JP6338455B2 - 防水板の落下防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲリラ豪雨発生時に道路や敷地等から建物内に増水した水が浸入することを防止する防水板の落下防止装置に関わり、より詳しくは、防水板がガイドレールにワイヤロープにより上下動可能に支持され、通常時には防水板がガイドレールの上部に保持される構成において、ワイヤロープの切断等により防水板が落下することを防止する装置に関する。
ゲリラ豪雨発生時に道路や敷地等に水が溢れると、道路や敷地等と同レベルに開口部を設けている建物においては、その開口部から水が建物内に浸入する。このような建物内への水の浸入を防止する防水板装置として、本出願人は、すでに特許文献1に記載の装置を提案している。この特許文献1に記載の防水板装置は、地中に防水板を埋没させておき、ゲリラ豪雨発生時に防水板が自動で上昇し、水の建物等への浸入を防止する構成を有する。
例えばコンビニエンスストア等のように、水の浸入経路が限定される場合、簡易に施工可能な防水板装置としては、特許文献1のように、通常時には地面の下に設置しておくのではなく、防水板がガイドレールにワイヤロープにより上下動可能に支持され、通常時には防水板がガイドレールの上部に保持される構成を採用することが考えられる。このような構成をする場合、ワイヤロープの切断等により防水板が不意に落下するおそれがある。そこでこのような防水板の落下を防止する手段として、特許文献2にシャッターに適用されるもの、あるいは特許文献3に記載のものを採用することが考えらえる。
特許文献2に記載の落下防止装置は、シャッターカーテンの通常操作時の降下時と、予期せぬワイヤロープの切断等によるシャッターカーテン落下時の速度の差を利用して、落下時におけるシャッターカーテンの落下を防止するものである。より具体的には、ガイドレールの室外側ガイド面に凹凸を設け、室内側ガイド面にシャッターカーテンを止めるための開口部を設け、シャッターカーテンの座板に上部を支軸とした作動体を設け、その作動体の下部に室外側ガイド面の凹凸に接するローラを設け、ローラはねじりコイルばねにより常に室外側ガイド面に圧接するように構成し、シャッターカーテンの落下時のように降下速度が速い場合には、ローラがガイドレールの室外側ガイド面の凸部に乗り上げて作動体が室内側に回動して作動体の一部が開口部に入ると、作動体が原姿勢に復帰する前にその下部が開口部に係止されてシャッターカーテンの落下が防止されるものである。
特許文献3に記載の落下防止装置は、シャッターカーテンの両側にシャッターカーテンを支持するチェーンに連結するピンを等間隔に設け、ガイドレールには、軸を中心に回動するピン受け片とこれと一体的に回動するストッパ片を設け、このストッパ片はピンと係合しない姿勢としておき、シャッターカーテンが通常の速度で降下すると、ピン受け片とストッパピン片は小さい角度でのみ回動してピンとは係合せず、シャッターカーテンの落下時には、ピン受け片が急激に下方に回動されるため、この急激な回動によりストッパ片も次に降下してくるピンとの係合位置にまで回動し、ストッパ片にピンを係止させることにより、シャッターカーテンの落下を止める構成を有している。
特開2013−155553号公報 特開平8−93366号公報 実開平4−108793号公報
しかしながら、特許文献2に記載の落下防止装置は、ねじりばねによって作動体の原姿勢への復帰を行なう構成であり、ねじりばねが劣化すれば所望の動作を行なえなくなるという問題点がある。
一方、特許文献3に記載の落下防止装置は、チェーンが切断した時にシャッターカーテンの加速を利用して落下防止用のストッパ片を反転させるように回動させる構成を有しているが、ストッパ片の回転角が大きいため、シャッターカーテンが停止するまでに時間がかかるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、耐久性と即応性を兼ね備えた防水板の落下防止装置に提供することを目的とする。
請求項1の防水板の落下防止装置は、
左右のガイドレールに沿って上下動可能に装着される防水板の落下防止装置において、
前記防水板側に係止体変位可能に設けられると共に、前記ガイドレール側に前記係止体を受ける上下の受け部設けられ
前記係止体の上部に、前記防水板の降下時に上方の受け部に当接される当接部を有すると共に、前記ガイドレール側に設けられる下方の受け部は、前記防水板の降下時に変位した前記係止体を係止可能な箇所に位置し、
前記防水板の降下速度を規制しながら降下するときは前記係止体の前記当接部が前記上方の受け部から離れて前記係止体が原姿勢に自重により復帰することにより非係止状態となり、
前記防水板が落下するときは前記係止体の前記当接部が前記上方の受け部から離れた後に前記係止体が前記下方の受け部で係止される構成を有し、
前記防水板または前記係止体の少なくともいずれか一方に係止体の揺れ防止部材設けられていることを特徴とする。
請求項2の防水板の落下防止装置は、
左右のガイドレールに、防水板の左右両側部を嵌合して防水板を上下動可能に装着し、通常時には防水板はワイヤロープにより支持してガイドレールの上部に保持しておく防水板装置に設けられる防水板の落下防止装置において、
前記防水板の少なくとも一方の側部に回動可能に取付けられた係止体と、
前記係止体より下側に位置するガイドレールの箇所に、上下に間隔を有して設けられた上下の受け部とを備え、
前記係止体は、防水板の降下により、少なくとも上方の受け部に当接可能な当接部を有し、
通常操作による前記防水板の降下の際には、前記当接部が前記上方の受け部から離れた後、前記係止体の自重により回動して係止体の下部が防水板側に戻って防水板が非係止状態となり、
前記防水板の落下の際には、前記係止体の自重によるその下部の防水板側への復帰の前に係止体の下端が下方の受け部に係止されて防水板の落下が防止される構成を有すると共に、
ガイドレール側および防水板側の少なくともいずれか一方に、前記係止体の揺れを防止する揺れ防止部材設けられていることを特徴とする。
請求項の防水板の落下防止装置は、請求項1または2に記載の防水板の落下防止装置において、
前記係止体として磁性材用いられ、前記揺れ防止部材として磁石用いられていることを特徴とする。
請求項1の発明は、防水板の降下速度を規制しながら降下するときは防水板にもうけた係止体がガイドレール側に設けた受け部に対して非係止状態となり、防水板が落下するときは前記係止体が前記受け部で係止される構成を有し、前記防水板または前記係止体の少なくともいずれか一方に係止体の揺れ防止部材を設けたものである。
本発明においては、係止体の自重を用いて係止体を原位置に復帰させることができるため、ばねが不要となり、長期にわたり落下防止動作が確保される。また、係止体の変位幅は小さくてすむので、防水板の落下の際に係止体が迅速に反応し、防水板の落下を開始してから停止するまでの上下幅を小さくすることができる。
また、係止体の揺れを防止する揺れ防止部材を備えたので、通常操作による防水板の降下時において、係止体の揺れによって係止体が下方の受け部に係止されるという誤動作を防止することができる。
請求項2の発明は、防水板側に係止体を回動可能に設け、ガイドレール側に上下の受け部を設け、防水板の降下により係止体に設けた当接部が上方の受け部に当接して係止体を回動させた後、係止体の自重を利用して係止体を原姿勢に復帰させる構成とし、通常操作の防水板の降下速度と、落下時の降下速度の差を利用して、落下時のみ係止体が下方の受け部に係止されるようにしたものである。
このように、本発明においては、係止体の自重を用いて係止体を原位置に復帰させるため、ばねが不要となり、長期にわたり落下防止動作が確保される。また、係止体の回動幅は小さくてすむので、防水板の落下の際に係止体が迅速に反応し、防水板の落下を開始してから停止するまでの上下幅を小さくすることができる。
また、係止体の揺れを防止する揺れ防止部材を備えたので、通常操作による防水板の降下時において、係止体の揺れによって係止体が下方の受け部に係止されるという誤動作を防止することができる。
請求項3の発明によれば、係止体として磁性材を用いると共に、前記揺れ防止部材として磁石を用いたので、比較的簡単な構成で揺れを防止することができる。
本発明の落下防止装置を適用する防水板装置の一例を、防水板をガイドレールの上部に保持した状態で示す正面図である。 図1の防水板装置を、防水板をガイドレールの下端部に下ろし、床面に接地状態にあることを示す正面図である。 本発明の落下防止装置の一実施の形態を示す横断面図である。 本実施の形態の落下防止装置を含む防水板を拡大して示す正面図である。 本実施の形態の落下防止装置を示す平面図である。 図5のE−E断面図である。 図5のF−F断面図である。 本実施の形態の係止体を原姿勢に保持する手段を有しない場合の動作過程を説明する図である。 本実施の形態の落下防止装置において、通常の防水板の降下の際の動作過程を示す図である。 本実施の形態の落下防止装置において、防水板落下時の動作過程を示す図である。 本実施の形態の落下防止装置の他の実施の形態を示す平面図である。 図11のG−G断面図である。 本実施の形態の落下防止装置の他の実施の形態を示す平面図である。 図12のH−H断面図である。
図1は本発明を適用する防水板装置の一例を、防水板1をガイドレール2の上部に保持した通常時の状態で示す正面図、図2は防水板を床面に下ろした状態で示す正面図、図3は横断面図である。左右のガイドレール2は、建物の開口部5の左右に設けられ、その上端を上枠3の両端に結合し、下端を下枠4に結合して設置する。図3に示すように、ガイドレール2は、釘やねじ等の固定具6により、躯体15に固定する。 なお、図1に示す構成では下枠4を使用しているが、必ずしも必要とはせず下枠無しで床面に直接防水板を接地させることも可能である。
本例の防水板1は、ゲリラ豪雨時に想定される水位以上の上下幅に設計されたものであり、左右の縦框7と上框8と下框9とで組まれた枠内にパネル10を組み込んでなる。本実施の形態においては、防水板1の框7〜9や、ガイドレール2およびその上枠3、下枠4は金属製の押出形材でなる。ガイドレール2には、防水板1の両側部を上下動可能に嵌合して防水板1を装着するガイド溝2aが形成され、各ガイド溝2aに、防水板1の縦框7に左右に突出して形成した摺動部7aが摺動可能に内嵌される。
図4の正面図に示すように、防水板1の縦框7には、防水板1の昇降の際にガイドレール2のガイド溝2a内で転動するローラ11を設ける。後述のワイヤロープ17による支持が無い状態では、防水板1がガイドレール2の下端に至る前までは防水板1のほぼ自由落下が可能な状態で摺動部7aがガイド溝2aに嵌合される。
図5の平面図に示すように、ガイドレール2における室外側の面の下端部にはテーパーのガイド面を有するスライド部材12を設け、防水板1の摺動部7aの室内側の面7bにはゴム等のシール材13を固着する。このため、防水板1がガイドレール2の下端部近傍に至ると、摺動部7aがスライド部材12にガイドされてシール材13がガイドレール2の室内側部分2bに圧接される。また、図1、図4に示すように、防水板1の下框9の下面には、ゴム等のシール材14が設けられており、防水板1がガイドレール2の下端まで降下した状態では、このシール材14がガイドレール2の下枠4に圧接される。このため、防水板1の降下により、防水板1とガイドレール2との間の内外の水密性が保たれる。
図1、図2において、16は防水板1を昇降させるためのワイヤロープ17(図4参照)を巻取り、繰り出しするためのオペレータである。このオペレータ16は、ハンドル18により回動される内蔵ドラムにワイヤロープ17を巻いたものである。また、オペレータ16内には、ドラムに連動するラチェット歯車と、これに噛合するラチェット爪を有し、オペレータ16の外装部には、ラチェット爪を外すスイッチ(押釦スイッチ)19を有する。そして、このスイッチ19の操作によりラチェット爪をラチェット歯車から外すと、防水板1の自重により防水板1をガイドレール2に沿って降下させることができる。
21はオペレータ16のドラムから巻取り繰り出しされるワイヤロープ17を通す可撓性のチューブである。このチューブ21は、一端をオペレータ16に結合し、他端を、図4に示すように、一方のガイドレール2の上端部に結合具22により結合して設ける。図4において、24,25は防水板1の上端の左右に設けた滑車であり、チューブ21から出たワイヤロープ17は、結合具22側の滑車24と、他側の滑車25に掛け、ワイヤロープ17の先端を、他方のガイドレール2の上端部に結合具26により結合して掛け回す。
このような構成を有するため、オペレータ16のスイッチ19を操作してラチェット爪をラチェット歯車から外すと、防水板1の自重により、オペレータ16内のドラムからワイヤロープ17が繰り出され、防水板1が降下する。オペレータ16内にはブレーキ機構を備えている。そのブレーキ機構は、ドラムの回転速度が上がり、ドラムの外周部の遠心力が高まると制動力が高まる構成を有する。このため、ワイヤロープ17の繰り出しによる防水板1の降下速度は所定の速度以下に制限される。
次にワイヤロープ17の切断等により防水板1が落下しようとした場合、この落下を防止する落下防止装置について説明する。図4に示すように、防水板1の左右の縦框7とガイドレール2との嵌合部のうち、少なくとも片側に、落下防止装置28を設ける。この落下防止装置28は、防水板1側に設ける係止体29と、ガイドレール2側に設ける受け部材30とを有する。
図5はこの落下防止装置28の構成を示す平面図、図6、図7はそれぞれ図5のE−E、F−F断面図である。31は係止体29の取付けブロックであり、この取付けブロック31は、係止体29が受け部材30に有効に係止されるための係止体位置を調節する部材で、矩形断面形状の摺動部7aの縦面である室内側の面7bに、ねじ等の固定具32により固定する。係止体29は、取付けブロック31に枢着する枢着孔29aを有し、この枢着孔29aを、取付けブロック31に固定した回動支点である軸33を中心として回動可能に取付ける。本実施の形態においては、係止体29の上下端が、ガイドレール2の対向面(本実施の形態においては、ガイド溝2aの奥面2d)に対して近接、離反可能に回動可能に取付けている。
受け部材30は、板材の上下端を同方向に曲成することにより、上下に間隔を有して上方の受け部30aと下方の受け部30bとを形成し、ねじ等の固定具34によりこの受け部材30をガイドレール2のガイド溝2a内における室外側に向いた面2eに固定する。防水板1をガイドレール2の上端部に引き上げた状態においては、受け部材30は係止体29より相対的に下側に位置する。
係止体29は縦長の形状を有し、その上部には、受け部材30側に突出した突出部29bを有し、突出部29bの下面に、防水板1の降下により受け部材30の少なくとも上方の受け部30aに当接可能で、上方の受け部30aに当接させて係止体29を回動させる当接部29cを有する。この当接部29cは好ましくは軸33の軸心より上側に設ける。
また、係止体29の軸33より上部で、受け部材30の反対側には、上側ほど受け部材30側に近くなる傾斜面(弧状面でもよい)29dを形成する。この傾斜面29dは、係止体29の当接部29cが受け部材30の上方の受け部30aに当接して回動した際に、係止体29の上部がガイドレール2の縦面2cに当接して回動が阻止されることを回避するために設けたものである。
また、係止体29の受け部材30側の面には、上側ほど受け部材30側から離れる傾斜面(弧状面でもよい)29eを形成する。この傾斜面29eは、防水板1の降下の際に、係止体29の突出部29bから上方の受け部30aが離れた後、図6に示す原位置に復帰する際に、係止体29の上部が受け部材30と当接することを回避し、原姿勢への復帰を許容するために設けたものである。また、この傾斜面29eは、防水板1の引き上げの際に受け部30b,30aに当接して通過する際にその動作を円滑にする。
また、係止体29の受け部材30側の面には、係止体29の回動範囲を拡げるため、下端側が受け部材30から遠ざかるように傾斜させた傾斜面29fを、下端部29gの近傍から下端部29gにわたって形成する。
図6に示すように、上下の受け部30a,30bの間隔H1は、係止体29の当接部29cと係止体29の下端部29g間の距離H2より大きく形成する。この間隔H1と距離H2との差(H1−H2=ΔH)は、通常の防水板1の降下速度と、落下時の速度の差を考慮して設定する。すなわち、通常操作による防水板1の降下の際には、当接部29cが上方の受け部30aに当接した後に離れ、図6に示す原姿勢に復帰するように回動する際に、係止体29の下端部29gが下方の受け部30bに当接せず、一方、降下速度が速い落下時には、係止体29が図6に示す原姿勢に復帰する前に下端部29gが下方の受け部30bに係止されるように、前記差ΔHを設定する。
本実施の形態においては、係止体29は磁性材により構成している。また、係止体29の取付けブロック31には、その受け部材30の反対側の面に、係止体29の揺れを防止する部材として、係止体29を磁気的に吸着する磁石35を、ねじ等の固定具36により固定する。この磁石35としては、金属製、フェライト成型体あるいはシート状の磁石を用いることができる。
図8は本実施の形態の揺れ防止部材としての磁石35を設けていない場合の係止体29の通常操作による防水板1の降下の際の動作過程を説明する図である。ここで、通常操作による防水板1の降下とは、防水板1がワイヤロープ17に支持されてハンドル18の操作により低速度で降下するか、あるいはオペレータ16により制限された低速度で防水板1の自重により降下することを意味する。図8(A)は防水板1がガイドレール2の上端部にワイヤロープ17により支持されて保持されている状態における係止体29と受け部材30との相対位置関係を示す。この状態においては、係止体29の突出部29bは受け部材30より上側に位置する。
この状態から通常操作、すなわち図1、図2に示したオペレータ16のスイッチ19を切換えてラチェット爪をラチェット歯車から外すと、防水板1がオペレータ16内のブレーキ機構により降下速度が制限されながら降下する。図8(B)に示すように、矢印50に示す防水板1の降下の途中において、係止体29の当接部29cが上方の受け部30aに当接すると、矢印51に示すように、係止体29の下部が上下の受け部30a,30b間に入るように係止体29が軸33を中心に回動する。
その後、図8(C)に示すように、当接部29cが上方の受け部30aから離れると、係止体29は自重により、係止体29の下部から抜け出すように、軸33を中心として図8(A)に示す原姿勢に戻るように回動する。しかしながら、場合によっては、防水板1は矢印52に示す降下に伴ない、矢印53に示すように下部が受け部材30に近接したり離れたりするように係止体29が揺動する。このため、係止体29の揺れが大きい場合には、図8(D)に示すように、係止体29の下端部29gが下方の受け部30bに係止され、防水板1の降下ができなくなる場合がある。
図9は、本実施の形態のように、係止体29の揺れを防止する磁石35を設けた場合の通常操作による防水板1の降下の際の動作過程を説明する図である。防水板1がガイドレール2の上端部に保持された状態においては、図9(A)に示すように、係止体29は、その軸33より下の部分が揺れ防止部材である磁石35に吸着されている。
この状態から図9(B)の矢印55に示すように係止体29が降下し、係止体29の当接部29cが上方の受け部30aに当接すると、矢印56に示すように、係止体29の下部が磁石35から離れ、係止体29の下部が上下の受け部30a,30b間に入るように係止体29が軸33を中心に回動する。
その後、図9(C)に示すように、当接部29cが上方の受け部30aから離れると、係止体29は矢印57に示すように降下する際に、矢印58で示すように、係止体29はその自重により、係止体29の下部が上下の受け部30a,30b間から抜け出すように、軸33を中心として原姿勢に戻る方向に回動する。そして係止体29が原姿勢に復帰すると、係止体29が磁石35に吸着され、係止体29の揺れが防止され、係止体29はその下端部29gが下方の受け部30bに係止されない原姿勢を保つ。このため、図9(D)に示すように、係止体29の下端部29gが下方の受け部30bの高さまで降下した際に、下方の受け部30bに干渉されず、防水板1は通常の降下操作では常に受け部材30に邪魔されることなく、矢印59で示すように降下させることができる。
一方、防水板1が落下する際の係止体29の動作過程を図10により説明する。ここで、防水板1の落下とは、ワイヤロープ17が切断するかもしくは、オペレータ16などが破損しワイヤロープ17による支持がなくなったり、自由落下に近い速度で防水板1が降下することを意味する。図10(A)は図9(A)と同様に、防水板1がガイドレール2の上端部に保持された状態である。この状態からワイヤロープ17の切断等により図10(B)に示すように防水板1が矢印61に示すように落下しようとすると、係止体29の当接部29cが上方の受け部30aに当接し、矢印62に示すように、係止体29が軸33を中心に回動し、この回動により、係止体29の下部が磁石35から離れ、係止体29の下部が上下の受け部30a,30b間に入る。
その後、防水板1が急速に落下することにより、係止体29の下端部29gが上下の受け部30a,30b内から脱する前に、図10(C)に示すように係止体29の下端部29gが下方の受け部30bに至り、係止体29が下方の受け部30bに係止され、防水板1の落下が防止される。
このように、本実施の形態においては、係止体29の自重を用いて係止体29を原位置、すなわち係止体29の下端部29gが下方の受け部30bに係止されない位置に復帰させるため、ばねが不要となり、長期にわたり落下防止動作が確保される。また、係止体29の回動幅は小さくてすむので、防水板1の落下の際に係止体29が迅速に反応し、防水板1の落下を開始してから停止するまでの上下幅を小さくすることができる。
また、係止体29として磁性材を用いると共に、係止体29の揺れを防止するため、防水板1側に係止体29を吸着して揺れを防止する磁石35を備えたので、通常操作による防水板1の降下時において、係止体29の揺れによって係止体29が下方の受け部30bに係止されるという誤動作を防止することができる。また、本実施の形態のように、係止体29として磁性材を用い、磁石35を防水板1側に設ければ、比較的簡単な構成で係止体29の揺れを防止することができる。
図11は本発明の防水板の落下防止装置の他の実施の形態を示す平面図、図12は図11のG−G断面図である。本実施の形態は、取付けブロック31における受け部材30の反対側の面に、係止体29の揺れ防止部材として、多数の鉤状突起を有するシート状のファスナー40を、裏板41と共にねじ等の固定具36により固定する。また、係止体29のファスナー40の対向面に、ファスナー40に固定される係止体29の揺れ防止部材としてのファスナー42を接着等により固着したものである。
本実施の形態においては、係止体29の当接部29cが上方の受け部30aに当接して軸33を中心としての回動力を受けると、係止体29のファスナー42が防水板1側のファスナー40から離れ、係止体29の下部が上下の受け部30a,30b間に入る。その後、当接部29cが上方の受け部30aから外れると、係止体29の下部が防水板1側のファスナー40側に回動し、係止体29側のファスナー42が防水板1側のファスナー40に貼りつく。
このため、通常操作における係止体29の振れが防止され、通常操作時の防水板1の降下において、係止体29の下端部29gが下方の受け部30bに係止される誤動作が防止される。
図13は係止体29の揺れを防止するための本発明の他の実施の形態を示す平面図、図14は図13のH−H断面図である。本実施の形態は、取付けブロック31における受け部材30の反対側の面に、係止体29の揺れ防止部材として、スポンジ等からなる緩衝材44を、裏板41と共にねじ等の固定具36により固定したものである。
図13、図14の構成によれば、係止体29の当接部29cが上方の受け部30aに当接して軸33を中心としての回動力を受けると、係止体29が緩衝材44から離れ、係止体29の下部が上下の受け部30a,30b間に入る。その後、当接部29cが上方の受け部30aから外れると、係止体29の下部が防水板1側の緩衝材44側に回動し、係止体29の下部が緩衝材44に衝突する。しかしながら、係止体29の衝突による衝撃は緩衝材44により吸収される。
このため、係止体29の下部が再度受け部材30側に回動することが防止される。その結果、通常操作時の防水板1の降下において、係止体29の下端部29gが下方の受け部30bに係止される誤動作が防止される。なお、図13、図14の例において、緩衝材44は、ガイドレール2において、係止体29を受け部材30との間で挟む縦面2cに設けてもよい。このようにガイドレール2の縦面2cに緩衝材44を取付ける場合、緩衝材44を設ける位置は、上方の受け部30aと下方の受け部30bとが含まれる範囲以上にする。
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明を実施する場合、係止体29を取付ける防水板1の縦面としては、室内側の面7bとするのではなく、室外側の面、あるいはガイド溝2aの奥面2dに対向する面としてもよい。また、例えば上下の受け部30a,30bを1つの受け部材30で構成するのではなく、別部材で構成してもよい。その他、本発明を実施する場合、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、構成部材やその組み合わせについて、種々の変更、付加が可能である。
1 防水板
2 ガイドレール
2a ガイド溝
5 開口部
7 縦框
7a 摺動部
16 オペレータ
17 ワイヤロープ
28 落下防止装置
29 係止体
29c 当接部
30a 上方の受け部
30b 下方の受け部
31 取付けブロック
33 軸
35 磁石
40,42 ファスナー
44 緩衝材

Claims (3)

  1. 左右のガイドレールに沿って上下動可能に装着される防水板の落下防止装置において、
    前記防水板側に係止体変位可能に設けられると共に、前記ガイドレール側に前記係止体を受ける上下の受け部設けられ
    前記係止体の上部に、前記防水板の降下時に上方の受け部に当接される当接部を有すると共に、前記ガイドレール側に設けられる下方の受け部は、前記防水板の降下時に変位した前記係止体を係止可能な箇所に位置し、
    前記防水板の降下速度を規制しながら降下するときは前記係止体の前記当接部が前記上方の受け部から離れて前記係止体が原姿勢に自重により復帰することにより非係止状態となり、
    前記防水板が落下するときは前記係止体の前記当接部が前記上方の受け部から離れた後に前記係止体が前記下方の受け部で係止される構成を有し、
    前記防水板または前記係止体の少なくともいずれか一方に係止体の揺れ防止部材設けられていることを特徴とする防水板の落下防止装置。
  2. 左右のガイドレールに、防水板の左右両側部を嵌合して防水板を上下動可能に装着し、通常時には防水板はワイヤロープにより支持してガイドレールの上部に保持しておく防水板装置に設けられる防水板の落下防止装置において、
    前記防水板の少なくとも一方の側部に回動可能に取付けられた係止体と、
    前記係止体より下側に位置するガイドレールの箇所に、上下に間隔を有して設けられた上下の受け部とを備え、
    前記係止体は、防水板の降下により、少なくとも上方の受け部に当接可能な当接部を有し、
    通常操作による前記防水板の降下の際には、前記当接部が前記上方の受け部から離れた後、前記係止体の自重により回動して係止体の下部が防水板側に戻って防水板が非係止状態となり、
    前記防水板の落下の際には、前記係止体の自重によるその下部の防水板側への復帰の前に係止体の下端が下方の受け部に係止されて防水板の落下が防止される構成を有すると共に、
    ガイドレール側および防水板側の少なくともいずれか一方に、前記係止体の揺れを防止する揺れ防止部材設けられていることを特徴とする防水板の落下防止装置。
  3. 請求項1または2に記載の防水板の落下防止装置において、
    前記係止体として磁性材用いられ、前記揺れ防止部材として磁石用いられていることを特徴とする防水板の落下防止装置。
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