JP2015218462A - 木質耐震壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁に開口部を設ける
【解決手段】開口部30Aの隅部32AにL字形状のアングル60を配置し、上側の梁14Aと下側の梁14Bとに後施工のアンカー62で接合する。木質壁20のせん断ずれを、アングル60を用いて抑制することで、木質壁20の回転を抑制し引張力に抵抗する。また、これにより、木質壁20は、ロッキング壁(回転が抑えられた壁)として機能する。よって、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁50に開口部30を設けることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、木質耐震壁構造に関する。
特許文献1には、柱と梁に囲まれた面内に設置された木質耐震壁が開示されている。この先行技術では、木質耐震壁は、柱及び梁の内面と、木質耐震壁の外周との間に設けた隙間に可撓性のある接着剤を埋めて変形吸収層を形成することにより、柱及び梁に固定されている。
しかし、このような木質耐震壁に開口部を設けると、耐力が低下し、耐震性能が低下する。よって、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁に開口部を設けることが求められている。
特開2003−314083号公報
本発明は、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁に開口部を設けることが目的である。
請求項1の発明は、柱と梁又はスラブとで構成された架構からせん断力が伝達されると共に前記架構に開口部が形成されるように接合された木質壁と、前記開口部の内面又は前記木質壁における前記開口部の周囲に設けられた補強手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、架構から木質壁にせん断力が伝達され、木質壁がせん断力を負担する。また、開口部又は木質壁における開口部の周囲に補強手段が設けられている。よって、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁に開口部を設けることができる。
請求項2の発明は、前記木質壁は接着剤で前記架構に接合されている。
請求項2に記載の発明では、木質壁の接着剤による架構への接合は、例えば、アンカーによる接合と比較し、施工性に優れている。
請求項3の発明は、前記補強手段は前記架構の上部及び下部と前記木質壁の側端部とに接合された柱部材で構成されている。
請求項3に記載の発明では、柱部材が木質壁と一体的に挙動することにより、柱部材の曲げ変形が拘束され、柱部材がせん断力を効果的に負担する。更に、木質壁は、柱部材と架構とで形成される枠で囲まれることになり、この結果、木質壁の回転が抑えられ、木質壁が効果的にせん断力を負担する。よって、木質耐震壁の耐力が効果的に向上する。
本発明によれば、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁に開口部を設けることができる。
(A)〜(D)は木質耐震壁の開口部を構成の例を示す正面図である 第一補強手段による第一の補強例を示す正面図である。 第一補強手段による第二の補強例を示す正面図である。 (A)は第一補強手段による第三の補強例を示す拡大正面図であり、(B)第二補強手段による第四の補強例を示す拡大正面図であり、(C)は第二補強手段による第五の補強例を示す拡大正面図であり、(D)は第二補強手段による第六の補強例を示す拡大正面図である。 第一補強手段による第四の補強例を示す正面図である。 第一補強手段による第五の補強例を示す正面図である。 第二補強手段による第一の補強例を示す正面図である。 第二補強手段による第二の補強例を示す正面図である。 第二補強手段による第三の補強例を示す正面図である。 第三補強手段による第一の補強例を示す正面図である。 第三補強手段による第二の補強例を示す正面図である。 第三補強手段による第三の補強例を示す正面図である。 第三補強手段による第四の補強例を示す正面図である。 (A)は第三補強手段による第五の補強例を示す正面図であり、(B)は(A)の1−1線に沿った断面の例を示す断面図であり、(C)は(A)の1−1線に沿った断面の他の例を示す断面図である。 (A)は第三補強手段の第六の補強例と第四補強手段による補強例とを示す正面図であり、(B)は(A)の第四補強手段部分の拡大図である。
<開口部を有する木質耐震壁の概要>
まず、開口部を有する木質耐震壁の概要について説明する。
図1(A)〜図1(D)に示すように、本実施形態の木質耐震壁50A、50B、50C、50Dは、鉄筋コンクリート製や鉄骨鉄筋コンクリート製などの柱12A、12Bと梁14A、14Bとで囲まれた架構10の構面内に、開口部30A、30B、30C、30Dが形成されるように設けられた木質壁20と、補強手段と、を有している。なお、補強手段については後述する。また、木質耐震壁及び開口部を区別する必要がない場合や同様の作用及び効果を示すような場合は、符号の後のA〜Dを省略する場合がある。
本実施形態における木質壁20は、長辺方向が上下方向となるように配置された矩形状の木質板材を横方向へ複数並べて接着剤で繋ぎ合わせて一体化された1枚の木質パネルで構成されている。また、木質板材は、丸太を薄く剥いた木の板(単板)を積層接着して形成した平面形状が略長方形の単板積層材で構成されている。
なお、木質壁20は、上記構成に限定されない。例えば、ひき板を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した木質パネルであってもよい。
木質壁20は、架構10の内面11(柱12A、12B、梁14A、14B)との間に設けた隙間にエポキシ樹脂系などの接着剤Gを充填し硬化させて接着層22を形成することによって、架構10に接合されている。
なお、接着剤Gは、木質壁20内に浸透してアンカー効果を有するように適度な粘度3000〜20000(mpa・s)を有している。なお、本実施形態では5000(mpa・s)以上の接着剤Gを使用している。
ここで、本実施形態では、木質耐震壁に形成される開口部の例として、
図1(A)に示す、架構10の両側に木質壁20が設けられ、その間に開口部30Aが形成された第一構成、
図1(B)に示す、掃き出しを有する通路(ドア開口)として利用可能な逆U字形状の開口部30Bが木質壁20に形成された第二構成、
図1(C)に示す、窓が設けられる開口部30Cが木質壁20に形成された第三構成、
図1(D)に示す、窓よりも小さい設備開口として利用される開口部30Dが木質壁20に形成された第四構成、
の四つの構成で説明する。
なお、後述するように、開口部は、これらの四つの構成に限定されるものではない。
<補強手段>
つぎに、開口部30の内面又は木質壁20における開口部30の周囲に設けられた補強手段について説明する。なお、以降、図1(A)の第一構成〜図1(D)の第四構成のいずれか一つ以上を例として説明するが、説明していない他の構成にも適用してもよい。
[第一補強手段]
第一補強手段は、木質壁のせん断ずれを抑制するずれ留め手段である。そして、次に、このずれ留め手段による補強例について説明する。
第一の補強例は、図2に示すように、開口部30Aの隅部32AにL字形状のアングル60を配置し、上側の梁14Aと下側の梁14Bとに後施工のアンカー62(例えば、ケミカルアンカー等)でアングル60を接合している。
第二の補強例は、図3に示すように、開口部30Bの下側の隅部32Bにアングル60を配置し、下側の梁14Bに後施工のアンカー62でアングル60を接合している。なお、図示は省略するが、開口部30Bの上側の隅部32Bにもアングル60を配置し、木質壁20における開口部30Bの上側端部24Bにアンカー62で接合してもよい。
なお、図4(A)に示す第三の補強例のように、意匠性を考慮し、木質壁20の角部に凹部25を形成し、この凹部25にアングル60を配置してもよい。なお、図4(A)では、木質壁20の上側の角部のみが図示されているが、下側の角部も同様の構成としてもよい。
第四の補強例は、図5に示すように、H形鋼等の鉄骨製の補強材70を開口部30Aの上下に配置し、上側の梁14Aと下側の梁14Bとに接着剤G(接着層72)で補強材70を接合している。補強材70を接合することで、第三構成と同様の開口部30Cが形成される。
第五の補強例は、図6に示すように、補強材70を開口部30Bの下側の梁14Bに接着剤G(接着層72)で接合し、プレート状の補強材74を木質壁20における開口部30Bの上側端部24Bに接着剤G(接着層72)で補強材70、74を接合している。補強材70、74を接合することで、第三構成と同様の開口部30Cが形成される。
(作用及び効果)
ずれ留め手段(第一補強手段)の作用及び効果について説明する。
架構10に水平方向のせん断変形が生じると、木質壁20が回転し、木質壁20における開口部30の周囲に大きな引張力が生じる。木質壁20と架構10とを接合する接着層22(接着剤G)は、せん断力の伝達には高い効果を発揮するが、引張力に対しては高い効果を発揮しない。
しかし、木質壁20のせん断ずれを、ずれ留め手段を用いて抑制することで、木質壁20の回転を抑制し引張力に抵抗する。また、これにより、木質壁20は、ロッキング壁(回転が抑えられた壁)として機能する。よって、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁50に開口部30を設けることができる。また、ずれ留め手段(アングル60や補強材70、74)を接合することで容易に補強することができる。
なお、木質壁20と架構10との間の接着層22が、せん断力と圧縮力とを負担することで、木質壁20の破壊が防止され、木質壁20と架構10との一体性が確保される。また、接着剤Gは木質壁20内に浸透してアンカー効果を有するので、アンカー効果を有しない場合と比較し、接着強度が向上する。なお、この接着層22及び接着剤Gの作用効果は、以降のいずれの補強手段でも同様である。
[第二補強手段]
第二補強手段は、木質壁の回転により生ずる引張力を架構に伝達する引張力伝達手段である。そして、次に、この引張力伝達手段による補強例について説明する。
第一の補強例は、図7に示すように、木質壁20における開口部30Aの左右方向の外側26Aに炭素繊維やアラミド繊維などで形成されたシート材80を接着剤で接合すると共に、上下の梁14A、14Bに定着させた定着体82(例えば、CFRP(carbon-fiber-reinforced plastic(炭素繊維強化プラスチック)定着体等)とシート材80の上下とを重ねて接合している。
第二の補強例は、図8に示すように、木質壁20における開口部30Bの左右方向の外側26Bにシート材80を接着剤で接合すると共に、下側の梁14Bに定着させた定着体82をシート材80とを重ねて接合している。
第三の補強例は、図9に示すように、木質壁20における開口部30Cの外側全周26Cにシート材80を接着剤で接合すると共に、上側の梁14Aに定着させた定着体82とシート材80とを重ねて接合している。
図4(B)に示す第四の補強例及び図4(C)に示す第五の補強例のように、木質壁20の角部に形成した凹部25にC形状のアングル66を配置し、アングル66を木質壁20と梁14A、14Bとに接合する構成であってもよい。
なお、アングル66と木質壁20との接合方法は、図4(B)の上側の凹部25のようにアンカー67で接合してもよいし、図4(B)の下側の凹部25のように接着剤G(接着層68)による接合であってもよい。また、図4(C)のように、木質壁20を貫通するPC鋼線などの線状部材69で、上側のアングル66と下側のアングル66とを連結して圧着接合してもよい。
第六の補強例は、図4(D)に示すように、フープフリップ(スリーブ)79で接合した鉄筋71を木質壁20と梁14Aとに定着すると共に、凹部25に充填材(モルタルや樹脂)を充填している。なお、図4(D)では、木質壁20の上側の角部のみが図示されているが、下側の角部も同様の構成である。
(作用及び効果)
引張力伝達手段(第二補強手段)の作用及び効果について説明する。
木質壁20の回転により生じる木質壁20における開口部30の周囲に発生する引張力を、引張力伝達手段によって架構10(梁14A、14B)に伝達することで、引張力に抵抗する。また、木質壁20における開口部30の周囲に引張力伝達手段が接合されているので、第一補強手段よりも、木質壁20の剛性が向上する。よって、耐力の低下をより抑えつつ、木質耐震壁50に開口部30を設けることができる。
[第三補強手段]
第三補強手段は、木質壁の耐力を向上させる耐力向上手段である。また、本例では、耐力向上手段は、鉄骨等の剛性の高い剛性部材である。そして、次に、この剛性部材(耐力向上手段)の補強例について説明する。
第一の補強例は、図10に示すように、開口部30Aに配置した鉄骨柱100を上下の梁14A、14Bにアンカー62で定着すると共に、鉄骨柱100と木質壁20の側端部29を接着剤G(接着層102)で接合している。
図11に示す第二の補強例及び図12に示す第三の補強例は、開口部30Aの全周に亘って、鉄骨部材110、112を枠状に配置して上下の梁14A、14Bにアンカー62で定着すると共に、鉄骨柱100と木質壁20の側端部29を接着剤G(接着層102)で接合している。
なお、図11では、下側の鉄骨部材112は板状とし、出入口として利用可能な開口部30Bとなっている。また、図12では、窓が設けられる開口部30Cとなっている。
また、鉄骨以外の剛性部材であってもよい。例えば、図13に示す第四の補強例のように、木質柱120を、上下の梁14A、4Bに定着させた定着体82(例えば、CFRP定着体等)と接合すると共に、木質壁20の側端部29と接着剤G(接着層102)で接合してもよい。また図示は省略するが木質の剛性部材を枠状にしてもよい。
第五の補強例は、図14(A)及び(B)に示すように、リブ134を有する断面T字形状の鋼製の剛性部材130を、木質壁20における開口部30B側の端部27Bに接着剤G(接着層132)で接合している。なお、図14(B)に示すように、木質壁20の端部27Bに形成された凹部136にリブ134を挿入して接合する。なお、図14(B)及び後述する図14(C)では、断面を表すハッチングの図示を省略している。
また、図14(C)に示すように、断面T字形状の木製の剛性部材131を木質壁20の端部27Bに形成された凹部137にリブ133を挿入して接合してもよい。
また、図15に示す第六の補強例のように、逆U字形状の鋼製の剛性部材135と、下側の梁14Bにアンカー62で接合したアングル60と、で構成されていてもよい。なお、図15の補強金物140とボルト142は後述する。
(作用及び効果)
剛性部材(耐力向上手段(第三補強手段))の作用及び効果について説明する。
剛性部材(耐力向上手段)が木質壁20と一体的に挙動することにより、剛性部材の曲げ変形が拘束され、剛性部材がせん断力を効果的に負担する。よって、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁50に開口部30を設けることができる。
また、図10の鉄骨柱100及び図13の木質柱120の場合は、鉄骨柱100又は木質柱120と梁14A、14Bで木質壁20が囲まれることにより、木質壁20の回転が抑えられ、木質壁20がせん断力を効果的に負担する。つまり、剛性部材と木質壁20との相乗効果が得られ、効果的に耐力の低下が抑えられる。
また、図11及び図12に示すように、開口部30Aの全周に亘って、鉄骨部材110及び鉄骨部材112を枠状とすることで、鉄骨部材110、112自体の回転が抑えられるので、耐力の低下を更に効果的に抑えつつ、木質耐震壁50に開口部30を設けることができる。
また、図14に示すように木質壁20の端部27Bに形成された凹部136、137に剛性部材130、131のリブ134、133を挿入して接合することで、木質壁20の端部27Bが補強され、開口部30Bの変形が効果的に抑制される。
なお、鉄骨柱100、鉄骨部材110、及び木質柱120は、木質壁20の面外方向外側に設けて木質壁20と接合してもよい。
[第四補強手段]
第四補強手段は、木質壁20における開口部30の周囲の破壊を防止する破壊防止手段である。そして、次に、この破壊防止手段による補強例について説明する。
補強例では、図15に示すように、木質壁20における開口部30の周囲の応力集中する応力集中部位28Bに補強金物140をボルト142で接合して補強している。なお、補強金物140を接着剤で接合してもよいし、炭素繊維やアラミド繊維などで形成されたシート部材を接着剤で接合して補強してもよい。
(作用及び効果)
破壊防止手段(第四補強手段)の作用及び効果について説明する。
木質壁20の開口部30Bの周囲の応力が集中する応力集中部位28Bの破壊が破壊防止手段によって抑制される。よって、耐力の低下を抑えつつ、木質耐震壁50に開口部30を設けることができる。
なお、本補強構成は、耐力の低下の抑制効果は、他の補強手段よりも小さいので、第三構成や第四構成などの比較的に小さな開口部に適用することが望ましい。また、図15に示すように、他の補強手段と組み合わせることが望ましい。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、図1(A)〜図1(D)に示す開口部30A〜30D以外の構成の開口部であってもよい。
例えば、図1(A)の左側又は右側の木質壁20のみがあり、架構10の右側又は左側が開口部となった構成であってもよい。また、例えば、木質壁20が左右の柱12A、12Bと離間して配置され、木質壁20と左右の柱12A、12Bとの間がそれぞれ開口部となった構成であってもよい。
また、例えば、木質壁20が上側の梁14Aと下側の梁14Bとのいずれか一方のみに接合された構成であってもよい。例えば、木質壁20が左右の柱12A、12Bと上側の梁14A(又は下側の梁14B)と接合され、木質壁20と下側の梁14B(又は上側の梁14B)との間が開口部となった構成であってもよい。更に、木質壁20が上下の梁14A、14Bと離間して配置され、木質壁20と上下の梁14A、14Bとの間がそれぞれ開口部となった構成であってもよい。
また、例えば、木質壁20が梁14A及び梁14Bのいずれか一方と、柱12A及び柱12Bのいずれか一方と、接合された構成であってもよい。具体的には、下側の梁14Bと柱12Aとに木質壁20が接合された構成であってもよい。
例えば、上記実施形態では、木質壁20は、架構10から接着剤G(接着層22)によって、せん断力が伝達されるように接合されていたが、これに限定されない。例えば、木質壁20は、架構10にアンカーで接合されていてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、架構10は、柱12A、12Bと梁14A、14Bとで囲まれて構成されたが、これに限定されない。梁14A、14Bでなく柱とスラブとで囲まれてもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 架構
12A 柱
12B 柱
14A 梁(架構の上部の一例)
14B 梁(架構の下部の一例)
20 木質壁
29 側端部(内面の一例)
30A 開口部
30B 開口部
30C 開口部
30D 開口部
50A 木質耐震壁
50B 木質耐震壁
50C 木質耐震壁
50D 木質耐震壁
60 アングル(補強手段の一例)
66 アングル(補強手段の一例)
70 補強材(補強手段の一例)
74 補強材(補強手段の一例)
80 シート材(補強手段の一例)
100 鉄骨柱(補強手段の一例、柱部材の一例)
110 鉄骨部材(補強手段の一例)
112 鉄骨部材(補強手段の一例)
120 木質柱(補強手段の一例、柱部材の一例)
130 剛性部材(補強手段の一例)
131 剛性部材(補強手段の一例)
135 剛性部材(補強手段の一例)
140 補強金物(補強手段の一例)
G 接着剤

Claims (3)

  1. 柱と梁又はスラブとで構成された架構からせん断力が伝達されると共に前記架構に開口部が形成されるように接合された木質壁と、
    前記開口部の内面又は前記木質壁における前記開口部の周囲に設けられた補強手段と、
    を備える木質耐震壁構造。
  2. 前記木質壁は、接着剤で前記架構に接合されている、
    請求項1に記載の木質耐震壁構造。
  3. 前記補強手段は、前記架構の上部及び下部と前記木質壁の側端部とに接合された柱部材で構成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の木質耐震壁構造。
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