JP2004123349A - ベルト搬送装置 - Google Patents

ベルト搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004123349A
JP2004123349A JP2002292467A JP2002292467A JP2004123349A JP 2004123349 A JP2004123349 A JP 2004123349A JP 2002292467 A JP2002292467 A JP 2002292467A JP 2002292467 A JP2002292467 A JP 2002292467A JP 2004123349 A JP2004123349 A JP 2004123349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
roller
transport
axial direction
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002292467A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Kuki
九鬼 正和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002292467A priority Critical patent/JP2004123349A/ja
Publication of JP2004123349A publication Critical patent/JP2004123349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

【課題】搬送ベルトの斜行を抑制する。
【解決手段】搬送ベルト8を巻回するベルトローラ6・7は互いに平行な軸6X・7Xを有し、ベルトユニットホルダ8Zに軸回転自在に支持されている。駆動側のベルトローラ6はベルトユニットホルダ8Zに対する軸方向移動が拘束されているが、従動側のベルトローラ7は軸方向に移動可能である。ベルトローラ7のローラホルダ14に対する軸方向移動は拘束されており、ベルトローラ7とローラホルダ14とは共にベルトユニットホルダ8Zに対して相対的に移動する。搬送ベルト8の一端側には搬送ベルト8の端縁部の位置を検知する2つのセンサ12a・12bが離隔配置されており、これにより得られる端縁部の位置の差q−pが0に近づくよう、ベルトローラ7の移動量が算出される。ローラホルダ14が移動量分移動し、2つのベルトローラ6・7が相対的に移動することにより、搬送ベルト8の斜行が補正される。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転部材に巻回されたベルトを搬送するベルト搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
搬送ベルトを複数個の回転部材に巻回させ、回転部材の回転により搬送ベルトを搬送するベルト搬送装置は、例えばインクジェットやレーザー方式のプリンタなどに組み込まれている。プリンタ内では、搬送ベルト上に用紙が配置されて搬送され、用紙上に印刷ヘッドで所望の画像が形成される。
【0003】
このようなベルト搬送装置においては、装置内での振動や外部から加えられる様々な力によって、搬送ベルトに斜行が生じる場合がある。搬送ベルトに斜行が生じると、その上に配置された用紙にも斜行が生じ、良好な画像の形成が達成されないという問題がある。
【0004】
上記問題に関して、従来から様々な対策が取られている。例えば、用紙の幅方向の位置を検知し、その結果に基づいて、搬送ベルトに対する用紙の幅方向の位置ずれを補正する技術(例えば、特許文献1参照)がある。これは、用紙の端部に離隔配置されたセンサからの出力により補正量を算出し、この補正量に応じて位置補正部を駆動して、用紙の位置ずれ補正を行うものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−291497号公報 (第3頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術は用紙の位置ずれのみの補正を目的としており、搬送ベルトに関しては何ら考慮がなされていない。搬送ベルトに斜行が生じると、用紙への良好な画像形成が妨げられるだけではなく、ベルトの駆動に障害が生じたり、ベルト自体が破損してしまったりする恐れがあるため、搬送ベルト自体の斜行を抑制する必要がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、搬送ベルトの斜行を抑制することができるベルト搬送装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のベルト搬送装置は、互いに平行な軸を有し、この軸まわりに回転可能且つ当該軸方向に相対的に移動可能な2以上の回転部材と、前記2以上の回転部材を跨いで巻回され、前記回転部材の回転により搬送される搬送ベルトと、前記回転部材をその軸方向に移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
上記構成によると、移動手段により、回転部材を軸方向に相対的に移動させることで、回転部材に巻回されている搬送ベルトの斜行を抑制できる。
【0010】
請求項2のベルト搬送装置は、請求項1において、互いに離隔配置された、前記搬送ベルトの端縁部の位置を検知するための2以上のベルト端検知手段を備えており、前記移動手段が、前記2以上のベルト端検知手段により検知された結果に基づいて、前記回転部材を移動させることを特徴とする。
【0011】
上記構成によると、ベルト端検知手段により検知された結果を利用することにより、搬送ベルトの斜行を自動的に抑制できる。
【0012】
請求項3のベルト搬送装置は、請求項2において、前記2以上のベルト端検知手段が、いずれも、前記搬送ベルトの同じ側の端縁部の位置を検知することを特徴とする。
【0013】
上記構成によると、搬送ベルトの幅方向両端ではなく搬送ベルトにおける搬送方向に沿った同じ側の端縁部の位置を検知することで、搬送ベルトの斜行の検知精度が向上する。
【0014】
請求項4のベルト搬送装置は、請求項3において、前記ベルト端検知手段が2つ配置され、前記移動手段が、前記2つのベルト端検知手段により検知された端縁部の位置の差に基づいて、前記回転部材を移動させることを特徴とする。
【0015】
上記構成によると、搬送ベルトの斜行の程度を、端縁部の位置の差として把握できるので、制御の構成を簡素化できる。
【0016】
請求項5のベルト搬送装置は、請求項2〜4のいずれか1項において、前記搬送ベルトの表面に対向配置された、前記搬送ベルトによって搬送される記録媒体に記録を施すための記録手段を備え、前記ベルト端検知手段が、2つの前記回転部材の間で張架された搬送ベルトにおける、前記記録手段が配置された側に設けられていることを特徴とする。
【0017】
上記構成によると、搬送ベルトにおいて実際に記録手段で記録を施す側の部分にベルト端検知手段が配置されているので、記録媒体に記録が施される近傍における搬送ベルトの斜行を検知することができる。したがって、記録手段による記録結果が斜めになってしまう現象をより直接的に防止でき、より良好な記録形成が可能となる。
【0018】
請求項6のベルト搬送装置は、請求項5において、前記ベルト端検知手段が、前記記録手段の上流側及び下流側に設けられていることを特徴とする。
【0019】
上記構成によると、記録手段を挟むようにベルト端検知手段が設けられているため、記録媒体に記録が施される前後における搬送ベルトの斜行を検知することができる。したがって、記録手段による記録結果が斜めになってしまう現象をさらに直接的に防止でき、より良好な記録形成が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
先ず、図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るベルト搬送装置が組み込まれたインクジェット式プリンタについて説明する。インクジェット式プリンタ1は、カラー印刷用に構成されており、図中左方に給紙部11、図中右方に排紙部3がそれぞれ配置され、給紙部11から排紙部3に向かって流れる用紙搬送経路が装置内部に形成されている。
【0022】
上述した給紙部11の直ぐ下流側には用紙送りローラ5・5が備えられており、記録媒体たる用紙を図中左方から右方へ送るように構成されている。用紙搬送経路の中間部においては、2つのベルトローラ(回転部材)6・7と、両ローラ6・7を跨ぐように巻回された搬送ベルト8が、備えられる。ベルトローラ6・7は、それぞれ互いに平行な軸6X・7Xを有し、この軸まわりに回転可能となっている。搬送ベルト8はループ状とされ、用紙を搬送する上側経路8Xと、戻り経路である下側経路8Yと、を構成している。搬送ベルト8の表面にはシリコン処理が施されており、送りローラ5・5によって搬送されてくる用紙を、搬送ベルト8の上側経路8Xの表面にその粘着力により保持させながら、一方のベルトローラ6の駆動によって下流側(右方)へ向けて搬送できるようになっている。なお、これら2つのベルトローラ6・7の駆動についてのより詳細な説明は後述する。
【0023】
搬送ベルト8における上側経路8Xの表面に対向するよう印刷ヘッド2が備えられており、その下面と搬送ベルト8の表面との間の隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。印刷ヘッド2は、4色のインク(マゼンダ、イエロー、シアン、ブラック)に対応して、用紙搬送方向に沿って4つ並べて設けられている。なお、印刷ヘッド2は、図1における紙面に垂直な方向(即ち搬送ベルト8の幅方向)を長手方向とした細長い長方形状に形成されている。各印刷ヘッド2の下面に取付けられたヘッド本体18には、インクを搬送ベルト8の表面に向けて吐出するための微小径の吐出ノズル(図示せず)を多数並べて形成している。
【0024】
この構成により、搬送ベルト8の表面上を搬送される用紙は4つの印刷ヘッド2におけるヘッド本体18の直ぐ下側を順に通過し、この用紙の上面(印字面)に向けて吐出ノズルから各色のインクを噴射することで所望のカラー画像が形成されるようになっている。
【0025】
また、搬送ベルト8における上側経路8Xには、印刷ヘッド2の上流側及び下流側に、印刷ヘッド2を挟むようにして、後に詳述する例えばCCDやフォトセンサからなる2つのセンサ(ベルト端検知手段)12a・12bが設けられている。搬送ベルト8のベルトローラ6部分における巻回部近傍には剥離機構10が設けられており、搬送ベルト8の表面に粘着されている用紙を表面から剥離して、右方の排紙部3へ向けて送るように構成されている。
【0026】
次いで、図2(a),(b)及び図3(a),(b),(c)を参照しつつ、本実施形態に係るベルト搬送装置の構成について説明する。
【0027】
図2(a)には、図1のインクジェット式プリンタ1に組み込まれているベルト搬送装置100の上面図が示されている。搬送ベルト8やこれを巻回している2つのベルトローラ6・7は、ベルトユニットホルダ8Zにおける矩形底板及び搬送方向に沿った側板から形成された空間内に収容されている。2つのベルトローラ6・7は、搬送ベルト8の搬送方向に直交する方向に沿った互いに平行なローラ軸6X・7Xを有し、この軸6X・7Xと共動して、軸まわりに回転可能となっている。各ローラ軸6X・7Xは、ベルトユニットホルダ8Zの両側板に設けられた孔(図示せず)に貫通されて、ベルトユニットホルダ8Zに軸回転自在に支持されている。
【0028】
ここで、ベルトユニットホルダ8Zに対する軸方向移動に関して、駆動側のローラ軸6Xはベルトユニットホルダ8Zの両側板で固定され、ベルトローラ6は軸方向に移動不可能となっている。一方、従動側のローラ軸7Xはベルトユニットホルダ8Zの両側板に軸方向に固定されておらず、ベルトローラ7は軸方向に移動可能となっている。
【0029】
従動側のベルトローラ7は、ベルトユニットホルダ8Zにより形成される空間内において、矩形底板及び搬送方向に沿った側板から構成されたローラホルダ14の両側板により挟持されている。ローラ軸7Xはローラホルダ14の両側板に設けられた孔(図示せず)に貫通され、ローラホルダ14に軸回転自在に支持されている。そして従動側のローラ軸7X及びベルトローラ7における、ローラホルダ14に対する軸方向移動が拘束されている。これにより、従動側のベルトローラ7は、ローラホルダ14による後に詳述する動作によって、ベルトユニットホルダ8Zに対して軸方向に移動可能となっている。
【0030】
また、駆動側のベルトローラ6の軸6Xには、伝達ベルト30が巻回されている。この伝達ベルト30は、ベルト駆動モータ40の駆動をローラ軸6Xに伝達するものであり、ローラ軸6Xと、ベルト駆動モータ40のモータ軸40Xとを跨いで巻回されている。これにより、ベルト駆動モータ40による駆動がローラ軸6X及びベルトローラ6に伝達されると、搬送ベルト8が搬送されると共に、もう一方の従導側のベルトローラ7が駆動するようになっている。
【0031】
また、ベルトユニットホルダ8Zにおける一方(図2(a)の右方)の側板には、互いに同一の部品である2つのセンサ12a・12bが互いに離隔配置され、固定されている。これらセンサ12a・12bは、搬送ベルト8の端縁部の位置を検知するためのものであり、図2(b)に示すように、それぞれスリット13a・13bを有し、当該スリット13a・13b内に搬送ベルト8の一端側(図2(a)の右側)の端縁部を挿入するよう配置されている。
【0032】
図2(b)は、図2(a)に示すB−B線及びC−C線に関する部分断面図である。ここで、2つのセンサ12a・12bは、その搬送ベルト8側の端面が用紙搬送方向に沿った基準線O上にあるように、その設置位置が揃えられている。ベルトローラ6に近い方のセンサ12aのスリット13a内での搬送ベルト8の一端は、基準線Oから距離p右方に移動した線上にあり、もう一方のセンサ12bのスリット13b内での搬送ベルト8の一端は、基準線Oから距離q右方に移動した線上にある。
【0033】
つまり、センサ12aで検知された搬送ベルト8の端縁部よりセンサ12bで検知された搬送ベルト8の端縁部の方がq−pだけ長いものといえ、2つのセンサ12a・12bのそれぞれで検知される搬送ベルト8における端縁部の位置の差はq−pと表すことができる。
プリンタ1の制御部には、以上のセンサ12a・12bによる検知結果(p,q)から当該検出値の差q−pを演算する演算手段を備えており、前述の搬送ベルト8の斜行が、この演算結果に基づいて把握される。q−pがゼロであれば搬送ベルト8の斜行は全くないと判別でき、q−pの絶対値が大きければ斜行の度合いも大きいと判別でき、またq−pがプラスかマイナスかで斜行の向きを判別できることになる。
【0034】
搬送ベルト8の斜行を抑制するためには、2つのセンサ12a・12bから得られる差q−pをゼロに近づける必要がある。本実施形態では、ベルトユニットホルダ8Zに対して、駆動側のベルトローラ6は軸方向固定とし、従動側のベルトローラ7を軸方向に移動させる。ここで、ローラホルダ14の構成及び動作について、図3(a)〜(c)を参照して説明する。図3(a)は図2(a)に示すA−A線に関する断面図、図3(b)は図2(a)のベルト搬送装置を紙面手前側から見た側面図、図3(c)は図3(b)に示すD−D線に関する断面図である。
【0035】
ローラホルダ14の底板には、図3(b)に示すように、突設した2つのガイドピン14X・14Yが軸方向に離隔配置されている。これらガイドピン14X・14Yはそれぞれ、図3(b),(c)に示すように、ベルトユニットホルダ8Zの底板に設けられた長孔15X・15Yに貫挿されている。各長孔15X・15Yはガイドピン14X・14Yの径とほぼ同一の幅を有し、軸方向に沿って所定長さ延長された形状である。なお、ベルトローラ7の位置の補正可能な範囲は、長孔15X・15Yの軸方向長さを適宜定めることで設定することができる。
【0036】
このように、ベルトユニットホルダ8Zの底板に形成された長孔15X・15Y内にガイドピン14X・14Yを貫挿することで、ローラホルダ14がベルトユニットホルダ8Zに対して軸方向にのみ所定範囲スライドできるよう構成されている。つまり、ローラホルダ14は、ベルトユニットホルダ8Zに対する搬送方向や回転方向など軸方向以外の方向の移動が拘束されている。
【0037】
また、図3(a),(b)に示すように、ベルトユニットホルダ8Zの下面には、例えばステッピングモータからなる補正モータ(移動手段の主要部をなす)41が配置されている。補正モータ41の駆動は、モータ軸に固定されるピニオン41X、及び、図3(c)に示すようにローラホルダ14の底板に固定され前記ピニオン41Xに噛合されるラック16を介して、ローラホルダ14に伝達され、ベルトローラ7を軸方向に移動させるようになっている。
【0038】
補正モータ41の回転方向や回転数などは、上述した2つのセンサ12a・12bの検知結果に基づいて決定される。より具体的には、搬送ベルト8の端縁部における位置の差q−pが0に近づくようにベルトローラ7の移動の向き及び移動量が算出され、この移動量が制御部(図示せず)に送信され、補正モータ41はこの制御部により制御されながら駆動する。こうして、補正モータ41はローラホルダ14を軸方向移動させると共に、ベルトローラ7を軸方向移動させるようになっている。
【0039】
以上に述べたように、本実施形態に係るベルト搬送装置100によると、ローラホルダ14、ラック16、及び、補正モータ41から構成される移動手段により、従動側ベルトローラ7をもう一方の駆動側ベルトローラ6に対し軸方向に相対的に移動させることで、これら2つのベルトローラ6・7を跨いで巻回されている搬送ベルト8の斜行を抑制できる。
【0040】
また、搬送ベルト8の端縁部の位置を検知するために、互いに離隔配置された2つのセンサ12a・12bが備えられている。そしてローラホルダ14、ラック16、及び、補正モータ41から構成される移動手段が、これら2つのセンサ12a・12bにより検知された結果に基づいて、従動側ベルトローラ7を移動させるようになっている。したがって、センサ12a・12bから得られる結果を利用することにより、搬送ベルト8の斜行を自動的に抑制できる。
【0041】
また、センサ12a・12bが、搬送ベルト8の幅方向両端に配置されるのではなく、いずれも搬送ベルト8の同じ側(図2(a)の右側)に配置され、同じ側の端縁部の位置を検知する構成である。これにより、搬送ベルト8の斜行の検知精度が向上する。
【0042】
また、本実施形態ではセンサ12a・12bを2つ配置し、これら2つのセンサ12a・12bにより検知された端縁部の位置の差に基づいて、ローラホルダ14、ラック16、及び、補正モータ41から構成される移動手段がベルトローラ7を回転させる構成である。これにより、搬送ベルト8の斜行の程度を端縁部の位置の差として把握できるので、制御の構成を簡素化できる。
【0043】
また、搬送ベルト8の表面には当該搬送ベルト8によって搬送される用紙に印刷を施すための印刷ヘッド2が対向配置されており、センサ12a・12bが、2つのベルトローラ6・7の間で張架された搬送ベルト8における、印刷ヘッド2が配置された側、即ち図2(a)に示す上側経路8Xに設けられている。このように、搬送ベルト8において実際に印刷ヘッド2で印刷を施す側の部分にセンサ12a・12bが配置されていることから、用紙に印刷が施される近傍における搬送ベルト8の斜行を検知することができる。したがって、印刷ヘッド2による印刷結果が斜めになってしまう現象をより直接的に防止でき、より良好な記録形成が可能となる。
【0044】
またさらに、センサ12a・12bが、印刷ヘッド2の上流側及び下流側に、印刷ヘッド2を挟むようにして設けられているため、用紙に印刷が施される前後における搬送ベルト8の斜行を検知することができる。したがって、印刷ヘッド2による印刷結果が斜めになってしまう現象をさらに直接的に防止でき、より良好な記録形成が可能となる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
【0046】
例えば、上述の実施形態では本発明に係るベルト搬送装置100をインクジェット式プリンタ1に組み込んだものとして説明しているが、インクジェット式プリンタ1に限定されず、レーザー方式のプリンタや、その他様々な装置に組み込んでよい。
【0047】
また、上述の実施形態では記録媒体として用紙を用いると説明したが、用紙以外にも布などその他様々な材料を記録媒体として用いることができる。
【0048】
また、印刷ヘッド2は4つに限定されることなく、1つ以上であればよい。またさらに、印刷ヘッド2の種類はライン型ではなくシリアル型であってもよい。
【0049】
また、搬送ベルト8が巻回されているベルトローラ6・7は2つではなく、3以上であってよい。さらに、搬送ベルト8の搬送経路はループ状に限定されず、例えば同一高さに形成される直線状、複数の高さを有する階段状などであってもよい。
【0050】
また、センサ12a・12bを設ける位置は、印刷ヘッド2の上流側及び下流側に印刷ヘッド2を挟むような位置に限定されず、センサ12a・12bのいずれも上流側又は下流側に設けられてもよい。またさらに、センサ12a・12bを設ける位置は、搬送ベルト8における、印刷ヘッド2が配置された側、即ち図2(a)に示す上側経路8Xに限定されるものではない。例えば、印刷ヘッド2が設けられた上側経路8Xではなく下側経路8Yにセンサ12a・12bを設けてよい。
【0051】
また、搬送ベルト8の端縁部の位置を検知するためのセンサ12a・12bは、2つに限定されず、3以上であってよい。
【0052】
また、上述の実施形態ではローラホルダ14、ラック16、及び、補正モータ41から構成される移動手段が2つのセンサ12a・12bにより検知された端縁部の位置の差に基づいてベルトローラ7を移動させる構成であるが、これに限定されるものではない。例えば斜行角度など、様々な検知結果から搬送ベルト8の斜行の程度を把握して、ベルトローラ7を移動させる構成であってもよい。
【0053】
また、上述の実施形態では、センサ12a・12bがいずれも搬送ベルト8の同じ側(図2(a)の右側)に配置され、同じ側の端縁部の位置を検知する構成であるが、これに限定されず、搬送ベルト8の幅方向両端にそれぞれ配置されて幅方向両端の端縁部の位置を検知する構成であってもよい。
【0054】
また、搬送ベルト8の端縁部の位置を検知するためにセンサ12a・12bを備えるのではなく、搬送ベルト8の端縁部の位置や斜行の程度を把握できるものであれば、その他様々なものを用いてよい。
【0055】
また、ベルトローラ7を軸方向に移動させる移動手段として、ローラホルダ14、ラック16、及び、補正モータ41を用いているが、これに限定されず、ベルトローラ7を軸方向に移動させることができるような様々な構成をとってよい。
【0056】
また、上述の実施形態では従動側のベルトローラ7のみを軸方向に移動させる構成であるが、搬送ベルト8の斜行を抑制できる限りは、例えば駆動側のベルトローラ6のみ軸方向に移動可能であったり、2つのベルトローラ6・7のいずれも軸方向に移動可能であったりしてよい。しかし、斜行制御の簡素化という観点からは、2つのベルトローラ6・7のうち一方を固定し、もう一方を移動させるのが好ましい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、回転部材に巻回されている搬送ベルトの斜行を抑制できる。
【0058】
請求項2によると、ベルト端検知手段により検知された結果を利用することにより、搬送ベルトの斜行を自動的に抑制できる。
【0059】
請求項3によると、搬送ベルトの斜行の検知精度が向上する。
【0060】
請求項4によると、制御の構成を簡素化できる。
【0061】
請求項5によると、記録手段による記録結果が斜めになってしまう現象をより直接的に防止でき、より良好な記録形成が可能となる。
【0062】
請求項6によると、記録手段による記録結果が斜めになってしまう現象をさらに直接的に防止でき、より良好な記録形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るベルト搬送装置が組み込まれたインクジェット式プリンタの全体構成を示す側面図である。
【図2】(a)は、図1に示すインクジェット式プリンタに収容されているベルト搬送装置を示す概略上面図である。(b)は、図2(a)に示すBーB線及びC−C線に関する部分断面図である。
【図3】(a)は、図2(a)に示すA−A線に関する断面図である。(b)は、図2(a)のベルト搬送装置を紙面手前側から見た側面図である。(c)は、図3(b)に示すD−D線に関する断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ
2 印刷ヘッド
6,7 ベルトローラ(回転部材)
8 搬送ベルト
8X 上側経路
8Y 下側経路
12a,12b センサ(ベルト端検知手段)
14 ローラホルダ(移動手段)
16 ラック(移動手段)
41 補正モータ(移動手段)

Claims (6)

  1. 互いに平行な軸を有し、この軸まわりに回転可能且つ当該軸方向に相対的に移動可能な2以上の回転部材と、
    前記2以上の回転部材を跨いで巻回され、前記回転部材の回転により搬送される搬送ベルトと、
    前記回転部材をその軸方向に移動させる移動手段とを備えていることを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 互いに離隔配置された、前記搬送ベルトの端縁部の位置を検知するための2以上のベルト端検知手段を備えており、
    前記移動手段が、前記2以上のベルト端検知手段により検知された結果に基づいて、前記回転部材を移動させることを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
  3. 前記2以上のベルト端検知手段が、いずれも、前記搬送ベルトの同じ側の端縁部の位置を検知することを特徴とする請求項2に記載のベルト搬送装置。
  4. 前記ベルト端検知手段が2つ配置され、
    前記移動手段が、前記2つのベルト端検知手段により検知された端縁部の位置の差に基づいて、前記回転部材を移動させることを特徴とする請求項3に記載のベルト搬送装置。
  5. 前記搬送ベルトの表面に対向配置された、前記搬送ベルトによって搬送される記録媒体に記録を施すための記録手段を備え、
    前記ベルト端検知手段が、2つの前記回転部材の間で張架された搬送ベルトにおける、前記記録手段が配置された側に設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
  6. 前記ベルト端検知手段が、前記記録手段の上流側及び下流側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のベルト搬送装置。
JP2002292467A 2002-10-04 2002-10-04 ベルト搬送装置 Pending JP2004123349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002292467A JP2004123349A (ja) 2002-10-04 2002-10-04 ベルト搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002292467A JP2004123349A (ja) 2002-10-04 2002-10-04 ベルト搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004123349A true JP2004123349A (ja) 2004-04-22

Family

ID=32283707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002292467A Pending JP2004123349A (ja) 2002-10-04 2002-10-04 ベルト搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004123349A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264934A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置
US7905346B2 (en) 2008-02-28 2011-03-15 Seiko Epson Corporation Belt skew correction controlling method, belt transportation device, and recording apparatus
JP2011170081A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Canon Inc 画像形成装置
KR101064347B1 (ko) * 2009-05-07 2011-09-14 주식회사 디지아이 디지털 프린팅 머신의 메디아 직진유도장치
JP2012189633A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Ricoh Co Ltd ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP2013535387A (ja) * 2010-08-12 2013-09-12 セー.セー.エム. ベヘール ベスローテン フェンノートシャップ ベルトを横方向に動かすためのアクチュエータを備えたベルトコンベア

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264934A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置
US7905346B2 (en) 2008-02-28 2011-03-15 Seiko Epson Corporation Belt skew correction controlling method, belt transportation device, and recording apparatus
KR101064347B1 (ko) * 2009-05-07 2011-09-14 주식회사 디지아이 디지털 프린팅 머신의 메디아 직진유도장치
JP2011170081A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Canon Inc 画像形成装置
US8831446B2 (en) 2010-02-18 2014-09-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with belt adjustment
JP2013535387A (ja) * 2010-08-12 2013-09-12 セー.セー.エム. ベヘール ベスローテン フェンノートシャップ ベルトを横方向に動かすためのアクチュエータを備えたベルトコンベア
JP2012189633A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Ricoh Co Ltd ベルト搬送装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2397338B1 (en) Image forming apparatus
US9415960B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2003063707A (ja) 記録装置
US20130140768A1 (en) Sheet conveyance apparatus and printing apparatus
JP4872337B2 (ja) 液滴吐出装置
JP2007223790A (ja) 搬送装置
JP5631117B2 (ja) 記録装置、検出方法、および検出装置
JP5246211B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP2004123349A (ja) ベルト搬送装置
EP3459750B1 (en) Printing apparatus and printing method
JP2004182414A (ja) 画像記録装置
JP2011105507A (ja) 搬送装置及び画像処理装置
JP4577426B2 (ja) 画像記録装置
JP2012000839A (ja) 記録装置
JP4192734B2 (ja) 媒体搬送装置およびこれを備えた画像形成装置
US9427977B2 (en) Ink-jet recording apparatus that ensures accurate position detection of widthwise end portion of recording medium
US20120205483A1 (en) Printing apparatus and sheet handling apparatus
JP5599111B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2012232838A (ja) 液体吐出装置
JP2004209679A (ja) カラープリンタ
JP2010052888A (ja) 印刷装置
JP2016044066A (ja) 記録装置および記録方法
JP2004175468A (ja) 位置検出装置および位置検出方法
JP2019043689A (ja) 印刷装置
JP2019177505A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070918