JP2015207688A - ドライエッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】窒化シリコンを酸化シリコンまたはシリコンに対して高選択に、かつ等方的にエッチングするドライエッチング方法を提供する。
【解決手段】ウェハ102の主面上に形成された窒化シリコン膜をプラズマ112を用いたドライエッチング方法によって除去する。プラズマエッチング装置M1に備わる処理室101の内部へ導入されるプロセスガスはCFガス、HガスおよびCOガスを含む第1混合ガスまたはCガス、HガスおよびCOガスを含む第2混合ガスであり、試料台103の温度は40℃以上、150℃以下であり、試料台103に高周波バイアス電源109から供給される高周波バイアスの電力は0Wより大きく、5W以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライエッチング方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開昭60−115231号公報(特許文献1)および特開2000−340552号公報(特許文献2)がある。
特開昭60−115231号公報(特許文献1)には、被エッチング物を置いた電極と他方の電極との面積の比をほぼ0.5〜1とし、C、HおよびFを含みF対Hの比が2以下であるガスを反応ガスとして窒化シリコンをエッチングする技術が記載されている。
また、特開2000−340552号公報(特許文献2)には、重合剤と、水素源と、酸化剤と、希ガス希釈剤とを含むエッチャント・ガス組成物を用いた、酸化シリコンおよびフォトレジストに対して高度の選択性を有する窒化シリコンの異方性エッチング方法が記載されている。
特開昭60−115231号公報 特開2000−340552号公報
窒化シリコンのエッチングには、従来熱リン酸によるウェットエッチング(湿式エッチング)が用いられてきたが、近年このウェットエッチングに代えてドライエッチング(乾式エッチング)が用いられている。例えば窒化シリコンを異方的にエッチングするドライエッチング方法はすでに実用化されている。しかし、このドライエッチング方法では、窒化シリコンを酸化シリコンまたはシリコンに対して高選択に、かつ等方的にエッチングすることができない。
そこで、本発明は、窒化シリコンを酸化シリコンまたはシリコンに対して高選択に、かつ等方的にエッチングするドライエッチング方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、処理室の内部に備わる試料台上にウェハを載置した後、ウェハの主面上に形成された窒化シリコン膜をプラズマを用いたドライエッチング方法によりエッチングする。処理室の内部へ導入されるプロセスガスはCFガス、HガスおよびCOガスを含む第1混合ガスまたはCガス、HガスおよびCOガスを含む第2混合ガスであり、試料台の温度は40℃以上、150℃以下であり、試料台に印加される高周波バイアスの電力は0Wより大きく、5W以下である。
本発明によれば、窒化シリコンを酸化シリコンまたはシリコンに対して高選択に、かつ等方的にエッチングするドライエッチング方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
実施例1によるプラズマ生成手段にマイクロ波と磁場とを利用した電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング装置の概略図である。 窒化シリコン膜の垂直方向エッチングレートおよび水平方向エッチングレート(SiNエッチングレート)と、高周波バイアスの電力との関係を説明するグラフ図である。 多結晶シリコン膜に対する窒化シリコン膜の選択比(SiN/polySi選択比)と、試料台の温度との関係を説明するグラフ図である。 実施例1による窒化シリコン膜のドライエッチングを説明するシリコン材の要部断面図である。(a)は、実施例1による窒化シリコン膜をドライエッチングする前のシリコン材の要部断面図である。(b)は、実施例1による窒化シリコン膜をドライエッチングした後のシリコン材の要部断面図である。(c)は、比較例として示す本発明者が検討したシリコンに対する窒化シリコンの選択比が5よりも低いドライエッチングの場合の窒化シリコン膜をドライエッチングした後のシリコン材の要部断面図である。 多結晶シリコン膜に対する窒化シリコン膜の選択比(SiN/polySi選択比)と、マイクロ波のデューティー比との関係を説明するグラフ図である。 実施例3によるプラズマ生成手段にマイクロ波と磁場とを利用した電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング装置の概略図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態において、窒化シリコン、窒化ケイ素またはシリコンナイトライド等というときは、Siは勿論であるが、それのみではなく、シリコンの窒化物で類似組成(例えば化学量論的組成からずれた組成)の絶縁膜を含むものとする。また、酸化シリコンまたは酸化珪素等というときも、SiOは勿論であるが、それのみでなく、シリコンの酸化物で類似組成(例えば化学量論的組成からずれた組成)の絶縁膜を含むものとする。また、以下の実施の形態においては、窒化シリコンを「SiN」と記載し、酸化シリコンを「SiO」と記載し、多結晶シリコンを「polySi」と記載する場合もある。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1によるプラズマエッチング装置を図1を用いて説明する。図1は、実施例1によるプラズマ生成手段にマイクロ波と磁場とを利用した電子サイクロトロン共鳴(Electron Cyclotron Resonance)プラズマエッチング装置の概略図である。
図1に示すように、プラズマエッチング装置M1は、内部を真空排気できるチャンバ(処理室、プラズマ処理室などとも言う)101を備える。チャンバ101の内部には試料であるウェハ102を搭載する試料台103が設けられ、チャンバ101の上面には石英などのマイクロ波透過窓104が設けられている。さらに、マイクロ波透過窓104の上方には導波管105と、マグネトロン106とが設けられており、チャンバ101の周りにはソレノイドコイル107と、試料台103に接続された静電吸着電源108と、高周波バイアス電源109とが設けられている。
次に、前記プラズマエッチング装置M1を用いたドライエッチングについて前記図1を参照しながら説明する。
まず、ウェハ102は、ウェハ搬入口110からチャンバ101の内部に搬入された後、試料台103上に載置される。ウェハ102は、静電吸着電源108によって試料台103上に静電吸着される。図示は省略するが、試料台103の内部に設置した循環する冷媒とヒータ加熱とによって試料台103の温度を制御することができる。
次に、プロセスガスがガス導入口111からチャンバ101の内部へ導入される。チャンバ101の内部は、図示は省略するが、真空ポンプにより減圧排気され、所定の圧力、例えば0.1Pa〜50Pa程度に調整される。
次に、マグネトロン106から発振した周波数2.45GHzのマイクロ波が、導波管105とマイクロ波透過窓104とを介してチャンバ101の内部に供給される。マイクロ波とソレノイドコイル107によって発生した磁場との相互作用によってプロセスガスが励起され、ウェハ102の上方の空間にイオンまたはラジカルが含まれたプラズマ112が生成される。高周波バイアス電源109から試料台103へ高周波バイアスを印加することにより、プラズマ112からウェハ102へイオンまたはラジカルが引き込まれ、ウェハ102の主面上に形成された被エッチング膜がドライエッチングされる。
マグネトロン106の出力および高周波バイアス電源109の出力はパルス変調が可能であり、パルス発生装置113からの信号に従い同期して、その出力をオン・オフすることができる。
表1に、実施例1によるプラズマエッチングのエッチング条件の一例を示す。
Figure 2015207688
プロセスガスにはCFガス、HガスおよびCOガスを混合したCF/H/COガスを用いている。マイクロ波の電力は600W、そのデューティー比は100%であり、高周波バイアスの電力は10W、そのディーティ比は50%である。また、試料台の温度は40℃である。
異方的なドライエッチングでは高いイオンエネルギーが必要となるが、等方的なドライエッチングではイオンエネルギーを極力小さくして、垂直方向(ウェハ102の厚さ方向)エッチングレートと水平方向(ウェハ102の厚さ方向と交差する面方向)エッチングレートとを実質的に等しくする必要がある。
図2は、窒化シリコン膜の垂直方向エッチングレートおよび水平方向エッチングレート(SiNエッチングレート)と、高周波バイアスの電力との関係を説明するグラフ図である。
高周波バイアスはデューティー比50%でパルス変調しており、オン期間とオフ期間とを交互に繰り返す。図2の横軸である高周波バイアスの電力は、パルス変調された高周波バイアスの平均電力を表す。なお、パルス変調された高周波バイアスの平均電力は、ピーク電力(オン期間の高周波バイアスの電力)と、高周波バイアスのデューティー比との積から求めることができる。例えばピーク電力が20W、ディーティー比が50%であれば、平均電力は10Wとなる。
図2に示すように、パルス変調された高周波バイアスの平均電力を0Wより大きく、5W以下にすることで、垂直方向エッチングレートと水平方向エッチングレートとの差が10%以内に納まり、等方的なドライエッチングができる。
図3は、多結晶シリコン膜に対する窒化シリコン膜の選択比(SiN/polySi選択比)と、試料台の温度との関係を説明するグラフ図である。
試料台の温度が40℃において、窒化シリコン膜のエッチングレートは22nm/min、多結晶シリコン膜のエッチングレートは4.2nm/minおよび酸化シリコン膜のエッチングレートは2.0nm/minとなった。従って、多結晶シリコンに対する窒化シリコンの選択比(以下、SiN/polySi選択比と記す)は5.2、酸化シリコンに対する窒化シリコンの選択比(以下、SiN/SiO選択比と記す)は11となる。ここで、ウェットエッチングからドライエッチングに置き換えられる選択比の目安は5以上であることから、試料台の温度が40℃であれば、目標とするSiN/polySi選択比およびSiN/SiO選択比を得ることができる。
SiN/SiO選択比は試料台の温度依存性が小さく、常に10以上となる。しかし、図3に示すように、SiN/polySi選択比は試料台の温度が上昇するに伴って増加し、試料台の温度が約80℃において最大となる。試料台の温度が約80℃になるまで、SiN/polySi選択比が試料台の温度の上昇に伴って増加する理由としては、プラズマ中で生成されるCHラジカルが窒化シリコン膜のN(窒素)を引き抜く反応速度が増加するためであると推定される。
試料台の温度が約80℃を超えると、SiN/polySi選択比は試料台の温度が上昇するに伴って減少し、試料台の温度が約150℃を超えると、SiN/polySi選択比は5以下となる。実施例1によるドライエッチングでは、プロセスガスにCFガス、HガスおよびCOガスを混合したCF/H/COガスを用いており、このガスでは、CHが多結晶シリコン膜または酸化シリコン膜の表面に堆積して多結晶シリコン膜または酸化シリコン膜のドライエッチングを妨げ、かつ堆積したCHが窒化シリコン膜のN(窒素)と反応して蒸発する。これにより、SiN/polySi選択比およびSiN/SiO選択比が発現すると考えられる。しかし、試料台の温度が上昇するに伴ってCHの付着係数が低下して、多結晶シリコン膜の表面に堆積するCH量が少なくなるため、試料台の温度が約80℃を超えると、SiN/polySi選択比が試料台の温度が上昇するに伴って減少すると推定される。
CF/H/COガスの特徴は、CHラジカルの生成量を制御できることである。前記特許文献1に記載されたCHガスまたはCHFガスでは、被エッチング膜の表面に多量のCHが堆積するため、高周波バイアスの電力が5W以下では、ドライエッチングが進行しない。すなわち、等方的なドライエッチングが難しい。これに対して、実施例1では、C(炭素)とH(水素)とをそれぞれ独立して供給してプラズマ中にCHラジカルを生成するので、高周波バイアスの電力が5W以下であってもドライエッチングが進行し、かつSiN/polySi選択比およびSiN/SiO選択比を高くすることができる。また、高周波バイアスの電力が小さいと、エッチングレートが小さくなり実用に適さなくなるが、実施例1では、試料台の温度を40℃以上、150℃以下に維持することにより、実用に適するエッチングレートを得ることができる。
CF/H/COガスの流量比は、CFガス流量:Hガス流量:COガス流量=1:2:1が基本であるが、状況に応じてそれぞれのガス流量を±30%の範囲で変えて、最適なガス流量比を探すのが好ましい。また、CFガスに代えてCガスを用いてもよい。
なお、C/Fの元素数比がCガスよりも高いガス、例えばCガスでは、窒化シリコン膜の表面に多量のCHが堆積するので、高周波バイアスの電力が低い場合は、ドライエッチングが進行しない。また、COガスに代えてCOガスを用いても、高周波バイアスの電力が低い場合は、ドライエッチングが進行しない。
図4は、実施例1による窒化シリコン膜のドライエッチングを説明するシリコン材の要部断面図である。図4(a)は、実施例1による窒化シリコン膜をドライエッチングする前のシリコン材の要部断面図である。図4(b)は、実施例1による窒化シリコン膜をドライエッチングした後のシリコン材の要部断面図である。図4(c)は、比較例として示す本発明者が検討したシリコンに対する窒化シリコンの選択比が5よりも低いドライエッチングの場合の窒化シリコン膜をドライエッチングした後のシリコン材の要部断面図である。
図4(a)に示すように、シリコン材401に所定の深さの複数の溝404が形成されており、溝404の側面および底面を含むシリコン材401の表面に窒化シリコン膜402が堆積している。窒化シリコン膜402の厚さは、例えば10nm程度である。
この窒化シリコン膜402に対して、前記図1に示したプラズマエッチング装置M1を用いて前記表1に示したエッチング条件で約40秒間ドライエッチングを行った結果を、図4(b)に示す。図4(b)に示すように、溝404の側面および底面においてドライエッチングの進行を抑えて、溝404の側面および底面を含む全ての窒化シリコン膜402を除去することができるので、所望する形状の溝404が得られる。
これに対して、図4(c)に示すように、シリコンに対する窒化シリコンの選択比が5よりも低いドライエッチングの場合は、溝404の側面および底面を含む全ての窒化シリコン膜402を除去すると、溝404の側面および底面においてサイドエッチ403が生じて、所望する形状の溝404が得られない。
このように、実施例1によれば、プロセスガスをCFガス、HガスおよびCOガスを含む混合ガスとし、試料台の温度を40℃以上、150℃以下、試料台103に印加する高周波バイアスの電力を5W以下としたプラズマエッチングのエッチング条件を用いることにより、窒化シリコンを酸化シリコンまたはシリコンに対して高選択に、かつ等方的にドライエッチングすることができる。
実施例2によるプラズマエッチングを用いた窒化シリコン膜の等方的なドライエッチングについて、図5を用いて説明する。図5は、多結晶シリコンに対する窒化シリコンの選択比(SiN/polySi選択比)と、マイクロ波のデューティー比との関係を説明するグラフ図である。なお、前述した実施例1の前記図1を用いて説明したプラズマエッチング装置M1を用い、前述した実施例1の前記表1に記載したプラズマエッチングのエッチング条件において、マイクロ波をパルス変調するためのデューティー比を変えている。マイクロ波のピーク電力は600Wで一定としている。この場合、例えばデューティー比が50%であれば、平均電力は300Wとなる。なお、マイクロ波のデューティー比が50%以下の場合は、高周波バイアスのデューティー比もマイクロ波と同期してマイクロ波と同じデューティー比となるように設定されている。
図5に示すように、マイクロ波のデューティー比が50%以下では、マイクロ波のデューティー比が小さくなるに伴ってSiN/polySi選択比が増加する。マイクロ波の電力の低下に伴って窒化シリコン膜および多結晶シリコン膜のエッチングレートは低減するが、プラズマがオフしている間にCHが多結晶シリコン膜の表面に堆積して、多結晶シリコン膜のエッチングレートがより低下するため、SiN/polySi選択比が増加する。
なお、ここではSiN/polySi選択比とマイクロ波のデューティー比との関係について説明したが、SiN/SiO選択比とマイクロ波のデューティー比との関係についても同様の効果が得られた。
このように、実施例2によれば、前述した実施例1のプラズマエッチングのエッチング条件に加えて、マイクロ波のデューティー比を50%以下とすることにより、さらにSiN/polySi選択比およびSiN/SiO選択比を高くすることができる。
実施例3によるプラズマエッチングを用いた窒化シリコン膜の等方的なドライエッチングについて、図6を用いて説明する。図6は、実施例3によるプラズマ生成手段にマイクロ波と磁場とを利用した電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング装置の概略図である。なお、実施例3によるプラズマエッチング装置の構成は、前述した実施例1の前記図1に示したプラズマエッチング装置の構成とほぼ同様の構成をしているため、相違点を中心に説明する。
図6に示すように、プラズマエッチング装置M2に備わるチャンバ101の内部に、被エッチング膜、すなわち窒化シリコン膜と同じ材質の部材501が設けられている。プラズマエッチングでは、ウェハ102から脱離した反応性生物がプラズマ112中で解離して、ウェハ102に再付着する現象が生じる。この再付着は被エッチング膜のエッチングレートを低下させる。一般的に、排気口から離れているウェハ102の中心部は、ウェハ102の外周部に比較して反応性生物の再付着量が多い。このため、ウェハ102の中心部は、ウェハ102の外周部と比較して被エッチング膜のエッチングレートが低くなる傾向がある。
これを改善するために、実施例3によるプラズマエッチング装置M2では、被エッチング膜、すなわち窒化シリコン膜と同じ材質の部材501をチャンバ101の内部に設けている。これにより、この部材501からも反応性生物が発生して、チャンバ101の内部の反応性生物の密度濃度が均一化するので、被エッチング膜のエッチングレートのウェハ面内分布を向上させることができる。
また、シリコンからなる部材501をチャンバ101の内部に設ければ、シリコン反応性生物の多結晶シリコン膜への再付着量が増加するので、多結晶シリコン膜のエッチングレートが低下して、SiN/polySi選択比をより増加させることができる。
部材501は、上面視において試料台103の外周を囲むようにチャンバ101の内部に配置されている。例えば部材501は、試料台103の上方に試料台103の外周をリング状に囲むように設置してもよく、または、例えばマイクロ波透過窓104の外周に設置してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
101 チャンバ(処理室、プラズマ処理室)
102 ウェハ
103 試料台
104 マイクロ波透過窓
105 導波管
106 マグネトロン
107 ソレノイドコイル
108 静電吸着電源
109 高周波バイアス電源
110 ウェハ搬入口
111 ガス導入口
112 プラズマ
113 パルス発生装置
401 シリコン材
402 窒化シリコン膜
403 サイドエッチ
404 溝
501 部材
M1,M2 プラズマエッチング装置

Claims (5)

  1. 処理室の内部に備わる試料台上にウェハを載置し、前記ウェハの主面上に形成された窒化シリコン膜をプラズマを用いてエッチングするドライエッチング方法であって、
    前記処理室の内部へ導入されるプロセスガスはCFガス、HガスおよびCOガスを含む第1混合ガスまたはCガス、HガスおよびCOガスを含む第2混合ガスであり、
    前記試料台の温度は40℃以上、150℃以下であり、
    前記試料台に印加する高周波バイアスの電力は0Wより大きく、5W以下である、ドライエッチング方法。
  2. 請求項1記載のドライエッチング方法において、
    前記第1混合ガスのガス流量比が、前記CFガスの流量:前記Hガスの流量:前記COガスの流量=1:2:1となる前記CFガスの流量、前記Hガスの流量および前記COガスの流量を、前記CFガスの第1基準流量、前記Hガスの第2基準流量および前記COガスの第3基準流量とそれぞれ設定し、
    前記処理室の内部へ導入される前記CFガスの流量を、前記第1基準流量から±30%の範囲内、前記処理室の内部へ導入される前記Hガスの流量を、前記第2基準流量から±30%の範囲内、前記処理室の内部へ導入される前記COガスの流量を、前記第3基準流量から±30%の範囲内とする、ドライエッチング方法。
  3. 請求項1記載のドライエッチング方法において、
    前記高周波バイアスはパルス変調されて、オン期間とオフ期間とを交互に繰り返し、
    前記オン期間の前記高周波バイアスの電力と、前記高周波バイアスをパルス変調するためのデューティー比との積が0Wより大きく、5W以下である、ドライエッチング方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドライエッチング方法において、
    前記プラズマはマイクロ波と磁場との相互作用によって生成され、
    前記マイクロ波はパルス変調され、
    前記マイクロ波をパルス変調するためのディーティー比は50%以下である、ドライエッチング方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のドライエッチング方法において、
    窒化シリコンまたはシリコンからなる部材が、上面視において前記試料台の外周を囲むように前記処理室の内部に配置されている、ドライエッチング方法。
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