JP6933927B2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP6933927B2
JP6933927B2 JP2017138347A JP2017138347A JP6933927B2 JP 6933927 B2 JP6933927 B2 JP 6933927B2 JP 2017138347 A JP2017138347 A JP 2017138347A JP 2017138347 A JP2017138347 A JP 2017138347A JP 6933927 B2 JP6933927 B2 JP 6933927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
liquid crystal
crystal element
reflecting
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017138347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019021480A (ja
Inventor
真也 星野
真也 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2017138347A priority Critical patent/JP6933927B2/ja
Publication of JP2019021480A publication Critical patent/JP2019021480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6933927B2 publication Critical patent/JP6933927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は車両用灯具に関する。
車両用灯具において、配光パターンの照度分布や照射範囲を周囲環境や道路状況に合わせて変化させる技術が求められている。下記特許文献1では、液晶素子などの光シャッターを用いて、所定の配光パターンを前方道路に照射する技術が開示されている。
特開平6−191346号公報
一方で、車両用灯具から投影される配光パターンには、他の領域と比較して照度を高めた高照度領域を形成することが好ましい。従来の構成において、液晶素子により配光パターン内の明るさを制御する場合、光源から照射された光を遮ることで配光制御を行う。このため、配光パターン中の高照度領域を移動させる場合には、大光量の光源を用いて、高照度領域以外の領域の光の透過率を制限する必要があり、省エネルギーの観点から好ましくない。また、大光量を液晶素子に照射することで、液晶素子の温度が上昇し液晶が等方相に相転移してしまうといった点にも懸念がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液晶素子を用いて配光パターンを形成する車両用灯具において、光の利用効率を高めつつ高照度領域の移動を可能とする車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一態様の車両用灯具は、車両の前方を照射する車両用灯具であって、高照度領域を含む光を照射する光源装置と、前記光源装置から照射された光を反射する反射部と、前記反射部において反射された光の光路中に配置されて第1の画像光を形成する反射型の第1の液晶素子と、前記第1の画像光を配光パターンとして前方に照射する投影光学系と、前記反射部を移動させて前記第1の液晶素子に入射する高照度領域の入射位置を変える移動機構と、制御信号を生成する制御部、および前記制御信号に基づいて前記移動機構と前記第1の液晶素子との何れか一方又は双方を駆動する駆動部を有する制御装置と、を備え、前記移動機構は、前記前記反射部の反射面と前記第1の液晶素子の入射面と相対的な角度を維持しつつ、前記反射面の面方向と一致しない方向に前記反射部を平行移動させる
上記目的を達成するため、一態様の車両用灯具は、車両の前方を照射する車両用灯具であって、高照度領域を含む光を照射する光源装置と、前記光源装置から照射された光を反射する反射部と、前記反射部において反射された光の光路中に配置されて第1の画像光を形成する透過型の第1の液晶素子と、前記第1の画像光を配光パターンとして前方に照射する投影光学系と、前記反射部を移動させて前記第1の液晶素子に入射する高照度領域の入射位置を変える移動機構と、制御信号を生成する制御部、および前記制御信号に基づいて前記移動機構と前記第1の液晶素子との何れか一方又は双方を駆動する駆動部を有する制御装置と、を備え、前記光源装置は、光源本体と、前記光源本体と前記反射部との間に配置され前記光源本体からの光を平行光とする平行光学系と、を有し、前記反射部は、前記光源装置から照射される光の方向に対して斜めに配置された反射面を備え、前記移動機構は、前記反射部の反射面を前記平行光学系に対して近接離間する方向に平行移動させる。
上述の構成によれば、光源装置から照射された光を反射させて第1の液晶素子に入射させる反射部と、反射部を移動させる移動機構と、を備える。移動機構が、反射部を移動させることで、第1の液晶素子への高照度領域の入射位置を移動させることができる。このため、第1の液晶素子の制御により配光パターンの位置や形状を変化させる際に、反射部を移動させて配光パターンに対する高照度領域の位置を調整することができる。すなわち、上述の構成によれば、第1の液晶素子の透過率を制御することで高照度領域を移動させる場合と比較して光の利用効率を高めることができる。加えて、第1の液晶素子の透過率を制御することで高照度領域を移動させる場合と比較して、第1の液晶素子に照射される光のエネルギー量を抑制することができ、第1の液晶素子の温度上昇による液晶の相転移を抑制した信頼性の高い車両用灯具を提供できる。
上述の車両用灯具において、前記反射部が、内部全反射プリズムである構成としてもよい。
上述の構成によれば、光源装置から照射された光を内部全反射プリズムにより効率よく反射させることにより、光損失を少なくして、簡便に所望の位置に高照度領域を移動させることができる。
上述の車両用灯具において、前記反射部が、ミラーである構成としてもよい。
上述の構成によれば、光源装置から照射された光をミラーにより効率よく反射させることにより、光損失を少なくして、簡便に所望の位置に高照度領域を移動させることができる。
上述の車両用灯具において、第2の液晶素子をさらに備え、前記反射部が、前記光源装置から照射された光の一部を透過させるハーフミラーであり、前記第2の液晶素子は、前記反射部が透過した光の光路中に配置されて第2の画像光を形成し、前記投影光学系は、互いに重ね合わされた前記第1の画像光および前記第2の画像光を配光パターンとして前方に照射する構成としてもよい。
上述の構成によれば、反射部を透過した光を、第2の液晶素子によって第2の画像光に変調し、第1の液晶素子で形成した第1の画像光とともに、投影光学系により前方に照射する。これにより、反射部を透過した光を配光パターンに利用することができ、光の利用効率を高めることができる。
上述の車両用灯具において、第2の液晶素子をさらに備え、前記反射部が、前記光源装置から照射された光を第1の偏光として反射するとともに、第1の偏光と偏光方向が直交する第2の偏光として透過させる、偏光ビームスプリッターであり、前記第1の液晶素子は、前記反射部が反射した第1の偏光を前記第1の画像光が形成された第2の偏光として反射して前記反射部に再度入射させる反射型の液晶素子であり、前記第2の液晶素子は、前記反射部が透過した第2の偏光を第2の画像光が形成された第1の偏光として反射して前記反射部に再度入射させる反射型の液晶素子であり、前記反射部は、前記第1の画像光および前記第2の画像光を重ね合わせて前記投影光学系に入射させ、前記投影光学系は、互いに重ね合わされた前記第1の画像光および前記第2の画像光を配光パターンとして前方に照射する構成としてもよい。
上述の構成によれば、反射部を透過した光を、第2の液晶素子によって第2の画像光に変調し、第1の液晶素子で形成した第1の画像光とともに、投影光学系により前方に照射する。また、反射部として偏光ビームスプリッターを採用することで、第1の画像光と第2の画像光とを単純構造かつ高効率に重ね合わせることができる。これにより、光の利用効率を高めた車両用灯具を提供できる。
上述の車両用灯具において、前記反射部の移動に応じて、前記車両の前方に照射された配光パターンが前記車両の上下方向に移動する構成としてもよい。
上述の構成によれば、反射部による高照度領域の移動に応じて、配光パターンを上下方向に移動するため、例えばレベリングや走行ビームとすれ違いビームとを切替える際などに、配光パターンの適切な位置に高照度領域を設けることができる。
上述の車両用灯具において、前記反射部の移動に応じて、前記車両の前方に照射された配光パターンが前記車両の左右方向に移動する構成としてもよい。
上述の構成によれば、反射部による高照度領域の移動に応じて配光パターンを左右方向に移動するため、車幅方向に配光パターンを移動させても適切な位置に高照度領域を設けることができる。
上述の車両用灯具において、前記移動機構を制御する処理および前記第1の液晶素子を制御する処理を同時に実行して、配光パターンおよび配光パターン内の高照度領域を同時に移動させる制御部を備える構成としてもよい。
上述の構成によれば、制御部が、移動機構を制御する処理と、第1の液晶素子を制御する処理と、を同時に行うため、配光パターンを変化させた際、同時に高照度領域を適切な位置に設けることができる。なお、車両用灯具が、第2の液晶素子を有する場合には、制御部は、第2の液晶素子も併せて制御することが好ましい。
本発明によれば、液晶素子を用いて配光パターンを形成する車両用灯具において、光の利用効率を高めつつ高照度領域の移動を可能とする車両用灯具を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る車両用灯具の概略を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る車両用灯具の反射部を説明する図であり、(a)は反射部を一方向に移動したときの状態を示し、(b)は反射部を逆方向に移動したときの状態を示す。 図3は、第1実施形態に係る車両用灯具を説明する図であり、(a)はレベリングとして機能させたときの状態を示し、(b)はAFSとして機能させたときの状態を示す。 図4は、第1実施形態に係る車両用灯具により配光を上下に移動させたときの配光パターンの変化を示す図であり、(a)は配光パターンおよび高照度領域が下に移動した状態を示し、(b)は中間に配置された状態を示し、(c)は上に移動した状態を示す。 図5は、第1実施形態に係る車両用灯具により配光を左右に移動させたときの配光パターンの変化を示す図であり、(a)は配光パターンおよび高照度領域が右に移動した状態を示し、(b)は中間に配置された状態を示し、(c)は左に移動した状態を示す。 図6は、第2実施形態の投影モジュールを示す図である。 図7は、第3実施形態の投影モジュールを示す図である。 図8は、第4実施形態の投影モジュールを示す図である。
以下、各実施形態の車両用灯具について図面を参照しながら説明する。
以下の説明で用いる図面は、特徴を分かり易くするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る車両用灯具の概略を示す図である。
本実施形態の車両用灯具10は、図1に示すように、車両5の前方を配光パターンで照射する投影モジュール11と、これを制御する制御装置13と、前方の状況を検知して制御装置13に伝達する撮像装置15と、を備えている。
本実施形態の投影モジュール11は、図1に示すように、光源装置20と、反射部27と、反射部27を移動させる移動機構29と、液晶素子(第1の液晶素子)31と、投影光学系41と、を備えている。
光源装置20は、光源本体21と、入射光学系25と、を有する。
光源本体21は可視光を出射する各種発光素子からなる。光源本体21としては、発光ダイオード光源(LED、light emitting diode)又はレーザ光源を採用することができる。
入射光学系25は、光源本体21と反射部27の間に配置され、光源本体21からの光を集光し、反射部27を介して液晶素子31に向けて光を照射する一又は複数のレンズなどからなる。入射光学系25は、中央部に位置する光軸上が最も明るく光軸の周辺部に向かうに従い徐々に光量が減少する光を照射する。すなわち、入射光学系25(言い換えると、光源装置20)は、照射範囲の中央近傍に高照度領域を形成する。
反射部27は、入射光学系25と液晶素子31との間に配置されている。反射部27は、光源装置20から照射された光Lを反射して液晶素子31に導く。反射部27は、入射した光Lを反射面27aにおいて反射して液晶素子31に入射させるとともに、液晶素子31において反射した光Lを透過させて投影光学系41に入射させる。
図2は、反射部27を示し、(a)は反射部を一方向に移動したときの状態を示す部分図であり、(b)は反射部を逆方向に移動したときの状態を示す部分図である。
本実施形態の反射部27は、第1プリズム35と第2プリズム36とで構成された内部全反射プリズムからなる。
第1プリズム35および第2プリズム36は、一様三角断面で一方向に延在する三角柱状を有している。第1プリズム35および第2プリズム36は、互いの延在方向を一致させるとともに、互いに1つの面(第3側面35c、36c)を微小な空隙を設けて向き合わせて重ねることで、内部全反射プリズムを構成する。
第1プリズム35は、三角柱の側面を構成する第1側面35a、第2側面35bおよび第3側面35cを有する。同様に、第2プリズム36は、三角柱の側面を構成する第1側面36a、第2側面36bおよび第3側面36cを有する。
第1プリズム35の第1側面35aには、入射光学系25から照射された光Lが入射する入射面として機能する。第1側面35aは、入射する光Lの光軸に対して直交して配置することが好ましい。この場合には、第1側面35aにおける入射する光Lの反射を抑制できる。
第1プリズム35の第2側面35bは、液晶素子31に対向して配置される。また、第2プリズム36の第2側面36bは、投影光学系41に対向して配置される。
第1プリズム35および第2プリズム36の第3側面35c、36c同士は、微小な空隙を設けた状態で向き合って配置される。また、第1プリズム35における第2側面35bと第3側面35cのなす角は、第2プリズム36における第2側面36bと第3側面36cのなす角と一致する。したがって、第1プリズム35および第2プリズム36の第2側面35b、35b同士は、平行に配置される。
第1プリズム35の第1側面35aを介して第1プリズム35に入射した光Lは、第1プリズム35の第3側面35cと空隙における界面にて全反射し、液晶素子31の対向する面に入射する。液晶素子31に入射した光は、液晶素子31において画像光(第1の画像光)ILとして反射され、第1プリズム35および第2プリズム36を透過して、投影光学系41により前方に照射されることにより配光パターンが形成される。
移動機構29は、反射部(内部全反射プリズム)27からの光が液晶素子31の入射面31aに対して入射する位置を変えるように、液晶素子31の入射面31aに対して反射部27を平行移動する機構である。移動機構29は、平行移動により入射光学系25と反射部27の反射面27aとの間の距離を変化させる。
液晶素子31は、制御部51(図1参照)から送信された画像信号に応じて光を変調して画像光ILを形成する装置である。本実施形態の液晶素子は、反射させた光に画像光ILを形成する反射型液晶素子である。
液晶素子31は、液晶パネル32と第1の偏光板33Aおよび第2の偏光板33Bと、反射ミラー34と、を有する。液晶素子31の各構成要素は、反射部27側(以下、光入射側と呼ぶ)から、第1の偏光板33A、液晶パネル32、第2の偏光板33B、反射ミラー34の順に並ぶ。
液晶パネル32は、図示略の液晶層(図示略)および液晶層を挟持する一対の基板(図示略)を含む。第1の偏光板33Aおよび第2の偏光板33Bは、液晶パネル32の両面側にそれぞれ配置されている。第1の偏光板33Aと第2の偏光板33Bの偏光方向は、例えば互いに直交する。第1の偏光板33Aの光入射側を向く面は、液晶素子31の入射面31aを構成する。反射ミラー34は、第1の偏光板33A、液晶パネル32および第2の偏光板33Bに対して、光入射側と反対側に位置する。反射ミラー34の反射面は、第2の偏光板33B側(すなわち、光入射側)を向く。なお、液晶素子31の光入射側と反対側の面には、図示略の放熱部材を設けてもよい。
液晶素子31は、反射部27において反射された光Lの光路中に配置される。液晶素子31の入射面31aに入射した光Lは、第1の偏光板33A、液晶パネル32、第2の偏光板33Bの順で透過して反射ミラー34において反射され、さらに第2の偏光板33B、液晶パネル32、第1の偏光板33Aの順で透過して反射部27側に出射される。液晶素子31は、光Lが入射面31aから入射して出射されるまでの経路中において変調されて画像光ILを形成する。
投影光学系41は、図1に示すように一又は複数の投影レンズなどを有している。この投影光学系41は、液晶素子31において形成された画像光ILを配光パターンとして前方に照射する。
次に本実施形態の投影モジュール11の作用について説明する。
図2(a)、(b)に示すように、移動機構29は、平行移動により入射光学系25と反射部27の反射面27aとの間の距離を変化させる。より具体的には、移動機構29は、第1プリズム35および第2プリズム36を図中右方に動かすことにより(図2(a))、あるいは図中左方に動かすことにより(図2(b))、反射部27を平行移動させる。これにより、入射光学系25により集められた光Lは、液晶素子31に対する入射位置が変わる。
光源装置20は、高照度領域を含む光Lを照射して液晶素子31に入射させる。すなわち、液晶素子31の入射面31aに形成される集光領域は、中央に高照度領域が形成され、周辺部に向かって徐々に暗くなっている。本実施形態によれば、入射位置が変えられることにより、液晶素子31において集光領域が移動する。結果的に、液晶素子31で反射されて投影光学系41により前方に照射された配光パターンにおいて、高照度領域を移動させることができる。
また反射部27が内部全反射プリズムであるため、入射光学系25で集光した光を効率よく反射させて光損失を少なくでき、簡便に所望の位置に高照度領域を移動させることができる。
なお、本実施形態では、光源装置20により照射され反射部27を介して液晶素子31の入射面31aに集光される集光領域は、移動機構29により液晶素子31の入射面31aに対する入射位置を変化させても、反射部27からの光が液晶素子31の入射面31aの全面を包括する構成となっている。
図3(a)は本実施形態の車両用灯具をレベリングとして機能させたときの状態を示し、(b)は本実施形態の車両用灯具をアダプティブフロントライティングシステム(AFS、Adaptive Front-Lighting System)として機能させたときの状態を示す。図中の矢印Uは車両上方、矢印Loは車両下方を示す。
また図4(a)〜(c)は本実施形態に係る車両用灯具により配光を上下に移動させたときの配光パターンの変化を示す図であり、図5(a)〜(c)は本実施形態に係る車両用灯具により配光を左右に移動させたときの配光パターンの変化を示す図である。
図3(a)のようにレベリング機能を有する車両用灯具10では、反射部27の反射面27aが傾斜して配置され、反射部27に対して上側に位置する光源本体21および入射光学系25から光が照射され反射部27で反射するように配置されている。そして液晶素子31で形成された画像光ILで出射した光が、投影光学系41からの光が車両前方へ向けて照射されるように配置されている。
以上のような本実施形態の車両用灯具によれば、反射部27の反射面27aを液晶素子31の入射面31aに対して車両上下方向に平行移動させるとともに、液晶素子31により形成される画像光ILを同じ方向に移動させると、図4(a)〜(c)に示すように、垂直なスクリーン上で配光パターンおよび高照度領域を上下に移動させることができる。
そのため本実施形態の車両用灯具10が装着された車両では、車両前後方向における路面の傾斜が変化したとき、反射部27の反射面27aと液晶素子31の入射面31aとを駆動することで、レベリングとして機能させることができる。
具体的には、液晶素子31の入射面31aに対して反射部27を車両上下方向に平行移動させる。それとともに液晶素子31により形成される画像光ILをそのままの形状で同じ方向に移動させる。これにより車両用灯具10から照射される配光パターンおよび高照度領域の位置が車両上下方向に大きく変化することを防止できる。
このように反射部27による高照度領域の上下方向の移動に応じて、配光パターンを上下方向に移動すれば、レベリングの際に配光パターンの適切な位置に高照度領域を設けることができる。さらにレベリングと同様に配光パターンを上下方向に移動させる走行ビームとすれ違いビームとの切り替え時でも同様に、配光パターンの適切な位置に高照度領域を設けることができる。
一方、図3(b)のAFS機能を有する車両用灯具10では、反射部27の反射面27aが車幅方向の成分を有して傾斜して配置され、光源本体21および入射光学系25から光が照射され反射部27で反射するように配置されている。そして液晶素子31で形成された画像光ILが、投影光学系41を介して光が車両前方へ向けて照射されるように配置されている。
このように配置された本実施形態の車両用灯具では、反射部27の反射面27aを液晶素子31の入射面31aに対して車幅方向に平行移動させるとともに、液晶素子31で形成された画像光ILを同じ方向に移動させると、図5(a)〜(c)に示すように、高照度領域および配光パターンを左右に移動させることができる。
そのため本実施形態の車両用灯具10が装着された車両では、AFS機能により車幅方向に配光を変化させる際、反射部27の反射面27aを駆動するとともに液晶素子31により形成される画像光ILを制御することで、AFSとしての機能を実減させることができる。
具体的には、液晶素子31の入射面31aに対して反射部27を車幅方向に平行移動させる。それとともに液晶素子31で形成される画像光ILを、そのままの形状で同じ方向に移動させる。これにより車両用灯具10から照射される高照度領域および配光パターンを配光パターンの位置を車幅方向に移動させることができ、AFSとして機能することができる。
このように反射部27による高照度領域の左右方向の移動に応じて、配光パターンを左右方向に移動すれば、AFSによる動作で車幅方向に配光パターンを移動させる際に配光パターンの適切な位置に高照度領域を設けることができる。
図1に戻って、車両用灯具10の構成について説明する。
上述の投影モジュール11を制御するために設けられた撮像装置15は、車両前方を撮像して処理することで、車両の前方に存在する物体を検知し、検知信号を制御部51に伝達する物体検知部52を有している。
制御装置13は、移動機構29を制御する処理と、液晶素子31を制御する処理と、を同時に実行することにより、配光パターンの形状および位置と配光パターン内の照度分布を同時に変化させることが可能に構成されている。
制御装置13は、各種の配光パターンの制御情報などが予め設定されたメモリ53と、メモリ53からの情報や撮像装置15からの信号に基づいて制御信号を生成する制御部51と、制御信号に基づいて移動機構29と液晶素子31との何れか一方又は双方を駆動する駆動部54と、を有している。
制御部51が、物体検知部52の検知状況又は運転者等の入力操作に基づき、駆動部54を介して、液晶素子31を制御することで各種の画像光ILが形成され、画像光ILを投影モジュール11により車両前方に投影して配光パターンを形成する。
制御部51が、物体検知部52の検知状況又は運転者等の入力操作に基づき、駆動部54を介して、移動機構29を制御すると、反射部27を平行移動させる。移動機構29は、液晶素子31の入射面31aに対して反射部27の反射面27aが一定の角度を維持するように、反射部27を平行移動させる。
移動機構29が反射部27を平行移動することにより、入射光学系25により集められた光の液晶素子31に対する入射位置を変えられる。そして入射位置を変えられることで、液晶素子31に形成される画像光ILに対する配光分布を、移動量に応じて変化させることができ、投影光学系41により照射された配光パターンにおける高照度領域を移動させることができる。
制御部51により移動機構29を制御する処理および液晶素子31により形成する画像光ILの制御処理を同時に実行することで、照射される配光パターンの位置や形状において適切な位置に高照度領域を設けることができる。
本実施形態の車両用灯具10によれば、入射光学系25により集光された光を反射して液晶素子31に導く反射部27と、反射部27を平行移動させて液晶素子31に対する光の入射位置を変える移動機構29と、を備える。移動機構29により反射部27が平行移動することにより、入射光学系25により集められた光の液晶素子31に対する入射位置を変えることができる。入射光学系25の光軸は一定位置に存在するが、反射部27を平行移動することにより、光軸上の光が液晶素子31の入射面31aに入射する位置を移動させることができる。これにより、液晶素子31の制御により配光パターンの位置や形状を変化させる際、反射部27を移動させて配光パターンに対する高照度領域の位置を調整することができる。例えば配光パターンの位置を変えたときには配光パターンとともに高照度領域の位置を変えることで、配光パターンに対して高照度領域を同じ位置に保つことができる。また配光パターンの位置や形状を変えたときに高照度領域を配光パターン内の他の位置に配置することもできる。
そのため光源本体21を高出力化して光を強めなくても、配光パターン中の所望の位置に高照度領域を設けることができる。また反射部27を平行移動させるだけで、配光パターンの高照度領域の位置を調整できるため、液晶素子31の透過率を制御することで高照度領域を移動させる場合と比較して光の利用効率を高めることができる。加えて、液晶素子31の透過率を制御することで高照度領域を移動させる場合と比較して、液晶素子31に照射される光のエネルギー量を抑制することができ、液晶素子の温度上昇による液晶の相転移を抑制した信頼性の高い車両用灯具10を提供できる。
本実施形態に記載の車両用灯具10では、制御部51が、移動機構を制御する処理および液晶素子を制御する処理を同時に実行するため、配光パターンおよび配光パターン内の高照度領域を同時に移動させることができる。よって、撮像装置からの路面等の情報に合わせて配光パターンを変更するだけでなく、配光パターン内の高照度領域を移動させることができる。
なお、本実施形態では、移動機構29は、図2中の左右方向に反射部27を移動させる場合を例示した。しかしながら、反射部27の移動方向は、反射面の面方向と一致していなければ如何なる方向でもよい。一例として、反射部27の移動方向が、図2中の上下方向であってもよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態の投影モジュール111を示す図である。
本実施形態の投影モジュール111は、第1実施形態の投影モジュール11と比較して、透過型の液晶素子131を採用した点、反射部127としてミラーを採用した点、光源装置120が平行光学系125を有する点などが主に異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の投影モジュール111は、光源装置120と、反射部127と、反射部127を移動させる移動機構29と、液晶素子(第1の液晶素子)131と、投影光学系41と、を備えている。
光源装置120は、光源本体21と、平行光学系125と、を有する。
平行光学系125は、光源本体21と反射部127の間に配置され、光源本体21からの光を平行光とする。また、平行光学系125(言い換えると、光源装置120)は、照射範囲の中央近傍に高照度領域を形成する。すなわち、光源装置120は、高照度領域を含む光を照射する。本実施形態において、平行光学系125が1つのレンズから構成される場合を図示するが、平行光学系125は複数のレンズから構成されていてもよい。
本実施形態において、反射部127は、入射した全ての光を反射するミラーである。反射部(ミラー)127は、反射面127aを有する。反射面127aは、光源装置120から照射される光の方向に対しても斜め(より好ましくは45°)となるように配置される。反射部127は、光源装置120から照射された光を液晶素子131に向けて反射する。
本実施形態において、液晶素子131は、透過型の液晶素子である。図示を省略するが、液晶素子131は、液晶パネルと液晶パネルの両面側に配置された一対の偏光板と、を有する。液晶素子131は、反射部127において反射された光Lの光路中に配置されている。また、液晶素子131は、平行光学系125で平行化された入射する光Lに対して直交する方向に配置されている。液晶素子131は、反射部127において反射された光Lを変調して画像光ILを形成する。画像光ILは、投影光学系41に入射して、配光パターンとして車両の前方に照射される。
本実施形態によれば、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、反射部127を移動機構29により平行移動させて、反射面127aを入射光学系25に対して近接離間させることで、液晶素子131に入射する高照度領域の位置を変えることができる。
本実施形態によれば、光源装置120が平行光学系125を有し、反射部127を介して液晶素子131に平行光を照射する。一般的に、液晶素子は、光の入射角度によって透過性能が変わることが知られている。すなわち、液晶素子は、特定の角度(例えば液晶素子と直交する方向)からの光に対して最もコントラスト(明暗透過率比)が高くなるが、特定角度からずれるに従ってコントラストが低下するという特性を有している。このため、液晶素子に入射する光が角度分布を持っていると、特定角度から最もずれた光が入射する領域のコントラストの低下に合わせて画像光全体の明暗透過率比も下がってしまう。
本実施形態によれば、液晶素子131を平行光と直交して配置することにより、液晶素子131の最もコントラストが高くなる入射角度の光のみを利用でき、画像光の明暗透過率比を高めることができる。
本実施形態によれば、反射部127としてミラーを用いることで、光源装置120から照射された光を効率よく液晶素子131に導くことができる。
また、本実施形態によれば、画像形成装置として、透過型の液晶素子131を用いる。一方で、反射型の液晶素子又は反射型デジタル光偏向装置(DMD、Digital Mirror Device)などの画像形成装置を用いる場合、画像形成装置からの反射光の光路を避けてミラーを配置する必要があった。これに対して、本実施形態によれば、画像形成装置として透過型の液晶素子131を用いることで、ミラー(反射部127)の配置の自由度を高めることができる。結果として液晶素子131に対して平行な光を液晶素子131に入射させるように、反射面127aの角度を設定することできる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態の投影モジュール211を示す図である。
本実施形態の投影モジュール211は、第1実施形態の投影モジュール11と比較して、反射部227としてハーフミラーを採用した点、第1の液晶素子31Aに加え第2の液晶素子31Bを有する点などが主に異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の投影モジュール211は、光源装置20と、反射部227と、反射部227を移動させる移動機構29と、第1の液晶素子31Aと、第2の液晶素子31Bと、投影光学系41と、を備えている。
本実施形態において、反射部227は、反射面227aにおいて、一部の光を反射し、他の部分の光を透過させるハーフミラーである。反射部227は、光源装置20から照射された光の一部を第1の液晶素子31Aに向けて反射し、その他の部分を透過させて第2の液晶素子31Bに入射させる。
第1の液晶素子31Aおよび第2の液晶素子31Bは、第1実施形態の液晶素子31と略同様の構成を有する。第1の液晶素子31Aおよび第2の液晶素子31Bは、反射させた光にそれぞれ第1の画像光IL1および第2の画像光IL2を形成する反射型液晶素子である。
第1の液晶素子31Aは、光源装置20から照射されて反射部227において反射された光Lの光路中に配置される。第1の液晶素子31Aは、反射部227において反射された光Lを第1の画像光IL1に変調するとともに、反射部227側に反射する。再び反射部227に入射した第1の画像光IL1の一部は、透過して投影光学系41に入射し、他の部分は、反射されて光源方向へ戻る。
第2の液晶素子31Bは、光源装置20から照射されて反射部227を透過した光Lの光路中に配置される。第2の液晶素子31Bは、反射部227を透過した光Lを第2の画像光IL2に変調するとともに、反射部227側に反射する。再び反射部227に入射した第2の画像光IL2の一部は、反射して投影光学系41に入射し、他の部分は、透過して光源方向へ戻る。
第1の画像光IL1および第2の画像光IL2は、反射部227において互いに重ね合わされて投影光学系41に入射する。投影光学系41は、互いに重ね合わされた第1の画像光IL1および第2の画像光IL2を配光パターンとして前方に照射する。
本実施形態によれば、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、反射部227を移動機構29により平行移動させて、反射面227aを入射光学系25に対して近接離間させることで、第1の液晶素子31Aに入射する高照度領域の位置を変えることができる。また、一方で、反射部227を移動機構29により平行移動させることで、第2の液晶素子31Bの入射面31aに対する高照度領域の位置は変わらない。しかしながら、第2の画像光IL2が反射部227で反射されて投影光学系41に入射するため、反射部227の移動に伴い投影光学系41への高照度領域の位置がかわる。したがって、第2の画像光IL2の高照度領域は、前方に照射される配光パターン内において位置が移動する。第2の液晶素子31Bにおいて反射された高照度領域の位置と、第1の液晶素子31Aにおいて反射された高照度領域の位置は、反射部227が移動した場合であっても互いに重なりあう。このため、反射部227を移動させることで配光パターンにおける高照度領域の位置を移動できる。
なお、本実施形態において、反射部227を移動させる場合、第1の液晶素子31Aと第2の液晶素子31Bは、互いに異なる制御により画像光を形成する必要がある。一例として、第1の液晶素子31Aおよび第2の液晶素子31Bにおいて、一定形状の第1の画像光IL1および第2の画像光IL2を形成する場合を考える。第1の画像光IL1に起因する配光パターンは、反射部227が移動しても高照度領域のみが移動して外形が変化しない。一方で、第2の画像光IL2に起因する配光パターンは、反射部227の移動に伴い、高照度領域とともに外形そのものが移動する。したがって、第1の画像光IL1と第2の画像光IL2とを重ね合わせる場合、制御装置13によってそれぞれ異なる制御を行うことが好ましい。
また、本実施形態において、第1の液晶素子31Aおよび第2の液晶素子31Bにおいて、形成される第1の画像光IL1と第2の画像光IL2とを互いに異なる形状の画像光とすることで、配光パターン内に明部と暗部との間の中間の明るさ(階調)の領域を形成してもよい。
本実施形態によれば、反射部227を透過した光を、第2の液晶素子31Bによって第2の画像光IL2に変調し、第1の液晶素子31Aで形成した第1の画像光IL1とともに、投影光学系41により前方に照射する。これにより、反射部227を透過した光を配光パターンに利用することができ、光の利用効率を高めることができる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態の投影モジュール311を示す図である。
本実施形態の投影モジュール311は、第3実施形態の投影モジュール211と一部類似した構成を有する。本実施形態の投影モジュール311は、第3実施形態の投影モジュール311と比較して、反射部327として偏光ビームスプリッターを採用した点などが主に異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の投影モジュール311は、光源装置120と、反射部327と、反射部327を移動させる移動機構29と、第1の液晶素子331Aと、第2の液晶素子331Bと、投影光学系41と、を備えている。
本実施形態において、反射部327は、往路および復路で入射光を偏光した光に分岐させる偏光ビームスプリッター(偏光分離素子)である。反射部(偏光ビームスプリッター)327は、光源装置120から照射された光の一部をs偏光(第1の偏光)として反射する。また、反射部327は、光源装置120から照射された光の他の部分をp偏光(第1の偏光と偏光方向が直交する第2の偏光)として透過させる。なお、ここで、反射部327によるs偏光およびp偏光の偏光方向の分離は、1対1の割合となるように調整されていることが好ましい。
反射部327は、反射面327aを有する。反射面327aは、光源装置120から照射される光の方向と第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bで反射される光の方向との何れの光に対しても斜め(より好ましくは45°)となるように配置される。
第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、反射型の液晶素子である。第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、それぞれ液晶パネル332および反射ミラー334を有する。液晶パネル332は、図示略の液晶層(図示略)および液晶層を挟持する一対の基板(図示略)を含む。液晶パネル332の液晶層は、液晶分子が一対の基板の間で45度ねじれて水平配向されている。すなわち、液晶パネル332は、45度ツイストのツイストネマティック(TN)型液晶パネルである。
第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、液晶分子をツイスト配向させることにより広い波長帯の偏光方向を90回転させて反射させることができる。第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、反射部327から出射された偏光を液晶層への電圧が無印加の領域では略90度回転させて反射し、電圧が印加された領域では回転させずに反射することができる。この2つの領域は、制御装置13(図1参照)から受ける信号(液晶素子への印加電圧)に基づいた形状として第1および第2の液晶素子331A、331Bの面内に形成される。
第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、電圧が無印加の領域において、入射した偏光(s偏光又はp偏光)が往復する間に偏光方向を90°回転させる。すなわち、第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、電圧が無印加の領域において、s偏光を入射させた場合にp偏光を出射し、p偏光を入射させた場合にs偏光を出射する。
一方で、第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、電圧が印加された領域において、入射した偏光(s偏光又はp偏光)が往復する間に偏光方向が変わることがない。すなわち、第1の液晶素子331Aおよび第2の液晶素子331Bは、電圧が印加された領域において、入射したs偏光をs偏光のまま出射し、入射したp偏光をp偏光のまま出射する。
光源装置120から出射され反射部327に入射する平行光である光Lは、非偏光であるためs偏光成分とp偏光成分とを有している。この光Lは、反射部327の反射面327aを反射するs偏光と、反射面327aを透過するp偏光と、に分離される。s偏光は、第1の液晶素子331Aに入射し、p偏光は、第2の液晶素子331Bに入射する。
第1の液晶素子331Aは、反射部が反射したs偏光を第1の画像光ILp1が形成されたp偏光として反射する。第1の画像光ILp1は、反射部327に再度入射する。反射部327に入射した第1の画像光ILp1は、反射部327を透過して投影光学系41に入射する。また、第1の液晶素子331Aは、反射部327が反射したs偏光のうち第1の画像光ILp1以外の光をs偏光のまま出射する。このs偏光は、反射部327に再度入射して反射面327aで反射し光源装置120側に出射される。
第2の液晶素子331Bは、反射部が透過したp偏光を第2の画像光ILs2が形成されたs偏光として反射する。第2の画像光ILs2は、反射部327に再度入射する。反射部327に入射した第2の画像光ILs2は、反射面327aで反射して、投影光学系41に入射する。また、また、第2の液晶素子331Bは、反射部327が透過したp偏光のうち第2の画像光ILs2以外の光をp偏光のまま出射する。このp偏光は、反射部327に再度入射して反射面327aを透過し光源装置120側に出射される。
第1の画像光ILp1および第2の画像光ILs2は、反射部327において互いに重ね合わされて投影光学系41に入射する。投影光学系41は、互いに重ね合わされた第1の画像光ILp1および第2の画像光ILs2を配光パターンとして前方に照射する。
本実施形態によれば、上述の第3実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、本実施得形態によれば、偏光を用いて反射部327において反射又は透過させているため、第1の画像光ILp1と第2の画像光ILs2とを単純構造かつ高効率に重ね合わせることができる。これにより、光の利用効率を高めた車両用灯具を提供できる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
10…車両用灯具、20,120…光源装置、27,127,327…反射部、27…反射部(内部全反射プリズム)、29…移動機構、31,131…液晶素子、31,131,31A,331A…液晶素子(第1の液晶素子)、31B,331B…第2の液晶素子、41…投影光学系、51…制御部、127…反射部(ハーフミラー)、327…反射部(偏光ビームスプリッター)、IL,IL1,ILp1…画像光(第1の画像光)、IL2,ILs2…第2の画像光、L…光

Claims (7)

  1. 車両の前方を照射する車両用灯具であって、
    高照度領域を含む光を照射する光源装置と、
    前記光源装置から照射された光を反射する反射部と、
    前記反射部において反射された光の光路中に配置されて第1の画像光を形成する反射型の第1の液晶素子と、
    前記第1の画像光を配光パターンとして前方に照射する投影光学系と、
    前記反射部を移動させて前記第1の液晶素子に入射する高照度領域の入射位置を変える移動機構と、
    制御信号を生成する制御部、および前記制御信号に基づいて前記移動機構と前記第1の液晶素子との何れか一方又は双方を駆動する駆動部を有する制御装置と、を備え
    前記移動機構は、前記前記反射部の反射面と前記第1の液晶素子の入射面と相対的な角度を維持しつつ、前記反射面の面方向と一致しない方向に前記反射部を平行移動させる、
    車両用灯具。
  2. 車両の前方を照射する車両用灯具であって、
    高照度領域を含む光を照射する光源装置と、
    前記光源装置から照射された光を反射する反射部と、
    前記反射部において反射された光の光路中に配置されて第1の画像光を形成する透過型の第1の液晶素子と、
    前記第1の画像光を配光パターンとして前方に照射する投影光学系と、
    前記反射部を移動させて前記第1の液晶素子に入射する高照度領域の入射位置を変える移動機構と、
    制御信号を生成する制御部、および前記制御信号に基づいて前記移動機構と前記第1の液晶素子との何れか一方又は双方を駆動する駆動部を有する制御装置と、を備え、
    前記光源装置は、光源本体と、前記光源本体と前記反射部との間に配置され前記光源本体からの光を平行光とする平行光学系と、を有し、
    前記反射部は、前記光源装置から照射される光の方向に対して斜めに配置された反射面を備え、
    前記移動機構は、前記反射部の反射面を前記平行光学系に対して近接離間する方向に平行移動させる、
    車両用灯具。
  3. 前記反射部が、内部全反射プリズムである、
    請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記反射部が、ミラーである、
    請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  5. 第2の液晶素子をさらに備え、
    前記反射部が、前記光源装置から照射された光の一部を透過させるハーフミラー又は偏光ビームスプリッターであり、
    前記第2の液晶素子は、前記反射部が透過した光の光路中に配置されて第2の画像光を形成し、
    前記投影光学系は、互いに重ね合わされた前記第1の画像光および前記第2の画像光を配光パターンとして前方に照射する、
    請求項1に記載の車両用灯具。
  6. 前記反射部の移動に応じて、前記車両の前方に照射された配光パターンが前記車両の上下方向に移動する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用灯具。
  7. 前記制御装置は、車両前後方向における路面の傾斜が変化したときに、前記反射部の反射面と前記第1の液晶素子とを駆動し、
    前記第1の液晶素子は、前記第1の画像光を前記配光パターンと同じ車両の上下方向に移動させてレベリングとして機能させる、
    請求項6に記載の車両用灯具。
JP2017138347A 2017-07-14 2017-07-14 車両用灯具 Active JP6933927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017138347A JP6933927B2 (ja) 2017-07-14 2017-07-14 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017138347A JP6933927B2 (ja) 2017-07-14 2017-07-14 車両用灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019021480A JP2019021480A (ja) 2019-02-07
JP6933927B2 true JP6933927B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=65354763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017138347A Active JP6933927B2 (ja) 2017-07-14 2017-07-14 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6933927B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005208387A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP6132684B2 (ja) * 2013-07-10 2017-05-24 株式会社小糸製作所 車両用灯具
AT515996B1 (de) * 2014-06-23 2016-09-15 Zizala Lichtsysteme Gmbh Verfahren und Scheinwerfer zum Erzeugen einer Lichtverteilung auf einer Fahrbahn
JP6422361B2 (ja) * 2015-02-13 2018-11-14 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯ユニット、車両用前照灯システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019021480A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9874330B2 (en) Light projection device and head lamp for vehicle
JP6936646B2 (ja) 車両用灯具
JP5468464B2 (ja) 車両用灯具
JP7453278B2 (ja) ヘッドライト装置
JP6952541B2 (ja) 車両用前照灯
JP6564568B2 (ja) 車両用前照灯ユニット、車両用前照灯システム
WO2018139325A1 (ja) ヘッドライト装置
JP5576751B2 (ja) 車両用灯具
JP6459185B2 (ja) 光源装置、および、投射装置
JP2012009435A (ja) 照明システム及び薄板遮蔽照明装置
JP6205784B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
CN108692276B (zh) 具有机械致动器的光束投射装置、光学模块和设置有这种装置的前照灯
JP6422361B2 (ja) 車両用前照灯ユニット、車両用前照灯システム
CN104144309A (zh) 投影仪
JP6933927B2 (ja) 車両用灯具
JP6331797B2 (ja) 車載用光源装置
JP7042655B2 (ja) 車両用灯具
WO2019069672A1 (ja) 車両用前照灯
WO2021006281A1 (ja) 車両用灯具
JP2018085187A (ja) 車両用灯具
JP2012063708A (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2017117725A (ja) 車両用前照灯装置
JP5277821B2 (ja) 偏光変換素子、照明光学系及びプロジェクタ装置
JP2002221756A (ja) 投射型表示装置
JP6554925B2 (ja) プロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6933927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150