JPH0644502Y2 - 多段式圧造成形機の工具自動交換装置 - Google Patents

多段式圧造成形機の工具自動交換装置

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JPH0644502Y2
JPH0644502Y2 JP3876389U JP3876389U JPH0644502Y2 JP H0644502 Y2 JPH0644502 Y2 JP H0644502Y2 JP 3876389 U JP3876389 U JP 3876389U JP 3876389 U JP3876389 U JP 3876389U JP H0644502 Y2 JPH0644502 Y2 JP H0644502Y2
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die
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芳一 阪村
勇三 木村
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株式会社阪村機械製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、相対向する複数組のダイとパンチとの間で素
材を順次段階的に圧造加工することにより、ボルトやナ
ット、あるいはその他のパーツ類を連続的に圧造成形す
る多段式圧造成形機における上記ダイやパンチ等の工具
を自動的に交換する工具自動交換装置に関する。
(従来の技術) 一般に、多段式圧造成形機は、機台に並設された複数の
ダイと、これらのダイにそれぞれ対向するようにラムの
前面に取り付けられた複数のパンチとを有し、上記ラム
を機台に対して接近、離反するように往復駆動すると共
に、相対向する各ダイとパンチとの間で素材を粗から精
へ順次段階的に圧造加工することにより、所定形状の製
品を連続的に成形するように構成されたものであるが、
この種の多段式圧造成形機においては、上記ダイやパン
チ等の工具が摩耗あるいは損傷等により使用不能となっ
た場合や、形状の異なった製品を成形する場合には、上
記ダイやパンチ等の工具を交換する必要があるが、これ
らの工具の交換作業に多くの時間と労力とを費やすこと
になっていた。
これに対して、本件出願人の先行出願に係る実開昭59−
10942号公報によれば、ダイとパンチとの間とその近傍
に設けられたダイストッカーとの間を移動する単一のチ
ャック片でなる工具搬送装置を備えたものが示されてい
る。これによれば、機台に取付けられている複数のダイ
のうちのいずれかが使用不能となったとき、上記工具搬
送装置によりこのダイとダイストッカーに保管されてい
る同種のダイとの交換を自動的に行うことができ、この
交換作業の省力化が図られることになる。また、この工
具搬送装置と同様のパンチ用の工具搬送装置を備えてお
けば、パンチについても交換作業が自動的に行われるこ
とになる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記公報に記載された工具搬送装置は、複数の
ダイもしくはパンチを個々に交換するものであるから、
異なる製品を製造しようとして全てのダイおよびパンチ
を交換する場合、即ち、段取り替えの場合においては、
上記ダイやパンチが取り付けられた機台もしくはラムの
近傍と、上記ダイストッカー等の工具保管場所との間を
何度も往復して、工具の交換を1個づつ行わなければな
らないことになり、そのため、この段取り替え作業に著
しく時間を要することになるのである。
なお、本件出願人は、上記のような段取り替え作業の能
率向上のため、複数のダイ及びパンチがそれぞれ単一の
ダイブロック及びパンチブロックを介して機台及びラム
に取付けられている場合に、これらのダイやパンチを上
記ブロックごと交換しうるようにした工具自動交換装置
を提案した(実願昭62−11103号)。これによれば、段
取り替え時における工具交換作業の能率が著しく向上す
ることになる。しかし、この交換装置によると、一部の
工具のみを交換する場合にも、ダイブロックもしくはパ
ンチブロックごと交換しなければならないので、このよ
うな工具個々の交換時には却って能率が悪化することに
なっていた。
そこで本考案は、上記のような多段式圧造成形機におけ
る工具の交換に際して、一部の工具の交換はもとより段
取り替え時において全ての工具を交換することができる
と共に、これらの交換作業を能率よく行うことができる
工具自動交換装置を実現することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案は次のように構成した
ことを特徴とする。
即ち、本考案に係る多段式圧造成形機の工具自動交換装
置は、機台に並設された複数のダイと、これらのダイに
それぞれ対向するようにラムに取り付けられたパンチと
を有し、各対向するダイとパンチとの間に素材を順次供
給することにより所定形状の製品を形成する多段式圧造
成形機において、上記機台もしくはラムにおける複数の
工具の配設位置に対応する位置関係で当該複数の工具を
載置可能とされた工具ストッカーと、該工具ストッカー
を互いに対向する上記機台とラムとの中間位置と、当該
圧造成形機の近傍に設けられた工具交換ステーションと
の間で搬送する搬送体と、該搬送体と上記工具ストッカ
ーとを着脱可能に支持する係合手段と、上記搬送体に設
けられて機台もしくはラムに取り付けられている工具に
係合し、あるいは上記工具ストッカーに載置されている
工具に係合する係合部材と、上記機台もしくはラムと上
記工具ストッカーとの間で各工具を受け渡しするように
上記係合部材を駆動するとを有し、上記係合部材が工具
ストッカーに載置可能な工具数と同数設けられていると
共に、上記駆動手段が係合部材毎に個別に設けられ、且
つ上記工具ストッカーの機台もしくはラムに対面する幅
が、機台もしくはラムに取り付けられている複数のすべ
ての工具を同時に受け渡しできるものとされていること
を特徴とする。
(作用) 上記の構成によれば、機台に取り付けられたダイもしく
はラムに取り付けられたパンチを交換する場合、搬送体
と工具ストッカーとを係合手段により係合させた状態で
該搬送体を移動させることにより、上記工具ストッカー
が機台とラムとの中間位置に移動されると共に、上記搬
送体に設けられた係合部材が、上記機台に取り付けられ
たダイもしくはラムに取り付けられたパンチに係合する
ことになる。従って、この状態において、上記係合部材
を駆動手段により駆動することにより、上記ダイもしく
はパンチが取り外されて工具ストッカー上に載置される
ことになる。その場合に、上記係合部材の1つを駆動手
段により作動させれば対応位置する工具が1つだけ取り
外され、また、該係合部材を複数個作動させれば複数の
工具が取り外され、更に、全ての係合部材を作動させれ
ば機台側もしくはラム側の全ての工具が取り外されるこ
とになる。
そして、上記搬送体により、機台もしくはラムより取り
外した工具が載置された工具ストッカーを工具交換ステ
ーションに移動させると共に、該交換ステーションにお
いて、取り外した工具が載置された工具ストッカーと予
め別の工具が載置された工具ストッカーとを交換して搬
送体に係合手段を介して支持したうえで、該搬送体によ
り別の工具が載置された工具ストッカーを再び機台とラ
ムとの中間位置まで移動させて、この状態で駆動手段に
より係合部材を上記の取り外し時とは逆に作動させるこ
とにより、新たな工具が機台もしくはラムの所定位置に
取り付けられることになる。
このようにして、機台もしくはラムに取り付けられてい
る工具の任意のものを任意の個数だけ交換することが可
能となり、従って、摩耗や損傷等によって使用不能とな
った一部の工具の交換も、段取り替えに伴う全工具の交
換も、搬送体およびこれに支持された工具ストッカー
を、機台とラムとの中間位置と工具交換ステーションと
の間で往復させるだけで能率よく行いうるようになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
まず、第1、2図により本実施例に係る多段式圧造成形
機を含む工具自動交換装置の全体構成を説明すると、こ
の多段式圧造成形機10の側方に工具交換ステーション20
が設けられていると共に、これら圧造成形機10および工
具交換ステーション20との間にまたがって工具搬送装置
30が設けられた構成とされている。
そして、上記圧造成形機10は、第2図に示すように、機
台11の所定位置に固定されたダイブロック12に一定間隔
で配設された複数(図例では5個)のダイ13…13と、上
記ダイブロック12に対して近接、離反するラム14の前面
に、パンチホルダー15を介して上記各ダイ13…13の並接
間隔と同間隔で各ダイ13…13とそれぞれ対向する複数の
パンチ16…16とを有する。また、上記ダイブロック12の
一側部には、機台11の後部より導入される線材17を、上
記ラム14側に向けて供給する素材供給クイル18が設けら
れていると共に、該素材供給クイル18の前面部には、カ
ッター19が装備されており、このカッター19は、図示し
ない適当な駆動機構により上記各ダイ13…13の並接方向
に所定のストロークで往復駆動されて、上記素材供給ク
イル18より前方に送り出された線材17を所定寸法に切断
するようになっている。そして、上記カッター19により
所定寸法に切断された円柱形状の素材(図示せず)が、
図示しない素材移送手段により、上記各ダイ13…13と各
パンチ16…16との間に順次移送されて、これら各ダイ13
と各パンチ16との間で粗から精に順次段階的に圧造加工
されることにより、所定形状の圧造成形品を連続的に成
形するようになっている。
また、第1、2図に示すように、上記工具交換ステーシ
ョン20には、後述する工具ストッカー37を載せるための
複数(図例では4つ)の支持テーブル21…21が設けら
れ、これら各支持テーブル21が、それぞれ昇降ロッド22
(第1図参照)の上端部に固設されて昇降自在に支持さ
れていると共に、工具交換ステーション20の下方に圧造
成形機10から取り外した工具を洗浄する洗浄ユニット60
が設けられ、上記の支持テーブル21上に載置された工具
ストッカー37を昇降ロッド22により下降させて、この工
具ストッカー37内に置かれているダイ13もしくはパンチ
16を洗浄液噴射器(図示せず)から噴射される洗浄液に
よって洗浄するように構成されている。
更に、前述の圧造成形機10の上方から交換ステーション
20の上方にわたって一対の平行な搬送レール32、32が、
圧造成形機10および工具交換ステーション20の側部にお
いて立設された複数の支柱31…31に支持されて設けら
れ、これらの搬送レール32、32に前述の工具搬送装置30
が取り付けられている。即ち、この工具搬送装置30は、
搬送レール32、32にわたって架設されて矢印X方向(第
1,2図参照)に沿って移動される第1移動体33と、該第
1移動体33に取り付けられて上記矢印X方向とは直角な
矢印Y方向(第2図参照)に移動される第2移動体34
と、該第2移動体34から上下動可能に垂下された一対の
ロッド35、35に取り付けられている搬送体36とから構成
される。その場合、ロッド35、35の下端にはそれぞれフ
ランジ35aが形成されて、これらのフランジ35a、35aに
搬送体36の天板36bが図示しないたとえば周知のボルト
・ナット締結具によって着脱可能に連結される。
なお、上記第1移動体33を矢印X方向に移動させる手段
は図面の簡略化のため図示していないが、たとえば実開
昭63−122734号公報の「多段式圧造成形機の工具自動交
換装置」に開示されているような、モータによってロー
ラを回転させて搬送レール上を移動させる技術を利用す
ることができる。これは第2移動体34を矢印Y方向に移
動させる手段としても採用される。
そして、搬送体36には、上記機台11にダイブロック12を
介して固定された各ダイ13…13もしくは上記ラム14の前
面にパンチホルダー15を介して固定された各パンチ16…
16を載置可能とされた工具ストッカー37が着脱自在に取
り付けられており、該搬送体36と工具ストッカー37との
間には、これら搬送体36と工具ストッカー37とを必要に
応じて着脱させるための係合手段38が設けられている。
この係合手段38は、第3、4図に拡大して示すように、
上記搬送体36の両側壁部36a、36aに固設された各一対の
固定片39a、39bと、同じく上記搬送体36の両側壁部36
a、36aの所定位置にそれぞれ固設された一対の固定用シ
リンダ40、40と、上記工具ストッカー37の両側壁部37
a、37aの上面にそれぞれ固設されると共に、上記各一対
の固定片39a、39b間に挿通され、且つ上記各固定用シリ
ンダ40のピストンロッド40aが係合される一対の係合片4
1、41とから構成されており、上記各固定用シリンダ40
を作動させてそのピストンロッド40aを上記各一対の固
定片39a、39b間に挿通された各係合片41に係脱させるこ
とにより、上記搬送体36に対して工具ストッカー37を着
脱し得るようになっている。
次に、上記工具ストッカー37について、更に詳しく説明
すると、第3〜5図に示すように、該工具ストッカー37
は、両側壁部37a、37aに連なる底面部37bが上記各ダイ1
3もしくは各パンチ16の載置部とされ、この底面部37bに
は、各ダイ13…13(第3図に1個のみ鎖線で示す)もし
くは各パンチ16…16を確実に支持するための各ダイ13も
しくは各パンチ16ごとに設けられた各一対の支持部材42
a、42bがそれぞれ固設されている。また、上記両側壁部
37a、37aの前面部には、ダイブロック12の両側部上面の
所定位置に形成された位置決め孔12a、12a(第4図参
照、一方のみ図示)に係合する位置決めピン43、43がそ
れぞれ固定されていると共に、上記両側壁部37a、37aの
後面部には、上記位置決めピン43、43が位置決め孔12a,
12aに係合したときに、パンチホルダー15の上面に当接
するストッパー44、44(第4図参照、一方のみ図示)が
それぞれ取り付けられている。
一方、上記搬送体36には、上記機台11にダイブロック12
を介して取り付けられた各ダイ13もしくはラム14の前面
にパンチホルダー15を介して取り付けられた各パンチ16
を取り外し、あるいは上記工具ストッカー37に予め載置
された各ダイ13もしくは各パンチ16をダイブロック12も
しくはパンチホルダー15に取り付けるための各ダイ13も
くしは各パンチ16ごとの係合部材45…45が設けられてい
る。これら各係合部材45は、第3、5図に示すように、
一側部に上記各ダイ13の外周部に形成された係合溝13a
(第4、7図参照)に係合する係合部45aを有すると共
に、他側部には上記各パンチ16の外周部に形成された係
合溝16a(第7図参照)に係合する係合部45bとを有する
形状とされている。そして、上記各係合部材45を所定方
向に駆動する複数の駆動用シリンダ46…46が、上記搬送
体36の所定位置に固設されていると共に、これら各駆動
用シリンダ46におけるピストンロッド46aの先端部に固
定された連結部材47に取付ブラケット48を介して上記各
係合部材45がそれぞれ支持されている。即ち、上記各係
合部材45における一対の突片45c、45c間に支持された第
1支持ピン45dが、上記支持ブラケット48に枢支されて
いることにより該係合部材45が揺動自在に支持されてい
ると共に、同じく上記一対の突片45c、45c間に支持され
た第2支持ピン45eが、上記連結部材47の下面に固設さ
れたシリンダ49の先端部に枢支されていることにより、
該シリンダ49の伸縮動作に伴って上記係合部材45が第1
支持ピン45dを中心として揺動されるようになっている
と共に、上記駆動用シリンダ46の作動に伴って係合部材
45が、該駆動用シリンダ46におけるピストンロッド46a
の伸縮方向に所定のストロークで往復駆動されるように
なっている。
なお、第1、2図に示すように、上記工具交換ステーシ
ョン20における各支持テーブル21…21上には、ダイ13も
しくはパンチ16が載置されていない工具ストッカー37、
37ならびに交換用のダイ13もしくはパンチ16が予め載置
された工具ストッカー37、37がそれぞれ支持されてい
る。
ここで、第6図に示すように、上記各ダイ13とダイブロ
ック12との間には各ダイ13をそれぞれダイブロック12に
対して固定するロック機構50が設けられている。このロ
ック機構50は、ダイ取付穴12bの一側部に一部が突入す
るように上下に貫挿されたロック軸51と、該ロック軸51
をラック&ピニオン52を介して回動させるシリンダ53で
構成されていると共に、該ロック軸51における上記ダイ
取付穴12b内に突入する部分には該穴12bに対応する円弧
状の切欠き部51aが設けられている。そして、図示のよ
うに、ロック軸51の切欠かかれていない部分をダイ取付
穴12bの側部に一致させた状態では、該穴12bに対してダ
イ13を出し入れすることができず、該ダイ13がダイブロ
ック12に固定されると共に、上記ロック軸51を回動させ
ることにより、該軸51の切欠き部51aをダイ取付穴12bの
一側部に一致させたときには、該穴12bに対してダイ13
を出し入れすることができるようになっている。なお、
これらの構成はパンチホルダー15における各パンチ16…
16の取付け部についても同様である。
次に、この工具交換装置の作動を説明すると、例えば、
上記ダイブロック12を介して機台11に取付けられている
ダイ13のうちの一部のダイ13が摩耗や損傷等によって使
用不能となったものとすると、第1図に実線で示す状態
より鎖線で示す状態に、第1移動体33を搬送レール32、
32に沿って矢印X方向に移動させて搬送体36を圧造成形
機10の上方まで移動させると共に、この位置で第2移動
体34から垂下するロッド35、35を下方に突出させること
により、その下端に取付けられている上記搬送体36およ
び該搬送体36に係合手段38により一体的に支持された工
具ストッカー37を下降させ、第7図に示すように、工具
ストッカー37をダイブロック12の前面とパンチホルダ15
の前面との間に位置させる。このとき、上記工具ストッ
カー37における両側壁部37a、37aの前面部に設けられた
各位置決め係合ピン43、43が、ダイブロック12における
各係合溝12a、12a(第4図参照)にそれぞれ係合され、
且つ該両側壁部37a、37aの後面部に設けられた各ストッ
パー44、44が、それぞれパンチホルダー15の上面にそれ
ぞれ当接することになって、上記工具ストッカー37が、
ダイブロック12とパンチホルダー15との間における所定
位置に確実に固定される。そして、ダイブロック12から
取り外すべきダイ13に対応する各係合部材45が駆動用シ
リンダ46の収縮作動によって図5に示す位置からダイブ
ロック12側の図7において実線で示す位置に移動され、
次にシリンダ49の伸長作動によって係合部材45が第1支
持ピン45dを中心に図7の鎖線に示すように回動され、
係合部45aがダイ13の係合溝13Aに係合される。そして、
この状態から上記駆動用シリンダ46を伸長作動させるこ
とによって各係合部材45がパンチ16側に向けて移動さ
れ、これにより、各係合部材45における係合部45aに係
合された状態で各ダイ13が、ダイブロック12より取り外
されることになって、鎖線で示すように、工具ストッカ
ー37における底面部37b上に固設された支持部材42a、42
b上に確実に載置されることになる。
そして、その後、ロッド35,35を上動させることにより
搬送体36および工具ストッカー37の全体を所定位置まで
上昇させ、しかる後、該搬送体36を第1移動体33により
レール32,32に沿って工具交換ステーション20まで移送
すると共に、第2移動体34により搬送体36および工具ス
トッカー37を所定の支持テーブル21の上方へ移動させ搬
送体36および工具ストッカー37を再び下降させ、且つ係
合手段38による搬送体36と工具ストッカー37との係合を
解除することにより、上記ダイブロック12より取り外さ
れたダイ13が載置された工具ストッカー37が上記支持テ
ーブル21上に支持されることになる。次いで、上記第1
移動体33ならびに第2移動体34を移動させ、上記支持テ
ーブル21に隣接する支持テーブル21上に載置されて予め
交換用のダイ13が搭載された工具ストッカー37を搬送体
36に係号手段38により係合させる。その場合、工具スト
ッカー37内に置かれている交換用のダイの上方に位置す
る係合部材45においては、搬送体36と工具ストッカー37
との係合時に、係合部材45の係合部45aが交換用ダイ13
の係合溝13aに係合するように、シリンダ46、49によっ
て予め位置調整がなされる。そして、このようにダイ13
と係合部材45との係合を保った状態で上記ロッド35、35
を上昇させると共に、上記第1、2移動体33、34を圧造
成形機10側に向けて移動させ、搬送体36および工具スト
ッカー37を降下させて該工具ストッカー37をダイブロッ
ク12の前面とパンチホルダー15の前面位置に位置させ
る。そして、上記のように交換用のダイ13と係合されて
いるそれぞれの係合部材45を、駆動用シリンダ46の収縮
作動によってダイブロック側に移動させ、各ダイ13を工
具ストッカー37からダイブロック12へ押し出して嵌め込
む。これによって、前述のダイ抜き取り時とは逆手順で
交換用ダイ13の取り付けができ、その後にシリンダ49の
収縮作動によって係合部材45を図7の鎖線位置から実線
位置へ回動させ、係合部45aと係合溝13aとの係合を断っ
たのち、駆動用シリンダ46を伸長させて係合部材45を工
具ストッカー37内に引き込み、搬送体36ならびに工具ス
トッカー37を上昇させる。これによってダイの交換が完
了する。
また、上記と同様にして搬送体36ないし工具ストッカー
37を、第7図に鎖線で示すように作動させれば、ラム14
にパンチホルダー15を介して取り付けられている各パン
チ16を交換することができるのであるが、この交換装置
によれば、上記各係合部材45のうち任意のものを駆動用
シリンダ46により作動させることにより、上記のように
複数のダイ13…13もしくはパンチ16…16のうちの任意の
ものを任意の個数だけ交換することができ、従って、使
用不能となった1個もしくは複数個のダイ13やパンチ16
を交換することができると共に、段取り替えに際して全
てのダイ13…13もしくはパンチ16…16を交換することも
でき、しかも、これらの交換作業が搬送体36およびこれ
に係合手段38を介して支持された工具ストッカー37を圧
造成形機10と交換ステーション20との間で往復させるだ
けで行いうるのである。
また、本実施例においては、第7図に示すように、上記
工具ストッカー37のダイブロック12およびパンチホルダ
ー15に対面する幅が、これらのダイブロック12もしくは
パンチホルダー15における全てのダイ13〜13、パンチ16
〜16(本実施例の場合はいずれも5個)を同時に交換で
きる幅とされ、これにより、該工具ストッカー37上に上
記ダイ13やパンチ16が安定的に載置されることになっ
て、工具ストッカー37とダイブロック12もしくはパンチ
ホルダー15との間でスムーズにダイ13もしくはパンチ16
を受け渡しすることが可能となる。
なお、本実施例においては、上記工具ストッカー37が、
搬送体36に着脱自在に支持されると共に、搬送体36がロ
ッド35、35のフランジ35a,35aに図示しないボルト・ナ
ット締結具によって着脱可能に取り付けられているの
で、上記ダイブロック12に並設された各ダイ13…13もし
くはパンチホルダー15に並設された各パンチ16…16の個
数、あるいは大きさ等が異なる場合に、これに対応させ
た所定形状ならびに大きさの工具ストッカーおよび搬送
体を適宜選択使用すればよい。
(考案の効果) 以上のように、本考案に係る多段式圧造成形機の工具自
動交換装置によれば、ダイもしくはパンチ等の工具の一
部が摩耗や損傷等によって使用不能となった場合におけ
る一部の工具の交換、および段取り替え時における全て
の工具の交換のいずれについても、搬送体およびこれに
係合手段を介して支持された工具ストッカーを、圧造成
形機とその近傍に設けられた工具交換ステーションとの
間で往復させるだけで行うことが可能となる。これによ
り、上記両交換作業のそれぞれについての専用の交換装
置を設ける場合のような装備の著しい複雑化を招くこと
なく、この種の工具交換作業の能率が一段と向上するこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1、2図は本実
施例に係る圧造成形機を含んだ工具自動交換装置の概略
構成を示す全体正面図および平面図、第3図は本実施例
の工具自動交換装置を構成する搬送体および工具ストッ
カーを一部を断面にして示す拡大正面図、第4図は同右
側面図、第5図は第3図におけるV−V切断線線に沿っ
てみた要部断面図、第6図はダイブロックにダイを固定
するためのロック機構の一例を示す要部拡大断面図、第
7図は工具交換作業の一例としてのダイの取り外し動作
を示す第6図と同様の図である。 10……圧造成形機、11……機台、13……ダイ、14……ラ
ム、16……パンチ、20……工具交換ステーション、36…
…搬送体、37……工具ストッカー、38……係合手段、45
……係合部材、46……駆動手段(駆動用シリンダ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台(11)に並設された複数のダイ(13)
    と、これらのダイ(13)にそれぞれ対向するようにラム
    (14)に取り付けられたパンチ(16)とを有し、各対向
    するダイ(13)とパンチ(16)との間に素材を順次供給
    することにより所定形状の製品を成形する多段式圧造成
    形機における上記ダイ(13)やパンチ(16)等の工具の
    自動交換装置であって、上記機台(11)もしくはラム
    (14)における複数の工具(13)(16)の配設位置に対
    応する位置関係で当該複数の工具(13)(16)を載置可
    能とされた工具ストッカー(37)と、該工具ストッカー
    (37)を互いに対向する上記機台(11)とラム(14)と
    の中間位置と、当該圧造成形機の近傍に設けられた工具
    交換ステーション(20)との間で搬送する搬送体(36)
    と、該搬送体(36)と上記工具ストッカー(37)とを着
    脱可能に支持する係合手段(38)と、上記搬送体(36)
    に設けられて機台(11)もしくはラム(14)に取り付け
    られている工具(13)(16)に係合し、あるいは上記工
    具ストッカー(37)に載置されている工具(13)(16)
    に係合する係合部材(45)と、上記機台(11)もしくは
    ラム(14)と上記工具ストッカー(37)との間で各工具
    (13)(16)を受け渡しするように上記係合部材(45)
    を駆動する駆動手段(46)(49)とを有し、上記係合部
    材(45)が工具ストッカー(37)に載置可能な工具数と
    同数設けられていると共に、上記駆動手段(46)(49)
    が係合部材(45)毎に個別に設けられ、且つ上記工具ス
    トッカー(37)の機台(11)もしくはラム(14)に対面
    する幅が、機台(11)もしくはラム(14)に取り付けら
    れている複数のすべての工具(13)(16)を同時に受け
    渡しできるものとされていることを特徴とする多段式圧
    造成形機の工具自動交換装置。
JP3876389U 1989-03-31 1989-03-31 多段式圧造成形機の工具自動交換装置 Expired - Lifetime JPH0644502Y2 (ja)

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