JP2014118202A - シート状物作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の圧着ローラ間にシート体を安定して導入でき、変形なく圧着して常に正規形状の製品を製造できるシート状物作成装置を提供する。
【解決手段】感圧接着剤52が塗布された封筒用紙50の側縁550aを挟持搬送して圧着する上下の圧着ローラ30a,30bに、これよりも外径が大きい弾性体の補助ローラ35を同軸で設ける。一対の補助ローラ35は互いに接触変形して圧着ローラ30a,30bのニップ部より上流に端部を有する平面状の挟持部を構成する。封筒用紙50は挟持部で掴まれて圧着ローラ30a,30bのニップ部に安定して導入される。圧着時、封筒用紙50に変形は起こらず、正規形状の封筒が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、側縁に感圧タイプ等の接着剤が塗布されたシート体と接着対象物とを重ね、上下一対の圧着ローラで側縁を挟み込んで搬送することにより、シート体と接着対象物を接着してシート状物を作成するシート状物作成装置に関するものである。特に本発明は、係るシート状物作成装置において、高圧が加わる一対の圧着ローラの間にシート体等を安定して導入することができ、シート体等を変形させることなく圧着して常に正規形状の製品が得られるようにしたことを特徴とするものである。
シート体である封筒用紙及び必要な封入物に印刷装置で所望の印刷を行い、これらを印刷装置の後段に設けた封書作成装置に送り、必要な折り加工を施して封筒の中に封入物を封入した状態とし、さらにこれを封緘して封書を作成する封書作成システムが知られている。係るシステムの封書作成装置では、シート状の封筒用紙を折り畳んで袋状の封筒にするため、封筒用紙として側縁に感圧接着剤が予め塗布されたタイプのシートが使用されることがある。すなわち、例えば折り畳んで重ねられた封筒用紙の側縁と側縁をローラ等で挟み込んで加圧すれば、側縁同士が感圧接着剤で接着されて袋状になる構成である。なお、封筒のフラップとなる部分には封緘のために再湿糊を塗布しておき、封緘工程で再湿糊に水を塗布してフラップを閉じて加圧することで封筒を封緘することができる。
図10は、上述したような封筒用紙を使用する封書作成装置の一部である圧着部を示す斜視図である。折り畳まれて封入物51が収納された封筒用紙50は、圧着導入ローラ100によって圧着ローラ101(101a,101b)に導入されるようになっている。この圧着ローラ101は、封筒用紙50の左右一対の側縁50a,50aを挟持搬送して加圧できるように、上下一対かつ左右一組で設けられている。なお、上下一対の圧着ローラ101,101は、下側の圧着ローラ101bが駆動ローラであり、上側の圧着ローラ101aが従動ローラである。また、上側の圧着ローラ101aは、図示しない付勢手段によって下方に押圧されて下側の圧着ローラ101bに当接しており、その加圧力は封筒用紙50感圧接着剤52に接着力を確実に生じさせるため、例えば数十キロ程度と高い値に設定されている。なお、この高い圧力を支えるため、圧着ローラ101は一般に金属のような硬度の高い材料で構成されている。
図10に示すように、封書作成装置の封緘工程では、折りにより重ねられた封筒用紙50の内部には必要な封入物51が封入されている。そして圧着導入ローラ100は、この封筒用紙50を上下の圧着ローラ101a、101bの間に導入し、圧着ローラ101は封筒用紙50の重なった側縁50a,50aを挟持して搬送する。これによって、封筒用紙50の重なった側縁50aと側縁50aは感圧接着剤52で接着され、封緘された封筒53が完成する。
また、本願出願人は、本願出願時点において、用紙搬送機構において使用される用紙搬送用のローラとして、下記特許文献1及び2に開示された発明に記載されている搬送ローラ等を知得している。この搬送ローラ等の特徴等については後述する。
特開2002−114399号公報 特開2010−260661号公報
本願発明者は、前述した従来の封書作成装置の圧着ローラ101には次のような解決すべき課題があることを見出した。図11〜図13は、従来の圧着ローラ101の課題を示す図である。これらの図に示す圧着ローラ101は、予め封筒用紙50に塗布、乾燥しておいた感圧接着剤52(図10参照)に高圧の挟持力を作用させて封筒用紙50の両側縁50aを圧着するため、前述したように例えば金属のような硬度が高い材料で構成されている。しかしながら、一般に硬度が高い部材は、用紙に対する摩擦係数が低くなるため搬送力が十分とはいえない。
このため、図11に示すように、上下の圧着ローラ101a,101bの微小な隙間(ここをニップ部又はニップポイント等と称する)へ圧着導入ローラ100で封筒用紙50を導入しようとした場合、封筒用紙50に対する圧着ローラ101の摩擦係数が低く、圧着ローラ101による挟持力及び搬送力が不十分であるため、圧着ローラ101の上流に配置される圧着導入ローラ100の搬送力のみでは、封筒用紙50が圧着ローラ101のニップ部に導入されるタイミングに遅れが発生する場合があった。
このような導入遅れのため、封筒用紙50に搬送不良が生じると、図11及び図12の下図中に破線で示した封筒の外形から分かるように、封筒用紙の側縁50aにはたわみが発生し、このような変形状態のままで圧着ローラ101で挟持搬送されることにより、図12の上図中に示した封筒53の外形から分かるように、出来上がった封筒53の両側縁50aには変形や皺が生じてしまう。
図13は、前述した従来の封書作成装置の圧着ローラ101において発生する不具合の他の態様を示している。すなわち、圧着導入ローラ101が封筒用紙50を圧着ローラ101のニップ部に導入するタイミングに左右で微小なずれが発生すると、封筒用紙50の左右の各側縁50a,50aが圧着ローラ101に挟持されるタイミングにもずれが生じる。ここで、前記圧着ローラ101の封筒用紙50に対する摩擦係数は低く、圧着ローラ101による封筒用紙50の挟持力及び搬送力が不十分であるため、封筒用紙50の姿勢は修正されることなく、斜行したまま圧着ローラ101によって搬送されていくこととなる。このため、図12に示した場合のように、封筒用紙50の両側縁50aが変形状態で圧着されるだけでなく、封筒用紙50の側縁50aの一方又は一部に圧着ローラ101で挟持されない接着不良が生じる場合もあった。
このように、前述した従来の封書作成装置の圧着ローラによれば、紙詰まりの発生による信頼性の低下や導入遅れに起因する封筒用紙のたるみで圧着後の見栄えが低下するなど、種々の課題があった。
ところで、先に掲げた前記特許文献1及び2には、圧着はがきの搬送ズレや斜行を防止する技術として、用紙搬送機構において使用される用紙搬送用のローラの表面に微小な突起を設けたり、ローラの表面に粗面加工を施す技術が開示されている。しかし、何れの先行技術による表面加工を施したローラも、これを前述した封書作成装置の圧着ローラに使用した場合には、その表面の凹凸によって完成した封書の表面に傷を付ける恐れがあり、品質低下が懸念される。また、圧着ローラの表面の微小突起加工や粗面加工は、部品の製造工程を複雑化し、部品コストの増加を招くものであり、好ましくない。
本発明は以上説明した種々の問題点に鑑みてなされたものであり、高圧が加わる一対の圧着ローラの間にシート体等を安定して導入することにより、シート体等を変形させることなく圧着して常に正規の形状の製品が得られるようにしたシート状物作成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載されたシート状物製造装置は、
側縁に接着剤が塗布されたシート体を接着対象物と重ねて側縁と平行な搬送方向に搬送しながら側縁を加圧することによりシート体と接着対象物を接着してシート状物を作成するシート状物作成装置において、
接着対象物と重ねられたシート体の側縁を挟持して搬送することによりシート体と接着対象物を接着剤で接着させる少なくとも一対の圧着ローラと、
前記圧着ローラよりも外径が大きく前記圧着ローラと同軸に配置された弾性体を含む補助ローラと、
を有することを特徴としている。
請求項2に記載されたシート状物製造装置は、請求項1記載のシート状物製造装置において、
一対の前記補助ローラが互いに接触して変形することによりシート体の側縁と接着対象物を挟持する平面状の挟持部が構成されることを特徴としている。
請求項3に記載されたシート状物製造装置は、請求項2記載のシート状物製造装置において、
重ねられたシート体と接着対象物を前記一対の圧着ローラの間に導入する導入手段と、
重ねられたシート体と接着対象物が前記挟持部に導入されるように前記導入手段の位置を調整する調整手段と、
をさらに有することを特徴としている。
請求項4に記載されたシート状物製造装置は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のシート状物製造装置において、前記補助ローラの摩擦係数が前記圧着ローラの摩擦係数よりも大きいことを特徴としている。
請求項1に記載されたシート状物製造装置によれば、圧着ローラと同軸に取り付けられた補助ローラは、圧着ローラよりも外径が大きく弾性体で構成されている。このため、上下一対の圧着ローラの隙間であるニップ部の間隔を封筒用紙の側縁を圧着するのに適した寸法に設定した場合、上下一対の補助ローラが互いに接触して弾性的に変形した状態となるように構成することができる。この上下一対の補助ローラの接触部分は、上下一対の圧着ローラのニップ部よりも搬送方向について上流に位置するため、接着対象物と重ねられて上流から導入されたシート体は、まず上下一対の補助ローラの接触部分に挟まれて下流に送られ、次に上下一対の圧着ローラのニップ部に確実に導入される。従って、接着対象物と重ねられたシート体は、その側縁を圧着ローラで挟持され、加圧された状態で搬送されるので、シート体と接着対象物が接着剤によって確実に接着されたシート状物を得ることができる。
請求項2に記載されたシート状物製造装置によれば、一対の補助ローラが互いに接触して変形した接触部分は、平面状の挟持部となるため、接着対象物と重ねられたシート体は、一対の補助ローラの間に導入されて平面状の挟持部で確実に保持、搬送されるので、上下一対の圧着ローラのニップ部に一層確実に導入することができる。
請求項3に記載されたシート状物製造装置は、重ねられたシート体と接着対象物を後段の圧着ローラの間に導入する導入手段を有しているが、この導入手段は、圧着ローラに対する位置を調整手段で調整することができる。このため、導入手段は、重ねられたシート体と接着対象物を、平面状の挟持部と平行な姿勢で、挟持部と同一平面内から挟持部に送り込むことができる。このため、重ねられたシート体と接着対象物を圧着ローラのニップ部に正規の状態で導入する動作を一層確実にすることができる。
請求項4に記載されたシート状物製造装置によれば、補助ローラの摩擦係数が圧着ローラの摩擦係数よりも大きいので、重ねられて導入されてきたシート体と接着対象物を補助ローラで取り込んで圧着ローラに送り込む動作を、スリップすることなく確実に実行することができる。
本発明の実施形態に係る封書作製システムの全体構成を示す概略構成図である。 実施形態の封書作製システムにおける圧着ローラ付近の構成を示す斜視図である。 実施形態の封書作製システムにおける圧着ローラ付近の構成を軸方向と平行な視線で示した示す断面図である。 実施形態の封書作製システムにおける圧着ローラ付近の構成を軸方向と平行な視線で示した断面図であり、用紙のニップポイントが従来よりも上流に移動した状況を示す図である。 実施形態の封書作製システムにおける圧着ローラ及び補助ローラ等の構成を軸方向と直交する視線で示した図であり、用紙が補助ローラに挟持されている状況を示す図である。 図5中の鎖線で囲った部分を拡大して示す図である。 実施形態の封書作製システムにおける圧着ローラ付近の構成の変形例を軸方向と平行な視線で示した断面図であり、圧着導入ローラの位置が調整手段で調整可能であることを示す図である。 実施形態の封書作製システムにおける圧着ローラ付近の構成の変形例を軸方向と平行な視線で示した断面図であり、封筒用紙等の厚み中心が圧着ローラのニップ位置に一致するように、圧着導入ローラの位置が調整手段で調整された状態を示す図である。 本発明の課題を解決する他の構成の一例を示す図であって、実施形態の封書作製システムに相当するシステムにおいて、圧着ローラ付近の構成を軸方向と平行な視線で示した断面図である。 従来の封書作製システムにおける圧着ローラ付近の構成とこれによる封筒用紙の圧着を示す斜視図である。 従来の封書作製システムにおいて圧着ローラと圧着導入ローラ付近の構成を軸方向と平行な視線で示した断面図であり、この構成で封筒用紙を導入して圧着する際に生じる導入遅れの問題を示す図である。 従来の封書作製システムにおいて圧着ローラと圧着導入ローラ付近の構成を搬送面と直交する視線で示した図であり、この構成で封筒用紙を導入して圧着する際に生じる問題を示すとともに、変形状態で圧着された封筒を示す図である。 従来の封書作製システムにおいて圧着ローラと圧着導入ローラ付近の構成を軸方向と平行な視線で示した図であり、この構成で封筒用紙を導入して圧着する際に生じる斜行の問題を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係る封書作製システムを示す。この封書作製システムは、前段の印刷装置10と、シート状物作成装置である後段の封入封緘装置20とによって構成されている。前段の印刷装置10は、シート体である封筒用紙50や封入物51に対して所望の印刷処理を施す装置であり、後段の封入封緘装置20は、前段で印刷された封筒用紙50及び封入物51に折り加工を施した後に封筒に封入物51を封入し、封緘処理を行なって封筒として排出する装置である。
図1に示すように、印刷装置10は、封筒となるシート体としての封筒用紙50及び封入物51となるシート体としての用紙をそれぞれ印刷して排出する装置であり、各部を収納する筐体の内部又は側面等に、複数種類の用紙(封入物51となる枚葉状の用紙や封筒用紙50)を収納可能な複数の給紙トレイ(P1〜P4)と、導入路11からの用紙を搬送するループ状の搬送路12、所定の搬送手段で印刷対象となる各種用紙を搬送しながらシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドC、K、M、Yからなる印字手段で所望の印刷を施す印刷部13と、用紙を後段の封入封緘装置20に排出する第1の排出路14と、用紙をループ外に排出する第2の排出路15と、搬送路12を搬送されてきた用紙を受け入れた後に逆行させて搬送路12に戻して用紙の上下を反転させるスイッチバック路16とを備えている。
なお、以上の説明では、封筒用紙50及び封入物51に印刷を行う印刷部となる画像形成装置としてインクジェット記録装置を用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば孔版印刷装置、複写機、レーザプリンタ等の種々の画像形成装置を用いることができる。
図1に示すように、前記印刷装置10の後段に配置された封入封緘装置20は、封入物51となる用紙を搬送しながら必要に応じて所定の折り加工を施す封入物折り部21と、封筒となる封筒用紙50を搬送しながら所定の折り加工を施す封筒用紙折り部22と、搬送に伴って封筒用紙50で封入物51を包み込むように封入する封入部23と、封入物51が封入された封筒用紙50に予め転写されている再湿糊部分に対して水を塗布する水塗布処理部24と、搬送に伴って水塗布後の封筒を封緘する封緘部25と、封緘処理された封書を排出台27へと排出する排出部26とを備えている。
本実施形態で使用される封筒用紙50は、封入封緘装置内における搬送方向と平行な一対の側縁50aに予め感圧接着剤が塗布されている。封入封緘装置内の封緘部25において、この封筒用紙50を接着対象物と重ねて搬送しながら、後に詳述する圧着ローラで両側縁50aを挟持加圧すれば、重ねた両シートを両側縁50aにて接着することができる。より具体的には、この封入封緘装置20では、シート状の封筒用紙50を搬送方向と直交する折り線で折り返し、互いに重ねてから左右一対の圧着ローラで一対の側縁50a,50aを挟んで加圧することにより、シート状の封筒用紙50から袋状の封筒53を製造する。なお、その封筒53の内部には封入物51を封入することもできる。
以上、概略を説明した封書作製システム1によれば、ユーザによって封書作製ジョブが設定されると、印刷装置10において1枚の封筒用紙50及びジョブ内容で規定された枚数の封入物51の印刷処理が行われ、封書を構成するセット毎に所定間隔で封入封緘装置20へと搬送する。封入封緘装置20では、封筒用紙50及び封入物51を同一経路から受け入れ、それぞれ異なる搬送経路で搬送し、封入物折り部21において封入物51に所定の折り加工を施すとともに、封筒用紙折り部22において封筒用紙50に必要な折り加工を施す。さらに、封入部23において最終的に両者を合流させ、封入物51を封筒用紙50で包み込むように封入し、水塗布処理部24で封筒用紙50の所定箇所に転写された再湿糊に水を塗布して活性化させる。そして封緘部25において、活性化した再湿糊部分に封筒のフラップ部を接着させた後、上述したように、圧着ローラで封筒用紙50の一対の側縁50aを挟んで加圧搬送し、封入物51が封入された封筒を製造し、排出台27に排出する。
次に、前記封入封緘装置20の封緘部25に設けられている前記圧着ローラ及びその近傍の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、封緘部25は、搬送経路に沿って、封筒用紙50の側縁50aを挟持圧着して封筒を封緘する圧着ローラ30(30a,30b)と、この圧着ローラ30に封筒用紙50を送り込む導入手段としての圧着導入ローラ31とを有している。これを拡大した図2の斜視図に示すように、上下一対の軸41,41には、上下一対を一組とし、かつ搬送方向と直交する軸方向について2個ずつ、合計4個の圧着導入ローラ31が設けられている。この圧着導入ローラ31は、封筒用紙50の両側縁50aの内方を挟持する位置に配置されている。
図2に示すように、前記圧着導入ローラ31の下流には、上下一対の軸40(40a,40b)が所定間隔をおいて平行に設けられている。ここで上側の軸40aが従動軸であり、下側の軸40aが駆動軸である。これら軸40(40a及び40b)には、それぞれ圧着ローラ30(30a,30b)が設けられている。すなわち、従動軸である上側の軸40aに設けられた圧着ローラ30aが従動ローラであり、駆動軸である下側の軸40bに設けられた下側の圧着ローラ30bが駆動ローラである。これら圧着ローラ30(30a,30b)は、上下一対を一組とし、かつ搬送方向と直交する各軸40a,40bの左右方向についても各々一対となるように構成されており、合計で4個が設けられている。
圧着ローラ30は、封筒用紙50の両側縁50aを上下から挟持しうる位置に配置されている。従って、圧着ローラ30は、封筒用紙50の側縁50aを挟持した際に、感圧接着剤52を加圧して接着力を生じさせることができる。
また、上側の圧着ローラ30aは、軸40aを介して図示しない付勢手段により下方に押圧されて下側の圧着ローラ30bに当接している。その加圧力は、感圧接着剤に接着力を確実に生じさせるため、例えば数十キロ程度と高い値に設定されている。なお、この高い圧力を支えるため、圧着ローラ30は硬度の高い金属等の材料で構成されている。
図2及び図3に示す以上の構成によれば、圧着導入ローラ31は、図1に示した水塗布処理部24から送られた封筒用紙50を搬送し、下流の圧着ローラ30に送り込む。圧着ローラ30は、圧着導入ローラ31から送られた封筒用紙50の両側縁50aをニップ部に挟持して搬送することにより、重ねられた封筒用紙50と封筒用紙50を両側縁50a,50aに塗られた感圧接着剤52で接着させ、封緘された袋状の封筒53とすることができる。
図2及び図3に示すように、前記各圧着ローラ30の軸方向の両側面には、補助ローラ35が設けられている。この補助ローラ35は、圧着ローラ30と同軸に配置されており、圧着ローラ30よりも外径がやや大きく、ゴム等の形状復元性を有する弾性材料によって構成されている。補助ローラ35を構成するゴム材料等の弾性材料は、圧着ローラ30を構成する金属等の硬質材料に比べて摩擦係数が大きいので、封筒用紙50を挟持搬送する場合には、補助ローラ35は圧着ローラ30よりも封筒用紙50のスリップが生じにくい。また図示の例では、各補助ローラ35の軸方向の寸法は圧着ローラ30の略半分程度とされているが、これについては特に限定するものではなく、封筒用紙50を確実に取り込める摩擦力が生じる程度であればよい。また、補助ローラ35は圧着ローラ30の軸方向の両側面に設けられているが、内側面又は外側面の何れか一方の面だけでもよい。
図3及び図4に示すように、補助ローラ35は、圧着ローラ30a,30bの軸40a,40bにそれぞれ同軸で取り付けられており、しかも圧着ローラ30a,30bよりも外径が大きく弾性体で構成されているため、上下一対の圧着ローラ30a,30bの隙間であるニップ部の間隔を封筒用紙50の側縁50aを圧着するのに適した適宜寸法に設定すれば、上下一対の補助ローラ35,35は上記ニップ部において互いに接触して弾性的に変形し、弾性材料が潰れて平面で接した状態となる。すなわち、図3及び図4のように各ローラの軸40,41と直交する面で見た場合、上下一対の圧着ローラ30a,30bのニップ部の高さ方向の中央において、上下一対の補助ローラ35,35は互いに接触して平面状に潰れている。本実施形態ではこの部分を平面状の挟持部36と称するものとする。
図4に示すように、補助ローラ35の挟持部36の上流側(図4において右側)の端は、上下一対の圧着ローラ30(30a,30b)のニップ部よりも、搬送方向について上流側に寸法Aだけ離れた位置に存在している。すなわち、封筒用紙50は、補助ローラ35の挟持部36の上流側の端部で挟持された後、挟持部36に挟まれて下流に寸法Aだけ送られ、圧着ローラ30のニップ部に挟持されることとなる。
従って、図3乃至図4に示すように、搬送方向と直交する折り線で折り重ねられた封筒用紙50は、まず上下一対の補助ローラ35,35の平面状の挟持部36の上流側の端部で挟みこまれ、平面状の挟持部36の中に引き込まれて下流に送られていき、次に上下一対の圧着ローラ30a,30bのニップ部に確実に導入されることとなる。このように、封筒用紙50は、圧着ローラ30のニップポイントよりも僅かに上流かつ圧着ローラ30に近接した位置で、滑りにくい補助ローラ35によって確実に把持されるため、封筒用紙50の剛性によるたわみを防止することができる。また、互いに接して弾性変形した一対の補助ローラ35,35の挟持部36と、圧着ローラ30a,30bのニップ部は、ほぼ同一水平面内で一致しているため、封筒用紙50の圧着時の変形は確実に防止される。従って、封筒用紙50は、左右一対で配置された上下の圧着ローラ30a,30bにより、その両側縁50a,50aを変形させることなく正規の状態で挟持搬送することができるので、重ねられた封筒用紙50の側縁50aと側縁50aを感圧接着剤52で確実に接着して正規の構造の封筒を製造することができる。
また、このように本実施形態では、圧着ローラ30に封筒用紙50を導入する際の搬送状態が補助ローラ35の機能により安定しており、封筒用紙50を上下一対の圧着ローラ30a,30bの間に確実に導入することができるので、上下一対の圧着ローラ30a,30bの間隔については過剰に精密な精度が要求されることはなく、部品精度及び組立精度を実用上適正な範囲に留めてコストの上昇を抑えることができる。
ここで、図3及び図4に示したような圧着ローラ30及び補助ローラ35の構成をさらに具体的に示す一寸法例を提示する。例えば、圧着ローラ30の外径が68mmである場合、上下の圧着ローラ30a,30bの間隔(ニップ部の間隔)は、封入物51を含めた封筒用紙50の厚さに対応して例えば0.1mmとする。このとき、補助ローラ35の外径は、圧着ローラ30よりも1.0mm大きい69.0mmとする。この場合、補助ローラ35の材質は、例えば硬度がJIS規格(JIS K 6301)に規定の硬度で40°のNBR(ニトリルブタジエンゴム)とする。このゴムの硬度がこれよりも高い(硬い)場合には、圧着ローラ30と補助ローラ35の外径の差を例えば0.6mmと小さくして補助ローラ35の外径を68.6mmとする等、両者の外径差を小さくすることにより、より硬い補助ローラ35であってもニップ部に平面状の挟持部36が生じやすいようにする。又は、補助ローラ35の軸方向の寸法(厚さ)をより小さくして、他方の補助ローラ35と接触した場合により潰れやすいようにしてもよい。
図5は、本実施形態の圧着ローラ30及び補助ローラ35において、上述したような上下の圧着ローラ30a,30bの間隔、すなわちニップ部の寸法等を所定の値に設定するための構造を、軸40の軸線方向に直交する水平方向の視線で示した図であり、図6は図5において一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。
図5に示すように、上側の2個の圧着ローラ30a,30aは従動軸である軸40aに所定間隔で取り付けられており、下側の2個の圧着ローラ30b,30bは駆動軸である軸40bに所定間隔で取り付けられており、上下の各圧着ローラ30a,30bの間には上述したような寸法の隙間又はニップ部が設けられている。このようなニップ部を設定するために、軸40a上の2個の圧着ローラ30a,30aの各外側の2つの位置と、軸30b上の2個の圧着ローラ30b,30bの各外側の2つの位置には、それぞれギャップ設定ローラ45,45が取り付けられており、上下1対のギャップ設定ローラ45,45が軸40a,40bの両端部で互いに回転可能に当接している。
拡大図である図6から分かるように、各ギャップ設定ローラ45の外径は、圧着ローラ30(30a,30b)の外径よりも大きく、補助ローラ35の外径よりも小さい所定の一定値に精密に設定されており、その結果、上下一対の圧着ローラ30a,30bのニップ部の寸法が上述したような値に正確に設定され、かつこのニップ部において上下一対の補助ローラ35,35が互いに接触し、上述したような平面状の挟持部36が構成されるようになっている。
次に、本実施形態の変形例を図7及び図8を参照して説明する。
以上説明した本実施形態では、接触して平面状に潰れている上下一対の補助ローラ35,35の挟持部36に、圧着導入ローラ31が封筒用紙50を送り込むことになっている。この封筒用紙50は一定の厚さを有しているため、圧着導入ローラ31によって封筒用紙50を補助ローラ35の挟持部36に送り込む際には、封筒用紙50の厚み中心が補助ローラ35の挟持部36又は圧着ローラ30のニップ部になるべく一致するようにすることが円滑な導入のためには好ましい。ここで、封筒用紙50の厚み中心とは、圧着ローラ30の軸40に直交する平面内において、シート状の封筒用紙50に平行かつ搬送方向にも実質的に平行で封筒用紙50の厚さの中心を通過する中心線を意味している。
封筒用紙50に封入物51が入っていないために封筒用紙50の厚みが小さい場合において、封筒用紙50の厚み中心が補助ローラ35の挟持部36及び圧着ローラ30のニップ部に一致するように、圧着導入ローラ31による封筒用紙50の導入方向を設定しておいたとしても、その状態で厚みのより大きい封筒用紙50を処理しようとすると、封筒用紙50の厚み中心が補助ローラ35の挟持部36及び圧着ローラ30のニップ部に一致しなくなるため、封筒用紙50の側縁50aの圧着において導入不良が生じ、紙詰まりが生じてしまう。仮に、封筒用紙50が補助ローラ35の挟持部36に入り込めたとしても、上下の各圧着ローラ30a,30bに対する封筒用紙50の距離及び接触状態に差異が生じるため、封筒用紙50の上面が上側の圧着ローラ30aから受ける作用と、封筒用紙50の下面が下側の圧着ローラ30bから受ける作用の間に差異が生じてしまう。その結果、封入物51を包む封筒用紙50の上面と下面の間にずれが発生し、そのままの状態で圧着されるため、例えば封書の上下両面の片面側のみが盛り上がり、他方の側が平坦になる等、出来上がった封筒の見栄えが著しく低下するという問題が生じてしまう。この見栄えの低下は、図12を参照して説明した従来の装置における圧着部の変形よりも著しく、特に薄いものから厚いものまで、多様な厚さの封筒を要望に応じて作成することを望む場合には看過できない課題と考えられる。
そこで、本実施形態の封入封緘装置では、このような課題を解決するため、封筒用紙50の厚さに対応して封筒用紙50の厚み中心が補助ローラ35の挟持部36又は圧着ローラ30のニップ部に一致するように、圧着導入ローラ31による封筒用紙50の導入位置を自在に調整することができる次のような構成を採用できるものとした。
図7及び図8に示すように、圧着ローラ30のニップ部のやや下方の位置に、搬送される封筒用紙50を圧着ローラ30に導く固定圧着導入ガイド46が設けられている。固定圧着導入ガイド46は板状であり、位置は固定であり、その上面で封筒用紙50を案内する。この固定圧着導入ガイド46の上流側には、圧着導入ローラ31の位置を調整する調整手段として、可動圧着導入ガイド47が設けられている。可動圧着導入ガイド47も板状であり、その上面で封筒用紙50を案内する。可動圧着導入ガイド47の上流側の一端部は、圧着ローラ30の軸40や圧着導入ローラ31の軸41に対して平行な回転軸を有するヒンジ48を介して図示しない固定部分に取り付けられており、他端部の側が上下に揺動できるようになっている。可動圧着導入ガイド47の下側には、圧着ローラ30の軸40等に平行に配置され、図示しない駆動源によって回動する駆動軸49が設けられており、さらにこの駆動軸49に偏芯して取り付けられて可動圧着導入ガイド47の下面に接するカム37が設けられている。これら図示しない駆動源、駆動軸49及びカム37も、圧着導入ローラ31の位置を調整するための調整手段である。
そして、図7及び図8に示すように、上下一対の圧着導入ローラ31,31は、この可動圧着導入ガイド47に取り付けられており、揺動圧着導入ガイド47と共に上下動して位置を調整できるようになっている。なお、駆動ローラである下側の圧着導入ローラ31は、可動圧着導入ガイド47の下方の所定位置に配置されており、可動圧着導入ガイド47に設けられた図示しない孔から一部が上方に突出するようになっている。また、従動ローラである上側の圧着導入ローラ31は、下側の圧着導入ローラ31に対して付勢されており、挟持搬送する用紙の厚さに対応して復帰可能に昇降できるようになっている。
封筒用紙50の厚さは、印刷装置10から通知される封入物51の枚数情報、及び用紙厚みの情報、折り形状の情報を元に決定され、封筒用紙50の厚さ情報に基づき、封書作製システム1又は封入封緘装置20の制御手段が駆動源を制御し、可動圧着導入ガイド47の傾斜状態を調整する。これにより、圧着ローラ30a,30bに導入しようとする封筒用紙50の厚み中心と、補助ローラ35の挟持部36又は圧着ローラ30のニップ部が一致するように、圧着導入ローラ31,31の位置を設定することができる。また、図8に示すように、可動圧着導入ガイド47のさらに上流に、搬送されてくる封筒用紙50の厚さを測定する厚さ測定手段38を設け、厚さ測定手段38が測定した封筒用紙50の厚さ情報に基づき、圧着導入ローラ31,31の位置を設定してもよい。
以上の構成において、駆動源によってカム37を回動させれば、カム37に連動して可動圧着導入ガイド47がヒンジ48を中心として上下に揺動し、可動圧着導入ガイド47と共に圧着導入ローラ31,31も上下に揺動する。従って、カム37を回転させて回転方向の任意の位置で停止させることにより、可動圧着導入ガイド47の傾斜状態を任意に設定し、これによって圧着導入ローラ31,31の位置を調整できる。すなわち、圧着導入ローラ31,31が搬送する封筒用紙50の厚み中心が圧着ローラ30のニップ部に向くように圧着導入ローラ31,31の位置を設定することができる。
図7は封筒用紙50の厚みが相対的に小さい(薄い)場合の制御例を示し、図8は封筒用紙50の厚みが相対的に大きい(厚い)場合の制御例を示す。
図7に示すように、封筒用紙50が相対的に薄い場合は、可動圧着導入ガイド47の傾斜を相対的に大きくして(すなわち図8の位置よりも上げて)、薄い封筒用紙50の厚み中心と、補助ローラ35の挟持部36又は圧着ローラ30のニップ部が一致するようにする。
図8に示すように、封筒用紙50が相対的に厚い場合は、可動圧着導入ガイド47の傾斜を相対的に小さくして(すなわち図7の位置よりも下げて)、厚い封筒用紙50の厚み中心と、補助ローラ35の挟持部36又は圧着ローラ30のニップ部が一致するようにする。
次に、本発明の課題を解決するための他の手段について図9を参照して説明する。
以上説明した本発明の実施形態では、一対の圧着ローラ30a,30bの間に封筒用紙50を安定して導入することにより、封筒用紙50を変形させずに圧着することを目的としており、そのために、圧着ローラ30よりも外径が大きく、圧着ローラ30と同軸に配置された弾性体からなる補助ローラ35を採用した。しかしながら、前記目的はこれ以外の手段でも解決可能であり、その一例が図9に示した他の補助ローラ60である。
図9に示す補助ローラ60は、圧着ローラ30(30a,30b)よりも外径が小さい。また補助ローラ60のニップ部は、圧着ローラ30a,30bのニップ部よりも上流側であって、圧着ローラ30a,30bのニップ部を含む水平面内に配置され、圧着ローラ30a,30bのニップ部からの距離は圧着ローラ30の半径よりも短い。なお、この補助ローラ60の寸法及び配置は、上記の条件を満たす範囲において、圧着ローラ30の軸40と干渉しないように構成する必要があり、例えば軸方向に間隔をおいて配置されている一対の圧着ローラ30a,30aの間又は一対の圧着ローラ30b,30bの間に配置することができる。
この補助ローラ60は、送られてきた封筒用紙50を挟み込んで一対の圧着ローラ30a,30bの間に安定して導入することできるため、圧着ローラ30は封筒用紙50を変形させずに圧着することができる。
以上説明した実施形態及び変形例では、搬送方向と平行な一対の側縁50a,50aに予め感圧接着剤52が塗布された封筒用紙50を使用し、これを搬送方向と直交する折り線で折り返して重ねてから一対の側縁50a,50aを圧着ローラ30a,30bで加圧して袋状の封筒53を製造していた。すなわち、封筒用紙50の側縁50aに接着される接着対象物は、封筒用紙50自身であった。しかしながら、封筒は、このように一枚の用紙から作成することもできるが、2枚の用紙から作成することもできる。すなわち、搬送方向と平行な一対の側縁に予め感圧接着剤が塗布された用紙に他の用紙を重ね、一対の側縁を圧着ローラ30a,30bで挟持加圧することによっても封筒を製造することができ、このような態様も本発明の範囲内のものである。
以上説明した実施形態及び変形例では、補助ローラ35は上下一対の圧着ローラ30a,30bの両方に設けていたが、少なくとも上下一対の圧着ローラ30a,30bの一方だけに設けることとしても相応の効果が得られるようにすることもできる。その場合には、補助ローラ35が設けられていない他方の圧着ローラ30の軸方向の寸法を補助ローラ35が配置されている側に向けてやや拡大し、一方の圧着ローラ30に同軸で設けられた単一の補助ローラ35が、他方の圧着ローラ30の拡大した周面に接して潰れることにより、ニップ部を生じるようにする。補助ローラ35と他方の圧着ローラ30によるニップ部の最上流点は、両圧着ローラ30のニップ部よりも上流にあるので、封筒用紙50を補助ローラ35と他方の圧着ローラ30でまず取り込み、両圧着ローラ30のニップ部に受け渡す効果が得られる。
以上説明した実施形態及び変形例の圧着ローラ30は、上下一対かつ軸方向の両端に設けられた合計4枚の円板状のローラであり、封筒用紙50の両側縁50aのみをそれぞれ上下から挟持できるようになっていた。しかしながら、圧着ローラ30は、必ずしも封筒用紙50の両側縁50aのみを挟持するような構成である必要はなく、上下一対かつ軸方向について封筒用紙50の幅方向の全体を挟持できるような2本の円柱状のローラであってもよい。このような圧着ローラも本発明の対象とすることができ、円柱状の圧着ローラの両端部に、該圧着ローラよりも外径が大きく、かつ該圧着ローラと同軸となるように弾性体の補助ローラ35を配置すれば、前記実施形態等と略同様の効果を得ることができる。但し、その場合には、封筒53内の封入物51に過大な圧力を加えないために、円柱状の圧着ローラの中央部分又は内方部分を、封筒用紙50の両側縁50aに対応する円柱状の圧着ローラの両端部に比べて、より硬度の小さい材料で構成することが好ましい。
1…封書作製システム
10…印刷装置
20…シート状物製造装置としての封入封緘装置
25…封緘部
30,30a,30b…圧着ローラ
31…導入手段としての圧着導入ローラ
35…補助ローラ
36…挟持部
37…位置調整手段としてのカム
47…位置調整手段としての可動圧着導入ガイド
49…位置調整手段としての駆動軸

Claims (4)

  1. 側縁に接着剤が塗布されたシート体を接着対象物と重ねて側縁と平行な搬送方向に搬送しながら側縁を加圧することによりシート体と接着対象物を接着してシート状物を作成するシート状物作成装置において、
    接着対象物と重ねられたシート体の側縁を挟持して搬送することによりシート体と接着対象物を接着剤で接着させる少なくとも一対の圧着ローラと、
    前記圧着ローラよりも外径が大きく前記圧着ローラと同軸に配置された弾性体を含む補助ローラと、
    を有することを特徴とするシート状物製造装置。
  2. 一対の前記補助ローラが互いに接触して変形することによりシート体の側縁と接着対象物を挟持する平面状の挟持部が構成されることを特徴とする請求項1記載のシート状物製造装置。
  3. 重ねられたシート体と接着対象物を前記一対の圧着ローラの間に導入する導入手段と、
    重ねられたシート体と接着対象物が前記挟持部に導入されるように前記導入手段の位置を調整する調整手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項2記載のシート状物製造装置。
  4. 前記補助ローラの摩擦係数が前記圧着ローラの摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のシート状物製造装置。
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