JP2015027070A - 画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015027070A
JP2015027070A JP2014015865A JP2014015865A JP2015027070A JP 2015027070 A JP2015027070 A JP 2015027070A JP 2014015865 A JP2014015865 A JP 2014015865A JP 2014015865 A JP2014015865 A JP 2014015865A JP 2015027070 A JP2015027070 A JP 2015027070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
document
image
unit
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014015865A
Other languages
English (en)
Inventor
木村 憲雄
Norio Kimura
憲雄 木村
藤井 隆
Takashi Fujii
隆 藤井
北岡 真也
Shinya Kitaoka
真也 北岡
久保 宏
Hiroshi Kubo
宏 久保
厚史 兼谷
Atsushi Kaneya
厚史 兼谷
佐藤 祥一
Shoichi Sato
祥一 佐藤
義人 鈴木
Yoshito Suzuki
義人 鈴木
岳久 島津
Takehisa Shimazu
岳久 島津
山田 淳
Atsushi Yamada
淳 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014015865A priority Critical patent/JP2015027070A/ja
Publication of JP2015027070A publication Critical patent/JP2015027070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】原稿の画像を読み取るための読取手段の読取面に対するアクセスを可能としたものでありながら、清掃後の読取面への傷付きや破損を抑制することができる画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】原稿の画像を読み取る第2読取部69と、第2読取部69の読取面69aと原稿との距離を読取可能距離に保つ軸受71と、第2読取部69と軸受71とが離隔した離隔位置及び第2読取部69と軸受71とが接触した接触位置に、第2読取部69及び軸受71の少なくとも一方を変位させるガイドユニット72と、ガイドユニット72が第2読取部69及び軸受71の少なくとも一方を離隔位置から接触位置へと変位させる場合に、第2読取部69と軸受71とが接触することで生じる衝撃を緩衝する衝撃緩衝手段と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置に関する。
一般に、原稿の画像を読み取るための画像読取装置の垂直方向上方に搭載される原稿搬送装置(以下、単に「ADF」と称する)は、載置台に積載された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して読取位置に向かって搬送するようになっている。ADFにより搬送する原稿の画像は、読取位置に配置した画像読取手段により読み取られる。
近年、原稿の両面画像を読み取る場合には、表面画像を画像読取手段により読み取るとともに、ADF内の搬送経路上に第2画像読取手段を配置し、この第2画像読取手段にて裏面画像を読み取る1パス方式を採用するADFが増えてきている。
このようなADFにおける第2画像読取手段には、CCD等のイメージセンサを利用した縮小光学系タイプのものと、原稿の横幅方向(主操作方向)に渡るライン形状の光源とイメージセンサとを並列的に配置した密着型の等倍光学系タイプのものとが存在する。
そして、何れのタイプのイメージセンサであっても、原稿の裏面画像を正確に読み取るためには、第2画像読取手段を配置した第2読取位置において、原稿を所定の一定速度で安定して搬送するとともに、原稿を読取面に接近させることが重要である。
特に、第2画像読取手段に密着型のイメージセンサを用いた場合には、縮小光学系の場合と比較して焦点深度が極めて浅いために、原稿の裏面を第2画像読取手段の読取面に密着させる必要がある。すなわち、読取面と原稿の裏面画像との距離(以下、「搬送ギャップ」と称する)は、画像品質を一定に保つために焦点深度に合わせた適切な距離に保たなければならない。
原稿を搬送過程で読み取る画像読取装置において、搬送ギャップを適切に確保するために、読取面と対向する位置に配置した白色ローラの端部を支持する軸受を読取面と原稿搬送面との間のスペーサとなる形状にして搬送ギャップを一定に保つ技術が知られている。
また、第2画像読取手段の読取面に、原稿の紙粉や原稿に付着した糊状の物等の異物が付着した場合、その異物をそのまま裏面画像として読み取ってしまい、画像データに縦すじ等のノイズ的な画像データが重畳されるという不具合が発生する。
このため、ユーザーやサービスマンが、読取面を清掃して異物を除去することができるようにADFを構成する必要がある。したがって、第2画像読取手段を搭載したADFにおいては、読取面を含む搬送経路の一部を開放するように、白色ローラを含むユニットをADFの本体に対して退避可能とし、読取面への清掃のためのアクセスを許容するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術では、ユニットを退避させて読取面を開放し、読取面を清掃して再びユニットを閉塞する場合に、白色ローラや軸受が読取面に衝突してしまい読取面を傷付けてしまったり破損させてしまう虞があった。
また、上述したADFの読取面を清掃する場合においては、ADFと画像読取装置とを接続するヒンジを中心として画像読取装置を露出させる方向にADFを回動する、いわゆるリフトアップを実行する必要がある。そして、ADFの読取面の清掃が終了し、ADFを使用する場合においては、ヒンジを中心として画像読取装置を被覆する方向にADFを回動する、いわゆるリフトダウンを実行する必要がある。
ところが、リフトダウンを実行する場合には、画像読取装置にADFが衝突することで生じる衝撃によって、白色ローラや軸受が読取面に衝突してしまい、読取面を傷付けてしまったり破損させてしまう虞がある。そこで、このような衝撃を緩和するために、ヒンジにダンパー機能を加えることが考えられる。しかしながら、ダンパー機能を有するヒンジは、非常に高価であるため、部品コストが高騰してしまうという問題があった。
しかも、ADFは、例えば、固定原稿の画像を読み取る場合においても、上述したADFのリフトアップ及びリフトダウンが実行される。このような場合に、ダンパー機能を有するヒンジを設けていると、ユーザーは、ダンパー機能の圧力に抗してリフトアップ及びリフトダウンを実行しなければならず、リフトアップ及びリフトダウンの操作に時間がかかるとともに、大きな操作力が必要となり、煩わしさを与えてしまうという新たな問題を生じてしまう。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、原稿の画像を読み取るための読取手段の読取面に対するアクセスを可能としたものでありながら、清掃後の読取面への傷付きや破損を抑制することができる画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像読取装置は、上記目的を達成するため、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段の読取面と原稿との距離を読取可能距離に保つガイド手段と、前記読取手段と前記ガイド手段とが離隔した離隔位置及び前記読取手段と前記ガイド手段とが接触した接触位置に、前記読取手段及び前記ガイド手段の少なくとも一方を変位させる変位手段と、前記変位手段が前記読取手段及び前記ガイド手段の少なくとも一方を前記離隔位置から前記接触位置へと変位させる場合に、前記読取手段と前記ガイド手段とが接触することで生じる衝撃を緩衝する衝撃緩衝手段と、を有する。
本発明では、原稿の画像を読み取るための読取手段の読取面に対するアクセスを可能としたものでありながら、清掃後の読取面への傷付きや破損を抑制することができる画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取部の概略側面図である。 本発明の実施の形態に係る原稿搬送装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る第2画像読取装置を示し、(a)は第2画像読取装置の斜視図、(b)は第2画像読取装置の側面図である。 本発明の実施の形態に係るガイドユニットを示し、(a)は閉塞状態のガイドユニットの構成図、(b)は開放状態のガイドユニットの構成図である。 本発明の実施の形態に係るガイドユニットを示し、(a)〜(f)はガイドユニットの閉塞動作を時系列で示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るガイドユニットにおける衝撃緩衝手段の変形例1を示し、(a)〜(c)は衝撃緩衝手段の閉塞動作を時系列で示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るガイドユニットにおける衝撃緩衝手段の変形例2を示し、(a)〜(c)は衝撃緩衝手段の閉塞動作を時系列で示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置における変位手段及び衝撃緩衝手段の変形例3を示し、(a)は原稿搬送装置が露出位置にある状態における画像読取装置の構成図、(b)は原稿搬送装置が被覆位置にある状態における画像読取装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置における変位手段及び衝撃緩衝手段の変形例4を示し、(a)は原稿搬送装置が露出位置にある状態における画像読取装置の構成図、(b)は原稿搬送装置が被覆位置にある状態における画像読取装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置における変位手段及び衝撃緩衝手段の変形例5を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置を電子写真方式の複写機1に適用した例を示している。複写機としては、例えば、一般的な静電作像方法を用いて画像を形成するフルカラーの複写機やモノクロ画像を形成する複写機などが挙げられる。また、作像方式としては、電子写真方式以外にも、例えばインクジェット方式等を用いることも可能である。さらに、上述の本発明に係る画像読取装置を備えた画像形成装置は、複写機1として構成される他に、ファクシミリ装置、印刷機又は複合機として構成してもよい。
図1に示すように、複写機1は、給紙部2と、画像形成部3と、画像読取部4と、原稿搬送装置としての自動原稿搬送装置(以下、単に「ADF」とも称する)5と、から構成されている。また、本実施の形態において、画像読取部4とADF5とは、画像読取装置6を構成する。
給紙部2は、サイズの異なるシート状の記録紙Pを収納可能とする上下3段の給紙カセット21A,21B,21Cを有している。給紙部2は、給紙カセット21A,21B,21Cに収納された記録媒体としての記録紙Pをそれぞれピックアップして給紙する給紙装置21,22,23を有している。給紙部2は、これら給紙装置21,22,23から給紙された記録紙Pを画像形成部3の所定の画像形成位置まで搬送する各種ローラ等から形成される給紙経路24を有している。
画像形成部3は、露光装置31と、複数の感光体ドラム32と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の異なる色のトナーが充填された現像装置33と、転写ベルト34と、二次転写部35と、定着部36とを備えている。
画像形成部3は、例えば、画像読取装置6で読み取った読取画像に基づいて、露光装置31により各感光体ドラム32を露光(レーザ光L)して各感光体ドラム32に潜像を形成する。これにより、各現像装置33は、各感光体ドラム32にそれぞれ異なる色のトナーを供給して現像するようになっている。
そして、画像形成部3は、各感光体ドラム32に現像された像を転写ベルト34に一次転写し、二次転写部35で記録紙Pにトナー像を二次転写した後に、定着部36により記録紙Pに二次転写したトナー像を溶融して、記録紙Pにカラー画像を定着する。
ところで、詳細な構成は省略するが、画像形成部3は、給紙部2の給紙経路24に搬送された記録紙Pを引き継いでレジスト部37で同期させた状態で二次転写部35及び定着部36を経由し、集積トレイ38に排紙する搬送経路39Aを有する。
また、画像形成部3は、手差トレイ25に積載した記録紙(図示せず)をレジスト部37よりも上流側で搬送経路39Aに給紙する手差給紙経路39Bを有する。
さらに、画像形成部3は、記録紙Pの両面に画像を形成する場合に、表面側の画像定着後の記録紙Pを、スイッチバック経路39C及び反転経路39Dを経由してレジスト部37よりも上流側に再給紙するようになっている。
画像読取部4は、光源及びミラー部材を搭載した第1キャリッジ41と、ミラー部材を搭載した第2キャリッジ42と、結像レンズ43と、撮像部44とを備えている。
画像読取部4は、詳しくは後述するが、ADF5により搬送中の原稿(移動原稿)Sの表面画像を読取位置R(図3参照)で読み取る場合には、第1キャリッジ41をスリットガラス45の直下(図1中、符号Hで示す位置)に移動し、読取位置Rで停止させる。
そして、第1キャリッジ41は、スリットガラス45上を通過中の原稿Sに向かって光源からの照明光を照射する。スリットガラス45を透過して原稿Sで反射した反射光は、第1キャリッジ41及び第2キャリッジ42に搭載された各ミラー部材を経由して結像レンズ43により撮像部44に結像して読取画像として読み取らせるようになっている。なお、読取位置Rにおいて、原稿Sの表面画像は結像レンズ43に関して撮像部44と共役である。
一方、画像読取部4は、スリットガラス45とプラテンガラス46との間に、プラテンガラス46に載置した固定原稿(不図示)を突き当てて位置決めする突き当て部材47が設けられている。
突当部材47に突き当てた状態でプラテンガラス46上に載置された原稿を読み取る場合には、第1キャリッジ41及び第2キャリッジ42を、図1において左右方向(副走査方向)に移動させる。そして、各キャリッジ41,42を移動させる過程で、光源により固定原稿に光を照射し、各キャリッジ41,42に搭載された各ミラー部材により固定原稿からの反射光を折り返す。その反射光は、結像レンズ43により結像して撮像部44で読み取らせる。
なお、上述した給紙部2、画像形成部3、画像読取部4の各種制御は、図示しない本体制御部によってその駆動等が制御されるが、これらの各種制御は公知の技術を用いているために、ここではその詳細な説明は省略する。
ADF5は、原稿載置台としての原稿トレイ51と、各種ローラ等からなる原稿搬送部52と、画像読み取り後の原稿Sを集積する排紙トレイ53と、を備えている。
ADF5は、原稿トレイ51に載置された原稿Sの原稿束から最上位の原稿Sを1枚ずつ分離して原稿搬送部52によりスリットガラス45上に搬送する。そして、ADF5は、スリットガラス45を通過する際に画像読取部4により原稿Sの画像を読み取った後、排紙トレイ53に排紙する。
また、ADF5は、図示しないヒンジを介して、画像読取部4を露出する位置と、画像読取部4を被覆する位置と、の間でリフトアップ及びリフトダウン可能になるように、回動自在に取り付けられている。
ここで、ADF5がリフトアップして画像読取部4を露出し、画像読取部4の上面の一部を構成するスリットガラス45、プラテンガラス46及び突当部材47を露出した場合におけるADF5の位置は、本実施の形態における露出位置を構成する。
また、ADF5がリフトダウンして画像読取部4を被覆し、画像読取部4の上面の一部を構成するスリットガラス45、プラテンガラス46及び突当部材47を被覆した場合におけるADF5の位置は、本実施の形態における被覆位置を構成する。
次に、図2を参照して、画像読取部4の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、画像読取部4は、上述した通り、第1キャリッジ41と、第2キャリッジ42と、結像レンズ43と、撮像部44とを備えており、これらの各構成部材は画像読取部4の本体フレーム4aの内部にそれぞれ配置されている。
また、本体フレーム4aの内部には、図示しない第1レール及び第2レールが副走査方向(図2中、左右方向)に延在するよう設けられている。第1レールは、副走査方向と直交する主走査方向に所定の間隔をあけて配置された2本のレールからなる。第2レールについても、第1レールと同様の構成である。
第1キャリッジ41は、第1レールに摺動自在に取り付けられ、図示しない駆動モータにより図示しない第1キャリッジ用駆動ワイヤを介して副走査方向に図2中、実線で示す位置と破線で示す位置との間で往復移動可能に構成されている。
また、第2キャリッジ42は、第2レールに摺動自在に取り付けられ、図示しない駆動モータにより図示しない第2キャリッジ用駆動ワイヤを介して副走査方向に図2中、実線で示す位置と破線で示す位置との間で往復移動可能に構成されている。
ここで、これら第1キャリッジ41及び第2キャリッジ42は、例えば、2:1の速度比で副走査方向に移動する。このような移動速度の関係により、第1キャリッジ41及び第2キャリッジ42の移動があっても、原稿面から結像レンズ43に至る光路長が変化しないようになっている。
第1キャリッジ41は、光源48aと、第1ミラー部材48bと、を有する。また、第2キャリッジ42は、第2ミラー部材49aと、第3ミラー部材49bと、を有する。
結像レンズ43は、各ミラー部材48b,49a,49bを介して入射された原稿Sからの反射光を撮像部44に集光結像する。撮像部44は、CCD等の撮像素子で構成され、結像レンズ43を介して結像された原稿Sの反射光像を光電変換して読取画像であるアナログ画像信号を露光装置31に出力する。
次に、図3を参照して、ADF5の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、原稿トレイ51は、原稿搬送部52側を原稿Sの先端側として、その先端側が下方、その後端側が上方となるように上向き傾斜して配置されている。原稿トレイ51は、先端側原稿トレイ51Aと後端側原稿トレイ51Bとで分割されており、先端側原稿トレイ51Aは軸51Cを回動中心として原稿Sの束厚に応じて先端が下方に傾くようになっている。原稿トレイ51は、原稿搬送部52に向かう原稿Sの給紙方向と直行する左右方向を位置決めするサイドガイド板54を有している。
サイドガイド板54は、原稿トレイ51と原稿Sの幅方向の中心を一致させるように相対的に接近・離間可能な一対のもの、又は、原稿トレイ51の一方の縁部側に原稿Sの一方の縁部を当接させて他方の縁部側のみを移動可能に配置したものの何れでもよい。
原稿搬送部52は、少なくともその上方を開閉可能としたカバー55によって覆われている。カバー55は、原稿Sの先端がカバー内部に臨むように給紙口55aを有している。カバー55は、給紙口55aよりも内部に先端側原稿トレイ51Aの先端が位置するように、先端側原稿トレイ51Aの先端の上方を覆っている。原稿搬送部52は、給紙口55aから排紙トレイ53の上方の排紙口55bに至る範囲をカバー55等に形成されたリブ55c(詳細は図示せず)等によって原稿搬送経路56を形成している。
原稿搬送部52は、原稿Sの原稿搬送方向を基準として給紙口55a側の上流端であって先端側原稿トレイ51Aの先端上部に、原稿Sの載置により回動するセットフィラー57を有している。原稿搬送部52は、給紙口55aよりも内側の近傍に配置されたピックアップローラ58と、原稿搬送経路56を挟んで対向するように配置された給紙ベルト59及びリバースローラ60と、を給紙部として有している。
ピックアップローラ58は、接触位置において原稿トレイ51に積載された原稿Sのうち、最上位側から数枚(理想的には1枚)の原稿Sをピックアップする。
給紙ベルト59は原稿給送方向に沿って回動移動し、リバースローラ60は原稿給送方向とは逆方向に回転可能となっている。リバースローラ60は、複数枚の原稿Sが重送されようとした場合に、給紙ベルト59の回動移動方向に対して逆方向に回転することにより、原稿Sの重送を抑制する。
原稿搬送部52は、原稿搬送経路56を挟んで対向するように原稿Sをニップして搬送する複数の搬送ローラ対61〜65を有する。なお、これら搬送ローラ対61〜65の配置数や配置場所は、例えば、原稿搬送経路56の経路設計や、ADF5が許容する原稿Sの最小サイズの原稿搬送方向の長さ等に応じて任意である。
なお、給紙ベルト59の下流側に隣接して配置した搬送ローラ対61は、ピックアップローラ58の駆動タイミングに応じて、給紙した原稿Sの先端を突き当ててスキュー搬送を補正し、補正後の原稿Sを引き出し搬送する先端整合機能を有するようになっている。
原稿搬送部52は、スリットガラス45の上方に対向するように配置して原稿Sの画像を読み取らせる第1読取ローラ66と、排紙口55bよりも上流側直前に配置して原稿Sを排紙口55bから排紙トレイ53に向けて排出する排紙ローラ対67と、を有する。
第1読取ローラ66は、図示しないコイルスプリング等の付勢部材を用いてスリットガラス45に向けて付勢されており、原稿Sを搬送しつつ、その原稿Sをスリットガラス45に密着させるようになっている。
原稿搬送部52は、第1読取ローラ66よりも下流側で搬送ローラ対64と搬送ローラ対65との間の比較的直線的に原稿Sを搬送する経路上に第2原稿読取装置68を配置している。
第2原稿読取装置68は、原稿Sの裏面画像を読み取る読取手段としての第2読取部69と、原稿搬送経路56を挟んで第2読取部69に対向するよう配置された第2読取ローラ70と、第2読取ローラ70の端部を支持する軸受71と、を有している。なお、第2読取ローラ70は対向部材を構成し、軸受71はガイド手段を構成している。
第2読取部69は、原稿Sの表面画像を画像読取部4の撮像部44で読み取った後の原稿Sの裏面画像を読み取るように密着型のイメージセンサ等を用いている。
第2読取ローラ70は、第2読取部69における原稿Sの浮きを抑えると同時に、第2読取部69におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねている。なお、原稿Sの裏面画像の読み取りを行わない場合には、原稿Sは第2読取部69を素通りするようになっている。
軸受71は、第2読取部69と原稿Sとの距離(以下、「搬送ギャップ」と称する)に関して、画像品質を損なわない焦点深度に合わせ、第2読取部69が原稿Sの画像を読み取ることができる適切な距離である読取可能距離を保つようになっている。
具体的には、図4に示すように、第2読取部69の読取面69aと原稿Sの被読取面である裏面との搬送ギャップGに関して、読取面69aと対向する第2読取ローラ70との隙間が搬送ギャップGとなるように設定している。したがって、軸受71の先端形状は、読取面69aに当接したときに第2読取ローラ70の原稿搬送面との間のスペーサとなるような突出量及び形状としている。
図5は、ADF5の第2原稿読取装置68の近傍を拡大した図である。図5(a)に示すように、ADF5には、突当部材47から排出口55bに至る原稿搬送経路56の一部をガイドユニット72によって構成している。ガイドユニット72は、開放手段を構成しており、第2原稿読取装置68の下方に配置されている。
ガイドユニット72は、原稿搬送経路56の下側部分を構成するガイド板73と、搬送ローラ対64,65の従動ローラ64a,65aと、第2読取ローラ70と、第2読取ローラ70の軸70aを支持する軸受71と、を1ユニットとして構成したものである。
また、ガイドユニット72は、ADF5内の主走査方向両側に設けられたフレームに回転可能に支持された回動軸74を有している。回動軸74は、従動ローラ65aの下方に配置されている。また、この回動軸74は、図5において図中、正面側のみ示すが、図中、背面側にも同様に設けられている。
したがって、図5(b)に示すように、ガイドユニット72は、回動軸74を回動中心として突当部材47側の先端を下向きに回動させることにより、第2読取部69の読取面69aを含む原稿搬送経路56の一部を開放するようになっている。この際、ADF5はプラテンガラス46から離れた開放状態となっている。
なお、以下においては、ガイドユニット72を下向きに回動させる動作を開放動作、逆に、ガイドユニット72を上向きに回動させる動作を閉塞動作という。また、図5(a)に示すガイドユニット72の位置を閉塞位置又は閉塞状態、図5(b)に示すガイドユニット72の位置を開放位置又は開放状態という。
ここで、ガイドユニット72が開放位置に回動した場合、軸受71は、第2読取部69の読取面69aと軸受71とが互いに離隔した離隔位置に変位する。また、ガイドユニット72が閉塞位置に回動した場合、軸受71は、第2読取部69の読取面69aと軸受71とが互いに接触した接触位置に変位する。
このように、本実施の形態において、ガイドユニット72は、読取面69aから離隔した離隔位置及び読取面69aに接触した接触位置に軸受71を変位させる変位手段を構成する。
ガイドユニット72の開放動作は、ゴミや紙粉などの異物が第2読取部69の読取面69aに付着した場合や、原稿搬送経路56に原稿ジャムが発生した場合等に、ユーザにより適宜行われる。ユーザは、ガイドユニット72の開放動作により読取面69aを含む原稿搬送経路56の一部を開放することで、読取面69aの清掃やジャム処理を容易に行うことができる。
そこで、本実施の形態のガイドユニット72は、第2読取ローラ70を含む第2原稿読取装置68の対向部材一体をユニット化し、ADF5の側板(図示せず)に固定した固定ピン75でガイドユニット72に固定した保持レバー76を支持するようになっている。
読取面69aの清掃時やジャム処理時は、保持手段としての保持レバー76と固定ピン75との係合状態を解除することで、回動軸74を中心にガイドユニット72の先端が下向きに回動し、図5(b)に示す状態になる。これにより、読取面69aへのアクセスが可能となり清掃やジャム処理が可能となる。
保持レバー76は、第2読取ローラ70の軸70aと連結ステー76aで連結している。保持レバー76は、回動軸77を中心に回動可能としており、保持レバーの回動に連動して連結ステー76aが同方向に連動して回動する機構である。なお、保持レバー76と連結ステー76aとは別部材でもよい。
保持レバー76は、第2読取ローラ70を押し上げる方向、すなわち、読取面69aに接近する方向に付勢設定したスプリング78による弾性力で先端が固定ピン75と係合する方向に付勢されている。なお、スプリング78は、軸70a又は軸受71を付勢する構成でもよい。
また、スプリング78は、ADF5が露出位置から被覆位置へと回動し、画像読取部4の上面と衝突した場合に生じる衝撃を緩衝し、該衝撃に起因する軸受71による第2読取部69の読取面69aの傷付きや破損を抑制するように構成されている。
次に、図5(b)に示したガイドユニット72の開放状態から図5(a)に示した閉塞状態とする場合のガイドユニット72の閉塞動作を図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、ガイドユニット72の開放状態から、ユーザの手動(人力)によりガイドユニット72を閉塞位置へと閉塞動作させようとすると、図6(b)に示すように、回動軸74を中心にガイドユニット72が回動する。
そして、図6(c)に示すように、固定ピン75に保持レバー76の先端傾斜部分が接触すると、図6(d)に示すように、ガイドユニット72のさらなる閉塞方向への回動に連動して保持レバー76と連結ステー76aとが回動軸77を中心に回動する。
これにより、連結ステー76aに連結した第2読取ローラ70は、スプリング78の付勢に抗して読取面69aから一時的に離れることになる。
そして、さらにガイドユニット72を押し込むと、図6(e)に示すように、保持レバー76の先端が固定ピン75の位置よりも高くなって抜けた状態となる。これにより、図6(f)に示すように、スプリング78の付勢によって、保持レバー76と連結ステー76aとが回動軸77を中心に今までと逆方向に回動し、保持レバー76が固定ピン75と係合すると同時に、第2読取ローラ70が所定の閉塞位置に納まる。
この際、軸受71の先端は読取面69aに当接することとなるが、その際の衝撃力はスプリング78の付勢力にのみ影響を受け、ユーザがガイドユニット72を閉塞させようとする際の人力、すなわち、操作力よりも小さくすることができる。
これにより、読取面69aに軸受71の先端が当接したとしても、搬送ギャップGを確保しつつ、読取面69aに対する軸受71からの衝撃を緩和することができ、読取面69aの傷付きや破損を抑制することができる。
このように、ガイドユニット72が軸受71を離隔位置から接触位置に変位させる場合に、第2読取部69の読取面69aと軸受71とが接触することで生じる衝撃は、固定ピン75、保持レバー76、連結ステー76a及びスプリング78によって緩衝される。つまり、固定ピン75、保持レバー76、連結ステー76a及びスプリング78は、本実施の形態における衝撃緩衝手段を構成している。
また、ガイドユニット72が閉塞位置に復帰する直前に第2読取部69の読取面69aから第2読取ローラ70を一時的に離間する方向に変位させた後に閉塞位置に変位させるスプリング78は、本実施の形態における弾性手段を構成する。
なお、スプリング78の弾性力を小さく設定する程、読取面69aに対する軸受71の衝撃力を緩和することができ、結果として読取面69aの損傷を抑制することができる。
一方、原稿トレイ51には、原稿トレイ51に載置した原稿Sの向きが縦長か横長の何れであるかを検知する第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとを給送方向に沿って離隔して設けている。
第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとは、例えば、サイドガイド板54の対向距離を検知する検知センサ(図示せず)と併用して原稿トレイ51に載置された原稿Sのサイズ検知センサとして機能する。
例えば、サイドガイド板54の対向距離がA4規格サイズの長手方向の長さを検知し、第1原稿長さ検知センサ81Aが原稿Sを検知しかつ第2原稿長さ検知センサ81Bが原稿Sを検知していないとき、図示しないADF制御部はA4横置きと判定する。
また、サイドガイド板54の対向距離がA4規格サイズの長手方向の長さを検知しているときに、第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとが原稿Sを検知しているとき、ADF制御部はA3縦置きと判定する。
なお、これらの原稿サイズや縦置き・横置きの判定は公知であるため、上述した以外の原稿載置パターンの判定方法は省略する。また、第1原稿長さ検知センサ81A及び第2原稿長さ検知センサ81Bには、光学的手段により非接触で検知する反射型センサ又は接触式のアクチュエータ等の接触型センサを用いてもよい。
また、原稿トレイ51の先端寄りの底面付近には、セットフィラー57の先端部の移動軌跡上の最下部を検知することによって、原稿トレイ51に原稿Sが載置されたか否かを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。
例えば、上述した原稿Sのサイズや載置方向の検知とは別に、原稿セットセンサ82がセットフィラー57の先端を検知しているときに、ADF制御部はADF5に原稿Sがセットされていると判定する。
また、原稿セットセンサ82がセットフィラー57の先端を検知していないとき、すなわち、原稿Sによってセットフィラー57の先端が回動しているときに、ADF制御部はADF5に原稿Sがセットされていると判定する。なお、原稿セットセンサ82は、原稿トレイ51と原稿搬送部52との何れに設けてもよい。
また、先端側原稿トレイ51Aの先端の下方には、ホームポジションセンサ83が設けられている。例えば、原稿トレイ51に原稿Sが載置されていない状態、すなわち、先端側原稿トレイ51Aにピックアップローラ58が直接接触している状態をホームポジションとして規定する。そして、そのホームポジションセンサ83と先端側原稿トレイ51Aとの離間距離を基準とし、その離間距離であることをホームポジションセンサ83が検知しているときに、ADF制御部は先端側原稿トレイ51Aがホームポジションにあると判定する。
また、原稿搬送部52は、給紙適正位置センサ84、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、レジストセンサ88、排紙センサ89を、原稿Sの搬送方向上流側から下流側に向かってこの順に配置している。
給紙適正位置センサ84は、先端側原稿トレイ51Aの先端部の上方に配置し、原稿搬送経路56で搬送中の原稿Sの有無を検知する。給紙適正位置センサ84は、原稿載置面に載置された原稿Sの給送方向前端部が適切な高さである給紙適正位置に保持されているかを検知する。
突当センサ85は、給紙ベルト59と搬送ローラ対61との間に配置している。突当センサ85が原稿Sの先端及び後端を検知したときに、図示しない制御回路は、その搬送距離に対応するモータパルスから原稿Sの搬送方向の長さを判定する。
原稿幅センサ86は、搬送ローラ対61と搬送ローラ対62との間に配置している。原稿幅センサ86は、原稿Sの幅方向に沿って複数並べた発光素子と、この発光素子と原稿搬送経路56を挟んで対向位置に配置した受光素子と、を備えている。受光素子の検知結果に基づいて、ADF制御部は原稿Sの幅を判定する。
なお、読取入口センサ87、レジストセンサ88、排紙センサ89は、原稿Sの搬送距離や搬送速度等の搬送制御用、並びにジャム検知用等に用いられる。
また、これらADF5における各種の駆動制御等はADF制御部の他、その一部又はすべての制御に関して、本体制御部で行ってもよい。なお、上述した各種センサ等を用いたADF制御部による制御は一例であって、本実施の形態における固有の制御ではない。したがって、各種センサの配置や機能及びその制御は公知の技術を用いることができるため、ここでは具体的なADF制御部による制御例の説明は省略する。
(変形例1)
ところで、上記実施の形態では、保持レバー76に連結ステー76aを一体に設け、保持レバー76の回動に連動して第2読取ローラ70及び軸受71を読取面69aに対して接近・離間する構成を開示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、保持レバー76と連結ステー76aとを一体形成するとともに、保持レバー76を連結ステー76aと一体に水平方向に沿って往復動可能としてもよい。
一方、第2読取ローラ70を含む軸受71は読取面69aに対して接近・離間可能となるように略垂直方向に沿ってガイドユニット72に昇降可能としている。
軸受71には、連結ステー76aの先端に設けた断面略円弧形状のガイド面76bと当接する離間ガイド部材79を取り付けている。
なお、保持レバー76は、好ましくは読取面69aと平行な方向に往復変位可能とするのがよい。また、上述した回動式のように読取面69aに対する第2読取ローラ70を含む軸受71の接近・離間ストロークは回動軸77から連結ステー76aの先端までの距離に依存せず、ガイド面76bの形状等に依存する。したがって、連結ステー76aの延在長さを短くすることができることと相俟って、保持レバー76と固定ピン75とは、第2読取部69と搬送ローラ対64(図7では図示せず)との間に配置するのが好ましい。
ガイドユニット72を開放状態から閉塞位置へとユーザの手動により閉塞動作させると、図7(a)に示すように、固定ピン75に保持レバー76の先端傾斜部分が接触し、保持レバー76が連結ステー76aと一体に第2読取部69側に変位する。なお、この固定ピン75に保持レバー76の先端傾斜部分が接触したときが所定閉塞動作位置となる。
この状態から、ガイドユニット72をさらに閉塞方向に回動させると、図7(b)に示すように、軸受71に固定された離間ガイド部材79が、連結ステー76aのガイド面76bに沿いながら読取面69aから離間する方向に変位する。このため、第2読取ローラ70を含む軸受71をスプリング78の付勢に抗して読取面76aから一時的に離すことができる。
そして、さらにガイドユニット72を押し込むと、図7(c)に示すように、保持レバー76の先端が固定ピン75の位置よりも高くなって抜けた状態となる。これにより、スプリング78の付勢によりガイド面76bで離間ガイド部材79を案内しつつ、保持レバー76を第2読取部69から離れる方向に復帰変位させ、保持レバー76が固定ピン75と係合すると同時に、第2読取ローラ70が所定の位置に納まる。
なお、連結ステー76aのガイド面76bは、第2読取部69に近い側の曲面を極力緩やかにするのが好ましい。すなわち、垂直方向の離間ガイド部材79の変位量を短くすることで、読取面69aへの軸受71の衝撃力を緩和することができ、結果として読取面69aの損傷を抑制することができる。
(変形例2)
また、上記実施の形態では、第2読取ローラ70及び軸受71をスプリング78によって読取面69aに向けて付勢し、そのスプリング78を保持レバー76の弾性復帰手段として利用しているものを開示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図8に示すように、保持レバー76を弾性部材で構成してもよい。
ガイドユニット72を開放状態から閉塞位置へとユーザの手動により閉塞動作させると、図8(a)に示すように、固定ピン75に保持レバー76の先端傾斜部分が接触し、保持レバー76が連結ステー76aと一体に第2読取部69側に変位しようとする。
この状態から、ガイドユニット72をさらに閉塞方向に回動させると、図8(b)に示すように、保持レバー76がダンパー効果により弾性変形するとともに軸受71に固定された離間ガイド部材79が読取面69aから離間する方向に変位する。このため、第2読取ローラ70を含む軸受71をスプリング78の付勢に抗して読取面76aから一時的に離すことができる。
そして、さらにガイドユニット72を押し込むと、図8(c)に示すように、保持レバー76の先端が固定ピン75の位置よりも高くなって抜けた状態となる。これにより、保持レバー76は、保持レバー76自身の弾性力により弾性復帰するとともに連結ステー76aが回動し、保持レバー76が固定ピン75と係合すると同時に、第2読取ローラ70が所定の位置に納まる。
なお、保持レバー76の弾性は、固定ピン75と保持レバー76の先端傾斜部分との接触により弾性変形を許容するとともに連結ステー76aの回動を許容する程度としている。これにより、連結ステー76aの回動範囲を容易に小さくすることが可能となり、読取面69aへの軸受71の衝撃力を緩和することができ、結果として読取面69aの損傷を抑制することができる。
このように、本実施の形態では、第2原稿読取装置68の第2読取部69を搭載したADF5において、第2読取部69の読取面69aをガイドユニット72によって開放可能としている。これにより、第2読取ローラ70を含むガイドユニット72をADF5の本体に対して退避可能とし、読取面69aへの清掃のためのアクセスを可能としている。
一方、原稿Sの連続搬送を行う場合の給紙に際して、第2読取ローラ70を含むガイドユニット72を閉塞するときには、軸受71が保持レバー76と連結ステー76aとによって読取面69aから遠ざかる方向に変位する機構としている。これにより、読取面69aに対する軸受71からの衝撃を緩和し、読取面69aの傷付きや破損を抑制することができる。
このように、本発明の画像読取装置は、第2読取ローラ70を含むガイドユニット72を閉塞動作させるときに、軸受71が読取面69aから遠ざかる方向に一時的に変位し、読取面69aに対する軸受71からの衝撃を緩和することができる。これにより、読取面69aの傷付きや破損を抑制することができる。
(変形例3)
また、上述した各実施の形態において、第2読取部69の読取面69a及び軸受71は、ガイドユニット72によって離隔位置及び接触位置に変位する構成を開示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、ADF5を露出位置から被覆位置に回動することによって第2読取部69の読取面69a及び軸受71が離隔位置から接触位置へと変位するように構成してもよい。
図9に示すように、軸受71には、加圧ピン80が圧入されたスプリング78が接続されている。図9(a)に示すように、ガイドユニット72が閉塞状態であり、かつ、ADF5が露出位置にある場合に、軸受71は、加圧ピン80の自重によって加圧ピン80の軸線方向に沿って引っ張られることで、第2読取部69の読取面69aから離隔する方向に変位する。
また、図9(b)に示すように、ADF5が被覆位置にある場合に、軸受71は、加圧ピン80がプラテンガラス46と接触し加圧ピン80の軸線方向に沿って押し上げられることで、第2読取部69の読取面69aに接触する方向に変位する。
このように、軸受71を離隔位置及び接触位置に変位させる加圧ピン80は、本実施の形態における変位手段を構成する。
ここで、ADF5が露出位置から被覆位置へと回動した場合に、加圧ピン80がプラテンガラス46に衝突するが、加圧ピン80がプラテンガラス46に衝突することで発生する衝撃は、スプリング78の弾性力によって緩衝される。
このように、本発明に係る画像形成装置は、ADF5が露出位置から被覆位置へと回動し、加圧ピン80がプラテンガラス46に衝突することで発生する衝撃が緩衝されるため、該衝撃が軸受71に伝わることを防ぐことができる。
そのため、本発明に係る画像形成装置は、軸受71による第2読取部の読取面69aの傷付きや破損を抑制することができる。
なお、加圧ピン80がプラテンガラス46に衝突することで発生する衝撃を緩衝するスプリング78は、本実施の形態における衝撃緩衝手段を構成する。
(変形例4)
また、上述した変形例3においては、加圧ピン80が軸受71を離隔位置及び接触位置に変位する構成を開示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、加圧ピン90及び加圧ガイド部材91によって第2読取部69が離隔位置から接触位置へと変位するように構成してもよい。
図10に示すように、第2読取部69には、原稿Sの搬送方向上流側及び下流側の両端に、それぞれスプリング92a,92bが接続されている。図10(a)に示すように、ADF5が露出位置にある場合に、第2読取部69は、スプリング92a,92bの弾性力によって離隔位置に変位させられる。
また、図10(a)に示すように、ADF5が露出位置にある場合に、加圧ピン90は、自重により加圧ピン90の軸線方向に沿って引っ張られ、加圧ガイド部材91と第2読取部69とが非接触となるように構成されている。
図10(b)に示すように、ADF5が被覆位置にある場合に、加圧ピン90は、プラテンガラス46と接触することで加圧ピン90の軸線方向に沿って押し上げられ、加圧ガイド部材91の回転軸91aを回転中心として、矢印A方向に加圧ガイド部材91を回動させる。
加圧ガイド部材91は、加圧ピン90によって矢印A方向に回動させられることによって、第2読取部69と接触し、スプリング92a,92bの弾性力に抗う方向に第2読取部69を加圧することで、第2読取部69を離隔位置から接触位置へと変位させる。
このように、第2読取部69を離隔位置及び接触位置に変位させる加圧ピン90、加圧ガイド部材91及びスプリング92a,92bは、本実施の形態における変位手段を構成する。
ここで、ADF5が露出位置から被覆位置へと回動した場合、加圧ピン90は、プラテンガラス46に衝突することで、加圧ピン90の軸線方向に沿って急激に押し上げられ、加圧ガイド部材91を矢印A方向に急激に回動させる。
このため、第2読取部69は、急激に回動した加圧ガイド部材91が衝突し、該衝突によって生じた衝撃がスプリング92a,92bの弾性力に抗う方向に働くが、スプリング92a,92bによって該衝撃が緩衝される。
このように、本発明に係る画像形成装置は、ADF5が露出位置から被覆位置へと回動し、加圧ピン90から加圧ガイド部材91を介して第2読取部69に伝わる衝撃による急激な変位を、スプリング92a,92bによって防ぐことができる。
そのため、本発明に係る画像形成装置は、第2読取部69の読取面69aが軸受71に衝突することによる読取面69aの傷付きや破損を抑制することができる。
なお、加圧ピン90から加圧ガイド部材91を介して第2読取部69に伝わる衝撃を緩衝するスプリング92a,92bは、本実施の形態における衝撃緩衝手段を構成する。
また、本発明は、変形例3及び変形例4で開示した構成に限定されるものではなく、変形例3及び変形例4を組合せ、第2読取部69及び軸受71の双方を変位可能に構成してもよい。
(変形例5)
上述した各実施の形態において、軸受71を機械的に変位させる構成を開示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、電気制御によって変位させる構成として、モータ100及びカム101によって、軸受71を接触位置及び離隔位置に変位させるように構成してもよい。
図11に示すように、軸受71は、軸70に接続された連結軸102が回転軸102aを中心にカム101によって回動させられることにより、接触位置及び離隔位置に変位させられる。
モータ100は、ADF5が露出位置又は被覆位置のいずれにあるかを検知するリフトアップセンサ(不図示)の検出結果に基づいて回転駆動し、カム101を回動する。
リフトアップセンサの検出結果によってADF5が露出位置にあると判断した場合、モータ100は、図11中実線の状態にあるカム101を図11中点線の状態まで回動し、連結軸102を介して軸受71を離隔位置に変位させる。
また、リフトアップセンサの検出結果によってADF5が被覆位置にあると判断した場合、モータ100は、図11中点線の状態にあるカム101を図11中実線の状態まで回動し、連結軸102を介して軸受71を接触位置に変位させる。
ここで、ADF5が露出位置から被覆位置に回動する場合において、モータ100、カム101及び連結軸102は、ADF5の回動が終了するまで軸受71を離隔位置に維持するように構成されている。
このため、モータ100、カム101及び連結軸102は、ADF5が露出位置から被覆位置に回動した場合において発生する衝撃が、軸受71を介して第2読取部69の読取面69aに伝わらないように構成されている。
このように、ADF5が露出位置から被覆位置に回動した場合において発生する衝撃が、軸受71を介して第2読取部69の読取面69aに伝わらないようにするモータ100、カム101及び連結軸102は、本実施の形態における衝撃緩衝手段を構成する。
また、軸受71が接触位置に変位し第2読取部69の読取面69aに接触した場合に生じる衝撃は、モータ100の回転速度及びカム101の形状によって調整することができる。
このように、本発明に係る画像形成装置は、第2読取部69の読取面69a及び軸受71が接触する場合に、読取面69aの傷付きや破損が発生しない速度で読取面69a及び軸受71を接触させることができる。
また、軸受71を変位させ、第2読取部69の読取面69aの傷付きや破損が発生しない速度で読取面69a及び軸受71を接触させるモータ100、カム101及び連結軸102は、本実施の形態における変位手段を構成する。
以上説明したように、本発明に係る画像読取装置は、原稿の画像を読み取るための読取手段の読取面に対するアクセスを可能としたものでありながら、清掃後の読取面への傷付きや破損を抑制することができるという効果を有し、原稿読取装置(ADF)全般にも有用である。
また、本発明に係る画像形成装置は、ADF5に取り付けられたヒンジにダンパー機能を持たせることなく、上述した衝撃緩衝手段によってリフトダウン時に生じる衝撃を緩衝することができる構成となっている。
このため、本発明に係る画像形成装置は、リフトアップ及びリフトダウンの操作に時間がかかることがないとともに、大きな操作力も必要とせず、ユーザーが快適にリフトアップ及びリフトダウンの操作ができる構成となっている。
1 画像形成装置
5 原稿搬送装置(自動原稿搬送装置・ADF)
6 画像読取装置
69 第2読取部(読取手段)
69a 読取面
70 第2読取ローラ(対向部材)
71 軸受(ガイド手段)
72 ガイドユニット(変位手段・開放手段)
75 固定ピン(衝撃緩衝手段)
76 保持レバー(保持手段・衝撃緩衝手段)
76a 連結ステー(衝撃緩衝手段)
78、92a,92b スプリング(変位手段・衝撃緩衝手段・弾性手段)
80、90 加圧ピン(変位手段)
91 加圧ガイド部材(変位手段)
100 モータ(変位手段・衝撃緩衝手段)
101 カム(変位手段・衝撃緩衝手段)
102 連結軸(変位手段・衝撃緩衝手段)
特開2012−129668号公報

Claims (8)

  1. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取面と原稿との距離を読取可能距離に保つガイド手段と、
    前記読取手段と前記ガイド手段とが離隔した離隔位置及び前記読取手段と前記ガイド手段とが接触した接触位置に、前記読取手段及び前記ガイド手段の少なくとも一方を変位させる変位手段と、
    前記変位手段が前記読取手段及び前記ガイド手段の少なくとも一方を前記離隔位置から前記接触位置へと変位させる場合に、前記読取手段と前記ガイド手段とが接触することで生じる衝撃を緩衝する衝撃緩衝手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取手段に対向する対向部材を前記読取面から退避した開放位置に変位させる開放手段と、
    前記対向部材が前記読取面に対向した所定の閉塞位置となるように前記開放手段を保持する保持手段と、
    を有し、
    前記衝撃緩衝手段は、前記開放手段を前記開放位置から前記閉塞位置へと閉塞動作させる際に、前記開放手段の所定閉塞動作位置から前記閉塞位置に至る範囲で前記対向部材を前記読取面から離間させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記衝撃緩衝手段は、前記開放手段が閉塞位置に復帰する直前に前記読取面から前記対向部材を一時的に離間する方向に変位させた後に閉塞位置へと変位させる弾性手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記衝撃緩衝手段は、ダンパー効果を有する弾性部材からなる前記保持手段であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記変位手段は、前記読取手段及び前記ガイド手段の少なくとも一方をモータ及びカムによって変位させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取るための前記読取手段と、
    を有することを特徴とする原稿搬送装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記読取手段により読み取った画像をシートに形成する画像形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の原稿搬送装置と、
    前記読取手段により読み取った画像をシートに形成する画像形成手段と、
    を有し、
    前記原稿搬送装置は、前記画像形成手段の上面を覆った被覆位置と、前記画像形成手段の上面を露出した露出位置と、の間で変位可能に構成され、
    前記変位手段は、原稿搬送装置が前記露出位置にある場合に、前記読取手段及び前記ガイド手段を前記離隔位置に変位させ、原稿搬送装置が前記被覆位置にある場合に、前記読取手段及び前記ガイド手段の少なくとも一方を、前記離隔位置から前記接触位置へと変位させることを特徴とする画像形成装置。
JP2014015865A 2013-06-18 2014-01-30 画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置 Pending JP2015027070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014015865A JP2015027070A (ja) 2013-06-18 2014-01-30 画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127639 2013-06-18
JP2013127639 2013-06-18
JP2014015865A JP2015027070A (ja) 2013-06-18 2014-01-30 画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015027070A true JP2015027070A (ja) 2015-02-05

Family

ID=52491361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014015865A Pending JP2015027070A (ja) 2013-06-18 2014-01-30 画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015027070A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050459A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 株式会社リコー シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2021041586A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
US11736635B2 (en) 2021-04-09 2023-08-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Reading apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050459A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 株式会社リコー シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP7130187B2 (ja) 2018-09-25 2022-09-05 株式会社リコー シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2021041586A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP7400278B2 (ja) 2019-09-10 2023-12-19 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
US11736635B2 (en) 2021-04-09 2023-08-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Reading apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7463392B2 (en) Image reader and image forming apparatus
US9609159B2 (en) Sheet conveyance device
JP6398317B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6833340B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2017218273A (ja) 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
US8459639B2 (en) Sheet conveyor device, image reading device, and image forming apparatus
JP2017204684A (ja) 読取装置および画像形成装置
JP2015027070A (ja) 画像読取装置、原稿搬送装置及び画像形成装置
JP6540041B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
US11671549B2 (en) Image reading device and image forming apparatus for correcting a read image
JP4195680B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP6931483B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP7005300B2 (ja) 画像読取装置
US7448614B2 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus
JP7130187B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2014049872A (ja) 原稿読取部、原稿読取装置及び画像形成装置
JP5950787B2 (ja) シート押さえ機構、シート搬送装置、画像処理装置
US20240109743A1 (en) Sheet conveyance apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP6488850B2 (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP4852489B2 (ja) 給紙装置および自動原稿搬送装置
JP2017095254A (ja) シート搬送機能を有する装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP6896371B2 (ja) シート排出装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP6387691B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置、および画像形成装置
JP6135187B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP2012244483A (ja) 画像読取装置および画像形成装置