JP2015220301A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トランスまたはリアクトルのコア1がベースプレート2に形成された突出部2a上に緩衝シート3を介してバネ部材4によって押し付けられて実装されている。突出部2aはコア1の実装面の面積よりも小さい面積で周囲の角部2bが丸められている。また、コア1の側面とバネ部材4との間には弾性部材6が装着されて、コア1の横ずれを防止している。
【選択図】図1
Description
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電力変換装置の概略構成を示す正面図である。なお、以下の説明においては、電力変換装置としてハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車および電気自動車などに搭載される絶縁型DC/DCコンバータについて説明するが、本件発明はトランスまたはリアクトルが使用されている電力変換装置を振動や衝撃のある場所に設置する場合に全て使用できるものであり、絶縁型DC/DCコンバータに限定されるものではない。図1において、絶縁型DC/DCコンバータに使用されているトランスまたはリアクトルのコア1は、ベースプレート2の突出部2aに(放熱)緩衝シート3を介して実装されており、バネ部材4をベースプレート2にネジ5で取り付けることで、コア1はベースプレート2の突出部2aに押し付けられて固定されている。また、コア1の側面とバネ部材4との間に弾性部材6が装着されており、コア1が振動や衝撃によって横ずれするのを防止している。なお、図1では、コア1はEIコア(EIRコア)で図示しているが、コア1は例えばEEコア(EERコア)等の別形状のコアであってもよい。
ベースプレート2の突出部2aは、コア1の実装面の面積よりも小さい面積で形成されており、突出部2aの周囲の角部2bが面取りによって丸められているため、コア1の実装面の角は突出部2aによって浮いている状態であり、機械的な振動や衝撃によってコア1の角が緩衝シート3と擦れることはなく、従来の絶縁型DC/DCコンバータで発生するリスクである、緩衝シート3が摩耗して最悪の場合には破れてしまってコア1とベースプレート2が直接当たることになり、緩衝シート3の緩衝機能が失われてしまうというリスクを軽減できる。
なお、突出部2aの角部2bに設けられる面取り構造は、後で機械加工等によって面取り処理を施してもよいが、ベースプレート2がアルミダイキャスト製の場合には金型の形状を突出部2aの形状とすることで実現してもよい。
また、コア1が実装される部分のベースプレート2には、コア1の実装面の面積よりも小さい面積で形成され周囲の角部2bが丸められた突出部2aが設けられているため、緩衝シート3がコア1の角と擦れて摩耗したり、場合によっては破れるのを効果的に抑制できる。
さらに、バネ部材4はコア1のベースプレート2へ実装する面以外の面を取り囲む形状に形成されており、ベースプレート2の突出部2aに実装される面と反対側のコア1の面に面接触する押付部4aが設けられているため、コア1を確実にベースプレート2へ固定することが可能となる。
また、コア1の側面とバネ部材4との間に弾性部材6を装着しているため、振動あるいは衝撃によるコア1の横ずれを効果的に抑制でき、振動あるいは衝撃に対する耐性が向上する。
図2はこの発明の実施の形態2における電力変換装置の概略構成を示す正面図である。上記実施の形態1では、ベースプレート2に突出部2aを形成した場合について説明したが、突出部2aは、図2に示すように、コア1の実装面外周位置のベースプレート2に設けられた溝2cによって形成してもよい。このように溝2cによって突出部2aを形成することによって、例えば機械加工で突出部2aを形成する場合には加工量を少なくすることが可能である。また、突出部2aの周囲を取り囲んで溝2cが設けられているのみであるため、ベースプレート2の溝2c以外の部分の板厚を確保できるため、ベースプレート2の剛性が向上する。なお、他の部分については実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図3はこの発明の実施の形態3における電力変換装置の概略構成を示す正面図である。上記実施の形態1では、コア1の側面とバネ部材4との間に弾性部材6を装着した場合について説明したが、実施の形態3ではコア1の側面をバネ部材4で押し付けて固定する場合について説明する。図3において、バネ部材4にはコア1の側面と平面で接触するいわゆる面習い構造部4bが形成されている。この面習い構造部4bによってコア1の側面を押し付けた状態で、バネ部材4はベースプレート2にネジ5により取り付けられている。このため、振動あるいは衝撃によるコア1の横ずれを効果的に抑制し、振動あるいは衝撃に対する耐性を確保することが可能となる。また、弾性部材6が不要となるため、部品点数が削減されるとともに装着作業も削減されるため、コストも低減できる。
なお、他の部分については、実施の形態1または2と実質的に同じ構成部品に対しては同じ符号を付しており、実施の形態1または2と同様部分については説明を省略する。
Claims (6)
- トランスまたはリアクトルのコアを実装するベースプレートと、前記コアと前記ベースプレートとの間に配置され前記コアに振動や衝撃が加わるのを緩和する緩衝シートと、前記ベースプレートに前記コアを押し付けて固定するバネ部材とを備えた電力変換装置であって、前記コアの実装面の面積よりも小さい面積で周囲の角部が丸められた突出部が前記ベースプレートのコア実装面に形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 前記突出部は前記コアの実装面外周位置の前記ベースプレートに設けられた溝によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記バネ部材は前記コアの前記ベースプレートへ実装する面以外の面を取り囲む形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記バネ部材は前記ベースプレートに実装される面と反対側の前記コアの面に面接触するとともに、前記コアの角部に当たらないように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記コアの側面と前記バネ部材との間に装着され前記コアの横ずれを防止する弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記バネ部材は前記コアの側面に面接触して前記コアの横ずれを防止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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