JP2015213304A - 電磁共鳴結合器、および、伝送装置 - Google Patents

電磁共鳴結合器、および、伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの伝播を抑制できる電磁共鳴結合器を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る電磁共鳴結合器は、第一の層と、第一の層の第一主面に対向する第二の層と、第一の層の第二主面に対向する第三の層と、第一の層および第二の層の間に位置し、平面形状を有する第一の共鳴器と、第一の層および第三の層の間に位置し、平面形状を有する第二の共鳴器と、を備える。第一の層の比誘電率は、第二の層の比誘電率および第三の層の比誘電率のいずれよりも小さい。第一の層の誘電正接は、第二の層の誘電正接および第三の層の誘電正接のいずれよりも大きい。
【選択図】図1

Description

本開示は、電磁共鳴結合器、および電磁共鳴結合器を備える伝送装置に関するものである。
複数の電気機器間で電力および信号を伝送する非接触伝送技術が知られている。
特許文献1および2は、2つの共鳴器を電磁共鳴結合させて高周波信号を伝送させる電磁共鳴結合器を開示している。
特開2008−067012号公報 国際公開第2013/065238号
電磁共鳴結合器は、コモンモードノイズなどのノイズを伝播させるおそれがある。
本開示は、ノイズの伝播を抑制できる電磁共鳴結合器および伝送装置を提供する。
本開示の一態様に係る電磁共鳴結合器は、第一主面および前記第一主面とは反対側の第二主面を含む第一の層と、前記第一の層の前記第一主面に対向する第二の層と、前記第一の層の前記第二主面に対向する第三の層と、前記第一の層および前記第二の層の間に位置し、平面形状を有する第一の共鳴器と、前記第一の層および前記第三の層の間に位置し、平面形状を有する第二の共鳴器と、を備える。前記第一の層の比誘電率は、前記第二の層の比誘電率および前記第三の層の比誘電率のいずれよりも小さい。前記第一の層の誘電正接は、前記第二の層の誘電正接および前記第三の層の誘電正接のいずれよりも大きい。
これらの包括的または具体的な態様は、伝送装置もしくは電力変換装置、または、伝送システムとして実現されてもよく、それらの任意の組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様に係る電磁共鳴結合器は、ノイズの伝播を抑制できる。
図1は、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示される電磁共鳴結合器がC−C線を通り基板の主面に垂直な平面で切断された場合の断面図である。 図3は、図1に示される送信共鳴器の上面図である。 図4は、図1に示される受信共鳴器の上面図である。 図5は、実施の形態1の第1変形例の電磁共鳴結合器を示す断面図である。 図6は、実施の形態1の第2変形例の電磁共鳴結合器を示す断面図である。 図7は、実施の形態1の第3変形例の電磁共鳴結合器を示す断面図である。 図8は、実施の形態1の第4変形例の電磁共鳴結合器を示す断面図である。 図9は、実施の形態1の第5変形例の電磁共鳴結合器を示す断面図である。 図10は、実施の形態2に係る電磁共鳴結合器の構成例を示す斜視図である。 図11は、図10に示される送信基板の上面図である。 図12は、図10に示される受信基板の下面図である。 図13は、実施の形態2の第1変形例の送信基板の上面図である。 図14は、実施の形態3に係る伝送装置の構成例を示すブロック図である。 図15は、シミュレーション対象の電磁共鳴結合器の斜視図である。 図16は、シミュレーション対象の電磁共鳴結合器の送信基板の配線パターンおよび受信基板の配線パターンを示す上面図である。 図17は、ケース1における、入力信号Vinと出力信号Voutとの関係を示す図である。 図18は、ケース2における、入力信号Vinと出力信号Voutとの関係を示す図である。 図19は、ケース1におけるSパラメータ(反射係数および透過係数)を示す図である。 図20は、ケース2におけるSパラメータ(反射係数および透過係数)を示す図である。
(本開示の基礎となった知見)
伝送装置は、伝送信号を送信する送信回路と、伝送信号を非接触で伝送する電磁共鳴結合器と、伝送信号を受信する受信回路とを備える。伝送装置は、例えば、ゲート駆動装置として用いられる。ゲート駆動装置は、パワー半導体スイッチング素子を駆動する。ゲート駆動装置において、伝送信号を生成する一次側と、パワー半導体スイッチング素子に接続される二次側とは直流的に絶縁されている。
ゲート駆動装置が多数の半導体スイッチング素子を駆動する場合、ゲート駆動装置は多数の電磁共鳴結合器を備える。この場合、ゲート駆動装置は、小型化または集積化が求められる。
ゲート駆動装置の小型化のために、例えば、電磁共鳴結合器を構成する共鳴器の近傍に、電源線路等が配置される。この場合、共鳴器へのノイズの混入、および/または、共鳴器から外部への電波放射が懸念される。この対策として、例えば、一対の金属シールドが、一対の共鳴器の上下に配置される。これにより、共鳴器が遮蔽される。このとき、一方の金属シールドは一次側のグラウンドと等電位に接続され、他方は二次側のグラウンドと等電位に接続される。
しかしながら、このような構成では、一方の金属シールドを含む一次側回路の配線面積、および、他方の金属シールドを含む二次側回路の配線面積が大きい。このため、例えば、一次側の共鳴器と一次側のグラウンドとに同相ノイズが入った場合、そのノイズが二次側に伝播しやすいという課題がある。
このような課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討し、本開示の電磁共鳴結合器を見出した。なお、本開示は上記説明によって限定されない。
(実施形態の概要)
本開示の一態様に係る電磁共鳴結合器は、第一主面および前記第一主面とは反対側の第二主面を含む第一の層と、前記第一の層の前記第一主面に対向する第二の層と、前記第一の層の前記第二主面に対向する第三の層と、前記第一の層および前記第二の層の間に位置し、平面形状を有する第一の共鳴器と、前記第一の層および前記第三の層の間に位置し、平面形状を有する第二の共鳴器と、を備える。前記第一の層の比誘電率は、前記第二の層の比誘電率および前記第三の層の比誘電率のいずれよりも小さい。前記第一の層の誘電正接は、前記第二の層の誘電正接および前記第三の層の誘電正接のいずれよりも大きい。
このような構成によれば、ノイズの伝播が抑制されうる。
例えば、前記第一の層、前記第二の層、および前記第三の層は、誘電体層であってもよい。例えば、前記第一の層の比誘電率が、1より大きくてもよい。
このような構成によれば、第一の層の比誘電率は、空気の比誘電率に比べて高い。これにより、伝送効率が高くなり、かつ、伝送信号の帯域が広がる。各層が誘電体層であることにより、湿気などにも強くなり、電磁共鳴結合器の信頼性が高まる。
例えば、前記第一の層、前記第二の層および前記第三の層のそれぞれは、樹脂層と、前記樹脂層内に分散された、前記樹脂層よりも比誘電率が高いフィラーとを含んでもよい。前記第一の層における前記フィラーの体積分率は、前記第二の層における前記フィラーの体積分率および前記第三の層における前記フィラーの体積分率のいずれよりも小さくてもよい。
例えば、前記第二の層および前記第三の層のそれぞれは、樹脂層と、前記樹脂層内に分散された、前記樹脂層よりも比誘電率が高いフィラーとを含んでもよい。例えば、前記第一の層は、樹脂層を含み、かつ、フィラーを含まなくてもよい。この構成によれば、第一の層が安価な材料で構成されるため、製造コストが低減されうる。
前記第一の層は、比誘電率の異なる複数の誘電体層を含んでもよい。
このような構成によれば、第三の層に非連続面が設けられるため、第三の層が単層である場合に比べて、第二の層と第三の層との間で放電が生じにくい。
前記第一の層は、比誘電率の等しい複数の誘電体層を含んでもよい。
電磁共鳴結合器は、例えば、前記第二の層と前記第一の共鳴器との間、または、前記第一の層と前記第一の共鳴器との間に位置する第四の層と、前記第三の層と前記第二の共鳴器との間、または、前記第一の層と前記第二の共鳴器との間に位置する第五の層とをさらに備えてもよい。前記第一の層の比誘電率は、前記第四の層の比誘電率および前記第五の層の比誘電率のいずれよりも小さくてもよい。
このような構成によれば、動作周波数を低減することができるため、電磁共鳴結合器をさらに小型化することができる。
例えば、前記第四の層の比誘電率は、前記第二の層の比誘電率よりも高く、前記第五の層の比誘電率は、前記第三の層の比誘電率よりも高くてもよい。
電磁共鳴結合器は、例えば、前記第二の層と前記第一の共鳴器との間に位置する第四の層と、前記第三の層と前記第二の共鳴器との間に位置する第五の層と、前記第一の層と前記第一の共鳴器との間に位置する第六の層と、前記第一の層と前記第二の共鳴器との間に位置する第七の層とを備えてもよい。前記第一の層の比誘電率は、前記第四の層の比誘電率、前記第五の層の比誘電率、前記第六の層の比誘電率、および前記第七の層の比誘電率のいずれよりも、小さくてもよい。
このような構成によれば、さらに動作周波数を低減することができるため、電磁共鳴結合器をさらに小型化することができる。
前記第四の層の比誘電率および前記第六の層の比誘電率のそれぞれは、例えば、前記第二の層の比誘電率よりも高くてもよい。前記第五の層の比誘電率および前記第七の層の比誘電率のそれぞれは、例えば、前記第三の層の比誘電率よりも高くてもよい。
電磁共鳴結合器は、例えば、前記第二の層の前記第一の層と対向する側とは反対側に位置する第一のグラウンド層と、前記第三の層の前記第一の層と対向する側とは反対側に位置する第二のグラウンド層と、をさらに備えてもよい。
電磁共鳴結合器は、前記第一の層、前記第二の層、前記第一の共鳴器、前記第二の共鳴器、前記第一のグラウンド層、および、前記第二のグラウンド層を囲む金属筐体を備えてもよい。金属筐体は接地されていてもよい。
前記第一の共鳴器は、例えば、第一の配線と、前記第一の配線の第一接続部に接続される第一の入力配線と、前記第一の配線の第二接続部に接続される第二の入力配線とを含んでもよい。さらに、前記第一の配線は、前記第一の配線内の第一接続部と前記第二接続部との間において、前記第一のグラウンド層と接続されてもよい。前記第二の共鳴器は、例えば、第二の配線と、前記第二の配線の第三接続部に接続される第一の出力配線と、前記第二の配線の第四接続部に接続される第二の出力配線とを含んでもよい。さらに、前記第二の配線は、前記第二の配線内の第三接続部と前記第四接続部との間において、前記第二のグラウンド層と接続されてもよい。
このような構成によれば、1つの電磁共鳴結合器で、2つの伝送信号を個別に非接触伝送することができる。
前記第一の配線は、例えば、一部が開放されたループ形状であってもよい。前記第二の配線は、例えば、一部が開放されたループ形状であってもよい。
例えば、前記第一主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の配線の外周側の輪郭によって取り囲まれる領域と、前記第二の配線の外周側の輪郭によって取り囲まれる領域とが一致してもよい。例えば、前記第一主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の配線と前記第二の配線とは点対称であってもよい。
例えば、前記電磁共鳴結合器は、前記第一の共鳴器および前記第二の共鳴器の一方に入力された伝送信号を、前記第一の共鳴器および前記第二の共鳴器の他方へ絶縁伝送してもよい。前記第一の共鳴器および前記第二の共鳴器の間の距離は、前記伝送信号の波長の2分の1以下であってもよい。
本開示の一態様に係る伝送装置は、上記いずれかの態様の電磁共鳴結合器と、高周波を入力信号に応じて変調することによって前記伝送信号を生成し、前記伝送信号を前記第一の共鳴器に送信する送信回路と、前記第二の共鳴器から出力される前記伝送信号を整流することによって出力信号を生成する受信回路とを備える。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
[全体構造]
実施の形態1に係る電磁共鳴結合器の全体構造について説明する。
図1は、電磁共鳴結合器100の構成例を示す斜視図である。図2は、図1の電磁共鳴結合器100をC−C線を通り基板の主面に垂直な平面で切断した場合の断面図である。
電磁共鳴結合器100は一対の共鳴器を備え、一対の共鳴器は伝送信号を非接触で伝送する。電磁共鳴結合器100は、例えば、6.0GHzの交流信号を非接触で伝送する。本開示において、電磁共鳴結合器100に入力される高周波の周波数は「動作周波数」と呼ばれ、動作周波数が波長に換算された値は「動作波長」と呼ばれる場合がある。なお、換算において、各種材料による波長短縮率が考慮される。したがって、図1に示される例において、電磁共鳴結合器100の動作周波数は、6.0GHzである。
電磁共鳴結合器100は、送信基板101と、送信基板101の上方に位置する受信基板102と、送信基板101と受信基板102との間に位置する低誘電体層103とを備える。なお、送信基板101は第二の層の一例であり、受信基板102は第三の層の一例であり、低誘電体層103は、第一の層の一例である。本開示において、簡便のため、各図中のZ軸正方向が「上」と呼ばれ、Z軸負方向が「下」と呼ばれる場合がある。Z軸正方向および負方向は、送信基板101の主面に略垂直である。なお、「上」および「下」は、製造時の積層順や使用時の取り付け方向を限定するものではない。
送信基板101および受信基板102は、高誘電体基板である。高誘電体基板は、例えば、樹脂材料にフィラーを混ぜることによって形成される。高誘電体基板の比誘電率は、例えば、10程度である。送信基板101および受信基板102の厚さは、例えば、0.2mmである。なお、送信基板101および受信基板102は、サファイア基板など、樹脂以外の基板であってもよい。
送信基板101の上面には、送信共鳴器106が設けられる。送信共鳴器106は、入力配線111と、円形状の第一の共鳴配線108とを含む。第一の共鳴配線108は、送信側スリット116を有するオープンリング形状である。第一の共鳴配線108は、入力配線111の一端と接続される。入力配線111の他端は、入力端子121である。なお、送信共鳴器106は第一の共鳴器の一例であり、第一の共鳴配線108は第一の配線の一例であり、送信側スリット116は開放部の一例である。
面状グラウンド104は、送信基板101の下方に位置する。面状グラウンド104は、例えば金属膜であり、送信基板101上の配線に信号の基準電位を与える。なお、面状グラウンド104は、第一のグラウンド層の一例である。
受信基板102の下面には、受信共鳴器107が設けられる。受信共鳴器107は、出力配線112と、円形状の第二の共鳴配線109とを含む。第二の共鳴配線109は、受信側スリット117を有するオープンリング形状である。第二の共鳴配線109は、出力配線112の一端と接続される。出力配線112の他端は、出力端子122である。図1に示される電磁共鳴結合器100において、受信共鳴器107は、送信共鳴器106と同一の大きさ、同一の形状である。なお、受信共鳴器107は第二の共鳴器の一例であり、第二の共鳴配線109は第二の配線の一例であり、受信側スリット117は開放部の一例である。
面状グラウンド105は、受信基板102の上方に位置する。面状グラウンド105は、例えば金属膜であり、受信基板102上の配線に信号の基準電位を与える。なお、面状グラウンド105は、第二のグラウンド層の一例である。面状グラウンド104と面状グラウンド105とは、電気的に絶縁されている。
送信基板101上の配線および面状グラウンド104、ならびに、受信基板102上の配線および面状グラウンド105の材料は、例えば、金であるが、その他の金属材料であってもよい。
低誘電体層103は、例えば、樹脂材料にフィラーを混ぜることで形成される。低誘電体層103は、例えば、送信基板101および受信基板102の材料よりもフィラーの混合割合が少ない。低誘電体層103は、送信基板101および受信基板102よりも比誘電率が低い。低誘電体層103の比誘電率は、例えば、送信基板101および受信基板102の3分の1以下であり、例えば、3.1である。これにより、電磁共鳴結合器100は、送信基板側から受信基板側へのノイズの伝播を抑制することができる。
送信基板101および受信基板102が樹脂材料である場合、当該材料は、例えば、利昌工業株式会社製のCS3396であってもよい。この材料は、高誘電率無機フィラーが高充填されており、周波数10GHzかつ温度23℃における比誘電率が10であり、1GHzにおける誘電正接が0.003である。低誘電体層103が樹脂材料である場合、当該材料は、例えば、利昌工業株式会社製のES3317Bであってもよい。この材料は、周波数1GHzにおける比誘電率が3.4である。あるいは、低誘電体層103の樹脂材料は、例えば、汎用のFR4(Flame Retardant Type 4)であってもよく、例えば、利昌工業株式会社製のES3305であってもよい。
低誘電体層103は、送信基板101および受信基板102よりも誘電正接が大きくてもよい。従来の容量結合または電磁誘導結合を利用した非接触伝送方式において、受信側と送信側の間の誘電体層の誘電正接が大きい場合、信号の伝送損失が大きくなり、信号を適切に伝送できないおそれがある。一方、電磁共鳴結合器100は、電磁界共鳴結合を利用するため、誘電正接が大きい場合であっても、低誘電体層103による伝送損失の影響は比較的小さい。さらに、電磁共鳴結合器100において低誘電体層103の誘電正接が大きい場合、容量が低減され、これにより容量結合に起因するノイズ伝播が抑制される。
低誘電体層103は、例えば、フィラーを含んでいなくてもよい。これにより、低誘電体層103の材料コストが低減されうる。この場合、低誘電体層103は、送信基板101および受信基板102よりも比誘電率が小さく、かつ、誘電正接が大きくなりうる。このような構成により、電磁共鳴結合器100は、ノイズの伝播を抑制しつつ、伝送される信号強度を適切に維持することができる。
低誘電体層103は、例えば、可撓性を有する。この場合、低誘電体層103は、送信基板101および受信基板102の間に挟まれた状態で加熱され、かつ、積層方向に押圧されてもよい。これにより、低誘電体層103は、図2に示されるように送信共鳴器106および受信共鳴器107に沿った形状に形成される。つまり、低誘電体層103は、送信基板101と受信基板102との間を隙間なく埋めている。低誘電体層103の厚みは、例えば、0.2mmである。
[共鳴器の形状]
送信共鳴器106の形状および受信共鳴器107の形状の一例について詳しく説明する。
まず、送信共鳴器106について説明する。図3は、送信共鳴器106の上面図である。
図3に示される例において、第一の共鳴配線108は、直径約3mmの略円形状であり、その一部が送信側スリット116によって開放されている。第一の共鳴配線108の円周の長さは、例えば、電磁共鳴結合器100の動作波長の2分の1に相当する。送信共鳴器106の配線幅は、例えば、約0.1mmである。
入力配線111は、X方向に延びる直線状の配線である。入力配線111の配線幅は、例えば、約0.1mmである。入力配線111の一端は、第一の共鳴配線108の第一接続部A1において接続される。第一の共鳴配線108の一端から第一接続部A1までの配線長は、第一の共鳴配線108の全配線長の4分の1に相当する。配線長の4分の1は、言い換えれば、電磁共鳴結合器100の動作波長の8分の1程度に相当する。なお、図3に示される例において、第一の共鳴配線108と、入力配線111とは、物理的に接続されている。ただし、第一の共鳴配線108と、入力配線111とは、物理的に接続されていなくても、電気的に接続されていればよい。
入力配線111の他端は、伝送対象の信号が入力される入力端子121である。
次に、受信共鳴器107について説明する。図4は、受信共鳴器107の上面図である。
図4に示される例において、第二の共鳴配線109は、直径約3mmの略円形状であり、その一部が受信側スリット117によって開放されている。第二の共鳴配線109の円周の長さおよび配線幅は、例えば、第一の共鳴配線108と同じである。
出力配線112は、X方向に延びる直線状の配線である。出力配線112の配線幅は、例えば、約0.1mmである。出力配線112の一端は、第二の共鳴配線109の第二接続部B1において接続される。第二の共鳴配線109の一端から第二接続部B1までの配線長は、第二の共鳴配線109の全配線長の4分の1に相当する。
出力配線112の他端は、伝送対象の信号が出力される出力端子122である。
なお、第一の共鳴配線108における第一接続部A1の位置は、入力インピーダンスや、製造ばらつき等を考慮し、調整されうる。このため、第一接続部A1の位置は、図3に示されるような位置と完全に一致しなくてもよい。
同様に、第二の共鳴配線109における第二接続部B1の位置は、出力インピーダンスや、製造ばらつき等を考慮し、調整されうる。このため、第二接続部B1の位置は、図4に示されるような位置と完全に一致しなくてもよい。
インピーダンスを考慮して、出力配線112の配線幅は、入力配線111の配線幅よりも大きくてもよい。例えば、入力配線111の配線幅が約0.1mmであり、出力配線112の配線幅が約0.2mmであってもよい。なお、入力配線111および出力配線112の配線幅は、このような例に限定されるものではない。
[共鳴器の位置関係]
送信共鳴器106の形状および受信共鳴器107の位置関係について説明する。
図1に示される例において、送信基板101の主面に垂直な方向から見た場合、第一の共鳴配線108の輪郭と第二の共鳴配線109の輪郭とは、各スリットおよび接続部を除いて、略一致する。また、送信基板101の主面に垂直な方向から見た場合、第一の共鳴配線108と第二の共鳴配線109とは、点対称の位置関係にある。
オープンリング形状の配線の輪郭は、内周側の輪郭と、外周側の輪郭とを含む。このとき、第一の共鳴配線108の外周側の輪郭と、第二の共鳴配線109の外周側の輪郭とが、スリットを除いて、略一致すればよい。言い換えると、例えば、各共鳴配線の外周側の輪郭によって取り囲まれる領域の内部において、各共鳴配線の形状が異なっていてもよい。また、略一致するとは、製造時のばらつきの範囲内で一致することを意味する。
図1に示される例において、送信共鳴器106と受信共鳴器107との間の距離は、低誘電体層103の厚みに略等しい。これは、電磁共鳴結合器100の動作波長の2分の1以下である。このような条件により、送信共鳴器106と受信共鳴器107とは、近傍界の領域で電磁共鳴結合する。
なお、送信共鳴器106と受信共鳴器107との間の距離は、上記に限定されない。送信共鳴器106と受信共鳴器107との積層方向の距離が、動作波長の2分の1より大きい場合も、電磁共鳴結合器100は動作可能である。しかしながら、電磁共鳴結合器100は、送信共鳴器106と受信共鳴器107との間の距離が、伝送される高周波を波長に換算した値の2分の1以下の場合に、より効果的に動作する。
[動作]
電磁共鳴結合器100の動作について説明する。
入力端子121から入力された伝送信号は、入力配線111を介して第一の共鳴配線108に入力される。伝送信号は、例えば、6.0GHzの高周波が所定の入力信号に応じて振幅変調された、被変調信号である。
送信共鳴器106に入力された高周波は第一の共鳴配線108内で共振する。これにより、第一の共鳴配線108の近傍の電磁界が励振される。その結果、第一の共鳴配線108と電磁共鳴結合する第二の共鳴配線109内で、高周波が共振する。これにより、伝送信号は、第一の共鳴配線108から第二の共鳴配線109に非接触で伝送され、出力端子122から出力される。
なお、第一の共鳴配線108および第二の共鳴配線109それぞれの配線の全長は、動作波長の2分の1の整数倍に設定されればよい。
[ノイズの伝播の抑制効果]
電磁共鳴結合器100における、主として共鳴器間のキャパシタンス成分を介して伝播するノイズ(例えば、コモンモードノイズ)の抑制効果について説明する。
発明者らは、送信基板101の比誘電率をε1、受信基板102の比誘電率をε2、低誘電体層103の比誘電率をε3として、次の5つのケースについて、電磁界シミュレーションを行った。なお、下記5つのケースでは、比誘電率ε1、ε2、およびε3以外のシミュレーション条件は同じとした。
(ケース0) ε1=ε2=ε3=10
(ケース1) ε1=ε2=10、ε3=3.1
(ケース2) ε1=3.1、ε2=ε3=10 または ε2=3.1、ε1=ε3=10
(ケース3) ε1=ε2=3.1、ε3=10
(ケース4) ε1=ε2=ε3=3.1
ケース0は、従来の電磁共鳴結合器に相当する。
ケース1は、電磁共鳴結合器100に相当する。ケース1において、ノイズの伝播は、ケース0の約1/100に抑制された。
ケース2において、ノイズの伝播は、ケース0とほぼ同等であった。
ケース3において、ノイズの伝播は、ケース0の約1/2であった。
ケース4において、ノイズの伝播は、ケース1のノイズ量からさらに4割程度低減された。しかしながら、ケース4の条件で、ケース1と同一の動作波長の電磁共鳴結合器を構成しようとすると、共鳴配線の配線長が5割以上増大する。すなわち、ケース4の場合、小型化が難しい。
以上のシミュレーション結果より、ケース1に相当する電磁共鳴結合器100は、従来と同等のサイズでありながら、ノイズの伝播を大幅に抑制することができる。
典型的に、比誘電率の低い物質ほど絶縁耐圧が高い傾向にある。このため、低誘電体層103は、送信共鳴器106と受信共鳴器107との間の絶縁性を高めうる。低誘電体層103の材料が適切に選定されることにより、水分の侵入等によって起こる比誘電率の変動や共鳴周波数の変動が抑えられ、これにより、電磁共鳴結合器100の環境耐性が向上しうる。
なお、電磁共鳴結合器100は、低誘電体層103を有するため、従来の電磁共鳴結合器よりも電界結合が弱まることが想定される。しかしながら、低誘電体層103は、磁界結合には影響を与えない。そのため、結合係数は電界結合の分だけ影響を受ける。電磁共鳴結合器100における伝送効率fは、結合係数k、第一の共鳴配線108のQ値Q、第二の共鳴配線109のQ値Qを用いて以下の式(1)のように表される。
Figure 2015213304
電磁共鳴結合を用いた信号伝送では、結合係数kが小さくてもQ値が大きいことで高い効率が得られる。このため、電磁共鳴結合器100では、共鳴器間における高い伝送効率が確保される。
[種々の変形例]
図5に示される電磁共鳴結合器100aは、送信基板101の上面に高誘電体層204と、受信基板102の下面に高誘電体層205とを備える。例えば、送信共鳴器106は、高誘電体層204の上面に設けられ、受信共鳴器107は、高誘電体層205の下面に設けられる。
高誘電体層204および高誘電体層205は、例えば、比誘電率100、厚さ2μmのTiO膜であってもよい。この場合、3%程度の波長短縮効果が得られる。つまり、共鳴配線の配線長が3%程度短縮され、サイズの小型化が図れる。あるいは、配線長を維持しながら、動作周波数が3%程度低く設計されうる。
電磁共鳴結合器100aにおいて、高周波電界のほとんどは低誘電体層103に印加される。このため、高誘電体層204および205の誘電正接は、低誘電体層103より小さくてもよい。
図6に示される電磁共鳴結合器100bのように、高誘電体層304が送信基板101の上面に設けられた送信共鳴器106を覆い、高誘電体層305が受信基板102の下面に設けられた受信共鳴器107を覆ってもよい。
図7に示されるように、電磁共鳴結合器100cは、送信基板101と送信共鳴器106との間に位置する高誘電体層314と、受信基板102と受信共鳴器107との間に位置する高誘電体層315と、低誘電体層103と送信共鳴器106との間に位置する高誘電体層316と、低誘電体層103と受信共鳴器107との間に位置する高誘電体層317とを備えてもよい。このような構成によれば、さらに高い波長短縮効果が得られる。
高誘電体層の比誘電率が低誘電体層103の比誘電率よりも大きい場合、波長短縮効果が得られる。高誘電体層の比誘電率が、送信基板101の比誘電率および受信基板102の比誘電率よりも大きい場合、さらに高い波長短縮効果が得られる。
図8に示される電磁共鳴結合器100dは、送信共鳴器106および受信共鳴器107との間に、低誘電体層103aと、空気層308と、低誘電体層103bとをこの順で含む。これにより、ノイズの伝播がさらに抑制され、優れた誘電正接が得られる。
図9に示される電磁共鳴結合器100eにおいて、低誘電体層103は、比誘電率の等しい低誘電体層103aおよび低誘電体層103bの2層からなる。これにより、送信基板101と受信基板102との間で生じる放電が抑制されうる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2に係る電磁共鳴結合器について説明する。図10は、実施の形態2に係る電磁共鳴結合器の構成例を示す斜視図である。
図10に示される電磁共鳴結合器1000は、送信基板1001と、送信基板1001の上方に位置する受信基板1002と、送信基板1001と受信基板1002との間に位置する低誘電体層1003とを備える。送信基板1001は第二の層の一例であり、受信基板1002は第三の層の一例であり、低誘電体層1003は第一の層の一例である。
電磁共鳴結合器1000の各共鳴配線は、5箇所以上の曲がり部を有する。電磁共鳴結合器1000は、入力端子Aに入力された信号は、出力端子Cに出力され、入力端子Bに入力された信号は出力端子Dに出力される。
図11は、送信基板1001の上面図である。
図11に示されるように、送信基板1001の上面に、第一の共鳴配線1113、第一の入力配線1111、および第二の入力配線1112が設けられ、これらは送信共鳴器を構成する。送信共鳴器の周囲には、送信側コプレーナグラウンド1114が設けられる。
第一の共鳴配線1113は、計12ヶ所の直角に曲がる曲がり部を有するループ形状である。第一の共鳴配線1113の一部は、送信側スリット1115によって開放されている。第一の共鳴配線1113の配線幅は、例えば、0.15mmであり、第一の共鳴配線1113の配線長は、動作波長の約2分の1である。
第一の入力配線1111の一端と第一の共鳴配線1113とは、第一接続部で接続される。第一の共鳴配線1113の一端から第一接続部までの配線長は、第一の共鳴配線1113の全配線長の8分の3に相当する。第二の入力配線1112の一端と第一の共鳴配線1113とは、第二接続部で接続される。第一の共鳴配線1113の一端から第二接続部までの配線長は、第一の共鳴配線1113の全配線長の8分の5に相当する。
第一の入力配線1111の他端は入力端子Aであり、第二の入力配線1112の他端は入力端子Bである。第一の入力配線1111および第二の入力配線1112の配線幅は、例えば、0.2mmである。
送信側コプレーナグラウンド1114は、第一の入力配線1111、第二の入力配線1112、および第一の共鳴配線1113の周辺に所定の距離だけ離間して配置される。
第一の共鳴配線1113は、ビア1116を介して、送信基板1001の下面に設けられた面状グラウンドに接続される。第一の共鳴配線1113の一端から第一の共鳴配線1113の接地部までの配線長は、第一の共鳴配線1113の全配線長の2分の1に相当する。
送信側コプレーナグラウンド1114と送信側の面状グラウンドとは、金属膜であり、例えば、金により形成される。それらは、送信基板1001上の配線に信号の基準電位を与える。
図12は、受信基板1002の下面図である。
図12に示されるように、受信基板1002の下面に、第二の共鳴配線1123、第一の出力配線1121、および第二の出力配線1122が設けられ、これらは受信共鳴器を構成する。受信共鳴器の周囲には、受信側コプレーナグラウンド1124が設けられる。
受信基板1002は、送信基板1001と同様の構成であるため、説明が省略される。第二の共鳴配線1123の一部は、受信側スリット1125によって開放されている。
第一の出力配線1121の他端は出力端子Cであり第二の出力配線1122の他端は出力端子Dである。
受信側コプレーナグラウンド1124は、第一の出力配線1121、第二の出力配線1122、および第二の共鳴配線1123の周辺に所定の距離だけ離間して配置される。
第二の共鳴配線1123は、ビア1126を介して、受信基板1002の上面に設けられた面状グラウンドに接続される。
受信側コプレーナグラウンド1124と受信側の面状グラウンドとは、金属膜であり、例えば、金により形成される。それらは、受信基板1002上の配線に信号の基準電位を与える。
受信側コプレーナグラウンド1124および受信側の面状グラウンドは、送信側コプレーナグラウンド1114および送信側の面状グラウンドと絶縁されている。
図10に示される例において、送信基板1001の主面に垂直な方向から見た場合に、第一の共鳴配線1113の輪郭と第二の共鳴配線1123の輪郭とは、各スリットおよび接続部を除いて、略一致する。また、送信基板1001の主面に垂直な方向から見た場合、第一の共鳴配線1113と第二の共鳴配線1123とは点対称の関係となる。
電磁共鳴結合器1000は、電磁共鳴結合器100に比べて、次のような利点がある。
電磁共鳴結合器1000は、ビアを介して各共鳴配線がグラウンドに接続されているため、動作波長の4分の1の長さの共鳴配線で1つの伝送信号を伝送できる。つまり、電磁共鳴結合器1000は、小型化に適している。
送信基板1001の主面に垂直な方向から見た場合、共鳴配線は、共鳴配線が占める領域の内側に向かって凹んだ凹状配線を含む。配線同士が密集することによりインダクタンス成分が増え、スリットの近傍に配線が密集することによりキャパシタンス成分が増える。このため、電磁共鳴結合器1000は、動作周波数をさらに低減することができ、小型化に適している。
電磁共鳴結合器1000は低誘電体層1003を備えるため、電磁共鳴結合器100と同様に、コモンモードノイズなどのノイズの伝播が抑制されうる。
なお、第一の共鳴配線1113は、ビア1116の代わりに配線を介してグラウンドに接続されてもよい。図13は、第一の共鳴配線1113が分離配線1118を介して送信側コプレーナグラウンド1114に接続された送信基板1101の上面図を示す。
(実施の形態3)
実施の形態3では、上記のような電磁共鳴結合器を有する伝送装置について説明する。図14は、実施の形態3に係る伝送装置の構成例を示すブロック図である。
図14に示されるように、伝送装置700は、電磁共鳴結合器100と、送信回路702と、受信回路703と、を備える。
送信回路702は、高周波を発生する高周波発生部702bを有する。高周波発生部702bは、例えば、発振器である。なお、高周波とは、1MHz以上の周波数を有する電磁波である。送信回路702は、高周波発生部702b以外に、変調器、スイッチ回路、増幅器などを含んでもよい。
送信回路702は、高周波発生部702bが発生した高周波を入力信号に応じて変調し、これにより伝送信号を生成する。伝送信号は、送信共鳴器106の入力端子Aに入力される。
伝送信号は、送信共鳴器106から受信共鳴器107に伝送され、受信共鳴器107の出力端子Bから出力される。
受信回路703は、整流回路703bを有する。整流回路703bは、伝送信号を整流する。言い換えると、整流回路703bは、伝送信号を復調することにより、出力信号を生成する。整流回路703bは、例えば、ダイオードやキャパシタなどを含む。
送信回路702および受信回路703のそれぞれは、例えば、半導体を用いた集積回路であってもよい。送信回路702および受信回路703のそれぞれは、例えば、シリコン、ガリウムヒ素、または窒化ガリウムなどの材料で形成されてもよい。
このような伝送装置700において、入力側から出力側へのノイズの伝播が抑制されうる。
(シミュレーション結果)
上記実施の形態で説明したノイズ伝播の抑制効果について、シミュレーション結果を提示する。
まず、シミュレーションに用いた電磁共鳴結合器の構成について説明する。図15は、シミュレーション対象の電磁共鳴結合器400の斜視図である。図16は、シミュレーション対象の電磁共鳴結合器400における、送信基板上の配線パターンおよび受信基板上の配線パターンを示す上面図である。
図15において、送信基板401の上面の配線パターン、および、受信基板402の下面の配線パターンが実線で示される。図15において、送信基板401の下面の配線パターン、および、受信基板402の上面の配線パターンが破線で示される。図15において、配線パターンを明示するため、送信基板401、受信基板402、低誘電体層403、および金属筐体450は透明で示される。
図16において、送信基板401の上面の配線パターンは白抜きで示され、受信基板402の下面の配線パターンはハッチング付きで示される。
電磁共鳴結合器400は、送信基板401と、受信基板402と、送信基板401と受信基板402との間に位置する、低誘電体層403とを備える。送信基板401の下面には、面状グラウンド404が配置され、受信基板402の上面には、面状グラウンド405が配置されている。
電磁共鳴結合器400の共鳴器の構造は、上述の電磁共鳴結合器1000の共鳴器の構造に類似する。具体的には、電磁共鳴結合器400において、入力端子A2に入力された信号は、出力端子C2に出力され、入力端子B2に入力された信号は出力端子D2に出力される。
第二の共鳴配線423、第一の出力配線421、および、第二の出力配線422は、詳細な配線パターンは異なるが、第二の共鳴配線1123、第一の出力配線1121、および、第二の出力配線1122にそれぞれ対応する。受信側コプレーナグラウンド424、受信側スリット425、および、ビア426は、受信側コプレーナグラウンド1124、受信側スリット1125、および、ビア1126にそれぞれ対応する。送信基板401においても同様の対応関係となるが、説明は省略される。
送信基板401の上面の配線と面状グラウンド404とは、複数のビアを介して複数箇所で接続されている。受信基板402の下面の配線と面状グラウンド405とは、複数のビアを介して複数箇所で接続されている。図15において、ビアの図示は省略されている。
第二の共鳴配線423は、2つの凹部配線430aおよび430bをさらに含む点において、第二の共鳴配線1123と異なる。これにより、電磁共鳴結合器400は、配線の密集によって動作周波数のさらなる低減が図られる。
電磁共鳴結合器400を送信基板401の主面に垂直な方向から見た場合、第一の共鳴配線の輪郭と第二の共鳴配線423の輪郭とが略一致し、第一の共鳴配線と第二の共鳴配線423とは点対称の関係となる。
図15において、電磁共鳴結合器400は、送信基板401と受信基板402と低誘電体層403とを囲む、直方体状の金属筐体450を備える。
本発明者らは、電磁共鳴結合器400において、次のシミュレーションを行った。なお、シミュレーションにおいて、送信基板401、受信基板402、および、低誘電体層403の厚みはすべて2.8mmとした。
(1)入力端子A2、入力端子B2、および送信基板401側のグラウンド配線(面状グラウンド404を含む)を束ねた端子に、入力信号Vinが入力された。入力信号Vinは、コモンモードノイズを想定した1500V/50nsの入力信号Vin(幅0.5μs)であった。この入力信号Vinの立ち上がりの速さは、例えば、30kV/μsの信号の立ち上がりの速さに相当する。なお、入力信号Vinの基準電位は、入力信号Vinを印加する機器のグラウンドと等電位であり、金属筐体450も入力信号Vinを印加する機器のグラウンドに接続されていた。
(2)送信側の端子に入力信号Vinが印加されたとき、出力端子C2、出力端子D2、および受信基板402側のグラウンド配線(面状グラウンド405を含む)を束ねた端子から、出力信号Voutが出力された。出力信号Voutの電圧値は、受信側の端子に接続された10Ωの抵抗を用いて測定された。
以上のシミュレーションが、低誘電体層403の比誘電率のみが変更されて、行われた。得られた結果について説明する。
送信基板401の比誘電率、受信基板402の比誘電率、および、低誘電体層403の比誘電率がいずれも10である場合(以下、ケース1とも記載する)の、入力信号Vinと、出力信号Voutとの関係は、図17に示される。
図17に示されるように、ケース1では、出力信号Voutのピーク電圧は、約3.7Vとなった。
送信基板401の比誘電率および受信基板402の比誘電率が10であり、低誘電体層403の比誘電率が3.4である場合(以下、ケース2とも記載する。)の、入力信号Vinと、出力信号Voutとの関係は、図18に示される。
図18に示されるように、ケース2では、出力信号Voutのピーク電圧は、約0.038Vとなった。つまり、ケース2は、ケース1に比べて、ノイズの伝播が100分の1程度に低減された。
ケース2において、電磁共鳴結合器400における信号伝送の性能が確保されていることについて説明する。図19は、ケース1におけるSパラメータ(反射係数および透過係数)を示す。図20は、ケース2におけるSパラメータ(反射係数および透過係数)を示す。
図19に示されるように、ケース1では、2.57GHzの透過係数が−1.2dBであった。すなわち、電磁共鳴結合器400の動作周波数として想定される2.4GHz付近において、透過率は概ね良好であった。なお、3dB帯域幅は、0.8GHz(2.0GHzから2.8GHzまでの帯域)であった。
図20に示されるように、ケース2では、2.39GHzの透過係数が−1.1dBであった。すなわち、電磁共鳴結合器400の動作周波数として想定される2.4GHz付近の透過率は、良好であった。なお、ケース2における3dB帯域幅は、0.6GHz(2.1から2.7GHzまでの帯域)であった。ケース2における3dB帯域幅は、ケース1よりも若干狭くなっているが、動作には支障がない。
金属筐体450と入力信号Vinを印加する機器のグラウンドとを接続せずに、同様のシミュレーションが行われた。この場合、ケース2における出力信号Voutは、ケース1における出力信号Voutの3分の1程度となった。つまり、このような場合もノイズの伝播の低減効果が得られうる。
なお、電磁共鳴結合器400は、実施の形態1および2で説明された種々の電磁共鳴結合器とは構造が異なるが、これらの電磁共鳴結合器においても同様の結果が得られると考えられる。
(その他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、種々の実施の形態が説明された。しかしながら、上記の種々の実施の形態は、適宜、変更、置き換え、付加、省略、組み合わせなどが行われうる。これらの形態も本開示に含まれる。
送信基板と受信基板との間の絶縁耐圧は、主として、送信基板と受信基板とに挟まれた低誘電体層の材料に依存する。低誘電体層は、信号および電力を伝送するための伝送信号のピークトゥピーク電圧に耐えればよく、比較的耐圧が低い仕様の基板が使用されてもよい。
電磁共鳴結合器の絶縁耐圧は、主として低誘電体層の材料に依存するため、受信基板、送信基板、および高誘電体層の材料および厚さは適宜選択されうる。
例えば、送信基板と受信基板とは薄く、両者に挟まれる低誘電体層は絶縁耐圧仕様を満たす厚さであってもよい。これにより、送信基板および受信基板の材料コストの低減が可能となる。
送信基板と面状グラウンドとの間に、空気層や低誘電体層等の他の層が設けられてもよい。これにより、入力インピーダンスのマッチングが図られうる。受信基板と面状グラウンドとの間に、空気層や低誘電体層等の他の層が設けられてもよい。これにより、出力インピーダンスのマッチングが図られうる。
上記実施の形態において、低誘電体層には、フィラーが混ぜられた樹脂材料が用いられると説明したが、低誘電体層は、このような材料に限定されるものではない。例えば、低誘電体層には、送信基板(受信基板)よりも誘電正接が大きい材料が用いられてもよい。
第一の共鳴配線の形状は、第二の共鳴配線の形状と実質的に同一であればよい。すなわち、第一の共鳴配線の形状は、第二の共鳴配線の形状と完全に同一でなくてもよい。
例えば、設計者は、第一の共鳴配線および第二の共鳴配線の少なくとも一方の形状を多少変更して、伝送信号の周波数の帯域を調整してもよい。
第一の共鳴配線と第二の共鳴配線との形状および位置関係は、第一の共鳴配線と第二の共鳴配線とが電磁共鳴結合し、信号を非接触で伝送できればよい。
ノイズの伝播を抑制するために、面状グラウンドの面積が削減されてもよい。
本開示の電磁共鳴結合器は、例えば、インバータシステムやマトリックスコンバータシステムなどのゲート駆動装置等に応用されうる。
100、100a、100b、100c、100d、100e、400、1000 電磁共鳴結合器
101、401、1001、1101 送信基板
102、402、1002 受信基板
103、103a、103b、403、1003 低誘電体層
104、105、404、405 面状グラウンド
106 送信共鳴器
107 受信共鳴器
108、1113 第一の共鳴配線
109、423、1123 第二の共鳴配線
111 入力配線
112 出力配線
116、1115 送信側スリット
117、425、1125 受信側スリット
121 入力端子
122 出力端子
204、205、304、305、314、315、316、317 高誘電体層
308 空気層
421、1121 第一の出力配線
422、1122 第二の出力配線
424、1124 受信側コプレーナグラウンド
426、1116、1126 ビア
430a、430b 凹部配線
450 金属筐体
702 送信回路
702b 高周波発生部
703 受信回路
703b 整流回路
1111 第一の入力配線
1112 第二の入力配線
1114 送信側コプレーナグラウンド
1118 分離配線

Claims (15)

  1. 第一主面と、前記第一主面とは反対側の第二主面とを含む第一の層と、
    前記第一の層の前記第一主面に対向する第二の層と、
    前記第一の層の前記第二主面に対向する第三の層と、
    前記第一の層と前記第二の層との間に位置し、平面形状を有する第一の共鳴器と、
    前記第一の層と前記第三の層との間に位置し、平面形状を有する第二の共鳴器と、を備え、
    前記第一の層の比誘電率は、前記第二の層の比誘電率および前記第三の層の比誘電率のいずれよりも小さく、
    前記第一の層の誘電正接は、前記第二の層の誘電正接および前記第三の層の誘電正接のいずれよりも大きい、
    電磁共鳴結合器。
  2. 前記第一の層、前記第二の層、および前記第三の層は、誘電体層である、
    請求項1に記載の電磁共鳴結合器。
  3. 前記第一の層の比誘電率は1より大きい、
    請求項1に記載の電磁共鳴結合器。
  4. 前記第二の層および前記第三の層のそれぞれは、樹脂層と、前記樹脂層内に分散された、前記樹脂層よりも比誘電率が高いフィラーとを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器。
  5. 前記第一の層、前記第二の層および前記第三の層のそれぞれは、樹脂層と、前記樹脂層内に分散された、前記樹脂層よりも比誘電率が高いフィラーとを含み、
    前記第一の層における前記フィラーの体積分率は、前記第二の層における前記フィラーの体積分率および前記第三の層における前記フィラーの体積分率のいずれよりも小さい、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器。
  6. 前記第一の層は、樹脂層を含み、かつ、フィラーを含まない、
    請求項4に記載の電磁共鳴結合器。
  7. 前記電磁共鳴結合器は、前記第一の共鳴器および前記第二の共鳴器の一方に入力された伝送信号を、前記第一の共鳴器および前記第二の共鳴器の他方へ絶縁伝送し、
    前記第一の共鳴器および前記第二の共鳴器の間の距離は、前記伝送信号の波長の2分の1以下である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器。
  8. 前記第一の層は、複数の誘電体層を含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器。
  9. 前記第一の層と前記第一の共鳴器の間の位置、前記第二の層と前記第一の共鳴器の間の位置、前記第一の層と前記第二の共鳴器の間の位置、および、前記第三の層と前記第二の共鳴器の間の位置の少なくとも1つに、前記第一の層よりも比誘電率が大きい少なくとも1つの誘電体層が配置される、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器。
  10. 前記第二の層の前記第一の層と対向する側とは反対側に位置する第一のグラウンド層と、
    前記第三の層の前記第一の層と対向する側とは反対側に位置する第二のグラウンド層と、をさらに備える、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器。
  11. 前記第一の共鳴器は、第一の配線と、前記第一の配線の第一接続部に接続される第一の入力配線と、前記第一の配線の第二接続部に接続される第二の入力配線とを含み、
    前記第二の共鳴器は、第二の配線と、前記第二の配線の第三接続部に接続される第一の出力配線と、前記第二の配線の第四接続部に接続される第二の出力配線とを含み、
    前記第一の配線は、前記第一の配線内の第一接続部と前記第二接続部との間において、前記第一のグラウンド層と接続され、
    前記第二の配線は、前記第二の配線内の第三接続部と前記第四接続部との間において、前記第二のグラウンド層と接続される、
    請求項10に記載の電磁共鳴結合器。
  12. 前記第一の配線は、一部が開放されたループ形状を有し、
    前記第二の配線は、一部が開放されたループ形状を有する、
    請求項11に記載の電磁共鳴結合器。
  13. 前記第一主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の配線の外周側の輪郭によって取り囲まれる領域と、前記第二の配線の外周側の輪郭によって取り囲まれる領域とが一致する、
    請求項12に記載の電磁共鳴結合器。
  14. 前記第一主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の配線と前記第二の配線とは点対称である、
    請求項12または13に記載の電磁共鳴結合器。
  15. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁共鳴結合器と、
    高周波を入力信号に応じて変調することによって伝送信号を生成し、前記伝送信号を前記第一の共鳴器に送信する送信回路と、
    前記第二の共鳴器から出力される前記伝送信号を整流することによって出力信号を生成する受信回路とを備える、
    伝送装置。
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