JP2015223330A - 炭火用コンロ - Google Patents
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Abstract
【課題】炭床上の炭火に対する着火を容易にし且つ着火後の炭火を効率よく炭床上面に分散配置するための炭火用コンロを提供することを課題とする。【解決手段】コンロの本体ケース1内に炭火を載せる炭床12cと、該炭床12cの一部を構成した上記炭床12c上の炭23に下部より給気するロストル14と、内部に炭又は炭火を収容し、上記ロストル14上にセットされて給気された空気を吸引して上方に排出することにより炭23の着火を促す筒状の着火筒19とを備え、上記ロストル14の下方にロストル14に空気を案内し着火筒19内の炭23に着火する着火材24を収容する着火スペース20を設け、上記着火筒19の底部を開放又は開放可能に形成し上方に引上げ除去することにより着火筒19内の炭火が炭床12c上に拡散される。【選択図】図1
Description
この発明は主として木炭や豆炭等のように着火(火熾し)を伴うアウトドアでのバーベキューその他の加熱調理用に適する炭火用コンロに関する。
従来アウトドアでのバーベキューその他の加熱調理に適する炭火用コンロとして特許文献1に示されるように、コンロの本体ケース内のロストル付の炭床上に炭火を載せて、その上方の調理網上で肉や野菜その他の材料を加熱調理するものが広く知られている。
また特許文献2に示されるように、煙突効果が期待でき、内部に豆炭や木炭を収容して着火や燃焼効果を良くする筒状体を炭床のロストル上に配置したものが知られている。
上記特許文献1のコンロは、単にコンロ本体の底部に給気室を形成するようにロストルを取付けた炭火コンロで、着火や燃焼効率を向上させるための特別な工夫は見られない。
特許文献2のコンロは、炭床上に煙突状の筒をセットし、その内部に炭や炭火を収容して着火や燃焼効率を良くするものであるが、肉等のように加熱によって焼汁が滴下する加熱調理は直火を避けて、筒状体の回りに配置した焼網上で調理することを目的としたものである。
このため主に直火で加熱するための炭火の炭床上での分散配置と炭への着火効率を高めることを考慮したものではない。
本発明は、炭床上の炭火に対する着火を容易にし且つ着火後の炭火を効率よく炭床上面に分散配置するための炭火用コンロを提供するものである。
特許文献2のコンロは、炭床上に煙突状の筒をセットし、その内部に炭や炭火を収容して着火や燃焼効率を良くするものであるが、肉等のように加熱によって焼汁が滴下する加熱調理は直火を避けて、筒状体の回りに配置した焼網上で調理することを目的としたものである。
このため主に直火で加熱するための炭火の炭床上での分散配置と炭への着火効率を高めることを考慮したものではない。
本発明は、炭床上の炭火に対する着火を容易にし且つ着火後の炭火を効率よく炭床上面に分散配置するための炭火用コンロを提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の炭火コンロは、第1にコンロの本体ケース1内に炭火を載せる炭床12cと、該炭床12cの一部を構成した上記炭床12c上の炭23に下部より給気するロストル14と、内部に炭又は炭火を収容し、上記ロストル14上にセットされて給気された空気を吸引して上方に排出することにより炭23の着火を促す筒状の着火筒19とを備えた炭火用コンロにおいて、上記ロストル14の下方にロストル14に空気を案内し着火筒19内の炭23に着火する着火材24を収容する着火スペース20を設け、上記着火筒19の底部を開放又は開放可能に形成し上方に引上げ除去することにより着火筒19内の炭火が炭床12c上に拡散配置される構造としたことを特徴としている。
第2に、着火筒19の周壁の下部には、該着火筒19内に空気を取入れる用の通気孔19aを穿設したことを特徴としている。
第3に、挿入端側で着火材24を保持し、着火スペース20内の着火筒19のセット位置下方に着火材24を挿入する着火材挿入具10を本体ケース1に対して挿脱可能に設けたことを特徴としている。
第4に、着火材挿入具10が、ロストル14の灰床を兼ね且つ挿入端側に着火材24を保持し、本体ケース1に対して水平方向にスライドさせて挿脱可能な引出し状に形成されていることを特徴としている。
第5に、本体ケース1内に周壁12a,12bを備えた容器状の内ケース12を挿脱可能に収容して設け、該内ケース12の底板に炭床12c及びロストル14を設けるとともに、本体ケース1と内ケース12の底部間に着火スペース20を設けてなることを特徴としている。
第6に、着火筒19のセット位置とロストル14の設置位置を炭床12cの中央部で互に重なり合うように設けてなることを特徴としている。
第7に、着火筒19の周壁に着火筒持ち運び用の把手21を設けてなることを特徴としている。
第8に、内ケース12の上部に調理網18を所定高さに保持する複数個の保持具17を本体ケース1に取付けてなることを特徴としている。
以上のように構成される本発明の炭火用コンロは、下記のような効果を奏する。
(1)着火筒はその内部に着火前の炭を収容してその下方の着火スペースの着火材を燃焼させることにより着火し、着火後は着火筒の煙突効果により着火スペースから空気をその内部に吸引して内部を通過するので、炭全体への火回りが速く効率的な全体への着火が促進される。
(1)着火筒はその内部に着火前の炭を収容してその下方の着火スペースの着火材を燃焼させることにより着火し、着火後は着火筒の煙突効果により着火スペースから空気をその内部に吸引して内部を通過するので、炭全体への火回りが速く効率的な全体への着火が促進される。
(2)全体への程良い着火が完了した後に着火筒を上向きに引抜くように除去することにより、収容されている炭火は、安全な状態で、開放された下端からスムーズに排出され、着火筒の周辺の炭床上に自然に拡散し、必要に応じて炭火を広げることで炭床全体から均一な火力を得ることができる。さらに着火筒は火熾し完了後は除去されるので、その後のコンロの使用の妨げになることはなく、次の火熾し時には簡単にリセットできる利点がある。
(3)着火材挿入具により着火筒下方の着火スペースに着火材が外部から正確に挿入配置されるので、着火材の燃焼による着火筒内の炭への着火も確実に且つ効率よく行われる。
また着火材挿入具を本体ケースに対して横方向にスライドさせて挿脱できるので、着火材の挿入が簡単であるだけでなく、引出した状態で着火して押し込むことにより着火作業自体も安全な環境下で簡単且つ確実に行われる。
また着火材挿入具を本体ケースに対して横方向にスライドさせて挿脱できるので、着火材の挿入が簡単であるだけでなく、引出した状態で着火して押し込むことにより着火作業自体も安全な環境下で簡単且つ確実に行われる。
(4)本体ケース内に容器状の内ケースを収容するため、周壁及び底部が二重構造となり、周囲に対する断熱効果が高くなるほか、内ケースを挿脱可能にしたことにより、内部の清掃その他のメンテナンスも行い易い。
(5)着火筒のセット位置もロストルの設置位置を重ね合わせて本体ケースの中央位置に設けたことにより、着火筒の抜き取り除去時の炭火の拡散が外周側に均一に行われ、炭火を均一に拡散させるための作業が省略又は省力化できるほか、着火材の燃焼位置と内部の炭の位置が一致することにより、着火が確実に行われる。
その他、着火筒に把手を設けたことにより、着火筒のセットや取り外しが行い易く且つ安全に行われる。
その他、着火筒に把手を設けたことにより、着火筒のセットや取り外しが行い易く且つ安全に行われる。
図1〜図2は本発明の実施例を示し、ステンレス鋼板等の金属板からなる上部開放型で箱状の本体ケース1の底面コーナーに、複数本(4本)のパイプ製の脚2が下向き且つ着脱可能に突設されている。脚2は、その下端に弾性材よりなる滑り止め用のキャップ3を嵌合しており、上端は本体ケース1の底部コーナーより突出する取付具4に対してスプリング製の取付ピン6により着脱可能に取付けられる。
本体ケース1の左右壁1a,1aには持ち運び用の把手7が折畳み回動可能に取付けられ、前後壁1bには後述する空気室8内に外部から空気を導入するための通気孔9が形成され、さらに前壁1bには後述する引出し状の着火材挿入具10が差込窓11を介してスライド挿脱可能に設けられている。
本体ケース1内には平面視略相似形で、トレイ型の容器として形成された金属製の内ケース12が上方より挿脱可能に収容され、炭床12cとなるその底板と本体ケース1の底板1cとの間及び本体ケース1と内ケース12の周壁12a,12bとの間には、炭への着火時や炭の燃焼時に前記通気孔9より外部の空気を導入するスペースとなる空気室8が形成され、断熱空間をも兼ねている。内ケース12の左右壁12aの上端中央には持ち運び用の把手15がそれぞれ取り付けられている。
上記本体ケース1の周壁1a,1bの上縁には下向きに開放されたチャンネル状断面の長方形の縁枠13が被さるように嵌合され、その内周下端部より内向きに突出したフランジ部13a上に、内ケース12の周壁上端より外向きに突出したフランジ部12dが載置されて、内ケース12が高さ方向及び水平方向に位置決めされて収容されている。この位置決めにより上記空気室8のスペースの形状及び寸法が決められる。
内ケース12の底板(炭床)12cの略中心位置には円形のロストル14が着脱(又は置き換え)可能に取り付けられ、ロストル14により内ケース12内と空気室8内は通風可能に連通している。ちなみに、ロストル14の取付構造を具体的に説明すると、ロストル14の外周縁には、円形リング形状をなすフランジ状の取付部14aが一体成形され、この取付部14を、底板12cにボルトやビス等で取付固定することにより、該ロストル14が設置される。
また前記本体ケース1の上端で縁枠13の前後両端には、平面視アングル状に形成された爪状の保持具17がビス止めされて取付けられ、このビス止めにより縁枠13は本体ケース1の周壁1a,1bに取付け固定されている。保持具17はその一辺が縁枠13とクロスした状態で取付けられ、このクロスした部分の内端部側に調理網18の周縁が位置決めされるように載置される。
そして保持具17の他方の辺は縁枠13の外周面に沿って上下回動調節可能に締着され、この回動姿勢に応じて縁枠13上での高さが変化し且つ調理網18の設置高さが調節できる構造である。
上記ロストル14上にはロストル14と略同一径で上下端が開放された円筒状の着火筒19が置き換え可能に載置されている。着火筒19の周壁の下部には、通気孔19aが周方向に所定間隔毎に満遍なく環状に並べられた状態で、複数穿設され、さらに、この着火筒19の外周には平面視U字形の把手21がブラケット22を介して下向き折畳み回動可能に取付けられている。
該着火筒19はロストル14上に上下方向に置かれた状態で内部に炭23を収容するもので、ロストル14下に収容される着火材24の着火燃焼により、炭自体に着火し且つ煙突効果により、空気室8からの空気を下方側から吸引すると共に、内ケース12内からの空気を通気孔19aから吸気し、効率よく着火(火熾し)させるように機能するものである。
他方、本体ケース1の前壁1bに設けた差込窓11より内向きに差込まれる引出し状の着火材挿入具10は、差込状態でロストル14上で上方から落下する灰や小粒の炭火を受け取る灰床を兼ねさせても良い。
そしてその挿入端側は、ロストル14下において例えばアルコール含有の固形燃料等からなる着火材24を載置して燃焼させる着火スペース20となっており、この着火スペース20は空気室8内にあり、着火や燃焼のための空気の導入部でもある。本実施例では着火材挿入具10を最深部まで差込挿入することによって、着火材24がロストル14の中心位置下方に来るように、着火材の載置位置を決める位置決め用の突条又は目印等からなる位置決め部10aが着火材挿入具10の底板上面に設けられている。
また着火材挿入具10は本体ケース1の底板1c上に設けられた前後方向のレール26に案内されてスライド自在に挿入又は引き出しされ、着火材挿入具10上に載置された着火材24への着火は、着火材挿入具10が引き出された状態で行われ、着火状態でロストル14の直下の着火スペース20の位置に挿入される。
上記のように構成される本発明の炭火用コンロは、コンロ組立状態で、先ずロストル14上に着火筒19を位置決め状態で載置して内部に炭23を収容する。この時の炭の量は調理目的にもよるが、内ケース12の炭床12c上に均一且つ十分に拡散配置できる量である。これと前後して着火材挿入具10を引き出した状態で、その上面に前述した着火材24を載せておく。
上記着火筒19への炭23の充填後、上記着火材24に点火して着火材挿入具10を最深部まで挿入し、炭23への着火を開始する。炭23に適度に着火され、燃焼を始めた時点で、把手21を用いて着火筒19を上方に向って持ち上げると、内部の炭はその下端から炭床上に排出され、且つロストル14の回りに適度に崩れ落ちて分散配置される。その後調理網18を予め高さ設定された網保持具17上に位置決め載置して目的の加熱調理を行う。
その他本体ケース1や内ケース12の平面視形状等は長方形のほか、正方形,円形,その他の多角形であっても差支えない。
次に、図3に基づき、位置決め部10aの他例について、上述した例と異なる部分を説明する。
図3(A)は位置決め部の他例の構成を示す断面図であり、(B)は位置決め部を構成するアングル状部材の平面図である。同図に示す例では、位置決め部10aを鉄製等のアングル状部材27によって構成している。このアングル状部材27の一片が起立するように、もう一片を着火材挿入具10の底板上面に溶着等で取付固定し、該起立した一片によって仕切り27aを形成している。
この仕切り27aと、着火材挿入具10の内周壁との間に、着火材24が嵌め込まれ、安定的に位置決めが行われる。ちなみに、アングル状部材27における着火材挿入具10の底板上面に取付固定される部分(上記もう一片)が、仕切り27aから、着火材24を位置決めさせない側に延びるようにして、該アングル状部材27が着火材挿入具10に取付固定されている。これによって、アングル状部材27が、着火材24を位置決めさせる際に邪魔になるような事態も効率的に防止される。
1 本体ケース
1a 左右壁(周壁)
1b 前後壁(周壁)
8 空気室
10 着火材週用具
10a 位置決め部
11 差込窓
12 内ケース
12a 左右壁(周壁)
12b 前後壁(周壁)
12c 底板(炭床)
14 ロストル
17 網保持具
18 調理網
19 着火筒
20 着火スペース
23 炭
24 着火材
1a 左右壁(周壁)
1b 前後壁(周壁)
8 空気室
10 着火材週用具
10a 位置決め部
11 差込窓
12 内ケース
12a 左右壁(周壁)
12b 前後壁(周壁)
12c 底板(炭床)
14 ロストル
17 網保持具
18 調理網
19 着火筒
20 着火スペース
23 炭
24 着火材
Claims (8)
- コンロの本体ケース(1)内に炭火を載せる炭床(12c)と、該炭床(12c)の一部を構成した上記炭床(12c)上の炭(23)に下部より給気するロストル(14)と、内部に炭又は炭火を収容し、上記ロストル(14)上にセットされて給気された空気を吸引して上方に排出することにより炭(23)の着火を促す筒状の着火筒(19)とを備えた炭火用コンロにおいて、上記ロストル(14)の下方にロストル(14)に空気を案内し着火筒(19)内の炭(23)に着火する着火材(24)を収容する着火スペース(20)を設け、上記着火筒(19)の底部を開放又は開放可能に形成し上方に引上げ除去することにより着火筒(19)内の炭火が炭床(12c)上に拡散配置される構造とした炭火用コンロ。
- 着火筒(19)の周壁の下部には、該着火筒(19)内に空気を取入れる用の通気孔(19a)を穿設した請求項1に記載の炭火用コンロ。
- 挿入端側で着火材(24)を保持し、着火スペース(20)内の着火筒(19)のセット位置下方に着火材(24)を挿入する着火材挿入具(10)を本体ケース(1)に対して挿脱可能に設けた請求項1又は2の何れかに記載の炭火用コンロ。
- 着火材挿入具(10)が、ロストル(14)の灰床を兼ね且つ挿入端側に着火材(24)を保持し、本体ケース(1)に対して水平方向にスライドさせて挿脱可能な引出し状に形成されている請求項3に記載の炭火用コンロ。
- 本体ケース(1)内に周壁(12a),(12b)を備えた容器状の内ケース(12)を挿脱可能に収容して設け、該内ケース(12)の底板に炭床(12c)及びロストル(14)を設けるとともに、本体ケース(1)と内ケース(12)の底部間に着火スペース(20)を設けてなる請求項1〜4のいずれかに記載の炭火用コンロ。
- 着火筒(19)のセット位置とロストル(14)の設置位置を炭床(12c)の中央部で互に重なり合うように設けてなる請求項1〜5のいずれかに記載の炭火用コンロ。
- 着火筒(19)の周壁に着火筒持ち運び用の把手(21)を設けてなる請求項1〜6のいずれかに記載の炭火用コンロ。
- 内ケース(12)の上部に調理網(18)を所定高さに保持する複数個の保持具(17)を本体ケース(1)に取付けてなる請求項5〜7のいずれかに記載の炭火用コンロ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014110001A JP2015223330A (ja) | 2014-05-28 | 2014-05-28 | 炭火用コンロ |
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JP2014110001A JP2015223330A (ja) | 2014-05-28 | 2014-05-28 | 炭火用コンロ |
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