも1種のレアメタルを処理し、その結果、前記少なくとも1種の希土類元素及び場合によって前記少なくとも1種のレアメタルをさらに高純度化する工程をさらに含む、請求項195から294のいずれか一項に記載のプロセス。
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