JP2015228469A - 金属酸化物膜、金属酸化物膜の製造方法、薄膜トランジスタ、及び電子デバイス - Google Patents

金属酸化物膜、金属酸化物膜の製造方法、薄膜トランジスタ、及び電子デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】高い導電性又は高い半導体特性を有し、容易に製造することができる金属酸化物膜及びその製造方法、並びに電気特性に優れた薄膜トランジスタ、及び電子デバイスを提供する。【解決手段】In,Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子の集合体3と、集合体の金属酸化物粒子間の少なくとも一部に存在する、金属硝酸塩及び金属酸化物から選ばれる少なくとも1種4と、を含む金属酸化物膜及びその応用。【選択図】図11

Description

本発明は、金属酸化物膜、金属酸化物膜の製造方法、薄膜トランジスタ、及び電子デバイスに関する。
透明、高移動度、かつ製造適性にも優れる透明酸化物半導体(TOS:Transparent Oxide Semiconductor)が注目を集めており、TOSを薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)の活性層として用いたTOS−TFTは、表示装置の駆動素子として実用化されるまでに研究が進んでいる。
現在実用化されているTOS−TFTにおける活性層は、真空成膜法によって製造されたものであるが、真空成膜法の場合製造コストが高くなりやすいため、溶液塗布プロセスによって高い特性を示すTOSの実現を目指す研究が一方では盛んである。
溶液を原料とした成膜方法としては、金属アルコキシドや無機金属塩等を含む溶液原料を塗布し、何らかのエネルギーを付与することで金属と酸素のネットワークを形成し酸化物半導体に転換する方法と、あらかじめ金属と酸素のネットワークが形成している酸化物半導体粒子を溶液に分散させた分散液を塗布することで粒子の集合体からなるTOS膜を得る方法が考えられている。
例えば、非特許文献1には、半導体ナノ粒子の集合体からなる半導体膜について記載されている。
また、特許文献1には、TOSを実現するための酸化物ナノ粒子について開示されている。
また、特許文献2、3には、酸化亜鉛粒子を含む分散液を塗布して多孔質膜を形成した後、カルボン酸塩、金属アルコキシド、アンモニウム化合物等の亜鉛化合物の溶液を塗布し、さらに加熱処理して半導体膜を製造する方法が開示されている。
特許4738931号公報 特表2012−530033号公報 特表2008−547195号公報
J. M. Lutherら著「Structural, Optical, and Electrical Properties of Self-Assembled Films of PbSe Nanocrystals Treated with 1,2-Ethanedithiol」ACS Nano (2008)
あらかじめ金属と酸素のネットワークが形成している酸化物半導体粒子を溶液に分散させた分散液を塗布することで粒子の集合体からなるTOS膜を得る方法では、より低温でTOS膜が得られることが期待されているが、所望の酸化物半導体粒子を合成することが困難であることや、粒子間の電気伝導性が低くなりやすいこと等から、十分に高いTFT特性が得られていない。
また、非特許文献1に記載されている半導体膜は、酸化物から構成されておらず、不活性雰囲気下で全て製造工程を行わないとTFT特性が大きく劣化してしまう。また、透明でないために光照射によっても大きくTFT特性が劣化する。
また、特許文献1に開示されている酸化物ナノ粒子は、分散性を付与するために比較的長鎖のアルキル基を有する分散剤(配位子)が好ましいとされており、このようなナノ粒子を塗布して形成したTOS膜の場合、粒子間距離が大きくなりやすく、粒子同士を介した電気伝導が十分に得られない場合がある。また、分散剤を用いずに半導体粒子を溶媒に分散させて塗布する手法が考えられるが、粒子同士が凝集しやすく、この場合には十分な膜平坦性が得られなくなってしまう。
また、特許文献2、3に開示されている方法では、高い電気伝導性を有する膜が得られていない。これは、低温で高い移動度を実現し難い、酸化亜鉛をベースとした酸化物半導体膜を用いている事に起因すると推測される。
粒子周囲に配位子しか存在しない場合、膜中に空隙が生じやすく膜密度を高めることが困難である。結果として高い半導体特性を実現することが困難である。すなわち、半導体粒子の集合体からなる半導体膜、及びそれを活性層に用いたTFTにおいて、大気中でも製造可能であり、且つ高い電気特性を両立することは困難であった。
本発明は、高い導電性又は高い半導体特性を有し、容易に製造することができる金属酸化物膜及びその製造方法、並びに電気特性に優れた薄膜トランジスタ、及び電子デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、以下の発明が提供される。
<1> In,Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子の集合体と、
集合体の金属酸化物粒子間の少なくとも一部に存在する、金属硝酸塩及び金属酸化物から選ばれる少なくとも1種と、
を含む金属酸化物膜。
<2> 金属酸化物粒子は、少なくともInを含む金属酸化物粒子である<1>に記載の金属酸化物膜。
<3> 金属酸化物粒子は、Inと、Sn、Ga及びZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素とを含む金属酸化物粒子である<1>又は<2>に記載の金属酸化物膜。
<4> 金属硝酸塩が少なくとも硝酸インジウムである<1>〜<3>のいずれかに記載の金属酸化物膜。
<5> 金属酸化物粒子の数平均粒子径が3〜50nmである<1>〜<4>のいずれかに記載の金属酸化物膜。
<6> 半導体膜である<1>〜<5>のいずれかに記載の金属酸化物膜。
<7> 導電膜である<1>〜<5>のいずれかに記載の金属酸化物膜。
<8> In、Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子を含む分散液を基板上に塗布して金属酸化物粒子の集合体を含む集合体膜を形成する工程と、
集合体膜に金属硝酸塩を含む溶液を塗布する工程と、
を有する金属酸化物膜の製造方法。
<9> 金属硝酸塩を含む溶液が塗布された集合体膜に対し、紫外線照射下で加熱処理を行う工程を含む<8>に記載の金属酸化物膜の製造方法。
<10> 金属硝酸塩が少なくとも硝酸インジウムを含む<8>又は<9>に記載の金属酸化物膜の製造方法。
<11> 分散液中の金属酸化物粒子は、炭化水素を含む配位子を有する<8>〜<10>のいずれかに記載の金属酸化物膜の製造方法。
<12> <8>〜<11>のいずれかに記載の金属酸化物膜の製造方法により製造された金属酸化物膜。
<13> <1>〜<7>及び<12>のいずれかに記載の金属酸化物膜を備えた薄膜トランジスタ。
<14> <13>に記載の薄膜トランジスタを有する電子デバイス。
本発明によれば、高い導電性又は高い半導体特性を有し、容易に製造することができる金属酸化物膜及びその製造方法、並びに電気特性に優れた薄膜トランジスタ、及び電子デバイスが提供される。
本発明により製造される薄膜トランジスタの一例(トップゲート−トップコンタクト型)の構成を示す概略図である。 本発明により製造される薄膜トランジスタの一例(トップゲート−ボトムコンタクト型)の構成を示す概略図である。 本発明により製造される薄膜トランジスタの一例(ボトムゲート−トップコンタクト型)の構成を示す概略図である。 本発明により製造される薄膜トランジスタの一例(ボトムゲート−ボトムコンタクト型)の構成を示す概略図である。 実施形態の液晶表示装置の一部分を示す概略断面図である。 図5の液晶表示装置の電気配線の概略構成図である。 実施形態の有機EL表示装置の一部分を示す概略断面図である。 図7の有機EL表示装置の電気配線の概略構成図である。 実施形態のX線センサアレイの一部分を示す概略断面図である。 図9のX線センサアレイの電気配線の概略構成図である。 実施例1で簡易型TFTを作製した工程を示す概略図である。 実施例1、7、比較例1で作製した簡易型TFTのV−I特性を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明について具体的に説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、本明細書において「〜」の記号により数値範囲を示す場合、下限値及び上限値が含まれる。
<酸化物膜>
本発明の金属酸化物膜は、In,Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子(以下、単に「金属酸化物粒子」という場合がある。)の集合体と、集合体の金属酸化物粒子間の少なくとも一部に存在する、金属硝酸塩及び金属酸化物から選ばれる少なくとも1種と、を含んで構成されている。
一般的に金属酸化物粒子を含む分散液を塗布して薄膜形成を行なった場合、粒子と粒子の間にはある程度の空隙が生じてしまう。したがって粒子間に空隙を有する金属酸化物膜では、空隙の存在により膜全体としての膜密度を高めることが困難であり、結果として高い電気伝導特性を得ることが難しい。同様に、粒界や金属酸化物粒子を分散させるための配位子の存在により粒子間の電気伝導が妨げられる恐れがあり、結果として電気伝導性の低下を招く。
一方、本発明の金属酸化物膜では、In、Zn、及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子の集合体における粒子間の空隙の少なくとも一部に金属硝酸塩又は金属酸化物が存在することによって高い電気伝導性が実現される。
本発明の金属酸化物膜に含まれる金属酸化物粒子は、少なくともInを含む金属酸化物粒子であることが望ましい。Inの最外殻電子軌道は5Sであり、Inをベースとした酸化物の場合にはより高い電子移動度が期待できる。
また、本発明に係る金属酸化物粒子は、Inのほかに、Sn、Ga及びZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を任意の割合で含んでいてもよい。Inをベースとした酸化物結晶に対し、Snを含有させた場合にはキャリア濃度の増大が期待できる。一方、Gaを含有させた場合には、酸素欠損の抑制が可能となる。また、バンドギャップの増大によって透明性をより高めることが可能であり、結果として光安定性を高めることが可能となる。また、Znを含有させることで、電子移動度の増大が期待できる。
一般的にバンドギャップの広い(〜3eV)金属酸化物粒子を用いることで、透明で且つ光照射に対して安定な導電膜、半導体膜、及びTFTの製造が可能となる。
上記のような観点から、本発明に係る集合体を構成する金属酸化物粒子は、具体的にはInO、InGaO、InZnO、InSnO、InGaZnO、InGaSnO、InSnZnO等で形成されていることが望ましい。
本発明に係る金属酸化物粒子は粒子表面に配位子を有していてもよい。後述する金属酸化物膜を製造する方法において、金属酸化物粒子の表面に配位子(分散性配位子)が存在していれば分散媒中で分散しやすく、分散液の塗布によって薄膜を得る場合に平坦性の高い均一な薄膜を形成できる。そして、本発明の金属酸化物膜は、金属酸化物粒子間に金属硝酸塩及び金属酸化物の少なくとも1種が介在しているか、あるいは金属硝酸塩成分が配位子として粒子表面に結合し、隣合う粒子との相互作用が高まる事によって金属酸化物粒子の表面に分散性配位子が残存していても高い電気伝導性が得られる。具体的な配位子(分散性配位子)については後述する。
金属酸化物粒子の集合体の粒子間に存在する金属硝酸塩としては、少なくとも硝酸インジウムを含むことが望ましい。また、金属酸化物粒子の集合体の粒子間に存在する金属酸化物としては、上記金属硝酸塩由来の金属酸化物が挙げられ、酸化インジウムであることが望ましい。
空間的に大きな波動関数の広がりを有するIn材料を用いることで電気伝導性を高めることが可能である。また、硝酸インジウム化合物を使う事のメリットとして、以下の二つが挙げられる。(1)硝酸インジウムが粒子間に架橋配位し得るため、硝酸インジウムが酸化物に転化していなくとも高い伝導性が得られる。(2)In系材料の中で特に分解性の高い硝酸塩を用いる事で金属酸化物への転化が容易である。
また、本発明に係る金属酸化物粒子のサイズは3〜50nmであることがより望ましい。なお、ここで言う粒子のサイズとは数平均粒子径のことを指す。
金属酸化物粒子のサイズが3nm以上である場合には単位体積あたりの粒子の個数が過多になることが抑制され、相対的に粒界散乱や分散剤等の残留有機物の影響が小さくなり、高い電気伝導性が得易くなる。
一方、金属酸化物粒子のサイズが50nm以下である場合には、例えば特定の溶媒に分散させる場合に粒子沈降を招き難く、また、金属酸化物粒子を含む分散液を塗布した場合に十分な膜平坦性が得られ易い。
なお、金属酸化物粒子間に金属硝酸塩由来の成分(金属硝酸塩又は金属酸化物)が存在するかどうかは、例えばX線光電子分光(XPS:X−ray Photoelectron Spectroscopy)測定により金属成分及び、NO及びNO成分を定量することで確認することができる。例えば、後述する本発明の金属酸化物膜の製造方法において紫外線照射下での加熱処理を行った場合には大半のNO成分はNOに転化する。
<金属酸化物膜の製造方法>
次に、本発明の金属酸化物膜の製造方法について説明する。
本発明の金属酸化物膜を製造する方法は特に限定されず、例えばIn、Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子の分散液を基板上に塗布した後、金属硝酸塩を含む溶液を塗布して粒子間に金属硝酸塩を充填する2段階の塗布方法を採用してもよいし、金属酸化物粒子の分散液中に金属硝酸塩を溶解させた塗布液を用い、1回の塗布工程によって形成してもよい。金属酸化物粒子の集合体の粒子間の空隙に金属硝酸塩を充填させる観点から、2段階の塗布方法によって製造することが好ましい。
すなわち、本発明の金属酸化物膜の好ましい製造方法は、In、Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子を含む分散液を基板上に塗布して金属酸化物粒子の集合体を含む集合体膜を形成する工程(集合体膜形成工程)と、集合体膜に金属硝酸塩を含む溶液を塗布する工程(溶液塗布工程)と、を有する。
また、電気伝導性を向上させる観点から、溶液塗布工程後、金属硝酸塩を含む溶液が塗布された集合体膜に対し、加熱処理する工程(加熱処理工程)を行うことが好ましく、紫外線(UV)照射下で加熱処理を行うことがより好ましい。
以下、各工程について具体的に説明する。
(集合体膜形成工程)
In、Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子を含む分散液を基板上に塗布して金属酸化物粒子の集合体を含む集合体膜を形成する。
金属酸化物粒子を構成する材料、サイズ(数平均粒子径)は前述した通りであり、ここでの説明は省略する。
金属酸化物粒子を分散させる分散媒としては、有機溶剤が好ましく、具体的には、アルカン〔n−ヘキサン、n−オクタン等〕、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。
分散媒は、1種のみであってもよいし、2種以上を混合した分散媒であってもよい。
金属酸化物粒子は粒子表面に配位子を有していてもよい。金属酸化物粒子の表面に配位子が存在している場合には、金属酸化物粒子を分散媒中に均一分散させることが可能となり、分散液の塗布によって金属酸化物粒子の集合体膜を得る場合に平坦性の高い均一な集合体膜を形成することができる。
この場合、溶媒中で金属酸化物粒子が均一分散するために、金属酸化物粒子は表面に炭化水素(例えばアルキル基)を含む配位子を有することが望ましい。分散性を付与する配位子は、金属酸化物粒子の分散を向上する観点から、主鎖の炭素数が少なくとも6以上の配位子であることが望ましく、主鎖の炭素数が10以上の配位子であることがより望ましい。一方、集合体膜における金属酸化物粒子間の距離を小さくして電気伝導性を高める観点から、主鎖の炭素数が18以下の配位子であることが望ましい。
本発明に係る金属酸化物粒子の粒子表面に存在する配位子は、飽和化合物でも、不飽和化合物のいずれでもよく、具体的には、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エルカ酸、オレイルアミン、ドデシルアミン、ドデカンチオール、1,2−ヘキサデカンチオール、トリオクチルホスフィン、トリオクチルホスフィンオキシド、臭化セトリモニウム等が挙げられる。
金属酸化物粒子分散液中の金属酸化物粒子の濃度は、金属酸化物粒子の材質、粒径、目標とする電気導電性等に応じて選択すればよいが、電気伝導性の向上と、粒子の凝集を抑制する観点から1〜200mg/mlが好ましく、5〜50mg/mlがより好ましい。金属酸化物粒子の濃度が1mg/ml以上であれば高い電気伝導性が得られ、200mg/ml以下であれば粒子の凝集が抑制され、膜厚均一性が高い集合体膜を形成することができる。
金属酸化物粒子分散液を基板上に塗布する方法は特に限定されず、スピンコート、バーコート、ディップコート、スプレーコート、インクジェット、ディスペンサー、スクリーン印刷、凸版印刷、凹版印刷等の液相法を用いて基板上に塗布することで金属酸化物粒子の集合体膜を形成することができる。
なお、金属酸化物粒子の集合体膜を形成する基板の形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば基板の構造は単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。
基板を構成する材料としては、ガラスやYSZ(Yttria−Stabilized Zirconia;イットリウム安定化ジルコニウム)等の無機材料、樹脂や樹脂複合材料等からなる基板を用いることができる。中でも軽量である点、可撓性を有する点から樹脂あるいは樹脂複合材料からなる基板が好ましい。具体的には、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、アリルジグリコールカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリベンズアゾール、ポリフェニレンサルファイド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン等のフッ素樹脂、液晶ポリマー、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アイオノマー樹脂、シアネート樹脂、架橋フマル酸ジエステル、環状ポリオレフィン、芳香族エーテル、マレイミドーオレフィン、セルロース、エピスルフィド化合物等の合成樹脂からなる基板、既述の合成樹脂等と酸化珪素粒子との複合プラスチック材料からなる基板、既述の合成樹脂等と金属ナノ粒子、無機酸化物ナノ粒子もしくは無機窒化物ナノ粒子等との複合プラスチック材料からなる基板、既述の合成樹脂等とカーボン繊維もしくはカーボンナノチューブとの複合プラスチック材料からなる基板、既述の合成樹脂等とガラスフェレーク、ガラスファイバーもしくはガラスビーズとの複合プラスチック材料からなる基板、既述の合成樹脂等と粘土鉱物もしくは雲母派生結晶構造を有する粒子との複合プラスチック材料からなる基板、薄いガラスと既述のいずれかの合成樹脂との間に少なくとも1つの接合界面を有する積層プラスチック基板、無機層と有機層(既述の合成樹脂)を交互に積層することで、少なくとも1つの接合界面を有するバリア性能を有する複合材料からなる基板、ステンレス基板またはステンレスと異種金属とを積層した金属多層基板、アルミニウム基板または表面に酸化処理(例えば陽極酸化処理)を施すことで表面の絶縁性を向上させた酸化皮膜付きのアルミニウム基板、酸化膜付きシリコン基板等を用いることができる。
樹脂基板としては、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、加工性、低通気性、および低吸湿性等に優れていることが好ましい。樹脂基板は、水分や酸素の透過を防止するためのガスバリア層や、樹脂基板の平坦性や下部電極との密着性を向上するためのアンダーコート層等を備えていてもよい。
また、基板上に、下部電極や、絶縁膜を備えていてもよく、その場合には基板上の下部電極や絶縁膜上に本発明の金属酸化物膜が形成される。
(溶液塗布工程)
金属酸化物粒子の集合体膜に金属硝酸塩を含む溶液を塗布する。
金属酸化物粒子の集合体膜に塗布する溶液中の金属硝酸塩は、目的とする金属酸化物半導体膜に応じて選択すればよいが、少なくとも硝酸インジウムを含むと導電性をより高めることができる。
金属硝酸塩を含む溶液の金属硝酸塩濃度は0.01〜0.2M(mol/L)であることが望ましい。金属酸化物粒子の集合体膜に塗布する溶液中の金属硝酸塩濃度が0.01M以上であれば、溶液の溶媒が揮発した後に硝酸塩成分が粒子間に残って存在することで、より高い電子移動度の向上効果が得られる。一方、溶液中の金属硝酸塩濃度が0.2M以下であることで、金属硝酸塩が十分に溶媒に溶け、固体成分の析出等により膜の平坦性が低下することが抑制される。
金属硝酸塩を溶解させる溶媒としては、金属硝酸塩の溶解度が高く、塗布後、乾燥させるため、低沸点である溶媒が望ましい。具体的には、メトキシエタノール、エタノール、メタノール、水、ジメチルアセトアミド、エチレングリコール等が望ましい。
上記工程を経て金属酸化物粒子間の少なくとも一部に金属硝酸塩が存在する金属酸化物膜が得られるが、所望の膜厚を得るために、集合体膜形成工程と溶液塗布工程を繰り返して行ってもよい。また、集合体膜形成工程と溶液塗布工程を繰り返して行う場合には、1サイクルごとに十分に膜乾燥を行うことが望ましい。また、金属硝酸塩溶液の塗布方法としては、金属酸化物粒子上に硝酸塩溶液を塗布してから、粒子間の間に硝酸塩溶液が染み込むまでの間待機してから(例えば1分程度)スピンコートし、余剰な硝酸塩溶液を除去する方法か、あるいは金属酸化物粒子間に硝酸塩溶液が染み込みやすいディップコーターを用いることが好ましい。
(加熱処理工程)
金属酸化物粒子の集合体膜に塗布した溶液中の溶媒を乾燥等によって除去することで金属酸化物粒子間の少なくとも一部に金属硝酸塩が存在する金属酸化物膜が形成される。
なお、本発明の金属酸化物膜の製造方法は、金属硝酸塩を含む溶液が塗布された集合体膜に対し、さらに加熱処理を行うことが好ましく、紫外線(UV:Ultraviolet)照射下で加熱処理を行う工程を含むことがより好ましい。金属硝酸塩を含む溶液が塗布された集合体膜に対し加熱処理、好ましくは外線照射下で加熱処理を行なうことで集合体膜の粒子間に存在する金属硝酸塩の少なくとも一部が金属酸化物に転化し、より高い電気伝導性を得ることが可能となる。
金属硝酸塩を含む溶液が塗布された集合体膜に対する加熱処理は、集合体膜の粒子間に存在する金属硝酸塩の少なくとも一部を金属酸化物に転化させる観点から、例えば、大気気中、100〜250℃で5〜120分間行うことが好ましい。
加熱手段は特に限定されず、ホットプレート加熱、電気炉加熱、赤外線加熱、マイクロ波加熱等から選択することができる。
紫外線照射の光源としては、UVランプ、UVレーザー等が挙げられるが、大面積に均一に、安価な設備で紫外線照射を行う観点からUVランプが好ましい。UVランプとしては、例えばエキシマランプ、重水素ランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ヘリウムランプ、カーボンアークランプ、カドミウムランプ、無電極放電ランプ等が挙げられ、特に低圧水銀ランプを用いると容易に金属硝酸塩から金属酸化物への転化が行えることから好ましい。
紫外線照射下の加熱処理は、集合体膜の空隙に含まれる金属硝酸塩の少なくとも一部が金属酸化物に転化するまで行えばよい。例えば、180〜300nmの範囲にある波長光を含む紫外光を、集合体膜に対し、5mW/cm以上の照度で照射する。集合体膜の膜面に対する紫外光の照度は、10mW/cm以上が好ましく、100mW/cm以上がより好ましい。金属酸化物前駆体膜の膜面に対する紫外光の照度が10mW/cm以上であれば高い電子伝達特性の金属酸化物膜が得られ、100mW/cm以上であればより短時間で高い電子伝達特性の金属酸化物膜が得られる。なお、照度の上限は、装置コストの観点から500mW/cm以下であることが好ましい。
金属硝酸塩の組成、加熱温度、紫外線照度等にもよるが、生産性の観点から、紫外線照射下の加熱処理は、5分以上120分以下であることが好ましく、5分以上30分以下であることがより好ましい。
以上の工程を経て、導体又は半導体特性を有する金属酸化物膜を容易に製造することができる。
本発明の金属酸化物膜は、金属酸化物粒子と金属硝酸塩又は金属硝酸塩から転化した金属酸化物とが一体化されていることで、本来、金属硝酸塩の分解が起こらない低温アニール領域においても電気伝導性の増大が得られる。
金属酸化物粒子を用いることで、大気中でも特性が劣化することなく、高い特性の半導体膜(好ましくは比抵抗が10Ωcm以下)又は導電膜(好ましくは比抵抗が10−2Ωcm以下)が得られる。また、活性層として本発明の金属酸化物膜を形成した場合、好ましくは0.2cm/Vs以上、より好ましくは0.5cm/Vs以上、さらに好ましくは1cm/Vs以上の移動度を有するTFTを製造することもできる。
また、あらかじめ酸化物粒子中に金属−酸素のネットワークが形成されているため、より低温で、金属―酸素のネットワーク形成を行うためのエネルギー付与工程(例えばUV処理など)が無く、高い特性が得られる。
<薄膜トランジスタ>
本発明の金属酸化物膜は導電性又は半導体性を示すことから、薄膜トランジスタ(TFT)の電極(ソース電極、ドレイン電極、若しくはゲート電極)又は活性層(酸化物半導体層)に好適に用いることができる。
以下、本発明の金属酸化物膜を薄膜トランジスタの活性層に適用する形態について主に説明するが、本発明の金属酸化物膜はTFTの活性層に限定されるものではない。
本発明に係るTFTの素子構造は特に限定されず、ゲート電極の位置に基づいた、いわゆる逆スタガ構造(ボトムゲート型とも呼ばれる)及びスタガ構造(トップゲート型とも呼ばれる)のいずれの態様であってもよい。また、活性層とソース電極及びドレイン電極(適宜、「ソース・ドレイン電極」という。)との接触部分に基づき、いわゆるトップコンタクト型、ボトムコンタクト型のいずれの態様であってもよい。
トップゲート型とは、TFTが形成されている基板を最下層としたときに、ゲート絶縁膜の上側にゲート電極が配置され、ゲート絶縁膜の下側に活性層が形成された形態であり、ボトムゲート型とは、ゲート絶縁膜の下側にゲート電極が配置され、ゲート絶縁膜の上側に活性層が形成された形態である。また、ボトムコンタクト型とは、ソース・ドレイン電極が活性層よりも先に形成されて活性層の下面がソース・ドレイン電極に接触する形態であり、トップコンタクト型とは、活性層がソース・ドレイン電極よりも先に形成されて活性層の上面がソース・ドレイン電極に接触する形態である。
図1は、トップゲート構造でトップコンタクト型の本発明に係るTFTの一例を示す模式図である。図1に示すTFT10では、基板12の一方の主面上に活性層14として上述の酸化物半導体膜が積層されている。そして、活性層14上にソース電極16及びドレイン電極18が互いに離間して設置され、更にゲート絶縁膜20と、ゲート電極22とが順に積層されている。
図2は、トップゲート構造でボトムコンタクト型の本発明に係るTFTの一例を示す模式図である。図2に示すTFT30では、基板12の一方の主面上にソース電極16及びドレイン電極18が互いに離間して設置されている。そして、活性層14として上述の酸化物半導体膜と、ゲート絶縁膜20と、ゲート電極22と、が順に積層されている。
図3は、ボトムゲート構造でトップコンタクト型の本発明に係るTFTの一例を示す模式図である。図3に示すTFT40では、基板12の一方の主面上にゲート電極22と、ゲート絶縁膜20と、活性層14として上述の酸化物半導体膜と、が順に積層されている。そして、活性層14の表面上にソース電極16及びドレイン電極18が互いに離間して設置されている。
図4は、ボトムゲート構造でボトムコンタクト型の本発明に係るTFTの一例を示す模式図である。図4に示すTFT50では、基板12の一方の主面上にゲート電極22と、ゲート絶縁膜20と、が順に積層されている。そして、ゲート絶縁膜20の表面上にソース電極16及びドレイン電極18が互いに離間して設置され、更に、活性層14として上述の酸化物半導体膜が積層されている。
以下の実施形態としては図1に示すトップゲート型の薄膜トランジスタ10について主に説明するが、本発明の薄膜トランジスタはトップゲート型に限定されることなく、ボトムゲート型の薄膜トランジスタであってもよい。
(活性層)
本実施形態の薄膜トランジスタ10を製造する場合、まず、基板12上に、前述した集合体膜形成工程及び溶液塗布工程、さらに必要に応じて加熱処理又は紫外線照射下での加熱処理を行って金属酸化物半導体膜を形成する。
金属酸化物半導体膜を活性層の形状にパターニングする。なお、パターンニングは前述したインクジェット法、ディスペンサー法、凸版印刷法、及び凹版印刷法によって予め活性層のパターンを有する金属酸化物前駆体膜を形成して金属酸化物半導体膜に転化してもよいし、金属酸化物半導体膜をフォトリソグラフィー及びエッチングにより活性層の形状にパターニングしてもよい。フォトリソグラフィー及びエッチングによりパターン形成を行うには、例えば、金属酸化物半導体膜を活性層として残存させる部分にフォトリソグラフィーによりレジストパターンを形成し、塩酸、硝酸、希硫酸、又は燐酸、硝酸及び酢酸の混合液等の酸溶液によりエッチングすることにより活性層14のパターンを形成する。
活性層14の厚みは、平坦性及び膜形成に要する時間の観点から5nm以上50nm以下であることが好ましい。
また、高い移動度を得る観点から、活性層14におけるインジウムの含有量は、活性層14に含まれる金属成分の50atom%以上であることが好ましく、80atom%以上であることがより好ましい。
(保護層)
活性層14上にはソース・ドレイン電極16,18のエッチング時に活性層14を保護するための保護層(不図示)を形成することが好ましい。保護層の成膜方法に特に限定はなく、金属酸化物半導体膜に続けて成膜してもよいし、金属酸化物半導体膜のパターンニング後に形成してもよい。
保護層としては金属酸化物層であってもよく、樹脂のような有機材料であってもよい。なお、保護層はソース電極16及びドレイン電極18(適宜「ソース・ドレイン電極」と記す)の形成後に除去しても構わない。
(ソース・ドレイン電極)
活性層14上にソース・ドレイン電極16,18を形成する。ソース・ドレイン電極16,18はそれぞれ電極として機能する高い導電性を有する材料、例えば、Al,Mo,Cr,Ta,Ti,Ag,Au等の金属、Al−Nd、Ag合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)、InGaZnO等の金属酸化物導電膜等を用いて形成することができる。
ソース・ドレイン電極16,18を形成する場合、印刷方式、コーティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的方式、CVD(化学気相蒸着)、プラズマCVD法等の化学的方式等の中から使用する材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って成膜すればよい。
ソース・ドレイン電極16,18の膜厚は、成膜性、エッチング又はリフトオフ法によるパターンニング性、導電性等を考慮すると、10nm以上1000nm以下とすることが好ましく、50nm以上100nm以下とすることがより好ましい。
ソース・ドレイン電極16,18は、導電膜を形成した後、例えば、エッチング又はリフトオフ法により所定の形状にパターンニングして形成してもよく、インクジェット法等により直接パターン形成してもよい。この際、ソース・ドレイン電極16,18及びこれらの電極に接続する配線(不図示)を同時にパターンニングすることが好ましい。
(ゲート絶縁膜)
ソース・ドレイン電極16,18及び配線(不図示)を形成した後、ゲート絶縁膜20を形成する。ゲート絶縁膜20は高い絶縁性を有する材料が好ましく、例えばSiO、SiN、SiON、Al、Y、Ta、HfO等の絶縁膜、又はこれらの化合物を2種以上含む絶縁膜としてもよく、単層構造であっても積層構造であってもよい。
ゲート絶縁膜20の形成は、印刷方式、コーティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式等の中から使用する材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って成膜すればよい。ゲート絶縁膜20は、ゲート絶縁特性を有していれば、有機絶縁膜でも無機絶縁膜でもよい。
尚、ゲート絶縁膜20はリーク電流の低下及び電圧耐性の向上のための厚みを有する必要がある一方、ゲート絶縁膜20の厚みが大きすぎると駆動電圧の上昇を招いてしまう。ゲート絶縁膜20は材質にもよるが、ゲート絶縁膜20の厚みは10nm〜10μmが好ましく、50nm〜1000nmがより好ましく、100nm〜400nmが特に好ましい。
(ゲート電極)
ゲート絶縁膜20を形成した後、ゲート電極22を形成する。ゲート電極22は高い導電性を有する材料、例えば、Al,CuMo,Cr,Ta,Ti,Ag,Au等の金属、Al−Nd、Ag合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)、InGaZnO等の金属酸化物導電膜等を用いて形成することができる。ゲート電極22としてはこれらの導電膜を単層構造又は2層以上の積層構造として用いることができる。
ゲート電極22は、印刷方式、コーティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式等の中から使用する材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って成膜する。
ゲート電極22を形成するための金属膜の膜厚は、成膜性、エッチングやリフトオフ法によるパターンニング性、導電性等を考慮すると、10nm以上1000nm以下とすることが好ましく、50nm以上200nm以下とすることがより好ましい。
成膜後、エッチング又はリフトオフ法により所定の形状にパターンニングすることにより、ゲート電極22を形成してもよく、インクジェット法等により直接パターン形成してもよい。この際、ゲート電極22及びゲート配線(不図示)を同時にパターンニングすることが好ましい。
以上で説明した本実施形態の薄膜トランジスタ10の用途には特に限定はないが、高い輸送特性を示すことから、各種電子デバイスに適用することができる。具体的には、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、無機EL表示装置等の表示装置における駆動素子、耐熱性の低い樹脂基板を用いたフレキシブルディスプレイの作製に好適である。
更に本発明により製造される薄膜トランジスタは、X線センサ、イメージセンサ等の各種センサ、MEMS(Micro Electro Mechanical System)等、種々の電子デバイスにおける駆動素子(駆動回路)として好適に用いられる。
<液晶表示装置>
本発明の一実施形態である液晶表示装置について、図5に一部分の概略断面図を示し、図6に電気配線の概略構成図を示す。
図5に示すように、本実施形態の液晶表示装置100は、図1に示したトップゲート構造でトップコンタクト型のTFT10と、TFT10のパッシベーション層102で保護されたゲート電極22上に画素下部電極104および対向上部電極106で挟まれた液晶層108と、各画素に対応させて異なる色を発色させるためのR(赤)G(緑)B(青)のカラーフィルタ110とを備え、TFT10の基板12側およびRGBカラーフィルタ110上にそれぞれ偏光板112a、112bを備えた構成である。
また、図6に示すように、本実施形態の液晶表示装置100は、互いに平行な複数のゲート配線112と、ゲート配線112と交差する、互いに平行なデータ配線114とを備えている。ここでゲート配線112とデータ配線114は電気的に絶縁されている。ゲート配線112とデータ配線114との交差部付近に、TFT10が備えられている。
TFT10のゲート電極22は、ゲート配線112に接続されており、TFT10のソース電極16はデータ配線114に接続されている。また、TFT10のドレイン電極18はゲート絶縁膜20に設けられたコンタクトホール116を介して(コンタクトホール116に導電体が埋め込まれて)画素下部電極104に接続されている。画素下部電極104は、接地された対向上部電極106とともにキャパシタ118を構成している。
<有機EL表示装置>
本発明の一実施形態に係るアクティブマトリックス方式の有機EL表示装置について、図7に一部分の概略断面図を示し、図8に電気配線の概略構成図を示す。
本実施形態のアクティブマトリックス方式の有機EL表示装置200は、図1に示したトップゲート構造のTFT10が、パッシベーション層202を備えた基板12上に、駆動用TFT10aおよびスイッチング用TFT10bとして備えられ、TFT10a,10b上に下部電極208および上部電極210に挟まれた有機発光層212からなる有機EL発光素子214を備え、上面もパッシベーション層216により保護された構成となっている。
また、図8に示すように、本実施形態の有機EL表示装置200は、互いに平行な複数のゲート配線220と、ゲート配線220と交差する、互いに平行なデータ配線222および駆動配線224とを備えている。ここで、ゲート配線220とデータ配線222、駆動配線224とは電気的に絶縁されている。スイッチング用TFT10bのゲート電極22は、ゲート配線220に接続されており、スイッチング用TFT10bのソース電極16はデータ配線222に接続されている。また、スイッチング用TFT10bのドレイン電極18は駆動用TFT10aのゲート電極22に接続されるとともに、キャパシタ226を用いることで駆動用TFT10aをオン状態に保つ。駆動用TFT10aのソース電極16は駆動配線224に接続され、ドレイン電極18は有機EL発光素子214に接続される。
なお、図7に示した有機EL表示装置において、上部電極210を透明電極としてトップエミッション型としてもよいし、下部電極208およびTFTの各電極を透明電極とすることによりボトムエミッション型としてもよい。
<X線センサ>
本発明の一実施形態であるX線センサについて、図9に一部分の概略断面図を示し、図10に電気配線の概略構成図を示す。
本実施形態のX線センサ300は基板12上に形成されたTFT10およびキャパシタ310と、キャパシタ310上に形成された電荷収集用電極302と、X線変換層304と、上部電極306とを備えて構成される。TFT10上にはパッシベーション膜308が設けられている。
キャパシタ310は、キャパシタ用下部電極312とキャパシタ用上部電極314とで絶縁膜316を挟んだ構造となっている。キャパシタ用上部電極314は絶縁膜316に設けられたコンタクトホール318を介し、TFT10のソース電極16およびドレイン電極18のいずれか一方(図9においてはドレイン電極18)と接続されている。
電荷収集用電極302は、キャパシタ310におけるキャパシタ用上部電極314上に設けられており、キャパシタ用上部電極314に接している。
X線変換層304はアモルファスセレンからなる層であり、TFT10およびキャパシタ310を覆って設けられている。
上部電極306はX線変換層304上に設けられており、X線変換層304に接している。
図10に示すように、本実施形態のX線センサ300は、互いに平行な複数のゲート配線320と、ゲート配線320と交差する、互いに平行な複数のデータ配線322とを備えている。ここでゲート配線320とデータ配線322は電気的に絶縁されている。ゲート配線320とデータ配線322との交差部付近に、TFT10が備えられている。
TFT10のゲート電極22は、ゲート配線320に接続されており、TFT10のソース電極16はデータ配線322に接続されている。また、TFT10のドレイン電極18は電荷収集用電極302に接続されており、さらに電荷収集用電極302は、キャパシタ310に接続されている。
本実施形態のX線センサ300において、X線は図9中、上部電極306側から入射してX線変換層304で電子−正孔対を生成する。X線変換層304に上部電極306によって高電界を印加しておくことにより、生成した電荷はキャパシタ310に蓄積され、TFT10を順次走査することによって読み出される。
なお、上記実施形態の液晶表示装置100、有機EL表示装置200、及びX線センサ300においては、トップゲート構造のTFTを備えているが、トップゲート構造のTFTに限定されず、図2〜図4に示す構造のTFTであってもよい。
以下に実施例を説明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されない。
In等を含む金属酸化物粒子の集合体において粒子間の少なくとも一部に金属硝酸塩又は金属硝酸塩から転化した金属酸化物が存在する膜を形成することで、高い導電性を示す半導体膜又は導電膜が得られることを実証した。
(金属酸化物粒子分散液1の調製)
以下の方法により、Inナノ粒子分散液(金属酸化物粒子分散液1)を調製した。
三口フラスコ中に30mLのオクタデセン、三酢酸インジウム(1.2mmol)、3.6mLのオレイン酸、4.8mLのオレイルアミンを加え、窒素フロー下で150℃で加熱攪拌を行い、原料を十分溶解させると共に1時間脱気を行った。
続いて、フラスコを230℃又は270℃まで昇温し、150分間維持した。加熱中に溶液が着色し、粒子が形成している様子が確認された。得られた溶液を室温まで冷却した後、エタノールを加え、遠心分離を行い粒子を沈殿させた。上澄みを廃棄した後、ヘキサン溶媒に分散させた。
こうして金属酸化物粒子分散液1(金属酸化物粒子:In粒子、数平均粒子径:7〜30nm、配位子:オレイン酸+オレイルアミン、溶媒:ヘキサン、濃度:25mg/ml)を調製した。
(金属酸化物粒子分散液2の調製)
以下の方法により、In−Ga−Oナノ粒子分散液(金属酸化物粒子分散液2)を調製した。
三口フラスコ中に30mLのオクタデセン、三酢酸インジウム(1.08mmol)、ガリウム(III)アセチルアセトン(0.12mmol)3.6mLのオレイン酸、4.8mLのオレイルアミンを加え、窒素フロー下で150℃加熱攪拌を行い、原料を十分溶解させると共に1時間脱気を行った。
続いて、フラスコを270℃まで昇温し、150分間維持した。加熱中に溶液が着色し、粒子が形成している様子が確認された。得られた溶液を室温まで冷却した後、エタノールを加え、遠心分離を行い粒子を沈殿させた。上澄みを廃棄した後、ヘキサン溶媒に分散させた。
こうして金属酸化物粒子分散液2(金属酸化物粒子:In−Ga−O粒子(Ga:10%ドープ)、数平均粒子径:8nm、配位子:オレイン酸+オレイルアミン、溶媒:ヘキサン、濃度:25mg/ml)を調製した。
(金属酸化物粒子分散液3の調製)
以下の方法により、In−Sn−Oナノ粒子分散液(金属酸化物粒子分散液3)を調製した。
三口フラスコ中に30mLのオクタデセン、三酢酸インジウム(1.08mmol)、二酢酸スズ(0.12mmol)3.6mLのオレイン酸、4.8mLのオレイルアミンを加え、窒素フロー下で150℃加熱攪拌を行い、原料を十分溶解させると共に1時間脱気を行った。
続いて、フラスコを270℃まで昇温し、150分間キープした。加熱中に溶液が着色し、粒子が形成している様子が確認された。得られた溶液を室温まで冷却した後、エタノールを加え、遠心分離を行い粒子を沈殿させた。上澄みを廃棄した後、ヘキサン溶媒に分散させた。
こうして金属酸化物粒子分散液3(金属酸化物粒子:In−Sn−O粒子(Sn:10%ドープ)、数平均粒子径:7nm、配位子:オレイン酸+オレイルアミン、溶媒:ヘキサン、濃度:25mg/ml)を調製した。
なお、金属酸化物粒子の集合体膜の膜厚を制御するために、金属酸化物粒子分散液1〜3をヘキサンで更に希釈し、濃度の調整を行なった。濃度と目標膜厚の関係は以下の通りである。
2.5mg/ml:10nm厚
5.0mg/ml:15nm厚
8.3mg/ml:25nm厚
25mg/ml:70nm厚
<実施例1>
(金属酸化物膜の形成)
図11は実施例1で金属酸化物膜を形成する工程を概略的に示している。
まず、金属酸化物粒子分散液1のIn粒子濃度を8.3mg/mlに調整した分散液を、厚さ100nmの熱酸化膜2が形成された高濃度ドープp−Si基板1上にスピンコート(1500rpm)することによってIn粒子の集合体膜3を形成した(図11(A))。
金属酸化物粒子の集合体膜3を形成した後、集合体膜3に対し、集合体膜3中の空隙を充填するための溶液(以下、充填用溶液)として、硝酸インジウムのメタノール溶液(硝酸インジウム濃度:0.1M)を準備し、金属酸化物粒子の集合体膜3上に塗布し、30秒ほど静置したのち1500rpmでスピンコートすることで、In粒子間に硝酸インジウム4が存在する金属酸化物膜を得た(図11(B))。
(TFTの作製・評価)
金属酸化物膜を形成した後、真空蒸着法を用い、Ti(10nm厚)/Au(40nm厚)の電極5を形成した。電極形成はシャドウマスクを用いて行い、L/W=180μm/1000μmのTFTを作製した(図11(C))。
TFTを作製した後、大気中150℃の条件で1時間の加熱処理を行った。加熱は、表面温度が150℃に加熱されたホットプレート上にセットして行った。
上記作製したTFTを半導体パラメータアナライザー(アジレントテクノロジーズ社製)を用い、ドレイン電圧を10V印加した状態でゲート電圧を−50〜50Vの間で掃引することによって、輸送特性を測定し、電界効果移動度(μ)の算出を行った。
<実施例2〜11、比較例1〜7>
実施例1の条件を下記表1に示す条件に変更したこと以外は実施例1と同様にして金属酸化物膜の形成、TFTの作製、評価を行った。
なお、表1において加熱処理工程の「160℃大気+UV」とは、大気中、UV照射下、160℃で60分の加熱処理を行なったことを意味する。紫外線照射装置としては低圧水銀ランプを備えたVUVドライプロセッサ(オーク製作所社製、VUE−3400−F)を用い、試料を、装置内の表面温度160℃に加熱されたホットプレート上にセットした後、5分間待機し、装置内のシャッターを開け、60分間、160℃の加熱処理とともに紫外線照射処理を行った。また、試料位置での波長185nm及び254nmの紫外線照度を、紫外線光量計(オーク製作所社製、UV−M10、受光器UV−25)を用いて測定したところ、254nmの照射波長に対する照度が100mW/cmであった。
また、表1において「250℃大気」とは、大気中、250℃で1時間の加熱処理を行なったことを意味する。
実施例1〜11、比較例1〜7で用いた分散液、充填用溶液及び加熱処理条件と、評価結果を表1に示す。
表1に示すように、金属酸化物粒子の集合体膜に硝酸Inを含む溶液を塗布して作製した金属酸化物膜を活性層として含む実施例1〜11のTFTでは高い電界効果移動度が得られた。
一方、金属酸化物粒子の集合体膜に硝酸Inを含む溶液を塗布しなかった比較例1〜4のTFTや酢酸In又はInアルコキシドを含む溶液を塗布した比較例6、7のTFTでは電界効果移動度が極めて低く、金属酸化物粒子の集合体膜を形成せず、硝酸In溶液のみを塗布した比較例5ではTFT駆動は見られなかった。
図12に、実施例1、7、比較例1で作製した簡易型TFTのV−I特性を示す。
<実施例12〜15、比較例8>
(導電膜の作製・評価)
表2に示す分散液及び充填用溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、Si基板上に金属酸化物膜を形成した。
次いで、金属酸化物膜に対し、UV照射下で160℃での60分の加熱処理を行なうことによって、縮退伝導を示す導電膜を得た。導電膜に2端子電極を形成し、抵抗測定を行なうことで比抵抗を算出した。
実施例12〜15、比較例8で用いた分散液、充填用溶液及び加熱処理条件と、評価結果を表2に示す。
表2に示すように、金属酸化物粒子の集合体膜に硝酸Inを含む溶液を塗布して金属酸化物膜を作製した実施例12〜15の膜については、硝酸Inを含む溶液を塗布しなかった比較例8の膜と比較して、一桁以上の比抵抗の減少が実現できることが分かった。
1 Si基板
2 熱酸化膜
3 集合体膜
4 硝酸インジウム
5 電極
10,30,40,50 薄膜トランジスタ
12 基板
14 活性層(酸化物半導体層)
16 ソース電極
18 ドレイン電極
20 ゲート絶縁膜
22 ゲート電極
100 液晶表示装置
200 有機EL表示装置
300 X線センサ

Claims (14)

  1. In,Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子の集合体と、
    前記集合体の前記金属酸化物粒子間の少なくとも一部に存在する、金属硝酸塩及び金属酸化物から選ばれる少なくとも1種と、
    を含む金属酸化物膜。
  2. 前記金属酸化物粒子は、少なくともInを含む金属酸化物粒子である請求項1に記載の金属酸化物膜。
  3. 前記金属酸化物粒子は、Inと、Sn、Ga及びZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素とを含む金属酸化物粒子である請求項1又は請求項2に記載の金属酸化物膜。
  4. 前記金属硝酸塩が少なくとも硝酸インジウムを含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の金属酸化物膜。
  5. 前記金属酸化物粒子の数平均粒子径が3〜50nmである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の金属酸化物膜。
  6. 半導体膜である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の金属酸化物膜。
  7. 導電膜である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の金属酸化物膜。
  8. In、Zn及びSnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む金属酸化物粒子を含む分散液を基板上に塗布して前記金属酸化物粒子の集合体を含む集合体膜を形成する工程と、
    前記集合体膜に金属硝酸塩を含む溶液を塗布する工程と、
    を有する金属酸化物膜の製造方法。
  9. 前記金属硝酸塩を含む溶液が塗布された前記集合体膜に対し、紫外線照射下で加熱処理を行う工程を含む請求項8に記載の金属酸化物膜の製造方法。
  10. 前記金属硝酸塩が少なくとも硝酸インジウムを含む請求項8又は請求項9に記載の金属酸化物膜の製造方法。
  11. 前記分散液中の前記金属酸化物粒子は、炭化水素を含む配位子を有する請求項8〜請求項10のいずれか1項に記載の金属酸化物膜の製造方法。
  12. 請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の金属酸化物膜の製造方法により製造された金属酸化物膜。
  13. 請求項1〜請求項7及び請求項12のいずれか1項に記載の金属酸化物膜を備えた薄膜トランジスタ。
  14. 請求項13に記載の薄膜トランジスタを有する電子デバイス。
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