JP2015230833A - バッテリ端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラケットなどの締付部材の組み付け性を向上させると共に、バッテリポストとバッテリ端子との接続信頼性を確保する。
【解決手段】バッテリポストPに接続固定されるバッテリ端子10であって、一対の対向板21と、一対の対向板21の前端縁同士を上下に連結する一対の連結板40とを有する端子本体20と、バッテリポストPが内部に嵌合されるポスト嵌合部27と、ポスト嵌合部27の前端部に幅方向に変位可能に設けられた一対の被押圧部28と、倍力機構60によって一対の被押圧部28と共に挟み込まれることで、一対の被押圧部28を互いに近づく方向に押圧してバッテリポストPにポスト嵌合部27を接続固定させるブラケット50と、ブラケット50において一対の連結板40に近接して設けられ、連結板40の後面40Aに当接もしくは面接触可能な一対の姿勢保持部55とを備えるところに特徴を有する。
【選択図】図4
【解決手段】バッテリポストPに接続固定されるバッテリ端子10であって、一対の対向板21と、一対の対向板21の前端縁同士を上下に連結する一対の連結板40とを有する端子本体20と、バッテリポストPが内部に嵌合されるポスト嵌合部27と、ポスト嵌合部27の前端部に幅方向に変位可能に設けられた一対の被押圧部28と、倍力機構60によって一対の被押圧部28と共に挟み込まれることで、一対の被押圧部28を互いに近づく方向に押圧してバッテリポストPにポスト嵌合部27を接続固定させるブラケット50と、ブラケット50において一対の連結板40に近接して設けられ、連結板40の後面40Aに当接もしくは面接触可能な一対の姿勢保持部55とを備えるところに特徴を有する。
【選択図】図4
Description
本明細書によって開示される技術は、バッテリ端子に関する。
例えば、車両などに搭載されるバッテリのバッテリポストに接続固定されるバッテリ端子として、特開2004−186095号公報(下記特許文献1)が知られている。このバッテリ端子は、金属板材を2枚重ねに折り曲げて形成したターミナル本体と、ターミナル本体を両側から締め付けるブラケットと、ブラケットをターミナル本体に締め付けるためのボルトおよびナットとを備えて構成されている。
ターミナル本体には、バッテリポストを挿入するバッテリポスト挿入孔が形成されており、バッテリポスト挿入孔の前方におけるターミナル本体の前端部は締め付け間隙を境に左右に分断された左右一対の連結部とされている。ブラケットは、締め付け間隙に挿通されたボルトが挿通されるボルト挿通孔を有する平板状の基部を有しており、基部の両側縁には、先端に向かうほど互いの間隔が次第に広がる一対のテーパ部が形成されている。
このバッテリ端子は、ターミナル本体の連結部における両側縁にテーパ部が当接するようにブラケットをターミナル本体の上方に組み付け、締め付け間隙とブラケットのボルト挿通孔とにボルトを挿通させてナットを螺合させると、ブラケットのテーパ部が一対の連結部を両側から押圧し、ターミナル本体のバッテリポスト挿入孔が縮径する。これにより、バッテリポストに対してターミナル本体が接続固定されるようになっている。
ところで、上記の構成によると、ボルトとナットとを締め付けるまでは、ブラケットは、一対の連結部上に配置されただけである。また、締め付け間隙におけるボルトと一対の連結部との間には、バッテリポスト挿入孔を縮径させるために比較的大きなクリアランスが形成されている。このため、ブラケットを連結部の上方に配する際に、締め付け間隙内においてボルトが前後に傾いてターミナル本体に対してブラケットが前後に傾いたり、ターミナル本体に対してブラケットを締め付ける際に連結部に対するブラケットの前後の傾きが大きくなったりすることで、バッテリポスト挿入孔を正規の状態に縮径させることができず、バッテリポストとバッテリ端子との接続信頼性が低下する虞がある。
本明細書では、ブラケットなどの締付部材の組み付け性を向上させると共に、バッテリポストとバッテリ端子との接続信頼性を確保する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、バッテリのバッテリポストに接続固定されるバッテリ端子であって、対向して配される前後に長く幅狭な一対の対向板と、前記一対の対向板の一方の端縁同士を前記一対の対向板が対向する直交方向に連結する平板状の連結板とを有する端子本体と、前記一対の対向板において前記連結板側の端部が幅方向に分断して設けられ、前記バッテリポストが内部に嵌合されるポスト嵌合部と、前記一対の対向板において前記ポスト嵌合部の前記連結板側の端部に隙間を隔てて幅方向に対向して設けられ、幅方向に変位可能な一対の被押圧部と、前記一対の被押圧部に組み付けられ、倍力機構によって押圧されることで、一対の前記被押圧部を互いに近づく方向に押圧して、前記バッテリポストに前記ポスト嵌合部を接続固定させる締付部材と、前記締付部材において前記連結板の板面に近接して設けられ、前記連結板に当接もしくは面接触することで前記締付部材が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制する姿勢保持部とを備えるところに特徴を有する。
このような構成のバッテリ端子によると、端子本体に締付部材を組み付ける際に、連結板の板面に姿勢保持部が当接することで一対の被押圧部に対して締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、締付部材の組み付け性を向上させることができる。
また、倍力機構によって締付部材が一対の被押圧部に対して押圧される際に、連結板の板面に姿勢保持部が当接することで、一対の被押圧部に対して締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、バッテリポストに対してポスト嵌合部を正規の状態に接続固定でき、バッテリポストとポスト嵌合部との接続信頼性を確保できる。
また、締付部材が一対の被押圧部に対して前後に傾いた不正な姿勢で被押圧部を押圧する場合には、倍力機構によって締付部材を押圧操作する力が高くなってしまう嫌いがある。ところが、上記の構成によると、一対の被押圧部に対して締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、倍力機構によって締付部材を押圧操作する力が高くなることを抑制することができる。
また、倍力機構によって締付部材が一対の被押圧部に対して押圧される際に、連結板の板面に姿勢保持部が当接することで、一対の被押圧部に対して締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、バッテリポストに対してポスト嵌合部を正規の状態に接続固定でき、バッテリポストとポスト嵌合部との接続信頼性を確保できる。
また、締付部材が一対の被押圧部に対して前後に傾いた不正な姿勢で被押圧部を押圧する場合には、倍力機構によって締付部材を押圧操作する力が高くなってしまう嫌いがある。ところが、上記の構成によると、一対の被押圧部に対して締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、倍力機構によって締付部材を押圧操作する力が高くなることを抑制することができる。
本明細書によって開示される技術の態様として、以下の構成が好ましい。
前記締付部材は、前記端子本体に前記直交方向から組み付けられるようになっており、前記姿勢保持部は、前記直交方向に延びて形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、姿勢保持部を前記連結板の板面に近接して沿わせつつ、締付部材を端子本体に組み付けることができるから、締付部材が前後に傾くことを組み付けの初期段階から抑制でき、締付部材の組み付け性をさらに向上させることができる。
前記締付部材は、前記端子本体に前記直交方向から組み付けられるようになっており、前記姿勢保持部は、前記直交方向に延びて形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、姿勢保持部を前記連結板の板面に近接して沿わせつつ、締付部材を端子本体に組み付けることができるから、締付部材が前後に傾くことを組み付けの初期段階から抑制でき、締付部材の組み付け性をさらに向上させることができる。
前記姿勢保持部は、前記締付部材の幅方向両端部に一対設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、締付部材の幅方向両端部において連結板に姿勢保持部を当接させて締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、締付部材の一側端部にのみ姿勢保持部が設けられている場合に比べて、締付部材の前後傾きをさらに抑制することができる。
このような構成によると、締付部材の幅方向両端部において連結板に姿勢保持部を当接させて締付部材が前後に傾くことを抑制できるから、締付部材の一側端部にのみ姿勢保持部が設けられている場合に比べて、締付部材の前後傾きをさらに抑制することができる。
前記端子本体は、前記連結板と前記被押圧部とを含んで形成され、前記締付部材を前記端子本体に組み付ける際に前記姿勢保持部と前記直交方向に嵌合し、前記姿勢保持部を前記連結板に近接した位置に案内するガイド凹部を有している構成としてもよい。
このような構成によると、ガイド凹部に姿勢保持部を嵌合させるだけで、連結板に対して姿勢保持部を容易に近接して配置することができる。
このような構成によると、ガイド凹部に姿勢保持部を嵌合させるだけで、連結板に対して姿勢保持部を容易に近接して配置することができる。
前記倍力機構は、被締結部材と前記被締結部材に螺合させる締結部材とを有し、前記被締結部材と前記締結部材との何れか一方を前記締付部材に組み付けて、前記被締結部材に前記締結部材を螺合させて前記一対の被押圧部と前記締付部材とを挟持することで前記締付部材を押圧するようになっており、前記被締結部材は、前記一対の対向板と前記連結板とに囲まれて配され、前記連結板の板面に当接することで回り止めされる構成としてもよい。
このような構成によると、締付部材が前後に傾くことが抑制され、締付部材に組み付けられた被締結部材および締結部材も前後に傾くことが抑制されるから、被締結部材を連結板に当接させて回り止めすることで被締結部材に締結部材を螺合させる場合に、特に有効である。
このような構成によると、締付部材が前後に傾くことが抑制され、締付部材に組み付けられた被締結部材および締結部材も前後に傾くことが抑制されるから、被締結部材を連結板に当接させて回り止めすることで被締結部材に締結部材を螺合させる場合に、特に有効である。
前記締結部材は、前記締付部材を貫通したボルト挿通孔に挿通される締結ボルトであり、前記被締結部材は、前記締結ボルトを螺合させる締結ナットであって、前記締結ナットは、前記連結板に当接可能な4つの側面を有する四角ナットである構成としてもよい。
このような構成によると、六角ナットなどに比べて、連結板の板面に当接される側面の面積を大きくできるから、締結ナットの回り止めに有利である。
このような構成によると、六角ナットなどに比べて、連結板の板面に当接される側面の面積を大きくできるから、締結ナットの回り止めに有利である。
本明細書によって開示される技術によれば、締付部材の組み付け性を向上させると共に、バッテリポストとバッテリ端子との接続信頼性を確保することができる。
<実施形態>
実施形態について図1から図16を参照しつつ説明する。
本実施形態は、図1に示すように、車両に搭載されるバッテリに、上下方向に延びた形態で設けられた略円柱状のバッテリポストPに接続固定されるバッテリ端子10を例示している。
バッテリ端子10は、図1および図4に示すように、金属板材を二つに折り曲げて形成された端子本体20と、端子本体20に上方から組み付けられる金属製のブラケット(「締付部材」の一例)50と、端子本体20に対してブラケット50を押しつける倍力機構60とを備えて構成されている。
実施形態について図1から図16を参照しつつ説明する。
本実施形態は、図1に示すように、車両に搭載されるバッテリに、上下方向に延びた形態で設けられた略円柱状のバッテリポストPに接続固定されるバッテリ端子10を例示している。
バッテリ端子10は、図1および図4に示すように、金属板材を二つに折り曲げて形成された端子本体20と、端子本体20に上方から組み付けられる金属製のブラケット(「締付部材」の一例)50と、端子本体20に対してブラケット50を押しつける倍力機構60とを備えて構成されている。
端子本体20は、図3、図8および図11に示すように、幅狭で前後に長い形態とされており、上下に対向して配される前後に長い一対の対向板21と、一対の対向板21の前端縁同士を一対の対向板21が対向する上下方向(対向板21と直交する方向)に連結する連結部22とを有している。
一対の対向板21のうち、上側に配される上側対向板21Uは、前後方向略中央部よりもやや後方寄りの位置において側面視クランク状に形成された屈曲部23を有しており、上側対向板21Uにおいて屈曲部23よりも後側部分は、前側部分よりも一段下がった形態の上側端子接続部24とされている。一対の対向板21のうち、下側に配される下側対向板21Lは、その後端部が僅かに一段下がった形態とされており、下側対向板21Lにおいて一段下がった部分は、図1および図4に示すように、上側端子接続部24と共にスタッドボルトSBを保持する下側端子接続部25とされている。
上側端子接続部24には、上下に貫通する貫通孔24Aが設けられており、この貫通孔24AにスタッドボルトSBの軸部SB1を挿通させ、上側端子接続部24と下側端子接続部25とによりスタッドボルトSBの図示しない頭部を上下から挟み込むことでスタッドボルトSBを保持している。なお、電線の端末に接続された図示しない電線側端子にスタッドボルトSBの軸部SB1を挿通し、図示しないナットを締め込むことにより、電線側端子が上側端子接続部24に電気的に接続されるようになっている。
また、上側端子接続部24の幅方向両側縁には、図4および図5に示すように、一対の固定片26が設けられており、これらの固定片26が下側端子接続部25の両側縁に設けられた一対の係止孔25Aにそれぞれ挿入されて下側端子接続部25と係止することで、一対の対向板21が上下に開かないように開き止めされている。
屈曲部23よりも前側に配された上側対向板21Uは、図4および図11に示すように、下側対向板21Lとの間隔が上側端子接続部24と下側端子接続部25との間隔よりも大きくなるように上側端子接続部24よりも上方に配されている。
また、屈曲部23の前方における上側対向板21Uおよび下側対向板21Lは、図3から図5、図8から図11に示すように、後部がバッテリポストPに接続固定されるポスト嵌合部27とされ、前部が幅方向に隙間Sを隔てて対向する一対の被押圧部28とされている。
また、屈曲部23の前方における上側対向板21Uおよび下側対向板21Lは、図3から図5、図8から図11に示すように、後部がバッテリポストPに接続固定されるポスト嵌合部27とされ、前部が幅方向に隙間Sを隔てて対向する一対の被押圧部28とされている。
上下に配されたいずれのポスト嵌合部27も板厚方向に貫通する略円形の嵌合孔29を有しており、これらの嵌合孔29には、バッテリポストPが下方から連続して嵌合されるようになっている。ポスト嵌合部27の前端部は、幅方向に2つに分断され、かつ隙間Sを隔てて幅方向に対向した形態とされており、これに伴って嵌合孔29の前端部分も幅方向に分断された形態とされている。
各ポスト嵌合部27における嵌合孔29の周縁部には、図10および図11に示すように、バッテリポストPの外周面に沿って配される略環状の接続筒部27Aが上方に立ち上がり形成されており、この接続筒部27Aの内径寸法は、バッテリポストPの外径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
各ポスト嵌合部27における嵌合孔29の周縁部には、図10および図11に示すように、バッテリポストPの外周面に沿って配される略環状の接続筒部27Aが上方に立ち上がり形成されており、この接続筒部27Aの内径寸法は、バッテリポストPの外径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
一対の被押圧部28は、図8から図10に示すように、幅方向に分断されたポスト嵌合部27の前端部にそれぞれ連設されることで、ポスト嵌合部27間から続く隙間Sを隔てて幅方向に対向する形態とされており、一対の被押圧部28は、隙間Sを狭くするように互いに近づく方向に弾性変位可能とされている。ポスト嵌合部27のうち、上側に配された上側ポスト嵌合部27Uに連設された一対の上側被押圧部28Uは、上側ポスト嵌合部27Uの前端縁と連結部22の上端部とを前後に繋ぐ平板状の一対の上側平板部30を有している。
一対の上側平板部30における互いに近い側の端縁である内側縁30Aには、幅方向に円弧状に凹んだ上側逃がし凹部31がそれぞれ形成されており、これらの上側逃がし凹部31は、互いに向かい合って配されている。幅方向に互いに向かい合う両上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1には、後述する倍力機構60の締結ボルト61がクリアランスを有した状態で挿通可能とされている。
一対の上側平板部30における互いに近い側の端縁である内側縁30Aには、幅方向に円弧状に凹んだ上側逃がし凹部31がそれぞれ形成されており、これらの上側逃がし凹部31は、互いに向かい合って配されている。幅方向に互いに向かい合う両上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1には、後述する倍力機構60の締結ボルト61がクリアランスを有した状態で挿通可能とされている。
一対の上側平板部30における互いに遠い側の端縁である外側縁30Bには、一対の上側受部32が設けられている。一対の上側受部32は、上側平板部30から互いに離れる方向に略半円筒状に張り出しつつ下方に向けて延出され、その下端部から真っ直ぐ下方に延出された形態をなしている。
ポスト嵌合部27のうち、下側に配された下側ポスト嵌合部27Lに連設された一対の下側被押圧部28Lは、図5に示すように、下側ポスト嵌合部27Lの前端縁と連結部22の下端部とを前後に繋ぐ平板状の一対の下側平板部33を有している。一対の下側平板部33における内側縁33Aには、幅方向に略矩形状に凹んだ下側逃がし凹部34がそれぞれ形成されており、これらの下側逃がし凹部34は、互いに向かい合って配されている。幅方向に互いに向かい合う両下側逃がし凹部34によって囲まれた下側領域A2には、上側逃がし凹部31と同様に、倍力機構60の締結ボルト61がクリアランスを有した状態で挿通可能とされている。
一対の下側平板部33における外側縁33Bには、一対の下側受部35が設けられている。各下側受部35は、図6および図7に示すように、下側平板部33から上方に立ち上がった形態をなしており、下側受部35は、下側受部35の幅方向の外面35Aが上側受部32の下端部における幅方向の内面32Aと面接触するように上側受部32の内側に配されている。したがって、一対の上側被押圧部28Uが内側に向けて互いに近づく方向に変位すると、図9に示すように、一対の下側被押圧部28Lにおける下側受部35が上側受部32によって外側から内側に向けて押圧され、一対の下側被押圧部28Lも一対の上側被押圧部28Uと共に内側に向けて互いに近づく方向に変位するようになっている。
連結部22は、図2、図4、図8から図11に示すように、幅方向に横並びとなる略矩形平板状をなす一対の連結板40を有している。各連結板40は、上側被押圧部28Uにおける上側平板部30の前端縁と下側被押圧部28Lにおける下側平板部33の前端縁とを上下方向に繋ぐ形態とされている。また、一対の連結板40は、上側平板部30および下側平板部33よりも幅方向外側に突出した形態とされ、各連結板40の前後両面は平坦な形態とされている。
ブラケット50は、図1から図7に示すように、一対の上側被押圧部28Uに対して上方から組み付けられ、一対の上側被押圧部28Uと共に倍力機構60によって上下から挟み込まれることで、一対の上側被押圧部28Uを内側に向けて互いに近づく方向に押圧するものであって、端子本体20を構成する金属板材の板厚寸法の約4倍の板厚寸法の金属板材をプレス加工などすることにより形成されている。
ブラケット50は、図12から図16に示すように、幅方向に横長な略矩形板状の基部51と、基部51の後部における幅方向両側縁に設けられた一対の押圧部52とを備えて構成されている。
基部51には、板厚方向に貫通するボルト挿通孔51Aが設けられており、基部51は、ボルト挿通孔51Aが上側領域A1および下側領域A2と上下方向に並ぶように一対の上側被押圧部28Uの上方に配されている。
基部51には、板厚方向に貫通するボルト挿通孔51Aが設けられており、基部51は、ボルト挿通孔51Aが上側領域A1および下側領域A2と上下方向に並ぶように一対の上側被押圧部28Uの上方に配されている。
一対の押圧部52は、基部51から下方に向かうほど互いに離れるように斜め下方向に向けて延出されており、図6に示すように、各押圧部52は上側被押圧部28Uにおける上側受部32の略半円筒状の部分に斜め上から接触して配されている。したがって、一対の押圧部52は、幅方向両側の斜め上方から一対の上側受部32の上端を包囲するように、一対の上側受部32上に配置されている。
倍力機構60は、図6および図7に示すように、ブラケット50と一対の上側被押圧部28Uとを上下両側から挟み込む締結ボルト(「締結部材」の一例)61および締結ナット(「被締結部材」の一例)65とを備えて構成されている。
締結ボルト61は、頭部62と、頭部62から延びる軸部63とを有する一般的な形状とされている。締結ボルト61は、頭部62がブラケット50の基部51上に配され、軸部63が基部51のボルト挿通孔51Aと上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1とに上方から挿通されることで、ブラケット50に組み付けられている。
締結ボルト61は、頭部62と、頭部62から延びる軸部63とを有する一般的な形状とされている。締結ボルト61は、頭部62がブラケット50の基部51上に配され、軸部63が基部51のボルト挿通孔51Aと上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1とに上方から挿通されることで、ブラケット50に組み付けられている。
締結ナット65は、締結孔66を有する扁平なブロック状をなす四角ナットである。締結ナット65は、図4に示すように、連結部22の一対の連結板40と一対の上側平板部30および一対の下側平板部33とによって、前および上下の3方向から囲まれ、かつ、締結孔66が上側領域A1および下側領域A2と上下に並ぶように配置されており、ブラケット50に組み付けられた締結ボルト61における軸部63の先端が僅かに螺合した状態となっている。また、締結孔66が上側領域A1および下側領域A2と上下に並ぶように配置されると、締結ナット65の4つの側面うちの前側面65Aが一対の連結板40の後面40Aと当接可能に配されるようになっている。
ブラケット50に組み付けられた締結ボルト61の軸部63を締結孔66に挿入して締結ボルト61を締結ナット65に螺合させて締め付け、締結ボルト61および締結ナット65によってブラケット50の基部51と一対の上側被押圧部28Uとを上下両側から挟み込むと、図7に示すように、一対の上側受部32が一対の押圧部52によって幅方向両側から押圧され、上側受部32と押圧部52とが摺動することで一対の上側被押圧部28Uと一対の下側被押圧部28Lとが内側に向けて互いに近づく方向に変位する。これに伴い、ポスト嵌合部27の前端部も内側に向けて互いに近づく方向に変位してポスト嵌合部27の嵌合孔29が縮径して各ポスト嵌合部27の接続筒部27AがバッテリポストPの外周面に密着し、端子本体20がバッテリポストPに接続固定されるようになっている。
さて、ブラケット50の基部51には、図1、図3から図5に示すように、一対の上側被押圧部28Uに対してブラケット50を上方から組み付ける際に、端子本体20に設けられた一対のガイド凹部36内に上方から嵌合され、ガイド凹部36の内面に当接もしくは面接触することで、ブラケット50が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制する一対の姿勢保持部55が設けられている。
一対の姿勢保持部55は、図12から図16に示すように、基部51の前端部における幅方向両端部にそれぞれ設けられており、各姿勢保持部55は、前後および幅方向両側に平坦な側面を有する断面正方形状の四角柱とされている。また、各姿勢保持部55は、基部51から下方に真っ直ぐ延出されており、姿勢保持部55の下端部は、押圧部52の下端部よりも下方に位置している。
一対のガイド凹部36は、図8に示すように、一対の上側被押圧部28Uにおける上側受部32および上側平板部30と、連結部22における一対の連結板40とによって形成されており、上側受部32の前端面と、上側平板部30の外側縁30Bと、連結板40の後面40Aとによって囲まれた空間に姿勢保持部55が収容されるようになっている。上側受部32の前端面32Bと連結板40の後面40Aとの間の距離は、図3から図5に示すように、姿勢保持部55の前後方向の長さ寸法よりも僅かに大きく設定されており、連結板40の後面40Aに姿勢保持部55の前側面55Aを沿わせると共に、上側受部32の前端面32Bに姿勢保持部55の後側面55Bを沿わせるようにして姿勢保持部55をガイド凹部36内に上方から嵌合させることで、姿勢保持部55がガイド凹部36内において前後に大きく傾くことなく嵌合されるようになっている。
また、姿勢保持部55がガイド凹部36内に嵌合されると、ガイド凹部36の前側内面を構成する一対の連結板40における後面40Aに近接して配されると共に、ガイド凹部36の後側内面を構成する上側受部32の前端面32Bに近接して配される。したがって、姿勢保持部55をガイド凹部36に嵌合させるだけで、連結板40もしくは上側受部32と姿勢保持部55とを容易に近接して配置することができるようになっている。そして、姿勢保持部55の前側面55Aと連結板40の後面40A、もしくは、姿勢保持部55の後側面55Bと上側受部32の前端面32Bとが当接もしくは面接触することで、ブラケット50が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制することができるようになっている。
つまり、一対のガイド凹部36内に一対の姿勢保持部55を嵌合させつつ、一対の上側被押圧部28Uに対してブラケット50を上方から組み付けると、締結ボルト61の軸部63が上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1に上方から挿通された状態となり、図4に示すように、締結ナット65の前側面65Aが一対の連結板40の後面40Aと面接触した状態に配される。これにより、締結ナット65に対して締結ボルト61を螺合させる際に、締結ナット65が回転してしまうことを防ぐことができるようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、バッテリ端子10の作用および効果について説明する。
まず、バッテリ端子10を構成する手順について説明する。
端子本体20における連結部22の一対の連結板40と一対の上側平板部30および一対の下側平板部33との間に、締結孔66が上側領域A1および下側領域A2と上下に並ぶように締結ナット65を配置し、基部51のボルト挿通孔51Aに挿通された締結ボルト61と共にブラケット50を端子本体20の上方から組み付ける。
まず、バッテリ端子10を構成する手順について説明する。
端子本体20における連結部22の一対の連結板40と一対の上側平板部30および一対の下側平板部33との間に、締結孔66が上側領域A1および下側領域A2と上下に並ぶように締結ナット65を配置し、基部51のボルト挿通孔51Aに挿通された締結ボルト61と共にブラケット50を端子本体20の上方から組み付ける。
この組み付け過程では、まず、端子本体20の一対のガイド凹部36に対してブラケット50の一対の姿勢保持部55の嵌合が開始される。ここで、姿勢保持部55の前側面55Aとガイド凹部36の前側内面を構成する連結板40の後面40A、もしくは、姿勢保持部55の後側面55Bとガイド凹部36の後側内面を構成する上側受部32の前端面32Bとが当接もしくは面接触しつつ、姿勢保持部55がガイド凹部36内に案内されて嵌合され、端子本体20の一対の被押圧部28に対してブラケット50が正規の姿勢で上方から組み付けられる。
つまり、ブラケット50を端子本体20に組み付ける初期段階から組み付けが完了するまでの間、ブラケット50が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制し、端子本体20に対してブラケット50を正規の姿勢で組み付けることができるようになっている。
つまり、ブラケット50を端子本体20に組み付ける初期段階から組み付けが完了するまでの間、ブラケット50が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制し、端子本体20に対してブラケット50を正規の姿勢で組み付けることができるようになっている。
ブラケット50が正規の姿勢で端子本体20に組み付けられると、ブラケット50に予め組み付けられた締結ボルト61の軸部63が上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1に上方から挿通される。そして、端子本体20に予め組み付けられた締結ナット65に対して軸部63の先端を螺合させて、倍力機構60を構成することでバッテリ端子10を完成させることができる。
次に、上記のように構成されたバッテリ端子10を、バッテリのバッテリポストPに取り付ける手順について説明する。
まず、端子本体20の各ポスト嵌合部27における嵌合孔29に、バッテリポストPを挿通させる。ここで、締結ナット65に対して締結ボルト61が締め付けてない状態では、図6に示すように、ブラケット50の一対の押圧部52が一対の上側被押圧部28Uを押圧することなく、一対の上側被押圧部28Uの上側受部32に対して上方から接触しただけの状態となっている。
まず、端子本体20の各ポスト嵌合部27における嵌合孔29に、バッテリポストPを挿通させる。ここで、締結ナット65に対して締結ボルト61が締め付けてない状態では、図6に示すように、ブラケット50の一対の押圧部52が一対の上側被押圧部28Uを押圧することなく、一対の上側被押圧部28Uの上側受部32に対して上方から接触しただけの状態となっている。
ここで、例えば、ブラケットに姿勢保持部が設けられていないと、上側逃がし凹部によって囲まれた上側領域内に配された締結ボルトの周りにはクリアランスが形成されているため、締結ボルトやブラケットに他の部材などが接触すると、端子本体に対してブラケットが前後に傾く虞がある。
ところが、本実施形態によると、仮に締結ボルト61やブラケット50に他の部材などが接触したとしても、姿勢保持部55の前側面55Aとガイド凹部36における連結板40の後面40A、もしくは、姿勢保持部55の後側面55Bとガイド凹部36における上側受部32の前端面32Bとが当接もしくは面接触することで、ブラケット50が前後に傾くことを抑制することができ、ブラケット50を正規の姿勢に保持しておくことができる。
ところが、本実施形態によると、仮に締結ボルト61やブラケット50に他の部材などが接触したとしても、姿勢保持部55の前側面55Aとガイド凹部36における連結板40の後面40A、もしくは、姿勢保持部55の後側面55Bとガイド凹部36における上側受部32の前端面32Bとが当接もしくは面接触することで、ブラケット50が前後に傾くことを抑制することができ、ブラケット50を正規の姿勢に保持しておくことができる。
次に、締結ボルト61を締結ナット65に螺合させ、締結ナット65の前側面65Aを連結部22における一対の連結板40の後面40Aに当接させながら締結ボルト61を締め込んでいく。ここで、仮にブラケット50と締結ボルト61とが前後に傾いた不正な姿勢の状態のまま、締結ボルト61を締め込もうとすると、締結ボルト61の先端に組み付けられた締結ナット65が連結板40から後方に離れてしまい回転してしまう虞がある。
ところが、本実施形態によると、ブラケット50が正規の姿勢に保持されており、締結ナット65の前側面65Aが連結板40の後面40Aに接触しているから、締結ボルト61の回転に伴って締結ナット65が回転してしまうことを抑制することができる。また、本実施形態の締結ナット65は、六角ナットなどに比べて、連結板40の後面40Aに当接する前側面65Aの面積が大きくなっているから、締結ナット65の回り止めをより確実に行うことができる。
ところが、本実施形態によると、ブラケット50が正規の姿勢に保持されており、締結ナット65の前側面65Aが連結板40の後面40Aに接触しているから、締結ボルト61の回転に伴って締結ナット65が回転してしまうことを抑制することができる。また、本実施形態の締結ナット65は、六角ナットなどに比べて、連結板40の後面40Aに当接する前側面65Aの面積が大きくなっているから、締結ナット65の回り止めをより確実に行うことができる。
そして、このままさらに締結ナット65に対する締結ボルト61の締め込みが進むと、図9に示すように、締結ナット65が上方に引き寄せられ、一対の上側被押圧部28Uの上側平板部30とブラケット50の基部51とが締結ボルト61の頭部62と締結ナット65とにより上下から挟み込まれる。すると、ブラケット50の一対の押圧部52によって一対の上側被押圧部28Uにおける上側受部32が幅方向両側から押圧されて、押圧部52と上側受部32とが摺動しつつ、一対の上側受部32が内側に向けて互いに近づく方向に変位する。また、一対の下側被押圧部28Lにおける下側受部35も上側受部32によって外側から押圧されることで内側に向けて互いに近づく方向に変位する。
これにより、各ポスト嵌合部27の嵌合孔29が縮径して、バッテリポストPの外周面にポスト嵌合部27の接続筒部27Aが密着し、端子本体20がバッテリポストPに接続固定される。
これにより、各ポスト嵌合部27の嵌合孔29が縮径して、バッテリポストPの外周面にポスト嵌合部27の接続筒部27Aが密着し、端子本体20がバッテリポストPに接続固定される。
ここで、仮に、端子本体20の一対の被押圧部28に対してブラケット50を押圧する際に、被押圧部28に対するブラケット50の前後の傾きが大きくなると、ポスト嵌合部27の嵌合孔29を正規の状態に縮径することができなかったり、締結ナット65に対して締結ボルト61を締め付ける締付操作の力が高くなったりする嫌いがある。ところが、本実施形態によると、姿勢保持部55とガイド凹部36とが前後に当接することで、ブラケット50が正規の姿勢に保持されているから、締結ボルト61の締付操作の力を高くすることなく、嵌合孔29を正規の状態に縮径させることができる。これにより、ポスト嵌合部27がバッテリポストPに対してしっかりと固定され、バッテリ端子10とバッテリポストPとの接続信頼性を確保できる。
以上のように、本実施形態では、端子本体20に設けられた一対のガイド凹部36における前側内面(連結板40の後面40A)もしくは後側内面(上側受部32の前端面32B)にブラケット50に設けられた一対の姿勢保持部55を当接または面接触させることで、端子本体20の一対の被押圧部28に対してブラケット50が前後に傾くことを抑制することができる。つまり、端子本体20に対してブラケット50を組み付ける際のブラケット50の組み付け性を向上させることができる。また、ブラケット50を組み付ける際に、端子本体20に対するブラケット50の前後の傾きが抑制されて、ポスト嵌合部27の嵌合孔29を正規の状態に縮径させることができるから、バッテリ端子10とバッテリポストPとの接続信頼性を確保できる。
また、本実施形態によると、ブラケット50の幅方向両端部に一対の姿勢保持部55を設けてブラケット50が前後に傾くことを抑制しているから、例えば、ブラケットの一端部にのみ姿勢保持部が設けられている場合に比べて、ブラケット50の前後の傾きをさらに抑制することができる。
また、端子本体20にブラケット50を組み付ける際に、姿勢保持部55をガイド凹部36に嵌合させるだけで、連結板40もしくは上側受部32と姿勢保持部55とを容易に近接して配置することができるから、例えば、端子本体にブラケットを組み付けた後にブラケットが不正な姿勢となることを抑制する姿勢保持部をセットする場合に比べて、組み付け工数の増加や姿勢保持部のセットし忘れなどがなく、ブラケット50が前後方向に傾くことを確実に抑制することができる。
また、端子本体20にブラケット50を組み付ける際に、姿勢保持部55をガイド凹部36に嵌合させるだけで、連結板40もしくは上側受部32と姿勢保持部55とを容易に近接して配置することができるから、例えば、端子本体にブラケットを組み付けた後にブラケットが不正な姿勢となることを抑制する姿勢保持部をセットする場合に比べて、組み付け工数の増加や姿勢保持部のセットし忘れなどがなく、ブラケット50が前後方向に傾くことを確実に抑制することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、姿勢保持部55を断面正方形状の四角柱に構成した。しかしながら、これに限らず、姿勢保持部を断面幅広の矩形状の四角柱に構成してもよい。
(2)上記実施形態では、上側平板部30および下側平板部33との間に締結ナット65を配し、この締結ナット65に対してブラケット50に組み付けられた締結ボルト61を螺合させて締め込む構成とした。しかしながら、これに限らず、上側平板部および下側平板部との間に締結ボルトの頭部を配して、頭部から上方に向かって延びる軸部にブラケットと締結ナットとを上方から組み付ける構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、締結ナット65として四角ナットを用いた構成とした。しかしながら、これに限らず、連結板に接触可能な前側面を有している多角形ナットを用いる構成にしてもよい。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、姿勢保持部55を断面正方形状の四角柱に構成した。しかしながら、これに限らず、姿勢保持部を断面幅広の矩形状の四角柱に構成してもよい。
(2)上記実施形態では、上側平板部30および下側平板部33との間に締結ナット65を配し、この締結ナット65に対してブラケット50に組み付けられた締結ボルト61を螺合させて締め込む構成とした。しかしながら、これに限らず、上側平板部および下側平板部との間に締結ボルトの頭部を配して、頭部から上方に向かって延びる軸部にブラケットと締結ナットとを上方から組み付ける構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、締結ナット65として四角ナットを用いた構成とした。しかしながら、これに限らず、連結板に接触可能な前側面を有している多角形ナットを用いる構成にしてもよい。
10:バッテリ端子
20:端子本体
21:対向板
27:ポスト嵌合部
28:被押圧部
36:ガイド凹部
40:連結板
50:ブラケット(締付部材)
51A:ボルト挿通孔
55:姿勢保持部
60:倍力機構
61:締結ボルト(締結部材)
65:締結ナット(被締結部材)
P:バッテリポスト
S:隙間
20:端子本体
21:対向板
27:ポスト嵌合部
28:被押圧部
36:ガイド凹部
40:連結板
50:ブラケット(締付部材)
51A:ボルト挿通孔
55:姿勢保持部
60:倍力機構
61:締結ボルト(締結部材)
65:締結ナット(被締結部材)
P:バッテリポスト
S:隙間
Claims (6)
- バッテリのバッテリポストに接続固定されるバッテリ端子であって、
対向して配される前後に長く幅狭な一対の対向板と、前記一対の対向板の一方の端縁同士を前記一対の対向板が対向する直交方向に連結する平板状の連結板とを有する端子本体と、
前記一対の対向板において前記連結板側の端部が幅方向に分断して設けられ、前記バッテリポストが内部に嵌合されるポスト嵌合部と、
前記一対の対向板において前記ポスト嵌合部の前記連結板側の端部に隙間を隔てて幅方向に対向して設けられ、幅方向に変位可能な一対の被押圧部と、
前記一対の被押圧部に組み付けられ、倍力機構によって押圧されることで、一対の前記被押圧部を互いに近づく方向に押圧して前記バッテリポストに前記ポスト嵌合部を接続固定させる締付部材と、
前記締付部材において前記連結板の板面に近接して設けられ、前記連結板に当接もしくは面接触することで前記締付部材が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制する姿勢保持部とを備えるバッテリ端子。 - 前記締付部材は、前記端子本体に前記直交方向から組み付けられるようになっており、
前記姿勢保持部は、前記直交方向に延びて形成されている請求項1に記載のバッテリ端子。 - 前記姿勢保持部は、前記締付部材の幅方向両端部に一対設けられている請求項1または請求項2に記載のバッテリ端子。
- 前記端子本体は、前記連結板と前記被押圧部とを含んで形成され、前記締付部材を前記端子本体に組み付ける際に前記姿勢保持部と前記直交方向に嵌合し、前記姿勢保持部を前記連結板に近接した位置に案内するガイド凹部を有している請求項1から請求項3の何れか一項に記載のバッテリ端子。
- 前記倍力機構は、被締結部材と前記被締結部材に螺合させる締結部材とを有し、前記被締結部材と前記締結部材との何れか一方を前記締付部材に組み付けて、前記被締結部材に前記締結部材を螺合させて前記一対の被押圧部と前記締付部材とを挟持することで前記締付部材を押圧するようになっており、
前記被締結部材は、前記一対の対向板と前記連結板とに囲まれて配され、前記連結板の板面に当接することで回り止めされる請求項1から請求項4の何れか一項に記載のバッテリ端子。 - 前記締結部材は、前記締付部材を貫通したボルト挿通孔に挿通される締結ボルトであり、前記被締結部材は、前記締結ボルトを螺合させる締結ナットであって、
前記締結ナットは、前記連結板に当接可能な4つの側面を有する四角ナットである請求項5に記載のバッテリ端子。
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