JP2015207390A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源としてレーザ光源を用いつつ、簡単な構成で明るさの調節を行うことができる車両用灯具を提供すること。【解決手段】ヘッドライト100は、入射対象に入射したレーザ光の偏光成分がS偏光となるレーザ素子20と、レーザ光が照射されることで周辺光を発する蛍光体80と、液晶部30、液晶駆動部12、偏光フィルタ40を備えている。液晶部30は、入射したレーザ光を透過可能であり、レーザ光の偏光成分の位相を変えることなく透過させる非変調領域と、レーザ光の偏光成分の位相を90度変えて透過させる変調領域とを形成可能である。偏光フィルタ40は、液晶部30と蛍光体80との間に配置され、液晶部30を透過したレーザ光のS偏光のみを透過させる。液晶駆動部12は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かを制御して非変調領域と変調領域の範囲を調整することによって、周辺光の明るさを調節する。【選択図】図1

Description

本発明は、光源としてレーザ光源を用いる車両用灯具に関する。
従来、光源にレーザ光源を用いた車両用灯具の一例として、特許文献1に開示された車両用ヘッドライトがある。この車両用ヘッドライトは、レーザ光を放射するレーザ光源と、レーザ光を受け取る入射端部と入射端部から入射したレーザ光を放射する放射端部とを有する光ファイバと、光ファイバから放射されたレーザ光を受けて発光する発光部と、を備えている。
特開2012−9354号公報
しかしながら、上述の車両用ヘッドライトは、自身が照射する光の明るさを調節する場合、レーザ光源の印加電流を制御する必要がある。よって、車両用ヘッドライトは、レーザ光源の印加電流を制御するために、DC−DCコンバータなどの回路が必要となり、構成が複雑化する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、光源としてレーザ光源を用いつつ、簡単な構成で明るさの調節を行うことができる車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
車両に搭載されるものであり、入射対象に入射したレーザ光の主偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となるレーザ光源(20,21,22)と、レーザ光が照射されることで、車両の周辺を照らすための周辺光を発する蛍光体(80)と、を備えた車両用灯具であって、
自身に入射したレーザ光を透過可能であり、且つ、レーザ光の偏光成分の位相を変えることなく透過させる非変調領域と、レーザ光の偏光成分の位相を変えて透過させる変調領域とを形成可能な入射対象としての液晶部(30,30a〜30d)と、
液晶部と蛍光体との間に配置されると共に、液晶部を透過したレーザ光が入射され、自身に入射されたレーザ光のS偏光及びP偏光のいずれか一方のみを透過させる偏光フィルタ(40,40a〜40d)と、
液晶部に対して電圧を印加するか否かを制御して非変調領域と変調領域の範囲を調整することによって、周辺光の明るさを調節する液晶駆動部(12)と、を備えていることを特徴とする。
このように、本発明は、光源としてレーザ光源を用いるものであり、このレーザ光源からのレーザ光が照射されることで、車両の周辺を照らすための周辺光を発する蛍光体を備えた車両用灯具である。
レーザ光源は、液晶部に入射したレーザ光の主偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となるように構成されている。そして、このレーザ光源から放射されたレーザ光は、液晶部に照射されると共に、液晶部を透過して偏光フィルタに入射する。また、偏光フィルタを透過したレーザ光は、蛍光体に照射される。本発明は、このようにして蛍光体に対してレーザ光を照射することで周辺光を得るものである。
ところで、液晶部は、レーザ光の偏光成分の位相を変えることなく透過させる非変調領域と、レーザ光の偏光成分の位相を変えて透過させる変調領域とを形成可能に構成されている。例えば、液晶部に入射したレーザ光の偏光成分がS偏光の場合、非変調領域を透過して、偏光フィルタに入射されるレーザ光の偏光成分は、S偏光のままとなる。これに対して、変調領域を透過して、偏光フィルタに入射されるレーザ光の偏光成分は、P偏光に変調されることになる。
また、偏光フィルタは、液晶部と蛍光体との間に配置されると共に、液晶部を透過したレーザ光が入射され、自身に入射されたレーザ光のS偏光及びP偏光のいずれか一方のみを透過させるように構成されている。つまり、本発明は、液晶部を透過して偏光フィルタに入射されるレーザ光の偏光成分によって、蛍光体に照射するレーザ光の量を調整することができる。
そこで、液晶駆動部は、液晶部に対して電圧を印加するか否かを制御して非変調領域と変調領域の範囲を調整する。このように、液晶駆動部は、液晶部の非変調領域と変調領域の範囲を調整することで、偏光フィルタに入射するレーザ光の偏光成分を調整することができる。つまり、液晶駆動部は、液晶部に対して電圧を印加するか否かを制御することで、偏光フィルタを透過して蛍光体に照射されるレーザ光の量を調整できる。
よって、本発明は、液晶部に対して電圧を印加するか否かの制御で、周辺光の明るさを調節することができる。従って、本発明は、光源としてレーザ光源を用いつつ、レーザ光源の印加電流を制御するよりも簡単な構成で周辺光の明るさの調節を行うことができる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態におけるヘッドライトの概略構成を示すイメージ図である。 実施形態におけるヘッドライトの概略構成を示すブロック図である。 実施形態における液晶部の構成を示す平面図である。 変形例1におけるヘッドライトの概略構成を示すイメージ図である。 変形例2におけるヘッドライトの概略構成を示すイメージ図である。 変形例3におけるレーザ光源の概略構成を示す側面図である。 変形例4におけるレーザ光源の概略構成を示す側面図である。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。また、後続の変形例においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分にローマ字を追加した参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。
本実施形態においては、本発明をヘッドライト100に適用した例を採用している。ヘッドライト100は、光源としてレーザ素子20を用いるものであり、車両に搭載され、周辺光を放射することで車両の周辺を照らすものである。詳述すると、ヘッドライト100は、レーザ素子20から放射されたレーザ光を蛍光体80に照射して、蛍光体80を発光させることで周辺光を得るものである。つまり、ヘッドライト100は、レーザヘッドライトと称することもできる。
図1,図2に示すように、ヘッドライト100は、主要な構成要素として、レーザ素子20及び蛍光体80に加えて、レーザ駆動部11、液晶部30、液晶駆動部12、偏光フィルタ40などを備えて構成されている。また、ヘッドライト100は、その他の構成要素として、コリメートレンズ50、入射端部61及び放射端部62を有する光ファイバ60、フェルール70、ハウジング91、レンズ92、エクステンション93、リフレクタ94、透明板95などを備えている。その他の構成要件に関しては、周知技術であり、例えば特許文献1などを参照されたい。なお、レンズ92は、周辺光を車両の外部に照射する部位であり、特許請求の範囲における照射部に相当する。図1に示すように、ヘッドライト100は、レンズ92が一つ設けられており、一灯火型の灯具である。ただし、本発明は、複数灯火型の灯具であっても適用できる。
ここで、ヘッドライト100の主要な構成要素に関して、詳しく説明する。ヘッドライト100は、複数のレーザ素子20と、複数のレーザ素子20の夫々に対応して設けられた複数の液晶部30と、複数の液晶部30の夫々に対応して設けられた複数の偏光フィルタ40と、を備えて構成されている。
レーザ素子20は、特許請求の範囲におけるレーザ光源に相当する。レーザ素子20は、例えば半導体レーザなどを採用することができる。しかしながら、本発明は、半導体レーザ以外であってもレーザ素子20として採用することができる。また、本実施形態では、複数個のレーザ素子20が設けられている例を採用している。具体的には、三個のレーザ素子20が設けられている例を採用している。しかしながら、本発明は、一個のレーザ素子20が設けられていれば目的を達成できる。
レーザ素子20は、入射対象に入射したレーザ光の主偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となるものである。詳述すると、レーザ素子20は、自身が放射したレーザ光が液晶部30に入射することになる。よって、レーザ素子20は、液晶部30に入射したレーザ光の主偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となる。本実施形態では、一例として、液晶部30に入射したレーザ光がS偏光となるレーザ素子20を採用する。
また、図1に示すように、レーザ素子20は、自身が放射するレーザ光の放射口の上方、すなわち、放射口に対向する位置に液晶部30が配置されている。なお、図1に示すように、レーザ素子20と液晶部30との間には、コリメートレンズ50が設けられていてもよい。この場合、レーザ光は、コリメートレンズ50によって平行光線とされて、液晶部30に入射する。
液晶部30は、レーザ素子20から放射されたレーザ光が入射するように配置されている。液晶部30は、各レーザ素子20に対応して設けられている。よって、本実施形態では、三個の液晶部30が設けられている。
液晶部30は、自身に入射したレーザ光を透過可能な液晶パネルである。つまり、レーザ光は、液晶部30におけるレーザ素子20との対向面側から入射して、液晶部30を透過することで、液晶部30における対向面の反対面側に抜けることになる。また、液晶部30は、反対面に対向する位置に偏光フィルタ40が配置されている。
更に、液晶部30は、図3に示すように、レーザ光の偏光成分の位相を変えることなく透過させる非変調領域と、レーザ光の偏光成分の位相を90度変えて透過させる変調領域とを形成可能に構成されている。また、液晶部30は、非変調領域及び変調領域の夫々が、液晶部30の対向面から反対面に渡って、すなわち、液晶部30の厚み方向に渡って形成可能に構成されている。
詳述すると、液晶部30は、個別に電圧の印加及び非印加が可能な複数の領域が形成されている。ここでは、液晶部30は、個別に電圧の印加及び非印加が可能な第1領域31、第2領域32、第3領域33が形成されている。そして、液晶部30は、電圧が印加された領域が非変調領域となり、電圧が印加されていない領域が位相変換領域となる。図3の例では、第1領域31と第3領域33は、電圧が印加されており、非変調領域となっている。一方、第2領域32は、電圧が印加されておらず、変調領域となっている。
よって、非変調領域である第1領域31及び第3領域33を透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分は、S偏光となる。一方、変調領域である第2領域32を透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分は、P偏光となる。
なお、図3は、断面図ではないが、各領域31〜33をわかりやすくするために、ハッチングを施している。また、図3は、液晶部30に入射したレーザ光の有効径における各領域31〜33を示している。よって、液晶部30の対向面又は反対面における各領域31〜33の面積を合わせた領域は、レーザ光の有効径と同等となる。
偏光フィルタ40は、液晶部30の反対面に対向する位置に設けられており、液晶部30を透過したレーザ光が入射するように配置されている。また、偏光フィルタ40は、液晶部30と蛍光体80との間に配置されている。詳述すると、偏光フィルタ40と蛍光体80との間には、光ファイバ60が設けられている。なお、偏光フィルタ40は、各液晶部30に対応して設けられている。よって、本実施形態では、三個の偏光フィルタ40が設けられている。
この偏光フィルタ40は、液晶部30を透過したレーザ光が入射され、自身に入射されたレーザ光のS偏光及びP偏光のいずれか一方のみを透過させる。本実施形態では、一例として、S偏光のみが透過する偏光フィルタ40を採用する。しかしながら、本発明はこれに限定されない。本発明は、偏光フィルタとして、P偏光のみが透過するものを採用してもよい。
つまり、レーザ光は、偏光フィルタ40における液晶部30との対向面側から入射して、入射したレーザ光のうちS偏光のみを透過させて、偏光フィルタ40における入射端部61との対向面側に抜けることになる。よって、偏光フィルタ40は、自身に入射したレーザ光のうちS偏光のみを光ファイバ60の入射端部61に透過させる。しなわり、偏光フィルタ40は、自身に入射したレーザ光のうちP偏光をカットする。このため、偏光フィルタ40に入射したレーザ光にS偏光とP偏光が含まれていた場合、光ファイバ60の入射端部61には、S偏光分のみが入射することになる。
なお、偏光フィルタ40を透過したレーザ光は、入射端部61に入射して、光ファイバ60を通って放射端部62から放射される。そして、放射端部62から放射されたレーザ光は、蛍光体80に照射される。蛍光体80は、レーザ光が照射されることで、周辺光を発するものである。この蛍光体80は、周知技術であるため詳しい説明は省略する。本実施形態では、偏光フィルタ40から蛍光体80へレーザ光を導く構成要素として、光ファイバ60を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
上述のレーザ素子20は、レーザ駆動部11によって制御される。一方、液晶部30は、液晶駆動部12によって制御される。そして、レーザ駆動部11及び液晶駆動部12は、図2に示すように、ECU10に電気的に接続されている。つまり、レーザ素子20及び液晶部30の夫々は、ECU10からの指示に応じて、レーザ素子20や液晶部30を制御する。このように、本実施形態では、ECU10からの指示に応じて液晶部30を制御する液晶駆動部12を採用している。しかしながら、本発明は、液晶部30を制御可能なものであれば、得に限定されない。また、本発明は、ECU10,レーザ駆動部11を備えていなくても、目的を達成できる。なお、ECU10は、Electronic Control Unitの略称であり、周知のコンピュータなどを備えて構成されている。
レーザ駆動部11は、レーザ素子20の発光と発光の停止とを制御する。つまり、レーザ駆動部11は、レーザ素子20のオンとオフとを切り替える、と言い換えることができる。このように、レーザ駆動部11は、複雑な回路などを用いる必要がない。
液晶駆動部12は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かを制御することで、非変調領域31a,31b及び変調領域32の範囲を調整する。液晶駆動部12は、非変調領域31a,31b及び変調領域32の範囲を調整することで、偏光フィルタ40に入射したレーザ光のS偏光とP偏光との割合を調整することができる。なお、液晶駆動部12は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かを制御することで、液晶部30の対向面又は反対面における非変調領域31a,31b及び変調領域32の面積を調整する、と言い換えることもできる。また、液晶駆動部12は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かを制御することで、非変調領域31a,31b及び変調領域32の割合を調整する、と言い換えることもできる。
上述のように、液晶部30を透過したレーザ光は、偏光フィルタ40に照射される。また、偏光フィルタ40は、S偏光のみが透過する。そして、偏光フィルタ40を透過したレーザ光は、光ファイバ60を通って、蛍光体80に照射されることになる。
このため、液晶駆動部12は、非変調領域31a,31b及び変調領域32の面積を調整することで、蛍光体80に照射されるレーザ光の光量を調整することができる。よって、液晶駆動部12は、非変調領域31a,31b及び変調領域32の範囲を調整することによって、周辺光の明るさを調節することができる。
例えば、ヘッドライト100を点灯する場合、液晶駆動部12は、第1領域31、第2領域32、第3領域33の全てに電圧を印加して、第1領域31、第2領域32、第3領域33を非変調領域とする。これによって、液晶部30を透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分は、S偏光のままとなる。そして、レーザ素子20から放射されたレーザ光は、偏光フィルタ40でカットされずに蛍光体80に照射される。このようにすることで、液晶駆動部12は、ヘッドライト100を点灯することができる。
また、ヘッドライト100の周辺光を減光する場合、液晶駆動部12は、例えば第2領域32に電圧を印加せずに、第1領域31と第3領域33に電圧を印加する。この場合、第1領域31第3領域33は、非変調領域となり、第2領域32は、変調領域となる。これによって、液晶部30を透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分は、S偏光とP偏光を含むことになる。そして、レーザ素子20から放射されたレーザ光は、偏光フィルタ40で一部だけがカットされて蛍光体80に照射される。このようにすることで、液晶駆動部12は、ヘッドライト100の周辺光を減光することができる。なお、液晶駆動部12は、この状態のヘッドライト100に対して、第1領域31、第2領域32、第3領域33の全てに電圧を印加すると、対周辺光を明るくすることができる。
更に、ヘッドライト100を消灯する場合、液晶駆動部12は、第1領域31、第2領域32、第3領域33の全てに電圧を印加せずに、第1領域31、第2領域32、第3領域33を変調領域とする。これによって、液晶部30を透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分は、P偏光となる。そして、レーザ素子20から放射されたレーザ光は、偏光フィルタ40でカットされて、蛍光体80に照射されてない。このようにすることで、液晶駆動部12は、ヘッドライト100を消灯することができる。
また、液晶駆動部12は、複数の液晶部30の夫々に対する印加電圧を個別に制御することで、照射部92から照射される周辺光の明るさを調節してもよい。つまり、ヘッドライト100は、一つ照射部92から照射される周辺光の明るさを調整するのに、複数の液晶部30の夫々を個別に制御する。例えば、液晶駆動部12は、全ての液晶部30の全領域31〜33に電圧を印加している状態から、二つの液晶部30の全領域31〜33に電圧を印加した状態を維持しつつ、一つの液晶部30の全領域31〜33に対する電圧の印加を停止する。このようにしても、液晶駆動部12は、ヘッドライト100の周辺光を減光することができる。このようにすることで、ヘッドライト100は、周辺光の明るさを細かく調節することができる。
ここまで説明したように、ヘッドライト100は、光源としてレーザ素子20を用いるものであり、このレーザ素子20からのレーザ光が照射されることで周辺光を発する蛍光体80を備えた車両用灯具である。
レーザ素子20は、液晶部30に入射したレーザ光の主偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となるように構成されている。そして、このレーザ素子20から放射されたレーザ光は、液晶部30に照射されると共に、液晶部30を透過して偏光フィルタ40に入射する。また、偏光フィルタ40を透過したレーザ光は、蛍光体80に照射される。ヘッドライト100は、このようにして蛍光体80に対してレーザ光を照射することで周辺光を得るものである。
ところで、液晶部30は、レーザ光の偏光成分の位相を変えることなく透過させる非変調領域と、レーザ光の偏光成分の位相を90度変えて透過させる変調領域とを形成可能に構成されている。つまり、液晶部30に入射したレーザ光の偏光成分がS偏光の場合、非変調領域を透過して、偏光フィルタ40に入射されるレーザ光の偏光成分は、S偏光のままとなる。これに対して、変調領域を透過して、偏光フィルタ40に入射されるレーザ光の偏光成分は、P偏光に変調されることになる。
また、偏光フィルタ40は、液晶部30と蛍光体80との間に配置されると共に、液晶部30を透過したレーザ光が入射され、自身に入射されたレーザ光のS偏光及びP偏光のいずれか一方のみを透過させるように構成されている。つまり、ヘッドライト100は、液晶部30を透過して偏光フィルタ40に入射されるレーザ光の偏光成分によって、蛍光体80に照射するレーザ光の量を調整することができる。
そこで、液晶駆動部12は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かを制御して非変調領域と変調領域の範囲を調整する。このように、液晶駆動部12は、液晶部30の非変調領域と変調領域の範囲を調整することで、偏光フィルタ40に入射するレーザ光の偏光成分を調整することができる。つまり、液晶駆動部12は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かを制御することで、偏光フィルタ40を透過して蛍光体80に照射されるレーザ光の量を調整できる。
よって、ヘッドライト100は、液晶部30に対して電圧を印加するか否かの制御で、周辺光の明るさを調節することができる。つまり、ヘッドライト100は、各レーザ素子20に対する印加電流を制御することなく、周辺光の明るさを調節することが可能である。従って、ヘッドライト100は、光源としてレーザ素子20を用いつつ、レーザ素子20の印加電流を制御する特許文献1よりも簡単な構成で周辺光の明るさの調節を行うことができる。
なお、液晶部30及び偏光フィルタ40は、レーザ素子20の光軸に合わせて配置される。更に、ヘッドライト100は、レーザ素子20、液晶部30及び偏光フィルタ40で光軸を合わせた後に、レーザ素子20、液晶部30及び偏光フィルタ40の夫々に関して、光軸を中心軸とした回転方向に調整してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例1,2に関して説明する。上述の実施形態及び変形例1,2に記載の技術は、夫々単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(変形例1)
ここで、変形例1のヘッドライト110に関して説明する。ヘッドライト110は、図4に示すように、レーザ素子20を一個のみ備えており、且つ、複数のレンズ92a及びレンズ92bを備えて構成されている。更に、ヘッドライト110は、レーザ素子20から放射されたレーザ光を複数方向に分岐する分岐部材を備えて構成されている。ヘッドライト110は、これらの点がヘッドライト100と異なる。なお、ヘッドライト110におけるその他の点に関しては、ヘッドライト100と同様であるため詳しい説明は省略する。
図4に示すように、ヘッドライト110は、二つのレンズ92a,92bが設けられた、複数灯火型の灯具である。ただし、本発明は、三つ以上のレンズ92が設けられた灯具であっても適用できる。
ヘッドライト110は、分岐部材の一例として、二つのコリメートレンズ50a,50bを含んでいる。コリメートレンズ50a,50bの夫々は、レーザ素子20から放射されたレーザ光を平行光線とする。よって、レーザ素子20から放射されたレーザ光は、コリメートレンズ50aで平行光線とされたレーザ光と、コリメートレンズ50bで平行光線とされたレーザ光とに分岐される。このように、ここでは、レーザ光が二方向に分岐される例を採用している。しかしながら、本発明は、三方向以上に分岐されていてもよい。後程説明する構成要素は、この分岐数に対応した個数が必要となる。
また、ヘッドライト110は、コリメートレンズ50a,50bにて複数方向に分岐された各レーザ光の夫々が入射される二つの液晶部30a,30bを備えて構成されている。更に、ヘッドライト110は、複数の液晶部30a,30bの夫々に対応して設けられた二つの偏光フィルタ40a,40bを備えて構成されている。つまり、液晶部30a,30bと、偏光フィルタ40a,40bとは、分岐された夫々のレーザ光の光路に設けられている。詳述すると、液晶部30aと偏光フィルタ40aとは、コリメートレンズ50aを透過したレーザ光が入射される。一方、液晶部30bと偏光フィルタ40bとは、コリメートレンズ50bを透過したレーザ光が入射される。なお、液晶部30a,30bは、液晶部30と同様であるため詳しい説明は省略する。また、偏光フィルタ40a,40bは、偏光フィルタ40と同様であるため詳しい説明は省略する。
更に、ヘッドライト110は、液晶部30aを通るレーザ光の光路に対応して、光ファイバ60a、フェルール70a、蛍光体80a、レンズ92a、エクステンション93a、リフレクタ94a、透明板95aなどが設けられている。また、光ファイバ60aは、入射端部61aと放射端部62aとが設けられている。同様に、ヘッドライト110は、液晶部30bを通るレーザ光の光路に対応して、光ファイバ60b、フェルール70b、蛍光体80b、レンズ92b、エクステンション93b、リフレクタ94b、透明板95bなどが設けられている。また、光ファイバ60bは、入射端部61bと放射端部62bとが設けられている。これらの構成要素は、ヘッドライト100の構成要素と同じである。これらの構成要素に付与した符号におけるローマ字の前の数字は、ヘッドライト100の構成要素に付与した数字と対応している。ただし、ハウジング91は、ヘッドライト100と同様に、一つだけ設けられている。
また、図は省略するが、ヘッドライト110は、ヘッドライト100と同様に、液晶駆動部12を備えて構成されている。液晶駆動部12は、複数の液晶部30a,30bの夫々に対する印加電圧を個別に制御することで、複数の照射部92a,92bの夫々から照射される周辺光の明るさを個別に調整する。例えば、液晶駆動部12は、液晶部30aの全領域31〜33に電圧を印加しつつ、液晶部30bの全領域31〜33に電圧を印加しない。このようにすることで、液晶駆動部12は、レンズ92aを点灯させつつ、レンズ92bを消灯させることができる。また、液晶駆動部12は、液晶部30a,30bの夫々に対して、上述の実施形態で説明したような制御を行うことができる。
なお、レンズ92aを点灯させるとは、レンズ92aから周辺光を放射させることを意味している。同様に、レンズ92bを消灯させるとは、レンズ92bから周辺光を放射させないことを意味している。
このヘッドライト110は、ヘッドライト100と同様の効果を奏することができる。更に、ヘッドライト110は、一つのレーザ素子20で、複数のレンズ92a,92bの夫々から放射される周辺光を個別に制御できる。
(変形例2)
ここで、変形例2のヘッドライト120に関して説明する。ヘッドライト120は、図5に示すように、レーザ素子20を一個のみ備えており、且つ、複数のレンズ92c及びレンズ92dを備えて構成されている。更に、ヘッドライト120は、レーザ素子20から放射されたレーザ光を複数方向に分岐する分岐部材を備えて構成されている。ヘッドライト120は、これらの点がヘッドライト100と異なる。なお、ヘッドライト120におけるその他の点に関しては、ヘッドライト100と同様であるため詳しい説明は省略する。
図5に示すように、ヘッドライト120は、二つのレンズ92c,92dが設けられた、複数灯火型の灯具である。ただし、本発明は、三つ以上のレンズ92が設けられた灯具であっても適用できる。
ヘッドライト120は、分岐部材の一例として、ハーフミラー50dを含んでいる。ハーフミラー50dは、レーザ素子20から放射されたレーザ光を分岐させる。つまり、レーザ素子20から放射されたレーザ光は、直進するレーザ光と、反射して方向が変えられたレーザ光とに分岐される。このように、ここでは、レーザ光が二方向に分岐される例を採用している。しかしながら、本発明は、三方向以上に分岐されていてもよい。三方向以上に分岐させる場合、後程説明する構成要素を、分岐数に対応した個数用いることで対応できる。また、三方向以上に分岐させる場合、分岐数に応じて、周知の光学部材を用いることで対応できる。例えば、レーザ光は、1/3反射ミラーと1/2反射ミラー(ハーフミラー)を用いることで、三分岐させることができる。
また、ヘッドライト120は、ハーフミラー50dにて複数方向に分岐された各レーザ光の夫々が入射される二つの液晶部30c,30d、複数の液晶部30c,30dの夫々に対応して設けられた二つの偏光フィルタ40c,40dと、を備えて構成されている。つまり、液晶部30c,30dと、偏光フィルタ40c,40dとは、分岐された夫々のレーザ光の光路に設けられている。詳述すると、液晶部30cと偏光フィルタ40cとは、ハーフミラー50dを直進して透過したレーザ光が入射される。一方、液晶部30dと偏光フィルタ40dとは、ハーフミラー50dで反射して透過したレーザ光が入射される。なお、液晶部30c,30dは、液晶部30と同様であるため詳しい説明は省略する。また、偏光フィルタ40c,40dは、偏光フィルタ40と同様であるため詳しい説明は省略する。
更に、ヘッドライト120は、液晶部30cを通るレーザ光の光路に対応して、光ファイバ60c、フェルール70c、蛍光体80c、レンズ92c、エクステンション93c、リフレクタ94c、透明板95cなどが設けられている。また、光ファイバ60cは、入射端部61cと放射端部62cとが設けられている。同様に、ヘッドライト120は、液晶部30dを通るレーザ光の光路に対応して、光ファイバ60d、フェルール70d、蛍光体80d、レンズ92d、エクステンション93d、リフレクタ94d、透明板95dなどが設けられている。また、光ファイバ60d、入射端部61dと放射端部62dとが設けられている。これらの構成要素は、ヘッドライト100の構成要素と同じである。これらの構成要素に付与した符号におけるローマ字の前の数字は、ヘッドライト100の構成要素に付与した数字と対応している。
なお、ヘッドライト120は、液晶部30cを通るレーザ光の光路において、ハーフミラー50dと液晶部30cとの間にミラー50cが設けられている。このミラー50cは、ハーフミラー50dを直進して透過したレーザ光を液晶部30cに導くためのものである。
また、図は省略するが、ヘッドライト120は、ヘッドライト100と同様に、液晶駆動部12を備えて構成されている。液晶駆動部12は、複数の液晶部の夫々に対する印加電圧を個別に制御することで、複数の照射部92の夫々から照射される周辺光の明るさを個別に調整する。液晶駆動部12の処理動作は、変形例1と同様であるため詳しい説明は省略する。
このヘッドライト120は、ヘッドライト100やヘッドライト120と同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
ここで、変形例3のヘッドライトに関して説明する。変形例3のヘッドライトは、図6に示すように、レーザ素子21aとカットフィルタ21bとを含むレーザ光源21を備えて構成されている。つまり、変形例3のヘッドライトは、レーザ光源の構成がヘッドライト100と異なり、その他の構成に関してはヘッドライト100と同様である。ここでは、変形例3のヘッドライトにおいて、ヘッドライト100と異なる点を重点的に説明する。なお、レーザ素子21aは、上述の実施形態におけるレーザ素子20と同様である。よって、レーザ素子21aに関しては、詳しい説明を省略する。
カットフィルタ21bは、図6に示すように、レーザ素子21aと液晶部30との間に配置されている。このカットフィルタ21bは、レーザ素子21aから放射され液晶部30に入射したレーザ光の偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となるようするフィルタである。
よって、変形例3のヘッドライトは、入射対象に入射したレーザ光の偏光成分がS偏光とP偏光を含むようなレーザ素子21aを用いたとしても、周辺光の調光を行うことができる。また、変形例3のヘッドライトは、カットフィルタ21bを備えているため、液晶部30に入射したレーザ光をS偏光のみとすることができる。このため、変形例3のヘッドライトは、非変調領域31a,31bを透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分をS偏光又はP偏光のいずれか一方とすることができる。同様に、変形例3のヘッドライトは、変調領域32を透過して偏光フィルタ40に入射したレーザ光の偏光成分をS偏光又はP偏光のいずれか一方とすることができる。従って、変形例3のヘッドライトは、周辺光の明るさを精度よく調節することができる。なお、レーザ光源21は、ヘッドライト110やヘッドライト120に適用することも可能である。
(変形例4)
ここで、変形例4のヘッドライトに関して説明する。変形例4のヘッドライトは、図7に示すように、レーザ素子22aと1/4λ板22bとを含むレーザ光源22を備えて構成されている。つまり、変形例4のヘッドライトは、レーザ光源の構成がヘッドライト100と異なり、その他の構成に関してはヘッドライト100と同様である。ここでは、変形例4のヘッドライトにおいて、ヘッドライト100と異なる点を重点的に説明する。なお、レーザ素子22aは、上述の実施形態におけるレーザ素子20と同様である。よって、レーザ素子22aに関しては、詳しい説明を省略する。また、変形例4のヘッドライトは、図7では省略しているが、偏光フィルタ40の後段にハウジング91などが設けられている。
1/4λ板22bは、自身に入射したレーザ光の位相を+1/4λ又は−1/4λずらす。このため、レーザ素子22aから放射されたレーザ光は、1/4λ板22bまでは直線偏光であり、1/4λ板22bを透過することで円偏光になる。なお、1/4λ板22bは、周知技術であるため、これ以上の詳しい説明は省略する。また、円偏光のレーザ光は、P偏光成分とS偏光成分の両成分を含んでいる。
液晶部30は、円偏光のレーザ光が入射されることになる。液晶部30は、自身に入射したレーザ光の位相を+1/4λ又は−1/4λずらして、直線偏光に変調することが可能である。つまり、液晶部30は、変調領域32に入射したレーザ光の位相を+1/4λ又は−1/4λずらして直線偏光に変調して透過させ、非変調領域31に入射したレーザ光を円偏光のまま透過させる。
偏光フィルタ40は、液晶部30を透過したレーザ光が入射され、自身に入射されたレーザ光のS偏光及びP偏光のいずれか一方のみを透過させる。例えば、自身に入射されたレーザ光のS偏光を透過させP偏光を遮断する偏光フィルタ40は、液晶部30が円偏光をS偏光に変調したレーザ光を透過させ、液晶部30が円偏光をP偏光に変調したレーザ光を遮断する。更に、この偏光フィルタ40は、液晶部30が円偏光のまま透過させたレーザ光が入射された場合、円偏光のS成分のみ透過させることになる。
この変形例4のヘッドライトであっても、ヘッドライト100と同様の効果を奏することができる。
また、変形例4のヘッドライトは、1/4λ板22bに加えて、偏光フィルタ40と蛍光体80との間に1/4λ板を設けてもよい。このようにすることで、変形例4のヘッドライトは、レーザ素子22aへの戻り光を減らすことができる。言い換えると、変形例4のヘッドライトは、レーザ出力光の乱れを抑制することができる。
なお、変形例4は、上述の実施形態や変形例1〜3の夫々と組み合わせて実施することができる。例えば、変形例4と変形例3とを組み合わせた場合、レーザ素子22aと1/4λ板22bとの間に、カットフィルタ21bを設けることになる。
10 ECU、11 レーザ駆動部、12 液晶駆動部、20 レーザ素子、30 液晶部、31 第1領域、32 第2領域、33 第3領域、40 偏光フィルタ、50 コリメートレンズ、60 光ファイバ、61 入射端部、62 放射端部、70 フェルール、80 蛍光体、91 ハウジング、92 レンズ、93 エクステンション、94 リフレクタ、95 透明板、100 ヘッドライト

Claims (8)

  1. 車両に搭載されるものであり、入射対象に入射したレーザ光の主偏光成分がS偏光及びP偏光のいずれか一方となるレーザ光源(20,21,22)と、前記レーザ光が照射されることで、前記車両の周辺を照らすための周辺光を発する蛍光体(80)と、を備えた車両用灯具であって、
    自身に入射した前記レーザ光を透過可能であり、且つ、前記レーザ光の偏光成分の位相を変えることなく透過させる非変調領域と、前記レーザ光の偏光成分の位相を変えて透過させる変調領域とを形成可能な前記入射対象の一つとしての液晶部(30,30a〜30d)と、
    前記液晶部と前記蛍光体との間に配置されると共に、前記液晶部を透過した前記レーザ光が入射され、自身に入射された前記レーザ光の前記S偏光及び前記P偏光のいずれか一方のみを透過させる偏光フィルタ(40,40a〜40d)と、
    前記液晶部に対して電圧を印加するか否かを制御して前記非変調領域と前記変調領域の範囲を調整することによって、前記周辺光の明るさを調節する液晶駆動部(12)と、を備えていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 複数の前記レーザ光源と、
    複数の前記レーザ光源の夫々に対応して設けられた複数の前記液晶部(30)と、
    複数の前記液晶部の夫々に対応して設けられた複数の前記偏光フィルタ(40)と、
    前記周辺光を前記車両の周辺に照射する一つの照射部(92)と、を備え、
    前記液晶駆動部は、複数の前記液晶部の夫々に対する印加電圧を個別に制御することで、前記照射部から照射される前記周辺光の明るさを調節することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 一つの前記レーザ光源と、
    前記レーザ光源から放射された前記レーザ光を複数方向に分岐する分岐部材(50a,50b,50d)と、
    前記分岐部材にて複数方向に分岐された各レーザ光の夫々が入射される複数の前記液晶部(30a〜30d)と、
    複数の前記液晶部の夫々に対応して設けられた複数の前記偏光フィルタ(40a〜40d)と、
    前記周辺光を前記車両の周辺に照射する複数の照射部(92a〜92d)と、を備え、
    前記液晶駆動部は、複数の前記液晶部の夫々に対する印加電圧を個別に制御することで、複数の前記照射部の夫々から照射される前記周辺光の明るさを個別に調整することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 前記分岐部材は、複数のコリメートレンズ(50a,50b)を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記分岐部材は、ハーフミラー(50d)を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  6. 前記レーザ光源の発光と発光の停止とを制御するレーザ駆動部(11)を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  7. 前記レーザ光源(21)は、
    前記レーザ光を放射するレーザ素子(21a)と、
    前記レーザ素子と前記液晶部との間に配置され、前記レーザ素子から放射され前記液晶部に入射した前記レーザ光の偏光成分が前記S偏光及び前記P偏光のいずれか一方となるようするカットフィルタ(21b)と、を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  8. 前記レーザ光源(22)は、
    前記レーザ光を放射するレーザ素子(22a)と、
    前記レーザ素子と前記液晶部との間に配置され、前記レーザ光を直線偏光から円偏光に変換する1/4λ板(22b)と、を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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