JP2015229885A - 上部パネル落下防止治具およびこれを用いた壁の施工方法 - Google Patents

上部パネル落下防止治具およびこれを用いた壁の施工方法 Download PDF

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【課題】 吊り下げられて待機している上段の壁パネルが落下するのを確実にかつ作業性良く防止することができる上部パネル落下防止治具を提供する。【解決手段】 上部パネル落下防止治具1は、垂直棒状部2と、下部パネル被せ部3と、上部パネル受け部4とを備える。垂直棒状部2は、取付け作業中の壁パネルである下部パネル10Aとその1つ上の壁パネルである上部パネル10Bとの間に垂直に立つ姿勢で配置される。下部パネル被せ部3は、垂直棒状部2の下端に設けられ、下部パネル10Aの上端に被せた状態において同パネルに対して厚さ方向にずれるのを規制する形状である。上部パネル受け部4は、垂直棒状部2の上端に設けられ、上部パネル10Bの下端を受ける状態において同パネルが厚さ方向にずれるのを規制する形状である。【選択図】 図6

Description

この発明は、物流施設等の鉄骨系建物等における壁パネルの施工時に、吊り下げられた状態で待機している上部の壁パネルが落下することを防止する上部パネル落下防止治具、およびこれを用いた壁の施工方法に関する。
物流施設、コンビニエンスストア等の建物の外壁を、横長の壁パネルを上下に複数段並べて構築することがある。このような外壁につき、従来の一般的な施工方法では、クレーン等により壁パネルを1枚ずつ吊り下げて建物躯体の取付け箇所まで運んで取り付けていた。
特許第4709321号 特許第5059567号 特開2004−346601号公報 特開平01−182466号公報 実開平01−085379号公報
上記のように壁パネルを1枚ずつ吊り下げて運ぶ施工方法は、1枚の壁パネルの取付けが完了してから、離れた置き場に置かれている次の壁パネルをクレーンにより建物躯体の取付け箇所まで運んで来るまでに時間がかかり、作業能率を向上させる上での障害となっていた。特に、建物躯体の屋外側に足場が組まれていてクレーン操作が難しい場合は、さらに時間がかかり、より一層の作業能率の低下を招くこととなる。
そこで、複数の壁パネル、例えば1階分の枚数の壁パネルを多段に吊り下げて建物躯体の取付け箇所まで運び、その吊り下げられた複数の壁パネルを下から順に建物躯体に取り付ける施工方法を検討した。しかし、この方法で施工するには、安全確保のために、吊り下げられた状態で待機している上部の壁パネルが落下することを確実に防止することが求められる。
この発明の目的は、吊り下げられて待機している上部の壁パネルが落下するのを確実にかつ作業性良く防止することができる上部パネル落下防止治具を提供することである。
この発明の他の目的は、吊り下げられて待機している上部の壁パネルが落下することなく、安全にかつ作業性良く壁パネルの取付け作業を行える壁の施工方法を提供することである。
この発明の上部パネル落下防止治具は、互いに上下に間隔を開けて吊り下げられた複数の壁パネルを下段のものから順に建物躯体に取り付ける施工現場において、取付け作業中の壁パネルよりも上段の壁パネルが落下するのを防止する上部パネル落下防止治具であって、取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に垂直に立つ姿勢で配置される垂直棒状部と、この垂直棒状部の下端に設けられ、前記下部パネルの上端に被せた状態において同パネルに対して厚さ方向にずれるのを規制する形状とされた下部パネル被せ部と、前記垂直棒状部の上端に設けられ、前記上部パネルの下端を受ける状態において同パネルが厚さ方向にずれるのを規制する形状とされた上部パネル受け部とを備えることを特徴とする。
この上部パネル落下防止治具は次のように用いる。すなわち、多段に吊り下げた複数枚の壁パネルのうち、取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に、上部パネル落下防止治具を配置する。このとき、垂直棒状部が垂直に立つ姿勢となり、下部パネル被せ部が下部パネルの上端に被さり、上部パネル受け部で上部パネルの下端を受けるようにする。これにより、垂直棒状部が上部パネルの荷重を受けることで、上部パネルが不測に落下することを防止できる。下部パネル被せ部が下部パネルの上端に被さっているため、下部パネルに対して上部パネル落下防止治具が壁厚さ方向にずれるのが規制される。また、上部パネル受け部で上部パネルの下端を受けているため、上部パネル落下防止治具に対して上部パネルが壁厚さ方向にずれるのが規制される。これらのことから、下部パネルの取付け作業を安全に行える。
この上部パネル落下防止治具は、下部パネル被せ部を下部パネルの上端に被せ、上部パネル受け部で上部パネルの下端を受けるように配置するだけであるため、配置および撤去が容易であり、作業性が良い。
この発明の上部パネル落下防止治具において、前記下部パネル被せ部における前記下部パネルの小口部が接する箇所に緩衝材を設け、かつ前記上部パネル受け部における前記上部パネルの小口部が接する箇所に緩衝材を設けると良い。
この場合、上部パネル落下防止治具の下部パネル被せ部および上部パネル受け部とそれぞれ接する下部パネルおよび上部パネルの各小口部を保護することができる。
この発明の上部パネル落下防止治具において、前記下部パネル被せ部は下方が開放した溝形であり、前記上部パネル受け部は上方が開放した溝形であっても良い。
このような溝形とすると、下部パネルに対する下部パネル被せ部の壁厚さ方向のずれ、および上部パネル受け部に対する上部パネルの壁厚さ方向のずれを確実に防止することができる。
この発明の上部パネル落下防止治具において、前記垂直棒状部、下部パネル被せ部、および上部パネル受け部を、樹脂材により一体成形しても良い。この場合、この治具の製造が簡単である。
この発明の壁の施工方法は、複数の壁パネルを互いに上下に間隔を開けて多段に吊り下げられた状態で建物躯体の取付け箇所まで移動させ、これら多段に吊り下げられた複数の壁パネルを下段のものから順に建物躯体に対して位置決めし、かつ建物躯体に取り付ける方法であって、取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に、前記上部パネル落下防止治具を前記垂直棒状部が垂直に立つ姿勢で配置し、前記垂直棒状部により前記上部パネルの荷重を受け、かつ前記下部パネル被せ部により前記下部パネルに対して厚さ方向にずれるのを防止し、かつ前記上部パネル受け部により前記上部パネルが厚さ方向にずれるのを防止することを特徴とする。
この壁の施工方法によると、下部パネルに対して壁厚さ方向にずれないように配置した上部パネル落下防止治具により、上部パネルが壁厚さ方向にずれることなく上部パネルの荷重を受けるため、上部パネルが落下することが確実に防止され、下部パネルの取付け作業を安全に行うことができる。また、上部パネル落下防止治具は、下部パネル被せ部を下部パネルの上端に被せ、上部パネル受け部で上部パネルの下端を受けるように配置するだけであるため、配置および撤去が容易であり、作業性が良い。
この発明の上部パネル落下防止治具は、互いに上下に間隔を開けて吊り下げられた複数の壁パネルを下段のものから順に建物躯体に取り付ける施工現場において、取付け作業中の壁パネルよりも上段の壁パネルが落下するのを防止する上部パネル落下防止治具であって、取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に垂直に立つ姿勢で配置される垂直棒状部と、この垂直棒状部の下端に設けられ、前記下部パネルの上端に被せた状態において同パネルに対して厚さ方向にずれるのを規制する形状とされた下部パネル被せ部と、前記垂直棒状部の上端に設けられ、前記上部パネルの下端を受ける状態において同パネルが厚さ方向にずれるのを規制する形状とされた上部パネル受け部とを備えるため、吊り下げられて待機している上部の壁パネルが落下するのを確実にかつ作業性良く防止することができる。
この発明の壁の施工方法は、複数の壁パネルを互いに上下に間隔を開けて多段に吊り下げられた状態で建物躯体の取付け箇所まで移動させ、これら多段に吊り下げられた複数の壁パネルを下段のものから順に建物躯体に対して位置決めし、かつ建物躯体に取り付ける壁の施工方法であって、取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の上部パネル落下防止治具を、前記垂直棒状部が垂直に立つ姿勢で配置し、前記垂直棒状部により前記上部パネルの荷重を受け、かつ前記下部パネル被せ部により前記下部パネルに対して厚さ方向にずれるのを防止し、かつ前記上部パネル受け部により前記上部パネルが厚さ方向にずれるのを防止するため、吊り下げられて待機している上部の壁パネルが落下することなく、安全にかつ作業性良く壁パネルの取付け作業を行える。
(A)はこの発明の一実施形態にかかる上部パネル落下防止治具の正面図、(B)はその側面図である。 上下の壁パネルの結合部の(A)結合前の状態を示す断面図、(B)結合後の状態を示す断面図である。 複数の壁パネルを多段に吊り下げた状態を示す図である。 図1の上部パネル落下防止治具を用いた壁の施工方法の説明図その1である。 図1の上部パネル落下防止治具を用いた壁の施工方法の説明図その2である。 (A)は図1の上部パネル落下防止治具の使用状態を示す正面図、(B)はその側面図である。 この発明の異なる実施形態にかかる上部パネル落下防止治具の側面図である。
この発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はこの発明の一実施形態にかかる上部パネル落下防止治具の正面図と側面図である。この上部パネル落下防止治具1は、角型鋼管等からなる垂直棒状部2と、この垂直棒状部の一端に溶接等により固定された金属製の下部パネル被せ部3と、垂直棒状部の一端に設けられた金属製の上部パネル受け部4とを有する。下部パネル被せ部3および上部パネル受け部4は、底部3a,4aと一対の側部3b,3c,4b,4cとからなる溝形であって、例えば軽量溝形鋼の切断品、または鋼板を溝形に折り曲げたものであり、開放側が垂直棒状部2の長さ方向の外側を向くように溶接等により垂直棒状部2にそれぞれ固定されている。下部パネル被せ部3および上部パネル受け部4の幅は、垂直棒状部2の幅よりも広い。下部パネル被せ部3の片方の側面部3bにはねじ孔5が設けられている。図の例では、ねじ孔5の数が2つであるが、数は特に限定しない。
下部パネル被せ部3における底部3a、およびねじ孔5が設けられていない側部3cの内面には、発泡ウレタン等の発泡樹脂からなる緩衝材6,7が貼り付けられている。また、上部パネル受け部4における底部3aにも、発泡ウレタン等の発泡樹脂からなる緩衝材8が貼り付けられている。上部パネル受け部4の緩衝材8は、下部パネル被せ部3の緩衝材6,7よりも肉厚が厚いブロック形状である。
この上部パネル落下防止治具1の使用対象となる壁パネル10は、図3に示すような横長の形状であり、3〜5枚で建物の1階分となる。壁パネル10の断面は、例えば図2に示すように、共に金属板からなる外皮材11および内皮材12で断熱材13を挟み込んだ構成である。外皮材11および内皮材12は、メッキ鋼板、アルミニウム板等である。断熱材13は、ロックウール、発泡スチロール、ウレタン等である。
壁パネル10の上端部は、外皮材11および内皮材12を折り曲げ加工することで、屋外側および屋内側の面が他よりも壁パネル10の厚み方向内側にそれぞれ距離a,bだけ後退した形状としてある。屋外側の上端後退部14の上下寸法cの方が、屋内側の上端後退部15の上下寸法dよりも長い。外皮材11および内皮材12の上端側の先端は、内側に屈曲したリップ部11a,12aになっている。
また、壁パネル10の下端部は、外皮材11および内皮材12の下端部を上方に折り返した下端折返し部16,17とした形状とすることで、厚み方向中央部が下端側に開口する凹み部18になっている。外皮材11の下端折返し部16の方が、内皮材12の下端折返し部17よりも下方に長く延びている。外皮材11および内皮材12の下端側の先端は、内側に屈曲したリップ部11b,12bになっている。前記凹み部18には、リップ部11b,12bと同じ厚み方向位置にパッキン20が設けられ、リップ部11b,12b間と同じ厚み方向位置にセラミックファイバー等からなる栓材21が設けられている。
建物躯体に建て込んだ状態では、図2(B)のように、ドリル付きタッピングビス等のビス22により建物躯体23に仮固定された下側の壁パネル10の上端後退部14,15に、上側の壁パネル10の下端折返し部16,17を嵌り込む。これにより、上下の壁パネル10,10が互いに厚み方向に動かないように固定される。前記パッキン20および栓材21は、上側の壁パネル10の重量で押し潰された状態となる。上記ビス22による仮固定は壁パネル10の上端部に対して行い、上側に別の壁パネル10を建て込むと、この上側の壁パネル10に隠れて外部からビス22が見えなくなる。
この上部パネル落下防止治具1を用いて行う壁の施工方法を説明する。
図3のように、1階分の所定枚数(例えば4枚)の壁パネル10をクレーンにより多段に吊り下げて、建設現場の資材置き場から建物躯体の取付け箇所まで移動させる。壁パネル10の吊り下げには、吊り材組25を用いる。吊り材組25は、H形鋼等の鉄骨材26aに適当間隔で複数の引っ掛け具26bを設けた水平棒状治具(「吊り上げ用天秤」とも称される)26と、この水平棒状治具26から垂れ下がる複数本(例えば2本)の吊り材27とで構成される。吊り材27は、例えばナイロンスリングからなる。吊り材組25の左右バランスがとれるように、水平棒状治具26の適正な位置の引っ掛け具26bに各吊り材27の上端が引っ掛けられる。さらに、水平棒状治具26に玉掛けワイヤー29を取り付け、その玉掛けワイヤー29をクレーンのワイヤーフック(図示せず)に掛ける。そして、各吊り材27の決められた高さ位置に、所定枚数の壁パネル10の各上部に取り付けた連結具30をそれぞれ連結し、吊り材組25をクレーンで引き上げることで、所定枚数の壁パネル10を互いに上下間隔eを開けて多段に吊り下げる。このように、複数の吊り材27を有する吊り材組25を用いると、各壁パネル10を適正な姿勢に保ったまま吊り下げることができる。
このように多段に吊り下げた壁パネル10を、図4(A)のように建物躯体23の近傍まで移動させたなら、最下段の壁パネル10を建物躯体23の最下段の取付け箇所に位置合わせして、ビス22(図2(B))で建物躯体23に仮固定する。壁パネル10の位置合わせは、例えば建物躯体23内の作業者が吊り材27を引き寄せて行う。
図5のように、水平棒状部材26に取り付けた補助ロープ31を壁パネル10の建物躯体を向く側に垂らし、この補助ロープ31を吊り材27に接続しておけば、この補助ロープ31を引っ張ることで容易に壁パネル10の位置合わせをすることができる。また、壁パネル10の移動時や下降時に補助ロープ31を使って壁パネル10の揺れを防止することもできる。
次に、図4(B)のように、最下段の取付け作業中の壁パネル10である下部パネル10Aと、その1つ上の壁パネル10である上部パネル10Bとの間に上部パネル落下防止治具1を配置し、上部パネル落下防止治具1により上部パネル10Bを支える状態で下部パネル10Aを建物躯体15に取り付ける。
上部パネル落下防止治具1の配置は、図6のように、垂直棒状部2が垂直に立つ姿勢で、下部パネル被せ部3を下部パネル10Aの上端部に被せ、下部パネル被せ部3のねじ孔5に螺着したねじ30の先端を下部パネル10Aの室内側の側面に軽く当てることで、下部パネル被せ部3が下部パネル10Aから外れないようにしておく。その状態で、上部パネル10Bを下ろして、上部パネル受け部4で上部パネル10の下端を受ける。下部パネル被せ部3における下部パネル10Aの小口部が接する箇所に緩衝材6を設けられ、かつ上部パネル受け部4における上部パネル10Bの小口部が接する箇所に緩衝材8が設けられているので、下部パネル10Aおよび上部パネル10Bの各小口部を保護することができる。また、下部パネル被せ部3の緩衝材7は、下部パネル10Bが下部パネル被せ部3に直接に当ることを防いで、下部パネル10Aの側面を保護している。
このように、上部パネル落下防止治具1を配置すると、垂直棒状部2が上部パネル10Bの荷重を受けることで、上部パネル10Bが不測に落下することを防止できる。下部パネル被せ部3が下部パネル10Aの上端に被さっているため、下部パネル10Aに対して上部パネル落下防止治具1が壁厚さ方向にずれるのが規制される。また、上部パネル受け部4で上部パネル10Bの下端を受けているため、上部パネル落下防止治具1に対して上部パネル10Bが壁厚さ方向にずれるのが規制される。これらのことから、下部パネル10Aの取付け作業を安全に行える。
最下段の壁パネル10の取付けが完了したら、上部パネル落下防止治具1を外して、吊り材組25を壁パネル間の上下間隔e分だけ下降させる。これにより、図4(C)のように、下から2段目の壁パネル10を下から2段目の取付け箇所に供給される。下から2段目の壁パネル10を建物躯体23に取り付ける際には、図2(B)に示すように、下側の壁パネル10の上端部を上側の壁パネル10の下端部に嵌めることで、上下に隣合う2つの壁パネル10を互いに結合する。このように上下両壁パネル10を結合すると、壁パネル同士が強固に結合されると共に、他の部材を用いずに壁パネル同士を結合することができ、壁パネル10の取付けが容易である。以下同様にして、全ての壁パネル10を建物躯体23に取り付ける。
上記壁の施工方法によると、1つの壁パネル10の取付けが完了したら、すぐに次の壁パネル10を供給することができるため、効率良く壁パネル10の取付け作業を行える。上部パネル落下防止治具1で上部パネル10Bを支えながら取付け作業を行うので、不測に上部パネル10Bが落下することがなく、安全である。また、上部パネル落下防止治具は、下部パネル被せ部を下部パネルの上端に被せ、上部パネル受け部で上部パネルの下端を受けるように配置するだけであるため、配置および撤去が容易であり、作業性が良い。さらに、仮置き場等から建物躯体23まで壁パネル10を運ぶ際にも、吊り材組25により複数の壁パネル10を多段に吊り下げることで、一度に複数の壁パネル10を運ぶことができ、時間短縮を図ることができる。
上記実施形態の上部パネル落下防止治具1は全体が鋼材からなるが、上部パネル落下防止治具1は、発泡ウレタンや硬質ウレタン等の樹脂材でできていても良い。その場合、垂直棒状部2、下部パネル被せ部3、および上部パネル受け部4を一体成形することができ、加工が容易である。この例では、下部パネル被せ部3は下部パネル10Aの上端が嵌る溝状であり、上部パネル受け部4は上部パネル10Bの下端が嵌る溝状である。この樹脂製の上部パネル落下防止治具1は、全体が柔らかい材質からなるため、壁パネル以外の部材同士の間隔保持に用いることもできる。
1…上部パネル落下防止治具
2…垂直棒状部
3…下部パネル被せ部
4…上部パネル受け部
6,7,8…緩衝材
10…壁パネル
10A…下部パネル
10B…上部パネル
23…建物躯体

Claims (5)

  1. 互いに上下に間隔を開けて吊り下げられた複数の壁パネルを下段のものから順に建物躯体に取り付ける施工現場において、取付け作業中の壁パネルよりも上段の壁パネルが落下するのを防止する上部パネル落下防止治具であって、
    取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に垂直に立つ姿勢で配置される垂直棒状部と、この垂直棒状部の下端に設けられ、前記下部パネルの上端に被せた状態において同パネルに対して厚さ方向にずれるのを規制する形状とされた下部パネル被せ部と、前記垂直棒状部の上端に設けられ、前記上部パネルの下端を受ける状態において同パネルが厚さ方向にずれるのを規制する形状とされた上部パネル受け部とを備えることを特徴とする上部パネル落下防止治具。
  2. 請求項1に記載の上部パネル落下防止治具において、前記下部パネル被せ部における前記下部パネルの小口部が接する箇所に緩衝材を設け、かつ前記上部パネル受け部における前記上部パネルの小口部が接する箇所に緩衝材を設けた上部パネル落下防止治具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の上部パネル落下防止治具において、前記下部パネル被せ部は下方が開放した溝形であり、前記上部パネル受け部は上方が開放した溝形である上部パネル落下防止治具。
  4. 請求項1に記載の上部パネル落下防止治具において、前記垂直棒状部、下部パネル被せ部、および上部パネル受け部を、樹脂材により一体成形した上部パネル落下防止治具。
  5. 複数の壁パネルを互いに上下に間隔を開けて多段に吊り下げられた状態で建物躯体の取付け箇所まで移動させ、これら多段に吊り下げられた複数の壁パネルを下段のものから順に建物躯体に対して位置決めし、かつ建物躯体に取り付ける壁の施工方法であって、
    取付け作業中の壁パネルである下部パネルとその1つ上の壁パネルである上部パネルとの間に、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の上部パネル落下防止治具を、前記垂直棒状部が垂直に立つ姿勢で配置し、前記垂直棒状部により前記上部パネルの荷重を受け、かつ前記下部パネル被せ部により前記下部パネルに対して厚さ方向にずれるのを防止し、かつ前記上部パネル受け部により前記上部パネルが厚さ方向にずれるのを防止することを特徴とする壁の施工方法。
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