JP2015228540A - コンパレータ、電子回路、及びダブルテイルコンパレータの制御方法 - Google Patents

コンパレータ、電子回路、及びダブルテイルコンパレータの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動作速度を低下させることなくオフセット調整可能なコンパレータを提供する。【解決手段】コンパレータは、第1の動作状態において2つの電圧信号を第1の電圧状態とし、第2の動作状態において2つの入力信号の電圧レベルの差に応じた互いに異なる速度で2つの電圧信号を第1の電圧状態から第2の電圧状態に変化させる入力段回路と、2つの出力ノードと所定の電位のノードとの間にそれぞれ設けられ2つの電圧信号をそれぞれの制御端に受け取る2つの電界効果トランジスタと、2つの出力ノードの間にクロスカップル接続され第1の動作状態で非活性状態となり第2の動作状態で活性状態となる2つのインバータとを含むラッチ段回路と、2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を制御する制御回路とを含み、第2の動作状態の期間の少なくとも一部の期間において2つの経路の電流供給能力を互いに異ならせる。【選択図】図1

Description

本願開示は、コンパレータ、電子回路、及びダブルテイルコンパレータの制御方法に関する。
一般に、コンパレータ等の電子回路の動作速度を高速にするためには、トランジスタのチャネル長を短くすればよい。しかしながら、サイズの小さいトランジスタを使用すると、同一構造及び同一サイズのトランジスタであっても、製造バラツキのために個々のトランジスタ間で特性に差異が生じてしまう。コンパレータの場合には、そのようなトランジスタ特性の差異がオフセットの原因となる。
高精度が要求されるアナログデジタルコンバータでは、オフセットをキャンセルする機能が用いられる。また受信回路のデシジョンフィードバックイコライザにおいては、オフセットキャンセル機能を有したコンパレータを用いれば容易に等化処理を実現できる。従って、コンパレータにおいてオフセットキャンセル機能を設けることが好ましい。
ダブルテイルコンパレータは、入力段と出力ラッチ段とを含み、コモンモード電圧及び電源電圧の広い範囲にわたり高速で動作することができる。ダブルテイルコンパレータにオフセットキャンセル機能を設けた構成が知られている(例えば特許文献1参照)。しかしオフセット調整用トランジスタを付加することによりコンパレータの入力トランジスタにアンバランスを引き起こす方式では、付加されるトランジスタの寄生容量により、コンパレータの動作速度が低下してしまう。
特開2013−143626号公報
以上を鑑みると、動作速度を低下させることなくオフセット調整可能なダブルテイルコンパレータが望まれる。
コンパレータは、第1の動作状態において2つの電圧信号を第1の電圧状態とし、第2の動作状態において2つの入力信号の電圧レベルの差に応じた互いに異なる速度で前記2つの電圧信号を前記第1の電圧状態から第2の電圧状態に変化させる入力段回路と、2つの出力ノードと所定の電位のノードとの間にそれぞれ設けられ前記2つの電圧信号をそれぞれの制御端に受け取る2つの電界効果トランジスタと、前記2つの出力ノードの間にクロスカップル接続され前記第1の動作状態で非活性状態となり前記第2の動作状態で活性状態となる2つのインバータと、を含むラッチ段回路と、前記2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を制御する制御回路とを含み、前記制御回路は、前記第2の動作状態の期間のうちの少なくとも一部の期間において、前記2つの経路の前記電流供給能力を互いに異ならせることを特徴とする。
ダブルテイルコンパレータの制御方法は、入力段と出力ラッチ段とを含むダブルテイルコンパレータにおいて、前記出力ラッチ段の2つの出力ノードの間にクロスカップル接続された2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を、前記2つの経路の間で異ならせる段階を含むことを特徴とする。
少なくとも1つの実施例によれば、動作速度を低下させることなくオフセット調整可能なダブルテイルコンパレータが提供される。
コンパレータの実施例の構成の一例を示す図である。 オフセット調整機能をオフした状態での図1のコンパレータの動作の一例を示す図である。 オフセット調整機能をオンした状態での図1のコンパレータの動作の一例を示す図である。 オフセット調整機能をオンした状態での図1のコンパレータの動作の別の一例を示す図である。 コンパレータの実施例の構成の変形例を示す図である。 コンパレータの実施例の構成の変形例を示す図である。 コンパレータの実施例の具体的な構成の一例を示す図である。 コンパレータの実施例の具体的な構成の別の一例を示す図である。 PMOSトランジスタ用のnビットの制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。 NMOSトランジスタ用のnビットの制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。 コンパレータの実施例の具体的な構成の別の一例を示す図である。 PMOSトランジスタ用の制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。 NMOSトランジスタ用の制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。 コンパレータの実施例の具体的な構成の別の一例を示す図である。 コンパレータを含む電子回路の構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図1は、コンパレータの実施例の構成の一例を示す図である。図1に示すコンパレータは、制御回路10、ラッチ段回路11、及び入力段回路12を含む。制御回路10は、スイッチ回路21P及び21N並びに定電流回路22P及び22Nを含む。ラッチ段回路11は、PMOSトランジスタ23P及び23N、NMOSトランジスタ24P及び24N、並びにNMOSトランジスタ25P及び25Nを含む。入力段回路12は、PMOSトランジスタ26P及び26N、NMOSトランジスタ27P及び27N、並びにNMOSトランジスタ28を含む。
図1に示す回路において、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタで置き換え、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタで置き換え、更に電源電圧とグランド電圧とを交換すれば、図1の回路の動作と同等の動作を実行する回路が得られる。従って、各トランジスタのチャネルの極性は図示したものに限られない。また各トランジスタは、MOSトランジスタに限られることなく、電界効果トランジスタであればよい。
入力段回路12は、第1の動作状態(クロック信号CLKがLOW)において2つの電圧信号DN及びDPを第1の電圧状態(図1の例ではHIGH)とする。入力段回路12は、第2の動作状態(クロック信号CLKがHIGH)において2つの入力信号INP及びINNの電圧レベルの差に応じた互いに異なる速度で2つの電圧信号DN及びDPを第1の電圧状態(HIGH)から第2の電圧状態(LOW)に変化させる。
より具体的には、クロック信号CLKがLOWのとき、PMOSトランジスタ26P及び26Nが導通し、NMOSトランジスタ28が遮断する。このとき、NMOSトランジスタ27P及び27Nのそれぞれの2つのドレイン端に存在する寄生容量が充電され、2つの電圧信号DN及びDPは共にHIGHとなる。またクロック信号CLKがHIGHのとき、PMOSトランジスタ26P及び26Nが遮断し、NMOSトランジスタ28が導通する。例えばPMOSトランジスタ26Pに着目すると、入力信号INPの電圧が高くなるほどPMOSトランジスタ26Pのオン抵抗は小さくなり、NMOSトランジスタ27Pのドレイン端の寄生容量が放電する速度、即ち電圧信号DNの電圧が低下する速度は速くなる。逆に入力信号INPの電圧が低くなるほどPMOSトランジスタ26Pのオン抵抗は大きくなり、NMOSトランジスタ27Pのドレイン端の寄生容量が放電する速度、即ち電圧信号DNの電圧が低下する速度は遅くなる。なおNMOSトランジスタ27P及び27Nを介して流れる放電電流はノードNSで合流し、NMOSトランジスタ28を介してグランドに流れ込む。
クロック信号CLKがHIGHのとき、2つの電圧信号DN及びDPがHIGHからLOWに変化する速度は、2つの入力信号INP及びINNの電圧レベルの差に応じた異なった速度となる。入力信号INPの電圧レベルがINNの電圧レベルよりも高ければ、電圧信号DNは電圧信号DPよりも早くHIGHからLOWに変化する。また入力信号INNの電圧レベルがINPの電圧レベルよりも高ければ、電圧信号DPは電圧信号DNよりも早くHIGHからLOWに変化する。
ラッチ段回路11は、2つの出力ノードOUTP及びOUTNと所定の電位(図1の例ではグランド)のノードとの間にそれぞれ設けられ、2つの電圧信号DN及びDPをそれぞれの制御端に受け取る2つのNMOSトランジスタ25P及び25Nを含む。ラッチ段回路11は更に、2つの出力ノードOUTP及びOUTNの間にクロスカップル接続され第1の動作状態(CLK=LOW)で非活性状態となり第2の動作状態(CLK=HIGH)で活性状態となる2つのインバータを含む。2つの出力ノードの間にクロスカップル接続される2つのインバータは、PMOSトランジスタ23P及びNMOSトランジスタ24Pである第1のインバータと、PMOSトランジスタ23N及びNMOSトランジスタ24Nである第2のインバータである。第1のインバータの出力及び入力が2つの出力ノードOUTP及びOUTNにそれぞれ接続され、第2のインバータの入力及び出力が2つの出力ノードOUTP及びOUTNにそれぞれ接続される。このようにして、第1のインバータと第2のインバータとは、互いの入力が互いの出力に接続されるようにクロスカップリング接続され、ラッチ回路を形成する。
第2の動作状態(CLK=HIGH)では、2つのインバータに駆動電圧が印可されてラッチ回路が活性状態となるとともに、2つの電圧信号DN及びDPが入力信号INP及びINNの電圧差に応じた互いに異なる速度でHIGHからLOWに変化する。2つの電圧信号DN及びDPがHIGHからLOWに変化すると、NMOSトランジスタ25P及び25Nが導通状態から非導通状態に変化する。2つのインバータに対して駆動電流ITAILP及びITAILNを供給する電流供給能力が同一である場合には、NMOSトランジスタ25P及び25Nのうちで早く非導通状態となる方のドレイン端即ち出力ノードOUTP又はOUTNが早く電圧が上昇する。このようにして出力ノードOUTP及びOUTNの間に発生した電圧差が、2つのインバータからなるラッチ回路により増幅されて、早く電圧が上昇した方の出力ノードがHIGHとなり且つ他方の出力ノードがLOWとなるように、ラッチ回路の状態が設定される。
図1に示すコンパレータでは、以下に説明するように2つのインバータに対して駆動電流ITAILP及びITAILNを供給する電流供給能力を互いに異ならせることで、オフセット制御機能を実現する。即ち、2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を制御する制御回路10が、第2の動作状態(CLK=HIGH)の期間のうちの少なくとも一部の期間において、上記2つの経路の電流供給能力を互いに異ならせる。なお2つのインバータは、ノードSP及びSNにおいて、制御回路10から駆動電圧を受け取る。
図1に示す構成例では、定電流回路22P及び22Nが、駆動電流ITAILP及びITAILNを供給する電流供給能力をそれぞれ別個に設定する。スイッチ回路21P及び21Nそれぞれの一端が電源電圧VDDに接続され、それぞれの他端が定電流回路22P及び22Nに接続される。スイッチ回路21P及び21Nは、クロック信号CLKがLOWのとき非導通状態となり、クロック信号CLKがHIGHのとき導通状態となる。即ち、第2の動作状態(CLK=HIGH)の期間において、制御回路10はラッチ段回路11にインバータ駆動電流(ラッチ駆動電流)を供給する。定電流回路22P及び22Nは、それぞれの電流供給能力が所望の値に設定され、当該電流供給能力に応じた電流量の駆動電流ITAILP及びITAILNを供給する。
なお前述のように、NMOSトランジスタ25P及び25Nが導通状態から非導通状態に変化するが、このときに制御回路10は一定の電流量を供給し続けるわけではない。NMOSトランジスタ25P及び25Nの状態に応じて、制御回路10が供給する電流量は、定電流回路22P及び22Nの電流供給能力により定まる最大電流量以下の電流量となってよい。ラッチ段回路11内に電流量を抑制する要因がないのであれば、定電流回路22P及び22Nは、それぞれ設定された電流供給能力で定まる電流量を供給することになる。しかしながら例えばNMOSトランジスタ25Pが半導通状態でありNMOSトランジスタ24Pが完全に非導通であるという状態であれば、定電流回路22Pが供給する電流量は、NMOSトランジスタ25Pを流れることが可能な電流量で制限される。
仮に2つの電圧信号DN及びDPが同電位であり、NMOSトランジスタ25P及び25Nが同レベルの半導通状態にあるとする。このとき、例えば定電流回路22Nの電流供給能力が定電流回路22Pの電流供給能力よりも高ければ、出力ノードOUTNに注入される電荷の量が出力ノードOUTPに注入される電荷の量よりも大きくなる。従って、出力ノードOUTNの電圧は出力ノードOUTPの電圧よりも高くなる。このように電流供給能力のアンバランスにより、出力ノードOUTNの電圧を出力ノードOUTPの電圧よりも高くすることができる。即ち出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれLOW及びHIGHとなるように、ラッチ回路の状態が設定される。
実際には、前述のように、第2の動作状態(CLK=HIGH)においては2つの電圧信号DN及びDPが互いに異なる速度でHIGHからLOWに変化する。ある時点において例えば電圧信号DNのほうが電圧信号DPよりも低い電圧であり、NMOSトランジスタ25Pの方がNMOSトランジスタ25Nよりもより遮断状態に近いとする。このとき、出力ノードOUTPからNMOSトランジスタ25Pを介してグランドに流れる電荷の量は、出力ノードOUTNからNMOSトランジスタ25Nを介してグランドに流れる電荷の量よりも小さい。従って、定電流回路22P及び22Nの電流供給能力が同等であれば、出力ノードOUTPの電圧は出力ノードOUTNの電圧よりも高くなってしまう。それに対して、制御回路10において定電流回路22Nの電流供給能力が定電流回路22Pの電流供給能力よりも高くなるように設定すれば、出力ノードOUTNに注入される電荷の量が出力ノードOUTPに注入される電荷の量よりも大きくなる。この出力ノードOUTP及びOUTNへの注入電荷量の差が、NMOSトランジスタ25P及び25Nを介してグランドに流れる電荷量の差よりも大きくなるようにすれば、出力ノードOUTNの電圧を出力ノードOUTPの電圧よりも高くすることができる。即ち出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれLOW及びHIGHとなるように、ラッチ回路の状態が設定される。
このようにして、入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも高い(電圧信号DNのほうが電圧信号DPよりも低い)場合でも、電流供給能力のアンバランスにより、出力ノードOUTNの電圧を出力ノードOUTPの電圧よりも高くすることができる。即ち、オフセット調整機能を実現することができる。
図2は、オフセット調整機能をオフした状態での図1のコンパレータの動作の一例を示す図である。図2において、各ノード名の末尾がPのノードの信号又は各信号名の末尾がPの信号は点線で信号波形が示され、各ノード名の末尾がNのノードの信号又は各信号名の末尾がNの信号は実線で信号波形が示される。図2の例においては、入力信号INP及びINNは、一方がHIGHのときに他方がLOWであり、交互にHIGH及びLOWを繰り返す。入力信号INP及びINNの各々が一定の電圧レベルを維持する期間の長さはクロック信号CLKの1サイクルの長さに等しい。
クロック信号CLKがLOWである第1の動作状態では電圧信号DN及びDPは共にHIGHである。クロック信号CLKがHIGHである第2の動作状態では、電圧信号DN及びDPが入力信号INP及びINNの電圧差に応じた互いに異なる速度でHIGHからLOWに変化する。またクロック信号CLKのHIGHに応答して、駆動電流ITAILP及びITAILNが供給される。なお図示されるのは制御回路10による駆動電流ITAILP及びITAILNの電流供給能力であって、実際に流れる電流の量ではない。
電圧信号DN及びDPのうちHIGHからLOWに変化する速度が速い方に対応する出力ノードOUTP又はOUTNの何れか一方の電圧がHIGHとなり、他方の出力ノードの電圧がLOWとなる。入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも高い場合、出力ノードOUTPの電圧が出力ノードOUTNの電圧よりも高くなり、出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれHIGH及びLOWとなる。また入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも低い場合、出力ノードOUTPの電圧が出力ノードOUTNの電圧よりも低くなり、出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれLOW及びHIGHとなる。
図3は、オフセット調整機能をオンした状態での図1のコンパレータの動作の一例を示す図である。図3において信号波形の表記は図2と同様である。また入力信号INP及びINN、クロック信号CLK、並びに電圧信号DN及びDPの動作は、図2の各信号の動作と同様である。
クロック信号CLKのHIGHに応答して、駆動電流ITAILP及びITAILNが供給される。図示されるのは制御回路10による駆動電流ITAILP及びITAILNの電流供給能力であって、実際に流れる電流の量ではない。図3の例では、駆動電流ITAILPの電流供給能力が駆動電流ITAILNの電流供給能力よりも高く設定されている。
電圧信号DN及びDPのうちHIGHからLOWに変化する速度が速い方に対応する出力ノードOUTP又はOUTNの何れか一方の電圧がHIGHとなり、他方の出力ノードの電圧がLOWとなる。入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも高い場合、出力ノードOUTPの電圧が出力ノードOUTNの電圧よりも高くなり、出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれHIGH及びLOWとなる。また入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも低い場合であっても、電流供給能力のアンバランスにより、出力ノードOUTPの電圧が出力ノードOUTNの電圧よりも高くなり、出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれHIGH及びLOWとなる。
図4は、オフセット調整機能をオンした状態での図1のコンパレータの動作の別の一例を示す図である。図4において信号波形の表記は図2と同様である。図4において、クロック信号CLK及び駆動電流ITAILP及びITAILNの電流供給能力の設定は、図3の場合と同様である。
但し図4においては、図3の場合と比較して、入力信号INP及びINNの間の電圧差が大きくなっている。そのために電圧信号DN及びDPがHIGHからLOWに変化する速度の差は、図3の場合と比較して大きくなっている(図面上その微妙な違いは現れていない)。電圧信号DN及びDPがHIGHからLOWに変化する速度の差が大きいために、電流供給能力のアンバランスは、この速度差を克服することができていない。従って、入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも低い場合、図2の場合と同様に、出力ノードOUTPの電圧が出力ノードOUTNの電圧よりも低くなり、出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれLOW及びHIGHとなる。入力信号INPの電圧が入力信号INNの電圧よりも高い場合については、当然に出力ノードOUTPの電圧が出力ノードOUTNの電圧よりも高くなり、出力ノードOUTP及びOUTNがそれぞれHIGH及びLOWとなる。
図3と図4とを比較すれば分かるように、図1のコンパレータにおける制御回路10の電流供給能力のアンバランスにより、入力信号の高低判定の閾値を調整することができる。即ち、図4に示すように入力信号INNの電圧レベルが入力信号INPの電圧レベルよりも十分に高い場合には、出力ノードOUTNがHIGHとなり入力信号INNの方が高いと判定される。その一方で、図3に示すように入力信号INNの電圧レベルが入力信号INPの電圧レベルよりも高いがその差が小さい場合には、出力ノードOUTNがLOWとなり入力信号INNの方が低いと判定される。従って、電流供給能力のアンバランスにより、入力信号INNからバイアス電圧を減算した電圧値(INN−BIAS)と入力信号INPの電圧値との比較を行っているのと同等の信号判定結果が得られることになる。このようにして、制御回路10により設定される電流供給能力のアンバランスにより、オフセット調整を実現することが可能となる。
図1に示すコンパレータにおけるオフセット調整では、速度にセンシティブなノードに余計な寄生容量が付加されることがないので、動作速度が低下することがない。また例えば入力信号からバイアス電圧を減算する等のアナログ信号制御によるオフセット調整と比較して、単純な構成で容易にオフセット調整を実現することができる。
図5は、コンパレータの実施例の構成の変形例を示す図である。図5において、図1と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図5に示すコンパレータは、図1に示すコンパレータの構成に加え、スイッチ回路30を更に含む。スイッチ回路30は、2つのインバータが駆動電圧をそれぞれ受け取る2つのノードSP及びSNを、第1の動作状態(CLK=LOW)において互いに接続し、第2の動作状態(CLK=HIGH)において互いから分離する。
スイッチ回路30を設けることにより、2つのインバータに駆動電流が供給されるノードSP及びSNの電圧を、第2の動作状態の開始時点において互いに等しい電圧に設定しておくことが可能となる。従って、第2の動作状態においてラッチ回路が活性化されたときに、出力ノードOUTP及びOUTNの電圧差に大きな影響を与えるのは電圧信号DN及びDPの差と制御回路10の電流供給能力の差のみとなる。これにより、コンパレータのオフセット調整機能を精度よく設定することができる。
なおスイッチ回路30を設けない場合であっても、PMOSトランジスタ23P及び23Nの閾値が互いに等しければ、第1の動作状態で出力ノードOUTP及びOUTNがグランド電圧に設定されると、ノードSP及びSNは互いに等しい電位に設定される。しかしながら製造バラツキ等の原因によりPMOSトランジスタ23P及び23Nの閾値が完全に等しくならない場合を考慮すると、スイッチ回路30を設けることが好ましい。
図6は、コンパレータの実施例の構成の変形例を示す図である。図6において、図1と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図6に示すコンパレータは、図1に示すコンパレータの構成に加え、スイッチ回路31P及び31Nを更に含む。スイッチ回路31P及び31Nは、2つのインバータが駆動電圧をそれぞれ受け取る2つのノードSP及びSNを、第1の動作状態(CLK=LOW)において所定の電位(グラウンド)に接続し、第2の動作状態(CLK=HIGH)において所定の電位(グラウンド)から分離する。
スイッチ回路31P及び31Nを設けることにより、2つのインバータに駆動電流が供給されるノードSP及びSNの電圧を、第2の動作状態の開始時点において互いに等しい電圧(グランド電圧)に設定しておくことが可能となる。従って、第2の動作状態においてラッチ回路が活性化されたときに、出力ノードOUTP及びOUTNの電圧差に大きな影響を与えるのは電圧信号DN及びDPの差と制御回路10の電流供給能力の差のみとなる。これにより、コンパレータのオフセット調整機能を精度よく設定することができる。
なおスイッチ回路31P及び31Nを設けない場合であっても、PMOSトランジスタ23P及び23Nの閾値が互いに等しければ、第1の動作状態で出力ノードOUTP及びOUTNがグランド電圧に設定されると、ノードSP及びSNは互いに等しい電位に設定される。しかしながら製造バラツキ等の原因によりPMOSトランジスタ23P及び23Nの閾値が完全に等しくならない場合を考慮すると、スイッチ回路31P及び31Nを設けることが好ましい。
図7は、コンパレータの実施例の具体的な構成の一例を示す図である。図7において、図1及び図5と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図7に示すコンパレータは、2つの経路のそれぞれにおいて、互いに並列に接続された複数(n個:nは自然数)のPMOSトランジスタ41P−1乃至41P−n及び互いに並列に接続された複数(n個)のPMOSトランジスタ41N−1乃至41N−nを含む。PMOSトランジスタ41P−1乃至41P−n及び41N−1乃至41N−nは、図1に示す制御回路10の定電流回路22P及び22Nに相当する。図7に示すコンパレータは更に、図1に示す制御回路10のスイッチ回路21P及び21Nに相当するPMOSトランジスタ21P−1乃至21P−n+1及び21N−1乃至21N−n+1を含む。また図7に示すPMOSトランジスタ30は、図5に示すスイッチ回路30に相当する。
PMOSトランジスタ21P−1乃至21P−n+1及び21N−1乃至21N−n+1のゲートには、クロック信号CLKが印可される。PMOSトランジスタ41P−1乃至41P−nのゲート端には、nビットの制御信号DOSCP[1:n]が印可される。NMOSトランジスタ41N−1乃至41N−nのゲート端には、nビットの制御信号DOSCN[1:n]が印可される。制御信号DOSCP[1:n]の値"1"のビットの個数を制御することにより、図面左側のインバータに駆動電圧を印加する経路における電流供給能力を調整する。また制御信号DOSCN[1:n]の値"1"のビットの個数を制御することにより、図面右側のインバータに駆動電圧を印加する経路における電流供給能力を調整する。なお図7に示すコンパレータの場合、第2の動作状態(CLK=HIGH)の期間のうちの全ての期間において、2つの経路の電流供給能力を互いに異ならせてよい。
図8は、コンパレータの実施例の具体的な構成の別の一例を示す図である。図8において、図1及び図5と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図8に示すコンパレータは、2つの経路のそれぞれにおいて、互いに並列に接続された複数(n個)のPMOSトランジスタ51P−1乃至51P−n及び互いに並列に接続された複数(n個)のPMOSトランジスタ51N−1乃至51N−nを含む。PMOSトランジスタ51P−1乃至51P−n及び51N−1乃至51N−nは、図1に示す制御回路10のスイッチ回路21P及び21N及び定電流回路22P及び22Nに相当する。図8に示すPMOSトランジスタ30は、図5に示すスイッチ回路30に相当する。PMOSトランジスタ51P−1乃至51P−nのゲート端には、nビットの制御信号CXOSCP[1:n]が印可される。NMOSトランジスタ51N−1乃至51N−nのゲート端には、nビットの制御信号CXOSCN[1:n]が印可される。
図9は、PMOSトランジスタ用のnビットの制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。図9に示す回路は、インバータ55P及びNAND回路56Pを含む。この回路は、クロック信号CLKがHIGHのときにDOSCP信号を出力し、クロック信号CLKがLOWのときにLOWを出力する。図9に示す構成を有するn個の回路が、nビットの制御信号CXOSCP[1:n]を別個に生成する。
図10は、NMOSトランジスタ用のnビットの制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。図10に示す回路は、インバータ55N及びNAND回路56Nを含む。この回路は、クロック信号CLKがHIGHのときにDOSCN信号を出力し、クロック信号CLKがLOWのときにLOWを出力する。図10に示す構成を有するn個の回路が、nビットの制御信号CXOSCN[1:n]を別個に生成する。
図9及び図10に示す回路を用いることにより、クロック信号CLKと制御信号との論理積をとった信号を、PMOSトランジスタ51P−1乃至51P−n及び51N−1乃至51N−nの制御端に印加する。これにより、PMOSトランジスタ51P−1乃至51P−n及び51N−1乃至51N−nは、制御回路10のスイッチ回路21P及び21Nのスイッチ機能と定電流回路22P及び22Nの電流供給能力調整機能との両方の機能を実現することができる。
図11は、コンパレータの実施例の具体的な構成の別の一例を示す図である。図11において、図1及び図7と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図11に示すコンパレータは、2つの経路にそれぞれ設けられた2つのスイッチ回路(PMOSトランジスタ61P及び61N)を含む。コンパレータは、PMOSトランジスタ61P及び61Nを非導通状態から導通状態に変化させるタイミングをPMOSトランジスタ61P及び61N間で異ならせることにより、2つの経路に電流が流れ始めるタイミングを2つの経路間で異ならせる。これにより、2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を制御する制御回路が、第2の動作状態(CLK=HIGH)の期間のうちの少なくとも一部の期間において、2つの経路の電流供給能力を互いに異ならせる。即ち、第2の動作状態(CLK=HIGH)の期間のうちでPMOSトランジスタ61P及び61Nの一方が導通し他方が導通していない期間においては、2つの経路の電流供給能力が互いに異なった状態となっている。PMOSトランジスタ61P及び61Nのそれぞれのゲートには、制御信号CXOSCP及びCXOSCNが印可される。
図12は、PMOSトランジスタ用の制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。図12に示す回路は、インバータ65P及び遅延制御回路66Pを含む。この回路は、クロック信号CLKをインバータ65Pにより反転し、反転されたクロック信号CLKを遅延制御回路66Pにより遅延させる。遅延制御回路66Pの出力信号CXOSCPが図11のPMOSトランジスタ61Pのゲートに印可される。遅延制御回路66Pの遅延量は、オフセット調整の方向の選択(OUTP側とOUTN側の何れをHIGHになりやすくするかの選択)とオフセット量に応じて設定される。なお、PMOSトランジスタ61P及び61Nの導通状態における電流供給能力は、互いに等しい。
図13は、NMOSトランジスタ用の制御信号を生成する回路の構成の一例を示す図である。図13に示す回路は、インバータ65N及び遅延制御回路66Nを含む。この回路は、クロック信号CLKをインバータ65Nにより反転し、反転されたクロック信号CLKを遅延制御回路66Nにより遅延させる。遅延制御回路66Nの出力信号CXOSCNが図11のPMOSトランジスタ61Nのゲートに印可される。遅延制御回路66Pの遅延量は、オフセット調整の方向の選択(OUTP側とOUTN側の何れをHIGHになりやすくするかの選択)とオフセット量に応じて設定される。
図12及び図13に示す回路を用いることにより、クロック信号CLKを反転して遅延させた信号を、PMOSトランジスタ61P及び61Nの制御端に印加する。これにより、PMOSトランジスタ61P及び61Nは、制御回路10のスイッチ回路21P及び21Nのスイッチ機能と定電流回路22P及び22Nの電流供給能力調整機能との両方の機能を実現することができる。電流供給能力調整機能としては、PMOSトランジスタ61P及び61Nの一方が先に導通状態となることにより、先に導通状態となった方に対応する出力ノード(OUTP又はOUTN)の電位が他方の出力ノードの電位より高くなる。
上記のように第2の動作状態(CLK=HIGH)の初期の一部の期間において出力ノード(OUTP又はOUTN)の電位が他方より高くなった状態となり、その後、PMOSトランジスタ61P及び61Nの両方が導通する。PMOSトランジスタ61P及び61Nの両方が導通して同一の電流供給能力で電流を供給するが、先に導通状態となったPMOSトランジスタ61P又は61Nに対応する出力ノードには、HIGHにラッチされやすくなる方向のバイアスが存在することになる。このバイアスにより、オフセット調整機能が実現される。
図14は、コンパレータの実施例の具体的な構成の別の一例を示す図である。図14において、図1及び図7と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図14のコンパレータの制御回路10Aは、PMOSトランジスタ71P及び71N及び可変抵抗素子(回路)72P及び72Nを含む。制御回路10Aは、2つの可変抵抗素子の抵抗値を互いに異ならせることにより、2つの経路における電流供給能力を互いに異ならせる。PMOSトランジスタ71P及び71Nは、図1の制御回路10のスイッチ回路21P及び21Nに相当する。
可変抵抗回路72P及び72Nがある抵抗値に設定されると、当該抵抗値と、2つの電流経路内に存在する他の抵抗成分の抵抗値と、電源電圧VDDとグランド電圧との差とにより定まるだけの電流量が流れることになる。この意味において、抵抗値(即ち電流の流れやすさ)を可変に調整可能な可変抵抗回路72P及び72Nは、2つの経路における電流供給能力を調整することができる。
図15は、コンパレータを含む電子回路の構成の一例を示す図である。図15に示す電子回路は、コンパレータ81及び82、セレクタ回路83、及びフリップフロップ84を含む。入力端INに印可された入力信号はコンパレータ81及び82に供給され、コンパレータ81及び82による比較動作が実行される。コンパレータ81及び82は互いに異なるオフセット量(+h,−h)に設定されており、入力信号の値によっては異なる比較結果を生成してよい。コンパレータ81及び82のそれぞれの比較結果はセレクタ回路83に供給される。セレクタ回路83が選択した比較結果は、フリップフロップ84に供給される。フリップフロップ84は、比較結果を0又は1のデータとして格納する。フリップフロップ84の格納データは、セレクタ回路83に選択制御信号として供給される。
この構成において、あるクロックサイクルでセレクタ回路83が出力する比較結果は、ひとつ前のクロックサイクルで判定されフリップフロップ84に格納されたデータ値に依存する。このようにして1サイクル前のデータ判定値により、異なるオフセットを用いて得られた2つの現在のデータ判定値から1つのデータ判定値を選択することにより、デシジョンフィードバックイコライザを実現している。
図15に示す電子回路のコンパレータ81及び82として、図1、図5、図6、図7、図8、図11、又は図14に示されるいずれかのコンパレータを用いてよい。これにより、高速なデシジョンフィードバックイコライザを実現することができる。
本願開示のコンパレータを使用する電子回路は、例えば受信回路やAD変換器であってもよい。コンパレータは種々の電子機器において用いられる回路であり、本願開示のオフセット調整機能を有したコンパレータを使用できる電子回路は、受信回路やAD変換器に限られない。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
10 制御回路
11 ラッチ段回路
12 入力段回路
81,82 コンパレータ
83 セレクタ回路
84 フリップフロップ

Claims (9)

  1. 第1の動作状態において2つの電圧信号を第1の電圧状態とし、第2の動作状態において2つの入力信号の電圧レベルの差に応じた互いに異なる速度で前記2つの電圧信号を前記第1の電圧状態から第2の電圧状態に変化させる入力段回路と、
    2つの出力ノードと所定の電位のノードとの間にそれぞれ設けられ前記2つの電圧信号をそれぞれの制御端に受け取る2つの電界効果トランジスタと、前記2つの出力ノードの間にクロスカップル接続され前記第1の動作状態で非活性状態となり前記第2の動作状態で活性状態となる2つのインバータと、を含むラッチ段回路と、
    前記2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を制御する制御回路と
    を含み、前記制御回路は、前記第2の動作状態の期間のうちの少なくとも一部の期間において、前記2つの経路の前記電流供給能力を互いに異ならせることを特徴とするコンパレータ。
  2. 前記2つのインバータが前記駆動電圧をそれぞれ受け取る2つのノードを、前記第1の動作状態において互いに接続し、前記第2の動作状態において互いから分離するスイッチ回路を更に含むことを特徴とする請求項1記載のコンパレータ。
  3. 前記2つのインバータが前記駆動電圧をそれぞれ受け取る2つのノードを、前記第1の動作状態において前記所定の電位に接続し、前記第2の動作状態において前記所定の電位から分離するスイッチ回路を更に含むことを特徴とする請求項1記載のコンパレータ。
  4. 前記制御回路は、前記2つの経路の各々において、互いに並列に接続された複数の電界効果トランジスタを含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載のコンパレータ。
  5. 前記制御回路は、前記第1の動作状態の期間と前記第2の動作状態の期間とを規定するクロック信号と制御信号との論理積をとった信号を前記複数の電界効果トランジスタの制御端に印加することを特徴とする請求項4記載のコンパレータ。
  6. 前記制御回路は、前記2つの経路にそれぞれ設けられた2つのスイッチ回路を含み、前記2つのスイッチ回路を非導通状態から導通状態に変化させるタイミングを前記2つのスイッチ回路間で異ならせることにより、前記2つの経路に電流が流れ始めるタイミングを前記2つの経路間で異ならせることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載のコンパレータ。
  7. 前記制御回路は、前記2つの経路にそれぞれ設けられた2つの可変抵抗素子を含み、前記2つの可変抵抗素子の抵抗値を互いに異ならせることにより、前記2つの経路における電流供給能力を互いに異ならせることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載のコンパレータ。
  8. コンパレータと、
    前記コンパレータの出力が供給される回路と、
    を含み、前記コンパレータは、
    第1の動作状態において2つの電圧信号を第1の電圧状態とし、第2の動作状態において2つの入力信号の電圧レベルの差に応じた互いに異なる速度で前記2つの電圧信号を前記第1の電圧状態から第2の電圧状態に変化させる入力段回路と、
    2つの出力ノードと所定の電位のノードとの間にそれぞれ設けられ前記2つの電圧信号をそれぞれの制御端に受け取る2つの電界効果トランジスタと、前記2つの出力ノードの間にクロスカップル接続され前記第1の動作状態で非活性状態となり前記第2の動作状態で活性状態となる2つのインバータと、を含むラッチ段回路と、
    前記2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を制御する制御回路と
    を含み、前記制御回路は、前記第2の動作状態の期間のうちの少なくとも一部の期間において、前記2つの経路の前記電流供給能力を互いに異ならせることを特徴とする電子回路。
  9. 入力段と出力ラッチ段とを含むダブルテイルコンパレータにおいて、
    前記出力ラッチ段の2つの出力ノードの間にクロスカップル接続された2つのインバータのそれぞれに別個に駆動電圧を印加する2つの経路における電流供給能力を、前記2つの経路の間で異ならせる
    段階を含むことを特徴とするダブルテイルコンパレータの制御方法。
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