JP6176494B2 - バッテリ端子 - Google Patents

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本明細書によって開示される技術は、バッテリ端子に関する。
例えば、車両などに搭載されるバッテリに設けられたバッテリポストに接続固定されるバッテリ端子として、特開2002−184389号公報(下記特許文献1)が知られている。このバッテリ端子は、バッテリポストを挟持可能なターミナル本体と、ターミナル本体の端部に隙間を隔てて設けられた左右一対の締付片を両側から押圧してターミナル本体をバッテリポストに密着させるブラケットと、ブラケットをターミナル本体に締め付けるためのボルトおよびナットとを備えて構成されている。
ブラケットは、平板状の中央片の両側縁に立ち上がり形成された一対の側片を有する形態とされており、各側片には上方に向かうほど互いに離れる方向に傾斜する一対のテーパ面が左右方向に対向して形成されている。
ブラケットをターミナル本体に締め付ける際には、ブラケットの一対のテーパ面間に一対の締付片を配し、ボルトにナットを締め付けることで、ブラケットの中央片と一対の締付片とを上下からボルトとナットで挟み付ける。中央片と一対の締付片とがボルトとナットによって上下から挟み付けられると、一対のテーパ面によって一対の締付片が両側から押圧され、ターミナル本体がバッテリポストに密着することで、バッテリポストに対してバッテリ端子が接続固定される。
特開2002−184389号公報
ところで、上記の構成によると、ボルトにナットを締め付ける際に、ナットの回転に伴って、バッテリポストを中心にターミナル端子が回転する方向への力が生じる。このため、バッテリポストにターミナル本体が密着するまでは、ターミナル本体がナットの締め付けにつられて回転してしまう虞があり、ターミナル本体が回転すると、ターミナル本体に接続される電線の引出方向にばらつきが生じてしまう。
本明細書では、バッテリ端子が回転することを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、バッテリ本体に設けられたバッテリポストに接続固定されるバッテリ端子であって、前記バッテリポストが内部に嵌合されるポスト嵌合部を有する端子本体と、前記ポスト嵌合部の端部に連設され、隙間を隔てて対向する一対の被押圧部と、前記一対の被押圧部に組み付けられ、締結部材を被締結部材に回転させて締め込むことで前記隙間を小さくする方向に前記一対の被押圧部を両側から押圧し、前記ポスト嵌合部を前記バッテリポストに対して密着させる締付部材と、前記締付部材において前記バッテリ本体の壁部に近接して配されるように前記端子本体よりも突出して設けられ、前記被締結部材に前記締結部材を締め込む際に、前記壁部に当接し、前記締付部材が回転することを防ぐ回転防止部とを備えるところに特徴を有する。
このような構成によると、締結部材を被締結部材に回転させて締め込む際に、回転防止部がバッテリ本体に当接することで、締付部材、ひいては締付部材が組み付けられた端子本体が締結部材の回転に伴って回転することを防ぐことができる。また、上記の構成によると、バッテリポストに嵌合される端子本体とは別体の締付部材に回転防止部が設けられているから、バッテリポストに接続される端子本体の意図しない変形による破損を防ぐことができる。
本明細書によって開示される技術の態様として、以下の構成が好ましい。
前記締付部材は、前記締結部材および前記被締結部材によって前記一対の被押圧部と共に挟持される基部と、前記基部の両側縁設けられ前記一対の被押圧部を両側から押圧する一対の押圧部とを有しており、前記基部には、前記端子本体に当接することで前記締付部材が前記バッテリ本体とは反対側に位置ずれすることを防ぐ位置ずれ防止部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、回転防止部がバッテリ本体に当接した際に、端子本体に対して締結部材がバッテリ本体とは反対側に位置ずれすることを防ぎ、締付部材および端子本体が回転することをより確実に防ぐことができる。
前記位置ずれ防止部は、前記基部における前記バッテリ本体側の一方の端部と、前記バッテリ本体とは反対側の他方の端部との複数箇所に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、基部における一方の端部と他方の端部との複数箇所に位置ずれ防止部が設けられているから、締付部材がバッテリ本体とは反対側に位置ずれすることを防ぐことを確実に防ぐことができる。
前記締付部材は、前記端子本体よりも剛性が高く設定されている構成としてもよい。
このような構成によると、バッテリ本体の壁部に当接する回転防止部および回転防止部が設けられたブラケット自体の強度が高くなり、ブラケットが破損することを防ぐことができる。
本明細書によって開示される技術によれば、バッテリ端子が回転することを抑制することができる。
実施形態1に係るバッテリ端子の斜視図 同正面図 同平面図 同側面図 バッテリ本体のバッテリポストにバッテリ端子を組み付けた状態を示す平面図 同側面断面図 図4のA−A線断面図 ブラケットによって一対の被押圧部が内側に押圧された状態であって、図4のA−A線の断面に相当する断面図 回転防止部がバッテリ本体に当接してバッテリ端子が回り止めされた状態を示す平面図 端子本体の斜視図 同平面図 ブラケットの斜視図 同正面図 同平面図 同側面図 実施形態2に係るブラケットの斜視図 同平面図 同側面図
<実施形態1>
実施形態1について図1から図15を参照しつつ説明する。
本実施形態は、図1および図6に示すように、車両に搭載されるバッテリのバッテリ本体Bから上方に向けて立ち上がる略円柱状のバッテリポストPに接続固定されるバッテリ端子10を例示している。
バッテリ端子10は、図1および図4に示すように、金属板材を二つに折り曲げて形成された端子本体20と、端子本体20に上方から組み付けられる金属製のブラケット(「締付部材」の一例)50と、端子本体20に対してブラケット50を押しつける締結ボルト(「締結部材」の一例)60および締結ナット(「被締結部材」の一例)65とを備えて構成されている。
端子本体20は、図1から図4に示すように、左右方向に幅狭で前後に長い形態とされており、上側に配された上側対向板21と、上側対向板21と上下に対向した形態で上側対向板21の下側に配された下側対向板22と、上側対向板21の前端縁と下側対向板22の前端縁とを上下に繋ぐ一対の繋ぎ板23とを有している。
一対の繋ぎ板23は、何れも略矩形平板状をなし、左右方向に横並びに配されている。一対の繋ぎ板23は、上側対向板21および下側対向板22よりも左右方向外側に突出した形態とされ、各繋ぎ板23の前後両面は平坦な形態とされている。
上側対向板21は、図1および図4に示すように、前後方向略中央部よりもやや後方寄りの位置においてクランク状に屈曲されており、上側対向板21においてクランク状に屈曲された部分よりも後側の部分は、前側の部分よりも一段下がった形態の上側端子接続部24とされている。下側対向板22は、クランク状に屈曲されることで、その後端部が僅かに一段下がった形態とされており、下側対向板22において一段下がった部分は、上側端子接続部24と共にスタッドボルトSBを保持する下側端子接続部25とされている。
上側端子接続部24には、上下に貫通する貫通孔24Aが設けられており、この貫通孔24AにスタッドボルトSBの軸部SB1を挿通させ、上側端子接続部24と下側端子接続部25とによりスタッドボルトSBの図示しない頭部を上下から挟み込むことでスタッドボルトSBが保持されている。なお、電線の端末に接続された図示しない電線側端子にスタッドボルトSBの軸部SB1を挿通し、図示しないナットを締め込むことにより、電線側端子が上側端子接続部24に電気的に接続されるようになっている。
上側端子接続部24の左右方向両側縁には、一対の固定片26が設けられている。これらの固定片26は、図4に示すように、下側端子接続部25の両側縁に設けられた一対の係止孔25Aにそれぞれ挿入されて下側端子接続部25と係止し、上側対向板21と下側対向板22との間隔が広がらないように開き止めしている。
上側対向板21においてクランク状に屈曲された部分よりも前側の部分は、図4に示すように、下側対向板22との間隔が、上側端子接続部24と下側端子接続部25との間隔よりも大きくなるように上側端子接続部24よりも上方に配されている。また、上側対向板21および下側対向板22においてクランク状に屈曲された部分よりも前方に位置する部分は、後部がバッテリポストPに接続固定されるポスト嵌合部27とされ、前部が隙間Sを隔てて左右方向に対向する左右一対の被押圧部28とされている。
上側対向板21および下側対向板22の何れのポスト嵌合部27も、図1に示すように、板厚方向に貫通する略円形の嵌合孔29を有しており、これらの嵌合孔29には、図6に示すように、バッテリポストPが下方から上下方向に連続して嵌合されるようになっている。各ポスト嵌合部27の前端部は、図5および図11に示すように、左右方向に2つに分断され、隙間Sを隔てて左右方向に対向した形態とされており、これに伴って嵌合孔29の前端部分も左右方向に分断された形態となっている。
各ポスト嵌合部27における嵌合孔29の周縁部には、図1および図10に示すように、バッテリポストPの外周面に沿って配される略環状の接続筒部27Aが上方に立ち上がり形成されており、この接続筒部27Aの内径寸法は、図5に示すように、バッテリポストPの外径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
左右一対の被押圧部28は、図10および図11に示すように、上下のポスト嵌合部27の前端部に左右方向に分断された形態でそれぞれ連設されている。上下にそれぞれ配された左右一対の被押圧部28は、何れもポスト嵌合部27の間から続く隙間Sを隔てて左右方向に対向する形態とされており、左右一対の被押圧部28は、隙間Sを狭くするように互いに近づく方向である左右方向内側に向かって弾性変位可能とされている。
上下にそれぞれ配された左右一対の被押圧部28のうち、上側に配された一対の上側被押圧部28Uは、上側ポスト嵌合部27Uの前端縁と一対の繋ぎ板23の上端縁とを前後に繋ぐ平板状の一対の上側平板部30を有している。
一対の上側平板部30において互いに近い側の端縁である内側縁30Aには、左右方向に円弧状に凹んだ上側逃がし凹部31がそれぞれ形成されており、これらの上側逃がし凹部31は、左右方向に互いに向かい合って配されている。左右方向に互いに向かい合う上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1には、図7および図8に示すように、締結ボルト60がクリアランスを有した状態で挿通可能とされている。
一対の上側平板部30における互いに遠い側の端縁である外側縁30Bには、図10に示すように、一対の上側受部32が設けられている。一対の上側受部32は、図7および図8に示すように、上側平板部30から互いに離れる方向に略半円筒状に張り出しつつ下方に向けて延出され、その下端部から真っ直ぐ下方に延出された形態をなしている。
上下にそれぞれ配された左右一対の被押圧部28のうち、下側に配された一対の下側被押圧部28Lは、図4および図10に示すように、下側ポスト嵌合部27Lの前端縁と一対の繋ぎ板23の下端縁とを前後に繋ぐ平板状の一対の下側平板部33を有している。一対の下側平板部33における内側縁33Aには、図10および図11に示すように、左右方向に略矩形状に凹んだ下側逃がし凹部34がそれぞれ形成されており、これらの下側逃がし凹部34は、左右方向に互いに向かい合って配されている。左右方向に互いに向かい合う下側逃がし凹部34によって囲まれた下側領域A2には、図7および図8に示すように、上側逃がし凹部31と同様に、締結ボルト60がクリアランスを有した状態で挿通可能とされている。
一対の下側平板部33における外側縁33Bには、図7に示すように、一対の下側受部35が設けられている。各下側受部35は、下側平板部33から上方に立ち上がった形態をなしており、下側受部35は、上側受部32の下端部における幅方向の内側面と面接触するように上側受部32の内側に配されている。したがって、一対の上側被押圧部28Uが内側に向けて互いに近づく方向に変位すると、図8に示すように、一対の下側被押圧部28Lにおける下側受部35が上側受部32によって外側から内側に向けて押圧され、一対の下側被押圧部28Lも一対の上側被押圧部28Uと共に内側に向けて互いに近づく方向に変位するようになっている。
一方、ブラケット50は、図1から図6に示すように、一対の上側被押圧部28Uに対して上方から組み付けられ、締結ボルト60と締結ナット65とによって、一対の上側被押圧部28Uと共に上下から挟み込まれることで、一対の上側被押圧部28Uを内側に向けて互いに近づく方向に押圧するものである。
ブラケット50は、図2、図7および図8に示すように、端子本体20を構成する金属板材の板厚寸法の約4倍の板厚寸法の金属板材をプレス加工などすることにより形成されており、図12から図15に示すように、左右方向に横長な略矩形板状の基部51と、基部51における後側の左右方向両側縁に設けられた左右一対の押圧部52と、基部51における前側の左右方向両側縁に設けられた左右一対の嵌合片(「位置ずれ防止部」の一例)53とを備えて構成されている。
基部51には、図7および図8に示すように、板厚方向に貫通するボルト挿通孔51Aが設けられており、このボルト挿通孔51Aが上側領域A1および下側領域A2と上下方向に並ぶように一対の上側被押圧部28Uの上方に配されている。
一対の押圧部52は、図7、図8および図13に示すように、基部51から下方に向かうほど互いに離れる斜め下方向に向けて延出して形成されており、各押圧部52は左右一対の上側被押圧部28Uにおける上側受部32の略半円筒状の部分に斜め上から接触した状態となっている。つまり、一対の押圧部52は、幅方向両側の斜め上方から左右一対の上側受部32の上端を包囲するように、一対の上側受部32上に配置されている。
各嵌合片53は、図12から図15に示すように、前後および幅方向両側に平坦な側面を有する前後に長い矩形状の四角柱であって、基部51から真っ直ぐ下方に延出された形態をなしており、図3から図4に示すように、上側被押圧部28Uに対してブラケット50を上方から組み付ける際に、端子本体20に設けられた一対のガイド凹部36内に上方から嵌合されるようになっている。
一対のガイド凹部36は、図3から図6に示すように、一対の上側被押圧部28Uにおける上側平板部30および上側受部32と、一対の繋ぎ板23とによって形成されており、上側受部32の前端面32Aと、上側平板部30の外側縁30Bと、繋ぎ板23の後面23Aとによって囲まれた空間に嵌合片53が収容されるようになっている。上側受部32の前端面32Aと繋ぎ板23の後面23Aとの間の距離は、嵌合片53の前後方向の長さ寸法よりも僅かに大きく設定されており、嵌合片53がガイド凹部36内に嵌合されると、ガイド凹部36の前側内面を構成する一対の繋ぎ板23における後面23Aに近接して配されると共に、ガイド凹部36の後側内面を構成する上側受部32の前端面32Aに近接して配されるようになっている。つまり、嵌合片53が繋ぎ板23や上側受部32に当接もしくは面接触することで、ブラケット50が前後方向に傾いた不正な姿勢になることを抑制できるようになっている。
締結ボルト60および締結ナット65は、図7および図8に示すように、ブラケット50の基部51と一対の上側被押圧部28Uとを上下両側から挟み込むことで、一対の上側被押圧部28Uにおける上側受部32に対してブラケット50の基部51を押しつけるものである。
締結ボルト60は、頭部62と、頭部62から延びる軸部63とを有する一般的な形状とされており、軸部63が基部51のボルト挿通孔51Aと上側逃がし凹部31によって囲まれた上側領域A1とに上方から挿通され、頭部62がブラケット50の基部51上に配されることで、ブラケット50に組み付けられている。
締結ナット65は、締結孔66を有する扁平なブロック状をなす四角ナットであって、図4、図7および図8に示すように、一対の繋ぎ板23と一対の上側平板部30および一対の下側平板部33とによって、前および上下の3方向から囲まれ、かつ、締結孔66が上側領域A1および下側領域A2と上下に並ぶように配置されている。
また、締結ナット65は、締結孔66が上側領域A1および下側領域A2と上下に並ぶように配置されると、図4に示すように、締結ナット65の前側面65Aと一対の繋ぎ板23の後面23Aとが面接触し、ブラケット50に組み付けられた締結ボルト60における軸部63の先端が締結ナット65に対して僅かに螺合されるようになっている。
締結ボルト60および締結ナット65によって、基部51と一対の上側被押圧部28Uとを上下両側から挟み込んで上側受部32に対してブラケット50の基部51を上方から押しつける際には、ブラケット50に組み付けられた締結ボルト60を回転させ、軸部63を締結孔66に挿入しつつ締結ナット65に締め込む。
締結ボルト60の締め込みが進むと、ブラケット50の基部51と一対の上側被押圧部28Uとが上下両側から締結ボルト60および締結ナット65によって挟み込まれ、一対の上側受部32が一対の押圧部52によって幅方向両側から押圧される。すると、図8に示すように、上側受部32と押圧部52とが摺動することで一対の上側被押圧部28Uと一対の下側被押圧部28Lとが内側に向けて互いに近づく方向に変位し、これに伴って、ポスト嵌合部27の前端部も内側に向けて互いに近づく方向に変位すると共に、ポスト嵌合部27の嵌合孔29が縮径する。これにより、各ポスト嵌合部27の接続筒部27AがバッテリポストPの外周面に密着し、端子本体20がバッテリポストPに接続固定されるようになっている。
さて、ブラケット50における基部51の前端縁には、図1、図3から図6に示すように、前方に突出する回転防止部55が設けられ、基部51の後端縁には、後方に突出する位置ずれ防止部56が設けられている。
回転防止部55は、図12、図14および図15に示すように、基部51の前端縁から基部51の板厚と同じ板厚寸法で僅かに突出した後、やや幅狭な形態で前方に突出しつつ下方に屈曲された形態とされており、回転防止部55の前端面は、左右方向に幅広で平坦な当接面55Aとされている。
また、回転防止部55は、図4に示すように、端子本体20の繋ぎ板23よりもブラケット50の板厚寸法分程度前方に突出しており、バッテリ端子10において最も前方に突出した形態とされている。また、回転防止部55の基部51からの突出寸法は、図5および図6に示すように、バッテリ端子10がバッテリポストPに組み付けられた時におけるバッテリ本体Bの壁部B1と基部51との間の前後方向の距離とほぼ同じ寸法に設定されており、バッテリ端子10がバッテリポストPに組み付けられた際には、回転防止部55の当接面55Aが、バッテリ本体Bの壁部B1と前後方向に近接かつ対向して配されるようになっている。
位置ずれ防止部56は、図14および図15に示すように、基部51を挟んで回転防止部55の後方に配置されており、基部51の板厚と同じ板厚寸法のまま後方に突出しつつ下方に屈曲された形態とされている。位置ずれ防止部56の真後ろには、図3および図4に示すように、僅かなクリアランスを有した状態で上側のポスト嵌合部27における接続筒部27Aが配されており、ブラケット50が僅かに後方に変位すると位置ずれ防止部56と接続筒部27Aの先端部とが前後に当接するようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、バッテリ端子10をバッテリポストPに接続固定する手順を説明すると共に、その作用および効果について説明する。
まず、図6に示すように、端子本体20の上側対向板21および下側対向板22における各ポスト嵌合部27の嵌合孔29に、バッテリポストPを連続して嵌合させる。ここで、締結ナット65に対して締結ボルト60の軸部63を僅かに螺合させた状態では、図7に示すように、ブラケット50の一対の押圧部52が一対の上側被押圧部28Uを押圧することなく、一対の上側被押圧部28Uの上側受部32に対して上方から接触しただけの状態となっている。
次に、締結ボルト60を回転させ、締結ナット65の前側面65Aを一対の繋ぎ板23の後面23Aに当接させながら締結ボルト60を締め込んでいく。ここで、ブラケット50は、嵌合片53がガイド凹部36の繋ぎ板23や上側受部32に前後から当接することで正規の姿勢に保持される。これにより、締結ボルト60の軸部63が傾かないように支持され、締結ナット65の前側面65Aが繋ぎ板23の後面23Aに接触した状態となることで、締結ナット65が一対の繋ぎ板23から離れて回転してしまうことが防がれる。
そして、締結ナット65に対する締結ボルト60の締め込みが進むと、図8に示すように、締結ナット65が上方に引き寄せられ、一対の上側被押圧部28Uの上側平板部30とブラケット50の基部51とが締結ボルト60の頭部62と締結ナット65とにより上下から挟み込まれる。すると、一対の押圧部52によって一対の上側被押圧部28Uにおける上側受部32が幅方向両側から押圧され、押圧部52と上側受部32とが摺動しつつ、一対の上側受部32が内側に向けて互いに近づく方向に変位する。
また、一対の下側被押圧部28Lにおける下側受部35も上側受部32によって外側から押圧されることで内側に向けて互いに近づく方向に変位する。これにより、各ポスト嵌合部27の嵌合孔29が縮径してバッテリポストPの外周面にポスト嵌合部27の接続筒部27Aが密着し、端子本体20がバッテリポストPに接続固定される。
ところで、この締結ボルト60の締付過程では、締結ボルト60の回転に伴ってバッテリポストPを中心にブラケット50およびブラケット50が組み付けられた端子本体20が回転する方向に力が生じる。このため、ポスト嵌合部27の接続筒部27AがバッテリポストPに対して密着するまでは、ブラケット50および端子本体20が締結ボルト60の締め付けにつられて回転してしまい、端子本体20の上側端子接続部24に接続された電線側端子、さらには電線側端子に接続された電線の引出方向にばらつきが生じてしまうことが懸念される。
ところが、本実施形態によると、ブラケット50における基部51の前端縁には、図5および図6に示すように、バッテリ本体Bの壁部B1と前後方向に近接かつ対向して配される当接面55Aを有する回転防止部55が形成されているから、締結ボルト60の締め付けにつられてブラケット50がバッテリポストPを中心に周方向に回転しようとすると、図9に示すように、ブラケット50が周方向に僅かに変位したところで、回転防止部55の当接面55Aがバッテリ本体Bの壁部B1に当接し、ブラケット50および端子本体20の回転が防がれる。これにより、上側端子接続部24に接続された電線側端子、ひいては電線側端子に接続される電線の引出方向にばらつきが生じることを防ぐことができる。
また、締結ボルト60の回転に伴って、ブラケット50が回転する方向に大きな力が生じると、バッテリ本体Bの壁部B1に対して回転防止部55の当接面55Aが押しつけられる力が大きくなることで、ブラケット50が後方に位置ずれし、結果的にブラケット50および端子本体20が回転してしまうことが懸念される。
このような場合においても、本実施形態によると、ブラケット50が僅かに後方に変位したところで、図9に示すように、基部51から後方に突出した位置ずれ防止部56が上側のポスト嵌合部27における接続筒部27Aの前端部に前方から当接すると共に、ブラケット50の嵌合片53における後側面が端子本体20のガイド凹部36における後側内面(上側受部32の前端面32A)とに当接することで、ブラケット50が後止めされ、端子本体20に対してブラケット50が後方に大きく位置ずれすることを防ぐことができる。
つまり、複数箇所においてブラケット50が後方に位置ずれすることを防ぐことができるから、ブラケット50および端子本体20が回転することをより確実に防ぐことができると共に、締結ナット65が一対の繋ぎ板23から後方に離れて回転してしまうことが防がれる。
また、本実施形態によると、バッテリ本体Bと当接する回転防止部55は、図6から図8に示すように、端子本体20に比べて板厚で、かつバッテリポストPに嵌合される端子本体20とは別体のブラケット50に設けられているから、ブラケット50が破損することを防ぎつつ、バッテリポストPに接続される端子本体20の意図しない変形を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態によると、ブラケット50の基部51における前端縁には、バッテリ本体Bの壁部B1と前後方向に近接かつ対向して配される回転防止部55が設けられているから、締結ボルト60の回転につられてブラケット50がバッテリポストPを中心に周方向に僅かに変位したところで、回転防止部55の当接面55Aがバッテリ本体Bの壁部B1に当接し、ブラケット50および端子本体20の回転を防ぐことができる。これにより、バッテリ端子10に接続される電線側端子、ひいては電線側端子に接続される電線の引出方向にばらつきが生じることを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、回転防止部55とは反対側の位置である基部51の後端縁に、ポスト嵌合部27の接続筒部27Aに近接して配される位置ずれ防止部56が設けられているから、締結ボルト60の回転に伴ってブラケット50が回転する方向に大きな力が生じ、バッテリ本体Bの壁部B1に対して回転防止部55の当接面55Aが強く押しつけられるような場合においても、位置ずれ防止部56が接続筒部27Aに前方から当接すると共に、嵌合片53がガイド凹部36の後側内面(上側受部32の前端面32A)に当接することでブラケット50が後止めされる。これにより、端子本体20に対してブラケット50が後方に大きく位置ずれすることを防ぐことができ、ブラケット50および端子本体20が回転することをより確実に防ぐことができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について、図16から図18を参照して説明する。
実施形態2のブラケット150は、実施形態1におけるブラケット50における回転防止部55の形状を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態2のブラケット150における回転防止部155は、図16から図18に示すように、基部51の前端縁から前方に向けて前方に突出しただけの形態とされており、実施形態1の回転防止部55ように下方に屈曲された形態とは異なっている。また、本実施形態における回転防止部155は、前方に向かうほど左右方向の幅寸法がやや狭くなるものの、回転防止部155の当接面155Aは、実施形態1に比べて、幅広で、かつ面積が大きくなっている。
すなわち、本実施形態の回転防止部155の当接面155Aは、幅広で面積が大きくなっているから、ブラケット50、ひいては端子本体20の回り止めをより確実に行うことができるようになっている。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、基部51の後端縁に位置ずれ防止部56を形成し、ポスト嵌合部27の接続筒部27Aと前後方向に当接する構成とした。しかしながら、これに限らず、一対の押圧部の後面に位置ずれ防止部を形成し、位置ずれ防止部とポスト嵌合部とを前後に当接させる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、上側平板部30および下側平板部33との間に締結ナット65を配し、この締結ナット65に対して締結ボルト60を回転させて締め込む構成とした。しかしながら、これに限らず、上側平板部および下側平板部との間に締結ボルトの頭部を配して、頭部から上方に向かって延びる軸部に締結ナットを上方から締め込む構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、上記実施形態では、嵌合片53を前後に長い矩形状の四角柱に構成した。しかしながら、これに限らず、姿勢保持部を断面正方形状の四角柱に構成してもよい。
10:バッテリ端子
20:端子本体
27:ポスト嵌合部
28:被押圧部
50:ブラケット(締付部材)
51:基部
52:押圧部
53:嵌合片(位置ずれ防止部)
55:回転防止部
56:位置ずれ防止部
60:締結ボルト(締結部材)
65:締結ナット(被締結部材)
B:バッテリ本体
B1:壁部
P:バッテリポスト
S:隙間

Claims (4)

  1. バッテリ本体に設けられたバッテリポストに接続固定されるバッテリ端子であって、
    前記バッテリポストが内部に嵌合されるポスト嵌合部を有する端子本体と、
    前記ポスト嵌合部の端部に連設され、隙間を隔てて対向する一対の被押圧部と、
    前記一対の被押圧部に組み付けられ、締結部材を被締結部材に回転させて締め込むことで前記隙間を小さくする方向に前記一対の被押圧部を両側から押圧し、前記ポスト嵌合部を前記バッテリポストに対して密着させる締付部材と、
    前記締付部材において前記バッテリ本体の壁部に近接して配されるように前記端子本体よりも突出して設けられ、前記被締結部材に前記締結部材を締め込む際に、前記壁部に当接し、前記締付部材が回転することを防ぐ回転防止部とを備えるバッテリ端子。
  2. 前記締付部材は、前記締結部材および前記被締結部材によって前記一対の被押圧部と共に挟持される基部と、前記基部の両側縁設けられ前記一対の被押圧部を両側から押圧する一対の押圧部とを有しており、
    前記基部には、前記端子本体に当接することで前記締付部材が前記バッテリ本体とは反対側に位置ずれすることを防ぐ位置ずれ防止部が設けられている請求項1に記載のバッテリ端子。
  3. 前記位置ずれ防止部は、前記基部における前記バッテリ本体側の一方の端部と、前記バッテリ本体とは反対側の他方の端部との複数箇所に設けられている請求項2に記載のバッテリ端子。
  4. 前記締付部材は、前記端子本体よりも剛性が高く設定されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載のバッテリ端子。
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