JP2015226945A - 加工装置 - Google Patents

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智治 木原
関谷 勝彦
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Abstract

【課題】 加工工具のスピンドルへの誤装着を防止するようにした加工装置を提供することである。
【解決手段】 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物をスピンドルの先端に装着した加工工具で加工する加工手段と、を備えた加工装置であって、該加工手段は、該スピンドルの先端に固定され、該加工工具が装着されるマウント部材を含み、該加工手段の近傍に配設されて、該マウント部材に固定される該加工工具が該マウント部材に装着されるのに適しているかを判別する判別手段を具備したことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、切削装置、研削装置等の加工装置に関する。
切削装置では、対向する2本のスピンドルにそれぞれ切削ブレードを装着し、それらの切削ブレードでデュアルカットを実施することにより切削効率を上げたり、又はステップカットを実施することにより切削結果を良好にする技術が知られている(例えば、特許第4590060号公報参照)。
一方、研削装置では、2本のスピンドルにそれぞれ粗研削ホイール及び仕上げ研削ホイールを装着し、粗研削ホイールで粗研削を実施した後仕上げ研削ホイールで仕上げ研削を実施するようにして、研削効率を上げるとともに研削結果を良好にする技術が知られている(例えば、特許第4154067号公報参照)。
加工結果を良好にする場合、それぞれのスピンドルに異なる加工工具を装着するが、誤って第1スピンドルと第2スピンドルとに本来装着すべき加工工具と反対の加工工具を装着してしまうと、想定していた加工結果が得られないばかりか、半導体ウェーハ等の被加工物を破損してしまう場合もある。
そこで、切削装置において、スピンドルと相関がとれる位置に彩色したブレードケースホルダーを設置し、ブレードケースホルダーの色と同じ色に彩色されたブレードを収容するブレードケースをブレードケースホルダーに収容し、取り付け間違いを防止する方法が提案されている(特開2012−000704号公報)。
特許第4590060号公報 特許第4154067号公報 特開2012−000704号公報
しかし、ブレードケースから切削ブレードを取り出した後、例えば交換作業を中断して他の作業を実施してからブレード交換作業を再開するといった場合、切削ブレードがどちらのブレードケースに入っていたか勘違いして、誤ったスピンドルに切削ブレードを装着してしまう恐れがある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加工工具のスピンドルへの誤装着を防止するようにした加工装置を提供することである。
本発明によると、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物をスピンドルの先端に装着した加工工具で加工する加工手段と、を備えた加工装置であって、該加工手段は、該スピンドルの先端に固定され、該加工工具が装着されるマウント部材を含み、該加工手段の近傍に配設されて、該マウント部材に固定される該加工工具が該マウント部材に装着されるのに適しているかを判別する判別手段を具備したことを特徴とする加工装置が提供される。
好ましくは、前記加工工具は識別部を有しており、前記判別手段は、該加工工具に配設された該識別部によって加工工具の種類を判別し、該識別部の色情報、凹凸情報、ICタグ又はバーコードを用いて該加工工具の種類を判別する。
好ましくは、前記加工手段は研削手段から構成され、前記加工工具は研削ホイールから構成される。或いは、前記加工手段は切削手段から構成され、前記加工工具は切削ブレードから構成される。
本発明の加工装置によると、マウント部材に装着される加工工具の種類を判別する判別手段を加工手段の近傍に備えているので、マウント部材に加工工具を近づけた際、又は装着した後で加工前に判別手段で加工工具の誤装着が起きているか否かを判別することができ、実際に加工手段に取り付けられる加工工具の種類の判別を確実に実施することができる。
粗研削ユニット及び仕上げ研削ユニットを備えた研削装置の斜視図である。 図2(A)は研削ホイールをホイールマウントに装着する様子を示す底面側斜視図、図2(B)は研削ホイールをホイールマウントに装着した状態の底面側斜視図である。 図3(A)は図2(B)に類似しており、研削ホイールに形成された識別部の他の実施形態を示す底面側斜視図、図3(B)は図2(B)に類似しており、研削ホイールが識別部としてバーコードを備えた更に他の実施形態の底面側斜視図である。 二つのスピンドルを有する切削装置の外観斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明実施形態に係る研削装置2の斜視図が示されている。4は研削装置2のベースであり、ベース4の後方には二つのコラム6a,6bが立設されている。
コラム6aには、上下方向に伸びる一対のガイドレール8が固定されている。この一対のガイドレール8に沿って粗研削ユニット10が上下方向に移動可能に装着されている。粗研削ユニット10は、そのハウジング20が一対のガイドレール8に沿って上下方向に移動する移動基台12に取り付けられている。
粗研削ユニット10は、ハウジング20と、ハウジング20中に回転可能に収容されたスピンドル22と、スピンドル22を回転駆動するモータ24と、スピンドル22の先端に固定されたホイールマウント26と、ホイールマウント26に着脱可能に装着された粗研削ホイール28を含んでいる。図2に示すように、粗研削ホイール28は、環状基台30と、環状基台30の下端部外周に固着された複数の粗研削用の研削砥石32から構成されている。
粗研削ユニット10は、粗研削ユニット10を一対の案内レール8に沿って上下方向に移動するボールねじ14とパルスモータ16とから構成される粗研削ユニット送り機構18を備えている。パルスモータ16を駆動すると、ボールねじ14が回転し、移動基台12が上下方向に移動される。
他方のコラム6bにも、上下方向に伸びる一対のガイドレール40が固定されている。この一対のガイドレール40に沿って仕上げ研削ユニット38が上下方向に移動可能に装着されている。仕上げ研削ユニット38は、そのハウジング50が一対のガイドレール40に沿って上下方向に移動する移動基台42に取り付けられている。
仕上げ研削ユニット38は、ハウジング50と、ハウジング50中に回転可能に収容されたスピンドル52と、スピンドル52を回転駆動するモータ54と、スピンドル52の先端に固定されたホイールマウント56と、ホイールマウント56に着脱可能に装着された仕上げ研削用の研削砥石を有する仕上げ研削ホイール58とを含んでいる。
仕上げ研削ユニット38は、仕上げ研削ユニット38を一対の案内レール40に沿って上下方向に移動するボールねじ44とパルスモータ48とから構成される仕上げ研削ユニット送り機構48を備えている。パルスモータ46を駆動すると、ボールねじ44が回転し、仕上げ研削ユニット38が上下方向に移動される。
研削装置2は、コラム6a,6bの前側においてベース4の上面と略面一となるように配設されたターンテーブル64を具備している。ターンテーブル64は比較的大径の円板状に形成されており、図示しない回転駆動機構により矢印65で示す方向に回転される。
ターンテーブル64には、互いに円周方向に120°離間して3個のチャックテーブル66が水平面内でモータにより回転可能に配置されている。チャックテーブル66は、ポーラスセラミック材によって円板状に形成された吸引保持部を有しており、吸引保持部の保持面上に載置されたウェーハを真空吸引手段を作動することにより吸引保持する。
ターンテーブル64に配設された3個のチャックテーブル66は、ターンテーブル64が適宜回転することにより、ウェーハ搬入・搬出領域A、粗研削加工領域B、仕上げ研削加工領域C、及びウェーハ搬入・搬出領域Aに順次移動される。
ベース4の前側部分には、カセット載置台76,78が配設されており、カセット載置台76上には研削前のウェーハを収容したカセット80aが載置され、カセット載置台78上には研削後のウェーハを収容するカセット80bが載置される。
ベース4に形成された凹部4a内にはウェーハを搬送するウェーハ搬送ロボット82が配設されている。ベース4の前側部分には更に、複数の位置決めピン86を有する位置決めテーブル84と、ウェーハ搬入機構(ローディングアーム)88と、ウェーハ搬出機構(アンローディングアーム)90と、研削されたウェーハをスピン洗浄及びスピン乾燥するスピンナー洗浄装置92が配設されている。
粗研削加工領域B及び仕上げ研削加工領域CはSUS等の金属から形成されたカバー68により覆われている。カバー68は前面側にチャックテーブル66の通過を許容する開口70を有しており、カバー68の上面板68aには粗研削ホイール28の上下方向(Z軸方向)の移動を許容する開口72と、仕上げ研削ホイール58の上下方向(Z軸方向)の移動を許容する開口74が形成されている。
更に、カバー68の上面板68a上には、粗研削ユニット10に隣接して研削ホイール28がホイールマウント26に装着されるのに適しているか否かを判別する判別手段36と、仕上げ研削ユニット38に隣接して仕上げ研削ホイール58がホイールマウント56に装着されるのに適しているか否かを判別する判別手段62が配設されている。
図2(A)を参照すると、粗研削ユニット10の研削ホイール28をスピンドル22に固定されたホイールマウント26に装着する様子を示す底面側斜視図が示されている。ホイールマウント26はボルトが挿入される複数の挿入穴27を有しており、研削ホイール28は挿入穴27に対応する複数のねじ穴を有している。
ホイールマウント26の複数のボルト挿入穴27にボルトを挿入し、研削ホイール28のねじ穴に螺合して締結することにより、図2(B)に示すように、研削ホイール28はホイールマウント26に装着される。
研削ホイール28の環状基台30の外周側面には、所定の色または柄等からなる識別部34が形成されている。ホイールマウント26への研削ホイール28の装着は、図1に示すようにホイールマウント26をカバー68の外側に上昇させた状態で行うため、研削ホイール28のホイールマウント26への装着中又は装着が終了した状態で、カバー68の上に配設された判別手段36で識別部34の情報を読み取り、研削ホイール28の種類を判別することができる。
識別部34が色からなる場合には、判別手段36として色識別センサを採用し、識別部34の色を色識別センサ36で読み取り、この情報を制御手段94に入力する。制御手段94のメモリには、粗研削ユニット10に装着すべき研削ホイール28の種類が所定の色として入力されて登録されている。
従って、色識別センサ36で読み取った識別部34の色が予め制御手段のメモリに格納されている所定の色に一致すれば、制御手段94は研削ホイール28が正規の研削ホイールだと認識することになり、研削ホイール28のホイールマウント26への装着は終了する。
反対に、色識別センサ36で読み取った識別部34の色が制御手段94のメモリに格納されている色と相違する場合には、制御手段94はホイールマウント26に装着した研削ホイール28が別の種類の研削ホイールだと判断することができ、作業者は装着されている研削ホイール28を取り外して、正規の研削ホイール28をホイールマウント26に装着する。
このように本実施形態によると、判別手段36でホイールマウント26に装着した研削ホイール28の種類を直ちに判別することができるため、研削ホイール28の誤装着を防止できる。
識別部34が柄から構成される場合には、判別手段36としてカメラを採用し、カメラにより識別部34の柄を撮像することにより、制御手段94では装着した研削ホイール28が正規の研削ホイールか否かを判別することができる。
次に、図3(A)を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。この実施形態では、識別部34Aとして研削ホイール28の環状基台30の外周側面に凹凸や明暗が形成されている。従って、この実施形態の場合には、判別手段36として例えばカメラを採用し、カメラで識別部34Aの凹凸や明暗を撮像することにより、研削ホイール28の種類を判別する。
図3(B)を参照すると、本発明の更に他の実施形態が示されている。この実施形態では、識別部として環状基台30の外周側面にバーコード35を貼付する。そして、判別手段としてバーコードリーダー37を採用し、バーコードリーダー37でバーコード35を読み取ることにより、ホイールマウント26に装着された研削ホイール28が正規の研削ホイールか否かを判別する。
バーコード35に代わって、ICタグを環状基台30の外周側面に貼付し、判別手段としてICタグリーダーを採用し、ICタグリーダーで環状基台30の外周側面に貼付されたICタグの情報を読み取り、ホイールマウント26に装着された研削ホイール28が正規の研削ホイールか否かを判別するようにしても良い。
図4を参照すると、本発明が適用可能な切削装置102の外観斜視図が示されている。切削装置102の機構部は、複数のパネルを組み合わせて形成された外装カバー104内に収容されている。
106はチャックテーブルであり、回転可能且つX軸方向に移動可能に構成されている。チャックテーブル106には、よく知られているようにダイシングテープを介してウェーハを支持する環状フレームをクランプする複数のクランプ108が配設されている。
切削装置102は、Y軸方向に整列して配設された第1切削ユニット110及び第2切削ユニット112を有している。第1切削ユニット110及び第2切削ユニット112とも、Y軸方向に伸長するガイドレール114に案内されてY軸方向に移動可能であるとともに、Z軸方向(高さ方向)にも移動可能に配設されている。切削装置102はスピンドルを2本有する所謂デュアルダイサーである。
116は内部に複数枚のウェーハを収容したカセットを載置するカセット載置台であり、上下方向(Z軸方向)に移動可能に構成されている。118は切削装置102の稼動状況を表示する表示ランプであり、切削装置102が正常作動時には例えば緑色で点灯し、何らかの故障が生じた場合には赤色が点滅する。
120はタッチパネル式の表示モニタであり、オペレータが装置の操作指令を入力できるとともに、装置の稼働状況が表示モニタ120上に表示される。122,124は非常停止ボタンであり、作業者がこの非常停止ボタン122,124を押すと切削装置2の作動を直ちに停止することができる。
ガイドレール114には第1切削ユニット110の切削ブレード110aの種類を判別する判別手段126と、第2切削ユニット112の切削ブレード112aの種類を判別する判別手段128が取り付けられている。切削ブレード110a,112aの識別部が色から構成されている場合には、判別手段126,128として色識別センサを採用する。
切削ブレード110a,112aの識別部が柄、凹凸、明暗等から形成されている場合には、判別手段126と、128として例えばカメラを採用する。或いは、切削ブレード110a,112aにバーコード又はICタグが貼付されている場合には、判別手段126,128としてバーコードリーダー、ICタグリーダーを採用して、第1切削ユニット110の切削ブレード110aの種類を判別し、第2切削ユニット112の切削ブレード112aの種類を判別する。
切削ブレード110a,112aで被加工物を切削する場合には、切削水を供給しながら切削する。従って、判別手段126,128が切削水により汚染されないように、切削水が飛散しにくい位置に配設し、判別手段126,128に開閉式のカバーを装着するのが好ましい。
2 研削装置
10 粗切削ユニット
26 ホイールマウント
28 粗研削ホイール
30 環状基台
32 研削砥石
34,34A 識別部
36 判別手段
37 バーコードリーダー
38 仕上げ研削ユニット
56 ホイールマウント
58 仕上げ研削ホイール
60 識別部
94 制御手段
102 切削装置
110 第1切削ユニット
110a 切削ブレード
112 第2切削ユニット
112a 切削ブレード
126,128 判別手段

Claims (4)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物をスピンドルの先端に装着した加工工具で加工する加工手段と、を備えた加工装置であって、
    該加工手段は、該スピンドルの先端に固定され、該加工工具が装着されるマウント部材を含み、
    該加工手段の近傍に配設されて、該マウント部材に固定される該加工工具が該マウント部材に装着されるのに適しているかを判別する判別手段を具備したことを特徴とする加工装置。
  2. 前記加工工具は識別部を有しており、
    前記判別手段は、該加工工具に配設された該識別部によって加工工具の種類を判別し、
    該識別部の色情報、凹凸情報、ICタグ又はバーコードを用いて該加工工具の種類を判別する請求項1記載の加工装置。
  3. 前記加工手段は研削手段から構成され、前記加工工具は研削ホイールから構成される請求項1又は2記載の加工装置。
  4. 前記加工手段は切削手段から構成され、前記加工工具は切削ブレードから構成される請求項1又は2記載の加工装置。
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