JP2015223021A - 電力変換装置 - Google Patents

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布野  秀和
義明 石澤
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義明 石澤
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Hitoshi Shimizu
均 清水
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菊池  竜治
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Abstract

【課題】組立作業の作業効率の向上を図ること。【解決手段】基板10に実装されたパワー半導体モジュール1と、パワー半導体モジュール1を放熱させるためのフィンユニット20と、パワー半導体モジュール1を収容する装置本体を構成し、かつ自身に形成された第2開口36を通じてフィンユニット20とパワー半導体モジュール1とが熱的に接続することを許容するサポート30とを備えた電力変換装置であって、サポート30は、基板10が相対的に近接する場合に、該基板10を予め決められた基板配設領域Sに案内して固定する固定ガイド部材38を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば昇降機や空調機等の制御において用いられる電力変換装置に関するものである。
従来、例えば昇降機や空調機等の制御において電力変換装置が用いられており、この種の電力変換装置は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子等を備えたパワー半導体モジュールが基板に実装された状態で装置本体に収納されている。
このような電力変換装置では、パワー半導体モジュールが発する高熱を放出させるためのヒートシンクが設けられており、パワー半導体モジュールは、サポートに形成された開口を進入してヒートシンクに締結部材により締結されることで熱的に接続されている。サポートは、装置本体を構成するものであり、ヒートシンクと、パワー半導体モジュールを実装する基板との間に介在し、基板等を固定するためのものである。
そして、上記電力変換装置では、基板に形成された取付孔を挿通するネジの先端部がサポートの取付孔を貫通してヒートシンクに形成された取付孔に螺合することにより組み立てられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−349548号公報
ところが、上述した特許文献1に提案されている電力変換装置では、基板に形成された取付孔を挿通するネジの先端部がサポートの取付孔を貫通してヒートシンクに形成された取付孔に螺合することにより組み立てられているので、基板とサポートとヒートシンクとの位置合わせが必要となる。特に、基板に実装されているパワー半導体モジュールは、サポートに形成された開口を進入する必要があるため、サポートに対する基板の位置合わせが必要となる。そのため、電力変換装置の組立作業においては、専用の治具や位置合わせ機構等が必要とされ、組立作業が煩雑なものとなる虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、組立作業の作業効率の向上を図ることができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力変換装置は、基板に実装されたパワー半導体モジュールと、前記パワー半導体モジュールを放熱させるためのヒートシンクと、前記パワー半導体モジュールを収容する装置本体を構成し、かつ自身に形成された開口を通じて前記ヒートシンクと前記パワー半導体モジュールとが熱的に接続することを許容するサポートとを備えた電力変換装置であって、前記サポートは、前記基板が相対的に近接する場合に、該基板を予め決められた基板配設領域に案内して固定する固定ガイド部材を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記電力変換装置において、前記サポートは、前記基板が相対的に近接する場合に、該基板を前記基板配設領域に案内するガイド部材を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記電力変換装置において、前記固定ガイド部材は、前記基板配設領域の互いに対向する縁端部の近傍において、先端部が前記ヒートシンクから離隔する方向に向けて延在する態様で形成されるものであり、前記先端部に形成され、かつ前記ヒートシンクに近接するに連れて前記基板配設領域に漸次近接するよう傾斜する固定傾斜部と、基端部から前記固定傾斜部に至る所定箇所に形成され、かつ前記基板配設領域に向けて突出する固定爪部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、固定ガイド部材が、基板がサポートに相対的に近接する場合に、該基板を予め決められた基板配設領域に案内して固定するので、従来のように専用の治具や位置合わせ機構等を必要とせずに、サポートに対する基板の位置合わせを容易なものとすることができ、これにより組立作業の作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の要部を示す斜視図である。 図2は、図1に示した電力変換装置の要部の分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の組立作業の工程を前方から見た場合を示す説明図である。 図4は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の組立作業の工程を右方から見た場合を示す説明図である。 図5は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の組立作業の工程を右方から見た場合を示す説明図である。 図6は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の組立作業の工程を右方から見た場合を示す説明図である。 図7は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の組立作業の工程を前方から見た場合を示す説明図である。 図8は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の組立作業の工程を前方から見た場合を示す説明図である。 図9は、図3〜図8に示した工程にて組み立てた状態を示す斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態2である電力変換装置の要部を示す分解斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態2である電力変換装置の組立作業の工程を前方から見た場合を示す説明図である。 図12は、本発明の実施の形態2である電力変換装置の組立作業の工程を前方から見た場合を示す説明図である。 図13は、本発明の実施の形態2である電力変換装置の組立作業の工程を前方から見た場合を示す説明図である。 図14は、図11〜図13に示した工程にて組み立てた状態を示す斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る電力変換装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1である電力変換装置の要部を示す斜視図であり、図2は、図1に示した電力変換装置の要部の分解斜視図である。ここで例示する電力変換装置は、例えば昇降機や空調機等の制御に用いられるものであり、基板10、フィンユニット20及びサポート30を備えて構成されている。
基板10は、略矩形状の板状体であり、種々の回路や素子が実装されるものである。この基板10の下面には、例えばIGBT素子等を備えたパワー半導体モジュール1が実装されている。
かかる基板10においては、前端部及び後端部に取付孔11が1つずつ形成されているとともに、前端部の左右両端部分、左端部の中央部分及び後端部の右端部分には切欠部12が形成されている。また、基板10においてパワー半導体モジュール1が実装される領域には、該パワー半導体モジュール1に形成された締結孔(図示せず)に一致する態様で複数(図示の例では2つ)の締結孔13が形成されており、これら締結孔13の左側には、複数(図示の例では2つ)の固定孔14が形成されている。
フィンユニット20は、例えばアルミニウム(又はアルミニウム合金)等の良好な熱伝導性を有する高熱伝導性材料から形成されたものでヒートシンクを構成するものである。このフィンユニット20は、ベース部21と複数のフィン22とを備えて構成されている。
ベース部21は、略平板状の形態を成している。このベース部21の上面には、前後方向に亘って上方に突出する突部21aが形成されている。この突部21aの中央領域には、複数(図示の例では2つ)の締結孔23が形成されており、該突部21aの後端部には取付孔24が形成されている。この突部21aの中央領域には、伝熱性に優れたサーマルグリスが塗布されている。
また、ベース部21の前端部の左方部分には、取付孔24が形成されている。更に、ベース部21の締結孔23の左方領域には、複数(図示の例では2つ)の固定孔25が形成されている。
複数のフィン22は、それぞれ薄板状の形態を成している。これらフィン22は、ベース部21の下面において個々が前後方向に沿って延在する態様で左右方向に並ぶよう起立姿勢にて配設されている。
サポート30は、例えば樹脂材料や金属材料により形成される略矩形状の平板状部材であり、フィンユニット20の上側に配設されるものである。このサポート30の前端部の左右両端部分及び後端部の右端部分には切欠部31が形成されている。このサポート30の縁端部には、上方に向けて延在する壁部32が形成されており、かかる壁部32に囲繞される領域が基板配設領域Sとされている。
かかるサポート30は、凹部33、取付孔34、第1開口35、第2開口36、係止片37、固定ガイド部材38及びガイド部材39を備えて構成されている。
凹部33は、サポート30の下面において前後方向に亘って形成されている。この凹部33は、フィンユニット20のベース部21に形成された突部21aに適合するものである。
取付孔34は、複数(図示の例では2つ)設けられており、一方は、前端部における切欠部31の近傍に形成され、他方は、後端部における切欠部31の近傍に形成されている。
第1開口35は、複数(図示の例では2つ)設けられており、それぞれ矩形状を成している。これら第1開口35は、サポート30の左側の中央領域に前後に並ぶよう形成されている。かかる第1開口35は、それぞれ半導体素子2の進入を許容するものである。ここで各半導体素子2には、固定孔2aが形成されている。
第2開口36は、矩形状を成すもので、第1開口35の右側に形成されている。この第2開口36は、上記パワー半導体モジュール1が進入することを許容するものである。
係止片37は、サポート30の右側の壁部32及び左側の壁部32に前後2つずつ形成されている。この係止片37は、上面及び下面が開口した筒状のケース3に形成された係止孔3aに進入してサポート30とケース3とを係止させるものである。このケース3は、サポート30とともに電力変換装置の装置本体を構成するものである。換言すると、サポート30は、ケース3とともに装置本体を構成している。
固定ガイド部材38は、第1固定ガイド38aと第2固定ガイド38bとを備えて構成されている。第1固定ガイド38aは、複数(図示の例では2つ)あり、サポート30の右端部及び左端部に1つずつ設けられている。
一方の第1固定ガイド38a(以下、第1右側固定ガイド381ともいう)は、右側の壁部32を切り欠いた部分において該壁部32よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。より詳細に説明すると、第1右側固定ガイド381は、第2開口36の右側において、先端部がフィンユニット20から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第1右側固定ガイド381は、第1右側固定傾斜部381a及び第1右側固定爪部381bを有している。
第1右側固定傾斜部381aは、第1右側固定ガイド381の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第1右側固定傾斜部381aは、第1右側固定ガイド381の先端部において、フィンユニット20に近接するに連れて基板配設領域Sに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第1右側固定爪部381bは、第1右側固定傾斜部381aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第1右側固定爪部381bは、第1右側固定ガイド381の基端部から第1右側固定傾斜部381aに至る所定箇所において、基板配設領域Sに向けて突出する態様で形成されている。
他方の第1固定ガイド38a(以下、第1左側固定ガイド382ともいう)は、左側の壁部32を切り欠いた部分において該壁部32よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。より詳細に説明すると、第1左側固定ガイド382は、第1開口35よりも後側において、先端部がフィンユニット20から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第1左側固定ガイド382は、上記第1右側固定ガイド381と延在長さが一致している。かかる第1左側固定ガイド382は、第1左側固定傾斜部382a及び第1左側固定爪部382bを有している。
第1左側固定傾斜部382aは、上記第1右側固定傾斜部381aと同等の高さレベルに形成されるもので、第1左側固定ガイド382の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第1左側固定傾斜部382aは、第1左側固定ガイド382の先端部において、フィンユニット20に近接するに連れて基板配設領域Sに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第1左側固定爪部382bは、上記第1右側固定爪部381bと同等の高さレベルに形成されるもので、第1左側固定傾斜部382aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第1左側固定爪部382bは、第1左側固定ガイド382の基端部から第1左側固定傾斜部382aに至る所定箇所において、基板配設領域Sに向けて突出する態様で形成されている。
このように第1右側固定ガイド381は右側の壁部32の切り欠いた部分に形成され、第1左側固定ガイド382は左側の壁部32の切り欠いた部分に形成されていることから、第1固定ガイド38aは、基板配設領域Sの互いに対向する縁端部の近傍に形成されることとなる。
第2固定ガイド38bは、複数(図示の例では2つ)あり、サポート30の右端部及び左端部に1つずつ設けられている。
一方の第2固定ガイド38b(以下、第2右側固定ガイド383ともいう)は、右側の壁部32における第1右側固定ガイド381よりも後側において第1右側固定ガイド381よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。つまり、第2右側固定ガイド383は、先端部がフィンユニット20から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第2右側固定ガイド383は、第2右側固定傾斜部383a及び第2右側固定爪部383bを有している。
第2右側固定傾斜部383aは、第2右側固定ガイド383の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第2右側固定傾斜部383aは、第2右側固定ガイド383の先端部において、フィンユニット20に近接するに連れて基板配設領域Sに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第2右側固定爪部383bは、第2右側固定傾斜部383aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第2右側固定爪部383bは、第2右側固定ガイド383の基端部から第2右側固定傾斜部383aに至る所定箇所において、基板配設領域Sに向けて突出する態様で形成されている。
他方の第2固定ガイド38b(以下、第2左側固定ガイド384ともいう)は、左側の壁部32における第1左側固定ガイド382よりも前側において第1左側固定ガイド382よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。つまり、第2左側固定ガイド384は、先端部がフィンユニット20から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第2左側固定ガイド384は、上記第2右側固定ガイド383と延在長さが一致している。かかる第2左側固定ガイド384は、第2左側固定傾斜部384a及び第2左側固定爪部384bを有している。
第2左側固定傾斜部384aは、上記第2右側固定傾斜部383aと同等の高さレベルに形成されるもので、第2左側固定ガイド384の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第2左側固定傾斜部384aは、第2左側固定ガイド384の先端部において、フィンユニット20に近接するに連れて基板配設領域Sに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第2左側固定爪部384bは、上記第2右側固定爪部383bと同等の高さレベルに形成されるもので、第2左側固定傾斜部384aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第2左側固定爪部384bは、第2左側固定ガイド384の基端部から第2左側固定傾斜部384aに至る所定箇所において、基板配設領域Sに向けて突出する態様で形成されている。
このように第2右側固定ガイド383は右側の壁部32に形成され、第2左側固定ガイド384は左側の壁部32に形成されていることから、第2固定ガイド38bは、基板配設領域Sの互いに対向する縁端部の近傍に形成されることとなる。
ガイド部材39は、複数(図示の例では2つ)あり、サポート30の前端部及び後端部に1つずつ設けられている。
一方のガイド部材39(以下、第1ガイド39aともいう)は、前端部における切欠部31近傍の壁部32より上方に向けて突出する態様で形成されている。この第1ガイド39aの延在長さは、第1固定ガイド38aの延在長さと同等、若しくは第1固定ガイド38aの延在長さよりも僅かに大きいものである。この第1ガイド39aは、第1ガイド傾斜部391を有している。
第1ガイド傾斜部391は、上記第1右側固定傾斜部381a及び上記第1左側固定傾斜部382aと同等の高さレベル、若しくはこれらよりも僅かに高い高さレベルに形成されるもので、第1ガイド39aの先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次後方に傾斜する態様で形成されている。
他方のガイド部材39(以下、第2ガイド39bともいう)は、後端部における切欠部31近傍の壁部32より上方に向けて突出する態様で形成されている。この第2ガイド39bの延在長さは、第1ガイド39aの延在長さと同等の大きさを有している。この第2ガイド39bは、第2ガイド傾斜部392を有している。
第2ガイド傾斜部392は、上記第1ガイド39aと同等の高さレベルに形成されるもので、第2ガイド39bの先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次前方に傾斜する態様で形成されている。
このような構成を有するサポート30を用いて次のようにして電力変換装置を組み立てることができる。
まず、サポート30の第1開口35に半導体素子2を進入させた状態で該サポート30をフィンユニット20のベース部21の上面に載置させる。このとき、サポート30の凹部33にベース部21の突部21aを進入させることでサポート30をフィンユニット20に対して位置決めした状態で載置させる。これにより、半導体素子2の固定孔2aはベース部21の固定孔25に一致し、サポート30の取付孔34はベース部21の取付孔24に一致する。また、ベース部21の締結孔23はサポート30の第2開口36を通じて露出した状態となる。
次に、図3及び図4に示すように、下面にパワー半導体モジュール1が実装された基板10を上方よりサポート30に近接させる。この場合において、サポート30の前端部及び後端部には第1ガイド39a及び第2ガイド39bがそれぞれ形成されていることから、図5に示すように、基板10が基板配設領域Sよりも僅かに前側に位置している場合でも、基板10の前端部が第1ガイド39aの第1ガイド傾斜部391に摺接することで、サポート30に対して基板10を相対的に後方に移動させることができる。尚、図には明示していないが、基板10が基板配設領域Sよりも僅かに後側に位置している場合でも、基板10の後端部が第2ガイド39bの第2ガイド傾斜部392に摺接することで、サポート30に対して基板10を相対的に前方に移動させることができる。これにより、図6に示すように、ガイド部材39(第1ガイド39a及び第2ガイド39b)によりサポート30に対する基板10の前後方向のずれを修正して基板配設領域Sに案内することができる。
また、このように基板10を上方よりサポート30に近接させる場合に、サポート30の右端部及び左端部には第1右側固定ガイド381及び第1左側固定ガイド382がそれぞれ形成されていることから、基板10が基板配設領域Sよりも僅かに右側に位置している場合でも、基板10の右端部が第1右側固定ガイド381の第1右側固定傾斜部381aに摺接することで、サポート30に対して基板10を相対的に左側に移動させることができる。その一方、基板10が基板配設領域Sよりも僅かに左側に位置している場合でも、基板10の左端部が第1左側固定ガイド382の第2左側固定傾斜部384aに摺接することで、サポート30に対して基板10を相対的に右側に移動させることができる。
そして、第1右側固定ガイド381及び第1左側固定ガイド382には、第1右側固定爪部381b及び第1左側固定爪部382bが形成されていることから、図7に示すように、第1右側固定ガイド381は近接する基板10に押圧されることで右側に弾性変形し、第1左側固定ガイド382は該基板10に押圧されることで左側に弾性変形する。
その後に、基板10が第1右側固定爪部381b及び第1左側固定爪部382bを乗り越えて壁部32の上面に載置されると、図8に示すように、第1右側固定ガイド381及び第1左側固定ガイド382は弾性復元力により元の状態に戻り、第1右側固定爪部381b及び第1左側固定爪部382bが基板10の上面に接して、基板10の上下方向に移動を規制する。
このように第1固定ガイド38a(第1右側固定ガイド381及び第1左側固定ガイド382)により、サポート30に対する基板10の左右方向のずれを修正して基板配設領域Sに案内しつつ該基板配設領域Sに基板10を固定させることができる。
基板配設領域Sに固定された基板10に実装されるパワー半導体モジュール1は、サポート30の第2開口36に進入し、基板10に形成された締結孔13はベース部21の締結孔23に一致する。また、基板10の取付孔11はサポート30の取付孔34に一致し、かつ基板10の固定孔14は半導体素子2の固定孔2aに一致する。
そして、図示せぬ締結ネジを基板10の締結孔13及びパワー半導体モジュール1の締結孔の順に貫通させてから該締結ネジの先端部をベース部21の締結孔23に挿入させて螺合させ、図示せぬ固定ネジを基板10の固定孔14及び半導体素子2の固定孔2aの順に貫通させてから該固定ネジの先端部をベース部21の固定孔25に挿入させて螺合させ、更に図示せぬ取付ネジを基板10の取付孔11及びサポート30の取付孔34の順に貫通させてから該取付ネジの先端部をベース部21の取付孔24に挿入させて螺合させることで、図9に示すように、基板10を基板配設領域Sに配設するとともに、パワー半導体モジュール1とフィンユニット20とを熱的に接続させることができる。また、半導体素子2とフィンユニット20とも熱的に接続させることができる。
そして、図には明示しないが、各種制御回路等が実装された他の基板を上記基板10の上方に配設する場合には、該基板10と同様に、他の基板を上方から近接させて第2固定ガイド38b(第2右側固定ガイド383及び第2左側固定ガイド384)で案内させるとともに固定させ、その後にネジ等で取り付ければよい。
このようにして基板10を配設させたサポート30に対してケース3を上方より近接させ、係止片37がケース3の係止孔3aに進入してサポート30に対してケース3を係止させ、その後に表示部等を有する正面カバー(図示せず)をケース3に取り付けてケース3の上面開口を閉塞することで電力変換装置を組み立てることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1である電力変換装置によれば、サポート30に形成された固定ガイド部材38が、基板10が相対的に近接する場合に、該基板10を基板配設領域Sに案内して固定するので、従来のように専用の治具や位置合わせ機構等を必要とせずに、サポート30に対する基板10の位置合わせを容易なものとすることができる。これにより組立作業の作業効率の向上を図ることができる。特に、組立作業を自動化させる場合には、作業効率の向上がより顕著なものとなる。
<実施の形態2>
図10は、本発明の実施の形態2である電力変換装置の要部の分解斜視図である。ここで例示する電力変換装置は、例えば昇降機や空調機等の制御に用いられるものであり、基板50、フィンユニット60及びサポート70を備えて構成されている。
基板50は、略矩形状の板状体であり、種々の回路や素子が実装されるものである。この基板50の下面には、例えばIGBT素子等を備えたパワー半導体モジュール41が実装されている。
かかる基板50においては、前端部の左右両端部分、左端部の中央部分及び後端部の右端部分には切欠部51が形成されている。また、基板50においてパワー半導体モジュール41が実装される領域には、該パワー半導体モジュール41に形成された締結孔(図示せず)に一致する態様で複数(図示の例では2つ)の締結孔52が形成されており、これら締結孔52の左側には、複数(図示の例では2つ)の固定孔53が形成されている。更に、基板50においては、前端部における切欠部51の近傍に複数(図示の例では2つ)のガイド孔54が形成されている。
フィンユニット60は、例えばアルミニウム(又はアルミニウム合金)等の良好な熱伝導性を有する高熱伝導性材料から形成されたものでヒートシンクを構成するものである。このフィンユニット60は、ベース部61と複数のフィン62とを備えて構成されている。
ベース部61は、略平板状の形態を成している。このベース部61の上面には、複数(図示の例では4つ)の上方に突出する矩形状突部が形成されている。これら矩形状突部のうち、最も右側にある右側矩形状突部61aには、複数(図示の例では2つ)の締結孔63が形成されており、その上面には伝熱性に優れたサーマルグリスが塗布されている。また、これら矩形状突部のうち、右側矩形状突部61aの左側に位置する2つの左側矩形状突部61bには、それぞれ固定孔64が形成されている。
複数のフィン62は、それぞれ薄板状の形態を成している。これらフィン62は、ベース部61の下面において個々が前後方向に沿って延在する態様で左右方向に並ぶよう起立姿勢にて配設されている。
サポート70は、例えば樹脂材料や金属材料により形成される略矩形状の外枠部を形成する壁部72の内側に補強用の梁部を形成したものであり、フィンユニット60の上側に配設されるものである。このサポート70の前端部の左右両端部分及び後端部の右端部分には切欠部71が形成されている。このサポート70の壁部72は上方に向けて延在する態様で形成されており、かかる壁部72に囲繞される領域が基板配設領域Pとされている。
かかるサポート70は、取付孔73、第1開口74、第2開口75、係止片76、固定ガイド部材77及びガイドロッド78を備えて構成されている。
取付孔73は、複数(図示の例では2つ)設けられており、一方は、前端部における切欠部71の近傍に形成され、他方は、後端部における切欠部71の近傍に形成されている。
第1開口74は、サポート70の左側の中央領域に形成されている。かかる第1開口74は、2つの半導体素子42の進入を許容するものである。ここで各半導体素子42には、固定孔42aが形成されている。
第2開口75は、矩形状を成すもので、第1開口74の右側に形成されている。この第2開口75は、上記パワー半導体モジュール41が進入することを許容するものである。
係止片76は、サポート70の右側の壁部72及び左側の壁部72に前後2つずつ形成されている。この係止片76は、上面及び下面が開口した筒状のケース43に形成された係止孔43aに進入してサポート70とケース43とを係止させるものである。このケース43は、サポート70とともに電力変換装置の装置本体を構成するものである。換言すると、サポート70は、ケース43とともに装置本体を構成している。
固定ガイド部材77は、第1固定ガイド77aと第2固定ガイド77bとを備えて構成されている。第1固定ガイド77aは、複数(図示の例では2つ)あり、サポート70の右端部及び左端部に1つずつ設けられている。
一方の第1固定ガイド77a(以下、第1右側固定ガイド771ともいう)は、右側の壁部72を切り欠いた部分において該壁部72よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。より詳細に説明すると、第1右側固定ガイド771は、第2開口75の右側において、先端部がフィンユニット60から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第1右側固定ガイド771は、第1右側固定傾斜部771a及び第1右側固定爪部771bを有している。
第1右側固定傾斜部771aは、第1右側固定ガイド771の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第1右側固定傾斜部771aは、第1右側固定ガイド771の先端部において、フィンユニット60に近接するに連れて基板配設領域Pに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第1右側固定爪部771bは、第1右側固定傾斜部771aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第1右側固定爪部771bは、第1右側固定ガイド771の基端部から第1右側固定傾斜部771aに至る所定箇所において、基板配設領域Pに向けて突出する態様で形成されている。
他方の第1固定ガイド77a(以下、第1左側固定ガイド772ともいう)は、左側の壁部72を切り欠いた部分において該壁部72よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。より詳細に説明すると、第1左側固定ガイド772は、第1開口74よりも後側において、先端部がフィンユニット60から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第1左側固定ガイド772は、上記第1右側固定ガイド771と延在長さが一致している。かかる第1左側固定ガイド772は、第1左側固定傾斜部772a及び第1左側固定爪部772bを有している。
第1左側固定傾斜部772aは、上記第1右側固定傾斜部771aと同等の高さレベルに形成されるもので、第1左側固定ガイド772の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第1左側固定傾斜部772aは、第1左側固定ガイド772の先端部において、フィンユニット60に近接するに連れて基板配設領域Pに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第1左側固定爪部772bは、上記第1右側固定爪部771bと同等の高さレベルに形成されるもので、第1左側固定傾斜部772aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第1左側固定爪部772bは、第1左側固定ガイド772の基端部から第1左側固定傾斜部772aに至る所定箇所において、基板配設領域Pに向けて突出する態様で形成されている。
このように第1右側固定ガイド771は右側の壁部72の切り欠いた部分に形成され、第1左側固定ガイド772は左側の壁部72の切り欠いた部分に形成されていることから、第1固定ガイド77aは、基板配設領域Pの互いに対向する縁端部の近傍に形成されることとなる。
第2固定ガイド77bは、複数(図示の例では2つ)あり、サポート70の右端部及び左端部に1つずつ設けられている。
一方の第2固定ガイド77b(以下、第2右側固定ガイド773ともいう)は、右側の壁部72における第1右側固定ガイド771よりも後側において第1右側固定ガイド771よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。つまり、第2右側固定ガイド773は、先端部がフィンユニット60から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第2右側固定ガイド773は、第2右側固定傾斜部773a及び第2右側固定爪部773bを有している。
第2右側固定傾斜部773aは、第2右側固定ガイド773の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第2右側固定傾斜部773aは、第2右側固定ガイド773の先端部において、フィンユニット60に近接するに連れて基板配設領域Pに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第2右側固定爪部773bは、第2右側固定傾斜部773aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第2右側固定爪部773bは、第2右側固定ガイド773の基端部から第2右側固定傾斜部773aに至る所定箇所において、基板配設領域Pに向けて突出する態様で形成されている。
他方の第2固定ガイド77b(以下、第2左側固定ガイド774ともいう)は、左側の壁部72における第1左側固定ガイド772よりも前側において第1左側固定ガイド772よりも上方に向けて突出する態様で先端部が上方に向けて延在するよう形成されている。つまり、第2左側固定ガイド774は、先端部がフィンユニット60から離隔する方向に向けて延在する態様で形成されている。この第2左側固定ガイド774は、上記第2右側固定ガイド773と延在長さが一致している。かかる第2左側固定ガイド774は、第2左側固定傾斜部774a及び第2左側固定爪部774bを有している。
第2左側固定傾斜部774aは、上記第2右側固定傾斜部773aと同等の高さレベルに形成されるもので、第2左側固定ガイド774の先端部(上端部)において、下方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する態様で形成されている。つまり、第2左側固定傾斜部774aは、第2左側固定ガイド774の先端部において、フィンユニット60に近接するに連れて基板配設領域Pに漸次近接するよう傾斜する態様で形成されている。
第2左側固定爪部774bは、上記第2右側固定爪部773bと同等の高さレベルに形成されるもので、第2左側固定傾斜部774aの下方域において左方に向けて突出する態様で形成されている。つまり、第2左側固定爪部774bは、第2左側固定ガイド774の基端部から第2左側固定傾斜部774aに至る所定箇所において、基板配設領域Pに向けて突出する態様で形成されている。
このように第2右側固定ガイド773は右側の壁部72に形成され、第2左側固定ガイド774は左側の壁部72に形成されていることから、第2固定ガイド77bは、基板配設領域Pの互いに対向する縁端部の近傍に形成されることとなる。
ガイドロッド78は、複数(図示の例では2つ)あり、サポート70の前端部における左右の切欠部71の近傍に1つずつ設けられている。これらガイドロッド78は、上方に向けて延在するものであり、先端に向かうにつれて外径が漸次小さくなるテーパー形状を成している。これらガイドロッド78は、基板50に形成されたガイド孔54の内径よりも外径が小さいものである。
このような構成を有するサポート70を用いて次のようにして電力変換装置を組み立てることができる。
まず、サポート70の第1開口74に半導体素子42を進入させた状態で該サポート70をフィンユニット60のベース部61の左側矩形状突部61bの上面に位置決めした状態で載置させる。これにより、半導体素子42の固定孔42aはベース部61の固定孔64に一致し、サポート70の取付孔73はベース部61の取付孔65に一致する。また、ベース部61の右側矩形状突部61aは、第2開口75に進入して締結孔63が該第2開口75を通じて露出した状態となる。
次に、下面にパワー半導体モジュール41が実装された基板50を上方よりサポート70に近接させる。この場合において、サポート70に形成された2つのテーパー形状を有するガイドロッド78がそれぞれ対応する基板50のガイド孔54に挿通することで、基板50が基板配設領域Pよりも僅かに前側あるいは後側に位置している場合でも、ガイドロッド78の挿通量が増大することで、サポート70に対して基板50を相対的に後方あるいは前方に移動させることができる。これにより、サポート70に対する基板50の前後方向のずれを修正して基板配設領域Pに案内することができる。
また、基板50を上方よりサポート70に近接させる場合に、図11に示すように、サポート70の右端部及び左端部には第1右側固定ガイド771及び第1左側固定ガイド772がそれぞれ形成されていることから、基板50が基板配設領域Pよりも僅かに右側に位置している場合でも、基板50の右端部が第1右側固定ガイド771の第1右側固定傾斜部771aに摺接することで、サポート70に対して基板50を相対的に左側に移動させることができる。その一方、基板50が基板配設領域Pよりも僅かに左側に位置している場合でも、基板50の左端部が第1左側固定ガイド772の第2左側固定傾斜部774aに摺接することで、サポート70に対して基板50を相対的に右側に移動させることができる。
そして、第1右側固定ガイド771及び第1左側固定ガイド772には、第1右側固定爪部771b及び第1左側固定爪部772bが形成されていることから、図12に示すように、第1右側固定ガイド771は近接する基板50に押圧されることで右側に弾性変形し、第1左側固定ガイド772は該基板50に押圧されることで左側に弾性変形する。
その後に、基板50が第1右側固定爪部771b及び第1左側固定爪部772bを乗り越えて壁部72の上面に載置されると、図13に示すように、第1右側固定ガイド771及び第1左側固定ガイド772は弾性復元力により元の状態に戻り、第1右側固定爪部771b及び第1左側固定爪部772bが基板50の上面に接して、基板50の上下方向に移動を規制する。
このように第1固定ガイド77a(第1右側固定ガイド771及び第1左側固定ガイド772)により、サポート70に対する基板50の左右方向のずれを修正して基板配設領域Pに案内しつつ該基板配設領域Pに基板50を固定させることができる。このように基板配設領域Pに固定された基板50に実装されるパワー半導体モジュール41は、サポート70の第2開口75に進入し、基板50に形成された締結孔52はベース部61の右側矩形状突部61aの締結孔63に一致する。また、基板50の固定孔53は半導体素子42の固定孔42aに一致する。
そして、図示せぬ締結ネジを基板50の締結孔52及びパワー半導体モジュール41の締結孔の順に貫通させてから該締結ネジの先端部をベース部61の締結孔63に挿入させて螺合させ、図示せぬ固定ネジを基板50の固定孔53及び半導体素子42の固定孔42aの順に貫通させてから該固定ネジの先端部をベース部61の固定孔64に挿入させて螺合させ、更に図示せぬ取付ネジをサポート70の取付孔73に貫通させてから該取付ネジの先端部をベース部61の取付孔65に挿入させて螺合させることで、図14に示すように、基板50を基板配設領域Pに配設するとともに、パワー半導体モジュール41とフィンユニット60とを熱的に接続させることができる。また、半導体素子42とフィンユニット60とも熱的に接続させることができる。
そして、図には明示しないが、各種制御回路等が実装された他の基板を上記基板50の上方に配設する場合には、該基板50と同様に、他の基板を上方から近接させて第2固定ガイド77bで案内させるとともに固定させ、その後にネジ等で取り付ければよい。
このようにして基板50を配設させたサポート70に対してケース43を上方より近接させ、係止片76がケース43の係止孔43aに進入してサポート70に対してケース43を係止させ、その後に表示部等を有する正面カバー(図示せず)をケース43に取り付けてケース43の上面開口を閉塞することで電力変換装置を組み立てることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2である電力変換装置によれば、サポート70に形成された固定ガイド部材77が、基板50が相対的に近接する場合に、該基板50を基板配設領域Pに案内して固定するので、従来のように専用の治具や位置合わせ機構等を必要とせずに、サポート70に対する基板50の位置合わせを容易なものとすることができる。これにより組立作業の作業効率の向上を図ることができる。特に、組立作業を自動化させる場合には、作業効率の向上がより顕著なものとなる。
以上、本発明の好適な実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態1及び実施の形態2では、基板配設領域S,Pの左右の縁端部近傍に固定ガイド部材38,77が配設されていたが、本発明においては、固定ガイド部材の配設個所は、固定ガイド部材としての機能を発揮することができれば特に限定されるものではない。
上述した実施の形態2では、基板50に2つの円形状のガイド孔54が形成されていたが、本発明においては、ガイド孔の形状は円形状に限られず、長孔形状であってもよいし、切欠であってもよい。
1 パワー半導体モジュール
10 基板
20 フィンユニット
21 ベース部
22 フィン
30 サポート
32 壁部
36 第2開口
38 固定ガイド部材
38a 第1固定ガイド
38b 第2固定ガイド
381 第1右側固定ガイド
381a 第1右側固定傾斜部
381b 第1右側固定爪部
382 第1左側固定ガイド
382a 第1左側固定傾斜部
382b 第1左側固定爪部
383 第2右側固定ガイド
383a 第2右側固定傾斜部
383b 第2右側固定爪部
384 第2左側固定ガイド
384a 第2左側固定傾斜部
384b 第2左側固定爪部
39 ガイド部材
39a 第1ガイド
391 第1ガイド傾斜部
39b 第2ガイド
392 第2ガイド傾斜部
S 基板配設領域

Claims (3)

  1. 基板に実装されたパワー半導体モジュールと、
    前記パワー半導体モジュールを放熱させるためのヒートシンクと、
    前記パワー半導体モジュールを収容する装置本体を構成し、かつ自身に形成された開口を通じて前記ヒートシンクと前記パワー半導体モジュールとが熱的に接続することを許容するサポートと
    を備えた電力変換装置であって、
    前記サポートは、前記基板が相対的に近接する場合に、該基板を予め決められた基板配設領域に案内して固定する固定ガイド部材を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記サポートは、前記基板が相対的に近接する場合に、該基板を前記基板配設領域に案内するガイド部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記固定ガイド部材は、前記基板配設領域の互いに対向する縁端部の近傍において、先端部が前記ヒートシンクから離隔する方向に向けて延在する態様で形成されるものであり、
    前記先端部に形成され、かつ前記ヒートシンクに近接するに連れて前記基板配設領域に漸次近接するよう傾斜する固定傾斜部と、
    基端部から前記固定傾斜部に至る所定箇所に形成され、かつ前記基板配設領域に向けて突出する固定爪部と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
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