JP2010150012A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】品位を低下させることなく、シート束に対して綴じ処理を行うことのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】シートの両側端位置を規制する側端規制部を、幅方向に移動可能に設けられ、綴じ処理を行う前にシートの側端位置を規制する位置にそれぞれ移動する前整合板340及び奥整合板341により構成する。そして、幅方向に移動可能に設けられ、側端規制部により両側端位置が規制されたシート束に対して一箇所又は複数箇所綴じ処理を行うステイプラ132により、シート束の複数箇所に綴じ処理を行う際には、一箇所目の綴じ動作の際の前整合板340及び奥整合板341の幅方向の間隔よりも、二箇所目以降の綴じ動作の際の前整合板340及び奥整合板341の幅方向の間隔の方を広くする。
【選択図】図18
【解決手段】シートの両側端位置を規制する側端規制部を、幅方向に移動可能に設けられ、綴じ処理を行う前にシートの側端位置を規制する位置にそれぞれ移動する前整合板340及び奥整合板341により構成する。そして、幅方向に移動可能に設けられ、側端規制部により両側端位置が規制されたシート束に対して一箇所又は複数箇所綴じ処理を行うステイプラ132により、シート束の複数箇所に綴じ処理を行う際には、一箇所目の綴じ動作の際の前整合板340及び奥整合板341の幅方向の間隔よりも、二箇所目以降の綴じ動作の際の前整合板340及び奥整合板341の幅方向の間隔の方を広くする。
【選択図】図18
Description
本発明は、シート処理装置及び画像形成装置に関し、特にシート束に対して一箇所又は複数箇所綴じ処理を行う際の、シート束の両側端位置規制に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、画像を形成したシートに対し綴じ処理を行うシート処理装置を備えたものがある。このシート処理装置は、装置内に中間処理トレイを設け、この中間処理トレイに複数のシートを積載してシート束を形成し、このシート束に対して綴じ手段により、綴じ処理を行うようにしている。
まず、中間処理トレイ上のシート束に対してシートの角1箇所を綴じる綴じ処理を施す場合の動作について、簡単に説明する。この場合、画像形成装置から排出されたシートは、まず、1枚ずつ中間処理トレイに排出され、次に整合板のジョグ動作によりシートの側端位置が整合されたシート束が形成される。この後、所定枚数の排出及び整合処理がなされると、綴じ位置である所定のシートの角部において、予め所定の綴り角度で傾斜した姿勢で待機していたステイプラによってシート束に対して綴じ処理を行うことにより、角部が針綴じされたシート束が作成される。
ここで、このような綴じ処理の際、シート束の1箇所だけでなく、複数箇所に綴じ処理を行う場合がある。そして、複数箇所綴じ処理を行う場合には、綴じ手段を綴じ位置に順に移動させることにより、複数の綴じ箇所でシート束を綴じ、この後、綴じたシート束を中間処理トレイから排出して積載トレイに積載する。
次に、シート束を2箇所で綴じることにより簡易製本処理を施す場合の動作について、簡単に説明する。
この場合は、画像形成装置から排出されたシートは、まず1枚ずつ中間処理トレイに排出され、整合手段の整合動作により整合されることによりシート束が形成される。この後、所定枚数の排出及び整合処理がなされると、待機していたステイプラにより、シート束に対して第1の綴じ位置で綴じ処理を行う。次に、ステイプラをシートの後端部と略々平行に第2の綴じ位置まで移動させ、第1の綴じ動作と同様の綴じ動作を行うことで、シート束に対して2箇所の綴じ部を作成し、シート束を簡易製本する。
ところで、綴じ処理を行う際、ステイプラで綴じられたシート束におけるシート束内でのシート間のズレを小さくするため、綴じ処理を行う前に、既述したように整合板のジョグ動作を行うことでシート束の整合を実施している。ここで、ジョグ動作を行う際、シートの整合性を向上させるために、バネにより付勢され、シートの側端に弾性的に圧接する整合板を用いるようにしたものがある(特許文献1参照)。
図23は、このようなバネにより付勢された整合板によりシートの整合性を向上させるようにしたシート処理装置の構成を示す図である。図23において、250は整合板であり、この整合板250には軸252がカシメられており、カシメ軸252はコの字の支持プレート253を貫通して止められている。一方、コの字の支持プレート253の内側には圧縮バネ254が圧縮方向に若干付勢されて組み込まれており、その片側は支持プレート253の内壁に、もう一方はカシメ軸252に設けられたストッパ255に突き当てられている。
そして、シートSを整合する際は、支持プレート253と共に整合板250を基準棒260の方向に移動させる。このとき整合板250を、シート幅SLよりもPL分だけ押し込むようにしてシートSを整合するようにしている。つまり、シートSを整合する場合は、整合板250を、シートの幅よりも狭い整合板間隔になるように移動させるようにしている。
これにより、仮に、シートの幅寸法が、カール、寸法バラツキ等の要因で多少小さくなっても、整合板250に付与されている圧縮バネ254にて押し込み量を吸収しながら確実にシートの端部を規制することができ、整合性を向上させることができる。
また、整合手段を、シート収容手段にシートを収容する毎に押圧位置に反復的に移動させ、かつシート収容手段に収容したシートをステイプラにより綴じ止める際にも押圧位置に移動させ、押圧位置に保持するようにしたものがある(特許文献2参照)。このようにすることにより、整合されたシート束の整合状態を維持できるので、シート束がずれることなく確実に綴じ処理を行うことが可能となる。
しかし、特許文献1に記載の従来のシート処理装置において、シートごとの幅寸法バラツキを考慮し、整合時、整合板250をシートの幅よりも狭い整合板間隔になるよう押し込むようにした場合、シートの坪量や枚数によって整合時のシート束の形が変わる。
例えば、シートの束枚数が少ない時、またはシートがシート坪量(連量)の小さいものであれば、シート、もしくはシート束幅方向のコシが弱く、整合板250を押し込むと、整合板250に付与されているバネ力に屈し、シート束が上方向に湾曲する。なお、シートの束枚数が多い時、又はシートがシート坪量(連量)の大きいものであれば、シート、もしくはシート束幅方向のコシが、整合板に付与されているバネ力よりも大きくなる。この場合、整合板250を押し込んだ場合でも、シートが上方向に湾曲することなく、バネが撓むことで、整合板間隔がシート間隔に倣うようになる。
そして、特許文献2のようにシート束が上方向に湾曲した状態のシート束に対し、角1箇所を綴じる場合には、整合板により整合状態を維持しつつ、綴じ処理を行うことが可能である。しかしながら、シート束のシート端部に沿った位置をステイプラが移動して二箇所綴じした場合、図24のような、一箇所目の綴じ位置と二箇所目の綴じ位置との間で撓みやしわが発生した状態の綴じ束となる。この場合、シート束SAの製本冊子としての品位が低下するだけでなく、トレイへの積載不良も発生する。
なお、このような撓みを小さくするため、例えば一箇所目の綴じ位置と二箇所目の綴じ位置との間で撓みを潰すような、シート押さえ部材等を設け、シートを上方から押さえ込みながら整合することで、綴じ位置間の撓みを小さくする手段等を用いる場合がある。しかし、シート押さえ部材等を設けた場合、シート束の枚数によっては、最上紙と接触圧が高くなり、シートの幅方向や搬送方向の整合時の抵抗となり、整合不良等の問題があり、綴じ位置間の撓みに関しては、完全に除去することが困難とされてきた。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、品位を低下させることなく、シート束に対して綴じ処理を行うことのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートが排出されるシート積載部と、前記シート積載部に排出されたシートの排出方向と直交する幅方向の両側端位置を規制する側端規制部と、前記側端規制部により両側端位置が規制されたシート束に対して複数箇所綴じが可能な綴じ手段と、を備えたシート処理装置において、前記側端規制部は、シートを基準位置に規制する第1整合板と、前記第1整合板に向かって移動し、シートを前記第1整合板に弾性的に圧接して両側端位置を規制する第2整合板と、前記第1整合板及び前記第2整合板を各々独立して移動させる移動手段と、を備え、シート束の複数箇所に綴じ処理を行う際には、前記第1整合板及び前記第2整合板の幅方向の間隔が、一箇所目の綴じ動作の際よりも、二箇所目以降の綴じ動作の際の方が広くなるように前記第2整合板を前記移動手段により移動させることを特徴とするものである。
本発明のように、複数箇所に綴じ処理を行う際、第1及び第2整合板の幅方向の間隔を、一箇所目の綴じ動作の際よりも二箇所目以降の綴じ動作の際の間隔の方を広くすることにより、品位を低下させることなく、シート束に対して綴じ処理を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
図1において、600は画像形成装置、602は画像形成装置本体(以下、装置本体という)、650は装置本体602の上部に設けられた原稿読み取り部(イメージリーダ)、651は複数の原稿を自動的に読み取るための原稿搬送装置である。
装置本体602は、画像形成するための通常のシートSを積載する給紙カセット909a,909b、電子写真プロセスを用いてシート上にトナー画像を形成する画像形成部603、シートに形成されたトナー画像を定着させる定着部904等を備えている。また、装置本体602の上面にはユーザが装置本体602に対して各種入力/設定を行うため操作部601が、また装置本体602の側方には、シート処理装置であるフィニッシャ100が接続されている。なお、960は装置本体602及びフィニッシャ100の制御を司る制御部である。
そして、このような画像形成装置600において、不図示の原稿の画像をシートに形成する際には、まず原稿搬送装置651により搬送された原稿の画像を、原稿読み取り部650に設けられたイメージセンサ650aにより読み取る。この後、読み取られたデジタルデータを露光手段604に入力し、露光手段604は、このデジタルデータに応じた光を画像形成部603に設けられた感光体ドラム914(914a〜914d)に照射する。このように光が照射されると、感光体ドラム表面に静電潜像が形成され、この静電潜像を現像することにより、感光体ドラム表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー画像が形成される。
次に、この4色のトナー画像を給紙カセット909a,909bから給送されたシート上に転写し、この後、シート上に転写されたトナー像を、定着部904により永久定着する。なお、このようにトナー画像を定着した後、シートの片面に画像を形成するモードであれば、そのまま、シートを排出ローラ対907からフィニッシャ100に排出する。
また、シートの両面に画像を形成するモードであれば、シートを定着部904から反転ローラ905に受け渡しし、この後、所定のタイミングで反転ローラ905を反転させ、シートを両面搬送ローラ906a〜906fの方向へ搬送する。そして、この後、再度、シートを画像形成部603に搬送し、裏面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を転写する。なお、このように裏面に4色のトナー像が転写されたシートは、再度定着部904に搬送されてトナー画像が定着され、この後、排出ローラ対907から排出され、装置本体602の側部に接続されたフィニッシャ100に搬送される。
フィニッシャ100は、装置本体602から排出されたシートを順に取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して1つの束に束ねる処理、取り込んだシートの後端付近に孔をあけるパンチ処理を行うようになっている。また、フィニッシャ100は、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)、製本処理等の処理を行うようになっており、シートをステイプルするステイプル部100A及びシート束を二つ折りにして製本するサドルユニット135を備えている。
そして、フィニッシャ100は、図2に示すように、シートを装置内部に取り込むための入口ローラ対102を備えており、装置本体602から排紙されたシートは、入口ローラ対102に受け渡される。なお、この時、入口センサ101によりシートの受渡しタイミングも同時に検知される。
この後、入口ローラ対102により搬送されたシートは搬送パス103を通過しながら、シートの端部位置を横レジ検知センサ104により検知され、フィニッシャ100のセンター(中央)位置に対してどの程度、幅方向のずれが生じているかが検知される。
また、このように幅方向のずれ(以下、横レジ誤差という)が検知された後、シートはシフトローラ対105,106に搬送されている途中でシフトユニット108が手前方向、或は奥方向に所定量移動することにより、シートのシフト動作が実施される。
次に、シートは搬送ローラ110及び離間ローラ111により搬送され、バッファローラ対115に達する。この後、上トレイ136に排紙される場合は、上パス切換部材118が不図示のソレノイド等の駆動手段により、図中破線の状態になる。これにより、シートは上パス搬送路117に導かれ、上排紙ローラ120により上トレイ136に排出される。
上トレイ136に排出されない場合は、バッファローラ対115により搬送されたシートは、実線に示す状態の上パス切換部材118により束搬送パス121に導かれる。この後、搬送ローラ122、束搬送ローラ対124により順次搬送パス内を通過していく。
次に、搬送されてきたシートをシート積載部としての下方の積載トレイ137に排出する場合は、実線に示す状態のサドルパス切換部材125により下パス126に搬送される。この後、下排紙ローラ対128により中間処理トレイ138に排出される。そして、排出されたシートは、パドル131やベルトローラ158等の戻し手段により、シートを順次積載しながら整合し、整合積載されたシート束に対して処理を施すための中間処理トレイ上で所定枚数整合処理される。
次に、このように中間処理トレイ上で整合処理されたシート束は、必要に応じて綴じ部を構成するステイプラ132により綴じ処理が施され、この後、束排出ローラ対130により下方の積載トレイ137に排紙される。なお、このステイプラ132は、シート排出方向と直交する方向(以下、奥行き方向という)に移動自在であり、シート束の後端部の複数箇所を綴じ処理することができる。
一方、シートをサドル(中綴じ)処理する場合には、不図示のソレノイド等の駆動手段によりサドルパス切換部材125を破線で示す位置に移動させる。これにより、シートはサドルパス133に搬送され、サドル入口ローラ対134によりサドルユニット135に導かれ、サドル処理(中綴じ処理)される。
ここで、シフトユニット108は、図3及び図4に示すようにシフトローラ対105,106を備えている。そして、シートが搬送されてくると、シフト搬送モータ208を駆動し、このシフト搬送モータ208の駆動を駆動ベルト209を介してシフトローラ対106に伝達してシフトローラ対106を駆動する。さらに、シフトローラ対106の駆動を駆動ベルト213を介してシフトローラ対105に伝達してシフトローラ対105を駆動することにより、シートSはC方向に搬送される。
この時、横レジ検知センサ104が不図示の駆動手段により矢印E方向に移動することにより、シートSの位置(横レジ誤差X)が検出される。この横レジ誤差XとシートSのシフト量αを足し合わせたシートのシフト量Z(=X+α)分だけシートを搬送中に移動する。この動作をシートSがシフトローラ対105,106に挟持されている時に前/奥方向(矢印D間)に行うことで搬送方向Cに搬送しながらシートSを所定量シフトすることができる。
また、綴じ手段であるステイプラ132は、後述する図8に示すクリンチモータM132によって、シート束の端部を綴じ処理するものであり、図5に示すスライド支台303上に固定されている。なお、図6に示すように、スライド支台303の下部には転動コロ304,305が設けられている。そして、スライド支台303は、転動コロ304,305とステイプラ移動台上のガイドレール溝307に案内されて、後述する図8に示すステイプラ移動モータM303により、中間処理トレイ138に積載されたシートの後端縁に沿って矢印Y方向に移動する。
ステイプラ132は、中間処理トレイ138に積載されたシートSのコーナーにおいて、シートの後端縁に対して所定角度αだけ傾斜された姿勢に維持されるようになっている。なお、この傾斜角度αは、約30度に設定されているが、ガイドレール溝307の形状を変えることによって、変更することができる。また、ステイプラ移動台306には、ステイプラ132のホームポジションを検知する後述する図8に示すステイプラホームセンサS303が設けられている。通常、ステイプラ132は、装置手前側のホームポジションに待機している。
なお、図2において、100Bはフィニッシャ100の上部に設けられたインサータである。このインサータ100Bは、シート束の先頭ページ、最終ページ、又は装置本体602にて画像が形成されたシート間に通常のシートとは別のシート(インサートシート)を挿入するためのものである。
このインサータ100Bは、インサートトレイ140,141にセットされたインサートシートを、装置本体602を通すことなく上トレイ136、中間処理トレイ138、サドルユニット135のいずれかに搬送するようにしている。
このようなインサータ100Bにおいて、インサートシートを画像形成シート束の中に挿し込む場合は、インサートトレイ140,141にセットされたインサートシートをピックアップローラ142,143によって給送する。
そして、このインサートシートを、搬送ローラ144,145,146,147,148により搬送し、フィニッシャ100の搬送ローラ110及び離間ローラ111の上流側で合流させる。この後、装置本体602から排紙されたシートと同様にして上トレイ136、中間処理トレイ138、サドルユニット135のいずれかに搬送する。
図7は、画像形成装置600の制御ブロック図であり、図7において、630は装置本体602の所定の位置に配置されたCPU回路部である。このCPU回路部630は、CPU629、制御プログラム等を格納したROM631、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられるRAM660を有している。
また、図7において、637は画像形成装置600と外部PC(コンピュータ)620との外部インターフェイスである。この外部インターフェイス637は外部PC620からのプリントデータを受信すると、このデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部634へ出力する。
そして、この画像信号制御部634は、このデータをプリンタ制御部635へ出力し、プリンタ制御部635は、画像信号制御部634からのデータを不図示の露光制御部へ出力する。なお、イメージリーダ制御部633から画像信号制御部634へは、イメージセンサ650a(図1参照)で読み取った原稿の画像が出力され、画像信号制御部634は、この画像出力をプリンタ制御部635へ出力する。
また、操作部601は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー及び設定状態を表示するための表示部等を有している。そして、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部630に出力すると共に、CPU回路部630からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
CPU回路部630は、ROM631に格納された制御プログラム及び操作部601の設定に従い、画像信号制御部634を制御すると共に、原稿給送装置制御部632を介して原稿搬送装置651(図1参照)を制御する。また、イメージリーダ制御部633を介して原稿読み取り部650(図1参照)を、プリンタ制御部635を介して画像形成部603(図1参照)を、フィニッシャ制御部636を介してフィニッシャ100をそれぞれ制御する。
なお、本実施の形態において、フィニッシャ制御部636はフィニッシャ100に搭載され、CPU回路部630と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ100の駆動制御を行う。また、フィニッシャ制御部636をCPU回路部630と一体的に装置本体側に配設し、装置本体側から直接、フィニッシャ100を制御するようにしてもよい。
図8は本実施の形態に係るフィニッシャ100の制御ブロック図である。フィニッシャ制御部636は、CPU(マイコン)701、RAM702、ROM703、入出力部(I/O)705、通信インターフェイス706、ネットワークインターフェイス704等で構成されている。
また入出力部(I/O)705には、搬送制御部707、中間処理トレイ制御部708及び綴じ制御部709が接続されている。ここで、搬送制御部707は、シートの横レジ検知処理、シートバッファリング処理、搬送処理の制御を行うものである。中間処理トレイ制御部708は、前整合板モータM340、奥整合板モータM341、パドル駆動モータM155、束排紙駆動モータM130等の駆動制御を行う。
また、この中間処理トレイ制御部708には前整合板ホームセンサS340、奥整合板ホームセンサS341、パドル駆動ホームセンサS155等が接続されている。そして、この中間処理トレイ制御部708により、後述する整合板の動作制御、引き込みパドルの動作制御、揺動ガイドの開閉制御がそれぞれ、ホームポジション検知センサと移動モータによって行われる。また、綴じ制御部709は、クリンチモータM132、ステイプラ移動モータM303等の駆動制御を行うと共に、綴じ制御部709には、針有無センサS7、ステイプラホームセンサS303等が接続されている。
次に、中間処理トレイ138を備えたステイプル部100Aの構成について説明する。
中間処理トレイ138は、図5に示すようにシート束の排出方向に対して下流側(図5の左側)を上方に、上流側(図5の右側)を下方に傾斜して配設されており、中間処理トレイ138の上流側である下方端部には後端ストッパ150が配置されている。なお、中間処理トレイ138は、水平であってもよい。
中間処理トレイ138の中間部には図9に示すような前及び奥整合部340A,341Aを備え、中間処理トレイ138に排出されたシートの幅方向の両側端位置を規制する側端規制部が設けられている。ここで、前及び奥整合部340A,341Aは、整合面を構成する整合部340a,341aを有する前及び奥整合板340,341と、前及び奥整合板340,341を夫々独立して駆動する前及び奥整合板モータM340,M341とを備えている。
そして、シートの両側端位置を規制する際は、前及び奥整合板モータM340,M341の駆動を、前及び奥整合板モータM340,M341と共に移動手段を構成するタイミングベルトB340,B341を介して前及び奥整合板340,341に伝達する。これにより、前及び奥整合板340,341は、中間処理トレイ138に対して幅方向に沿って独立して移動し、中間処理トレイ138上に積載されたシートの両側端に当接してシートを整合する。
すなわち、第2整合板である前整合板340と、第1整合板である奥整合板341は中間処理トレイ138上に、各整合部(整合面)340a,341aを対向させて配置され、かつ整合方向に正逆移動可能なように組み付けられている。この結果、シート(あるいはシート束)が幅方向にシフトして搬送されてきた場合でも、この前及び奥整合板340,341により、中間処理トレイ138上のシートの位置を整合することができる。
ところで、一方の整合板、例えば前整合板340の整合面を構成する整合部340aは幅方向に移動可能に設けられている。また、この整合部340aと前整合板340の本体340bとの間には、弾性的に変形するバネ345が設けられている。そして、このバネ345とともに圧接部を構成する移動リンク346,347により、整合部340aは所定量Lだけシート側、すなわち整合の際の基準となる第1整合板である奥整合板341側に突出するようになっている。
なお、後述するように、シートの側端位置を規制する際、整合部340aがシートに圧接すると、整合面である整合部340aはバネ345に抗しながら本体340b側に移動する。また、整合部340aが、圧接したシートから離間する際は、本体340bが移動してもバネ345の長さが元に戻るまで、圧接したシートの撓みを解消しながら徐々に整合面が移動するようになる。このように構成することで、シートの撓みが急激に解消されることにより復元力で整合位置がずれるといったことも防止される。
なお、図9において、S340、S341は前及び奥整合板位置センサであり、この前及び奥整合板位置センサS340,S341により、前及び奥整合板340,341の、それぞれのホームポジションを検知する。そして、このような前及び奥整合板位置センサS340,S341を備えることにより、動作しない時、前及び奥整合板340,341を、それぞれ両端部に位置するところに設定された各ホームポジション位置に待機させることができる。
また、図5に示すように中間処理トレイ138の引き込み方向下流側である上方端部には引き込みパドル131と揺動ガイド149が配置されている。ここで、引き込みパドル131は、中間処理トレイ138の上方に配設され、図10に示すパドル駆動モータM155によって回転する駆動軸157上に沿って複数固定されている。そして、パドル駆動モータM155により、適切なタイミングで図5において反時計方向に回転するようになっている。
そして、下排紙ローラ対128から排出されたシートは、中間処理トレイ138の傾斜及び引き込みパドル131の作用によって、中間処理トレイ138の積載面上、又は中間処理トレイ138に積載されたシート上を滑降する。このように滑降したシートは、この後、シート搬送手段としてのベルトローラ158の反時計方向回転によって、後端レバー159にガイドされながら、後端(排出方向上流端)がストッパである後端ストッパ150に突き当てられて停止する。
なお、ベルトローラ158は、その下方部が中間処理トレイ138上に積載された最上シートと接するような位置関係で中間処理トレイ138の上方に設けられている。また、ベルトローラ158は、下排紙ローラ対128を構成する第1排紙ローラ128aの外周に掛けられ、第1排紙ローラ128aの回転に従動して反時計方向に回転する。
一方、シート排出部を構成する揺動ガイド149は、中間処理トレイ138の下流側端部に設けられた下部排出ローラ130aと共に束排出ローラ対130を構成する上部排出ローラ130bを回転自在に保持している。そして、この揺動ガイド149の揺動に伴って上部排出ローラ130bは、下部排出ローラ130aに対して離接するようになっている。なお、排出ローラ対である束排出ローラ対130(例えば、下部排出ローラ130a)は、束排紙駆動モータM130(図8参照)によって正逆回転するようになっている。
また、この束排出ローラ対130の一方のローラである上部排出ローラ130bを保持する保持部材である揺動ガイド149は、揺動ガイド開閉モータ180からの駆動により、支持軸154を支点として上下方向に揺動するようになっている。そして、通常、シートが中間処理トレイ138上に排出されるとき、上方へ揺動し、これに伴い上部排出ローラ130bが、束排出ローラ対130の他方のローラである下部排出ローラ130aから離れた開口状態となる。
また、中間処理トレイ138上でのシートの処理が終了したとき、揺動ガイド149は下方に揺動し、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aとでシート束を挟むようになっている。そして、この後、このように上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aとによりシート束を挟持した状態で束排出ローラ対130が回転することにより、シート束は下方の積載トレイ137に排出される。
さらに、揺動ガイド149には、上部排出ローラ130bの上流部に位置し、シートを上部排出ローラ130bのローラニップ部へ案内する案内ガイド151が設けられている。また、この揺動ガイド149には、下排紙ローラ対128から中間処理トレイ138内へシートを排紙する際のシートの表面電荷を除去する第1除電針152が軸方向に渡って配置されている。さらに、この揺動ガイド149には、上部排出ローラ130bの下流部に位置し、束排出ローラ対130により排出されるシートの表面電荷を除去する第2除電針153が軸方向に渡って配置されている。
次に、このように構成されたフィニッシャ100の未綴じソートモード時及びステイプルソートモード時の動作について説明する。
まず、未綴じソートモード時における動作について説明する。
未綴じソートモードのジョブが選択されると、装置本体602から排紙されたシートをシフトユニット108で排紙中心から手前方向に所定量シフトさせながら搬送する。そして、この後、シートSを図11の(a)及び(b)に示すように、下排紙ローラ対128(128a,128b)から束排出ローラ対130(130a,130b)を経て、積載トレイ137へ排出する。以後、同様の動作を指定ソート枚数分繰り返し、2部目では1部目のシフト方向と反対側(奥側)に所定量シフトさせながら、シートSを1部目同様に下排紙ローラ対128から束排出ローラ対130を経て積載トレイ137へ排出する。
ここで、本実施の形態においては、1回のシフト量は排紙中心から片側15mmと定めることで、束間のソートオフセット量を30mmとした状態でシートSを積載トレイ137上に積載する。なお、ソート無しのモードが指定された場合には、上流部において斜送等でずれて搬送されてきたシートをシフトユニット108で排紙中心位置へ戻す横レジ補正動作を行い、排紙中心位置で束排出ローラ対130を経て、積載トレイ137へ排出する。このように、綴じ処理を行わない未綴じのジョブにおいては、シートSを1枚ずつ積載トレイ137に排出するようにしている。
次に、ステイプルソートモード時における動作について説明する。
ステイプルソートモードのジョブが選択されると、装置本体602から排紙された1部目の1枚目のシートをシフトユニット108で排紙中心から手前方向に所定量シフトさせながら搬送し、この後、下排紙ローラ対128から束排出ローラ対130に搬送する。そして、図12の(a)に示すように1枚目のシートS1の後端が、下排紙ローラ対128を抜けて所定量送られた後、束排出ローラ対130を逆転させ、シートS1の後端を後端ストッパ150の方向に搬送速度Vbで搬送する。つまり、本実施の形態においては、束排出ローラ対130は選択的に逆転するようになっており、シートをステイプル処理する場合には、束排出ローラ対130を逆転させる。
次に、1枚目のシートS1の後端が後端ストッパ150に突き当たるまでに、図12の(b)に示すように揺動ガイド149を上昇させ、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを離間させる。これにより、搬送速度Vbで搬送されたシートS1は、この後、束排出ローラ対130による挟持が解除された状態で後端ストッパ150に突き当って整合されるようになり、特に薄手のシートで発生しやすい座屈の発生を防止することができる。この後、1枚目のシートS1の搬送方向(後端部)の整合が終了すると、幅方向の整合を前及び奥整合板340,341によって行う。
次に、このように1枚目のシートS1の積載整合が終了すると、1部目の2枚目のシートが下排紙ローラ対128から中間処理トレイ138に排出される。この時、図13の(a)に示すように揺動ガイド149は上昇位置で上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを離間させた状態で2枚目のシートS2を迎える。
そして、2枚目のシートS2の後端が下排紙ローラ対128のニップを抜けると、シートS2は中間処理トレイ138上に排出される。この後、引き込みパドル131を反時計方向に回転させ、シート後端部を後端ストッパ150の方向に搬送する。なお、このように後端ストッパ150の方向に搬送された2枚目のシートS2は、この後、反時計方向に回転するベルトローラ158によって更に後端ストッパ150に引き寄せられ、後端ストッパ150に突き当てながら整合される。
次に、このような2枚目のシートS2の搬送方向(後端)の整合が終了すると、1枚目のシートS1と同様、幅方向の整合を前及び奥整合板340,341によって行う。この一連の動作を1部目の最終紙Snが後端ストッパ150に突き当たるまで繰り返す。
次に、最終シートSnの整合動作が終了すると、ステイプラ132によってシート束SAの後端縁をステイプルする。この時、一箇所綴じであれば、ステイプラ132は図6に示すAもしくは、D位置において、綴じ処理を行う。二箇所綴じであれば、ステイプラ132は、B位置で一箇所目を綴じ処理した後、スライド支台303と共にガイドレール溝307に沿ってC位置に移動し、二箇所目を綴じる。そして、この後、図13の(b)に示すように揺動ガイド149を降下させ、シート束SAを上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aで挟持し、図14に示すように積載トレイ137に排出する。
次に、1部目のシート束SAが排出されると、2部目のシートは、下排紙ローラ対128から束排出ローラ対130に搬送され、この後、中間処理トレイ138に排出される。次に、このシートの後端が、下排紙ローラ対128を抜けて所定量送られた後、1部目の1枚目のシートと同様に、束排出ローラ対130を逆転させ、シートの後端を後端ストッパ150の方向に搬送速度Vbで搬送する。
なお、この後、シートの後端が後端ストッパ150に突き当たる前に、揺動ガイド149を上昇させ、上部排出ローラ130bと下部排出ローラ130aを離間させる。次に、シートを整合処理し、この後、ステイプル及び積載トレイ137への排出を行う。この動作を指定部数分繰り返した後、ジョブは終了する。
次に、二箇所綴じを行う際の、シート幅方向の整合動作制御について説明する。
まず、二箇所綴じのジョブが操作部601で選択されると、図15の(a)に示すように、前整合板340と、奥整合板341を予め中間処理トレイ138の中心から手前(図では左方向)に15mmずらした手前オフセット整合待機位置で待機させる。なお、この時、前及び奥整合板340,341が待機する整合待機位置は、シートSの整合位置(中心から15mmずらした位置)に対して、両サイド10mmずつ退避した位置である。
次に、既述したようにシートSは上流のシフトユニット108によって、予め、搬送中心から15mm手前にずらした位置に移動され、そのまま下排紙ローラ対128から中間処理トレイ138上へ排出される。そして、中間処理トレイ138上へのシート排出が完了すると、シートは引き込みパドル131とベルトローラ158によって引き込まれ、後端を後端ストッパ150(150a,150b)に突き当てて整合される。
次に、後端ストッパ150へのシート後端の突き当て動作が完了すると、図15の(b)に示すように、バネにより付勢されていない整合部341aを有する奥整合板341を基準位置である整合位置(=シート端部)に移動させる。この後、図16に示すように、バネ345により弾性的に付勢された整合部340aを有する前整合板340をシート端部に突き当てる方向に移動させ、シート端部ラインより更に1mm程度押し込んだ位置まで移動させる。
なお、図17は、このときのバネ345と移動リンク346,347の動作を示す図である。前整合板340が移動し、整合部340aがシートに圧接すると、整合部340aには本体340b側への力が加わる。これに伴い、それまでバネ345により図17の(a)に示す位置にあった移動リンク346,347にも力が加わるようになる。この結果、図17の(b)に示すように、移動リンク346,347はバネ345に抗しながら回動軸346a,347aを支点として回動し、これにより整合部340aも移動する。
このように、実際のシート端部ラインよりも更に押し込んだ位置まで前整合板340を移動させることにより、整合部340aはシートに弾性的に圧接し、バネ345に抗しながら本体340b側に移動する。これにより、シートSの製造ロット差、使用環境による伸縮等のシート幅の微小差を吸収しながら、シートSを確実に奥整合板341に突き当てることができる。
なお、この後、中間処理トレイ138上に排出されるシートSに対して、1シート毎に、図15、図16の整合動作をシート束の最終シートが中間処理トレイ138上に排出されるまで繰り返し行う。また、シート束の最終シートの押し込み整合が終了し、シート束形成が終了すると、図18の(a)に示すように、シート束SA1を押し込み整合した状態で維持し、ステイプラ132によって、一箇所目のクリンチ動作(綴じ動作)が施される。
ここで、整合されるシート束SA1が少数枚(2〜5枚程度)の場合、シート束SA1の幅方向(整合方向)に発生する耐座屈抗力(コシ)が小さくなるため、押し込み整合を行うと、中間処理トレイ上において、押し込み量だけシート束SA1の撓みが発生する。このようにシート束SA1の撓みが発生した場合、この後、シート束SA1のシート端部に沿った位置を二箇所綴じした場合、シート束SA1は、既述した図24のような、一箇所目の綴じ位置と二箇所目の綴じ位置との間で撓みが発生した状態の綴じ束となる。
そこで、本実施の形態においては、図18の(b)に示すように、一箇所目の綴じ動作が終了したステイプラ132を二箇所目の綴じ位置に移動させる間に、前整合板340を、矢印に示すシート端部から離れる方向に押し込み量分(1mm程度)移動させる。そして、このように前整合板340をシート側端から離れる方向に移動させることにより、前及び奥整合板340,341により、維持していたシート束SA1に対する押し込み整合状態が解除される。
ここで、この後、ステイプラ132により二箇所目のクリンチ動作が施されるが、このように押し込み整合状態を解除することにより、二箇所目のクリンチ動作を施す際には、シート束SA1の撓みが解除されるので、綴じた束の品位の低下を防ぐことができる。また、整合部340aを弾性的に保持していることにより、前整合板340がシート端部から離れる際、シート束SA1の撓みが徐々に解消されるため、シートのズレを防ぐことができる。
次に、図19の(a)に示すように、前整合板340と奥整合板341をそれぞれ、シート端部から完全に離れる方向に移動させてから、束排出ローラ対130によって、積載トレイ137上にシート束SA1を排出する。1部目のシート束SA1の排出が完了すると、次に2部目のシート束SA2の積載整合動作を行う。
なお、この際、図19の(b)に示すように、2部目のシート束SA2は、1部目のシート束整合位置に対して約30mmずらした位置で積載整合するようにする。このため、前及び奥整合板340,341を、予め中間処理トレイ138の中心から奥方向(図では右方向)に15mmずらした奥側オフセット整合待機位置で待機させる(1部目は手前側オフセット整合位置)。
この時、前整合板340と奥整合板341は、シートの整合位置(中心から15mmずらした位置)に対して、両サイド10mmずつ退避した整合待機位置でシートの排出動作を待つ。
この後、シートは上流のシフトユニット108によって、予め搬送中心から15mm奥側にずらした位置に移動され、そのまま下排紙ローラ対128から中間処理トレイ138上へ排出される。この後、中間処理トレイ138上へのシート排出完了後のシートの整合動作、ステイプラ132によるクリンチ動作、束排出動作に関しては、1部目と同様の動作制御によって、シート束処理が行われる。
なお、図20は、ステイプルジョブが画像形成装置本体の操作部601で選択された時のフィニッシャ制御部におけるステイプル制御のフローチャートである。
図20に示すように、ステイプルジョブ(Job)が選択されると(S710)、画像形成装置600のプリントが開始(Start)され(S711)、この後、フィニッシャ100の中間処理トレイ138へのシート排出が開始される。次に、シートの中間処理トレイ138への排出が完了すると(S712のY)、前及び奥整合板340,341による整合処理が行われる(S713)。この後、シートに対して幅方向の整合処理が終了すると、引き込みパドル131による、戻し処理が開始される(S714)。
この後、排出されたシートが束内最終排出紙かを判断する(S715)。そして、排出されたシートが束内最終排出紙でなけば(S715のN)、次のシートの処理トレイへの排出動作が行われる。一方、排出されたシートが束内最終排出紙であれば(S715のY)、図21に示すステイプラ132による綴じ処理制御を行う(S716)。
即ち、最終排出紙の戻し処理が終了すると、まず図21に示すようにシート束の一箇所綴じ処理か、二箇所綴じ処理かを判断する(S800)。ここで、一箇所綴じ処理の場合は(S800のY)、前整合板340と奥整合板341を、図16に示すように一箇所目のクリンチ整合位置へ移動させる。なお、このとき、前整合板340と奥整合板341の幅方向の間隔であるシート束整合規制間隔は、シートの幅方向の長さであるシート束間隔よりも狭くなっている。
次に、一箇所目のクリンチ動作を行う(S810)。この後、図19の(a)に示すように、前及び奥整合板340,341の、前及び奥整合板340,341のシート束整合規制間隔が、シート束間隔よりも広くなる束排出位置への移動が実行され(S807)、ステイプル綴じ処理制御は完了する(S808)。
二箇所綴じ処理の場合は(S800のN)、二箇所綴じ制御を開始する(S801)。この場合は、まず、前及び奥整合板340,341を図16に示すように一箇所目クリンチ整合位置へ移動させる(S802)。次に、一箇所目のクリンチ動作を行い(S803)、一箇所目のクリンチ動作が完了すると、ステイプラ132の二箇所目位置への移動を開始する(S804)。そして、ステイプラ132の二箇所目位置への移動が開始された後、あるいはこれと同時に、既述した図18の(b)に示す前整合板340の二箇所目クリンチ整合位置への移動が実行される(S805)。
次に、ステイプラ132の二箇所目位置への移動と、前整合板340の二箇所目クリンチ整合位置への移動が完了すると、二箇所目のクリンチ動作が行われる(806)。この二箇所綴じ処理の二箇所目のクリンチ動作が完了すると、図19の(a)に示すように前及び奥整合板340,341の束排出位置への移動が実行され(S807)、ステイプル綴じ処理制御は完了する(S808)。
次に、このようなステイプラによる綴じ処理が終了すると、図20に示すように、綴じ処理されたシート束に対して排出処理(束排出処理)が行われ(S717)、これによりシート束は図14に示すように積載トレイ137上に排出される。
次に、このように排出したシート束が最終束かを判断し(S718)、最終束でない場合には(S718のN)、このような一連の制御動作を繰り返し行い、この後、最終束が排出されると(S718のY)、ジョブ(Job)が終了する。
以上説明したように、本実施の形態においては、複数箇所に綴じ処理を行う際、前及び奥整合板340,341の間隔を、一箇所目の綴じ動作の際よりも、二箇所目の綴じ動作の際の方が広くなるようにしている。これにより、二箇所綴じの綴じピッチ間の撓みを、簡易的な構成で除去することができるようになり、二箇所綴じピッチ間の撓みによって発生していたシート束のしわ、トレイへの積載不良を防止することができる。
この結果、シートの坪量(連量)や、普通紙、コート紙、エンボス加工紙といったシートの種類、綴じ束の枚数、使用環境に関わらず、整合性を低下させること無く、シート束を綴じることができる。なお、これまでの説明においては、複数箇所綴じの例として、二箇所綴じについて説明したが、図22に示すような三箇所綴じ、あるいはそれ以上の箇所を綴じる場合についても本発明を適用することができる。
このように、複数箇所に綴じ処理を行う際、前及び奥整合板340,341の間隔を一箇所目の綴じ動作の際よりも、二箇所目以降の綴じ動作の際の方が広くなるようにすることにより、品位を低下させることなく、シート束に対して綴じ処理を行うことができる。
なお、これまでの説明では、幅方向の間隔が広くなるように、第1綴じ位置と同じ側に位置する前整合板340を、ステイプラ132が第2綴じ位置に移動中に退避させるように制御していた。しかし、本発明は、これに限らず、第1綴じ位置と反対側に位置する奥整合板341をステイプラ移動中に退避させるようにしてもよい。
この場合は、奥整合板341の整合部341aを本体341bに対して弾性的に移動可能とし、前整合板340の整合部340aを固定させるように構成する。これにより、一箇所目の綴じ位置は奥整合板341が退避動作しても移動することはなく、また二箇所目近傍のシートの撓みを解除する作用が働くため、一箇所目と二箇所目間の綴じピッチ(距離)をより正確にすることができる。
また、これまでの説明においては、ステイプラ132が第2綴じ位置に移動中に前及び奥整合板340,341の一方を移動(退避)させるようにしたが、両方を退避させるようにしてもよい。この場合には、前及び奥整合板340,341の移動量が1/2となり、処理速度を速めることができると共に、シートのバタつきを抑えることができる。
また、図22に示すような、シート束を三箇所で綴じるような処理を行う場合においては、一箇所目とそれ以降の二箇所目、三箇所目の綴じにおける、整合板間のシート束整合規制間隔を変えるようにしている。これにより、一箇所目と二箇所目の綴じ部間、または、二箇所目と三箇所目の綴じ部間に発生する撓みを無くすことができる。
100 フィニッシャ
108 シフトユニット
132 ステイプラ
138 中間処理トレイ
340 前整合板
340A 前整合部
340a 整合部
341 奥整合板
341A 奥整合部
341a 整合部
345 バネ
346,347 移動リンク
600 画像形成装置
602 画像形成装置本体
960 制御部
B340 タイミングベルト
B341 タイミングベルト
M340 前整合板モータ
M341 奥整合板モータ
S シート
SA シート束
108 シフトユニット
132 ステイプラ
138 中間処理トレイ
340 前整合板
340A 前整合部
340a 整合部
341 奥整合板
341A 奥整合部
341a 整合部
345 バネ
346,347 移動リンク
600 画像形成装置
602 画像形成装置本体
960 制御部
B340 タイミングベルト
B341 タイミングベルト
M340 前整合板モータ
M341 奥整合板モータ
S シート
SA シート束
Claims (6)
- シートが排出されるシート積載部と、前記シート積載部に排出されたシートの排出方向と直交する幅方向の両側端位置を規制する側端規制部と、前記側端規制部により両側端位置が規制されたシート束に対して複数箇所綴じが可能な綴じ手段と、を備えたシート処理装置において、
前記側端規制部は、
シートを基準位置に規制する第1整合板と、
前記第1整合板に向かって移動し、シートを前記第1整合板に弾性的に圧接して両側端位置を規制する第2整合板と、
前記第1整合板及び前記第2整合板を各々独立して移動させる移動手段と、を備え、
シート束の複数箇所に綴じ処理を行う際には、前記第1整合板及び前記第2整合板の幅方向の間隔が、一箇所目の綴じ動作の際よりも、二箇所目以降の綴じ動作の際の方が広くなるように前記第2整合板を前記移動手段により移動させることを特徴とするシート処理装置。 - 前記綴じ手段は幅方向に移動可能に設けられ、幅方向に沿ったシート束の側端の複数箇所に綴じ処理を行う際、前記綴じ手段が一箇所目の綴じ位置から二箇所目の綴じ位置に移動している間に、前記移動手段により前記第2整合板をシート側端から離れる方向に移動させることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記第1整合板及び前記第2整合板の幅方向の間隔が、一箇所目の綴じ動作の前にシート束の幅よりも狭くなるようにし、前記綴じ手段が一箇所目の綴じ位置から二箇所目の綴じ位置に移動している間にシート束の幅と同じ間隔となるように前記第2整合板を前記移動手段により移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
- 前記第2整合板に、前記第2整合板をシートの側端に弾性的に圧接させる圧接部を設け、複数箇所に綴じ処理を行う際、前記綴じ手段が一箇所目の綴じ位置から二箇所目の綴じ位置に移動している間に、前記圧接部を設けた第2整合板をシート端部から退避する方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。
- 前記綴じ手段が、一箇所目の綴じ位置から二箇所目の綴じ位置に移動している間に、前記一箇所目の綴じ位置から遠い側に位置する整合板をシート端部から退避する方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。
- シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを処理する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008331540A JP2010150012A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | シート処理装置及び画像形成装置 |
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JP2008331540A JP2010150012A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | シート処理装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010150012A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015218002A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 理想科学工業株式会社 | 用紙整合装置 |
JP2020023404A (ja) * | 2019-11-25 | 2020-02-13 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート束綴じ処理装置及びこれを備えた画像形成システム |
-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008331540A patent/JP2010150012A/ja active Pending
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JP2015218002A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 理想科学工業株式会社 | 用紙整合装置 |
JP2020023404A (ja) * | 2019-11-25 | 2020-02-13 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート束綴じ処理装置及びこれを備えた画像形成システム |
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