JP2015232648A - シート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回動可能なカバーの保持位置精度を低下させることなく、またカバー内にある浮遊金属をアース線が破損や切断する懸念がなく、単純な構成で確実に接地する。
【解決手段】本体フレーム54と、開放可能に配置された給紙カバーユニット50と、マグネット72、ヨーク部材73、73を備え、本体フレームに磁力で吸着して給紙カバーユニットの閉状態を保持しるマグネットキャッチ71と、ヨーク部材に接触し、給紙カバーユニット内に配置された金属部材と導通する導通部材60とを備えてなり、給紙カバーユニット内の金属部材を本体フレームと導通状態とする。ヨーク部材に穴部73a、73aを、給紙カバーユニット50のマグネットキャッチ取付部55に突起56、56形成し、突起を穴部にはめ合わせることによりヨーク部材をカバーユニットに直接固定した。
【選択図】図7

Description

本発明は、シートを連続的に搬送するシート搬送装置、このシート搬送装置を備える画像読取装置、および画像形成装置に関する。
スキャナー、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる画像読取装置においては、画像読取部に原稿束から原稿連続的に送り込んで連続的に読み取るため、シート搬送装置である自動原稿搬送装置が備えられている。この自動原稿搬送装置には原稿のジャム処理やメンテナンスのために回動して開状態することができるカバー部材を備えるものがある。
このようなシート搬送装置が備える回動可能なカバー部材は、単純な外装カバーではなく、外装カバーの内側に各種のガイド、ローラー、センサー等が備えられているものが多い。すなわち、カバー部材には、紙搬送経路における片側の搬送面となる搬送ガイド、紙搬送経路に必要となる搬送ローラー対における従動側のローラー(以下従動ローラー)、従動ローラーを加圧するためのコイルばね等の弾性部材、紙搬送中の紙の位置を検知するセンサー、および、前記従動ローラーや弾性部材やセンサー等を支持する支持部材、あるいは搬送ガイドの補強部材が備えられる。
このような各部品や部材等が、金属部を有する場合には、シート搬送時におけるシートと搬送ガイドの摩擦や、従動ローラー軸と軸受での摩擦等により静電気が生じる。そして、この静電気により、金属部から電磁波ノイズが発生し、周囲の電子機器や人体に影響を与える危険性がある。これに対処するため、金属部をもつ部品をグラウンドに接続しアースを取る(浮遊金属を接地する)必要がある。
ほとんどの場合、機器のグラウンドは本体フレームに設定されているので、回動可能なカバーの内側に配置されている金属部品から最も近い本体フレームまで、両端が丸型端子のアース線を両端でねじ固定して接続することが多い。
特許文献1には、回動可能なカバー側にある浮遊金属を、アース線の這い回しがなく、なおかつ単純な構成で接地するため、画像形成装置の開口部に対応させてカバー部材を開閉可能に設け、前記開口部に配置する磁力吸着部材であるマグネットキャッチと、カバー部材にマグネットを吸着させる手段を設けて、固定保持手段を構成し、前記固定保持手段を用いて本体フレームに対してカバー部材を固定した状態で、両部材の導電状態を設定する接地装置が記載されている。
この設置では、前記マグネットキャッチに設けた保持部材に対して、固定位置に設けるマグネットと、出没可能なヨーク部材とを配置するとともに、前記ヨーク部材を、導電性を有する弾性部材を介して突出方向に付勢して設け、前記マグネットキャッチに対応させてカバー部材に配置するブラケットは、カバー部材と導通する部材として構成している。
しかし、アース線は本体フレームと本体フレームに対して可動する回動可能なカバーの間を通さざるを得ないため、カバーの回動動作によってアース線に張力が加わったり、這い回し経路のいずれかの箇所で擦れたりして、破損や切断する懸念が生じる。これに対処するためアース線に保護部材を設けたり、本体フレームに接地する金属部材を別部材で設けたりすると、構成部品を増加させて構造を複雑とし、製品コストアップ要因となっている。
また、特許文献1も、構成部品が多く複雑になり、コストアップが生じる。さらに、ヨーク部材を、導電性を有する弾性部材を介して突出方向に付勢するので、着地部の合わせ精度に関しては精度が不要である点は優れているが、反面、付勢方向の位置が不安定となる。すなわち、このような構成をもつカバーの外面が別のカバー外面と合わず、段差が生じ、外観品質が低下する。さらに、内部に紙搬送ガイド面の片側や搬送ローラー対の片側をもつ場合には、搬送ガイド面の所望の位置や搬送ローラー圧の所望の圧が得られず、所望の搬送品質が得られなくなったり、カバー外面を押し込むあるいは外側に引っ張ったときに弾性部材の付勢分動き、操作品質感が低下したりするという問題が生じる。
そこで、本発明は、回動可能なカバーの保持位置精度を低下させることなく、またカバー内にある浮遊金属をアース線が破損や切断する懸念がなく、単純な構成で確実に接地することを目的とする。
本発明に係るシート搬送装置は、本体フレームと、前記本体フレームに対して可動で開放可能に配置された樹脂性のカバーユニットと、前記カバーユニットに備えられ、磁石部材およびヨーク部材を備え、前記本体フレームに磁力で吸着して前記カバーユニットの閉状態を保持しる磁力吸着部材と、前記ヨーク部材に接触し、前記カバーユニット内に配置された金属部材と導通する導通部材とを備えてなり、前記カバーユニットを閉状態としたとき前記カバーユニット内の金属部材を前記本体フレームと導通状態とするシート搬送装置において、前記カバーユニットおよび前記ヨーク部材の一方に突起を、他方に穴部を開設し、前記突起を前記穴部にはめ合わせることにより前記ヨーク部材を前記カバーユニットに直接固定したこと、を特徴とする。
本発明によれば、回動可能なカバーの保持位置精度を低下させることなく、カバー内にある浮遊金属を、アース線が破損や切断することなく、単純な構成で確実に接地することができる。
本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示す図 本発明が適用されるシート搬送装置の断面図 同シート搬送装置の制御系の要部を示すブロック図 同シート搬送装置の第2読取部の電気回路の要部を示すブロック図 同シート搬送装置における給紙カバーユニットの開閉状態を示す断面図 同シート搬送装置の実施形態1および実施形態2に係るマグネットキャッチの構成を示す図 同マグネットキャッチの取付け状態を示す図 同シート搬送装置の実施形態3に係るマグネットキャッチを示す図 同シート搬送装置の実施形態4に係るマグネットキャッチを示す図 同マグネットキャッチの取付け状態を示す図
以下、本発明の実施をするための形態に係るシート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置について説明する。まず、実施形態に係る画像形成装置の基本的な構成について説明する。図1は本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示す図である。以下実施形態に係る画像形成装置300は自動的に原稿1を搬送して原稿1を読み取る画像読取装置を備えた複写機である。画像形成装置300は、画像形成手段としての画像形成部310と、転写紙給紙装置340と、画像読取ユニット350とを備えている。画像読取装置としての画像読取ユニット350は、画像形成部310の上に固定されたスキャナー部370と、このスキャナー部370の上に配置されたシート搬送装置としての自動原稿搬送装置400とを備えて構成されている。
転写紙給紙装置340は、給紙部341に配置された2つの転写紙給紙カセット342、342から記録媒体である転写紙を送り出す転写紙送出ローラー343、送り出された転写紙を分離して転写紙給紙路344に供給する転写紙分離ローラー345を備える。また、転写紙給紙装置340は、転写紙給紙カセット342内の転写紙を画像形成部310内の本体側転写紙給紙路337内に給紙する。
画像形成部310は、光書込装置302、4つのプロセスユニット303K、303Y、303M、303C、転写ユニット324、紙搬送ユニット328、位置決めローラー対(レジストローラ対)333、定着装置334等を備える。また、画像形成部310は、スイッチバック装置336、本体側転写紙給紙路337を備える。プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、それぞれ感光体304K、304Y、304M、304Cを備える。プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、それぞれ黒(K)、イエロー(Y)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色のトナー像を作成する。
光書込装置302は、内部に配置された図示しないレーザーダイオードやLED(Light Emitting Diode)等の光源を駆動して、4つの感光体304K、304Y、304M、304Cに向けてレーザー光を照射する。光書込装置302は、画像読取ユニット350で読み取った原稿1の画像データに基づいて各感光体304K、304Y、304M、304Cに照射するレーザー光を制御する。この照射により、感光体304K、304Y、304M、304Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像され、原稿1の両面に記載された画像が転写紙に複写される。
プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、それぞれ、感光体304K、304Y、304M、304Cとその周囲に配置される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものして構成される。これらは、画像形成装置本体の画像形成部310に対してそれぞれ着脱可能になっている。プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、感光体304K、304Y、304M、304Cの周囲に、帯電装置、現像装置、ドラムクリーニング装置、除電ランプ等を配置して構成される。画像形成装置300では、4つのプロセスユニット303K、303Y、303M、303Cを、中間転写ベルト325に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配置した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cの下方には、転写ユニット324が配置されている。転写ユニット324は、複数のローラーによって張り渡した中間転写ベルト325を、感光体304K、304Y、304M、304Cに接触させながら図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体304K、304Y、304M、304Cと、中間転写ベルト325とが接触するK、Y、M、C用の一次転写ニップが形成される。K、Y、M、C用の一次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配置された一次転写ローラーによって中間転写ベルト325を感光体304K、304Y、304M、304Cに向けて押し付けている。
これら一次転写ローラーには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、K、Y、M、C用の一次転写ニップには、感光体304K、304Y、304M、304C上のトナー像を中間転写ベルト325に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK、Y、M、C用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト325のおもて面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト325のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット324の図中下方には、紙搬送ベルト329を備える紙搬送ユニット328が設けられている。これにより、中間転写ベルト325のおもて面と、紙搬送ベルト329のおもて面とが接触する二次転写ニップが形成されている。
この二次転写ニップの図中右側方には、位置決めローラー対333が配置されている。また、位置決めローラー対333のニップ部の入口付近には、図示しないセンサーが配置されている。転写紙給紙装置340から位置決めローラー対333に向けて搬送されてくる転写紙は、その先端が図示しないセンサーに検知された所定時間後に転写紙の搬送が一時停止し、位置決めローラー対333のニップ部に先端を突き当てる。この結果、転写紙の姿勢が修正され、画像形成との同期を取る準備が整う。
転写紙の先願がニップ部に突き当たると、位置決めローラー対333は、転写紙を中間転写ベルト325上の4色トナー像に同期させ得るタイミングでローラー回転駆動を再開して、転写紙を二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップ内では、中間転写ベルト325上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙に一括二次転写され、転写紙の白色と相まってフルカラー画像となる。二次転写ニップを通過した転写紙は、中間転写ベルト325から離間して、紙搬送ベルト329のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置334へと搬送される。
定着装置334に搬送された転写紙は、定着装置334内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着された後、定着装置334から排紙ローラー対335に送られた後、機外の排紙トレイ301へと排出される。
図1において、紙搬送ユニット328および定着装置334の下には、転写紙反転装置であるスイッチバック装置336が配置されている。これにより、画像読取ユニット350で読み取られた原稿1の両面の画像が転写紙の両面に印刷することができる。両面印刷を行う場合には、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙の搬送路が、切換爪によってスイッチバック装置336側に切り替えられ、そこで転写紙は反転されて再び二次転写ニップに進入する。そして、転写紙のもう片面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ301上に排紙される。
画像形成部310の上のスキャナー部370や、スキャナー部370上の自動原稿搬送装置400からなる画像読取ユニット350は、後述する固定読取部である第1読取部20および第2読取部25と、固定読取部や移動読取部372とを有している。移動読取部372は、原稿1に接触するように画像読取ユニット350のケーシング上壁に固定された第2コンタクトガラス371の直下に配置されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第2コンタクトガラス371上に配置された原稿1の下面で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、画像読取ユニット350に固定された画像読取センサー373で受光する。
一方、画像読取ユニット350は固定読取部として、スキャナー部370の内部に配置された第1読取部20と、自動原稿搬送装置400内に配置された第2読取部25とを有している。光源、CIS等の読取センサーなどを有する画像読取手段である第1読取部20は、原稿1に接触するようにスキャナー部370のケーシング上壁に固定された第1コンタクトガラス123の直下に配置されている。そして、自動原稿搬送装置400によって搬送される原稿1が第1コンタクトガラス123上を通過する際に、光源から発した光を原稿1の第1面での反射により画像を読み取る。また、画像読取手段である第2読取部25は、第1読取部20を通過した後の原稿1の第2面を読み取る。
以下シート搬送装置について説明する。本発明に係るシート搬送装置は、本体フレームに対して回動可能なカバーを磁気吸着部材であるマグネットキャッチで保持するに際して、回動可能なカバーユニット側にマグネットキャッチを備える。そして、マグネットキャッチをカバーユニットに直接固定し、カバーユニット内にある浮遊金属を、同カバー内部でマグネットキャッチまで導通接続するものである。
次に、シート搬送装置について説明する。図2は本発明が適用されるシート搬送装置の断面図、図3は同シート搬送装置の制御系の要部を示すブロック図である。
シート搬送装置である自動原稿搬送装置400は、原稿セット部A、分離搬送部B、位置決め部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排紙部G、およびスタック部Hを備える。原稿セット部Aは、シートの束である被読取原稿束がセットされる。分離搬送部Bは、原稿セット部Aにセットされた原稿束から一枚毎原稿を分離して搬送する。位置決め部Cは搬送された原稿1を一次突当整合する働きと、整合後の原稿を引き出して搬送する。ターン部Dは、搬送される原稿1をターンさせて、原稿面を読取り側(下方)に向けて搬送する。第1読取搬送部Eは、原稿1の表面画像を、第1コンタクトガラス123の下方から画像の読取を行わせる。第2読取搬送部Fは、読取後の原稿1の裏面画像を読み取る。排紙部Gは、表裏の読取が完了した原稿1を機外に排出する。スタック部Hは、読取完了後の原稿1を積載保持する。また、自動原稿搬送装置400は、これら搬送動作の駆動を行う後述する各駆動部と、さらに、一連の動作を制御するコントローラー部100と、を備える。
図3に示すように、コントローラー部100は、画像形成装置300全体を制御する本体制御部111が接続され、本体制御部111には本体操作部108が接続されている。また、コントローラー部100には、セットセンサー5、底部ホームポジションセンサー6、適正位置センサー8、突き当てセンサー11、原稿幅センサー13、読取入口センサー15、位置決めセンサー17、排紙センサー24、第2読取部25、原稿長さ検知センサー30、31、32が接続されている。さらにコントローラー部100には、上述した駆動部としてピックアップ昇降モータ101、給紙モータ102、読取モータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、プルアウトモータ113、読取入口モータ114が接続されている。
まず原稿セット部Aについて説明する。読取を行う原稿1の束が、可動テーブル3を含む原稿テーブル2にセットする。原稿1は、原稿面を上向きの状態でセットする。さらに原稿1の幅方向を図示しないサイドガイドによって搬送方向と直行する方向での位置決めを行う。セットされた原稿1は、セットフィラー4、セットセンサー5により検知され、その旨が後述するI/F回路107により本体制御部111に送信される。さらに原稿テーブル2面に設けられた原稿長さ検知センサー30、31により原稿の搬送方向長さの概略が判定される。ここで、原稿長さ検知センサー30、31は、反射型センサーまたは、原稿1枚にても検知可能なアクチユエーター・タイプのセンサーが用いられる。また、原稿長さ検知センサー30、31は、少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能に配置される。
可動テーブル3は底板上昇モータ105により図に示すa、b方向に上下動する。原稿1がセットされたことを前記セットフィラー4、セットセンサー5により検知すると、底板上昇モータ105が正転され、原稿束の最上面がピックアップローラー7と接触するように可動テーブル3が上昇する。
適正位置センサー8は、底板が上昇し過ぎたことを検出して原稿束の上面が適正な給紙高さに保たれていることを検出する。前記適正位置センサー8がON状態となったら、可動テーブル3の上昇を停止する。この給紙を繰り返すことで原稿上面位置が下がり給紙適正位置センサーがOFF状態となったら、可動テーブル3を上昇させて適正位置センサー8が再びON状態になるように制御を繰り返し、常に原稿束の上面位置が給紙に適した高さに維持される。
セットされた原稿が全て給紙されると、底板上昇モータ105を逆転させて次の原稿束をセットできるように可動テーブル3をホームポジション位置まで下降させる。
ピックアップローラー7は、ピックアップ昇降モータ101によってカム機構を介して図2中のc、d方向に動作するとともに、可動テーブル3が上昇し可動テーブル3上の原稿上面により押されてc方向に上がる。適正位置センサー8により上限が検知可能となっている。本体操作部108より、両面モードか片面モードかをキーの押下により指定した後にプリントキーが押下されと、本体制御部111からI/F回路107を介してコントローラー部100に原稿給紙信号が送信される。すると、ピックアップローラー7は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。
ここで両面モードか片面モードかを設定する際、原稿テーブル2上にセットされた全ての原稿に対して同じように設定しても良いし、(1枚目、2枚目、・・・n枚目の)それぞれの原稿に対して異なる設定をしても良い(全10枚の原稿中、1枚目と10枚目は両面モード、その他は片面モード等)。
分離搬送部Bにおいて、給紙ベルト9は給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラー10は102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる。すなわち、リバースローラー10は給紙ベルト9と所定圧で接して以下のように動作する。リバースローラー10が給紙ベルト9との直接接しているとき、または原稿1枚を介して接しているとき、給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りする。一方、給紙ベルト9とリバースローラー10の間に原稿が2枚以上侵入したときはつれ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなるように設定されている。リバースローラー10は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをし、重送が防止される。
給紙ベルト9とリバースローラー10との作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト9によって位置決め部Cに送られ、突き当てセンサー11によって先端が検知されさらに進んで停止しているプルアウトローラー12に突き当たる。その後、突き当てセンサー11の検知により所定量定められた距離だけ送られ、結果的には、プルアウトローラー12に所定量たわみをもって押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させる。これにより、給紙ベルト9の駆動が停止する。このとき、ピックアップ昇降モータ101を回転させることでピックアップローラー7を原稿上面から退避させ原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送る。これにより、原稿先端は、プルアウトローラー12の上下ローラー対のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。
プルアウトローラー12は、前記スキュー補正機能を有するとともに、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラー14まで搬送するためのローラーである。プルアウトローラー12は、給紙モータ102の逆転により駆動される。またこのとき、すなわち給紙モータ102逆転時、プルアウトローラー12と中間ローラー14は駆動されるが、ピックアップローラー7と給紙ベルト9は駆動されていない。
原稿幅センサー13は奥行き方向に複数個だけ並べられ、プルアウトローラー12により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突き当てセンサー11で読み取ることによりモータパルスから原稿の長さを検知する。
プルアウトローラー12および中間ローラー14の駆動により位置決め部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、位置決め部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原稿を読取部へ送り込む処理時間の短縮が図られている。
原稿先端が読取入口センサー15により検出されると、読取入口ローラー16の上下ローラー対のニップに原稿先端が進入前に、原稿搬送速度を読取搬送速度と同じにするために減速を開始する。これと同時に、読取モータ103を正転駆動して読取入口ローラー16、読取出口ローラー23、CIS出口ローラー27を駆動する。原稿の先端をレジストセンサー17にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、第1読取搬送部Eにおいて、第1読取部20の手前で一時停止するとともに、本体制御部111にI/F回路107を介して位置決め停止信号を送信する。
続いて本体制御部111より読取開始信号を受信すると、位置決め停止していた原稿は、読取位置に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取モータのパルスカウントにより検出された原稿先端が読取部に到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が、第1読取部20を原稿後端が抜けるまで送信される。
片面原稿読取の場合には、第1読取搬送部Eを通過した原稿は第2読取部25を経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙センサー24により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104を正転駆動して排紙ローラー28を反時計方向に回転させる。また、排紙センサー24による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラー28の上下ローラー対のニップから抜ける直前に排紙モータ駆動速度を減速させて、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さない様に制御される。
両面原稿読取の場合には、排紙センサー24にて原稿先端を検知してから読取モータ103のパルスカウントにより第2読取搬送部Fにおいて、第2読取部25に原稿先端が到達するタイミングで第2読取部25に対してコントローラー部100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が読取部を原稿後端が抜けるまで送信される。第2読取ローラー26は第2読取部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取部におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。
図4は同シート搬送装置の第2読取部の電気回路の要部を示すブロック図である。第2読取部25は、LEDアレイ、蛍光灯、あるいは冷陰極管などからなる光源部200を有している。また、主走査方向(原稿幅方向に対応する方向)に並ぶ複数のセンサーチップ201、それぞれのセンサーチップ201に個別に接続された複数のOPアンプ回路202、それぞれのOPアンプ回路202に個別に接続された複数のA/Dコンバーター203も有している。さらには、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206、I/F回路207等を有している。
センサーチップ201は、等倍密着イメージセンサーと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。第2読取部25による読取位置に図示しない原稿が進入するのにさき立って、コントローラー部100から光源部200に点灯ON信号が送られる。これにより、光源部200が点灯し、その光を図示しない原稿の第2面に向けて照射する。原稿の第2面で反射した反射光は、複数のセンサーチップ201において、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読み取られる。
それぞれのセンサーチップ201で読み取られた画像情報は、OPアンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバーター203によってデジタル画像情報に変換される。これらデジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ205に一時記憶される。その後、出力制御回路206によって本体制御部111に受け入れ可能なデータ形式に変換された後、I/F回路107を経由して本体制御部111に出力される。
なお、コントローラー部100からは原稿の先端が第2読取部25による読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号や光源の点灯信号、電源等が出力されるようになっている。
以下、本実施形態に係るシート搬送装置の構成について説明する。まず、カバーユニットである給紙カバーユニット50の構成について説明する。図5は同シート搬送装置の開閉状態を示す断面図であり、(a)はカバーユニットが閉状態になった自動原稿搬送装置400を、(b)はカバーユニットが開状態に自動原稿搬送装置400を示している。給紙カバーユニット50は、図中左下の回動支点401を軸として回動し開放可能になっている。給紙カバーユニット50内には、軸が金属であるプルアウト従動ローラー52やそれを支持する板金のブラケット53が配置され、これらはグラウンドに接地しアースを取る必要がある。
図5に示すように、自動原稿搬送装置400では、給紙カバーユニット50は、開状態(図5(b))から、閉状態(図5(a))とすると、磁力を利用して装置本体の本体フレーム54固定される。すなわち、自動原稿搬送装置400の図中M付近には、磁力吸着部材であるマグネットキャッチ71を設けている。給紙カバーユニット50が閉状態となると、マグネットキャッチ71を自動原稿搬送装置400の本体フレーム54に吸着し、給紙カバーユニット50を閉状態に保持する。ここで、本体フレーム54は磁石が吸着する例えば鋼性である。
そして、プルアウト従動ローラー52のブラケット53は、導線81でマグネットキャッチ71に接続され、マグネットキャッチ71は、本体フレーム54に吸着した状態で、電気的に接続状態となる。なお、必要に応じて給紙カバーユニット50に配置された金属製の部材は、マグネットキャッチ71に電気的に接続されアースされる。
以下本発明に係るシート搬送装置に試用されるマグネットキャッチ71について説明する。
<実施形態1>
図6(a)〜(f)は同シート搬送装置の実施形態1に係るマグネットキャッチを示す図、図7は同マグネットキャッチの取付け状態を示す図である。マグネットキャッチ71は、磁石部材であるマグネット72と、2枚のヨーク部材73、73とで構成される。図6(a)に示すように、ヨーク部材73の間にマグネット72が配置されて構成される。ヨーク部材73、73は電磁鋼板で構成され、マグネット72はフェライト自磁石等で構成される。この例では、図6(b)に示すように、ヨーク部材73には穴部73a、73aが開設されている。
他方、給紙カバー51には、図6(c)、(d)に示すように、ボックス状のマグネットキャッチ取付部55が形成されている。このマグネットキャッチ取付部55は、4方向に壁部55a、55b、55c、55dが立設配置されている。また、対向する2つの壁部55a、55bには、マグネットキャッチ71を配置したとき、ヨーク部材73、73の穴部73a、73aにはまり込む突起56、56が形成されている。さらに、マグネットキャッチ取付部55の壁部55cには、導通部材60をマグネットキャッチ取付部55の上側面側に配置するスリット57が設けられている。
導通部材60は、弾性部材である金属製の板ばねを折り曲げて形成され、ブラケット53等に接続されるアース線61が配置されている。マグネットキャッチ取付部55内にマグネットキャッチ71を配置するには、図7(a)、(b)に示すように、マグネットキャッチ取付部55のスリット57から導通部材60を挿入する。そして、その後、マグネットキャッチ取付部55内にマグネットキャッチ71を挿入する。すると、マグネットキャッチ取付部55の突起56、56がヨーク部材73、73の穴部73a、73aにはまり込み、マグネットキャッチ71はマグネットキャッチ取付部55の弾性力でマグネットキャッチ取付部55内に固定される。そして、導通部材60がヨーク部材73、73に弾性的に接触して、ヨーク部材73、73と、アース線61が接続された給紙カバーユニット50内の金属部材とは電気的に導通状体となる。
実施形態1では、給紙カバーユニット50を閉状態とすると、図7(c)、(d)に示すように、給紙カバーユニット50を閉状態としたシート搬送時において、マグネット72が本体フレーム54に接触して導通状態となる。このため、給紙カバーユニット50内の金属部材がアース線61、導通部材60、マグネットキャッチ71を介して本体フレーム54に接地される。また、給紙カバーユニット50は、マグネットキャッチ71で本体フレーム54に磁力で吸着しており、がたつかない。
本実施形態では、マグネットキャッチ71は給紙カバーユニット50に対して直接位置決めされて固定されているので、給紙カバーユニット50の閉状態を安定させることができ、またマグネットキャッチと導通部材の接触も安定させることができる。
<実施形態2>
実施形態2に係るマグネットキャッチ71は、マグネット部材を導電性の素材で製造したものである。この例では、図6(g)(h)に示すように、マグネット72にマグネットキャッチ取付部55の突起56、56にはまり込む穴部72aを開設する。本実施形態では、ヨークが必要ないので、その分だけ構成を単純にすることができる。給紙カバー51は樹脂製であり、樹脂の弾性を利用し図5.5のようなマグネットキャッチの取付け方法が可能である。
<実施形態3>
実施形態3では、導通部材を磁石に吸引される素材で構成する。図8は同シート搬送装置の実施形態3に係るマグネットキャッチを示す図である。図8(a)(b)に示すように、本実施形態では、導通部材62は、例えば鋼板で構成される。導通部材62は、アース線61が接続されている。本実施形態では、図8(c)(d)に示すように、導通部材62をスリット57から挿入した後、マグネットキャッチ71をマグネットキャッチ取付部55に取付ける。これにより、導通部材62は、マグネットキャッチ71のヨーク部材73、73に磁力で吸着され、導通部材62とマグネットキャッチ71とはより確実に導通状体となる。
<実施形態4>
実施形態4では、マグネットキャッチを、マグネットキャッチ取付部に、ねじ部材を締結することにより配置するとともに、アース線を同一のねじ部材でマグネットキャッチに取付ける。図9は同シート搬送装置の実施形態4に係るマグネットキャッチを示す図、図10は同マグネットキャッチの取付け状態を示す図である。
実施形態4では、図10に示すように、ねじ部材70を用いてマグネットキャッチ71Aを給紙カバー51に固定する。このとき、アース線61には、ワッシャ61a設け、このワッシャ61aをマグネットキャッチ71にねじ部材70で接続できる。このため、マグネットキャッチ取付部58を構成する壁部58a、58b、58c、58dのうち壁部58aにねじ挿入穴59aを、壁部58bに雌ねじを形成したねじ取付穴59を形成する。また、マグネットキャッチ71Aを構成するマグネット72とヨーク部材73には、ねじ部材を貫通させる穴部72a、および穴部73a、73aを形成する。本実施形態では、導通部材を用いない分、さらに構成を単純にすることができる。
20:第1読取部
25:第2読取部
50:給紙カバーユニット(カバーユニット)
51:給紙カバー
54:本体フレーム
55:マグネットキャッチ取付部
55a、55b:壁部
56、56:突起
60:導通部材
61:アース線
71:マグネットキャッチ(磁力吸着部材)
72:マグネット(磁石部材)
73、73:ヨーク部材
73a、73a:穴部
300:画像形成装置
350:画像読取ユニット(画像読取装置)
400:自動原稿搬送装置(シート搬送装置)
特開平6−325806号公報

Claims (8)

  1. 本体フレームと、
    前記本体フレームに対して可動で開放可能に配置されたカバーユニットと、
    前記カバーユニットに備えられ、磁石部材およびヨーク部材を備え、前記本体フレームに磁力で吸着して前記カバーユニットの閉状態を保持しる磁力吸着部材と、
    前記ヨーク部材に接触し、前記カバーユニット内に配置された金属部材と導通する導通部材とを備えてなり、
    前記カバーユニットを閉状態としたとき前記カバーユニット内の金属部材を前記本体フレームと導通状態とするシート搬送装置において、
    前記カバーユニットおよび前記ヨーク部材の一方に突起を、他方に穴部を開設し、前記突起を前記穴部にはめ合わせることにより前記ヨーク部材を前記カバーユニットに直接固定したこと、
    を特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記ヨーク部材に接触する前記導通部材が弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記導通部材が前記磁石部材に吸着する素材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 本体フレームと、
    前記本体フレームに対して可動で開放可能に配置されたカバーユニットと、
    前記カバーユニットに備えられ、磁石部材およびヨーク部材を備え、前記本体フレームに磁力で吸着して前記カバーユニットの閉状態を保持しる磁力吸着部材と、
    前記ヨーク部材に接触し、前記カバーユニット内に配置された金属部材と導通する導通部材とを備えてなり、
    前記カバーユニットを閉状態としたとき前記カバーユニット内の金属部材を前記本体フレームと導通状態とするシート搬送装置において、
    前記ヨーク部材がねじ部材を締結することにより前記カバーユニットに直接固定され、前記ねじ部材で前記ヨーク部材と前記導通部材を密着させていることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 本体フレームと、
    前記本体フレームに対して可動で開放可能に配置されたカバーユニットと、
    前記カバーユニットに備えられ前記本体フレームに磁力で吸着して前記カバーユニットの閉状態を保持し、導電性を備える磁石部材からなる磁力吸着部材と、
    前記磁石部材に接触し、前記カバーユニット内に配置された金属部材と導通する導通部材とを備えてなり、
    前記カバーユニットを閉状態としたとき前記カバーユニット内の金属部材を前記本体フレームと導通状態とするシート搬送装置において、
    前記カバーユニットに突起を設け、前記磁石部材に穴部を設け、前記突起を前記穴部にはめ込むことにより、前記磁石部材が前記カバーユニットに直接固定されていることを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシート搬送装置と、前記シート搬送装置で搬送されるシートの画像を読み取る画像読取手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1から6のいずれかのシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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