JP2015222058A - クロスフローファン及びこれを備える空気調和機 - Google Patents

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【課題】騒音を低減することができるクロスフローファン及びこれを備える空気調和機の室内機を提供する。【解決手段】クロスフローファン(2)は、羽根車(3)と、羽根車(3)を間に挟むように設けられ、吸込口(12)側の空気を吹出口(13)側に案内するリアガイダ(4)及びスタビライザ(6)とを備えている。リアガイダ(4)は、羽根車(3)との距離が最も近い最近接部(41)よりも下流側においてリアガイダ(4)をその厚み方向に貫通し、吸込口(12)側の流路を流れる空気の一部を羽根車(3)側に流す1つ又は複数の開口部(51)を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、クロスフローファン及びこれを備える空気調和機に関する。
従来、クロスフローファンは、例えば空気調和機などの機器に使用されている(例えば特許文献1)。クロスフローファンを用いた機器では、クロスフローファンに起因する騒音を低減することが要求される。
クロスフローファンのリアガイダと羽根車との隙間においては、羽根車の回転方向と逆方向の空気の流れである逆流(漏れ流れ)が生じることがある。この逆流は、羽根車との距離が最も近いリアガイダの最近接部(リアガイダの巻き始め部)と羽根車との隙間を通過する。このような逆流が生じると、この逆流に周囲の空気が引き寄せられ、巻き始め部の近傍に不安定な渦流れが形成される。この渦流れは、その近くを羽根車の羽根が通過することによって生じる騒音(特にNZ音)の原因となる。
特許文献1に記載の空気調和機では、リアガイダ(背部スクロール)の巻き始め部の近傍における空気流の乱れを抑制するために、背部スクロールの巻き始め部から羽根車(ファンロータ)の回転方向の逆方向に向けて延びる渦安定化部材が設けられている。これにより、ファンロータの外部において、背部スクロールの巻き始め部よりも上流側に渦流れの渦中心を位置させることができ、その結果、背部スクロールの巻き始め部の近傍における空気流の乱れが抑制でき、騒音発生量を低減することができると記載されている。
特開2001−90689号公報
しかしながら、特許文献1の空気調和機では、渦流れの位置を安定化できたとしても、渦流れは依然として羽根車の近傍に位置しているので、渦流れの近くを羽根車の羽根が通過することによる騒音(特にNZ音)の低減効果が必ずしも十分ではない。
本発明の目的は、渦流れに起因する騒音を効果的に低減することができるクロスフローファン及びこれを備える空気調和機を提供することである。
本発明のクロスフローファンは、羽根車(3)と、前記羽根車(3)を間に挟むように設けられ、吸込口(12)側の空気を吹出口(13)側に案内するリアガイダ(4)及びスタビライザ(6)とを備えている。前記リアガイダ(4)は、前記羽根車(3)との距離が最も近い最近接部(41)よりも下流側において前記リアガイダ(4)をその厚み方向に貫通し、前記吸込口(12)側の流路を流れる空気の一部を前記羽根車(3)側に流す1つ又は複数の開口部(51)を有している。
この構成では、リアガイダ(4)には、最近接部(41)よりも下流側においてリアガイダ(4)をその厚み方向に貫通する1つ又は複数の開口部(51)が設けられている。吸込口(12)側の流路を流れる空気の一部は開口部(51)を通じて羽根車(3)側に流れ込む。したがって、上述したような逆流の一部又は全部は、リアガイダ(4)の最近接部(41)と羽根車(3)との隙間に到達する前に、開口部(51)を通じて羽根車(3)側に流れ込む気流によって羽根車(3)の内部に戻される又は羽根車(3)の回転方向(D)の下流側に押し戻される。これにより、リアガイダ(4)の最近接部(41)と羽根車(3)との隙間を通過する逆流が減少するので、リアガイダ(4)の最近接部(41)の近傍において上述したような渦流れが形成されるのが抑制される。よって、渦流れに起因する騒音(特にNZ音)を効果的に低減することができる。
前記クロスフローファンにおいて、前記複数の開口部(51)は、前記羽根車(3)の軸方向に互いに間隔をあけて設けられた開口部(51)を含んでいてもよい。リアガイダ(4)には、羽根車(3)の軸方向に沿って連続する単一の開口部(51)が設けられていてもよいが、この場合には、リアガイダ(4)の剛性が低下することがある。これに対して、本構成では、複数の開口部(51)が軸方向に互いに間隔をあけて設けられているので、開口部(51)を設けることによるリアガイダ(4)の剛性の低下を抑制できる。
前記クロスフローファンにおいて、前記1つ又は複数の開口部(51)はスリット(51)を含んでいてもよい。この構成では、スリット(51)の長手方向に連続した気流を、スリット(51)を通じて羽根車(3)側に流れ込ませることができる。したがって、渦流れが形成されるのを抑制する効果がスリット(51)の長手方向において満遍なく得られる。特に、前記スリット(51)は、前記羽根車(3)の軸方向に沿って延びているのが好ましい。クロスフローファンにおいて最近接部(41)は一般に羽根車(3)の軸方向に沿って形成されるので、スリット(51)は、羽根車(3)の軸方向、すなわち最近接部(51)の形成方向に沿って設けられることになる。したがって、スリット(51)が軸方向に直交する方向や軸方向に対して傾斜する方向に設けられる場合に比べて、スリット(51)の長さが同じ場合には、最近接部(41)が形成されている領域に対して、より広い領域に対応するようにスリット(51)を設けることができる。
前記クロスフローファンにおいて、前記複数の開口部(51)は、前記羽根車(3)の軸方向に沿った第1列と、前記第1列よりも下流側において前記軸方向に沿った第2列に沿って設けられていてもよい。この構成では、第1列と第2列のそれぞれに沿って開口部(51)が設けられているので、吸込口(12)側の流路を流れる空気の一部は、第1列に沿って設けられた開口部(51)を通じて羽根車(3)側に流れ込むとともに、第2列に沿って設けられた開口部(51)を通じて羽根車(3)側に流れ込む。リアガイダ(4)と羽根車(3)との間を流れる逆流は、まず、第2列に沿った開口部(51)を通過した気流によって流れの向きが羽根車(3)側に変えられ、その後さらに、第1列に沿った開口部(51)を通過した気流によっても流れの向きが羽根車(3)側に変えられる。したがって、本構成では、第1列のみに沿って開口部(51)が設けられている場合に比べて、より多くの逆流を羽根車(3)の内部に戻す又は羽根車(3)の回転方向(D)の下流側に押し戻すことができる。
前記クロスフローファンにおいて、前記開口部(51)の上方にはカバー(52)が設けられているのが好ましい。この構成では、例えば熱交換器(7)などの空気調和機を構成する機器において生じる結露水がその機器から開口部(51)側に落下した場合であっても、その結露水が開口部(51)内に流入して開口部(51)を通過するという不具合がカバー(52)によって抑制される。これにより、水滴が羽根車(3)に至って吹出口(13)から室内に吹き出されるのを抑制できる。
本発明の空気調和機は、前記吸込口(12)側の流路に設けられた熱交換器と、前記クロスフローファンと、を備えている。
本発明によれば、渦流れに起因する騒音を効果的に低減することができる。
本発明の実施形態に係るクロスフローファンを備える空気調和機の室内機を示す断面図である。 前記クロスフローファンの羽根車とリアガイダを示す正面図である。 図1の一部を拡大した断面図である。 本発明の第1実施形態に係るクロスフローファンにおけるリアガイダの一部を示す斜視図である。 図3及び図4に示すクロスフローファンの特性を示すグラフである。 図3及び図4に示すクロスフローファンの特性を示すグラフである。 図3及び図4に示すクロスフローファンの特性を示すグラフである。 図3及び図4に示すクロスフローファンの特性を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るクロスフローファンにおけるリアガイダの一部を示す斜視図である。 前記実施形態のクロスフローファンの変形例1を示す断面図である。 前記実施形態のクロスフローファンの変形例2を示す断面図である。 (A)は、図3に示す実施形態において開口部がリアガイダを貫通する方向について説明するための断面図であり、(B)は、図10に示す変形例1において開口部がリアガイダを貫通する方向について説明するための断面図であり、(C)は、図11に示す変形例2において開口部がリアガイダを貫通する方向について説明するための断面図である。 (A)は、前記実施形態の変形例3を示す断面図であり、(B)は、前記実施形態の変形例4を示す断面図である。 前記実施形態のクロスフローファンの変形例5を示す断面図である。 (A)及び(B)は、変形例5の具体例をそれぞれ示す斜視図である。 前記実施形態のクロスフローファンの変形例6を示す断面図である。 参考例のクロスフローファンを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るクロスフローファン2及びこれを備える空気調和機の室内機1について図面を参照して説明する。
[空気調和機]
図1は、本発明の一実施形態に係るクロスフローファン2を備える空気調和機の室内機1を示す断面図である。図1に示す断面は、クロスフローファン2の羽根車3の軸方向に直交する断面である。空気調和機は、室内機1と図略の室外機とを備える。図1に示す本実施形態では、室内機1が壁掛けタイプであるが、これに限られない。室内機1は、例えば床置きタイプ、天井設置タイプなどであってもよい。室内機1は、冷媒配管によって前記室外機と接続されている。室外機は、図略の蒸発器、熱交換器、ファンなどを備える。空気調和機は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路を備える。
[室内機]
図1に示すように、室内機1は、ケーシング10、ケーシング10内に収納されたクロスフローファン2、熱交換器7、エアフィルタ8、ドレンパン11などを備える。ケーシング10は、正面パネル10F、背面パネル10R、天面パネル10T、底面パネル10Bなどを有する。ケーシング10は、空気の吸込口12と空気の吹出口13とを有する。本実施形態では、吸込口12は、正面パネル10Fと天面パネル10Tとの間に形成され、吹出口13は、正面パネル10Fと底面パネル10Bとの間に形成されているが、これに限られない。
吸込口12の下流側には、吸込口12に対向してエアフィルタ8が配置されている。エアフィルタ8のさらに下流側には熱交換器7が配置されている。吸込口12を通過して熱交換器7に到達する室内空気は、エアフィルタ8を通過して塵埃が除去される。
熱交換器7は、ケーシング10内において正面パネル10F側に設けられた正面側熱交換器7Aと、背面パネル10R側に設けられた背面側熱交換器7Bとを含む。これらの熱交換器7A,7Bは、ケーシング10の幅方向に沿って延びるとともに、図1に示す断面図において逆V字状に設けられている。熱交換器7は、例えばフィンアンドチューブタイプの熱交換器を用いることができるが、これに限られない。
フィンアンドチューブタイプの熱交換器7は、複数の伝熱管71と、伝熱管71の長手方向に沿って配列された複数のフィン72とを備えている。図1に示す本実施形態では、正面側熱交換器7Aにおいては、複数の伝熱管71によって複数の列が形成されており、背面側熱交換器7Bにおいても、複数の伝熱管71によって複数の列が形成されている。具体的には、背面側熱交換器7Bは、伝熱管71の列が3列の部分と、2列の部分とを有する。ドレンパン11Bによって囲まれた部分(リアガイダ4の背面40Rに対向する部分)は、伝熱管71の列が2列であり、この部分よりも上には、伝熱管71の列が3列の部分が設けられている。
ドレンパン11は、正面側熱交換器7Aの下端部に沿って配置された正面側ドレンパン11Aと、背面側熱交換器7Bの下端部に沿って配置された背面側ドレンパン11Bとを含む。
クロスフローファン2は、図1において矢印で示すように吸込口12、熱交換器7及び吹出口13の順に流れる気流(主流F)を形成する。クロスフローファン2は、クロスフロー型の羽根車3(ファンロータ3)と、リアガイダ4(背部スクロール4)と、スタビライザ6(舌部6)とを含む。図1に示す実施形態では、熱交換器7がクロスフローファン2の上部を覆うように熱交換器7及びクロスフローファン2が配置されているが、このような配置に限られない。
図2に示すように、本実施形態では、羽根車3は略円筒形状を有する。羽根車3は、ケーシング10の幅方向に沿って長く延び、ケーシング10の幅方向と平行に設けられている。羽根車3は、複数の羽根31と、1つ又は複数の仕切り32と、軸方向の両端に設けられた一対の端板33,33とを備える。羽根車3の一方の端板33は、回転軸3A上に配置された軸部35を有する。この軸部35は、例えばケーシング10に支持される。他方の端板33側にはモータ34が配置されている。羽根車3は、モータ34によって回転する。本実施形態では、羽根車3は、熱交換器7に対して空気が流れる方向の下流側に配置されているが、これに限定されず、熱交換器7よりも上流側に配置されていてもよい。
図1に示すように、複数の羽根31は、羽根車3の回転軸3Aを中心として周方向に沿って配列されている。隣り合う羽根31は、所定の間隔をあけて配置されている。各羽根31は、径方向外側に向かうにつれて回転方向Dに湾曲した前向き羽根である。各羽根31は、圧力面と負圧面とを有する。圧力面は、羽根車3の回転方向D側の表面であり、負圧面は、羽根車3の回転方向Dとは反対側の表面である。負圧面は、回転方向Dの反対側に凸の凸曲面である。圧力面は、回転方向Dの反対側に凹む凹曲面である。
図1に示すように、リアガイダ4は、羽根車3に対してその径方向に対向する対向面40を有する。対向面40は、羽根車3によって形成される主流Fを吹出口13まで案内する案内面として機能する。対向面40は、羽根車3の径方向外側に位置し、径方向外側に凹む凹曲面である。対向面40は、羽根車3との間に隙間をあけて設けられている。図2に示すように、羽根車3の回転軸3Aの軸方向において、対向面40は、羽根車3と同程度の長さを有している。すなわち、対向面40は、羽根車3を背面側からカバーする領域に設けられている。
対向面40は、その一端又はその近傍(本実施形態では上端又はその近傍)に、スクロール形状の始点である巻き始め部Sを有する。巻き始め部Sは、滑らかに連続するスクロール形状の対向面40を構成する凹曲面の一端(図1では凹曲面の上端)である。リアガイダ4は、この巻き始め部S又はその近傍に、羽根車3との距離が最も近い最近接部41を有する。本実施形態では、最近接部41の位置は、巻き始め部Sの位置と一致しているが、必ずしも巻き始め部Sの位置と一致していなくてもよい。最近接部41よりも下流側(最近接部41よりも吹出口13側)においては、対向面40と羽根車3との距離が次第に大きくなっている。
スタビライザ6は、羽根車3との間に隙間をあけて羽根車3の径方向外側に配置されている。スタビライザ6とリアガイダ4は、羽根車3を間に挟むように設けられている。スタビライザ6は、羽根車3に対してリアガイダ4とは反対側(本実施形態では正面パネル10F側)において、羽根車3に近接する表面61を有する。
本実施形態では、リアガイダ4は、背面側ドレンパン11Bと一体に成形されているが、これに限られず、背面側ドレンパン11Bとは別体であってもよい。また、本実施形態では、スタビライザ6は、正面側ドレンパン11Aと一体に成形されているが、これに限られず、正面側ドレンパン11Aとは別体であってもよい。
モータ34によって羽根車3が図1に示す実線矢印の回転方向Dに回転すると、図1に示す主流Fが形成される。すなわち、室内の空気は、ケーシング10に設けられた吸込口12を通じてケーシング10内に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、熱交換器7を通過する際に冷媒と熱交換して温度調節される。温度調節された空気は、クロスフローファン2の羽根車3を通過して、ケーシング10に設けられた吹出口13から室内に吹き出される。
図1に示すように、背面側熱交換器7Bにおいて、伝熱管71の列が少ない第2部分7B2は、伝熱管71の列が多い第1部分7B1に比べて、空気が熱交換器7Bを通過するときの圧力損失が小さい。したがって、第2部分7B2はリアガイダ4の背面に対向していても、この第2部分7B2を通過する気流F1が形成される。この気流F1は、第2部分7B2を通過して第2部分7B2とリアガイダ4の背面40Rとの隙間(吸込口12側の流路の一部分)をこの背面40Rに沿って流れる。また、リアガイダ4と羽根車3との隙間においては、羽根車3の回転方向Dと逆方向の空気の流れである逆流Fr(漏れ流れ)が生じる。
図17は、参考例のクロスフローファン102を示す断面図である。図17に示すように、参考例のクロスフローファン102は、逆流Frに起因して最近接部141の近傍に生じる渦流れを安定化させるための渦安定化手段114を備えている。この渦安定化手段114は羽根車3に対向する側面を有し、この側面は、リアガイダ4の最近接部141から上方に延びており、最近接部141に比べて羽根車103との距離が大きい。参考例のクロスフローファン102では、渦安定化手段114の上端を超えて羽根車3側に流れる気流F3と逆流Frとによって形成される渦流れFvは、渦安定化手段114によってリアガイダ104の最近接部141よりも上流側に(上方に)渦流れFvの渦中心が位置するように安定化される。しかし、参考例のクロスフローファン102では、渦流れFvの位置を安定化できたとしても、渦流れFvは依然として羽根車3の近傍に位置しているので、渦流れFvの近くを羽根車3の羽根31が通過することによる騒音(特にNZ音)の低減効果が必ずしも十分ではない。
[渦流抑制手段]
次に、本実施形態のクロスフローファン2に設けられた渦流抑制手段5について詳しく説明する。本実施形態のクロスフローファン2は、上記のような渦流れFvが生じるのを抑制するための渦流抑制手段5を備えている。渦流抑制手段5は、羽根車3と最近接部41との隙間を通過する逆流Frを減少させることができるので、逆流Frに起因する渦流れFvも減少させることができる。その結果、渦流れFvに起因する騒音(特にNZ音)を効果的に低減することができる。
渦流抑制手段5は、リアガイダ4に設けられた1つ又は複数の開口部51によって構成されている。リアガイダ4に設けられた開口部51は、リアガイダ4の最近接部41よりも下流側(最近接部41よりも吹出口13側)において、リアガイダ4をその厚み方向に貫通している。すなわち、開口部51は、リアガイダ4の背面40Rから対向面40に至るところまで延びる貫通孔である。
開口部51は、熱交換器7(具体的には、背面側熱交換器7B)と羽根車3との間に設けられている。図1に示すように、リアガイダ4は、羽根車3と熱交換器7(具体的には、背面側熱交換器7B)との間に介在する上流側リアガイダ4Aと、羽根車3と熱交換器7との間に介在していない下流側リアガイダ4Bとを有している。開口部51は上流側リアガイダ4Aに設けられている。
開口部51は、吸込口12側の流路を流れる空気の一部を羽根車3側に流す機能を有する。具体的には、図1及び図3に示すように、リアガイダ4の背面40Rに対向する背面側熱交換器7Bを通過した気流F1は、リアガイダ4の背面40Rに沿って流れ、気流F1の一部F2は、背面40R側から開口部51に流入し、対向面40側に流出する。リアガイダ4の背面40Rと背面側熱交換器7Bとの隙間(吸込口12側の流路の一部分)における圧力は、リアガイダ4の対向面40と羽根車3との隙間における圧力よりも高いので、吸込口12側の流路を流れる気流F1は、開口部51に流入し、開口部51を通過して対向面40側の空間、すなわち、リアガイダ4の対向面40と羽根車3との隙間に流出する。
開口部51は、対向面40側において羽根車3に対向しているので、対向面40側に開口部51から流出した気流F2は、開口部51と羽根車3との間の空間において、羽根車3側への空気の流れを形成する。したがって、羽根車3とリアガイダ4の対向面40との隙間を最近接部41側に向かって流れる逆流Frの一部又は全部は、気流F2によって形成された羽根車3側への空気の流れによって羽根車3側に流される(図3における気流F3)。これにより、リアガイダ4の最近接部41と羽根車3との隙間を通過する逆流Frが減少するので、リアガイダ4の最近接部41の近傍において上述したような渦流れFvが形成されるのが抑制される。
リアガイダ4において開口部51を設ける領域は、特に限定されるものではない。ただし、羽根車3と最近接部41との隙間を逆流Frが通過するのを抑制する効果を高める点で、開口部51は次のような領域に設けられていることが好ましい。図3に示すような羽根車3の回転軸3Aに直交する断面において、最近接部41と回転軸3Aとを通る直線を直線L1とし、開口部51における対向面40側の縁の下端51Eと回転軸3Aとを通る直線を直線L2とする。このとき、直線L1と直線L2とのなす角度θ1は、45度以下であるのが好ましく、30度以下であるのがより好ましく、15度以下であるのがさらに好ましい。すなわち、開口部51は、最近接部41に近い位置に設けられているのが好ましい。なお、開口部51を設ける領域の好ましい上記の範囲は、後述する第2実施形態及び各変形例においても同様である。
図3に示す具体例では、開口部51は、リアガイダ4を鉛直方向に貫通するように設けられているが、これに限られない。開口部51がリアガイダ4を貫通する方向は、例えば後述する図10に示す変形例1、図11に示す変形例2、図13(A)に示す変形例3、図13(B)に示す変形例4などのように鉛直方向以外の方向であってもよい。開口部51がリアガイダ4を貫通する方向は、羽根車3の軸方向に直交する断面(例えば図3に示す断面)において、開口部51を形成する互いに対向する2つの内面の中心を通る線分(図3に示す線分F2)の方向である。図3及び図12(A)に示す本実施形態及び図12(B)、図12(C)及び図13(A)に示す後述する変形例1,2,3においては、開口部51は、羽根車3の軸方向に直交する断面において開口部51を形成する互いに対向する2つの内面の中心を通る線分F2を羽根車3側に延長したときに羽根車3と交わるような位置に設けられているが、そのような形態に限られない。例えば図13(B)に示す変形例4では、開口部51は、羽根車3の軸方向に直交する断面において開口部51を形成する互いに対向する2つの内面の中心を通る線分F2を延長したときに羽根車3と交わらない位置に設けられている。
図4は、本発明の第1実施形態に係るクロスフローファン2のリアガイダ4の一部を示す斜視図である。第1実施形態では、リアガイダ4に設けられた開口部51は、スリット51によって構成されている。図4に示す具体例では、リアガイダ4には、複数のスリット51が羽根車3の軸方向に互いに間隔をあけて設けられている。各スリット51は、羽根車3の軸方向に沿って延びている。図4に示す具体例では、各スリット51の長手方向は、羽根車3の軸方向に平行であるが、これに限られず、羽根車3の軸方向に対して傾斜していてもよい。また、図4に示す具体例では、スリット51の数は2つであるが、これに限られず、1つであってもよく、3つ以上の複数であってもよい。
図2及び図4に示すように、複数のスリット51は、軸方向において、最近接部41が形成されている領域に対応するほぼ全域に設けられている。
図3に示すように、本実施形態のクロスフローファン2は、図17に示す参考例と同様に渦安定化手段14を備えている。この渦安定化手段14は羽根車3に対向する側面を有し、この側面は、リアガイダ4の最近接部41から上方に延びており、最近接部41に比べて羽根車3との距離が大きい。ただし、本実施形態のクロスフローファン2は、渦流れが形成されるのを抑制できるので、渦安定化手段14は必須の構成ではなく、省略してもよい。
図5〜図8は、図4に示す第1実施形態のクロスフローファン2の特性と、図17に示す参考例のクロスフローファン102の特性とを比較したグラフである。図5〜図8に示す特性評価では、開口部51が図3に示すようにリアガイダ4を鉛直方向に貫通するように設けたクロスフローファン2を用いた。
図5に示すように、渦流抑制手段5がリアガイダ4に設けられた第1実施形態に係るクロスフローファン2は、参考例に比べて、同じ風量のときのモータ入力が約1W低減されていることがわかる。図5において、横軸の目盛りは、図5に矢印で示す大きさが0.5m/minであり、縦軸の目盛りは、図5に矢印で示す大きさが5Wである。
図6に示すように、渦流抑制手段5がリアガイダ4に設けられた第1実施形態に係るクロスフローファン2は、参考例に比べて、同じ風量のときの送風音が約0.3dBA低減されていることがわかる。図6において、横軸の目盛りは、図6に矢印で示す大きさが0.5m/minであり、縦軸の目盛りは、図6に矢印で示す大きさが1dBAである。
図7は、第1実施形態のクロスフローファン2と参考例のクロスフローファンにおいて、同一風量での送風音のスペクトル比較を行った結果を示している。図7に示すように、渦流抑制手段5がリアガイダ4に設けられた第1実施形態に係るクロスフローファン2は、参考例に比べて、NZ音に関連する周波数(700Hzより少し小さい周波数)において騒音レベルが顕著に低減されていることがわかる。図8は、図7に示すスペクトルのうち、NZ音を含む周波数における騒音レベルを比較したものである。図8に示すように、第1実施形態のクロスフローファン2では、参考例のクロスフローファンに比べて、NZ音を含む周波数においては送風音が約4.2dBA低減されていることがわかる。
図9は、本発明の第2実施形態に係るクロスフローファン2におけるリアガイダ4の一部を示す斜視図である。図9に示す第2実施形態におけるリアガイダ4には、多数の開口部51(多数の細孔51)によって構成されている。図9に示す具体例では、多数の開口部51は、羽根車3の軸方向に互いに間隔をあけて設けられている。多数の開口部51の配列方向は、羽根車3の軸方向に平行であるが、これに限られず、羽根車3の軸方向に対して傾斜していてもよい。各開口部51の内周面は、その断面形状が円形、楕円形、多角形(矩形など)などである場合を例示できる。
この第2実施形態においても、各開口部51は、図3に示すようにリアガイダ4を鉛直方向に貫通するように設けられていてもよいが、これに限られない。各開口部51がリアガイダ4を貫通する方向は、例えば後述する図10に示す変形例1、図11に示す変形例2、図13(A)に示す変形例3、図13(B)に示す変形例4などのように鉛直方向以外の方向であってもよい。
[実施形態のまとめ]
上記実施形態のクロスフローファン2では、リアガイダ4には、最近接部41よりも下流側においてリアガイダ4をその厚み方向に貫通する1つ又は複数の開口部51が設けられている。吸込口12側の流路を流れる空気の一部は開口部51を通じて羽根車3側に流れ込む。したがって、上述したような逆流の一部又は全部は、リアガイダ4の最近接部41と羽根車3との隙間に到達する前に、開口部51を通じて羽根車3側に流れ込む気流によって羽根車3の内部に戻される又は羽根車3の回転方向Dの下流側に押し戻される。これにより、リアガイダ4の最近接部41と羽根車3との隙間を通過する逆流が減少するので、リアガイダ4の最近接部41の近傍において上述したような渦流れが形成されるのが抑制される。よって、渦流れに起因する騒音(特にNZ音)を効果的に低減することができる。また、上記実施形態のクロスフローファン2では、逆流Frの一部又は全部が羽根車3の内部に戻される場合には、羽根車3の内部に戻された気流の動圧を回収して動力を低減することができる。
クロスフローファンにおいて、複数の開口部51は、羽根車3の軸方向に互いに間隔をあけて設けられた開口部51を含んでいてもよい。リアガイダ4には、羽根車3の軸方向に沿って連続する1つの開口部51が設けられていてもよいが、この場合に比べて、本構成では、複数の開口部51が軸方向に互いに間隔をあけて設けられているので、開口部51を設けることによるリアガイダ4の剛性の低下を抑制できる。
クロスフローファンにおいて、1つ又は複数の開口部51はスリット51を含んでいてもよい。この構成では、開口部51がスリット51であるので、スリット51の長手方向に連続した気流を、スリット51を通じて羽根車3側に流れ込ませることができる。したがって、渦流れが形成されるのを抑制する効果が、スリット51の長手方向において満遍なく得られる。特に、スリット51は、羽根車3の軸方向に沿って延びているのが好ましい。クロスフローファンにおいて最近接部41は羽根車3の軸方向に沿って形成されるので、スリット51は、羽根車3の軸方向、すなわち最近接部51の形成方向に沿って設けられることになる。したがって、スリット51が軸方向に直交する方向や軸方向に対して傾斜する方向に設けられる場合に比べて、スリット51の長さが同じ場合には、最近接部41が形成されている領域に対して、より広い領域に対応するようにスリット51を設けることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
図10は、クロスフローファン2の変形例1を示す断面図であり、図11は、クロスフローファン2の変形例2を示す断面図である。図10に示す変形例1では、開口部51がリアガイダ4を貫通する方向は水平方向であり、図11に示す変形例2では、開口部51がリアガイダ4を貫通する方向は鉛直方向(水平方向)に対して傾斜した斜め下方である。
ここで、図12(A),(B),(C)を参照して開口部51がリアガイダ4を貫通する方向についてさらに詳しく説明する。図12(A)は、図3に示す実施形態において開口部がリアガイダを貫通する方向について説明するための断面図であり、図3の一部を拡大した図である。図12(A)において、一点鎖線で示す直線L2は、開口部51における対向面40側の縁の下端51Eと回転軸3Aとを通る直線であり、一点鎖線で示す直線L3は、図12(A)の断面(羽根車3の回転軸3Aに直交する断面)において、直線L2に直交する直線である。直線L3は、開口部51の出口付近(すなわち下端51E付近)を流れる逆流Frの向きに近い方向に向いている。したがって、開口部51がリアガイダ4を貫通する方向である直線F2と、直線L3とのなす角度は、開口部51を通過した気流F2の向きと、開口部51の出口付近における逆流Frの向きとのなす角度に近い。図12(A)に示す実施形態(図3に示す実施形態)では、直線F2と直線L3とのなす角度は鈍角である。
図12(B)は、図10に示す変形例1において開口部がリアガイダを貫通する方向について説明するための断面図であり、図10の一部を拡大した図である。図12(B)に示す変形例1(図10に示す変形例1)では、直線F2と直線L3とのなす角度は鋭角である。
図12(C)は、図11に示す変形例2において開口部がリアガイダを貫通する方向について説明するための断面図であり、図11の一部を拡大した図である。図12(C)に示す変形例2(図11に示す変形例2)では、直線F2と直線L3とのなす角度は90度である。
図13(A)は、前記実施形態の変形例3を示す断面図である。図13(B)は、前記実施形態の変形例4を示す断面図である。
図13(A)に示す変形例3では、直線F2と直線L3とのなす角度は鈍角である。変形例3では、直線F2は、鉛直方向に対して時計周りに約30度傾斜している。同様に、図13(B)に示す変形例4では、直線F2と直線L3とのなす角度は鈍角である。変形例4では、直線F2は、鉛直方向に対して反時計周りに約15度傾斜している。なお、直線F2の鉛直方向に対する傾斜角度は上記の角度に限定されるものではない。
変形例4では、開口部51は、図13(B)の断面において開口部51を形成する互いに対向する2つの内面の中心を通る線分F2を延長したときに羽根車3と交わらない位置に設けられている。
開口部51付近を羽根31が通過する際に空気の流れ場の乱れを生じにくくできるという観点で、図12(A),(B),(C)及び図13(A),(B)に示す形態のうち、図12(A)に示す実施形態、図13(A)に示す変形例3、及び図13(B)に示す変形例4がより好ましい。すなわち、図12(A)、図13(A)及び図13(B)に示すように、開口部51がリアガイダ4を貫通する方向は、直線F2と直線L3とのなす角度が鈍角に設定されるのが好ましい。角度が鈍角である形態では、鋭角である形態に比べて、開口部51を通過した気流F2の向きが羽根車3の回転方向Dに近くなるので、空気の流れ場の乱れを生じにくくできると考えられる。
なお、図12(A),(B),(C)及び図13(A),(B)の断面図において、直線F2と直線L3とのなす角度は、開口部51の内面と、開口部51の下端51Eにおける対向面40の接線方向とのなす角度と同じ又は近似している。したがって、開口部(スリット)51の内面と、開口部51の下端51Eにおける対向面40の接線方向とのなす角度は、鈍角であるのが好ましい。
図14は、クロスフローファン2の変形例5を示す断面図である。変形例5では、複数の開口部51は、羽根車3の軸方向に沿った第1列R1と、第1列R1よりも下流側において軸方向に沿った第2列R2に沿って設けられている。この変形例5では、第1列R1と第2列R2のそれぞれに沿って開口部51が設けられている。したがって、図14に示すようにリアガイダ4の背面40Rに対向する背面側熱交換器7Bを通過した気流F1は、リアガイダ4の背面40Rに沿って流れ、気流F1の一部F2は、背面40R側から第2列R2に設けられた開口部51に流入して対向面40側に流出するとともに、背面40R側から第1列R1に設けられた開口部51に流入して対向面40側に流出する。リアガイダ4と羽根車3との間を流れる逆流Frは、まず、第2列R2に沿った開口部51を通過した気流F2によって流れの向きが羽根車3側に変えられ、その後さらに、第1列に沿った開口部51を通過した気流F2によっても流れの向きが羽根車3側に変えられる(図14における気流F3)。したがって、変形例5では、第1列R1のみに沿って開口部51が設けられている場合に比べて、より多くの逆流Frを羽根車3の内部に又は回転方向Dの下流側に戻すことができる。
図15(A)及び図15(B)は、変形例5の具体例をそれぞれ示す斜視図である。図15(A)に示す具体例では、第1列R1に沿ってスリット51が形成されているとともに、その下流側の第2列R2に沿ってスリット51が形成されている。第1列R1におけるスリット51と第2列R2におけるスリット51は、羽根車3の回転方向Dに互いに間隔をあけて設けられている。図15(A)に示す具体例では、各スリット51は、羽根車3の軸方向に平行な方向に延びている。
図15(B)に示す具体例では、第1列R1に沿って多数の開口部51(細孔51)が羽根車3の軸方向に互いに間隔をあけて設けられている。図15(B)に示す具体例では、各列における多数の開口部51の配列方向は、羽根車3の軸方向に平行である。第1列R1における開口部51と第2列R2における開口部51は、羽根車3の回転方向Dに互いに間隔をあけて設けられている。
図16は、実施形態のクロスフローファン2の変形例6を示す断面図である。変形例6では、開口部51の上方にカバー52が設けられている。カバー52は、羽根車3の軸方向に沿って設けられた1つ又は複数の開口部51の全体を上方から覆うことができるように構成されている。
図16に示すようにリアガイダ4の背面40Rに対向する背面側熱交換器7Bを通過した気流F1は、リアガイダ4の背面40Rに沿って流れ、気流F1の一部F2は、背面40R側から開口部51に流入して対向面40側に流出する。このとき、気流F2は、カバー52とリアガイダ4との間に設けられた隙間から開口部51に流入する。
この変形例6では、図16に示すように、例えば熱交換器7などの室内機1の機器において生じる結露水Wがその機器から開口部51側に落下した場合であっても、結露水Wが開口部51内に流入して開口部51を通過するという不具合がカバー52によって抑制される。これにより、水滴Wが羽根車3に至って吹出口13から室内に吹き出されるのを抑制できる。
本発明のクロスフローファン2では、以上のような第1実施形態、第2実施形態及び変形例1〜6から選ばれる複数の形態を組み合わせることもできる。
なお、図17に示す参考例において、例えば渦安定化手段114にこの渦安定化手段114を貫通する開口部を設けると、渦流を安定化させる効果が低減すると考えられる。
1 室内機
2 クロスフローファン
3 羽根車
3A 羽根車の回転軸
4 リアガイダ
5 渦流抑制手段
6 スタビライザ
7 熱交換器
7A 正面側熱交換器
7B 背面側熱交換器
10 ケーシング
11 ドレンパン
12 吸込口
13 吹出口
31 羽根
40 リアガイダの対向面
40R リアガイダの背面
41 最近接部
51 開口部(スリット、細孔)
51E 開口部の縁の下端
52 カバー
D 羽根車の回転方向
F 主流
Fr 逆流
S 巻き始め部

Claims (7)

  1. 羽根車(3)と、前記羽根車(3)を間に挟むように設けられ、吸込口(12)側の空気を吹出口(13)側に案内するリアガイダ(4)及びスタビライザ(6)とを備えたクロスフローファンであって、
    前記リアガイダ(4)は、前記羽根車(3)との距離が最も近い最近接部(41)よりも下流側において前記リアガイダ(4)をその厚み方向に貫通し、前記吸込口(12)側の流路を流れる空気の一部を前記羽根車(3)側に流す1つ又は複数の開口部(51)を有するクロスフローファン。
  2. 前記複数の開口部(51)は、前記羽根車(3)の軸方向に互いに間隔をあけて設けられた開口部(51)を含む、請求項1に記載のクロスフローファン。
  3. 前記1つ又は複数の開口部(51)はスリット(51)を含む、請求項1又は2に記載のクロスフローファン。
  4. 前記スリット(51)は、前記羽根車(3)の軸方向に沿って延びている、請求項3に記載のクロスフローファン。
  5. 前記複数の開口部(51)は、前記羽根車(3)の軸方向に沿った第1列と、前記第1列よりも下流側において前記軸方向に沿った第2列に沿って設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載のクロスフローファン。
  6. 前記開口部(51)の上方にはカバー(52)が設けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載のクロスフローファン。
  7. 前記吸込口(12)側の流路に設けられた熱交換器(7)と、
    請求項1〜6の何れか1項に記載のクロスフローファン(2)と、を備えた空気調和機。
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