JP2011043728A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】クロスダイクロイックミラー等における反射分離効率を簡易に高めることができ、偏光ビームスプリッター等での偏光の損失を抑えることができるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】偏光変換装置17から射出された偏光を分離面としての第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bに入射させる際に、第1方向が両ダイクロイックミラー21a,21bへの入射面に垂直になり、すなわちS偏光状態での反射色分離が行われるので、両ダイクロイックミラー21a,21b等を含む色分離導光光学系40を比較的簡易で安価なものとしつつ、両ダイクロイックミラー21a,21bにおける目的の波長光の反射分離効率を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射型の液晶パネル等で変調された光束を画像として投射するプロジェクターに関する。
照明光学系からの光束をクロスダイクロイックミラーで複数の色光に分離して各色の光路に導くことにより、各色の光路上に配置される3つの反射型液晶パネルをそれぞれ照明し、これら3つの反射型液晶パネルによって変調された各色の光束をクロスダイクロイックプリズムにて合成するタイプのプロジェクターが存在する(例えば、特許文献1、2参照)。
なお、特許文献2に開示のプロジェクターでは、色分離用のクロスダイクロイックミラーを構成する2枚のダイクロイックミラーに対して垂直な第1の平面と、このクロスダイクロイックミラーに隣接する2枚の折り曲げミラーに対して垂直な第2の平面とが互いに直交する構造となっており、光学系の小型化を図っている。
特開2007−127851号公報 特開2004−240022号公報
上記特許文献1に開示のプロジェクターでは、クロスダイクロイックミラーを構成する2枚のダイクロイックミラーに入射する照明光がP偏光状態となっており、ダイクロイックミラーでの反射による目的の色光の分離効率を高めることが容易でなく、反射による色分離効率を敢えて高めようとするとクロスダイクロイックミラーが高価なものとなる。
一方、上記特許文献2に開示のプロジェクターでは、クロスダイクロイックミラー、偏光ビームスプリッター等に入射する光束について、偏光面の配慮がなされておらず、偏光の反射、分離等の効率が低下し明るい照明が困難となる。また、反射型液晶パネルに対向して偏光ビームスプリッターキューブが用いられており、温度上昇によりガラス部材に熱ひずみが生じて偏光状態が変化したり、誘電体多層膜の偏光分離特性の角度依存性により光線の角度が大きくなるとコントラストが低下したりする。
そこで、本発明は、クロスダイクロイックミラー等における色分離効率を簡易に高めることができるプロジェクターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクターは、光源と、光源からの光束を第1方向に平行な偏光面を有する偏光に揃える偏光変換部と、偏光変換部から射出された偏光を異なる波長帯域の光束に分離する分離面と、分離面を経た光束を折り曲げる少なくとも1つの折曲ミラーとを有する色分離導光光学系と、色分離導光光学系により分離された光束によってそれぞれ照明される複数の光変調装置とを備える。本プロジェクターでは、分離面が、偏光の分離面への入射面が第1方向に垂直となるように配置され、少なくとも1つの折曲ミラーが、分離面を経た偏光の折曲ミラーへの入射面が第1方向に平行であるように配置される。なお、以上のような第1方向に平行な偏光面を有する偏光は、位相素子等による位相作用を受けない限り、その実質的な偏光方向を維持する。つまり、偏光が第1方向に平行な偏光面を有するとは、プロジェクターの光路を直線的に展開した場合における偏光状態を意味するものとする。よって、偏光変換部から色分離導光光学系等に導かれた偏光は、色分離導光光学系等で光路を折り曲げられる際に見かけ上電界の振動方向が変化する作用を受けることになるが、位相素子等によって位相作用を受けない限り第1方向の偏光面が実質的に保持される。
上記プロジェクターによれば、偏光の分離面への入射面が上記第1方向に垂直となるので、分離面等を含む色分離導光光学系を比較的簡易で安価なものとしつつ、分離面における目的の波長光の反射分離効率を高めることができる。なお、分離面を経た偏光の折曲ミラーへの入射面が上記第1方向に平行になるようにしているのは、光変調装置やその光路下流側に配置される光学素子に対して適切な偏光面に設定された偏光を入射させる必要があることを考慮したものである。例えば、光変調装置が偏光分離素子を備える場合、第1方向が入射面に対して平行な光束を偏光分離素子に対して入射させてその透過効率を高めることができる。
なお、偏光変換部や分離面を通常の配置とし、分離面と折曲ミラーとの間や折曲ミラーと光変調装置との間に1/2波長板を挿入することで、上記と同様の機能を達成することもできるが、1/2波長板の挿入によって投射像のコントラストが低下したり、照明光束の照射によって1/2波長板が経時劣化したりという問題が発生する。
また、本発明の具体的な態様又は側面によれば、上記プロジェクターにおいて、複数の光変調装置が、光が入射する面から変調された光を射出する反射型の液晶パネルと、色分離導光光学系からの光を透過し反射型の液晶パネルで変調されて第1方向と異なる第2方向に平行な偏光面を有する偏光を反射する偏光分離素子とをそれぞれ有し、偏光分離素子が、色分離導光光学系からの偏光の偏光分離素子への入射面が第1方向に平行となるように配置される。この場合、色分離導光光学系からの照明用の光束を偏光分離素子において効率よく透過させることができ、液晶パネルを高輝度で照明することができる。
本発明の別の側面によれば、偏光分離素子が複屈折構造体を設けた平板状の光学素子である。ここで、複屈折構造体を設けた平板状の光学素子とは、構造性複屈折を利用した偏光素子を意味し、具体的にはワイヤグリッド型偏光板、積層型フォトニック結晶偏光板等を含む。ワイヤグリッド型偏光板等は、温度等の使用環境に対して安定性が高く、比較的低コストで信頼性を高めることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、上記光学素子が、反射型の液晶パネルからの偏光の複屈折構造体への入射面が第2方向と垂直となるように配置される。この場合、液晶パネルで反射された第2方向の偏光成分である画像光を偏光分離素子において効率よく反射させることができ、明るい画像を投射することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、複数の光変調装置を経た光を合成する合成面を有する光合成光学系と、光合成光学系から射出された合成光を投射する投射光学系とをさらに備え、複数の光変調装置は、透過光を変調する透過型の液晶パネルと、透過型の液晶パネルで変調され第2方向に平行な偏光面を有する偏光を透過させる偏光板とをそれぞれ有し、光合成光学系は、複数の光変調装置のうち少なくともひとつの光変調装置からの偏光の合成面への入射面が第2方向に垂直となるように配置される。この場合、光変調装置の偏光板からの画像光を光合成光学系の合成面において効率よく反射させることができ、明るい画像を投射することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、色分離導光光学系が、互いに交差して配置される第1ダイクロイックミラー及び第2ダイクロイックミラーをそれぞれ分離面として有し、第1及び第2ダイクロイックミラーの交差軸と、偏光変換部の光射出側に延びるシステム光軸と、第1及び第2ダイクロイックミラーの光射出側に延びるシステム光軸とが、互いに垂直に配置される。この場合、偏光変換部から射出された偏光を、第1及び第2ダイクロイックミラーに対して、第1方向がこれらの入射面に垂直になるように入射させることができ、第1及び第2ダイクロイックミラーから射出された偏光を、対応する折曲ミラーに対して、第1方向がこれらの入射面に平行になるように入射させることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、色分離導光光学系が、第1及び第2ダイクロイックミラーの光路下流側に配置されて、第1及び第2ダイクロイックミラーで分離された一方の光束を異なる波長帯域の光束にさらに分離する第3ダイクロイックミラーをさらに有し、第3ダイクロイックミラーは、上記一方の光束の第3ダイクロイックミラーへの入射面が第1方向に平行となるように配置される。この場合、第3ダイクロイックミラーを色分離導光光学系内に簡易に配置することができる。
第1実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成を説明する斜視図である。 図1に示すプロジェクターの光学系の平面図である。 図1のプロジェクターの光学系の一部分を説明する−z方向からの平面図である。 第2実施形態に係るプロジェクターの光学系の要部の構成を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜3を参照して、本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、図1〜3において、x、y、及びzは、3次元直交座標系を構成する3つの座標軸を意味する。
図示のプロジェクター100は、照明光を射出する照明光学系20と、照明光学系20からの照明光を青緑赤の3つの色光に分離する色分離導光光学系40と、色分離導光光学系40から射出された3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調する光変調部60と、光変調部60から射出された各色の画像光を合成する光合成光学系70と、光合成光学系70によって合成された画像光をスクリーン(不図示)に投射する投射光学系80とを備える。これらのうち、照明光学系20から光合成光学系70までの部分は、光学部品用筐体(不図示)の内部に収納されている。なお、本プロジェクター100の場合、照明光学系20におけるシステム光軸SA1は、x軸に平行に延びてyz平面(基準面)に垂直に配置されおり、それ以外の色分離導光光学系40から光合成光学系70までの部分におけるシステム光軸SA2は、x軸に垂直なyz平面(基準面)に平行に配置されている。
以上のプロジェクター100において、照明光学系20は、光源装置10と、凹レンズ14と、第1及び第2のレンズアレイ15,16と、偏光変換装置17と、重畳レンズ18とを備える。このうち、光源装置10は、照明用の光束を射出する光源であり、例えば高圧水銀ランプ等である発光管11と、発光管11から重畳レンズ18等のある前方(本実施形態では−x方向を中心とする方向)に射出された光束を発光管11に戻す副鏡11aと、発光管11から後方に射出された光束を回収して前方に射出させる凹面鏡12とを備える。凹レンズ14は、光源装置10からの光束を平行化する役割を有するが、例えば凹面鏡12が放物面鏡である場合には、省略することもできる。第1のレンズアレイ15は、マトリクス状に配置された複数の要素レンズ15aからなり、レンズ14から射出された光束を要素レンズ15aの区画に対応して分割する。第2のレンズアレイ16は、複数の要素レンズ15aにそれぞれ対応して配置された複数の要素レンズ16aからなり、各要素レンズ15aからの分割光束の発散状態を調整する。偏光変換装置17は、レンズアレイ16から射出された分割光束を第1方向(本実施形態ではz方向)に平行な偏光面を有する直線偏光のみに変換して次段光学系に供給する偏光変換部である。重畳レンズ18は、偏光変換装置17を経た直線偏光としての照明光Isを全体として適宜収束させることにより、被照明領域すなわち光変調部60に設けた各色の液晶ライトバルブ60b,60g,60rに対する重畳照明を可能にする。つまり、両レンズアレイ15,16と重畳レンズ18とを経た照明光Isは、以下に詳述する色分離導光光学系40を通って、光変調部60に設けられた各色の液晶パネル61b,61g,61rを均一に重畳照明する。
偏光変換装置17は、PBS及びミラーを組み込んだ構造をそれぞれ有する複数のプリズム素子17aと、これらプリズム素子17aの一方の光射出面上にそれぞれ貼り付けられる複数の波長板17bとを備える。各プリズム素子17aは、z方向に延びる棒状の部材であり、これら複数のプリズム素子17aは、y方向に配列され、全体としてyz平面に平行に延びる板状に配置される。偏光変換装置17からは、上述のように第1方向の直線偏光である照明光Is(Bs,Gs,Rs)が射出されるが、ここで第1方向とは、プロジェクター100の光路を直線的に展開した場合における偏光面の方向又は電界の振動方向を意味するものとする。よって、第1方向の偏光は、以下に説明するクロスダイクロイックミラー21、折曲ミラー23a,23b等で光路を折り曲げられて見かけ上の振動面が変化した後もそのまま第1方向に平行な偏光面を有する状態に維持されるが、液晶パネル61b,61g,61rによって90°回転した第2方向に平行な状態に切り換えられることになる。
色分離導光光学系40は、クロスダイクロイックミラー21と、ダイクロイックミラー22と、折曲ミラー23a,23bと、第1レンズ31a、31bと、第2レンズ32b,32g,32rとを備える。ここで、クロスダイクロイックミラー21は、一対の分離面として、第1ダイクロイックミラー21aと、第2ダイクロイックミラー21bとを備える。第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bは互いに直交しており、それらの交差軸21cはz方向に延びている。つまり、交差軸21cは、照明光学系20の光射出側においていてx方向に延びるシステム光軸SA1に対して直交するように配置されており、第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bの光射出側においてy方向に延びるシステム光軸SA2に対しても直交するように配置されている。そして、クロスダイクロイックミラー21の前後においてシステム光軸SA1,SA2は、互いに直交している。
第1ダイクロイックミラー21aは、照明光Isに含まれる1つの色成分として例えば青(B)色を反射し、他の色成分として緑(G)色及び赤(R)色を透過させる。第2ダイクロイックミラー21bは、上記他の色成分である緑(G)色及び赤(R)色を反射し、上記1つの色成分である青(B)色を透過させる。ダイクロイックミラー22は、入射した2つの色成分である緑赤(GR)色のうちの一方として例えば緑(G)色を反射し、他方として赤(R)色を透過させる。これにより、照明光学系20から射出された照明光を構成する青光、緑光、及び赤光は、第1、第2、及び第3光路OP1,OP2,OP3にそれぞれ導かれ、異なる照明対象にそれぞれ入射する。
詳細に説明すると、照明光学系20からの照明光Isは、クロスダイクロイックミラー21に入射する。クロスダイクロイックミラー21の第1ダイクロイックミラー21aで反射・分岐された青光は、折曲ミラー23aを経て、液晶ライトバルブ60bの偏光分離素子52bに入射する。また、クロスダイクロイックミラー21の第2ダイクロイックミラー21bで反射・分岐され、折曲ミラー23bを経て、ダイクロイックミラー22でさらに反射・分岐された緑光は、液晶ライトバルブ60gの偏光分離素子52gに入射する。さらに、クロスダイクロイックミラー21の第2ダイクロイックミラー21bで反射・分岐され、ダイクロイックミラー22の通過によって分岐された赤光は、液晶ライトバルブ60rの偏光分離素子52rに入射する。
第1ダイクロイックミラー21aによって第1光路OP1に分岐される青光Bsは、その偏光面に対応する第1方向が第1ダイクロイックミラー21aへの入射面(xy面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、青光Bsは、略S偏光状態で第1ダイクロイックミラー21aに入射して効率よく反射される。第2ダイクロイックミラー21bによって第2及び第3光路OP2,OP3に分岐される緑光Gs及び赤光Rsも、その偏光面に対応する第1方向が第2ダイクロイックミラー21bへの入射面(xy面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、緑光Gs及び赤光Rsも、略S偏光状態で第1ダイクロイックミラー21aに入射して効率よく反射される。なお、入射面とは入射光線と入射法線を含む面であり、システム光軸SA1に平行な光線における入射面とはxy面に平行な面である。
第1ダイクロイックミラー21aから射出され、折曲ミラー23aによって反射される青光Bpは、その偏光面に対応する第1方向が折曲ミラー23aへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、青光Bpは、略P偏光状態で折曲ミラー23aに入射して反射される。折曲ミラー23aで反射される際に、青光Bpの偏光方向は、見かけ上z方向からy方向に変化するが、実質的には第1方向に維持されたままとなっている。
第2ダイクロイックミラー21bから射出され、折曲ミラー23bによって反射される緑光Gp及び赤光Rpは、その偏光面に対応する第1方向が折曲ミラー23bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、緑光Gp及び赤光Rpは、略P偏光状態で折曲ミラー23bに入射して反射される。折曲ミラー23bで反射される際に、緑光Gp及び赤光Rpの偏光方向は、見かけ上z方向からy方向に変化するが、実質的には第1方向に維持されたままとなっている。
ダイクロイックミラー22に入射する緑光Gp及び赤光Rpは、その偏光面に対応する第1方向がダイクロイックミラー22への入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、緑光Gpは、略P偏光状態でダイクロイックミラー22で反射され、赤光Rpは、略P偏光状態でダイクロイックミラー22を透過する。ダイクロイックミラー22で反射される際に、緑光Gpの偏光方向は、見かけ上y方向からz方向に変化するが、実質的には第1方向に維持されたままとなっている。
なお、第1光路OP1上に配された第1レンズ31aと第2レンズ32bとは、液晶パネル61bに入射する青光Bpの角度状態(例えば被照明領域における光束の開き角)を調整するために設けられている。また、第2光路OP2上に配された第1レンズ31bと第2レンズ32gとは、液晶パネル61gに入射する緑光Gpの角度状態を調整するために設けられている。ここで、第2レンズ32gに付随して設けられたカラーフィルタ25gは、必須のものではないが、液晶パネル61gに入射する緑光Gpの輝度バランスを調整するために設けられている。第3光路OP3上に配された第1レンズ31bと第2レンズ32rとは、液晶パネル61rに入射する赤光Rpの角度状態を調整するために設けられている。ここで、第2レンズ32rに付随して設けられたカラーフィルタ25rは、必須のものではないが、液晶パネル61rに入射する赤光Rpの輝度バランスを調整するために設けられている。
光変調部60は、上記した各色用の3つの光路OP1,OP2,OP3に対応して、3つの液晶ライトバルブ60b,60g,60rを備える。各液晶ライトバルブ60b,60g,60rは、入射した照明光の強度の空間分布を変調する非発光型の光変調装置である。
ここで、第1光路OP1に配置されたB色用の液晶ライトバルブ60bは、青光Bpによって照明される液晶パネル61bと、液晶パネル61bの位相ずれを補正する位相差補償板62bと、液晶パネル61bへの青光Bp及び液晶パネル61bからの青光Bpをその偏光状態に応じて透過又は反射して液晶ライトバルブ60bの青光Bpの入出射を管理する偏光分離素子52bと、偏光分離素子52bの偏光分離特性を補填するクリーンアップ偏光板55bとを備える。この液晶パネル61bは背面側に反射板を備え、照明光が入射した面から変調された光が射出される反射型の液晶パネルであり、第1ダイクロイックミラー21aで反射された青光Bpによって均一に照明される。液晶パネル61bは、図示による説明を省略するが、透明電極等を有する光透過性基板と、反射画素電極等を有する駆動基板と、光透過性基板及び駆動基板間に密閉封入される液晶層とを備える。液晶ライトバルブ60bにおいて、偏光分離素子52bの射出側パターン層53bは、光透過性の本体平板上に導電材料のグリッドをストライプ状に形成したワイヤグリッド型の複屈折構造体で形成されている。射出側パターン層53bは、入射した青光Bpについて、上述の第1方向(この場合、y方向)の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル61bに導く。液晶パネル61bは、これに入射した青光Bpを画像信号に応じて、部分的に第1方向に対して垂直な第2方向(この場合x方向)の直線偏光に変換し、偏光分離素子52bに向けて反射する。偏光分離素子52bの射出側パターン層53bは、液晶パネル61bを経て変調され位相差補償板62bを往復した第2方向の直線偏光のみを選択的に反射する。この際、位相差補償板62bやクリーンアップ偏光板55bを設けることによって、偏光分離素子52bの射出側における消光比を高めることができ、変調光のコントラストを向上させることができる。
液晶ライトバルブ60bにおいて、偏光分離素子52bに入射する照明光としての青光Bpは、その偏光面に対応する第1方向が射出側パターン層53bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、青光Bpは、略P偏光状態で射出側パターン層53bに入射して効率よく通過する。また、液晶パネル61bから射出され、偏光分離素子52bによって反射される画像光としての青光Bsは、その偏光面に対応する第2方向が射出側パターン層53bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、青光Bsは、略S偏光状態で射出側パターン層53bに入射して効率よく反射される。なお、射出側パターン層53bが光合成光学系70側に形成されているので、投射される第2方向に偏光面を有する青光Bsは、システム光軸に対して傾斜した本体平板を透過せずに光合成光学系70に入射でき、投射像の非点収差等を低減することができる。
第2光路OP2に配置された緑色用の液晶ライトバルブ60gは、青色用の液晶ライトバルブ60bと同様の構造を有している。すなわち、液晶ライトバルブ60gは、緑光Gpによって照明される液晶パネル61gと、液晶パネル61gの位相ずれを補正する位相差補償板62gと、液晶パネル61gへの緑光Gp及び液晶パネル61gからの緑光Gpをその偏光状態に応じて透過又は反射して液晶ライトバルブ60gの緑光Gpの入出射を管理する偏光分離素子52gと、偏光分離素子52gの偏光分離特性を補填するクリーンアップ偏光板55gと、最も射出側に配置される1/2波長板56とを備える。この液晶パネル61gは背面側に反射板を備え、照明光が入射した面から変調された光が射出される反射型の液晶パネルであり、第2ダイクロイックミラー21bで反射されダイクロイックミラー22で反射された緑光Gpによって均一に照明される。液晶ライトバルブ60gにおいて、偏光分離素子52gの射出側パターン層53gは、ワイヤグリッド型の複屈折構造体で形成されており、入射した緑光Gpについて、上述の第1方向(この場合、z方向)の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル61gに導く。液晶パネル61gは、これに入射した緑光Gpを画像信号に応じて、部分的に第1方向に対して垂直な第2方向(この場合x方向)の直線偏光に変換し、偏光分離素子52gに向けて反射する。偏光分離素子52gの射出側パターン層53gは、液晶パネル61gを経て変調され位相差補償板62gを往復した第2方向の直線偏光のみを選択的に反射する。この際、位相差補償板62gやクリーンアップ偏光板55gを設けることによって、偏光分離素子52gの射出側における消光比を高めることができ、変調光のコントラストを向上させることができる。1/2波長板56は、偏光分離素子52gの射出側パターン層53gを透過した第2方向の直線偏光の偏光方向を90°回転させて第1方向の直線偏光に切り換える。
液晶ライトバルブ60gにおいて、偏光分離素子52gに入射する照明光としての緑光Gpは、その偏光面に対応する第1方向が射出側パターン層53gへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、緑光Gpは、略P偏光状態で射出側パターン層53gに入射して効率よく通過する。また、液晶パネル61gから射出され、偏光分離素子52gによって反射される画像光としての緑光Gsは、その偏光面に対応する第2方向が射出側パターン層53gへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、緑光Gsは、略S偏光状態で射出側パターン層53gに入射して効率よく反射される。なお、射出側パターン層53gが光合成光学系70側に形成されているので、投射される第2方向に偏光面を有する緑光Gsは、システム光軸に対して傾斜した本体平板を透過せずに光合成光学系70に入射でき、投射像の非点収差等を低減することができる。
第3光路OP3に配置された赤色用の液晶ライトバルブ60rは、青色用の液晶ライトバルブ60bと同様の構造を有している。すなわち、液晶ライトバルブ60rは、赤光Rpによって照明される液晶パネル61rと、液晶パネル61rの位相ずれを補正する位相差補償板62rと、液晶パネル61rへの赤光Rp及び液晶パネル61rからの赤光Rpをその偏光状態に応じて透過又は反射して液晶ライトバルブ60rの赤光Rpの入出射を管理する偏光分離素子52rと、偏光分離素子52rの偏光分離特性を補填するクリーンアップ偏光板55rとを備える。この液晶パネル61rは背面側に反射板を備え、照明光が入射した面から変調された光が射出される反射型の液晶パネルであり、第2ダイクロイックミラー21bで反射されダイクロイックミラー22を透過した赤光Rpによって均一に照明される。液晶ライトバルブ60rにおいて、偏光分離素子52rの射出側パターン層53rは、ワイヤグリッド型の複屈折構造体で形成されており、入射した赤光Rpについて、上述の第1方向(この場合、y方向)の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル61rに導く。液晶パネル61rは、これに入射した赤光Rpを画像信号に応じて、部分的に第1方向に対して垂直な第2方向(この場合x方向)の直線偏光に変換し、偏光分離素子52rに向けて反射する。偏光分離素子52rの射出側パターン層53rは、液晶パネル61rを経て変調された第2方向の直線偏光のみを選択的に反射する。この際、位相差補償板62rやクリーンアップ偏光板55rを設けることによって、偏光分離素子52rの射出側における消光比を高めることができ、変調光のコントラストを向上させることができる。
液晶ライトバルブ60rにおいて、偏光分離素子52rに入射する照明光としての赤光Rpは、その偏光面に対応する第1方向が射出側パターン層53rへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、赤光Rpは、略P偏光状態で射出側パターン層53rに入射して効率よく通過する。また、液晶パネル61rから射出され、偏光分離素子52rによって反射される画像光としての赤光Rsは、その偏光面に対応する第2方向が射出側パターン層53rへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、赤光Rsは、略S偏光状態で射出側パターン層53rに入射して効率よく反射される。なお、射出側パターン層53rが光合成光学系70側に形成されているので、投射される第2方向に偏光面を有する赤光Rsは、システム光軸に対して傾斜した本体平板を透過せず光合成光学系70に入射でき、投射像の非点収差等を低減することができる。
光合成光学系70は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、合成面として、X字状に交差するとともに交差軸71cがx方向に延びる一対のダイクロイックミラー71a,71bが形成されている。両ダイクロイックミラー71a,71bは、特性が異なる誘電体多層膜で形成されている。すなわち、一方の第1ダイクロイックミラー71aは青光Bsを反射し、他方の第1ダイクロイックミラー71bは赤光Rsを反射する。この光合成光学系70は、液晶ライトバルブ60bからの変調後の青光Bsを第1ダイクロイックミラー71aで反射して光路を折り曲げることによりz方向に射出させ、液晶ライトバルブ60gからの変調後の緑光Gpを第1及び第2ダイクロイックミラー71a,71bを透過させることによりz方向に直進させ、液晶ライトバルブ60rからの変調後の赤光Rsを第1ダイクロイックミラー71bで反射して光路を折り曲げることによりz方向に射出させる。光合成光学系70の光射出側では、各色光Bs,Gp,Rsが重ね合わされて色合成が行われる。
光合成光学系70での色合成に際して、偏光分離素子52bから射出されダイクロイックミラー71aによって反射される画像光としての青光Bsは、その偏光面に対応する第2方向がダイクロイックミラー71aへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、青光Bsは、略S偏光状態でダイクロイックミラー71aに入射して効率よく反射される。また、偏光分離素子52gから射出されて1/2波長板56を通過し両ダイクロイックミラー71a,71bを透過する画像光としての緑光Gpは、その偏光面に対応する第1方向が両ダイクロイックミラー71a,71bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になっている。つまり、緑光Gpは、略P偏光状態で両ダイクロイックミラー71a,71bに入射して効率よく透過する。さらに、偏光分離素子52rから射出されダイクロイックミラー71bによって反射される画像光としての赤光Rsは、その偏光面に対応する第2方向がダイクロイックミラー71bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になっている。つまり、赤光Rsは、略S偏光状態でダイクロイックミラー71bに入射して効率よく反射される。以上により、光合成光学系70における青光Bs、緑光Gp、及び赤光Rsの合成効率を高めることができ、色ムラの発生を抑えることができる。
投射光学系80は、光合成光学系70で合成されたカラーの画像光を、所望の倍率でスクリーン(不図示)上に投射する。つまり、各液晶パネル61b,61g,61rに入力された駆動信号或いは画像信号に対応する所望の倍率のカラー動画やカラー静止画がスクリーン上に投射される。なお、投射光学系80の光軸は、光合成光学系70の光射出側に延びるシステム光軸SA2上に配置することができるが、システム光軸SA2からシフトさせて配置することもできる。さらに、投射光学系80が反射素子を備えるものである場合、投射光学系80内で光路を折り曲げることもできる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクター100によれば、偏光変換装置17から射出された偏光の第1方向に平行な偏光面が、分離面としての第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bへの入射面に垂直になるので、すなわちS偏光状態で反射による色分離が行われるので、両ダイクロイックミラー21a,21b等を含む色分離導光光学系40を比較的簡易で安価なものとしつつ、両ダイクロイックミラー21a,21bにおける目的の波長光の反射分離効率を高めることができる。また、本プロジェクター100によれば、色分離導光光学系40を経た光束を偏光分離素子52b,52g,52rに入射させて透過させる際に、透過する偏光の偏光面に平行な第1方向が射出側パターン層53b,53g,53rへの入射面に平行になっており、色分離導光光学系40からの照明用の光束を偏光分離素子52b,52g,52rにおいて効率よく透過させることができるので、液晶パネルを高輝度で照明することができる。さらに、液晶パネル61b,61g,61rで変調された画像光を偏光分離素子52b,52g,52rに再度入射させて反射させる際に、反射する偏光の偏光面に平行な第2方向が射出側パターン層53b,53g,53rへの入射面に垂直になっており、液晶パネル61b,61g,61rから射出された画像光を偏光分離素子52b,52g,52rにおいて効率よく反射させることができるので、明るい画像を投射することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第2実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター100を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
図4は、第2実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成を説明する平面図である。本実施形態のプロジェクター200の場合、光変調部260を構成する3つの液晶ライトバルブ60b,60g,60rが、透過光を変調する透過型の液晶パネル261b,261g,261rで構成される。
第1光路OP1に配置された青色用の液晶ライトバルブ60bは、青光Bpによって照明される液晶パネル261bと、液晶パネル261bの光入射側に配置される第1偏光板63bと、液晶パネル261bの光射出側に配置される第2偏光板64bとを備える。液晶パネル261bは、図示による説明を省略するが、透明電極等を有する光透過性基板と、画素電極等を有する光透過型の駆動基板と、光透過性基板及び駆動基板間に密閉封入される液晶層とを備える。液晶ライトバルブ60bは、第1ダイクロイックミラー21aで分岐され折曲ミラー23a,26bで反射された青光Bpによって均一に照明される。第1偏光板63bは、入射した青光Bpについて、上述の第1方向(この場合、z方向)の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル261bに導く。液晶パネル261bは、これに入射した青光Bpを画像信号に応じて、部分的に第1方向に対して垂直な第2方向(この場合x方向)の直線偏光に変換する。第2偏光板64bは、液晶パネル261bを経て変調された第2方向の直線偏光のみを画像光として選択的に透過させる。結果的に合成の対象となる青光Bsは、その偏光面に平行な第2方向がダイクロイックミラー71aへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になる。つまり、青光Bsは、略S偏光状態でダイクロイックミラー71aに入射して効率よく反射される。
第2光路OP2に配置された緑色用の液晶ライトバルブ60gは、青色用の液晶ライトバルブ60bと同様の構造を有しており、緑光Gpによって照明される液晶パネル261gと、液晶パネル261gの光入射側に配置される第1偏光板63gと、液晶パネル261gの光射出側に配置される第2偏光板64gとを備える。液晶ライトバルブ60gは、第2ダイクロイックミラー21bやダイクロイックミラー22で分岐され折曲ミラー23b,26gで反射された緑光Gpによって均一に照明される。第1偏光板63gは、入射した緑光Gpについて、上述の第1方向(この場合、y方向)の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル261gに導く。液晶パネル261gは、これに入射した緑光Gpを画像信号に応じて、部分的に第1方向に対して垂直な第2方向(この場合x方向)の直線偏光に変換する。第2偏光板64gは、液晶パネル261gを経て変調された第2方向の直線偏光のみを画像光として選択的に透過させ、1/2波長板56は、第2偏光板64gを透過した第2方向の直線偏光の偏光方向を90°回転させて第1方向の直線偏光に切り換える。結果的に合成の対象となる緑光Gpは、その偏光面に対応する第1方向がダイクロイックミラー71a,71bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略平行になる。つまり、緑光Gpは、略P偏光状態でダイクロイックミラー71a,71bに入射して効率よく通過する。
第3光路OP3に配置された赤色用の液晶ライトバルブ60rも、青色用の液晶ライトバルブ60bと同様の構造を有しており、赤光Rpによって照明される液晶パネル261rと、液晶パネル261rの光入射側に配置される第1偏光板63rと、液晶パネル261rの光射出側に配置される第2偏光板64rとを備える。液晶ライトバルブ60rは、第2ダイクロイックミラー21bやダイクロイックミラー22で分岐され折曲ミラー23b,26rで反射された赤光Rpによって均一に照明される。第1偏光板63rは、入射した赤光Rpについて、上述の第1方向(この場合、z方向)の直線偏光を選択的に透過させて液晶パネル261rに導く。液晶パネル261rは、これに入射した赤光Rpを画像信号に応じて、部分的に第1方向に対して垂直な第2方向(この場合x方向)の直線偏光に変換する。第2偏光板64rは、液晶パネル261rを経て変調された第2方向の直線偏光のみを画像光として選択的に透過させる。結果的に合成の対象となる赤光Rsは、その偏光面に平行な第2方向がダイクロイックミラー71bへの入射面(yz面に平行な面)に対して全体として略垂直になる。つまり、赤光Rsは、略S偏光状態でダイクロイックミラー71bに入射して効率よく反射される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクター200によれば、第1実施形態の場合と同様に、第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bによってS偏光状態での反射色分離が行われるので、両ダイクロイックミラー21a,21b等を含む色分離導光光学系40を比較的簡易で安価なものとしつつ、両ダイクロイックミラー21a,21bにおける目的の波長光の反射分離効率を高めることができる。また、本プロジェクター100によれば、液晶パネル261b,261rで変調され第2偏光板64b,64rを通過した画像光を光合成光学系70のダイクロイックミラー71a,71bで反射させる際に、偏光面に対応する第2方向がダイクロイックミラー71a,71bへの入射面に垂直になっており、液晶ライトバルブ60b,60rからの画像光をダイクロイックミラー71a,71bにおいて効率よく反射させることができ、明るい画像を投射することができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態では、第1光路OP1に青光Bpを導き、第2光路OP2に緑光Gpを導き、第3光路OP3に赤光Rpを導いているが、光路と色の組み合わせは変更可能であり、例えば第1光路OP1に赤光Rpを導き、第2光路OP2に緑光Gpを導き、第3光路OP3に青光Bpを導くことができる。
また、色分離導光光学系40における光路OP1,OP2,OP3の分岐方法は、実施形態に例示するものに限らず、様々なものとすることができる。
上記実施形態のプロジェクター100では、液晶ライトバルブ60b,60g,60rの偏光分離素子52b,52g,52rをワイヤグリッド型の複屈折構造体で構成するとしたが、これらの偏光分離素子52b,52g,52rを立体的な誘電体層を多層積層することによって得られるフォトニック結晶光学素子型の複屈折構造体で構成することもできる。また、偏光分離素子52b,52g,52rは、誘電体多層膜によって構成される一般的な偏光ビームスプリッターとすることもできる。
上記実施形態のプロジェクター100,200では、照明光学系20を、光源装置10、一対のレンズアレイ15,16、偏光変換装置17、及び重畳レンズ18で構成したが、レンズアレイ15,16等については省略することができ、光源装置10も、LED等の別光源に置き換えることができる。また、照明光学系20を構成する光学要素を直線上に配列する必要はなく、システム光軸SA1を折り曲げることができる。この場合も、必要なら偏光変換装置17から射出される照明光の偏光方向を変化させて、第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bに入射させる照明光の偏光面に対応する第1方向が第1及び第2ダイクロイックミラー21a,21bへの入射面(xy面に平行な面)に対して全体として略垂直になるようにすればよい。
上記実施形態では、3つの液晶ライトバルブ60b,60g,60rを用いたプロジェクター100,200の例のみを挙げたが、本発明は、2つの液晶ライトバルブを用いたプロジェクター、或いは、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクターの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクターにも適用可能である。
10…光源装置、 14…凹レンズ、 15,16…レンズアレイ、 17…偏光変換装置、 17a…プリズム素子、 17b…波長板、 18…重畳レンズ、 20…照明光学系、 21…クロスダイクロイックミラー、 21a,21b…ダイクロイックミラー、 21c…交差軸、 22…ダイクロイックミラー、 23a,23b…折曲ミラー、 23b,26g,26r…折曲ミラー、 40…色分離導光光学系、 52b,52g,52r…偏光分離素子、 53b,53g,53r…射出側パターン層、 56…1/2波長板、 60…光変調部、 60b,60g,60r…液晶ライトバルブ、 61b,61g,61r…液晶パネル、 70…光合成光学系、 71a,71b…ダイクロイックミラー、 80…投射光学系、 100,200…プロジェクター、 260…光変調部、 261b,261g,261r…液晶パネル、 Bp,Bs…青光、 Gp,Gs…緑光、 Rp,Rs…赤光、OP1,OP2,OP3…光路、 SA1,SA2…システム光軸

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源からの光束を第1方向に平行な偏光面を有する偏光に揃える偏光変換部と、
    前記偏光変換部から射出された偏光を異なる波長帯域の光束に分離する分離面と、前記分離面を経た光束を折り曲げる少なくとも1つの折曲ミラーとを有する色分離導光光学系と、
    前記色分離導光光学系により分離された光束によってそれぞれ照明される複数の光変調装置と、を備えるプロジェクターであって、
    前記分離面は、前記偏光の前記分離面への入射面が前記第1方向に垂直となるように配置され、
    前記少なくとも1つの折曲ミラーは、前記分離面を経た偏光の前記折曲ミラーへの入射面が前記第1方向に平行であるように配置される、
    プロジェクター。
  2. 前記複数の光変調装置は、光が入射する面から変調された光を射出する反射型の液晶パネルと、前記色分離導光光学系からの光を透過し前記反射型の液晶パネルで変調されて前記第1方向と異なる第2方向に平行な偏光面を有する偏光を反射する偏光分離素子とをそれぞれ有し、
    前記偏光分離素子は、前記色分離導光光学系からの偏光の前記偏光分離素子への入射面が前記第1方向に平行となるように配置される、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記偏光分離素子は、複屈折構造体を設けた平板状の光学素子である、請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記光学素子は、前記反射型の液晶パネルからの偏光の前記複屈折構造体への入射面が前記第2方向と垂直となるように配置される、請求項3に記載のプロジェクター。
  5. 前記複数の光変調装置を経た光を合成する合成面を有する光合成光学系と、前記光合成光学系から射出された合成光を投射する投射光学系とをさらに備え、
    前記複数の光変調装置は、透過光を変調する透過型の液晶パネルと、前記透過型の液晶パネルで変調され第2方向に平行な偏光面を有する偏光を透過させる偏光板とをそれぞれ有し、
    前記光合成光学系は、前記複数の光変調装置のうち少なくともひとつの光変調装置からの偏光の前記合成面への入射面が前記第2方向に垂直となるように配置される、請求項1に記載のプロジェクター。
  6. 前記色分離導光光学系は、互いに交差して配置される第1ダイクロイックミラー及び第2ダイクロイックミラーをそれぞれ前記分離面として有し、
    前記第1及び第2ダイクロイックミラーの交差軸と、前記偏光変換部の光射出側に延びるシステム光軸と、前記第1及び第2ダイクロイックミラーの光射出側に延びるシステム光軸とは、互いに垂直に配置される、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記色分離導光光学系は、前記第1及び第2ダイクロイックミラーの光路下流側に配置されて、前記第1及び第2ダイクロイックミラーで分離された一方の光束を異なる波長帯域の光束にさらに分離する第3ダイクロイックミラーをさらに有し、
    前記第3ダイクロイックミラーは、前記一方の光束の前記第3ダイクロイックミラーへの入射面が前記第1方向に平行となるように配置される、請求項6に記載のプロジェクター。
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