JP2015231869A - 貼付装置およびフィルム供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも保守の頻度が低い、量産設備として好適な貼付装置を提供する。【解決手段】本発明に係る貼付装置1Aは、セパレータSを剥離することにより接着面を露出させたフィルム部材Fを該接着面を介してパネル部材Pに貼り付ける装置であって、環状の搬送経路上を周回移動してフィルム部材Fを搬送する無限保持シート6と、パネル部材Pを保持する水平な保持面を有する貼付ステージ10と、搬送経路の内側に配置された貼付ローラ20とを備え、制御部は、無限保持シート6を周回移動させることでフィルム部材Fを予め定められた貼付位置まで搬送した後、貼付ローラ20を下降させることで無限保持シート6を内側から押圧してフィルム部材Fの一端を他の部分に先行してパネル部材Pに貼り付け、さらにその後、貼付ローラ20をフィルム部材Fの他端に向けて水平移動させることでパネル部材Pにフィルム部材Fを貼り付けていく。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネル等のパネル部材に偏光フィルム等のフィルム部材を貼り付ける貼付装置および該装置で使用されるフィルム供給装置に関する。
液晶ディスプレイの製造工程においては、液晶パネル等のパネル部材に偏光フィルム等のフィルム部材を貼り付ける貼付装置が使用されている。貼付装置には、通常、パネル部材とフィルム部材との間に気泡を混入させないことが強く求められる。この要求を満足する従来の貼付装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
図17の各図に示すように、特許文献1に記載の貼付装置100は、パネル部材Pにフィルム部材Fを貼り付ける装置であって、主に、パネル部材Pが載置されるワークステージ101と、ワークステージ101の載置面に対向して設けられた枠体102と、フィルム部材Fを保持する保持シート108と、保持シート108にテンションをかけるためのシリンダ103と、2つのローラ105および106を有する貼付ユニット104と、ワークステージ101の載置面に対する保持シート108の角度を調整するための角度調整ローラ107とを備えている。貼付ユニット104は、走行制御部の制御下で、枠体102の一端102aと他端102bとの間に設けられた不図示のガイドに沿って移動することができる。
この貼付装置100では、図17(A)〜(C)に対応する以下の手順(1)〜(3)によりフィルム部材Fがパネル部材Pに貼り付けられる。
手順(1):ワークステージ101の載置面にパネル部材Pを載置するとともに、保持シート108にフィルム部材Fを保持させ、フィルム部材Fがパネル部材Pに対して傾斜するように角度調整ローラ107の高さを調整する。
手順(2):フィルム部材Fを傾斜させたまま枠体102を下降させ、フィルム部材Fの一端を保持シート108越しにローラ105で押圧し、当該一端を他の部分に先行してパネル部材Pに貼り付ける。
手順(3):パネル部材Pに対するフィルム部材Fの傾斜角θが一定となるように角度調整ローラ107を下降させつつ、貼付ユニット104を他端102bに向かって走行させる。
この貼付装置100によれば、角度調整ローラ107によってフィルム部材Fをパネル部材Pに対して傾斜させ、ローラ105によって気泡を押し出しながら端から順に貼り付けを行うので、フィルム部材Fとパネル部材Pとの間に気泡が混入するのを防ぐことができる。
特開2013−95006号公報
しかしながら、この従来の貼付装置100は、繰り返し貼り付けを行うと保持シート108の同じ領域を繰り返し使用することになるので、当該領域の保持力がすぐに低下してしまうという問題があった。保持シート108の保持力が低下すると、貼り付け中にフィルム部材Fが保持シート108から脱落して大量の気泡が混入するおそれがある。このため、この従来の貼付装置100では、保持力の低下を防ぐために、保持シート108の保守(交換)を頻繁に行わなければならない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、従来よりも保守の頻度が低い、量産設備として好適な貼付装置を提供することにある。
上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者は、従来の貼付装置100における保持シート108の代わりに端部が存在しない無限保持シートを使用し、無限保持シートを周回移動させながら貼り付けを行なえば、無限保持シートの全領域が万遍なく使用され、特定の領域の使用頻度が高くなることによる当該領域の保持力の低下が抑制され、従来よりも保守の頻度を低下させることができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明に係る貼付装置は、セパレータを剥離することにより接着面を露出させたフィルム部材を該接着面を介してパネル部材に貼り付ける貼付装置であって、環状の搬送経路上を周回移動することによりフィルム部材を搬送する無限保持シートと、パネル部材を保持する水平な保持面を有する貼付ステージと、環状の搬送経路の内側に配置された、昇降および水平移動が可能な貼付機構と、少なくとも無限保持シートの周回移動、並びに貼付機構の昇降および水平移動を制御する制御部とを備え、制御部は、無限保持シートを周回移動させることによりフィルム部材を予め定められた貼付位置まで搬送した後、貼付機構を下降させることにより無限保持シートのフィルム部材の一端を保持した部分を内側から押圧して該一端を他の部分に先行してパネル部材に貼り付け、さらにその後、貼付機構をフィルム部材の他端に向けて水平移動させることによりフィルム部材をパネル部材に貼り付けていくことを特徴とする。
上記貼付装置の具体的な構成としては、無限保持シートが、制御部により回転が制御される少なくとも1つの駆動ローラを含む複数の搬送ローラに掛けられ、駆動ローラの回転にともなって周回移動する構成が考えられる。
上記貼付装置のさらに具体的な構成としては、搬送ローラが1つの駆動ローラと該駆動ローラよりも径が小さい従動ローラとを含み、従動ローラと駆動ローラとが水平方向に離間して配置され、駆動ローラの最下点と従動ローラの最下点とが同一の水平面内にあり、貼付位置が上記水平面内にあり、環状の搬送経路が従動ローラに沿って45°以上屈曲している構成が考えられる。
貼付ステージが少なくとも水平移動が可能である場合、制御部は、パネル部材にフィルム部材を貼り付けた後、無限保持シートを周回移動させるとともに該周回移動に同期して貼付ステージを水平移動させることにより、フィルム部材が従動ローラの真下を通過するときに該フィルム部材を無限保持シートから解放させることができる。
上記貼付装置は、環状の搬送経路の内側に配置された、無限保持シートの一部を内側から押圧可能な張力調整機構をさらに備え、制御部は、無限保持シートの張力が予め定められた張力となるように張力調整機構による押圧力を制御することが好ましい。
また、上記貼付装置は、環状の搬送経路の外側に配置された、無限保持シートの駆動ローラに掛けられた部分を外側から押圧可能なブレーキ機構をさらに備え、制御部は、貼付機構を水平移動させてフィルム部材をパネル部材に貼り付けている間、ブレーキ機構に無限保持シートを押圧させることにより該無限保持シートをブレーキ機構と駆動ローラとで挟み込むことが好ましい。
上記貼付装置は、セパレータが剥離される前のフィルム部材を予め定められた転写位置まで搬送し、無限保持シートに転写するフィルム供給機構と、転写されたフィルム部材が貼付位置に搬送される際に、フィルム部材からセパレータを剥離するナイフエッジ部を含む剥離機構とをさらに備えていることが好ましい。
この場合、上記フィルム供給機構の具体的な構成としては、環状の供給経路上を周回移動する無限粘着テープと、環状の供給経路の内側に配置された昇降可能な転写部材とを含み、無限粘着テープは、長さ方向に沿って交互に繰り返し設けられた粘着領域と非粘着領域とを有し、セパレータは、周回移動方向先頭側の端部を含む一部分が粘着領域により保持される一方、他の部分は無限粘着テープに保持されておらず、制御部は、無限粘着テープを周回移動させることによりセパレータが剥離される前のフィルム部材を転写位置まで移動させた後、転写部材を上昇させることにより無限粘着テープのセパレータの先頭側の端部を保持した部分を内側から押圧して該端部を他の部分に先行して無限保持シートに転写させる構成が考えられる。
また、上記剥離機構の具体的な構成としては、一部分だけが保持された状態で無限粘着テープに残されたセパレータの他の部分を把持して引っ張り、セパレータを無限粘着テープから取り除くチャック部をさらに含む構成が考えられる。
また、無限粘着テープの具体的な構成としては、(1)基材層と、基材層上に部分的に設けられた粘着層とからなり、粘着層が粘着領域にのみ設けられた構成や、(2)基材層と、基材層上に全面的に設けられた粘着層と、粘着層上に部分的に設けられたマスク層とからなり、マスク層が非粘着領域にのみ設けられた構成が考えられる。
本発明によれば、従来よりも保守の頻度が低い、量産設備として好適な貼付装置を提供することができる。
本発明の第1実施例に係る貼付装置の側面模式図である。 第1実施例に係る貼付装置で使用される無限保持シートの模式図である。 第1実施例に係る貼付装置の制御ブロック図である。 第1実施例に係る貼付装置の貼付動作を示す図である。 第1実施例に係る貼付装置の貼付動作を示す図である。 第1実施例に係る貼付装置の貼付動作を示す図である。 第1実施例に係る貼付装置に備えられたフィルム供給機構および剥離機構の平面模式図である。 第1実施例に係る貼付装置に備えられた貼付ステージの平面模式図である。 本発明の第2実施例に係る貼付装置の側面模式図である。 第2実施例に係る貼付装置の制御ブロック図である。 第2実施例に係る貼付装置の貼付動作を示す図である。 第2実施例に係る貼付装置の貼付動作を示す図である。 第2実施例に係る貼付装置の貼付動作を示す図である。 第2実施例に係る貼付装置に備えられたフィルム供給機構および剥離機構の平面模式図である。 第2実施例に係る貼付装置に備えられた貼付ステージの平面模式図である。 本発明に係る貼付装置の変形例を示す図である。 従来の貼付装置の貼付動作を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施例に係る貼付装置について説明する。
[第1実施例]
図1に、本発明の第1実施例に係る貼付装置1Aを示す。貼付装置1Aは、パネル部材Pとしての液晶パネルにフィルム部材Fとしての偏光フィルムを貼り付けるためのものであるが、パネル部材Pおよびフィルム部材Fはこれらに限定されない。また、フィルム部材Fは、フィルムとみなせる程度に薄いパネル部材であってもよい。
(構成)
本実施例に係る貼付装置1Aは、主に、フィルム部材Fを搬送するフィルム搬送機構、フィルム搬送機構にセパレータS付きのフィルム部材Fを供給するフィルム供給機構、供給されたフィルム部材FからセパレータSを剥離する剥離機構、パネル部材Pを供給するパネル供給機構、フィルム部材Fを押圧してパネル部材Pに貼り付ける貼付機構、およびブレーキ機構を備えている。
(1)フィルム搬送機構
フィルム搬送機構は、駆動ローラ2および2つの従動ローラ(第1従動ローラ3および第2従動ローラ4)からなる搬送ローラと、これらに掛けられた無限保持シート6と、制御部60(図3参照)の制御下で駆動ローラ2を矢印の方向に回転させるローラ駆動部5とを有する。駆動ローラ2が回転すると、3つの搬送ローラ2、3、4の外形によって規定された環状の搬送経路上を無限保持シート6が周回移動する。
図1に示すように、第1従動ローラ3および第2従動ローラ4は、駆動ローラ2からX方向(水平方向)に離れた位置に配置されている。また、第2従動ローラ4は第1従動ローラ3の上方に配置され、駆動ローラ2の最下点V2と第1従動ローラ3の最下点V3は同一の水平面H(X−Y平面)内にある。第1従動ローラ3および第2従動ローラ4は、駆動ローラ2よりも径が小さい。このため、第1従動ローラ3および第2従動ローラ4における無限保持シート6の屈曲半径は、駆動ローラ2における屈曲半径よりも小さい。本実施例では、第2従動ローラ4が第1従動ローラ3の真上に配置されているため、第1従動ローラ3に沿って無限保持シート6は約90°屈曲する。言い換えると、本実施例では、第1従動ローラ3において搬送経路が約90°屈曲している。
無限保持シート6は、図2に示すように、合成樹脂からなる吸盤層6’と、吸盤層6’に適度な強度を持たせるための基材層6”とからなる。吸盤層6’には、吸盤としての数10μm径の微細孔が1cmあたり約1万個形成されている。これにより、無限保持シート6は、平坦な部材(本発明では、フィルム部材F)を吸着して保持することが可能となっている。なお、上記微細孔のサイズおよび密度は一例であって、必要な吸着力(保持力)に応じて適宜変更することができる。
本明細書では、無限保持シート6の駆動ローラ2および第1従動ローラ3に跨っている部分、第1従動ローラ3および第2従動ローラ4に跨っている部分、第2従動ローラ4および駆動ローラ2に跨っている部分6を、それぞれ無限保持シート6a、6b、6cと呼ぶことがある。後述する貼付ローラ20によって内側から押圧されていないとき、無限保持シート6aは上記水平面H内にある。駆動ローラ2が回転すると、無限保持シート6aはX方向に移動し、無限保持シート6bはZ方向(上方向)に移動し、無限保持シート6cは−X方向に移動する。
本実施例のフィルム搬送機構は、さらに張力調整機構を有する。張力調整機構は、無限保持シート6の一部(本実施例では、無限保持シート6b)を内側から押圧する張力調整ローラ40と、制御部60の制御下で、無限保持シート6の張力が予め定められた値となるように張力調整ローラ40をX方向または−X方向に移動させる張力調整ローラ移動部41とからなる。張力調整機構は、搬送経路の内側に配置されている。
(2)フィルム供給機構
フィルム供給機構は、粘着テープ33と、粘着テープ33が巻かれたテープ供給リール32と、粘着テープ33を回収するテープ回収リール30と、制御部60の制御下でテープ回収リール30を矢印の方向に回転させる回収リール駆動部31とを有する。テープ回収リール30が回転すると、新たな粘着テープ33がテープ供給リール32から繰り出されるとともに、それと同量の粘着テープ33がテープ回収リール30に巻き取られ、回収される。
図7に示すように、本実施例では、粘着テープ33がY方向に離間した2本の粘着テープ33a、33bからなり、粘着テープ33a、33bが各1枚のセパレータS付きフィルム部材F(Fa、Fb)をフィルム搬送機構に同時に供給し得るようになっている。粘着テープ33(33a、33b)の全面に設けられた粘着層上にセパレータSが下方に向けられたフィルム部材F(Fa、Fb)をセットすると、粘着層の粘着力(保持力)によりフィルム部材F(Fa、Fb)のセパレータSが粘着テープ33(33a、33b)に保持される。この状態でテープ回収リール30を回転させると、フィルム部材F(Fa、Fb)はセパレータSとともにX方向に移動する。粘着テープ33の本数は1本であってよいし、3本以上であってもよい。すなわち、同時に供給されるセパレータS付きフィルム部材Fの数は、1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。
フィルム供給機構は、さらに、粘着テープ33を挟んで駆動ローラ2の真下に配置された転写部材としての転写ローラ35と、制御部60の制御下で転写ローラ35を昇降させる転写ローラ昇降部36とを有する。フィルム部材Fが駆動ローラ2と転写ローラ35の間に移動してきたときに転写ローラ35が上昇すると、粘着テープ33越しにフィルム部材Fが駆動ローラ2に向かって押圧され、フィルム部材Fが無限保持シート6aに転写される。
(3)剥離機構
剥離機構は、転写ローラ35からX方向にわずかに離れたところに配置されたナイフエッジ部34を有する。ナイフエッジ部34の先端には、テープ供給リール32から繰り出された粘着テープ33が掛けられている。
転写ローラ35によってフィルム部材Fを無限保持シート6aに転写した後、駆動ローラ2およびテープ回収リール30を同期的に回転させると、セパレータS付きのフィルム部材Fは、無限保持シート6aおよび粘着テープ33の両方に保持されたままX方向に移動する。そして、ナイフエッジ部34の先端を通過するとき、フィルム部材FからセパレータSが剥離される(図5(A)参照)。本実施例では、フィルム部材FとセパレータSとの密着力が、無限保持シート6aによる保持力よりも粘着テープ33による保持力よりも小さく設定されている。このため、セパレータSに引っ張られてフィルム部材Fが無限保持シート6から脱落したり、セパレータSが剥離されなかったりすることはない。
剥離されたセパレータSは、最終的に、粘着テープ33とともにテープ回収リール30に回収される。
(4)パネル供給機構
パネル供給機構は、パネル部材Pを保持するための水平な保持面を有する貼付ステージ10と、制御部60の制御下で貼付ステージ10を昇降させるステージ昇降部11と、制御部60の制御下で貼付ステージ10を少なくともX方向および−X方向に走行させるステージ走行部12と、制御部60の制御下で貼付ステージ10の保持面に設けられた複数の吸引ノズル13からエアを吸い込み、パネル部材Pを保持面に吸着保持させるポンプ14とを有する。
図8に示すように、本実施例では、貼付ステージ10の保持面に、フィルム部材Faが貼り付けられるパネル部材Paと、フィルム部材Fbが貼り付けられるパネル部材Pbとが保持されている。フィルム部材FaおよびFbと同様に、パネル部材PaおよびPbもY方向に離間している。同時に供給されるフィルム部材Fの数が変わる場合は、同時に供給されるパネル部材Pの数も変わる。
(5)貼付機構
貼付機構は、無限保持シート6の一部(本実施例では、無限保持シート6a)を内側から押圧する貼付ローラ20と、制御部60の制御下で貼付ローラ20を昇降させる貼付ローラ昇降部21と、制御部60の制御下で貼付ローラ20を少なくともX方向および−X方向に走行させる貼付ローラ走行部22とを有する。貼付機構は、搬送経路の内側に配置されている。
貼付ローラ20の最下点V20が水平面Hの上方にあるとき、すなわち、貼付ローラ20が無限保持シート6aを押圧していないとき、無限保持シート6aは水平面H内にある。一方、貼付ローラ20が下降して最下点V20が水平面Hの下方に来ると、それにともなって無限保持シート6aは変形する。
図1に示すように、フィルム部材Fおよびパネル部材Pのそれぞれが予め定められた貼付位置に搬送された後、貼付ローラ20が無限保持シート6a越しにフィルム部材Fの一端を押圧すると、フィルム部材Fが水平な保持面上にあるパネル部材Pに対して傾斜し、フィルム部材Fの一端が他の部分に先行してパネル部材Pに貼り付けられる。このとき、貼付ローラ昇降部21は、フィルム部材Fおよびパネル部材Pの破損を防ぐために、押圧したときの反力が予め定められた値を超えないように貼付ローラ20の高さを制御することが好ましい。
一端の貼り付けが終了すると、貼付ローラ走行部22は、貼付ローラ20をX方向に走行させる。これにより、フィルム部材Fの全部がパネル部材Pに貼り付けられる。このときも、貼付ローラ昇降部21は、フィルム部材Fおよびパネル部材Pの破損を防ぐために、押圧したときの反力が予め定められた値を超えないように貼付ローラ20の高さを制御することが好ましい。
(6)ブレーキ機構
ブレーキ機構は、搬送経路の外側に配置されたブレーキパッド50と、制御部60の制御下でブレーキパッド50を昇降させるブレーキパッド昇降部51とを有する。本実施例では、駆動ローラ2のやや上方にブレーキパッド50が配置されている。ブレーキパッド50を下降させて無限保持シート6を押圧すると、ブレーキパッド50と駆動ローラ2との間に無限保持シート6が挟み込まれる。
ブレーキ機構は、貼付ローラ20をX方向に走行させて貼り付けと行うときに、駆動ローラ2と無限保持シート6とに滑りが生じて、無限保持シート6のフィルム部材Fを保持した部分6aがX方向に移動してしまうのを防ぐためのものである。
図3は、これまでに述べてきた制御部60と各部の関係を示す制御ブロック図である。制御部60は、フィルム搬送機構のローラ駆動部5および張力調整ローラ移動部41と、フィルム供給機構の回収リール駆動部31および転写ローラ昇降部36と、パネル供給機構のステージ昇降部11、ステージ走行部12およびポンプ14と、貼付機構の貼付ローラ昇降部21および貼付ローラ走行部22と、ブレーキ機構のブレーキパッド昇降部51とを同期的に制御する。すなわち、制御部60は、上記の各部を同時に、または予め定められた時間だけずらして動作させることができる。
(貼付動作)
続いて、図4〜図6を参照しつつ、第1実施例に係る貼付装置1Aの貼付動作について順を追って説明する。なお、図4〜図6では一部の構成要素が省略されている点に注意されたい。
図4(A)は、初期状態を示している。粘着テープ33および貼付ステージ10には、セパレータS付きのフィルム部材Fおよびパネル部材Pがそれぞれセットされている。また、貼付ローラ20およびブレーキパッド50は、無限保持シート6を押圧しない位置に退避している。一方、張力調整ローラ40は無限保持シート6bを内側から押圧し、無限保持シート6の張力を予め定められた値に維持し続けている。
図4(B)は、(A)に示す初期状態からテープ回収リール30を回転させ、セパレータS付きのフィルム部材Fを予め定められた転写位置に移動させた状態を示している。セパレータS付きのフィルム部材Fが転写位置に到達すると、テープ回収リール30の回転は一旦停止する。同図に示すように、セパレータS付きのフィルム部材Fの先頭側の端部(他端)は、駆動ローラ2の中心と転写ローラ35の中心とを結ぶ線上にある。また、駆動ローラ2に掛けられた無限保持シート6とフィルム部材Fと間には、ギャップG1が存在する。
図4(C)は、(B)の状態から転写ローラ35を上昇させた状態を示している。転写ローラ35によってフィルム部材Fの先頭側の端部が他の部分に先行して無限保持シート6に転写された結果、フィルム部材Fは無限保持シート6に保持されることとなったが、セパレータSは依然として粘着テープ33に保持されている。
図5(A)は、図4(C)の状態から駆動ローラ2およびテープ回収リール30を同期的に回転させた状態を示している。この状態では、ナイフエッジ部34の先端を通過したセパレータS(全体の約半分のセパレータS)がフィルム部材Fから剥離され、セパレータSが剥離された部分は、接着面が露出している。駆動ローラ2およびテープ回収リール30の回転速度は、無限保持シート6aおよび粘着テープ33のX方向への移動速度が等しくなるように調整されている。移動速度にずれが生じると、無限保持シート6aおよび/または粘着テープ33に撚れが生じるおそれがある。
図5(B)は、(A)の状態からさらに駆動ローラ2およびテープ回収リール30を同期的に回転させてフィルム部材Fを貼付位置に移動させるとともに、貼付ステージ10を走行および上昇させてパネル部材Pを貼付位置に移動させた状態を示している。フィルム部材Fが貼付位置に到達すると、駆動ローラ2の回転は一旦停止する。一方、テープ回収リール30は、次に貼り付けられるフィルム部材Fを転写位置に移動させるべく、回転を続けてもよい。本実施例では、貼付位置にあるフィルム部材Fの後方側の端部(一端)の真上に貼付ローラ20が配置されているが、貼付ローラ20の位置は、−X方向にずれていてもよい。また、貼付位置におけるフィルム部材Fおよびパネル部材Pの位置関係も、要求に応じて適宜変更することができる。
図5(C)は、(B)の状態から貼付ローラ20およびブレーキパッド50を下降させた状態を示している。貼付ローラ20が下降したことにより、フィルム部材Fの一端が無限保持シート6a越しに押圧され、フィルム部材Fの一端がパネル部材Pに貼り付けられている。また、ブレーキパッド50を下降させたことにより、ブレーキパッド50と駆動ローラ2との間に無限保持シート6が挟み込まれている。
図6(A)は、図5(C)の状態から貼付ローラ20をX方向に移動させ、フィルム部材Fの全部をパネル部材Pに貼り付けた状態を示している。ブレーキパッド50と駆動ローラ2との間に無限保持シート6が挟み込まれているので、貼付ローラ20を移動させるときに無限保持シート6aが移動してしまうことはない。
図6(B)は、(A)の状態から貼付ローラ20およびブレーキパッド50を初期の位置に移動させるとともに、無限保持シート6aが水平となるように貼付ステージ10を上昇させた状態を示している。ブレーキパッド50によるブレーキが解除されたことにより、無限保持シート6は周回移動が可能となっている。
図6(C)は、駆動ローラ2を回転させるとともに、貼付ステージ10を駆動ローラ2に同期してX方向に移動させた状態を示している。駆動ローラ2の回転速度および貼付ステージ10の移動速度は、無限保持シート6aのX方向への移動速度が貼付ステージ10の移動速度に等しくなるように調整されている。移動速度にずれが生じると、無限保持シート6aに撚れが生じたり、貼付ステージ10の保持面とパネル部材Pとが擦り合されてパネル部材Pに傷が付いたりするおそれがある。フィルム部材Fは、第1従動ローラ3の真下を通過するときに、無限保持シート6から順次解放される。そして、フィルム部材Fおよびパネル部材Pの貼合体は、貼付ステージ10から次の工程に搬送されていく。
[第2実施例]
図9に、本発明の第2実施例に係る貼付装置1Bを示す。貼付装置1Bは、第1実施例に係る貼付装置1Aと同様、パネル部材Pとしての液晶パネルにフィルム部材Fとしての偏光フィルムを貼り付けるためのものであるが、パネル部材Pおよびフィルム部材Fはこれらに限定されない。また、フィルム部材Fは、フィルムとみなせる程度に薄いパネル部材であってもよい。
(構成)
本実施例に係る貼付装置1Bは、主に、フィルム部材Fを搬送するフィルム搬送機構、フィルム搬送機構にセパレータS付きのフィルム部材Fを供給するフィルム供給機構、供給されたフィルム部材FからセパレータSを剥離する剥離機構、パネル部材Pを供給するパネル供給機構、フィルム部材Fを押圧してパネル部材Pに貼り付ける貼付機構、およびブレーキ機構を備えている。このうち、フィルム供給機構は、本発明に係るフィルム供給装置を構成する。
本実施例に係る貼付装置1Bは、フィルム供給機構および剥離機構の構成が貼付装置1Aと相違しているが、フィルム搬送機構、パネル供給機構、貼付機構およびブレーキ機構の構成は貼付装置1Aと同一である。
(2’)フィルム供給機構
フィルム供給機構は、フィルム供給ローラ70および2つの従動ローラ(第3従動ローラ72および第4従動ローラ73)からなる供給ローラと、無限粘着テープ74と、制御部61(図10参照)の制御下でフィルム供給ローラ70を矢印の方向に回転させる供給ローラ駆動部71とを有する。フィルム供給ローラ70が回転すると、3つの供給ローラ70、72、73および後述するナイフエッジ部75によって規定された環状の供給経路上を無限粘着シート74が周回移動する。
図14に示すように、本実施例では、無限粘着テープ74がY方向に離間した2本の無限粘着テープ74a、74bからなり、無限粘着テープ74a、74bが各1枚のセパレータS付きフィルム部材F(Fa、Fb)をフィルム搬送機構に同時に供給し得るようになっている。無限粘着テープ74の本数は1本であってよいし、3本以上であってもよい。すなわち、同時に供給されるセパレータS付きフィルム部材Fの数は、1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。
無限粘着テープ74(74a、74b)は、それぞれ、長さ方向に沿って交互に繰り返し設けられた粘着領域78と非粘着領域79とを有する。本実施例の無限粘着テープ74(74a、74b)は、基材層と、基材層上に全面的に設けられた粘着層と、粘着層上の非粘着領域79に相当する部分に設けられたマスク層とからなる。無限粘着テープ74(74a、74b)は、基材層と、基材層上の粘着領域78に相当する部分に設けられた粘着層とからなっていてもよい。
粘着領域78は長さL1毎に設けられ、各粘着領域78は長さL2を有する。本実施例では、長さL1が、フィルム部材F(Fa、Fb)の長軸方向の寸法の1.3倍程度に設定されている。これにより、フィルム部材F(Fa、Fb)が、2つ以上の粘着領域78によって保持されるのを防いでいる。一方、長さL2は、必要な粘着力(保持力)に応じて適宜設定される。
フィルム部材F(Fa、Fb)は、セパレータSの先頭側の端部を含む一部分だけが粘着領域78に保持されるように、セパレータSが下方に向けられた状態で無限粘着テープ74(74a、74b)にセットされる。この状態でフィルム供給ローラ70を回転させると、フィルム部材F(Fa、Fb)はセパレータSとともにX方向に移動する。
また、フィルム部材F(Fa、Fb)は、その長軸が無限粘着テープ74の長さ方向(X方向)に対して傾くように無限粘着テープ74(74a、74b)にセットされる。このため、フィルム供給ローラ70が回転すると、フィルム部材F(Fa、Fb)は、角を先頭にしてX方向に移動する。
フィルム供給機構は、さらに、無限粘着テープ74を挟んで駆動ローラ2の真下に配置された転写部材としての転写ローラ76と、制御部61の制御下で転写ローラ76を昇降させる転写ローラ昇降部77とを有する。フィルム部材Fが駆動ローラ2と転写ローラ76の間に移動してきたときに転写ローラ76が上昇すると、無限粘着テープ74越しにフィルム部材Fが駆動ローラ2に向かって押圧され、フィルム部材Fが無限保持シート6aに転写される。
なお、本実施例では、フィルム部材F(Fa、Fb)が傾いてセットされるため、図15に示すように、パネル部材P(Pa、Pb)も傾いてセットされる。
(3’)剥離機構
剥離機構は、転写ローラ76からX方向にわずかに離れたところに配置されたナイフエッジ部75を有する。ナイフエッジ部75の先端には、無限粘着テープ74が掛けられている。
転写ローラ76によってフィルム部材Fを無限保持シート6aに転写した後、駆動ローラ2およびフィルム供給ローラ70を同期的に回転させると、セパレータS付きのフィルム部材Fは、無限保持シート6aおよび無限粘着テープ74の両方に保持されたままX方向に移動する。そして、ナイフエッジ部75の先端を通過するとき、フィルム部材FからセパレータSが剥離される(図12(A)参照)。本実施例では、フィルム部材FとセパレータSとの密着力が、無限保持シート6aによる保持力よりも無限粘着テープ74による保持力よりも小さく設定されている。このため、セパレータSに引っ張られてフィルム部材Fが無限保持シート6から脱落したり、セパレータSが剥離されなかったりすることはない。
剥離機構は、さらに、チャック部材81および可動チャック部材82からなるチャック部80と、制御部61の制御下でチャック部80を昇降させるチャック昇降部83と、制御部61の制御下でチャック部80を少なくともX方向および−X方向に走行させるチャック走行部84とを有する。チャック部80は、制御部61の制御下で可動チャック部材82がチャック部材81に近づいたり遠ざかったりすることにより、ギャップG2内にあるものを把持したり解放したりすることができる。
チャック部80は、先頭側の端部を含む一部分だけが無限粘着テープ74に保持され、他の部分は無限粘着テープ74から垂れ下がったセパレータSの垂れ下がった部分を把持して引っ張ることにより、セパレータSを無限粘着テープ74から取り除く。そして、チャック部80は、取り除いたセパレータSを不図示の回収箱にて解放する。これにより、使用済のセパレータSが回収される。
図10は、制御部61と各部の関係を示す制御ブロック図である。制御部61は、フィルム搬送機構のローラ駆動部5および張力調整ローラ移動部41と、パネル供給機構のステージ昇降部11、ステージ走行部12およびポンプ14と、貼付機構の貼付ローラ昇降部21および貼付ローラ走行部22と、ブレーキ機構のブレーキパッド昇降部51と、フィルム供給機構の供給ローラ駆動部71および転写ローラ昇降部77と、剥離機構のチャック昇降部83およびチャック走行部84とを同期的に制御する。すなわち、制御部61は、上記の各部を同時に、または予め定められた時間だけずらして動作させることができる。
(貼付動作)
続いて、図11〜図13を参照しつつ、第2実施例に係る貼付装置1Bの貼付動作について順を追って説明する。なお、図11〜図13では一部の構成要素が省略されている点に注意されたい。
図11(A)は、初期状態を示している。無限粘着テープ74および貼付ステージ10には、セパレータS付きのフィルム部材Fおよびパネル部材Pがそれぞれセットされている。また、貼付ローラ20およびブレーキパッド50は、無限保持シート6を押圧しない位置に退避している。一方、張力調整ローラ40は無限保持シート6bを内側から押圧し、無限保持シート6の張力を予め定められた値に維持し続けている。
図11(B)は、(A)に示す初期状態からフィルム供給ローラ70を回転させ、セパレータS付きのフィルム部材Fを予め定められた転写位置に移動させた状態を示している。セパレータS付きのフィルム部材Fが転写位置に到達すると、フィルム供給ローラ70の回転は一旦停止する。同図に示すように、セパレータS付きのフィルム部材Fの先頭側の端部(他端)は、駆動ローラ2の中心と転写ローラ76の中心とを結ぶ線上にある。また、駆動ローラ2に掛けられた無限保持シート6とフィルム部材Fと間には、ギャップG1が存在する。
図11(C)は、(B)の状態から転写ローラ76を上昇させた状態を示している。転写ローラ76によってフィルム部材Fの先頭側の端部が他の部分に先行して無限保持シート6に転写された結果、フィルム部材Fは無限保持シート6に保持されることとなったが、セパレータSは依然として無限粘着テープ74に保持されている。
図12(A)は、図11(C)の状態から駆動ローラ2およびフィルム供給ローラ70を同期的に回転させた状態を示している。この状態では、ナイフエッジ部75の先端を通過したセパレータS(全体の約半分のセパレータS)がフィルム部材Fから剥離され、セパレータSが剥離された部分は、接着面が露出している。駆動ローラ2およびフィルム供給ローラ70の回転速度は、無限保持シート6aおよび無限粘着テープ74のX方向への移動速度が等しくなるように調整されている。移動速度にずれが生じると、無限保持シート6aおよび/または無限粘着テープ74に撚れが生じるおそれがある。
図12(B)は、(A)の状態からさらに駆動ローラ2およびフィルム供給ローラ70を同期的に回転させてフィルム部材Fを貼付位置に移動させるとともに、貼付ステージ10を走行および上昇させてパネル部材Pを貼付位置に移動させた状態を示している。フィルム部材Fが貼付位置に到達すると、駆動ローラ2の回転は一旦停止する。また、フィルム供給ローラ70の回転は、フィルム部材Fから完全に剥離されたセパレータSが第3従動ローラ72を通過した後に一旦停止する。このとき、セパレータSは、先頭側の端部を含む一部分だけが無限粘着テープ74の粘着領域78に保持され、他の部分は無限粘着テープ74から垂れ下がった状態となる。
その後、セパレータSが剥離されたフィルム部材Fは、第1実施例と同様の手順でパネル部材Pに貼り付けられる(図5(C)、図6参照)。一方、剥離手段は、図13に示す手順により、使用済のセパレータSを回収する。剥離手段は、フィルム部材Fの貼り付けと並行してセパレータSの回収を行ってもよいし、フィルム部材Fの貼り付けの前/後にセパレータSの回収を行ってもよい。
図13(A)は、チャック部80(81、82)がセパレータSの垂れ下がった部分を把持した状態を示している。図13(B)は、(A)の状態からチャック部80(81、82)が僅かに上昇しながら−X方向に移動することによりセパレータSを引っ張った状態であり、図13(C)は、(B)の状態からチャック部80(81、82)がさらに移動してセパレータSをさらに引っ張った結果、セパレータSが無限粘着テープ74から取り除かれた状態を示している。
この後、チャック部80(81、82)は、取り除いたセパレータSを不図示の回収箱にて解放する。
本実施例に係る貼付装置1Bによれば、無限粘着テープ74が繰り返し使用されるので、ランニングコストを低減することができる。また、貼付装置1Bによれば、使用済のセパレータSが他の部材と区別して回収されるので、セパレータSの再利用が容易となる。
[変形例]
以上、本発明に係る貼付装置の実施例について説明してきたが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、環状の搬送経路を規定する搬送ローラは、図16(A)に示す貼付装置1Cのように、1つの駆動ローラ2と1つの従動ローラ7のみで構成されていてもよいし、図16(B)に示す貼付装置1Dのように、1つの駆動ローラ2と3つの従動ローラ7a、7b、7cで構成されていてもよい。また、搬送ローラは、2つ以上の駆動ローラまたは4つ以上の従動ローラを含んでいてもよい。つまり、搬送ローラを構成するローラの数は任意に変更可能である。ただし、いずれの場合においても、無限保持シート6aは水平面H内にあることが好ましい。また、貼り付け後のフィルム部材Fの解放を容易にするためには、無限保持シート6aの端部に位置する従動ローラ(同図(A)の従動ローラ7、同図(B)の従動ローラ7a)における無限保持シート6の屈曲半径が小さいこと、およびこれらの従動ローラ7、7aに沿って無限保持シート6が45°以上(好ましくは、80°以上)屈曲することが好ましい。
同様に、環状の供給経路を規定する供給ローラ70、72、73の配置および数も任意に変更可能である。
また、貼付機構は、貼付ローラ20の代わりに、滑りやすい材質で構成された蒲鉾状の押圧パッドを備えていてもよい。張力調整機構の張力調整ローラ40およびフィルム供給機構の転写ローラ35、76についても同様である。
また、無限保持シート6の位置ずれや撓みが問題とならない場合は、張力調整機構(40、41)およびブレーキ機構(50、51)を省略することができる。
また、無限粘着テープ74の撓みが問題となる場合は、張力調整機構(40、41)と同等の機構を環状の供給経路の内側に配置してもよい。
1A,1B,1C,1D 貼付装置
2 駆動ローラ(搬送ローラ)
3 第1従動ローラ(搬送ローラ)
4 第2従動ローラ(搬送ローラ)
5 ローラ駆動部
6 無限保持シート
7,7a,7b,7c 従動ローラ
10 貼付ステージ
11 ステージ昇降部
12 ステージ走行部
13 吸引ノズル
14 ポンプ
20 貼付ローラ
21 貼付ローラ昇降部
22 貼付ローラ走行部
30 テープ回収リール
31 回収リール駆動部
32 テープ供給リール
33 粘着テープ
34 ナイフエッジ部
35 転写ローラ
36 転写ローラ昇降部
40 張力調整ローラ
41 張力調整ローラ移動部
50 ブレーキパッド
51 ブレーキパッド昇降部
60 制御部
61 制御部
70 フィルム供給ローラ
71 供給ローラ駆動部
72 第3従動ローラ
73 第4従動ローラ
74 無限粘着テープ
75 ナイフエッジ部
76 転写ローラ
77 転写ローラ昇降部
80 チャック部
81 チャック部材
82 可動チャック部材
83 チャック昇降部
84 チャック走行部
F フィルム部材
P パネル部材
S セパレータ

Claims (14)

  1. セパレータを剥離することにより接着面を露出させたフィルム部材を該接着面を介してパネル部材に貼り付ける貼付装置であって、
    環状の搬送経路上を周回移動することにより前記フィルム部材を搬送する無限保持シートと、
    前記パネル部材を保持する水平な保持面を有する貼付ステージと、
    前記環状の搬送経路の内側に配置された、昇降および水平移動が可能な貼付機構と、
    少なくとも前記無限保持シートの周回移動、並びに前記貼付機構の昇降および水平移動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記無限保持シートを周回移動させることにより前記フィルム部材を予め定められた貼付位置まで搬送した後、前記貼付機構を下降させることにより前記無限保持シートの前記フィルム部材の一端を保持した部分を内側から押圧して該一端を他の部分に先行して前記パネル部材に貼り付け、さらにその後、前記貼付機構を前記フィルム部材の他端に向けて水平移動させることにより前記フィルム部材を前記パネル部材に貼り付けていく
    ことを特徴とする貼付装置。
  2. 前記無限保持シートは、前記制御部により回転が制御される少なくとも1つの駆動ローラを含む複数の搬送ローラに掛けられ、前記駆動ローラの回転にともなって周回移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  3. 前記搬送ローラは、1つの前記駆動ローラと、前記駆動ローラよりも径が小さい1つの従動ローラとを含み、
    前記従動ローラと前記駆動ローラとは、水平方向に離間して配置され、
    前記駆動ローラの最下点と前記従動ローラの最下点とは、同一の水平面内にあり、
    前記貼付位置は、前記水平面内にあり、
    前記環状の搬送経路が、前記従動ローラに沿って45°以上屈曲している
    ことを特徴とする請求項2に記載の貼付装置。
  4. 前記貼付ステージは、少なくとも水平移動が可能であり、
    前記制御部は、前記フィルム部材を前記パネル部材に貼り付けた後、前記無限保持シートを周回移動させるとともに該周回移動に同期して前記貼付ステージを水平移動させ、前記フィルム部材が前記従動ローラの真下を通過するときに該フィルム部材を前記無限保持シートから解放させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の貼付装置。
  5. 前記環状の搬送経路の内側に配置された、前記無限保持シートの一部を内側から押圧する張力調整機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記無限保持シートの張力が予め定められた張力となるように前記張力調整機構による押圧力を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の貼付装置。
  6. 前記環状の搬送経路の外側に配置された、前記無限保持シートの前記駆動ローラに掛けられた部分を外側から押圧可能なブレーキ機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記貼付機構を水平移動させて前記フィルム部材を前記パネル部材に貼り付けている間、前記ブレーキ機構に前記無限保持シートを押圧させることにより該無限保持シートを前記ブレーキ機構と前記駆動ローラとで挟み込む
    ことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の貼付装置。
  7. 前記セパレータが剥離される前の前記フィルム部材を予め定められた転写位置まで搬送し、前記無限保持シートに転写するフィルム供給機構と、
    転写された前記フィルム部材が前記貼付位置に搬送される際に、前記フィルム部材から前記セパレータを剥離するナイフエッジ部を含む剥離機構と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の貼付装置。
  8. 前記フィルム供給機構は、
    環状の供給経路上を周回移動する無限粘着テープと、
    前記環状の供給経路の内側に配置された昇降可能な転写部材と、
    を含み、
    前記無限粘着テープは、長さ方向に沿って交互に繰り返し設けられた粘着領域と非粘着領域とを有し、
    前記セパレータは、前記周回移動方向先頭側の端部を含む一部分が前記粘着領域により保持される一方、他の部分は前記無限粘着テープに保持されておらず、
    前記制御部は、前記無限粘着テープを周回移動させることにより前記セパレータが剥離される前の前記フィルム部材を前記転写位置まで移動させた後、前記転写部材を上昇させることにより前記無限粘着テープの前記セパレータの前記先頭側の端部を保持した部分を内側から押圧して該端部を他の部分に先行して前記無限保持シートに転写させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の貼付装置。
  9. 前記剥離機構は、前記一部分だけが保持された状態で前記無限粘着テープに残された前記セパレータの前記他の部分を把持して引っ張り、前記セパレータを前記無限粘着テープから取り除くチャック部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の貼付装置。
  10. 前記無限粘着テープは、基材層と、前記基材層上に全面的に設けられた粘着層と、前記粘着層上に部分的に設けられたマスク層とからなり、
    前記マスク層は、前記非粘着領域にのみ設けられている
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の貼付装置。
  11. 前記無限粘着テープは、基材層と、前記基材層上に部分的に設けられた粘着層とからなり、
    前記粘着層は、前記粘着領域にのみ設けられている
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の貼付装置。
  12. セパレータが剥離されることにより接着面が露出したフィルム部材を予め定められた貼付位置まで搬送する保持シートに前記セパレータが剥離される前のフィルム部材を供給するフィルム供給装置であって、
    環状の供給経路上を周回移動することにより前記セパレータが剥離される前の前記フィルム部材を予め定められた転写位置まで搬送する無限粘着テープと、
    前記環状の供給経路の内側に配置された、昇降可能な転写部材と、
    前記無限粘着テープの周回移動および前記転写部材の昇降を制御する制御部と、
    を備え、
    前記無限粘着テープは、長さ方向に沿って交互に繰り返し設けられた粘着領域と非粘着領域とを有し、
    前記セパレータは、前記周回移動方向先頭側の端部を含む一部分が前記粘着領域により保持される一方、他の部分は前記無限粘着テープに保持されておらず、
    前記制御部は、前記無限粘着テープを周回移動させることにより前記セパレータが剥離される前の前記フィルム部材を前記転写位置まで移動させた後、前記転写部材を上昇させることにより前記無限粘着テープの前記セパレータの前記先頭側の端部を保持した部分を内側から押圧して該端部を他の部分に先行して前記保持シートに転写させる
    ことを特徴とするフィルム供給装置。
  13. 前記無限粘着テープは、基材層と、前記基材層上に全面的に設けられた粘着層と、前記粘着層上に部分的に設けられたマスク層とからなり、
    前記マスク層は、前記非粘着領域にのみ設けられている
    ことを特徴とする請求項12に記載のフィルム供給装置。
  14. 前記無限粘着テープは、基材層と、前記基材層上に部分的に設けられた粘着層とからなり、
    前記粘着層は、前記粘着領域にのみ設けられている
    ことを特徴とする請求項12に記載のフィルム供給装置。
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