JP2015500507A - 偏光分離素子 - Google Patents

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Abstract

本出願は、偏光分離素子、偏光分離素子の製造方法、光照射装置、光照射方法及び整列された光配向膜の製造方法に関する。本出願の紫外線偏光分離素子は、紫外線及び熱に対する耐久性に優れており、偏光特性のピッチ依存性が低くて、製造工程が容易である。また、本出願の偏光分離素子は、短波長領域でも優れた偏光度及び消光比を具現することができる。【選択図】図1

Description

本出願は、偏光分離素子、偏光分離素子の製造方法、光照射装置、光照射方法及び整列された光配向膜の製造方法に関する。
液晶分子を一定方向に配列するために使用される液晶配向膜は、多様な分野に適用されている。液晶配向膜としては、光の照射によって処理された表面であって、隣接する液晶分子を配列させることができる光配向膜がある。通常、光配向膜は、光感応性物質(photosensitive material)の層に光、例えば、直線偏光された光を照射することによって、上記光感応性物質を一定方向に整列(orientationally ordering)させて製造することができる。
上記光配向膜に直線偏光された光を照射するために、多様な種類の偏光分離素子が利用されることができる。
例えば、上記偏光分離素子として、特許文献1の大韓民国特許公開第2002−0035587号公報 などには、アルミニウムを利用した偏光分離素子を開示している。
また、一般的に紫外線領域の光を偏光させるための紫外線偏光分離素子には、120nm以下のピッチを有するように線格子パターンを形成することができる。
本出願は、偏光分離素子、偏光分離素子の製造方法、光照射装置、光照射方法及び整列された光配向膜の製造方法を提供する。
例示的な偏光分離素子は、基板と;上記基板の上に形成された凹凸を含むことができ、紫外線領域波長帯域の線偏光された光を生成することができる。本明細書において使用される用語「紫外線領域」は、例えば、250〜350nm、270〜330nm、290〜310nmの波長を有する光の領域を意味する。以下、添付の図面を参照して、上記偏光分離素子について詳しく説明する。
図1は、例示的な偏光分離素子の断面を模式的に示す図であり、図2は、例示的な偏光分離素子の上面を模式的に示す図であり、図3は、例示的な偏光分離素子を上部で撮影した写真である。図1及び図2に示されたように、上記偏光分離素子は、基板1と、上記基板の上に形成された凹凸2とを含むことができる。
本明細書において使用される用語「凹凸」は、複数の凹部2aと溝部2bが形成されたストライプ形状のパターンが互いに平行に配列された構造(図2を参照)を意味し、本明細書において使用される用語「ピッチP」は、上記凹部2aの幅Wと溝部2bの幅を加えた距離を意味し(図2を参照)、本明細書において使用される用語「高さ」は、上記凹部の高さHを意味する(図1を参照)。
図1のように、例示的な上記偏光分離素子は、凹凸2を含むことができ、上記凹凸2は、凹部2aと溝部2bを有することができる。上記で、凹部2aは、シリコンを含むことができる。上記シリコンは、反射性素材であるアルミニウムと異なって、光吸収性を有している。したがって、上記シリコンが凹部2aの材料として使用される場合、上記凹部2aのピッチに制限されることなく、紫外線領域の光を偏光させることができる。すなわち、上記凹部2aがシリコンを含み、250nm〜350nmの光波長領域で屈折率が1〜10であり、吸光係数が0.5〜10であるため、紫外線領域の光を偏光させる場合のピッチPに対する依存性がアルミニウムのような反射性素材より低いことがある。また、短波長である紫外線領域の光を偏光させるために、上記シリコン材料で形成された凹部2aのピッチPは、例えば、50nm〜200nm、100nm〜180nm、110nm〜150nm、120nm〜150nm、130nm〜150nmまたは140nm〜150nmで形成されることができる。上記ピッチPが400nmの光波長領域の約1/2程度である200nmを超過する場合、紫外線領域での偏光分離が起きないこともある。また、上記シリコン材料で上記凹部2aを形成する場合、上記シリコン材料の酸化温度が約800℃程度に高いため、熱的安定性及び耐久性に優れた偏光分離素子を得ることができる。これにより、バックライトまたは光源で発生する熱、特に、紫外線領域の光を偏光させる場合、紫外線による熱に起因する酸化を防止することができ、したがって、偏光分離素子が変形せずに、優れた偏光度を維持することができる効果がある。上記凹部2aは、また、前述した範囲の屈折率及び吸光係数を有するので、紫外線吸収能に優れており、アルミニウムに比べて短波長でも優れた消光比を有するので、上記シリコン材料を利用して紫外線偏光度に優れた偏光分離素子を製造することができる。
また、上記凹部2aに含まれるシリコン材料は、シリコン(Si)であることができるが、例えば、ホウ素(Boron)、炭素(Carbon)、窒素(Nitrogen)、アルミニウム(Aluminium)、リン(Phosphorus)、ガリウム(Gallium)、ゲルマニウム(Germaium)、砒素(Arsenic)、クロム(Chrome)またはニッケル(Nickel)などをドーピングしたシリコン(Si)であることができ、これに制限されるものではない。
1つの例示で、上記凹凸の溝部には、誘電物質(dielectric material)が存在することができる。例示的な上記誘電物質の250nm〜350nm波長の光に対する屈折率は、1〜3であることができる。上記誘電物質は、前述した範囲の屈折率を有すれば、特に制限されるものではなく、例えば、シリコンオキシド、マグネシウムフルオライド、シリコンナイトライドまたは空気などが例示されることができる。1つの例示で、上記誘電物質が空気である場合には、上記凹凸の溝部は、実質的に空いている状態(empty space)であることができる。
1つの例示で、上記紫外線偏光分離素子は、下記数式1によって計算されるaが0.74〜10であり、bが0.5〜10であることができる。
[数式1]
(a+bi)=n ×(1−W/P)+n ×W/P
上記数式1で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記凹部2aの250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nmの波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記凹部2aの幅であり、Pは、上記凹部2aのピッチである。
上記凹凸2の凹部2aのピッチPが上記数式1を満たす場合、120nm以上のピッチ範囲でも、短波長領域、例えば250nm〜350nmの光波長領域で0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.9以上の高い偏光度を有する偏光分離素子を得ることができる。上記偏光度値の上限は、特に制限されるものではないが、製造工程の経済性を考慮して0.98以下、0.95以下、0.93以下の値を有することができる。すなわち、上記偏光度が0.98を超過する場合、偏光分離素子の凹凸の縦横比(Aspect ratio、凹部の幅/高さ)を高めなければならないし、この場合、偏光分離素子の製作が困難になり、製作工程が複雑になることができる。本明細書において使用される用語「偏光度」は、照射される光の強度に対する偏光の強度を意味し、下記数式3のように計算される。
[数式3]
偏光度D=(Tc−Tp)/(Tc+Tp)
上記で、Tcは、上記凹部2aと直交する方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度であり、Tpは、上記凹部2aと平行な方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度である。上記で平行というのは、実質的な平行を意味し、垂直というのは、実質的な垂直を意味する。
また、1つの例示で、上記紫外線偏光分離素子は、下記数式2によって計算されるcが1.3〜10であり、dが0.013〜0.1であることができる。
[数式2]
(c+di)=n ×n /((1−W/P)×n +W×n /P)
上記数式2で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記凹部2aの250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記凹部2aの幅であり、Pは、上記凹部2aのピッチである。
上記凹凸2の凹部2aのピッチPが上記式2を満たす場合、優れた偏光分離特性を有するための適切な透過率を有することができ、一方、吸収率が低くなって、凹部2aの高さを低く製造することができる。
上記凹部2aの高さHは、特に制限されるものではないが、例えば、20nm〜300nm、50nm〜200nm、100nm〜150nm、150nm〜250nmまたは200nm〜280nmであることができる。上記凹凸2の高さHが300nmを超過する場合、吸収される光量が増加し、光配向時に必要な絶対光量が低くなることができる。したがって、上記凹凸2の高さHが前述した範囲内で形成される場合、吸収される光量が多くないため、好適な偏光分離素子の製作が可能であり、上記偏光分離素子が優れた紫外線透過率を維持しながらも、円滑な偏光分離性能を具現することができる。また、同一のピッチPで凹凸2の高さHが厚くなるにつれて、縦横比が増加するようになり、パターン製作容易性が低下することを防止することができる。
上記凹部2aの幅Wは、特に制限されるものではないが、例えば、10nm〜160nmであることができ、特に凹部2aのピッチが50nm〜150nmである場合、例えば、10nm〜120nm、30nm〜100nm、50nm〜80nmであることができる。
1つの例示で、上記凹凸2のフィルファクター(fill−factor)は、0.2〜0.8であることができ、例えば、0.3〜0.6、0.4〜0.7、0.5〜0.75または0.45であることができる。上記凹凸のフィルファクターが上記数値範囲を満たす場合、円滑な偏光分離性能を具現することができ、吸収される光量が多くないため、偏光分離素子の偏光特性が低下することを防止することができる。本明細書において使用される用語凹凸の「フィルファクター(fill−factor)」は、凹部のピッチPに対する上記凹部の幅Wの比率W/Pを意味する。
また、例示的な上記偏光分離素子は、下記数式1によって計算されるaが0.74〜10であり、bが0.5〜10であり、下記数式2によって計算されるcが1.3〜10であり、dが0.013〜0.1であることができる。
[数式1]
(a+bi)=n ×(1−W/P)+n ×W/P
[数式2]
(c+di)=n ×n /((1−W/P)×n +W×n /P)
上記数式1及び2で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記凹部2aの250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記凹部2aの幅であり、Pは、上記凹部2aのピッチである。上記数式1及び数式2によってa、b、c及びdが上記範囲をすべて満たす場合、上記偏光分離素子のピッチPによる偏光特性に依存性が低くて、偏光分離素子に120nm以上のピッチ値を有する凹凸を形成しても、短波長領域でも優れた偏光度及び消光比を具現することができる。
1つの例示で、上記偏光分離素子に含まれ、凹凸を支持するための上記基板1は、例えば、石英、紫外線透過ガラス、PVA(Polyvinyl Alcohol)、ポリカーボネート(Poly Carbonate)、EVA(Ethylene Vinyl Acetate共重合体)などのような材料から形成された基板1であることができる。例示的な上記基板1の紫外線透過率は、例えば70%以上、80%以上、90%以上であることができ、前述した範囲の透過率を有する場合、偏光分離素子の紫外線透過率が向上し、光配向速度に優れた光配向膜の製造が可能である。
例示的な上記偏光分離素子は、消光比が2以上の値を有することができ、例えば、5以上、10以上、50以上、100以上または500以上の値を有することができる。上記消光比の上限は、特に制限されるものではないが、製造工程及び経済的な側面を考慮するとき、例えば、2000以下、1500以下または1000以下であることができる。1つの例示で、上記偏光分離素子は、短波長である250nm〜350nmの光波長領域での消光比が2〜2000、例えば、5〜1500、10〜1500、50〜2000500〜1500または100〜2000であることができる。前述した範囲内の消光比を有することによって、上記偏光分離素子は、可視光線領域はもちろん、紫外線領域にも優れた偏光性能を示すことができる。例えば、上記偏光分離素子を構成するパターンの高さを増加させる場合、消光比を2000を超過して向上させることができるが、現実的に2000以上の消光比を有する偏光分離素子は、実用的な面で意味がなく、同一のピッチで高さを大きくする場合、縦横比が増加するので、工程的な側面でも生産性が顕著に低下することができる。本明細書において使用される用語「消光比(Extinction Ratio)」は、Tc/Tpを意味し、消光比が高いほど偏光性能に優れた偏光板として見られる。前述したように、上記でTcは、凹部2aと垂直な方向に偏光された光の透過度を意味し、Tpは、凹部2aと平行な方向に偏光された光の透過度を意味する。
本出願は、また、前述した上記紫外線偏光分離素子の製造方法を含み、例示的な上記紫外線偏光分離素子の製造方法は、基板の上にケイ素を使用して凹部2aを形成し、上記凹部2aによって形成された溝部2bに誘電物質を導入し、凹凸を形成することを含むことができる。
例示的な上記偏光分離素子の製造方法は、また、基板の上にシリコンを蒸着し、凹部2aを形成することができる。例えば、上記シリコンを透光性基板の上に、スパッタリング(Sputtering)、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition、CVD)、低圧化学気相蒸着(Low Pressure CVD、LP CVD)、プラズマ向上化学気相蒸着(Plasma Enhanced CVD、PECVD)、大気圧化学気相蒸着(Atmospheric Pressure CVD、AP CVD)、物理気相蒸着(Physical Vapor Deposition、PVD)、熱蒸発蒸着(Thermal Evaporation Depositon)、誘導蒸発蒸着(Inductive Thermal Evaporation)、電子ビーム蒸発蒸着(Elecron−beam Evaporation deposition)、原子層蒸着(Atomic Layer Deoposition)などの技術分野で公知された多様な真空蒸着(Vacuum Evaporation Coating)法を通じて蒸着させることができ、これに制限されるものではない。
さらに他の例示的な形態の製造方法は、基板の上にシリコンナノ粒子を含むコーティング溶液を利用して溶液工程によってシリコン層を形成することができる。上記溶液工程は、溶液を使用するコーティング工程を意味し、1つの例示的な形態で、上記溶液工程は、ゾル−ゲル工程(Sol−Gel process)を含むことができる。
1つの例示で、上記凹部2aは、基板の上に蒸着されたシリコン層上にレジストパターンを形成し、上記レジストパターンを利用して形成することができる。
上記レジストパターンは、技術分野で公知された多様な方法によって形成されることができ、例えば、フォトリソグラフィ(Photolithography)、ナノインプリントリソグラフィ(Nano imprint lithography)、ソフトリソグラフィ(Soft lithography)または干渉リソグラフィ(Interference lithography)などの方法が利用されることができ、上記シリコン層上にレジスト物質を塗布した後、マスクを利用して所望のパターンで露光した後、現像する方法で形成されることができるが、これに制限されるものではない。
上記凹部2aは、また、既に形成されたレジストパターンをマスクとして利用し、乾式または湿式エッチング方法によって形成することができる。
1つの例示で、上記湿式エッチングは、エッチング溶液を使用して、上記シリコン層をエッチングする方法を意味し、例えば、水酸化カリウム(KOH)、TMAH(Tetramethylammonium hydroxide)のような強塩基性溶液、HFのような強酸性溶液またはフッ酸(HF)、硝酸(HNO)及び酢酸(CHCOOH)の混合物などを使用したエッチング溶液に上記シリコン層を浸漬させる方法によって行うことができる。1つの例示で、上記エッチング溶液に、IPA(Isopropylalcohol)または界面活性剤などの添加物を追加することができる。
一般的に、湿式エッチングの場合、垂直方向と水平方向のエッチング速度が同じエッチング、いわゆる、等方エッチングが行われるので、高い縦横比を有するパターンを形成するに適していないにもかかわらず、上記偏光分離素子は、偏光度を得るために要求される縦横比が高くないため、湿式エッチングを利用して凹部2aを形成することができる。この場合、乾式エッチングより工程費用が顕著に減少するようになり、工程速度も速くなることができる。
一方、1つの例示で、上記シリコン層は、その結晶方向によって等方性エッチングまたは異方性エッチングを選択的に利用することができる。例えば、結晶方向が100方向であるシリコン層に湿式エッチングを行う場合、すべての方向で同一のエッチング速度を有する等方エッチングが行われるようになる。しかし、シリコン層結晶方向が110方向である場合には、水酸化カリウム(KOH)などの強塩基を使用すれば、111方向は、事実上エッチングが行われず、その結果、一方向にのみエッチングが進行される異方性エッチングを具現することができる。したがって、このような特性を利用すれば、湿式エッチングを進行しても、高い縦横比を有する異方性エッチングを具現することができる。
1つの例示で、上記乾式エッチングは、気体状態のガスを使用して、上記シリコン層をエッチングする方法であり、例えば、イオンビームエッチング、RFスパッタエッチング、反応イオンエッチングまたはプラズマエッチングなどの公知された乾式エッチング法を利用することができるが、これに制限されるものではない。
また、上記シリコン層を乾式エッチング方法によりエッチングする場合、エッチングの容易性を高めるために上記シリコン層を形成し、上記レジストパターンを形成する前に、上記レジストとシリコン層との間に追加にハードマスク層を形成することができる。上記ハードマスク層は、レジストにはエッチングが良好に行われるが、上記シリコン層よりはエッチングが良好に進行されない物質なら、特に制限されるものではなく、例えばCr、Ni、SiN、SiOなどを使用することができる。上記で、ハードマスク層を追加に挿入する場合、レジストだけをエッチングマスクとして使用する場合よりもエッチングの比率が著しく高くなるので、高い縦横比を有するパターンを容易に製作することができる。
上記レジストパターンを利用して、凹部2aが形成されれば、上記レジストパターンは除去されることができ、乾式エッチングの場合、上記ハードマスク層も、凹部2aが形成された後に除去されることができる。上記レジストパターンまたはハードマスク層は、特に制限されるものではなく、例えば、約300℃〜400℃の温度でフォトレジストバーニング工程を通じて除去されることができる。
本出願は、また、上記偏光分離素子を含む装置、例えば、光照射装置に関する。例示的な装置は、上記偏光分離素子及び被照射体が保持される装備を含むことができる。
上記で、上記偏光分離素子は、偏光板であることができる。偏光板は、例えば、光源から照射された光から直線に偏光された光を生成するために使用されることができる。偏光板は、例えば、光源から照射された光が偏光板に入射され、偏光板を透過した光がさらにマスクに照射され得るように装置内に含まれることができる。また、例えば、装置が集光板を含む場合には、偏光板は、光源から照射された光が集光板に集光された後、偏光板に入射され得る位置に存在することができる。
偏光板としては、光源から照射された光から直線偏光された光を生成することができるものなら、特別な制限なしに使用されることができる。このような偏光板としては、ブリュースター角で配置されたガラス板またはワイヤグリッド偏光板などが例示されることができる。
また、上記装置は、被照射体が保持される装備と偏光分離素子との間に光配向マスクをさらに含むことができる。
上記でマスクは、例えば、装備に保持された被照射体の表面との距離が約50mm以下になるように設置されることができる。上記距離は、例えば、0mmを超過するか、0.001mm以上、0.01mm以上、0.1mm以上または1mm以上であることができる。また、上記距離は、40mm以下、30mm以下、20mm以下または10mm以下であることができる。被照射体の表面とマスクの距離は、前述した上限及び下限の多様な組合で設計されることができる。
上記で、被照射体が保持される装備の種類は、特に制限されるものではなく、光が照射される間に被照射体が安定的に維持され得るように設計されているすべての種類の装備が含まれることができる。
また、上記装置は、マスクに光を照射することができる光源をさらに含むことができる。光源としては、マスクの方向に光を照射することができるものなら、目的によって特別な制限なく使用することができる。例えば、マスクの開口部にガイドされる光を通じて光配向膜の配向や、フォトレジストの露光などを行う場合には、光源としては、紫外線の照射が可能な光源であって、高圧水銀紫外線ランプ、メタルハライドランプまたはガリウム紫外線ランプなどが使用されることができる。
光源は、1つまたは複数個の光照射手段を含むことができる。複数の光照射手段が含まれる場合に、照射手段の数や配置形態は、特に限定されない。光源が複数の光照射手段を含む場合に、光照射手段は、2個以上の列を形成しており、2個以上の熱のうちいずれか1つの熱に位置する光照射手段と上記いずれか1つの列と隣接する他の列に位置している光照射手段は、互いにずれて重畳されるように配置されることができる。
光照射手段が互いにずれて重畳されているというのは、いずれか1つの列に存在する光照射手段といずれか1つの列と隣接する他の列に存在する光照射手段の中心を連結する線は、各列に垂直な方向と平行しない方向(所定角度で傾いた方向)に形成され、且つ、光照射手段の照射面積は、各列に垂直な方向で一定部分互いに重なって存在する場合を意味することができる。
図4は、上記のような光照射手段の配置を例示的に説明している図である。図4では、複数の光照射手段10が2個の列、すなわちA列とB列を形成しながら配置されている。図4の光照射手段のうち101で表示される光の照射手段を第1光照射手段とし、102で表示される光照射手段を第2光照射手段とすれば、第1及び第2光照射手段の中心を連結する線Pは、A列及びB列の方向に垂直な方向に形成されている線Cと平行しないように形成されている。また、第1光照射手段の照射面積と第2光照射手段の照射面積は、A列及びB列の方向と垂直する方向にQの範囲だけ重畳されている。
上記のような配置によれば、光源によって照射される光の光量を均一に維持することができる。上記でいずれか1つの光照射手段と他の光照射手段が重畳される程度、例えば、図4でQの長さは、特に制限されない。例えば、重畳される程度は、光照射手段の直径、例えば、図4のLの約1/3以上〜2/3以下であることができる。
装置は、また、光源から照射される光の光量の調節のために、1つ以上の集光板をさらに含むことができる。集光板は、例えば、光源から照射された光が集光板に入射され、集光された後に、集光された光がマスクに照射され得るように装置内に含まれることができる。集光板としては、光源から照射された光を集光することができるように形成されていたら、この分野で通常使用される構成を使用することができる。集光板としては、レンチキュラーレンズ層などが例示されることができる。
図5は、光照射装置の1つの例を示す図である。図5の装置は、順に配置された光源10、集光板20、偏光板30、マスク40及び被照射体50を保持する装備60を含んでいる。5の装置では、光源10で照射された光がまず集光板20に入射して集光され、さらに偏光板30に入射する。偏光板30に入射した光は、直線に偏光された光として生成され、さらにマスク40に入射され、開口部によってガイドされ、被照射体50の表面に照射されることができる。
本出願は、光照射方法に関する。例示的な上記方法は、上記記述した光照射装置を使用して行うことができる。例えば、上記方法は、上記被照射体が保持されることができる装備に被照射体を保持し、上記偏光分離素子及びマスクを介して上記被照射体に光を照射することを含むことができる。
1つの例示で上記被照射体は、光配向膜であることができる。このような場合、上記光照射方法は、整列された光配向膜を製造する方法であることができる。例えば、光配向膜が装備に固定された状態で偏光分離素子及びマスクを介して直線偏光された光などを照射し、光配向膜に含まれている光感応性物質を所定方向に整列させて、配向性が発現された光配向膜を製造することができる。
上記方法に適用されることができる光配向膜の種類は、特に制限されない。当該分野では、光感応性残基を含む化合物として光配向膜の形成に使用することができる多様な種類の光配向性化合物が公知されており、このような公知の物質は、いずれも光配向膜の形成に使用されることができる。光配向性化合物としては、例えば、トランス−シス光異性化(trans−cis photoisomerization)によって整列される化合物;鎖切断(chain scission)または光酸化(photo oxidation)などのような光分解(photo−destruction)によって整列される化合物;[2+2]添加環化([2+2]cycloaddition)、[4+4]添加環化または光二量化(photodimerization)などのような光架橋または光重合によって整列される化合物;光フリース再配列(photo−Fries rearrangement)によって整列される化合物または開環/閉環(ring opening/closure)反応によって整列される化合物などを使用することができる。トランス−シス光異性化によって整列される化合物としては、例えば、スルホ化ジアゾ染料(sulfonated diazo dye)またはアゾ高分子(azo polymer)などのアゾ化合物やスチルベン化合物(stilbenes)などが例示されることができ、光分解によって整列される化合物としては、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物(cyclobutane−1、2、3、4−tetracarboxylic dianhydride)、芳香族ポリシランまたはポリエステル、ポリスチレンまたはポリイミドなどが例示されることができる。また、光架橋または光重合によって整列される化合物としては、シンナマート(cinnamate)化合物、クマリン(coumarin)化合物、シンナムアミド(cinnamamide)化合物、テトラヒドロフタルイミド(tetrahydrophthalimide)化合物、マレイミド(maleimide)化合物、ベンゾフェノン化合物またはジフェニルアセチレン(diphenylacetylene)化合物や光感応性残基としてカルコニル(chalconyl)残基を有する化合物(以下、カルコン化合物)またはアントラセニル(anthracenyl)残基を有する化合物(以下、アントラセニル化合物)などが例示されることができ、光フリース再配列によって整列される化合物としては、ベンゾエート(benzoate)化合物、ベンゾアミド(benzoamide)化合物、メタアクリルアミドアリール(メタ)アクリレート(methacrylamidoaryl methacrylate)化合物などの芳香族化合物が例示されることができ、開環/閉環反応によって整列する化合物としては、スピロピラン化合物などのように[4+2]π−電子システム([4+2]π−electronic system)の開環/閉環反応によって整列する化合物などが例示されることができるが、これに制限されるものではない。このような光配向性化合物を使用した公知の方式を通じて上記光配向膜を形成することができる。例えば、光配向膜は、上記化合物を使用して適切な支持基材上に形成されることができ、このような光配向膜は、被照射体を保持することができる装備、例えば、ロールによって移送されながら上記方法に適用されることができる。
上記方法において偏光分離素子及びマスクを介して光が照射される光配向膜は、1次配向処理された光配向膜であることができる。1次配向処理は、例えば、偏光分離素子を通じて一定方向に直線偏光された紫外線を、マスクを介して光を照射する前に、光配向膜、例えば光配向膜の全体面に照射することによって行うことができる。1次配向処理された光配向膜にマスクを介して光を照射し、且つ、上記1次配向処理時とは異なる方向に偏光された光を照射するようになれば、開口部に対応する光配向膜の領域にのみ光が照射され、光配向性化合物が再整列され、これを通じて光配向性化合物の整列方向がパターン化されている光配向膜を製造することができる。
光配向膜の配向のために、例えば、直線偏光された紫外線を1回以上照射すると、配向層の配向は、最終的に照射される光の偏光方向によって決定される。したがって、光配向膜に偏光分離素子を通じて一定方向に直線偏光された紫外線を照射し、1次配向させた後に、マスクを介して所定部位にのみ1次配向処理時に使用したものとは異なる方向に直線偏光された光に露出させれば、光が照射される所定部位だけで配向層の方向が1次配向処理時の方向とは異なる方向に変更されることができる。これにより、第1配向方向を有する第1配向領域と第1配向方向と異なる第2配向方向を有する第2配向領域を少なくとも含むパターンまたは配向方向が異なる2種類以上の配向領域が光配向膜に形成されることができる。
1つの例示で、1次配向時に照射される直線偏光された紫外線の偏光軸と1次配向後にマスクを介して行われる2次配向時に照射される直線偏光された紫外線の偏光軸の成す角度は、垂直であることができる。上記で、垂直は、実質的な垂直を意味することができる。このような方式で、1次及び2次配向時に照射される光の偏光軸を制御して製造された光配向膜は、例えば、立体映像を具現することができる光学フィルタに使用されることができる。
例えば、上記のように形成された光配向膜上に液晶層を形成し、光学フィルタを製造することができる。液晶層を形成する方法は、特に制限されるものではなく、例えば、光配向膜上に光による架橋または重合が可能な液晶化合物を塗布及び配向した後に、液晶化合物の層に光を照射し、架橋または重合させて形成することができる。このような段階を経れば、液晶化合物の層は、光配向膜の配向によって配向及び固定され、配向方向が異なる2種類以上の領域を含む液晶フィルムが製造されることができる。
光配向膜に塗布される液晶化合物の種類は、特に制限されるものではなく、光学フィルタの用途によって適切に選択されることができる。例えば、光学フィルタが立体映像の具現のためのフィルタである場合には、液晶化合物は、下部に存在する配向層の配向パターンによって配向することができ、光架橋または光重合によってλ/4の位相差特性を示す液晶高分子層を形成することができる液晶化合物であることができる。用語「λ/4の位相差特性」は、入射される光をその波長の1/4倍だけ位相遅延させることができる特性を意味することができる。このような液晶化合物を使用する場合、例えば、入射光を左円偏光された光及び右円偏光された光に分割することができる光学フィルタを製造することができる。
液晶化合物を塗布し、また、配向処理、すなわち下部の配向層の配向パターンによって整列させる方式や、整列された液晶化合物を架橋または重合させる方式は、特に制限されない。例えば、配向は、液晶化合物の種類によって化合物が液晶性を示すことができる適切な温度で液晶層を維持する方式などで進行されることができる。また、架橋または重合は、液晶化合物の種類によって適切な架橋または重合が誘導されることができる水準の光を液晶層に照射して行うことができる。
本出願の偏光分離素子は、紫外線及び熱に対する耐久性に優れており、偏光特性のピッチ依存性が低くて、製造工程が容易である。また、本出願の偏光分離素子は、短波長領域でも優れた偏光度及び消光比を具現することができる。
例示的な偏光分離素子を断面を示す断面図である。 例示的な偏光分離素子の対面を模式的に示す図である。 例示的な偏光分離素子を上部で撮影した写真である。 例示的な光の照射手段の配置を示す図である。 例示的な光照射装置を示す図である。 実験例1によって例示的なシリコン偏光分離素子の透過率を測定した結果を示すグラフである。 実験例2によって例示的なアルミニウム偏光分離素子の透過率を測定した結果を示すグラフである。 実験例3によって例示的なアルミニウム偏光分離素子のアルミニウムがすべて酸化されて透明に変化された結果を撮影した写真である。 例示的なシリコン偏光分離素子及びアルミニウム偏光分離素子の偏光特性を示すグラフである。
以下、実施例及び比較例を通じて上記記述した内容をさらに詳しく説明するが、本出願の偏光分離素子などの範囲が下記提示された実施例によって制限されるものではない。
[偏光分離素子の製作]
実施例
石英ガラスを60℃のアセトンとIPA(ISO−Propyl Alcohol)に20分ずつ超音波洗浄下で表面の異物を除去した。その後、上記石英ガラスに電子−ビーム蒸着(E−Beam Evaporation)を通じて1Å/secの速度でシリコン薄膜を50nmの厚さで蒸着した。蒸着されたシリコン薄膜の上にMicro Resist社のmr−8010rを100nm厚さでスピンコーティングした後、95度で1分間ベークした。次に、150nmピッチのインプリンティングマスタを利用してインプリント工程を行った。インプリント時にプレス(Press)の温度は160℃であり、40Barで3分間維持した後、2分間クーリング(cooling)し、100℃で脱型(Demold)した。その後、ICP RIE装備を利用してシリコンを乾式エッチングした。その後、有機溶媒としてアセトンを利用してインプリント用レジストを除去し、凹部の幅Wが75nm、ピッチPが150nmであるシリコン偏光分離素子を製造した。
比較例
石英ガラスを60℃のアセトンとIPAに20分ずつ超音波洗浄下で表面の異物を除去した。その後、上記石英ガラスに電子−ビーム蒸着(E−Beam Evaporation)を通じて1Å/secの速度でアルミニウム薄膜を150nmの厚さで蒸着した。蒸着されたアルミニウム薄膜の上にMicro Resist社のmr−8010rを100nm厚さでスピンコーティングした後、95℃で1分間ベークした。次に、120nmピッチのインプリンティングマスタを利用してインプリント工程を行った。インプリント時にプレス(Press)の温度は、160℃であり、40Barで3分間維持した後、2分間クーリング(cooling)し、100℃で脱型(Demold)した。その後、ICP RIE装備を利用してアルミニウムを乾式エッチングした。その後、有機溶媒としてアセトンを利用してインプリント用レジストを除去し、凹部の幅Wが60nm、ピッチPが120nmであるアルミニウム偏光分離素子を製造した。
試験例
実施例及び比較例で製造された偏光分離素子について下記方式でその物性を評価した。
測定方法1.凹部の光学定数の測定
Spectroscopic ellipsometry装備及びOscillationmodelingを利用して実施例及び比較例で製造された偏光分離素子に300nmの波長の光を照射し、上記偏光分離素子の凹部の光学定数を測定した。
偏光分離素子の有效屈折率の計算
実施例の偏光分離素子と比較例の偏光分離素子それぞれのW、P値、誘電物質(空気)の屈折率nの値1及び上記で測定された偏光分離素子の凹部の光学定数nを数式1及び数式2に代入して計算し、その結果は、下記表1の通りである。
Figure 2015500507
消光比の計算
それぞれの波長帯域によって測定された透過率に基づいて消光比Tc/Tpを計算した。実施例及び比較例の波長帯別の消光比を比較すれば、表2の通りである。
Alと光吸収性物質よりなる偏光分離素子の物質別の消光比
Figure 2015500507
[耐久性の評価]
(1)実験例1
実施例で製作したシリコン偏光分離素子を加速実験のために水に浸漬した後、60℃でそれぞれ20分、60分、120分間加熱した。次に、使用しないアルミニウム偏光分離素子2枚を重ねて、透過率測定装備に挿入し、偏光された光源を作った後、上記シリコン偏光分離素子の方向を偏光方向と垂直水平に配置した後、Tp及びTcを測定した。ここで、Tpは、凹部と平行な方向の偏光の透過度を意味し、Tcは、凹部と垂直な方向の偏光の透過度を意味する。測定結果は、図6に示した。
(2)実験例2
比較例で製作したアルミニウム偏光分離素子に紫外線ランプを500時間照射した後、実験例1と同様の方法で、照射前後のTp及びTcを測定した。測定結果は、図7に示した。
(3)実験例3
比較例で製作したアルミニウム偏光分離素子を水に浸漬した後、60℃で30分間加熱し、アルミニウムがすべて酸化されて透明に変わって、そのため、偏光分離素子の機能が消えることを確認した。結果は、図8に示す。
[ピッチによる偏光特性の評価]
実施例で製作したシリコン偏光分離素子及び比較例で製作したアルミニウム偏光分離素子のTc及びTpをN&K社のスペクトロメーターを利用して測定し、結果を図9に示した。
上記表1から分かるように、実施例のように、シリコンを使用して、凹部を製造した場合、n//を見れば、比較例であるAlのaは、いずれも0.74未満であるが、実施例であるSiの場合、いずれも0.74以上とAlより高く現われており、bは、SiがAlよりも高い値を有するものと現われている。また、Siの場合、屈折率が1〜10の範囲であると同時に、吸光係数も1〜10の範囲を満たすものと現われている。
また、上記表2のように、紫外線波長帯域で、比較例で製作した偏光分離素子に比べて実施例で製作した偏光分離素子は、比較例(ピッチ120nm)よりも大きい150nmのピッチを有するように製造されても、消光比が著しく高く現われている。
また、上記実験例1〜3及び図6〜図8によれば、紫外線領域で長時間使用する場合、シリコン偏光分離素子は、Tp及びTcが追加的な変化なしに維持されるが、アルミニウム偏光分離素子の場合には、Tpが多く増加するか、アルミニウムがすべて酸化されるものと現われている。
また、図9によれば、ピッチが150nmを有するようにシリコンで凹部が形成された偏光分離素子の場合、ピッチが120nmであるアルミニウムで凹部が形成された偏光分離素子と比較したとき、さらに大きいピッチを有するように製造したにもかかわらず、偏光分離特性がほぼ類似な水準に維持されている。また、シリコンで凹部を形成した偏光分離素子の凹部の高さ(50nm)がアルミニウムで凹部を形成した偏光分離素子の凹部の高さ(150nm)よりも低く形成することができ、製造が容易であった。
1 基板
2 凹凸
2a 凹部
2b 溝部
10、101、102 光照射手段
20 集光板
30 偏光板
40 マスク
50 被照射体
60 被照射体が保持される装備
本明細書において使用される用語「凹凸」は、複数の部2aと部2bが形成されたストライプ形状のパターンが互いに平行に配列された構造(図2を参照)を意味し、本明細書において使用される用語「ピッチP」は、上記部2aの幅Wと部2bの幅を加えた距離を意味し(図2を参照)、本明細書において使用される用語「高さ」は、上記部の高さHを意味する(図1を参照)。
図1のように、例示的な上記偏光分離素子は、凹凸2を含むことができ、上記凹凸2は、部2aと部2bを有することができる。上記で、部2aは、シリコンを含むことができる。上記シリコンは、反射性素材であるアルミニウムと異なって、光吸収性を有している。したがって、上記シリコンが部2aの材料として使用される場合、上記部2aのピッチに制限されることなく、紫外線領域の光を偏光させることができる。すなわち、上記部2aがシリコンを含み、250nm〜350nmの光波長領域で屈折率が1〜10であり、吸光係数が0.5〜10であるため、紫外線領域の光を偏光させる場合のピッチPに対する依存性がアルミニウムのような反射性素材より低いことがある。また、短波長である紫外線領域の光を偏光させるために、上記シリコン材料で形成された部2aのピッチPは、例えば、50nm〜200nm、100nm〜180nm、110nm〜150nm、120nm〜150nm、130nm〜150nmまたは140nm〜150nmで形成されることができる。上記ピッチPが400nmの光波長領域の約1/2程度である200nmを超過する場合、紫外線領域での偏光分離が起きないこともある。また、上記シリコン材料で上記部2aを形成する場合、上記シリコン材料の酸化温度が約800℃程度に高いため、熱的安定性及び耐久性に優れた偏光分離素子を得ることができる。これにより、バックライトまたは光源で発生する熱、特に、紫外線領域の光を偏光させる場合、紫外線による熱に起因する酸化を防止することができ、したがって、偏光分離素子が変形せずに、優れた偏光度を維持することができる効果がある。上記部2aは、また、前述した範囲の屈折率及び吸光係数を有するので、紫外線吸収能に優れており、アルミニウムに比べて短波長でも優れた消光比を有するので、上記シリコン材料を利用して紫外線偏光度に優れた偏光分離素子を製造することができる。
また、上記部2aに含まれるシリコン材料は、シリコン(Si)であることができるが、例えば、ホウ素(Boron)、炭素(Carbon)、窒素(Nitrogen)、アルミニウム(Aluminium)、リン(Phosphorus)、ガリウム(Gallium)、ゲルマニウム(Germaium)、砒素(Arsenic)、クロム(Chrome)またはニッケル(Nickel)などをドーピングしたシリコン(Si)であることができ、これに制限されるものではない。
1つの例示で、上記凹凸の部には、誘電物質(dielectric material)が存在することができる。例示的な上記誘電物質の250nm〜350nm波長の光に対する屈折率は、1〜3であることができる。上記誘電物質は、前述した範囲の屈折率を有すれば、特に制限されるものではなく、例えば、シリコンオキシド、マグネシウムフルオライド、シリコンナイトライドまたは空気などが例示されることができる。1つの例示で、上記誘電物質が空気である場合には、上記凹凸の部は、実質的に空いている状態(empty space)であることができる。
上記数式1で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記部2aの250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nmの波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記部2aの幅であり、Pは、上記部2aのピッチである。
上記凹凸2の部2aのピッチPが上記数式1を満たす場合、120nm以上のピッチ範囲でも、短波長領域、例えば250nm〜350nmの光波長領域で0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.9以上の高い偏光度を有する偏光分離素子を得ることができる。上記偏光度値の上限は、特に制限されるものではないが、製造工程の経済性を考慮して0.98以下、0.95以下、0.93以下の値を有することができる。すなわち、上記偏光度が0.98を超過する場合、偏光分離素子の凹凸の縦横比(Aspect ratio、部の幅/高さ)を高めなければならないし、この場合、偏光分離素子の製作が困難になり、製作工程が複雑になることができる。本明細書において使用される用語「偏光度」は、照射される光の強度に対する偏光の強度を意味し、下記数式3のように計算される。
上記で、Tcは、上記部2aと直交する方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度であり、Tpは、上記部2aと平行な方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度である。上記で平行というのは、実質的な平行を意味し、垂直というのは、実質的な垂直を意味する。
上記数式2で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記部2aの250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記部2aの幅であり、Pは、上記部2aのピッチである。
上記凹凸2の部2aのピッチPが上記式2を満たす場合、優れた偏光分離特性を有するための適切な透過率を有することができ、一方、吸収率が低くなって、部2aの高さを低く製造することができる。
上記部2aの高さHは、特に制限されるものではないが、例えば、20nm〜300nm、50nm〜200nm、100nm〜150nm、150nm〜250nmまたは200nm〜280nmであることができる。上記凹凸2の高さHが300nmを超過する場合、吸収される光量が増加し、光配向時に必要な絶対光量が低くなることができる。したがって、上記凹凸2の高さHが前述した範囲内で形成される場合、吸収される光量が多くないため、好適な偏光分離素子の製作が可能であり、上記偏光分離素子が優れた紫外線透過率を維持しながらも、円滑な偏光分離性能を具現することができる。また、同一のピッチPで凹凸2の高さHが厚くなるにつれて、縦横比が増加するようになり、パターン製作容易性が低下することを防止することができる。
上記部2aの幅Wは、特に制限されるものではないが、例えば、10nm〜160nmであることができ、特に部2aのピッチが50nm〜150nmである場合、例えば、10nm〜120nm、30nm〜100nm、50nm〜80nmであることができる
1つの例示で、上記凹凸2のフィルファクター(fill−factor)は、0.2〜0.8であることができ、例えば、0.3〜0.6、0.4〜0.7、0.5〜0.75または0.45であることができる。上記凹凸のフィルファクターが上記数値範囲を満たす場合、円滑な偏光分離性能を具現することができ、吸収される光量が多くないため、偏光分離素子の偏光特性が低下することを防止することができる。本明細書において使用される用語凹凸の「フィルファクター(fill−factor)」は、部のピッチPに対する上記部の幅Wの比率W/Pを意味する。
上記数式1及び2で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記部2aの250nm〜350nmの紫外線領域の波長のうちいずれか1つの長さの波長、例えば、300nm波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記部2aの幅であり、Pは、上記部2aのピッチである。上記数式1及び数式2によってa、b、c及びdが上記範囲をすべて満たす場合、上記偏光分離素子のピッチPによる偏光特性に依存性が低くて、偏光分離素子に120nm以上のピッチ値を有する凹凸を形成しても、短波長領域でも優れた偏光度及び消光比を具現することができる。
例示的な上記偏光分離素子は、消光比が2以上の値を有することができ、例えば、5以上、10以上、50以上、100以上または500以上の値を有することができる。上記消光比の上限は、特に制限されるものではないが、製造工程及び経済的な側面を考慮するとき、例えば、2000以下、1500以下または1000以下であることができる。1つの例示で、上記偏光分離素子は、短波長である250nm〜350nmの光波長領域での消光比が2〜2000、例えば、5〜1500、10〜1500、50〜2000500〜1500または100〜2000であることができる。前述した範囲内の消光比を有することによって、上記偏光分離素子は、可視光線領域はもちろん、紫外線領域にも優れた偏光性能を示すことができる。例えば、上記偏光分離素子を構成するパターンの高さを増加させる場合、消光比を2000を超過して向上させることができるが、現実的に2000以上の消光比を有する偏光分離素子は、実用的な面で意味がなく、同一のピッチで高さを大きくする場合、縦横比が増加するので、工程的な側面でも生産性が顕著に低下することができる。本明細書において使用される用語「消光比(Extinction Ratio)」は、Tc/Tpを意味し、消光比が高いほど偏光性能に優れた偏光板として見られる。前述したように、上記でTcは、部2aと垂直な方向に偏光された光の透過度を意味し、Tpは、部2aと平行な方向に偏光された光の透過度を意味する。
本出願は、また、前述した上記紫外線偏光分離素子の製造方法を含み、例示的な上記紫外線偏光分離素子の製造方法は、基板の上にケイ素を使用して部2aを形成し、上記部2aによって形成された部2bに誘電物質を導入し、凹凸を形成することを含むことができる。
例示的な上記偏光分離素子の製造方法は、また、基板の上にシリコンを蒸着し、部2aを形成することができる。例えば、上記シリコンを透光性基板の上に、スパッタリング(Sputtering)、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition、CVD)、低圧化学気相蒸着(Low Pressure CVD、LP CVD)、プラズマ向上化学気相蒸着(Plasma Enhanced CVD、PECVD)、大気圧化学気相蒸着(Atmospheric Pressure CVD、AP CVD)、物理気相蒸着(Physical Vapor Deposition、PVD)、熱蒸発蒸着(Thermal Evaporation Depositon)、誘導蒸発蒸着(Inductive Thermal Evaporation)、電子ビーム蒸発蒸着(Elecron−beam Evaporation deposition)、原子層蒸着(Atomic Layer Deoposition)などの技術分野で公知された多様な真空蒸着(Vacuum Evaporation Coating)法を通じて蒸着させることができ、これに制限されるものではない。
1つの例示で、上記部2aは、基板の上に蒸着されたシリコン層上にレジストパターンを形成し、上記レジストパターンを利用して形成することができる。
上記部2aは、また、既に形成されたレジストパターンをマスクとして利用し、乾式または湿式エッチング方法によって形成することができる。
一般的に、湿式エッチングの場合、垂直方向と水平方向のエッチング速度が同じエッチング、いわゆる、等方エッチングが行われるので、高い縦横比を有するパターンを形成するに適していないにもかかわらず、上記偏光分離素子は、偏光度を得るために要求される縦横比が高くないため、湿式エッチングを利用して部2aを形成することができる。この場合、乾式エッチングより工程費用が顕著に減少するようになり、工程速度も速くなることができる。
上記レジストパターンを利用して、部2aが形成されれば、上記レジストパターンは除去されることができ、乾式エッチングの場合、上記ハードマスク層も、部2aが形成された後に除去されることができる。上記レジストパターンまたはハードマスク層は、特に制限されるものではなく、例えば、約300℃〜400℃の温度でフォトレジストバーニング工程を通じて除去されることができる。
[偏光分離素子の製作]
実施例
石英ガラスを60℃のアセトンとIPA(ISO−Propyl Alcohol)に20分ずつ超音波洗浄下で表面の異物を除去した。その後、上記石英ガラスに電子−ビーム蒸着(E−Beam Evaporation)を通じて1Å/secの速度でシリコン薄膜を50nmの厚さで蒸着した。蒸着されたシリコン薄膜の上にMicro Resist社のmr−8010rを100nm厚さでスピンコーティングした後、95度で1分間ベークした。次に、150nmピッチのインプリンティングマスタを利用してインプリント工程を行った。インプリント時にプレス(Press)の温度は160℃であり、40Barで3分間維持した後、2分間クーリング(cooling)し、100℃で脱型(Demold)した。その後、ICP RIE装備を利用してシリコンを乾式エッチングした。その後、有機溶媒としてアセトンを利用してインプリント用レジストを除去し、部の幅Wが75nm、ピッチPが150nmであるシリコン偏光分離素子を製造した。
比較例
石英ガラスを60℃のアセトンとIPAに20分ずつ超音波洗浄下で表面の異物を除去した。その後、上記石英ガラスに電子−ビーム蒸着(E−Beam Evaporation)を通じて1Å/secの速度でアルミニウム薄膜を150nmの厚さで蒸着した。蒸着されたアルミニウム薄膜の上にMicro Resist社のmr−8010rを100nm厚さでスピンコーティングした後、95℃で1分間ベークした。次に、120nmピッチのインプリンティングマスタを利用してインプリント工程を行った。インプリント時にプレス(Press)の温度は、160℃であり、40Barで3分間維持した後、2分間クーリング(cooling)し、100℃で脱型(Demold)した。その後、ICP RIE装備を利用してアルミニウムを乾式エッチングした。その後、有機溶媒としてアセトンを利用してインプリント用レジストを除去し、部の幅Wが60nm、ピッチPが120nmであるアルミニウム偏光分離素子を製造した。
測定方法1.部の光学定数の測定
Spectroscopic ellipsometry装備及びOscillationmodelingを利用して実施例及び比較例で製造された偏光分離素子に300nmの波長の光を照射し、上記偏光分離素子の部の光学定数を測定した。
偏光分離素子の有效屈折率の計算
実施例の偏光分離素子と比較例の偏光分離素子それぞれのW、P値、誘電物質(空気)の屈折率nの値1及び上記で測定された偏光分離素子の部の光学定数nを数式1及び数式2に代入して計算し、その結果は、下記表1の通りである。
Figure 2015500507
[耐久性の評価]
(1)実験例1
実施例で製作したシリコン偏光分離素子を加速実験のために水に浸漬した後、60℃でそれぞれ20分、60分、120分間加熱した。次に、使用しないアルミニウム偏光分離素子2枚を重ねて、透過率測定装備に挿入し、偏光された光源を作った後、上記シリコン偏光分離素子の方向を偏光方向と垂直水平に配置した後、Tp及びTcを測定した。ここで、Tpは、部と平行な方向の偏光の透過度を意味し、Tcは、部と垂直な方向の偏光の透過度を意味する。測定結果は、図6に示した。
上記表1から分かるように、実施例のように、シリコンを使用して、部を製造した場合、n//を見れば、比較例であるAlのaは、いずれも0.74未満であるが、実施例であるSiの場合、いずれも0.74以上とAlより高く現われており、bは、SiがAlよりも高い値を有するものと現われている。また、Siの場合、屈折率が1〜10の範囲であると同時に、吸光係数も1〜10の範囲を満たすものと現われている。
また、図9によれば、ピッチが150nmを有するようにシリコンで部が形成された偏光分離素子の場合、ピッチが120nmであるアルミニウムで部が形成された偏光分離素子と比較したとき、さらに大きいピッチを有するように製造したにもかかわらず、偏光分離特性がほぼ類似な水準に維持されている。また、シリコンで部を形成した偏光分離素子の部の高さ(50nm)がアルミニウムで部を形成した偏光分離素子の部の高さ(150nm)よりも低く形成することができ、製造が容易であった。
1 基板
2 凹凸
2a
2b
10、101、102 光照射手段
20 集光板
30 偏光板
40 マスク
50 被照射体
60 被照射体が保持される装備


Claims (19)

  1. 基板と;上記基板の上に形成されており、シリコンを含む凹部と誘電物質が存在する溝部を有する凹凸と;を含み、下記数式1によって計算されるaが0.74〜10であり、bが0.5〜10である紫外線偏光分離素子:
    [数式1]
    (a+bi)=n ×(1−W/P)+n ×W/P
    上記数式1で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記凹部の300nmの波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記凹部の幅であり、Pは、上記凹部のピッチである。
  2. 基板と;上記基板の上に形成されており、シリコンを含む凹部と誘電物質が存在する溝部を有する凹凸と;を含み、下記数式2によって計算されるcが1.3〜10であり、dが0.013〜0.1である紫外線偏光分離素子:
    [数式2]
    (c+di)=n ×n /((1−W/P)×n +W×n /P)
    上記数式2で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記凹部の300nm波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記凹部の幅であり、Pは、上記凹部のピッチである。
  3. 基板と;上記基板の上に形成されており、シリコンを含む凹部と誘電物質が存在する溝部を有する凹凸と;を含み、下記数式1によって計算されるaが0.74〜10であり、bが0.5〜10であり、下記数式2によって計算されるcが1.3〜10であり、dが0.013〜0.1である紫外線偏光分離素子:
    [数式1]
    (a+bi)=n ×(1−W/P)+n ×W/P
    [数式2]
    (c+di)=n ×n /((1−W/P)×n +W×n /P)
    上記数式1及び2で、iは、虚数単位であり、nは、上記誘電物質の300nm波長の光に対する屈折率であり、nは、上記凹部の300nm波長の光に対する屈折率であり、Wは、上記凹部の幅であり、Pは、上記凹部のピッチである。
  4. 誘電物質の250nm〜350nm波長の光に対する屈折率が1〜3である、請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子。
  5. 凹部の250nm〜350nm波長の光に対する屈折率が1〜10である、請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子。
  6. 凹部は、0.5〜10の吸光係数を有する吸光性である、請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子。
  7. 凹部には、ホウ素、炭素、窒素、アルミニウム、リン、ガリウム、ゲルマニウム、砒素、クロム及びニッケルよりなる群から選択される1つ以上がドーピングされている、 請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子。
  8. 下記数式3で計算されるDが0.67〜0.98である、 請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子:
    [数式3]
    D=(Tc−Tp)/(Tc+Tp)
    上記数式3で、Tcは、上記凹部と直交する方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度であり、Tpは、上記凹部と平行な方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度である。
  9. 凹部のピッチは、50nm〜200nmである、 請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子。
  10. 凹部のピッチPに対する上記凹部の幅Wの比率W/Pが0.2〜0.8である、 請求項9に記載の紫外線偏光分離素子。
  11. 凹部の高さは、20nm〜300nmである、請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子。
  12. 下記数式4で計算されるRが2〜2000である、 請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子:
    [数式4]
    R=Tc/Tp
    上記数式4で、Tcは、上記凹部と直交する方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度であり、Tpは、上記凹部と平行な方向に偏光された250nm〜350nmの波長の光の上記偏光分離素子に対する透過度である。
  13. 基板の上にケイ素を使用して凹部を形成し、上記凹部によって形成された溝部に誘電物質を導入し、凹凸を形成することを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子の製造方法。
  14. 基板の上にシリコンを蒸着して凹部を形成する、請求項13に記載の紫外線偏光分離素子の製造方法。
  15. 被照射体が保持される装備と;請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線偏光分離素子と;を含む光の照射装置。
  16. 被照射体が保持される装備と偏光分離素子との間に光配向マスクをさらに含む、請求項15に記載の光照射装置。
  17. マスクに向けて直線偏光された光を照射することができる光源をさらに含む、請求項16に記載の装置。
  18. 請求項16に記載の装置の被照射体が保持される装備に被照射体を保持し、偏光分離素子及びマスクを介して上記被照射体に光を照射する方法。
  19. 請求項16に記載の装置の被照射体が保持される装備に光配向膜を保持し、偏光分離素子及びマスクを介して上記光配向膜に直線偏光された光を照射する整列された光配向膜の製造方法。
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