JP6230330B2 - 壁構造 - Google Patents

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本発明は、木質板部材を有する壁構造に関する。
構造物の架構に、鉄筋コンクリート製や鋼製の耐震壁、ブレース材等を耐震部材として設置することにより、構造物の耐震性を高める技術が普及している。
例えば、特許文献1には、多数の環状鉄筋が内部に配設された鉄筋コンクリート製のコンクリート耐震壁が開示されており、特許文献2には、鉄骨ブレースの外周にプレストレストコンクリート製又は鋼繊維入りコンクリート製の座屈補剛材が設けられたアンボンド鉄骨ブレースが開示されている。
しかし、鉄筋コンクリート製や鋼製の耐震部材を構造物の架構に設置した場合、耐震部材のコンクリート面や鋼面が室空間に露出することによって美観が損なわれてしまうことが考えられる。一方、構造物の更なる耐震性向上が求められている。
特開平5−71170号公報 特開平7−324378号公報
本発明は係る事実を考慮し、耐震部材を設置することによる室空間の美観低下を低減するとともに、構造物の耐震性を向上させることを課題とする。
第1態様の発明は、構造物の架構に設置された耐震部材と、前記架構により形成された室空間内側から前記耐震部材を覆うように前記架構内に配置された木質板部材と、を有する壁構造である。
第1態様の発明では、室空間内側から耐震部材を覆うように架構内に木質板部材を配置することにより、室空間に耐震部材が露出されることをなくし、耐震部材を設置することによる室空間の美観低下を低減することができる。また、架構に生じるせん断力を耐震部材と木質板部材によって負担することにより、構造物の耐震性を向上させることができる。
第2態様の発明は、第1態様の壁構造において、前記木質板部材は、前記耐震部材に固定されていない。
第2態様の発明では、架構内に木質板部材を配置し易くすることができる。例えば、耐震部材が鉄筋コンクリート製の耐震壁の場合、この耐震壁の壁面が凸凹していたり、不陸を有していたりすると、木質板部材をこの耐震壁の壁面に接着剤により接合して架構内に配置する作業が難しくなる。これに対して第2態様の壁構造では、このような煩雑な作業を行わずに、架構内に木質板部材を配置することができる。
第3態様の発明は、第1態様の壁構造において、前記木質板部材は、前記耐震部材に固定されている。
第3態様の発明では、木質板部材を耐震部材に固定することにより、木質板部材の面外座屈耐力を高めることができ、木質板部材の負担できるせん断力を向上させることができるので、壁構造全体としてのせん断耐力を高めることができる。また、耐震部材が鉄筋コンクリート製の耐震壁の場合、この耐震壁のコンクリートひび割れの増進を木質板部材が抑制し、この耐震壁の剛性やせん断耐力を高めることができる。
本発明は上記構成としたので、耐震部材を設置することによる室空間の美観低下を低減するとともに、構造物の耐震性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る壁構造を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る木質パネルの形成方法を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る木質パネルの形成方法を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る木質パネルの形成方法を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る壁構造を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る壁構造を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る壁構造を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る壁構造を示す正面図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態に係る壁構造について説明する。
図1の正面図、及び図1のA−A断面図である図2に示すように、本実施形態の壁構造10は、耐震部材としての鉄筋コンクリート製の耐震壁(以下、「RC耐震壁12」とする)と、木質板部材としての木質耐震壁14とを有して構成されている。図1及び図2では、柱梁架構16にRC耐震壁12が既に設置されている構造物としての建物18において、耐震改修により柱梁架構16に木質耐震壁14を設置して壁構造10を構築している。すなわち、木質耐震壁14によってRC耐震壁12に耐震補強を施している。
図1に示すように、RC耐震壁12は、柱20A、20Bと、梁22A、22Bを有して構成された架構としての柱梁架構16の架構内に配置されて、この柱梁架構16に設置されている。柱20A、20Bと、梁22A、22Bは、鉄筋コンクリートによって形成されており、RC耐震壁12の外縁部24(左右端部及び上下端部)が、柱20A、20Bと、梁22A、22Bに一体に接合されている。
木質耐震壁14は、横方向へ複数並べて配置した木質板材26を、接着剤で繋ぎ合わせて一体化した1枚の木質パネル28を有して構成されている。木質板材26は、丸太を薄く剥いた木の板(単板)を積層接着して形成した単板積層材からなる、平面形状が略長方形の部材である。
木質耐震壁14は、柱梁架構16の架構内に、木質板材26の長辺方向が上下方向となるように配置されている。また、図2に示すように、木質耐震壁14は、木質パネル28のパネル面30と、RC耐震壁12の壁面32とが略平行に対向するように配置されており、柱梁架構16により形成された室空間RにおけるRC耐震壁12よりも内側(RC耐震壁12よりも室空間Rの内部側)に配置されている。すなわち、柱梁架構16により形成された室空間R内側からRC耐震壁12を覆うように柱梁架構16の架構内に木質耐震壁14が配置されている。さらに、木質耐震壁14は、RC耐震壁12と離して配置されており、RC耐震壁12に固定されていない。
また、図1に示すように、木質耐震壁14は、木質パネル28の外縁部34(外周面36)と、柱梁架構16(柱20A、20B、及び梁22A、22B)の内面38との間に設けた隙間(以下、「隙間S」とする)に接着剤を密に充填し硬化させて接着層40を形成することにより、柱梁架構16に接着されて接合されている。隙間Sの大きさは、接着層40のせん断剛性が、木質板材26のせん断剛性以上となる大きさになっている。
木質パネル28は、例えば、図3(a)〜(c)の平面断面図に示す方法によって形成することができる。まず、図3(a)に示すように、柱梁架構16の架構内の所定位置に木質板材26をそれぞれ配置し、接着層40によって柱梁架構16に木質板材26の端部を接合する。木質板材26の左右端部の一方(図3(a)では、木質板材26の右端部)の裏面42には、薄い板状の目張り部材44が貼り付け等により予め取り付けられており、図3(b)に示すように、目張り部材44は、柱梁架構16の架構内の所定位置に木質板材26が配置された状態で、木質板材26間の隙間(以下、「隙間S」とする)を塞ぐシール材となる。また、この状態で、目張り部材44及び木質板材26は、RC耐震壁12の壁面32に接触していない。隙間Sの大きさは、この隙間Sに接着剤が充填されて形成される接着層52のせん断剛性が、木質板材26のせん断剛性以上となる大きさになっている。
次に、図3(b)に示すように、木質板材26間の隙間Sに接着剤を充填して(矢印50)、図3(c)に示すように接着層52を形成する。そして、この接着層52により木質板材26同士が繋ぎ合わされて一体化され、木質パネル28が形成される。このとき、隙間Sに充填した接着剤がRC耐震壁12側へ溢れ出てRC耐震壁12の壁面32に付着するのを目張り部材44が防ぐので、木質耐震壁14(木質パネル28)はRC耐震壁12に固定されない。
なお、隙間Sに充填した接着剤がRC耐震壁12側へ溢れ出てRC耐震壁12の壁面32に付着するのを防ぐことができれば、他の部材によって木質板材26間の隙間Sを塞いでもよい。例えば、図4(a)〜(c)の平面断面図や、図5(a)〜(c)の平面断面図に示す方法を用いてもよい。
図4(a)〜(c)の方法では、まず、図4(a)に示すように、柱梁架構16の架構内の所定位置に木質板材26をそれぞれ配置したときに木質板材26間の隙間Sを塞ぐように、RC耐震壁12の壁面32に、木板等の板状の目張り部材54を貼り付け等により取り付ける。目張り部材54の厚さは、柱梁架構16の架構内の所定位置に木質板材26をそれぞれ配置したときに、木質板材26が目張り部材54に押し当てられて密着する厚さとなっている。
次に、柱梁架構16の架構内の所定位置に木質板材26をそれぞれ配置し、接着層40によって柱梁架構16に木質板材26の端部を接合する。これにより、図4(b)に示すように、目張り部材54は、木質板材26が押し当てられて木質板材26間の隙間Sを塞ぐシール材となる。この状態で、木質板材26は、目張り部材54に接触しているが、固定はされていない。また、この状態で、木質板材26は、RC耐震壁12の壁面32に接触していない。隙間Sの大きさは、この隙間Sに接着剤が充填されて形成される接着層52のせん断剛性が、木質板材26のせん断剛性以上となる大きさになっている。
次に、図4(b)に示すように、木質板材26間の隙間Sに接着剤を充填して(矢印50)、図4(c)に示すように接着層52を形成する。そして、この接着層52により木質板材26同士が繋ぎ合わされて一体化され、木質パネル28が形成される。このとき、隙間Sに充填した接着剤がRC耐震壁12側へ溢れ出てRC耐震壁12の壁面32に付着するのを目張り部材54が防ぐので、木質耐震壁14(木質パネル28)はRC耐震壁12に固定されない。
図5(a)〜(c)の方法では、まず、図5(a)に示すように、柱梁架構16の架構内の所定位置に木質板材26をそれぞれ配置し、接着層40によって柱梁架構16に木質板材26の端部を接合する。
次に、木質板材26間の隙間Sに注入ノズル46を仮設し、この注入ノズル46から、木質板材26の裏面42とRC耐震壁12の壁面32の間へ液状のシール材48を注入し(矢印56)、シール材48の注入が完了した後に注入ノズル46を取り外す。これにより、図5(b)に示すように、硬化したシール材48によって木質板材26間の隙間Sが塞がれる。この状態で、硬化したシール材48は、木質板材26の裏面42と、RC耐震壁12の壁面32に押し当てられて接触し、木質板材26の裏面42とRC耐震壁12の壁面32の間に保持されているが、固定はされていない。また、この状態で、木質板材26は、RC耐震壁12の壁面32に接触していない。隙間Sの大きさは、この隙間Sに接着剤が充填されて形成される接着層52のせん断剛性が、木質板材26のせん断剛性以上となる大きさになっている。
次に、図5(b)に示すように、木質板材26間の隙間Sに接着剤を充填して(矢印50)、図5(c)に示すように接着層52を形成する。そして、この接着層52により木質板材26同士が繋ぎ合わされて一体化され、木質パネル28が形成される。このとき、隙間Sに充填した接着剤がRC耐震壁12側へ溢れ出てRC耐震壁12の壁面32に付着するのを硬化したシール材48が防ぐので、木質耐震壁14(木質パネル28)はRC耐震壁12に固定されない。
次に、本発明の実施形態に係る壁構造の作用と効果について説明する。
本実施形態の壁構造10では、図2に示すように、室空間R内側からRC耐震壁12を覆うように柱梁架構16の架構内に木質耐震壁14を配置することにより、室空間RにRC耐震壁12が露出されることをなくし、RC耐震壁12を設置することによる室空間Rの美観低下を低減することができる。また、柱梁架構16に生じるせん断力をRC耐震壁12と木質耐震壁14によって負担することにより、建物18の耐震性を向上させることができる。
また、本実施形態の壁構造10では、図2に示すように、RC耐震壁12が設置されているのと同じ柱梁架構16の架構内に木質耐震壁14を配置することにより、建物18全体に対して、木質耐震壁14を配置することにより構面が塞がれてしまう架構を減らすことができ、広い室空間を確保することができる。
さらに、本実施形態の壁構造10では、図2に示すように、木質耐震壁14がRC耐震壁12に固定されていないので、柱梁架構16の架構内に木質耐震壁14を配置し易くすることができる。例えば、本実施形態のRC耐震壁12のように、耐震部材が鉄筋コンクリート製の耐震壁の場合、この耐震壁の壁面が凸凹していたり、不陸を有していたりすると、木質耐震壁14を接着剤により耐震壁の壁面に接合して架構内に配置する作業が難しくなる。これに対して本実施形態の壁構造10では、このような煩雑な作業を行わずに、架構内に木質耐震壁14を配置することができる。
また、本実施形態の壁構造10では、図2に示すように、木質耐震壁14がRC耐震壁12に固定されていないので、RC耐震壁12の健全性の点検作業や、リニューアルなどでの木質耐震壁14の交換作業等を行う場合に、柱梁架構16への木質耐震壁14の取り外しや取り付けを容易に行うことができる。
さらに、本実施形態の壁構造10では、図1に示すように、木質耐震壁14(木質パネル28)が、横方向へ複数並べて配置した木質板材26を繋ぎ合わせることにより形成されており、木質耐震壁14よりも大きさの小さい木質板材26は、製造を容易に行うことができる。また、木質耐震壁14よりも大きさの小さい木質板材26は取り扱い易いので、木質耐震壁14の施工性を向上させることができる。
また、木質板材26を繋ぎ合わせる接着層52のせん断剛性は、木質板材26のせん断剛性以上となっているので、木質パネル28を面内全方向に対して一体性のある部材とすることができる。これにより、一枚ものの木質板材によって形成した木質パネルと同等のせん断剛性及びせん断耐力を木質パネル28に与えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、本実施形態では、図1に示すように、架構としての柱梁架構16(柱20A、20B、及び梁22A、22B)を、鉄筋コンクリートによって形成した例を示したが、架構を構成する部材は、他の構造のものでもよい。例えば、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、CFT造(Concrete-Filled Steel Tube:充填形鋼管コンクリート構造)の柱や梁を有して構成された架構でもよい。また、架構は他の構成のものでもよい。例えば、柱と床スラブで架構を構成してもよい。
また、本実施形態では、木質板材26を単板積層材とした例を示したが、木質の他の部材としてもよい。例えば、木質耐震壁14(木質パネル28)は、製材、集成材、積層材、合板などの木質材を有して構成されていればよい。木質板材26を単板積層材とすれば、木質耐震壁14を十分なせん断剛性及びせん断耐力を有する耐震壁とすることができるので好ましい。また、この場合、単板積層材を縦使いにすれば、木質耐震壁14の高いせん断剛性及びせん断耐力が期待できるので、より好ましい。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、耐震部材をRC耐震壁12とした例を示したが、鋼製耐震壁、鉄筋コンクリート製ブレース、鋼製ブレース等の他の耐震要素であってもよい。例えば、図6の正面図に示すように、柱梁架構16により形成された室空間R内側から鋼製ブレース60を覆うように柱梁架構16の架構内に木質耐震壁14を設けて壁構造58を構築してもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、木質耐震壁14がRC耐震壁12に固定されていない例を示したが、図7及び図8の平面断面図に示すように、木質耐震壁14を接着剤等によってRC耐震壁12に固定してもよい。図7には、木質耐震壁14がRC耐震壁12に接着層66によって全面固定されている壁構造62の例が示され、図8には、木質耐震壁14がRC耐震壁12に接着層68によって部分固定されている壁構造64の例が示されている。
このように、木質耐震壁14をRC耐震壁12に固定すれば、木質耐震壁14(木質パネル28)の面外座屈耐力を高めることができ、木質耐震壁14の負担できるせん断力を向上させることができるので、壁構造62、64全体としてのせん断耐力を高めることができる。また、RC耐震壁12のコンクリートひび割れの増進を木質耐震壁14が抑制し、RC耐震壁12の剛性やせん断耐力を高めることができる。
さらに、本実施形態では、接着剤によって柱梁架構16に木質耐震壁14を接合した例を示したが、せん断力の伝達が可能となるように柱梁架構16に木質耐震壁14を確実に接合できれば、モルタル接着、ボルト接合等の他の方法で接合してもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、木質耐震壁14を、木質パネル28の外縁部34(外周面36)と、柱22A、22B、及び梁24A、24Bの内面38とを、接着層40により接着して接合した例を示したが、木質パネル28は、柱22A、22B、及び梁24A、24Bの一方に接合されていてもよい。すなわち、柱22A、22Bのみに木質パネル28が接合されていてもよいし、梁24A、24Bのみに木質パネル28が接合されていてもよい。また、木質耐震壁14を、上下梁や上下床スラブの間に間柱のように配置してもよい。さらに、RC耐震壁12に固定されていれば、木質耐震壁14は柱梁架構16に接合されていなくてもよい。この場合においても、RC耐震壁12を介してせん断力が柱梁架構16から木質耐震壁14へ伝達されることにより、柱梁架構16に生じるせん断力をRC耐震壁12と木質耐震壁14によって負担し、建物18の耐震性を高めることができる。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、木質耐震壁14を1枚の木質パネル28を有して構成した例を示したが、木質耐震壁14は、対向させて面外方向へ複層配置した木質パネル28を有して構成するようにしてもよい。この場合、木質板材26同士の継ぎ目は、イモ目地を構成するように配置してもよいし、ウマ目地を構成するように配置してもよい。
木質耐震壁14を、対向させて面外方向へ複層配置した木質パネル28を有して構成する場合、各層の木質パネル28同士は、接着剤等によって接着してもよいし、接着しなくてもよいし、離して配置してもよい。
また、本実施形態の図1で示した木質板材26を、上下方向に複数分割した木質の板を繋ぎ合わせて形成するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、木質耐震壁14を、横方向へ複数並べて配置した木質板材26を繋ぎ合わせることにより形成した例を示したが、横方向へ複数並べて配置する木質板材26の数はいくつでもよいし、1つの木質板材26で木質パネル28を構成してもよい。また、図9の正面図に示すように、木質パネル28を、上下方向へ複数並べて配置した木質板材26を接着剤によって繋ぎ合わせることにより形成してもよい。
この木質耐震壁14の構成においても、木質耐震壁14よりも大きさの小さい木質板材26は、製造を容易に行うことができる。また、木質耐震壁14よりも大きさの小さい木質板材26は取り扱い易いので、木質耐震壁14の施工性を向上させることができる。さらに、意匠上の自由度を上げることができる。
また、図9に示す木質耐震壁14の構成においても、木質耐震壁14を、対向させて面外方向へ複層配置した木質パネル28を有して構成するようにしてもよい。木質耐震壁14を、対向させて面外方向へ複層配置した木質パネル28を有して構成する場合、各層の木質パネル28同士は、接着剤等によって接着してもよいし、接着しなくてもよいし、離して配置してもよい。この場合、木質板材26同士の継ぎ目は、イモ目地を構成するように配置してもよいし、ウマ目地を構成するようにしてもよい。さらに、木質板材26を、横方向に複数分割した木質の板を繋ぎ合わせて形成するようにしてもよい。
さらに、本実施形態の壁構造10は、新築建物に適用してもよいし、改修建物に適用してもよい。すなわち、建物の耐震改修工事において、本実施形態の木質耐震壁14をRC耐震壁12が既設されている架構に設置してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、58、62、64 壁構造
12 RC耐震壁(耐震部材)
14 木質耐震壁(木質板部材)
16 柱梁架構(架構)
18 建物(構造物)
60 鋼製ブレース(耐震部材)
R 室空間

Claims (3)

  1. 構造物の架構に設置された耐震部材と、
    前記架構により形成された室空間内側から前記耐震部材を覆うように前記架構内に配置され、前記架構に生じるせん断力を負担する耐震壁となる木質板部材と、
    を有する壁構造。
  2. 前記木質板部材は、前記耐震部材に固定されていない
    請求項1に記載の壁構造。
  3. 前記木質板部材は、前記耐震部材に固定されている
    請求項1に記載の壁構造。
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