JP2015213646A - 便器用吸液具 - Google Patents

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太基 角谷
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Abstract

【課題】使用者との接触時に、使用者が不快感を覚えることを抑制することができる便器用吸液具を提供する。
【解決手段】便器用吸液具1は、帯状の吸液部11の表面部及び上端部を透液部12が覆ってなり、便器21の上部外周面21aに装着される。上部外周面21aを伝って便器用吸液具1に付着した尿、又は、直接的に便器用吸液具1に付着した尿は、透液部12を透過して吸液部11に吸収される。故に、使用者の皮膚又は衣服等が、尿を吸収した吸液部11に直接的に接触することが抑制される。また、透液部12に尿が残留することがないので、使用者が尿に直接的に接触することが抑制される。以上の結果、便器用吸液具1に接触した使用者が不快感を覚えることが抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、便器に装着される便器用吸液具に関する。
便器の外周面には、尿が付着し易い。故に、便器外周面に便器用吸液具が装着されることがある(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載の便器用吸液具(文中「便器の尿垂れ防止具」)は、帯状の吸水パッドを有し、便器上部の便器外周面に装着される。
特許文献2に記載の便器用吸液具(文中「尿垂れ防止具」)は、リング状の尿垂れ防止部を有し、便器の上下方向中央部に装着される。
特許文献3に記載の便器用吸液具(文中「薄型吸液性汚れ防止シート」)は、帯状のシート本体を有し、便器下部の便器外周面から床面に亘って装着される。
便器用吸液具は、便器外周面を伝って便器用吸液具に付着した尿、又は、直接的に便器用吸液具に付着した尿を吸収する。この結果、便器外周面に付着した尿が、便器外周面を伝って床面を汚損すること(いわゆる尿垂れ)が抑制される。
実用新案登録第3087107号公報 特開2007−205107号公報 特開2009−153934号公報
洋式便器は、上部に開口を有する。従って、最も尿が付着し易い部分は、便器外周面の上部(以下、上部外周面という)である。
ところが、特許文献2,3に記載の便器用吸液具は、何れも上部外周面から離隔配置される。故に、上部外周面に付着した尿が便器用吸液具に吸収されることなく上部外周面に残留する虞がある。また、便器外周面を伝った尿が、上部外周面から便器用吸液具へ至るまでの広範囲を汚損する虞がある。
以上のことから、便器用吸液具は、特許文献1に記載の便器用吸液具のように、上部外周面に装着してあることが望ましい。
とはいえ、特許文献1に記載の便器用吸液具は、使用者と接触し易い。特に、尿を吸収した吸水パッドに接触した場合、使用者が不快感を覚え得る。
特許文献1には、非帯状の複数個の吸水パッドと、これらを保持する保持帯とを備える便器用吸液具が記載してある。保持帯を用いた場合、吸水パッドの一面は保持帯に覆われ、他面は便器外周面に接触する。この結果、尿を吸収した吸水パッドと使用者との直接的な接触が抑制される。
しかしながら、特許文献1に記載の便器用吸液具においては、保持帯は吸水パッドの一面(即ち、便器外周面に接触していない方の面)を覆うのみである。故に、保持帯と便器外周面との間から使用者の皮膚又は衣服等が吸水パッドの上端部に直接的に接触する可能性がある。
また、特許文献1には保持帯の材質は記載されていない。故に、保持帯は防水性を有しているかもしれない。防水性を有する保持帯に付着した尿は吸水パッドに吸水されないので、保持帯に付着した尿が使用者に接触する虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、使用者との接触時に、使用者が不快感を覚えることを抑制することができる便器用吸液具を提供することにある。
本発明に係る便器用吸液具は、帯状の吸液部を備える便器用吸液具において、少なくとも、前記吸液部の一面及び幅方向の一端部を覆う透液部と、該透液部及び前記吸液部を、便器の外周面に着脱可能に装着するための装着部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る便器用吸液具は、前記透液部は、前記吸液部の両面及び幅方向の両端部を覆っていることを特徴とする。
本発明に係る便器用吸液具は、前記透液部は、不織布を扁平筒状にしてなり、前記吸液部は、前記透液部の内部に収容されており、前記装着部は、前記透液部に配されていることを特徴とする。
本発明に係る便器用吸液具は、前記吸液部は、1枚の吸水紙を折り畳んで複数層状にしてなることを特徴とする。
本発明に係る便器用吸液具は、前記装着部は、前記吸液部の他面側に配されており、前記外周面に着脱可能に粘着する粘着部であることを特徴とする。
本発明にあっては、吸液部の一面及び幅方向の一端部を透液部が覆っている。
従って、吸液部の他面側を便器外周面に向け、吸液部の幅方向の一端部を上側に向けて便器用吸液具を便器外周面に装着すれば、便器外周面を伝って便器用吸液具に付着した尿、又は、直接的に便器用吸液具に付着した尿は、透液部を透過して吸液部に吸収される。
故に、便器用吸液具が上部外周面に装着してあっても、便器用吸液具に接触した使用者が不快感を覚えることが抑制される。何故ならば、使用者の皮膚又は衣服等が、尿を吸収した吸液部に直接的に接触することが抑制されるからである。
また、透液部に尿が残留することがないので、使用者等が、尿に直接的に接触することが抑制される。
本発明にあっては、吸液部の両面及び幅方向の両端部を透液部が覆っている。
従って、吸液部の幅方向の両端部の内、何れを上側に向けて便器用吸液具を便器外周面に装着しても、使用者等が、尿を吸収した吸液部に直接的に接触することが抑制される。つまり、便器用吸液具の便器に対する装着方向が限定されないので、便器用吸液具の装着時における使用者の利便性が向上する。
また、吸液部と便器外周面との間に透液部が介在するので、吸液部と便器外周面との間に浸入した尿は、透液部によって速やかに吸液部に導かれる。
本発明にあっては、不織布を用いてなる扁平筒状の透液部の内部に吸液部が収容されている。即ち、透液部によって吸液部の両面及び幅方向両端部を容易に覆うことができる。
また、装着部は透液部に配されている。従って、装着部が吸液部に配されている場合に比べて、装着部が吸液部による尿の吸収を阻害することが抑制される。
不織布はサラッとした肌触りであるので、使用者が便器用吸液具に触れても不快感を与えることがない。
本発明にあっては、複数層状の吸水紙を用いて吸液部を構成することにより、吸液部の給水能力が向上する。
また、1枚の吸水紙を折り畳んで複数層状にすることは、複数枚の吸水紙を複数層状にする場合に比べて、吸液部の形成及び保形が容易である。
本発明にあっては、装着部が粘着部であるので、便器外周面に対する便器用吸液具の着脱が簡便である。
本発明の便器用吸液具による場合、透液部を透過した尿を吸液部が吸収するので、尿垂れを抑制することができる。
また、本発明の便器用吸液具を、最も尿が付着し易い上部外周面に装着することができる。従って、上部外周面に付着した尿が便器用吸液具に吸収されることなく上部外周面に残留すること、及び、便器外周面を伝った尿が、上部外周面から便器用吸液具へ至るまでの広範囲を汚損すること等が抑制される。
更に、使用者が便器用吸液具に接触しても、使用者と尿を吸収した吸液部との間に透液部が介在するので、使用者が尿を吸収した吸液部に直接的に接触することが抑制される。
しかも、透液部は尿を吸液部に導くので、透液部自体に尿が残留し、残留した尿が使用者に付着することが抑制される。
以上の結果、便器用吸液具に触れた使用者の不快感を軽減することができる。しかも、便器外周面及び床面を清潔に保つことができる。
本発明の実施の形態に係る便器用吸液具を便器の上部外周面に装着する様子を説明するための斜視図である。 便器用吸液具が便器の上部外周面に装着されている状態を略示する正面図である。 便器用吸液具の構成を略示する縦断面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
図1は、本発明の実施の形態に係る便器用吸液具1を便器21の上部外周面21a(各後述)に装着する様子を説明するための斜視図である。
図2は、便器用吸液具1が便器21の上部外周面21aに装着されている状態を略示する正面図である。
図1及び図2は、各後述する便座22と便蓋23とが上げられている状態のトイレ2を略示する斜視図及び正面図でもある。図2においては、便蓋23の図示は省略してある。
図3は、便器用吸液具1の構成を略示する縦断面図である。図3は、図2に示す便器用吸液具1におけるIII −III 線の断面図でもある。
図3では、各後述する吸液部11と透液部12との間に空隙が設けてあるが、この空隙は、図を見やすくするために設けたものである。実際には吸液部11と透液部12とは接触している。
同様に、図3では、後述する装着部13,13が吸液部11又は透液部12と同程度の厚みを有し、透液部12の裏面部122と上部外周面21aとの間に空隙が設けてあるが、これらは図を見やすくするためのものである。実際には装着部13,13夫々の厚みは吸液部11又は透液部12夫々の厚みと比べて無視できるほど薄く、透液部12の裏面部122と上部外周面21aとは接触している。
まず、トイレ2の構成について説明する。
トイレ2は、一般的な洋式のものである。トイレ2は、便器21、便座22、及び便蓋23を備えている。
便器21は、洋式便器である。便器21は、上部に開口2aを有する。便器21の開口2aを縁取る上縁2bは、帯状の平坦面である。
便器21の後部には、左右方向を軸長方向とした枢軸210が配されている。
便座22はO型便座である。便座22は、環状の板状をなす。
便座22の中央部には、便器21の開口2aに対応して、空孔220が設けられている。
便座22の後部は、枢軸210を介して便器21に回動可能に支持されている。故に、便座22は、便座22の前部を上げ下げすることによって、枢軸210を中心に揺動可能である。
便器21に対面する立ち姿勢にてトイレ2を使用する場合、便座22は上げられる。
便座22に着座してトイレ2を使用する場合、便座22は下げられる。下げられている便座22の下面(以下、便座裏という)は、便器21の上縁2bに対面する。
便座22の便座裏には、4個の弾性突起221,221,…が突設してある。弾性突起221,221,…は、便器21の上縁2bに接触して、便座22を支持する。
弾性突起221,221,…は、便座22の便座裏の左部及び右部に、2個ずつ適長離隔配置されている。便座22の先端部及び基端部(即ち、下げられている便座22の前端部及び後端部)には、弾性突起221,221,…は配されていない。
便座22が下げられたときの便座22と便器21との衝突は、弾性突起221,221,…によって緩和される。下げられている便座22の下面と便器21の上縁2bとの間には、弾性突起221,221,…が介在により、隙間aが生じる。
便蓋23は、便座22を覆う卵型の板状をなす。便蓋23の基端部は、枢軸210を介して便器21に回動可能に支持されている。故に、便蓋23の先端部が下げられると、下方へ揺動した便蓋23によって便座22が被覆される。一方、便蓋23の先端部が上げられると、便蓋23が上方へ揺動し、便座22から離隔する。
なお、トイレ2は、図示しない洗浄装置を備えていてもよい。洗浄装置は図示しない噴射ノズルを備えている。噴射ノズルは、便器21の内部に対して出没する。便器21の内部に突出した噴射ノズルからは、局部又は肛門を洗浄する洗浄用水が噴射される。
一般に、男性の小用は、便座22を上げて便器21に対面する立ち姿勢にてなされる。このとき、尿の一部が便器21の上縁2bに付着し、更に、便器21の外周面21bへ伝い落ちることがある。
下げられている便座22の便座裏と便器21の上縁2bとの間には、弾性突起221,221,…の突出量に応じた隙間aが生じる。故に、便座22への着座姿勢にて小用がなされた場合、便器21の内部に受容されるべき尿の一部が便器21と便座22との隙間aを経て便器21の外周面21bへ伝い落ちることがある。
トイレの洗浄装置は、局部又は肛門を洗浄する洗浄用水を噴射する。トイレ2が洗浄装置付きである場合、洗浄用水の一部が便器21と便座22との隙間aを経て便器21の外周面21bへ伝い落ちることがある。
以下では、尿及び洗浄用水等を総称して液体という。
便器21の外周面21bへ伝い落ちた液体は、外周面21b上を下降して外周面21bを汚損し、更には床面に到達して床面をも汚損する虞れがある。
このような問題を解消するために、本実施の形態の便器用吸液具1が、便器21の外周面21bの上部(即ち、上部外周面21a)に装着される。
次に、便器用吸液具1の構成について説明する。
便器用吸液具1は、吸液部11、透液部12、及び装着部13,13を備えている。
吸液部11は、帯状になしてある。吸液部11の長手方向の長さは、一般的な便器21の外周面21bの半周以上の長さであり、例えば約90cmである。吸液部11の幅方向は上下方向に等しい。
吸液部11は、吸液部11よりも幅広の帯状の1枚の吸水紙を用いてなる。この吸水紙は、幅方向に3分割された位置で折り畳まれている。このため、吸液部11は、元の吸水紙の幅方向一端部を含む第1層部111と、元の吸水紙の幅方向中央部を含む第2層部112と、元の吸水紙の幅方向他端部を含む第3層部113とを有する複数層状である。
吸液部11の第1層部111は吸液部11の裏面部を構成する。吸液部11の第2層部112は吸液部11の表面部を構成する。吸液部11の第3層部113は第1層部111と第2層部112とに挟まれている。第1層部111と第2層部112との境界部分は、吸液部11の上端部を構成している。第2層部112と第3層部113との境界部分は、吸液部11の下端部を構成している。
なお、便器用吸液具1は、1枚の吸水紙を用いてなる複数層状の吸液部11に替えて、複数枚の吸水紙を用いてなる複数層状の吸液部を備えていてもよい。
しかしながら、吸液部11には、複数枚の吸水紙を用いてなる複数層状の吸液部に比べて、形成及び保形が容易であり、しかも吸水性が高いという利点がある。
仮に、複数枚の吸水紙を接合して複数層状にする場合、吸液部を構成する部品点数が増大する。また、吸液部を保形するために吸水紙同士を接合すれば、接合手段(例えば接着剤又はクリップ等)によって、吸液部の吸水が阻害されたり、便器用吸液具1が無用に大型化したりする虞がある。
便器用吸液具1は、吸水紙を用いてなる吸液部11に替えて、吸水性を有する帯状の芯材と、この芯材に担持された吸水ポリマ粒子とを用いてなる吸液部を備えていてもよい。
しかしながら、このような吸液部は、例えば廃棄時に吸水ポリマ粒子が散乱する虞がある。つまり、吸液部11の方が取り扱いが容易である。
透液部12は扁平筒状になしてある。透液部12の長手方向両端部は閉塞されている。透液部12の軸長方向は、吸液部11の長手方向に等しい。
透液部12の内部には、吸液部11が収容されている。つまり、透液部12は、吸液部11全体(具体的には、吸液部11の表裏両面及び上下両端部)を覆っている。透液部12の内面と、少なくとも吸液部11の表裏両面とは接触している。更に、透液部12の内面と、吸液部11の上下端部とが接触していることが望ましい。
透液部12は不織布を用いてなる。この不織布は、吸液部11を構成する吸水紙よりも幅広、且つ、長手方向が長い帯状である。この不織布は、吸液部11を構成する吸水紙と同様にして、幅方向に3分割された位置で折り畳まれている。
透液部12は、元の不織布の幅方向一端部を含む第1面部と、元の不織布の幅方向他端部を含む第3面部とが厚さ方向に重ねられて接合(接着又は熱圧着等)してある。透液部12の表面部121は、元の不織布の幅方向中央部を含む第2面部によって構成されている。透液部12の裏面部122は、接合された第1面部及び第3面部によって構成されている。
透液部12の長手方向両端部においては、元の不織布の第1面部、第2面部、及び第3面部が厚さ方向に重ねられて接合(接着又は熱圧着等)してある。
装着部13,13は、夫々吸液部11の裏面側に配されている。更に詳細には、装着部13,13は、透液部12の裏面部122の外面側に形成してある2本の薄層状且つ直条状の粘着部である。各装着部13は、透液部12の裏面部122の外面に、適宜の接着剤が塗布されることによって形成されている。
各装着部13の長手方向は、吸液部11の長手方向に等しい。各装着部13は、便器21の外周面21bに着脱可能に粘着する。換言すれば、装着部13,13は、吸液部11及び透液部12を、便器21の外周面21bに着脱可能に装着するためのものである。
装着部13の厚みは可能な限り薄い方がよい。仮に、装着部13が過剰に分厚い場合、装着部13がスペーサとして機能し、透液部12の裏面部122と便器21の上部外周面21aとを離隔させてしまう虞がある。すると、便器21の外周面21bを伝う液体が、透液部12に接触することができず、吸液部11に吸収されない。
本実施の形態では、透液部12が吸液部11の裏面部も覆っているが、透液部12が吸液部11の裏面部を覆っていない場合には、装着部13,13は吸液部11の裏面部に形成されていてもよい。とはいえ、装着部13,13が形成された吸液部11は、装着部13,13が形成されていないものよりも劣りがちである。何故ならば、一般に、装着部13,13は吸水を阻害するからである。
つまり、装着部13,13を透液部12に形成することによって、装着部13,13が吸液部11による吸水を阻害することが抑制される。
便器用吸液具1の使用前には、装着部13,13を保護すべく、図示しない剥離紙が透液部12の裏面部122を覆っている。
次に、便器21の上部外周面21aに対する便器用吸液具1の装着について説明する。
使用者は、まず、透液部12の裏面部122を覆っている剥離紙を取り外す。
次に、使用者は、便器用吸液具1の長手方向中央部を、便器21の上部外周面21aにおける前端部に位置合わせする。
次いで、使用者は、便器用吸液具1の上端部が便器21の上縁2bの外側端部に近接配置されるようにして、装着部13,13を上部外周面21aに押し付ける。このとき、装着部13,13が上部外周面21aに粘着する。
以上の結果、透液部12の裏面部122が便器21の上部外周面21aに接触した状態で、便器用吸液具1が上部外周面21aに装着される。
なお、便器用吸液具1は、透液部12に替えて、吸液部11の下端部を覆っていない透液部を備えていてもよい。この場合、吸液部11の透液部に覆われていない部分が上側に向かないようにして便器用吸液具1を便器21に装着する必要がある。
換言すれば、透液部12を備える便器用吸液具1は、天地逆転して便器21に装着しても特段の問題はないので、装着手順が簡易である。
また、便器用吸液具1は、装着部13,13に替えて、透液部12の長手方向両端部を連結する弾性紐状(例えばゴム紐状)の装着部を備えていてもよい。この場合、便器用吸液具1は環状をなし、装着部の伸縮を利用して便器21に回し掛けられる。弾性紐状の装着部を備える便器用吸液具1には、便器用吸液具1の表面側及び裏面側の何れを便器21側に向けても特段の問題はない、という利点がある。
しかしながら、弾性紐状の装着部を備える便器用吸液具1は、装着部13,13を備える便器用吸液具1に比べれば、便器21に対する着脱が困難である上に、便器21の形状によっては、便器用吸液具1を回し掛けることができない虞がある。
換言すれば、装着部13,13を備える便器用吸液具1は、便器21に対する着脱が簡便であり、装着の可否が便器21の形状に左右されにくい。
次に、便器用吸液具1による吸液について説明する。
便器用吸液具1に降り掛かった液体は、まず、透液部12に接触する。透液部12に接触した液体は、透液部12を透過して吸液部11に接触し、吸収される。換言すれば、便器用吸液具1に接触した液体は、透液部12に導かれて吸液部11に吸収される。
透液部12の裏面部122は便器21の上部外周面21aに接触している。故に、上部外周面21aを伝った液体は、便器用吸液具1との接触により、透液部12に導かれて吸液部11に吸収される。
使用者は、液体を吸収した便器用吸液具1を取り外し、新たな便器用吸液具1を便器21の上部外周面21aに装着する。
以上の結果、便器用吸液具1は、液体が便器21の外周面21bを伝い落ちて床面を濡らすこと(即ち尿垂れ)を抑制することができる。
便器用吸液具1の取り外しは、便器用吸液具1を交換する場合の他、便器21を清掃する場合にも行なわれる。
ところで、便器用吸液具1は、便器21の上部外周面21a以外にも装着することができる。故に、便器用吸液具1の装着位置は、便器21の上部外周面21aよりも下側でもよい。この場合でも、液体が便器21の外周面21bを伝い落ちて床面を濡らすことは抑制される。
しかしながら、便器用吸液具1と便器21の上縁2bとが離隔するほど、液体が便器21の便器21の外周面21bを伝う距離が長くなる。従って、便器用吸液具1よりも上側の外周面21bが液体による汚損を受け易い。つまり、便器用吸液具1は、便器21の上部外周面21aに装着することが最適である。
便器21の上部外周面21aに装着されている便器用吸液具1は、使用者に接触し易い。しかしながら、液体を吸収した吸液部11は、透液部12に全体的に覆われている。このため、使用者の皮膚又は衣服等が、液体を吸収した吸液部11に直接的に触れることはない。
仮に、使用者の皮膚が、液体を吸収した吸液部11に直接的に触れた場合、使用者は湿った感触又は濡れた感触(ジメッとした肌触り)を覚える。このとき、使用者は不快感を覚える。
一方、使用者の皮膚が、液体を吸収した吸液部11を覆っている透液部12に直接的に触れた場合、使用者は乾いた感触(サラッとした肌触り)を覚える。何故ならば、透液部12には液体が残留し難いからである。従って、使用者が不快感を覚えることが抑制される。
便器用吸液具1の裏面側及び下端部が使用者に接触することはない。故に、使用者に接触時の不快感を与えない目的を重視するのであれば、吸液部11の裏面部及び下端部は透液部12に覆われていなくても特段の問題はない。
しかしながら、便器用吸液具1の吸液性を高めるためには、吸液部11の裏面部及び下端部が透液部12に覆われていた方が有利である。何故ならば、透液部12は、液体が吸液部11に吸収されるまで、液体を保持することができるからである。
なお、便器用吸液具1は消臭性(特に、アンモニア臭に対する消臭性)を有していてもよい。このために、吸液部11又は透液部12が活性炭粉末又は消臭剤等を担持していてもよい。或いは、透液部12が消臭性繊維を用いて構成されていてもよい。
便器用吸液具1は、ウォッシャブルであってもよい。この場合、便器21から取り外した便器用吸液具1を洗浄し乾燥させて、繰り返し使用することができる。このために、吸液部11は、例えば不織布、スポンジ、又はタオル等を用いてなる構成でもよい。ただし、吸液部11及び透液部12が共に不織布を用いてなる場合には、吸液部11を構成する不織布の吸液性が透液部12を構成する不織布の吸液性よりも高くなければならない。
便器用吸液具1は、洋式便器である便器21に限定されず、例えば男性用小便器に装着されてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、便器用吸液具1に、実施の形態に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 便器用吸液具
11 吸液部
12 透液部
13 装着部

Claims (5)

  1. 帯状の吸液部を備える便器用吸液具において、
    少なくとも、前記吸液部の一面及び幅方向の一端部を覆う透液部と、
    該透液部及び前記吸液部を、便器の外周面に着脱可能に装着するための装着部と
    を備えることを特徴とする便器用吸液具。
  2. 前記透液部は、前記吸液部の両面及び幅方向の両端部を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の便器用吸液具。
  3. 前記透液部は、不織布を扁平筒状にしてなり、
    前記吸液部は、前記透液部の内部に収容されており、
    前記装着部は、前記透液部に配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の便器用吸液具。
  4. 前記吸液部は、1枚の吸水紙を折り畳んで複数層状にしてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の便器用吸液具。
  5. 前記装着部は、前記吸液部の他面側に配されており、前記外周面に着脱可能に粘着する粘着部であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の便器用吸液具。
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