JP2011010008A - 原稿読取装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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隆 藤井
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靖夫 小数賀
Tatsuaki Nagano
竜明 長野
Takeshi Akai
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Abstract

【課題】異物除去を必要十分な時間で効果的に行い、異物が画像へ与える悪影響を抑止することができる原稿読取装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】読取位置でプラテンガラス47を介して原稿MSの読み取りを行う原稿読取装置において、原稿読取動作時にはプラテンガラス47を第一固定読取部43の被写界深度外に移動させ、非原稿読取動作時にはプラテンガラス47を第一固定読取部43の被写界深度内且つガイドベルト47表面近傍の吸着可能領域内に移動させるガラス接離機構と、第一固定読取部43の読取結果に応じてプラテンガラス47及び/又はガイドベルト97上に付着する異物の原稿画像への悪影響の有無を検知する異物検知部103とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、シートスルー方式の原稿読取装置、及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
原稿読取装置として、自動原稿搬送装置で原稿を搬送しながら、固定された読取手段により画像を読み取る、所謂シートスルー方式の原稿読取装置が知られている。この原稿読取装置においては、読取手段を覆う透光部材たるプラテンガラス等に原稿を接触させないことによって、原稿上の粘着系異物がプラテンガラスに付着するのを抑止する構成が知られている。また、この原稿読取装置においては、プラテンガラス等の表面に存在する浮遊系異物に読取手段の焦点が合わないようしたり、浮遊系異物を除去したりすることにより、浮遊系異物による画像への影響を抑止する構成が知られている。
例えば、特許文献1には、浮遊系異物が滞留する位置に読取手段の焦点が合わないように光学系を設定する手段や、また浮遊する異物を吹き飛ばすための送風手段を備えた原稿読取装置が記載されている。
しかしながら、浮遊系異物に読取手段の焦点が合わないようにする構成では、異物の存在有無を明確に確認することができない。そのために、異物を除去する異物除去手段を常に又は定期的に一定時間稼働させなければならず、時間や電力を浪費してしまう問題があった。また、読取手段がプラテンガラスの下にある構成では、プラテンガラス上に落下してくるゴミに対して送風手段を用いて風を送っても、浮遊系異物は非常に小さいために風圧を受けにくく、プラテンガラス上の異物を除去する効果が小さい。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的は、異物除去を必要十分な時間で効果的に行い、異物が画像へ与える悪影響を抑止することができる原稿読取装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、被写体からの反射光に基づいて情報を読み取る読取部材と、該読取部材の被写界深度内に原稿を案内する案内部材と、該読取部材と該案内部材との間に設置される透光部材とを備え、読取位置で透光部材を介して原稿の読み取りを行う原稿読取装置において、上記案内部材表面近傍の物体を該案内部材表面に吸着させる吸着手段と、上記案内部材及び/又は上記透光部材上の異物を清掃する清掃手段と、原稿読取動作時には該透光部材を該読取部材の被写界深度外に移動させ、非原稿読取動作時には該透光部材を該読取部材の被写界深度内且つ該案内部材表面近傍の吸着可能領域内に移動させる透光部材移動手段と、該読取部材の読取結果に応じて該透光部材及び/又は該案内部材上に付着する異物の原稿画像への悪影響の有無を検知する異物検知手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の画像読取装置において、上記清掃手段は、原稿読取動作が禁止状態に移行された非原稿読取動作時に清掃動作に入ることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の原稿読取装置において、上記清掃手段は、上記異物検知手段による検知結果に基づいて清掃動作を終了することを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3の原稿読取装置において、上記清掃手段は所定の最大清掃時間を超えても上記異物検知手段によって異物を除去できていないことが検知された場合には清掃動作を終了し、上記検知結果を報知する報知手段を備えることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の原稿読取装置において、上記案内部材は略均一の白色ガイドベルトであり、上記異物検知手段は、上記読取部材から取得される情報の中から画素毎にピーク値を検知し、この検知結果が所定の許容値未満である画素が存在するか否かにより、異物の原稿画像への悪影響の有無を判定することを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5の原稿読取装置において、上記異物検知手段は、上記読取部材の調整動作を行う間に平行して行われることがあることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の原稿読取装置において、上記異物検知手段による異物検知は、原稿束の連続読取動作を開始する直前に行われることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の原稿読取装置において、上記異物検知手段による異物検知は、電源投入時に行われることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の原稿読取装置において、上記異物検知手段による異物検知は、ユーザーによる指示をトリガとして行われることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の原稿読取装置において、上記異物検知手段は、検知した異物が上記透光部材上に存在するものか、上記案内部材上に存在するものかを判別することを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項10の原稿読取装置において、上記異物検知手段による検知結果に応じてユーザー又はサービス担当者に対する警告の内容を変化させることができる報知手段を備えていることを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の原稿読取装置において、上記透光部材移動手段は、上記清掃手段による清掃後に透光部材を被写界深度外となる所定の基準位置への移動を開始し、上記異物検知手段が所定の判定基準を満たすことを検知した場合には該透光部材が該基準位置に到達する前であっても、該透光部材の移動を終了することがあることを特徴とするものである。
請求項13の発明は、請求項12の原稿読取装置において、上記異物検知手段は、上記透光部材が被写界深度外となる所定の基準位置への移動を完了した時点で、該透光部材及び/又は上記案内部材上に付着する異物の原稿画像への悪影響の有無を検知し、この検知結果が所定の判定基準を満たさない場合には新たな原稿読取動作を禁止することを特徴とする原稿読取装置。
請求項14の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13の原稿読取装置において、上記透光部材移動手段は、清掃動作のために上記透光部材を案内部材の吸着可能領域内へ移動させる際、該透光部材が吸着可能領域内に到達する前であっても、上記読取部材の被写界深度に対して所定の距離だけ近づいた時点で、異物検知手段による検知結果が所定の判断基準未満であることを検知した場合に清掃動作を終了することがあることを特徴とするものである。
請求項15の発明は、原稿を搬送しながら該原稿の画像を読み取る原稿搬送読取手段と、該原稿搬送読取手段で読み取った画像を記録材に形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置において、上記原稿搬送読取手段として、請求項1乃至14の原稿読取装置を用いることを特徴とするものである。
本発明においては、非原稿読取動作時には、透光部材が読取部材の被写界深度内、且つ案内部材近傍の吸着可能領域内に位置する。このとき透光部材上に異物があっても、この異物は案内部材の吸着可能領域内にあるため、案内部材に吸着され清掃手段によって除去される。また、このとき透光部材は読取部材の被写界深度内にあるため、異物検知手段は透光部材上の異物の残存状況を読取部材から取得することができ、この読取結果に応じて異物の原稿画像への悪影響の有無を検知することができる。よって、清掃手段はこの異物検知手段からの検知結果を基に異物の除去を必要十分な時間で行うことが可能となる。原稿読取動作時には、透光部材及び案内部材上の異物を確実に除去した状態で原稿の読み取りを行うことができる。さらに、本発明においては、原稿読取動作中に異物が透光部材上に落下した場合でも、透光部材が読取部材の被写界深度外にあるため、透光部材上の異物に読取部材の焦点が合わず、異物の画像への悪影響を抑止することができる。
本発明は、異物除去を必要十分な時間で効果的に行い、異物が画像へ与える悪影響を抑止することができる原稿読取装置及びこれを用いた画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
本実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機の画像形成ユニットの内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 同複写機のスキャナとADFの構成を示す斜視図。 ADFの要部構成をスキャナの上部とともに示す拡大構成図。 ADF及びスキャナの電気回路の一部を示すブロック図。 ADFの第二固定読取部の電気回路の要部を示すブロック図。 原稿読取時の第一固定読取部の周辺を示す構成図。 原稿読取時の第一固定読取部の構成を示す部分拡大構成図。 非原稿読取時の第一固定読取部の周辺を示す構成図。 非原稿読取時の第二固定読取部の構成を示す部分拡大構成図。 クリーニングブレードを設置した第一固定読取部周辺の構成を示す概略構成図。 除電ブラシを設置した第一固定読取部周辺の構成を示す概略構成図。 ガラス接離機構の構成を示す概略構成図。 (a)は、ガラス接離機構の構成を示す一部拡大正面図、(b)は一部拡大右側面図。 異物検知制御について説明するフローチャート。 異物影響範囲検知制御について説明するフローチャート。 プラテンガラスを基準位置に移動させるときのためのフローチャート。 清掃動作について説明するフローチャート。 プラテンガラスの上面の位置を説明する構成図。 異物による画像への悪影響が許容できないことを検知した場合に、異物の存在箇所を判別してアラートを変更するためのフローチャート。
以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、本複写機を示す概略構成図である。図1に示すように、この複写機は、原稿MSの画像を読み取るための原稿読取装置たる原稿搬送読取ユニット1と、原稿搬送読取ユニット1で取得された画像データを基に画像形成を行う画像形成手段たる画像形成ユニット2と、画像形成ユニット2に記録材たる転写紙を給紙する給紙ユニット30とを備えている。
はじめに、上記画像形成ユニット2の構成について説明する。図2は、画像形成ユニットの内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。図1及び図2に示すように、上記画像形成ユニット2は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナー像を形成する4つのプロセスユニット3K、Y、M、Cを備えている。以下添字K、Y、M、Cはブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色をそれぞれ示す。このプロセスユニット3K、Y、M、Cは、それぞれ各色のトナー像を担持する像担持体である感光体4K、Y、M、Cを備えている。これら各感光体4K、Y、M、Cの周囲には、各感光体4表面を一様に帯電する帯電装置5K、Y、M、Cや、各感光体4表面に形成される静電潜像を現像する現像装置6K、Y、M、Cや、トナー像転写後の各感光体4表面をクリーニングする感光体クリーニング装置7K、Y、M、C等を備えている。プロセスユニット3K、Y、M、Cは、それぞれ、感光体4K、Y、M、Cとその周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成ユニット2本体に対して着脱可能になっている。
また、画像形成ユニット2は、各感光体4K、Y、M、Cの一様に帯電された表面に画像情報に応じたレーザ光を照射して静電潜像を形成する光書込装置8を備えている。光書込装置8は、レーザ光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、所定の露光位置において画像データに基づき回転駆動されている各感光体4K、Y、M、Cの表面にレーザ光を主走査方向に走査しながら照射する。
また、画像形成ユニット2は、感光体4K、Y、M、Cに形成されたトナー画像を中間転写ベルト9を介して転写紙に転写する転写ユニット10、転写紙上のトナー像を定着せしめる定着装置20等備えている。
上記転写ユニット10は、複数のローラにより張架されて図中矢印方向に回転駆動する中間転写ベルト9を備え、感光体4K、Y、M、Cと所定の電圧が印加される一次転写ローラ11K、Y、M、Cとの間に中間転写ベルト9を挟み込んで一次転写ニップを形成する。また、中間転写ユニット10は二次転写バックアップローラ12と所定の電圧が印加される二次転写ローラ13の間に中間転写ベルト9を挟み込んで二次転写ニップを形成している。さらに、中間転写ユニット10は、中間転写ベルト9上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置14等も備えている。上記プロセスユニット3K、Y、M、Cで形成された感光体4K、Y、M、C上のトナー像は、一次転写ニップで中間転写ベルト9に順次重ね合わされて転写される。中間転写ベルト9上に転写された4色重ね合わせトナー像は、二次転写ニップで転写紙に一括転写されることになる。二次転写ニップを通過後に中間転写ベルト9上に残留する転写残トナーは、クリーニング装置14により除去される。
上記転写ユニット10の図中下方には、二次転写ローラ31と駆動ローラ15との間に、無端状の紙搬送ベルト16を掛け渡して無端移動させる紙搬送ユニット17、レジストローラ対18、定着装置20等を備えている。レジストローラ対18は、後述する給紙ユニットにより給紙路19を経て供給された転写紙をローラ間に挟み込み、中間転写ベルト9上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップを通過してフルカラー画像が転写された転写紙は、中間転写ベルト9から離間して、紙搬送ベルト16に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置20へと搬送される。定着装置20に搬送された転写紙は、定着装置20内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着させしめられた後、定着装置20から排紙ローラ対21に送られた後、機外へと排出される。
上記紙搬送ユニット17の図中下方には、スイッチバック装置22を備えている。スイッチバック装置22は、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙を、切換爪で転写紙の進路を転写紙反転装置側に切り換えて反転させ、再び二次転写ニップに進入させる。
また、上記複写機の上記給紙ユニット30は、転写紙を複数枚重ねた紙束の状態で収容する給紙カセット31を多段備え、各給紙カセット31内の一番上の転写紙に給紙ローラ32を押し当てている。選択された給紙ローラ32が回転駆動せしめられると、一番上の転写紙が分離ローラ33で分離されて1枚ずつ給紙路34に向けて送り出される。この給紙路34に送り出された転写紙は、複数の搬送ローラ対35を経て画像形成ユニット1内の給紙路19に導かれ、レジストローラ対18のローラ間に挟み込まれる。
以上のように構成される画像形成ユニット2において、次のように画像形成が行われる。例えばブラック用のプロセスユニット3Kでは、帯電装置5Kにより一様に帯電された感光体4Kの表面に、光書込装置8で変調及び偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されて静電潜像が形成される。感光体4K上の静電潜像は、現像装置6Kで現像されてブラック色のトナー画像となる。中間転写ベルト9を挟んで一次転写ローラ11Kに対向する一次転写ニップでは、感光体4K上のトナー像が転写紙に転写される。トナー像が転写された後の感光体4Kの表面は、感光体クリーニング装置7Kでクリーニングされ、次の静電潜像の形成に備えられる。
他のプロセスユニット3Y、M、Cについても、上述した画像形成行程が中間転写ベルト9の移動に同期して実行される。一方、給紙カセット31から給送された転写紙は、レジストローラ対19により所定のタイミングで送出されて二次転写ニップに搬送される。または、画像形成ユニット2の側面に設置された手差しトレイ23から給紙された転写紙は、給紙ローラ24によって手差し給紙路内に繰り出され、レジストローラ28により所定のタイミングで送出されて二次転写ニップに搬送される。そして、二次転写ニップでフルカラー画像が一括転写された転写紙は、紙搬送ユニット17によって搬送されて定着装置20でトナー像が定着される。転写紙の第一面だけに画像を形成する片面プリントモードの場合には、排紙ローラ対21のローラ間の排紙ニップに挟み込まれた転写紙がそのまま機外に排出されて排紙トレイ25上にスタックされる。転写紙の両面に画像を形成する両面プリントモードの場合には、排紙ローラ対21に挟み込まれた転写紙が逆方向に戻されて、スイッチバック装置22に進入する。そして、スイッチバック装置22内で上下反転せしめられた後、再び二次転写ニップに送られて、もう片面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排出ローラ21により排紙トレイ25上に排出される。トナー像転写後の中間転写ベルト9は、ベルトクリーニング装置14により残留トナーが除去され、プロセスユニット3による再度の画像形成に備える。
以上の作像動作は、4色重ね合わせのフルカラーモードが図示しない操作部で選択された時の動作である。例えば、白黒画像形成モードが操作部で選択された場合には、駆動ローラ以外の支持ローラ等を移動させて、感光体4Y、M、Cを中間転写ベルト9から離間させ、中間転写ベルト9にKトナー像の形成のみを行ってもよい。
次に、上記原稿搬送読取ユニット1について詳細に説明する。図1に示すように、上記原稿搬送ユニット1は、上記画像形成ユニット2上に固定された原稿読取装置たるスキャナ40と、これに支持される原稿搬送装置たるADF41とを備えている。スキャナ40は、図示しない原稿の画像を読み取るための読取手段として、移動読取部42と、第一固定読取部43とを有している。上記移動読取部42は、原稿MSに接触するようにスキャナ40のケーシング上壁に固定されたコンタクトガラス45の直下に配設されており、光源や、反射ミラー等からなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光をコンタクトガラス45上に載置された図示しない原稿で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ40本体に固定された画像読取センサ46で受光する。
上記スキャナ40内に配設される第一固定読取部43は、スキャナ40のケーシング上壁の一端側に固定された透光部材たるプラテンガラス47の直下に配設され、光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサ等を有している。第一固定読取部43は、後述するADF41によって搬送される原稿MSがプラテンガラス47の上方を通過する際に、光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサで受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿MSの第一面を走査する。
図3は、スキャナとADFの構成を示す斜視図である。図3に示すように、ADF41は、筐体たる本体カバー48に、読取前の原稿MSを載置するための原稿載置台49、原稿MSを搬送するための搬送ユニット50、読取後の原稿MSをスタックするための原稿スタック台57等を有している。
図4は、ADFの要部構成をスキャナの上部とともに示す拡大構成図である。上記ADF41の搬送ユニット50は、図4に示すように、分離給送部51、レジスト部52、ターン部53、第一読取搬送部54、第二読取搬送部55、排紙部56とから構成されている。分離給送部41は、原稿載置台49にセットされた原稿MSの束から原稿MSを一枚ずつ分離して給送するものである。レジスト部52は、給送された原稿MSを一次突当整合するともに、整合後の原稿MSを引き出し搬送するものである。ターン部53は、C字状に湾曲する湾曲搬送部を有しており、この湾曲搬送部内で原稿MSを折り返しながら原稿面を読取部側(下方)に向けて搬送するものである。第一読取搬送部54は、プラテンガラス47の上方で原稿MSを搬送しながら、プラテンガラス47の下方でスキャナ41の内部に配設されている第一固定読取部43に原稿MSの第一面を読み取らせるものである。第二読取搬送部55は、第二固定読取部44の下で原稿MSを搬送しながら、原稿MSの第二面を第二固定読取部44に読み取らせるものである。排紙部56は、両面の画像が読み取られた原稿MSを原稿スタック台57に向けて排出するものである。
上記ADF41の本体カバー48は、図3に示すように、スキャナ40に固定された蝶番58によって上下方向に揺動可能に支持されている。そして、その揺動によって開閉扉のような動きをとり、開かれた状態でスキャナ40の上面のプラテンガラス47やコンタクトガラス45を露出させる。原稿束の片隅を綴じた本等の片綴じ原稿の場合には、原稿を1枚ずつ分離することができないため、搬送ユニット50による搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、本体カバー48を図3に示すように開いた後、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにしてコンタクトガラス45上に載せた後、本体カバー48を閉じる。そして、スキャナ40の図1に示した移動読取部42によってそのページの画像を読み取らせる。
一方、互いに独立した複数の原稿MSを単に積み重ねた原稿束の場合には、原稿載置台49にセットされた原稿MSを1枚ずつ自動搬送しながら、スキャナ40内の第一固定読取部43やADF41内の第二固定読取部44に順次読み取らせていくことができる。この場合、ADF41は、原稿載置台49上に載置された原稿束の原稿MSを上から順に搬送ユニット50内に送り、それを反転させながら原稿スタック台51に向けて搬送する。この搬送の過程で、原稿MSを反転させた直後に第一固定読取部43の真上に通す。このとき、原稿MSの第一面の画像がスキャナ40の第一固定読取部43によって読み取られる。また、原稿MSの第二面が第二固定読取部44によって読み取られる。
図5は、ADF及びスキャナの電気回路の一部を示すブロック図である。図5に示すように、ADF41は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等からなるコントローラ60を有しており、これによって各種の機器やセンサを制御することができる。このコントローラ60には、レジストセンサ61、原稿セットセンサ62、排紙センサ63、突き当てセンサ64、原稿幅センサ65、読取入口センサ66、給紙適正位置センサ67、底板ホームポジション(HP)センサ68、ガラスホームポジションセンサ(HP)69等が接続されている。また、第二固定読取部44、ピックアップモータ71、給紙モータ72、読取モータ73、排紙モータ74、底板上昇モータ75、ガラス上下動モータ76等も接続されている。また、スキャナ40の各機器の制御を司る本体制御部100等も接続されている。スキャナ40は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等からなる本体制御部100を有しており、これにより、スキャナ40内部の後述する異物検出手段たる異物検知部103や、図示しない各種機器やセンサを制御することができる。また、本体制御部100は、I/F77によってADF41のコントローラ60と接続されており、コントローラ60を介して、ADF41内の各種機器やセンサを間接的に制御することもできる。
上記構成のADF41において、図4に示すように、原稿MSは、原稿MSの束の厚みに応じて図中矢印a、b方向に揺動可能な可動原稿テーブル59の上に原稿先端部が載せられるとともに、原稿載置台49の上に原稿後端側が載せられた状態でセットされる。このとき、原稿載置台49上において、その幅方向(原稿搬送方向と直交する方向)の両端に対してそれぞれ図示しないサイドガイドが突き当てられることで、幅方向における位置が調整される。このようにしてセットされる原稿MSは、可動原稿テーブル59の上方で揺動可能に配設されたレバー部材78を押し上げる。すると、それに伴って原稿セットセンサ62が原稿MSのセットを検知して、検知信号をコントローラ60に送信する。そして、この検知信号は、コントローラ60からI/F77を介して本体制御部100に送られる。
原稿載置台49には、原稿MSの搬送方向の長さを検知する第一原稿長さ検知センサ79、第二原稿長さ検知センサ80が設置され、原稿MSの搬送方向の長さの概略が検知される。本実施形態では、少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なセンサを配置することが必要である。これら第一原稿長さ検知センサ79、第二原稿長さ検知センサ80には、反射型フォトセンサ又は原稿1枚にても検知可能なアクチュエーター・タイプのセンサ等を用いるとよい。
本体制御部100は、可動原稿テーブル59に原稿MSがセットされたことを原稿セットセンサ62により検知すると、底板上昇モータ75を正転させて原稿束の最上面がピックアップローラ81と接触するように可動原稿テーブル59を上昇させる。そして、本体制御部100は、給紙適正位置センサ67がオンしたら底板上昇を停止し、給紙を繰り返すことで原稿束上面が下がり給紙適正位置センサ67がオフしたら、底板を上昇させて給紙適正位置センサ67が再びオンするように制御を繰り返す。これにより、可動原稿テーブル59の高さが調整され、常に原稿束上面位置が給紙に適した高さに維持される。セットされた原稿MSが全て給紙されると、底板上昇モータ75を正転させて次の原稿束をセットできるようにホームポジション位置へと可動原稿テーブル59を下降させる。
可動原稿テーブル59の上に載置された原稿束の上方には、カム機構によって上下方向(図中矢印c、d方向)に移動可能に支持されるピックアップローラ81が配設されている。このカム機構は、ピックアップモータ71によって駆動することで、ピックアップローラ81を上下移動させることが可能である。ピックアップローラ81が上昇移動すると、それに伴って可動原稿テーブル59が図中矢印a方向に揺動して、ピックアップローラ81が原稿MSの束における一番上の原稿MSに当接する。更に可動原稿テーブル59が上昇し、ピックアップローラ81が可動原稿テーブル59上の原稿上面により押されてc方向に上がると、やがて給紙適正位置センサ67によって可動原稿テーブル59の上限までの上昇が検知される。これにより、ピックアップモータ71が停止するとともに、可動原稿テーブル59の上昇が停止する。
複写機の本体に設けられたテンキーやディスプレイ等からなる操作部101に対しては、操作者によって両面読取モードか、あるいは片面読取モードかを示す読取モード設定のためのキー操作や、コピースタートキー102の押下操作等が行われる。コピースタートキー102が押下されると、本体制御部100からI/F77を介してADF41のコントローラ60に原稿給紙信号が送信される。すると、ピックアップローラ81が給紙モータ72の正転によって回転駆動して、可動原稿テーブル59上の数枚(理想的には1枚)の原稿MSをピックアップする。ピックアップローラ81の回転方向は、最上位の原稿MSを給紙口に搬送する方向である。
両面読取モードか、片面読取モードかの設定に際しては、可動原稿テーブル59上に載置された全ての原稿MSについて一括して両面、片面の設定を行うことが可能である。また、1枚目及び10枚目の原稿MSについては両面読取モードに設定する一方で、その他の原稿MSについては片面読取モードに設定する等といった具合に、個々の原稿MSについてそれぞれ個別に読取モードを設定することも可能である。
ピックアップローラ81によって送り出された原稿MSは、分離搬送部51に進入して、給紙ベルト82との当接位置に送り込まれる。この給紙ベルト82は、駆動ローラ83と従動ローラ84とによって張架されており、給紙モータ72の正転に伴う駆動ローラ83の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。この給紙ベルト82の下部張架面には、給紙モータ72の正転によって図中時計回りに回転駆動されるリバースローラ85が当接している。当接部においては、給紙ベルト82の表面が給紙方向に移動する。これに対し、リバースローラ85は、給紙ベルト82に所定の圧力で当接しており、給紙ベルト82に直接当接している際、あるいは当接部に原稿MSが1枚だけ挟み込まれている際には、給紙ベルト82又は原稿MSに連れ回る。但し、当接部に複数枚の原稿MSが挟み込まれた際には、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなることから、連れ回り方向とは逆の本来の駆動方向である図中時計回りに回転駆動する。これにより、最上位よりも下の原稿MSには、リバースローラ85によって給紙とは反対方向の移動力が付与されて、数枚の原稿MSから最上位の原稿MSだけが分離され重送が防止される。
給紙ベルト82やリバースローラ85の働きによって1枚に分離された原稿MSは、レジスト部52に進入する。そして、突き当てセンサ64の直下を通過する際にその先端が検知される。このとき、ピックアップモータ71の駆動力を受けているピックアップローラ81がまだ回転駆動しているが、可動原稿テーブル59の下降によって原稿MSから離間するため、原稿MSは給紙ベルト82の無端移動力のみによって搬送される。そして、突き当てセンサ64によって原稿MSの先端が検知されたタイミングから所定時間だけ給紙ベルト82の無端移動が継続して、原稿MSの先端がプルアウト駆動ローラ86とこれに当接しながら回転駆動するプルアウト従動ローラ87との当接部に突き当たる。原稿MSの先端が両ローラの当接部に突き当たった状態で、原稿MSの後端側が給紙方向に向けて送られることで、原稿MSは所定量だけ撓んだ状態になりながら、先端が当接部に位置決めされる。これにより、原稿MSのスキュー(傾き)が補正されて、原稿MSは給紙方向に沿った姿勢になる。
プルアウト従動ローラ87は、原稿MSのスキューを補正する役割の他に、スキューが補正された原稿MSを原稿搬送方向下流側の中間ローラ対88まで搬送する役割を担っており、給紙モータ72の逆転によって回転駆動される。給紙モータ72が逆転すると、プルアウト従動ローラ87と、互いに当接している中間ローラ対88における一方のローラとが回転を開始するとともに、給紙ベルト82の無端移動が停止する。また、このとき、ピックアップローラ81の回転も停止される。
プルアウト従動ローラ87から送り出された原稿MSは、原稿幅センサ65の直下を通過する。原稿幅センサ65は、反射型フォトセンサ等からなる紙検知部を複数有しており、これら紙検知部は原稿幅方向(図紙面に直交する方向)に並んでいる。どの紙検知部が原稿MSを検知するのかに基づいて、原稿MSの幅方向のサイズが検知される。また、原稿MSの搬送方向の長さは、原稿MSの先端が突き当てセンサ64によって検知されてから、原稿MSの後端が突き当てセンサ64によって検知されなくなるまでのタイミングに基づいて検知される。
原稿幅センサ65によって幅方向のサイズが検知された原稿MSの先端は、ターン部53に進入して、中間ローラ対88のローラ間の当接部に挟み込まれる。この中間ローラ対88による原稿MSの搬送速度は、後述する第一読取搬送部54での原稿MSの搬送速度よりも高速に設定されている。これにより、原稿MSを第一読取搬送部54に送り込むまでの時間の短縮化が図られている。
ターン部53内を搬送される原稿MSの先端は、読取入口センサ66との対向位置を通過する。これによって原稿MSの先端が読取入口センサ66によって検知されると、その先端が搬送方向下流側の読取入口ローラ対89の位置まで搬送される間での間に、中間ローラ対88による原稿搬送速度が減速される。また、読取モータ73の回転駆動の開始に伴って、読取入口ローラ対89における一方のローラ、読取出口ローラ対90における一方のローラ、第二読取出口ローラ対91における一方のローラがそれぞれ回転駆動を開始する。
ターン部53内においては、原稿MSが中間ローラ対88と読取入口ローラ対89との間の湾曲搬送路で搬送される間に上下面が逆転されるとともに、搬送方向が折り返される。そして、読取入口ローラ対89のローラ間のニップを通過した原稿MSの先端は、レジストセンサ61の直下を通過する。このとき原稿MSの先端がレジストセンサ61によって検知されると、所定の搬送距離をかけながら原稿搬送速度が減速されていき、第一読取搬送部54の手前で原稿MSの搬送が一時停止される。また、本体制御部100にI/F77を介してレジスト停止信号が送信される。
レジスト停止信号を受けた本体制御部100が読取開始信号を送信すると、コントローラ60の制御により、原稿MSの先端が第一読取搬送部54内に到達するまで、読取モータ73の回転が再開されて所定の搬送速度まで原稿MSの搬送速度が増速される。そして、読取モータ73のパルスカウントに基づいて算出された原稿MSの先端が第一固定読取部43による読取位置に到達するタイミングで、コントローラ60から本体制御部100に対して原稿MSの第一面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が送信される。この送信は、原稿MSの後端が第一固定読取部43による読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第一面が第一固定読取部43によって読み取られる。
第一読取搬送部54を通過した原稿MSは、読取出口ローラ対90を経由した後、その先端が排紙センサ63によって検知される。片面読取モードが設定されている場合には、後述する第二固定読取部44による原稿MSの第二面の読取が不要である。そこで、排紙センサ63によって原稿MSの先端が検知されると、排紙モータ74の正転駆動が開始されて、排紙ローラ対92における図中下側の排紙ローラが図中時計回り方向に回転駆動される。また、排紙センサ63によって原稿MSの先端が検知されてからの排紙モータ74のパルスカウントに基づいて、原稿MSの後端が排紙ローラ対92のニップを抜け出るタイミングが演算される。そして、この演算結果に基づいて、原稿MSの後端が排紙ローラ対92のニップから抜け出る直前のタイミングで、排紙モータ74の駆動速度が減速せしめられて、原稿MSが原稿スタック台57から飛び出さないような速度で排紙される。
一方、両面読取モードが設定されている場合には、排紙センサ63によって原稿MSの先端が検知された後、第二固定読取部44に到達するまでのタイミングが読取モータ73のパルスカウントに基づいて演算される。そして、そのタイミングでコントローラ60から本体制御部100に対して原稿MSの第二面における副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が送信される。この送信は、原稿MSの後端が第二固定読取部44による読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第二面が第二固定読取部44によって読み取られる。その後に、上述したように原稿MSが原稿スタック台57に排紙される。
読取手段としての第二固定読取部44は、原稿MSに付着している糊状の異物が読取面に付着することによる読取縦すじを防止する目的で、読取面にコーティング処理が施されている。第二固定読取部44との対向位置には、原稿MSを非読取面側(第一面側)から支持する原稿支持手段としての第二読取ローラ93が配設されている。この第二読取ローラ93は、第二固定読取部44による読取位置での原稿MSの浮きを防止するとともに、第二固定読取部44におけるシェーディングデータを取得するための基準白部として機能する役割を担っている。本複写機では、第二固定読取部44との対向位置で原稿を支持する原稿支持手段として、第二読取ローラ93を用いたが、ガイド板状のものを用いてもよい。
図6は、固定読取部の電気回路の要部を示すブロック図である。図6に示すように、第二固定読取部44は、LEDアレイ、蛍光灯、あるいは冷陰極管等からなる光源部44aを有している。また、主走査方向(原稿幅方向に対応する方向)に並ぶ複数のセンサチップ44b、それぞれのセンサチップ44bに個別に接続された複数のOPアンプ回路44c、それぞれのOPアンプ回路44cに個別に接続された複数のA/Dコンバータ44dも有している。更には、画像処理部44e、フレームメモリ44f、出力制御回路44g、I/F回路44h等も有している。
センサチップ44bは、等倍密着イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)と称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。第二固定読取部44による読取位置に図示しない原稿が進入するのに先立って、コントローラ60から光源部44aに点灯ON信号が送られる。これにより、光源部44aが点灯し、その光を図示しない原稿MSの第二面に向けて照射する。原稿MSの第二面で反射した反射光は、複数のセンサチップ44bにおいて、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読み取られる。それぞれのセンサチップ44bで読み取られた画像情報は、OPアンプ回路44cによって増幅された後、A/Dコンバータ44eによってデジタル画像情報に変換される。これらデジタル画像情報は、画像処理部44eに入力されてシェーディング補正等を施された後、フレームメモリ44fに一時記憶される。その後、出力制御回路44gによって本体制御部100に受入可能なデータ形式に変換された後、I/F回路44hを経由して本体制御部100に出力される。なお、コントローラ60からは原稿の先端が第二固定読取部44による読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号や光源の点灯信号、電源等が出力されるようになっている。
次に、本複写機における特徴的な第一固定読取部周辺の構成について説明する。図7は、原稿読取時の第一固定読取部の周辺を示す構成図である。図8は、図7における第一固定読取部43の構成を示す部分拡大構成図である。図7及び図8に示すように、第一固定読取部43は、ベルトガイド機構と所定の厚みtで形成された透光部材たるプラテンガラス47とを有している。ベルトガイド機構94は、駆動ローラ95と従動ローラ96とに張架され、図中反時計回り方向に駆動するガイドベルト97を備えている。ガイドベルト97は、表面が略均一な白色となっており、後述するように、第1固定読取部43の読取レベルを調整する際や、異物検出部103によってプラテンガラス47上に存在する異物Fの有無を判断する際に利用する基準白部としての機能も担っている。また、ベルトガイド機構94には、ガイドベルト97の外周面に接触して帯電させ、ガイドベルト97表面近傍に存在する物体を吸着させる吸着手段たる帯電ローラ98が設けられている。なお、吸着手段には、静電気を用いるものに限らない。
図7及び図8に示すように、第一固定読取部43では、読取入口ローラ対89によりガイドベルト97へ搬送された原稿MSが、ガイドベルト97から帯電ローラ98により発生する電界によって誘電分極する。そして、この誘電分極によって対向するガイドベルト97上の帯電極性と逆極性の電荷が原稿MSのガイドベルト側に発生し、原稿MSがガイドベルト97上に静電吸着する。ガイドベルト97に静電吸着した原稿MSは、ガイドベルト97によって搬送され第一固定読取部43の読取位置を通過していく。その結果、原稿MSとプラテンガラス47との間に所定距離を有して原稿MSが搬送される。そして、読取位置を通過して、駆動ローラ95の張架部分へ搬送された原稿MSは、曲率分離によりガイドベルト97から離間し、読取出口ローラ対90へ移動する。このように、読取位置において、原稿MSとプラテンガラス47との間に所定距離を有して原稿を搬送することができる。よって、原稿MSがプラテンガラス47と摺擦しないため、原稿MSに付着しているゴミ等の異物Fがプラテンガラス47との摺擦によってプラテンガラス47の読取位置に付着することがない。これにより、プラテンガラス47の読取位置に異物Fが付着するのを抑制することができる。
第一固定読取部43には、図6で説明した第二固定読取部44と同様に、一対の光源43bとこれら光源43bの間に配設される画像読取センサ43aとが設けられている。画像読取センサ43aは、ガイドベルト97に吸着される原稿MSの画像面に焦点が合うように、原稿MSが保持されるガイドベルト97周面との間の距離Lをもって配置されている。各光源43bの照射角度は、原稿MSの画像形成面で最大光量となるように調整されている。画像読取センサ43aには、密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)のように浅い被写界深度を持つが、その焦点位置が比較的遠いデバイスを用いている。
また、上記第一固定読取部43の上方に配設されたプラテンガラス47は、画像読取センサ43aの焦点を中心に鮮明な像を結ぶ光軸上の範囲である被写界深度から外れた位置に配置されている。すなわち、図8に示すように、画像読取センサ43aは、距離L離れた原稿搬送面に焦点を合わせているが、距離t離れたプラテンガラス47上には焦点を合わせていない。これにより、仮に、プラテンガラス47の読取位置に異物Fが付着しても、プラテンガラス47上の異物Fには、焦点が合っていないので、プラテンガラス47の読取位置上の異物Fは、ぼやけて画像読取センサ43aに読み取られる。その結果、プラテンガラス47の読取位置上の異物Fは、ぼやけた薄い縦スジとなって読取画像に現れ、縦スジを目立ちにくくすることができる。さらに、読取画像の濃度が、原稿画像よりも薄くなるように設定されている等、読取条件によっては、プラテンガラス47の読取位置上に異物Fが付着していても、縦スジが発生しないようにできる。
図9は、非原稿読取時(例えば、原稿束の読取を開始する前等)の第一固定読取部43の周辺を示す構成図である。図10は、図9における第一固定読取部43の構成を示す部分拡大構成図である。図9及び図10に示すように、プラテンガラス47は、非原稿読取時には、ガイドベルト97の吸着可能範囲内、且つ画像読取センサ43aの被写界深度内に位置している。この時、ガイドベルト97の帯電ローラ98による吸着可能範囲をHとし、プラテンガラス47の移動距離をaとしたとき、H>L−(t+a)である。これにより、プラテンガラス47の表面が吸着可能範囲Hに入る。プラテンガラス47上の異物Fは、原稿MSに付着していたゴミや紙粉である。これらは、レジスト部52やターン部53に設けられたガイド部材と摺擦して摩擦帯電する。そして、これら摩擦帯電した原稿MSに付着したゴミや紙粉は、原稿MSがガイドベルト97に吸着する際等に原稿MSから脱落してプラテンガラス47に付着する。よって、プラテンガラス47上の異物Fは、通常摩擦帯電している。このため、プラテンガラス47上の異物Fは、ガイドベルト97の吸着可能範囲内では静電的にガイドベルト97へ移動して、ガイドベルト97に付着する。これにより、プラテンガラス47上の異物Fが除去される。その結果、異物Fによるぼやけた薄い縦スジも生じなくなる。また、このとき、第一固定読取部43は、プラテンガラス47の表面が画像読取センサ43aの被写界深度内に位置しているため、プラテンガラス47上の異物Fの残存状況を画像として取得することが可能となる。異物検知部103は、この第一固定読取部43の読取結果により異物Fの原稿画像への悪影響の有無を判別することができ、後述するように、必要十分な時間でプラテンガラス47上の異物Fの清掃が可能となる。なお、吸着手段の種類によっては、プラテンガラス47に付着している異物Fの帯電状態によらずに異物Fの除去を行う事も可能となる。
次に、上記ガイドベルト97上に付着した異物Fを清掃する清掃手段を設けた実施形態について説明する。図11は、清掃手段たるクリーニングブレードを設置した第一固定読取部周辺の構成を示す概略構成図である。なお、図11は、プラテンガラス47をガイドベルト97に近接させたときの様子を示す図である。図11に示すベルトガイド機構94においては、ガイドベルト97の表面を清掃する清掃手段たるクリーニングブレード110を備えている。図11に示すクリーニングブレード110は、自由端がガイドベルト97の表面に当接し、他端が下流ガイド部材111に貼付されている。また、クリーニングブレード110とガイドベルト97表面との当接位置の直下位置には、下流ガイド部材112のガイド面から窪ませた集積手段たる異物収集部113が設けられている。
プラテンガラス47上の異物Fは、ガイドベルト97に吸着した後、ガイドベルト97により原稿搬送方向下流側へ搬送され、クリーニングブレード110により掻き落とされる。掻き落とされた異物Fは、異物収集部113へ落下する。これにより、掻き落とされた異物Fが原稿MSへ再付着したり、プラテンガラス47上へ戻ったりすることを抑制することができる。なお、図11の例では、クリーニングブレード110を用いたが、クリーニングローラやクリーニングブラシ等でもよい。
また、クリーニングブレード110での清掃時も、帯電ローラ98によりガイドベルト97に電圧を印加している結果、静電的吸着力により、異物Fがクリーニングブレード110により掻き落とされず、異物Fがガイドベルト97とクリーニングブレード110との当接部付近に溜まっていく場合がある。このため、プラテンガラス47上の異物Fがガイドベルト97に吸着して、吸着した異物Fがクリーニングブレード110との当接位置に到達するタイミングで帯電ローラ98への電圧印加を停止するようにしてもよい。これにより、異物Fは、ガイドベルト97に対する吸着効果がなくなり、ガイドベルト97とクリーニングブレード110との当接部付近に溜まることなく、クリーニングブレード110によって掻き落とされ、ゴミ収集部332に落下することができる。
図12は、清掃手段たる除電ブラシを設置した第一固定読取部周辺の構成を示す概略構成図である。帯電ローラ98への電圧印加を停止しても、ガイドベルト97に電荷が残っており、ガイドベルト97とクリーニングブレード110との当接部付近に溜まったゴミ等の異物Fが、クリーニングブレード110によって掻き落とされず、静電吸着力により留まる場合がある。そこで、図12に示すベルトガイド機構94’においては、ガイドベルト97の表面を清掃する清掃手段たる除電ブラシ114を備えている。図12に示す徐電ブラシ114は、導電性部材で構成され、自由端がガイドベルト97の表面に当接し、他端が設置された下流ガイド部材111に貼付される。また、クリーニングブレード114とガイドベルト97表面との当接位置の直下位置には、下流ガイド部材112のガイド面から窪ませた集積手段たる異物収集部113が設けられている。これにより、ガイドベルト97に静電吸着している帯電した異物Fが、徐電ブラシ114に当接することにより徐電される。その結果、より効率的に、ガイドベルト97から異物Fを異物収集部113へ掻き落とすことができる。なお、図12では、徐電ブラシ113を用いた例について説明したが、徐電ローラや徐電機能を持ったブレード等でもよい。
なお、上述したクリーニングブレード110や除電ブラシ113等の清掃手段は、ガイドベルト97に付着した異物Fを掻き落とす機能に加えてガイドベルト97表面を清掃できる機能をもつことが好ましい。
次に、原稿読取動作時及び非原稿読取動作時において、プラテンガラス47をガイドベルト97に対して接離させるガラス接離機構について説明する。図13は、ガラス接離機構の構成を示す概略構成図である。図14(a)は、ガラス接離機構の構成を示す一部拡大正面図、(b)は一部拡大右側面図である。図13に示すように、プラテンガラス47は、樹脂からなる固定部材120の枠に固定された状態で、スキャナ40の前側板121に突設された前支持台122と後側板123に突設された後支持台124上に載置されている。図14に示すように、後支持台124の側壁には、垂直方向に延びる2個の長孔124aが形成され、固定部材120の側面部に設けられた二個のピン125がこの長孔124aを遊嵌している。固定部材120のピン125がこの後支持台124の長孔124aに沿って移動することにより、後述するようにプラテンガラス47が垂直方向に移動可能となる。なお、図14中では後支持台124のみを図示しているが、前支持台122側も同様な構成にしてもよい。
また、図13に示すように、前側板121と前支持台122には、第一カム部材126の第一カム軸127が回転自在に支持されている。第一カム軸127の端部には、第一カムプーリ128が固定されている。後側板123と後支持部材124には、第二カム部材129と第二カム軸130が回転自在に支持されている。第二カム軸130の端部には第二カムプーリ131が固定されている。また、カム部材126・129の下方には、前側板121と後側板123とに軸受を介して回転自在に支持された駆動軸132が設けられている。駆動軸132の前側端部には、第一タイミングプーリ133が固定され、後側端部には、第二タイミングプーリ134と従動プーリ135とが固定されている。第一カムプーリ128と第一タイミングプーリ133とには、第一タイミングベルト136が巻き回されている。また、第二カムプーリ131と第二タイミングプーリ134とには、第二タイミングベルト137が巻き回されている。また、駆動軸132の従動プーリ135には、駆動タイミングベルト138が巻き回されており、駆動タイミングベルト138は、ガラス上下動モータ76のモータ軸76aに固定された駆動プーリ139にも巻き回されている。
また、前支持台122上には、プラテンガラス47の基準位置を検知するためのガラスHPセンサ69が設けられている。プラテンガラス47の基準位置は、固定部材120が前支持台122と後支持台124に載置されている状態であって、第一カム部材126、第二カム部材129が固定部材120と離間している状態の位置である。
上記構成のガラス接離機構において、原稿載置台49にセットされた原稿画像の読み取りが終了すると、ガラス上下動モータ76が回転する。ガラス上下動モータ76が回転すると、その駆動力が駆動タイミングベルト138、従動プーリ134を介して駆動軸132に伝達される。駆動軸132から第一タイミングプーリ133、第一タイミングベルト136、第一カムプーリ128を介して、第一カム部材126が回転する。同様に、駆動軸132から第二タイミングプーリ134、第二タイミングベルト137、第二カムプーリ131を介して、第二カム部材129が回転する。すると、第一カム部材126、第二カム部材129が、固定部材120と当接し、固定部材120を上方へ持ち上げる。固定部材120が、第一、第二カム部材126、129により、上方へ持ち上げられると、図14(b)に示すように、固定部材120のピン125が長穴124aに沿って移動する。これにより、図13及び図14中点線で示すように、固定部材120に固定されたプラテンガラス47が距離a上昇してガイドベルト97へ近接する。ここで、第一カム部材126、第二カム部材129の回転角度はガラスHPセンサ69が検知する基準位置からガラス上下動モータ76を駆動させたパルスカウントによって検知され、ガラス上下動モータ76が停止する。
次に、プラテンガラス47及びガイドベルト97上に付着する異物Fの原稿画像への悪影響の有無を検知する異物検知部103の具体的な制御の流れについてフローチャートを用いて説明する。図15は、後に示すフローチャートにより共通で用いられる「異物検知制御」について説明するフローチャートである。図15に示すフローチャートは第一固定読取部43によって読取られた画像情報から、画像に悪影響を与える可能性のある異物の有無を判断するためのものである。このフローチャートでは、異物検知の判定基準となる閾値Thを利用するが、この閾値Thはこのフローを利用する側の目的に応じて任意に設定可能となっている。
まず、第一固定読取部43上に原稿が存在しないとき(読取を行っていない)時に、第一固定読取部43を用いた画像の取得を開始する(S1)。このとき、第一固定読取部43の焦点はガイドベルト97の付近に焦点を持つため、ガイドベルト97の表面を読取ることになる。この後、ある所定の画像ライン数分の取得が完了するまで待つ(S2でNo)。規定ライン数分の画像の取得が終了した時点で画像の取得を終了する(S3)。この後、画像取得期間中のデータに対して、画素毎のピーク値の算出を行い、結果をVxに格納する(S4)。xは各画素を区別するための添え字であり、ここでは画素数をnとしている。この算出には一般的には専用の処理回路が用いられることが多いが、この手段に限らない。なお、複数のライン分の画像を取得するのは、ノイズ等による影響を軽減するため、ガイドベルト97表面の汚れによる判定に対する影響を軽減するためである。そのため、理想的にはガイドベルト97の周長に相当するライン数だけの画像を取得すれば、ガイドベルト97自体の汚れが本判定に悪影響を及ぼす可能性を最小限とすることができる。しかし、その引き換えに判定に要する時間が長くなってしまうため、現実的には、システムに対する要求により決定される「判定処理に使用可能な時間」に相当するライン数だけ画像を取得することが一般的である。
次に、ループ処理用のカウンタをリセットして(S5)、設定された閾値Thを下回る画素Viが存在するか否かを判定する(S6)。第1固定読取部43は略均一の白色ガイドベルト97を主に読取っているため、第一固定読取部43とガイドベルト97の間に異物Fが無ければその画素値は最大値(基準白)に近い値を示す。第一固定読取部43とガイドベルト97の間に異物Fが存在する場合には、その異物Fが読取画像(画素値)に対して影響を与える。異物Fが第一固定読取部43の被写界深度内にある等の理由により、異物Fが読取画像に大きな影響を与えるほど、画素値は小さく(暗く)なる。このため、S6の判定は、異物Fが画素値に対して閾値Thによって決められる許容量を超える影響を与えているかどうかを判定することになる。S6の判定により、「異物有り」となった場合(S6でYes)には、即座に判定結果を「異物有り」と確定し(S7)、このフローを終了する。注目画素に異物無し(S6でNo)となった場合には、注目画素を変更して(S8)、未判定の画素があれば(S9でNo)S6へ戻って判定を続ける。全ての画素について「異物無し」となった場合には(S9でYes)、判定結果を「異物無し」として(S10)このフローを終了する。
図16は、後に示すフローチャートにより共通的に用いられる「異物影響範囲検知制御」について説明するフローチャートである。図16に示すフローチャートは、画像に影響を与えている異物Fがプラテンガラス47の上面に存在するものであるか、ガイドベルト97上のものであるかを判別するためのものである。基本的な流れは既に説明した図15と同じであるため、ここでは図16の図15からの差異について主に説明する。S1〜S10については図15と図16は同じ流れを示している。図16では「ピーク値が閾値より低い画素数」を異物Fによる影響範囲として用いている。そのため、各画素に対する判定を開始する前に「汚れ画素カウンタ」を0に初期化する(S21)。そして、S6においてピーク値Viと閾値Thとの比較を行った結果、Yesとなった場合には「汚れ画素カウンタ」を1増加させている(S22)。これを全ての画素nについて繰り返し(S6、S8、S22)、全画素n中、判定閾値未満となった汚れ画素のカウンタ数を結果としている。
図17はプラテンガラスを基準位置に移動させるときのためのフローチャートである。図17に示すこの処理は主に電源投入直後のイニシャル動作として行われる。まず、現在のプラテンガラス47の位置を検知するためにガラスHPセンサ69がプラテンガラス47を検知しているかどうかを確認する(S31)。S31において結果がYesならそのままこの処理を終了する。S1においてNoなら、上述したガラス接離機構によりプラテンガラス47の下降を開始する。その後、S33においてガラスHPセンサ69がプラテンガラス47を検知できるまで(S3でNoの間)プラテンガラス47の下降を続け、S3でYesになったときにプラテンガラス47を停止させる(S4)。
図18は、本実施形態で主となる清掃動作について説明するフローチャートである。清掃動作に入るきっかけとなるのは、原稿束の読取りを開始する前、電源投入時(プラテンガラス47の基準位置移動制御(図14のフロー)完了後)、操作部101等を通じてユーザーからの清掃要求を受け付けた場合、第一固定読取部43が調整動作(シェーディング)に移る時等がある。いずれの場合も、次から示す清掃動作を行うためには、第一固定読取部43の読取位置上に原稿が存在していないことが必要であり、このことはレジストセンサ17等を利用して確認が行われる。
清掃動作の清掃準備動作として、まずスキャナ40を読取禁止状態に設定する(S41)。これにより、清掃動作中に第1固定読取部43の読取位置に原稿MSが搬送されることを防止する。その後、ガイドベルト97の駆動を開始する(S42)。これにより、第一固定読取部43が読取る基準白色であるガイドベルト97が一部分汚れていたとしても、ガイドベルト97の回転によって判定に利用されるガイドベルト97の面積を大きくすることができる。つまり、異物検知処理では各画素のピーク値を判定対象として採用しているため、その汚れが異物検知処理に対して与える影響を軽減することができる。次に、プラテンガラス47の上昇を開始し(S43)、プラテンガラス47の上面が第一固定読取部43の被写界深度内となるように移動を開始させる。その後、まずはプラテンガラス47があらかじめ規定された「清掃不要判定位置」に到達するまで待つ(S44でNo)。この「清掃不要判定位置」の詳細については後ほど図19で説明するが、プラテンガラス47をある位置まで上昇させても(第一固定読取部43の焦点距離に近づけても)取得できる画像に一定以上の悪影響が見られない場合、清掃動作を省略することで清掃動作全体に要する時間の短縮を行う。プラテンガラス47が清掃不要判定位置に到達したら(S44でYes)、前述の異物検知制御(図15)を行う(S45)。このときに利用する閾値はTh2とし、少なくとも後述するTh1よりも厳しい(大きい)値であることが望ましい。この結果として異物Fが検知されたかどうかを確認する(S46)。S46においてYesとなり、異物無しと判定されたら清掃動作を行わずにS60へ制御を移す。S46においてNoで異物有りの判定なら、そのままプラテンガラス47が清掃位置に到達するまでプラテンガラス47の上昇を継続する(S47でNo)。プラテンガラス47が清掃位置に到達し、S47でYesとなったところでプラテンガラス47を停止させる(S48)。
次に、清掃動作として、まず「最大清掃時間タイマー」をリセットする(S49)。これにより、清掃手段により除去しきれない汚れやガイドベルト97の著しい汚れにより、清掃動作がいつまでたっても終了しない状況を回避する。また、プラテンガラス47が清掃位置に到達しているため、吸着手段たる帯電ローラ98を備えたガイドベルト97がプラテンガラス47上面に存在するゴミ34を吸着し、図11及び図12で示された機構によって異物Fの除去を行う。この清掃と平行して閾値をTh1に設定した異物検知制御を行う(S50)。その後、最大清掃時間タイマーがカウントアップしていないかどうかを確認する(S51)。もし、カウントアップしていれば(S51でYes)、操作部101にアラートを表示し、ユーザーやサービス担当者によるプラテンガラス47及びガイドベルト97の清掃を促し(S53)、清掃終了動作に移行する。このアラートの内容は後述する図20で示すフローに従って決定しても良いし、単純に「ガラスとベルトの清掃が必要」である旨を表示するだけでも良い。清掃終了動作中で異物Fの画像への悪影響が許容できるかどうかの判定を改めて行っている場合には、この異常検知のみを根拠として読取動作を中断する、或いは読取動作を禁止したままとする必要はない。もし、まだタイマーがカウントアップしていなければ(S51でNo)、S50での異物検知制御の結果を確認する。その結果、異物あり(異物がまだ残っている)であれば(S52でNo)、清掃動作を続けたままS50へ戻って確認を繰り返す。異物無し(S52でYes)と判断されれば、清掃終了動作へと移行する。
次に、清掃終了動作として、ガラスHPセンサ69が既にONとなっていないことを確認してから(S54でNo)、プラテンガラス47の下降を開始する(S55)。プラテンガラス47を下降させることにより、読取中にプラテンガラス47上に異物Fが落下した場合の画像への悪影響を防止する。S53で後述する図20に従った等の理由で既にガラスHPセンサ69がすでにONの時には(S54でYes)そのまま後述するS56の異物検知制御へ移行する。S56の異物検知制御は、異物Fによる画像への影響が十分に低いと思われる所でプラテンガラス47の下降を停止させる制御のため、閾値Th3を使用する。このときに使用する閾値Th3は、読取り中にプラテンガラス47へ異物Fが落下した場合の悪影響を十分に小さくするために、少なくとも清掃中に効果確認のために実施する異物検知制御に使用する閾値Th1よりも厳しい(値が大きい)ことが必要である。この結果、異物無しと判断された場合には(S57でYes)、異物Fによる画像への影響が十分に低いと思われるため、その時点でガイドベルトの駆動を停止し(S58)、プラテンガラス47の移動を停止させた後に(S59)、読取可能状態に状態を復帰させて(S60)この処理を終了する。S57で異物ありと判断された場合(S57でNo)には、ガラスHPセンサ69がONとなり、プラテンガラス47が基準位置に到達していないかどうかを確認する(S61)。もし、プラテンガラス47がまだ基準位置に到達していなければ(S61でNo)、S56へ戻って、悪影響が十分小さいと判断できる位置、もしくは基準位置に達するまでプラテンガラス47の下降を継続する。もし、プラテンガラス47が基準位置に到達していれば(S61でYes)、異物Fの悪影響が許容できない状態のまま基準位置まで到達してしまったことになるため、清掃が必要な旨をユーザーやサービス担当者にアラートで促した後に(S61)、ガイドベルト97の駆動を停止し(S62)、プラテンガラス47も停止させ(S63)、読取禁止状態のままこの処理を終了する。S62でのアラート表示は単純に「許容できない汚れがベルト或いはガラスに存在する」旨を表示しても良いし、図20に示すフローチャートに従ってアラートの内容を変化させても良い。
図18で示した制御フローに対して、簡便な制御とするために、プラテンガラス47上昇時の清掃省略可否判断を省略してもよい(S44、S45を行わずS46で常にNoへ分岐する)。また、プラテンガラス47下降時の途中停止判断を省略してもよい(S56を行わずに、プラテンガラス47を基準位置まで必ず下降させた後にS58へ処理を移す)。また、本制御中に取得する画像データは基準白色であるガイドベルト97を読取ったデータであるため、第一固定読取部43の調整(シェーディング)のためのデータとしても利用することができる。そのため、本フローの実行と平行して第一固定読取部43の調整のためのデータを取得することも可能である。ただし、異物Fによるシェーディングへの影響を防止するため、S46、S52、S57のいずれかにおいて「異物あり」と判断された場合には、それまで取得した調整用データ(シェーディングデータ)は一旦破棄して、その後、調整用データ(シェーディングデータ)を再取得し、清掃終了時点までに最終的に取得できたデータを有効データとして処理を行うことが望ましい。
図19は図18の制御フロー中の状態に対応する、プラテンガラスの上面の位置を説明する構成図である。図19中(c)で示すプラテンガラス47の位置は基準位置である。この基準位置は第一固定読取部43の被写界深度から大きく外れた箇所となっている。次に、図19中(a)で示すプラテンガラス47の位置は、ガイドベルト97による清掃位置である。この清掃位置はガイドベルト97がもつ吸着能力が十分に及ぶ範囲内であり、第一固定読取部43の焦点が十分にあう範囲(被写界深度内)である必要がある。最後に図19中(b)で示すプラテンガラス47の位置は、図18で示した制御フローにおける「清掃不要判定位置」である。この清掃不要判定位置では、ガイドベルト97の吸着可能範囲内に到達するより前の時点で、清掃位置(a)における異物Fの悪影響の有無を予測するための判定を行う。そのため、第一固定読取部43の被写界深度内に存在する必要は必ずしもないが、プラテンガラス47上に異物Fが存在する場合に、その存在を確実に検知できる程度には鮮明な画像情報を得られる位置である必要がある。この清掃不要判定位置(b)で異物ありと推定したが、清掃位置(a)での判定で異物なしとなることは許容できるが、清掃不要判定位置(b)で異物なしと推定したにも関わらず、もし仮に清掃位置(a)で判定を行うと異物ありとなることは許容できないため、清掃不要判定位置(b)の位置設定と閾値Th2は十分余裕を持って設定されることが望ましい。
次に、異物Fの存在位置を区別してアラートを変更する制御について説明する。例えば、清掃動作(図18)中において、最大清掃時間タイマーがタイムアップした際や、基準位置まで下降させても異物Fによる画像への悪影響が許容できないことを検知した場合には、ユーザーやサービス担当者に対してアラートを表示するのが望ましい。図20は、異物による画像への悪影響が許容できないことを検知した場合に、異物の存在箇所(プラテンガラス上かガイドベルト上か)を判別してアラートを変更するためのフローチャートである。
まず、図20に示すように、プラテンガラス47がすでに清掃位置まで到達しているかどうかを確認する(S71)。S71でYesであればフローをS75へ移す。S71でNoであれば、プラテンガラス47の上昇を開始する(S72)。その後、プラテンガラス47が清掃位置に到達するまで(S73でNoの間)プラテンガラス47の上昇を継続する。清掃位置に到達したら(S73でYes)、プラテンガラス47を停止する(S74)。その後、図16の異物影響範囲検知制御を閾値=Th4の設定で実施し(S75)、その結果をCgに記録する。その後、プラテンガラス47の下降を開始し(S77)、基準位置に到達するまで(S78でNo)下降を継続した後に、基準位置に到達したところ(S78でYes)でプラテンガラス47を停止させる(S79)。その位置で再び異物影響範囲検知制御をS75と同じ閾値(Th4)で行い(S80)、この結果はCbに記録する(S81)。ここで、もしプラテンガラス47上に異物Fが存在する場合には、S75においてプラテンガラス47が清掃位置にあるときに異物検知を行うと、異物Fが第一固定読取部43の被写界深度内に存在するため狭い範囲に鮮明な影となって表れ、画素値Cgが低くなる。これに対して、S80において、プラテンガラス47を基準位置まで下降させて同様の検知を行うと、異物Fが第一固定読取部43の被写界深度内に存在しなくなるために、異物Fの影響が不鮮明になり広範囲に及ぶようになる。このとき、この不明瞭な影響を検知可能なようにTh4が設定される必要がある。それぞれの結果を比較し、Cg<Cbであれば(S82でYes)プラテンガラス47上の異物Fの影響と判断できるので、プラテンガラス47を清掃するようにユーザー、あるいはサービス担当者にアラートを出してこの処理を終了する(S83)。これに対して、Cg>=Cbであれば(S82でNo)、プラテンガラス47の上下動(被写界深度内外への移動)に影響を受けない異物Fと判断できるため、ガイドベルト97の清掃を行うようにユーザー、あるいはサービス担当者にアラートを表示してこの処理を終了させる(S84)。
以上、本実施形態に係る複写機においては、非原稿読取動作時には、透光部材たるプラテンガラス47が読取部材たる第一固定読取部43の被写界深度内、且つ案内部材たるガイドベルト97の吸着可能領域内に位置する。そのため、このときプラテンガラス47上に異物Fがあっても吸着手段たる帯電ローラ98によってガイドベルト97に吸着され、ガイドベルト97上に吸着された異物Fが清掃手段たるクリーニングブレード110や除電ブラシ113等によって除去される。また、このとき、異物検知部103はプラテンガラス47上の異物Fの残存状況を第一固定読取部43から取得することができるため、この読取結果に応じて異物Fの原稿画像への悪影響の有無を検知することができる。よって、クリーニングブレード110や除電ブラシ113は、この異物検知部103からの検知結果を基に異物Fの除去を必要十分な時間で行うことが可能となる。原稿読取動作時には、プラテンガラス47及びガイドベルト97上の異物Fを確実に除去した状態で原稿の読み取りを行うことができる。さらに、本実施形態に係る複写機において、原稿読取動作時には、プラテンガラス47が第一固定読取部43の被写界深度外に位置する。そのため、原稿読取動作中に異物Fがプラテンガラス47上に落下した場合でもプラテンガラス47上の異物Fに第一固定読取部43の焦点が合わず、異物Fの画像への悪影響を抑止することができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において、クリーニングブレード110や除電ブラシ113が清掃動作に入るときは、原稿読取動作が禁止状態に移行されている。清掃動作時において、第一固定読取部43の読取位置に原稿が搬送されることがないため、第一固定読取部43が誤って原稿の画像を読み取ることもなく、異物検知部103が誤った読取結果を取得することもない。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において、クリーニングブレード110や除電ブラシ113は異物検知部103の検知結果を基づいて清掃動作を終了するため、必要十分な時間で清掃を完了することができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置においては、所定の最大清掃時間を超えても異物検知部103によって異物が除去できていないことが検知された場合には清掃を終了する。これにより、最大清掃時間を超えてもクリーニングブレード110や除電ブラシ113により除去されない汚れやガイドベルト97の著しい汚れにより清掃動作がいつまでたっても終了しない状況を回避できる。また、ユーザーやサービス担当者は報知手段たる操作部101によりこれを知ることができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において、異物検知部103は、第一固定読取部43が読み取る画素値に基づき第一固定読取部43の被写界深度内にある異物Fが許容値を超える影響を画像に与えるか否かを判定することができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において、第一固定読取部43が取得する情報は、異物検知部103が被写界深度内にある異物Fの存在を検知する際に利用するが、第一固定読取部43のシェーディング補正等の調整動作にも利用することができる。これにより、シェーディング動作のために新たな白色板等を設ける必要がなく、低コスト化、省スペース化を図ることができる。また、清掃動作とシェーディング補正を平行して行えるため、時間の短縮化にもつながる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置においては、第一固定読取部43の読取位置上に原稿が存在していない、原稿束の連続読取動作を開始する直前に異物検知部103による異物検知を行う。これにより、異物Fの画像への悪影響の有無を確認した上で原稿の連続読み取りを開始することができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置においては、第一固定読取部43の読取位置上に原稿が存在していない電源投入時に異物検知部103による異物検知を行う。これにより、異物Fの画像への悪影響の有無を確認した上で原稿読み取りを開始することができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置においては、ユーザーによる指示をトリガとして異物検知部103による異物検知を行って異物Fの清掃を行うことができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において異物検知部103は検知した異物Fがプラテンガラス47に存在するものか、ガイドベルト97上に存在するものかを判定することができる。そのため、この判定結果を基に適切な異物の清掃を行うことができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において異物検知部103は、検知結果に応じた内容を報知する操作部101を備えているため、ユーザー又はサービス担当者は適切な対応を取ることが出来る。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において透光部材移動手段たるガラス接離機構は、クリーニングブレード110や除電ブラシ113による清掃後にプラテンガラス47を被写界深度外となる所定の基準位置への移動を開始し、異物検知部103による検知結果が所定の判定基準未満であることを検知した場合にはプラテンガラス47が基準位置に到達する前であっても、プラテンガラス47の移動を終了してもよい。これにより、清掃動作全体に要する時間の短縮化を図ることができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において異物検知部103は、プラテンガラス47が被写界深度外となる所定の基準位置への移動を完了した時点で、第一固定該読取部43の読取結果に応じてプラテンガラス47及び/又はガイドベルト97上に付着する異物Fの原稿画像への悪影響の有無を検知し、この検知結果が所定の判定基準を超えた場合には新たな原稿読取動作を禁止する。これにより、プラテンガラス47上に異物Fが付着したままの状態で原稿読取動作が開始されることを防止することができる。
また、本実施形態に係る原稿読取装置において、ガラス接離機構は、清掃動作のためにプラテンガラス47をガイドベルト97の吸着可能領域内へ移動させる際、プラテンガラス47が吸着可能領域内に到達する前であっても、第一固定読取部43の被写界深度に対して所定の距離だけ近づいた時点で、異物検知部103による検知結果が所定の判断基準未満であることを検知した場合に清掃動作を終了してもよい。これにより、清掃動作全体に要する時間の短縮化を図ることができる。
また、本実施形態に係る複写機においては、上述の原稿読取装置を備えているので、透光部材に付着する異物等を原因とする縦スジが抑制された高品位な画像を形成することができる。
1 原稿搬送読取ユニット
2 画像形成ユニット
3 プロセスユニット
4 感光体
10 転写ユニット
30 給紙ユニット
40 スキャナ
41 ADF
42 移動読取部
43 第一固定読取部
44 第二固定読取部
45 コンタクトガラス
46 画像読取センサ
47 プラテンガラス
49 原稿載置台
50 搬送ユニット
94 ベルトガイド機構
97 ガイドベルト
98 帯電ローラ
100 本体制御部
101 操作部
103 異物検知部
特開2000−92268号公報

Claims (15)

  1. 被写体からの反射光に基づいて情報を読み取る読取部材と、該読取部材の被写界深度内に原稿を案内する案内部材と、該読取部材と該案内部材との間に設置される透光部材とを備え、読取位置で透光部材を介して原稿の読み取りを行う原稿読取装置において、
    上記案内部材表面近傍の物体を該案内部材表面に吸着させる吸着手段と、
    上記案内部材及び/又は上記透光部材上の異物を清掃する清掃手段と、
    原稿読取動作時には該透光部材を該読取部材の被写界深度外に移動させ、非原稿読取動作時には該透光部材を該読取部材の被写界深度内且つ該案内部材表面近傍の吸着可能領域内に移動させる透光部材移動手段と、
    該読取部材の読取結果に応じて該透光部材及び/又は該案内部材上に付着する異物の原稿画像への悪影響の有無を検知する異物検知手段とを備えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1の画像読取装置において、
    上記清掃手段は、原稿読取動作が禁止状態に移行された非原稿読取動作時に清掃動作に入ることを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項1又は2の原稿読取装置において、
    上記清掃手段は、上記異物検知手段による検知結果に基づいて清掃動作を終了することを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項3の原稿読取装置において、
    上記清掃手段は所定の最大清掃時間を超えても上記異物検知手段によって異物を除去できていないことが検知された場合には清掃動作を終了し、
    上記検知結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の原稿読取装置において、
    上記案内部材は略均一の白色ガイドベルトであり、
    上記異物検知手段は、上記読取部材から取得される情報の中から画素毎にピーク値を検知し、この検知結果が所定の許容値未満である画素が存在するか否かにより、異物の原稿画像への悪影響の有無を判定することを特徴とする原稿読取装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段は、上記読取部材の調整動作を行う間に平行して行われることがあることを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段による異物検知は、原稿束の連続読取動作を開始する直前に行われることを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段による異物検知は、電源投入時に行われることを特徴とする原稿読取装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段による異物検知は、ユーザーによる指示をトリガとして行われることを特徴とする原稿読取装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段は、検知した異物が上記透光部材上に存在するものか、上記案内部材上に存在するものかを判別することを特徴とする原稿読取装置。
  11. 請求項10の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段による検知結果に応じてユーザー又はサービス担当者に対する警告の内容を変化させることができる報知手段を備えていることを特徴とする原稿読取装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の原稿読取装置において、
    上記透光部材移動手段は、上記清掃手段による清掃後に透光部材を被写界深度外となる所定の基準位置への移動を開始し、上記異物検知手段が所定の判定基準を満たすことを検知した場合には該透光部材が該基準位置に到達する前であっても、該透光部材の移動を終了することがあることを特徴とする原稿読取装置。
  13. 請求項12の原稿読取装置において、
    上記異物検知手段は、上記透光部材が被写界深度外となる所定の基準位置への移動を完了した時点で、該透光部材及び/又は該案内部材上に付着する異物の原稿画像への悪影響の有無を検知し、この検知結果が所定の判定基準を満たさない場合には新たな原稿読取動作を禁止することを特徴とする原稿読取装置。
  14. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13の原稿読取装置において、
    上記透光部材移動手段は、清掃動作のために上記透光部材を案内部材の吸着可能領域内へ移動させる際、該透光部材が吸着可能領域内に到達する前であっても、上記読取部材の被写界深度に対して所定の距離だけ近づいた時点で、異物検知手段による検知結果が所定の判断基準未満であることを検知した場合に清掃動作を終了することがあることを特徴とする原稿読取装置。
  15. 原稿を搬送しながら該原稿の画像を読み取る原稿搬送読取手段と、該原稿搬送読取手段で読み取った画像を記録材に形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置において、
    上記原稿搬送読取手段として、請求項1乃至14の原稿読取装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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