JP7079587B2 - 木質耐震壁 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 日本建築学会大会学術講演梗概集(中国)、2017年8月、239頁~242頁、日本建築学会 発行日 平成29年7月20日
本発明は、構造物に設置される木質耐震壁に関するものであり、特に、直交集成板(CLT:Cross Laminated Timber)を壁体に用いた木質耐震壁に関するものである。
従来、CLTと呼ばれる直交集成板が知られている。CLTは、ひき板または小角材(これらをその繊維方向を互いにほぼ平行にして長さ方向に接合接着して調整したものを含む。以下、ラミナということがある。)をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ、または接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し3層以上の構造を持たせた木質板材であり、耐震・耐火性能が高いという特長がある。
このCLTを壁体に用いたCLT耐震壁は、CLTからなる床スラブを介して上下階のCLT耐震壁と金物にて緊結することで、耐震壁としての性能を確保することが告示等で要請されている。
一方、従来の木質耐震壁として、例えば特許文献1や特許文献2に記載の構造が知られている。
特開2015-040402号公報 特開2003-314083号公報
ところで近年、木質中高層建物を合理的に計画する一例として梁を鉄骨構造とすることが検討されている。この場合、CLT耐震壁は上下の鉄骨梁に直接接合する必要があるが、接合部をドリフトピンもしくはボルトとした場合、施工精度や耐震壁に生ずるせん断力および偶力による複合応力により壁体のCLTが脆性的に破壊を生じるおそれがある。このため、壁体の脆性的な破壊を防ぐことのできる構造が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、壁体の脆性的な破壊を防ぐことのできる明快な構造の木質耐震壁を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る木質耐震壁は、CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、壁体は、上側に配置されて上端が上梁に接合される上部壁体と、下側に配置されて下端が下梁に接合される下部壁体とに上下に分割されており、上部壁体と下部壁体は、所定の荷重が作用すると梁接合部に先行して破壊する構造の壁接合部で接合されていることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、上述した発明において、壁接合部は、上部壁体と下部壁体に挿入配置される鋼板と、この鋼板と上部壁体と下部壁体とを連結する連結部材とからなり、連結部材に降伏が生じる破壊モードで破壊するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、上述した発明において、連結部材は、鋼板と上部壁体とを連結する箇所と、鋼板と下部壁体とを連結する箇所の2箇所に設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、上述した発明において、連結部材は、上部壁体の下端から鉛直上方向、および、下部壁体の上端から鉛直下方向にそれぞれ距離bだけ離れた位置において、水平方向に距離aの間隔で複数設けられる直径dのピン部材であり、距離aが3d以上、かつ、距離bが4d以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、上述した発明において、上部壁体と下部壁体との間に組み込まれた制震デバイスを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、上述した発明において、壁体は、その上下方向略中央で上部壁体と下部壁体とに上下に分割されており、壁接合部は、壁体の左右方向略中央に設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、壁体の上端と下端のいずれか一方の梁接合部は、所定の荷重が作用すると他方の梁接合部に先行して破壊する構造であることを特徴とする。
また、本発明に係る他の木質耐震壁は、上述した発明において、壁体の左右両側が間柱に接合されることを特徴とする。
本発明に係る木質耐震壁によれば、CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、壁体は、上側に配置されて上端が上梁に接合される上部壁体と、下側に配置されて下端が下梁に接合される下部壁体とに上下に分割されており、上部壁体と下部壁体は、所定の荷重が作用すると梁接合部に先行して破壊する構造の壁接合部で接合されているので、壁体の脆性的な破壊を防ぐことのできる明快な構造の木質耐震壁を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、壁接合部は、上部壁体と下部壁体に挿入配置される鋼板と、この鋼板と上部壁体と下部壁体とを連結する連結部材とからなり、連結部材に降伏が生じる破壊モードで破壊するものであるので、所定の荷重が作用すると梁接合部に先行して連結部材が降伏して破壊する。このため、CLTの壁体が割裂等の脆性的な破壊を生じることはなくなり、靱性に富んだ復元力を確保することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、連結部材は、鋼板と上部壁体とを連結する箇所と、鋼板と下部壁体とを連結する箇所の2箇所に設けられているので、連結部材が降伏(靱性を有する)する箇所が例えば略中央部分の2箇所となり、中央部分の変形性能(層間変形)を大きくすることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、上部壁体と下部壁体との間に組み込まれた制震デバイスを備えるので、復元力による吸収エネルギーをさらに大きく確保することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、壁体は、その上下方向略中央で上部壁体と下部壁体とに上下に分割されており、壁接合部は、壁体の左右方向略中央に設けられるので、壁体の脆性的な破壊を防ぐことのできる極めて明快で簡単な構造の木質耐震壁を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、壁体の上端と下端のいずれか一方の梁接合部は、所定の荷重が作用すると他方の梁接合部に先行して破壊する構造であるので、壁体に必要な接合部を2箇所に削減することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、壁体の左右両側が間柱に接合されるので、壁体に作用する軸力を間柱に負担させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態1を示す正面図である。 図2は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態1を示す平断面図である。 図3(1)は、本発明に係る木質耐震壁が設置された構造物の架構の一例を示す正面図であり、(2)は(1)のA部分における他の一例を示す部分拡大図である。 図4は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態1の変形例1を示す梁接合部の正面拡大図である。 図5は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態1の変形例2を示す梁接合部の正面拡大図である。 図6は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態2を示す正面図である。 図7は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態2の梁接合部の平断面図である。 図8は、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態2の梁接合部の正面断面図である。 図9は、ドリフトピン接合部の要素実験の説明図であり、(1)は正面図、(2)は側面図、(3)は耐震壁中央のピン配置を示す部分拡大図である。 図10は、ドリフトピン接合部の要素実験の試験体および加力方法を示す図であり、(1)は実験1試験体、(2)は実験2試験体、(3)は実験3試験体である。なお、各図において(a)は正面図、(b)は断面図を示している。 図11は、ドリフトピン接合部の要素実験の試験体の一覧図である。 図12は、ドリフトピン接合部の要素実験による荷重-変形関係を示す図であり、(1)~(3)は実験1、(4)、(5)は実験2、(6)は実験3に関する図である。 図13は、試験後解体状況の一例を示す写真図である。
以下に、本発明に係る木質耐震壁の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態1に係る木質耐震壁100は、CLTからなる壁体10を備え、この壁体10の上端と下端がH形鋼(鉄骨梁:鋼材)である上梁12と下梁14に梁接合部16を介してそれぞれ接合された矩形の壁である。CLTの繊維方向は鉛直面内の方向としてある。
壁体10は、その上下方向略中央で上部壁体10Aと下部壁体10Bとに上下に二分割されている。上部壁体10Aは上側に配置されて上端が梁接合部16で上梁12に接合され、下部壁体10Bは下側に配置されて下端が梁接合部16で下梁14に接合される。上部壁体10Aと下部壁体10Bは、壁体10の左右方向略中央に設けた壁接合部18で接合されている。壁接合部18は、所定の荷重が作用すると梁接合部16に先行して破壊する仕様に設計されている。
上側の梁接合部16は、上梁12に接合するとともに上部壁体10Aの上端から挿入配置されるガセットプレート20(鋼板)と、このガセットプレート20と上部壁体10Aとを連結する複数のドリフトピン22(連結部材)とからなる。ドリフトピン22の代わりにボルトなどの円形鋼棒型の接合具を用いてもよい。なお、左右両側部分のガセットプレート20については、上部壁体10Aへの挿入長さを他部分よりも長くしてある。また、下側の梁接合部16も上側の梁接合部16と同様の構成である。
なお、本発明の梁接合部16は、この構成に限るものではなく、曲げおよびせん断力を明確に伝える接合具からなる構成であれば、いかなる構成を用いてもよい。また、この梁接合部16が壁接合部18に先行して破壊しない仕様であればよいので、ドリフトピン22の降伏破壊モードはI(木部のめり込みで決まる脆性的なモード)に設計してもよい。このようにすれば、太径の接合具を設けることができるので、その設置本数を削減可能である。
壁接合部18は、上部壁体10Aと下部壁体10Bに挿入配置されるガセットプレート24(鋼板)と、このガセットプレート24と上部壁体10Aと下部壁体10Bとをそれぞれ連結するドリフトピン26(連結部材、ピン部材)とからなる。ガセットプレート24と上部壁体10Aと下部壁体10Bにはそれぞれ対応する位置に水平方向の貫通孔が格子点状に複数設けられており、各貫通孔には連結用のドリフトピン26が通されている。
この壁接合部18は、木質耐震壁100に所定の過大な荷重が作用した場合に、上下の梁接合部16に先行して破壊するような仕様で設計されている。より具体的には、壁接合部18の破壊態様が、ドリフトピン26に降伏が生じる降伏モードIII、IV(下記の参考文献1を参照)となるような仕様となっている。なお、ドリフトピン26の代わりにボルトなどの円形鋼棒型の接合具を用いてもよいが、接合具に降伏が生じる降伏モード(III、IV)の接合具を用いる。
[参考文献1] 日本建築学会、「木質構造設計規準・同解説―許容応力度・許容耐力設計法―」、p.225、2006年12月
上記の構成によれば、上下の梁接合部16に先行して中央の壁接合部18のドリフトピン26に降伏が生じて破壊するような仕様で設計されている。このため、CLTの壁体10が割裂等の脆性的な破壊を生じることはなくなり、靱性に富んだ復元力を確保することが可能になる。このため、本実施の形態によれば、壁体10の脆性的な破壊を防ぐことのできる極めて明快で簡単な構造の木質耐震壁を提供することができる。
特に、本実施の形態では、壁体10にラミナが直交するCLTを用いることにより、割裂を生じにくく確実にドリフトピン26に降伏が生じる降伏モードIII、IVを実現することができるというメリットを有している。これにより木質耐震壁100は割裂等の脆性的な破壊が生じることがない靱性に富んだ復元力を確保することが可能である。このため、木質耐震壁100は木質中高層建物の上部階、3階建て程度の木質構造の耐震要素として有効である。また、通常のラーメン構造では、柱の曲げ応力の反曲点高さは、上下梁の剛性等の影響により階数により異なるが、分割位置でのドリフトピン接合部の回転剛性が小さいため分割レベルを階高中央付近に統一しても接合部に大きな曲げモーメントは作用せず、所要のせん断耐力を確保し易い。
また、壁体10を上下に分割して取り付けるため、施工誤差を中央の壁接合部18の位置で吸収可能である。この場合、壁体10またはガセットプレート24の貫通孔を実測した後に削孔してもよい。
なお、本実施の形態では、壁体10の高さが2.5m程度、幅が2m、厚さが0.2m程度のものを想定している。また、梁接合部16のガセットプレート20の左右方向中央位置の高さが0.3m程度のものを想定している。また、壁接合部18のガセットプレート24の高さが0.6m程度、幅が0.8m程度のものを想定している。梁接合部16および壁接合部18のガセットプレート20、24の寸法、ドリフトピン22、26の配置数、位置、間隔等については、要求される耐力性能に応じて適宜選択可能である。
ここで、壁接合部18に配置されるドリフトピン26については、例えば図9(3)に示すように、上部壁体10Aの下端から鉛直上方向、および、下部壁体10Bの上端から鉛直下方向にそれぞれ距離bだけ離れた位置において、水平方向に距離aの間隔で複数設けることができる。この場合、距離aを3d以上、かつ、距離bを4d以上確保すれば(dはドリフトピン26の直径)、後述のように変形性能に優れた接合構造とすることができるので好ましい。
また、上記の木質耐震壁100を形成する場合には、図2に示すように、上部壁体10Aおよび下部壁体10Bとして同厚のCLTを2枚使用し、CLTを壁接合部18のガセットプレート24の表裏両面より取り付けるようにして形成してもよい。この場合、例えば壁厚90mm(例えば3層3プライ:MX60)のCLTを2枚使用することができる。このCLTは1枚当たりの重量が85kg程度であることから、職人が手で取り付けることも可能である。また、取替も容易であるため、既設の壁体を耐震補強する場合に応用可能である。
また、上記の実施の形態において、上部壁体10Aと下部壁体10Bとの間の中央の分割部分に、粘弾性ダンパー等の制震デバイスを組み込んでもよい。このようにすれば、復元力による吸収エネルギーをさらに大きく確保することが可能になる。
また、上記の実施の形態では、偶力による付加軸力は原則として取り合う側の梁で処理するが、図3(1)に示すように、壁体10の左右両側に鉄骨または木柱からなる間柱28を配置し、壁体10の左右両側を間柱28に接合してもよい。この場合、例えば間柱28の上下端において壁体10に向けて延びる接合部30を設け、この接合部30に壁体10の左右の上下端を接合することができる。なお、図3(2)に示すように、間柱28は直接梁14(梁12)に接合されるようにしてもよい。このようにすれば、壁体10に作用する軸力を間柱28に負担させることができる。この場合、間柱28には長期の軸力を負担させないことで無耐火被覆仕様としてもよい。
また、上記の実施の形態において、中央部の壁接合部18を上梁12または下梁14の近くに配置することも可能である。その場合には壁接合部18が配置されない側の梁接合部16の応力は増加する。なお、壁接合部18の機能を上下いずれか一方の梁接合部16に兼備させてもよい。この場合、中央の壁接合部18を省略できるので、壁体10に必要な接合部を上下2箇所に削減することができる。
ところで、上述したように、上下の梁接合部16は中央の壁接合部18に先行して破壊しなければいかなる構造でもよい。したがって、梁接合部16は上記のドリフトピン22を用いた構成に限るものではなく、この条件を満足するのであれば、例えば図4や図5に示すように、LSB(ラグスクリューボルト)とHTB(高力ボルト)を併用した構造でもよい。この図4を変形例1とし、図5を変形例2として以下に説明する。
(実施の形態1の変形例1)
図4に示すように、この変形例1に係る木質耐震壁101は、上部壁体10Aの左側上端に正面視でL字状に窪んだ切欠部32を設けるとともに、この切欠部32にガセットプレート34をラグスクリューボルト36で上下方向、左右方向に取付け固定して梁接合部を構成したものである。ガセットプレート34は、上梁12に接合したプレート38に対してプレート40および高力ボルト42を介して連結している。なお、図には示していないが、上部壁体10Aの右側上端、下部壁体10Bの左右下端についても同様の梁接合部の構造を有している。この変形例1では、切欠部32の高さ、幅はそれぞれ0.3m程度を想定している。このようにしても、上記の実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。なお、施工時には、この梁接合部の部分で施工誤差を吸収してもよい。
(実施の形態1の変形例2)
図5に示すように、この変形例2に係る木質耐震壁102は、上記の変形例1の切欠部32の割れ防止を図るため、切欠部32の代わりに、上部壁体10Aの左上端を正面視で斜めに切断した切欠部32Aを備えたものである。この斜面状の切欠部32Aにガセットプレート46をボルト44で斜め方向に取付け固定して梁接合部を構成する。ガセットプレート46は、上梁12に接合したプレート38に対して高力ボルト48を介して連結している。なお、図には示していないが、上部壁体10Aの右側上端、下部壁体10Bの左右下端についても同様の梁接合部の構造を有している。このようにしても、上記の実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図6~図8に示すように、本実施の形態2に係る木質耐震壁200は、上記の実施の形態1において、梁接合部16の代わりに梁接合部50を用いたものである。
梁接合部50は、上部壁体10Aの左右上側と、下部壁体10Bの左右下側に設けられ、ガセットプレート52とドリフトピン54とラグスクリューボルト56とを備える。上下左右の梁接合部50は同じ構造であることから、以下においては、上部壁体10Aの左上側の梁接合部50を例にとり説明する。
図7および図8に示すように、ガセットプレート52は上部壁体10Aの上端から内部に挿入配置され、上部壁体10Aの上端面に配置されるベースプレート58と接合している。ベースプレート58には貫通孔が設けてあり、この貫通孔から上部壁体10Aに向けてラグスクリューボルト56がねじ込まれている。また、ガセットプレート52と上部壁体10Aの対応する位置には貫通孔が設けられており、ガセットプレート52と上部壁体10Aは貫通孔を通るドリフトピン54で水平に連結されている。また、ベースプレート58には上方に突出するプレート60が接合している。一方、上梁12の下側にはプレート62が接合している。プレート60とプレート62に跨ってプレート64が配置されており、各プレートには高力ボルト用の貫通孔が設けられている。プレート60とプレート62はプレート64を介して高力ボルト66で連結固定されている。
この梁接合部50は、壁体10からの偶力を主にラグスクリューボルト56で処理し、せん断力を主にドリフトピン54で処理する考え方に基づいている。それらの応力を高力ボルト66を介して上梁12、下梁14に伝達している。なお、CLTの壁厚は210mm程度(7層7プライ)を想定している。梁接合部50をこのように構成しても、上記の実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
特に、本実施の形態の場合には、壁倍率を75倍程度に設計することも可能である。このため、木質中高層建物の上部階、3階建て程度の木質構造の耐震要素として有効である。また、上記の実施の形態1と同様に、壁体10の中央の分割部分に粘弾性ダンパー等の制震デバイスを組み込むことも極めて容易である。
(本発明の効果の検証)
次に、本発明の効果を検証するために行ったドリフトピン接合部の要素実験と、この実験による検証結果について、図9~図13を参照しながら説明する。
図9(1)、(2)は、上下に配置したCLT板2枚を壁中央でドリフトピン(以下、ピンということがある。)と鋼板により接合した仕様である。壁全体の構造としては上記の実施の形態2の木質耐震壁に相当する。このような仕様によれば、中央のピンの降伏が先行して破壊に至るように設計することで、鋼材の靱性を活かした優れた変形性能が期待できる。本実験は、この壁中央部の接合部について、各荷重に対する適切なピン配置を決定するために行ったものである。
<実験概要>
実験は、2面せん断接合部のせん断実験とし、直径24、32、12mmの3種類のピンについて、ピン1本の基本性状を調べるための実験1、図9(1)に示す荷重に対する図9(3)の距離a、b決定のための実験2、図9(3)に示す偶力に対する距離b決定のための実験3を、実験1、2は圧縮試験、実験3は引張試験の形式で実施した。図10に試験体と加力方法の概略、図11に試験体一覧を示す。
このうち、No.24-nd-*は、最外層ラミナ繊維方向の継目がピン1-φ24と交差するものがA、しないものがBである。また、CLTはすべてMx60、7層7プライ、スギで構成した。
<実験1の結果>
図12(1)~(3)に、No.24-1-1~6、No.32-1-1~6、No.12-1-1~6の荷重-変形関係を示す。図の縦軸は図10(1)に示した載荷荷重、横軸はピン中心位置とCLT最下端の間の木材表面の変位である。
No.24-1、No.32-1、No.12-1とも、ピンの折れ曲がりが卓越しながら変形が進んだ。荷重-変形関係はNo.24-1、No.32-1、No.12-1ともばらつきはあるものの、おおむね同等の形状を示している。最終的な破壊モード(上記の参考文献1に示される破壊モード)は、No.24-1がモードIII、No.32-1がモードIII(ただし、No.24-1よりもモードIに近い)、No.12-1がモードIVとなった。
図13(1)に、試験後の解体時の木材とピンの状況を示す。
<実験2の結果>
実験は、図9(3)に示した距離a、bをパラメータとし、a=3d=80、b=4d=100mm(dはピン径)を中心に、a=2d、3d、4d、b=2d、3d、4d、5dとした。
図12(4)にNo.24-6-a-b、図12(5)にNo.24-3-a-bの荷重-変形関係を示す。図の縦軸は図10(2)に示した載荷荷重、横軸は最上端のドリフトピン中心位置とCLT最下端の間の木材表面の変位である。
No.24-6,3-a-bとも、最終的には加力部-ピン最上部の間の距離の関係で、この間の木材が面外(図10(2)の紙面直交方向)に孕み出て、木材割れにより耐力低下した。No.24-6,3-50-100では、ピンの木材へのめり込みが卓越しながら、ピンが折れ曲がるが、最終的に加力方向=繊維方向のラミナに集合破壊が発生し(目視では、2層目のラミナで確認)、モードIの破壊モード(上記の参考文献1に示される破壊モード)となった。それ以外では、ピンの折れ曲がりが卓越しながら変形が進み、いずれもモードIIIの破壊モード(上記の参考文献1に示される破壊モード)となった。また、標準形であるNo.24-6,3-80-100に対し、これよりa、bの値が大きいNo.24-6,3-80-120、No.24-6,3-100-100では、概ね標準形と同じ荷重-変形関係となった。bの値が小さいNo.24-6,3-80-50やNo.24-6,3-80-80では、端距離部分の割れが発生しやすく破壊までの変形も小さくなる傾向が見られるが、割れ発生前にピンが十分変形すれば、No.24-6,3-80-50-3、No.24-6,3-80-80-3のように全体の変形が伸びる可能性もある。同一試験体同士(No.24-6,3-a-b-1,2)では、破壊時の変位は異なるが、最大耐力までの荷重-変形関係は概ね同じ形状を示す。
図12(5)内には、図12(1)~(3)に示した荷重-変形関係の代表例としてNo.24-1-2の結果、および、No.24-1-2の荷重値を6倍してプロットしたものも重ねて示す。No.24-1-2の荷重値を6倍した曲線は、ピン6本の試験体とほぼ同じ曲線となるが、破壊時の耐力はNo.24-1-2の荷重値を6倍したものの方が若干だけ上回る。
<実験3の結果>
実験は、図9(3)に示した距離bをパラメータとし、b=4d=100mm(dはピン径)を中心に、b=2d、3d、4d、5d、7dとした。図12(6)にNo.24-bの荷重-変形関係を示す。図の縦軸は図10(3)に示した載荷荷重、横軸は試験側のピン中心位置とCLT最下端の間の木材表面の変位である。図13(2)に解体状況の例を示す。
距離bが標準形であるNo.24-4dよりも短いNo.24-2d,3dでは、試験体底部の繊維方向=加力方向なるラミナが抜け落ちて、鋼板側ラミナが抜け落ち→反対側の鋼板側ラミナが抜け落ち→最外層のラミナが抜け落ち、の順で破壊が進み、ラミナが抜ける度に荷重が段階的に低下した。距離bがNo.24-4dよりも長いNo.24-5d,7dでは、ピンが「く」の字形に変形するのに伴い木材下部が面外に開き、鋼板挿入用の切欠き部から割れが発生して耐力低下した。
標準形のNo.24-4dでは、No.24-2d,3dと同様の破壊、No.24-5d,7dと同様の破壊とこれらの中間的な破壊のもの、が混在する結果となり、No.24-2d,3dの破壊形式とNo.24-5d,7dの破壊形式の中間的な位置にあるものと思われる。最終的な破壊モード(上記の参考文献1に示される破壊モード)はいずれの試験体ともモードIIIとなった。また、ラミナ継ぎ目位置が異なるNo.24-b-A,Bタイプの明確な差は見られなかった。
<実験結果のまとめ>
国産スギ材を使用したCLTと鋼板のピン接合部の要素実験により、図9(3)に示す距離aは3d以上、距離bは4d以上(dはピン径)を確保することで変形性能に優れた接合となることを確認した。
以上説明したように、本発明に係る木質耐震壁によれば、CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、壁体は、上側に配置されて上端が上梁に接合される上部壁体と、下側に配置されて下端が下梁に接合される下部壁体とに上下に分割されており、上部壁体と下部壁体は、所定の荷重が作用すると梁接合部に先行して破壊する構造の壁接合部で接合されているので、壁体の脆性的な破壊を防ぐことのできる明快な構造の木質耐震壁を提供することができる。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、壁接合部は、上部壁体と下部壁体に挿入配置される鋼板と、この鋼板と上部壁体と下部壁体とを連結する連結部材とからなり、連結部材に降伏が生じる破壊モードで破壊するものであるので、所定の荷重が作用すると梁接合部に先行して連結部材が降伏して破壊する。このため、CLTの壁体が割裂等の脆性的な破壊を生じることはなくなり、靱性に富んだ復元力を確保することが可能になる。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、連結部材は、鋼板と上部壁体とを連結する箇所と、鋼板と下部壁体とを連結する箇所の2箇所に設けられているので、連結部材が降伏(靱性を有する)する箇所が例えば略中央部分の2箇所となり、中央部分の変形性能(層間変形)を大きくすることが可能である。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、上部壁体と下部壁体との間に組み込まれた制震デバイスを備えるので、復元力による吸収エネルギーをさらに大きく確保することが可能になる。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、壁体は、その上下方向略中央で上部壁体と下部壁体とに上下に分割されており、壁接合部は、壁体の左右方向略中央に設けられるので、壁体の脆性的な破壊を防ぐことのできる極めて明快で簡単な構造の木質耐震壁を提供することができる。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、壁体の上端と下端のいずれか一方の梁接合部は、所定の荷重が作用すると他方の梁接合部に先行して破壊する構造であるので、壁体に必要な接合部を2箇所に削減することができる。
また、本発明に係る他の木質耐震壁によれば、壁体の左右両側が間柱に接合されるので、壁体に作用する軸力を間柱に負担させることができる。
以上のように、本発明に係る木質耐震壁は、CLTを壁体に用いた木質耐震壁に有用であり、特に、壁体の脆性的な破壊を防ぐのに適している。
10 壁体
10A 上部壁体
10B 下部壁体
12 上梁
14 下梁
16,50 梁接合部
18 壁接合部
20,24,34,52 ガセットプレート(鋼板)
22,26,54 ドリフトピン(連結部材)
28 間柱
30 接合部
32,32A 切欠部
36,56 ラグスクリューボルト
38,40,46,60,62,64 プレート
42,48,66 高力ボルト
44 ボルト
58 ベースプレート
100,101,102,200 木質耐震壁

Claims (6)

  1. CLTからなる壁体を備え、この壁体の上端と下端が鋼材からなる上梁と下梁に梁接合部を介してそれぞれ接合された木質耐震壁であって、
    壁体は、上側に配置されて上端が上梁に接合される上部壁体と、下側に配置されて下端が下梁に接合される下部壁体とに上下に分割されており、
    上部壁体と下部壁体は、所定の荷重が作用すると梁接合部に先行して破壊する構造の壁接合部で接合されており、
    この壁接合部は、上部壁体と下部壁体に挿入配置される鋼板と、この鋼板と上部壁体と下部壁体とを連結するピン部材からなる連結部材とから構成され、前記鋼板と前記上部壁体と前記下部壁体とにはそれぞれ対応する位置に貫通孔が設けられており、各貫通孔に前記ピン部材からなる連結部材が通されており、
    前記壁接合部は、前記ピン部材に降伏が生じる破壊モードで破壊するものであることを特徴とする木質耐震壁。
  2. 前記連結部材は、前記鋼板と前記上部壁体とを連結する箇所と、前記鋼板と前記下部壁体とを連結する箇所の2箇所に設けられていることを特徴とする請求項に記載の木質耐震壁。
  3. 前記連結部材は、前記上部壁体の下端から鉛直上方向、および、前記下部壁体の上端から鉛直下方向にそれぞれ距離bだけ離れた位置において、水平方向に距離aの間隔で複数設けられる直径dのピン部材であり、距離aが3d以上、かつ、距離bが4d以上であることを特徴とする請求項に記載の木質耐震壁。
  4. 前記上部壁体と前記下部壁体との間に組み込まれた制震デバイスを備えることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の木質耐震壁。
  5. 前記壁体は、その上下方向略中央で前記上部壁体と前記下部壁体とに上下に分割されており、前記壁接合部は、前記壁体の左右方向略中央に設けられることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の木質耐震壁。
  6. 前記壁体の左右両側が間柱に接合されることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の木質耐震壁。
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