JP2011172374A - 駆動装置及び駆動装置生産方法 - Google Patents

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真充 妹尾
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Abstract

【課題】ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続及び遮断を簡易かつ安全に行うことができる駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動装置は、回転電機に接続される第1バスバー21と、インバータ装置に接続される第2バスバー31と、第1バスバー21及び第2バスバー31の少なくとも一方を挟持して両バスバー21,31を電気的に接続する導電性の接続部材41と、所定のジグ51を挿入可能にケースの壁に設けられたジグ挿入孔とを備え、接続部材41は、背部42を支点として一対の対向部44の間隔を広げた解除状態と、弾性力により両バスバー21,31の少なくとも一方を挟持する挟持状態との間で弾性変形可能であり、腹部43をジグ挿入孔に対向させて配置され、ケースの外部からジグ挿入孔に挿入されたジグ51が一対の対向部44の間隔を広げることで解除状態へ弾性変形する。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とが電気的に接続された駆動装置に関する。また、そのような駆動装置を生産する生産方法に関する。
近年、車両の駆動力源として回転電機を備えた電気自動車や、内燃機関及び回転電機を備えたハイブリッド車が、燃費、環境保護等の点から注目を集めている。このような車両に用いられる駆動装置においては、回転電機を制御するためのインバータ装置が必要となる。回転電機とインバータ装置とは、これらを収容するケース内において電気的に接続される。一般的には、回転電機の端子とインバータ装置の端子とがバスバー等の接続導体で接続されることにより、回転電機とインバータ装置とが電気的に接続される。このような構成の一例として、特開2001−119810号公報(特許文献1)に、ハイブリッド駆動装置における二つの回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続構造が示されている。
特許文献1に示されたハイブリッド駆動装置では、回転電機の端子には回転電機側の接続導体としてのリード線の一端が接続され、インバータ装置の端子にはインバータ装置側の接続導体としてのリード線の一端が接続される。回転電機側のリード線の他端とインバータ装置側のリード線の他端とは、接続部材としてのターミナルに接続される。これにより、ターミナル部材を介して回転電機とインバータ装置とが電気的に接続される。この際、回転電機側のリード線の他端及びインバータ装置側のリード線の他端は、それぞれターミナルに形成されたボルト孔に螺合するボルトにより締結される。これによって、両リード線は、ターミナルに対して電気的に接続され、機械的に固定される。つまり、特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置においては、回転電機側のリード線、インバータ装置側のリード線、ボルト孔が形成されたターミナル、並びに複数のボルトにより、回転電機とインバータ装置とが電気的に接続されている。
特開2001−119810号公報(第26−28段落、図5等)
特許文献1に記載された接続構造は、ハイブリッド駆動装置が、回転電機側リード線の外部取り出しスペースを確保するために大きく膨らんでしまうことを抑制できる優れた構造である。但し、ボルトによる締結を必要とするため、回転電機のステータコイルの回線数が増えるなどによって、ボルトによる締結箇所が増大すると締結作業にかかる工数が増大する。また、ケース内にボルト締結のためのスペースを確保しつつ駆動装置の大型化を抑制しようとすれば、ボルト締結を行う工程の順序の自由度が低下する可能性がある。その結果、ボルト締結作業の煩雑化を招いたり、工数削減の余地が低下したりする可能性がある。また、例えば点検や整備等のメンテナンス時に回転電機とインバータ装置とを切り離そうとする場合にも、同様に作業の煩雑化を招く可能性がある。更に、特許文献1の接続構造は、高電圧がかかることになるリード線とターミナルとを直接ボルトで接続する構造である。このため、特に一旦高電圧がかかった後に行われる場合が多いボルトの取り外し作業に際して、安全性を確保するためにインターロック機構(例えば、ケースの一部が取り外されたことを検知して自動的に印加電圧をゼロとする機構)などの安全機構を設けることが好ましく、高コスト化を招く原因ともなる。
そこで、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続及び遮断を簡易かつ安全に行うことができる駆動装置並びに駆動装置の生産方法の実現が望まれる。
上記課題に鑑みて創案された本発明に係る駆動装置の特徴構成は、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とが電気的に接続された駆動装置であって、
前記ケースから絶縁された状態で前記回転電機の端子に接続される第1バスバーと、前記ケースから絶縁された状態で前記インバータ装置の端子に接続される第2バスバーと、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの少なくとも一方を挟持して前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続する導電性のクリップ型部材である接続部材と、所定のジグを挿入可能に前記ケースの壁に設けられたジグ挿入孔と、を備え、
前記接続部材は、屈曲した背部と、当該背部とは反対側の腹部において対向する一対の対向部と、を備え、前記背部を支点として前記一対の対向部の間隔を広げた解除状態と、弾性力により前記一対の対向部の間隔を縮めて前記第1バスバー及び前記第2バスバーの少なくとも一方を挟持する挟持状態との間で弾性変形可能であり、前記腹部を前記ジグ挿入孔に対向させて配置され、前記ケースの外部から前記ジグ挿入孔に挿入された前記ジグが前記一対の対向部間に挿入されて当該一対の対向部の間隔を広げることで前記解除状態へ弾性変形するように構成されている点にある。
この特徴構成によれば、ケースに設けられたジグ挿入孔を介してケース内に対して挿抜されるジグによって、接続部材を解除状態と挟持状態との間で弾性変形させることによって、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続を簡易に行なうことができる。また、ジグ挿入孔にジグを挿入することによって、極めて容易に接続部材を解除状態として、回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続を遮断しつつ、回転電機とインバータ装置とを分離することもできる。ケース内の第1バスバー及び第2バスバーには作業者が直接触れることなく、電気的な接続及び遮断を行うことができるので、特別な安全機構を設けなくとも高い安全性を有することができる。つまり、本構成によれば、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続及び遮断を簡易かつ安全に行うことができる駆動装置を提供することができる。
1つの態様として、前記接続部材は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーと独立して形成され、前記第1バスバー及び前記第2バスバーは共に前記接続部材に挟持されることによって電気的に接続され、前記第1バスバー及び前記第2バスバーが前記接続部材に挟持される部分の挟持方向の厚さは同じ厚さであると好適である。接続部材に挟持される部分の挟持方向の厚さが同一であるので、接続部材が第1バスバー及び第2バスバーと独立して構成されていても、大きい保持力で両者を良好に挟持すると共に、小さい接触抵抗(電気抵抗)で電気的な導通を確実に確保することができる。また、接続部材に挟持される部分の挟持方向の厚さを規定すれば、多様なバスバーにおいて接続部材を汎用的に利用することができる。即ち、多種の駆動装置に接続部材を展開することが可能であるから、量産効果を得やすくコスト低減効果も大きい。
また、1つの態様として、前記接続部材は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの何れか一方に一体的に形成され、前記接続部材は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの何れか他方を挟持することによって前記第1バスバー及び前記第2バスバーを電気的に接続すると好適である。一方のバスバーと接続部材とが一体化されることにより、当該バスバーと接続部材との接触の際の電気抵抗が無くなり、電気的特性を向上させることができる。また、駆動装置の組立時における接続部材の位置決めは、接続部材が一体化されていない他方のバスバーに対してのみ実施されれば足りるので、部品公差や組立公差を緩和することができ、生産コストが低減できる可能性がある。
また、本発明に係る駆動装置は、前記ジグが前記ジグ挿入孔から引退し、前記接続部材によって前記第1バスバー及び前記第2バスバーが電気的に接続された状態で、前記ケースの外部から前記ジグ挿入孔の周囲を覆うように取り付けられて当該ジグ挿入孔を塞ぐカバー部材を更に備えると好適である。ジグは、駆動装置の組立時(生産時)やメンテナンス時にのみ使用されるので、駆動装置が通常使用される際には、ジグ挿入孔は使用されない。一方、高電圧が印加される第1バスバー及び第2バスバーは、ジグ挿入孔を介してケースの外部と連通可能であるから、通常使用時にはジグ挿入孔が塞がれていると安全性が向上する。また、ジグ挿入孔を介して水、油、埃、ごみ等がケースの内部に浸入することも防止でき、駆動装置の信頼性が向上する。
また、本発明に係る駆動装置生産方法の特徴構成は、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とを電気的に接続して駆動装置を生産する駆動装置生産方法であって、
前記回転電機の端子に一端側が接続される第1バスバーの他端側である第1端部と、前記インバータ装置の端子に一端側が接続される第2バスバーの他端側である第2端部との何れか一方であるベース端部に設置され、前記第1端部及び前記第2端部の何れか他方であるブランチ端部を少なくとも挟持して前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続する導電性のクリップ型部材であり、屈曲した背部と、当該背部とは反対側の腹部において対向する一対の対向部と、を備え、前記背部を支点として前記一対の対向部の間隔を広げた解除状態と、弾性力により前記一対の対向部の間隔を縮めて前記ブランチ端部を挟持する挟持状態との間で弾性変形可能である接続部材を、前記腹部が前記ケースの壁に設けられたジグ挿入孔に対向するように設置する接続部材設置工程と、
前記ケースの外部から前記ジグ挿入孔に所定のジグを挿入して当該ジグを前記一対の対向部間に挿入して当該一対の対向部の間隔を広げることで前記接続部材を前記解除状態へ弾性変形させる解除工程と、
前記解除状態にある前記接続部材の前記一対の対向部の間に前記ブランチ端部を挿入するブランチ端部挿入工程と、
前記ジグを引退させて前記接続部材を前記挟持状態に復帰させ、前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続する挟持工程と、を備える点にある。
この生産方法によれば、ケースに設けられたジグ挿入孔から挿抜されるジグを用いて接続部材を解除状態と挟持状態との間で弾性変形させることによって、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続を簡易に行なうことができる。当然ながら、逆の手順により、極めて容易に接続部材を解除状態として、回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続を遮断しつつ、回転電機とインバータ装置とを分離可能な状態とすることもできる。ケース内には、ジグが挿入されるだけであるから、高電圧となる第1バスバー及び第2バスバーには作業者が直接触れることなく、電気的な接続及び遮断を行うことができる。従って、特別な安全機構を設けなくとも高い安全性を有することができる。つまり、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続及び遮断を簡易かつ安全に行うことができる駆動装置生産方法を提供することができる。
ここで、前記回転電機の端子と前記インバータ装置の端子とを結ぶ方向であり、前記第1バスバー及び前記第2バスバーが延在する方向を接続方向とするとき、前記ジグは、前記ジグ挿入孔への挿入状態で前記接続方向に沿った前記ケースの外壁にT字の頭部が当接し、前記接続方向に直交する方向に沿ったT字の足部が前記接続部材の前記一対の対向部間に挿入されて前記接続部材を前記解除状態とするT字形状に形成されていると好適である。ジグの頭部がケースの外壁に当接することによって、ケース内部への足部の進入深度が規制されるので、容易に所定の進入深度に規定することができる。
また、前記第1バスバー及び前記第2バスバーが複数組設けられ、当該複数組のそれぞれを電気的に接続する複数の前記接続部材が互いに隣接して配置され、単一の前記ジグが、複数の前記接続部材を一括して前記解除状態と前記挟持状態との間で弾性変形させると好適である。一般的に、交流の回転電機は、三相交流によって駆動されることが多く、その場合、第1バスバー及び第2バスバーは、各相に対応して3本ずつ設けられる。この際、3本のバスバーの電気的な接続及び遮断を単一のジグにより一括して実施できると作業効率がよい。また、1つの駆動装置に複数の回転電機及びそれぞれの回転電機に対応したインバータ装置が設けられる場合もある。この場合には、1組3本のバスバーが複数組備えられることになる。これらの複数組のバスバーも単一のジグを用いて一括して電気的な接続及び遮断ができるようにすれば、生産効率が飛躍的に向上する。
第1バスバーに設置された接続部材がジグにより解除状態にされている状態の駆動装置の部分断面図 第1バスバー及び第2バスバーが対向し、接続部材がジグにより解除状態にされている状態の駆動装置の部分断面図 ジグが引退して接続部材が挟持状態となり、第1バスバー及び第2バスバーが電電気的に接続されている状態の駆動装置の部分断面図 解除状態を断面図により模式的に示す説明図 挟持状態を断面図により模式的に示す説明図 バスバーと接続部材とジグとの関係を模式的に示す斜視図 接続部材が一体化されたバスバーの一例を模式的に示す斜視図 接続部材が一体化されたバスバーの他の例を模式的に示す斜視図 板状のバスバーの解除状態を断面図により模式的に示す説明図 第1バスバー及び第2バスバーが対向し、接続部材がジグにより解除状態にされている状態の駆動装置の他の例を示す部分断面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図3に示すように、車両の駆動力源としての駆動装置1は、回転電機11及びインバータ装置16を有して構成される。回転電機11及びインバータ装置16はケース2内に収容され、当該ケース2内において回転電機11及びインバータ装置16は電気的に接続される。具体的には、駆動装置1には、ケース2から絶縁された状態で回転電機11の端子(回転電機側端子12)に接続される第1バスバー21と、ケース2から絶縁された状態でインバータ装置16の端子(インバータ側端子17)に接続される第2バスバー31とが備えられる。駆動装置1には、さらに第1バスバー21及び第2バスバー31の少なくとも一方を挟持して第1バスバー21と第2バスバー31とを電気的に接続する導電性のクリップ型部材である接続部材41が備えられている。ケース2の壁(中間ケース4の壁4a)には、所定のジグ51を挿入可能にジグ挿入孔6が設けられている。
図4〜図6に示すように、接続部材41は、屈曲した背部42と、背部42とは反対側の腹部43において対向する一対の対向部44とを備える。接続部材41は、背部42を支点として一対の対向部44の間隔を広げた解除状態と、弾性力により一対の対向部44の間隔を縮めて第1バスバー21及び第2バスバー31の少なくとも一方を挟持する挟持状態との間で弾性変形可能である。図1〜図3に示すように、接続部材41は、ケース2内において腹部43をジグ挿入孔6に対向させて配置される。従って、接続部材41は、ケース2内に設置された状態で、ケース2の外部からジグ挿入孔6に挿入されたジグ51によって解除状態へ弾性変形させられることが可能である。具体的には、ケース2の外部からジグ挿入孔6を通って接続部材41に達したジグ51が一対の対向部44の間に挿入されて、当該一対の対向部44の間隔を広げることにより、接続部材41が解除状態へ弾性変形する。
ところで、駆動装置1は、図1〜図3に示すように、車両の駆動力源として機能する少なくとも1つの回転電機11と、回転電機11を制御するインバータ装置16とを備えている。例えば、駆動装置1は、駆動力源としてもう1つの回転電機を備えると共に同じく駆動力源として機能する内燃機関に更に駆動連結されて、2モータ式のハイブリッド駆動装置として構成されていてもよい。本発明に係る駆動装置は、回転電機を複数有する構成や、内燃機関を備えたハイブリッド駆動装置である必要はなく、単一の回転電機を備えた電気自動車の駆動装置でもよい。従って、以下の説明では、回転電機11が単一であるものとする。しかし、当業者であれば、本発明の要旨を逸脱することなく、回転電機を複数有する駆動装置や、内燃機関を備えたハイブリッド駆動装置に対して本発明を適用することは容易であろう。そのような駆動装置も当然本発明の技術範囲に属することは言うまでもない。また、車両用の駆動装置に限らず、ケース2内に回転電機11とインバータ装置16を備えたあらゆる装置や機器に、本発明を適用することも可能である。
図1〜図3に示すように、本実施形態において、ケース2は、モータケース3と、モータケース3に締結固定される中間ケース4と、中間ケース4に締結固定されるインバータケース5とを備えている。モータケース3及び中間ケース4は分離可能に構成され、中間ケース4及びインバータケース5も分離可能に構成されている。ボルト等の固定手段によりモータケース3に対して中間ケース4が取り付けられた状態で、モータケース3の内部には回転電機11を収容するためのモータ収容空間S1が形成される。また、ボルト等の固定手段により更に中間ケース4に対してインバータケース5が取り付けられた状態で、中間ケース4及びインバータケース5の内部にはインバータ装置16を収容するためのインバータ収容空間S2が形成される。本実施形態においては、モータ収容空間S1及びインバータ収容空間S2により、「ケース内空間」が構成される。また、本実施形態においては、中間ケース4の壁4aにジグ挿入孔6が設けられている。
モータケース3(第1ケース)には回転電機11が収容されて固定されている。回転電機11は、ステータ11aとロータ11bとを有して構成され、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能と有する。ステータ11aには不図示のコイルが巻装されており、当該コイルのステータ11aの軸方向外側に突出するコイルエンド部11cから接続配線が引き出されて、回転電機11の端子である回転電機側端子12が形成されている。本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機であり、三相各相に対応させて3つの回転電機側端子12が形成されている。駆動装置1が内燃機関も備えたハイブリッド駆動装置である場合には、モータケース3には、回転電機11以外にも、例えば遊星歯車装置等からなる駆動伝達機構が収容される。
インバータケース5(第2ケース)にはインバータ装置16が収容されて固定されている。インバータ装置16は、不図示の蓄電装置などの直流電源と接続されており、直流電力を三相交流電力に変換して、モータとして機能する回転電機11に駆動電力を供給する。また、インバータ装置16は、ジェネレータとして機能する回転電機11により発電された三相交流電力を直流電力に変換して、不図示の蓄電装置などの直流電源に回生する。公知であるので詳細な説明は省略するが、インバータ装置16は、IGBT(insulated gate bipolar transistor)やMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)などの複数のスイッチング素子を有して構成される。本実施形態では、インバータ装置16は、平滑コンデンサや回生用ダイオードなどと共に一体化されたインバータユニットとして構成されている。インバータ装置16からは、接続配線が引き出されて、インバータ装置16の端子であるインバータ側端子17が形成される。上述したように、本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機であり、三相各相に対応させて3つのインバータ側端子17が形成されている。
接続部材41は、ケース2内において回転電機11とインバータ装置16とを電気的に接続する。上述したように、駆動装置1は、モータケース3(第1ケース)と、中間ケース4を介してモータケース3に締結固定されるインバータケース5(第2ケース)とを備える。尚、中間ケース4及びインバータケース5により、第2ケースが構成されるとみることもできる。そして、モータケース3に回転電機11が固定され、インバータケース5にインバータ装置16が固定される。詳細は後述するが、接続部材41が挟持状態において、回転電機11及びインバータ装置16は電気的及び機械的に接続されるので、モータケース3及びインバータケース5も接続部材41を介して機械的に接続されることになる。一方、接続部材41が解除状態においては、回転電機11及びインバータ装置16は電気的及び機械的に未接続となるので、中間ケース4に締結されたモータケース3及びインバータケース5も分離可能となる。つまり、中間ケース4とモータケース3との締結固定を解除すれば、接続部材41を介しての接続が解除されているので、中間ケース4に締結されたインバータケース5とモータケース3とは分離可能となる。
一端側が回転電機側端子12に接続される第1バスバー21の他端側である第1端部23と、一端側がインバータ側端子17に接続される第2バスバー31の他端側である第2端部33とは、モータケース3と中間ケース4とインバータケース5とが接合された状態においてほぼ対向する。特に、図1〜図3及び図6に示した形態では、第1端部23と第2端部33とは、第1バスバー21及び第2バスバー31の延在方向に沿って対向する。ここで、回転電機側端子12とインバータ側端子17とを結ぶ方向であり、第1バスバー21及び第2バスバー31が延在する方向を接続方向Lとし、当該接続方向Lに直交する方向を制御方向Cとする。詳細は後述するが、制御方向Cとは、接続部材41の挟持状態と解除状態とを切り換える制御をジグ51により実施する方向、即ちジグ51の移動方向を意味する。図1及び図2に示すように、ジグ51は、断面がT字形状に形成されており、ジグ挿入孔6への挿入状態で接続方向Lに沿ったケースの外壁(中間ケース4の壁4a)にT字の頭部が当接する。このとき、接続方向Lに直交する方向である制御方向Cに沿ったT字の足部が接続部材41の一対の対向部44の間に挿入されて接続部材41を解除状態とする。ジグ51は、絶縁性材料で構成される。
第1バスバー21は、銅やアルミニウム等の導電性材料で形成された板状又は棒状の部材であり、回転電機側端子12に電気的に接続されている。本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機であるので、図6に示すように、三相各相に対応して3つの第1バスバー21が設けられている。当然ながら2つの回転電機が備えられる場合には、2組(6つ)の第1バスバー21が設けられる。第1バスバー21は、回転電機11とインバータ装置16との電気的な接続を可能とするべく、中間ケース4の底部壁4bを貫通する形態で設けられている。ここでは、図1〜図3に示すように、中間ケース4の底部壁にはモータ収容空間S1とインバータ収容空間S2とを連通する連通孔4cが形成されており、互いに並列配置された3つの第1バスバー21は絶縁性の樹脂材料(例えばPPS樹脂、エポキシ樹脂等)を用いて形成された保持台62によって一括保持された状態で連通孔4c部分を通過することにより、中間ケース4の底部壁を貫通するように構成されている。図2及び図3に示すように保持台62は不図示のボルト等の締結部材により中間ケース4又はモータケース3に固定される。
第2バスバー31も、銅やアルミニウム等の導電性材料で形成された板状又は棒状の部材であり、インバータ側端子17に電気的に接続されている。本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機であるので、図6に示すように、三相各相に対応して3つの第2バスバー31が設けられている。当然ながら2つの回転電機が備えられる場合には、2組(6つ)の第2バスバー31が設けられる。本実施形態では、第2バスバー31は、インバータケース5に固定されたインバータ装置16のインバータ側端子17に固定されており、インバータ収容空間S2にのみ配置される形態で設けられている。中間ケース4には電流センサ61が固定されており、互いに並列配置された3つの第2バスバー31は、電流センサ61を接続方向Lに貫通する。電流センサ61は、3つの第2バスバー31のそれぞれを流れる電流値を検出して、回転電機11を駆動するための各相の駆動電流の瞬時値を検出する。当然ながら2つの回転電機が備えられる場合には、それぞれの回転電機に対応して2組の電流センサ61が備えられる。
モータケース3と中間ケース4とインバータケース5とが締結された状態で、第1バスバー21の第1端部23と、第2バスバー31の第2端部33とは、所定の離間距離Dを有して対向して配置される(図2及び図3参照)。この離間距離Dは、モータケース3、中間ケース4、インバータケース5、第1バスバー21、第2バスバー31の部品公差や、モータケース3と中間ケース4とインバータケース5との締結の際の組み立て公差、モータケース3に対する第1バスバー21の位置公差、インバータケース5に対する第2バスバー31の位置公差などを考慮して設定される。
第1バスバー21と第2バスバー31とが接続部材41によって電気的に接続されるよりも前の段階で、接続部材41は、第1バスバー21の第1端部23及び第2バスバー31の第2端部33の何れか一方であるベース端部Aに設置される。本実施形態では、第2バスバー31の第2端部33をベース端部Aとする。接続部材41は、図1に示すように、腹部43がジグ挿入孔6に対向するように第2バスバー31の第2端部33(ベース端部A)に設置される(接続部材設置工程)。
ここで、図1に示すようにケース2の外部からジグ挿入孔6にT字形状の所定のジグ51が挿入される。ジグ挿入孔6は、中間カバー4の壁4aの肉厚よりも厚い肉厚を有する側壁61によって形成され、厚みを増した分だけ、中間カバー4の外部へ突出したフランジ部63を有して形成されている。T字形状に形成されているジグ51の足部57は、制御方向Cに沿ってジグ挿入孔6からケース2の内部へ進入するが、ジグ51の頭部55がこのフランジ部63に当接することによって、内部への進入深度が規制される。ジグ51の頭部55がフランジ部63に当接する状態において、ジグ51の足部57は接続部材41に達する。そして、図1、図4、図6等に示すように、ジグ51の足部57は接続部材41の一対の対向部44の間に挿入されて対向部44の間隔を広げることで接続部材41を解除状態へ弾性変形させる(解除工程)。
接続部材41が弾性力による狭持によってベース端部Aに設置されるものである場合、接続部材41が解除状態となることで接続部材41とベース端部Aとの位置関係が崩れる可能性がある。しかし、接続部材41は、解除状態においてジグ51を狭持しており、ジグ51は、頭部55(ジグカバー52)がケース2(中間ケース4)へ当接することによってケース2と位置決めが可能である。ケース2(インバータケース5及び中間ケース4)と第2バスバー31とは固定されているから、ジグ51とケース2とが位置決めされていれば、解除状態においても接続部材41は、図1に示すように、所定の位置において保持される。
インバータケース5に中間ケース4が締結固定され、インバータケース5に固定された第2バスバー31の第2端部33(ベース端部A)に設置された接続部材41がジグ51によって解除状態にされている状態で、中間ケース4にモータケース3が締結される。これにより、第1バスバー21の第1端部23と、第2バスバー31の第2端部33とは、所定の離間距離Dを有して対向して配置される。図2に示すように、接続部材41は、離間距離Dよりも大きく第2バスバー31の第2端部33(ベース端部A)からはみ出して設置されている。従って、第1端部23と第2端部33とが対向配置された状態において、第1端部23は、解除状態の接続部材41の対向部44の間に挿入されることになる。ここで、第1端部23と第2端部33との何れか一方をベース端部Aとするとき、他方をブランチ端部Bと称することとする。本実施形態では、第2端部33がベース端部Aであるから、第1端部23がブランチ端部Bに相当する。従って、接続部材41がジグ51によって解除状態にされている状態で、中間ケース4にモータケース3が締結される工程は、解除状態にある接続部材41の一対の対向部44の間にブランチ端部Bを挿入する工程(ブランチ端部挿入工程)である。
ここで、ジグ51を引退させると、接続部材41は挟持状態に復帰する。上述したように、接続部材41は、離間距離Dよりも大きく第2バスバー31の第2端部33(ベース端部A)からはみ出して設置されており、さらに、対向部44の間に第1バスバー21の第1端部23(ブランチ端部B)が挿入されている。従って、挟持状態に復帰した接続部材41は、対向部44の間にベース端部Aとブランチ端部Bとを挟持し、第1バスバー21と第2バスバー31とを電気的に接続する。即ち、この工程は、ジグ51を引退させて接続部材41を挟持状態に復帰させ、第1バスバー21と第2バスバー31とを電気的に接続する工程(挟持工程)である。尚、接続部材41が第1バスバー21及び第2バスバー31と独立して形成される本実施形態においては、第1バスバー21及び第2バスバー31が接続部材41に挟持される部分、つまり、ベース端部Aとブランチ端部Bとの挟持方向の厚さは同じ厚さである。
図4〜図6に示すように、ベース端部A及びブランチ端部Bを含め、第1バスバー21及び第2バスバー31が断面が円形状の棒状に形成されている場合には、第1バスバー21及び第2バスバー31を同径の棒状とすることで、保持方向の厚さを同一とすることができる。また、ベース端部A及びブランチ端部Bを含め、第1バスバー21及び第2バスバー31が断面が円形状の棒状であり、挟持状態において接続部材41の一対の対向部44の対向面が形成する空間断面が円形であると、ベース端部A及びブランチ端部Bのほぼ全周から挟持できる。従って、強い保持力を発揮できるとともに、接触面積も多くなり、接触部の電気抵抗も低減させることが可能である。
図3に示すように、ジグ51をジグ挿入孔6から引退させた後、ジグ挿入孔6にはカバー部材70が取り付けられる。具体的には、ジグ挿入孔6を形成する側壁61により構成されるフランジ部63を覆うようにカバー部材70が取り付けられる。これにより、接続部材41によって第1バスバー21及び第2バスバー31が電気的に接続された状態で、ケース2の外部からジグ挿入孔6の周囲が覆われ、ケース2の内部空間が外部と遮断される。カバー部材70には、フランジ部63と密着して、ジグ挿入孔6を密閉するシール部材としてのOリングが備えられると好適である。当然ながら、シール部材としての弾性シートや、その他のガスケットを用いてジグ挿入孔6を密閉してもよい。
ジグ51は、駆動装置1の組立時(生産時)やメンテナンス時(分解時)にのみ使用されるので、駆動装置1が通常使用される際にはジグ挿入孔6は不要である。カバー部材70を備えることで、高電圧が印加される第1バスバー21及び第2バスバー31と、ケース2の外部とを連通するジグ挿入孔6が塞がれ、外部と遮断されることになるので、安全性が向上する。また、ジグ挿入孔6を介して水、油、埃、ごみ等がケース2の内部に浸入することも防止でき、駆動装置1の信頼性が向上する。
上述したように、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機であり、三相各相に対応させて3つの回転電機側端子12が形成されており、三相各相に対応させて3つのインバータ側端子17が形成されている。従って、第1バスバー21及び第2バスバー31も、それぞれ三相各相に対応して、例えば3本備えられる。これに対応して、ジグ51は、これら三相のバスバー対に対する接続部材41の状態を一括して切り換えると好適である。つまり、ジグ51は、図4〜図6(及び図7〜図9)に示すように、1つのジグ本体53に3本の足部57を備えてフォーク状に構成される。ジグ51は、足部57を備えたジグ本体53と、ケース2の外壁と当接する頭部55を備えたジグカバー52とにより構成される。上記において、ジグ51は頭部55と足部57とによりT字状に構成されると説明したが、頭部55と1つの足部57とによりT字が形成される。
尚、駆動装置1が複数の回転電機を備えて構成される場合などでは、さらに多くのバスバーが備えられる。例えば、2つの回転電機を備える場合には、6つのバスバー対が備えられることになる。その場合には、足部57を6本有したフォーク状にジグ51が構成されると好適である。即ち、第1バスバー21及び第2バスバー31が複数組設けられていても、当該複数組のそれぞれを電気的に接続する複数の接続部材41が互いに隣接して配置されていれば、単一のジグ51によって、複数の接続部材41を一括して解除状態と挟持状態との間で弾性変形させることが可能である。
接続部材41は、図4〜図6に示すようにクリップ型部材であり、屈曲した背部42と、背部42とは反対側の腹部43において対向する一対の対向部44とを備える。接続部材41は、背部42を支点として一対の対向部44の間隔を広げた解除状態と、弾性力により一対の対向部44の間隔を縮めて少なくとも上述したブランチ端部Bを挟持する挟持状態との間で弾性変形可能である。図1〜図6にに基づいて上述した実施形態では、接続部材41が挟持状態においてベース端部A及びブランチ端部Bの双方を挟持可能である。
図4は、解除状態を例示している。ジグ51が対向部44の間隔を広げることにより、ベース端部A及びブランチ端部Bと、接続部材41との間には隙間が生じる。従って、ベース端部A及びブランチ端部Bは電気的に遮断される。一方、図5は、ジグ51が引退した後の挟持状態を例示している。ジグ51が引退することにより、対向部44の間隔は縮まる。従って、ベース端部A及びブランチ端部Bと、接続部材41とは密着される。その結果、ベース端部A及びブランチ端部Bは接続部材41を介して導通する。
以上説明したように、本発明によれば、ケース2に設けられたジグ挿入孔6を介してケース2内に対して挿抜されるジグ51によって、接続部材41を解除状態と挟持状態との間で弾性変形させることによって、ケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な接続を簡易に行なうことができる。また、ジグ挿入孔6にジグ51を挿入することによって、極めて容易に接続部材41を解除状態として、回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な接続を遮断しつつ、回転電機11とインバータ装置16とを分離可能とすることもできる。ケース2内の第1バスバー21及び第2バスバー31には作業者が直接触れることなく、電気的な接続及び遮断を行うことができるので、インターロック機能などの特別な安全機構を設けなくとも高い安全性を確保することができる。つまり、本発明によれば、ケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な接続及び遮断を簡易かつ安全に行うことができる駆動装置1を提供することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)図1〜図6を利用して上述した実施形態においては、接続部材41が、第1バスバー21及び第2バスバー31と独立して形成される例を示した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、接続部材41は、図7に示すように、第1バスバー21及び第2バスバー31の何れか一方に一体的に形成されていてもよい。上述したように、接続部材41が解除状態となる際には、接続部材41はジグ51を挟持する。従って、ジグ51がケース2に対して位置決めされていれば、接続部材41の位置がずれることはない。しかし、接続部材41が一方のバスバーに一体的に形成されていれば、解除状態における接続部材41の位置精度がさらに向上する。また、この場合には、上述した接続部材設置工程を、駆動装置1の組立工程ではなく、ベース端部Aを有するバスバーの製造時に含めることが可能となる。その結果、全体の工数を削減して生産性を向上することもできる。
(2)ベース端部Aを有するバスバーの形状は、図1〜図7に示すような断面が円形の棒状に限定されるものではない。図8に示すように、板状のバスバーであってもよい。
(3)ブランチ端部Bを有するバスバーの形状も、図1〜図8に示すような断面が円形の棒状に限定されるものではなく、板状であってもよい。また、当然ながら、接続部材41が、第1バスバー21及び第2バスバー31と独立している場合において、第1バスバー21及び第2バスバー31が、共に板状であってもよい。図9は、両バスバー21,31が共に板状である場合の解除状態を断面図により模式的に示す説明図であり、両バスバー21,31が共に断面が円形の棒状である場合の解除状態を示す図4に対応する説明図である。この場合、板状の第1バスバー21及び第2バスバー31が接続部材41に挟持される部分の挟持方向の厚さは同じ厚さであると好適である。大きい保持力で両バスバー21,31を良好に挟持すると共に、小さい接触抵抗(電気抵抗)で両バスバー21,31の電気的な導通を確実に確保することができる。
(4)上記実施形態においては、中間ケース4の壁4aに、ジグ挿入孔6が形成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。即ち、ジグ挿入孔6は、ケース2のいずれかの位置に形成されていれば良い。例えば駆動装置1の外部空間とインバータ収容空間S2とを連通させるようにインバータケース5にジグ挿入孔6が形成されたり、駆動装置1の外部空間とモータ収容空間S1とを連通させるようにモータケース3にジグ挿入孔6が形成されたりしてもよい。尚、ジグ挿入孔6の位置に応じて、両バスバー21,31の長さが設定されると好適である。
(5)上記実施形態においては、回転電機側端子12がインバータ側端子17に対して鉛直方向(図1〜図3における上下方向)下側に配置されている場合を例として説明した。当然ながら、回転電機側端子12がインバータ側端子17に対して鉛直方向(図1〜図3における上下方向)上側に配置されていてもよい。また、上記実施形態では、インバータ側端子17に接続される第2バスバー31の側をベース端子Aとして説明したが、回転電機側端子12に接続される第1バスバー21の側をベース端子Aとしてもよい(図10参照)。尚、バスバーの延在方向は、鉛直方向(図1〜図3における上下方向)以外、例えば、水平方向や斜め方向であってもよい。
(6)上記実施形態においては、単一のジグ51によって、三相全てのバスバーの接続部材41が一括して解除状態と挟持状態との間で弾性変形される例を示した。しかし、これに限定されることなく、それぞれのバスバーの接続部材41が別々のジグ51によって弾性変形されてもよい。また、駆動装置1が複数の回転電機を有する場合においても、一括して弾性変形されてもよいし、回転電機ごとに弾性変形されてもよい。また、当然ながら、ジグ挿入孔6も1箇所に限らず、複数箇所に設けられてよい。
本発明は、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とが電気的に接続された駆動装置に適用することができる。また、そのような駆動装置を生産する生産方法に適用することができる。
1:駆動装置
2:ケース
3:モータケース(ケース、第1ケース)
4:中間ケース(ケース)
4a:壁
5:インバータケース(ケース、第2ケース)
6:ジグ挿入孔
11:回転電機
12:回転電機側端子
16:インバータ装置
17:インバータ側端子
21:第1バスバー
23:第1端部
31:第2バスバー
33:第2端部
41:接続部材
42:背部
43:腹部
44:対向部
51:ジグ
55:頭部
57:足部
70:カバー部材
A:ベース端部
B:ブランチ端部
L:接続方向
C:制御方向

Claims (8)

  1. 回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とが電気的に接続された駆動装置であって、
    前記ケースから絶縁された状態で前記回転電機の端子に接続される第1バスバーと、
    前記ケースから絶縁された状態で前記インバータ装置の端子に接続される第2バスバーと、
    前記第1バスバー及び前記第2バスバーの少なくとも一方を挟持して前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続する導電性のクリップ型部材である接続部材と、
    所定のジグを挿入可能に前記ケースの壁に設けられたジグ挿入孔と、を備え、
    前記接続部材は、屈曲した背部と、当該背部とは反対側の腹部において対向する一対の対向部と、を備え、前記背部を支点として前記一対の対向部の間隔を広げた解除状態と、弾性力により前記一対の対向部の間隔を縮めて前記第1バスバー及び前記第2バスバーの少なくとも一方を挟持する挟持状態との間で弾性変形可能であり、前記腹部を前記ジグ挿入孔に対向させて配置され、前記ケースの外部から前記ジグ挿入孔に挿入された前記ジグが前記一対の対向部間に挿入されて当該一対の対向部の間隔を広げることで前記解除状態へ弾性変形するように構成されている駆動装置。
  2. 前記接続部材は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーと独立して形成され、前記第1バスバー及び前記第2バスバーは共に前記接続部材に挟持されることによって電気的に接続され、前記第1バスバー及び前記第2バスバーが前記接続部材に挟持される部分の挟持方向の厚さは同じ厚さである請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記接続部材は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの何れか一方に一体的に形成され、前記接続部材は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの何れか他方を挟持することによって前記第1バスバー及び前記第2バスバーを電気的に接続する請求項1に記載の駆動装置。
  4. 前記ジグが前記ジグ挿入孔から引退し、前記接続部材によって前記第1バスバー及び前記第2バスバーが電気的に接続された状態で、前記ケースの外部から前記ジグ挿入孔の周囲を覆うように取り付けられて当該ジグ挿入孔を塞ぐカバー部材を更に備える請求項1から3の何れか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記ケースは、第1ケースと当該第1ケースに締結固定される第2ケースとを備え、
    前記第1ケースに前記回転電機が固定され、前記第2ケースに前記インバータ装置が固定され、
    前記接続部材が前記解除状態において、前記第1ケースと前記第2ケースとが分離可能とされている請求項1から4の何れか一項に記載の駆動装置。
  6. 回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とを電気的に接続して駆動装置を生産する駆動装置生産方法であって、
    前記回転電機の端子に一端側が接続される第1バスバーの他端側である第1端部と、前記インバータ装置の端子に一端側が接続される第2バスバーの他端側である第2端部との何れか一方であるベース端部に設置され、前記第1端部及び前記第2端部の何れか他方であるブランチ端部を少なくとも挟持して前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続する導電性のクリップ型部材であり、屈曲した背部と、当該背部とは反対側の腹部において対向する一対の対向部と、を備え、前記背部を支点として前記一対の対向部の間隔を広げた解除状態と、弾性力により前記一対の対向部の間隔を縮めて前記ブランチ端部を挟持する挟持状態との間で弾性変形可能である接続部材を、前記腹部が前記ケースの壁に設けられたジグ挿入孔に対向するように設置する接続部材設置工程と、
    前記ケースの外部から前記ジグ挿入孔に所定のジグを挿入して当該ジグを前記一対の対向部間に挿入して当該一対の対向部の間隔を広げることで前記接続部材を前記解除状態へ弾性変形させる解除工程と、
    前記解除状態にある前記接続部材の前記一対の対向部の間に前記ブランチ端部を挿入するブランチ端部挿入工程と、
    前記ジグを引退させて前記接続部材を前記挟持状態に復帰させ、前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続する挟持工程と、を備える駆動装置生産方法。
  7. 前記回転電機の端子と前記インバータ装置の端子とを結ぶ方向であり、前記第1バスバー及び前記第2バスバーが延在する方向を接続方向とし、
    前記ジグは、前記ジグ挿入孔への挿入状態で前記接続方向に沿った前記ケースの外壁にT字の頭部が当接し、前記接続方向に直交する方向に沿ったT字の足部が前記接続部材の前記一対の対向部間に挿入されて前記接続部材を前記解除状態とするT字形状に形成されている請求項6に記載の駆動装置生産方法。
  8. 前記第1バスバー及び前記第2バスバーが複数組設けられ、当該複数組のそれぞれを電気的に接続する複数の前記接続部材が互いに隣接して配置され、単一の前記ジグが、複数の前記接続部材を一括して前記解除状態と前記挟持状態との間で弾性変形させる請求項6又は7に記載の駆動装置生産方法。
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