JP2015222133A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015222133A
JP2015222133A JP2014105902A JP2014105902A JP2015222133A JP 2015222133 A JP2015222133 A JP 2015222133A JP 2014105902 A JP2014105902 A JP 2014105902A JP 2014105902 A JP2014105902 A JP 2014105902A JP 2015222133 A JP2015222133 A JP 2015222133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking
temperature
heating
heating chamber
steam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014105902A
Other languages
English (en)
Inventor
智志 木村
Tomoshi Kimura
智志 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2014105902A priority Critical patent/JP2015222133A/ja
Publication of JP2015222133A publication Critical patent/JP2015222133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

【課題】使用者に対して安全性の高い加熱調理器を提供する。
【解決手段】水蒸気発生手段31からの水蒸気を使用するスチーム調理で、そのスチーム調理の終了時に庫内温度検出手段で加熱室2内の温度を検出し、その検出温度が設定した閾値を超えている場合は、加熱室2内が高温状態であることを報知手段で報知する。こうして、加熱室2を開けたときに水蒸気が吹き出す可能性があることを、事前に使用者に知らせて注意を促すことで、安全性の高い加熱調理器を提供できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱室に収容した被加熱物を、水蒸気やマイクロ波エネルギーを利用して加熱調理する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器として、例えば特許文献1には、加熱室内に被加熱物を収容した状態で、蒸し料理のメニューを選択すると、加熱手段への通電で被加熱物を加熱しながら、蒸気発生手段内で加熱された水を、加熱室内に蒸気として送り込み、所定の調理時間が経過すると、加熱手段の通電と蒸気発生手段の動作が停止して、報知手段から使用者に調理終了を報知するものが開示されている。
また、別な特許文献2には、加熱物に収容した被加熱物が吹きこぼれないように、被加熱物の加熱状態に応じて、マイクロ波供給手段からのマイクロ波エネルギーを低出力で連続駆動させるような制御手段を備えた加熱調理器が開示されている。
特開2008−32304号公報 特開2002−334776号公報
特許文献1の加熱調理器は、加熱手段で被加熱物を加熱しながら、蒸気発生手段からの水蒸気を使用する調理で、調理が終了すると報知手段がその旨を報知している。しかし、調理終了時に被加熱物を取り出そうとして、加熱室の前面開口を覆う扉を開けると、場合によっては水蒸気が扉前部より吹き出す可能性があり、使用者に対して安全性の高い加熱調理器が求められていた。
また、特許文献2の加熱調理器では、レンジ調理時に被加熱物が吹きこぼれないような加熱制御を行なっているものの、何らかの要因で吹きこぼれてしまった場合、そのまま加熱を継続すると食材が無駄になり、また加熱室内も次第に汚れていく。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、使用者に対して安全性の高い加熱調理器を提供することを第1の目的とする。
また、本発明の第2の目的は、食材を無駄にせず、加熱室内をそれ以上汚さない状態にして、レンジ調理中に吹きこぼれが生じたのを、使用者に知らせて注意を促すことが可能な加熱調理器を提供することにある。
請求項1の発明は、前記第1の目的を達成するために、被加熱物を収容する加熱室と、水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を前記加熱室に送り込む蒸気発生手段と、前記加熱室の温度を検出する温度検出手段と、報知手段と、を備え、前記蒸気発生手段を使用する調理で、その調理の終了時に前記温度検出手段からの検出温度が閾値を超えた場合に、前記報知手段からの報知を行なう構成としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記第2の目的を達成するために、被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室にマイクロ波エネルギーを供給して、前記被加熱物を加熱するマイクロ波供給手段と、前記マイクロ波の出力を制御する制御手段と、前記加熱室の底面全体の温度を検出する温度検出手段と、報知手段と、を備え、前記加熱室の底面の一定範囲で、前記温度検出手段からの検出温度の一定時間における変化量が閾値を超えた場合に、前記マイクロ波供給手段による加熱を停止して、前記報知手段からの報知を行なう構成としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、蒸気発生手段からの水蒸気を使用する調理で、調理終了時に温度検出手段で加熱室内の温度を検出し、その検出温度が設定した閾値を超えている場合は、加熱室内が高温状態であることを報知手段で報知する。こうして、加熱室を開けたときに水蒸気が吹き出す可能性があることを、事前に使用者に知らせて注意を促すことで、安全性の高い加熱調理器を提供できる。
請求項2の発明によれば、マイクロ波供給手段からのマイクロ波エネルギーで被加熱物を加熱するレンジ調理中に、温度検出手段からの検出温度の一定時間における変化量が閾値を超えると、マイクロ波供給手段による加熱を停止し、加熱室内で吹きこぼれが発生したことを報知手段で報知する。こうして、食材を無駄にせず、加熱室内をそれ以上汚さない状態にして、レンジ調理中に吹きこぼれが生じたのを、使用者に知らせて注意を促すことが可能な加熱調理器を提供できる。
本発明の加熱調理器をオーブンレンジに適用した場合の外観を示す正面図である。 同上、より模式的に示した外観図である。 同上、オーブンレンジの主にスチーム機能とオーブン機能に係る内部構造を示す概略図である。 同上、扉を取り除いた状態の本体を正面から見た図である。 同上、オーブンレンジの内部構造を示す概略断面図である。 同上、オーブンレンジの電気的構成を示すブロック図である。 同上、スチーム調理に関係する動作手順の一例を示すフローチャートである。 同上、レンジ調理に関係する動作手順の一例を示すフローチャートである。 同上、レンジ調理中に吹きこぼれが発生した状態を模式的に示す外観図である。
図1は、加熱調理器であるオーブンレンジの外観図である。矩形箱状に形成される本体1の内部には、被加熱物を収容して加熱調理する加熱室2が形成される。この加熱室2は、左右方向に幅広とし、その大きな前面開口を開閉するための扉3が設けられる。従って、扉3は本体1の前面のほぼ全体を覆うように設けられ、その下端部が回動自在に軸支される。
扉3の上部には、扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えており、扉3の下部には、表示や報知や操作のための操作パネル部5を備えている。操作パネル部5は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示手段6の他に、操作手段7として、調理に関する加熱条件を設定するための第1加熱条件設定手段8および第2加熱条件設定手段9や、加熱の開始を指示する加熱開始指示手段10や、設定を取消したり調理を中止したりするための取消指示手段11を備えて構成される。操作パネル部5の後側には、図示しないが、表示手段6や操作手段7などの制御を行なうために、後述するマイコン51などを搭載した操作パネルPC(印刷回路)板(図示せず)が配置される。
第1加熱条件設定手段8は、電子式のタッチキーであり、調理の時間や温度の設定が不要な自動調理のための調理メニューの選択を行なう「のみもの」キーや「ゆで物」キーの他に、調理の時間や温度または出力の設定が必要な手動調理の選択を行なう「レンジ」キーや、「オーブン」キーや、「スチーム」キーからなり、これらの複数の押釦式キーを並設して構成される。また第2加熱条件設定手段9は、手動調理における調理の時間や温度を設定する他に、自動調理において「のみもの」や「ゆで物」以外の調理メニューを選択するために、回転を検知するエンコーダで構成される回動自在なダイヤルである。加熱開始指示手段10は、第1加熱条件設定手段8や第2加熱条件設定手段9で加熱条件を設定した後に、加熱室2内の被加熱物に対する加熱を開始するためのキーで、取消指示手段11は、加熱条件の取消しや加熱調理を中止するためのキーである。これらの加熱開始指示手段10や取消指示手段11は、メカ式のキー(タクタイルスイッチ)である。
表示手段6は、例えば調理メニューの番号や、温度や、時間や、出力などを表示する液晶表示手段14と、調理の進行状況に応じて点滅や点灯表示するLED表示手段15とにより構成される。
図2は、図1に示すオーブンレンジをより模式的に示したものである。同図において、16は操作パネル部5の左側に設けられた報知手段である。この報知手段16は、例えばブザーやスピーカーなどの電子部品で構成される。なお、ここでは操作パネル部5を本体1の正面下部に配置しているが、図1に示すように扉3の下部に配置してもよい。また、報知手段16を操作パネル部5以外の箇所に配置してもよい。符号Sは、スチーム調理時に加熱室2内に発生する水蒸気であるが、この水蒸気Sを発生させる水蒸気発生手段の構成については、後程説明する。
図3は、オーブンレンジの主にオーブン機能に関係する内部構造を示した図である。同図において、本体1の内部には、加熱室2の後方に位置して、熱風を発生する熱風ファンユニット21が設けられる。この熱風ファンユニット21は、加熱室2内の被加熱物を加熱する加熱ユニットとして、加熱室2を形成する室内壁面22の奥側に配置され、空気を加熱する熱風ヒータ23と、その加熱された空気を加熱室2内に送るための熱風ファン24と、熱風ファン24を回転させるための熱風モータ25とを主な構成要素にしている。熱風ファン24は、軸方向に取り入れた空気を、回転時の遠心力によって、軸方向と直角な放射方向に吐き出すいわゆる遠心ファンとして設けられており、管状の熱風ヒータ23は熱風ファン24の放射方向を取り囲んで配置される。発熱部でもある熱風ヒータ23は、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、石英管ヒータやハロゲンヒータなどを用いる。
熱風ファンユニット21とは別に、加熱室2の上部には、加熱室2内の被加熱物を加熱する輻射ヒータ27が設けられる。つまり、本実施例のオーブンレンジは、複数の加熱手段として熱風ヒータ23と輻射ヒータ27をそれぞれ別個に備えた構成となっている。
31は、水蒸気による加熱調理を可能とする水蒸気発生手段である。この水蒸気発生手段31は、加熱室2の左側壁面に蒸発器ユニット32を装備している。蒸発器ユニット32は、蒸発用ヒータとしての棒状のシーズヒータ33を、例えばアルミダイカスト製で中空の蒸発容器に鋳込んで構成され、対向する加熱室2の左側壁面には、蒸発容器内に連通して複数のスチーム吹出し口34を備えている。また蒸発器ユニット32は、蒸発容器内の温度を検出するサーミスタなどの容器温度検出手段35(図6参照)を備えており、その温度検出に基づき安定した水蒸気を発生可能にしている。
水蒸気発生手段31はその他に、給水管36により蒸発器ユニット32と連通接続する給水ポンプ37および貯水タンク38を備えている。貯水タンク38は本体1から着脱可能に設けられ、使用者が随時容易に給水できるようになっており、貯水タンク38に水を収容した状態で、給水ポンプ37が駆動されると、貯水タンク38から送られてきた水が、所定温度に加熱された蒸発器ユニット32に導かれて蒸気化され、その蒸気圧によりスチーム吹出し口34から加熱室2内に蒸気が吹き出される構成となっている。なお39は、加熱室2の下部に設けられ、オーブンレンジに組み込まれた各部の動作を制御する制御手段である。
図4は、扉3を取り外した状態の本体1を正面から見た図である。同図において、加熱室2後方の室内壁面22には吸入口41や排出口42が形成され、加熱室2と熱風ファンユニット21の内部空間との間で、空気(熱風)の流れを可能にしている。特に本実施例では、制御手段39からのモータ制御信号を受けて、熱風モータ25に駆動電圧が印加され、熱風ファンユニット21の内部空間で熱風ファン24が回転すると、加熱室2の奥側の中心部分に位置する吸入口41から、熱風ファン24に向けて空気が吸い込まれ、この空気が熱風ファンユニット21の内部空間で通電した熱風ヒータ23を通過することで加熱される。そして、加熱された空気は吸入口41の周囲に配置された複数の排出口42から排出され、加熱室2内の全体を循環して、そこに収納された被加熱物を加熱調理する構成となっている。
図5は、オーブンレンジの内部構造を示す縦断面図である。同図において、加熱室2の側面上部には、加熱室2に臨む赤外線センサ43が取付けられている。赤外線センサ43は、図示しないが例えば8個の直線状に並んだ赤外線温度検出素子からなり、この赤外線センサ43を本体1の内部でスイング動作させることにより、加熱室2内のほぼ全体の温度分布を検出することを可能にしている。また、加熱室2の下側には、マイクロ波エネルギーを発生させる発生源となるマグネトロン44と、マグネトロン44からのマイクロ波を加熱室2の内部に導く導波管45と、導波管45から加熱室2にマイクロ波を放射するアンテナ46と、直立した軸47を中心にアンテナ46を水平回転させるACモータなどのアンテナモータ48と、アンテナ46の近傍に取付けられるマイクロスイッチ49が、マイクロ波供給手段50としてそれぞれ配置される。
アンテナ46は放射指向性を有し、アンテナモータ48の軸47がその中心に取付けられる。また、アンテナ46は加熱室2の底面のほぼ中央に一つだけ配置される。本実施例のアンテナ46は円板状の外形を有するが、軸47から見て一方向にはマイクロ波の放射指向性が大きい部位が形成され、その部位の反対側が、マイクロ波の放射指向性の小さい部位となっている。なお、ここでいう「放射指向性が大きい部位」とは、他の部位に比べてマイクロ波が一方向に集中して放射される指向性の高い部位を意味し、「放射指向性が小さい部位」とは、他の方向に比べてマイクロ波が拡散して放射される指向性の低い部位を意味する。
マイクロスイッチ49は、アンテナ46の回転位置に応じて可動するアクチュエータを備えており、ここではアンテナ46の回転時に、軸47を原点としてマイクロ波の放射指向性の大きい部位に対して、アンテナ46の回転方向の反対側で90度をなす角度の方向にマイクロスイッチ49が位置する毎に、図示しないアクチュエータが動作して、アンテナ46が原点位置にあることを示す電気的な検出信号を、マイクロスイッチ49から制御手段39に出力する構成となっている。なお、マイクロスイッチ49に代わり、フォトインタラプタのような非接触の検出素子を利用してもよい。
図6は、上述したオーブンレンジの電気的構成を示している。51は制御手段39に相当するマイクロコンピュータ(マイコン)であり、これは演算処理手段としてのCPUや、記憶手段としてのメモリや、入出力デバイスなどを備えている。マイコン51の入力ポートには、前述した第1加熱条件設定手段8や、第2加熱条件設定手段9や、加熱開始指示手段10や、取消指示手段11や、容器温度検出手段35の他に、加熱室2内の温度を検出するサーミスタなどの庫内温度検出手段52や、赤外線センサ43にスイング機構を装備して構成され、加熱室2内全体の温度分布を検出することで、そこに収容された被加熱物の温度を検出可能にする庫内温度分布検出手段53や、扉3の開閉状態を検出する扉開閉検出手段54や、マイクロスイッチ49などを含んで構成され、アンテナ46の回転の原点を検出する位置検出手段55が、それぞれ電気的に接続される。また、マイコン51の出力ポートには、表示手段6や報知手段16の他に、加熱室2内の被加熱物に対してレンジ加熱を行なうために、マグネトロン44などを含むマイクロ波加熱手段56と、加熱室2内の被加熱物に対してヒータ加熱を行なうために、熱風ファンユニット21の熱風ヒータ23や、輻射ヒータ27や、水蒸気発生手段31のシーズヒータ33をそれぞれ通断電させるリレーなどのヒータ駆動手段57と、導波管45の出口側に設けたアンテナ46を回転駆動させるために、アンテナモータ48などを含むアンテナ駆動手段58と、熱風ファン24を回転駆動させるために、熱風モータ25を含むモータ駆動手段59と、水蒸気発生手段31の給水ポンプ37を動作させるためのポンプ駆動手段60が、それぞれ電気的に接続される。
そしてマイコン51は、容器温度検出手段35や、庫内温度検出手段52や、庫内温度分布検出手段53や、扉開閉検出手段54や、位置検出手段55からの各検出信号と、第1加熱条件設定手段8や、第2加熱条件設定手段9や、加熱開始指示手段10や、取消指示手段11からの各操作信号を受けて、マイクロ波加熱手段56や、ヒータ駆動手段57や、アンテナ駆動手段58や、モータ駆動手段59に駆動用の制御信号を出力し、また表示手段6に表示用の制御信号を出力し、さらに報知手段16に報知用の制御信号を出力する機能を有する。
マイコン51は、第1加熱条件設定手段8や、第2加熱条件設定手段9や、加熱開始指示手段10からの押動操作に伴う操作信号を受け取ると、その操作信号に応じた制御信号を、マイクロ波加熱手段56や、ヒータ駆動手段57や、アンテナ駆動手段58や、モータ駆動手段59や、ポンプ駆動手段60に送出して、種々の加熱調理を制御する。その制御時には、加熱室2内の温度を検出する庫内温度検出手段52からの検出信号や、加熱室2内の温度分布を検出する庫内温度分布検出手段53からの検出信号や、水蒸気発生手段31の温度を検出する容器温度検出手段35からの検出信号を参照にして、加熱室2の温度を所定の値に制御する。
特にマイコン51は、マイクロ波供給手段50からのマイクロ波エネルギーで、加熱室2内の被加熱物を加熱するレンジ調理中に、その被加熱物の吹きこぼれを庫内温度分布検出手段53で検出した場合には、マイクロ波供給手段50の運転を停止すると共に、被加熱物の吹きこぼれが発生したことを報知手段16で報知するように制御する。また、少なくとも水蒸気発生手段31による水蒸気を使ったスチーム調理で、その調理の終了時に加熱室2内が高温でることを庫内温度検出手段52が検出した場合は、報知手段16が例えば音声で「扉を開けるときは顔を近づけないでください」と報知するように制御する。さらに、加熱調理中に扉3が開いたことを示す検出信号を、扉開閉検出手段54から受け取った場合や、取消指示手段11からの押動操作に伴う操作信号を受取った場合には、加熱調理を直ちに停止するように制御する構成となっている。
次に上記構成について、特にスチーム調理とレンジ調理に関係する動作説明を、図7〜図9の各図を参照しながら説明する。
まず図7に基づき、スチーム調理時の動作について説明すると、ステップS1において、マイコン51は操作手段7からの操作信号に基づき、蒸気を使用するスチーム調理が選択されたか否かを判断する。例えば第1加熱条件設定手段8の「スチーム」キーを一乃至複数回押動操作した場合や、第2加熱条件設定手段9を適宜回転して、蒸し料理に関連する調理メニューの番号を選択した場合、マイコン51は蒸気を使用するスチーム調理を選択したと判断して、加熱開始指示手段10からの操作信号を受けて、加熱室2に収容した被加熱物に対するスチーム調理を開始する。一方、ステップS1でスチーム調理を選択せずに、別な加熱調理(レンジ加熱やオーブン加熱)を選択したと判断した場合は、図7に示すフローチャートの手順を終了し、加熱開始指示手段10からの操作信号を受けて、レンジ加熱やオーブン加熱の調理を開始する。
スチーム調理を開始すると、マイコン51は、容器温度検出手段35からの検出信号を取り込んで、水蒸気発生手段31の蒸発容器が所定の温度となるように、ヒータ駆動手段57を介してシーズヒータ33の発熱量を制御し、スチーム吹出し口34から所定量の水蒸気が吹き出すように、ポンプ駆動手段60を介して給水ポンプ37の動作を制御する。「蒸し」のスチーム調理では、加熱室2内の温度管理は行わず、水蒸気発生手段31からのスチームのみで加熱室2内の被加熱物を加熱する。
これに加えて、マイコン51は必要に応じて、庫内温度検出手段52からの検出信号を取り込んで、加熱室2内が所定の温度となるように、モータ駆動手段59を介して熱風モータ25を回転駆動させ、ヒータ駆動手段57を介して熱風ヒータ23の発熱量を制御する。こうした加熱室2の温度管理を行なうことで、加熱室2内の温度を水の沸点である100℃以上とする「過熱水蒸気」によるスチーム調理(例えば「鶏の照り焼き」や「ハンバーグ」のメニューなど)の他に、加熱室2内の温度を水の沸点である100℃未満とする低温度のスチーム料理(例えば「プリン」メニューでは、78〜82℃の温度帯が好適であり、「野菜等のビタミンCの増加が見込める調理」メニューでは、40〜50℃程度の温度帯が好適である)が可能になる。
さらにマイコン51は、選択した調理メニューに応じて、水蒸気発生手段31からスチームを発生させるスチーム調理時に、輻射ヒータ27による被加熱物への加熱を行なうこともできる。特に前述の「過熱水蒸気」では、被加熱物の表面の油脂分を水蒸気発生手段31からの過熱水蒸気で落としながら、輻射ヒータ27で被加熱物に焼き色を付けることが可能になる。その他、スチーム調理時にマイクロ波供給手段50からマイクロ波を発生させて、被加熱物をレンジ加熱する調理メニューも選択可能である。
こうして、少なくとも水蒸気発生手段31を利用したスチーム調理がステップS2で終了すると、マイコン51は被加熱物に対する全ての加熱を停止するように、水蒸気発生手段31を含む各部を制御する。そしてマイコン51は、次のステップS3に移行して、庫内温度検出手段52からの検出信号としてオーブンサーミスタの検知温度を取り込み、その検知温度が予め設定した閾値(例えば100℃)を超えているか否かを判断する。検知温度が閾値以下であれば、そのままスチーム調理は終了するが、検知温度が閾値を超えていれば、ステップS4に移行して、マイコン51は報知手段16に制御信号を送出して、音声やブザーなどで使用者に注意を促す報知を報知手段16に行なわせる。これにより使用者は、スチーム調理の終了時に加熱室2内が高温状態になっていて、ハンドル4を操作して、扉3で加熱室2の前面開口を開けたときに、加熱室2内の水蒸気が吹き出す可能性のあることを、事前に察知することができる。
次に、図8に基づき、レンジ調理時の動作について説明すると、ステップS11において、マイコン51は操作手段7からの操作信号に基づき、マイクロ波エネルギーで被加熱物を加熱するレンジ調理が選択されたか否かを判断する。例えば第1加熱条件設定手段8の「レンジ」キーを一乃至複数回押動操作した場合や、第2加熱条件設定手段9を適宜回転して、レンジ料理に関連する調理メニューの番号を選択した場合、マイコン51はレンジ調理を選択したと判断して、加熱開始指示手段10からの操作信号を受けて、加熱室2に収容した被加熱物に対するレンジ調理を開始する。一方、ステップS11でレンジ調理を選択せずに、別な加熱調理を選択したと判断した場合は、図8に示すフローチャートの手順を終了し、加熱開始指示手段10からの操作信号を受けて、選択した別な加熱調理を開始する。
レンジ調理を開始すると、マイコン51は、マイクロ波供給手段50から加熱室2に放射されるマイクロ波エネルギーが所定の出力となるように、マイクロ波加熱手段56を制御する。また、このレンジ調理では、前述したスチーム調理の併用も可能である。
そして、レンジ調理の最中に赤外線センサ43をスイング動作させることにより、庫内温度分布検出手段53で検知した加熱室2内全体の温度情報を、マイコン51が検出信号として取り込む(ステップS12)。このスイング動作に基づく加熱室2内全体の温度検知は、一定時間(例えば5秒)を要する。
こうして、庫内温度分布検出手段53による一定時間の温度検知が終了すると、マイコン51はステップS13において、記憶手段に記憶された前回の温度検知の結果を読み出し、加熱室2内の一定範囲の全てにおいて、一定時間である5秒の間に、どの程度温度が変化したのかを算出し、その温度上昇値が予め設定した閾値(例えば20℃)を超えているか否かを判断する。温度上昇値が閾値以下であれば、ステップS15に移行して、ステップS12で取り込んだ加熱室2内全体の温度を、マイコン51の記憶手段に記憶し、再びステップS12に戻って、レンジ調理中の加熱室2内の全体の温度を庫内温度分布検出手段53で検知するが、温度上昇値が閾値を超えていれば、ステップS14に移行して、マイコン51は被加熱物に対する全ての加熱を停止するように、マイクロ波供給手段50を含む各部を制御する。こうして、吹きこぼれてしまった被加熱物への加熱を直ちに停止することで、被加熱物を無駄にせずに、加熱室2内をそれ以上汚さない状態にすることができる。
またステップS14では、マイコン51が報知手段16に制御信号を送出して、音声やブザーなどでエラー検知した旨の報知を報知手段16に行なわせ、一連のレンジ調理を終了する。これにより使用者は、レンジ調理中に加熱室2内の被加熱物に吹きこぼれが発生したのを、被加熱物への加熱が停止した状態で知ることができる。
図9は、被加熱物Oに吹きこぼれが生じた状態の加熱室2内の様子を模式的に示している。被加熱物Oは加熱室2の底面に載置されるので、マイコン51は前記ステップS13で、赤外線センサ43がスイング動作により観測できる加熱室2の底面の一定範囲2Aについて、その一定範囲2Aの全てで、ステップS12で検知した温度と、ステップS15で記憶手段に記憶した温度との差から、一定時間の温度上昇値を算出する。この温度上昇値は、例えば一定範囲2Aの個々の観測点についてそれぞれ算出してもよいし、一定範囲2Aの全観測点の平均値について算出してもよい。被加熱物Oから吹きこぼれが生じていなければ、被加熱物Oをレンジ調理で加熱していても、ステップS13で得られた一定時間の温度上昇は、閾値未満の緩やかな値となるが、被加熱物Oから吹きこぼれが生じると、加熱室2の底面の一部領域が、吹きこぼれにより急激に温度上昇するので、ステップS13で得られた一定時間の温度上昇値は、閾値を超えたものとなる。したがってマイコン51は、この一定時間の温度上昇値と閾値との比較により、加熱室2内に吹きこぼれが生じたか否かを適確に判断できる。
以上のように本実施例では、被加熱物を収容する加熱室2と、被加熱物を加熱する加熱手段としての熱風ヒータ23や輻射ヒータ27やマグネトロン44と、水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を加熱室2に送り込む蒸気発生手段としての水蒸気発生手段31と、水蒸気発生手段31に水を供給する水供給手段としての給水タンク38と、加熱室2の温度を検出する温度検出手段としての庫内温度検出手段52と、報知手段16と、を備え、少なくとも水蒸気発生手段31を使用して、例えば蒸しや過熱水蒸気などのスチーム調理で、その調理の終了時に庫内温度検出手段52からの検出温度(検知温度)が閾値を超えた場合に、報知手段16から注意を促す報知を行なうように構成している。
この場合、水蒸気発生手段31からの水蒸気を使用するスチーム調理で、そのスチーム調理の終了時に庫内温度検出手段52で加熱室2内の温度を検出し、その検出温度が設定した閾値を超えている場合は、加熱室2内が高温状態であることを報知手段16で報知する。こうして、加熱室2を開けたときに水蒸気が吹き出す可能性があることを、事前に使用者に知らせて注意を促すことで、安全性の高い加熱調理器としてのオーブンレンジを提供できる。
また本実施例では、加熱室2にマイクロ波エネルギーを供給して、被加熱物を加熱するマイクロ波供給手段50と、マイクロ波供給手段50からのマイクロ波の出力を制御する制御手段39と、加熱室2の底面全体の温度を検出する温度検出手段としての庫内温度分布検出手段53と、報知手段16と、を備え、加熱室2の底面の一定範囲2Aで、庫内温度分布検出手段53からの検出温度の一定時間における変化量として、温度上昇値が閾値を超えた場合に、マイクロ波供給手段50による加熱を停止して、報知手段16からの報知を行なうように、制御手段39を構成している。
この場合、マイクロ波供給手段50からのマイクロ波エネルギーで被加熱物を加熱するレンジ調理中に、庫内温度分布検出手段53からの検出温度の一定時間における変化量が閾値を超えると、マイクロ波供給手段50による加熱を停止し、加熱室内で吹きこぼれが発生したことを報知手段16で報知する。こうして、被加熱物としての食材を無駄にせず、加熱室2内をそれ以上汚さない状態にして、レンジ調理中に吹きこぼれが生じたのを、使用者に知らせて注意を促すことが可能な加熱調理器としてのオーブンレンジを提供できる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば図7や図8に示すフローチャートはあくまでも一例にすぎず、マイコン51が別な処理手順で各部を制御しても構わない。
2 加熱室
16 報知手段
23 熱風ヒータ(加熱手段)
27 輻射ヒータ(加熱手段)
31 水蒸気発生手段(蒸気発生手段)
39 制御手段
50 マイクロ波供給手段
52 庫内温度検出手段(温度検出手段)
53 庫内温度分布検出手段(温度検出手段)

Claims (2)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、
    水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を前記加熱室に送り込む蒸気発生手段と、
    前記加熱室の温度を検出する温度検出手段と、
    報知手段と、を備え、
    前記蒸気発生手段を使用する調理で、その調理の終了時に前記温度検出手段からの検出温度が閾値を超えた場合に、前記報知手段からの報知を行なう構成としたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 被加熱物を収容する加熱室と、
    前記加熱室にマイクロ波エネルギーを供給して、前記被加熱物を加熱するマイクロ波供給手段と、
    前記マイクロ波の出力を制御する制御手段と、
    前記加熱室の底面全体の温度を検出する温度検出手段と、
    報知手段と、を備え、
    前記加熱室の底面の一定範囲で、前記温度検出手段からの検出温度の一定時間における変化量が閾値を超えた場合に、前記マイクロ波供給手段による加熱を停止して、前記報知手段からの報知を行なう構成としたことを特徴とする加熱調理器。
JP2014105902A 2014-05-22 2014-05-22 加熱調理器 Pending JP2015222133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014105902A JP2015222133A (ja) 2014-05-22 2014-05-22 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014105902A JP2015222133A (ja) 2014-05-22 2014-05-22 加熱調理器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016160888A Division JP2016217701A (ja) 2016-08-18 2016-08-18 加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015222133A true JP2015222133A (ja) 2015-12-10

Family

ID=54785241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014105902A Pending JP2015222133A (ja) 2014-05-22 2014-05-22 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015222133A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020149281A1 (ja) * 2019-01-17 2020-07-23 シャープ株式会社 加熱調理器および加熱調理方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005147465A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2006057912A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Sharp Corp 加熱調理器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005147465A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2006057912A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Sharp Corp 加熱調理器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020149281A1 (ja) * 2019-01-17 2020-07-23 シャープ株式会社 加熱調理器および加熱調理方法
JPWO2020149281A1 (ja) * 2019-01-17 2021-11-25 シャープ株式会社 加熱調理器および加熱調理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101609390B1 (ko) 조리기기
JP2008057801A (ja) 加熱調理器
JP4976937B2 (ja) 加熱調理器
JP2016217701A (ja) 加熱調理器
JP2009008294A (ja) 加熱調理器
JP2015222133A (ja) 加熱調理器
KR102424691B1 (ko) 조리장치 및 그 제어방법
JP2009180392A (ja) オーブンレンジ
JP2013053795A (ja) 加熱調理器
JP6641560B2 (ja) 加熱調理器
JP2017003264A (ja) 加熱調理器
JP6267309B2 (ja) 蒸気調理器
JP5166054B2 (ja) 調理装置
JP2015203542A (ja) 加熱調理器
JP6783637B2 (ja) 加熱調理器
JP2010216803A (ja) 加熱調理器
JP2021032545A (ja) 加熱調理器
JP2017203561A (ja) 加熱調理器
JP7303096B2 (ja) 加熱調理器
JP5945239B2 (ja) 排他的負荷駆動回路および加熱調理器
JP2014014426A (ja) 電気機器
JP5968826B2 (ja) 加熱調理器
JP6016493B2 (ja) 電子調理機器
JP7183125B2 (ja) 加熱調理器
JP5947150B2 (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161220