JP2015218772A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ねじ軸の軸方向に移動する中間サポートが物体に当たったとき、サポート用ナットを回転させ、中間サポートの位置ずれを自動的に補正することができるアクチュエータを提供する。【解決手段】アクチュエータのナット2とねじ軸1の端部との間に中間サポート4a,4bを配置する。中間サポート4a,4bのハウジング42に、サポート用ナット44を組み込む。サポート用ナット44の外周に、ハウジング42に対してサポート用ナット44を回転可能に支持する転がり支持部45を設ける。サポート用ナット44の外周に接する抵抗調整部49を設ける。抵抗調整部49は、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転を規制すると共に、ねじ軸1の軸方向への中間サポート4a,4bの移動が規制されたとき、ハウジング42に対してサポート用ナット44が回転できるようにする。【選択図】図3

Description

本発明は、ねじ軸、ねじ軸に螺合するボールねじナットを備え、テーブル等の可動体を直線運動させるアクチュータに関する。
ねじ軸、ねじ軸に螺合するボールねじナットを備え、テーブル等の可動体を直線運動させるアクチュータが知られている。ボールねじナットには、テーブル等の可動体が取り付けられる。ねじ軸を回転駆動させると、ボールねじナットがねじ軸の軸方向に移動し、ボールねじナットと一緒にテーブル等の可動体がねじ軸の軸方向に移動する。
近年、可動体のストロークを伸ばすために、ねじ軸の軸方向の長さを長くする要請がある。また、アクチュエータのコンパクト化を図るために、ねじ軸の軸径も小さくする要請がある。しかし、ねじ軸のスパンを長くし、ねじ軸の軸径を小さくすると、ねじ軸の危険回転数が下がる。このため、ねじ軸が共振し、ねじ軸が振れ回り易くなる。
ねじ軸の振れ回りを防止するために、特許文献1には、ボールねじナットとねじ軸の端部との間に中間サポートを配置し、中間サポートでねじ軸を支持する発明が提案されている。このアクチュエータにおいて、中間サポートは、ねじ軸の軸方向に移動可能に案内されたハウジングと、ハウジングに収納されるサポート用ナットと、を備える。サポート用ナットには、リードが0の環状溝が形成される。サポート用ナットの環状溝とねじ軸のボール転走溝との交点に、ボールが配置される。
ねじ軸を回転駆動させると、サポート用ナットは、ナットの1/2の速度でねじ軸の軸方向に移動する。このため、ナットがねじ軸の軸方向に移動しても、中間サポートをナットとねじ軸の端部との中間に位置させることができる。サポート用ナットがボールねじナットの1/2の速度で移動する原理は後述する。
特許文献1に記載の発明において、中間サポートの位置を調整するために、中間サポートにはクラッチが設けられる。クラッチは、サポート用ナットの軸方向の両端部に配置される位置規制板と、位置規制板に形成される凹部と、凹部に嵌まるボールと、ボールを凹部に付勢するスプリングと、スプリングの付勢力を調整する押しねじと、を備える。中間サポートの位置を調整するとき、押しねじを緩め、位置規制板に対してサポート用ナットを回転できるようにする。手動によってサポート用ナットを回転させ、中間サポートの位置の調整が完了したら、押しねじを締め、サポート用ナットを回転できないようにする。
特開2010−196901号公報
しかし、中間サポート付きのアクチュエータにあっては、往復運動を繰り返すと、中間サポートがねじ軸の軸方向に位置ずれを起こすという課題がある。往路と復路とで、サポート用ナットの環状溝とボールとの接点、ねじ軸のボール転走溝とボールとの接点が変動し、ボールの公転量が変動するからであると推測される。接点変動を起こす原因としては、部品の加工誤差、部品の取り付け姿勢等が考えられる。サポート用ナットのボールの運動は、転がり運動とすべり運動の両者を伴い、不確定なものであるから、サポート用ナットのボールの運動自体も接点変動を起こす一因であると考えられる。実際にアクチュエータを往復運動させても、最初にねじ軸の一方向に位置ずれを起こしていた中間サポートが、途中から反対方向に位置ずれを起こすこともある。中間サポートが位置ずれを起こすと、中間サポートをナットとねじ軸の端部との中間に配置することができないばかりでなく、中間サポートがナット、ねじ軸の両端部を支持する支持部等の物体に当たり、これらの部品が破損するおそれがある。
ねじ軸の軸方向に移動する中間サポートが物体に当たったとき、サポート用ナットが回転できるようにすれば、中間サポートの位置を自動的に補正できる。特許文献1に記載のアクチュエータおいては、クラッチが設けられているものの、中間サポートが物体に当たったとき、クラッチによってサポート用ナットを回転させることが困難であるという課題がある。
そこで、本発明は、ねじ軸の軸方向に移動する中間サポートが物体に当たったとき、サポート用ナットを容易に回転させることができるアクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ねじ軸と、前記ねじ軸に転動体を介して組み付けられるナットと、前記ナットと前記ねじ軸の軸方向の端部との間に配置される中間サポートと、を備え、前記ねじ軸を回転駆動させることによって、前記ナット及び前記中間サポートを前記ねじ軸の軸方向に移動させるアクチュエータにおいて、前記中間サポートは、前記ねじ軸の回転に応じて前記ねじ軸の軸方向に移動し、前記ねじ軸との間に転動体が介在されるサポート用ナットと、前記サポート用ナットが収容されるハウジングと、前記サポート用ナットの外周に配置され、前記ハウジングに対して前記サポート用ナットを回転可能に支持する転がり支持部と、前記サポート用ナットの外周に接して、前記ハウジングに対する前記サポート用ナットの回転を規制すると共に、前記ねじ軸の軸方向への前記中間サポートの移動が規制されたとき、前記ハウジングに対して前記サポート用ナットが回転できるようにする抵抗調整部と、を備えるアクチュエータである。
本発明によれば、サポート用ナットの外周にハウジングに対するサポート用ナットの回転の抵抗を小さくする転がり支持部を配置するので、ハウジングに対するサポート用ナットの回転の抵抗を、ねじ軸に対するサポート用ナットの回転の抵抗(サポート用ナットの転動体がねじ軸のボール転走溝を「すべる」ことに起因する抵抗)よりも小さくすることができる。このため、ねじ軸の軸方向に移動する中間サポートが物体に当たったとき、サポート用ナットを確実に回転させることができる。また、ハウジングに対するサポート用ナットの回転を規制する抵抗調整部を備えるので、中間サポートをねじ軸の軸方向に移動させることができる。
本発明の第一の実施形態のアクチュエータの斜視図である。 本実施形態の中間サポートの斜視図である。 本実施形態の中間サポートの分解斜視図である。 サポート用ナットがリードの1/2だけねじ軸の軸方向に移動する原理を説明する概念図である。 ボールねじナットの動作を説明する図である(図5(A)はねじ軸を回転させたときの動作図であり、図5(B)はナットを回転させたときの動作図である)。 補正の原理を説明する概念図である(図6(1)は、中間サポートがねじ軸の軸方向に移動する状態を示し、図6(2)は中間サポートがストッパに当たった状態を示す)。 サポート用ナットの他の例を示す断面図である。 サポート用ナットの他の例を示す分解斜視図である。 本発明の第二の実施形態のアクチュエータの平面図である。
以下添付図面に基づいて、本発明の実施形態のアクチュエータを詳細に説明する。図1は、本発明の第一の実施形態のアクチュエータの斜視図を示す。本実施形態のアクチュエータは、ねじ軸1と、ねじ軸1に組み付けられるナットとしてのボールねじナット2と、ボールねじナット2とねじ軸1の両端部との中間に配置される一対の中間サポート4a,4bと、ねじ軸1を回転駆動させる駆動源としてのモータ3と、を備える。モータ3によってねじ軸1を回転駆動させると、ボールねじナット2がねじ軸1の軸方向に往復運動し、中間サポート4a,4bがボールねじナット2の1/2の速度でねじ軸1の軸方向に往復運動する。
ねじ軸1の長さ方向の両端部は、一対の支持ブラケット5a,5bに回転可能に支持される。支持ブラケット5a,5bは、ねじ軸1の軸方向に細長いベース6に固定される。支持ブラケット5a,5bには、ねじ軸1の回転を案内するベアリング9a,9b(図6参照)が組み込まれる。ねじ軸1の軸方向の一端部には、継手7を介して駆動源としてのモータ3が連結される。支持ブラケット5a,5bの内側には、中間サポート4a,4bに当たるゴム製のストッパ8a,8b(図6参照)が配置される。
ねじ軸1の外周面には、転動体としてのボールが転がり運動する螺旋状のボール転走溝1aが形成される。ねじ軸1のボール転走溝1aには、後述するボールねじナット2のボール、及び後述する中間サポート4a,4bのボール51が転がり運動する。ボール転走溝1aは所定のリードを持つ。ボール転走溝1aの条数は、特に限定されるものではなく、一条、二条、三条等適宜設定することができる。ボール転走溝1aの断面形状は、二つの円弧からなるゴシックアーチ溝である。
ボールねじナット2の内周面には、ねじ軸1のボール転走溝1aに対向し、所定のリードを持つ負荷ボール転走溝が形成される。負荷ボール転走溝の断面形状は、二つの円弧からなるゴシックアーチ溝である。ボールねじナット2には、ボールを循環させるためリターンパイプ等の循環部品が設けられる。ボールねじナット2の負荷ボール転走溝を含むボール循環路には、多数のボールが配列される。ねじ軸1を一回転させたとき、ボールねじナット2は所定のリードだけねじ軸1の軸方向に移動する。
ボールねじナット2は、案内部としてのリニアガイド11によって、ねじ軸1の軸方向に移動可能に案内される。ボールねじナット2の回転は、リニアガイド11によって制限される。リニアガイド11は、ねじ軸1の軸方向に細長いレール11aと、レール11aに沿って移動可能に組み付けられる移動ブロック11bと、を備える。移動ブロック11bには、ボールねじナット2が収容されるハウジング14が結合される。ハウジング14には、図示しないテーブル等の可動体が取り付けられる。
ボールねじナット2とねじ軸1の両端部との中間には、一対の中間サポート4a,4bが配置される。中間サポート4a,4bは、ハウジング42と、ハウジング42に回転可能に収容されるサポート用ナット44と、ハウジング42がねじ軸1の軸方向に移動するのを案内する案内部としてのリニアガイド12と、を備える。リニアガイド12のレール11aは、リニアガイド11のレール11aと兼用されている。レール11aには、移動ブロック12bが直線運動可能に組み付けられる。ハウジング42はリニアガイド12の移動ブロック12bに結合される。
図2及び図3は、中間サポート4a,4bの詳細図を示す。図2は、中間サポート4a,4bの斜視図を示す。図3は、中間サポート4a,4bの分解斜視図を示す。図3に示すように、中間サポート4a,4bは、リニアガイド12の移動ブロック12bに固定されるハウジング42と、ハウジング42に収納されるサポート用ナット44と、ハウジング42に対してサポート用ナット44を回転可能に支持する転がり支持部としてのベアリング45と、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転を規制する抵抗調整部49と、を備える。
図2に示すように、ハウジング42には、ねじ軸1が貫通する収容孔42aが形成される。収容孔42a内には、サポート用ナット44が収容される。サポート用ナット44は、その外周が、転がり支持部としてのベアリング45で転がり運動可能に支持される。そして、サポート用ナット44は、その外周が抵抗調整部としての接触部材46に接する。ベアリング45は、収容孔42a内に収容される。ハウジング42には、サポート用ナット44の半径方向に伸び、ハウジング42の収容孔42aの内周面に露出する貫通孔42bが形成される。貫通孔42bとハウジング42の収容孔42aの内周面との交差部には、凹部42cが形成される。凹部42cには、接触部材46がサポート用ナット44の半径方向に移動可能に収容される。接触部材46はハウジング42側に設けられていて、ハウジング42側の接触部材46がサポート用ナット44の外周に接する。
接触部材46は、直方体に形成される。接触部材46の、サポート用ナット44の外周に接する摺動面46aは、サポート用ナット44の外周面に合わせた、円筒の一部を構成する曲面に形成される。接触部材46は、樹脂製である。貫通孔42b内には、接触部材46をサポート用ナット44に押す弾性体としてのコイルばね47が収容される。貫通孔42bには、コイルばね47の位置を調整するための押しねじ48が螺合する。コイルばね47は、押しねじ48と接触部材46との間に介在する。押しねじ48を締めると、コイルばね47が圧縮され、接触部材46がサポート用ナット44を半径方向に押す力が大きくなる。押しねじ48を緩めると、コイルばね47が伸長し、接触部材46がサポート用ナット44を半径方向に押す力が弱くなる。コイルばね47によって、接触部材46がサポート用ナット44を半径方向に押す力が所定の圧力に調整される。この所定の圧力については後述する。接触部材46、コイルばね47、押しねじ48が抵抗調整部49を構成する。
ベアリング45は、深溝玉軸受であり、ラジアル荷重、両方向のアキシャル荷重を負荷できる。ベアリング45の内輪45aと外輪45bとの間には、転がり運動可能にボール45cが介在する。ベアリング45は、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転の抵抗を小さくするために設けられる。
サポート用ナット44は、円筒形である。サポート用ナット44は、転動体としてのボールを介してねじ軸1に組み付けられる。サポート用ナット44の内周面には、リードが0の環状溝44aが形成される。環状溝44aの条数は一条以上であればよく、特に限定されるものではない。この実施形態では、二条の環状溝44aが形成される。環状溝44aの断面形状は、二つの円弧からなるゴシックアーチ溝である。なお、サポート用ナット44のリードは0近傍であればよく、0に限られることはない。
リードが0の環状溝44aと所定のリードの一条のボール転走溝1aとを組みわせると、一つの交点が存在する。この交点にサポート用ナット44のボール51が配置される。この図3には、ねじ軸1のボール転走溝1aが二条の場合が示されている。各環状溝44aに二つの交点が存在し、二つの交点に二つのボール51が円周方向に180°の間隔を空けて配置される。図3には、サポート用ナット44の断面図が示されている。図3中左側の環状溝44aには、ボール51が一つのみ示されているが、実際には、左側の環状溝44aにも二つのボール51が配置されている。
サポート用ナット44の外周面には、フランジ44b及びC形止め輪が嵌められる溝44cが形成される。フランジ44bとC形止め輪との間でベアリング45の内輪45aを挟むことで、サポート用ナット44がベアリング45の内輪45aに結合される。
図4は、ねじ軸1を1回転させたとき、サポート用ナット44がリードの1/2だけねじ軸1の軸方向に移動する原理を説明する概念図である。ねじ軸1を1回転させるとき、ボールねじナット2は、リードの大きさ(図4に2の目盛を附す)の分だけねじ軸1の軸方向に移動する。このとき、ボールねじナット2のボールは、ねじ軸1の周囲を公転する。このボールの、ねじ軸1の軸方向の移動量は、ボールねじナット2の1/2である。
サポート用ナット44のボール51も、通常のボールねじナット2のボールと同様に、ねじ軸1を1回転させると、ボールねじナット2の1/2だけ軸方向に移動する。サポート用ナット44のボール51もボールねじナット2のボールも、ねじ軸1のボール転走溝1aを転がりながら公転するからである。サポート用ナット44には、リードが0の環状溝44aが形成されるので、サポート用ナット44の移動量は、ボール51の移動量に等しい。このため、サポート用ナット44はリードの1/2だけねじ軸1の軸方向に移動する。すなわち、サポート用ナット44は、ボールねじナット2の1/2の速度でねじ軸1の軸方向に移動する。
中間サポート4a,4bが往復運動を繰り返すと、中間サポート4a,4bは、ねじ軸1の軸方向に位置ずれを起こす。往路と復路とで、サポート用ナット44の環状溝44aとボール51との接点、ねじ軸1のボール転走溝1aとボール51との接点が変動することが原因であると推測される。本実施形態では、サポート用ナット44が位置ずれを起こし、中間サポート4a,4bがストッパ8a,8b等の物体に当たっとき、サポート用ナット44を回転させることによって、中間サポート4a,4bの位置を補正している。
図5及び図6を参照して、補正の原理を説明する。ボールねじナット2の動作には、図5(A)に示すように、ねじ軸1を回転させることによって、ボールねじナット2を軸方向に移動させる動作と、図5(B)に示すように、ボールねじナット2を回転させることによって、ボールねじナット2を軸方向に移動させる動作と、がある。サポート用ナット44の動作にも、ボールねじナット2と同様に、図5(A)に示す動作と図5(B)に示す動作とがある。
図6(1)に示すように、ねじ軸1を回転させると、図5(A)の原理により、ボールねじナット2及びサポート用ナット44がねじ軸1の軸方向(図6(1)の右方向)に移動する。上述したように、サポート用ナット44の速度は、ボールねじナット2の1/2である。
図6(2)に示すように、ねじ軸1の軸方向への中間サポート4aの移動が規制されたとき、すなわち中間サポート4aがストッパ8aに当たったとき、サポート用ナット44がねじ軸1の回転方向とは逆方向に回転すれば、図5(B)の原理により、中間サポート4aが反対方向(図6(2)の左方向)に移動する。したがって、サポート用ナット44が逆回転することで、中間サポート4aの位置はストッパ8aに当たった位置に保たれ、中間サポート4aの位置を補正することができる。ここで、ストッパ8a,8bの位置を中間サポート4a,4bのストローク端に合わせれば、往復運動の度に中間サポート4a,4bの位置を補正することができる。
サポート用ナット44を回転させるためには、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転の抵抗R1(以下、単に抵抗R1という)を、ねじ軸1に対するサポート用ナット44の回転の抵抗R4(サポート用ナット44のボール51がねじ軸1のボール転走溝1aを「すべる」ことに起因する抵抗、以下単に抵抗R4という)よりも小さくする必要がある。この関係が逆だと、中間サポート4a,4bがストッパ8a,8bに当たったとき、サポート用ナット44の回転の替わりに、サポート用ナット44のボール51がねじ軸1のボール転走溝1aをすべり、ボール転走溝1aに疵が付く。抵抗R1を抵抗R4よりも小さくするために、ハウジング42とサポート用ナット44との間にベアリング45を介在させ、抵抗R1を小さくしている。抵抗R1は、ねじ軸1に対するサポート用ナット44の回転の抵抗R2(サポート用ナット44のボール51がねじ軸1のボール転走溝1aを「転がる」ことに起因する抵抗、以下単に抵抗R2という)よりも小さく設定される。
ただし、抵抗R1が抵抗R2よりも小さいと、ねじ軸1を回転させても、サポート用ナット44が回転するだけで、サポート用ナット44はねじ軸1の軸方向に移動しない。これを避けるために、ハウジング42には、サポート用ナット44を所定圧で押す接触部材46が設けられる。接触部材46の圧力は、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転の抵抗R3(接触部材46によって回転を規制されたサポート用ナット44がハウジング42に対して回転し始めるときの抵抗、以下単に抵抗R3という)が、抵抗R2よりも大きくなるように設定される。
ただし、接触部材46の圧力の過大であると、抵抗R3が抵抗R4よりも大きくなる。この場合、中間サポート4a,4bがストッパ8a,8bに当たったとき、サポート用ナット44のボール51がねじ軸1のボール転走溝1aをすべり、ボール転走溝1aに疵が付く。これを避けるために、接触部材46の圧力は、抵抗R3が抵抗R4よりも小さくなるように設定される。このように接触部材46の圧力を設定すれば、中間サポート4a,4bがストッパ8a,8bに当たったとき、サポート用ナット44が接触部材46に対してすべりながら回転する。結局、抵抗R1〜R4には、R1<R2<R3<R4の関係があればよい。
本実施形態のアクチュエータによれば、サポート用ナット44の外周に、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転の抵抗を小さくするベアリング45を配置するので、抵抗R1を抵抗R4よりも小さくすることができる。このため、ねじ軸1の軸方向に移動する中間サポート4a,4bがストッパ8a,8b等の物体に当たったとき、サポート用ナット44を確実に回転させることができる。
また、サポート用ナット44の外周をラジアル荷重を負荷できるベアリング45で回転可能に支持し、サポート用ナット44の外周に接触部材46を押圧するので、ハウジング42に対するサポート用ナット44の回転の抵抗R3の微調整が可能になる。さらに、接触部材46を樹脂製にすることで、より抵抗R3の微調整が可能になる。
図7及び図8は、サポート用ナット44の他の例を示す。図7は、ねじ軸1に組み付けられたサポート用ナット54の断面図を示し、図8は、サポート用ナット54の分解斜視図を示す。この例のサポート用ナット54は、環状溝52aを有するナット本体52と、サポート用ナット54のボール55を保持する保持器56と、ナット本体52に対して保持器56が回転するのを案内するベアリング57と、を備える。
ナット本体52は円筒形に形成される。ナット本体52の内周面には、リードが0の三条の環状溝52aが形成される。この実施形態のねじ軸1のボール転走溝1aの条数は1である。合計三条の環状溝52aは一条のボール転走溝1aと合計三つの交点を持つ。三つの交点には、三つのボール55が配置される。ねじ軸1の軸方向からみて、三つのボール55は周方向に均等間隔を空けて配置される。保持器56は円筒形である。保持器56には、ボール55が配置される位置に合計三つの孔56aが開けられる。ナット本体52の軸方向の両端部には、ベアリング57が収容される。ベアリング57は、ナット本体52と保持器56との間に介在し、保持器56が回転するのを案内する。
この例のサポート用ナット44によれば、保持器56でボール55を所定の位置に保持するので、ボール55を円滑に移動させることができる。また、保持器56をベアリング57で回転可能に案内するので、保持器56のすべり摩擦を解消することができる。さらに、ねじ軸1の軸方向から見て、サポート用ナット44のボール55が円周方向に均等間隔を空けて配置されるので、ねじ軸1に対して斜めにサポート用ナット44が組み付けられるのを防止できる。
図9は、本発明の第二の実施形態のアクチュエータの平面図を示す。この実施形態では、ボールねじナット2を案内する案内部、中間サポート4a,4bを案内する案内部の構成が、第一の実施形態のアクチェータと異なる。
この実施形態では、ボールねじナット2を案内する案内部として、二本のレール61a及び二つの移動ブロック61bを用いている。二つの移動ブロック61b間には、テーブル62が架け渡されている。ボールねじナット2はテーブル62に結合される。ねじ軸1、ボールねじナット2の構造は、第一の実施形態のアクチュエータと同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。
この実施形態では、中間サポート4a,4bを案内する案内部として、ベース63を走行する車輪64a,64bが用いられる、車輪64a,64bは、中間サポート4a,4bに回転可能に取り付けられる。中間サポート4a,4bの回転を制限できるものであれば、この実施形態のように、案内部を車輪64a,64bから構成することもできる。
なお、本発明は上記実施形態に限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に具現化することができる。
上記実施形態では、中間サポートを支持部の手前のストッパに当てているが、支持部に当てることもできる。また、中間サポートをボールねじナットのハウジングに当てることもできるし、中間サポートの移動ブロックとボールねじナットの移動ブロックとを当てることもできる。
上記実施形態では、案内部としてリニアガイド、車輪を用いているが、ボールねじナット又はサポート用ナットの直線運動を許容しつつ回転を制限するものであれば、スプライン、ブッシュ等を用いることもできる。
上記実施形態では、サポート用ナットとベアリングとを別体にしているが、サポート用ナットとベアリングの内輪とを一体にすることもできる。
1…ねじ軸,1a…ボール転走溝(転動体転走溝),2…ボールねじナット(ナット),4a,4b…中間サポート,8a,8b…ストッパ(物体),11…リニアガイド(案内部),12…リニアガイド(案内部),42…ハウジング,42a…収容孔,42b…貫通孔,42c…凹部,44…サポート用ナット,44a…環状溝,45…ベアリング(転がり支持部),46…接触部材,49…抵抗調整部,51…ボール(転動体),52…ナット本体,52a…環状溝,54…サポート用ナット,55…ボール,56…保持器,57…ベアリング

Claims (5)

  1. ねじ軸と、前記ねじ軸に転動体を介して組み付けられるナットと、前記ナットと前記ねじ軸の軸方向の端部との間に配置される中間サポートと、を備え、前記ねじ軸を回転駆動させることによって、前記ナット及び前記中間サポートを前記ねじ軸の軸方向に移動させるアクチュエータにおいて、
    前記中間サポートは、
    前記ねじ軸の回転に応じて前記ねじ軸の軸方向に移動し、前記ねじ軸との間に転動体が介在されるサポート用ナットと、
    前記サポート用ナットが収容されるハウジングと、
    前記サポート用ナットの外周に配置され、前記ハウジングに対して前記サポート用ナットを回転可能に支持する転がり支持部と、
    前記サポート用ナットの外周に接して、前記ハウジングに対する前記サポート用ナットの回転を規制すると共に、前記ねじ軸の軸方向への前記中間サポートの移動が規制されたとき、前記ハウジングに対して前記サポート用ナットが回転できるようにする抵抗調整部と、を備えるアクチュエータ。
  2. 前記転がり支持部は、前記サポート用ナットの外周に一体又は別体に設けられ、ラジアル荷重を負荷できるベアリングであり、
    前記抵抗調整部は、前記ハウジングから前記サポート用ナットの外周に向けて押圧される接触部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記サポート用ナットは、内周面にリードが0又はその近傍の環状溝を有し、
    前記転動体は、前記サポート用ナットの前記環状溝と前記ねじ軸の転動体転走溝との交点に配置されることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記サポート用ナットは、
    前記環状溝を有するナット本体と、
    前記サポート用ナットの前記転動体を保持する保持器と、
    前記ナット本体に対して前記保持器が回転するのを案内するベアリングと、を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記ハウジングに対する前記サポート用ナットの回転の抵抗をR1、
    前記サポート用ナットの前記転動体が前記ねじ軸の前記転動体転走溝を転がるときの、前記ねじ軸に対する前記サポート用ナットの回転の抵抗をR2、
    前記抵抗調整部によって回転を規制された前記サポート用ナットが前記ハウジングに対して回転し始めるときの、前記ハウジングに対する前記サポート用ナットの回転の抵抗をR3、
    前記サポート用ナットの前記転動体が前記ねじ軸の前記転動体転走溝をすべるときの、前記ねじ軸に対する前記サポート用ナットの回転の抵抗をR4とするとき、
    R1<R2<R3<R4の関係があることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアクチュエータ。
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