JP2014123799A - 原稿読取装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿が読取センサーの読取範囲外に搬送される場合でも、読み取る画像が途切れることを防止する。
【解決手段】画像形成装置300は、搬送される原稿1の両面を読み取る第1固定読取部20、第2固定読取部25を備える。第2固定読取部25は、一端をガイドピン61、62とピン挿入穴71、72で支持され、他端に調整機構60を備える。調整機構60は、引張スプリング74と、調整ねじ75とを備え、調整ねじ75を回転させることで第2固定読取部25の位置を原稿1の搬送方向と直交する主走査方向に調整する。
【選択図】図8
【解決手段】画像形成装置300は、搬送される原稿1の両面を読み取る第1固定読取部20、第2固定読取部25を備える。第2固定読取部25は、一端をガイドピン61、62とピン挿入穴71、72で支持され、他端に調整機構60を備える。調整機構60は、引張スプリング74と、調整ねじ75とを備え、調整ねじ75を回転させることで第2固定読取部25の位置を原稿1の搬送方向と直交する主走査方向に調整する。
【選択図】図8
Description
本発明は、搬送される原稿の画像を読み取る読取手段を備えた原稿読取装置、およびこの原稿読取装置を備える画像形成装置に関する。
一度の原稿搬送で表面と裏面を同時に読み取る、いわゆる1パス両面読取方式の原稿読取装置では、読取センサーに対する搬送原稿の搬送位置が機器によって異なることがある。このように読取センサーの配置位置が異なると、読み取った画像には位置ずれが発生する。これに対処するため、読み取った画像データに位置ずれ分を補正することで、位置ずれを抑える技術が知られている。
また、原稿の裏面の画像を読み取るCIS(Contact Image
Sensor)で構成された裏面読取センサーの読取ライン角度に対して搬送原稿の搬送角度がずれていると、読み取った画像に傾きが生じてしまう。このため、機械的に読取センサーを回動させ、搬送原稿に対する読取ラインの角度を調整し、画像の傾きを抑える技術が知られている。
Sensor)で構成された裏面読取センサーの読取ライン角度に対して搬送原稿の搬送角度がずれていると、読み取った画像に傾きが生じてしまう。このため、機械的に読取センサーを回動させ、搬送原稿に対する読取ラインの角度を調整し、画像の傾きを抑える技術が知られている。
特許文献1には、CISによって読み取った画像の傾きを低減するため、斜行した原稿に対して、読取手段の読取ラインの配置方向を、読取手段の原稿搬送方向と直行する方向の一端部を支点として、他端部側を揺動させて調整する技術が開示されている。
しかし、従来の技術では、読取センサーの主走査方向における読取範囲内に原稿が搬送されることが前提条件であり、読取範囲外に原稿が搬送された場合には、画像が途切れてしまう。今後、対応原稿サイズが大きくなり、12インチ幅等のように幅広になったとき、従来使用されている読取センサーは、その読み取り幅に余裕がないため、調整が難しいという問題がある。
また、特許文献1に記載のものは、原稿が読取範囲外に搬送されるような場合に画像が途切れてしまうという問題は解決できない。
本発明は上述の点にかんがみてなされたものであり、原稿が読取センサーの読取範囲外に搬送される場合でも、読み取る画像が途切れることを防止することができる原稿読取装置、および画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る原稿読取装置は、搬送される原稿の画像を読み取る読取手段を備えた原稿読取装置において、前記読取手段の位置を調整する調整手段を備え、前記調整手段は前記原稿の搬送方向と直交する方向の位置を調整することを特徴とする。
本発明によれば、原稿が読取センサーの読取範囲外に搬送される場合でも、読取センサーの位置を主走査方向に動かすことができ、原稿の読み取り画像が途切れるのを防止することができる。
本発明を実施するための形態に係る原稿読取装置、および画像形成装置について説明する。本発明の実施形態に係る原稿読取装置は、原稿が読取センサーの読取範囲外に搬送される状態であった場合、搬送原稿に対する読取センサーを主走査方向に位置調整できるようにして、読取センサーで読み取る原稿画像の途切を防ぐことを特徴としている。
<実施形態1>
実施形態1に係る画像形成装置について説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態1に係る画像形成装置の概略構成図である。実施形態1に係る画像形成装置300は、被読取原稿を搬送し所定の速度で搬送しながら画像読取を行う原稿読取装置を備える。
実施形態1に係る画像形成装置について説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態1に係る画像形成装置の概略構成図である。実施形態1に係る画像形成装置300は、被読取原稿を搬送し所定の速度で搬送しながら画像読取を行う原稿読取装置を備える。
まず、実施形態1に係る画像形成装置300の基本的な構成について説明する。以下実施形態1に係る画像形成装置300は自動的に原稿を搬送して原稿を読み取る原稿読取装置を備えた複写機であるとして説明する。画像形成装置300は、画像形成手段としての画像形成部310と、転写紙給紙装置340と、原稿読取ユニット350とを備えている。原稿読取装置としての原稿読取ユニット350は、画像形成部310の上に固定されたスキャナー部370と、このスキャナー部370の上に配置された原稿搬送装置である原稿自動搬送装置360とを備えて構成されている。
転写紙給紙装置340は、給紙部341に多段に配置された2つの転写紙給紙カセット342、342から記録媒体である転写紙を送り出す転写紙送出ローラ343、送り出された転写紙を分離して転写紙給紙路344に供給する転写紙分離ローラ345を備える。また、転写紙給紙装置340は、転写紙給紙カセット342内の転写紙を画像形成部310内の本体側転写紙給紙路337内に給紙する。
画像形成部310は、光書込装置302、4つのプロセスユニット303K、303Y、303M、303C、転写ユニット324、紙搬送ユニット328、レジストローラ対333、定着装置334等を備える。また、画像形成部310は、スイッチバック装置336、本体側転写紙給紙路337を備える。プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、それぞれ感光体304K、304Y、304M、304Cを備える。プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、それぞれ黒(K)、イエロー(Y)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色のトナー像を作成する。
光書込装置302は、内部に配置された図示しないレーザーダイオードやLED(Light Emitting Diode)等の光源を駆動して、4つの感光体304K、304Y、304M、304Cに向けてレーザー光を照射する。光書込装置302は、原稿読取ユニット350で読み取った原稿の画像データに基づいて各感光体304K、304Y、304M、304Cに照射するレーザー光を制御する。この照射により、感光体304K、304Y、304M、304Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像され、原稿の両面に記載された画像が転写紙に複写される。
プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、それぞれ、感光体304K、304Y、304M、304Cとその周囲に配置される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものして構成される。これらは、画像形成装置本体の画像形成部310に対してそれぞれ着脱可能になっている。プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cは、感光体304K、304Y、304M、304Cの周囲に、帯電装置、現像装置、ドラムクリーニング装置、除電ランプ等を配置して構成される。画像形成装置300では、4つのプロセスユニット303K、303Y、303M、303Cを、中間転写ベルト325に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配置した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
プロセスユニット303K、303Y、303M、303Cの下方には、転写ユニット324が配置されている。転写ユニット324は、複数のローラによって張り渡した中間転写ベルト325を、感光体304K、304Y、304M、304Cに接触させながら図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体304K、304Y、304M、304Cと、中間転写ベルト325とが接触するK、Y、M、C用の一次転写ニップが形成される。K、Y、M、C用の一次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配置された一次転写ローラによって中間転写ベルト325を感光体304K、304Y、304M、304Cに向けて押し付けている。
これら一次転写ローラには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、K、Y、M、C用の一次転写ニップには、感光体304K、304Y、304M、304C上のトナー像を中間転写ベルト325に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK、Y、M、C用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト325のおもて面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト325のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット324の図中下方には、紙搬送ベルト329を備える紙搬送ユニット328が設けられている。これにより、中間転写ベルト325のおもて面と、紙搬送ベルト329のおもて面とが接触する二次転写ニップが形成されている。
この二次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対333が配置されている。また、レジストローラ対333のレジストニップの入口付近には、図示しないレジストローラセンサーが配置されている。転写紙給紙装置340からレジストローラ対333に向けて搬送されてくる転写紙は、その先端が図示しないレジストローラセンサーに検知された所定時間後に転写紙の搬送が一時停止し、レジストローラ対333のレジストニップに先端を突き当てる。この結果、転写紙の姿勢が修正され、画像形成との同期をとる準備が整う。
転写紙の先願がレジストニップに突き当たると、レジストローラ対333は、転写紙を中間転写ベルト325上の4色トナー像に同期させ得るタイミングでローラ回転駆動を再開して、転写紙を二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップ内では、中間転写ベルト325上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙に一括二次転写され、転写紙の白色と相まってフルカラー画像となる。二次転写ニップを通過した転写紙は、中間転写ベルト325から離間して、紙搬送ベルト329のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置334へと搬送される。
定着装置334に搬送された転写紙は、定着装置334内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着された後、定着装置334から排紙ローラ対335に送られた後、機外の排紙トレイ301へと排出される。
図1において、紙搬送ユニット328および定着装置334の下には、転写紙反転装置であるスイッチバック装置336が配置されている。これにより、原稿読取ユニット350で読み取られた原稿の両面の画像が転写紙の両面に印刷することができる。両面印刷を行う場合には、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙の搬送路が、切換爪によってスイッチバック装置336側に切り替えられ、そこで転写紙は反転されて再び二次転写ニップに進入する。そして、転写紙のもう片面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ301上に排紙される。
画像形成部310の上のスキャナー部370や、スキャナー部370上の原稿自動搬送装置360からなる原稿読取ユニット350は、後述する固定読取部である第1固定読取部20および第2固定読取部25と、固定読取部や移動読取部372とを有している。移動読取部372は、原稿1に接触するように原稿読取ユニット350のケーシング上壁に固定された第2コンタクトガラス371の直下に配置されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第2コンタクトガラス371上に配置された原稿1の下面で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、原稿読取ユニット350に固定された画像読取センサー373で受光する。
一方、原稿読取ユニット350は固定読取部として、スキャナー部370の内部に配置された第1固定読取部20と、原稿自動搬送装置360内に配置された後述する第2固定読取部25とを有している。光源、CIS等の画像読取センサーなどを有する第1固定読取部20は、原稿1に接触するようにスキャナー部370のケーシング上壁に固定された第1コンタクトガラス374の直下に配置されている。そして、原稿自動搬送装置360によって搬送される原稿1が第1コンタクトガラス374上を通過する際に、光源から発した光を原稿1の第1面での反射により画像を読み取る。また、第2固定読取部25は、第1固定読取部20を通過した後の原稿1の第2面を読み取る。
次に原稿読取ユニット350について説明する。原稿読取ユニット350は、上述のように原稿自動搬送装置360とスキャナー部370とを備えて構成されている。スキャナー部370には、移動読取部372と、第1固定読取部20とが、原稿自動搬送装置360には、第2固定読取部25が配置されている。図2は同画像形成装置に使用される原稿読取装置をスキャナー部370の上部とともに示す断面図である。
原稿自動搬送装置360は、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排紙部G、スタック部Hを備える。原稿セット部Aは、原稿1の束が配置される。分離給送部Bは設置された原稿1の束から一枚ずつ原稿1を分離して給送する。レジスト部Cは、給送された原稿を一次突き当てて整合するとともに、整合後の原稿を引き出し、ターン部Dに搬送する。
ターン部Dは搬送される原稿を反転させて、原稿セット部Aで上側に向けられた原稿1の表面である第1面を第1固定読取部20での読み取り側(下方)に向けつつ搬送する。第1読取搬送部Eは、原稿1の第1面を、第1コンタクトガラス374の下方から読取を行わせる。第2読取搬送部Fは、読取後の原稿の裏面である第2面の画像を読み取る第2固定読取部25を備える。排紙部Gは、表裏の読取が完了した原稿を機外に排出する。スタック部Hは、読取完了後の原稿を積載保持する。
図3は同原稿読取装置の制御系を示すブロック図である。原稿自動搬送装置360は、ピックアップモータ101、給紙モータ102、読取モータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、I/F回路107、本体操作部108プルアウトモータ113、読取入口モータ114を備える。また原稿自動搬送装置360は、一連の動作を制御するコントローラ100等を備えている。
原稿セット部Aは、読取を行うべき原稿1の束を設置する可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2を備える。原稿テーブル2上には、原稿1の第1面を上向きにセットする。さらに原稿1の巾方向を図示しない規正部材で搬送方向と直行する方向で位置決めを行う。原稿1の束が設置されたことは、セットフィラー4、セットセンサー5で検知され、I/F回路207で本体制御部111に送信される。さらに原稿テーブル2に設けられた原稿長さ検知センサー30または検知センサー31により原稿の搬送方向長さの概略が判定される。これらの検知センサー30、31は、少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なように配置される。また、この検知センサー30、31としては、反射型センサーまたは、原稿1枚でも検知可能なアクチェーター・タイプのセンサーが用いられる。
可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ105により図2中のa、b方向に上下動可能とさり、給紙準備動作を行う際には、底板上昇モータ105を正転させて原稿1の束の最上面がピックアップローラー7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。
適正位置センサー8は、可動原稿テーブル3が上昇し過ぎたことを検出して原稿1の束の上面が適正な給紙高さに保たれていることを検出する。適正位置センサー8がONになったら底板上昇を停止し、給紙を繰り返すことで原稿上面位置が下がる。一方、適正位置センサー8がOFFとなったら、底板を上昇させて適正位置センサー8が再びONするように制御を繰り返すことにより、常に原稿1の束上面位置を給紙に適した高さに維持する。
セットされた原稿が全て給紙されるなどの際には、シート積載準備動作として底板上昇モータ105を正転させて次の原稿1の束をセットできるようにホームポジション位置へと可動原稿テーブル3を下降させる。
ピックアップローラー7は、ピックアップモータ101によりカム機構で図2中のc、d方向に動作するとともに、可動原稿テーブル3が上昇し可動原稿テーブル3上の原稿上面により押されてc方向に上がり、適正位置センサー8により上限を検知可能となっている。本体操作部108で両面モードか片面モードかを指定した後、プリントキーが押下され、本体制御部111からI/F回路107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が送信される。すると、ピックアップローラー7は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。
ここで両面モードか片面モードかを設定する際、原稿テーブル2上にセットされた全ての原稿に対して同じように設定することができる(1枚目、2枚目、・・・n枚目)。また、それぞれの原稿に対して異なる設定をしても良い(全10枚の原稿中、1枚目と10枚目は両面モード、その他は片面モード等)。
給紙ベルト9は給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラー10は給紙モータ102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。さらに詳しく説明すると、リバースローラー10は給紙ベルト9と所定圧で接し、給紙ベルト9との直接接している時、または原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りする。そして、万が一原稿が2枚以上、給紙ベルト9とリバースローラー10の間に侵入した時は、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなるように設定されている。すると、リバースローラー10は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをし、重送が防止される。
給紙ベルト9とリバースローラー10との作用により1枚に分離された原稿1は給紙ベルト9によってさらに送られ、突き当てセンサー11によって先端が検知されさらに進んで停止しているプルアウトローラー12に突き当たる。その後前出の突き当てセンサー11の検知から所定量定められた距離だけ送られ、結果的には、プルアウトローラー12に所定量たわみを持って押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させることにより、給紙ベルト9の駆動が停止する。この時、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラー7を原稿上面から退避させ、原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送る。これにより、原稿先端は、プルアウトローラー12の上下ローラ対のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。
プルアウトローラー12は、前記スキュー補正機能を有するとともに、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためのローラで、給紙モータ102の逆転により駆動される。またこの時(給紙モータ102逆転時)、プルアウトローラー12と中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラー7と給紙ベルト9は駆動されていない。
原稿幅センサー13は奥行き方向に複数個が並べられ、プルアウトローラー12により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突き当てセンサー11で読み取ることによりモータパルスから原稿の長さを検知する。
プルアウトローラー12および中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原稿を読取部へ送り込む処理時間の短縮が図られている。
原稿の先端が読取入口センサー15で検出されると、読取入口ローラ16の上下ローラ対のニップに原稿先端が進入する前に、原稿搬送速度を読取搬送速度と同じ速さにする。このために減速を開始すると同時に、読取モータ103を正転駆動して読取入口ローラ16、読取出口ローラ23、CIS出口ローラ27を駆動する。原稿の先端をレジストセンサー17にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、第1固定読取部20の手前で一時停止するとともに、本体制御部111にI/F回路107を介して停止信号を送信する。
続いて本体制御部111より読取開始信号を受信すると、停止していた原稿は、読取位置に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取モータ103のパルスカウントにより検出された原稿先端が読取部に到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が、第1読取部を原稿後端が抜けるまで送信される。
片面原稿読取の場合には、第1読取搬送部Eを通過した原稿は第2読取部を経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙センサー24により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104を正転駆動して排紙ローラ28を反時計方向に回転させる。また、排紙センサー24による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラ28の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙モータ駆動速度を減速させて、原稿排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さないように制御される。
両面原稿を読み取る場合には、排紙センサー24で原稿先端を検知してから読取モータ103のパルスカウントにより第2固定読取部25に原稿先端が到達するタイミングで、第2固定読取部25に対してコントローラ100からゲート信号が送信される。このゲート信号は、副走査方向の有効画像領域を示すものであり、読取部を原稿後端が抜けるまで送信される。第2読取ローラ26は第2固定読取部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取部におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。
図3は第2固定読取部25の電気回路の要部を示すブロック図である。同図に示すように、第2固定読取部25は、LEDアレイ、蛍光灯、あるいは冷陰極管などからなる光源部200を有している。また、主走査方向(原稿幅方向に対応する方向)に並ぶ複数のセンサーチップ201、それぞれのセンサーチップ201に個別に接続された複数のOPアンプ回路202、それぞれのOPアンプ回路202に個別に接続された複数のA/Dコンバーター203も有している。さらには、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206、I/F回路207なども有している。
センサーチップ201は、等倍密着イメージセンサーと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。第2固定読取部25による読取位置に図示しない原稿が進入するのに先立って、コントローラ100から光源部200に点灯ON信号が送られる。これにより、光源部200が点灯し、その光を図示しない原稿の第2面に向けて照射する。原稿の第2面で反射した反射光は、複数のセンサーチップ201において、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読み取られる。それぞれのセンサーチップ201で読み取られた画像情報は、OPアンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバーター203によってデジタル画像情報に変換される。
これらデジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ205に一時記憶される。その後、出力制御回路206によって本体制御部111に受け入れ可能なデータ形式に変換された後、I/F回路207を経由して本体制御部111に出力される。なお、コントローラ100からは原稿の先端が第2固定読取部25による読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号や光源の点灯信号、電源等が出力されるようになっている。なお、第1固定読取部20も同様の構成を備える。
次に実施形態1に係る画像形成装置の第2固定読取部25の取り付けについて説明する。図5は同原稿読取装置の内部構造を示す斜視図、図6は同原稿読取装置の内部構造を示す拡大斜視図、図7は同原稿読取装置の内部構造を示す拡大斜視図である。
図5に示すように、画像形成装置300の原稿自動搬送装置360内には、フレーム50が配置されている。このフレーム50は、前側板51と後側板52とを備えて構成される。第1固定読取部20は、前側板51と後側板52とに掛け渡されて配置されている。第2固定読取部25は、前側板51と後側板52の間で読み取る原稿1の搬送方向と直交する第2固定読取部25の主走査方向(図5中矢印K)に所定距離だけ移動可能である。
図6に示すように、第2固定読取部25は、第2固定読取部25の一方側である後側板52側に2本のガイドピン61、62を備え、また、後側板52は、このガイドピン61、62を挿入できる2つのピン挿入穴71、72を備える。ガイドピン61、62をピン挿入穴71、72に差し込んで第2固定読取部25を後側板52に保持している。ピン挿入穴71、72は、ガイドピン61、62が挿入された状態で原稿1の幅方向に移動できる深さ寸法を備える。これにより、第2固定読取部25は、主走査方向に位置変更可能かつ原稿1の搬送方向にはその位置が固定される状態となる。
ここで、ガイドピン61、62は、第2固定読取部25が最も手前側に移動したときにも、前側板51と後側板52の間から落下しないように、第2固定読取部25の移動距離よりも大きい長さ寸法を備える。
また、第2固定読取部25は、第2固定読取部25の他方側である前側板51側において、第2固定読取部25の主走査方向の位置を調整する調整手段である調整機構60を備える。
図7に示すように、第2固定読取部25には、後側板52側の端部に向けて延長配置されたホルダー部63が形成され、後側板52には、開口54とこの開口54の下端部から外側に向けて延長さ、ホルダー部63が上面に設置できる配置板部73とを備える。
また、配置板部73には、ホルダー部63を配置板部73に固定する取付ねじ76、およびホルダー部63を配置板部73に主走査方向に移動可能に保持する段付ねじ77がねじ込まれる雌ねじ部(図示していない)が形成されている。また、ホルダー部63には、取付ねじ76、段付ねじ77が挿入できる2つの長穴65、66が形成されている。長穴65、66は、その長手方向寸法で第2固定読取部25における主走査方向の移動可能寸法を定める。
また、配置板部73の外側端部には、上方に向けて突出形成された突起部78が形成されており、この突起部78と第2固定読取部25との間には引張スプリング74配置され、第2固定読取部25を常時外側に引き寄せている。また、後側板52には、第2固定読取部25の後側板52側端部に接触して後側板52の位置を調整する調整ねじ75をねじ込むねじ穴55(図9参照)が形成されている。ねじ穴55にねじ込まれた調整ねじ75の先端が第2固定読取部25に接触して、調整ねじ75の後側板52へのねじ込み量で後側板52に対する第2固定読取部25の位置を調整する。ここで、取付ねじ76および引張スプリング74は第2固定読取部25の主走査方向の位置を調整する調整手段を構成する。
なお、ホルダー部63の上面には第2固定読取部25の等間隔に複数設けた目盛り線を備える目盛り部64が、配置板部73の上面には三角形状の目印79が表示されている。この目印79が目盛り部64のどの目盛り線位置に配置されるかにより第2固定読取部25の移動量を細かく認識できる。以上の構造を備えるため、第2固定読取部25は、長穴65、66の長さの範囲だけ第2固定読取部25を主走査方向に移動させることができる。
次に、第2固定読取部25の主走査方向の位置の調整について説明する。第2固定読取部25の位置を調整するには、まずホルダー部63を配置板部73に固定している取付ねじ76を緩め、第2固定読取部25を移動可能な状態にする。このとき、長穴65に配置されているのは段付ねじ77であるため、調整ねじ75を緩めなくとも第2固定読取部25を自由に移動させることができる。
次に、調整ねじ75の前側板51に対するねじ込み量を調整する。これにより、第2固定読取部25を所望の位置に配置する。その後、取付ねじ76を締め付けて第2固定読取部25の位置を固定する。このとき、第2固定読取部25の後側板52側では、ピン挿入穴71、72に配置されたガイドピン61、62が移動するが、ガイドピン61、62は調整機構60の調整可能距離より十分な長い寸法を備えるため、ピン挿入穴71、72から抜け落ちることはない。また、第2固定読取部25は、引張スプリング74で外側に引き寄せられているため、第2固定読取部25は調整ねじ75の移動に追従して移動する。
ここで、例えば図8(a)に示すように、原稿自動搬送装置360で、原稿1が第2固定読取部25の読取範囲よりも奥側に搬送される場合には以下の調整を行う。すなわち、調整ねじ75を締め込み、例えば図9(c)に示した状態から同図(b)、(a)に示すように、第2固定読取部25を奥側に移動させる。このとき、調整ねじ75の先端が第2固定読取部25を押し、第2固定読取部25を奥側に移動させる。これにより、図8(b)に示すように、第2固定読取部25の読み取り範囲に原稿1が搬送されるようにできる。
また、図8(c)のように、原稿自動搬送装置360で原稿1が第2固定読取部25の読取範囲よりも手前側に搬送される場合、以下の調整を行う。すなわち、調整ねじ75をゆるめ、例えば図9(a)に示した状態から同図(b)、(c)に示した状態のように、第2固定読取部25を手前側に移動させる。このとき、調整ねじ75の先端が第2固定読取部25から離間するにつれ、引張スプリング74が第2固定読取部25を引き寄せ、第2固定読取部25を調整ねじ75の先端に押し付ける。このため、第2固定読取部25が手前側に移動する。これにより、図8(b)に示すように、第2固定読取部25の読み取り範囲に原稿1が搬送されるようにできる。
なお、第2固定読取部25を移動させる量は、第2固定読取部25の目盛り部64と、目印79とにより表示され、微小な量の調整を簡単に行うことができる。また、第2固定読取部25は、2本のガイドピン61、62と、ピン挿入穴71、72とにより保持されているので、原稿1の搬送方向に対して傾くことはない。そして、以上のような調整を行い第2固定読取部25の位置を決定したら、取付ねじ76を再び締め付けてホルダー部63を配置板部73に固定して調整は終了する。
以上のように、実施形態1に係る画像形成装置300よれば、原稿1が第2固定読取部25の読取範囲外に搬送される場合でも、第2固定読取部25の位置を主走査方向に動かすことができ、原稿1の読み取り画像が途切れるのを防止することができる。
1:原稿
50:フレーム
51:前側板
52:後側板
54:開口
55:ねじ穴
60:調整機構(調整手段)
61、62:ガイドピン
63:ホルダー部
64:目盛り部
65、66:長穴
71、72:ピン挿入穴
73:配置板部
74:引張スプリング
75:調整ねじ
76:取付ねじ
77:段付ねじ
78:突起部
79:目印
50:フレーム
51:前側板
52:後側板
54:開口
55:ねじ穴
60:調整機構(調整手段)
61、62:ガイドピン
63:ホルダー部
64:目盛り部
65、66:長穴
71、72:ピン挿入穴
73:配置板部
74:引張スプリング
75:調整ねじ
76:取付ねじ
77:段付ねじ
78:突起部
79:目印
Claims (7)
- 搬送される原稿の画像を読み取る読取手段を備えた原稿読取装置において、
前記読取手段の位置を調整する調整手段を備え、
前記調整手段は前記原稿の搬送方向と直交する方向の位置を調整することを特徴とする原稿読取装置。 - 前記読取手段は、前記原稿の第1面を読み取る第1読取手段と、前記原稿の第2面を読み取る第2読取手段とを含み、前記第1読取手段または第2読み取り手段に前記調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
- 前記調整手段は、前記読取手段を引っ張る引張スプリングと、前記読取手段に接触して前記読取手段を移動させる調整ねじと備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原稿読取装置。
- 前記調整手段は、前記読取手段の位置を示す目盛り線を前記原稿の搬送方向と直交する方向に複数設けた目盛り部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
- 前記調整手段は、前記読取手段の一方に配置され装置本体に挿入できるガイドピンと、前記読取手段の他方に配置された前記調整手段を備え、前記ガイドピンの長さが前記調整手段の調整可能距離よりも大であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
- 前記読取手段に前記原稿を搬送する原稿搬送装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
- 請求項6に記載の原稿読取装置と、前記原稿読取装置で読み取った画像に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012277710A JP2014123799A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | 原稿読取装置、および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012277710A JP2014123799A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | 原稿読取装置、および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014123799A true JP2014123799A (ja) | 2014-07-03 |
Family
ID=51403980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012277710A Pending JP2014123799A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | 原稿読取装置、および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014123799A (ja) |
-
2012
- 2012-12-20 JP JP2012277710A patent/JP2014123799A/ja active Pending
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