JPH0719642Y2 - 多段式圧造成形機における工具自動交換システム - Google Patents

多段式圧造成形機における工具自動交換システム

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JPH0719642Y2
JPH0719642Y2 JP1991028669U JP2866991U JPH0719642Y2 JP H0719642 Y2 JPH0719642 Y2 JP H0719642Y2 JP 1991028669 U JP1991028669 U JP 1991028669U JP 2866991 U JP2866991 U JP 2866991U JP H0719642 Y2 JPH0719642 Y2 JP H0719642Y2
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jig
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punch
carrier
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芳一 阪村
勇三 木村
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株式会社阪村機械製作所
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    • B30BPRESSES IN GENERAL
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    • B30B15/02Dies; Inserts therefor; Mounting thereof; Moulds
    • B30B15/028Loading or unloading of dies, platens or press rams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、相対向する複数のダイ
とパンチとにより構成される複数段の圧造ステーション
において素材を順次段階的に圧造することにより、パー
ツ類等の各種形状の製品を連続的に成形する多段式圧造
成形機における上記ダイやパンチ等の工具類を自動的に
交換する工具自動交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多段式圧造成形機においては、
機台に並設された複数のダイと、これらのダイに向かっ
て進退動するラムの前面に各ダイと対向するように取り
付けられたパンチとにより複数段の圧造ステーションが
形成されると共に、上記機台の一側には該機台の後方よ
り供給される線材を所定寸法に切断する線材切断機構が
設けられており、この線材切断機構により切断された素
材を素材移送装置により上記各圧造ステーションに順次
移送して、これらの各圧造ステーションで該素材を粗か
ら精に順次段階的に圧造加工することにより、所定形状
の製品を連続的に成形するようになっている。そして、
この種の多段式圧造成形機においては、上記ダイやパン
チを交換することにより、一台の圧造成形機で形状の異
なった各種製品を成形するようになっており、ダイやパ
ンチの交換を能率良く行いその作業性を向上させるため
の種々の交換装置が従来より開発されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にダイやパンチを交換することにより各種製品の成形が
可能となるのであるが、通常、各製品ごとに寸法や材質
が相違する線材が使用され、このため、形状の異なった
製品を成形する場合には、ダイやパンチだけでなく線材
切断機構および該切断機構により所定寸法に切断された
素材を各圧造ステーションに移送するための素材移送装
置についても交換する必要がある。この場合、ダイやパ
ンチについては、従来より開発されている交換装置によ
り比較的簡単に交換することができるのであるが、これ
らのダイやパンチに加えて切断機構および素材移送装置
を同時に交換する場合には、多くの時間と労力を費やす
ことになり、このため、これらの交換時における作業性
をいかに向上させるかが課題となる。
【0004】そこで本考案は、多段式圧造成形機に装備
されて複数段の圧造ステーションを構成する複数のダイ
またはパンチの一部もしくは全部を自動的に交換し得る
と共に、これらのダイやパンチに加えて線材切断機構お
よび素材移送装置についても能率良く自動的に交換する
ことができる工具自動交換システムを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案は次のように構成したことを特徴とする。
【0006】即ち、機台に並設された複数のダイと、こ
れらのダイに向かって進退動するラムの前面に各ダイと
対向するように取り付けられた複数のパンチと、上記機
台に着脱自在に設けられて該機台の一側後方より供給さ
れる線材を所定寸法に切断する線材切断機構と、上記各
ダイの上方に配設されて上記線材切断機構により所定寸
法に切断された素材を各ダイとパンチとにより構成され
る複数段の圧造ステーションに順次移送する素材移送装
置とを有し、上記素材を各圧造ステーションで粗から精
に順次段階的に圧造することにより所定形状の製品を成
形する多段式圧造成形機における工具自動交換システム
において、上記圧造ステーションとその近傍に設けられ
た工具交換ステーションとの間で被交換工具を搬送する
搬送体と、上記機台もしくはラムにおける複数のダイま
たはパンチの配設位置に対応する位置関係で当該複数の
ダイまたはパンチを載置可能な治具と、上記搬送体に設
けられてダイおよびパンチに係合する各ダイおよびパン
チごとの複数の係合部材と、上記搬送体に設けられて機
台もしくはラム側と上記治具との間でダイまたはパンチ
を受け渡しするように上記各係合部材を駆動する各係合
部材ごとの駆動手段とを設けると共に、上記搬送体に設
けられた第1固定用シリンダと、上記治具と素材移送装
置との両方にそれぞれ設けられ、かつ、上記第1固定用
シリンダの配設位置に対応する位置関係で当該固定用シ
リンダのピストンロッドが係合される第1係合片とから
なり、上記ピストンロッドを上記治具または素材移送装
置の第1係合片に係脱させることにより、上記搬送体と
治具または素材移送装置のいずれか一方とを選択的に着
脱可能に連結する第1係合手段を備え、かつ、上記搬送
体に設けられた第2固定用シリンダと、上記線材切断機
構に設けられ、第2固定シリンダのピストンロッドが係
合される第2係合片とからなり、上記第2固定用シリン
ダのピストンロッドを第2係合片に係脱させることによ
り、上記搬送体と線材切断機構とを着脱自在に連結する
第2係合手段を備えていることを特徴とする。
【0007】また、機台の所定位置に固定された位置決
め部材と、治具の所定位置に固定されて該治具の圧造ス
テーションへの搬送時に上記位置決め部材に係合して該
治具を圧造ステーションにおける正規の搬入位置に位置
決めする係合部材とからなる位置決め手段を設けても良
く、あるいはまた上記搬送体もしくは治具に設けられて
ダイまたはパンチの取り外し後に、機台もしくはラム側
の取付け位置におけるダイまたはパンチあるいはそれら
の構成部材の有無を検出することによりこれらの各部材
の残留を検出する残留検出センサを設けても良い。
【0008】更に、圧造ステーションと該ステーション
近傍の退避位置との間で移動可能とされ、ダイおよびパ
ンチの取り外し後に圧造ステーションに移送されて機台
もしくはラム側におけるダイおよびパンチの取付け部に
向けて圧縮エアまたは高圧の洗浄油を噴射することによ
り該取付け部を洗浄する洗浄装置を設けるようにしても
良い。
【0009】更にまた、工具交換ステーションを、素材
移送装置が搬送される第1工具交換ステーションと、治
具および線材切断機構が搬送される第2工具交換ステー
ションとから構成し、第1工具交換ステーションに、素
材移送装置が載置されるターンテーブルと、該ターンテ
ーブル上に載置された素材移送装置の一側部を上方に回
動させる回動手段とを設けても良い。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、搬送体を機台における素
材移送装置の配設位置に移動させると共に、第1係合手
段により搬送体と上記素材移送装置とを連結し、この状
態で、搬送体を工具交換ステーションに移動させること
により、素材移送装置が機台より取り外されて工具交換
ステーションに搬送されることになる。その後、上記第
1係合手段により工具交換ステーションに予め待機させ
た交換用の素材移送装置と搬送体とを連結し、この状態
で、搬送体により素材移送装置を機台の配設位置に搬送
することにより、該素材移送装置が機台の所定位置に取
り付けられることになる。
【0011】一方、線材切断機構を交換する場合には、
上記と同様に搬送体を機台における線材切断機構の配設
位置に移動させると共に、第2係合手段により搬送体と
上記線材切断機構とを連結し、この状態で、搬送体を工
具交換ステーションに移動させることにより線材切断機
構が機台より取り外されて工具交換ステーションに搬送
されることになる。その後、上記第2係合手段により工
具交換ステーションに予め待機させた交換用の線材切断
機構と搬送体とを連結し、この状態で、搬送体により線
材切断機構を機台の配設位置に搬送することにより、該
線材切断機構が機台の所定位置に取り付けられることに
なる。
【0012】また、上記機台もしくはラム側に取り付け
られたダイまたはパンチを交換する場合には、上記搬送
体と治具とを第1係合手段により連結した状態で該搬送
体を移動させることにより、上記治具が相対向するダイ
とパンチとにより構成される複数段の圧造ステーション
に移動されると共に、上記搬送体に設けられたダイおよ
びパンチごとの各係合部材が、上記ダイまたはパンチに
係合することになる。そして、この状態において、上記
各係合部材を駆動手段により駆動することにより、上記
ダイまたはパンチが機台もしくはラム側より取り外され
て治具上に載置されることになる。その場合に、上記係
合部材の1つを駆動手段により作動させれば、複数のダ
イまたはパンチのうち対応位置する任意の1つだけが自
動的に取り外され、また、複数の係合部材を同時に作動
させれば複数のダイまたはパンチが自動的に取り外さ
れ、更に、全ての係合部材を作動させれば全てのダイま
たはパンチが自動的に取り外されることになる。
【0013】次いで、上記搬送体により、機台もしくは
ラムより取り外したダイまたはパンチが載置された治具
を工具交換ステーションに移動させると共に、該交換ス
テーションにおいて、取り外したダイまたはパンチが載
置された治具と交換用のダイまたはパンチが載置された
治具とを交換して搬送体により交換用のダイまたはパン
チが載置された治具を再び上記圧造ステーションに移動
させて、この状態で、駆動手段により各係合部材を上記
取り外し作業時とは逆の順序で作動させることにより、
新たなダイまたはパンチが機台もしくはラムの所定位置
に自動的に取り付けられることになる。このようにし
て、機台もしくはラム側に取り付けられているダイやパ
ンチの任意のものを任意の個数だけ自動的に交換するこ
とが可能となり、従って、摩耗や損傷等によって使用不
能となった一部のダイまたはパンチの交換も、形状の異
なった製品を製造する場合における全てのダイまたはパ
ンチの交換も、搬送体およびこれに支持された治具を、
上記圧造ステーションと工具交換ステーションとの間で
往復させるだけで極めて能率良く自動的に行うことがで
きる。
【0014】また、上記治具を圧造ステーションにおけ
る正規の搬送位置に位置決めする位置決め手段を設けた
場合には、上記治具と搬送体とを連結する第1係合手段
の摩耗等に起因する治具の正規の搬送位置に対する位置
ずれが防止され、これにより、常に圧造ステーションに
おける正規の搬送位置に治具が位置決めされることにな
って、該治具と機台もしくはラム側との間でダイまたは
パンチを確実に受け渡しすることができる。
【0015】更に、機台もしくはラム側におけるダイま
たはパンチあるいはそれらの構成部材の残留を検出する
残留検出センサを設けた場合には、ダイまたはパンチあ
るいはそれらの構成部材の残留が確実に検出され、残留
検出時には、搬送体による治具の移動を停止することに
より、残留状態で搬送体により治具が搬送されることに
起因して発生するダイまたはパンチおよび治具等の損傷
を未然に防止することができる。
【0016】更にまた、機台もしくはラム側におけるダ
イまたはパンチの取付け部を洗浄する洗浄装置を設けた
場合には、ダイまたはパンチの取り外し後における機台
もしくはラム側の取付け部が洗浄され、該取付け部に付
着した塵埃やスラグ等が確実に除去されることになっ
て、新たなダイまたはパンチの機台もしくはラム側への
取付け時に、該ダイまたはパンチおよびこれらの取付け
部に擦り傷等を発生させることなく良好に且つ精度良く
取り付けることが可能となる。
【0017】また、工具交換ステーションを素材移送装
置が搬送される第1工具交換ステーションと、治具およ
び線材切断機構が搬送される第2工具交換ステーション
とから構成した場合には、構成部品ならびに保守点検内
容が異なるそれぞれについての一連の保守点検作業を能
率良く行うことができると共に、第1工具交換ステーシ
ョンに、素材移送装置が載置されるターンテーブルおよ
び該テーブル上に載置された素材移送装置の一側を上方
に回動させる回動手段を設けた場合には、該素材移送装
置に対する部品交換や保守点検作業等の一連の作業をよ
り一層能率良く行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0019】図1ないし図3は本考案に係る工具自動交
換システムおよび該システムを備えた多段式圧造成形機
の全体構成を示すもので、この多段式圧造成形機1は、
機台2の所定位置にダイブロック3を介して一定の間隔
で並設された複数のダイ4…4(図例では5個、図1参
照)と、これらの各ダイ4に向かって進退動するラム5
の前面に、パンチホルダー6を介して各ダイ4と対向す
るように取り付けられた複数のパンチ7…7とを有し、
これらの相対向するダイ4とパンチ7とにより複数段の
圧造ステーションA(図2参照)が構成されている。ま
た、上記機台2の一側部後方より供給される線材8が、
図示しない所定の線材送り装置により上記圧造ステーシ
ョンA側に向けて間欠的に送り出されるようになってお
り、該圧造ステーションA側に送り出された線材8が、
後に詳述する線材切断機構9(図5,6参照)により所
定寸法に切断され、且つこの切断された素材が上記ダイ
ブロック3の上方に配設された素材移送装置20により
上記圧造ステーションAを構成する各ダイ4の軸心前面
位置に順次移送されると共に、各ダイ4とそれぞれ対向
するパンチ7との間で粗から精に順次段階的に圧造加工
されて所定形状の圧造成形品が連続的に成形されるよう
になている。
【0020】ここで、上記線材切断機構9および素材移
送装置20について更に詳しく説明すると、線材切断機
構9は、図5,6に示すように、上記ダイブロック3の
一側部にダイ4に隣接させて設けられたクイルケース1
0と、該クイルケース10に嵌合されて機台2の一側後
方より供給される線材8が挿通されるクイル11と、支
軸12を介して回動自在に支持されてクイル11より突
出した線材8が挿通されるカッター13と、このカッタ
ー13を図6に実線で示す状態より鎖線で示す状態に揺
動させる駆動ロッド14と、このロッド14により鎖線
の状態に揺動されたカッターを実線の状態に復帰させる
付勢手段としてのコイルスプリング15とを有し、上記
カッター13が駆動ロッド14により揺動されて線材8
が所定寸法に切断され、且つこの切断された素材がクイ
ル10に隣接して設けられたプッシャーピン16により
前方に押し出されるようになっている。そして、上記ク
イルケース10が機台2に対して着脱自在とされてお
り、該クイルケース10の全体を機台2に対してロック
するためのロック機構17が設けられている。このロッ
ク機構17は、テーパ孔を有するロック部材18と、こ
のロック部材18に係合する楔体18aが先端部に固設
されたシリンダ19とからなり、上記楔体18aにより
ロック部材18を介してクイルケース10をロックする
と共に、上記ピストンロッド19aを上方に突出させた
場合に、ロック部材18が、図6に鎖線で示すように移
動されることになり、これにより、クイルケース10の
ロックが解除されて該クイルケース10を機台2より取
り外すことができるようになっている。また、クイルケ
ース10の上面には係合片10aが一体的に形成されて
いる。
【0021】また、上記素材移送装置20は、図4,5
および図7に示すように、上記機台2上に載置された支
持フレーム21と、該支持フレーム21の両側部に一端
が枢着されて揺動自在とされた左右一対の揺動アーム2
2、22と、これら一対の揺動アーム22、22の他端
に両側部がそれぞれ回動自在に支持されて上記各圧造ダ
イ4の並設方向に往復動可能とされた可動フレーム23
と、該可動フレーム23と支持フレーム21との間にお
いて両側部が上記一対の揺動アーム22、22にそれぞ
れ回動自在に支持された中間フレーム24と、上記可動
フレーム23の前面に上記各圧造ダイ4の並設間隔と同
間隔に、且つ各圧造ダイ4と同数個として固設された素
材移送用チャック25…25とを有し、上記支持フレー
ム21の両側部には、後方に延びる一対のアーム部21
a、21aがれぞれ固設されていると共に、これら各ア
ーム部21a、21aの後端部が、機台2の後方に配設
された支軸26にシリンダ26a,26aにより固定さ
れている。
【0022】更に、上記支持フレーム21の後方におけ
る機台2上には、各素材移送用チャック25を開閉させ
るための各チャック25ごとの開閉用カム27…27が
それぞれ固設されたカム軸28が配設されており、これ
ら各カム27により揺動される複数のカムアーム29…
29が上記支持フレーム21の上面に所定の間隔で支持
されていると共に、これら各カムアーム29の先端部が
当接する複数のロッカーアーム30…30が上記中間フ
レーム24の上面に所定の間隔で揺動自在に支持され、
且つこれら各ロッカーアーム30の先端部に上記各素材
移送用チャック25の上端部より上方に突出した各ロッ
ド部材31…31がそれぞれ係止されている。これによ
り、上記カム軸28の回転により各カム27が回転し、
各カムアーム29およびロッカーアーム30の揺動に伴
って上記各ロッド部材31が上下方向に駆動されること
になって、各素材移送用チャック25が開閉されるよう
になっている。
【0023】更に、上記支持フレーム21に一対の揺動
アーム22、22を介して往復動可能に支持された可動
フレーム23が、上記ラム5の進退動作に同期して隣接
する圧造ダイ4間で往復駆動されるよになっており、
該可動フレーム23とこれを往復駆動さる駆動ロッド
32との連結部が、次のように構成されている。
【0024】即ち、図4,5に示すように、上記ラム5
の進退動作に同期した所定のタイミングで隣接するダイ
4の軸心間に相当するストロークで往復駆動される駆動
ロッド32に突設された係合ピン33が、上記可動フレ
ーム23の一側部に形成された係合孔33aに係合さ
れ、これにより、上記駆動ロッド32の往復動に伴って
可動フレーム23が往復駆動されるようになっている。
【0025】また、上記可動フレーム23の一側部上面
23aには、該可動フレーム23を必要に応じて支持フ
レーム21に固定するためのロック機構34が設けられ
ており、このロック機構34は、一端が上記支持フレー
ム21の一側部に固設されたベース部材35と、該ベー
ス部材35の他端上部に固設されて上記可動フレーム2
3の上面に位置するシリンダ36とを有し、上記シリン
ダ36のピストンロッド36aの下端部を上記可動フレ
ーム23の一側部上面23aに係合させることにより、
該可動フレーム23と支持フレーム21とを一体的に固
定するようになっている。更に、上記一対のアーム部材
21a,21aの上面には各一対の係合片21b,21
bがそれぞれ固設されている。
【0026】そして、図1ないし図3に示すように、上
記圧造ステーションAに隣接して上記素材移送装置20
が搬送される第1工具交換ステーションBと、上記ダイ
4やパンチ7および線材切断機構9が搬送される第2工
具交換ステーションCが設けられていると共に、上記圧
造ステーションAと第1工具交換Bまたは第2工具交換
ステーションCとの間で移動する搬送装置40が設けら
れており、該搬送装置40は、上記第2工具交換ステー
ションCおよび圧造成形機1の側部においてそれぞれ立
設された複数の支柱41…41に固定支持されて上記圧
造ステーションAの上方から第2工具交換ステーション
Cの上方にわたって架設された一対の平行な搬送レール
42,42と、これら搬送レール42,42間に支持さ
れて図示しない適宜の駆動手段により該搬送レール4
2,42に沿って矢印X方向(図1,2参照)に移動可
能とされた第1移動体43と、該第1移動体43上を、
図示しない適宜の駆動手段により矢印Y方向(図2参
照)に移動可能とされた第2移動体44とを有し、該第
2移動体44から下方に垂下されてシリンダ45により
上下動される一対のロッド46,46の下端に搬送体4
7が支持されている。
【0027】上記搬送体47には、上記機台2にダイブ
ロック3を介して固定された各ダイ4…4もしくは上記
ラム5の前面にパンチホルダー6を介して固定された各
パンチ7…7を載置可能とされた治具48が着脱自在に
取り付けられており、該搬送体47と治具48との間に
は、これら搬送体47と治具48とを必要に応じて着脱
させるための第1係合手段49が設けられている。この
係合手段49は、図8,9に拡大して示すように、上記
搬送体47の両側壁部47a,47aにブラケット5
0,50を介して固設された各一対の第1固定用シリン
ダ51,51と、上記治具48の両側壁部48a,48
aの上面にそれぞれ固設されて上記各一対の固定用シリ
ンダ51のピストンロッド51aが係合される各一対の
第1係合片52,52とから構成されており、上記各固
定用シリンダ51を作動させてそのピストンロッド51
aを上記各一対の係合片52に係脱させることにより、
上記搬送体47に対して治具48を着脱自在に連結し得
るようになっている。また、上記各固定用シリンダ51
を作動させてそのピストンロッド51aを、素材移送装
置におけるアーム部材21a,21aの上面に固設され
た各一対の第1係合片21b,21b(図4,5参照)
に係合させることにより、上記搬送体47に対して素材
移送装置20を着脱自在に連結するようになっている。
更に、図8,9に示すように、上記搬送体47には、該
搬送体47と上記線材切断機構9とを着脱自在に連結す
第2係合手段53が設けられており、この係合手段5
3は、上記搬送体47にブラケット54を介して固設さ
れた一対の第2固定用シリンダ55,55を有し、該固
定用シリンダ55のピストンロッド55aを上記線材切
断機構9におけるクイルケース10の上面に一体的に形
成された第2係合片10aに係脱させることにより、上
記搬送体47に対して線材切断機構9を着脱自在に連結
し得るようになっている。
【0028】次に、上記治具48について、更に詳しく
説明すると、図8〜10に示すように、該治具48は、
両側壁部48a,48aに連なる底面部48bが上記各
ダイ4もしくは各パンチ7の載置部とされ、この底面部
48bには、形状、寸法の異なる各ダイ4…4(図8参
照)もしくは各パンチ7…7を確実に支持するためそれ
ぞれの形状、寸法に対応させて各ダイ4もしくは各パン
チ7ごとに設けられた各一対の支持部材56a,56a
がそれぞれ固設されている。また、上記両側壁部48
a,48aの前面部には、ダイブロック3の両側部前面
の所定位置に固設された位置決めピン57,57(図
5,9参照)に係合する係合片58,58がそれぞれ固
定されていると共に、上記両側壁部48a,48aの後
部上面には、機台2側に取付部材59,59を介して支
持された係合突起60,60に係合される係合片61,
61が取付部材62,62(図9参照、一方のみ図示)
を介してそれぞれ固設されている。
【0029】一方、上記搬送体47には、上記機台2に
ダイブロック3を介して取り付けられた各ダイ4もしく
はラム5の前面にパンチホルダー6を介して取り付けら
れた各パンチ7を取り外し、あるいは上記治具48に予
め載置された各ダイ4もしくは各パンチ7をダイブロッ
ク3もしくはパンチホルダー6に取り付けるための各ダ
イ4および各パンチ7ごとの係合部材63…63が設け
られている。これら各係合部材63は、一側部に上記各
ダイ4の外周部に形成された係合溝4a(図9,13参
照)に係合する係合部63aを有すると共に、他側部に
は上記各パンチ7の外周部に形成された係合溝7a(図
13参照)に係合する係合部63bとを有する形状とさ
れている。そして、上記各係合部材63を所定方向に駆
動する複数の駆動用シリンダ64…64が、上記搬送体
47の所定位置に固設されていると共に、これら各駆動
用シリンダ64におけるピストンロッド64aの先端部
に固定された連結部材65を介して上記各係合部材63
がそれぞれ支持されている。従って、上記駆動用シリン
ダ64の作動に伴って係合部材63が、該駆動用シリン
ダ64におけるピストンロッド64aの伸縮方向に所定
のストロークで往復駆動されるようになっている。
【0030】また、上記搬送体47の前後面には、ダイ
4やパンチ7の取り外し後にそれらの取付位置に移動す
ることにより、機台2もしくはラム5側におけるダイ4
やパンチ7あるいはそれらの軸心部に挿通されたノック
アウトピン4(図13参照、ダイ4側についてのみ図
示)等の残留を検出する残留検出センサとしての各シリ
ンダ66が各ブラケット67を介して取り付けられてい
る。
【0031】更に、図1〜3に示すように、上記第1工
具交換ステーションBには、機台2より取り外された素
材移送装置20および交換用の素材移送装置20が載置
されるターンテーブル68がそれぞれ設けられ、このテ
ーブル68上に載置された素材移送装置20の前面部を
上方に向けて回動させる回動手段としてのシリンダ69
が設けられていると共に、上記第2工具交換ステーショ
ンCには、線材切断機構9を載置するための支持部9a
と共に上記治具48を支持するための各一対とされた支
持部材70,70が配設されており、これらの各支持部
材70,70上に、ダイ4もしくはパンチ7が載置され
ていない治具48ならびに交換用のダイ4もしくはパン
チ7が予め載置された治具48がそれぞれ支持されてい
る。
【0032】また、図1,2に示すように、上記圧造ス
テーションA側部には搬送装置40を構成する搬送レー
ル42に沿って移動可能な洗浄装置71が配設されてお
り、この洗浄装置71は、搬送レール42に沿って移動
可能とされた搬送体72と、該搬送体72に固設された
シリンダ73のピストンロッド73aの下端に支持され
た洗浄器本体74とからなり、該洗浄器本体74には、
図11に示すように、ダイブロック3における各ダイ4
の取付孔3aおよびパンチホルダー6における各パンチ
7の取付孔6aに対向する開口部75a,75bが両端
部に形成された供給通路75と、該通路75に連通路7
6を介して接続されて圧縮空気等を供給する接続パイプ
77とを有する。また、上記開口部75a,75bの前
面には、上記各取付孔3a,6aを指向する複数の孔7
8a…78aおよび79a…79aがそれぞれ形成され
た各蓋部材78,79が設けられている。一方、上記ダ
イブロック3およびパンチホルダー6には、各取付孔3
a,6aに連通する排出口3b,6bがそれぞれ形成さ
れている。これにより、上記接続パイプ77を介して供
給通路75内に圧縮空気または高圧の洗浄油が供給され
た場合には、各孔78a,79aより指向性良く各取付
孔3a,6aに向けて圧縮空気が噴射されることになっ
て、ダイ4やパンチ7が取り外されたのちの各取付孔3
a,6a内の埃や異物等が各排出口3b,6bより外部
に排出されるようになっている。
【0033】ここで、図12に示すように、上記各ダイ
4とダイブロック3との間には各ダイ4をそれぞれダイ
ブロック3に対して固定するロック機構80が設けられ
ている。このロック機構80は、ダイ取付孔3aの一側
部に一部が突入するように上下に貫挿されたロック軸8
1と、該ロック軸81をラック&ピニオン82を介して
回動させるシリンダ83で構成されていると共に、該ロ
ック軸81における上記ダイ取付孔3a内に突入する部
分には該孔3aに対応する円弧状の切欠き部81aが設
けられている。そして、図示のように、ロック軸81の
切欠かかれていない部分をダイ取付孔3aの側部に一致
させた状態では、該孔3aに対してダイ4を出し入れす
ることができず、該ダイ4がダイブロック3に固定され
ると共に、上記ロック軸81を回動させることにより、
該軸81の切欠き部81aをダイ取付孔3aの一側部に
一致させたときには、該孔3aに対してダイ4を出し入
れすることができるようになっている。なお、これらの
構成はパンチホルダー6における各パンチ7…7の取付
け部についても同様である。
【0034】次に、本実施例の作用を説明すると、上記
機台2もしくはラム5側に取り付けられたダイ4または
パンチ7を交換する場合には、図1に示す状態より、第
1移動体43を搬送レール42,42に沿って矢印X方
向に移動させて搬送体47を圧造ステーションAの上方
まで移動させると共に、この位置で第2移動体44から
垂下するロッド46,46をシリンダ45を介して下方
に突出させることにより、その下端に取付けられている
上記搬送体47および該搬送体47に第1係合手段49
により一体的に支持された治具48を下降させ、図13
に示すように、治具48をダイブロック3の前面とパン
チホルダ6の前面との間に位置させる。このとき、上記
治具48における両側壁部48a,48aの前面部に設
けられた各係合片58,58が、ダイブロック3の前面
に固設された各係合ピン57、57にそれぞれ係合し、
且つ該両側壁部48a、48aの後部上面に設けられた
各係合片61,61が、機台2側に取付部材59,59
を介して固設された係合突起60,60にそれぞれ係合
することになって、上記治具48が、ダイブロック3と
パンチホルダー6との間における所定位置に確実に固定
されることになると共に、上記各係合部材63の係合部
63aが、各ダイ4の外周部に形成された係合溝4aに
それぞれ係合されることになる。この状態で使用不能と
なったダイ4に対応位置する係合部材63を駆動用シリ
ンダ64を介して作動させることにより、該駆動用シリ
ンダ64のピストンロッド64aの伸張動作に伴って係
合部材63がパンチ7側に向けて移動され、これによ
り、該係合部材63における係合部63aに係合された
状態で使用不能となったダイ4が、ダイブロック3より
取り外されることになって、鎖線で示すように、治具4
8における底面部48b上に固設された支持部材56
a,56a上に確実に載置されることになる。
【0035】そして、その後、ロッド46,46を上動
させることにより搬送体47および治具48の全体を所
定位置まで上昇させ、しかる後、該搬送体47を第1移
動体43によりレール42,42に沿って第2工具交換
ステーションCまで移送すると共に、第2移動体44に
より搬送体47および治具48を所定の支持部材70,
70の上方へ移動させたのち、搬送体47および治具4
8を再び下降させ、且つ第1係合手段49による搬送体
47と治具48との係合を解除することにより、上記ダ
イブロック3より取り外されたダイ4が載置された治具
48が上記支持部材70,70上に支持されることにな
る。次いで、上記第1移動体43ならびに第2移動体4
4を移動させ上記支持部材70,70上に載置されて予
め交換用のダイ4が搭載された治具48を搬送体47に
第1係合手段49により係合支持し、且つ上記ロッド4
6,46を上昇させると共に、上記第1,2移動体4
3,44を圧造ステーションA側に向けて移動させ、搬
送体47および治具48を降下させて該治具48をダイ
ブロック3の前面とパンチホルダー6の前面位置に位置
させる。そして、この状態で、上記駆動シリンダ64を
上記とは反対に駆動させることにより、係合部材63に
係合された交換用のダイ4をダイブロック3に取り付け
ることができる。
【0036】また、上記と同様にして所定の駆動シリン
ダ64ないし係合部材63を、図13に鎖線で示すよう
に作動させれば、ラム5の前面にパンチホルダー6を介
して取り付けられているパンチ7についても交換するこ
とができるのであるが、上記各係合部材63のうち任意
のものを駆動用シリンダ64により作動させることによ
り、上記のように複数のダイ4…4もしくはパンチ7…
7のうちの任意のものを任意の個数だけ交換することが
でき、従って、使用不能となった1個もしくは複数個の
ダイ4やパンチ7を交換することができると共に、異な
った形状の製品を成形する場合における段取り替えに際
しては形状、寸法が同一または異なる全てのダイ4…4
もしくはパンチ7…7を交換することもでき、しかも、
これらの交換作業が搬送体47およびこれに第1係合手
段49を介して支持された治具48を圧造ステーション
Aと第2工具交換ステーションCとの間で往復させるだ
けで極めて能率良く行うことができる。
【0037】また、素材移送装置20を交換する場合に
は、搬送体47を機台2における素材移送装置20の配
設位置に移動させると共に、第1係合手段49を構成す
る各シリンダ51のピストンロッド51aを、上記素材
移送装置20における各アーム21aに取り付けられた
各係合片21bに係合させ、この状態で、搬送体47を
第1工具交換ステーションBに移動させることにより素
材移送装置20が機台より取り外されて第1工具交換ス
テーションBに搬送されることになる。その後、上記第
1係合手段49により第1工具交換ステーションBに予
め待機させた交換用の素材移送装置20と搬送体47と
を連結し、この状態で搬送体47により素材移送装置2
0を機台の配設位置に搬送することにより、該素材移送
装置20が機台の所定位置に取り付けられることにな
る。
【0038】一方、線材切断機構9を交換する場合に
は、上記と同様に搬送体47を機台における線材切断機
構9の配設位置に移動させると共に、図9に示すよう
に、第2係合手段53を構成する各シリンダ55のピス
トンロッド55aを、上記線材切断機構9におけるクイ
ルケース10に取り付けられた係合片10aに係合さ
せ、この状態で、搬送体47を第2工具交換ステーショ
ンCに移動させることにより線材切断機構9が機台2よ
り取り外されて第2工具交換ステーションCの支持部9
aに搬送されることになる。その後、上記第2係合手段
53により第2工具交換ステーションCに予め待機させ
た交換用の線材切断機構9と搬送体47とを連結し、こ
の状態で搬送体47により線材切断機構9を機台の配設
位置に搬送することにより、該線材切断機構9が機台2
の所定位置に取り付けられることになる。
【0039】また、第1工具交換ステーションBに、素
材移送装置20が載置されるターンテーブル68および
該テーブル68上に載置された素材移送装置20の一側
を上方に回動させる回動手段としてのシリンダ69、6
9が設けられているので、該素材移送装置20に対する
一連の部品交換や保守点検作業をより一層能率良く作業
を行うことができる。
【0040】また、本実施例においては、上記治具48
が、第1係合手段49を介して搬送体47に着脱自在に
支持されるようになっているので、図8に示すように、
形状、寸法の異なる各ダイ4…4もしくは各パンチ7…
7、およびそれらの個数の変化に対応させた所定の治具
48を適宜選択使用することにより、形状、寸法が同一
もしくは異なるダイ4やパンチ7の一部またはその全部
を交換することができる。
【0041】なお、図9に示すように、上記係合突起6
0に貫通孔60aを形成し、該貫通孔60aと圧縮空気
源(図示せず)とを接続パイプ等を介して接続すること
により、上治具48側に固設された係合片61との係合
時に、該係合片61内の埃や異物等が良好に取り除かれ
て確実且つ正確に位置決めすることが可能となる。ま
た、上記貫通孔60aと圧縮空気源とを接続する接続パ
イプの途中に圧力センサを設けることにより、上記係合
突起60と係合片61とが確実に係合された場合の圧力
上昇に基づいて位置決めが完了したか否かを判定するこ
とも可能である。なお、ダイブロック3の前面に固設さ
れた係合ピン57,57とこれに係合する係合片58,
58側についても同様の構成とすることができる。
【0042】更に、機台2もしくはラム5側におけるダ
イ4またはパンチ7内に挿通されたノックアウトピン4
a等の残留を検出する残留検出センサ66が設けられて
いるので、ダイ4またはパンチ4およびこれらの構成部
材の残留が確実に検出され、これらの残留が検出された
場合には、上記搬送体47の移動を停止することによ
り、ダイ4またはパンチ7および治具48等の損傷を未
然に防止することができる。
【0043】更にまた、機台2もしくはラム5側におけ
るダイ4またはパンチ7の取付け部を洗浄する洗浄装置
71が設けられているので、取り外し後における機台2
もしくはラム5側の取付け部が洗浄され、該取付け部に
付着した塵埃やスラグ等が確実に除去されることになっ
て、新たなダイ4またはパンチ7の機台2もしくはラム
5側への取付け時に、該ダイ4またはパンチ7およびこ
れらの取付け部に擦り傷等を発生させることなく良好に
且つ精度良く取り付けることが可能となる。
【0044】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、複数の
ダイまたはパンチを載置可能な治具のみならず素材移送
装置および線材切断機構についても搬送体を利用して圧
造ステーションとその近傍に設けられた工具交換ステー
ションとの間で往復させ得るとようにしたから、ダイま
たはパンチの一部あるいは全部の交換に加えて素材移送
装置および線材切断装置の交換についても極めて能率良
く行うことが可能となり、これにより、交換作業時間が
大幅に短縮されて当該圧造成形機の稼働効率を向上させ
ることができる。しかも、特に、上記搬送体に設けられ
た治具連結用の第1固定用シリンダを、素材移送装置の
連結用固定シリンダとして併用し、該第1固定シリンダ
により搬送体への治具の連結と、素材移送装置の連結と
を兼用するように構成したから、上記搬送体に治具用の
係合手段と素材移送装置用の係合手段とを個別に設ける
必要がなく、これにより、全体として部品点数を減少さ
せ得ると共に、搬送体の大型化を抑え、かつ、コストも
抑えることができる。
【0045】また、上記治具を圧造ステーションにおけ
る正規の搬送位置に位置決めする位置決め手段が設けら
れているので、上記治具と搬送体とを連結する第1係合
手段の摩耗等に起因する治具の正規の搬送位置に対する
位置ずれが防止され、これにより、常に圧造ステーショ
ンにおける正規の搬送位置に治具が位置決めされること
になって、該治具と機台もしくはラム側との間でダイま
たはパンチを確実に受け渡しすることができる。
【0046】更に、機台もしくはラム側におけるダイま
たはパンチ内に挿通されたノックアウトピンの残留を検
出する残留検出センサが設けられているので、ダイまた
はパンチの構成部材の残留が確実に検出され、残留検出
時には、搬送体による移動を停止することにより、残留
状態で搬送体により治具が搬送されることに起因して発
生するダイまたはパンチおよび治具等の損傷を未然に防
止することができる。
【0047】更にまた、機台もしくはラム側におけるダ
イまたはパンチの取付け部を洗浄する洗浄装置が設けら
れているので、ダイまたはパンチの取り外し後における
機台もしくはラム側の取付け部が洗浄され、該取付け部
に付着した塵埃やスラグ等が確実に除去されることにな
って、新たなダイまたはパンチの機台もしくはラム側へ
の取付け時に、該ダイまたはパンチおよびこれらの取付
け部に擦り傷等を発生させることなく良好に且つ精度良
く取り付けることが可能となる。
【0048】また、工具交換ステーションが素材移送装
置が搬送される第1工具交換ステーションと、治具およ
び線材切断機構が搬送される第2工具交換ステーション
とから構成され、上記第1工具交換ステーションに、素
材移送装置が載置されるターンテーブルおよび該テーブ
ル上に載置された素材移送装置の一側を上方に回動させ
る回動手段が設けられているので、構成部品ならびに保
守点検内容が異なるそれぞれについての一連の部品交換
や保守点検作業を能率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 工具自動交換システムならびに多段式圧造
成形機の概略構成を示す全体正面図。
【図2】 工具自動交換システムならびに多段式圧造
成形機の概略構成を示す全体平面図。
【図3】 工具自動交換システムならびに多段式圧造
成形機の概略構成を示す全体側面図。
【図4】 素材移送装置の拡大平面図。
【図5】 線材切断機構および素材移送装置の構成を
示す要部拡大断面図。
【図6】 線材切断機構の構成を示す要部拡大断面
図。
【図7】 素材移送装置の構成を示す要部拡大断面
図。
【図8】 工具自動交換システムを構成する搬送体お
よび治具を一部を断面にして示す拡大正面図。
【図9】 搬送体および治具を一部を断面にして示す
右側面図。
【図10】 図8におけるイ−イ切断線線に沿ってみた
搬送体および治具の要部断面図。
【図11】 洗浄装置の構成を示す要部拡大断面図。
【図12】 ダイブロックにダイを固定するためのロッ
ク機構の一例を示す要部拡大断面図。
【図13】 工具交換作業の一例としてのダイの取り外
し動作を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 多段式圧造成形機 2 機台 4 ダイ 5 ラム 7 パンチ 8 線材 9 線材切断機構 20 素材移送装置 47 搬送体 48 治具 49 第1係合手段 53 第2係合手段 57 位置決めピン 58 係合片 60 係合突起 61 係合片 63 係合部材 64 駆動シリンダ 66 残留検出センサ 68 ターンテーブル 69 シリンダ 71 洗浄装置 A 圧造ステーション B 第1工具交換ステーション C 第2工具交換ステーション

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に並設された複数のダイと、これら
    のダイに向かって進退動するラムの前面に各ダイと対向
    するように取り付けられた複数のパンチと、上記機台に
    着脱自在に設けられて該機台の一側後方より供給される
    線材を所定寸法に切断する線材切断機構と、上記各ダイ
    の上方に配設されて上記線材切断機構により所定寸法に
    切断された素材を各ダイとパンチとにより構成される複
    数段の圧造ステーションに順次移送する素材移送装置と
    を有し、上記素材を各圧造ステーションで粗から精に順
    次段階的に圧造することにより所定形状の製品を成形す
    る多段式圧造成形機における工具自動交換システムであ
    って、上記圧造ステーションとその近傍に設けられた工
    具交換ステーションとの間で被交換工具を搬送する搬送
    体と、上記機台もしくはラムにおける複数のダイまたは
    パンチの配設位置に対応する位置関係で当該複数のダイ
    またはパンチを載置可能な治具と、上記搬送体に設けら
    れてダイ及びパンチに係合する各ダイおよびパンチごと
    の複数の係合部材と、上記搬送体に設けられて機台もし
    くはラム側と上記治具との間でダイまたはパンチを受け
    渡しするように上記各係合部材を駆動する各係合部材ご
    との駆動手段とが設けられていると共に、上記搬送体に
    設けられた第1固定用シリンダと、上記治具と素材移送
    装置との両方にそれぞれ設けられ、かつ、上記第1固定
    用シリンダの配設位置に対応する位置関係で当該固定用
    シリンダのピストンロッドが係合される第1係合片とか
    らなり、上記ピストンロッドを上記治具または素材移送
    装置の第1係合片に係脱させることにより、上記搬送体
    と治具または素材移送装置のいずれか一方とを選択的に
    着脱可能に連結する第1係合手段が備えられ、かつ、上
    記搬送体に設けられた第2固定用シリンダと、上記線材
    切断機構に設けられ、第2固定シリンダのピストンロッ
    ドが係合される第2係合片とからなり、上記第2固定用
    シリンダのピストンロッドを第2係合片に係脱させるこ
    とにより、上記搬送体と線材切断機構とを着脱自在に連
    結する第2係合手段が備えられていることを特徴とする
    多段式圧造成形機における工具自動交換システム。
  2. 【請求項2】 機台の所定位置に固定された位置決め部
    材と、治具の所定位置に固定されて該治具の圧造ステー
    ションへの搬送時に上記位置決め部材に係合して該治具
    を圧造ステーションにおける正規の搬送位置に位置決め
    する係合部材とからなる位置決め手段が設けられている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    多段式圧造成形機における工具自動交換システム。
  3. 【請求項3】 搬送体もしくは治具に設けられてダイま
    たはパンチの取り外し後に、機台もしくはラム側の取付
    け位置におけるダイまたはパンチあるいはそれらの構成
    部材の有無を検出することによりこれらの各部材の残留
    を検出する残留検出センサが設けられていることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項および第2項記載
    の多段式圧造成形機における工具自動交換システム。
  4. 【請求項4】 圧造ステーションと該ステーション近傍
    の退避位置との間で移動可能とされ、ダイおよびパンチ
    の取り外し後に圧造ステーションに移送されて機台もし
    くはラム側におけるダイおよびパンチの取付け部に向け
    て圧縮エアまたは高圧の洗浄油を噴射することにより該
    取付け部を洗浄する洗浄装置が設けられていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項から第3項記載
    の多段式圧造成形機における工具自動交換システム。
  5. 【請求項5】 工具交換ステーションが、素材移送装置
    が搬送される第1工具交換ステーションと、治具および
    線材切断機構が搬送される第2工具交換ステーションと
    から構成されていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の多段式圧造成形機における工具自動
    交換システム。
  6. 【請求項6】 第1工具交換ステーションに、素材移送
    装置が載置されるターンテーブルと、該ターンテーブル
    上に載置された素材移送装置の一側部を上方に回動させ
    る回動手段とが設けられていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第5項記載の多段式圧造成形機におけ
    る工具自動交換システム。
JP1991028669U 1991-03-29 1991-03-29 多段式圧造成形機における工具自動交換システム Expired - Lifetime JPH0719642Y2 (ja)

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