JP2011254226A - パルス幅調整回路及びこれを用いたデューティ比補正回路 - Google Patents

パルス幅調整回路及びこれを用いたデューティ比補正回路 Download PDF

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Abstract

【課題】入力クロック信号のパルス幅を安定して調整すること。
【解決手段】第1及び第2の電源間に設けられたパルス幅調整回路であって、ゲートに入力パルス信号INが入力される第1導電型の第1のトランジスタP1と、第1のトランジスタP1と第2の電源との間に設けられ、ゲートに入力パルス信号INが入力される第2導電型の第2のトランジスタN1と、第1のトランジスタP1と第1の電源との間に設けられ、ゲートに入力される第1の制御信号に応じて流れる電流が制御される第1導電型の第3のトランジスタP2と、第1のトランジスタP1と第1の電源との間に、第3のトランジスタP2と並列に設けられた第1の電流源回路102と、を備えるパルス幅調整回路。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス幅調整回路及びこれを用いたデューティ比補正回路に関する。
近年、システムLSIの高速化に伴い、高速メモリインターフェースとして、クロック信号の立ち上がりと立ち下がりの両エッジにおいてデータ転送を行なうDDR(Double- Data-Rate)方式が採用されるようになった。
DDR方式では、クロック信号のデューティ比を50%に維持する必要がある。そのため、外部から入力される外部クロック信号のデューティ比のずれに応じて、内部回路へ出力する内部クロック信号のデューティ比を50%に補正するデューティ比補正回路(DCC:Duty Cycle Corrector)が設けられている。特許文献1及び非特許文献1には、パルス幅調整回路を備えた帰還型のデューティ比補正回路が開示されている。
図20は、特許文献1及び非特許文献1に開示された帰還型デューティ比補正回路におけるパルス幅調整回路10である。パルス幅調整回路10はPMOSトランジスタP1、P2、NMOSトランジスタN1、N2、インバータ103を備えている。PMOSトランジスタP1のソースは、電源(電源電圧Vdd)に、ドレインはPMOSトランジスタP2のソースに接続されている。PMOSトランジスタP2のドレインは、NMOSトランジスタN1のドレインに接続されている。NMOSトランジスタN1のソースは、NMOSトランジスタN2のドレインに接続されている。そして、NMOSトランジスタN2のソースは接地されている(グランド電圧GND)。
また、PMOSトランジスタP2のゲートと、NMOSトランジスタN1のゲートとには、共に入力クロック信号INが入力されている。他方、PMOSトランジスタP1のゲートと、NMOSトランジスタN2のゲートとには、共に出力側からフィードバックされる制御電圧Vcntが入力されている。そして、PMOSトランジスタP2のドレインと、NMOSトランジスタN1のドレインとが接続されたノードMは、インバータ103に接続されている。そして、インバータ103からパルス幅調整回路10の出力クロック信号が出力される。
制御電圧Vcntの変化に応じ、PMOSトランジスタP1を介してVddからノードM方向へ流れる充電電流と、NMOSトランジスタN2を介してノードMからVss方向へ流れる放電電流とが変化する。これにより、入力クロック信号INのパルス幅を調整し、例えばデューティ比を50%に補正することができる。
特開2004−128540号公報
P. Chen, S.-W. Chen and J.-S. Lai, "A Low Power Wide Range Duty Cycle Corrector Based on Pulse Shrinking/Stretching Mechanism," IEEE Asian Solid-State Circuits Conference, pp. 460-463, Nov. 2007.
発明者は以下の問題を見出した。図21の実線及び点線は制御電圧Vcnt(横軸)に対する入出力デューティ差(縦軸)を示すグラフである。縦軸が0である場合、入力クロック信号INのデューティ比が50%であることを意味している。ここで、図21に示すように、原理的には、実線+点線で示される全範囲に渡り、制御電圧Vcntに対し所望の入出力デューティ差が得られるはずである。しかしながら、グラフ中に点線で示される入出力制御電圧Vcntが、NMOSトランジスタN2の閾値電圧Vtnよりも小さい場合(Vcnt<Vtn)、又は、電源電圧Vdd−PMOSトランジスタP1の閾値電圧Vtpよりも大きい場合(Vdd−Vtp<Vcnt)、制御電圧Vcntの変化に対する入出力デューティ差の変化が極端に大きくなってしまい、パルス幅調整動作が不安定になる。従って、制御電圧Vcntがこのような範囲となるような入力クロック信号INが入力された場合、出力クロック信号が発振するおそれがあった。
本発明に係るパルス幅調整回路は、
第1及び第2の電源間に設けられたパルス幅調整回路であって、
ゲートに入力パルス信号が入力される第1導電型の第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタと前記第2の電源との間に設けられ、ゲートに前記入力パルス信号が入力される第2導電型の第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタと前記第1の電源との間に設けられ、ゲートに入力される第1の制御信号に応じて流れる電流が制御される第1導電型の第3のトランジスタと、
前記第1のトランジスタと前記第1の電源との間に、前記第3のトランジスタと並列に設けられた第1の電流源回路と、を備えるものである。
本発明に係るパルス幅調整回路は、第3のトランジスタと並列に設けられた第1の電流源回路を備える。そのため、第3のトランジスタがオフになっても、第1の電流源回路を介して電流が流れるため、入力クロック信号のパルス幅を安定して調整することができる。
本発明によれば、入力クロック信号のパルス幅を安定して調整することができるパルス幅調整回路及びこれを用いたデューティ比補正回路を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。 図1のパルス幅調整回路100を用いたデューティ比補正回路のブロック図である。 電流源回路101の具体例である。 電流源回路101の具体例である。 電流源回路101の具体例である。 電流源回路101の具体例である。 電流源回路102の具体例である。 電流源回路102の具体例である。 電流源回路102の具体例である。 電流源回路102の具体例である。 図1のパルス幅調整回路100のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1のパルス幅調整回路100のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。 制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。 制御電圧Vcnt(横軸)に対する入出力デューティ差(縦軸)を示すグラフである。 比較例における制御電圧Vcntが0から6まで変化した場合の立ち下がり遷移時間Tf及び立ち上がり遷移時間Trの変化のイメージ図である。 表1及び表2に示した実施例及び比較例における制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。 表1及び表2に示した実施例及び比較例における制御電圧Vcnt(横軸)に対する入出力デューティ差(縦軸)を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。 図11のパルス幅調整回路200のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。 図11のパルス幅調整回路200のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。 図13のパルス幅調整回路300のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。 図13のパルス幅調整回路300のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。 制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。 制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。 レベルシフタ105の具体的な回路構成である。 図1のパルス幅調整回路100を用いたデューティ比補正回路のブロック図である。 図1のパルス幅調整回路100を用いたデューティ比補正回路のブロック図である。 特許文献1及び非特許文献1に開示された帰還型デューティ比補正回路におけるパルス幅調整回路10である。 制御電圧Vcnt(横軸)に対する入出力デューティ差(縦軸)を示すグラフである。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。このパルス幅調整回路100は、PMOSトランジスタP1、P2、NMOSトランジスタN1、N2、電流源回路101、102、インバータ103a、103b、バッファ104を備えている。
PMOSトランジスタP1のソースは、電源(電源電圧Vdd)に、ドレインはPMOSトランジスタP2のソースに接続されている。PMOSトランジスタP2のドレインは、NMOSトランジスタN1のドレインに接続されている。NMOSトランジスタN1のソースは、NMOSトランジスタN2のドレインに接続されている。そして、NMOSトランジスタN2のソースは接地されている(グランド電圧GND)。
また、PMOSトランジスタP2のゲートと、NMOSトランジスタN1のゲートとには、共に入力クロック信号INが入力されている。他方、PMOSトランジスタP1のゲートと、NMOSトランジスタN2のゲートとには、共に出力側からフィードバックされる制御電圧Vcntが入力されている。そして、PMOSトランジスタP2のドレインと、NMOSトランジスタN1のドレインとが接続されたノードMからは、電圧Vmが出力される。電圧Vmはインバータ103aに入力される。インバータ103aからの出力信号は、バッファ104及びインバータ103bに入力される。そして、バッファ104及びインバータ103bから、差動出力クロック信号OUTp、OUTnがそれぞれ出力される。
ここで、電流源回路101は、NMOSトランジスタN1のソースとグランド(グランド電圧GND)との間に、NMOSトランジスタN2と並列に接続されている。また、電流源回路102は、PMOSトランジスタP2のソースと電源(電源電圧Vdd)との間に、PMOSトランジスタP1と並列に接続されている。
次に、図2は、図1のパルス幅調整回路(PWA)100を用いたデューティ比補正回路のブロック図である。パルス幅調整回路100から出力された差動出力クロック信号OUTp、OUTnが、積分回路2の反転入力端子(−)、非反転入力端子(+)にそれぞれ入力される。そして、積分回路2から出力された制御電圧Vcntが、パルス幅調整回路100に入力される。他方、パルス幅調整回路100から出力された出力クロック信号OUTpが、デューティ比補正回路からの出力クロック信号OUTとして出力される。
図3A〜3Dは、図1の電流源回路101の具体例である。電流源回路101は、図3Aに示す受動素子である抵抗素子のみならず、図3B〜3Dに示すように、能動素子を用いて実現することもできる。図3Bの電流源回路101は、線形領域で動作するNMOSトランジスタからなるスイッチである。ゲート電圧Vnとして例えば電源電圧Vddを与え、オン状態とする。即ち、電流源回路101として、スイッチのオン抵抗を利用している。図3Cの電流源回路101は、線形領域で動作する一対のNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタからなるスイッチいわゆるトランファゲートである。NMOSトランジスタのゲート電圧Vnとして例えば電源電圧Vddを与え、PMOSトランジスタのゲート電圧Vpとして例えばグランド電圧GNDを与え、両トランジスタをオン状態とする。即ち、電流源回路101として、スイッチのオン抵抗を利用している。図3Dの電流源回路101は、定電流源である。具体的には、例えば飽和領域で動作するNMOSトランジスタから構成することができる。
図4A〜4Dは、図1の電流源回路102の具体例である。電流源回路102は、図4Aに示す受動素子である抵抗素子のみならず、図4B〜4Dに示すように、能動素子を用いて実現することもできる。図4Bの電流源回路102は、線形領域で動作するPMOSトランジスタからなるスイッチである。ゲート電圧Vpとして例えばグランド電圧GNDを与え、オン状態とする。即ち、電流源回路102として、スイッチのオン抵抗を利用している。図4Cの電流源回路102は、線形領域で動作する一対のNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタからなるスイッチいわゆるトランファゲートである。NMOSトランジスタのゲート電圧Vnとして例えば電源電圧Vddを与え、PMOSトランジスタのゲート電圧Vpとして例えばグランド電圧GNDを与え、両トランジスタをオン状態とする。即ち、電流源回路102として、スイッチのオン抵抗を利用している。図4Dの電流源回路102は、定電流源である。具体的には、例えば飽和領域で動作するPMOSトランジスタから構成することができる。
図5A、5Bは、図1のパルス幅調整回路100のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。図5Aに示すように、入力クロック信号INのデューティ比が50%より小さい場合、図2に示した積分回路2において生成される制御電圧Vcntが大きくなる。そのため、ノードMの充電電流が小さくなり、放電電流が大きくなる。一方、図5Bに示すように、入力クロック信号INのデューティ比が50%より大きい場合、制御電圧Vcntが小さくなる。そのため、ノードMの充電電流が大きくなり、放電電流が小さくなる。
制御電圧Vcntが大きい図5Aの場合についてより詳細に説明する。入力クロック信号INがLからHに切り換わると、放電によりノードMの電圧Vmが低下する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより小さくなると、出力クロック信号OUTpはLからHへ、出力クロック信号OUTnはHからLへ切り換わる。図5Aの場合、放電電流が大きいため、電圧Vmの傾きは比較的急である。そのため、入力クロック信号INがLからHへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがLからHへ、出力クロック信号OUTnがHからLへ切り換わるまでの立ち下がり遷移時間Tfは短い。
次に、入力クロック信号INがHからLに切り換わると、充電によりノードMの電圧Vmが上昇する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより大きくなると、出力クロック信号OUTpはHからLへ、出力クロック信号OUTnはLからHへ切り換わる。図5Aの場合、充電電流が小さいため、電圧Vmの傾きは比較的緩やかである。そのため、入力クロック信号INがHからLへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがHからLへ、出力クロック信号OUTnがLからHへ切り換わるまでの立ち上がり遷移時間Trは長い。従って、図5Aに示すように、入力クロック信号INのHレベルの時間よりも、出力クロック信号OUTpのHレベルの時間が、遷移時間の差(Tr−Tf)分だけ変化し、大きくなる。つまり、遷移時間の差(Tr−Tf)が入出力デューティ差である。このように、制御電圧Vcntに応じて、放電電流又は充電電流の大きさが変化し、電圧Vmの傾きが変化することによりパルス幅が調整され、差動出力クロック信号OUTp、OUTnデューティ比が50%に補正される。
次に、制御電圧Vcntが小さい図5Bの場合についてより詳細に説明する。入力クロック信号INがLからHに切り換わると、放電によりノードMの電圧Vmが低下する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより小さくなると、出力クロック信号OUTpはLからHへ、出力クロック信号OUTnはHからLへ切り換わる。図5Bの場合、放電電流が小さいため、電圧Vmの傾きは比較的緩やかである。そのため、入力クロック信号INがLからHへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがLからHへ、出力クロック信号OUTnがHからLへ切り換わるまでの立ち下がり遷移時間Tfは長い。
次に、入力クロック信号INがHからLに切り換わると、充電によりノードMの電圧Vmが上昇する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより大きくなると、出力クロック信号OUTpはHからLへ、出力クロック信号OUTnはLからHへ切り換わる。図5Bの場合、充電電流が大きいため、電圧Vmの傾きは比較的急である。そのため、入力クロック信号INがHからLへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがHからLへ、出力クロック信号OUTnがLからHへ切り換わるまでの立ち上がり遷移時間Trは短い。従って、図5Bに示すように、入力クロック信号INのHレベルの時間よりも、出力クロック信号OUTpのHレベルの時間が、遷移時間の差(Tr−Tf)分だけ変化し、小さくなる。このように、制御電圧Vcntに応じて、放電電流又は充電電流の大きさが変化し、電圧Vmの傾きが変化することによりパルス幅が調整され、差動出力クロック信号OUTp、OUTnデューティ比が50%に補正される。
図6は、制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。実線が図1のパルス幅調整回路100に係るグラフである。一方、点線は図20のパルス幅調整回路10に係るグラフである。まず、図20のパルス幅調整回路10では、ノードMへの充電電流は、PMOSトランジスタP1を流れる充電電流である。また、図20のパルス幅調整回路10では、ノードMからの放電電流は、NMOSトランジスタN2を流れる放電電流である。
また、図7は、制御電圧Vcnt(横軸)に対する入出力デューティ差(縦軸)を示すグラフである。実線が図1のパルス幅調整回路100に係るグラフである。一方、点線は図20のパルス幅調整回路10に係るグラフであって、図21の実線と同じグラフである。縦軸が0である場合、入力クロック信号INのデューティ比が50%であることを意味している。
図6に示すように、図20のパルス幅調整回路10では、制御電圧Vcntが、NMOSトランジスタN2の閾値電圧Vtnよりも小さい場合(Vcnt<Vtn)、放電電流がほとんど流れなくなる。そのため、図7のVcntが小さい該当の範囲において点線で示されたように、制御電圧Vcntの変化に対する入出力デューティ差の変化が、極端に大きくなってしまい、パルス幅調整動作が不安定になる。同様に、制御電圧Vcntが、電源電圧Vdd−PMOSトランジスタP1の閾値電圧Vtpよりも大きい場合(Vdd−Vtp<Vcnt)、充電電流がほとんど流れなくなる。そのため、図7のVcntが大きい該当の範囲において点線で示されたように、制御電圧Vcntの変化に対する入出力デューティ差の変化が、極端に大きくなってしまい、パルス幅調整動作が不安定になる。従って、制御電圧Vcntがこのような範囲となるような入力クロック信号INが入力された場合、パルス幅調整動作が不安定になり、出力クロック信号が発振するおそれがあった。
これに対し、図1のパルス幅調整回路100では、ノードMへの充電電流は、PMOSトランジスタP1を流れる充電電流と電流源回路102を流れる充電電流との合計である。また、図1のパルス幅調整回路100では、ノードMからの放電電流は、NMOSトランジスタN2を流れる放電電流と電流源回路101を流れる放電電流との合計である。制御電圧Vcntが、NMOSトランジスタN2の閾値電圧Vtnよりも小さく、NMOSトランジスタN2に放電電流がほとんど流れない場合(Vcnt<Vtn)であっても、電流源回路101を介して所定の放電電流が流れる。そのため、図7に示すように、制御電圧Vcntの変化に対する入出力デューティ差の変化が、Vcntが小さい範囲に渡っても急峻とならず、緩やかな傾きに保たれ、パルス幅調整動作が安定する。同様に、制御電圧Vcntが、電源電圧Vdd−PMOSトランジスタP1の閾値電圧Vtpよりも大きく、PMOSトランジスタP1に充電電流がほとんど流れない場合(Vdd−Vtp<Vcnt)であっても、電流源回路102を介して所定の充電電流が流れる。そのため、図7に示すように、制御電圧Vcntの変化に対する入出力デューティ差の変化が、Vcntが大きい範囲に渡っても急峻とならず、緩やかな傾きに保たれ、パルス幅調整動作が安定する。即ち、図7に示すように、図1のパルス幅調整回路100は、0≦Vcnt≦Vddにおいて、安定してパルス幅を調整することができる。その結果、調整可能なデューティの範囲も広げることができる。
次に、簡単な数値計算を用いて本実施の形態の効果について、より詳細に説明する。
表1が図20の回路構成を有する比較例における計算結果、表2が図1の回路構成を有する実施例における計算結果である。単位はいずれも任意である。表1、2に示すように、制御電圧Vcntの値が0〜6まで変化するものとする。
ここで、比較例では、充放電電流Ic、Idが制御電圧Vcntに対し、二乗特性を有する。そのため、表1に示すように、放電電流Idについては、Vcnt=0の場合、Id=1、Vcnt=1の場合、Id=2、Vcnt=3の場合、Id=5、Vcnt=4の場合、Id=10、Vcnt=4の場合、Id=17、Vcnt=5の場合、Id=26、Vcnt=6の場合、Id=37と変化すると仮定する。
同様に、充電電流Icについては、Vcnt=0の場合、Ic=37、Vcnt=1の場合、Ic=26、Vcnt=3の場合、Ic=17、Vcnt=4の場合、Ic=10、Vcnt=4の場合、Ic=5、Vcnt=5の場合、Ic=2、Vcnt=6の場合、Ic=1と変化すると仮定する。
ここで、立ち下がり遷移時間Tfは放電電流Idに反比例し、立ち上がり遷移時間Trは充電電流Icに反比例する。そのため、単純化してTf=1/Id、Tr=1/Icとすることができる。従って、入出力デューティ差であるTr−Tf=1/Ic−1/Idとなる。この計算結果が表1に示されている。
ここで、図8は、比較例における制御電圧Vcntが0から6まで変化した場合の立ち下がり遷移時間Tf及び立ち上がり遷移時間Trの変化のイメージ図である。図8の左側は立ち下がり遷移時間Tfの変化、図8の右側に立ち上がり遷移時間Trの変化を示している。制御電圧Vcnt=0における立ち下がり遷移時間をTf、立ち上がり遷移時間をTr、制御電圧Vcnt=1における立ち下がり遷移時間をTf、立ち上がり遷移時間をTrなどとして示している。また、図8の上から順に、入力クロック信号IN、ノードMの電圧Vm、出力クロック信号OUTが示されている。
図8左下側に示すように、ノードMの電圧Vmが立ち下がる場合(放電時)、制御電圧Vcntが小さくなるにつれて、電圧Vmの傾きが緩やかになっていき、立ち下がり遷移時間Tfの変化の割合は大きく(急峻に)なっていく。
一方、図8右下側に示すように、ノードMの電圧Vmが立ち上がる場合(充電時)、制御電圧Vcntが大きくなるにつれて、電圧Vmの傾きが緩やかになっていき、立ち上がり遷移時間Trの変化の割合は大きく(急峻に)なっていく。
一方、実施例では、電流源回路101及び102により、比較例にオフセット電流が付与されている。このオフセット電流値=2とすると、表2に示すように、放電電流Idについては、Vcnt=0の場合、Id=3、Vcnt=1の場合、Id=4、Vcnt=3の場合、Id=7、Vcnt=4の場合、Id=10、Vcnt=4の場合、Id=19、Vcnt=5の場合、Id=28、Vcnt=6の場合、Id=39と変化する。
同様に、充電電流Icについては、Vcnt=0の場合、Ic=39、Vcnt=1の場合、Ic=28、Vcnt=3の場合、Ic=19、Vcnt=4の場合、Ic=12、Vcnt=4の場合、Ic=7、Vcnt=5の場合、Ic=4、Vcnt=6の場合、Ic=3と変化する。
比較例と同様に、立ち下がり遷移時間Tf=1/Id、立ち上がり遷移時間Tr=1/Icから入出力デューティ差はTr−Tf=1/Ic−1/Idを求めることができる。この計算結果が表2に示されている。
図9は、表1及び表2に示した実施例及び比較例における制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流Ic及びノードMからの放電電流Id(縦軸)を示すグラフである。即ち、図6に対応するグラフである。
そして、図10は、表1及び表2に示した実施例及び比較例における制御電圧Vcnt(横軸)に対する入出力デューティ差Tr−Tf(縦軸)を示すグラフである。即ち、図7に対応するグラフである。
図10に示すように、比較例に比べ実施例では、制御電圧Vcntの変化に対する入出力デューティ差の変化が急峻とならず、緩やかな傾きに保たれる。そのため、0≦Vcnt≦Vddにおいて、安定してパルス幅を調整することができる。
Figure 2011254226
Figure 2011254226
(実施の形態2)
次に、図11を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。
図11のパルス幅調整回路200は、図1のパルス幅調整回路100からNMOSトランジスタN2を取り除いた構成である。ここで、制御電圧VcntはPMOSトランジスタP1のゲートのみに入力される。そのため、ノードMから電流源回路101のみを介してグランドに流れる放電電流は常に一定となる。従って、パルス幅調整動作はノードMへの充電電流の増減のみにより制御される。このように、グランド側にパルス幅調整用のNMOSトランジスタが設けられていない場合であっても、本発明を適用することができる。即ち、電源側に設けられたPMOSトランジスタP1に電流源回路102を並列接続することにより、Vdd−Vtp<Vcntであっても、安定してパルス幅を調整することができる。
図12A、12Bは、図11のパルス幅調整回路200のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。図12Aに示すように、入力クロック信号INのデューティ比が50%より小さい場合、制御電圧Vcntが大きくなる。そのため、ノードMの充電電流が小さくなる。一方、図12Bに示すように、入力クロック信号INのデューティ比が50%より大きい場合、制御電圧Vcntが小さくなる。そのため、ノードMの充電電流が大きくなる。上述の通り、いずれの場合も、ノードMからの放電電流は一定である。
制御電圧Vcntが大きい図12Aの場合についてより詳細に説明する。入力クロック信号INがLからHに切り換わると、放電によりノードMの電圧Vmが低下する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより小さくなると、出力クロック信号OUTpはLからHへ、出力クロック信号OUTnはHからLへ切り換わる。図11のパルス幅調整回路200では、放電電流は一定であるため、放電による電圧Vmの傾きも制御電圧Vcntによらず一定である。そのため、入力クロック信号INがLからHへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがLからHへ、出力クロック信号OUTnがHからLへ切り換わるまでの時間も、制御電圧Vcntによらず一定である。
次に、入力クロック信号INがHからLに切り換わると、充電によりノードMの電圧Vmが上昇する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより大きくなると、出力クロック信号OUTpはHからLへ、出力クロック信号OUTnはLからHへ切り換わる。図12Aの場合、充電電流が小さいため、充電による電圧Vmの傾きは比較的緩やかである。そのため、入力クロック信号INがHからLへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがHからLへ、出力クロック信号OUTnがLからHへ切り換わるまでの時間は長い。従って、図12Aに示すように、入力クロック信号INのHレベルの時間よりも、出力クロック信号OUTpのHレベルの時間が長くなる。このようなパルス幅調整動作により、差動出力クロック信号OUTp、OUTnデューティ比が50%に補正される。
次に、制御電圧Vcntが小さい図12Bの場合についてより詳細に説明する。入力クロック信号INがLからHに切り換わると、放電によりノードMの電圧Vmが低下する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより小さくなると、出力クロック信号OUTpはLからHへ、出力クロック信号OUTnはHからLへ切り換わる。図11のパルス幅調整回路200では、放電電流は一定であるため、放電による電圧Vmの傾きも制御電圧Vcntによらず一定である。そのため、入力クロック信号INがLからHへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがLからHへ、出力クロック信号OUTnがHからLへ切り換わるまでの時間も、制御電圧Vcntによらず一定である。
次に、入力クロック信号INがHからLに切り換わると、充電によりノードMの電圧Vmが上昇する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより大きくなると、出力クロック信号OUTpはHからLへ、出力クロック信号OUTnはLからHへ切り換わる。図12Bの場合、充電電流が大きいため、充電による電圧Vmの傾きは比較的急である。そのため、入力クロック信号INがHからLへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがHからLへ、出力クロック信号OUTnがLからHへ切り換わるまでの時間は短い。従って、図12Bに示すように、入力クロック信号INのHレベルの時間よりも、出力クロック信号OUTpのHレベルの時間が短くなる。このようなパルス幅調整動作により、差動出力クロック信号OUTp、OUTnデューティ比が50%に補正される。
その他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。また、図11のパルス幅調整回路200でも、制御電圧Vcntが入力されるPMOSトランジスタP1と並列接続された電流源回路102が設けられている。そのため、図11のパルス幅調整回路200も、0≦Vcnt≦Vddにおいて、安定してパルス幅を調整することができる。
(実施の形態3)
次に、図13を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図13は、本発明の第3の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。
図13のパルス幅調整回路300は、図1のパルス幅調整回路100からPMOSトランジスタP1を取り除いた構成である。ここで、制御電圧VcntはNMOSトランジスタN2のゲートのみに入力される。そのため、電源から電流源回路102のみを介してノードMへ流れる充電電流は常に一定となる。従って、パルス幅調整動作はノードMからの放電電流の増減のみにより制御される。このように、電源側にパルス幅調整用のPMOSトランジスタが設けられていない場合であっても、本発明を適用することができる。即ち、グランド側に設けられたNMOSトランジスタN1に電流源回路101を並列接続することにより、Vcnt<Vtnであっても、安定してパルス幅を調整することができる。
図14A、14Bは、図13のパルス幅調整回路300のパルス幅調整動作を説明するためのタイミングチャートである。図14Aに示すように、入力クロック信号INのデューティ比が50%より小さい場合、制御電圧Vcntが大きくなる。そのため、ノードMからの放電電流が大きくなる。一方、図14Bに示すように、入力クロック信号INのデューティ比が50%より大きい場合、制御電圧Vcntが小さくなる。そのため、ノードMからの放電電流が小さくなる。上述の通り、いずれの場合も、ノードMへの充電電流は一定である。
制御電圧Vcntが大きい図14Aの場合についてより詳細に説明する。入力クロック信号INがLからHに切り換わると、放電によりノードMの電圧Vmが低下する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより小さくなると、出力クロック信号OUTpはLからHへ、出力クロック信号OUTnはHからLへ切り換わる。図14Aの場合、放電電流が大きいため、放電による電圧Vmの傾きは比較的急である。そのため、入力クロック信号INがLからHへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがLからHへ、出力クロック信号OUTnがHからLへ切り換わるまでの時間は短い。
次に、入力クロック信号INがHからLに切り換わると、充電によりノードMの電圧Vmが上昇する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより大きくなると、出力クロック信号OUTpはHからLへ、出力クロック信号OUTnはLからHへ切り換わる。図13のパルス幅調整回路300では、充電電流は一定であるため、充電による電圧Vmの傾きも制御電圧Vcntによらず一定である。そのため、入力クロック信号INがHからLへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがHからLへ、出力クロック信号OUTnがLからHへ切り換わるまでの時間も、制御電圧Vcntによらず一定である。従って、図14Aに示すように、入力クロック信号INのHレベルの時間よりも、出力クロック信号OUTpのHレベルの時間が長くなる。このようなパルス幅調整動作により、差動出力クロック信号OUTp、OUTnデューティ比が50%に補正される。
次に、制御電圧Vcntが小さい図14Bの場合についてより詳細に説明する。入力クロック信号INがLからHに切り換わると、放電によりノードMの電圧Vmが低下する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより小さくなると、出力クロック信号OUTpはLからHへ、出力クロック信号OUTnはHからLへ切り換わる。図14Bの場合、放電電流が小さいため、放電による電圧Vmの傾きは比較的緩やかである。そのため、入力クロック信号INがLからHへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがLからHへ、出力クロック信号OUTnがHからLへ切り換わるまでの時間は長い。
次に、入力クロック信号INがHからLに切り換わると、充電によりノードMの電圧Vmが上昇する。電圧Vmがインバータ103の反転閾値電圧Vthより大きくなると、出力クロック信号OUTpはHからLへ、出力クロック信号OUTnはLからHへ切り換わる。図13のパルス幅調整回路300では、充電電流は一定であるため、充電による電圧Vmの傾きも制御電圧Vcntによらず一定である。そのため、入力クロック信号INがHからLへ切り換わってから、出力クロック信号OUTpがHからLへ、出力クロック信号OUTnがLからHへ切り換わるまでの時間も、制御電圧Vcntによらず一定である。従って、図14Bに示すように、入力クロック信号INのHレベルの時間よりも、出力クロック信号OUTpのHレベルの時間が短くなる。このようなパルス幅調整動作により、差動出力クロック信号OUTp、OUTnデューティ比が50%に補正される。
その他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。また、図13のパルス幅調整回路300でも、制御電圧Vcntが入力されるNMOSトランジスタN2と並列接続された電流源回路101が設けられている。そのため、図13のパルス幅調整回路300も、0≦Vcnt≦Vddにおいて、安定してパルス幅を調整することができる。
(実施の形態4)
次に、図15を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図15は、本発明の第4の実施の形態に係るパルス幅調整回路の回路図である。
図15のパルス幅調整回路400は、図1のパルス幅調整回路100にレベルシフタ105が付加された構成である。図15に示すように、NMOSトランジスタN2のゲートには制御電圧Vcntが入力される。また、制御電圧Vcntはレベルシフタ105に入力され、PMOSトランジスタP1のゲートにはレベルシフトされた制御電圧Vgpが入力される。つまり、制御電圧Vcntと制御電圧Vgpとは、同位相であって値が異なる制御電圧である。
図16は、制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。図1のパルス幅調整回路100において、PMOSトランジスタP1の閾値電圧Vtpが低く、NMOSトランジスタN2の閾値電圧Vtnが高い場合を示している。図16に示すように、制御電圧VcntがVdd<Vcnt<Vtnの範囲では、NMOSトランジスタN2及びPMOSトランジスタP1がいずれもオフ状態となり、パルス幅を調整することができない。このような問題点を解消するため、図15のパルス幅調整回路400には、レベルシフタ105が設けられている。
図17は、制御電圧Vcnt(横軸)に対するノードMへの充電電流及びノードMからの放電電流(縦軸)を示すグラフである。図17に示すように、制御電圧Vcntにシフト電圧Vsftを付加することにより、ノードMへの充電電流が図面右側へシフトする。これにより、図5と同様のグラフを得ることができる。
図18は、レベルシフタ105の具体的な回路構成である。このレベルシフタ105は、2つのNMOSトランジスタN11、N12を備えたNMOSソースフォロワ回路である。NMOSトランジスタN11のドレインは電源(電源電圧Vdd)に、ソースはNMOSトランジスタN12のドレインに接続されている。NMOSトランジスタN12のソースはグランド(グランド電圧GND)に接続されている。また、NMOSトランジスタN11のゲートには制御電圧Vcntが入力される。NMOSトランジスタN12のゲートにはシフト電圧Vsftが入力される。NMOSトランジスタN11のソースと、NMOSトランジスタN12のドレインとの間のノードから制御電圧Vgp=Vcnt−Vsftが出力される。図15に示すように、この制御電圧VgpがPMOSトランジスタP1のゲートに入力される。もちろん、レベルシフタ105の回路構成は図18に限定されるものでなく、種々考えられる。また、制御電圧VcntをPMOSトランジスタP1へ入力し、レベルシフトされた制御電圧をNMOSトランジスタN2に入力する構成とすることもできる。
(実施の形態5)
次に、図19A、19Bを参照して本発明の第5の実施の形態について説明する。
図19A、19Bは、図1のパルス幅調整回路100を用いたデューティ比補正回路のブロック図である。図2のデューティ比補正回路では、パルス幅調整回路100の差動出力クロック信号OUTp、OUTnを用いている。これに対し、図19Aのデューティ比補正回路では、パルス幅調整回路100の出力クロック信号OUTpのみを用いている。また、図19Bのデューティ比補正回路では、パルス幅調整回路100の出力クロック信号OUTnのみを用いている。
図19Aのデューティ比補正回路では、パルス幅調整回路100から出力された出力クロック信号OUTpが、積分回路2の反転入力端子(−)に入力される。一方、非反転入力端子(+)には参照電圧Vrefが入力される。そして、積分回路2から出力された制御信号Vcntが、パルス幅調整回路100に入力される。他方、パルス幅調整回路100から出力されたクロック信号OUTpが、デューティ比補正回路からの出力クロック信号OUTとして出力される。
図19Bのデューティ比補正回路では、パルス幅調整回路100から出力された出力クロック信号OUTnが、積分回路2の非反転入力端子(+)に入力される。一方、反転入力端子(−)には参照電圧Vrefが入力される。そして、積分回路2から出力された制御電圧Vcntが、パルス幅調整回路100に入力される。他方、パルス幅調整回路100から出力されたクロック信号OUTnが、デューティ比補正回路からの出力クロック信号OUTとして出力される。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。例えば、上記の実施の形態の説明では、デューティ比を50%に補正する場合について説明したが、これに限定されるものではない。また、上記実施の形態は互いに組み合わせることができる。
100 パルス幅調整回路
101、102 電流源回路
103a、103b インバータ
104 バッファ
105 レベルシフタ
200 パルス幅調整回路
300 パルス幅調整回路
400 パルス幅調整回路
N1、N2、N11、N12 NMOSトランジスタ
P1、P2 PMOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 第1及び第2の電源間に設けられたパルス幅調整回路であって、
    ゲートに入力パルス信号が入力される第1導電型の第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと前記第2の電源との間に設けられ、ゲートに前記入力パルス信号が入力される第2導電型の第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと前記第1の電源との間に設けられ、ゲートに入力される第1の制御信号に応じて流れる電流が制御される第1導電型の第3のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと前記第1の電源との間に、前記第3のトランジスタと並列に設けられた第1の電流源回路と、を備えるパルス幅調整回路。
  2. 前記第2のトランジスタと前記第2の電源との間に設けられ、ゲートに入力される第2の制御信号に応じて流れる電流が制御される第2導電型の第4のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタと前記第2の電源との間に、前記第4のトランジスタと並列に設けられた第2の電流源回路を、更に備える請求項1に記載のパルス幅調整回路。
  3. 前記第1の制御信号と、前記第2の制御信号と、が同一の信号であることを特徴とする請求項2に記載のパルス幅調整回路。
  4. 前記第1の制御信号が入力され、当該第1の制御信号と同位相であって異なる値の前記第2の制御信号を生成するレベルシフト回路を、更に備える請求項2に記載のパルス幅調整回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のパルス幅調整回路と、
    前記パルス幅調整回路から出力された出力パルス信号に基づいて前記第1の制御信号を生成する積分回路と、を備えるデューティ比補正回路。
  6. 前記出力パルス信号が単相信号であることを特徴とする請求項5に記載のデューティ比補正回路。
  7. 前記出力パルス信号が差動信号であることを特徴とする請求項5に記載のデューティ比補正回路。
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