JP2011078181A - 電気的接続装置 - Google Patents

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雅広 種植
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Abstract

【課題】ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な断接を簡易かつ安全に行うことができる電気的接続装置を提供する。
【解決手段】ケース2内において回転電機11とインバータ装置16とを電気的に接続するための電気的接続装置E。回転電機11の端子12に接続される第一バスバー21と、インバータ装置16の端子17に接続される第二バスバー31と、これらを接続する接続部材41と、を備える。第一バスバー21及び第二バスバー31は、ケース内空間S2に収容された状態で互いに離間しつつ対向して配置される対向部F2、F3をそれぞれ有し、ケース2内に固定された固定部材62に第一バスバーの対向部F2が支持され、接続部材41は、ケース2を貫通してケース内空間S2に進入し、第二バスバー31の対向部を固定部材62側へ押圧して2つのバスバー21の対向部F2、F3を電気的に接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、回転電機とインバータ装置とを電気的に接続するための電気的接続装置に関する。
近年、車両の駆動力源として回転電機を備えた電気自動車や、エンジン及び回転電機を備えたハイブリッド車が、燃費、環境保護等の点から注目を集めている。このような車両に用いられる駆動装置においては、回転電機を制御するためのインバータ装置が必要となる。回転電機とインバータ装置とは、これらを収容するケース内において電気的に接続される。一般的には、回転電機の端子とインバータ装置の端子とがバスバー等の接続導体で接続されることにより、回転電機とインバータ装置とが電気的に接続される。このような構成の一例として、ハイブリッド駆動装置における二つの回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続構造が下記の特許文献1に示されている。
特許文献1に示されたハイブリッド駆動装置では、回転電機の端子には回転電機側の接続導体としてのリード線の一端が接続され、インバータ装置の端子にはインバータ装置側の接続導体としてのリード線の一端が接続され、回転電機側のリード線の他端とインバータ装置側のリード線の他端とが、接続部材としてのターミナルに接続されることにより、回転電機とインバータ装置とが電気的に接続されている。その際、回転電機側のリード線の他端とターミナルとの間、及びインバータ装置側のリード線の他端とターミナルとの間は、ターミナルに形成された締結孔に螺合するボルトにより締め付けられて接続及び固定される。つまり、特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置においては、回転電機側のリード線、インバータ装置側のリード線、ターミナル、並びに複数のボルト及びボルト孔、により、回転電機とインバータ装置との間を電気的に接続するための電気的接続装置が構成されている。
特開2001−119810号公報
しかし、特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置における電気的接続装置及びその接続構造では、ボルトによる締結箇所が増大するにしたがって締結作業にかかる手間が増大してしまう。また、ケース内にボルト締結のためのスペースを確保しながら駆動装置の大型化を抑制しようとすれば、所定の順序に従ってボルト締結を行う必要があるので、上記締結作業が煩雑化してしまう。逆に、例えば点検や整備等のメンテナンス時に回転電機とインバータ装置とを切り離そうとすれば、分割可能に構成されたケースの内部空間をケース外部に対して開放した状態でボルトを順次取り外す必要があるので、切り離し作業も同様に煩雑化してしまう。更に、特許文献1の接続構造では、高電圧がかかることになるリード線とターミナルとを直接ボルトで接続するため、特に一旦高電圧がかかった後に行われる場合が多い取り外し作業に際して、必ずしも安全性を確保することができる構造とはなっていなかった。そのため、別途インターロック機構を設ける必要があり、高コスト化を招く原因となっていた。
そこで、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な断接を簡易かつ安全に行うことができる電気的接続装置の実現が望まれる。
本発明に係る、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とを電気的に接続するための電気的接続装置の特徴構成は、前記ケースから絶縁された状態で前記回転電機の端子に接続される第一バスバーと、前記ケースから絶縁された状態で前記インバータ装置の端子に接続される第二バスバーと、前記第一バスバーと前記第二バスバーとを接続する絶縁性の接続部材と、を備え、前記ケースによって外部に対して隔離されたケース内空間に前記第一バスバーと前記第二バスバーとが収容された状態で、前記第一バスバー及び前記第二バスバーが、互いに離間しつつ対向して配置される対向部をそれぞれ有し、前記ケース内に固定された固定部材に、前記第一バスバー及び前記第二バスバーの一方の前記対向部が、他方の前記対向部に対向する面の背面側から支持され、前記接続部材は、前記ケースを貫通して前記ケース内空間に進入し、前記他方の対向部を前記固定部材側へ押圧して、前記第一バスバーと前記第二バスバーとを電気的に接続する点にある。
上記の特徴構成によれば、接続部材をケースを貫通させて進入させ、第一バスバー及び第二バスバーの一方の対向部を固定部材に支持した状態で、接続部材によって他方の対向部を一方の対向部側へ押圧するだけの簡単な構成で、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な接続を簡易に行なうことができる。逆に、接続部材を引退させて他方の対向部の一方の対向部側への押圧状態を解除するだけの簡単な構成で、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な遮断を簡易に行なうことができる。
また、第一バスバーの対向部と第二バスバーの対向部とをボルト等で直接的に操作するのではなく、絶縁性の接続部材の進退に伴い、当該接続部材を介して接続及び遮断のための作業を行うことができるので、これらの作業時の安全性も高いものとなる。
従って、ケース内における回転電機とインバータ装置との間の電気的な断接を簡易かつ安全に行うことができる電気的接続装置を提供することができる。
なお、上記の特徴構成によれば、第一バスバー及び第二バスバーの他方の対向部を一方の対向部側へ押圧することでこれらを電気的に接続するので、2つのバスバーの対向部における重複量(重複面積)を調節することにより、第一バスバーと第二バスバーとをボルトにより接続及び固定する場合と比較して、第一バスバー及び第二バスバーの寸法やこれらの取付位置に関する誤差(公差)の吸収が容易となるという利点もある。更に、押圧することで互いに対向する第一バスバーの対向部と第二バスバーの対向部とを接触させるため、これらが面接触した状態で摺動することはなく、これにより接触部の信頼性を高めることができるという利点もある。
ここで、前記接続部材は、前記ケースの側壁を貫通して前記ケース内空間に進入し、前記第一バスバーの前記対向部及び前記第二バスバーの前記対向部が、いずれも前記固定部材に対して前記側壁側に配置されている構成とすると好適である。
この構成によれば、ケースの側壁と固定部材との間に配置される第一バスバーの対向部と第二バスバーの対向部とを、ケースの側壁を貫通してケース内空間に進入する接続部材と固定部材とにより挟持して、簡易に電気的に接続することができる。
また、前記回転電機の端子と前記インバータ装置の端子とを結ぶ方向を接続方向とし、前記第一バスバー及び前記第二バスバーは、前記接続方向に沿って延在すると共に、前記第一バスバー及び前記第二バスバーの前記接続方向に延在する部分の一部がそれぞれ前記対向部とされ、前記接続部材は、前記接続方向に対して交差する交差方向に沿って前記ケース内空間に進入して前記他方の対向部を押圧する構成とすると好適である。
この構成によれば、第一バスバー及び第二バスバーの、接続方向に延在しつつ互いに離間して対向配置される部分がそれぞれの対向部とされると共に、当該接続方向に交差する交差方向に沿ってケースの壁側から接続部材が進入されるので、接続部材をケース側からケース内空間に進入させて、第一バスバー及び第二バスバーの他方の対向部を一方の対向部側へ押圧することが容易となる。
また、前記接続部材は、絶縁性の材料で構成された本体部と、前記本体部における前記ケース内空間への進入方向前方側に設けられた押圧部と、前記本体部を前記ケースに固定する固定部と、を備え、前記本体部は前記ケースに設けられた開口部に進入可能に形成され、前記本体部が進入方向前方に移動することにより前記押圧部が前記他方の対向部を押圧し、前記押圧部と前記固定部材とが協働して前記第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部とを挟持する構成とすると好適である。
この構成によれば、本体部におけるケース内空間への進入方向前方側に押圧部が設けられているので、本体部がケースに設けられた開口部を通って進入方向前方に移動させることにより、第一バスバー及び第二バスバーの一方の対向部が固定部材に支持された状態で他方の押圧部を押圧する押圧部を適切に構成することができる。また、押圧部と固定部材とが協働して第一バスバーの対向部と第二バスバーの対向部とを挟持する構成とすることで、簡易かつ適切にこれらを互いに近接させて電気的に接続することができる。また、固定部により、本体部をケースに対して適切に固定することができる。また、絶縁性の材料で構成された本体部により、押圧部と固定部材とが協働して第一バスバーの対向部と第二バスバーの対向部とを挟持して回転電機とインバータ装置とを電気的に接続した状態で、第一バスバー及び第二バスバーをケースに対して適切に絶縁することができる。
また、前記接続部材は、前記ケース内空間が前記開口部のみを介して外部に対して連通した状態で、前記開口部を通って前記ケース内空間に進入するように構成されると共に、当該接続部材が、前記本体部が進入方向後方に移動して前記押圧部による押圧が解除された状態で、前記ケースからの抜けを防止するストッパ機構を有する構成とすると好適である。
この構成によれば、ケース内空間が開口部のみを介して外部に対して連通した状態で、接続部材が開口部を通ってケース内空間に進入するので、開口部以外ではケース外部からのケース内空間へのアクセスが禁止される。よって、接続及び遮断のための作業時に、高電圧がかかることになる第一バスバー及び第二バスバーへの、開口部以外の部位を介するアクセスが禁止されるので、当該作業時の安全性をより高めることができる。なお、本発明にあっては、接続部材がケースの開口部を通ってケース内空間に進入し、第一バスバー及び第二バスバーの一方の対向部が固定部材に支持された状態で他方の対向部を押圧するので、ケース内空間が開口部のみを介して外部に対して連通している場合であっても、接続部材により第一バスバーと第二バスバーとを適切に電気的に接続することが可能である。よって、本発明の適用対象として、上記のように、ケース内空間が開口部のみを介して外部に対して連通した状態で接続部材を開口部を通ってケース内空間に進入させる構成が特に適している。
また、接続部材がストッパ機構を有するので、本体部が進入方向後方に移動して押圧部による押圧が解除され、更に本体部が進入方向後方に移動した場合であっても、ケースからの接続部材の抜けを防止することができる。よって、開口部の位置には接続部材が常時配置されることになるので、開口部を介した第一バスバー及び第二バスバーへのアクセスが制限され、接続及び遮断のための作業時の安全性をより一層高めることができる。この場合、安全性確保のために別途インターロック機構を設ける必要がなくなるので、電気的接続装置が組み込まれた装置の構成を単純化することができると共に、コストの低減を図ることができる。
なお、この場合において、押圧部による押圧が解除された状態で、開口部と本体部との間の隙間の大きさが、成人の平均的な指の太さ未満とされている構成とすると、開口部を介した第一バスバー及び第二バスバーへのアクセスが略確実に防止されるので、更に好適である。
また、前記接続部材が、前記本体部が進入方向前方に移動して前記押圧部による押圧が行われた状態で、前記接続部材と前記ケースとの間を液密状態とするシール機構を有する構成とすると好適である。
この構成によれば、シール機構により、接続部材とケースとの間からのケース内空間への水や油等の液体の侵入を抑制することができる。よって、ケース内空間に収容されるインバータ装置を適切に保護することができる。
また、前記固定部は、前記交差方向に延在し、前記本体部に挿通されると共に前記ケースに形成されたボルト締結孔に螺合する締結ボルトにより構成され、前記締結ボルトが前記ボルト締結孔に対してねじ込まれることにより、前記本体部が前記交差方向に沿って進入方向前方に移動する構成とすると好適である。
この構成によれば、ケースに形成されたボルト締結孔に螺合する締結ボルトを用いて、接続部材の固定部を簡易に構成することができる。このとき、本体部に挿通される締結ボルトを、交差方向に延在するように設けることで、ボルト締結孔に対して締結ボルトをねじ込み、或いは引き出すだけで、容易に進入方向に沿って本体部を進退させることができる。また、ボルト締結孔に対して締結ボルトを奥までねじ込むことで、本体部をケースに対して容易に固定することができる。
また、前記押圧部が、前記第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部とを近接させる方向に押圧可能な弾性部材により構成されていると好適である。
この構成によれば、押圧部を構成する弾性部材により第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部とを近接させる方向に押圧して第一バスバーと第二バスバーとを接触させた状態を適切に維持することができる。よって、回転電機とインバータ装置とを簡易かつ適切に電気的に接続することができる。
また、前記ケース内空間において前記回転電機と前記インバータ装置とが位置決め固定された状態で、前記第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部との間の離間距離が、前記第一バスバーと前記第二バスバーとの間の電気的絶縁性を確保可能な距離とされている構成とすると好適である。
この構成によれば、接続部材による第一バスバー及び第二バスバーの一方の対向部側への他方の対向部の押圧状態が解除されると、これらの間が電気的絶縁性を確保可能な距離だけ離間するので、回転電機とインバータ装置とをより確実に電気的に遮断して、より確実に安全性を確保することができる。
また、前記第一バスバー及び前記第二バスバーが複数組設けられ、単一の前記接続部材が、互いに隣接して配置された複数組の前記第一バスバーの前記対向部及び前記第二バスバーの前記対向部を一括的に電気的に接続する構成とすると好適である。
この構成によれば、回転電機の電機子が複数相のコイルを備えている場合や、ケース内に複数の回転電機が設けられている場合等、第一バスバー及び第二バスバーが複数組設けられている場合に、各組毎に接続部材を設けて第一バスバーの対向部と第二バスバーの対向部を電気的に接続する場合と比較して、これらの接続及び遮断のための工程数を低減して作業性を向上させることができる。
また、前記ケースは、第一ケースと当該第一ケースに締結固定される第二ケースとを備え、前記第一ケースに前記回転電機が固定され、前記第二ケースに前記インバータ装置が固定され、前記接続部材による押圧が解除された状態で、前記第一ケースと前記第二ケースとが分離可能とされている構成とすると好適である。
この構成によれば、接続部材による第一バスバー及び第二バスバーの一方の対向部側への他方の対向部の押圧が解除された状態で、第一ケースに固定される回転電機と第二ケースに固定されるインバータ装置とを分離することができる。よって、例えば点検や整備等のメンテナンス時に、回転電機とインバータ装置との組み合わせではなく、これら単品単位での作業が容易となる。また、故障等により部品を交換する際にも、これら単品単位での交換が可能となる。従って、保守点検時や修理交換時のコスト低減を図ることができる。
本実施形態に係る駆動装置の、接続部材が進入方向後方に移動した状態での部分断面図である。 本実施形態に係る駆動装置の、接続部材が進入方向前方に移動した状態での部分断面図である。 本実施形態に係る電気的接続装置の側面図である。 本実施形態に係る電気的接続装置の斜視図である。 本実施形態に係る電気的接続装置の、本体部と押圧部との間の連結構造を示す拡大断面図である。 本実施形態に係る駆動装置の、接続部材が進入方向後方に移動した状態での部分断面図である。 本実施形態に係る駆動装置の、接続部材が進入方向前方に移動した状態での部分断面図である。 その他の実施形態に係る電気的接続装置を示す部分断面図である。 その他の実施形態に係る電気的接続装置を示す部分断面図である。 その他の実施形態に係る電気的接続装置を示す部分断面図である。
本発明に係る電気的接続装置の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る電気的接続装置Eは、車両用の駆動装置1に適用されている。電気的接続装置Eは、回転電機11及びインバータ装置16を収容するケース2内において、回転電機11とインバータ装置16とを電気的に接続するための装置である。本実施形態に係る電気的接続装置Eは、ケース2から絶縁された状態で回転電機11の端子(回転電機側端子12)に接続される第一バスバー21と、ケース2から絶縁された状態でインバータ装置16の端子(インバータ側端子17)に接続される第二バスバ31ーと、第一バスバー21と第二バスバー31とを接続する絶縁性の接続部材41と、を備えている。このような構成において、本実施形態に係る電気的接続装置Eは、図1及び図2に示すように、ケース2によって外部に対して隔離されたケース内空間に第一バスバー21と第二バスバー31とが収容された状態で、第一バスバー21及び第二バスバー31が、互いに離間しつつ対向して配置される対向部Fをそれぞれ有し、ケース2内に固定された固定部材としての保持台62に、第一バスバー21及び第二バスバー31の一方の対向部Fが、他方の対向部Fに対向する面の背面側から支持され、接続部材41は、ケース2を貫通してケース内空間Sに進入し、他方の対向部Fを保持台62側へ押圧して、第一バスバー21と第二バスバー31とを電気的に接続する点に特徴を有する。これにより、ケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な断接を簡易かつ安全に行うことが可能となっている。以下、本実施形態に係る電気的接続装置Eの各部の構成について詳細に説明する。なお、「対向部F」は、第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3を包括的に表す用語として用いている。
1.駆動装置の構成
まず、本実施形態に係る電気的接続装置Eが適用された、車両用の駆動装置1の構成について説明する。駆動装置1は、図1及び図2に示すように、車両の駆動力源として機能する少なくとも1つの回転電機11と、回転電機11を制御するインバータ装置16と、を備えている。本実施形態においては、駆動装置1は、駆動力源としてもう1つの回転電機を備えると共に同じく駆動力源として機能するエンジンに更に駆動連結されており、2モータ式のハイブリッド駆動装置として構成されている。なお、本願では2つの回転電機を特に区別する必要はないので、以下の説明では、これらを包括的に「回転電機11」と称するものとする。回転電機11及びインバータ装置16は、ケース2内に収容されている。
本実施形態では、ケース2は、駆動装置ケース3と、当該駆動装置ケース3に締結固定されるインバータケース4と、当該インバータケース4に締結固定されるインバータカバー5と、を備えている。そして、駆動装置ケース3とインバータケース4とが分離可能に構成されると共に、インバータケース4とインバータカバー5とが分離可能に構成されている。そして、ボルト等の固定手段により駆動装置ケース3に対してインバータケース4が取り付けられた状態で、駆動装置ケース3の内部には回転電機11を収容するためのモータ収容空間S1が形成される。また、ボルト等の固定手段により更にインバータケース4に対してインバータカバー5が取り付けられた状態で、インバータケース4の内部にはインバータ装置16を収容するためのインバータ収容空間S2が形成される。本実施形態においては、モータ収容空間S1及びインバータ収容空間S2により、本発明における「ケース内空間」が構成されている。また、本実施形態においては、インバータケース4の側壁4aには、後述する接続部材41の本体部43が当該インバータケース4を通過してインバータ収容空間S2に進入することを可能とするための開口部6が形成されている。本例では、図3に示すように、そのような開口部6が2つ形成されている。
駆動装置ケース3には回転電機11が収容されて固定されている。回転電機11は、ロータ11aとステータ11bとを有して構成され、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(回転機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを果たすことが可能とされている。そのため、回転電機11は、不図示の蓄電装置と電気的に接続されている。ステータ11bには不図示のコイルが巻装されており、当該コイルのステータ11bの軸方向外側に突出するコイルエンド部11cから接続配線が引き出されて、回転電機11の端子である回転電機側端子12が形成されている。本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機とされているので、1つの回転電機11当たり、各相に対応させて3つの回転電機側端子12が形成されている。なお、本発明に係る電気的接続装置を説明するのに必要な部分のみを表示した図1及び図2には示されていないが、駆動装置ケース3には、回転電機11以外にも、遊星歯車装置等からなる駆動伝達機構が収容されている。本実施形態においては、駆動装置ケース3が本発明における「第一ケース」に相当する。
インバータケース4にはインバータ装置16が収容されて固定されている。インバータ装置16は、回転電機11に対して供給する三相交流電力を制御することにより、回転電機11を制御する。詳細な説明は省略するが、インバータ装置16は、スイッチング素子モジュール、リアクトル、及びコンデンサ等を備え、これらが一体的に組み付けられてなるインバータユニットとして構成されている。本実施形態においては、スイッチング素子モジュールから接続配線が引き出されて、インバータ装置16の端子であるインバータ側端子17が形成されている。本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機とされているので、1つの回転電機11当たり、各相に対応させて3つのインバータ側端子17が形成されている。本実施形態においては、インバータケース4が本発明における「第二ケース」に相当する。
上述したような構成を有する駆動装置1において、本発明にあっては、ケース2内において回転電機11とインバータ装置16とを電気的に接続するための装置として、電気的接続装置Eが備えられている。
2.電気的接続装置の構成
次に、電気的接続装置Eの構成について説明する。本実施形態に係る電気的接続装置Eは、回転電機側端子12に接続される第一バスバー21と、インバータ側端子17に接続される第二バスバー31と、第一バスバー21と第二バスバー31とを接続する接続部材41と、を備えている。なお、以下では、回転電機側端子12とインバータ側端子17とを結ぶ方向を接続方向Lとして説明する。本実施形態では、図1及び図2に示すように、インバータ側端子17が回転電機側端子12に対して鉛直方向(図1及び図2における上下方向)上側に配置されており、当該鉛直方向が接続方向Lとされている。
第一バスバー21は、銅やアルミニウム等の導電性材料で形成された板状の部材であり、回転電機側端子12に電気的に接続されている。本実施形態においては、第一バスバー21は接続方向Lに沿って延在している。第一バスバー21の接続方向Lの一箇所には段差部24が設けられており、当該段差部24よりも回転電機側端子12側の部位が第一延在部22、その反対側(段差部24よりもインバータ側端子17側)の部位が第二延在部23とされている。第一延在部22と第二延在部23とは、段差部24を介して互いに連続するように設けられている。本例では、第一バスバー21は、段差部24において、鉛直方向に一致することになる接続方向Lに対して略直交する水平方向(図1及び図2における左右方向)にオフセットされ、水平方向の段差を有して形成されている。なお、本実施形態では、当該水平方向が交差方向Cとされている。そして、第一バスバー21の第二延在部23は、交差方向Cで第一延在部22よりもインバータケース4の側壁4aとは反対側に配置されている。本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機とされているので、1つの回転電機11当たり、各相に対応させて3つの第一バスバー21が設けられている。従って、本例では、2つの回転電機11で合計6つの第一バスバー21が設けられている(図3を参照)。
第一バスバー21は、回転電機11とインバータ装置16との電気的な接続を可能とするべく、モータ収容空間S1とインバータ収容空間S2とに亘って、インバータケース4の底部壁4bを貫通する形態で設けられている。ここでは、図1及び図2に示すように、インバータケース4の底部壁4bにはモータ収容空間S1とインバータ収容空間S2とを連通する連通孔4cが形成されており、互いに並列配置された3つの第一バスバー21は絶縁性の樹脂材料(例えばPPS樹脂、エポキシ樹脂等)を用いて形成された保持台62によって一括保持された状態で連通孔4c部分を通過することにより、インバータケース4の底部壁4bを貫通するように構成されている。保持台62はボルト等の締結部材により駆動装置ケース3の上面部に固定されている。本実施形態においては、保持台62が本発明における「固定部材」に相当する。
1つの回転電機11当たり3つ、合計6つの第一バスバー21は、それぞれの第一延在部22が保持台62の内部を接続方向Lに貫通した状態で、保持台62により保持されている。一方、それぞれの第二延在部23は、保持台62の外面で当該保持台62に支持可能とされている。つまり、保持台62は、第一延在部22が埋設された部分よりも更に接続方向Lに沿ってインバータ側端子17側に延在するバスバー支持部63を有して構成されており、当該バスバー支持部63により第一バスバー21の第二延在部23が支持される。より具体的には、バスバー支持部63のインバータケース4の側壁4a側の支持面63aに、第二延在部23のインバータケース4の側壁4aとは反対側の背面23bが当接して、第二延在部23がバスバー支持部63に支持される。
第二バスバー31は、銅やアルミニウム等の導電性材料で形成された板状の部材であり、インバータ側端子17に電気的に接続されている。本実施形態においては、第二バスバー31は接続方向Lに沿って延在している。第二バスバー31の接続方向Lの一箇所には屈曲部34が設けられており、当該屈曲部34よりもインバータ側端子17側の部位が第一延在部32、その反対側(屈曲部34よりも回転電機側端子12側)の部位が第二延在部33とされている。第一延在部32と第二延在部33とは、屈曲部34を介して互いに連続するように設けられている。本例では、図1に示すように、屈曲部34はアーチ状に形成されており、第二バスバー31は、外力が作用しない状態で第一延在部32と第二延在部33とが交差方向Cの位置を揃えて配置される。なお、第二バスバー31の第一延在部32及び第二延在部33と、第一バスバー21の第一延在部22とも、交差方向Cの位置を揃えて配置されている。また、第一延在部32は、図3に示すように、交差方向Cから見て、概略接続方向Lに平行に延びつつ、接続方向L及び交差方向Cに直交する方向(図3における左右方向。以下、「幅方向」と称する場合がある)の一方側に所定量ずつオフセットされた形状を有している。また、本実施形態では、回転電機11は三相交流で駆動される回転電機とされているので、1つの回転電機11当たり、各相に対応させて3つの第二バスバー31が設けられている。従って、本例では、2つの回転電機11で合計6つの第二バスバー31が設けられている(図3を参照)。
第二バスバー31は、インバータケース4に固定されたインバータ装置16のインバータ側端子17に固定されており、インバータ収容空間S2にのみ配置される形態で設けられている。インバータケース4には更に電流センサ61が固定されている。インバータ収容空間S2において、互いに並列配置された3つの第二バスバー31は、電流センサ61を接続方向Lに貫通するように設けられている。電流センサ61は、3つの第二バスバー31のそれぞれを流れる電流値を検出して、回転電機11を駆動するための各相の駆動電流の瞬時値を検出する。なお、電流センサ61は、2つの回転電機11(二組の3つの第二バスバー31)のそれぞれに対して設けられている。
第一バスバー21と第二バスバー31とは、互いに離間しつつ対向して配置される対向部Fをそれぞれ有する。本実施形態では、第一バスバー21の第二延在部23の一部と第二バスバー31の第二延在部33の略全体とが、接続方向Lに直交する方向(本例では、交差方向Cに略一致する)に対向するように所定の離間距離Dだけ間隔を空けて互いに略平行に配置されており、これらがそれぞれのバスバーにおける対向部F2及びF3とされている。なお、2つの対向部F2、F3は、第一バスバー21の第二延在部23の対向面23aと第一バスバー31の第二延在部33の対向面33aとを互いに向かい合わせて配置されている。また、各対向面23a、33aの反対側の面をそれぞれ背面23b、33bとする。ここで、インバータケース4の開口部6の位置における、交差方向Cの第一バスバー21及び第二バスバー31とインバータケース4や保持台62との間の配置関係について言及すると、本実施形態においては、インバータケース4の側壁4a(開口部6)側から、後述する接続部材41の進入方向に沿って、第二バスバー31の第二延在部33、第一バスバー21の第二延在部23、保持台62のバスバー支持部63、の順に配置されている。これにより、第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3が、いずれも保持台62のバスバー支持部63に対してインバータケース4の側壁4a側に配置されていることになる。
第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3との間の離間距離Dは、モータ収容空間S1において回転電機11が位置決め固定され、かつ、インバータ収容空間S2においてインバータ装置16が位置決め固定された状態で、少なくとも第一バスバー21と第二バスバー31との間の電気的絶縁性を確保可能な距離とされている。従って、単にケース2内で回転電機11とインバータ装置16とが位置決め固定されただけの状態では、第一バスバー21と第二バスバー31との間が導通することはなく、回転電機11とインバータ装置16との間が電気的に接続されることはない。
そこで、本実施形態に係る電気的接続装置Eは、第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3との間を積極的に導通させ、回転電機11とインバータ装置16との間を電気的に接続させるための接続部材41を備えた構成とされている。
接続部材41は、ケース2を部分的に貫通して交差方向Cに沿ってインバータ収容空間S2に進入し、第二バスバー31の第二延在部33(対向部F3)を第一バスバー21の第二延在部23(対向部F2)及びバスバー支持部63側へ押圧する部材である。本実施形態においては、上記のとおり、インバータケース4の側壁4aには2つの開口部6が形成されている。接続部材41は、この開口部6を通ってインバータ収容空間S2に部分的に進入することができるように構成されている。このとき、本実施形態では、駆動装置ケース3に対してインバータケース4が取り付けられ、かつ、インバータケース4に対してインバータカバー5が取り付けられて、インバータ収容空間S2が開口部6のみを介して外部(駆動装置1の外部空間)に対して連通した状態(すなわち、インバータ収容空間S2が開口部6以外の部位では外部に対して隔離された状態)で、接続部材41が当該開口部6を通ってインバータ収容空間S2に進入するように構成されている。
接続部材41は、本体部43と押圧部48と固定部51とを備えている。本体部43は接続部材41のベースとなる主要部であり、絶縁性の樹脂材料(例えば、PPS樹脂、エポキシ樹脂等)を用いて形成されている。本例では、図4に示すように、本体部43は、2つの保持部44と、これら2つの保持部44に対して共通に固定された単一のカバー部45と、を備えて構成されている。保持部44は概略直方体状に形成されており、その外寸は開口部6の内寸よりも小さい値に設定されている。これにより、本体部43のうち2つの保持部44がインバータケース4に形成された2つの開口部6をそれぞれ通過してインバータ収容空間S2に進入することが可能となっている。保持部44には、後述する押圧部48が保持されている。カバー部45は、少なくとも2つの開口部6の開口広さの和よりも広い範囲をカバーする大きさを有し、保持部44が開口部6を通過してインバータ収容空間S2に進入した状態で開口部6を完全に被覆する。また、カバー部45には、複数の挿通孔46が形成されている。ここでは3つの挿通孔46が、カバー部45の中央部及び幅方向の両端部に形成されている。それぞれの挿通孔46には、軸部をインバータケース4側に向けて締結ボルト52が挿通されている。
本実施形態では、この締結ボルト52により固定部51が構成されている。締結ボルト52は、交差方向Cに沿って延在すると共に、挿通孔46及び当該締結ボルト52の位置に対応させてインバータケース4に形成されたボルト締結孔53に螺合するように構成されている。そして、締結ボルト52がボルト締結孔53に対してねじ込まれ、或いは、引き出されることにより、本体部43が交差方向Cに沿って移動する。すなわち、締結ボルト52がボルト締結孔53に対してねじ込まれることにより、本体部43は交差方向Cに沿って進入方向前方側(図1及び図2における右側)へ移動し、締結ボルト52がボルト締結孔53に対して緩めながら引き出されることにより、本体部43は交差方向Cに沿って進入方向後方側(図1及び図2における左側)へ移動する。なお、カバー部45がインバータケース4の開口部6の周囲に形成された台座部7の座面7aに当接するまで締結ボルト52がボルト締結孔53に対してねじ込まれた状態で、本体部43がインバータケース4に対して固定される。
押圧部48は、保持部44におけるインバータ収容空間S2への進入方向前方側に保持されて設けられている。そして、押圧部48は、保持部44が進入方向前方に移動することにより、バスバー支持部63に支持された状態の第一バスバー21の対向部F2に対して第二バスバー31の対向部F3をバスバー支持部63側へ押圧するように構成されている。これにより、押圧部48と保持台62のバスバー支持部63とが協働して第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3とを挟持する。本実施形態では、このような押圧部48は、第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3とを互いに近接させる方向(本例では、交差方向Cに一致する)に押圧可能な弾性部材としての板バネ部材49により構成されている。本例では、板バネ部材49は、図5に示すように、バスバー幅方向から見て接続方向Lに開口する略U字状の断面形状を有して構成されている。また、板バネ部材49は、略U字状の断面形状の所定位置であってかつ幅方向両側の端部に、2つの係合部49bを有する。また、保持部44には、バスバー幅方向から見て接続方向Lに開口する略U字状の断面形状の押さえ部材50が固定されている。それぞれの板バネ部材49は、2つの係合部49bがそれぞれ2つの押さえ部材50によって交差方向Cに挟持されることによって、保持部44に保持されている。
本体部43が交差方向Cに沿って進入方向前方に移動すると、図2に示すように、板バネ部材49の押圧面49a(図5を参照)が、第二バスバー31の第二延在部33の背面33b(図4を参照)に当接すると共に第二延在部33を進入方向前方に押圧する。一方、上記のとおり第一バスバー21の第二延在部23の背面23bはバスバー支持部63の支持面63aに支持されている。これにより、本体部43の交差方向Cに沿った進入方向前方への移動に伴い、第二バスバー31の第二延在部33の対向面33a(図4を参照)と第一バスバー21の第二延在部23の対向面23a(図4を参照)とが交差方向Cに互いに接近するように押圧される。この板バネ部材49の押圧力により第一バスバー21及び第二バスバー31がそれぞれ弾性変形して第一バスバー21の対向部F2(対向面23a)と第二バスバー31の対向部F3(対向面33a)とが接触し、これにより第一バスバー21と第二バスバー31とが導通する。そのため、第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3との間の離間距離Dは、少なくとも第一バスバー21と第二バスバー31との間の電気的絶縁性を確保可能な距離であって、かつ、第一バスバー21と第二バスバー31とが弾性変形することにより少なくとも2つの対向部F2及びF3が接触可能な距離とされている。このような離間距離Dとしては、例えば2〜5mmとすることができる。
以上のような構成を備えた、本実施形態に係る電気的接続装置Eでは、接続部材41の本体部43をインバータケース4を部分的に貫通させて交差方向Cに沿ってインバータ収容空間S2に進入させる(進入方向前方に移動させる)だけで、第一バスバー21の対向部F2を保持台62のバスバー支持部63に支持した状態で、板バネ部材49により第二バスバー31の対向部F3を第一バスバー21の対向部F2側へ押圧することができる。すなわち、接続部材41の本体部43を交差方向Cに沿ってインバータ収容空間S2に進入させる動作に伴って、自動的に第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3とを接触させてこれらを電気的に接続することができる。従って、簡単な構成で、ケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な接続を簡易に行なうことができる。逆に、接続部材41の本体部43をインバータケース4を部分的に貫通させた状態で交差方向Cに沿って引退させる(進入方向後方に移動させる)だけで、板バネ部材49による第二バスバー31の対向部F3の第一バスバー21の対向部F2側への押圧状態を解除することができる。従って、簡単な構成で、ケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な遮断を簡易に行なうことができる。
また、本実施形態に係る電気的接続装置Eでは、第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3とをボルト等で直接的に操作して接続するのではなく、絶縁性の樹脂材料を用いて形成された接続部材41の交差方向Cに沿った進退に伴い、当該接続部材41を介して回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な接続及び遮断のための作業を行うことができる。よって、当該作業時の安全性を高めることができる。
更に、本実施形態に係る電気的接続装置Eでは、それぞれ接続方向Lに延在する第一バスバー21の第二延在部23の一部と第二バスバー31の第二延在部33とがそれぞれのバスバーにおける対向部F2及びF3とされると共に、インバータケース4の側壁4a(開口部6)側から、接続部材41の進入方向に沿って、第二バスバー31の第二延在部33(対向部F3)、第一バスバー21の第二延在部23(対向部F2)、保持台62のバスバー支持部63、の順に配置されている。よって、締結ボルト52の延在方向である交差方向Cに沿って接続部材41が移動する動作に伴って、インバータケース4の側壁4a側からの第一バスバー21の対向部F2側への第二バスバー31の対向部F3の押圧及びその解除を行うことが容易となっている。
更に、本実施形態に係る駆動装置1では、接続部材41による第一バスバー21の対向部F2側への第二バスバー31の対向部F3の押圧が解除された状態で、駆動装置ケース3とインバータケース4とが分離可能とされている。そのため、上記のように、ケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な遮断を簡易に行なった上で、駆動装置ケース3に固定された回転電機11とインバータケース4に固定されたインバータ装置16とを分離することができる。よって、例えば点検や整備等のメンテナンス時に、回転電機11とインバータ装置16との組み合わせではなく、回転電機11又はインバータ装置16の単品単位での作業が容易となる。また、故障等により部品を交換する際にも、これら単品単位での交換が可能となる。従って、保守点検時や修理交換時のコストを低減させることができるので、ユーザにとっても有利な構成となっている。
ところで、上記のとおり本実施形態では、駆動装置1は三相交流で駆動される回転電機11を2つ備えている。よって、これに対応して三組の第一バスバー21及び第二バスバー31が二組設けられており、これらは図3に示すように幅方向に互いに隣接して配置されている。このとき、それぞれの三組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3は、交差方向Cから見て開口部6と完全に重複する位置に配置されている。本実施形態においては、単一の接続部材41が、互いに隣接して配置された合計六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3を一括的に電気的に接続するように構成されている。すなわち、接続部材41の2つの保持部44のそれぞれに、三組の対向部F2及びF3に対応させて3つの板バネ部材49が保持されている。そして、単一のカバー部45に保持部44を介して固定された合計6つの板バネ部材49が、保持台62のバスバー支持部63との協働により六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3を一括的に挟持して、これらを一括的に電気的に接続する。これにより、第一バスバー21と第二バスバー31との間、ひいては回転電機11とインバータ装置16との間の接続及び遮断を、少ない工数で実現可能として、これらの作業性を向上させることができるようになっている。
本実施形態においては、接続部材41は、図6及び図7に示すように、本体部43が進入方向前方に移動して押圧部48としての板バネ部材49による押圧が行われた状態で、接続部材41とインバータケース4との間を液密状態とするシール機構55を更に有する。本実施形態では、カバー部45がインバータケース4の開口部6の周囲に形成された台座部7の座面7aに当接するまで締結ボルト52がボルト締結孔53に対してねじ込まれて本体部43がインバータケース4に対して固定された状態で、カバー部45と台座部7の座面7aとの間にシール部材としてのOリング56が配置される。これにより、接続部材41とインバータケース4との間からのインバータ収容空間S2への水や油等の液体の侵入を抑制することができ、インバータ収容空間S2に収容されるインバータ装置16を適切に保護することができるようになっている。
また本実施形態においては、接続部材41は、図6及び図7に示すように、本体部43が進入方向後方に移動して押圧部48としての板バネ部材49による押圧が解除された状態で、インバータケース4からの抜けを防止するストッパ機構58を更に有する。本実施形態では、締結ボルト52の軸部における進入方向前方側の端部付近には、ボルト締結孔53の内径よりも大きい外径を有する規制部材としてのEリング59が固定されている。これにより、本体部43が進入方向後方に移動した場合であっても、インバータケース4のインバータ収容空間S2側の端面にEリング59が当接するので、インバータケース4からの接続部材41の抜けを防止することができる。
インバータケース4からの接続部材41の抜けが防止されると、開口部6の位置には接続部材41が常時配置されることになるので、開口部6を介した第一バスバー21及び第二バスバー31へのアクセスが大幅に制限される。更に本実施形態では、板バネ部材49による第一バスバー21の対向部F2側への第二バスバー31の対向部F3の押圧が解除された状態で、開口部6と本体部43の一部を構成する保持部44との間の隙間の大きさが、成人の平均的な指の太さ未満とされている。このような構成とすることで、接続及び遮断のための作業時に、開口部6を介した第一バスバー21及び第二バスバー31へのアクセスが略確実に防止されるので、当該作業時の安全性が非常に高いものとなる。この場合、安全性確保のために別途インターロック機構(例えば、インバータケース4からインバータカバー5が取り外されたことを検知して自動的に印加電圧をゼロとする機構)を設ける必要がなくなる。よって、電気的接続装置Eが組み込まれた駆動装置1の構成を単純化することができると共に、製造コストを低減することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態においては、回転電機側端子12がインバータ側端子17に対して鉛直方向(図1及び図2における上下方向)上側に配置されており、当該鉛直方向が接続方向Lとされている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば図8に示すように、ケース2内において回転電機11とインバータ装置16とが回転電機11のロータ11bの回転軸の軸方向(図8における左右方向)に沿って配置され、ひいては回転電機側端子12とインバータ側端子17とが上記軸方向に沿って配置され、これにより当該軸方向が接続方向Lとされた構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、第一バスバー21の対向部F2となる第二延在部23及び第二バスバー31の対向部F3となる第二延在部33は、水平方向(図8における左右方向)に延在することになるので、接続部材41はインバータカバー5を交差方向Cとなる鉛直方向で上側から貫通してインバータ収容空間S2に進入する構成とすると好適である。また、固定部材としての保持台62のバスバー支持部63は、鉛直方向下側から第一バスバー21の対向部F2(第二延在部23)を背面23b側から支持する構成とすると好適である。
(2)上記の実施形態においては、接続方向Lに対して略直交する方向が交差方向Cとされている場合、つまり、接続方向Lと交差方向Cとが略直交している場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば図9に示すように、接続方向Lと交差方向Cとが略90°以外の角度で交差した構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、交差方向Cに沿ってケース2を貫通してインバータ収容空間S2に進入する接続部材41の進入方向は、インバータケース4の側壁4aに略直交する方向(ここでは、水平方向、図9における左右方向)とされていると好適であり、よって接続方向Lは、鉛直方向に対して斜め方向とされていると好適である。この場合、押圧部48を構成する板バネ部材49の押圧面49a(図5を参照)は、接続方向Lに沿って延在する第一バスバー21及び第二バスバー31と平行に配置されていても良い。
(3)上記の実施形態においては、それぞれ接続方向Lに延在する第一バスバー21の第二延在部23の一部と第二バスバー31の第二延在部33とがそれぞれのバスバーにおける対向部F2及びF3とされると共に、インバータケース4の側壁4a(開口部6)側から、接続部材41の進入方向に沿って、第二バスバー31の第二延在部33(対向部F3)、第一バスバー21の第二延在部23(対向部F2)、保持台62のバスバー支持部63、の順に配置されている場合を例として説明した。そして、接続部材41が、ケース2を貫通して交差方向Cに沿ってインバータ収容空間S2に進入し、保持台62に支持された状態の第一バスバー21の第二延在部23(対向部F2)に対して、第二バスバー31の第二延在部33(対向部F3)を第一バスバー21の第二延在部23(対向部F2)及び保持台62のバスバー支持部63側へ押圧する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば図10に示すように、インバータケース4の側壁4a側から、接続部材41の進入方向に沿って、第一バスバー21の対向部F2、第二バスバー31の対向部F3、保持台62のバスバー支持部63、の順に配置された構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、接続部材41が、ケース2を貫通して交差方向Cに沿ってインバータ収容空間S2に進入し、保持台62のバスバー支持部63に支持された状態の第二バスバー31の対向部F3に対して、第一バスバー21の対向部F2を第二バスバー21の対向部F3及びバスバー支持部63側へ押圧して、これらを電気的に接続する構成となる。
(4)上記の実施形態においては、インバータケース4の底部壁4bを貫通する第一バスバー21を保持すると共に、駆動装置ケース3の上面部に固定された保持台62を固定部材として、接続部材41が、第二バスバー31の対向部F3を、保持台62のバスバー支持部63に支持された状態の第一バスバー21の対向部F2側へ押圧するように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば電流センサ61等、ケース2内に固定された他の部材を固定部材として本発明に係る電気的接続装置Eを構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(5)上記の実施形態においては、接続部材41に備えられた押圧部48としての板バネ部材49が、保持部44に固定された押さえ部材50を介して保持部44に保持されるように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば押圧部48としての板バネ部材49が、そのような押さえ部材50を介さずに直接的に保持部44に固定された構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(6)上記の実施形態においては、押圧部48が、第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3とを互いに近接させる方向に押圧可能な板バネ部材49により構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、押圧部48の具体的構成は任意の構成を採用することが可能であり、例えばゴム等のその他の弾性部材により押圧部48を構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(7)上記の実施形態においては、固定部51が、交差方向Cに延在し、本体部43の一部を構成するカバー部45に挿通されると共にインバータケース4に形成されたボルト締結孔53に螺合する締結ボルト52により構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、固定部51の具体的構成は任意の構成を採用することが可能であり、例えば交差方向Cに延在し、本体部43の一部を構成するカバー部45に形成されたボルト締結孔53に螺合すると共にインバータケース4に挿通される締結ボルト52により固定部51を構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、例えば規制部材としてのEリングをインバータケース4の両面側から当該インバータケース4の側壁4aに当接させて設け、締結ボルト52がインバータケース4に対して一定の相対位置を保った状態で本体部43が交差方向Cに沿って進退可能とされていると好適である。また、インバータケース4に形成された被係合部材に係合して固定される係合部材等により固定部51を構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(8)上記の実施形態においては、カバー部45と、インバータケース4と、カバー部45と台座部7の座面7aとの間に配置されるシール部材としてのOリング56と、の協働によりシール機構55が構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、シール機構55の具体的構成は任意の構成を採用することが可能であり、例えば上記の実施形態におけるOリング56に代えて、カバー部45と台座部7の座面7aとの間に配置されるシール部材としての弾性シート等その他のガスケットを用いてシール機構55を構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(9)上記の実施形態においては、締結ボルト52の軸部における進入方向前方側の端部付近に固定された、ボルト締結孔53の内径よりも大きい外径を有する規制部材としてのEリング59によりストッパ機構58が構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、ストッパ機構58の具体的構成は任意の構成を採用することが可能であり、例えば上記の実施形態におけるEリング59に代えて、締結ボルト52の軸部を径方向に貫通して設けられる規制部材としてのピン部材等を用いてストッパ機構58を構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(10)上記の実施形態においては、インバータケース4の側壁4aに、接続部材41の本体部43が当該インバータケース4を通過してインバータ収容空間S2に進入することを可能とするための開口部6が形成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、そのような開口部6はケース2のいずれかの位置に形成されていれば良く、例えば駆動装置1の外部空間とインバータ収容空間S2とを連通させるようにインバータカバー5に開口部6を形成したり、或いは、駆動装置1の外部空間とモータ収容空間S1とを連通させるように駆動装置ケース3に開口部6を形成したりすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(11)上記の実施形態においては、インバータケース4の側壁4aに開口部6が2つ形成されていると共に、接続部材41が、当該2つの開口部6をそれぞれ通過してインバータ収容空間S2に進入する2つの保持部44を備えて構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばインバータケース4の側壁4aには開口部6が1つだけ形成されると共に、それに対応して接続部材41が当該単一の開口部6を通過してインバータ収容空間S2に進入する保持部44を1つだけ備えた構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合において、上記の実施形態のように、合計六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3が互いに幅方向に隣接して配置されている場合には、当該単一の保持部44に保持及び固定された6つの板バネ部材49が六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3を一括的にそれぞれ電気的に接続する構成とすると好適である。
(12)上記の実施形態においては、単一の接続部材41が、互いに幅方向に隣接して配置された合計六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3を一括的に電気的に接続するように構成されている場合を例として説明した。具体的には、単一のカバー部45に保持部44を介して固定された6つの板バネ部材49が、六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3をそれぞれ電気的に接続するように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、合計六組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3を備えた場合において、例えば1つの回転電機11に対応する三組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3毎に合計2つの接続部材41を設けたり、或いは、各組の第一バスバー21の対向部F2及び第二バスバー31の対向部F3毎に合計6つの接続部材41を設けたりすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(13)上記の実施形態においては、インバータ収容空間S2が開口部6のみを介して外部(駆動装置1の外部空間)に対して連通した状態で、接続部材41を当該開口部6を通ってインバータ収容空間S2に進入させる場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばインバータ収容空間S2が、開口部6に加えて、インバータケース4からインバータカバー5を取り外すことによって現れるインバータケース4の上部の開口部分をも介して外部に対して連通した状態で、接続部材41を開口部6を通ってインバータ収容空間S2に進入させても良い。この場合、安全性確保のため、駆動装置1には別途インターロック機構を設けておくことが好ましいが、少なくとも、接続部材41を交差方向Cに沿って進退させるだけでケース2内における回転電機11とインバータ装置16との間の電気的な断接を簡易に行なうことができるという利益が享受できる。
(14)上記の実施形態においては、接続部材41の本体部43を交差方向Cに沿ってインバータ収容空間S2に進入させる動作に伴い、自動的に第二バスバー31の対向部F3が第一バスバー21の対向部F2側に押圧されて、第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3とが接触されるように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば交差方向Cに沿った接続部材41の移動動作と、板バネ部材49による第一バスバー21の対向部F2と第二バスバー31の対向部F3との押圧動作とが、それぞれ独立した別動作として行われるように構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(15)上記の実施形態においては、本発明に係る電気的接続装置Eを、駆動力源としてエンジン及び2つの回転電機11を備えた2モータ式のハイブリッド駆動装置に適用した場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば駆動力源としてエンジン及び1つの回転電機11を備えた1モータ式のハイブリッド駆動装置や、駆動力源として回転電機11のみを備えた電動車両用の駆動装置に本発明に係る電気的接続装置Eを適用しても好適である。また、車両用の駆動装置に限らず、ケース2内に回転電機11とインバータ装置16を備えたあらゆる装置や機器に、本発明に係る電気的接続装置Eを適用することが可能である。
本発明は、回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、回転電機とインバータ装置とを電気的に接続するための電気的接続装置に好適に利用することができる。
2 ケース
3 駆動装置ケース(第一ケース)
4 インバータケース(第二ケース)
6 開口部
11 回転電機
14 回転電機側端子
16 インバータ装置
17 インバータ側端子
21 第一バスバー
31 第二バスバー
41 接続部材
43 本体部
48 押圧部
49 板バネ部材(弾性部材)
51 固定部
52 締結ボルト
53 ボルト締結孔
55 シール機構
58 ストッパ機構
62 保持台(固定部材)
E 電気的接続装置
S1 モータ収容空間(ケース内空間)
S2 インバータ収容空間(ケース内空間)
L 接続方向
C 交差方向
D 離間距離
F 対向部
F2 第一バスバーの対向部
F3 第二バスバーの対向部

Claims (11)

  1. 回転電機及び当該回転電機を制御するインバータ装置を収容するケース内において、前記回転電機と前記インバータ装置とを電気的に接続するための電気的接続装置であって、
    前記ケースから絶縁された状態で前記回転電機の端子に接続される第一バスバーと、前記ケースから絶縁された状態で前記インバータ装置の端子に接続される第二バスバーと、前記第一バスバーと前記第二バスバーとを接続する絶縁性の接続部材と、を備え、
    前記ケースによって外部に対して隔離されたケース内空間に前記第一バスバーと前記第二バスバーとが収容された状態で、前記第一バスバー及び前記第二バスバーが、互いに離間しつつ対向して配置される対向部をそれぞれ有し、
    前記ケース内に固定された固定部材に、前記第一バスバー及び前記第二バスバーの一方の前記対向部が、他方の前記対向部に対向する面の背面側から支持され、
    前記接続部材は、前記ケースを貫通して前記ケース内空間に進入し、前記他方の対向部を前記固定部材側へ押圧して、前記第一バスバーと前記第二バスバーとを電気的に接続する電気的接続装置。
  2. 前記接続部材は、前記ケースの側壁を貫通して前記ケース内空間に進入し、
    前記第一バスバーの前記対向部及び前記第二バスバーの前記対向部が、いずれも前記固定部材に対して前記側壁側に配置されている請求項1に記載の電気的接続装置。
  3. 前記回転電機の端子と前記インバータ装置の端子とを結ぶ方向を接続方向とし、
    前記第一バスバー及び前記第二バスバーは、前記接続方向に沿って延在すると共に、前記第一バスバー及び前記第二バスバーの前記接続方向に延在する部分の一部がそれぞれ前記対向部とされ、
    前記接続部材は、前記接続方向に対して交差する交差方向に沿って前記ケース内空間に進入して前記他方の対向部を押圧する請求項2に記載の電気的接続装置。
  4. 前記接続部材は、絶縁性の材料で構成された本体部と、前記本体部における前記ケース内空間への進入方向前方側に設けられた押圧部と、前記本体部を前記ケースに固定する固定部と、を備え、
    前記本体部は前記ケースに設けられた開口部に進入可能に形成され、
    前記本体部が進入方向前方に移動することにより前記押圧部が前記他方の対向部を押圧し、前記押圧部と前記固定部材とが協働して前記第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部とを挟持する請求項3に記載の電気的接続装置。
  5. 前記接続部材は、前記ケース内空間が前記開口部のみを介して外部に対して連通した状態で、前記開口部を通って前記ケース内空間に進入するように構成されると共に、
    当該接続部材が、前記本体部が進入方向後方に移動して前記押圧部による押圧が解除された状態で、前記ケースからの抜けを防止するストッパ機構を有する請求項4に記載の電気的接続装置。
  6. 前記接続部材が、前記本体部が進入方向前方に移動して前記押圧部による押圧が行われた状態で、前記接続部材と前記ケースとの間を液密状態とするシール機構を有する請求項4又は5に記載の電気的接続装置。
  7. 前記固定部は、前記交差方向に延在し、前記本体部に挿通されると共に前記ケースに形成されたボルト締結孔に螺合する締結ボルトにより構成され、
    前記締結ボルトが前記ボルト締結孔に対してねじ込まれることにより、前記本体部が前記交差方向に沿って進入方向前方に移動する請求項4から6のいずれか一項に記載の電気的接続装置。
  8. 前記押圧部が、前記第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部とを近接させる方向に押圧可能な弾性部材により構成されている請求項4から7のいずれか一項に記載の電気的接続装置。
  9. 前記ケース内空間において前記回転電機と前記インバータ装置とが位置決め固定された状態で、前記第一バスバーの前記対向部と前記第二バスバーの前記対向部との間の離間距離が、前記第一バスバーと前記第二バスバーとの間の電気的絶縁性を確保可能な距離とされている請求項1から8のいずれか一項に記載の電気的接続装置。
  10. 前記第一バスバー及び前記第二バスバーが複数組設けられ、
    単一の前記接続部材が、互いに隣接して配置された複数の前記第一バスバーの前記対向部及び前記第二バスバーの前記対向部を一括的に電気的に接続する請求項1から9のいずれか一項に記載の電気的接続装置。
  11. 前記ケースは、第一ケースと当該第一ケースに締結固定される第二ケースとを備え、
    前記第一ケースに前記回転電機が固定され、前記第二ケースに前記インバータ装置が固定され、
    前記接続部材による押圧が解除された状態で、前記第一ケースと前記第二ケースとが分離可能とされている請求項1から10のいずれか一項に記載の電気的接続装置。
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