JP2015213623A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】コーティング剤を塗布することなく、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が低減され、かつ、バルーンを拡張させたときに、バルーンが前後方向に滑りにくいバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテルを血管、胆管、膵管等に挿入するとき、バルーン20の平滑部90のみが血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗を低減できる一方、バルーン20を狭窄部又は閉塞部で拡張させたとき、バルーン20の粗部80が血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が増加させることができる。バルーン20には、コーティング剤を塗布する必要がないため、たとえ手技時間が長くなった場合でも、コーティング剤が剥がれてバルーンカテーテルの操作性が低下する恐れも低減できる。【選択図】図2

Description

本発明は、血管、胆管、膵管等に形成された狭窄部又は閉塞部に挿入して、狭窄部又は閉塞部を拡張することで、血液、胆汁(胆液)、膵液等の流れを確保するためのバルーンカテーテルに関するものである。
血管、胆管、膵管等に狭窄部又は閉塞部が形成されると、血液、胆汁(胆液)、膵液等の流れが悪くなってしまう。従来、このような狭窄部又は閉塞部を治療する方法として、バルーンカテーテルを用いた治療方法が広く行われている。
バルーンカテーテルは、主に、拡張体であるバルーンと、バルーンの後端に固着されたアウターチューブと、バルーンとアウターチューブとの内部に挿入されたインナーチューブと、からなる。インナーチューブは、ガイドワイヤを挿通させるために用いられ、アウターチューブとインナーチューブとの間に設けられた拡張ルーメンは、バルーンを拡張するための液体(造影剤や生理食塩水など)を流通させるために用いられる。
血管、胆管、膵管等にバルーンカテーテルを挿入するとき、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が大きい場合には、バルーンカテーテルが途中で引っ掛かってしまい、狭窄部又は閉塞部まで挿入することができないという問題がある。この問題を解決するため、バルーンカテーテルにコーティング剤を塗布して、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗を低減させたバルーンカテーテルが知られている(例えば、下記特許文献1)。
特許文献1のバルーンカテーテルでは、濃度の薄いコーティング剤と濃度の濃いコーティング剤を多層に塗布することで、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の壁との摩擦抵抗を低減させ、かつ、手技中にコーティング剤が剥がれてもバルーンカテーテルの操作性が低下しにくい構成にしている。
しかし、特許文献1のバルーンカテーテルでは、バルーンの表面全体にコーティング剤が塗布されているため、狭窄部又は閉塞部でバルーンを拡張させたときにバルーンが前後方向に滑ってしまうという問題があった。また、コーティング剤を多層に塗布しても、手技中にコーティング剤が剥がれてしまうという問題は解決されず、特に、狭窄部又は閉塞部が血管、胆管、膵管等の末端に形成されており、手技時間が長くなる場合には、コーティング剤が剥がれてしまい、バルーンカテーテルの操作性が低下してしまうという問題があった。更に、コーティング剤を多層に塗布するため、バルーンカテーテルの製造工程が増えてしまい、その結果、バルーンカテーテルの製造コストも高くなるという問題もあった。
特許第5330506号
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バルーンの表面に表面粗さが大きな粗部と小さな平滑部とを周方向に形成し、バルーンを折り畳んだときに、粗部をインナーチューブと平滑部との間に位置させることで、コーティング剤を塗布することなく、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が低減され、かつ、バルーンを拡張させたときに、バルーンが前後方向に滑りにくいバルーンカテーテルを提供することを課題とする。
上記課題は、以下に列挙される手段により解決がなされる。
本発明の態様1は、インナーチューブと、前記インナーチューブに固着されたバルーンと、を備え、前記バルーンの表面には、表面粗さが大きな粗部と、前記粗部よりも表面粗さが小さな平滑部と、が周方向に形成されており、前記バルーンを前記インナーチューブの外周に折り畳んだとき、前記粗部は、前記インナーチューブと前記平滑部との間に位置することを特徴としたバルーンカテーテル。
本発明の態様2は、前記粗部と前記平滑部とは、周方向に交互に形成されていることを特徴とした態様1に記載のバルーンカテーテル。
本発明の態様3は、前記バルーンを前記インナーチューブの前記外周に折り畳んだとき、前記バルーンは、複数の翼部と、複数の谷部と、を有しており、前記複数の翼部は、前記平滑部で形成されており、前記複数の谷部は、前記粗部で形成されていることを特徴とした態様1又は態様2に記載のバルーンカテーテル。
本発明の態様1のバルーンカテーテルでは、バルーンの表面に表面粗さが大きな粗部と粗部よりも表面粗さが小さな平滑部とが周方向に形成されており、バルーンをインナーチューブの外周に折り畳んだとき、粗部がインナーチューブと平滑部との間に位置する。手技者がバルーンカテーテルを血管、胆管、膵管等に挿入するとき、バルーンの平滑部が血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が低減され、その結果、バルーンカテーテルの操作性を向上することができる。また、手技者がバルーンを狭窄部又は閉塞部で拡張させたとき、バルーンの粗部が血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテルと血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が増加して、その結果、バルーンが前後方向に滑ってしまう恐れを低減することができる。更に、コーティング剤を塗布していないため、たとえ手技時間が長くなった場合でも、コーティング剤が剥がれてバルーンカテーテルの操作性が低下する恐れも低減することができる。
本発明の態様2のバルーンカテーテルでは、粗部と平滑部とが周方向に交互に形成されている。そのため、手技者がバルーンを狭窄部又は閉塞部で拡張させたときに、バルーンの粗部が血管、胆管、膵管等の管壁に複数接触させることができるため、バルーンが前後方向に滑ってしまう恐れを更に低減することができる。
本発明の態様3のバルーンカテーテルでは、バルーンを折り畳んだとき、バルーンは、複数の翼部と複数の谷部とを有しており、複数の翼部は平滑部で、複数の谷部は粗部で、それぞれ形成されている。そのため、バルーンを折り畳んだときに、粗部で形成された複数の谷部を、インナーチューブと平滑部との間に位置させることが容易となる。また、バルーンを金型内で加熱・加圧して成形する際、金型との接触圧を大きい部分はバルーンの表面粗さが大きくなって粗くなる一方、金型との接触圧を小さく部分はバルーンの表面粗さが小さくなって平滑になる。そのため、バルーンを金型内で加熱・加圧して成形するだけで、複数の谷部を粗部として、複数の翼部を平滑部として、それぞれ形成することができ、バルーンの粗部を形成する工程を省くことができる。
図1は、本実施の形態のバルーンカテーテル(拡張時)の全体図である。 図2は、図1のA−A断面を示した図である。 図3は、本実施の形態のバルーンカテーテル(折り畳んだ時)の全体図である。 図4は、図3のB−B断面を示した図である。 図5は、図2の第一変形例である。 図6は、図5に示したバルーンを折り畳んだときの状態を示した図であり、図4の第一変形例である。 図7は、図5に示したバルーンを折り畳んだときの状態を示した図であり、図4の第二変形例である。 図8は、図2の第二変形例である。 図9は、図8に示したバルーンを折り畳んだときの状態を示した図であり、図4の第三変形例である。
図1〜図4を参照しつつ、本実施の形態のバルーンカテーテル10を用いた場合を例として説明する。図1及び図3では、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)になっている。
バルーンカテーテル10は、例えば、血管、胆管、膵管等に形成された狭窄部又は閉塞部を治療するために用いられるものである。図1に示すように、バルーンカテーテル10は、主に、バルーン20と、アウターチューブ30と、コネクタ40と、インナーチューブ50と、チップ60と、補強体70と、からなる。なお、図1は、バルーン20を拡張させた状態を示している。
狭窄部又は閉塞部を拡張するバルーン20は、樹脂製の部材からなり、先端側に先端取付部22と、後端側に後端取付部23と、を有している。先端取付部22は、インナーチューブ50の先端とチップ60とに固着され、後端取付部23は、アウターチューブ30の先端に固着されている。図1では、先端取付部22は、チップ60を介してインナーチューブ50の先端と固着されているが、これに限定されず、インナーチューブ50の先端とチップ60との間に先端取付部22を挟み込んでも良い。また、図1では、後端取付部23は、アウターチューブ30の先端の外周に固着されているが、これに限定されず、後端取付部23は、アウターチューブ30の先端の内周に固着しても良い。
アウターチューブ30は、バルーン20を拡張するために、造影剤や生理食塩水などの液体を供給するための拡張ルーメン36を構成する管状の部材である。アウターチューブ30は、先端側から順に、先端アウターチューブ部31と、ガイドワイヤポート部33と、中間アウターチューブ部35と、後端アウターチューブ部37と、からなる。先端アウターチューブ部31と中間アウターチューブ部35とは、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマーなどの樹脂からなるチューブである。ガイドワイヤポート部33は、先端アウターチューブ部31と、中間アウターチューブ部35と、インナーチューブ50と、を固着した部分である。
先端アウターチューブ部31には、インナーチューブ50が挿入されており、先端アウターチューブ部31とインナーチューブ50との間には、上述した拡張ルーメン36が形成されている。
後端アウターチューブ部37は、所謂ハイポチューブと呼ばれる金属製の管状部材である。後端アウターチューブ部37の先端は、中間アウターチューブ部35の後端に挿入されて固着されている。後端アウターチューブ部37の後端には、コネクタ40が取り付けられている。コネクタ40に取り付け可能なインデフレータ(図示せず)からバルーン20を拡張するための造影剤や生理食塩水などの液体が供給されると、液体は、拡張ルーメン36を通ってバルーン20を拡張する。なお、後端アウターチューブ部37の材料は、特に限定されず、ステンレス鋼(SUS304)やNi−Ti合金などの超弾性合金を用いることができる。
インナーチューブ50は、内部にガイドワイヤを挿入するためのガイドワイヤルーメン51を形成している。また、インナーチューブ50の後端は、アウターチューブ30のガイドワイヤポート部33に固着されることによって、後端側ガイドワイヤポート54を形成している。
インナーチューブ50の先端は、チップ60とバルーン20の先端取付部22と固着されている。チップ60は、先端に向かって外径が漸進的に減少するテーパ状の外形を有する部材であり、柔軟な樹脂で形成されている。チップ60を形成する樹脂は、特に限定されないが、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマなどを用いることができる。
チップ60は、ガイドワイヤルーメン51の先端に固着された筒状の部材であり、先端に先端側ガイドワイヤポート69を有している。
インナーチューブ50には、放射線照射下でバルーン20の位置を把握できるように、バルーン20の内部に放射線不透過性を有したマーカ100が2個取り付けられている。
後端アウターチューブ部37の先端の内周面には、補強体70が取り付けられている。補強体70は、断面が円形であり、先端に向かって細径化されたテーパ状の金属製の線材である。補強体70の材料は、特に限定されず、ステンレス鋼(SUS304)やNi−Ti合金などの超弾性合金を用いることができる。
補強体70は、中間アウターチューブ部35とガイドワイヤポート部33とを通過して、先端アウターチューブ部31まで延びている。図1では、補強体70の先端は、アウターチューブ30とインナーチューブ50とに固定されていないが、これに限定されない。例えば、補強体70の先端をアウターチューブ30とインナーチューブ50とで挟み込むようにして固定しても良い。
バルーン20の表面は、表面粗さが大きな粗部80と、粗部80よりも表面粗さが小さな平滑部90と、が形成されている。粗部80では、凸部から凹部までの間隔が平均して大きくなっており、平滑部90では、凸部から凹部までの間隔が平均して小さくなっている。
バルーン20の表面に粗部80と平滑部90とを形成する方法は、特に限定されないが、例えば、平滑部のみからなるバルーン20を作製した後に、ある部分をマスクした状態でバルーン20全体をプラズマ処理により、マスクされた部分を平滑部90として形成する一方、マスクされていない部分を粗部80として形成すれば良い。あるいは、平滑部のみからなるバルーン20を作製した後に、ある部分のみをペーパー等で物理的に削ることで、物理的に削らなかった部分を平滑部90として形成する一方、物理的に削った部分を粗部80として形成しても良い。あるいは、予め粗部80のみからなるバルーン20を作製した後に、ある部分を樹脂で被膜されたローラーで押圧することで、押圧された部分を平滑部90として形成する一方、押圧されなかった部分を粗部80として形成しても良い。
図2は、図1のA−A断面で切断した図を示している。図2に示すように、バルーン20の表面には、表面粗さが大きな粗部80と粗部80よりも表面粗さが小さな平滑部90とが、周方向に一箇所ずつ形成されている。
図3は、バルーン20をインナーチューブ50の外周に折り畳んだ状態を示している。なお、図3では、説明上、図1と異なり、チップ60からバルーン20までの部分について、断面図ではなく外観図を示している。図4は、図3のB−B断面で切断した図を示している。図4に示すように、バルーン20をインナーチューブ50の外周に折り畳んだときに、粗部80は、インナーチューブ50と平滑部90との間に位置している。
手技者がバルーンカテーテル10を血管、胆管、膵管等に挿入するとき、図4に示すように、バルーン20の平滑部90のみが血管、胆管、膵管等の管壁に接触し、バルーン20の粗部80は、平滑部90により覆われているため、バルーンカテーテル10と血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が低減され、その結果、バルーンカテーテル10の操作性を向上することができる。また、手技者がバルーン20を狭窄部又は閉塞部で拡張させたとき、図2に示すように、バルーン20の平滑部90のみならず、バルーン20の粗部80が血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテル10と血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が増加して、その結果、バルーン20が前後方向に滑ってしまう恐れを低減することができる。更に、バルーン20には、コーティング剤を塗布する必要がないため、たとえ手技時間が長くなった場合でも、コーティング剤が剥がれてバルーンカテーテル10の操作性が低下する恐れも低減することができる。
図5は、図2の第一変形例であり、バルーン20aの表面には、表面粗さが大きな粗部80aと粗部80aよりも表面粗さが小さな平滑部90aとが、周方向に交互に形成されている。バルーン20aをインナーチューブ50の外周に折り畳むと、図6に示すように、バルーン20aは、インナーチューブ50の外周を覆っている胴部24と、胴部24の外周を覆うように一定の方向に湾曲した2個の翼部26と、胴部24の外周を翼部26で覆うことで翼部26の根元に形成される2個の谷部28と、を有している。粗部80aは、胴部24の外周にのみ形成されているため、バルーン20aをインナーチューブ50の外周に折り畳んだとき、粗部80aは、インナーチューブ50と平滑部90aとの間に位置し、平滑部90aで形成された翼部26に覆われている。
手技者がバルーン20aを狭窄部又は閉塞部で拡張させたときに、バルーン20aの粗部80aが、血管、胆管、膵管等の管壁に複数接触させることができる。図5に示すように、バルーン20aの粗部80aが、血管、胆管、膵管等の上下の管壁と接触するため、バルーン20aが前後方向に滑ってしまう恐れを更に低減することができる。
なお、図6では、粗部80aは、胴部24の外周にのみ形成されていたが、これに限定されない。図7に示すように、粗部80aを胴部24の外周に形成することに加え、翼部26のうちインナーチューブ50側の表面にも粗部80bを形成しても良い。
図8は、図2の第二変形例であり、バルーン20bの表面には、表面粗さが大きな粗部80cと粗部80cよりも表面粗さが小さな平滑部90bとが、周方向に交互に3箇所形成されている。バルーン20bをインナーチューブ50の外周に折り畳むと、図9に示すように、バルーン20bは、インナーチューブ50の外周を覆っている胴部24と、胴部24の外周を覆うように一定の方向に湾曲した3個の翼部26aと、胴部24の外周を翼部26aで覆うことで翼部26aの根元に形成される3個の谷部28aと、を有している。3個の翼部26aは平滑部90bで形成されている一方、3個の谷部28aは粗部80cで形成されている。そのため、バルーン20bをインナーチューブ50の外周に折り畳んだとき、粗部80cで形成された複数の谷部28aを、インナーチューブ50と平滑部90bとの間に位置させることが容易となる。
また、バルーン20bを金型内で加熱・加圧して成形する際、金型との接触圧を大きい部分はバルーン20bの表面粗さが大きくなって粗くなる一方、金型との接触圧を小さく部分はバルーン20bの表面粗さが小さくなって平滑になる。これを利用することで、バルーン20bを金型内で加熱・加圧して成形するだけで、金型との接触圧が大きくなる3個の谷部28aは粗部80cとして形成される一方、金型との接触圧が小さくなる3個の翼部26aを平滑部90bとして形成される。そのため、バルーン20bの粗部80c又は平滑部90bをわざわざ形成する工程を省くことができる。
なお、手技者がバルーンカテーテル10を血管、胆管、膵管等に挿入するときに、バルーンカテーテル10と血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗を更に低減するために、バルーン20、20a、20bの平滑部90、90a、90bの外周にコーティング剤を塗布しても良いが、バルーン20、20a、20bの粗部80、80a、80b、80cの外周にはコーティング剤を塗布しない方が好ましい。
このように、手技者がバルーンカテーテル10を血管、胆管、膵管等に挿入するとき、バルーン20、20a、20bの平滑部90、90a、90bのみが血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテル10と血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗を低減できる一方、手技者がバルーン20を狭窄部又は閉塞部で拡張させたとき、バルーン20、20a、20bの粗部80、80a、80b、80cが血管、胆管、膵管等の管壁に接触するため、バルーンカテーテル10と血管、胆管、膵管等の管壁との摩擦抵抗が増加させることができる。また、バルーン20、20a、20bには、コーティング剤を塗布する必要がないため、たとえ手技時間が長くなった場合でも、コーティング剤が剥がれてバルーンカテーテル10の操作性が低下する恐れも低減することができる。
10 バルーンカテーテル
20 バルーン
22 先端取付部
23 後端取付部
24 胴部
26、26a 翼部
28、28a 谷部
30 アウターチューブ
31 先端アウターチューブ部
33 ガイドワイヤポート部
35 中間アウターチューブ部
36 拡張ルーメン
37 後端アウターチューブ部
40 コネクタ
50 インナーチューブ
51 ガイドワイヤルーメン
54 後端側ガイドワイヤポート
60 チップ
69 先端側ガイドワイヤポート
70 補強体
80、80a、80b、80c 粗部
90、90a、90b 平滑部
100 マーカ

Claims (3)

  1. インナーチューブと、
    前記インナーチューブに固着されたバルーンと、を備え、
    前記バルーンの表面には、表面粗さが大きな粗部と、前記粗部よりも表面粗さが小さな平滑部と、が周方向に形成されており、
    前記バルーンを前記インナーチューブの外周に折り畳んだとき、前記粗部は、前記インナーチューブと前記平滑部との間に位置することを特徴としたバルーンカテーテル。
  2. 前記粗部と前記平滑部とは、周方向に交互に形成されていることを特徴とした請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記バルーンを前記インナーチューブの前記外周に折り畳んだとき、前記バルーンは、複数の翼部と、複数の谷部と、を有しており、
    前記複数の翼部は、前記平滑部で形成されており、
    前記複数の谷部は、前記粗部で形成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載のバルーンカテーテル。
JP2014098193A 2014-05-10 2014-05-10 バルーンカテーテル Pending JP2015213623A (ja)

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