JP2015209202A - 自転車用車輪のリム、それを備える自転車用車輪およびその製造方法 - Google Patents

自転車用車輪のリム、それを備える自転車用車輪およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015209202A
JP2015209202A JP2015083994A JP2015083994A JP2015209202A JP 2015209202 A JP2015209202 A JP 2015209202A JP 2015083994 A JP2015083994 A JP 2015083994A JP 2015083994 A JP2015083994 A JP 2015083994A JP 2015209202 A JP2015209202 A JP 2015209202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rim
annular body
brake track
manufacturing
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015083994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6546772B2 (ja
JP2015209202A5 (ja
Inventor
グラニエリ・アムレート
Amleto Granieri
グロット・ルジェロ
Grotto Ruggero
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Campagnolo SRL
Original Assignee
Campagnolo SRL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Campagnolo SRL filed Critical Campagnolo SRL
Publication of JP2015209202A publication Critical patent/JP2015209202A/ja
Publication of JP2015209202A5 publication Critical patent/JP2015209202A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6546772B2 publication Critical patent/JP6546772B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B21/00Rims
    • B60B21/08Rims characterised by having braking surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B21/00Rims
    • B60B21/10Rims characterised by the form of tyre-seat or flange, e.g. corrugated
    • B60B21/104Rims characterised by the form of tyre-seat or flange, e.g. corrugated the shape of flanges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B1/00Spoked wheels; Spokes thereof
    • B60B1/003Spoked wheels; Spokes thereof specially adapted for bicycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2310/00Manufacturing methods
    • B60B2310/20Shaping
    • B60B2310/228Shaping by machining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2310/00Manufacturing methods
    • B60B2310/20Shaping
    • B60B2310/231Shaping by turning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2310/00Manufacturing methods
    • B60B2310/20Shaping
    • B60B2310/232Shaping by milling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2310/00Manufacturing methods
    • B60B2310/60Surface treatment; After treatment
    • B60B2310/621Electro-chemical processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2200/00Type of vehicle
    • B60Y2200/10Road Vehicles
    • B60Y2200/13Bicycles; Tricycles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】制動動作の所望の効率及び規則性を実現しながら制動動作時の騒音を軽減することができる、自転車車輪のリムを提供する。【解決手段】自転車用車輪のリム10は、環状のボディ10aと、環状のボディ10aの側壁に設けられ、自転車のブレーキパッドと協働するように構成されたブレーキトラック20と、を備える。この自転車用車輪のリム10は、ブレーキトラック20が、らせん状の経路に沿って延びる溝22を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、自転車用車輪のリムに関する。
本発明は、さらに、該リムを備える自転車用車輪および該リムの製造方法に関する。
周知のとおり、自転車用車輪のリムは、半径方向外側に自転車用車輪のタイヤが連結すると共に半径方向内側に自転車用車輪の複数個のスポークが取り付けられるように意図された環状のボディを備える。
典型的に、前記環状のボディは、両側の側壁と、前記複数個のスポークのヘッドを収容する孔が形成された底壁とを有する。
前記側壁には、自転車のブレーキパッドが作用するブレーキトラックが設けられている。
軽合金(典型的には、アルミニウムまたはアルミニウム系合金)で構成したリムに所望の硬度を付与する目的で、当該リムにプラズマ電解酸化法(PEO)による表面処理を実行することが知られている。
しかし、屋外試験により、そのような処理が制動動作にとって不利益であり、制動動作を不連続および/または不規則なものにすることが判明した。(これは技術用語で“non-modulated braking(調和の取れていない制動動作)”として知られている。)詳細に述べると、このような制動動作では、最初のうちは利きが弱く、突如ブレーキがかかるようになる。
制動動作を連続的および/または規則的なものにする目的で、ブレーキトラックに、適切な向きを有する溝を形成することが知られている。
特許文献1には、ブレーキトラックに、複数の互いに同心な周方向溝を有するリムが記載されている。典型的に、これらの周方向溝は、そのリムの押出工程時に形成される。
本願の出願人は、そのような溝を押出工程時に形成するには、当該溝の形成に特化した形状を有する押出金型(extrusion matric)が必要となるので、大きな経済的負担や大幅なプロセス複雑化を招くことに気付いた。さらに、制動動作を何回も繰り返すうちに、それら複数の互いに同心な周方向溝と合致する形状をした溝がブレーキパッドに形成され、このブレーキパッド側の溝の深さがブレーキトラック側の溝の高さと同じになると、ブレーキパッドにはブレーキトラック側の溝によって擦り減らされる部分がなくなってしまい、制動効率に悪影響が起きる。
これに代えて、そのような複数の互いに同心な円周方向溝を、切屑除去機械加工(chip-removal mechanical machining)によって後から形成するとしても、一つの溝ごとに一つの工具を割り当てて複数の工具を使用する必要があったり、使用する工具を一つだけにしたとしても、リムと工具との間で、不連続な(何回かに分けた)相対的な径方向運動を実行する必要があったりする。そのため、この場合においても、過度の経済的負担や過度のプロセス複雑化が生じる。
市場には、ブレーキトラックに、リムの周方向または径方向に対して約45°傾いた方向に沿って互いに略平行に向いた複数の溝を有する自転車用車輪が出回っている。この自転車用車輪のリムには、プラズマ電解酸化法による表面処理が施されている。このリムの場合も、その複数の溝を切屑除去機械加工によって後から形成しようとすると、リムと工具との間で、不連続な(何回かに分けた)相対的な周方向運動を実行する必要があるので、プロセス複雑化を招く。
さらに、本願の出願人は、これらの種類の溝が、制動動作時に大きな騒音を引き起こすことにも気付いた。
欧州特許第1018443号明細書
本発明の根底をなす技術的課題は、自転車用車輪のリムであって、制動動作の所望の効率及び規則性を実現しながら制動動作時の騒音を軽減することができると同時に、経済的負担および/またはプロセス複雑化を最小限に維持可能なリムを提供することである。
以上を踏まえて、本発明の第1の構成は、請求項1に記載の自転車用車輪のリムに関する。
この自転車用車輪のリムの好適な態様(preferred characteristics)は、請求項2〜10に記載されている。
具体的に述べると、本発明は、環状のボディと、前記環状のボディの側壁に設けられ、自転車のブレーキパッドと協働するように構成されたブレーキトラックと、を備える、自転車用車輪のリムにおいて、前記ブレーキトラックが、らせん状の溝(helically shaped groove)を有することを特徴とする、リムに関する。
本願の明細書および添付の特許請求の範囲において、「らせん状の溝」とは、らせん経路に沿って途切れることなく延びる一つの溝(この場合は「単一の連続する溝」と表現され得る)と、間隔のあけられた、らせん経路に沿って互いに追随する複数の溝(または溝部分)および溝のない表面部分によって分けられて間隔があけられた複数の溝(または溝部分)と、を包括的に表した表現である。
本願の出願人が屋外試験を実施したところ、上記のような自転車用車輪のリムは、リムの周方向または径方向に対して約45°傾いた溝をブレーキトラックに有し、同じ制動動作の効率及び規則性を有する車輪に比べて、制動動作時の騒音を大幅に軽減できることが証明された。
さらに、ブレーキトラックにらせん状の溝を設ける構成によれば、リムをその回転軸心を中心として回転させながら、単一の工具を当該リムに対して径方向に連続的に動かすただ一回(single)の切屑除去機械加工[例えばフライス加工(milling)、深い旋削加工(deep turning)など]で溝を得ることができるので、製造プロセスを大幅に簡略化(シンプル化)することができる。
本発明にかかるリムは、下記の少なくとも1つの好適な態様のうち、一つの態様のみを備えることもできるし、複数の態様を任意の組合せで備えることもできる。
本発明の好ましい実施形態において、前記らせん状の溝は、単一の連続する溝によって形成されている。
好ましくは、前記らせん状の溝は、前記ブレーキトラックにおいて、複数のコイル(複数回の巻き)を形成している。
より好ましくは、前記複数のコイルは、ほぼ一定の距離で互いに離間している。
好ましくは、前記距離は、約0.3mm〜約1.5mmであり、より好ましくは約0.5mmである。
本発明の好ましい一構成では、前記ブレーキトラックの平均表面粗さ(average surface roughness)が、約0.5μm〜約1.5μmであり、好ましくは約1.0μmである。
本願の明細書および添付の特許請求の範囲において「平均表面粗さ」とは、ISO 4287規格に規定された径方向粗さRaのことを指す。有利なことに、平均表面粗さの上記の数値又は数値範囲は、前記環状のボディにフライス機械加工または軽い旋削機械加工(milling or light turning mechanical machining) を施すことによって実現可能である。なお、平均表面粗さの上記の数値又は数値範囲は、前記らせん状の溝が形成されていない前記ブレーキトラックの表面に適用されることに留意されたい。このらせん状の溝は、さらに切屑除去機械加工(例えばフライス加工、深い旋削加工など)を行って形成される。
好ましくは、前記らせん状の溝の深さは、約0.02mm以上であり、より好ましくは約0.05mm以上である。
好ましくは、前記らせん状の溝の深さは、約0.07mm以下であり、より好ましくは約0.06mm以下である。
本発明にかかるリムの好ましい一構成では、前記らせん状の溝の断面が実質的な円弧の形状に形成されており、当該断面の曲率半径が約0.15mm〜約0.27mmの範囲にあり、好ましくは約0.21mmである。有利なことに、このような溝は、略円形のヘッドが設けられた工具を用いて切屑除去機械加工を実行することにより得られる。好ましくは、前記ヘッドの曲率半径は、得ようとする溝の曲率半径に対応している。それでも、前記工具の前記ヘッドは、鋭利なエッジを有するものであってもよい。
本願の明細書および添付の特許請求の範囲において「略円形のヘッド」とは、その広がり(extension)の大部分にわたって実質的な円弧(arc of circumference)の形状をしたプロファイルを持つヘッドのことを指す。
好ましくは、前記らせん状の溝は、前記ブレーキトラックの径方向高さのほぼ全体に延びている。
本発明の好ましい一構成では、前記環状のボディが、少なくとも前記ブレーキトラックにおいて、軽合金で製造されており、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム系合金で製造されている。
好ましくは、前記らせん状の溝を設けた前記環状のボディに、プラズマ電解酸化法による表面処理が施される。有利なことに、このような処理により、リムに極めて高い硬度(リムに所望される特性)を付与することができる。具体例として、前記プラズマ電解酸化法による表面処理は、前記らせん状の溝を含む前記ブレーキトラック全体に実行される。
本発明の第2の構成は、請求項11に記載の自転車用車輪に関する。具体的に述べると、本発明にかかる自転車用車輪は、前記のリムを備える。
有利なことに、本発明にかかる自転車用車輪は、本発明にかかるリムについて既述した技術的効果を奏することができる。
本発明の第3の構成は、請求項12に記載された自転車用車輪のリムを製造する方法に関する。
この製造方法の好適な態様は、請求項13〜15に記載されている。
具体的に述べると、本発明は、自転車用車輪のリムを製造する方法であって、
環状のボディを用意する工程と、
前記環状のボディの側壁に、自転車のブレーキパッドと協働するように構成されたブレーキトラックを形成する工程と、
を含む、自転車用車輪のリムの製造方法において、
前記ブレーキトラックに、らせん状の溝を形成する工程、
を含むことを特徴とする、製造方法に関する。
有利なことに、このような製造方法によって、前述したリムを製造することができる。
本発明にかかる製造方法は、下記の少なくとも1つの好適な態様のうち、一つの態様のみを備えることもできるし、複数の態様を任意の組合せで備えることもできる。
好ましくは、前記らせん状の溝を、切屑除去機械加工で形成する。
より好ましくは、前記切屑除去機械加工を、略円形のヘッドを有する工具を用いて実行する。さらに好ましくは、前記ヘッドの曲率半径が約0.15mm〜約0.27mmであり、なおいっそう好ましくは約0.21mmである。
本発明の好ましい一態様では、前記ブレーキトラックに前記らせん状の溝を形成する前記工程の後に、さらに、前記環状のボディに、プラズマ電解酸化法による表面処理を施す工程を含む。
好ましくは、前記ブレーキトラックを、前記環状のボディに対するフライス機械加工または旋削機械加工により、所定の平均表面粗さ、より好ましくは約0.5μm〜約1.5μmの範囲内にある平均表面粗さ、さらに好ましくは約1.0μmの平均表面粗さが得られるようにして形成する。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら行う、好適な実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになる。なお、図示の好適な実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
本発明にかかる自転車用車輪の概略斜視図である。 図1の自転車用車輪のリムを示す概略斜視図である。 図2のリムの一部を拡大して示す概略斜視図である。 図2のリムの径方向断面を拡大して示す概略断面図である。 図4の径方向断面のうち、図4において破線の長方形Vに囲まれた部分を拡大して示す概略断面図である。 図5の径方向断面のうち、図5において円VIに囲まれた部分を拡大して示す概略断面図である。
図面には、本発明にかかる自転車用車輪のリムが示されている。リムは符号10で表し、自転車用車輪は符号11で表す。
リム10は、外径部12でタイヤ100が連結すると共に内径部14で複数個のスポーク17が取り付けられるように構成された、環状のボディ10aを備える。この目的のために、環状のボディ10aの内径部14には、スポーク17のヘッドを取り付けるための複数の孔が形成されている。
スポーク17は、リム10に取り付けられる側の端部とは反対側の端部で、ハブ19(図1)に接続される。
外径部12と内径部14とは、隔壁13(図4)によって分離されている。隔壁13は、軸方向両側の端部に、タイヤ100のビードを支持するための表面13a,13bを有する。
内径部14は、両側の側壁14a,14bと、スポーク17を取り付けるための前記孔が形成された底壁14cと、を有する。これらの壁14a,14b,14cは、前記隔壁13と共同で、リム10の内径部14において単一の閉じた空間(chamber)140(図4)を形成している。
前記側壁14a,14bのうちの両方に、あるいは、前記側壁14a,14bのうちの少なくとも一方に、自転車のブレーキパッド(図示せず)と協働するように構成されたブレーキトラック20が形成されている。
好ましくは、リム10は、少なくともブレーキトラック20において、金属材料で構成されており、より好ましくは軽合金で構成されており、例えばアルミニウムまたはアルミニウム系合金で構成されている。リム10のうち、それ以外の部分は、高分子のマトリクスに構造繊維を組み込んでなる複合材料で構成されたものであってもよい。
本発明では、ブレーキトラック20が、らせん状の溝22(図3および図5)を有する。図示の具体例では、溝22を単一の連続する溝としているが、溝22を複数の溝部で形成される溝とした場合にも、本明細書で説明する内容が同様に適用される。
らせん状の溝22は、ブレーキトラック20において、距離P(図6)で互いに離間した複数のコイル(複数回の巻き)24(図3)によって形成されている。好ましくは、距離Pは一定であり、すなわち、前記コイル24がどの径方向においても互いに等間隔で離間している。
好ましくは、距離Pは、約0.3mm〜約1.5mmの範囲内にある。より好ましくは、距離Pは、約0.5mmである。
好ましくは、ブレーキトラック20の平均表面粗さは、約0.5μm〜約1.5μmの範囲内にある。より好ましくは、その平均表面粗さは、約1.0μmである。平均表面粗さのこれらの数値又は数値範囲は、環状のボディ10aに軽いフライス機械加工または旋削機械加工を施すことによって実現可能である。
好ましくは、らせん状の溝22の深さD(図6)は、約0.02mm〜約0.07mmの範囲内にある。より好ましくは、深さDは、約0.05mm以上〜約0.06mm以下の範囲内にある。
特に図6を参照して説明するが、好ましくは、前記溝22の断面が実質的な円弧
(arc of circumference)の形状に形成されている。好ましくは、この断面の曲率半径(bending radius) Rが約0.15mm〜約0.27mmの範囲内にある。より好ましくは、その曲率半径Rが約0.21mmに等しい。このような溝22は、略円形のヘッドが設けられた工具26を用いて切屑除去機械加工を実行することにより得られる。好ましくは、そのヘッドの曲率半径R’は、得ようとする溝22の曲率半径に対応する曲率半径を有している(図6において、工具26が二つの連続的な機械加工位置にあることが示されている)。
好ましくは、らせん状の溝22は、ブレーキトラック20の径方向高さH(図4)のほぼ全体に延びている。
好ましくは、らせん状の溝22を設けた環状のボディ10aに、プラズマ電解酸化法による表面処理が施される。
本発明にかかるリム10を製造する方法は、予め形成された環状のボディ10aの側壁14aまたは側壁14bに、ブレーキトラック20を形成する工程を含む。
好ましくは、ブレーキトラック20を、軽いフライス機械加工または旋削機械加工により形成する。これにより、前述した数値又は数値範囲の平均表面粗さを実現することができる。
予め、環状のボディ10aに、ショットブラスト処理工程を施すようにしてもよい。
ついで、ブレーキトラック20に、らせん状の溝22を切屑除去機械加工(例えばフライス加工、深い旋削加工など)で形成する。
この機械的プロセスは、前述した工具26を用いて実行する。したがって、工具26の曲率半径R’は約0.15mm〜約0.27mmの範囲内に設定される。より好ましくは、工具26の曲率半径R’は約0.21mmに設定される。
環状のボディ10aにらせん状の溝22を形成する以前に、あるいは、以降に、スポーク17を連結するための孔が形成される。
ついで、環状ボディ10aを洗浄した後、この環状ボディ10aに、プラズマ電解酸化法による表面処理が施される。
当然ながら、当業者であれば特定の要件及びその時々の要件に応えるために、これまでに説明した自転車用車輪のリム、該リムを備える自転車用車輪および該リムの製造方法に対して様々な変更や変形を施し得ると思われるが、このような変更及び変形の全ては、添付の特許請求の範囲に規定された本発明の保護範囲内に包含されることに留意されたい。

Claims (15)

  1. 環状のボディ(10a)と、
    前記環状のボディ(10a)の側壁(14a,14b)に設けられており、自転車のブレーキパッドと協働するように構成されたブレーキトラック(20)と、
    を備える、自転車用車輪のリム(10)において、
    前記ブレーキトラック(20)が、らせん状の溝(22)を有することを特徴とする、リム(10)。
  2. 請求項1に記載のリム(10)において、前記らせん状の溝(22)が、単一の連続する溝によって形成されている、リム(10)。
  3. 請求項1または2に記載のリム(10)において、前記らせん状の溝(22)が、前記ブレーキトラック(20)において、ほぼ一定の距離(P)で離間した複数のコイル(24)を形成している、リム(10)。
  4. 請求項3に記載のリム(10)において、前記距離(P)が、約0.3mm〜約1.5mmの範囲内にあり、好ましくは約0.5mmである、リム(10)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のリム(10)において、前記ブレーキトラック(20)の平均表面粗さが、約0.5μm〜約1.5μmの範囲内にある、リム(10)。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のリム(10)において、前記らせん状の溝(22)の深さが、約0.02mm以上である、リム(10)。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のリム(10)において、前記らせん状の溝(22)の断面が実質的な円弧の形状に形成されており、前記断面の曲率半径(R)が約0.15mm〜約0.27mmの範囲内にある、リム(10)。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のリム(10)において、前記らせん状の溝(22)が、前記ブレーキトラック(20)の径方向高さ(H)のほぼ全体に延びている、リム(10)。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のリム(10)において、前記環状のボディ(10a)が少なくとも前記ブレーキトラック(20)において、軽合金で作製されている、リム(10)。
  10. 請求項9に記載のリム(10)において、前記らせん状の溝(22)を備える前記環状ボディ(10a)に、プラズマ電解酸化・表面処理が施された、リム(10)
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のリム(10)を備える, 自転車用車輪(11)。
  12. 自転車用車輪のリム(10)を製造する方法であって、
    環状のボディ(10a)を用意する工程と、
    前記環状のボディ(10a)の側壁(14a,14b)に、自転車のブレーキパッドと協働するように構成されたブレーキトラック(20)を形成する工程と、を含む、自転車用車輪のリム(10)の製造方法において、
    前記ブレーキトラック(20)に、らせん状の溝(22)を形成する工程、
    を含むことを特徴とする、製造方法。
  13. 請求項12に記載の製造方法において、前記らせん状の溝(22)は、切屑除去機械加工で形成される、製造方法。
  14. 請求項12または13に記載の製造方法において、前記ブレーキトラック(20)に前記らせん状の溝(22)を形成する前記工程の後に、さらに、
    前記環状のボディ(10a)に、プラズマ電解酸化・表面処理を施す工程、
    を含む、製造方法。
  15. 請求項12から14のいずれか一項に記載の製造方法において、前記ブレーキトラック(20)は、前記環状のボディ(10a)に対して、フライス機械加工または旋削機械加工を施して、約0.5μm〜約1.5μmの範囲内にある、平均表面粗さが得られるように形成される、製造方法。
JP2015083994A 2014-04-23 2015-04-16 自転車用車輪のリム、それを備える自転車用車輪およびその製造方法 Active JP6546772B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITMI2014A000763 2014-04-23
ITMI20140763 2014-04-23

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015209202A true JP2015209202A (ja) 2015-11-24
JP2015209202A5 JP2015209202A5 (ja) 2018-04-26
JP6546772B2 JP6546772B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=50981759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015083994A Active JP6546772B2 (ja) 2014-04-23 2015-04-16 自転車用車輪のリム、それを備える自転車用車輪およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9579928B2 (ja)
EP (1) EP2937227A1 (ja)
JP (1) JP6546772B2 (ja)
CN (1) CN105015263B (ja)
TW (1) TWI659869B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20154195A1 (it) 2015-10-07 2017-04-07 Campagnolo Srl Componente di ruota di bicicletta con zona di frenatura in materiale composito e relativo procedimento di fabbricazione
IT201700024679A1 (it) * 2017-03-06 2018-09-06 Metal Plasma S R L Unipersonale Cerchione di una ruota per veicoli
IT201700055002A1 (it) * 2017-05-22 2018-11-22 Campagnolo Srl Ingranaggio per bicicletta e metodo per la fabbricazione di tale ingranaggio
JP1608343S (ja) * 2017-05-24 2018-07-09
USD894049S1 (en) * 2019-02-10 2020-08-25 Lyft, Inc. Fender and wheel with integrated lock
DE102019130341A1 (de) * 2019-11-11 2021-05-12 Dt Swiss Ag Verfahren zur Herstellung einer Fahrradkomponente und Fahrradkomponente
US11673422B2 (en) * 2021-04-07 2023-06-13 Hsin Chuan Ind. Co., Ltd. Wheel rim structure

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1491485A (fr) * 1966-06-29 1967-08-11 Thionville Laminoirs A Froid Jante de cycle perfectionnée
JPS62158229U (ja) * 1986-03-29 1987-10-07
JPS63106101A (ja) * 1986-05-27 1988-05-11 Bridgestone Corp 自転車用リム
JP3075342U (ja) * 2000-04-07 2001-02-16 亞獵士工業股▲ふん▼有限公司 自転車リム
JP2007502239A (ja) * 2003-05-21 2007-02-08 クセンティス コンポジット プロドゥクツィオンス− ウント ハンデルス ゲゼルシャフト エム.べー.ハー ウント コンパニー カーゲー. 自転車などのリム
JP2012237059A (ja) * 2011-04-14 2012-12-06 Helmholtz-Zentrum Geesthacht Zentrum Fur Material & Kustenforschung Gmbh プラズマ電解酸化処理による軽金属系基材の表面への皮膜形成方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR91843E (fr) * 1966-06-29 1968-08-16 Thionville Laminoirs A Froid Jante de cycle perfectionnée
DE1919333A1 (de) * 1968-10-18 1970-05-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Fahrradbremse
GB2101541B (en) * 1981-05-07 1984-12-05 Schothorst Bv Estel Van Wheel rims
CN2105419U (zh) * 1991-07-01 1992-05-27 何家祥 快速刹车钢圈
DE29520629U1 (de) * 1995-12-28 1996-02-22 Heinz Kettler Gmbh & Co, 59469 Ense Felge für ein Rad
CN2297329Y (zh) * 1997-08-29 1998-11-18 李敏祥 具有防刹车锁死的自行车轮圈
US6065812A (en) * 1997-09-22 2000-05-23 Lee; Min-Hsiang Bicycle wheel rim capable of cooperating with brake shoes to bring about smooth and stable braking action
CN1115259C (zh) * 1998-12-24 2003-07-23 展轮工业股份有限公司 脚踏车铝合金轮圈的防滑排污泥结构
US6120105A (en) 1999-01-05 2000-09-19 Chern; Lai Jiann Wheel rim for bicycles
DE20010350U1 (de) * 2000-04-19 2000-08-31 Alex Machine Industrial Co., Ltd., Shan-Shang Hsiang, Tainan Radfelge, insbesondere Fahrradfelge
CN2428324Y (zh) * 2000-05-23 2001-05-02 亚猎士工业股份有限公司 可提高刹车性能的脚踏车轮框
EP1418065A1 (en) * 2002-11-06 2004-05-12 ISCA S.p.A Wheel with braking track made of high friction material
TW200604040A (en) * 2004-07-29 2006-02-01 Gigantex Composite Technologies Co Ltd Bicycle wheel rim
AT512673A1 (de) * 2012-03-15 2013-10-15 Leitl Rotationskörper mit reibungsreduzierter Oberfläche sowie Verfahren zur Herstellung desselben
TWM452874U (zh) * 2012-10-03 2013-05-11 Kunshan Henry Metal Tech Co 輪圈接合結構
FR3001658B1 (fr) * 2013-02-06 2016-04-01 Mavic Sas Jante en materiau composite
US9242421B2 (en) * 2013-10-08 2016-01-26 Tien Hsin Industries Co., Ltd. Method for manufacturing carbon fiber rim

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1491485A (fr) * 1966-06-29 1967-08-11 Thionville Laminoirs A Froid Jante de cycle perfectionnée
JPS62158229U (ja) * 1986-03-29 1987-10-07
JPS63106101A (ja) * 1986-05-27 1988-05-11 Bridgestone Corp 自転車用リム
JP3075342U (ja) * 2000-04-07 2001-02-16 亞獵士工業股▲ふん▼有限公司 自転車リム
JP2007502239A (ja) * 2003-05-21 2007-02-08 クセンティス コンポジット プロドゥクツィオンス− ウント ハンデルス ゲゼルシャフト エム.べー.ハー ウント コンパニー カーゲー. 自転車などのリム
JP2012237059A (ja) * 2011-04-14 2012-12-06 Helmholtz-Zentrum Geesthacht Zentrum Fur Material & Kustenforschung Gmbh プラズマ電解酸化処理による軽金属系基材の表面への皮膜形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN105015263B (zh) 2019-10-22
CN105015263A (zh) 2015-11-04
US20150306907A1 (en) 2015-10-29
JP6546772B2 (ja) 2019-07-17
TWI659869B (zh) 2019-05-21
EP2937227A1 (en) 2015-10-28
US9579928B2 (en) 2017-02-28
TW201540565A (zh) 2015-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015209202A (ja) 自転車用車輪のリム、それを備える自転車用車輪およびその製造方法
US9815323B2 (en) Cast aluminum wheel
JP2015209202A5 (ja)
JP4543218B2 (ja) 軽合金ホイールリムの製造方法及びそれにより作られたホイールリム
JP2017530897A (ja) ディスクホイールのためのホイールディスク
JP7145528B2 (ja) 単一部品車両ホイールの製造方法
US9630279B2 (en) Method of manufacturing wheel disc
WO2019131849A1 (ja) 車両ホイールの製造方法およびスピニング加工装置
US20100314932A1 (en) Automobile wheel
RU2014121049A (ru) Обод колеса со ступичным диском
JP2002046403A (ja) フル・フェース車両ホィール及びその製法
EA202193259A1 (ru) Колесо для железнодорожного транспортного средства
JP4815446B2 (ja) 支持スポーク構造物を有する自動車用軽量リム
JP6162540B2 (ja) 車両用ホイールディスクの製造方法
JP5986350B2 (ja) 組立式車両ホイール、そのような車両ホイールで使用するためのホイール・リム、およびそれらの製作方法
KR20160047625A (ko) 직경이 작은 중공을 갖는 차량용 중공샤프트 제조방법
CA3033691A1 (en) Method for chipless production of a rotationally symmetrical body from a circular sheet metal blank
US1397171A (en) Caster-wheel and method of making same
JP2017193077A (ja) モールド
JP6033975B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2018527520A (ja) 円筒ころ軸受および円筒ころ軸受を製造する方法
CN107687512A (zh) 滑轮
US1386086A (en) Vehicle-wheel
JP5933911B2 (ja) 空気入りタイヤ
US1943056A (en) Method of making brake drums

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180308

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6546772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250