JP2015227229A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚さの異なる用紙を積層した異種用紙束を搬送ローラ対で搬送するときに、各ローラのローラ面に異種用紙束の搬送方向先端が突き当たることで生じる搬送ズレを回避すること。
【解決手段】各搬送ローラのローラ面に異種用紙束PCの厚さよりも高い突起12を所定間隔に整列させて突起群を形成し、この突起群をローラの周方向に等間隔で配置するとともに、各搬送ローラにより異種用紙束PCを挟持したときに、突起12がローラの軸線方向から見て入れ子状となるように位相をずらして駆動ローラ11a及び従動ローラ11bを配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、搬送方向長さや厚さの異なる異種用紙を複数枚重ねた状態で挟持搬送する用紙搬送装置に関するものである。
用紙を搬送する用紙搬送装置において、上下一対の搬送ローラで構成される搬送ローラ対によって搬送方向長さや厚さの異なる用紙(異種用紙)を複数枚重ねた状態で挟持搬送すると、ローラ面に用紙の搬送方向先端が当たることで他の用紙との搬送タイミングにズレが生じることがある。これは、複数の搬送ローラ対を搬送経路に沿って列設した用紙搬送装置で顕著に表れ、各搬送ローラ対による搬送遅れが微細であっても、連続して配置される搬送ローラ対で長い距離搬送されるとその遅れが蓄積され、最終的に大きな搬送ズレを起こして後段の処理に悪影響を及ぼす虞があった。
下記特許文献1は、上述した問題を解決するための装置であり、ローラの摩耗等により生じる搬送速度の周速差を補うため、上方ローラを駆動する上方ステッピングモータの出力及び下方ローラを駆動する下方ステッピングモータの出力をそれぞれ制御する制御パルス信号を、上方用紙と下方用紙それぞれの搬送速度が基準値と等しくなるように補正することで、用紙束の搬送の際に用紙ズレを防止する方法について提案されている。
特開2001−19212号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術を複数の搬送ローラ対を備える用紙搬送装置に採用した場合、各搬送ローラ対を構成する上下ローラの搬送速度を検出する速度検出センサを設け、さらに各搬送ローラ対のステッピングモータを制御しなければならず速度調整制御が複雑となる問題があった。また、搬送速度制御に必要な速度検出センサを複数箇所に搭載し、この制御に必要な制御プログラムを組み込む費用等により装置価格が高額になるという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、搬送ローラ対の駆動制御等を必要とせず、簡易的な構成で複数枚の異種用紙の搬送方向先端が揃った状態で重ね搬送することのできる用紙搬送装置を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、請求項1記載の用紙搬送装置は、少なくとも厚さの異なる複数の用紙を積層した異種用紙束を、対向配置される第1搬送ローラと第2搬送ローラで挟持搬送する用紙搬送装置において、
各搬送ローラのローラ面に、前記異種用紙束の厚さよりも高い支持部材がローラの周方向に沿って等間隔に設け、
また、前記異種用紙束を挟持したときに、前記支持部材がローラの軸線方向から見て入れ子状となるように前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラの位相をずらして設け、
前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラの位相は、前記第1搬送ローラに設けられた前記支持部材が前記第1搬送ローラの中心点と前記第2搬送ローラの中心点の中間点を前記用紙搬送方向に沿って通る搬送中心線L0に最近接したときに、当該最接近した前記第1搬送ローラの支持部材の頂点と、この位相において前記搬送中心線L0に最近接した前記第2搬送ローラの前記支持部材の頂点との間の前記用紙搬送方向と垂直に交わる方向に沿ったギャップL1と、
前記第1搬送ローラの支持部材が前記搬送中心線L0に最近接したときの位相における前記第2搬送ローラの支持部材の頂点と、前記第2搬送ローラの支持部材が前記搬送中心線L0に最近接したときの位相における前記第1搬送ローラの支持部材の頂点との間の前記用紙搬送方向と垂直に交わる方向に沿ったギャップL2との関係が、L1<搬送可能な前記異種用紙束の厚さ≦L2を満たし、
前記第1搬送ローラ及び第2搬送ローラの周速度は、前記異種用紙束の進入速度よりも速くすることを特徴とする。
請求項1記載の用紙搬送装置によれば、異種用紙束の搬送方向先端がローラ面に突き当たらないように搬送するため、整合状態で異種用紙束を搬送するような場合であっても、ギャップL1<搬送可能な前記異種用紙束の厚さ≦ギャップL2の位相条件を満たし、且つ第1及び第2搬送ローラの周速度を異種用紙束の進入速度よりも速くなるように設定することで、支持部材に対する異種用紙束の搬送方向先端の突き当たりを回避して整合状態を保ったまま搬送することができる。
本発明に係る用紙搬送装置が搭載される封書作製装置の構成例を示す概略構成図である。 本装置の構成例を示す装置構成図である。 (a)はローラの軸線方向に沿って突起を所定間隔に整列させた突起群を、ローラの周方向に等間隔で配置した図であり、(b)は図3(a)に示した突起群においてローラ面を平面に展開したときに突起群の配置数が千鳥状配置した図であり、(c)は略半円筒形状(略かまぼこ形状)を成す突起をローラの周方向において等間隔に配置した図である。 (a)は駆動ローラと従動ローラの位相関係を説明した図であり、(b)は駆動ローラと従動ローラとの位相関係がL1=0のときの図である。 (a)〜(c)は本装置による異種用紙束搬送時における動作例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等により考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれるものとする。
[封書作製装置について]
まず、本発明に係る用紙搬送装置1が搭載される封書作製装置100について説明する。
図1に示すように、封書作製装置100は、完成品である封書に封入される内容物Pや封筒フォームPEに対して所定の印刷処理を施す印刷ユニット(印刷装置)110と、印刷ユニット110で所定の印刷処理が施された内容物Pや封筒フォームPEに必要な折りを施した後に封筒フォームPEで内容物Pを包み込むように封入し封緘して封書を作製する封入封緘ユニット120(封入封緘装置)とで構成されている。
なお、本発明に係る用紙搬送装置1の搬送対象は、少なくとも厚さの異なる用紙(縦横サイズが異なる場合も含む)を複数枚重ねた状態で搬送される用紙束(以下、「異種用紙束PC」という)であり、以下に説明する実施例では、本発明に係る用紙搬送装置1を封書作製装置100に搭載した例であるため、異種用紙束PCが封筒に内包される内容物Pに相当する。
また、「内容物P」は、封入封緘ユニット120において用紙を搬送しながら所定の折りが施された用紙(以下、「折り済用紙PA」という)と、折りを施さない用紙(例えば返信用はがきや招待カードのようなものが該当し、以下、「未折り用紙PB」という)の2種類の用紙で構成され、封筒フォームPEに包み込むように同封されるものである。
なお、内容物Pは、折り済用紙PAと未折り用紙PBとの組み合せで構成される例で説明するが、少なくとも封筒に封入される一組の内容物Pの中に厚さの異なる用紙が混在していればよいため、各用紙の枚数は装置の仕様や作製する封書に応じて適宜変更することができる。また、内容物Pは、折り済用紙PAと未折り用紙PBで構成される必要はなく、少なくとも厚さの異なる用紙が複数枚積層された構成であればよい。
<印刷ユニットについて>
印刷ユニット110は、封筒フォームPEや内容物Pに所定の印刷処理を施して後段の封入封緘ユニット120に排出する装置である。
詳述すると、装置筐体の内部や側面等に複数種類の用紙(内容物Pとなる枚葉状の用紙P1〜P3や封筒フォームPE)を所定のタイミングで各用紙を給紙する給紙部111と、導入路112からの用紙を搬送するループ状の搬送経路113、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドC、K、M、Yからなる印刷手段114と、用紙を封入封緘ユニット120に排出する第1の排出路115と、用紙をループ外に排出する第2の排出路116と、搬送経路113を搬送されてきた用紙を受け入れた後に逆行させて搬送経路113に戻して用紙の上下を反転させるスイッチバック路117と、を備えている。
なお、封書作製装置100において印刷ユニット110となる印刷装置の構成としてインクジェット記録装置を用いた例で説明したが、作製する封書の作製内容に応じて内容物Pや封筒フォームPE等に所望の画像形成が可能であればよいため、インクジェット記録装置の他に例えば孔版印刷装置、複写機、レーザプリンタ等の各種画像形成装置を採用してもよい。
<封入封緘ユニットについて>
封入封緘ユニット120は、封筒フォームPE及び内容物Pに対して必要な折りを施して封筒フォームPEで内容物Pを包み込むように封入封緘処理をして封書を作製する装置である。なお、本例では封筒フォームPEを第一折り位置及び第二折り位置で二回折りを施して三つ折りにして内容物Pを包み込むように収容する装置であるが、封筒フォームPEの折り回数や折り方に関しては作製する完成物の形状や用途に応じて種々の形態があるため特に限定はされない。
詳述すると、折り済用紙PAとなる用紙を搬送しながら必要に応じて所定の折りを施す用紙折り部121と、封筒となる封筒フォームPEを搬送しながら必要に応じて所定の折りを施す封筒フォーム折り部122と、未折り用紙供給部123aから供給される未折り用紙PBを搬送する未折り用紙搬送部123と、用紙折り部121で折りが施された折り済用紙PAと未折り用紙搬送部123から搬送された未折り用紙PBとにおける搬送方向先端を揃える異種用紙整合部124と、搬送方向先端が整合された内容物Pを搬送する異種用紙搬送部125と、搬送に伴って封筒フォームPEの第一折り位置で折り畳みながら内容物Pを包み込むように収容する収容部126と、収容部126で内容物Pが収容された状態の封筒フォームPEの第二折り位置で折りを施してフラップを形成して封筒フォームPEを封筒形状にするフラップ折り部127と、フラップの折り位置を位置決めするための待機経路として機能し封筒フォームPEに予め転写された再湿糊部分に水を塗布する水塗布処理部128と、搬送に伴って水塗布後の封筒を封緘する封緘部129と、封緘処理された封書を装置筐体外部まで上昇搬送させた後、排出トレイ130aまで水平に排出搬送する排出部130と、を備えている。
また、封書作製装置100は、例えば封書作製に必要な条件が設定された封書作製ジョブ等の封書作製装置100を構成する各部を駆動するのに必要な情報を記憶する統括記憶部140と、封書作製装置100を構成する各部の駆動制御を行う統括制御部150と、を備えている。
なお、封書作製ジョブには、例えば封書の作製通数、使用する封筒フォームPEにより作製される封筒に関する情報である封筒情報(例えば印刷枚数、フォームサイズ、印刷条件(片面印刷/両面印刷)、印刷する印刷画像データ、折り方等の情報)と、内容物Pとなる用紙に関する情報である用紙情報(例えば印刷部数、内容物枚数情報、出力サイズ、印刷条件(片面印刷/両面印刷)、印刷する印刷画像データ、折り方(例えば、内三つ折り、四つ折り、二つ折り等を示す情報)等の情報)等、封書を作製するのに必要な情報が含まれている。
また、封書作製装置100が封書作製ジョブの入手方法としては、ユーザが使用するPCやタブレット端末等の外部端末装置から入手する方法、予め設定した封書作製ジョブを記憶させたUSBメモリ等の補助記憶装置を介して入手する方法、装置本体に各種入力キーやタッチパネル等で構成される設定入力手段を具備させ封書作製ジョブを設定する方法、予め設定した封書作製ジョブを記憶する外部サーバから通信ネットワークを介して入手する方法等がある。
そして、本発明に係る用紙搬送装置1は、上述した封書作製装置100における異種用紙搬送部125のような前段で搬送方向先端が整合処理された異種用紙束PC(内容物Pに相当)を搬送する手段として機能し、異種用紙束PCの搬送方向先端が搬送ローラのローラ面と接触しないように搬送して、異種用紙束PCの先端がローラ面に突き当たることで生じる搬送遅れによる用紙端部の飛び出し(先端ズレ)を防止している。
[用紙搬送装置について]
<装置構成について>
次に、本発明に係る用紙搬送装置1について図2〜図5を参照しながら説明する。ここでは、本例の用紙搬送装置1を上述した封入封緘ユニット120における異種用紙搬送部125として採用した例とする。
図2に示すように、用紙搬送装置1は、制御部30の制御により駆動するモータ等の駆動手段20を駆動源として回転駆動する第1搬送ローラとなる駆動ローラ11aと、駆動ローラ11aに対向して配置されて駆動ローラ11aの回転(つまり、駆動ローラ11aにより搬送される異種用紙束PCの推進力)に従動する第2搬送ローラとなる従動ローラ11bとで対を成し、異種用紙束PCを表裏面側から挟持して搬送する搬送ローラ対11で構成されている。
なお、制御部30は、本装置単独で使用する場合に駆動手段20を駆動制御するのに必要な構成であるが、本装置を他装置の機能の一部として採用する場合は、搭載される装置の制御部(例えば、本実施例における封書作製装置100の統括制御部150)がその機能を賄うようにすれば不要である。また、図2に示すように、本実施例では異種用紙束PCを表裏面側から挟持する上下一対の搬送ローラ対11が搬送方向に沿って複数設けた構成とする。
さらに、本例の説明の便宜上、駆動ローラ11aを第1搬送ローラ、従動ローラ11bを第2搬送ローラとして規定しているが、第1及び第2搬送ローラは逆でもよい。
駆動ローラ11a及び従動ローラ11bのローラ面には、ローラの軸線方向に沿って設けられた突起12がローラの周方向に沿って等間隔に複数配置されている。この突起12は、他方のローラ面の突起12と協働して異種用紙束PCの搬送方向先端が各ローラのローラ面と突き当たらないように支持しながら搬送するための「支持部材12」として機能する。
突起12は、合成樹脂(例えばシリコーンゴムや合成ゴムのような熱硬化性エラストマー、熱硬化性樹脂、汎用プラスチック等)からなり、異種用紙束PCを挟持する際に用紙束の整合状態を維持したまま搬送可能な程度の摩擦係数を有し、さらにローラ面からの高さが少なくとも搬送対象となる異種用紙束PCの厚さよりも高くなるように成形されている。
従って、突起12としては、異種用紙束PCの搬送に支障が無い程度の摩擦係数の高い合成樹脂であればそれ自体で成形してもよいし、摩擦係数の低い材質であれば突起12の表面に滑り止めを塗布又は貼着してもよい。
また、突起12の形状は特に限定はされないが、各ローラの回転に伴い、異種用紙束PCの表面又は裏面側に近接する際に異種用紙束PCの搬送方向先端と接触しないような形状が好ましい。このような突起12の形状例としては、図3(a)、(b)に示すような略半球形状や、図3(c)に示すような略半円筒形状(略かまぼこ形状)のように異種用紙束PCとの接触面を所定曲率の曲面や球面とし、異種用紙束PCを受け入れる際の衝突を可能な限り回避しつつ、異種用紙束PCを支持したときに接触面積が少なくなるような形状がよい。
図3(a)〜(c)には、突起12の形態例を示しており、図3(a)はローラの軸線方向に沿って突起12を所定間隔に整列させた突起群を、ローラの周方向に等間隔で配置した例である。また、図3(b)は、図3(a)に示した突起群においてローラ面を平面に展開したときに突起群の配置数が千鳥状(図例では3つ、2つの交互配置)になるように配置した例である。さらに、図3(c)は、ローラ長と略同等の長さを有する略半円筒形状(略かまぼこ形状)を成す突起12をローラの周方向において等間隔に配置した例である。
図3(a)や図3(b)のように突起12を複数列設させた突起群により支持部材12を構成すると、支持部材12が点接触により異種用紙束PCの紙面と接触するため、異種用紙束PCとの当接箇所が少なくて済み、搬送時に余計な力が加わることによる整合状態をズレを防止することができる。また、図3(c)のように、突起12を各ローラのローラ長に亘って設けた構成とすると、異種用紙束PCとの当接箇所が図3(a)や図3(b)と比して多少増加するが、その分、線接触により異種用紙束PCの紙面と接触するため、異種用紙束PCが搬送方向と直交する幅方向において挟持され、搬送時に整合状態を保ちつつ安定して搬送することができる。
さらに、対向配置した各ローラの突起12をローラの軸線方向から見たときに入れ子状にした状態で異種用紙束PCを挟持したときに、ローラの軸線方向からみて異種用紙束PCを複数箇所で支持(例えば、図2において駆動ローラ11aの2つの突起12と従動ローラ11bの1つの突起12との3点で支持した状態)するように駆動ローラ11a及び従動ローラ11bの位相が設定されている。
なお、突起12の設置数は、駆動ローラ11a及び従動ローラ11bのローラ全長(軸線方向長さ)、設置する突起12の大きさ、ローラの軸線方向における突起12の設置間隔等によって任意に設定できるが、少なくとも搬送対象となる異種用紙束PCの整合状態が維持されたまま後段に搬送するのに支障が無い数だけ設置すれば、特に限定されない。しかしながら、安定して異種用紙束PCを搬送するためには、搬送ローラ対11で挟持したときに、図3(a)や図3(b)に示すように少なくとも各突起12の頂点によって複数箇所で支持(点接触)される箇所が少なくとも2箇所以上となるように設置するのが好ましい。
また、突起12の材質として汎用プラスチックよりも硬度の低い弾性部材を使用するような場合、異種用紙束PCを挟持したときにバネ等の押圧力によって異種用紙束PCに対する突起12の接触箇所が押さえ付けられて弾性変形するため、突起12の頂点部分の点接触や稜線部分の線接触が面接触となって支持されることになる。
なお、本例の搬送ローラ対11は、対向配置した各ローラの突起12をローラの軸線方向から見たときに入れ子状にした状態で配置することが前提となっているが、駆動ローラ11a及び従動ローラ11bが下記に示す位相条件を満たすことで、より高精度に異種用紙束PCの搬送方向先端と突起12の表面との接触を回避することができる。
<搬送ローラ対の位相条件について>
次に、搬送ローラ対11における駆動ローラ11aと従動ローラ11bとの位相関係について説明する。
図4(a)に示すように、駆動ローラ11aと従動ローラ11bの位相関係は、駆動ローラ11aに設けられた突起12aが異種用紙束PCの搬送中心線L0(駆動ローラ11aの外周面と従動ローラ11bの外周面とが対向する間のギャップの中央を搬送方向に沿って通る線、すなわち駆動ローラ11aの中心点と従動ローラ11bの中心点の中間点を用紙搬送方向に沿って通る線)に最近接したときに、この突起12aの頂点と、この位相において搬送中心線L0に最近接する従動ローラ11bの突起12bの頂点とにおける用紙搬送方向と垂直に交わる方向の間隔である「ギャップL1」と、駆動ローラ11aの突起12aが搬送中心線L0に最近接したときの位相における従動ローラ11bの突起12bの頂点と、従動ローラ11bの突起12bが搬送中心線L0に最近接したときの位相における駆動ローラ11aの突起12aの頂点とにおける用紙搬送方向と垂直に交わる方向の間隔である「ギャップL2」との関係が、「L1<搬送可能な異種用紙束PCの厚さ≦L2」を満たすように配置されている。また、駆動ローラ11a及び従動ローラ11bの周速度が異種用紙束PCの進入速度よりも速くなるように設定されている。
なお、ギャップL1とギャップL2は、共に異種用紙束PCを搬送していない状態における距離であり、図中の破線は、各ローラを所定量だけ回転して突起12の位置を対称にした状態を表現している。また、駆動ローラ11a及び従動ローラ11bの周速度は、異種用紙束PCの進入速度よりも速くなるように設定するが、この速度差は装置の仕様や搬送対象によって任意に設定される。
さらに、図4(b)に示すように、駆動ローラ11aの突起12aが搬送中心線L0に最近接したときの突起12aの頂点と、この位相において従動ローラ11bの突起12bが搬送中心線L0に最近接したときの突起12bの頂点との距離が0となる(L1=0)場合も含まれる。
このように、各ローラに対して少なくとも各ローラのローラ面に異種用紙束PCの厚さよりも高い突起12がローラの周方向に沿って等間隔に設け、さらに各ローラにより異種用紙束PCを挟持したときに、突起12がローラの軸線方向から見て入れ子状となるように位相をずらして駆動ローラ11a及び従動ローラ11bを配置することで、異種用紙束PCの搬送方向先端がローラ面に突き当たらず、搬送中に用紙が飛び出すことを防止することができ、さらに上記位相条件を満たすように駆動ローラ11a及び従動ローラ11bの位相を調整することで、突起12に対する異種用紙束PCの搬送方向先端の突き当たりを回避して搬送することができる。
<処理動作について>
次に、上述した用紙搬送装置1を封書作製装置100に搭載して運用した際の処理動作について説明する。ここでは、上述した封書作製装置100における異種用紙搬送部125に本装置を採用した際の動作であり、搬送ローラ対11の構成として図3(a)に示す形態を採用した例である。
ユーザによって設定された封書作製ジョブが開始されると、このジョブ内容に従って印刷ユニット110から折り済用紙PAとなる印刷済み用紙と封筒となる封筒フォームPEに印刷された状態で封入封緘ユニット120に搬送され、折り済用紙PAとなる印刷済み用紙は用紙折り部121で所定の折りが施された後、異種用紙整合部124に搬送される。
また、異種用紙束PCを構成する未折り用紙PBは、未折り用紙供給部123aから専用の搬送経路を辿って異種用紙整合部124に搬送される。そして、折り済用紙PAと未折り用紙PBは、それぞれ規定の順序に従って順次異種用紙整合部124に搬入され、異種用紙束PCとなった状態で整合処理されると、異種用紙搬送部125に搬送される。
異種用紙搬送部125では、まず図5(a)に示すように、異種用紙束PCが搬入されると、異種用紙束PCの裏面側を徐々に支持するように受け入れ、次に図5(b)に示すように異種用紙束PCの表面側を徐々に支持しながら受け入れる。
そして、図5(c)に示すように、搬送ローラ対11で挟持搬送している間は、用紙幅方向に沿って異種用紙束PCを突起12で3点支持しながら搬送して収容部126まで搬送する。
以上説明したように、上述した用紙搬送装置1は、少なくとも各ローラのローラ面に異種用紙束PCの厚さよりも高い突起12がローラの周方向に沿って等間隔に設けられ、さらに各ローラにより異種用紙束PCを挟持したときに、突起12がローラの軸線方向から見て入れ子状となるように位相をずらして駆動ローラ11a及び従動ローラ11bを配置することで、異種用紙束PCの搬送方向先端がローラ面に突き当たらず、搬送中に用紙が飛び出すことを防止することができる。
また、上述した位相条件を満たすように駆動ローラ11a及び従動ローラ11bの位相調整と搬送ローラ対11の周速度を設定するだけで、突起12に対する異種用紙束PCの搬送方向先端の突き当たりを回避して搬送することができる。例えば上述した処理動作例に挙げた構成では、半球形状の突起12が複数設けられた搬送ローラ対11を上述した位相条件で配置し、さらにローラの周速度を異種用紙束PCの進入速度よりも速く設定しているため、異種用紙束PCの搬送方向先端が各ローラのローラ面及び突起12の表面と接触せず、整合状態を保ったまま搬送することができる。
1…用紙搬送装置
11…搬送ローラ対(11a…駆動ローラ、11b…従動ローラ)
12…突起(支持部材)
20…駆動手段
30…制御部
100…封書作製装置
110…印刷ユニット(印刷装置)
120…封入封緘ユニット(封入封緘装置)
P…内容物
PA…折り済用紙
PB…未折り用紙
PE…封筒フォーム

Claims (1)

  1. 少なくとも厚さの異なる複数の用紙を積層した異種用紙束を、対向配置される第1搬送ローラと第2搬送ローラで挟持搬送する用紙搬送装置において、
    各搬送ローラのローラ面に、前記異種用紙束の厚さよりも高い支持部材がローラの周方向に沿って等間隔に設け、
    また、前記異種用紙束を挟持したときに、前記支持部材がローラの軸線方向から見て入れ子状となるように前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラの位相をずらして設け、
    前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラの位相は、前記第1搬送ローラに設けられた前記支持部材が前記第1搬送ローラの中心点と前記第2搬送ローラの中心点の中間点を前記用紙搬送方向に沿って通る搬送中心線L0に最近接したときに、当該最接近した前記第1搬送ローラの支持部材の頂点と、この位相において前記搬送中心線L0に最近接した前記第2搬送ローラの前記支持部材の頂点との間の前記用紙搬送方向と垂直に交わる方向に沿ったギャップL1と、
    前記第1搬送ローラの支持部材が前記搬送中心線L0に最近接したときの位相における前記第2搬送ローラの支持部材の頂点と、前記第2搬送ローラの支持部材が前記搬送中心線L0に最近接したときの位相における前記第1搬送ローラの支持部材の頂点との間の前記用紙搬送方向と垂直に交わる方向に沿ったギャップL2との関係が、L1<搬送可能な前記異種用紙束の厚さ≦L2を満たし、
    前記第1搬送ローラ及び第2搬送ローラの周速度は、前記異種用紙束の進入速度よりも速くすることを特徴とする用紙搬送装置。
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