JP2015211017A - 切替開閉器 - Google Patents

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加藤 裕明
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Abstract

【課題】 簡易な構造で作製し易い可動接触子を備えた切替開閉器を提供する。
【解決手段】 前後2箇所に固定接点6が対向するよう配置されると共に、両者の間に一対の可動接点7が配置され、起立配置された操作手段4が前方或いは後方へ傾倒操作されると、可動接点7が取り付けられた可動接触子8が前方或いは後方に選択傾倒して可動接点が何れか一方の固定接点6に接触して2系統の回路の切り替えが実施され、可動接触子8は1枚のブレード8aの先端両面に可動接点7を配置して構成され、一対の可動接点7,7は、互いに位置をずらして近接配置されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、2系統の回路を切り替える切替開閉器に関する。
2系統の回路を切り替える切替開閉器は、前後方向に一対の固定接点を対向するように配置する一方、この両者の中間に可動接点を配置し、1つの操作ハンドルを操作して可動接点の接続先を2つの固定接点の間で切り替えて回路の切替を行う。
そのため、切替開閉器に取り付けられている可動接点は、例えば特許文献1にあるように2つの可動接触子を背反する向きに配置して双方に取り付けたり、特許文献2にあるように1枚のブレードの両面に背中合わせに配置した。
特開2001−351497号公報 特開2003−123597号公報
しかしながら、2つの可動接触子を備えた構成は、構成部材が多く広い設置スペースが必要でありコスト高であった。また、1枚のブレードの両面に背中合わせに可動接点を配置したものにおいても、一方のみに取り付ける形態とは全く異なる専用の製造工程となるため、やはりコスト高となっていた。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、少ない部材で容易に作製できる可動接触子を備えた切替開閉器を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、前後2箇所に固定接点が対向するよう配置されると共に、両者の間に一対の可動接点が配置され、起立配置された操作手段が前方或いは後方へ傾倒操作されると、可動接点が取り付けられた可動接触子が前方或いは後方に選択傾倒して可動接点が何れか一方の固定接点に接触して2系統の回路の切り替えが実施される切替開閉器であって、可動接触子は1枚のブレードを有し、一対の可動接点は、ブレードの先端両面に互いに位置をずらした状態で背中合わせに取り付けられて成ることを特徴とする。
この構成によれば、一対の可動接点は同一のブレードに設けられるし、その際互いに位置をずらして背中合わせに取り付けられるため、従来の片面のみに可動接点を設ける取付工程を利用できるし最小の部材で構成でき、低コストで作製できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、可動接触子は、上端に設けた回動支点を中心に回動して回路の切り替えを行う一方、切替開閉器のケース側には回動支点を支持する回動軸が設けられ、回動支点は、前方に回動する際に回動中心となる前側回動支点と、後方に回動する際に回動中心となる後側回動支点との2点が前後に隣接して配置されて成ると共に、回動軸は、回動支点に対応して前後2カ所設けられて成ることを特徴
とする。
この構成によれば、可動接触子の回動支点とこの回動支点を支持する回動軸とがそれぞれ前後2箇所に設けられているため、可動接点が何れにも接触しないオフ状態では、双方の回動支点と回動軸とを係合させた状態にでき、可動接触子の安定したオフ状態を実現できる。
本発明によれば、一対の可動接点は同一のブレードに設けられるし、その際互いに位置をずらして背中合わせに取り付けられるため、従来の片面のみに可動接点を設ける取付工程を利用できるし最小の部材で構成でき、低コストで作製できる。
本発明に係る切替開閉器の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 図1の切替開閉器の内部構造を示し、オフ状態の側面説明図である。 図2の状態における要部斜視説明図であり、(a)は斜め前方から見た図、(b)は斜め後方から見た図である。 可動接点を一方の固定接点に接続した図2に対応する側面説明図である。図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る切替開閉器の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図であり、3線から成る2系統の回路(図示せず)を切り替える3極対応の切替開閉器を示している。
図1において、1〜3は電線を接続する接続端子であり、1(1a〜1c)は可動接点に接続される切替元端子、2(2a〜2c)は切替先の2系統のうちの一方が接続される第1系統端子、3(3a〜3c)は2系統のうちの他方が接続される第2系統端子である。また、4aは切替操作する操作ハンドル、5は端子ネジである。
操作ハンドル4aの前後の傾倒操作により、切替元端子1に接続された回路の接続先が、第1系統端子2に接続された回路か、第2系統端子3に接続された回路に切り替えが実施される。
切替元端子1及び第1系統端子2は、切替開閉器ケース10の図示左側に配置される一方、第2系統端子3は図示右側に配置されている。また、操作ハンドル4aはケース10の上部に配置されている。尚、以下図示左側を前方、右側を後方として説明する。
ケース10は、左右に4分割して形成され、左側3部材(第1ケース部材10a,第2ケース部材10b,第3ケース部材10c)がそれぞれ1つの電路を切り替える切替機構を収容し、この3部材で3線から成る回路に対する切替機構を収容している。また、右端のケース10dはケース10の右側面を閉塞する閉塞板を構成している。
図2、図3は図1の第1ケース部材1aの内部説明図であり、回路の接続を開放したオフ状態を示している。図2は側面説明図、図3(a)は斜め前方から見た斜視図、図3(b)は斜め後方から見た斜視図である。
図2,図3において、6は固定接点、7は可動接点、8は可動接触子であり、固定接点6は前後から対向するように一対配置され、前側の固定接点6は第1系統端子2に接続され、後側の固定接点6は第2系統端子3に接続されている。尚、図3では操作ハンドル4a及び後述するコイルバネ20は省略してある。
可動接触子8は、可動接点7を備えた1枚の帯状板体(ブレード)8aとブレード8aを回動させる回動支点12を備えた基底部材8bとで構成され、ブレード8aは両固定接点6,6の間の中間位置において垂下するよう配置され、上部が基底部材8bに固定されている。
そして可動接点7は、ブレード8aの垂下された先端両面に背中合わせに取り付けられるが、図3に示すように横方向に位置をずらして重ならないよう近接して取り付けられている。尚、この構成に合わせて、対応する固定接点6も、それに合わせて前側の固定接点6と後側の固定接点6とは横方向に位置をずらして配置されている。
基底部材8bに設けられた回動支点12は前後に2カ所形成され、ブレード8aを前方に傾倒する際の回動支点12aと、後方に傾倒する際の回動支点12bとがそれぞれ凹設されている。但し、回動支点12は後述するフレーム15の形状に合わせて左右が分離形成されている。尚、ブレード8aは図示しない可撓導線により切替元端子1に接続されている。
一方、ケース10の上部に突出した操作ハンドル4aは、下部に配置された支持部材4bとで操作手段4を構成している。支持部材4bは、図3に示すように可動接触子8を左右から跨ぐように形成されて下方に延設され、延設された下端には回動支点14が前後2カ所形成されている。回動支点14は、前方に回動する際の回動支点14aと後方に回動する際の回動支点14bとがそれぞれ凹設されている。但し、操作手段4の回動支点14も可動接触子8と同様に、フレーム15の形状に合わせて左右に分離形成されている。
そしてケース10内には、支持部材4bと可動接触子8とを支持するフレーム15が配置されている。フレーム15は、左側板15a、右側板15b、そして連結板15cを有し、左右側板15a,15bは平行に配置されて後部において連結板15cにより連結されている。
また、左右側板15a,15bの外側面には、操作手段4の回動支点14を支持する一対の回動軸16がそれぞれ突設され、左右側板15a,15bの対向する内側には可動接触子8の回動支点12を支持する一対の回動軸17がそれぞれ突設されている。
更に、可動接触子8と操作手段4とは伸張したコイルバネ20により互いに連結されてトグル機構が形成されている。このコイルバネ20により、可動接触子8は回動軸17に密着する上方へ付勢され、操作手段4は回動軸16に密着する下方へ付勢された状態が維持される。
尚、可動接点7がいずれの固定接点6にも接触しないオフ状態では、可動接点7を有するブレード8aの垂下部と起立するよう配置された操作ハンドル4aとは一直線状に配置され、図2に示すように操作ハンドル4aの中心軸M上に配置される。そして、このオフ状態では、操作手段4の前後の回動支点14a,14b、及び可動接触子8の第1回動支点12a、及び第2回動支点12bは、この中心軸Mを中心として対称に配置され、コイルバネ20の作用でこの一直線に配置された状態が維持される。
フレーム15内においては、1組の操作手段4と可動接触子7とを連動させる切替機構が構成されており、図3に示すように第1ケース部材10aには1個のフレーム15が組み付けられ、1極の切替機構が収容されている。こうして、3本の電路を開閉する図1の形態では、第1〜第3ケース部材10a〜10cを使用して3個のフレーム15がケース10内に組み付けられ、3個の切替機構が収容されている。
但し、操作手段4の操作ハンドル4aは、3個の操作ハンドル4aが一体化され、幅広の1個のハンドルとして形成されている。
図4は、操作ハンドル4aを後方へ傾倒、即ち操作手段4を後方へ回動して後方の第2系統端子3に切替元端子1を接続した状態を示している。操作手段4を後方へ所定の角度回動すると、トグル機構の作用で可動接触子8が瞬時に後方に回動し、可動接点7が後方の固定接点6に接触する。その後、コイルバネ20の作用で接触後は密着する。
尚、第1系統端子2に切替元端子1を接続する操作は、操作ハンドル4aの前方への傾倒で実施され、同様にトグル機構の作用で可動接点7と固定接点6の密着が維持される。また、第2ケース部材10bの内部、第3ケース部材10cの内部も、第1ケース部材10aの場合と同様に、図2に示す構成を備え、それぞれ開閉機構が収容されており、第1〜第3ケース部材10a〜10cを連結することで、3極を切り替える切替機構が収納される。
このように、一対の可動接点7,7は同一のブレード8aに設けられるし、その際互いに位置をずらして背中合わせに取り付けられるため、従来の片面のみに可動接点7を設ける取付工程を利用できるし最小の部材で構成でき、低コストで作製できる。
また、可動接触子8の回動支点12とこの回動支点12を支持する回動軸17とがそれぞれ前後2箇所に設けられているため、可動接点7が何れにも接触しないオフ状態では、双方の回動支点12a,12bと回動軸17,17とを係合させた状態にでき、可動接触子8の安定したオフ状態を実現できる。
尚、上記実施形態は、三相電路等に使用可能とした3線を同時に切り替える構成を説明したが、2線を同時に切り替える場合は各接続端子を2極で構成すれば良く、ケース10に収納するフレーム15は2個となる。
1・・切替元端子、2・・第1系統端子、3・・第2系統端子、4・・操作手段、4a・・操作ハンドル、4b・・支持部材、6・・固定接点、7・・可動接点、8・・可動接触子、8a・・ブレード、8b・・基底部材、10・・ケース、12・・回動支点、15・・フレーム、17・・回動軸。

Claims (2)

  1. 前後2箇所に固定接点が対向するよう配置されると共に、両者の間に一対の可動接点が配置され、起立配置された操作手段が前方或いは後方へ傾倒操作されると、前記可動接点が取り付けられた可動接触子が前方或いは後方に選択傾倒して前記可動接点が何れか一方の前記固定接点に接触して2系統の回路の切り替えが実施される切替開閉器であって、
    前記可動接触子は1枚のブレードを有し、
    前記一対の可動接点は、前記ブレードの先端両面に互いに位置をずらした状態で背中合わせに取り付けられて成ることを特徴とする切替開閉器。
  2. 前記可動接触子は、上端に設けた回動支点を中心に回動して回路の切り替えを行う一方、
    切替開閉器のケース側には前記回動支点を支持する回動軸が設けられ、
    前記回動支点は、前方に回動する際に回動中心となる前側回動支点と、後方に回動する際に回動中心となる後側回動支点との2点が前後に隣接して配置されて成ると共に、
    前記回動軸は、前記回動支点に対応して前後2カ所設けられて成ることを特徴とする請求項1記載の切替開閉器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000294082A (ja) * 1999-04-07 2000-10-20 Nitto Electric Works Ltd 切換スイッチ

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