JP2015230947A - バスバー保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペース効率よく複数のバスバーを配置できるとともに、電磁ノイズが発生するのを抑制できるバスバー保持構造を提供する。
【解決手段】U相バスバー本体部21を有するU相バスバー20と、V相バスバー本体部31を有するV相バスバー30と、W相バスバー本体部41を有するW相バスバー40と、各相バスバーを絶縁状態で保持するバスバーケース50と、を備え、バスバーケース50は、U相バスバー20のU相バスバー本体部21とV相バスバー30のV相バスバー本体部31とを、左右方向に並んで保持するとともに、上側において、U相バスバー20とV相バスバー30とに跨るようにW相バスバー40のW相バスバー本体部41を保持するバスバー保持構造10である。
【選択図】図4

Description

この発明は、バスバー保持構造に関するものである。
近年、燃料電池自動車、ハイブリッド自動車、電気自動車など車両駆動用の電動機(モータ)を搭載した車両(以下、「電動車両」という。)が次々と開発されている。電動機としては、三相交流電力により駆動される、いわゆるブラシレスモータ等が採用される。
上記の電動車両において、燃料電池やバッテリ等の直流電源と電動機との間には、いわゆるインバータと呼ばれる電力変換装置が設けられている。燃料電池やバッテリ等の直流電源から供給される直流電力は、電力変換装置を介して三相交流電力に変換されたあと、複数のバスバーや高圧電線等を介して電動機に供給される(例えば特許文献1参照)。
特開2013−230055号公報
ところで、各バスバーのレイアウトに際し、各バスバー同士の絶縁距離を確保しつつ配置する必要がある。しかしながら、各バスバー同士の絶縁距離を必要以上に確保しすぎると、電力変換装置の周辺スペースを広く確保する必要が生じ、例えば電力変換装置を収納するケースが大型化する。したがって、各バスバーの絶縁を確保しつつスペース効率よく配置するという点で、改善の余地が残されている。
また、各バスバーを流れる電流は、比較的大電流である。各バスバーを電流が流れる際に生ずる磁界は、ノイズ(電磁ノイズ)の発生源となるため、周辺に存在する例えば電流センサ等の電子機器に悪影響を及ぼさないようにする必要がある。したがって、電磁ノイズの発生を抑制するという点で改善の余地が残されている。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、スペース効率よく複数のバスバーを配置できるとともに、電磁ノイズが発生するのを抑制できるバスバー保持構造の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るバスバー保持構造(例えば、後述の実施形態におけるバスバー保持構造10)は、第一方向(例えば、後述の実施形態における前後方向)に延在する第一本体部(例えば、後述の実施形態におけるU相バスバー本体部21)を有する第一相バスバー(例えば、後述の実施形態におけるU相バスバー20)と、前記第一方向に延在する第二本体部(例えば、後述の実施形態におけるV相バスバー本体部31)を有する第二相バスバー(例えば、後述の実施形態におけるV相バスバー30)と、前記第一方向に延在する第三本体部(例えば、後述の実施形態におけるW相バスバー本体部41)を有する第三相バスバー(例えば、後述の実施形態におけるW相バスバー40)と、前記第一相バスバーと、前記第二相バスバーと、前記第三相バスバーと、を互いに絶縁状態で保持するバスバーケース(例えば、後述の実施形態におけるバスバーケース50)と、を備え、前記バスバーケースは、前記第一相バスバーの前記第一本体部と前記第二相バスバーの前記第二本体部とを、前記第一方向と直交する第二方向(例えば、後述の実施形態における左右方向)に並んで保持するとともに、前記第一方向および第二方向と直交する第三方向(例えば、後述の実施形態における上下方向)の一方側において、前記第一相バスバーと前記第二相バスバーとに跨るように前記第三相バスバーの前記第三本体部を保持することを特徴としている。
本発明によれば、バスバーケースは、第一方向に延在する第一相バスバーの第一本体部と第二相バスバーの第二本体部とを、第一方向と直交する第二方向に並んで保持するとともに、第一方向および第二方向と直交する第三方向の一方側において、第一相バスバーと第二相バスバーとに跨るように第三相バスバーの第三本体部を保持するので、各バスバーの絶縁状態を確保しつつ、第一相バスバーと第二相バスバーとを第二方向に並んで近接配置するとともに、第一相バスバーと第二相バスバーとに重なるように第三相バスバーを配置できる。したがって、スペース効率よく第一相バスバー、第二相バスバーおよび第三相バスバーを配置できる。
また、第一相バスバーと第二相バスバーとを第二方向に並んで近接配置するとともに、第一相バスバーと第二相バスバーとに重なるように第三相バスバーを配置することで、三相交流電力により各相に交流電流が通流したときに、各相バスバーにそれぞれ磁界が生ずる。このとき、各相バスバーの周囲には、互いに位相がずれた状態(例えば位相が120°ずれた状態)で磁界が発生するので、各相バスバーの磁界が互いに干渉して弱め合うことができる。したがって、電磁ノイズが発生するのを抑制できる。
また、請求項2に記載の発明に係るバスバー保持構造は、前記バスバーケースは、前記第二方向の一方側から前記第一相バスバーの前記第一本体部を挿入配置可能な第一配置部(例えば、後述の実施形態における第一配置部51)と、前記第二方向の他方側から前記第二相バスバーの前記第二本体部を挿入配置可能な第二配置部(例えば、後述の実施形態における第二配置部54)と、前記第三方向の一方側から前記第三相バスバーを挿入配置可能な第三配置部(例えば、後述の実施形態における第三配置部57)と、を備え、前記第三方向の一方側は、鉛直方向の上側に一致していることを特徴としている。
本発明によれば、各相バスバーをそれぞれバスバーケースに対して挿入するだけで、簡単に組み付けることができる。また、例えばタイラップ等の拘束部材を用いることなく、各相バスバーを束ねた状態でバスバーケースに配置できる。したがって、スペース効率よく複数のバスバーを配置できるとともに、電磁ノイズが発生するのを抑制できるバスバー保持構造を簡単かつ低コストに構成することができる。
また、バスバーケースは、第三相バスバーを鉛直方向の上側から挿入配置可能な第三配置部を備えているので、第三相バスバーの鉛直方向の下側への移動をバスバーケースで規制できる。したがって、バスバーケースは、第三相バスバーを第三配置部に配置した後、例えば車両走行時の振動等によって第三相バスバーが鉛直方向の下側に移動するのを確実に防止できる。
また、請求項3に記載の発明に係るバスバー保持構造は、前記第一相バスバーは、前記第一本体部の端部(例えば、後述の実施形態における一端部21a)に第一湾曲部(例えば、後述の実施形態における一方側湾曲部24)を備え、前記第二相バスバーは、前記第二本体部の端部(例えば、後述の実施形態における一端部31a)に第二湾曲部(例えば、後述の実施形態における一方側湾曲部34)を備え、前記第一配置部の内部には、前記第一湾曲部に沿うように当接する第一当接部(例えば、後述の実施形態における一方側当接部52)を備え、前記第二配置部の内部には、前記第二湾曲部に沿うように当接する第二当接部(例えば、後述の実施形態における一方側当接部55)を備え、前記第一当接部と前記第二当接部とは、互いに異なる曲率半径を有することを特徴としている。
本発明によれば、第一配置部の内部に第一相バスバーの第一湾曲部に沿うように当接する第一当接部と、第二配置部の内部に第二相バスバーの第二湾曲部に沿うように当接する第二当接部と、を備え、第一当接部と第二当接部とは互いに異なる曲率半径を有しているので、第一配置部に第二相バスバーが配置されるのを防止し、第二配置部に第一相バスバーが配置されるのを防止できる。すなわち、バスバーケースに対して各バスバーが誤組付けされるのを防止できる。
また、請求項4に記載の発明に係るバスバー保持構造は、前記バスバーケースには、少なくとも前記第一配置部の前記第一湾曲部に対応する位置に、前記第二方向に凹んだ切欠部(例えば、後述の実施形態における切欠部51b)が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、バスバーケースには、少なくとも第一配置部の第一湾曲部に対応する位置に切欠部が形成されているので、第一湾曲部を切欠部に配置した状態で、バスバーケースの第一配置部に第一相バスバーの第一本体部を配置できる。これにより、バスバーケースに切欠部がない場合と比較して、少なくとも第一相バスバーの第一湾曲部の曲率半径を大きく確保できるので、第一相バスバーと第二相バスバーとの形状を大きく異ならせることができる。したがって、バスバーケースに対して各バスバーが誤組付けされるのを確実に防止できる。また、少なくとも第一相バスバーの第一湾曲部の曲率半径を大きく確保できるので、例えば振動発生時に第一湾曲部に作用する応力を分散して緩和できる。したがって、耐久性に優れたバスバー保持構造とすることができる。
また、請求項5に記載の発明に係るバスバー保持構造は、前記バスバーケースは、前記第一配置部を備えた第一バスバーケース(例えば、後述の実施形態における第一バスバーケース50A)と、前記第二配置部を備えた第二バスバーケース(例えば、後述の実施形態における第二バスバーケース50B)と、に分割形成され、前記第一バスバーケースと前記第二バスバーケースとを前記第二方向に並んで配置したとき、前記第一バスバーケースおよび前記第二バスバーケースの前記第三方向における一方側に、前記第三配置部が形成されることを特徴としている。
本発明によれば、バスバーケースは、第一配置部を備えた第一バスバーケースと、第二配置部を備えた第二バスバーケースと、に分割形成されているので、第一バスバーケースに第一相バスバーを容易に組み付け、第二バスバーケースに第二相バスバーを容易に組み付けることができる。
また、請求項6に記載の発明に係るバスバー保持構造は、少なくとも前記第一相バスバーは、前記第一本体部と、前記第一本体部における前記第一方向の一方側の端部に接続される一方側接続部(例えば、後述の実施形態における一方側接続部22)と、前記第一本体部における前記第一方向の他方側の端部に接続される他方側接続部(例えば、後述の実施形態における他方側接続部23)と、を有し、前記第三方向から見たときに、前記一方側接続部は、前記他方側接続部よりも前記第一本体部側に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、少なくとも第一相バスバーは、第三方向から見たときに、一方側接続部が他方側接続部よりも第一本体部側に配置されているので、第一本体部と一方側接続部との間の第一湾曲部の曲率半径を大きく確保できる。これにより、第一相バスバーと第二相バスバーとの形状を大きく異ならせることができるので、バスバーケースに対して各バスバーが誤組付けされるのを確実に防止できる。また、第一湾曲部に作用する応力を分散して緩和できるので、耐久性に優れたバスバー保持構造とすることができる。
また、請求項7に記載の発明に係るバスバー保持構造は、前記第一相バスバーの前記第一本体部、第二相バスバーの前記第二本体部および第三相バスバーの前記第三本体部は、磁性材料(例えば、後述の実施形態における磁性材料64a)によって囲繞されていることを特徴としている。
本発明によれば、第一相バスバーの第一本体部、第二相バスバーの第二本体部および第三相バスバーの第三本体部を磁性材料によって囲繞することによりシールドとして機能させ、磁性材料よりも外側に磁界が漏洩するのを抑制できる。したがって、電磁ノイズが発生するのを確実に抑制できる。
本発明によれば、バスバーケースは、第一方向に延在する第一相バスバーの第一本体部と第二相バスバーの第二本体部とを、第一方向と直交する第二方向に並んで保持するとともに、第一方向および第二方向と直交する第三方向の一方側において、第一相バスバーと第二相バスバーとに跨るように第三相バスバーの第三本体部を保持するので、各バスバーの絶縁状態を確保しつつ、第一相バスバーと第二相バスバーとを第二方向に並んで近接配置するとともに、第一相バスバーと第二相バスバーとに重なるように第三相バスバーを配置できる。したがって、スペース効率よく第一相バスバー、第二相バスバーおよび第三相バスバーを配置できる。
また、第一相バスバーと第二相バスバーとを第二方向に並んで近接配置するとともに、第一相バスバーと第二相バスバーとに重なるように第三相バスバーを配置することで、三相交流電力により各相に交流電流が通流したときに、各相バスバーにそれぞれ磁界が生ずる。このとき、各相バスバーの周囲には、互いに位相がずれた状態(例えば位相が120°ずれた状態)で磁界が発生するので、各相バスバーの磁界が互いに干渉して弱め合うことができる。したがって、電磁ノイズが発生するのを抑制できる。
インバータユニットを搭載した車両の模式図である。 インバータユニットの分解斜視図である。 第一実施形態に係るバスバー保持構造の説明図であって、バスバーユニットの斜視図である。 第一実施形態に係るバスバー保持構造の説明図であって、バスバーユニットの分解斜視図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 バスバーユニットを下方から見たときの説明図である。 第三配置部の拡大図である。 第二実施形態に係るバスバー保持構造の説明図であって、バスバーユニットの斜視図である。 図8のB−B線に沿った断面図である。
(第一実施形態)
以下に、本発明の第一実施形態に係るバスバー保持構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、インバータユニット5を搭載した車両1の模式図である。
図1に示すように、車両1は、例えばエンジン2と電動モータ3とにより走行する、いわゆるハイブリッド車両である。車両1の後部には、高圧バッテリ4と、インバータユニット5と、が搭載されている。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両1における向きと同一とする。また、各図中の矢印Tは車両前方を、矢印Bは車両左方を、矢印Hは車両上方をそれぞれ示す。また、本実施形態においては、請求項の「第一方向」は、車両1の前後方向に一致し、「第二方向」は、車両1の左右方向に一致し、「第三方向」は車両1の上下方向に一致する。
図2は、インバータユニット5の分解斜視図である。
インバータユニット5は、パワーコントロールユニット7と、バスバーユニット10Aと、ケース6と、を主に備えている。
図2に示すように、パワーコントロールユニット7は、直流電源の高圧バッテリ4(図1参照)から電動モータ3(図1参照)に給電するときに、電力を直流から三相交流に変換する。また、パワーコントロールユニット7は、エンジン2(図1参照)の出力または車両1(図1参照)の運動エネルギーの一部を高圧バッテリ4に蓄電するときに、電動モータ3からの電力を三相交流から直流に変換する。
パワーコントロールユニット7は、内部に例えばトランジスタ等のスイッチング素子や、スイッチング素子のスイッチングタイミングを制御する制御基板、三相交流を測定可能な電流センサ等を含む。パワーコントロールユニット7は、三相交流を入出力する各相端子8a〜8cを有している。各相端子8a〜8cは、バスバーユニット10Aを構成する後述のU相バスバー20(請求項の「第一相バスバー」に相当。)、V相バスバー30(請求項の「第二相バスバー」に相当。)およびW相バスバー40(請求項の「第三相バスバー」に相当。)の各相バスバーとそれぞれ電気的および機械的に接続される。
パワーコントロールユニット7およびバスバーユニット10Aは、例えばアルミニウム等の金属材料により形成されたケース6に収納される。
図3は、バスバー保持構造10の説明図であってバスバーユニット10Aの斜視図であり、図4は、バスバーユニット10Aの分解斜視図である。
図3に示すように、本実施形態のバスバー保持構造10は、バスバーユニット10Aによって構成される。バスバーユニット10Aは、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーと、バスバーケース50と、シールド部材60とを備えている。以下に、バスバーユニット10Aを構成する各部品について、詳細に説明する。
図4に示すように、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーは、例えば銅やアルミニウム等の金属材料からなる長尺板状の部材であり、所望の形状となるようにプレス成型されている。
U相バスバー20は、U相バスバー本体部21(請求項の「第一本体部」に相当。)と、一方側接続部22と、他方側接続部23と、を有している。
U相バスバー本体部21は、車両前後方向に沿うように延在している。
一方側接続部22は、U相バスバー本体部21の一端部21aと接続されており、右前方に向かって延びた後、上方に向かって延び、さらに後方に向かって延びている。一方側接続部22の先端は、環状に形成された一方側固定部22aとなっている。一方側固定部22aは、例えばボルト等によって、不図示の端子台に締結固定される。
他方側接続部23は、U相バスバー本体部21の他端部21bと接続されており、右後方に向かって延びた後、斜め上方に向かって延びている。他方側接続部23の先端は、環状に形成された他方側固定部23aとなっている。他方側固定部23aは、例えばボルト等によって、パワーコントロールユニットのU相端子8a(図2参照)に締結固定される。
U相バスバー20は、U相バスバー本体部21の一端部21aに、一方側湾曲部24(請求項の「第一湾曲部」に相当。)を備えている。一方側湾曲部24は、所定の曲率半径を有しており、U相バスバー本体部21と一方側接続部22とを滑らかに接続している。
また、U相バスバー20は、U相バスバー本体部21の他端部21bに、他方側湾曲部25を備えている。他方側湾曲部25は、所定の曲率半径を有しており、U相バスバー本体部21と他方側接続部23とを滑らかに接続している。一方側湾曲部24と、他方側湾曲部25とは、互いに異なる曲率半径を有している。本実施形態では、一方側湾曲部24の曲率半径は、他方側湾曲部25の曲率半径よりも大きくなっている。
V相バスバー30は、V相バスバー本体部31(請求項の「第二本体部」に相当。)と、一方側接続部32と、他方側接続部33と、を有している。
V相バスバー本体部31は、車両前後方向に沿うように延在している。
一方側接続部32は、V相バスバー本体部31の一端部31aと接続されており、左前方に延びた後、上方に向かって延び、さらに後方に向かって延びている。一方側接続部32の先端は、環状に形成された一方側固定部32aとなっている。一方側固定部32aは、例えばボルト等によって、不図示の端子台に締結固定される。
他方側接続部33は、V相バスバー本体部31の他端部31bと接続されており、左後方に向かって延びた後、斜め上方に向かって延びている。他方側接続部33の先端は、環状に形成された他方側固定部33aとなっている。他方側固定部33aは、例えばボルト等によって、パワーコントロールユニットのV相端子8b(図2参照)に締結固定される。
V相バスバー30は、V相バスバー本体部31の一端部31aに、一方側湾曲部34(請求項の「第二湾曲部」に相当。)を備えている。一方側湾曲部34は、所定の曲率半径を有しており、V相バスバー本体部31と一方側接続部32とを滑らかに接続している。
また、V相バスバー30は、V相バスバー本体部31の他端部31bに、他方側湾曲部35を備えている。他方側湾曲部35は、所定の曲率半径を有しており、V相バスバー本体部31と他方側接続部33とを滑らかに接続している。一方側湾曲部34と、他方側湾曲部35とは、互いに異なる曲率半径を有している。
すなわち、本実施形態では、U相バスバー20の一方側湾曲部24の曲率半径と、U相バスバー20の他方側湾曲部25と、V相バスバー30の一方側湾曲部34と、V相バスバー30の他方側湾曲部35とは、それぞれ互いに異なる曲率半径を有している。
W相バスバー40は、W相バスバー本体部41(請求項の「第三本体部」に相当。)と、一方側接続部42と、他方側接続部43と、を有している。
W相バスバー本体部41は、車両前後方向に沿うように延在している。
一方側接続部42は、W相バスバー本体部41の一端部41aと接続されており、上方に延びた後、後方に向かって延びている。一方側接続部42の先端は、環状に形成された一方側固定部42aとなっている。一方側固定部42aは、例えばボルト等によって、不図示の端子台に締結固定される。
他方側接続部33は、W相バスバー本体部41の他端部41bと接続されており、斜め上方に向かって延びている。他方側接続部43の先端は、環状に形成された他方側固定部43aとなっている。他方側固定部43aは、例えばボルト等によって、パワーコントロールユニットのW相端子8c(図2参照)に締結固定される。
図5は、図3のA−A線に沿った断面図である。
図5に示すように、上述のように形成されたU相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーは、例えば樹脂材料により形成されたバスバーケース50によって、互いに絶縁状態で保持される。
バスバーケース50は、U相バスバー20を保持する第一配置部51と、V相バスバー30を保持する第二配置部54と、W相バスバー40を保持する第三配置部57と、を備えている。
第一配置部51は、U相バスバー20のU相バスバー本体部21に対応して車両前後方向に延在するとともに、右方に開口する溝状に形成されている。第一配置部51は、右方からU相バスバー20のU相バスバー本体部21を挿入配置可能とされる。第一配置部51は、下方の開口縁部に係止爪51aを有している。係止爪51aは、第一配置部51に配置されたU相バスバー本体部21の縁部に対して係合される。U相バスバー20のU相バスバー本体部21は、第一配置部51内に挿入された後、係止爪51aによって保持される。
図6は、バスバーユニット10Aを下方から見たときの説明図である。なお、図6では、W相バスバー40の図示を省略している。
図6に示すように、第一配置部51の内部には、U相バスバー20の一方側湾曲部24の外縁に当接する一方側当接部52(請求項の「第一当接部」に相当。)を備えている。また、第一配置部51の内部には、U相バスバー20の他方側湾曲部25の外縁に当接する他方側当接部53を備えている。U相バスバー20は、一方側湾曲部24が一方側当接部52に当接し、他方側湾曲部25が他方側当接部53に当接した状態で、U相バスバー本体部21が第一配置部51に挿入配置される。
図4に示すように、バスバーケース50には、第一配置部51におけるU相バスバー20の一方側湾曲部24に対応する位置に、左方に凹んだU字状の切欠部51bが形成されている。バスバーケース50の切欠部51bには、U相バスバー20の一方側湾曲部24の一部が配置される。
図5に示すように、第二配置部54は、第一配置部51の左方に並んで設けられている。第二配置部54は、V相バスバー30のV相バスバー本体部31に対応して車両前後方向に延在するとともに、左方に開口する溝状に形成されている。第二配置部54は、左方からV相バスバー30のV相バスバー本体部31を挿入配置可能とされる。第二配置部54は、上方の開口縁部に係止爪54aを有している。係止爪54aは、第二配置部54に配置されたV相バスバー本体部31の縁部に対して係合される。V相バスバー30のV相バスバー本体部31は、第二配置部54内に挿入された後、係止爪54aによって保持される。
図6に示すように、第二配置部54の内部には、V相バスバー30の一方側湾曲部34の外縁に当接する一方側当接部55(請求項の「第二当接部」に相当。)を備えている。また、第二配置部54の内部には、V相バスバー30の他方側湾曲部35の外縁に当接する他方側当接部56を備えている。V相バスバー30は、一方側湾曲部34が一方側当接部55に当接し、他方側湾曲部35が他方側当接部56に当接した状態で、V相バスバー本体部31が第二配置部54に挿入配置される。
ここで、U相バスバー20の一方側湾曲部24と、U相バスバー20の他方側湾曲部25と、V相バスバー30の一方側湾曲部34と、V相バスバー30の他方側湾曲部35とは、それぞれ互いに異なる曲率半径を有している。また、U相バスバー20およびV相バスバー30の各湾曲部と当接する第一配置部51の一方側当接部52と、第一配置部51の他方側当接部53と、第二配置部54の一方側当接部55と、第二配置部54の他方側当接部56とは、それぞれ互いに異なる曲率半径を有している。これにより、U相バスバー20は、バスバーケース50の第一配置部51にのみ配置可能とされ、V相バスバー30は、バスバーケース50の第二配置部54のみに配置可能とされる。すなわち、U相バスバー20およびV相バスバー30は、バスバーケース50に対して誤組付けができないようになっている。なお、本実施形態では、第一配置部51の一方側当接部52と、第一配置部51の他方側当接部53と、第二配置部54の一方側当接部55と、第二配置部54の他方側当接部56とがそれぞれ異なる曲率半径を有しているが、少なくとも一つの当接部が他の当接部と異なる曲率半径を有していれば、U相バスバー20とV相バスバー30との誤組付けが防止される。
さらに、本実施形態では、バスバーケース50には、第一配置部51におけるU相バスバー20の一方側湾曲部24に対応する位置に、左方に凹んだU字状の切欠部51bが形成されている。U相バスバー20は、U相バスバー20の一方側湾曲部24が切欠部51bに配置された状態で、バスバーケース50の第一配置部51にU相バスバー本体部21が配置される。このとき、U相バスバー20は、上下方向から見たときに、一方側接続部22が他方側接続部23よりもU相バスバー本体部21側に配置される。これにより、U相バスバー20は、バスバーケース50に切欠部51bがない場合と比較して、一方側湾曲部24の曲率半径が大きく確保される。したがって、U相バスバー20とV相バスバー30との形状を大きく異ならせることができるとともに、バスバーケース50に対してU相バスバー20とV相バスバー30との誤組付けが確実に防止される。
図5に示すように、第三配置部57は、左右方向に並んで配置された第一配置部51および第二配置部54の上方において、第一配置部51および第二配置部54に跨るように設けられている。第三配置部57は、W相バスバー40のW相バスバー本体部41に対応して車両前後方向に延在するとともに、上方に開口する溝状に形成されている。第三配置部57は、上方からW相バスバー40のW相バスバー本体部41を挿入配置可能とされる。第三配置部57は、左右方向の開口縁部において対向するように、複数対(本実施形態では二対)の係止爪57aを有している。係止爪57aは、第三配置部57に配置されたW相バスバー本体部41の縁部に対して係合される。W相バスバー40のW相バスバー本体部41は、第三配置部57内に挿入された後、係止爪57aによって保持される。W相バスバー40は、第三配置部57の底壁58により、鉛直方向の下側への移動が規制される。
図7は、第三配置部57の拡大図である。
図7に示すように、第三配置部57は、左右方向(本実施形態では右方)に凹む位置決め凹部59を有してもよい。また、W相バスバー40のW相バスバー本体部41は、位置決め凹部59に対応して位置決め凸部44を有してもよい。W相バスバー40は、位置決め凹部59に位置決め凸部44を嵌合した状態で第三配置部57に挿入配置することにより、前後方向に位置決めされた状態でバスバーケース50に保持される。
図5に示すように、上述のバスバーケース50は、U相バスバー20のU相バスバー本体部21とV相バスバー30のV相バスバー本体部31とを左右方向に並んで保持する。また、バスバーケース50は、U相バスバー本体部21およびV相バスバー本体部31の上方において、U相バスバー20のU相バスバー本体部21とV相バスバー30のV相バスバー本体部31とに跨るようにW相バスバー40のW相バスバー本体部41を保持する。このように、バスバーケース50は、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各バスバーの絶縁状態を確保しつつ、U相バスバー20とV相バスバー30とを左右方向に並んで近接配置するとともに、U相バスバー20とV相バスバー30とに重なるようにW相バスバー40を配置する。
U相バスバー20のU相バスバー本体部21、V相バスバー30のV相バスバー本体部31およびW相バスバー40のW相バスバー本体部41は、環状のシールド部材60に挿通された状態で配置される。
シールド部材60は、環状のコア64と、コア64の全体を覆うケース部62とにより構成されている。コア64は、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーを流れる電流に起因して発生する電磁ノイズを遮蔽可能な、例えばフェライトや電磁鋼板、アモルファス合金等の磁性材料64aにより形成される。ケース部62は、例えば樹脂材料等の電気絶縁性を有する部材をコア64に対してモールド成型することにより形成される。U相バスバー20のU相バスバー本体部21、V相バスバー30のV相バスバー本体部31およびW相バスバー40のW相バスバー本体部41は、環状のシールド部材60に挿通されることで、磁性材料64aからなるコア64により囲繞される。シールド部材60は、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーから放射される電磁ノイズを遮蔽するので、バスバーユニット10Aの周辺に存在する例えば電流センサ等の電子機器に対する影響を抑制できる。
(第一実施形態の効果)
本発明の第一実施形態によれば、バスバーケース50は、前後方向に延在するU相バスバー20のU相バスバー本体部21と、V相バスバー30のV相バスバー本体部31とを、左右方向に並んで保持するとともに、U相バスバー20およびV相バスバー30の上側において、U相バスバー20とV相バスバー30とに跨るようにW相バスバー40のW相バスバー本体部41を保持するので、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各バスバーの絶縁状態を確保しつつ、U相バスバー20とV相バスバー30とを左右方向に並んで近接配置するとともに、U相バスバー20とV相バスバー30とに重なるようにW相バスバー40を配置できる。したがって、スペース効率よくU相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各バスバーを配置できる。
また、U相バスバー20とV相バスバー30とを左右方向に並んで近接配置するとともに、U相バスバー20とV相バスバー30とに重なるようにW相バスバー40を配置することで、三相交流電力により各相に交流電流が通流したときに、各相バスバーにそれぞれ磁界が生ずる。このとき、各相バスバーの周囲には、互いに位相がずれた状態(例えば位相が120°ずれた状態)で磁界が発生するので、各相バスバーの磁界が互いに干渉して弱め合うことができる。したがって、電磁ノイズが発生するのを抑制できる。
また、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーをそれぞれバスバーケース50に対して挿入するだけで、簡単に組み付けることができる。また、例えばタイラップ等の拘束部材を用いることなく、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各相バスバーを束ねた状態でバスバーケース50に配置できる。したがって、スペース効率よくU相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各バスバーを配置できるとともに、電磁ノイズが発生するのを抑制できるバスバー保持構造10を簡単かつ低コストに構成することができる。
また、バスバーケース50は、W相バスバー40を鉛直方向の上側から挿入配置可能な第三配置部57を備えているので、W相バスバー40の鉛直方向の下側への移動をバスバーケース50で規制できる。したがって、バスバーケース50は、W相バスバー40を第三配置部57に配置した後、例えば車両走行時の振動等によって鉛直方向の下側に移動するのを確実に防止できる。
また、第一配置部51の内部にU相バスバー20の一方側湾曲部24に沿うように当接する一方側当接部52と、第二配置部54の内部にV相バスバー30の一方側湾曲部34に沿うように当接する一方側当接部55と、を備え、第一配置部51の一方側当接部52と第二配置部54の一方側当接部55とは互いに異なる曲率半径を有しているので、第一配置部51にV相バスバー30が配置されるのを防止し、第二配置部54にU相バスバー20が配置されるのを防止できる。すなわち、バスバーケース50に対してU相バスバー20とV相バスバー30とが誤組付けされるのを防止できる。
また、バスバーケース50には、第一配置部51におけるU相バスバー20の一方側湾曲部24に対応する位置に切欠部51bが形成されているので、一方側湾曲部24を切欠部51bに配置した状態で、バスバーケース50の第一配置部51にU相バスバー20のU相バスバー本体部21を配置できる。これにより、バスバーケース50に切欠部51bがない場合と比較して、U相バスバー20の一方側湾曲部24の曲率半径を大きく確保できるので、U相バスバー20とV相バスバー30との形状を大きく異ならせることができる。したがって、バスバーケース50に対してU相バスバー20とV相バスバー30とが誤組付けされるのを確実に防止できる。また、U相バスバー20の一方側湾曲部24の曲率半径を大きく確保できるので、例えば振動発生時に一方側湾曲部24に作用する応力を分散して緩和できる。したがって、耐久性に優れたバスバー保持構造10とすることができる。
また、U相バスバー20は、上方から見たときに、一方側接続部22が他方側接続部23よりもU相バスバー本体部21側に配置されているので、U相バスバー本体部21と一方側接続部22との間の一方側湾曲部24の曲率半径を大きく確保できる。これにより、U相バスバー20とV相バスバー30との形状を大きく異ならせることができるので、バスバーケース50に対してU相バスバー20とV相バスバー30とが誤組付けされるのを確実に防止できる。また、一方側湾曲部24に作用する応力を分散して緩和できるので、耐久性に優れたバスバー保持構造10とすることができる。
また、U相バスバー20のU相バスバー本体部21、V相バスバー30のV相バスバー本体部31およびW相バスバー40のW相バスバー本体部41を磁性材料64aにより形成されたコア64によって囲繞することによりシールドとして機能させ、磁性材料64aよりも外側に磁界が漏洩するのを抑制できる。したがって、電磁ノイズが発生するのを確実に抑制できる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態について説明する。
図8は、第二実施形態に係るバスバー保持構造10の説明図であって、バスバーユニット10Aの斜視図である。
図9は、図8のB−B線に沿った断面図である。なお、図9では、後述する拘束部材70を二点鎖線で図示している。
上述の第一実施形態では、バスバーユニット10Aのバスバーケース50が一部品で形成されていた(図3参照)。
これに対して、図8に示すように、第二実施形態では、バスバーユニット10Aのバスバーケース50が、第一バスバーケース50Aと、第二バスバーケース50Bとにより分割形成されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
第一バスバーケース50Aは、例えば樹脂材料により形成された部材である。第一バスバーケース50Aは、U相バスバー20のU相バスバー本体部21と、一方側湾曲部24および他方側湾曲部25(いずれも図4参照)の一部と、を覆うように形成されている。
図9に示すように、第一バスバーケース50Aは、左方に開口を有する断面U字状に形成されており、U相バスバー本体部21を挿入配置可能な第一配置部51を有している。第一バスバーケース50Aの上面には、上方に突出するとともに前後方向に沿って延びる側壁部71が設けられている。
第二バスバーケース50Bは、第一バスバーケース50Aと同様に、例えば樹脂材料により形成された部材である。第二バスバーケース50Bは、V相バスバー30のV相バスバー本体部31と、一方側湾曲部34および他方側湾曲部35(いずれも図4参照)の一部と、を覆うように形成されている。
第二バスバーケース50Bは、右方に開口を有する断面U字状に形成されており、V相バスバー本体部31を挿入配置可能な第二配置部54を有している。第二バスバーケース50Bの上面には、上方に突出するとともに前後方向に沿って延びる側壁部72が設けられている。
第一バスバーケース50Aおよび第二バスバーケース50Bは、第一配置部51および第二配置部54の開口をそれぞれ左右方向における外側に向けた状態で、互いに左右方向に並んだ状態で配置される。
このとき、第一バスバーケース50Aおよび第二バスバーケース50Bの上方には、第一バスバーケース50Aおよび第二バスバーケース50Bの上面により形成された底壁58と、第一バスバーケース50Aおよび第二バスバーケース50Bの側壁部71,72とにより囲まれて、第三配置部57が形成される。
第三配置部57は、左右方向に並んで配置された第一配置部51および第二配置部54の上方において、第一配置部51および第二配置部54に跨るように設けられている。第三配置部57は、上方からW相バスバー40のW相バスバー本体部41を挿入配置可能とされる。W相バスバー40は、第三配置部57の側壁部71,72により、左右方向への移動が規制されるとともに、第三配置部57の底壁58により、鉛直方向の下側への移動が規制される。
バスバーケース50は、第一配置部51にU相バスバー本体部21が配置され、第二配置部54にV相バスバー本体部31が配置され、第三配置部57にW相バスバー本体部41が配置された状態で、拘束部材70により第一バスバーケース50Aと第二バスバーケース50Bとが拘束されることにより形成されている。拘束部材70は、例えば樹脂材料により形成された長尺の結束バンドであり、第一バスバーケース50Aと第二バスバーケース50Bとに対して巻回される。これにより、第一バスバーケース50Aと第二バスバーケース50Bとは、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各バスバーを保持した状態で、互いに一体的に結合される。また、W相バスバー40のW相バスバー本体部41は、拘束部材70によって上方への移動が規制された状態で、第三配置部57に配置される。
U相バスバー20のU相バスバー本体部21、V相バスバー30のV相バスバー本体部31およびW相バスバー40のW相バスバー本体部41は、磁性材料64aにより形成されたコア64を有するシールド部材60によって囲繞される。
(第二実施形態の効果)
第二実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、スペース効率よくU相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の各バスバーを配置できる。また、三相交流電力により各相に交流電流が通流したときに、U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の周囲には、互いに位相がずれた状態(例えば位相が120°ずれた状態)で磁界が発生するので、各相バスバーの磁界が互いに干渉して弱め合うことができる。したがって、電磁ノイズが発生するのを抑制できる。
また、バスバーケース50は、第一配置部51を備えた第一バスバーケース50Aと、第二配置部54を備えた第二バスバーケース50Bと、に分割形成されているので、第一バスバーケース50AにU相バスバー20を容易に組み付け、第二バスバーケース50BにV相バスバー30を容易に組み付けることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
各実施形態では、請求項の「第一相バスバー」をU相バスバー20とし、請求項の「第二相バスバー」をV相バスバー30とし、請求項の「第三相バスバー」をW相バスバー40として説明したが、これに限定されない。したがって、例えば、請求項の「第一相バスバー」をV相バスバー30とし、請求項の「第二相バスバー」をW相バスバー40とし、請求項の「第三相バスバー」をU相バスバー20としてもよい。
U相バスバー20、V相バスバー30およびW相バスバー40の材料や形状等は、各実施形態に限定されない。また、バスバーケース50の材料や形状等は、各実施形態に限定されない。
また、第二実施形態では、第一バスバーケース50Aと第二バスバーケース50Bとが分割形成され、拘束部材70により結合されることでバスバーケース50が構成されていた。これに対して、拘束部材70を用いることなく、例えばいわゆるスナップフィット等により、第一バスバーケース50Aと第二バスバーケース50Bとを結合してもよい。この場合、第三配置部57にW相バスバー本体部41を保持可能な係止爪57a(図5参照)を設けてもよい。
各実施形態では、請求項の「第一方向」は、車両1の前後方向に一致し、請求項の「第二方向」は、車両1の左右方向に一致し、請求項の「第三方向」は車両1の上下方向に一致するものとして説明したが、車両1に対する第一方向、第二方向および第三方向の各方向は、上述の実施形態に限定されない。したがって、請求項の「第一方向」は、車両1の左右方向に一致し、請求項の「第二方向」は、車両1の上下方向に一致し、請求項の「第三方向」は車両1の前後方向に一致していてもよい。
各実施形態では、バスバーユニット10Aを搭載した車両1として、エンジン2と電動モータ3と高圧バッテリ4とインバータユニット5とを有する、いわゆるハイブリッド自動車を例に説明をしたが、車両1は、ハイブリッド自動車に限定されない。すなわち、車両1は、少なくとも電動モータとインバータとを搭載した車両であればよい。したがって、車両1は、電動モータの駆動力で走行するいわゆる燃料電池自動車や電気自動車であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
10 バスバー保持構造
20 U相バスバー(第一相バスバー)
21 U相バスバー本体部(第一本体部)
21a 一端部(端部)
22 一方側接続部
23 他方側接続部
24 一方側湾曲部(第一湾曲部)
30 V相バスバー(第二相バスバー)
31 V相バスバー本体部(第二本体部)
31a 一端部(端部)
34 一方側湾曲部(第二湾曲部)
40 W相バスバー(第三相バスバー)
41 W相バスバー本体部(第三本体部)
50 バスバーケース
50A 第一バスバーケース
50B 第二バスバーケース
51 第一配置部
51b 切欠部
52 一方側当接部(第一当接部)
54 第二配置部
55 一方側当接部(第二当接部)
57 第三配置部
64a 磁性材料

Claims (7)

  1. 第一方向に延在する第一本体部を有する第一相バスバーと、
    前記第一方向に延在する第二本体部を有する第二相バスバーと、
    前記第一方向に延在する第三本体部を有する第三相バスバーと、
    前記第一相バスバーと、前記第二相バスバーと、前記第三相バスバーと、を互いに絶縁状態で保持するバスバーケースと、
    を備え、
    前記バスバーケースは、前記第一相バスバーの前記第一本体部と前記第二相バスバーの前記第二本体部とを、前記第一方向と直交する第二方向に並んで保持するとともに、前記第一方向および第二方向と直交する第三方向の一方側において、前記第一相バスバーと前記第二相バスバーとに跨るように前記第三相バスバーの前記第三本体部を保持することを特徴とするバスバー保持構造。
  2. 前記バスバーケースは、
    前記第二方向の一方側から前記第一相バスバーの前記第一本体部を挿入配置可能な第一配置部と、
    前記第二方向の他方側から前記第二相バスバーの前記第二本体部を挿入配置可能な第二配置部と、
    前記第三方向の一方側から前記第三相バスバーを挿入配置可能な第三配置部と、
    を備え、
    前記第三方向の一方側は、鉛直方向の上側に一致していることを特徴とする請求項1に記載のバスバー保持構造。
  3. 前記第一相バスバーは、前記第一本体部の端部に第一湾曲部を備え、
    前記第二相バスバーは、前記第二本体部の端部に第二湾曲部を備え、
    前記第一配置部の内部には、前記第一湾曲部に沿うように当接する第一当接部を備え、
    前記第二配置部の内部には、前記第二湾曲部に沿うように当接する第二当接部を備え、
    前記第一当接部と前記第二当接部とは、互いに異なる曲率半径を有することを特徴とする請求項2に記載のバスバー保持構造。
  4. 前記バスバーケースには、少なくとも前記第一配置部の前記第一湾曲部に対応する位置に、前記第二方向に凹んだ切欠部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のバスバー保持構造。
  5. 前記バスバーケースは、
    前記第一配置部を備えた第一バスバーケースと、
    前記第二配置部を備えた第二バスバーケースと、
    に分割形成され、
    前記第一バスバーケースと前記第二バスバーケースとを前記第二方向に並んで配置したとき、前記第一バスバーケースおよび前記第二バスバーケースの前記第三方向における一方側に、前記第三配置部が形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のバスバー保持構造。
  6. 少なくとも前記第一相バスバーは、
    前記第一本体部と、
    前記第一本体部における前記第一方向の一方側の端部に接続される一方側接続部と、
    前記第一本体部における前記第一方向の他方側の端部に接続される他方側接続部と、
    を有し、
    前記第三方向から見たときに、前記一方側接続部は、前記他方側接続部よりも前記第一本体部側に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のバスバー保持構造。
  7. 前記第一相バスバーの前記第一本体部、第二相バスバーの前記第二本体部および第三相バスバーの前記第三本体部は、磁性材料によって囲繞されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のバスバー保持構造。
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