JP2015215853A - システム、画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】原稿に記載漏れがあるか否かを検知し、記載漏れがある場合は、ユーザが容易に追記作業を行うことが可能な仕組みを提供する。【解決手段】本発明のシステムは、読取部と確認部と表示制御部と画像修正部とを備える。読取部は、原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する。確認部は、画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果を用いて、原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する。表示制御部は、未入力の項目がある場合は、ユーザに対して未入力の項目を知らせるための情報を表示する制御を行う。画像修正部は、ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って画像データを修正する。【選択図】図２

Description

本発明は、システム、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。

従来、紙文書を電子化した文書データの編集を簡単に行うための技術が知られている。例えば特許文献１には、グループウェアサーバを使って文書データベース固有の設定項目の情報と文書とを紐付けることで文書データの編集を簡略化する構成が開示されている。

しかし、従来においては、原稿に記載漏れがあるか否かを検知し、記載漏れがある場合は、ユーザが容易に追記作業を行うことが可能な仕組みは存在しなかった。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原稿に記載漏れがあるか否かを検知し、記載漏れがある場合は、ユーザが容易に追記作業を行うことが可能なシステム、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する読取部と、前記画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果を用いて、前記原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する確認部と、未入力の項目がある場合は、ユーザに対して未入力の項目を知らせるための情報を表示する制御を行う表示制御部と、前記ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って前記画像データを修正する画像修正部と、を備えるシステムである。

本発明によれば、原稿に記載漏れがあるか否かを検知し、記載漏れがある場合は、ユーザが容易に追記作業を行うことが可能な仕組みを実現できる。

図１は、システムの構成例を示す図である。 図２は、第１実施形態のＭＦＰおよびアンケートサーバの機能構成の一例を示す図である。 図３は、アンケートフォームが作成されて印刷出力されるまでの流れを示すフローである。 図４は、第１実施形態におけるアンケートアプリの動作例を示すフローである。 図５は、第２実施形態におけるアンケートアプリの動作例を示すフローである。 図６は、回答済みのアンケート用紙の一例を示す図である。 図７は、必須項目に対する回答が未入力であることをユーザに知らせるための情報の一例を示す図である。 図８は、第２実施形態のＭＦＰおよびアンケートサーバの機能構成の一例を示す図である。 図９は、アンケートフォームの一例を示す図である。 図１０は、アンケート認識フォームの一例を示す図である。 図１１は、ＣＳＶファイルの一例を示す図である。

以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るシステム、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下では、本発明に係る画像処理装置を、印刷機能とスキャナ機能とを少なくとも有する複合機（ＭＦＰ：Multifunction Peripheral）に適用した場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。

（第１実施形態）
図１に示すように、本実施形態に係るシステム１は、ＭＦＰ１０と、アンケートサーバ２０と、クライアント端末３０とを備える。なお、システム１に含まれるＭＦＰ１０の数は１つに限られるものではなく、例えば２つ以上のＭＦＰ１０がシステム１に含まれる形態であってもよい。また、図１の例では、ＭＦＰ１０、アンケートサーバ２０およびクライアント端末３０は、例えばＬＡＮなどのネットワーク４０を介して相互に接続される。クライアント端末３０は、ユーザが使用する端末であり、例えばＰＣ（Personal Computer）などで構成され得る。

図２は、ＭＦＰ１０およびアンケートサーバ２０の機能構成の一例を示す図である。図２に示すように、ＭＦＰ１０は、コピー部１１と、スキャン部１２と、プリンタ部１３と、ファックス部１４と、パネル操作部１５と、通信部１６とを備える。通信部１６は、ＭＦＰ１０をネットワーク４０に接続するためのインタフェースである。

コピー部１１は、ＭＦＰ１０のコピー機能を提供する。スキャン部１２は、ＭＦＰ１０のスキャン機能を提供する。つまり、スキャン部１２は、原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する機能を有しており、請求項の「読取部」に対応していると考えることもできる。プリンタ部１３は、ＭＦＰ１０のプリンタ機能を提供する。ファックス部１４は、ＭＦＰ１０のファックス機能を提供する。

パネル操作部１５は、ユーザの操作を受け付けるとともに各種の情報を表示する。この例では、コピー部１１、スキャン部１２、プリンタ部１３およびファックス部１４を含むＭＦＰ１０の本体部と、パネル操作部１５とは、別々のオペレーティングシステムで互いに独立して動作しているが、これに限らず、同じオペレーティングシステムで動作する形態であってもよい。

パネル操作部１５に搭載されたアプリケーションは、主として、コピー部１１、スキャン部１２、プリンタ部１３およびファックス部１４の各々により提供される機能に関する操作や表示を行うためのＵＩ（ユーザインターフェース）の機能を提供するためのソフトウェア（プログラム）である。本実施形態では、パネル操作部１５は、ＣＰＵ、ＲＯＭやＲＡＭ等の記憶装置、ネットワーク４０と接続するための通信Ｉ／Ｆ、各種の画像を表示する表示部を含むコンピュータ装置を利用したハードウェア構成を有し、パネル操作部１５に搭載されたＣＰＵがプログラムを実行することにより、各種の機能を提供することができる。本実施形態では、パネル操作部１５には、アンケートに関する業務サービスを提供するためのソフトウェア（以下、「アンケートアプリ」と称する場合がある）が搭載されており、以下では、アンケートアプリに関する機能を中心に説明する。

なお、「アンケート」とは質問調査を指し、この例では、１以上の項目ごとに、回答を記載するための回答欄が設定される形式のフォーマット（雛形）が採用されている。以下の説明では、アンケートの雛形を「アンケートフォーム」と称する場合がある。この例では、ユーザは、クライアント端末３０上でアンケートフォームを作成し、その作成したアンケートフォームをアンケートサーバ２０に登録することができる。

図２に示すように、アンケートアプリは、アンケートフォーム要求部１０１と、ＭＦＰ機能制御部１０２と、モード設定部１０３と、確認部１０４と、表示制御部１０５と、画像修正部１０６と、アンケート結果データ送信制御部１０７とを有する。

アンケートフォーム要求部１０１は、ユーザの操作に応じて、後述のアンケートサーバ２０に登録済みのアンケートフォームを選択するための選択画面をパネル操作部１５に表示する制御を行う。そして、選択画面に対するユーザの操作に応じて何れかのアンケートフォームを選択し、アンケートサーバ２０に対して、その選択したアンケートフォームを要求する。そして、アンケートサーバ２０からアンケートフォームを取得すると、その取得したアンケートフォームの印刷をＭＦＰ機能制御部１０２に要求する。

ＭＦＰ機能制御部１０２は、コピー部１１、スキャン部１２、プリンタ部１３およびファックス部１４の各々と連携し、これらを利用して、コピー機能、スキャン機能、プリンタ機能、ファックス機能を提供する。なお、この例では、ＭＦＰ機能制御部１０２とスキャン部１２との組み合わせが請求項の「読取部」に対応すると考えることもできる。ＭＦＰ機能制御部１０２は、アンケートフォーム要求部１０１からアンケートフォームの印刷要求を受けると、アンケートフォームの印刷をプリンタ部１３に実行させる制御を行う。これにより、アンケートフォームに対応するアンケート用紙（未回答の状態のアンケート用紙）が出力され、ユーザは、アンケート用紙に記載された１以上の項目ごとに、手書きで回答を記載していくという具合である。

モード設定部１０３は、回答済みのアンケート用紙をスキャンするモード（以下、「入力値確認モード」と称する場合がある）を選択する操作を受け付けた場合に、スキャン機能の動作モードを、入力値確認モードに設定する。この入力値確認モードにおいてスキャン部１２により生成された画像データは、回答済みのアンケート用紙から画像情報を読み取って生成された画像データであるとみなされる。例えばパネル操作部１５には、入力値確認モードを選択するためのボタンが表示されており、ユーザは、そのボタンを押下する操作を行うことで、入力値確認モードを選択する入力を行うことができる。そして、ユーザは、回答済みのアンケート用紙をセットして、スキャンの実行を指示する操作を行い、この操作を受け付けたＭＦＰ機能制御部１０２は、スキャン部１２にスキャン処理（セットされた原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する処理）を実行させる制御を行う。

確認部１０４は、スキャン部１２により生成された画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果を用いて、原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する。この例では、確認部１０４は、入力値確認モードにおいてスキャン部１２により生成された画像データに対して公知のＯＣＲ処理を行い、そのＯＣＲ処理の結果を用いて、回答済みのアンケート用紙に記載された複数の項目の中に、回答が未入力の項目があるか否かを確認する。

表示制御部１０５は、未入力の項目がある場合は、ユーザに対して未入力の項目を知らせるための情報を表示する制御を行う。本実施形態では、表示制御部１０５は、回答済みのアンケート用紙に記載された複数の項目の中に、回答が未入力の項目がある場合、回答が未入力の項目をユーザに知らせるための情報をパネル操作部１５に表示する制御を行う。この情報を確認したユーザは、未入力の項目に対する回答を手書きで補完することもできるし、アンケートアプリの機能を利用して補完することもできる。例えばパネル操作部１５には、未入力の項目に対する回答をアンケートアプリの機能を利用して補完することを選択するためのボタンが表示されており、ユーザは、そのボタンを押下する操作を行うことで、未入力の項目に対する回答をアンケートアプリの機能を利用して補完することを選択する入力を行うことができる。

画像修正部１０６は、ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って画像データ（スキャン部１２により生成された画像データ）を修正する。本実施形態では、アンケートアプリの機能を利用して補完することを選択する入力を受け付けた場合、画像修正部１０６は、入力値確認モードにおいてスキャン部１２により生成された画像データ（回答が未入力の項目がある回答済みのアンケート用紙の画像データ）をパネル操作部１５に表示する制御を行う。ユーザは、この画像データを確認しながら、ソフトキーボード等を操作することで、回答が未入力の項目に対する回答を入力することができ、画像修正部１０６は、そのユーザの入力に応じて、回答が未入力の項目に対する回答の追記を行って画像データを修正（編集）する。

アンケート結果データ送信制御部１０７は、スキャン部１２により生成された画像データ（画像修正部１０６による修正が行われていない画像データ）、または、画像修正部１０６による修正が行われた画像データを、アンケート結果データとして後述のアンケートサーバ２０へ送信する制御を行う。

なお、本実施形態では、上述のスキャン部１２、確認部１０４、表示制御部１０５および画像修正部１０６は、１台のＭＦＰ１０に搭載されているが、これに限らず、例えば複数の装置に分散して搭載される形態であってもよい。要するに、本発明が適用されるシステムは、上述のスキャン部１２に対応する機能と、確認部１０４に対応する機能と、表示制御部１０５に対応する機能と、画像修正部１０６に対応する機能とを備える形態であればよい。

次に、アンケートサーバ２０の機能について説明する。アンケートサーバ２０は、アンケートフォーム、アンケート結果データ等の情報を蓄積する機能を有している。

図２に示すように、アンケートサーバ２０は、登録部２０１と、アンケートフォーム記憶部２０２と、アンケートフォーム送信制御部２０３と、アンケート結果データ取得部２０４と、アンケート結果データ記憶部２０５と、通信部２１０とを有する。通信部２１０は、ネットワーク４０と接続するためのインタフェース（見方を変えればＭＦＰ１０やクライアント端末３０と接続するためのインタフェース）である。

登録部２０１は、クライアント端末３０により生成されたアンケートフォームをアンケートフォーム記憶部２０２に登録する制御を行う。アンケートフォーム送信制御部２０３は、ＭＦＰ１０（アンケートフォーム要求部１０１）からの要求に応じて、アンケートフォーム記憶部２０２に登録済みのアンケートフォームをＭＦＰ１０に送信する制御を行う。アンケート結果データ取得部２０４は、ＭＦＰ１０（アンケート結果データ送信制御部１０７）から送信されたアンケート結果データを取得する。アンケート結果データ記憶部２０５は、アンケート結果データ取得部２０４により取得されたアンケート結果データを記憶する。

本実施形態では、アンケートサーバ２０は、ＣＰＵ、ＲＯＭやＲＡＭ等の記憶装置、ネットワーク４０と接続するための通信Ｉ／Ｆ、各種の画像を表示する表示部を含むコンピュータ装置を利用したハードウェア構成を有し、アンケートサーバ２０に搭載されたＣＰＵがプログラムを実行することにより、上述のアンケートサーバ２０の各部の機能（登録部２０１等）を提供することができる。

図３は、アンケートフォームが作成されて印刷出力されるまでの流れを示すフローである。図３に示すように、まず、クライアント端末３０は、ユーザの操作に応じて、アンケートフォームを作成し（ステップＳ１）、アンケートサーバ２０は、クライアント端末３０により生成されたアンケートフォームを登録する（ステップＳ２）。次に、ＭＦＰ１０は、ユーザの操作に応じて、登録済みのアンケートフォームのうちの何れかをアンケートサーバ２０に要求し、その要求したアンケートフォームを取得する（ステップＳ３）。次に、ＭＦＰ１０は、取得したアンケートフォームの印刷を実行する（ステップＳ４）。これにより、未回答の状態のアンケート用紙が得られる。ユーザは、アンケート用紙に記載された１以上の項目ごとに、手書きで回答を記載していく。

図４は、アンケートアプリの動作例を示すフローである。この例では、アンケート用紙への回答の記載を終えたユーザは、パネル操作部１５に表示された、入力値確認モードを選択するためのボタンを押下する。この操作を受け付けたモード設定部１０３は、スキャン機能の動作モードを、入力値確認モードに設定する（ステップＳ１１）。そして、ユーザは、回答済みのアンケート用紙をセットして、スキャンの実行を指示する操作を行い、この操作を受け付けたＭＦＰ機能制御部１０２は、スキャン部１２にスキャン処理を実行させる制御を行う（ステップＳ１２）。

次に、確認部１０４は、ステップＳ１２のスキャン処理により生成された画像データに対してＯＣＲ処理を行い、そのＯＣＲ処理の結果を用いて、回答済みのアンケート用紙に記載された複数の項目の中に、回答が未入力の項目があるか否かを確認する（ステップＳ１３）。回答が未入力の項目が無い場合（ステップＳ１３：Ｎｏ）、アンケート結果データ送信制御部１０７は、ステップＳ１２のスキャン処理により生成された画像データを、アンケート結果データとしてアンケートサーバ２０へ送信する制御を行う（ステップＳ１４）。

一方、回答が未入力の項目がある場合（ステップＳ１３：Ｙｅｓ）、表示制御部１０５は、回答が未入力の項目があることを知らせるための情報を表示する制御を行う（ステップＳ１５）。そして、未入力の項目に対する回答をアンケートアプリの機能を利用して補完することを選択する入力を受け付けた場合（ステップＳ１６：Ｙｅｓ）、画像修正部１０６は、ステップＳ１２のスキャン処理により生成された画像データを表示する制御を行い、ユーザの入力に応じて、回答が未入力の項目に対する回答の追記を行って画像データを修正する（ステップＳ１７）。そして、アンケート結果データ送信制御部１０７は、ステップＳ１７において画像修正部１０６による修正が行われた画像データを、アンケート結果データとしてアンケートサーバ２０へ送信する制御を行う（ステップＳ１４）。

一方、上述のステップＳ１６において、未入力の項目に対する回答をアンケートアプリの機能を利用して補完することを指示する入力を受け付けなかった場合（ステップＳ１６：Ｎｏ）、ユーザは、手書きで回答を補完した後、補完済みのアンケート用紙をセットして、スキャンの実行を指示する操作を行うことになる。そして、この操作を受け付けたＭＦＰ機能制御部１０２は、スキャン部１２にスキャン処理を実行させる制御を行う（ステップＳ１２）。その後は、上述のステップＳ１３以降の処理を繰り返す。

以上に説明したように、本実施形態では、回答済みのアンケート用紙から画像情報を読み取って生成された画像データに対するＯＣＲ処理の結果を用いて、アンケート用紙に記載された複数の項目の中に回答が未入力の項目があるか否かを確認し、回答が未入力の項目がある場合は、回答が未入力の項目をユーザに知らせるための情報を表示する制御を行うとともに、ユーザの入力に応じて、回答が未入力の項目に対する追記を行って画像データを修正する。これにより、回答済みのアンケート用紙に記載漏れがあるか否かを検知し、記載漏れがある場合は、ユーザが容易に追記作業を行うことが可能な仕組みを実現できる。

（第２実施形態）
次に、第２実施形態について説明する。上述の第１実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。第２実施形態では、表示制御部１０５は、回答が必須である項目を示す必須項目に対する回答が未入力の場合は、その必須項目に対する回答が未入力であることを知らせるための情報を表示する制御を行い、回答が任意である項目を示す任意項目に対する回答が未入力の場合は、その任意項目に対する回答が未入力であることを知らせるための情報を表示する制御は行わない。

図５は、第２実施形態において、図４のステップＳ１３およびステップＳ１５に対応する部分の処理を説明するためのフローである。その他の処理の内容は第１実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。図５に示すように、ステップＳ２１において、確認部１０４は、ステップＳ１２のスキャン処理により生成された画像データに対してＯＣＲ処理を行い、そのＯＣＲ処理の結果を用いて、回答済みのアンケート用紙に記載された複数の項目の中に、回答が未入力の項目があるか否かを確認する。回答が未入力の項目がある場合（ステップＳ２１：Ｙｅｓ）、確認部１０４は、その項目が必須項目であるか否かを確認する（ステップＳ２２）。この例では、確認部１０４は、回答が未入力の項目が必須項目であるか任意項目であるかは、ＯＣＲ処理を行うことで判断しているが、これに限らず、回答が未入力の項目が必須項目であるか任意項目であるかを判断する方法は任意である。

回答が未入力の項目が必須項目の場合（ステップＳ２２：Ｙｅｓ）、表示制御部１０５は、必須項目に対する回答が未入力であることを知らせるための情報を表示する制御を行う（ステップＳ２３）。一方、回答が未入力の項目が任意項目の場合（ステップＳ２２：Ｎｏ）、表示制御部１０５は、任意項目に対する回答が未入力であることを知らせるための情報を表示する制御を行うことなく、そのまま処理は終了する。

本実施形態においては、例えば図６の（Ａ）に示すように、必須項目を示す「Ｑ３」に対する回答が未入力の場合、図７に示すように、表示制御部１０５は、必須項目を示す「Ｑ３」に対する回答が未入力であることをユーザに知らせるための情報をパネル操作部１５に表示する制御を行う。また、例えば図６の（Ｂ）に示すように、必須項目を示す「Ｑ３」および任意項目を示す「Ｑ２」の各々に対する回答が未入力の場合、図７に示すように、表示制御部１０５は、必須項目を示す「Ｑ３」に対する回答が未入力であることをユーザに知らせるための情報をパネル操作部１５に表示する制御を行う一方、任意項目を示す「Ｑ２」に対する回答が未入力であることをユーザに知らせるための情報をパネル操作部１５に表示する制御は行わない。

（第３実施形態）
次に、第３実施形態について説明する。上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。第３実施形態では、複数のアンケート結果データの各々の項目ごとの記載を集計する機能をさらに備え、表示制御部１０５は、その集計の結果を表示する制御を行う。

図８は、第３実施形態のＭＦＰ１０００およびアンケートサーバ２０００の機能構成の一例を示す図である。図８に示すように、アンケートサーバ２０００は、集計部２０６および集計結果送信制御部２０７をさらに有する。また、ＭＦＰ１０００に搭載されたアンケートアプリは、集計結果取得部１０８をさらに有する。

集計部２０６は、アンケート結果データ記憶部２０５に蓄積された複数のアンケート結果データの各々の項目ごとの記載を集計する。この例では、アンケート結果データは、それぞれＩＤで識別される。例えばアンケート用紙に、番号、バーコード、２次元バーコード等の識別子（ＩＤ）が設けられる形態であってもよい。図９は、アンケートフォームの一例を示す図である。図９に示すように、アンケートフォームには、複数の質問や氏名の項目が設けられ、質問に関しては、例えば図１０の（Ａ）に示すような「アンケート認識フォーム（質問）」を予め登録しておき、画像認識を利用して、アンケート結果データ内の質問の項目を判別することができる。同様に、氏名に関しても、例えば図１０の（Ｂ）に示すような「アンケート認識フォーム（氏名）」を予め登録しておき、画像認識を利用して、アンケート結果データ内の氏名の項目を判別することができる。また、この例では、必須項目であるか任意項目であるかは、文字で認識されて判別される。

集計部２０６は、アンケート結果データ記憶部２０５に蓄積された複数のアンケート結果データの各々の項目ごとの記載を読み込んで項目ごとに集計し、その集計の結果として図１１に示すようなＣＳＶファイルを生成する。

そして、集計結果送信制御部２０７は、集計部２０６による集計の結果をＭＦＰ１０００（パネル操作部１５）へ送信する制御を行う。アンケートアプリの集計結果取得部１０８は、その集計の結果を取得し、表示制御部１０５は、その集計の結果を表示する制御を行うことができる。

以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。

例えば上述のアンケートアプリが有する複数の機能のうちの一部（例えば確認部１０４等）が、アンケートサーバ２０側に搭載される形態であってもよい。要するに、本発明が適用されるシステムは、上述のスキャン部１２（あるいはスキャン部１２とＭＦＰ機能制御部１０２との組み合わせ）に対応する機能と、確認部１０４に対応する機能と、表示制御部１０５に対応する機能と、画像修正部１０６に対応する機能とを有する形態であればよい。

上述したＭＦＰ１０やアンケートサーバ２０で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ＲＯＭ等の不揮発性の記録媒体に予め組み込んで提供するように構成してもよい。

１ システム
１０ ＭＦＰ
１１ コピー部
１２ スキャン部
１３ プリンタ部
１４ ファックス部
１５ パネル操作部
１６ 通信部
２０ アンケートサーバ
３０ クライアント端末
４０ ネットワーク
１０１ アンケートフォーム要求部
１０２ ＭＦＰ機能制御部
１０３ モード設定部
１０４ 確認部
１０５ 表示制御部
１０６ 画像修正部
１０７ アンケート結果データ送信制御部
１０８ 集計結果取得部
２０１ 登録部
２０２ アンケートフォーム記憶部
２０３ アンケートフォーム送信制御部
２０４ アンケート結果データ取得部
２０５ アンケート結果データ記憶部
２０６ 集計部
２０７ 集計結果送信制御部
２１０ 通信部

特許第４９８０６９１号公報

Claims (8)

1. 原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する読取部と、
   前記画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果を用いて、前記原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する確認部と、
   未入力の項目がある場合は、ユーザに対して未入力の項目を知らせるための情報を表示する制御を行う表示制御部と、
   前記ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って前記画像データを修正する画像修正部と、を備える、
   システム。
2. 前記原稿は、回答済みのアンケート用紙である、
   請求項１に記載のシステム。
3. 前記表示制御部は、回答が必須である項目を示す必須項目に対する回答が未入力の場合は、その必須項目に対する回答が未入力であることを知らせるための情報を表示する制御を行い、回答が任意である項目を示す任意項目に対する回答が未入力の場合は、その任意項目に対する回答が未入力であることを知らせるための情報を表示する制御は行わない、
   請求項２に記載のシステム。
4. 前記画像データ、または、前記画像修正部による修正が行われた前記画像データを、アンケート結果データとして記憶するアンケート結果データ記憶部と、
   複数の前記アンケート結果データの各々の項目ごとの記載を集計する集計部と、をさらに備える、
   請求項２または請求項３に記載のシステム。
5. 前記表示制御部は、前記集計部による集計の結果を表示する制御を行う、
   請求項４に記載のシステム。
6. 原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する読取部と、
   前記画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果に基づいて、前記原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する確認部と、
   未入力の項目がある場合は、未入力の項目があることを表示する制御を行う表示制御部と、
   ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って前記画像データを修正する画像修正部と、を備える、
   画像処理装置。
7. 原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する読取ステップと、
   前記画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果に基づいて、前記原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する確認ステップと、
   未入力の項目がある場合は、未入力の項目があることを表示する制御を行う表示制御ステップと、
   ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って前記画像データを修正する画像修正ステップと、を含む、
   画像処理方法。
8. コンピュータに、
   原稿から画像情報を読み取って画像データを生成する読取ステップと、
   前記画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理の結果に基づいて、前記原稿に記載された複数の項目の中に未入力の項目があるか否かを確認する確認ステップと、
   未入力の項目がある場合は、未入力の項目があることを表示する制御を行う表示制御ステップと、
   ユーザの入力に応じて、未入力の項目に対する追記を行って前記画像データを修正する画像修正ステップと、を実行させるためのプログラム。

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