JP2015501943A - 伝導性ラインに沿った側壁スペーサ - Google Patents

伝導性ラインに沿った側壁スペーサ Download PDF

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Abstract

伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを有する、電気機械システムデバイスのためのシステム、方法および装置を提供する。電気機械システムデバイスは、可動層の下で伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを含み得る。側壁スペーサは、側壁スペーサが可動層の下で基板から離れて減少する幅を有するように、傾斜をつけられ得る。伝導性ラインは、電気信号を電気機械システムデバイスへルーティングするように構成され得る。いくつかの実施態様では、電気機械システムデバイスのブラックマスク構造は、伝導性ラインを含み得る。

Description

本開示は、バスラインまたは相互接続部など、交差する伝導性ラインを有する電気デバイスと、それを作製するための方法に関する。
電気機械システム(EMS)は、電気的および機械的要素と、アクチュエータと、トランスデューサと、センサーと、光学的構成要素(ミラーおよび光学フィルム層など)と、電子回路とを有するデバイスを含む。電気機械システムは、限定はしないが、マイクロスケールおよびナノスケールを含む、様々なスケールで製造され得る。たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS:microelectromechanical system)デバイスは、約1ミクロンから数百ミクロン以上に及ぶサイズを有する構造を含むことができる。ナノ電気機械システム(NEMS:nanoelectromechanical system)デバイスは、たとえば、数百ナノメートルよりも小さいサイズを含む、1ミクロンよりも小さいサイズを有する構造を含むことができる。電気および電気機械デバイスを形成するために、堆積、エッチング、リソグラフィを使用して、ならびに/あるいは、基板および/または堆積された材料層の部分をエッチング除去するかまたは層を追加する、他の微細加工プロセスを使用して、電気機械要素が作成され得る。
1つのタイプの電気機械システムデバイスは干渉変調器(IMOD:interferometric modulator)と呼ばれる。本明細書で使用する干渉変調器または干渉光変調器という用語は、光学干渉の原理を使用して光を選択的に吸収および/または反射するデバイスを指す。いくつかの実施態様では、干渉変調器は伝導性プレートのペアを含み得、そのペアの一方または両方は、全体的にまたは部分的に、透明でおよび/または反射性であり、適切な電気信号の印加時の相対運動が可能であり得る。一実施態様では、一方のプレートは、基板上に堆積された固定層を含み得、他方のプレートは、エアギャップによって固定層から分離された反射膜を含み得る。別のプレートに対するあるプレートの位置は、干渉変調器に入射する光の光学干渉を変化させることがある。干渉変調器デバイスは、広範囲の適用例を有しており、特にディスプレイ能力がある製品の場合、既存の製品を改善し、新しい製品を作成する際に使用されることが予期される。
電気機械システムは、可動電極層の下にエアギャップをもつ電気機械システムデバイスを含み得る。エアギャップは、可動層の下の犠牲材料を除去することによって形成され得る。可動層の形状は、犠牲材料、静止電極、および/またはバスラインなど、下にある構造のトポグラフィによる影響を受けることがある。
同様に、下にある伝導性ラインによって作り出されるトポグラフィは、MEMS、NEMS、または集積回路のためのスタックバスラインまたは相互接続部などの様々な状況で、上にある伝導性ライン中に電気的短絡(側壁ストリンガーなど)を生じることがある。
本開示のシステム、方法およびデバイスは、それぞれいくつかの発明的態様を有し、それらのうちの単一の態様だけが、本明細書において開示される望ましい属性を担うとは限らない。
本開示で説明する主題の1つの発明的態様は、電気機械システムデバイスを含む装置において実施され得る。電気機械システムデバイスは、基板と、基板の上の伝導性ラインとを含む。電気機械システムデバイスはまた、伝導性ラインよりも基板から遠い可動層をも含む。加えて、電気機械システムデバイスは、伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを含み、側壁スペーサは、側壁スペーサが基板から離れて減少する幅を有するように、傾斜をつけられる。
電気機械システムデバイスは、可動層と伝導性ラインとの間にエアギャップを含み得る。いくつかの実施態様では、電気機械システムデバイスは、可動層がエアギャップ上でつぶれるときに発生する暗状態において、光の約1.5%未満が反射される、活性干渉変調器ピクセルを含み得る。可動層は、ギャップ上でつぶれるように構成された反射面を含み得る。
伝導性ラインは、電気信号を電気機械システムデバイスへルーティングするように構成され得る。代替または追加として、伝導性ラインは、干渉ブラックマスクの一部であり得る。
側壁スペーサの幅は、基板から離れて線形に減少し得る。
電気機械システムデバイスはまた、伝導性ラインの上に配置された支持構造をも含み得、支持構造は可動層を支持する。いくつかの実施態様では、可動層は、自立しているように成形され得る。
電気機械システムデバイスはまた、バックプレートが可動層に接触することを防止するように構成されたスタンドオフをも含み得る。代替または追加として、電気機械システムデバイスはまた、側壁スペーサの上に形成されたバッファをも含み得、バッファおよび側壁スペーサは、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、および窒化ケイ素のうちの1つまたは複数をそれぞれ含む。
本開示で説明する主題の別の発明的態様は、電気機械システムデバイスを含む装置において実施され得る。電気機械システムデバイスは、基板の上に形成された伝導性ラインを含む。電気機械システムデバイスはまた、基板の上に吊るされた可動層をも含む。可動層は、伝導性ラインの上の第1の領域と、伝導性ラインの上ではない第2の領域とを有し、第1の領域は第2の領域に隣接する。加えて、電気機械システムデバイスは、第1の領域と第2の領域との間の可動層中の移行部を平滑化するための手段を含む。平滑化するための手段は、伝導性ラインのエッジに沿って位置する。
可動層は、可動層の下のギャップをつぶれさせるように構成されたミラー層を含み得る。代替または追加として、第2の領域は干渉変調器の活性部分であり得、第1の領域はブラックマスクを含み得る。
平滑化するための手段は、第1の領域と第2の領域との間の可動層中の移行部においてキンク(kink)を回避することができる。平滑化するための手段は、第2の領域から第1の領域への移行部における可動層中の傾斜を作り出すことができ、可動層と基板との間の距離は、第2の領域から第1の領域への移行部において増加する。平滑化するための手段は、伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを含み得る。
本開示で説明する主題の別の発明的態様は、電気機械システムデバイスを形成する方法において実施され得る。この方法は、伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを形成するステップであって、伝導性ラインは基板の上にあるステップを含む。この方法はまた、伝導性ラインおよび側壁スペーサの上に犠牲層を形成するステップをも含む。加えて、この方法は、犠牲層の上に、電気機械システムデバイスの可動層を形成するステップを含む。
側壁スペーサは、電気機械システムデバイスの他のフィーチャをパターニングする間に形成され得る。電気機械システムデバイスの他のフィーチャは、可動層の上に延在するスタンドオフを含み得る。代替または追加として、電気機械システムデバイスの他のフィーチャは、伝導性ラインの上に形成され得る。側壁スペーサを形成するステップは、側壁スペーサおよび他のフィーチャがそれから形成されることになる材料のブランケット層を堆積させるステップと、マスクを使用して、側壁スペーサのロケーションをマスクによって露出されたままにしながら、他のフィーチャのロケーションを覆うステップとを含み得る。
この方法はまた、犠牲層を除去して、可動層の下にギャップを作成するステップをも含み得る。代替または追加として、この方法は、犠牲層を形成するステップより前に、伝導性ラインおよび側壁スペーサの上にバッファ層を形成するステップを含み得る。場合によっては、この方法は、吸収層と、誘電体層と、伝導性ラインとを含む、ブラックマスク形成するステップを含み得る。
本開示で説明する主題の別の発明的態様は、基板と、基板の上に形成された第1のラインと、第1のラインの側壁に沿った側壁スペーサと、第1のラインに平行ではない第2のラインとを含む装置であって、第2のラインは、共形に第1のラインの上にある、装置において実施され得る。
第1のラインは、伝導性ラインであり得る。共形の誘電体が、第1のラインと第2のラインとの間に含まれ得る。第1のラインは、第2のラインに電気接触し得る。
この装置は、第1の複数のラインと、第1の複数のラインに平行ではない第2の複数のラインとを含み得、第1の複数のラインは第1のラインを含み、第2の複数のラインは第2のラインを含む。第1の複数のラインのうちの各ラインは、金属ラインであり得、第2の複数のラインのうちの各ラインは、金属ラインであり得る。第2の複数のラインのうちの各ラインは、約5μm未満だけ第2の複数のラインのうちの隣接ラインから離間され得る。
側壁スペーサは、金属を含み得る。場合によっては、第1のラインは、少なくとも約1,500Åの高さを有し得る。
本開示で説明する主題のさらに別の発明的態様は、伝導性ラインのスタックを形成する方法において実施され得る。この方法は、基板の上に第1の伝導性ラインを形成するステップと、第1の伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを形成するステップと、第1の伝導性ラインの上で交差する第2の伝導性ラインを形成するステップとを含み得、第2の伝導性ラインは共形である。
この方法はまた、第1の伝導性ラインの上に共形の誘電体層を堆積させるステップをも含み得る。代替または追加として、この方法は、第1の伝導性ラインの上面を露出するために、共形の誘電体層中に開口を形成するステップを含み得る。
本明細書で説明する主題の1つまたは複数の実施態様の詳細を、添付の図面および以下の説明において示す。他の特徴、態様、および利点は、明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかとなろう。以下の図の相対寸法は一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意されたい。
干渉変調器(IMOD)ディスプレイデバイスの一連のピクセル中の2つの隣接ピクセルを示す等角図の一例である。 3×3干渉変調器ディスプレイを組み込んだ電子デバイスを示すシステムブロック図の一例である。 図1の干渉変調器についての可動反射層位置対印加電圧を示す図の一例である。 様々なコモン電圧およびセグメント電圧が印加されたときの干渉変調器の様々な状態を示す表の一例である。 図2の3×3干渉変調器ディスプレイにおけるディスプレイデータのフレームを示す図の一例である。 図5Aに示すディスプレイデータのフレームを書き込むために使用され得るコモン信号およびセグメント信号についてのタイミング図の一例である。 図1の干渉変調器ディスプレイの部分断面図の一例である。 干渉変調器の異なる実施態様の断面図の一例である。 干渉変調器の異なる実施態様の断面図の一例である。 干渉変調器の異なる実施態様の断面図の一例である。 干渉変調器の異なる実施態様の断面図の一例である。 干渉変調器のための製造プロセスを示す流れ図の一例である。 干渉変調器を製作する方法におけるある段階の断面概略図の一例である。 干渉変調器を製作する方法におけるある段階の断面概略図の一例である。 干渉変調器を製作する方法におけるある段階の断面概略図の一例である。 干渉変調器を製作する方法におけるある段階の断面概略図の一例である。 干渉変調器を製作する方法におけるある段階の断面概略図の一例である。 可動層中にキンクがある例示的な電気機械システムデバイスを示す図である。 可動層中にキンクがある例示的な電気機械システムデバイスを示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法のある段階の断面概略図の一例を示す図である。 いくつかの実施態様による、可動層の下で伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを有する、電気機械システムデバイスのための製造プロセスを示す流れ図の一例である。 いくつかの実施態様による、可動層の下で伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、電気機械システムデバイスの一例の図である。 図10Gの干渉変調器を含む干渉変調器アレイの概略平面図の一例である。 図13Aの線13B−13Bに沿って取られた概略断面図の一例である。 下側伝導性ラインの上に形成された2つの共形の伝導性ラインの交差部の上面等角図の一例である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの交差部の概略断面図の異なる例である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの交差部の概略断面図の異なる例である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの交差部の概略断面図の異なる例である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの交差部の概略断面図の異なる例である。 いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを有する伝導性ラインのための製造プロセスを示す流れ図の一例である。 複数の干渉変調器を含むディスプレイデバイスを示すシステムブロック図の一例である。 複数の干渉変調器を含むディスプレイデバイスを示すシステムブロック図の一例である。
様々な図における同様の参照番号および記号は、同様の要素を示す。
以下の説明は、本開示の発明的態様について説明する目的で、いくつかの実施態様を対象とする。ただし、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用されてもよいことを、当業者は容易に認識されよう。説明する実施態様は、動いていようと(たとえば、ビデオ)、静止していようと(たとえば、静止画像)、およびテキストであろうと、グラフィックであろうと、絵であろうと、画像を表示するように構成され得る任意のデバイスまたはシステムにおいて実施され得る。より詳細には、説明する実施態様は、限定はしないが、携帯電話、マルチメディアインターネット対応セルラー電話、モバイルテレビジョン受信機、ワイヤレスデバイス、スマートフォン、Bluetooth(登録商標)デバイス、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス電子メール受信機、ハンドヘルドまたはポータブルコンピュータ、ネットブック、ノートブック、スマートブック、タブレット、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリデバイス、GPS受信機/ナビゲータ、カメラ、MP3プレーヤ、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、クロック、計算器、テレビジョンモニタ、フラットパネルディスプレイ、電子リーディングデバイス(すなわち、電子リーダー)、コンピュータモニタ、自動車ディスプレイ(オドメータおよびスピードメータディスプレイなどを含む)、コックピットコントロールおよび/またはディスプレイ、カメラビューディスプレイ(車両における後部ビューカメラのディスプレイなど)、電子写真、電子ビルボードまたは標示、プロジェクタ、アーキテクチャ構造物、電子レンジ、冷蔵庫、ステレオシステム、カセットレコーダーまたはプレーヤ、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、VCR、ラジオ、ポータブルメモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯機/乾燥機、パーキングメータ、(電気機械システム(EMS)、マイクロ電気機械システム(MEMS)および非MEMS適用例などにおける)パッケージング、審美構造物(たとえば、1つの宝飾品上の画像のディスプレイ)、ならびに様々なEMSデバイスなど、様々な電子デバイス中に含まれるかまたはそれらに関連付けられ得ると考えられる。また、本明細書の教示は、限定はしないが、電子スイッチングデバイス、無線周波フィルタ、センサー、加速度計、ジャイロスコープ、動き感知デバイス、磁力計、コンシューマーエレクトロニクスのための慣性構成要素、コンシューマーエレクトロニクス製品の部品、バラクタ、液晶デバイス、電気泳動デバイス、駆動方式、製造プロセスおよび電子テスト機器など、非ディスプレイ適用例において使用され得る。したがって、本教示は、単に図に示す実施態様に限定されるものではなく、代わりに、当業者に直ちに明らかになるであろう広い適用性を有する。
電子デバイスおよびEMSデバイスは、伝導性ラインに沿ったテーパー側壁スペーサを備え、それによって、犠牲層、誘電体、および導体を含む、上にある層のトポグラフィを平滑化することができる。いくつかの実施態様によれば、電気機械システムデバイスのブラックマスクは、伝導性ラインを含み得、側壁スペーサが、ブラックマスクスタックの側壁に沿って形成される。伝導性ラインは、電気信号を電気機械システムデバイスへルーティングして、たとえば、可動層を作動位置と非作動位置との間で作動させることができる。上にある導体は、電気機械システムデバイス中の可動層、ならびに、可動層と伝導性ラインとの間の中間層であり得る。
本開示で説明する主題の特定の実施態様は、以下の潜在的な利点うちの1つまたは複数を実現するために実施され得る。側壁スペーサは、下にある伝導性ラインによって作り出されるトポグラフィを平滑化することができる。交差する伝導性ライン(たとえば、バスラインまたは相互接続部)のために、側壁スペーサは、介在する絶縁体中の亀裂、および底部の伝導性ラインと上部の伝導性ラインとの間に生じる漏れ経路を緩和し、したがって歩留まりを向上させることができる。側壁スペーサはまた、側壁スペーサを使用せずに底部の伝導性ラインの上に共形に形成されたラインと比較して、ストリンガー短絡による上部の伝導性ラインの中の漏れ経路を低減することもできる。本明細書で説明する方法および構造は、電気機械システムデバイスの可動層中のキンクまたはカスプ(cusp)を低減することができる。IMODなどの光学電気機械システムデバイスにおける暗状態性能は、本明細書で説明するデバイスを使用することによって改善され得る。より具体的には、いくつかの実施態様では、ピクセルおよび/またはサブピクセルの周囲の白いリングが、IMODデバイスの暗状態から低減かつ/または排除され得る。その上、側壁スペーサは、基板上に他のフィーチャを形成する間に形成され得るので、追加のマスクが必要とされなくてもよい。本明細書で説明する電気機械システムデバイスを製造する方法は、伝導性ラインのより大きい厚さに対してスケーラブルであり、マイクロ電子デバイス(たとえば、MEMSまたは集積回路)のいくつかの異なる製造プロセスおよび/またはアーキテクチャに適用され得る。
説明する実施態様が適用され得る好適なEMSまたはMEMSデバイスの一例は、反射型ディスプレイデバイスである。反射型ディスプレイデバイスは、光学干渉の原理を使用してそれに入射する光を選択的に吸収および/または反射するために干渉変調器(IMOD)を組み込むことができる。IMODは、吸収体、吸収体に対して可動である反射体、ならびに吸収体と反射体との間に画定された光共振キャビティを含むことができる。反射体は、2つ以上の異なる位置に移動され得、これは、光共振キャビティのサイズを変化させ、それにより干渉変調器の反射率に影響を及ぼすことがある。IMODの反射スペクトルは、かなり広いスペクトルバンドをもたらすことができ、そのスペクトルバンドは、異なる色を生成するために可視波長にわたってシフトされ得る。スペクトルバンドの位置は、光共振キャビティの厚さを変更することによって調整され得る。光共振キャビティを変更する1つの方法は、反射体の位置を変更することによる方法である。
図1は、干渉変調器(IMOD)ディスプレイデバイスの一連のピクセル中の2つの隣接ピクセルを示す等角図の一例を示す。IMODディスプレイデバイスは、1つまたは複数の干渉MEMSディスプレイ要素を含む。これらのデバイスでは、MEMSディスプレイ要素のピクセルが、明状態または暗状態のいずれかにあることがある。明(「緩和」、「開」または「オン」)状態では、ディスプレイ要素は、たとえば、ユーザに、入射可視光の大部分を反射する。逆に、暗(「作動」、「閉」または「オフ」)状態では、ディスプレイ要素は入射可視光をほとんど反射しない。いくつかの実施態様では、オン状態の光反射特性とオフ状態の光反射特性は逆にされ得る。MEMSピクセルは、黒および白に加えて、主に、カラーディスプレイを可能にする特定の波長において、反射するように構成され得る。
IMODディスプレイデバイスは、IMODの行/列アレイを含むことができる。各IMODは、(光ギャップまたはキャビティとも呼ばれる)エアギャップを形成するように互いから可変で制御可能な距離をおいて配置された反射層のペア、すなわち、可動反射層と固定部分反射層とを含むことができる。可動反射層は、少なくとも2つの位置の間で移動され得る。第1の位置、すなわち、緩和位置では、可動反射層は、固定部分反射層から比較的大きい距離をおいて配置され得る。第2の位置、すなわち、作動位置では、可動反射層は、部分反射層により近接して配置され得る。それら2つの層から反射する入射光は、可動反射層の位置に応じて、強め合うようにまたは弱め合うように干渉し、各ピクセルについて全反射状態または無反射状態のいずれかを引き起こすことがある。いくつかの実施態様では、IMODは、作動していないときに反射状態にあり、可視スペクトル内の光を反射し得、また、作動していないときに暗状態にあり、可視範囲内の光を吸収し、および/または弱め合うようにそれに干渉し得る。ただし、いくつかの他の実施態様では、IMODは、作動していないときに暗状態にあり、作動しているときに反射状態にあり得る。いくつかの実施態様では、印加電圧の導入が、状態を変更するようにピクセルを駆動することができる。いくつかの他の実施態様では、印加電荷が、状態を変更するようにピクセルを駆動することができる。
図1中のピクセルアレイの図示の部分は、2つの隣接する干渉変調器12を含む。(図示のような)左側のIMOD12では、可動反射層14が、部分反射層を含む光学スタック16からの所定の距離における緩和位置に示されている。左側のIMOD12の両端間に印加された電圧Vは、可動反射層14の作動を引き起こすには不十分である。右側のIMOD12では、可動反射層14は、光学スタック16の近くの、またはそれに隣接する作動位置に示されている。右側のIMOD12の両端間に印加された電圧Vbiasは、可動反射層14を作動位置に維持するのに十分である。
図1では、ピクセル12の反射特性が、概して、ピクセル12に入射する光13と左側のピクセル12から反射する光15とを示す、矢印を用いて示されている。詳細に示していないが、ピクセル12に入射する光13の大部分は透明基板20を透過され、光学スタック16に向かうことになることを、当業者なら理解されよう。光学スタック16に入射する光の一部分は光学スタック16の部分反射層を透過されることになり、一部分は反射され、透明基板20を通って戻ることになる。光学スタック16を透過された光13の部分は、可動反射層14において反射され、透明基板20に向かって(およびそれを通って)戻ることになる。光学スタック16の部分反射層から反射された光と可動反射層14から反射された光との間の(強め合うまたは弱め合う)干渉が、ピクセル12から反射される光15の波長を決定することになる。
光学スタック16は、単一の層またはいくつかの層を含むことができる。その層は、電極層と、部分反射および部分透過層と、透明な誘電体層とのうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施態様では、光学スタック16は、電気伝導性であり、部分的に透明で、部分的に反射性であり、たとえば、透明基板20上に上記の層のうちの1つまたは複数を堆積させることによって、作製され得る。電極層は、様々な金属、たとえば酸化インジウムスズ(ITO)など、様々な材料から形成され得る。部分反射層は、クロム(Cr)などの様々な金属、半導体、および誘電体など、部分的に反射性である様々な材料から形成され得る。部分反射層は、材料の1つまたは複数の層から形成され得、それらの層の各々は、単一の材料または材料の組合せから形成され得る。いくつかの実施態様では、光学スタック16は、光吸収体と電気導体の両方として働く、金属または半導体の単一の半透明の膜(thickness)を含むことができるが、(たとえば、光学スタック16の、またはIMODの他の構造の)異なる、電気的により伝導性の高い層または部分が、IMODピクセル間で信号をバスで運ぶ(bus)ように働くことができる。光学スタック16は、1つまたは複数の伝導性層または電気伝導性/光吸収層をカバーする、1つまたは複数の絶縁層または誘電体層をも含むことができる。
いくつかの実施態様では、光学スタック16の層は、以下でさらに説明するように、平行ストリップにパターニングされ得、ディスプレイデバイスにおける行電極を形成し得る。当業者によって理解されるように、「パターニング」という用語は、本明細書では、マスキングプロセスならびにエッチングプロセスを指すために使用される。いくつかの実施態様では、Alなどの高伝導性および反射性材料が可動反射層14のために使用され得、これらのストリップはディスプレイデバイスにおける列電極を形成し得る。可動反射層14は、(光学スタック16の行電極に直交する)1つまたは複数の堆積された金属層の一連の平行ストリップとして形成されて、ポスト18の上に堆積された列とポスト18間に堆積された介在する犠牲材料とを形成し得る。犠牲材料がエッチング除去されると、画定されたギャップ19または光キャビティが可動反射層14と光学スタック16との間に形成され得る。いくつかの実施態様では、ポスト18間の間隔は約1〜1000μmであり得、ギャップ19は10,000オングストローム(Å)未満であり得る。
いくつかの実施態様では、IMODの各ピクセルは、作動状態にあろうと緩和状態にあろうと、本質的に、固定反射層および可動反射層によって形成されるキャパシタである。電圧が印加されないとき、可動反射層14は、図1中の左側のピクセル12によって示されるように、機械的に緩和した状態にとどまり、可動反射層14と光学スタック16との間のギャップ19がある。しかしながら、電位差、すなわち電圧が、選択された行および列のうちの少なくとも1つに印加されたとき、対応するピクセルにおける行電極と列電極との交差部に形成されたキャパシタは帯電し、静電力がそれらの電極を引き合わせる。印加された電圧がしきい値を超える場合、可動反射層14は、変形し、光学スタック16の近くにまたはそれに対して移動することができる。光学スタック16内の誘電体層(図示せず)が、図1中の右側の作動ピクセル12によって示されるように、短絡を防ぎ、層14と層16との間の分離距離を制御し得る。その挙動は、印加電位差の極性にかかわらず同じである。いくつかの事例ではアレイ中の一連のピクセルが「行」または「列」と呼ばれることがあるが、ある方向を「行」と呼び、別の方向を「列」と呼ぶことは恣意的であることを、当業者は容易に理解されよう。言い換えれば、いくつかの配向では、行は列と見なされ得、列は行であると見なされ得る。さらに、ディスプレイ要素は、直交する行および列に一様に配置されるか(「アレイ」)、または、たとえば、互いに対して一定の位置オフセットを有する、非線形構成で配置され得る(「モザイク」)。「アレイ」および「モザイク」という用語は、いずれかの構成を指し得る。したがって、ディスプレイは、「アレイ」または「モザイク」を含むものとして言及されるが、その要素自体は、いかなる事例においても、互いに直交して配置される必要がなく、または一様な分布で配設される必要がなく、非対称形状および不均等に分布された要素を有する配置を含み得る。
図2は、3×3干渉変調器ディスプレイを組み込んだ電子デバイスを示すシステムブロック図の一例を示す。電子デバイスは、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを実行するように構成され得るプロセッサ21を含む。オペレーティングシステムを実行することに加えて、プロセッサ21は、ウェブブラウザ、電話アプリケーション、電子メールプログラム、または他のソフトウェアアプリケーションを含む、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成され得る。
プロセッサ21は、アレイドライバ22と通信するように構成され得る。アレイドライバ22は、たとえば、ディスプレイアレイまたはパネル30に、信号を与える行ドライバ回路24と列ドライバ回路26とを含むことができる。図2には、図1に示したIMODディスプレイデバイスの断面が線1−1によって示されている。図2は明快のためにIMODの3×3アレイを示しているが、ディスプレイアレイ30は、極めて多数のIMODを含んでいることがあり、列におけるIMODの数とは異なる数のIMODを行において有し得、その逆も同様である。
図3は、図1の干渉変調器についての可動反射層位置対印加電圧を示す図の一例を示す。MEMS干渉変調器の場合、行/列(すなわち、コモン/セグメント)書込みプロシージャが、図3に示すこれらのデバイスのヒステリシス特性を利用し得る。干渉変調器は、可動反射層またはミラーに緩和状態から作動状態に変更させるために、例示的な一実施態様では、約10ボルトの電位差を使用し得る。電圧がその値から低減されると、電圧が低下して、この例では、10ボルトより下に戻ったとき、可動反射層はそれの状態を維持するが、電圧が2ボルトより下に低下するまで、可動反射層は完全には緩和しない。したがって、図3に示すように、この例では、印加電圧のウィンドウがある電圧の範囲、約3〜7ボルトが存在し、そのウィンドウ内でデバイスは緩和状態または作動状態のいずれかで安定している。これは、本明細書では「ヒステリシスウィンドウ」または「安定性ウィンドウ」と呼ばれる。図3のヒステリシス特性を有するディスプレイアレイ30の場合、行/列書込みプロシージャは、一度に1つまたは複数の行をアドレス指定するように設計され得、その結果、所与の行のアドレス指定中に、作動されるべきアドレス指定された行におけるピクセルは、この例では、約10ボルトの電圧差にさらされ、緩和されるべきピクセルは、ほぼ0ボルトの電圧差にさらされる。アドレス指定後に、それらのピクセルは、それらが前のストローブ状態にとどまるような、この例では約5ボルトの定常状態またはバイアス電圧差にさらされ得る。この例では、アドレス指定された後に、各ピクセルは、約3〜7ボルトの「安定性ウィンドウ」内の電位差を経験する。このヒステリシス特性の特徴は、図1に示したピクセル設計などのピクセル設計が、同じ印加電圧条件下で作動または緩和のいずれかの既存の状態で安定したままであることを可能にする。各IMODピクセルは、作動状態にあろうと緩和状態にあろうと、本質的に、固定反射層および可動反射層によって形成されるキャパシタであるので、この安定状態は、電力を実質的に消費するかまたは失うことなしに、ヒステリシスウィンドウ内の定常電圧において保持され得る。その上、印加電圧電位が実質的に固定のままである場合、電流は本質的にほとんどまたはまったくIMODピクセルに流れ込まない。
いくつかの実施態様では、所与の行におけるピクセルの状態の所望の変化(もしあれば)に従って、列電極のセットに沿って「セグメント」電圧の形態のデータ信号を印加することによって、画像のフレームが作成され得る。次に、フレームが一度に1行書き込まれるように、アレイの各行がアドレス指定され得る。第1の行におけるピクセルに所望のデータを書き込むために、第1の行におけるピクセルの所望の状態に対応するセグメント電圧が列電極上に印加され得、特定の「コモン」電圧または信号の形態の第1の行パルスが第1の行電極に印加され得る。次いで、セグメント電圧のセットは、第2の行におけるピクセルの状態の所望の変化(もしあれば)に対応するように変更され得、第2のコモン電圧が第2の行電極に印加され得る。いくつかの実施態様では、第1の行におけるピクセルは、列電極に沿って印加されたセグメント電圧の変化による影響を受けず、第1のコモン電圧行パルス中にそれらのピクセルが設定された状態にとどまる。このプロセスは、画像フレームを生成するために、一連の行全体、または代替的に、一連の列全体について、連続方式で繰り返され得る。フレームは、何らかの所望の数のフレーム毎秒でこのプロセスを断続的に反復することによって、新しい画像データでリフレッシュおよび/または更新され得る。
各ピクセルの両端間に印加されるセグメント信号とコモン信号の組合せ(すなわち、各ピクセルの両端間の電位差)は、各ピクセルの得られる状態を決定する。図4は、様々なコモン電圧およびセグメント電圧が印加されたときの干渉変調器の様々な状態を示す表の一例である。当業者によって理解されるように、「セグメント」電圧は、列電極または行電極のいずれかに印加され得、「コモン」電圧は、列電極または行電極のうちの他方に印加され得る。
図4に(ならびに図5Bに示すタイミング図に)示すように、開放電圧(release voltage)VCRELがコモンラインに沿って印加されたとき、コモンラインに沿ったすべての干渉変調器要素は、セグメントラインに沿って印加された電圧、すなわち、高いセグメント電圧VSおよび低いセグメント電圧VSにかかわらず、代替的に開放または非作動状態と呼ばれる、緩和状態に入れられることになる。特に、開放電圧VCRELがコモンラインに沿って印加されると、そのピクセルのための対応するセグメントラインに沿って高いセグメント電圧VSが印加されたときも、低いセグメント電圧VSが印加されたときも、変調器ピクセルの両端間の潜在的な電圧(代替的にピクセル電圧と呼ばれる)は緩和ウィンドウ(図3参照、開放ウィンドウとも呼ばれる)内にある。
高い保持電圧VCHOLD_Hまたは低い保持電圧VCHOLD_Lなどの保持電圧がコモンライン上に印加されたとき、干渉変調器の状態は一定のままであることになる。たとえば、緩和IMODは緩和位置にとどまることになり、作動IMODは作動位置にとどまることになる。保持電圧は、対応するセグメントラインに沿って高いセグメント電圧VSが印加されたときも、低いセグメント電圧VSが印加されたときも、ピクセル電圧が安定性ウィンドウ内にとどまることになるように、選択され得る。したがって、セグメント電圧スイング(voltage swing)、すなわち、高いVSと低いセグメント電圧VSとの間の差は、正または負のいずれかの安定性ウィンドウの幅よりも小さい。
高いアドレス指定電圧VCADD_Hまたは低いアドレス指定電圧VCADD_Lなどのアドレス指定または作動電圧がコモンライン上に印加されたとき、それぞれのセグメントラインに沿ったセグメント電圧の印加によって、データがそのコモンラインに沿った変調器に選択的に書き込まれ得る。セグメント電圧は、作動が印加されたセグメント電圧に依存するように選択され得る。アドレス指定電圧がコモンラインに沿って印加されたとき、一方のセグメント電圧の印加は、安定性ウィンドウ内のピクセル電圧をもたらし、ピクセルが非作動のままであることを引き起こすことになる。対照的に、他方のセグメント電圧の印加は、安定性ウィンドウを越えるピクセル電圧をもたらし、ピクセルの作動をもたらすことになる。作動を引き起こす特定のセグメント電圧は、どのアドレス指定電圧が使用されるかに応じて変動することができる。いくつかの実施態様では、高いアドレス指定電圧VCADD_Hがコモンラインに沿って印加されたとき、高いセグメント電圧VSの印加は、変調器がそれの現在位置にとどまることを引き起こすことがあり、低いセグメント電圧VSの印加は、変調器の作動を引き起こすことがある。当然の結果として、低いアドレス指定電圧VCADD_Lが印加されたとき、セグメント電圧の影響は反対であり、高いセグメント電圧VSは変調器の作動を引き起こし、低いセグメント電圧VSは変調器の状態に影響しない(すなわち、安定したままである)ことがある。
いくつかの実施態様では、変調器の両端間で同じ極性電位差を引き起こす保持電圧、アドレス電圧、およびセグメント電圧が使用され得る。いくつかの他の実施態様では、時間ごとに変調器の電位差の極性を交番する信号が使用され得る。変調器の両端間の極性の交番(すなわち、書込みプロシージャの極性の交番)は、単一の極性の反復書込み動作後に起こることがある電荷蓄積を低減または抑止し得る。
図5Aは、図2の3×3干渉変調器ディスプレイにおけるディスプレイデータのフレームを示す図の一例を示す。図5Bは、図5Aに示すディスプレイデータのフレームを書き込むために使用され得るコモン信号およびセグメント信号についてのタイミング図の一例を示す。それらの信号は、図2のアレイと同様に3×3アレイに印加され得、これは、図5Aに示すライン時間60eディスプレイ配置を最終的にもたらすことになる。図5A中の作動変調器は暗状態にあり、すなわち、その状態では、反射光の実質的部分が、たとえば、閲覧者に、暗い外観をもたらすように可視スペクトルの外にある。図5Aに示すフレームを書き込むより前に、ピクセルは任意の状態にあることがあるが、図5Bのタイミング図に示す書込みプロシージャは、各変調器が、第1のライン時間60aの前に、開放されており、非作動状態に属すると仮定する。
第1のライン時間60a中に、開放電圧70がコモンライン1上に印加され、コモンライン2上に印加される電圧が、高い保持電圧72において始まり、開放電圧70に移動し、低い保持電圧76がコモンライン3に沿って印加される。したがって、コモンライン1に沿った変調器(コモン1,セグメント1)、(1,2)および(1,3)は、第1のライン時間60aの持続時間の間、緩和または非作動状態にとどまり、コモンライン2に沿った変調器(2,1)、(2,2)および(2,3)は、緩和状態に移動することになり、コモンライン3に沿った変調器(3,1)、(3,2)および(3,3)は、それらの前の状態にとどまることになる。図4を参照すると、コモンライン1、2または3のいずれも、ライン時間60a中に作動を引き起こす電圧レベルにさらされていないので(すなわち、VCREL−緩和、およびVCHOLD_L−安定)、セグメントライン1、2および3に沿って印加されたセグメント電圧は、干渉変調器の状態に影響しないことになる。
第2のライン時間60b中に、コモンライン1上の電圧は高い保持電圧72に移動し、コモンライン1に沿ったすべての変調器は、アドレス指定または作動電圧がコモンライン1上に印加されなかったので、印加されたセグメント電圧にかかわらず、緩和状態にとどまる。コモンライン2に沿った変調器は、開放電圧70の印加により、緩和状態にとどまり、コモンライン3に沿った変調器(3,1)、(3,2)および(3,3)は、コモンライン3に沿った電圧が開放電圧70に移動するとき、緩和することになる。
第3のライン時間60c中に、コモンライン1は、コモンライン1上に高いアドレス電圧74を印加することによってアドレス指定される。このアドレス電圧の印加中に低いセグメント電圧64がセグメントライン1および2に沿って印加されるので、変調器(1,1)および(1,2)の両端間のピクセル電圧は変調器の正の安定性ウィンドウの上端よりも大きく(すなわち、電圧差は、特性しきい値を超えた)、変調器(1,1)および(1,2)は作動される。逆に、高いセグメント電圧62がセグメントライン3に沿って印加されるので、変調器(1,3)の両端間のピクセル電圧は、変調器(1,1)および(1,2)のピクセル電圧よりも小さく、変調器の正の安定性ウィンドウ内にとどまり、したがって変調器(1,3)は緩和したままである。また、ライン時間60c中に、コモンライン2に沿った電圧は低い保持電圧76に減少し、コモンライン3に沿った電圧は開放電圧70にとどまり、コモンライン2および3に沿った変調器を緩和位置のままにする。
第4のライン時間60d中に、コモンライン1上の電圧は、高い保持電圧72に戻り、コモンライン1に沿った変調器を、それらのそれぞれのアドレス指定された状態のままにする。コモンライン2上の電圧は低いアドレス電圧78に減少される。高いセグメント電圧62がセグメントライン2に沿って印加されるので、変調器(2,2)の両端間のピクセル電圧は、変調器の負の安定性ウィンドウの下側端部(lower end)を下回り、変調器(2,2)が作動することを引き起こす。逆に、低いセグメント電圧64がセグメントライン1および3に沿って印加されるので、変調器(2,1)および(2,3)は緩和位置にとどまる。コモンライン3上の電圧は、高い保持電圧72に増加し、コモンライン3に沿った変調器を緩和状態のままにする。
最後に、第5のライン時間60e中に、コモンライン1上の電圧は高い保持電圧72にとどまり、コモンライン2上の電圧は低い保持電圧76にとどまり、コモンライン1および2に沿った変調器を、それらのそれぞれのアドレス指定された状態のままにする。コモンライン3上の電圧は、コモンライン3に沿った変調器をアドレス指定するために、高いアドレス電圧74に増加する。低いセグメント電圧64がセグメントライン2および3上に印加されるので、変調器(3,2)および(3,3)は作動するが、セグメントライン1に沿って印加された高いセグメント電圧62は、変調器(3,1)が緩和位置にとどまることを引き起こす。したがって、第5のライン時間60eの終わりに、3×3ピクセルアレイは、図5Aに示す状態にあり、他のコモンライン(図示せず)に沿った変調器がアドレス指定されているときに起こり得るセグメント電圧の変動にかかわらず、保持電圧がコモンラインに沿って印加される限り、その状態にとどまることになる。
図5Bのタイミング図では、所与の書込みプロシージャ(すなわち、ライン時間60a〜60e)は、高い保持およびアドレス電圧、または低い保持およびアドレス電圧のいずれかの使用を含むことができる。書込みプロシージャが所与のコモンラインについて完了されると(また、コモン電圧が、作動電圧と同じ極性を有する保持電圧に設定されると)、ピクセル電圧は、所与の安定性ウィンドウ内にとどまり、開放電圧がそのコモンライン上に印加されるまで、緩和ウィンドウを通過しない。さらに、各変調器が、変調器をアドレス指定するより前に書込みプロシージャの一部として開放されるので、開放時間ではなく変調器の作動時間が、ライン時間を決定し得る。詳細には、変調器の開放時間が作動時間よりも大きい実施態様では、開放電圧は、図5Bに示すように、単一のライン時間よりも長く印加され得る。いくつかの他の実施態様では、コモンラインまたはセグメントラインに沿って印加される電圧が、異なる色の変調器など、異なる変調器の作動電圧および開放電圧の変動を相殺するように変動し得る。
上記に記載した原理に従って動作する干渉変調器の構造の詳細は大きく異なり得る。たとえば、図6A〜図6Eは、可動反射層14とそれの支持構造とを含む、干渉変調器の異なる実施態様の断面図の例を示している。図6Aは、金属材料のストリップ、すなわち、可動反射層14が、基板20から直角に延在する支持体18上に堆積される、図1の干渉変調器ディスプレイの部分断面図の一例を示している。この例では、可動電極および機械層は1つであり、同じものである。図6Bでは、各IMODの可動反射層14は、概して形状が正方形または長方形であり、コーナーにおいてまたはその近くでテザー32に接して支持体18に取り付けられる。機械層および可動電極もまた、この例では1つであり、同じものであり得る。図6Cでは、可動反射層14は、概して形状が正方形または長方形であり、フレキシブルな金属を含み得る変形可能層34から吊るされる。変形可能層34は、可動反射層14の外周の周りで基板20に直接または間接的に接続することがある。これらの接続は、本明細書では支持体または支持ポスト18と呼ばれる。図6Cに示す実施態様は、変形可能層34によって行われる可動反射層14の機械的機能からのそれの光学的機能の分離から派生する追加の利益を有する。この分離は、反射層14のために使用される構造設計および材料と、変形可能層34のために使用される構造設計および材料とが、互いとは無関係に最適化されることを可能にする。変形可能層34はまた、機械層と呼ばれることもある。変形可能層34または反射層14のいずれかは、可動層と見なされ得る。
図6Dは、可動反射層14が反射副層(reflective sub−layer)14aを含む、IMODの別の例を示している。可動反射層14は、支持ポスト18などの支持構造上に載る。支持ポスト18は、たとえば、可動反射層14が緩和位置にあるとき、可動反射層14と光学スタック16との間にギャップ19が形成されるように、下側静止電極(すなわち、図示のIMODにおける光学スタック16の一部)からの可動反射層14の分離を可能にする。可動反射層14は、電極として働くように構成され得る伝導性層14cと、支持層14bとをも含むことができる。この例では、伝導性層14cは、基板20から遠位にある支持層14bの一方の面に配設され、反射副層14aは、基板20の近位にある支持層14bの他方の面に配設される。いくつかの実施態様では、反射副層14aは、伝導性であることがあり、支持層14bと光学スタック16との間に配設され得る。支持層14bは、誘電材料、たとえば、酸窒化ケイ素(SiO)または二酸化ケイ素(SiO)の、1つまたは複数の層を含むことができる。いくつかの実施態様では、支持層14bは、たとえば、SiO/SiON/SiO3層スタックなど、複数の層のスタックであり得る。反射副層14aと伝導性層14cのいずれかまたは両方は、たとえば、約0.5%の銅(Cu)または別の反射金属材料を用いた、Al合金を含むことができる。誘電支持層14bの上および下で伝導性層14aおよび14cを採用することは、応力のバランスをとり、伝導の向上を与えることができる。いくつかの実施態様では、反射副層14aおよび伝導性層14cは、可動反射層14内の特定の応力プロファイルを達成することなど、様々な設計目的で、異なる材料から形成され得る。
図6Dに示すように、いくつかの実施態様はブラックマスク構造23をも含むことができる。ブラックマスク構造23は、周辺光または迷光を吸収するために、(ピクセル間にまたはポスト18の下になど)光学不活性領域において形成され得る。ブラックマスク構造23はまた、光がディスプレイの不活性部分から反射されることまたはそれを透過されることを抑止し、それによりコントラスト比を上げることによって、ディスプレイデバイスの光学的特性を改善することができる。さらに、ブラックマスク構造23は、伝導性であり、電気的バス層として機能するように構成され得る。いくつかの実施態様では、行電極は、接続された行電極の抵抗を低減するために、ブラックマスク構造23に接続され得る。ブラックマスク構造23は、堆積およびパターニング技法を含む様々な方法を使用して形成され得る。ブラックマスク構造23は1つまたは複数の層を含むことができる。たとえば、いくつかの実施態様では、ブラックマスク構造23は、光吸収体として働くモリブデンクロム(MoCr)層と、誘電体層として働くSiOまたはSiON層と、反射体およびバス層として働くAl合金とを含み、それぞれ、約30〜80Å、500〜1000Å、および500〜6000Åの範囲内の厚さである。1つまたは複数の層は、たとえば、MoCr層およびSiO層の場合は、カーボンテトラフルオロメタン(CF)および/または酸素(O)、ならびにAl合金層の場合は、塩素(Cl)および/または三塩化ホウ素(BCl)を含む、フォトリソグラフィおよびドライエッチングを含む、様々な技法を使用してパターニングされ得る。いくつかの実施態様では、ブラックマスク23はエタロンまたは干渉スタック構造であり得る。そのような干渉スタックブラックマスク構造23では、伝導性吸収体は、各行または列の光学スタック16における下側静止電極間で信号を送信するかまたは信号をバスで運ぶために使用され得る。いくつかの実施態様では、誘電体層35が、ブラックマスク23中の伝導性層から(吸収層16aなどの)光学スタック16中の電極または導体を概して電気的に絶縁するのに、役立つことができる。
図6Eは、可動反射層14が自立している、IMODの別の例を示している。図6Dとは対照的に、図6Eの実施態様は、別個に形成された支持ポストを含まない。代わりに、可動反射層14は、一体型の支持体18を作成するために、複数のロケーションにおいて、下にある光学スタック16に接触し、可動反射層14の湾曲は、干渉変調器の両端間の電圧が作動を引き起こすには不十分であるとき、可動反射層14が図6Eの非作動位置に戻るという、十分な支持を与える。複数のいくつかの異なる層を含んでいることがある光学スタック16は、ここでは明快のために、光吸収体16aと誘電体16bとを含む状態で示されている。いくつかの実施態様では、光吸収体16aは、固定電極としても、部分反射層としても働き得る。図6Dおよび図6Eの例では、可動反射層14全体、またはその副層14a、14bおよび14cのうちのいずれか1つもしくはサブセットは、機械層または可動層と見なされ得る。いくつかの実施態様では、光吸収体16aは可動反射層14よりも1桁(10倍以上)薄い。いくつかの実施態様では、光吸収体16aは反射副層14aよりも薄い。
図6A〜図6Eに示す実施態様などの実施態様では、IMODディスプレイは直視型デバイスとして機能し、直視型デバイスでは、画像が、透明基板20の正面、すなわち、変調器が配置された面の反対の面から、閲覧される。これらの実施態様では、デバイスの背面部分(すなわち、たとえば、図6Cに示す変形可能層34を含む、可動反射層14の背後のディスプレイデバイスの任意の部分)は、反射層14がデバイスのそれらの部分を光学的に遮蔽するので、ディスプレイデバイスの画質に影響を及ぼすことまたは悪影響を及ぼすことなしに、構成され、作用され得る。たとえば、いくつかの実施態様では、バス構造(図示せず)が可動反射層14の背後に含まれ得、これは、電圧アドレス指定およびそのようなアドレス指定に起因する移動など、変調器の電気機械的特性から変調器の光学的特性を分離する能力を与える。さらに、図6A〜図6Eの実施態様は、たとえば、パターニングなどの処理を簡略化することができる。
図7は、干渉変調器のための製造プロセス80を示す流れ図の一例を示しており、図8A〜図8Eは、そのような製造プロセス80の対応する段階の断面概略図の例を示している。いくつかの実施態様では、製造プロセス80は、図1および図6A〜6Eに示した一般的なタイプの干渉変調器などの電気機械システムデバイスを製造するために実施され得る。電気機械システムデバイスの製造は、図7に示されていない他のブロックをも含むことができる。図1、図6A〜6Eおよび図7を参照すると、プロセス80はブロック82において開始し、基板20の上への光学スタック16の形成を伴う。図8Aは、基板20の上に形成されたそのような光学スタック16を示している。基板20は、ガラスまたはプラスチックなどの透明基板であり得、それは、フレキシブルであるかまたは比較的固く曲がらないことがあり、光学スタック16の効率的な形成を可能にするために、洗浄などの事前準備プロセスにかけられていることがある。上記で説明したように、光学スタック16は、電気伝導性であり、部分的に透明で、部分的に反射性であることがあり、たとえば、透明基板20上に、所望の特性を有する1つまたは複数の層を堆積させることによって、作製され得る。図8Aでは、光学スタック16は、副層16aおよび16bを有する多層構造を含むが、いくつかの他の実施態様では、より多いまたはより少ない副層が含まれ得る。いくつかの実施態様では、副層16a、16bのうちの1つは、組み合わせられた導体/吸収体副層16aなど、光吸収特性と電気伝導特性の両方で構成され得る。さらに、副層16a、16bのうちの1つまたは複数は、平行ストリップにパターニングされ得、ディスプレイデバイスにおける行電極を形成し得る。そのようなパターニングは、当技術分野で知られているマスキングおよびエッチングプロセスまたは別の好適なプロセスによって実行され得る。いくつかの実施態様では、副層16a、16bのうちの1つは、1つまたは複数の金属層(たとえば、1つまたは複数の反射層および/または伝導性層)上に堆積された副層16bなど、絶縁層または誘電体層であり得る。さらに、光学スタック16は、ディスプレイの行を形成する個々の平行ストリップにパターニングされ得る。図8A〜図8Eは、一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意されたい。たとえば、図8A〜図8Eでは、副層16a、16bはやや厚く示されているが、いくつかの実施態様では、光学スタックの副層のうちの1つである光吸収層は極めて薄いことがある。
プロセス80はブロック84において続き、光学スタック16の上への犠牲層25の形成を伴う。犠牲層25は、キャビティ19を形成するために後で除去され(ブロック90参照)、したがって、犠牲層25は、図1および図6A〜6Eに示した得られた干渉変調器12には示されていない。図8Bは、光学スタック16の上に形成された犠牲層25を含む、部分的に作製されたデバイスを示している。光学スタック16の上への犠牲層25の形成は、後続の除去後に、所望の設計サイズを有するギャップまたはキャビティ19(図1、図6A〜6Eおよび図8Eも参照)を与えるように選択された厚さの、モリブデン(Mo)またはアモルファスシリコン(a−Si)など、フッ化キセノン(XeF)エッチング可能材料の堆積を含み得る。犠牲材料の堆積は、物理気相堆積(スパッタリングなど、多くの異なる技法を含むPVD)、プラズマ強化化学気相堆積(PECVD)、熱化学気相堆積(熱CVD)、またはスピンコーティングなど、堆積技法を使用して行われ得る。
プロセス80はブロック86において続き、図1、図6A、図6Dおよび図8Cに示すポスト18などの支持構造の形成を伴う。ポスト18の形成は、支持構造開口を形成するために犠牲層25をパターニングすること、および次いで、PVD、PECVD、熱CVD、またはスピンコーティングなど、堆積方法を使用して、ポスト18を形成するために開口中に(酸化ケイ素など、ポリマーまたは無機材料などの)材料を堆積させることを含み得る。いくつかの実施態様では、犠牲層中に形成された支持構造開口は、ポスト18の下側端部が図6Aに示すように基板20に接触するように、犠牲層25と光学スタック16の両方を通って、下にある基板20まで延在し得る。代替的に、図8Cに示すように、犠牲層25中に形成された開口は、犠牲層25を通るが、光学スタック16を通らずに延在し得る。たとえば、図8Eは、光学スタック16の上側表面(upper surface)と接触している支持ポスト18の下側端部を示している。ポスト18、または他の支持構造は、犠牲層25上に支持構造材料の層を堆積させること、および犠牲層25中の開口から離れて配置された支持構造材料の部分をパターニングすることによって形成され得る。支持構造は、図8Cに示すように開口内に配置され得るが、少なくとも部分的に、犠牲層25の一部分の上で延在することもある。上述のように、犠牲層25および/または支持ポスト18のパターニングは、マスキングおよびエッチングプロセスによって実行され得るが、代替パターニング方法によっても実行され得る。
プロセス80はブロック88において続き、図1、図6A〜6Eおよび図8Dに示す可動反射層14などの可動反射層または膜の形成を伴う。可動反射層14は、1つまたは複数のパターニング、マスキング、および/またはエッチングステップとともに、たとえば、(Al、Al合金、または他の反射層など)反射層堆積を含む1つまたは複数の堆積ステップを採用することによって形成され得る。可動反射層14は、電気伝導性であり、電気伝導性層(electrically conductive layer)と呼ばれることがある。いくつかの実施態様では、可動反射層14は、図8Dに示すように複数の副層14a、14bおよび14cを含み得る。いくつかの実施態様では、副層14aおよび14cなど、副層のうちの1つまたは複数は、それらの光学的特性のために選択された高反射性副層を含み得、別の副層14bは、それの機械的特性のために選択された機械的副層を含み得る。犠牲層25は、ブロック88において形成された部分的に作製された干渉変調器中に依然として存在するので、可動反射層14は、一般にこの段階では可動でない。犠牲層25を含んでいる部分的に作製されたIMODは、本明細書では「非開放(unreleased)」IMODと呼ばれることもある。図1に関して上記で説明したように、可動反射層14は、ディスプレイの列を形成する個々の平行ストリップにパターニングされ得る。
プロセス80はブロック90において続き、図1、図6A〜6Eおよび図8Eに示すキャビティ19などのキャビティの形成を伴う。キャビティ19は、(ブロック84において堆積された)犠牲材料25をエッチャントにさらすことによって形成され得る。たとえば、所望の量の材料を除去するのに有効である時間期間の間、固体XeFから生じた蒸気など、気体または蒸気エッチャントに犠牲層25をさらすことによって、MoまたはアモルファスSiなどのエッチング可能犠牲材料がドライ化学エッチングによって除去され得る。犠牲材料は、一般に、キャビティ19を囲む構造に対して選択的に除去される。ウェットエッチングおよび/またはプラズマエッチングなど、他のエッチング方法も使用され得る。犠牲層25がブロック90中に除去されるので、可動反射層14は、一般に、この段階後に可動となる。犠牲材料25の除去後に、得られた完全にまたは部分的に作製されたIMODは、本明細書では「開放」IMODと呼ばれることがある。
図9Aおよび図9Bは、可動層中にキンクがある例示的な電気機械システムデバイスを示す。本明細書で説明する可動層のいずれも、たとえば、図6A〜図6Eに示す可動反射層14を含み得る。キンク92など、可動層中の不均一性は、下にあるトポグラフィ、特に、PVD金属層などの導体の上に不十分なステップカバレージをもつ1つまたは複数の層を形成することに起因し得る。より多くの層が、不十分なステップカバレージをもつ層の上に形成されるので、可動層中のそのような不均一性は、より顕著になり得る。図9Aに示すキンク92は、たとえば、電気機械システムデバイスのフィーチャの上に形成された層の不十分なステップカバレージに起因し得る。たとえば、IMODなどの光学電気機械デバイスのブラックマスク構造23は、後続の堆積が適合するために大きいステップを作成することができる。ブラックマスク構造23は、ブラックマスク構造を参照しながら上記で説明したフィーチャの任意の組合せを含み得る。たとえば、ブラックマスク構造は、電気的バスラインとして働き得る。エタロンブラックマスクは、反射体(Alなど)、光キャビティ層(SiOまたは他の誘電体など)、および半透明の光吸収層(MoCrなど)を含み得る。反射体は、ブラックマスク反射体機能を提供するのみである場合、かなり薄くなり得る(たとえば、500ÅのAlまたはAl合金が、反射性であるために十分であり得る)が、反射体は、信号バス機能をさらに提供するために大幅に厚くなる傾向がある(1,000Åより大きく、たとえば、5,000ÅのAlまたはAl合金)。後続の堆積、特にPVDは、不十分に適合し、くぼみ形の形状またはキンク92を生じ得る。
キンク92は、可動層が完全に作動することを妨げ得る。たとえば、図9Bに示すように、可動層の一部分は、可動層14が作動してギャップ19をつぶれさせるとき、ブラックマスク構造23の近くで光学スタック16に接触しない。結果として、可動層14の周辺部分は、作動しているとき、IMOD実施態様では光学スタック16中の層など、下側電極と物理的に接触し得ない。いくつかの光学的実施態様では、このことは、暗状態性能の低下を生じ得る。場合によっては、可動層の一部分が下側電極と物理的に接触しないとき、ピクセルが作動中に暗状態になることになっているときに(ブラックマスク23の近くで)キンク92が生じる、ピクセルの周辺の近くで、ピクセルの周囲に可視の白いリングが形成され得る。これらの影響は、光学電気機械システムデバイス(IMODなど)および非光学電気機械システムデバイス(RFスイッチなど)を含む、いくつかの実施態様で問題になり得る。
図10A〜図10Gは、いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサをもつ、干渉変調器デバイスを製作する方法の様々な段階の断面概略図の例を示す。特定の構造およびプロセスについて、干渉変調器(IMOD)実施態様に好適であるとして説明するが、他の電気機械システム実施態様(たとえば、電気機械スイッチ、光学フィルタ、加速度計など)では、異なる材料が使用され得、または部品が修正、省略もしくは追加され得ることは理解されよう。加えて、いくつかの干渉変調器ディスプレイ適用例では、図面は正確な縮尺を反映しないことがある。たとえば、デバイスの隣接する行の機械層間の水平距離は、約3〜10μmであり得、個々の電気機械システムデバイスのためのギャップ19の長さまたは幅は、水平方向において数十から数百ミクロンであり得、活性領域中のギャップ高さは、10ミクロン未満であり得る。たとえば、IMODデバイスのためのギャップ高さは、150nm(0.15μm)から600nm(0.6μm)までに及び得る。別の例として、隣接するデバイス中のピクセルまたは機械層間の距離は、ある無線周波数MEMS適用例(たとえば、スイッチ、スイッチドキャパシタ、バラクタ、共振器など)では約100μmであり得るが、各機械層は、約30〜50μmの長さであり得る。
図10Aは、作製中の2つのIMODデバイスの一部分の断面を示す。図10Aに示す断面は、基板20の一部分の上に形成されたブラックマスク構造23を含む。ブラックマスク構造23の幅は、たとえば、いくつかの実施態様では約5μmであり得る。ブラックマスク構造23は、透明基板20などの基板を通して見られるとき、暗く見え得る。いくつかの実施態様では、基板20はガラスを含む。ブラックマスク構造23は、たとえば、図6Dおよび図6Eを参照しながら上記で説明したブラックマスク構造のフィーチャの任意の組合せを含み得る。いくつかの実施態様では、ブラックマスク構造23は、たとえば、MoCrから形成された半反射性の光吸収層23aと、たとえば、SiOまたはSiONまたは他の誘電体から形成された光学ギャップ層23bと、反射層23cとを含む、エタロンまたは干渉ブラックマスクである。光吸収層23a、誘電体層23b、および反射層23cは、たとえば、それぞれ、約30〜80Å、250〜1,000Å、および500〜10,000Åの範囲内の厚さを有し得る。反射層23cは、反射体および/またはバス層として働き得る。反射層23cは、Al、またはAlCu、AlSi、AlNdなどのAl合金、またはそれらの任意の組合せを含み得る。信号をバスで運ぶための伝導性ラインとして働くとき、反射層23cは、より厚い金属の層(3,000〜10,000Åなど)になる傾向があり、このことは、トポグラフィの問題を悪化させ得る。
再び図9Aおよび図9Bを参照すると、可動層は、可動層の下に形成された層中の高いトポロジーの上に形成されるとき、カスピング(cusping)によるキンクを含み得る。そのようなキンクは、ブラックマスク23、および特にその反射副層23cなど、伝導性ラインの上の第1の領域と、伝導性ラインの上ではない、第1の領域に隣接する第2の領域との間の移行部に位置し得る。第1の領域と第2の領域との間の可動層中の移行部を平滑化するために、平滑化するための手段が設けられ得る。平滑化するための手段は、伝導性ラインの上の層の形成においてカスピングまたは他の影響を低減し得る。いくつかの実施態様では、平滑化するための手段は、伝導性ラインのエッジに沿って位置する。たとえば、平滑化するための手段は、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを含み得る。
図10Bを参照すると、ブランケット層93が、基板20の上に形成される。スペーサおよび/または側壁スペーサなどのフィーチャが、ブランケット層93から形成され得る。マスク91(フォトレジストまたはハードマスクなど)は、ブランケット層93の一部分を覆うことができ、その部分が図10Bにおいて破線によって示される。マスク91によって覆われないブランケット層93の部分は、フィーチャを画定するために除去され得る。
図10Cを参照すると、側壁スペーサ94が、伝導性ラインの側壁に沿って形成される。たとえば、側壁スペーサ94は、バスラインとして働き得る反射副層23cを含む、ブラックマスク構造23の一部または全部に沿って形成され得る。側壁スペーサ94は傾斜をつけられ得る。たとえば、側壁スペーサ94は、基板から離れて減少する幅を有し得る。いくつかの実施態様では、側壁スペーサ94の幅は、図示のように、基板から離れて線形に減少し、他の実施態様では、テーパーが湾曲した外面を作り出す。側壁スペーサ94は、様々な材料から形成され得る。たとえば、側壁スペーサ94は、SiO、SiN、SiO、および/または他の誘電材料を含み得る。別の実施態様では、側壁スペーサ94は伝導性であり得、したがって、伝導性ラインの伝導率を強めることができる。側壁スペーサ94がある場合、バスまたは相互接続機能を提供するための伝導性材料の大きい厚さにもかかわらず、伝導性ラインの上に形成された層(たとえば、バス層を兼ねる反射副層23c)の好適なステップカバレージが実現され得る。
図10Cに示す実施態様では、側壁スペーサ94は、電気機械システムデバイスの他のフィーチャをパターニングする間に形成され得る。たとえば、側壁スペーサ94は、ブラックマスク23の上にスタンドオフ96をパターニングする間に形成され得る。スタンドオフ96が、側壁スペーサ94、および電気機械システムデバイスの他のフィーチャよりも著しく高いことを示すために、破線が図10C〜図10Gにおいて示される。スタンドオフ96は、特にタッチスクリーン実施態様では、基板20と後に積層または付着されるバックプレートとの間の分離を制御するように働き得る。いくつかの実施態様では、側壁スペーサ94および他のフィーチャ(スタンドオフ96など)がそれから形成されることになる材料のブランケット層93が堆積され、マスクは、側壁スペーサ94のロケーションをマスクによって露出されたままにしながら、他のフィーチャのロケーションを覆う。スタンドオフ96以外のブランケット層のすべてが除去されることになる実施態様では、たとえば、ブラックマスク23の側壁上に側壁スペーサが残されないことを保証するために、オーバーエッチングが採用され得る。ただし、通常のオーバーエッチングではなく、マスクの下でスタンドオフ96(または、他のフィーチャ)をパターニングする方向性エッチングが、側壁スペーサ94を残すために時間調節され得る。ブランケット材料のいずれかが望ましくないロケーションに残る場合、短い等方性エッチングで、スタンドオフ96または側壁スペーサ94の過度の除去なしに、それを除去することができる。
図10Dを参照すると、バッファ層98が、ブラックマスク構造23の上に形成され得る。たとえば、化学堆積(CVD)または物理堆積(PVD)を含む、バッファ層98を形成するための様々な方法がある。バッファ層98は、酸化物であり得る。いくつかの実施態様では、バッファ層98は、SiO、SiN、および/またはSiOを含み得る。いくつかの実施態様によれば、バッファ層98は、側壁スペーサ94と実質的に同じ材料から形成され得る。それにもかかわらず、バッファ層98および側壁スペーサ94は、構造的に区別され得る。たとえば、エッチング装飾(希釈HFダイ(dilute HF die)など)を実行することで、側壁スペーサ94とバッファ層98との間の界面が、それらが同じ酸化物から形成される場合でも明らかになる。側壁スペーサ94は、バッファ層98および上にある層中のカスピングを低減し得る。具体的には、側壁スペーサ94の上のバッファ層98の部分は、いくつかの実施態様では、単調に増加する傾斜を有し得る。
図10Eを参照すると、光学スタック16が、バッファ層98の上に形成され得、犠牲材料99が、基板20および光学スタック16の上に形成され得る。光学スタック16は、たとえば、図1および図6A〜図6Eを参照しながら上記で説明したように、電気機械システムデバイスのための静止電極として働くために比較的薄い導体を含む、本明細書で説明した光学スタックのフィーチャの任意の組合せを含み得る。犠牲材料99は、1つまたは複数の一時的な層を含み、犠牲材料99の少なくとも一部分は、(後に形成されることになる)可動層の下のギャップを形成するために、後に除去され得る。犠牲材料は、様々なギャップ高さをもつ多数の共振光学ギャップを有するディスプレイデバイスの形成を助けるために、2つ以上の層を含み得、または可変厚さの層を含み得る。たとえば、カラーIMODアレイ中で、複数の異なるIMODは、たとえば、3つの異なるギャップサイズのうちの1つをそれぞれ与えられ、そこで、各ギャップサイズは異なる反射色を表す。基板20および光学スタック16の上の犠牲材料99の形成は、たとえば、後続の除去後に、所望の高さをもつギャップを与えるように選択された厚さの中に、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、アモルファスシリコン(Si)、または金属シリサイドなど、フッソ系エッチング可能(fluorine−etchable)材料の堆積を含み得る。光学スタック16の上の犠牲材料99の堆積は、物理堆積(PVD、たとえば、スパッタリング)、プラズマ強化化学堆積(PECVD)、または熱化学堆積(熱CVD)など、堆積技法を使用して行われ得る。
図10Eをさらに参照すると、犠牲材料99が、第1の電気機械システムデバイス95aの一部分の上、および第2の電気機械システムデバイス95bの一部分の上に形成され得る。図示のように、第1の電気機械システムデバイス95a、および第2の電気機械システムデバイス95bは、互いに隣接している。第1の電気機械システムデバイス95aの第1の領域の上の犠牲材料99は、第2の電気機械システムデバイス95bの第2の領域の上の犠牲材料99の第2の厚さとは異なる、第1の厚さを有し得る。図10Eに示す断面図では、第1の電気機械システムデバイス95aの上の犠牲材料99の厚さは、(たとえば、緩和位置において青色を反射するための)高ギャップサブピクセルを画定するための除去に好適であり得、第2の電気機械システムデバイス95bの上の犠牲材料の厚さは、(たとえば、緩和位置において赤色を反射するための)中ギャップサブピクセルを画定するための除去に好適であり得る。図示しないが、(たとえば、緩和位置において緑色を反射するための)低ギャップサブピクセルに好適な第3の厚さを有する犠牲材料が、第3の電気機械システムデバイスの上に形成され得る。
いくつかの実施態様では、3つの犠牲層が堆積およびパターニングされる。高ギャップデバイスは、3つの犠牲材料の層を含む厚さを有する犠牲材料を有し得る。中ギャップデバイスは、3つの犠牲材料の層のうちの2つを含む厚さを有する犠牲材料を有し得る。低ギャップデバイスは、3つの犠牲材料の層のうちの1つを含む厚さを有する犠牲材料を有し得る。様々な電気機械システムデバイスのギャップサイズを作成するための様々な犠牲材料の厚さを作成する他の方法が使用され得ることは、当業者には諒解されよう。犠牲材料の下にあるトポグラフィは、より厚い犠牲層、およびより厚い犠牲層の上に後に形成される層に、より顕著な影響を与え得る。したがって、側壁スペーサ94は、中ギャップまたは低ギャップデバイス中よりも高ギャップデバイス中の可動層にとって、望ましくないフィーチャ(キンクなど)を低減する、より顕著な効果を有し得る。
図10Fは、犠牲材料99の上に、可動反射層14などの可動層を形成することを示す。可動層は、たとえば、図1および図6A〜図6Eに示し、それらを参照しながら説明したように、本明細書で説明した可動層のフィーチャの任意の組合せを含み得る。たとえば、可動層は、たとえば、図6Dおよび図6Eに示す実施態様に示したように、反射副層、支持層、および/または伝導性層を含み得る。可動層は、原子層堆積(ALD)など、様々な技法によって形成され得る。いくつかのIMOD実施態様では、可動層の厚さは、約200〜800Åの範囲内になるように選択され得る。たとえば、可動層の厚さは、低ギャップデバイスでは約600〜800Å、中ギャップデバイスでは約400〜600Å、高ギャップデバイスでは約200〜400Åの範囲内で選択され得る。様々なギャップサイズの上の可動層の様々な厚さが、様々な剛性を生じ、作動電圧を正規化することを助け得る。可動層が、電気機械システムデバイスの機能に応じて様々な層を含み得ることは理解されよう。たとえば、可動層は、たとえば、図6Aに示すように、可動電極として機能するために、フレキシブルおよび伝導性にされ得、またはフレキシブルおよび伝導性の層を含み得る。
本明細書の説明は、説明のために可動層の所望のトポグラフィを形成することに言及することがあるが、可動層に関して説明するフィーチャの任意の組合せはまた、機械層および/または可動反射層に関しても実施され得ることは理解されよう。いくつかの実施態様では、可動層は、(たとえば、図6A、図6B、図6D、および図6Eに示すような)機械層であり得る。他の実施態様では、可動層は、機械層から分離し得る(たとえば、可動層は、図6Cの実施態様では機械層から吊るされる)。
図10Gに示すように、いくつかの機械層の追加の部分が形成され得る。これによって、異なる厚さと、したがって異なる剛性とを有する、いくつかの可動層が生じ得る。図10Gに同じく示すように、犠牲材料99は、可動層の下の活動領域中にギャップ19を形成するために除去され得る。ギャップ19は、エアギャップであり得る。たとえば、光学スタック16のいくつかの実施態様は、50ÅのMoCr層と、330ÅのSiO層と、100Åの酸化アルミニウム層(Al)とを含む。光学スタック16の一実施態様では、第1の電気機械システムデバイス95aは、高ギャップデバイス(たとえば、2次青色IMOD)であり得る。第1の電気機械システムデバイス95aのギャップ19は、約300nmから600nmの範囲から選択された高さ、たとえば、約350nmを有し得る。第2の電気機械システムデバイス95bは、中ギャップデバイス(たとえば、赤色IMOD)であり得る。第2の電気機械システムデバイス95bのギャップ19は、約200nmから300nmの範囲から選択された高さ、たとえば、約230nmを有し得る。他の電気機械システムデバイスが、第1の電気機械システムデバイス95aと第2の電気機械システムデバイス95bとを含むアレイ中に含まれ得る。他の電気機械システムデバイスの一部は、低ギャップデバイス(たとえば、1次緑色IMOD)であり得る。低ギャップデバイスのギャップ19は、約150nmから200nmの範囲から選択された高さ、たとえば、約190nmを有し得る。特定のギャップ高さ、および関連付けられた色はまた、使用される厚さおよび材料を含む、光学スタック16および可動反射層14の設計にも依存することを理解されたい。他のギャップサイズが他のタイプの電気機械システムデバイスに好適であり得ることは理解されよう。
可動層は、非作動位置において基板20の上で可動層を吊るすために、ポスト18を画定し得る。図示した可動層は自立した可動反射層14であるが、図10A〜図10Fを参照しながら説明したフィーチャの任意の組合せが、図6A〜図6Dにおけるポスト18など、他の支持構造に関して実施され得る。たとえば、可動層から分離する支持構造は、いくつかの実施態様では、非作動位置において基板20の上で可動層を吊るすことができる。
図10Fおよび図10Gに示すように、可動層(すなわち、可動反射層14)は、伝導性ライン23cの上の第1の領域と、伝導性ライン23cの上ではない、第1の領域に隣接する第2の領域との間の移行部を有し得る。側壁スペーサ94とともに、移行部は、第2の領域から第1の領域へと上方に傾斜し得る。そのような傾斜は、いくつかの実施態様では、単調に増加し得る。移行部における可動層中の上方への傾斜とともに、可動層は、図9Aおよび図9Bに示すデバイスなど、キンクがあるデバイスと比較して、作動しているとき、光学スタック16の表面などの下面により容易に物理的に接触することができる。
図11は、いくつかの実施態様による、可動層の下で伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを有する、電気機械システムデバイスのための製造プロセス100を示す流れ図の一例を示す。伝導性ラインは、ブラックマスク構造中に含まれ得る。いくつかの実施態様では、プロセス100は、吸収層と、誘電体層と、伝導性ラインとを含む、ブラックマスクを形成することを含み得る。ブロック102において、側壁スペーサが、伝導性ラインの側壁に沿って形成される。側壁スペーサは、伝導性ラインの側壁の一部または全部に沿って形成され得る。
いくつかの実施態様では、側壁スペーサは、伝導性ラインの上のポストまたはスタンドオフなど、電気機械システムデバイスの他のフィーチャをパターニングする間に形成される。たとえば、側壁スペーサは、(後に形成されることになる)可動層の上に延在するスタンドオフを形成する間に形成され得る。そのようなスタンドオフは、ブラックマスクスタックの上に形成され得る。他のフィーチャは、側壁スペーサと実質的に同じ材料から形成され得る。いくつかの実施態様によれば、側壁スペーサを形成することは、側壁スペーサおよび他のフィーチャがそれから形成されることになる材料のブランケット層を堆積させること、および、マスクを使用して、側壁スペーサのロケーションをマスクによって露出されたままにしながら、他のフィーチャのロケーションを覆うことを含む。側壁スペーサは、たとえば、別個の堆積、マスクまたはエッチングを必要とせずに、他のフィーチャ(バックプレートのためのスタンドオフなど)がパターニングされている間に、エッチングの綿密な時間調節によって形成され得る。いくつかの実施態様では、側壁スペーサは、化学堆積(CVD)および後続の方向性エッチングを介して形成され得る。
ブロック104において、犠牲材料の層が、伝導性ラインおよび側壁スペーサの上に形成される。1つまたは複数の犠牲層が、側壁スペーサの上に堆積され得る。加えて、いくつかの実施態様では、プロセス100は、犠牲層を形成するより前に、伝導性ラインおよび側壁スペーサの上にバッファ層を形成することを含み得る。犠牲層など、側壁スペーサの上に堆積された各層のトポグラフィは、特に1000Åを超える厚い伝導性ラインでは、垂直壁があり、側壁スペーサがない伝導性ラインの上の堆積と比較して、側壁スペーサによって平滑化され得る。側壁スペーサがある場合、後に形成される層中のキンクが低減かつ/または回避され得る。
ブロック106において、可動層が、犠牲層の上に形成される。可動層は、可動反射層および/または機械層であり得る。犠牲材料の一部または全部が、いくつかの実施態様では、可動層の下にギャップを作成するために除去され得る。ギャップは、IMOD実施態様など、いくつかの実施態様では、ピクセル/サブピクセルの色を決定し得る光学ギャップであり得る。
図12は、いくつかの実施態様による、可動層の下で伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサ94をもつ、電気機械システムデバイスの一例を示す。電気機械システムデバイスは、基板20と、基板20の上の可動反射層14などの可動層とを含み得る。電気機械システムデバイスは、可動層の下に伝導性ラインを含む。伝導性ラインは、可動層のすぐ下であり得、または、伝導性ラインと可動層との間に1つまたは複数の中間要素があり得る。可動層は、伝導性ラインよりも基板20から遠くにあり得る。いくつかの実施態様では、伝導性層がブラックマスク構造23中に含まれ得る。伝導性ラインは、電気信号を電気機械システムデバイスへルーティングするように構成され得る。電気信号は、ギャップ19によって下面(光学スタック16中のMoCr層によって形成された静止電極など)の上で吊るされる非作動位置と、ギャップ19がつぶされる作動位置との間で、可動層をトグルすることができる。
ギャップ19は、エアギャップであり得る。活性干渉変調器の実施態様では、ギャップ19をつぶさせるために可動反射層14が作動しているときに発生する暗状態において、少量の可視光、たとえば、約3%未満、1.75%、1.5%、1.25%、または1.0%が反射され得る。電気機械システムデバイスは、伝導性ラインの上に配置された、ポスト18などの支持構造を含み得る。支持構造は、可動層がギャップ19によって下面から離間されるとき、可動層を非作動位置で支持することができる。いくつかの実施態様では、可動層が自立していると言えるように、可動層はそれ自体で支持構造を画定し得る。
可動層の下の伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサ94は、側壁スペーサ94が基板20から離れて減少する幅を有するように、傾斜をつけられ得る。側壁スペーサ94は、電気機械システムデバイスの反対側の伝導性ラインの側壁に沿ってもよい。側壁スペーサ94の幅は、いくつかの実施態様では、基板20から離れて線形に減少し得る。いくつかの実施態様では、他の伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った他の側壁スペーサもまた含まれ得る。他の伝導性ラインは、伝導性ラインから垂直に変位され得る。たとえば、他の伝導性ラインは、スタックバスラインであり得る。代替または追加として、他の伝導性ラインは、伝導性ラインから水平に変位され得る。
図12には図示されていないが、電気機械システムデバイスは、側壁スペーサ94の上に形成されたバッファを含み得る。いくつかの実施態様では、バッファおよび側壁スペーサ94は、実質的に同じ材料、たとえば、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、またはそれらの任意の組合せから形成される。
側壁スペーサの原理および利点は、マイクロ電子デバイスにおける様々な適用例に適用され得る。いくつかの実施態様では、側壁スペーサは、交差する伝導性ライン間でレベル間誘電体における亀裂を低減または排除することができる。これによって、たとえば、漏れ電流を低減することができる。
図13Aは、図10Gの干渉変調器を含む干渉変調器アレイの概略平面図の一例を示す。図10Gの断面図は、図13Aの線10G−10Gに沿って取られた概略断面図の一例である。可動反射層14などの可動層の列、および光学スタック16中の静止電極の行は、それらが交差するところでIMODピクセルを形成することができる。可動層カット126は、近傍IMODピクセル間であり得る。各ピクセルにおいて、可動反射層14は、可動反射層14が光学スタック16の静止状態の下側電極の上で支持される緩和位置と、可動反射層14が光学スタック16に接触する作動位置との間で作動され得る。
図13Aに示す実施態様では、ブラックマスク構造23は、IMODアレイ中のIMODへ電気信号をルーティングするように構成された伝導性バスラインを含み得る。側壁スペーサ94は、たとえば、前に説明したように、ブラックマスク構造23の側壁に沿って形成され得る。側壁スペーサ94は、様々なロケーションに形成され得る。たとえば、側壁スペーサは、緩和位置においてギャップの上で可動層を吊るすように構成された支持構造に隣接する、アンカー領域中に形成され得る。より具体的には、線10G−10Gに沿って取られた図13Aの断面図は、アンカー領域中で図10Gに示した側壁スペーサをもつ電気機械システムデバイスを示す。代替または追加として、側壁スペーサは、電気機械システムデバイスのアレイの他の部分中で伝導性ラインの側壁に沿って形成され得る。たとえば、側壁スペーサは、図13Bを参照しながら説明するように、線13B−13Bのロケーションにおいて、伝導性ラインの側壁に沿って含まれ得る。
可動反射層14のストリップ、および潜在的に他の伝導性ライン(図13Aに図示せず)は、ブラックマスク構造23によって表されるものなど、下側伝導性ラインの上に形成され得る。そのような上側伝導性ラインは、ブラックマスク構造23に実質的に平行な、または実質的に直交するものなど、ブラックマスク構造23に対していくつかの向きを有し得る。下にあるトポグラフィは、上側伝導性ラインに影響を及ぼし得る。したがって、側壁スペーサ94は、上にあるトポグラフィを平滑化するために、ブラックマスク構造23など、下側伝導性ラインの側壁に沿って形成され得る。
図13Bは、図13Aの線13B−13Bに沿って取られた概略断面図の一例である。図13Bは、アンカー領域から離れて伝導性ラインに沿った概略断面図を示す。図示した断面は、ブラックマスクバスラインに沿っている。ブラックマスク構造23中に含まれた伝導性ラインは、その側壁に沿って側壁スペーサ94を有し得る。側壁スペーサ94は、伝導性ラインおよび基板20の上に形成された層中のカスプまたは他の望ましくないトポグラフィを低減し得る。たとえば、バッファ層98、犠牲層99(図13Bに図示せず)、および可動層14は、側壁スペーサ94による伝導性ラインのエッジの近くの上方への傾斜を含むトポグラフィとともに形成され得る。
側壁スペーサは、他の状況において別のラインの下のラインの側壁に沿って実施され得る。図14Aは、下側伝導性ラインの上に形成された2つの共形の伝導性ラインの交差部の上面等角図の一例を示す。下側伝導性ライン120aは、単一の伝導性ラインであり得、または複数の下側伝導性ラインのうちの1つであり得る。上側伝導性ライン122aおよび122bは、複数の上側伝導性ライン中に含まれ得る。伝導性ライン120a、122aおよび122bは、基板20の上に形成され得る。一例として、伝導性ライン120a、122aおよび122bは、たとえば、周辺領域中の、電気機械システムデバイス(MEMSなど)または他のマイクロ電子デバイスのための相互接続部であり得る。たとえば、伝導性ライン120a、122aおよび122bは、電気機械システムデバイスのアレイ中の電気機械システムデバイスへ信号をルーティングするためのバスラインであり得る。図14Aに示すように、上側伝導性ライン122aおよび122bは、下側伝導性ライン120aの上に共形に形成され得る。側壁ストリンガーは、2つの共形の上側伝導性ライン122aと122bとの間の領域125中で生じない。側壁スペーサ94がなければ、ブランケット金属層をパターニングすることによって伝導性ライン122aおよび122bを形成するために、領域125中で下側伝導性ライン120a(および上にある絶縁層123)のコーナーから金属のすべてを除去することが困難になる。側壁スペーサ94がなければ、上側伝導性ライン122aおよび122bをパターニングした後でも、ストリンガー短絡が領域125中で発生する可能性が高い。側壁スペーサ94は、残留側壁ストリンガーなしに、上側伝導性ライン122aおよび122bをパターニングする可能性を増すことができる。図示のように、上側伝導性ライン122aは、上にある絶縁層123中のビアによって伝導性ライン120aに電気的に接続され得る。伝導性ライン122aが共形であるとき、上にある絶縁層123中のビアを通した接続は、上側伝導性ライン122aの表面上にディンプル130を生じ得る。
図14B〜図14Eは、いくつかの実施態様による、伝導性ラインの交差部の概略断面図の異なる例を示す。
図14Bは、いくつかの実施態様による、図14Aの線X−Xに沿って取られたスタック伝導性ラインの概略断面図の一例を示すが、図14Cは、図14Aの線Y−Yに沿って取られたスタック伝導性ラインの概略断面図の一例を示す。図14Dは、図14Cに示すものと同様の例示的な概略断面図を示すが、伝導性ライン間に絶縁層がない実施態様のものである。図14Eは、上側伝導性ラインが複数の下側伝導性ラインの上に共形に形成された、複数の下側伝導性ラインを含む例示的な概略断面図を示す。
再び図14Aを参照すると、側壁スペーサ94は、下側伝導性ライン120aの上に共形に形成された、隣接する上側伝導性ライン122aと122bとの間の領域125中で、側壁ストリンガーを回避することができる。さらに、図14Cおよび図14Eに示す実施態様に示すように、側壁スペーサ94は、下側伝導性ライン120aの上の絶縁層123のより良い共形の堆積を可能にすることができ、それによって、絶縁層123を通した亀裂および/または漏れ経路の可能性を低減することができる。図14A〜図14Eに示す側壁スペーサ94は、たとえば、図10B〜図10Gを参照しながら上記で説明した側壁スペーサのフィーチャの任意の組合せを含み得る。たとえば、側壁スペーサ94は、金属および/または誘電材料から形成され得る。いくつかの実施態様では、金属側壁スペーサ94は、たとえば、伝導性ラインの抵抗を低減することによって、側壁スペーサ94と物理的に接触する伝導性ラインの伝導を強めることができる。
図14Bの実施態様に示すように、下側伝導性ライン120aは、絶縁層123によって上側伝導性ライン122bから絶縁され得る。図14Bの実施態様に同じく示すように、上側伝導性ライン122aは、絶縁層123を通るビアによって下側伝導性ライン120aに接触し得る。ビアへの上側伝導性ライン122aの形成は、ディンプル130を形成し得る。図14Cは、図14Aの線Y−Yに沿って取られた横断面図において、絶縁層123を通るビア中で下側伝導性ライン120aに接触する上側伝導性ライン122aを示す。図14A〜図14Cに示す実施態様の代替実施態様では、上側伝導性ライン122aは、たとえば、図14Dに示すように、ビアなしに物理接続を形成するために、下側伝導性ライン120aの上に直接形成され得る。図14A〜図14Eに示す実施態様のうちの1つまたは複数は、電気機械システムデバイスの周辺の相互接続領域中で、または、マイクロ電子デバイス(たとえば、集積回路)の他の配線もしくは相互接続領域中で、電気機械システムデバイスのアレイ(たとえば、IMODアレイ)とともに含まれ得る。側壁スペーサ94は、したがって、下側伝導性ラインと上側伝導性ラインとの中間に平坦化層を形成することなしに、1つまたは複数の下側伝導性ラインの上に共形に形成された1つまたは複数の上側伝導性ラインのスタックの形成を可能にすることができる。
図14Eを参照すると、いくつかの実施態様では、複数の下側伝導性ライン120a、120bおよび120cは、10ミクロン未満、たとえば、約9ミクロンのピッチを有し得る。下側伝導性ライン120a、120bおよび120cの各々の幅は、5ミクロン未満、たとえば、約4.5ミクロンであり得、伝導性ライン120aの各々の間の間隔は、約4ミクロン未満、たとえば、約3.5ミクロンである。いくつかの実施態様では、そのような微細なピッチは、ウェットエッチによって容易に形成されないことがあり、代わりに、金属伝導性層をドライエッチングすることによって形成される。下側伝導性ライン120a、120bおよび120cは、約0.5から1ミクロンの範囲から選択された厚さを有し得る。絶縁層123もまた、約0.5から1ミクロンの範囲から選択された厚さを有し得る。上側伝導性ライン122aは、約30から100nmの範囲から選択された厚さを有し得る。図14Eの実施態様に示すように、異なる側壁スペーサ94は、領域127中で互いに接触しない。側壁スペーサ94は、下側伝導性ライン120a、120bおよび120cが基板20に接する、鋭いコーナーを覆うことができる。
図14B〜図14Eの実施態様では、側壁スペーサ94は、少なくとも1つの下側ライン120aの側壁に沿って形成される。図示の実施態様に同じく示すように、少なくとも1つの上側ライン122aが下側ライン120aの上で交差するように、上側ライン122aは、下側ライン120aに平行ではなく、下側ライン120aの上に含まれ得る。上側ライン122aは、図14B〜図14Eに示すように、共形であり得る。複数の上側伝導性ライン122aおよび122bは、たとえば、図14Aに示すように、単一の下側伝導性ライン120aの上に形成され得る。代替または追加として、複数の下側伝導性ライン120a、120bおよび120cは、たとえば、図14Eに示すように、1つまたは複数の上側伝導性ライン122aの下に形成され得る。いくつかの実施態様では、下側ライン120aは、電気信号をデバイスのアレイへ、たとえば、IMODアレイのブラックマスク構造へルーティングするために使用され得る。絶縁層123など、共形の誘電体層が、たとえば、図14Bおよび/または図14Cに示すように、下側ライン120aの上に含まれ得る。下側ライン120aは、たとえば、図14Cおよび/または図14Dに示すように、上側ライン122aと電気接触し得る。いくつかの実施態様では、伝導性ラインは、約5μm未満だけ隣接ラインから離間され得る。伝導性ライン120aは、少なくとも約1,500Åの高さを有し得る。
図15は、いくつかの実施態様による、伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを有する伝導性ラインのための製造プロセス150を示す流れ図の一例を示す。ブロック152において、基板の上で第1の方向に沿って延在する第1の伝導性ラインが形成される。ブロック154において、側壁スペーサが、第1の伝導性ラインの側壁に沿って形成される。ブロック156において、第1の伝導性ラインの上で第2の方向に沿って延在する第2の伝導性ラインが形成される。第2の方向は、第1の方向に平行ではない。第2の伝導性ラインは、共形であり得る。いくつかの実施態様では、第1の方向は、第2の方向に実質的に直交する。いくつかの実施態様では、単一の共形の伝導性層をエッチングすることによって、2つ以上の共形の第2の伝導性ラインが、第1の伝導性ラインの上に形成される。プロセス150は、ブロック156の前に、第1の伝導性ラインの上に共形の誘電体層を堆積させることを含み得る。加えて、プロセス150はまた、第1の伝導性ラインの上面を露出するために、共形の誘電体中に開口を形成し、第2の伝導性ラインのうちの1つまたは複数が開口を通して第1の伝導性ラインに接触するようにすることを含み得る。代替的に、第2の伝導性ラインのうちの1つまたは複数は、介在する誘電体層なしに、第1の伝導性ラインの上に直接堆積され得る。いくつかの実施態様では、ブロック152は、2つ以上の第1の伝導性ラインを形成することを含む。
図16Aおよび図16Bは、複数の干渉変調器を含むディスプレイデバイス40を示すシステムブロック図の例を示す。ディスプレイデバイス40は、たとえば、スマートフォン、セルラー電話または携帯電話であり得る。ただし、ディスプレイデバイス40の同じ構成要素またはディスプレイデバイス40の軽微な変形も、テレビジョン、タブレット、電子リーダー、ハンドヘルドデバイスおよびポータブルメディアプレーヤなど、様々なタイプのディスプレイデバイスを示す。
ディスプレイデバイス40は、ハウジング41と、ディスプレイ30と、アンテナ43と、スピーカー45と、入力デバイス48と、マイクロフォン46とを含む。ハウジング41は、射出成形および真空成形を含む様々な製造プロセスのうちのいずれかから形成され得る。さらに、ハウジング41は、限定はしないが、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、およびセラミック、またはそれらの組合せを含む、様々な材料のうちのいずれかから製作され得る。ハウジング41は、異なる色の、または異なるロゴ、ピクチャ、もしくはシンボルを含んでいる、他の取外し可能な部分と交換され得る、取外し可能な部分(図示せず)を含むことができる。
ディスプレイ30は、本明細書で説明する、双安定またはアナログディスプレイを含む様々なディスプレイのうちのいずれかであり得る。ディスプレイ30はまた、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、またはTFT LCDなど、フラットパネルディスプレイ、あるいはCRTまたは他の管デバイスなど、非フラットパネルディスプレイを含むように構成され得る。さらに、ディスプレイ30は、本明細書で説明する干渉変調器ディスプレイを含むことができる。
ディスプレイデバイス40の構成要素は図16Bに概略的に示されている。ディスプレイデバイス40は、ハウジング41を含み、それの中に少なくとも部分的に密閉された追加の構成要素を含むことができる。たとえば、ディスプレイデバイス40は、トランシーバ47に結合されたアンテナ43を含むネットワークインターフェース27を含む。トランシーバ47はプロセッサ21に接続され、プロセッサ21は調整ハードウェア52に接続される。調整ハードウェア52は、信号を調整する(たとえば、信号をフィルタ処理する)ように構成され得る。調整ハードウェア52は、スピーカー45およびマイクロフォン46に接続される。プロセッサ21は、入力デバイス48およびドライバコントローラ29にも接続される。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28に、およびアレイドライバ22に結合され、アレイドライバ22は次にディスプレイアレイ30に結合される。いくつかの実施態様では、電源50が、特定のディスプレイデバイス40設計において実質的にすべての構成要素に電力を与えることができる。
ネットワークインターフェース27は、ディスプレイデバイス40がネットワークを介して1つまたは複数のデバイスと通信することができるように、アンテナ43とトランシーバ47とを含む。ネットワークインターフェース27はまた、たとえば、プロセッサ21のデータ処理要件を軽減するための、何らかの処理能力を有し得る。アンテナ43は信号を送信および受信することができる。いくつかの実施態様では、アンテナ43は、IEEE16.11(a)、(b)、または(g)を含むIEEE16.11規格、あるいはIEEE802.11a、b、g、nを含むIEEE802.11規格、およびそれらのさらなる実施態様に従って、RF信号を送信および受信する。いくつかの他の実施態様では、アンテナ43は、BLUETOOTH(登録商標)規格に従ってRF信号を送信および受信する。セルラー電話の場合、アンテナ43は、3Gまたは4G技術を利用するシステムなどのワイヤレスネットワーク内で通信するために使用される、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、GSM/General Packet Radio Service(GPRS)、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)、Terrestrial Trunked Radio(TETRA)、広帯域CDMA(W−CDMA)、Evolution Data Optimized(EV−DO)、1xEV−DO、EV−DO Rev A、EV−DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、Long Term Evolution(LTE)、AMPS、または他の知られている信号を受信するように設計される。トランシーバ47は、アンテナ43から受信された信号がプロセッサ21によって受信され、プロセッサ21によってさらに操作され得るように、その信号を前処理することができる。トランシーバ47はまた、プロセッサ21から受信された信号がアンテナ43を介してディスプレイデバイス40から送信され得るように、その信号を処理することができる。
いくつかの実施態様では、トランシーバ47は受信機によって置き換えられ得る。さらに、いくつかの実施態様では、ネットワークインターフェース27は、プロセッサ21に送られるべき画像データを記憶または生成することができる画像ソースによって置き換えられ得る。プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の全体的な動作を制御することができる。プロセッサ21は、ネットワークインターフェース27または画像ソースから圧縮された画像データなどのデータを受信し、そのデータを生画像データに、または生画像データに容易に処理されるフォーマットに、処理する。プロセッサ21は、処理されたデータをドライバコントローラ29に、または記憶のためにフレームバッファ28に送ることができる。生データは、一般に、画像内の各ロケーションにおける画像特性を識別する情報を指す。たとえば、そのような画像特性は、色、飽和およびグレースケールレベルを含むことができる。
プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の動作を制御するためのマイクロコントローラ、CPU、または論理ユニットを含むことができる。調整ハードウェア52は、スピーカー45に信号を送信するための、およびマイクロフォン46から信号を受信するための、増幅器およびフィルタを含み得る。調整ハードウェア52は、ディスプレイデバイス40内の個別構成要素であり得、あるいはプロセッサ21または他の構成要素内に組み込まれ得る。
ドライバコントローラ29は、プロセッサ21によって生成された生画像データをプロセッサ21から直接、またはフレームバッファ28から取ることができ、アレイドライバ22への高速送信のために適宜に生画像データを再フォーマットすることができる。いくつかの実施態様では、ドライバコントローラ29は、生画像データを、ラスタ様フォーマットを有するデータフローに再フォーマットすることができ、その結果、そのデータフローは、ディスプレイアレイ30にわたって走査するのに好適な時間順序を有する。次いで、ドライバコントローラ29は、フォーマットされた情報をアレイドライバ22に送る。LCDコントローラなどのドライバコントローラ29は、しばしば、スタンドアロン集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21に関連付けられるが、そのようなコントローラは多くの方法で実施され得る。たとえば、コントローラは、ハードウェアとしてプロセッサ21中に埋め込まれるか、ソフトウェアとしてプロセッサ21中に埋め込まれるか、またはハードウェアにおいてアレイドライバ22と完全に一体化され得る。
アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29からフォーマットされた情報を受信することができ、ビデオデータを波形の並列セットに再フォーマットすることができ、波形の並列セットは、ディスプレイのピクセルのx−y行列から来る、数百の、および時には数千の(またはより多くの)リード線に毎秒何回も適用される。
いくつかの実施態様では、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、本明細書で説明するディスプレイのタイプのうちのいずれにも適している。たとえば、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラまたは双安定ディスプレイコントローラ(IMODコントローラなど)であり得る。さらに、アレイドライバ22は、従来のドライバまたは双安定ディスプレイドライバ(IMODディスプレイドライバなど)であり得る。その上、ディスプレイアレイ30は、従来のディスプレイアレイまたは双安定ディスプレイアレイ(IMODのアレイを含むディスプレイなど)であり得る。いくつかの実施態様では、ドライバコントローラ29はアレイドライバ22と一体化され得る。そのような実施態様は、高集積システム、たとえば、モバイルフォン、ポータブル電子デバイス、ウォッチまたは小面積ディスプレイにおいて、有用であることがある。
いくつかの実施態様では、入力デバイス48は、たとえば、ユーザがディスプレイデバイス40の動作を制御することを可能にするように、構成され得る。入力デバイス48は、QWERTYキーボードまたは電話キーパッドなどのキーパッド、ボタン、スイッチ、ロッカー、タッチセンシティブスクリーン、ディスプレイアレイ30と一体化されたタッチセンシティブスクリーン、あるいは感圧膜または感熱膜を含むことができる。マイクロフォン46は、ディスプレイデバイス40のための入力デバイスとして構成され得る。いくつかの実施態様では、ディスプレイデバイス40の動作を制御するために、マイクロフォン46を介したボイスコマンドが使用され得る。
電源50は様々なエネルギー蓄積デバイスを含むことができる。たとえば、電源50は、ニッケルカドミウムバッテリーまたはリチウムイオンバッテリーなどの充電式バッテリーであり得る。充電式バッテリーを使用する実施態様では、充電式バッテリーは、たとえば、壁コンセントあるいは光起電性デバイスまたはアレイから来る電力を使用して充電可能であり得る。代替的に、充電式バッテリーはワイヤレス充電可能であり得る。電源50はまた、再生可能エネルギー源、キャパシタ、あるいはプラスチック太陽電池または太陽電池塗料を含む太陽電池であり得る。電源50はまた、壁コンセントから電力を受け取るように構成され得る。
いくつかの実施態様では、制御プログラマビリティがドライバコントローラ29中に存在し、これは電子ディスプレイシステム中のいくつかの場所に配置され得る。いくつかの他の実施態様では、制御プログラマビリティがアレイドライバ22中に存在する。上記で説明した最適化は、任意の数のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素において、ならびに様々な構成において実施され得る。
本明細書で開示する実施態様に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、アルゴリズムステップおよび製造プロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実施され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性が、概して機能に関して説明され、上記で説明した様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップにおいて示された。そのような機能がハードウェアで実施されるか、ソフトウェアで実施されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実施するために使用される、ハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチップまたはマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実施または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、あるいは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、DSPとマイクロプロセッサとの組合せなどのコンピューティングデバイスの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実施され得る。いくつかの実施態様では、特定のステップおよび方法が、所与の機能に固有である回路によって実行され得る。
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、本明細書で開示する構造を含むハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、およびそれらの上記構造の構造的等価物において、またはそれらの任意の組合せにおいて実施され得る。また、製造プロセスを含む、本明細書で説明した主題の実施態様は、1つまたは複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、データ処理装置が実行するためにコンピュータ記憶媒体上に符号化された、またはデータ処理装置の動作を制御するための、コンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして、実施され得る。
ソフトウェアで実施する場合、機能またはプロセスは、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に存在し得る、プロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実施され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれ得る。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の、1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。
本開示で説明した実施態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実施態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示した実施態様に限定されるものではなく、本開示と、本明細書で開示する原理および新規の特徴とに一致する、最も広い範囲を与えられるべきである。「例示的」という用語は、本明細書ではもっぱら「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明するいかなる実施態様も、必ずしも他の可能性または実施態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。さらに、「上側」および「下側」という用語は、図の説明を簡単にするために時々使用され、適切に配向されたページ上の図の配向に対応する相対位置を示すが、実施されたIMODの適切な配向を反映しないことがあることを、当業者は容易に諒解されよう。
また、別個の実施態様に関して本明細書で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施態様において組合せで実施され得る。また、逆に、単一の実施態様に関して説明した様々な特徴は、複数の実施態様において別個に、あるいは任意の好適な部分組合せで実施され得る。その上、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、初めにそのように請求されることさえあるが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除され得、請求される組合せは、部分組合せ、または部分組合せの変形形態を対象とし得る。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、そのような動作は、望ましい結果を達成するために、示される特定の順序でまたは順番に実行される必要がないことを、あるいはすべての図示の動作が実行される必要があるとは限らないことを、当業者は容易に認識されよう。さらに、図面は、流れ図の形態でもう1つの例示的なプロセスを概略的に示し得る。ただし、図示されていない他の動作が、概略的に示される例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作が、図示の動作のうちのいずれかの前に、後に、同時に、またはそれの間で、実行され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上記で説明した実施態様における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施態様においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明するプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品において互いに一体化されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。さらに、他の実施態様が以下の特許請求の範囲内に入る。場合によっては、特許請求の範囲に記載の行為は、異なる順序で実行され、依然として望ましい結果を達成することができる。
12 干渉変調器、IMOD、ピクセル
13、15 光
14 可動反射層、層、反射層、機械層
14a 反射副層、伝導性層、副層
14b 支持層、誘電支持層、副層
14c 伝導性層、副層
16 光学スタック、層
16a 吸収層、光吸収体、副層、導体/吸収体副層
16b 誘電体、副層
18 ポスト、支持体、支持ポスト
19 ギャップ、キャビティ
20 透明基板、基板
21 プロセッサ、システムプロセッサ
22 アレイドライバ
23 ブラックマスク構造、ブラックマスク、干渉スタックブラックマスク構造
24 行ドライバ回路
25 犠牲層、犠牲材料
26 列ドライバ回路
27 ネットワークインターフェース
28 フレームバッファ
29 ドライバコントローラ
30 ディスプレイアレイ、パネル、ディスプレイ
32 テザー
34 変形可能層
35 スペーサ層、誘電体構造
40 ディスプレイデバイス
41 ハウジング
43 アンテナ
45 スピーカー
46 マイクロフォン
47 トランシーバ
48 入力デバイス
50 電源
52 調整ハードウェア
60a 第1のライン時間、ライン時間
60b 第2のライン時間、ライン時間
60c 第3のライン時間、ライン時間
60d 第4のライン時間、ライン時間
60e ライン時間、第5のライン時間
62 高いセグメント電圧
64 低いセグメント電圧
70 開放電圧
72 高い保持電圧
74 高いアドレス電圧
76 低い保持電圧
78 低いアドレス電圧
91 マスク
92 キンク
93 ブランケット層
94 側壁スペーサ
95a 電気機械システムデバイス
95b 電気機械システムデバイス
96 スタンドオフ
98 バッファ層
99 犠牲材料
120a 伝導性ライン
120b 伝導性ライン
120c 伝導性ライン
122a 伝導性ライン
122b 伝導性ライン
123 絶縁層
126 可動層カット
130 ディンプル

Claims (44)

  1. 電気機械システムデバイスを備える装置であって、前記電気機械システムデバイスは、
    基板と、
    前記基板の上の伝導性ラインと、
    前記伝導性ラインよりも前記基板から遠い可動層と、
    前記伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサとを含み、前記側壁スペーサは、前記側壁スペーサが前記基板から離れて減少する幅を有するように、傾斜をつけられる、装置。
  2. 前記電気機械システムデバイスが、前記可動層と前記伝導性ラインとの間にエアギャップをさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記電気機械システムデバイスが、前記可動層が前記エアギャップ上でつぶれるときに発生する暗状態において、光の約1.5%未満が反射される、活性干渉変調器ピクセルを含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記伝導性ラインが、電気信号を前記電気機械システムデバイスへルーティングするように構成される、請求項1に記載の装置。
  5. 前記伝導性ラインが、干渉ブラックマスクの一部である、請求項1に記載の装置。
  6. 前記側壁スペーサの幅が、前記基板から離れて線形に減少する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記電気機械システムデバイスが、前記伝導性ラインの上に配置された支持構造をさらに含み、前記支持構造が前記可動層を支持する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記可動層が自立しているように成形される、請求項1に記載の装置。
  9. 前記電気機械システムデバイスが、バックプレートが前記可動層に接触することを防止するように構成されたスタンドオフをさらに含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記電気機械システムデバイスが、前記側壁スペーサの上に形成されたバッファをさらに含み、前記バッファおよび前記側壁スペーサが、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、および窒化ケイ素のうちの1つまたは複数をそれぞれ含む、請求項1に記載の装置。
  11. 前記可動層が、ギャップ上でつぶれるように構成された反射面を含む、請求項1に記載の装置。
  12. 前記装置が、少なくとも1つの側壁に沿った他の側壁スペーサを有する他の伝導性ラインをさらに含み、前記他の伝導性ラインが前記伝導性ラインから垂直に変位される、請求項1に記載の装置。
  13. 前記他の伝導性ラインがバスラインを含む、請求項12に記載の装置。
  14. 前記電気機械システムデバイスのアレイを含むディスプレイと、
    前記ディスプレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されたプロセッサと、
    前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスと
    をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  15. 前記ディスプレイに少なくとも1つの信号を送るように構成されたドライバ回路と、
    前記ドライバ回路に前記画像データの少なくとも一部分を送るように構成されたコントローラと
    をさらに含む、請求項14に記載の装置。
  16. 前記プロセッサに前記画像データを送るように構成された画像ソースモジュール
    をさらに含む、請求項14に記載の装置。
  17. 前記画像ソースモジュールが、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の装置。
  18. 入力データを受け取り、前記プロセッサに前記入力データを伝達するように構成された入力デバイス
    をさらに含む、請求項14に記載の装置。
  19. 装置であって、
    電気機械システムデバイス
    を備え、前記電気機械システムデバイスは、
    基板の上に形成された伝導性ラインと、
    前記基板の上に吊るされた可動層であって、前記伝導性ラインの上の第1の領域と、前記伝導性ラインの上ではない第2の領域とを有し、前記第1の領域は前記第2の領域に隣接する、可動層と、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間の前記可動層中の移行部を平滑化するための手段であって、前記伝導性ラインのエッジに沿って位置する、平滑化するための手段と
    を含む、装置。
  20. 前記可動層が、前記可動層の下のギャップをつぶれさせるように構成されたミラー層を含む、請求項19に記載の装置。
  21. 前記平滑化するための手段が、前記第1の領域と前記第2の領域との間の前記可動層中の前記移行部においてキンクを回避する、請求項19に記載の装置。
  22. 前記平滑化するための手段が、前記第2の領域から前記第1の領域への前記移行部における前記可動層中の傾斜を作り出し、前記可動層と前記基板との間の距離が、前記第2の領域から前記第1の領域への前記移行部において増加する、請求項19に記載の装置。
  23. 前記第2の領域が干渉変調器の活性部分であり、前記第1の領域がブラックマスクを含む、請求項19に記載の装置。
  24. 前記平滑化するための手段が、前記伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを含む、請求項19に記載の装置。
  25. 電気機械システムデバイスを形成する方法であって、
    伝導性ラインの少なくとも1つの側壁に沿った側壁スペーサを形成するステップであって、前記伝導性ラインは基板の上にあるステップと、
    前記伝導性ラインおよび前記側壁スペーサの上に犠牲層を形成するステップと、
    前記犠牲層の上に、前記電気機械システムデバイスの可動層を形成するステップと
    を含む方法。
  26. 前記側壁スペーサを形成するステップが、前記電気機械システムデバイスの他のフィーチャをパターニングする間に実行される、請求項25に記載の方法。
  27. 前記電気機械システムデバイスの前記他のフィーチャが、前記可動層の上に延在するスタンドオフを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記電気機械システムデバイスの前記他のフィーチャが、前記伝導性ラインの上に形成される、請求項26に記載の方法。
  29. 前記側壁スペーサを形成するステップが、
    前記側壁スペーサおよび前記他のフィーチャがそれから形成されることになる材料のブランケット層を堆積させるステップと、
    マスクを使用して、前記側壁スペーサのロケーションを前記マスクによって露出されたままにしながら、前記他のフィーチャのロケーションを覆うステップと
    を含む、請求項26に記載の方法。
  30. 前記犠牲層を除去して、前記可動層の下にギャップを作成するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  31. 前記犠牲層を形成するステップより前に、前記伝導性ラインおよび前記側壁スペーサの上にバッファ層を形成するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  32. 吸収層と、誘電体層と、前記伝導性ラインとを含む、ブラックマスクを形成するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  33. 基板と、
    前記基板の上に形成された第1のラインと、
    前記第1のラインの側壁に沿った側壁スペーサと、
    前記第1のラインに平行ではない第2のラインとを備え、前記第2のラインは、共形に前記第1のラインの上にある、装置。
  34. 前記第1のラインが伝導性ラインである、請求項33に記載の装置。
  35. 前記第1のラインと前記第2のラインとの間に共形の誘電体をさらに含む、請求項33に記載の装置。
  36. 前記第1のラインが前記第2のラインに電気接触する、請求項33に記載の装置。
  37. 前記装置が、第1の複数のラインと、前記第1の複数のラインに平行ではない第2の複数のラインとをさらに含み、前記第1の複数のラインが前記第1のラインを含み、前記第2の複数のラインが前記第2のラインを含む、請求項33に記載の装置。
  38. 前記第1の複数のラインのうちの各ラインが、金属ラインであり、前記第2の複数のラインのうちの各ラインが、金属ラインである、請求項37に記載の装置。
  39. 前記第2の複数のラインのうちの各ラインが、約5μm未満だけ前記第2の複数のラインのうちの隣接ラインから離間される、請求項37に記載の装置。
  40. 前記側壁スペーサが金属を含む、請求項33に記載の装置。
  41. 前記第1のラインが少なくとも約1,500Åの高さを有する、請求項33に記載の装置。
  42. 伝導性ラインのスタックを形成する方法であって、
    基板の上に第1の伝導性ラインを形成するステップと、
    前記第1の伝導性ラインの側壁に沿った側壁スペーサを形成するステップと、
    前記第1の伝導性ラインの上で交差する第2の伝導性ラインを形成するステップとを含み、前記第2の伝導性ラインは共形である、方法。
  43. 前記第1の伝導性ラインの上に共形の誘電体層を堆積させるステップをさらに含む、請求項42に記載の方法。
  44. 前記第1の伝導性ラインの上面を露出するために、前記共形の誘電体層中に開口を形成するステップをさらに含む、請求項42に記載の方法。
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