JP6367111B2 - 基板穴明け装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
このような基板穴明け装置においては、何らかの要因で、供給用ツールポストから新しいドリルをスピンドルに移そうとする場合にスピンドルに古いドリルが残っていたりしたら、供給用ツールポストでドリル同士がぶつかり、供給用ツールポストやスピンドルを破損するおそれがある。
図1は本発明の一実施例となる基板穴明け装置の概略構成図である。図1において、1は装置のベースとなる装置基台、2は装置基台上で図示しない駆動機構によりX方向に駆動される加工テーブルである。被加工物となるプリント基板3は加工テーブル2の上にここでは2個であるが複数個載置される。4は装置基台1の上に据え付けられた門型コラムで、加工テーブル2を跨ぐように配置され、門型コラム4の垂直面の一つには図示しない駆動機構によりY方向に駆動されるクロススライド5が搭載されている。このクロススライド5には、加工テーブル2の上に載置されたプリント基板3の各々に対応してスピンドル6が搭載されており、スピンドル6は門型コラム4に可動的に搭載されている。これら複数のスピンドル6は図示しない駆動機構により互いに同期してZ方向に駆動される。7はスピンドル6に保持されてプリント基板3を加工するためのドリルである。8はスピンドル6に取付けられ、スピンドル6と共にZ方向に移動するサブチャックである。9、10はそれぞれ加工テーブル2の上に設置された供給用ツールポスト、排出用ツールポスト、11は新しいドリルと古いドリルが区別して収納されるドリルカセットで加工テーブル2の上に設置されている。12はスピンドル6が保持しているドリル7の長さや径の確認や刃先の有無を検出する機能を有するCCDセンサで、ドリル7を上方から挿入することによって動作させるものである。供給用ツールポスト9、排出用ツールポスト10、ドリルカセット11及びCCDセンサ12は、スピンドル6に対応してそれぞれ一つづつ、加工すべきプリント基板3の近くに設置されている。16はオペレータに各種の情報を伝える役目をする表示部である。20は装置各部の制御を行う全体制御部で、例えばプログラム制御の処理装置によって実現されるものである。
以上のように、複数のスピンドル6が門型コラム4に搭載され、ツールポスト等がスピンドル6に対応して配置される構造は、一度の加工量を増やすためのもので、多軸型基板穴明け装置として一般的に知られている。
先ず、加工開始時においてスピンドル6でドリル7を新たに保持する場合を説明する。図3にフローを示すように、先ずスピンドル6をX1、Y1(この座標位置を以下位置Aと呼ぶ)に移動させ、次にスピンドル6を所定位置まで降下させる。この後、ステップAでセンサ14がレーザを感知するかどうか判定する。センサ14がレーザを感知(オン)しなければ、いずれかのスピンドル6にドリル7が残っていることを意味するので、スピンドル6をCCDセンサ12上に移動させ、しかる後所定位置まで降下させる。この後、ステップAでCCDセンサ12がドリル7の刃先を検知(オン)するかどうか判定する。CCDセンサ12がドリル7の刃先を検知したら、そのCCDセンサ12に対応するスピンドル6にドリル7が残っていることを意味するので、「Aスピンドルにドリルが保持されています。取除いて下さい」なるエラーメッセージ(警報)を表示部16に表示し、ドリル7が残っているスピンドル6がいずれのものかが識別できるようにして、不要なドリルの取除き作業を促す。そして、オペレータによるドリルの除去作業が行われた後、オペレータからの再スタート指示を受けてステップCに行く。
また複数のスピンドル6が搭載される多軸型基板穴明け装置において、ドリルが残っているスピンドル6を識別できるようにしてエラーメッセージ(警報)を出すので、オペレータによる不要なドリルの取除き作業の作業性を向上できる。
また上記実施例では、多軸型基板穴明け装置の場合を説明したが、スピンドル6が一つしかない単軸型の場合でも、本発明を適用できることは明らかである。
5:クロススライド、6:スピンドル、7:ドリル、8:サブチャック、
9:供給用ツールポスト、10:排出用ツールポスト、11:ドリルカセット、
12:CCDセンサ、13:発光器、14:センサ、15:光軸、16:表示部、
20:全体制御部
Claims (5)
- スピンドルと受渡しをするドリルを一時的に保持するツールポストが加工テーブル上に設置された基板穴明け装置において、前記スピンドルが降下して当該スピンドルにドリルが保持されていれば当該ドリルによって遮られる光軸を発生する発光器と、当該発光器からの光を感知する第一センサと、ドリルを前記ツールポストから前記スピンドルに移そうとする場合に前記第一センサにおいて光を感知できなければ警報を出す制御部とを備えることを特徴とする基板穴明け装置。
- 請求項1に記載の基板穴明け装置において、前記スピンドルは複数設けられ、前記光軸は前記複数のスピンドルに対して共通であり、前記スピンドルの各々に対応して設けられ当該スピンドルが保持するドリルの刃先の存在を検知する第二センサを備え、前記制御部は前記第一センサにおいて光を感知できなければ刃先を検知した前記第二センサに対応するスピンドルを指示して警報を出すことを特徴とする基板穴明け装置。
- 請求項1に記載の基板穴明け装置において、前記発光器と前記第一センサは前記スピンドルが可動的に搭載されるコラムに取付けられていることを特徴とする基板穴明け装置。
- スピンドルと受渡しをするドリルを一時的に保持するツールポストが加工テーブル上に設置された基板穴明け装置の制御方法において、前記スピンドルが降下して当該スピンドルにドリルが保持されていれば当該ドリルによって遮られる光軸を発生させ、ドリルを前記ツールポストから前記スピンドルに移そうとする場合、前記光軸が遮られているかどうかを判定し、前記光軸が遮られてる場合に警報を出すことを特徴とする基板穴明け装置の制御方法。
- 請求項4に記載の基板穴明け装置の制御方法において、前記スピンドルは複数存在し、前記光軸は前記複数のスピンドルに対して共通であり、前記光軸が遮られてる場合、ドリルの刃先を検知したスピンドルを指示して警報を出すことを特徴とすることを基板穴明け装置の制御方法。
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