JP2015227570A - 防水板の落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性と即応性を兼ね備えた防水板の落下防止装置に提供する。
【解決手段】防水板の少なくとも一方の側部の縦面7bにおける下部に設けられた突起30と、ガイドレール2のガイド溝内に取付けられるフック33とを備える。通常操作による防水板の降下の際には、フック33の当接部33bに突起30が当接してフック33を回動させたのち、当接部33bから突起30が離れ、防水板1の摺動部7aの下端部7cがフック33の係止部33dに係止される前に、フック33の自重によりフック33が原姿勢側に回動して非係止状態となる。防水板の落下の際には、当接部33bから突起30が離れた後、フック33の自重によって原姿勢側に復帰する前に、摺動部7aの下端部7cがフック33の係止部33dに達して防水板がフック33により係止される。
【選択図】図6

Description

本発明は、ゲリラ豪雨発生時に道路や敷地等から建物内に増水した水が浸入することを防止する防水板の落下防止装置に関わり、より詳しくは、防水板がガイドレールにワイヤロープにより上下動可能に支持され、通常時には防水板がガイドレールの上部に保持される構成において、ワイヤロープの切断等により防水板が落下することを防止する装置に関する。
ゲリラ豪雨発生時に道路や敷地等に水が溢れると、道路や敷地等と同レベルに開口部の下端部を設けている建物においては、その開口部から水が建物内に浸入する。このような建物内への水の浸入を防止する防水板装置として、本出願人は、すでに特許文献1に記載の装置を提案している。この特許文献1に記載の防水板装置は、地中に防水板を埋没させておき、ゲリラ豪雨発生時に防水板
が自動で上昇し、水の建物等への浸入を防止する構成を有する。
例えばコンビニエンスストア等のように、水の浸入経路が限定される場合、簡易に施工可能な防水板装置としては、特許文献1に記載のように、通常時には地面の下に設置しておくのではなく、防水板がガイドレールにワイヤロープにより上下動可能に支持され、通常時には防水板がガイドレールの上部に保持される構成を採用することが考えられる。このような構成とする場合、防水板の落下を防止する手段として、特許文献2に記載のようなシャッターに適用される落下防止装置や、特許文献3に記載の落下防止装置を採用することが考えらえる。
特許文献2に記載の落下防止装置は、シャッターカーテンの通常操作時の降下時と、予期せぬワイヤロープの切断等によるシャッターカーテン落下時の速度の差を利用して、落下時におけるシャッターカーテンの落下を防止するものである。より具体的には、ガイドレールの室外側ガイド面に凹凸を設ける一方、室内側ガイド面にシャッターカーテンを止めるための開口部を設け、シャッターカーテンの左右端部に設ける座板に、上部を支軸とした作動体を室内外方向に回動可能に設け、その作動体の下部に室外側ガイド面の凹凸に接するローラを設け、ローラはねじりコイルばねにより常に室外側ガイド面に圧接するように構成している。そして、シャッターカーテンの落下時のように降下速度が速い場合には、ローラがガイドレールの室外側ガイド面の凸部に乗り上げて作動体が室内側に回動して作動体の一部が開口部に入ると、作動体が原姿勢に復帰する前にその下部が開口部に係止されてシャッターカーテンの落下が防止される。
特許文献3に記載の落下防止装置は、シャッターカーテンの両側にシャッターカーテンを支持するチェーンに連結するピンを等間隔に設け、ガイドレールには、ピンに当接して軸を中心に回動するピン受け片とこれと一体的に回動するストッパ片を設けている。そして、このストッパ片は通常時にピンと係合しない姿勢、すなわちピン受け片およびストッパ片を取付けた軸を中心として反対側に向けた姿勢としておく。そして、シャッターカーテンが通常の速度で降下すると、ピンがピン受け片に当接してピン受け片とストッパピン片は小さい角度でのみ回動してストッパ片は自重により原姿勢に戻るため、ストッパ片はピンとは係合しない。一方、シャッターカーテンの落下時には、ピン受け片がピンにより急激に下方に押されて回動されるため、この急激な回動によりストッパ片も次に降下してくるピンとの係合位置にまで回動し、その結果、ストッパ片に次に降下してくるピンが係止され、シャッターカーテンの落下が止まる構成を有している。
特開2013−155553号公報 特開平8−93366号公報 実開平4−108793号公報
しかしながら、特許文献2に記載の落下防止装置は、ねじりばねによって作動体の原姿勢への復帰を行なう構成であり、ねじりばねが劣化すれば所望の動作を行なえなくなるという問題点がある。
一方、特許文献3に記載の落下防止装置は、チェーンが切断した時にシャッターカーテンの加速を利用して落下防止用のストッパ片を反転させるように回動させる構成を有しているが、ストッパ片の回動角が大きいため、シャッターカーテンが停止するまでに時間がかかるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、耐久性と即応性を兼ね備えた防水板の落下防止装置に提供することを目的とする。
請求項1の防水板の落下防止装置は、
左右のガイドレールに沿って上下動可能に装着された防水板の落下防止装置において、
防水板側に突起を設けると共に、ガイドレール側に係止体を変位可能に設け、
防水板の降下速度を規制しながら降下するときは前記係止体に前記突起が当接して係止体を変位させた状態から自重により元の姿勢に戻って防水板は非係止状態となり、
防水板が落下するときは前記係止体に前記突起が当接した姿勢のままで係止体の下側で防水板を係止する構成を有することを特徴とする。
請求項2の防水板の落下防止装置は、
左右のガイドレールのガイド溝に、防水板の左右両側部を嵌合して防水板を上下動可能に装着し、通常時には防水板はワイヤロープにより支持されてガイドレールの上部に保持しておく防水板装置に設けられる防水板の落下防止装置において、
前記防水板の少なくとも一方の側部の縦面における下部に設けられた突起と、前記ガイドレールに回動可能に取付けられたフックとを備え、
前記フックは、その上部に前記突起に当接させる当接部を有すると共に、下部に、前記突起が前記当接部に当接して回動した状態では前記防水板の下に回り込んだ状態となる係止部を有し、
通常操作による防水板の降下の際には、前記当接部から前記突起が離れた後、フックの自重によりその係止部が前記防水板の下から退避するように回動して防水板に対してフックが非係止状態となり、
防水板の落下の際には、前記当接部から前記突起が離れた後、防水板の下端部がフックの前記係止部に達して防水板がフックにより係止される構成を有することを特徴とする。
請求項3の防水板の落下防止装置は、請求項2に記載の防水板の落下防止装置において、
前記防水板の上部の左右にそれぞれ防水板支持用のワイヤロープを掛ける滑車を設け、
前記ワイヤロープを巻取り繰出しするオペレータとして、前記ワイヤロープの繰出し部にワイヤロープを通す管体の一端を結合し、前記管体の他端を、一方のガイドレールの頂部に結合したものを用い、
前記左右の滑車に掛けたワイヤロープの先端を、前記管体を結合したガイドレールの反対側のガイドレールの頂部に、弾性部材を介して接続したことを特徴とする。
請求項1の発明は、防水板の降下速度を規制しながら降下するときは前記係止体に前記突起が当接して係止体を変位させた状態から自重により元の姿勢に戻って防水板は非係止状態となり、防水板が落下するときは前記係止体に突起が当接した姿勢のままで係止体の下側で防水板を係止するようにしたものである。
このように係止体の自重を利用して係止体を原位置に復帰させるため、ばねが不要となり、長期にわたり落下防止動作が確保される。また、特許文献3に記載のように、シャッターカーテン(降下対象物)の降下の加速度でストッパ片の回動角を変更するのではなく、通常降下と落下のいずれの場合も突起と係止体との当接の際に係止体の変位で行なわせることができるため、係止体の変位範囲を小さくすることができ、このため、防水板の落下の際に係止体が迅速に反応し、防水板の落下を開始してから停止するまでの上下幅を小さくすることができる。
請求項2の発明は、防水板側に突起に設け、ガイドレールのガイド溝内に回動可能にフックを設け、防水板の降下により防水板側に設けた突起がフックの上部の当接部に当接してフックを防水板係止側に回動させた後、フックの自重を利用してフックを原姿勢に復帰させる構成とし、通常操作の防水板の降下速度と、落下時の降下速度の差を利用して、降下速度が速い落下時のみフックの原姿勢への復帰が遅れて防水板の下端部に係止されるようにしたものである。
このように、本発明においては、フックの自重を利用してフックを原位置に復帰させるため、ばねが不要となり、長期にわたり落下防止動作が確保される。また、特許文献3に記載のように、シャッターカーテン(降下対象物)の降下の加速度でストッパ片の回動角を変更するのではなく、通常降下と落下のいずれの場合も突起とフックとの当接の際にフックの回動を同じ角度で行なわせているため、フックの回動角度そのものに変化を持たせる必要はなく、フックの回動範囲を小さくすることができ、このため、防水板の落下の際にフックが迅速に反応し、防水板の落下を開始してから停止するまでの上下幅を小さくすることができる。
請求項3の発明によれば、滑車に掛ける防水板支持用のワイヤロープの先端を弾性部材を介してガイドレール側に接続したので、ワイヤロープが緩んだ場合でも防水板の降下を防止することができる。このため、突起とフックとの上下間の距離を短く設定しておくことができ、防水板が落下する際の落下幅を小さく抑えることができ、即応性をさらに高めることができる。
本発明の落下防止装置を適用する防水板装置の一例を、防水板をガイドレールの上部に保持した状態で示す正面図である。 図1の防水板装置を、防水板をガイドレールの下端部に下ろし、床面に接地状態にあることを 示す正面図である。 図1の防水板装置を示す横断面図である。 図1の防水板装置の上部を拡大して示す正面図である。 本発明の落下防止装置の一実施の形態を示す平面図である。 図5のE−E断面図である。 本実施の形態の落下防止装置において、通常の防水板の降下の際の動作程を示す図である。 本実施の形態の落下防止装置において、防水板落下時の動作過程を示す (A),(B)は本発明において、防水板に設ける突起の他の例を示す図である。 (A),(B)は本発明において、ワイヤロープの先端のガイドレールに対する接続構造の他の例を、初期設定状態と、防水板を上端部に継続して保持下状態において、ワイヤロープの伸びを弾性部材が吸収して縮んだ状態とをそれぞれ示す図である。
図1は本発明を適用する防水板装置の一例を、防水板1をガイドレール2の上部に保持した状態で示す正面図、図2は防水板を床面に下ろした状態で示す正面図、図3は横断面図である。5は矩形をなす建物の開口部であり、左右のガイドレール2は、その上端を上枠3の両端に結合し、下端部を下枠4に結合してこの開口部5に設置される。図3に示すように、ガイドレール2は、釘やねじ等の固定具6により、ガイドレール2内に嵌合する断面コ字形の縦枠2xと共に躯体15に固定する。 なお、図1は下枠4を使用しているが、必ずしも必要とはせず下枠無しで床面に直接防水板を接地させることも可能である。
本例の防水板1は、ゲリラ豪雨時に想定される水位以上の上下幅に設計されたものであり、左右の縦框7と上框8と下框9とで組まれた枠内にパネル10を組み込んでなる。本実施の形態においては、防水板1の框7〜9や、ガイドレール2およびその上枠3、下枠4は金属製の押出形材でなる。ガイドレール2には、防水板1の両側部を上下動可能に嵌合するガイド溝2aが形成され、各ガイド溝2aに、防水板1の縦框7に左右に突出して形成した摺動部7aが摺動可能に内嵌される。
図4の正面図に示すように、防水板1の縦框7には、防水板1の昇降の際にガイドレール2のガイド溝2a内で転動するローラ11を設ける。後述のワイヤロープ17による支持が無い状態では、防水板1がガイドレール2の下端部に至る前までは防水板1のほぼ自由落下が可能な状態で摺動部7aがガイド溝2aに嵌合される。
図3に示すように、ガイドレール2におけるガイド溝2a内の室外側の面の下部には、下側程室内側に突出したテーパー状のガイド面を有するスライド部材12を設け、防水板1の摺動部7aの室内側の面7bにはゴム等のシール材13を固着する。このため、防水板1の下部がガイドレール2の下部に至ると、摺動部7aがスライド部材12にガイドされてシール材13がガイドレール2の室内側部分2bに圧接される。また、図1、図4に示すように、防水板1の下框9の下面には、ゴム等のシール材14が設けられており、防水板1がガイドレール2の下部まで降下した状態では、このシール材14がガイドレール2の下枠4に圧接される。このため、防水板1の降下により、防水板1とガイドレール2との間の内外の水密性が保たれる。
図1、図2において、16は防水板1を昇降させるためのワイヤロープ17(図4参照)を巻取り、繰り出しするためのオペレータであり、公知のものである。このオペレータ16は、ハンドル18により回動される内蔵ドラムにワイヤロープ17を巻いたものである。また、オペレータ16内には、内蔵ドラムに連動するラチェット歯車と、これに噛合するラチェット爪を有し、オペレータ16の外装部には、ラチェット爪を外すスイッチ(押釦スイッチ)19を有する。そして、このスイッチ19の操作によりラチェット爪をラチェット歯車から外すと、防水板1の自重により防水板1をガイドレール2に沿って降下させることができる。また、ハンドル18の操作により、防水板1を降下あるいは巻上げることができる。
21はオペレータ16の内蔵ドラムから巻取り繰り出しされるワイヤロープ17を通す管体である。この管体21は、一端をオペレータ16に結合し、他端を、図4に示すように、一方のガイドレール2の上端部の上枠3に結合具22により結合する。図4において、24,25は防水板1の上端の左右に設けた滑車であり、管体21から出たワイヤロープ17は、結合具22側の滑車24と、他側の滑車25に掛け、ワイヤロープ17の先端を、他方のガイドレール2の上端部に結合具26により結合して掛け回す。なお、本発明において、ガイドレール2の上端部とは、ガイドレール2そのものでもよく、ガイドレール2の上枠3であってもよい。
このような構成を有するため、オペレータ16のスイッチ19を操作してオペレータ16に内蔵するラチェット爪をラチェット歯車から外すと、防水板1の自重により、オペレータ16内のドラムからワイヤロープ17が繰り出され、防水板1が降下する。オペレータ16内にはブレーキ機構を備えている。そのブレーキ機構は、ドラムの回転速度が上がり、ドラムの外周部の遠心力が高まると制動力が高まる構成を有する。このため、ワイヤロープ17の繰り出しによる防水板1の降下速度は所定の速度以下に制限される。
次にワイヤロープ17の切断等により防水板1が落下しようとした場合、この落下を防止する落下防止装置について説明する。防水板1の左右の縦框7とガイドレール2との嵌合部のうち、少なくとも一方のガイドレール2と縦框7に、防水板1の落下防止装置を設ける。
図5は本実施の形態の落下防止装置の構成を示す平面図、図6は図5のE−E断面図である。30は防水板1の少なくとも片側の摺動部7aの縦面7b(本例では室内側の面)における下部に設けられた突起である。この例ではこの突起30は直方体状のブロックでなり、ねじ等の固定具31により縦面7bに固定して取付けている。
33はガイドレール2のガイド溝2a内に防水板1の係止体として取付けられたフックである。この例では、このフック33は略くの字形をなし、ガイド溝2a内に設けた縦枠2xに取付けている。すなわち、フック33には一体に円筒体33aを設け、縦枠2xに固定したねじからなる軸34にこの円筒体33aを回動可能に嵌合してフック33を軸支する。これにより、フック33は、防水板1の縦面7bに対して上部および下部が近接、離反する方向に回動可能に取付けられる。
図6に示すように、フック33は、その軸34より支持された軸支部より上部に、防水板1の降下により突起30が当接してフック33を回動させる当接部33bを有する。この例では、この当接部33aは弧状をなし、この当接部33bは、防水板1の降下の際に、当接部33bの頂部33cよりやや下側に当接させるように突起30との位置関係が設定されている。フック33の下部には、防水板1の下端部である摺動部7aの下端部7cを係止する係止部33dを有する。
図1に示すように、防水板1がガイドレール2の上端部に保持された状態において、図6に示すように、フック33の重心Gと軸34との位置関係により、フック33は、矢印35に示すような方向、すなわちフック33の下部の背面部33eが、ガイドレール2の摺動部7aの縦面7bとの対向面である縦枠2xの内面2y側に回動するように付勢される。このため、本実施の形態においては、フック33の下部の背面部33eは、ガイドレール2側の縦枠2xの面2yに当接された原姿勢をとる。
この原姿勢においては、突起30の下端部のフック側コーナー部30aは、フック33の頂部33cより当接部33b側に位置するように設定する。そして、突起30は、防水板1の降下によりフック33の当接部33bに当接してフック33の上部を防水板1から離す方向に、すなわち下方の係止部33dを防水板1の下に回り込むように回動させる位置関係にある。
図7は通常操作による防水板1の降下の際における突起30とフック33との動作過程を説明する図である。ここで、通常操作による防水板1の降下とは、防水板1がワイヤロープ17に支持されてハンドル18の操作により低速度で降下するかあるいは自重により降下させることを意味する。図7(A)は図1に示したように、防水板1がワイヤロープ17により支持されてガイドレール2の上端部に保持された状態である。この状態では防水板1に設けた突起30はフック33の頂部より上にある。
この状態から図1に示したスイッチ19を操作してドラムのロックを解除すると、防水板1の自重により、図7(A),(B)に矢印36,37で示すように、防水板1はオペレータ16により設定された制限速度で降下する。この降下により、図7(B)に示すように、突起30がフックの当接部33bに当接してフック33を軸34を中心として矢印38に示すように回動させる。この回動により、フック33の背面部33eはガイドレール2側の面2yから離れ、フック33の係止部33dは防水板1の下端部である摺動部7aの下端部7cの下に潜るように変位する。
その後、図7(C),(D)に示すように、防水板1がさらに矢印39,41に示すように降下し、突起30が当接部33bから離れると、フック33は軸34を中心として、矢印40,42に示すように係止部33dが摺動部7aの下から退避するように回動する。そして図7(E)に示すように、フック33の背面部33eがガイドレール2側の面2yに当接する。この状態では突起30はフック33の係止部33dに係止されず、矢印43に示すように防水板1が降下する。このため、防水板1が通常の速度で降下する際には、フック33によって突起30が係止されることはなく、防水板1の降下がフック33によって阻止されることはない。
図8は防水板1が落下する際における突起30とフック33との動作過程を説明する図である。ここで、防水板1の落下とは、ワイヤロープ17が切断するかもしくは、オペレータ16などが破損しワイヤロープ17による支持がなくなったり、自由落下に近い速度で防水板1が降下することを意味する。図8(A)は図1に示したように、防水板1がワイヤロープ17により支持されてガイドレール2 の上端部に保持された状態である。
防水板1の落下の際には、図8(A),(B)に矢印44,45で示すように、防水板1は落下する。この落下により、通常降下の場合と同様に、図8(B)に示すように、突起30がフックの当接部33bに当接してフック33を軸34を中心として矢印46に示すように回動させる。この回動により、フック33はガイドレール2側の面2yから離れ、フック33の係止部33dは防水板1の下端部である摺動部7aの下端部7cの下に潜るように変位する。その後、突起30が当接部33bから離れた後、フック33の自重によって原姿勢側に復帰しようとするが、防水板1の落下速度が通常降下の場合より速いために、摺動部7aの下端部7cがフック33の係止部33dに達して摺動部7a(防水板1)がフック33により係止され、防水板1の落下が防止される。
このように、本実施の形態においては、フック33の自重を用いてフック33を原位置に復帰させるため、ばねが不要となり、長期にわたり落下防止動作が確保される。また、特許文献3に記載のように、シャッターカーテン(降下対象物)の降下の加速度でストッパ片の回動角を変更するのではなく、通常降下と落下のいずれの場合も突起30とフック33との当接の際にフック33の回動を同じ角度で行なわせているため、フック33の回動角度そのものに変化を持たせる必要はなく、フック33の回動範囲を小さくすることができる。このため、防水板1の落下の際にフック33が迅速に反応し、防水板1の落下を開始してから停止するまでの上下幅を小さくすることができる。
本実施の形態においては、防水板1をガイドレール2の上端部に保持した状態において、突起30よりもフック33を下に位置させ、フック33の当接部33bが突起30に接触しないような位置関係とした。しかしながら、本発明を実施する場合、防水板1をガイドレール2の上端部に保持した状態において、図6に示す突起30のコーナー部30aに当接部33bを当接させた状態とするか、あるいは図7(B)に示すように、突起30の縦面とフック33の当接部33bとを当接させた状態とする位置関係としてもよい。そのように構成する場合にも、通常操作による降下時と、落下時の速度の差を用いて、図7、図8について説明したように、落下時のみ、フック33による防水板1の落下を防止する動作を行なわせることができる。
図9は防水板1側に設ける突起の他の例を示す図であり、図9(A)は摺動部7aにねじ等の固定具51による突起50の形状を、側面視が弧状をなすように形成したものである。図9(B)の例は、突起52の下部52aを傾斜面とし、中間部52bを縦面7bと平行をなす平面状とし、上部52cを中間部52bに対して略直角をなす形状に形成したものである。
図10はワイヤロープ17による防水板1の支持機構の他の例を示す図であり、ワイヤロープ17の先端の接続部、すなわち図1、図4に示した管体21を接続した側のガイドレール2の反対側のガイドレール2の頂部を拡大して示す。図10(A)は防水板1の取付け初期状態、図10(B)は防水板1を設置した後、期間が経過した状態を示す。これらの図において、54は弾性部材であり、滑車25に掛けたワイヤロープ17の先端と、結合具26との間に設けたものである。
なお、弾性部材は伸縮可能な部材であれば良く、引張ばね、ゴム等の部材が考えられる。
この構成において、防水板1をガイドレール2に装着した取付け初期状態においては、図1に示したように、防水板1をガイドレール2の上端部に引き上げた状態から、オペレータ16のハンドル18を回動させてさらにドラムに巻取る。これにより、図10(A)に示すように、ワイヤロープ17は矢印55に示す方向に引っ張られ、弾性部材54は引き延ばされる。
その後、防水板を上端部で継続して保持した場合において期間の経過によりワイヤロープ17が緩んだ場合には、図10(B)に示すように、弾性部材54の張力によりワイヤロープ17が矢印56に示すように滑車25側に引き戻され、弾性部材54は初期状態の長さL1からL2に縮む。これにより防水板1の高さは初期状態に保たれる。
このように、図10の例においては、ワイヤロープ17が緩んだ場合でも防水板1の降下を防止することができるため、突起30とフック33との相対的位置関係を維持することができる。このため、突起30とフック33との上下間の距離を短く設定しておくことができ、防水板1が落下する際の落下幅を小さく抑えることができ、即応性をさらに高めることができる。
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明を実施する場合、突起30を設ける縦面7bは摺動部7aの室外側や側面としてもよく、フック33は、それらの面に対向するように、ガイド溝2a内に設けてもよい。その他、本発明を実施する場合、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、構成部材やその組み合わせについて、種々の変更、付加が可能である。
1 防水板
2 ガイドレール
2a ガイド溝
5 開口部
7 縦框
7a 摺動部
7b 縦面
16 オペレータ
17 ワイヤロープ
18 ハンドル
19 スイッチ
21 管体
22,26 結合具
24,25 滑車
30,50,52 突起
33 フック
33b 当接部
33d 係止部
33e 背面部
34 軸
54 弾性部材

Claims (3)

  1. 左右のガイドレールに沿って上下動可能に装着された防水板の落下防止装置において、
    防水板側に突起を設けると共に、ガイドレール側に係止体を変位可能に設け、
    防水板の降下速度を規制しながら降下するときは前記係止体に前記突起が当接して係止体を変位させた状態から自重により元の姿勢に戻って防水板は非係止状態となり、
    防水板が落下するときは前記係止体に前記突起が当接した姿勢のままで係止体の下側で防水板を係止する構成を有することを特徴とする防水板の落下防止装置。
  2. 左右のガイドレールのガイド溝に、防水板の左右両側部を嵌合して防水板を上下動可能に装着し、通常時には防水板はワイヤロープにより支持されてガイドレールの上部に保持しておく防水板装置に設けられる防水板の落下防止装置において、
    前記防水板の少なくとも一方の側部の縦面における下部に設けられた突起と、前記ガイドレールに回動可能に取付けられたフックとを備え、
    前記フックは、その上部に前記突起に当接させる当接部を有すると共に、下部に、前記突起が前記当接部に当接して回動した状態では前記防水板の下に回り込んだ状態となる係止部を有し、
    通常操作による防水板の降下の際には、前記当接部から前記突起が離れた後、フックの自重によりその係止部が前記防水板の下から退避するように回動して防水板に対してフックが非係止状態となり、
    防水板の落下の際には、前記当接部から前記突起が離れた後、防水板の下端部がフックの前記係止部に達して防水板がフックにより係止される構成を有することを特徴とする防水板の落下防止装置。
  3. 請求項2に記載の防水板の落下防止装置において、
    前記防水板の上部の左右にそれぞれ防水板支持用のワイヤロープを掛ける滑車を設け、
    前記ワイヤロープを巻取り繰出しするオペレータとして、前記ワイヤロープの繰出し部にワイヤロープを通す管体の一端を結合し、前記管体の他端を、一方のガイドレールの頂部に結合したものを用い、
    前記左右の滑車に掛けたワイヤロープの先端を、前記管体を結合したガイドレールの反対側のガイドレールの頂部に、弾性部材を介して接続したことを特徴とする防水板の落下防止装置。
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