JP6352049B2 - 用紙整合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積み重ねられた複数枚の用紙の縁を揃えて次工程に供給する用紙整合装置に係り、特に、整合時に用紙が変形しにくく、用紙の変形による問題が後工程で発生しにくい用紙整合装置に関するものである。なお、以下の記述において、積み重ねた複数枚の用紙を搬送方向又は幅方向に揃える操作を整合と呼ぶものとする。
下記特許文献1には用紙後処理装置に関する発明が開示されている。この用紙後処理装置は、用紙の搬送手段と、用紙を積載する中間スタッカと、中間スタッカ上の用紙を用紙搬送方向と直交する方向に押圧して整合する整合手段と、中間スタッカ上の整合された用紙束を綴じる綴じ手段と、綴じ処理された用紙束を移送、排出する排紙手段を備えている。この用紙後処理装置によれば、中間スタッカ上に積載される用紙の枚数が所定枚数である場合には第1整合条件で整合手段を作動させ、用紙の枚数が所定枚数を越える場合には他の整合条件で整合手段を駆動させることができる。可変に設定することができる整合条件としては、幅整合部材の整合回数や整合移動距離等がある。例えば、中間スタッカ入口部において、小サイズの用紙を2枚重ね搬送して中間スタッカ上に用紙を積載して幅整合部材により用紙揃えする際に、2枚重ね搬送させた用紙の幅整合時には、整合回数を多くしたり、整合のための圧縮幅を短くして、押圧力を大きくする。これによって静電気等による2枚の用紙の吸着による用紙不揃いが解消できる。それ以後は、現状の整合動作を実施することにより、良好な用紙揃えが達成できる。この発明によれば、綴じ処理時の用紙搬送の待ち時間を短縮して、用紙搬送性が向上するものとされている。
特開2000−327205号公報
上記特許文献1に開示された用紙後処理装置には用紙の整合手段が設けられているが、この整合手段によれば、積載された複数枚の用紙の幅方向の両側縁を挟む位置に配置された幅整合部材を幅方向に往復動作させて用紙の揃えを行っている。しかしながら、幅整合部材を幅方向に往復動作させて用紙の幅方向の整合が終了すると、一対の幅整合部材は用紙幅よりも間隔が広く用紙の両側縁に接触しない待機位置に戻るか、又は整合動作をしている位置から一旦用紙幅よりも間隔が広く用紙の両側縁に接触しない位置まで戻り、その後で用紙の両側縁に接する位置まで戻り、その状態で綴じ処理を行うようになっている。
このように、用紙を幅方向に整合した後、一対の幅整合部材を用紙幅よりも間隔が広く用紙の両側縁に接触しない待機位置に戻すと、重ねられた状態で幅方向の側縁辺が揃うように整合された複数枚の用紙は、一対の幅整合部材による両側の抑えを一時的に失ってしまうため、整合時に受けた変形からの復元に伴う用紙自身の反力や、待機位置に移動する幅整合部材から受ける力等、中間スタッカ上で受ける何らかの作用に起因して整合状態が崩れてしまう場合があった。
本発明は、このような従来の技術及びその課題に鑑みてなされたものであり、所定位置に積層された複数枚の用紙を幅方向に揃える用紙整合装置において、整合動作が終了した後、その整合状態を崩すことなく、積載した複数枚の用紙を整合したままの状態で後段の工程に搬出することができるようにすることを主たる目的としている。
請求項1に記載された用紙整合装置は、
用紙の幅方向の両側に配置されて幅方向に移動することにより積載された複数枚の用紙を整合する一対の整合部材と、
少なくとも一方が移動することによって間隔が調整可能であり前記整合部材で整合された複数枚の用紙を挟持して搬送する一対の搬送ローラと、
前記搬送ローラが用紙を挟持していない状態で前記整合部材の間隔を用紙の幅よりも狭くすることによって用紙を整合した後に前記整合部材の間隔を用紙の幅よりも大きくすることなく用紙の幅と一致した状態とし、整合済みの複数枚の用紙を前記搬送ローラで挟持し、前記一対の整合部材を用紙の幅よりも広い位置に退避させた後、前記搬送ローラで用紙を搬送する整合搬送制御を行う制御部と、
を具備することを特徴としている。
請求項1に記載された用紙整合装置によれば、用紙の搬送ローラが用紙の挟持位置から退避した状態において、所定の整合位置に複数枚の用紙が搬送されて積層される。これら用紙を搬送ローラが挟持していない状態のまま、まず一対の整合部材による整合動作が行われる。すなわち、一対の整合部材は、用紙の幅よりも狭い間隔の位置と、用紙の幅よりもやや広い間隔の位置の2つの位置間で、用紙の幅方向に往復して移動する。これにより、積載された複数枚の用紙の両側縁は繰り返して押圧され、用紙は幅方向について側縁が揃った状態となる。なお、この整合動作は1回だけであってもよい。
上記用紙整合動作後、一対の整合部材は、その間隔を用紙の幅よりも大きくすることなく、その間隔が用紙の幅と一致した位置で停止する。すなわち、一対の整合部材は、用紙の幅よりも狭い間隔の位置まで移動して最後に用紙を押圧した後、その間隔が用紙の幅よりも大きい位置まで戻ることなく、その間隔が用紙の幅と一致する位置まで戻り、そこで停止する。
この状態において、積載された用紙は、用紙の幅と一致する間隔に設定された一対の整合部材によって幅方向の両側を保持されているため、整合動作を受けて両側縁が幅方向に揃ったままの状態は保たれており、また一対の整合部材による押圧を解除されているために変形がなくなっている。ここで、用紙を搬送する一対の搬送ローラの間隔が調整され、一対の搬送ローラが複数枚の用紙を挟持した状態となり、一対の整合部材を用紙の幅よりも広い位置に退避させた後、搬送ローラが駆動されて用紙を次工程に搬送する。積層した整合済みの用紙は、整合による変形が解除された状態にあるため、次工程において当該変形の影響を受けて皺が生じる等の不具合が生じることはない。
本発明の実施形態である封書作成装置の全体構成を示した模式図である。 本発明の実施形態である封書作成装置に設けられた用紙整合装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態である封書作成装置に設けられた用紙整合装置の構成と、その作動順序を示す図である。 本発明の実施形態における用紙整合装置の比較例である用紙整合装置の構成と、その作動順序を示す図である。
本発明の実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態は、印刷機能と封入封緘機能を有する封書作成装置に係るものであり、特に封書作成装置に設けられて封書に封入する用紙の束を揃えるための用紙整合装置に係るものである。
<封書作製装置について>
まず、本発明に係る用紙整合装置1が搭載される封書作製装置100の全体構成について説明する。
図1に示すように、封書作製装置100は、完成品である封書に封入される内容物Pや封筒フォームPEに対して所定の印刷処理を施す印刷ユニット(印刷装置)110と、印刷ユニット110で所定の印刷処理が施された内容物Pや封筒フォームPEに必要な折りを施した後に封筒フォームPEで内容物Pを包み込むように封入し封緘して封書を作製する封入封緘ユニット120(封入封緘装置)とで構成されている。
<印刷ユニットについて>
印刷ユニット110は、封筒フォームPEや内容物Pに所定の印刷処理を施して後段の封入封緘ユニット120に排出する装置である。
詳述すると、装置筐体の内部や側面等に複数種類の用紙(内容物Pとなる枚葉状の用紙P1〜P3や封筒フォームPE)を所定のタイミングで各用紙を給紙する給紙部111と、導入路112からの用紙を搬送するループ状の搬送経路113、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドC、K、M、Yからなる印刷手段114と、用紙を封入封緘ユニット120に排出する第1の排出路115と、用紙をループ外に排出する第2の排出路116と、搬送経路113を搬送されてきた用紙を受け入れた後に逆行させて搬送経路113に戻すことにより用紙の上下を反転させるスイッチバック路117と、を備えている。
<封入封緘ユニットについて>
封入封緘ユニット120は、封筒フォームPE及び内容物Pに対して必要な折りを施すことにより封筒フォームPEで内容物Pを包み込む封入封緘処理を行って封書を作製する装置である。なお、本実施形態では封筒フォームPEを三つ折りにして内容物Pを包み込むように収容することができるが、封筒フォームPEの折り回数や折り方に関しては作製する完成物の形状や用途に応じて種々の形態があるため特に限定するものではない。
詳述すると、内容物Pを搬送しながら必要に応じて所定の折りを施す内容物折り部121と、封筒となる封筒フォームPEを搬送しながら必要に応じて所定の折りを施す封筒フォーム折り部122と、搬送に伴って封筒フォームPEの一部を折り畳みながら内容物Pを包み込むように収容する収容部123と、収容部123で内容物Pが収容された状態の封筒フォームPEの第2折り位置で折りを施してフラップを形成し、封筒フォームPEを封筒形状にするフラップ折り部124と、フラップの折り位置を位置決めするための待機経路として機能し、封筒フォームPEに予め設けられた再湿糊部分に水を塗布する水塗布処理部125と、搬送に伴って水塗布後の再湿糊部分によって封筒を封緘する封緘部126と、封緘処理された封書を装置筐体の外部まで上方に搬送した後、排出トレイ127aまで水平に搬送して排出する排出部127と、を備えている。
また、封書作製装置100は、封書作製装置100を構成する各部を駆動するのに必要な情報、例えば封書作製に必要な条件が設定された封書作製ジョブ等の情報を記憶する統括記憶部128と、封書作製装置100を構成する各部の駆動制御を行う統括制御部129と、を備えている。
なお、封書作製ジョブには、例えば、封書の作製通数、使用する封筒フォームPEにより作製される封筒に関する情報である封筒情報(例えば印刷枚数、フォームサイズ、封筒フォームPEが封筒形状となったときの封筒サイズ、窓部の有無、印刷条件(片面印刷/両面印刷)、印刷する印刷画像データ、折り方等を示す情報)と、内容物Pとなる用紙に関する情報である用紙情報(例えば印刷部数、内容物枚数情報、用紙サイズ及び折った後のサイズ、印刷条件(片面印刷/両面印刷)、印刷する印刷画像データ、折り方等を示す情報)等、封書を作製するのに必要なあらゆる情報が含まれている。
また、封書作製装置100が封書作製ジョブを入手する方法としては、ユーザが使用するPC等の外部端末装置から入手する方法、予め設定した封書作製ジョブを記憶させたUSBメモリ等の補助記憶装置を介して入手する方法、装置本体に各種入力キーやタッチパネル等で構成される設定入力手段により封書作製ジョブを設定・入力する方法、予め設定した封書作製ジョブを記憶する外部サーバから通信ネットワークを介して入手する方法等がある。
なお、封書作製装置100において印刷ユニット110となる印刷装置の構成としてインクジェット記録装置を用いた例で説明したが、作製する封書の作製内容に応じて内容物Pや封筒フォームPE等に所望の画像形成が可能であれば、インクジェット記録装置の他に例えば孔版印刷装置、複写機、レーザプリンタ等の各種画像形成装置を採用してもよい。
<用紙整合装置の構成について>
図1〜図3を参照して、実施形態の封書作製装置100の封入封緘ユニット120に設けられた用紙整合装置1の構成について説明する。
図1に示すように、封書作製装置100の封入封緘ユニット120には、内容物折り部121の上流側に用紙整合装置1が設けられている。この用紙整合装置1は、印刷ユニット110の排出路115から、封入封緘ユニット120の内容物折り部121に向けて分岐する搬送路6において、内容物折り部121の直前の上流側に設けられている。この用紙整合装置1は、印刷ユニット110の排出路115から送られてきた印刷済みの内容物P(以下、用紙Pとも称する)を積層して蓄積し、下流の内容物折り部121における折り操作に備えて、用紙Pの搬送方向及び用紙Pの幅方向に揃えて下流に搬送する機能を備えている。
図1に示すように、用紙整合装置1は、搬送路6の搬送面の上方に向けて出没自在とされた係止板4を備えており、印刷ユニット110の排出路115から搬送面に沿って送られてきた印刷済みの内容物Pを係止して停止させ、ここで積層して蓄積できるように構成されている。また用紙整合装置1は、係止板4に蓄積された複数枚の用紙Pを幅方向に整合する整合部材としての一対の整合板2,2と、同じく用紙Pを縦方向に整合する縦整合板5を備えている。さらに、用紙整合装置1は、整合された複数枚の積層された用紙Pを下流の内容物折り部121に搬送するために一対の搬送ローラ3,3を備えている。
図2に示すように、一対の整合板2,2は、図2において紙面に垂直な用紙Pの搬送方向に平行な視線で見た場合にL字形及び左右反転した逆L字形である2枚一組の板材であり、図2において紙面に平行な水平方向である用紙Pの幅方向について、図示しない搬送路6(図1参照)の両側に対称に配置されている。一対の整合板2,2は、アクチュエータである整合板移動部10の駆動により、図2中矢印Aで示すように、幅方向について対称的に移動することができ、これによって搬送路6の搬送面に積載された用紙Pの幅方向の側縁部を両側から押圧し、用紙Pを幅方向について整合させることができる。
図2に示すように、搬送ローラ3は、用紙Pの幅方向と平行な回転軸を有する上側の駆動ローラ3a及び下側の従動ローラ3bから構成されている。詳細は図示しないが、下側の従動ローラ3bは図示しない搬送路6の下方に配置されており、搬送路6に形成された貫通したローラ孔からローラ部分の上部が搬送路6の搬送面に露出するようになっている。また、上側の駆動ローラ3aは、図示しない搬送路6の上に積載された用紙Pの上方に上下動自在に配置されており、アクチュエータである搬送ローラ移動部11の駆動により、図2中矢印Bで示すように、自在に昇降することができ、搬送時には搬送路6上に積載された用紙Pを上方から押さえて従動ローラ3bとの間に挟み込むことができるようになっている。さらに、上側の駆動ローラ3aは、アクチュエータである搬送ローラ駆動部12に連結されており、搬送路6の上に積載された用紙Pを挟んだ状態で搬送ローラ駆動部12を駆動すれば、図2中矢印Cで示すように、当該用紙Pを下流に搬送することができる。
図2に示すように、用紙整合装置1において、整合板2を移動させる整合板移動部10と、搬送ローラ3を昇降及び駆動させる搬送ローラ移動部11及び搬送ローラ駆動部12は、制御部15によって制御されるように構成されている。この制御部15には、必要な制御用のデータや制御プログラム等が格納されたメモリ16と、入出力手段である操作パネル17が接続されている。また、制御部15には、用紙整合装置1において取り扱う用紙Pのサイズを検出する用紙サイズ検出手段20と、当該用紙Pの厚さを検出する用紙厚さ検出手段21が接続されている。
メモリ16は独立して設けられた記憶手段でもよいが、封書作製装置100に設けられた統括記憶部128であってもよい。また、操作パネル17は、本実施形態では封書作製装置100の表示手段として設けられたもので兼用できるが、必要であれば別に設けることもできる。
用紙サイズ検出手段20及び用紙厚さ検出手段21は、用紙整合装置1に送られてくる用紙Pのサイズ及び厚さをそれぞれ検知するために設けられた独立の2種類のセンサでもよいが、封書作製装置100を制御するために統括制御部129に与えられ、又は統括記憶部128に記憶されたジョブ情報から、前記各情報を用紙整合装置1の制御のために取得する何らかの手段であってもよい。
すなわち、封書作製装置100を制御し、必要な内容物を封書に封入封緘して封書を作成するには、内容物と封筒用紙の各々について用紙サイズ情報、用紙厚さ情報(用紙種類情報でもよい)、印刷枚数、その他の種々の封書作成情報が必要であり、これらは外部からジョブ情報等の形で与えられるものである。従って、実施形態の封書作製装置100に設けられた用紙整合装置1が、図2に示すように用紙サイズ検出手段20及び用紙厚さ検出手段21を有しているとは、用紙整合装置1が封書作成情報又は少なくともこれに含まれる用紙サイズ情報及び用紙厚さ情報を利用できるように構成されていることを意味する。
後述するが、用紙サイズ検出手段20が取得した用紙サイズ情報は、用紙Pの幅に対応して制御部15が整合板2に幅方向の整合動作を行わせるときに必要となる。また、整合時には整合板2を用いて用紙Pを幅方向に押圧するが、その必要な押圧量は用紙Pの種類によって異なる。例えば、変形しやすい比較的薄い用紙Pは幅方向に相当寸法押し込んで整合する必要がある一方、剛性の高い厚紙はあまり幅方向に圧縮をかける必要はない。そこで、本実施形態では、用紙厚さ検出手段21が取得した用紙厚さ情報を用い、用紙Pの厚さに応じて整合板で用紙Pを幅方向に押し込む寸法を可変制御するものとしている。
<用紙整合装置1の動作について>
次に、以上説明した実施形態の封書作製装置100における用紙整合装置1の動作について図3(a)〜(d)を参照して説明する。
まず、搬送ローラ3が用紙Pの挟持位置から退避した状態、すなわち上側の駆動ローラ3aが搬入されてくる用紙Pに触れない上方の位置に退避した状態において、複数枚の用紙Pが搬送路6に沿って搬送され、図示しない係止板4(図1に示す)に係止して搬送路6上に積層される。
図3(a)に示すように、これら用紙Pを搬送ローラ3が挟持していない状態のまま、まず一対の整合板2,2による整合動作が行われる。すなわち、一対の整合板2,2は、図3(a)に示す用紙Pの幅よりも狭い間隔の位置と、用紙Pの幅よりもやや広い間隔の位置の間で、用紙Pの幅方向に往復して移動する。これにより、積載された複数枚の用紙Pの両側縁は繰り返して押圧され、用紙Pは幅方向について側縁が揃った状態となる。なお、一対の整合板2,2の間隔が用紙Pの幅よりも狭くなった時、用紙Pは圧縮されて材質に応じた形状に変形するが、一対の整合板2,2の間隔が用紙Pの幅より広くなれば形状は回復する。このような押圧による変形と、押圧の解除による形状回復の過程で用紙Pの整合が行われる。
なお、この整合動作は1回だけであってもよい。
図3(b)に示すように、上記用紙整合動作後、一対の整合板2,2は、その間隔を用紙Pの幅よりも大きくすることなく、その間隔が用紙Pの幅と一致した位置で停止する。すなわち、一対の整合板2,2は、用紙Pの幅よりも狭い間隔の位置まで移動して最後に用紙Pを押圧した後、その間隔が用紙Pの幅よりも大きい位置まで戻ることなく、その間隔が用紙Pの幅と一致する位置まで戻り、そこで停止する。
この状態において、積載された用紙Pは、用紙Pの幅と一致する間隔に設定された一対の整合板2,2によって幅方向の両側を保持されているため、整合動作を受けて両側縁が幅方向に揃ったままの状態は確実に保たれており、また一対の整合板2,2による押圧は解除されているため、用紙Pの変形は解消されている。
なお、以上のような用紙Pの幅寸法を基準とした整合動作時(図(a))及び整合終了時(図(b))の整合板2の位置制御は、用紙サイズ等の情報を得た制御部15が整合板移動部10を制御することにより、極めて精妙に行うことができる。
図3(c)に示すように、ここで、上側の駆動ローラ3aが下降し、下側の従動ローラ3bとの間で整合済みの複数枚の用紙Pを挟持する。
図3(d)に示すように、一対の整合板2,2が外方に移動し、用紙Pの幅よりも広い位置に退避する。そして、駆動ローラ3aが駆動され、整合済みの用紙Pの束を次工程(図1に示す内容物折り部121)に搬送する。
なお、実施形態では、駆動ローラ3aと従動ローラ3bによって用紙Pを搬送するに際して、念のため一対の整合板2,2を外方に移動して退避させた。しかし、整合後の用紙Pを搬送する際には一対の整合板2,2の間隔は用紙Pの間隔と一致しているので、必ずしも整合板2,2の間隔をさらに広げなければ用紙Pの搬送に支障があるものではなく、整合板2,2は移動させず、用紙の間隔に一致したままとしてもよい。
積層された整合済みの用紙Pは、整合による変形が回復した状態で搬送ローラ3に挟持されて搬送されるため、次工程の内容物折り部121で複数のローラに連続的に挟持搬送されて圧力を受けても、当該変形の影響によって皺が生じる等の不具合が生じることはない。すなわち、仮に整合装置1において用紙Pに変形が生じ、用紙Pがそのままの状態で搬送ローラ3に挟持搬送されて内容物折り部121に送られ、折り加工を受ければ、用紙Pの変形がローラでつぶされて皺になってしまう可能性があるが、本実施形態ではそのような不具合は生じない。
<比較例の用紙整合装置1の動作について>
ここで、本実施形態の整合装置1による効果を検証するため、本願発明に至る前段階で本願発明者が案出した用紙整合装置1aを、実施形態と比較するための例(比較例)として説明する。
図4に示す比較例の用紙整合装置1aは、機械的な構造は本実施形態と同一であるが、一対の整合板2,2及び搬送ローラ(特に駆動ローラ3a)の制御動作に相違がある。
図4(a)に示すように、駆動ローラ3aが上方の退避位置にある状態で複数枚の用紙Pが搬入された後、一対の整合板2,2は、図4(a)に示す用紙Pの幅よりも狭い間隔の位置と、用紙Pの幅よりもやや広い間隔の位置の間で、用紙Pの幅方向に往復して移動する。これにより、用紙Pは幅方向について側縁が揃った状態となる。
図4(b)に示すように、上記用紙整合動作後、一対の整合板2,2は、その間隔が用紙Pの幅よりも小さい位置で停止する。すなわち、一対の整合板2,2は、用紙Pの幅よりも狭い間隔の位置まで移動して最後に用紙Pを押圧した後、そこで停止する。この状態において、用紙Pは一対の整合板2,2に押圧され、図にやや誇張して示すように、材質にもよるが、例えば波打ったように変形した状態にある。ここで、上側の駆動ローラ3aが下降し、下側の従動ローラ3bとの間で整合済みの複数枚の用紙Pを挟持する。
図4(c)に示すように、一対の整合板2,2が外方に移動し、用紙Pの幅よりも広い位置に退避する。そして、駆動ローラ3aが駆動され、用紙Pの束を次工程(図1に示す内容物折り部121)に搬送する。
この比較例によれば、積層された用紙Pは整合済みではあるが、整合によって変形したままで搬送ローラ3によって挟持されており、変形が固定された状態にある。用紙Pは、搬送ローラ3に挟持されて変形したままの状態で次工程の内容物折り部121に送り込まれ、複数のローラに変形した状態のままで連続的に挟持搬送されて圧力を受けるため、変形した部分がつぶされて皺が生じてしまう。
本願発明者は、用紙幅より狭い間隔の位置と広い間隔の位置との間で一対の整合板2,2を繰り返し往復させて整合を行った後、整合板2を用紙幅より広い間隔の位置に戻すと、整合した用紙束がその後に生じる何らかの事情により崩れてしまう場合があることに気づき、まず上記比較例のように整合後に用紙束を整合板2,2で押し込んだ位置に停止させて整合状態を積極的に保持する発想を得た。しかしながら、実際に比較例による作用効果を検証して見ると、特に薄い用紙Pの場合、用紙束を整合板で押し込んだ位置に停止させると上述したような用紙Pの変形が保持されてしまうという課題を見出すに至った。
本発明及びその実施形態は、上のような課題を解決する整合板2の精妙な制御手法を提案するものであり、特に変形しやすいと考えられる薄い用紙Pの場合には、用紙厚さ情報及び用紙サイズ情報に従って整合板2,2による整合動作を必要な押圧量で必要回数だけ行うとともに、整合動作終了直後に整合板2,2の間隔を用紙幅以上に広げることなく、用紙幅と実質的に同一に設定することにより、用紙Pの変形の解消と、整合の崩れの防止を同時に確実に達成することができた。これによって、後工程で用紙Pを加圧するような工程がある場合には、用紙Pに皺が生じることを確実に防止することが可能となった。
なお、実施形態では、封書作製装置100の封入封緘ユニット120において、内容物折り部121の前段に前記用紙整合装置1を設けており、これによって用紙皺の発生を防止する効果を得た。しかしながら、係る実施例の記載は、本発明に係る用紙整合装置で整合された用紙が供給される対象を、封入封緘装置の内容物折り装置等に限定するものではない。すなわち、本発明の用紙整合装置によって変形がない状態の用紙を供給されることにより、皺等の不具合の発生を未然に防げるような後工程であれば、本発明の用紙整合装置を設ける利点があり、本発明の適用対象として適していると言える。
1…用紙整合装置
2…整合部材としての整合板
3…搬送ローラ
3a…搬送ローラを構成する駆動ローラ
3b…搬送ローラを構成する従動ローラ
15…制御部
P…内容物又は用紙
100…封書作製装置
110…印刷ユニット(印刷装置)
120…封入封緘ユニット(封入封緘装置)
121……用紙整合装置の後段に設けられる後処理装置としての内容物折り部

Claims (1)

  1. 用紙の幅方向の両側に配置されて幅方向に移動することにより積載された複数枚の用紙を整合する一対の整合部材と、
    少なくとも一方が移動することによって間隔が調整可能であり前記整合部材で整合された複数枚の用紙を挟持して搬送する一対の搬送ローラと、
    前記搬送ローラが用紙を挟持していない状態で前記整合部材の間隔を用紙の幅よりも狭くすることによって用紙を整合した後に前記整合部材の間隔を用紙の幅よりも大きくすることなく用紙の幅と一致した状態とし、整合済みの複数枚の用紙を前記搬送ローラで挟持し、前記一対の整合部材を用紙の幅よりも広い位置に退避させた後、前記搬送ローラで用紙を搬送する整合搬送制御を行う制御部と、
    を具備することを特徴とする用紙整合装置。
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