JP2015232461A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部におけるシール不良の有無の判定精度を維持しつつ、シール部の低透過率領域におけるシール不良の有無を判定できる検査装置を提供する。
【解決手段】内容物93が包材90に包装された物品Gに光を照射する光照射部2と、物品を透過した光に基づいて、物品の透過画像50を生成する画像生成部31と、透過画像に基づいてシール不良の有無を判定する判定部37と、を備えた近赤外線検査装置1において、透過画像に基づいて、包材の横シール部91A,91Bにおいて所定光透過率より高い領域である第1領域98と、包材の横シール部において第1領域よりも光透過率が低い領域である第2領域99と、を特定する領域特定部33を備え、判定部は、第1領域における噛み込みの有無と、第2領域における噛み込みの有無と、を互いに異なる基準で判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、検査装置に関する。
フィルム包装材などの包材内に食品などの内容物を収容して出荷するような物品の搬送ラインにおいては、不具合(例えば、包材のシール部(封止部)への内容物の噛み込み、包材内での内容物の破損、包材内への異物の混入等)が発生した物品の出荷を防止するために、物品の状態を検査する必要がある。
このような物品の状態を検査するための装置として、例えば、特許文献1には、包材のシール部における内容物の噛み込みの有無を判定し、シール部に内容物の噛み込みが有ると判定された物品を不良品として製造ラインから排除するX線検査装置が開示されている。
このような検査装置では、横シール部と当該横シール部に交差する方向に延在する縦シール部(いわゆる背貼り部)とが平面的に重なる領域や、包材に印刷がなされている領域(以下、「低透過率領域」と称する。)に対応する部分の透過画像は、全体的に暗く(黒く)なる。このため、透過画像の低透過率領域に対応する部分にシール不良が無い場合であっても、この部分にシール不良が有ると誤判定される場合がある。このような問題に対し、例えば、低透過率領域にマスクをして検査対象から外すことにより誤判定されることを回避したり、低透過率領域におけるシール不良の有無を判定できるように、透過画像を生成する際の感度を調整したりするなどの対応がなされている。
特開2010−286424号公報
しかしながら、上記前者の対応方法では、マスクをした部分にシール不良が有る場合であっても不良品と判定することができない。後者の対応方法では、シール部におけるシール不良の有無の判定精度を低下させてしまう。
そこで、本発明は、シール部におけるシール不良の有無の判定精度を維持しつつ、シール部の低透過率領域におけるシール不良の有無を判定できる検査装置を提供することを目的とする。
本発明の検査装置は、内容物が包材に包装された物品に光を照射する光照射部と、物品を透過した光に基づいて、物品の透過画像を生成する画像生成部と、透過画像に基づいてシール不良の有無を判定する判定部と、を備えた検査装置において、透過画像に基づいて、包材のシール部において所定透過率より高い領域である第1領域と、包材のシール部において第1領域よりも透過率が低い領域である第2領域と、を特定する領域特定部を備え、判定部は、第1領域におけるシール不良の有無と、第2領域におけるシール不良の有無と、を互いに異なる基準で判定する。
この構成の検査装置では、シール部において、従来の方法にてシール不良の有無が判定可能な、低透過率領域ではない第1領域と、従来の方法ではシール不良の有無が判定し難い、低透過率領域である第2領域と、を特定し、これらの領域毎に、互いに異なる判定基準にてそれぞれの領域でのシール不良の有無を判定している。それぞれの領域におけるシール不良の有無を判定するために最適な判定基準が用いられるので、第1領域におけるシール不良の有無の判定精度を維持しつつ、第2領域におけるシール不良の有無の判定が可能となる。
本発明の検査装置では、判定部は、第1領域におけるシール不良の有無と、第2領域におけるシール不良の有無とを互いに異なる濃淡値を基準としてそれぞれ判定してもよい。
透過画像において、低透過率領域である第2領域においてシール不良が有る部分と、低透過率領域ではない第1領域においてシール不良が有る部分とでは、濃淡値がそれぞれ異なる。この構成の検査装置では、第1領域及び第2領域においてシール不良を検出するのに最適な濃淡値を用いることができるので、それぞれの領域においてシール不良の有無の検出精度を高めることができる。
本発明の検査装置では、透過画像の明るさを補正して、透過画像よりも明るい画像である補正透過画像を生成する補正画像生成部を更に備え、透過画像に基づいて第1領域におけるシール不良の有無を判定し、補正透過画像に基づいて第2領域におけるシール不良の有無を判定してもよい。
この構成の検査装置では、シール部において、従来の方法にてシール不良の有無が判定できる、低透過率領域ではない第1領域と、従来の方法ではシール不良の有無が判定し難い、低透過率領域である第2領域と、を特定し、これらの領域毎に、互いに明るさが異なる透過画像を用いてそれぞれの位置でのシール不良の有無を判定している。すなわち、それぞれの領域におけるシール不良の有無を判定するために最適な明るさの透過画像が用いられるので、第1領域におけるシール不良の有無の判定精度を維持しつつ、第2領域におけるシール不良の判定が可能となる。
この構成の検査装置では、低透過率領域である第2領域におけるシール不良の有無を判定するために最適な明るさの透過画像を生成することができる。
本発明によれば、シール部におけるシール不良の有無の判定精度を維持しつつ、シール部の低透過率領域におけるシール不良の有無を判定できる。
本発明の検査装置では、領域特定部は、透過画像のうちシール部に相当する部分から取得される明るさに基づいて、第1領域及び第2領域をそれぞれ特定してもよい。
透過画像において、例えば、横シール部に縦シール部が重なる部分や包材に印刷がなされた部分などである低透過率領域とそれ以外の部分とでは、明るさが異なっている。この構成の検査装置では、この明るさに基づいて透過画像の領域を区切るだけの簡易な処理で、低透過率領域となる第2領域を容易に特定することができる。
本発明の検査装置では、領域特定部は、予め記憶されている透過画像における基準位置からの相対位置に基づいて第2領域を特定してもよい。
物品において、例えば、横シール部に縦シール部が重なる部分や包材に印刷がなされた部分は、どの物品においても同じ位置である場合が多い。この構成の検査装置では、透過画像における基準位置からの相対距離を低透過率領域となる第2領域の位置として記憶しているので、画像生成部により生成される透過画像のどの部分が低透過率領域となる第2領域であるかを容易に特定することができる。
本発明の検査装置では、領域特定部は、第2領域において、透過率に応じて更に複数の領域を特定してもよい。
この構成の検査装置では、それぞれの領域におけるシール不良の有無を判定するために、より一層最適な基準値又は明るさの透過画像が用いられるので、シール不良の有無の判定精度を高めることができる。
本発明の検査装置では、補正画像生成部は、第1領域と第2領域とを特定するための所定透過率に応じて明るさの補正度合いを調整してもよい。
一実施形態に係る近赤外線検査装置の側面図である。 図1の近赤外線検査装置が設置された搬送ラインの平面図である。 図1の近赤外線検査装置が備えている制御コンピュータの構成を示す制御ブロック図である。 物品Gの平面図である。 物品の透過画像の一例と、透過画像の輝度を補正した補正透過画像の一例とをそれぞれ示す図である。 第2領域の位置を特定する方法の一例を説明するための図である。 第2領域の位置を特定する方法の一例を説明するための図である。 図5の透過画像の横シール部に相当する部分の輝度のヒストグラムである。 第2領域の位置を特定する方法の一例を説明するための図である。 変形例2における第2領域の位置を特定する方法の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
(1)全体構成
図1に示される近赤外線検査装置(検査装置)1は、図3に示されるような樹脂フィルムからなる包材90、及び当該包材90内に収容された内容物93を有する物品Gを検査する検査装置である。物品Gは、例えば、食品などの搬送ラインにおいて搬送される袋入り菓子などである。物品Gは、シート状の包材90が縦シール部97によりシール(封止)された筒状体の一端が横シール部(シール部)91Bによってシールされることにより有底筒状体とされ、当該有底筒状体の内部(収容部92)に内容物93が充填された後、開口している他方の端部が横シール部(シール部)91Aによってシールされている。
包材90は、透明な材料、半透明な材料など、光透過性を有する材料からなる。また、パッケージの材料自体が色彩を有している場合もあるし、印刷などによって包材に色彩が施されている場合もある。本実施形態では、光透過性を有する単色の材料により内容物93が包装されている物品Gを例に挙げて説明する。
図1及び図2に示されるように、近赤外線検査装置1は、光照射部2と、光検出部3と、制御コンピュータ(画像生成部、領域特定部、補正画像生成部、判定部)4と、振分機構(振分部)70と、を備えている。光照射部2は、搬送コンベア11,12の下方に配置されている。光検出部3は、搬送コンベア11,12の上方に配置されている。光照射部2及び光検出部3は、搬送コンベア11,12間に設けられた間隙を介して互いに対向している。
図2に戻り、光照射部2は、搬送コンベア11,12間の間隙の下方において当該間隙に沿って延在する近赤外線照射器13を有している。光照射部2は、搬送コンベア11,12によって搬送される物品Gが搬送コンベア11,12間の間隙上を通過する際に、近赤外線照射器13から物品Gに近赤外線を照射する。なお、近赤外線の波長は、780nm〜1400nmである。
光検出部3は、搬送コンベア11,12間の間隙の上方において当該間隙に沿って延在する近赤外線ラインセンサ14を有している。光検出部3は、搬送コンベア11,12によって搬送される物品Gが搬送コンベア11,12間の間隙上を通過する際に物品Gに照射された近赤外線の透過光を近赤外線ラインセンサ14で検出し、検出信号を制御コンピュータ4に出力する。
近赤外線ラインセンサ14は、物品Gを透過した近赤外線を検出する。近赤外線ラインセンサ14は、搬送コンベア11,12による物品Gの搬送方向に直交する水平方向に一列に配列された複数の検出素子14aを有している。
光照射部2及び光検出部3は、光照射部2から光検出部3に至る近赤外線の光路が周囲雰囲気に露出した状態で、台座5に立設された支柱6に片持ち支持されている。なお、物品Gの検査領域がシールドボックスなどによって覆われる構成としてもよい。
制御コンピュータ4は、支柱6内に収容されており、近赤外線検査装置1の動作制御及び各種の信号処理を行う。図5(A)に示されるように、制御コンピュータ4は、光検出部3から出力された検出信号に基づいて、物品Gの近赤外線の透過画像50を取得し、当該透過画像50における1画素当たりの濃淡値に基づいて、横シール部91A,91Bへの内容物93の噛み込み(例えば、内容物94)の有無、内容物93以外の異物95の混入の有無、及び内容物93の割れの有無を判定する。なお、支柱6には、制御コンピュータ4の他、ディスプレイなどの表示部及びタッチボタンなどの操作部が設けられている。ただし、制御コンピュータ4、表示部及び操作部は、台座5及び支柱6とは別に用意された制御ボックスなどに設けられていてもよい。
図2に示されるように、物品Gは、搬送コンベア11,12によって近赤外線検査装置1に対して連続的に搬送される。制御コンピュータ4は、搬送されてきた物品Gにおける横シール部91A,91Bへの内容物93の噛み込みの有無、内容物93以外の異物95の混入の有無、内容物93の割れの有無を判定し、これらの判定結果を、近赤外線検査装置1の下流側に配置された振分機構70に送信する。
振分機構70は、横シール部91A,91Bへの内容物93の噛み込みの有無、内容物93以外の異物95の混入の有無、及び内容物93の割れの有無という3つの判定項目のうち、少なくとも1つの項目において有りと判定された物品Gについては、アーム71を動作させることで、正規のラインコンベア80から外れた回収箱73に当該物品Gを送る。振分機構70は、横シール部91A,91Bへの内容物93の噛み込みがなく、内容物93以外の異物95の混入がなく、かつ内容物93の割れがない、良品と判定された物品Gについては、正規のラインコンベア80によって下流方向に当該物品Gを搬送させる。
(2)制御コンピュータの構成
制御コンピュータ4は、近赤外線検査装置1における各種動作を制御する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。図4に示されるように、制御コンピュータ4は、近赤外線検査装置1における各種制御処理を実行する概念的な部分としての画像生成部31と領域特定部33と、補正画像生成部35と、判定部37と、を有している。このような概念的な部分は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。なお、制御コンピュータ4は、電子回路などによるハードウェアとして構成されてもよい。
(2−1)画像生成部
画像生成部31は、物品Gを透過した光に基づいて、物品Gの透過画像50を生成する部分である。具体的には、画像生成部31は、近赤外線ラインセンサ14から連続的に送信されてくる検出信号に基づいて、図5(A)に示されるような、物品Gに関する透過画像50を生成する。透過画像50の濃淡は光透過率を示しており、色が濃くなるほど光透過率が小さいことを示す。
(2−2)領域特定部
領域特定部33は、透過画像50に基づいて、包材90の横シール部91A,91Bにおいて所定光透過率より高い領域である第1領域98と、包材90の横シール部91A,91Bにおいて第1領域よりも光透過率が低い領域である第2領域(低透過率領域)99と、を特定する部分である。本実施形態において、横シール部91A,91Bにおいて第2領域99となる部分は、図3に示されるように、物品Gを平面視した際に横シール部91A,91Bと縦シール部97とが重なる部分であり、横シール部91A,91Bにおいて第1領域98となる部分は、横シール部91A,91Bと縦シール部97とが重ならない部分である。第1領域98と第2領域99とでは光透過率が互いに異なり、第1領域98に比べ第2領域99の光透過率は低い。
第1領域98と第2領域99とを特定する方法について具体的に説明する。本実施形態の領域特定部33は、検査対象となる物品Gごと、すなわち、画像生成部31によって生成される透過画像50ごとに下記に示す処理を行う。
図6(A)に示されるように、領域特定部33は、透過画像50のうち横シール部91A,91Bに相当する部分51A,51B以外の収容領域52をマスク61する。次に、領域特定部33は、透過画像50のうち横シール部91A,91Bに相当する部分51A,51Bの輝度のヒストグラムをそれぞれ生成する。図8は、物品Gにおける横シール部91Aに相当する部分51Aにおける輝度のヒストグラムである。
図8に示されるように、横シール部91Aに相当する部分51Aには、2つの輝度のピークがある。すなわち、一方が第1領域98(図3参照)に相当する部分の輝度であり、他方が第2領域99(図3参照)に相当する部分の輝度である。なお、上述したとおり、第1領域98に比べ第2領域99の光透過率は低いので、透過画像50において第2領域99に相当する部分は、第1領域98に相当する部分と比べ輝度が低くなる。
例えば、第2領域99の面積が横シール部91Aの面積の10%を占める場合には、領域特定部33は、図8に示すヒストグラムにおいて輝度の小さい方からカウントして10%の面積の割合を占める輝度を閾値Bとして決定する。次に、領域特定部33は、当該閾値Bを用いて、透過画像50の横シール部91Aに相当する部分51Aを二値化する。すなわち、領域特定部33は、図6(A)の横シール部91Aに相当する部分51Aにおいて閾値Bよりも輝度の高い領域を白、閾値B以下の領域を黒に変換する。領域特定部33は、透過画像50の横シール部91Bに相当する部分51Bについても、同様の方法にて二値化する。図6(B)は、このような方法で透過画像50の横シール部91A,91Bに相当する部分51A,51Bのそれぞれを二値化した画像である。
次に、領域特定部33は、先の二値化において黒に変換された領域をそれぞれラベリングする。次に、領域特定部33は、横シール部91Aに相当する部分51Aにおいてラベリングされた領域63のうち、面積の最大となる領域のみを黒として維持し、残りの領域は白に変換する(図7参照)。これにより、ノイズの影響が排除され、第2領域99に相当する部分99Aの抽出精度が高められる。領域特定部33は、横シール部91Bに相当する部分51Bにおいても、同様の処理を行う。
次に、領域特定部33は、透過画像50の横シール部91Aに相当する部分51Aにおいて黒に変換した領域63の位置を特定する。このとき、領域特定部33は、黒に変換した領域63に膨張処理を施し、先に特定した範囲より広い範囲として領域63の位置を特定してもよい。これにより、図5(A)及び図5(B)に示されるように、透過画像50又は後述する補正透過画像50Aにおける第2領域99に相当する部分99Aの位置が特定される。また、この第2領域99に相当する部分99Aの位置が特定されたことにより、透過画像50又は後述する補正透過画像50Aにおける第1領域98に相当する部分98Aの位置も特定される。
(2−3)補正画像生成部
補正画像生成部35は、図5(A)に示される透過画像50の輝度(明るさ)を補正して、図5(B)に示されるような、透過画像50よりも輝度が高い(明るい)画像である補正透過画像50Aを生成する部分である。補正透過画像50Aは、第1領域98と第2領域99における光透過率に応じて明るさの補正度合いを調整してもよい。
(2−4)判定部
判定部37は、第1領域98における噛み込みの有無について、図5(A)に示される透過画像50の第1領域98に相当する部分98Aを用いて判定し、第2領域99における噛み込みの有無について、図5(B)に示される補正透過画像50Aの第2領域99に相当する部分99Aを用いて判定する部分である。すなわち、判定部37は、図9に示されるような、図5(A)に示される透過画像50の第2領域99に相当する部分99Aを、図5(B)に示される補正透過画像50Aの第2領域99に相当する部分99Aに置換した透過画像50Cを用いて、横シール部91A,91Bにおける内容物93の噛み込みの検査を行っていると言える。
判定部37は、透過画像50Cの第1領域98に該当する部分98Aに、第1閾値以下の輝度を有する部分が有る場合、又は透過画像50Cの第2領域99に該当する部分99Aに、第2閾値(第2閾値<第1閾値)以下の輝度を有する部分が有る場合には、横シール部91A,91Bに内容物93の噛み込みが有ると判定する。判定部37は、例えば、横シール部91Bに噛み込まれた内容物94に相当する部分54を検出する。
また、判定部37は、透過画像50Cの第1領域98に該当する部分98Aに、第1閾値以下の輝度を有する部分が無い場合、かつ透過画像50Cの第2領域99に該当する部分99Aに、第2閾値(第2閾値<第1閾値)以下の輝度を有する部分が無い場合には、横シール部91A,91Bに内容物93の噛み込みが無いと判定する。判定部37は、当該噛み込みが有ると判定した場合、その旨の情報を含む検出信号を、近赤外線検査装置1の下流側に配置された振分機構70に送信する。
判定部37は、更に、透過画像50に基づいて、内容物93以外の異物95の混入の有無、内容物93の割れの有無を判定する。判定部37は、内容物93以外の異物95の混入が有ると判定した場合、及び内容物93の割れが有ると判定した場合、その旨の情報を含む検出信号を、近赤外線検査装置1の下流側に配置された振分機構70に送信する。なお、内容物93以外の異物95の混入の有無、及び内容物93の割れの有無は、公知の技術を用いて判定することができる。
(3)特徴及び作用・効果
上記実施形態の近赤外線検査装置1では、第1領域98における内容物93の噛み込みの有無は、図5(A)に示される透過画像50を用いて第1閾値に基づいて判定され、第2領域99における内容物93の噛み込みの有無は、図5(B)に示される補正透過画像50Aを用いて第2閾値に基づいて判定されている。第1領域98及び第2領域99のそれぞれの領域における噛み込みの有無を判定するために最適な透過画像(透過画像50及び補正透過画像50A)及び基準値(第1閾値及び第2閾値)が用いられるので、第1領域98における噛み込みの有無の判定精度を維持しつつ、第2領域99における噛み込みの有無の判定が可能となる。
上記実施形態の近赤外線検査装置1では、検査対象となる物品Gごと、すなわち、画像生成部31によって生成される透過画像50ごとに、領域特定部33によって第1領域98及び第2領域99の位置の特定が行われている。これにより、物品Gの搬送状態などにより、生成される透過画像50の濃淡が物品Gごとに変わるような場合であっても、第1領域98及び第2領域99の位置を精度高く特定することができる。当該処理は、照射装置の照射特性に拡がりが大きく、照射装置から物品Gまでの距離に依存して光透過量が大きく変化する近赤外線検査装置1において特に有効である。
(4)変形例
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、画像生成部31から生成される透過画像50の全体の輝度を補正して、図5(B)に示されるような、透過画像50よりも輝度が高い画像である補正透過画像50Aが生成される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、補正画像生成部35は、透過画像50の一部(判定部37が判定に用いる部分)の輝度を補正してもよい。上記実施形態の例で説明すれば、図5(A)に示される透過画像50において第2領域99に該当する部分99Aのみの輝度を明るくするような補正を行ってもよい。この場合には、補正画像生成部35における処理の負担を軽減し、処理の高速化が図れる。
<変形例2>
上記実施形態では、透過画像50の横シール部91A,91Bに相当する部分51A,51Bにおける輝度のヒストグラムに基づいて、透過画像50における第1領域98及び第2領域99のそれぞれの位置を特定する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示されるように、領域特定部33は、物品Gの四隅SP1〜SP4を基準とする相対位置に基づいて、透過画像50における第1領域98及び第2領域99のそれぞれの位置を特定してもよい。
具体的には、領域特定部33は、例えば、図5(A)に示される透過画像50を二値化して、四隅SP1〜SP4を抽出する。次に、領域特定部33は、図示しない記憶部などに記憶されている四隅SP1〜SP4から第1領域98の重心位置又は第2領域99の重心位置までのそれぞれの距離、第1領域98及び第2領域99の形状などの情報に基づいて、透過画像50における第1領域98及び第2領域99の位置を特定する。
<変形例3>
上記実施形態では、第2領域を、物品Gを平面視した際に横シール部91A,91Bと縦シール部97とが重なる部分とし、第1領域を、横シール部91A,91Bと縦シール部97とが重ならない部分とする例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、印刷などによって包材90に色彩が施されている場合、第2領域を、横シール部において色彩が施されている部分とし、第1領域を、横シール部において色彩が施されていない部分としてもよい。この場合も、第1領域98と第2領域99とでは光透過率が互いに異なり、第1領域98に比べ第2領域99の光透過率は低い。
従来、上記実施形態の物品Gと同様、色彩が施されている部分と施されていない部分を有する包材で包装された物品において、色彩が施されている部分における噛み込みの有無を判定することは困難であった。変形例3に係る近赤外線検査装置では、横シール部において色彩が施されていない第1領域及び色彩が施されている第2領域のそれぞれの領域における噛み込みの有無を判定するために最適な透過画像及び基準値を用いることができるので、第1領域における噛み込みの有無の判定精度を維持しつつ、第2領域における噛み込みの有無の判定が可能となる。
また、変形例3に係る近赤外線検査装置では、第2領域を光透過率に応じて更に複数の領域に分けて特定してもよい。これにより、包材に施される色彩の色などが異なる場合(光透過率が異なる場合)、当該色彩の色などに応じて、内容物の噛み込みの有無を判定するために最適な透過画像及び基準値を用いることができる。これにより、それぞれの領域における噛み込みの有無を判定するために、より一層最適な基準値又は明るさの透過画像が用いられるので、噛み込みの有無の判定精度を高めることができる。
<変形例4>
上記実施形態では、第1領域98における噛み込みの有無について、図5(A)に示される透過画像50の第1領域98に相当する部分98Aを用いて判定し、第2領域99における噛み込みの有無について、図5(B)に示される補正透過画像50Aの第2領域99に相当する部分99Aを用いて判定する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1領域98における噛み込みの有無について、図5(A)に示される透過画像50の第1領域98に相当する部分98Aを用いて判定し、第2領域99における噛み込みの有無について、図5(A)に示される補正透過画像50Aの第2領域99に相当する部分99Aを用いて判定してもよい。この場合、判定部は、第1領域98における噛み込みの有無と、第2領域99における噛み込みの有無と、を互いに異なる判断基準で判定してもよい。すなわち、判定部は、第2領域99における噛み込み不良の有無を判定する場合には、第1領域98よりも暗い色を基準値(閾値)として噛み込み不良の有無を判定してもよい。
<その他の変形例>
上記実施形態では、物品Gに近赤外線を照射し、当該物品Gを透過した近赤外線に基づいて透過画像50を生成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明は、物品GにX線を照射し、当該物品Gを透過したX線に基づいて透過画像を生成する画像生成部を備えるX線検査装置(検査装置)に適用することも可能である。この場合、アルミ材料などの包材を蒸着して包装された物品を検査することも可能となる。
上記実施形態では、判定部37が、透過画像50に基づいて、包材90の横シール部91A,91Bにおける噛み込み有無を判定する以外に、透過画像50に基づいて、内容物93以外の異物95の混入の有無、内容物93の割れの有無を判定する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば、近赤外線又はX線の透過画像に基づいて包材90の横シール部91A,91Bにおける噛み込みの有無のみを判定する噛み込み判定装置として構成してもよい。
上記実施形態では、横シール部91A,91Bにおける内容物93の噛み込みの有無を判定する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、他のシール不良の有無を判定してもよい。
以上説明した種々の実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々、組み合わせられてもよい。
1…近赤外線検査装置(検査装置)、2…光照射部、3…光検出部、4…制御コンピュータ(画像生成部、領域特定部、補正画像生成部、判定部)、11,12…搬送コンベア、31…画像生成部、33…領域特定部、35…補正画像生成部、37…判定部、50…透過画像、50A…補正透過画像、90…包材、91A,91B…横シール部(シール部)、93…内容物、95…異物、97…縦シール部、98…第1領域、99…第2領域、G…物品。

Claims (7)

  1. 内容物が包材に包装された物品に光を照射する光照射部と、前記物品を透過した前記光に基づいて、前記物品の透過画像を生成する画像生成部と、前記透過画像に基づいてシール不良の有無を判定する判定部と、を備えた検査装置において、
    前記透過画像に基づいて、前記包材のシール部において所定透過率より高い領域である第1領域と、前記包材のシール部において前記第1領域よりも透過率が低い領域である第2領域と、を特定する領域特定部を備え、
    前記判定部は、前記第1領域における前記シール不良の有無と、前記第2領域における前記シール不良の有無と、を互いに異なる基準で判定する、検査装置。
  2. 前記判定部は、前記第1領域における前記シール不良の有無と、前記第2領域における前記シール不良の有無と、を互いに異なる濃淡値を基準としてそれぞれ判定する、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記透過画像の明るさを補正して、前記透過画像よりも明るい画像である補正透過画像を生成する補正画像生成部を更に備え、
    前記判定部は、前記透過画像に基づいて前記第1領域における前記シール不良の有無を判定し、前記補正透過画像に基づいて前記第2領域における前記シール不良の有無を判定する、請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記補正画像生成部は、前記第1領域と前記第2領域とを特定するための前記所定透過率に応じて前記明るさの補正度合いを調整する、請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記領域特定部は、前記透過画像のうち前記シール部に相当する部分から取得される明るさに基づいて前記第1領域及び前記第2領域をそれぞれ特定する、請求項1〜4の何れか一項に記載の検査装置。
  6. 前記領域特定部は、予め記憶されている前記透過画像における基準位置からの相対位置に基づいて前記第2領域を特定する、請求項1〜4の何れか一項に記載の検査装置。
  7. 前記領域特定部は、前記第2領域において、前記透過率に応じて更に複数の領域を特定する、請求項1〜6の何れか一項に記載の検査装置。
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