JP2015207177A - 信号制御システム - Google Patents

信号制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015207177A
JP2015207177A JP2014087770A JP2014087770A JP2015207177A JP 2015207177 A JP2015207177 A JP 2015207177A JP 2014087770 A JP2014087770 A JP 2014087770A JP 2014087770 A JP2014087770 A JP 2014087770A JP 2015207177 A JP2015207177 A JP 2015207177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
signal
unit
signal control
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014087770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6385710B2 (ja
Inventor
貴則 山田
Takanori Yamada
貴則 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2014087770A priority Critical patent/JP6385710B2/ja
Publication of JP2015207177A publication Critical patent/JP2015207177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6385710B2 publication Critical patent/JP6385710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】信号無視等の危険行為を行う車両を監視することによって周辺の通行者に危険回避のための報知等を行う信号制御システムを提供する。
【解決手段】停止位置である停止線に近接する車両の位置及び速度を検出するカメラ駆動画像処理装置62と、カメラ駆動画像処理装置62が検出した位置及び速度に基づいて、停止線で停止が困難な車両を判定することにより、停止線で停止しないで通過する車両を予測する信号無視監視部65aとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、交差点等に進入する車両を監視することによって危険回避のための表示切り替え等の動作を行う信号制御システムに関する。
従来、走行する両車に交通情報を送信する交通情報システムであって、信号無視した車両の情報を含む車線に関する交通情報を生成して各車両に提供し、各車両の搭載装置は、交通情報を受信して自車が走行している車線の交通情報を抽出するものが公知となっている(特許文献1参照)。
また、交差点進入制御システムとして、車両に設けた速度センサーから信号を受け、車両の走行速度及び交差点までの距離を取得し、車両が危険ゾーンに進入することを予測し、車両の運転者に信号が黄色になることを知らせ、青色の表示時間を増減するものが公知となっている(特許文献2参照)。
しかしながら、車両が信号無視することを予測する信号制御システムは存在しない。例えば特許文献1のシステムでは、信号無視した車両の情報を提供するため、情報の提供を受けたタイミングでは危険回避が困難な場合が生じ得る。また、特許文献2のシステムでは、青色の表示時間を増加させても、信号無視の影響を受ける別の車両にとって危険回避が困難な事態が生じてしまう。
特開2011−28770号公報 特開2006−163534号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、信号無視等の危険行為を行う可能性のある車両を監視することによって周辺の通行者の危険回避に資する信号制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る信号制御システムは、信号灯器に付随する所定の停止位置に近接する車両の位置及び速度を検出する車両検出部と、車両検出部が検出した位置及び速度に基づいて、所定の停止位置で停止が困難な車両を判定することにより、所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測する予測部と、予測部が所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測した場合に、信号灯器の表示が切り替わるタイミングを変化させる信号制御修正部とを備える。
上記信号制御システムによれば、予測部が信号灯器に付随する所定の停止位置にも関わらず必要な停止を伴わないで通過する車両を予測するので、停止すべきタイミングにおいて停止位置に停止しない車両を予測でき、これに基づいて信号灯器の表示切り替えのタイミングを変化させることができる。これにより、周辺の通行者に危険を回避する対応を可能にし、交通の安全を高めることができる。
本発明の具体的な側面では、予測部が、所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測した場合に、視覚的又は聴覚的な警報を発生する警報部をさらに備える。この場合、停止を伴わないで通過すると予測される車両の存在を周辺の通行者に警報することで、周辺の通行者の安全に寄与することができる。
本発明のさらに別の側面では、予測部は、車両に対応させた所定の制動能力に基づいて、所定の停止位置で停止が困難な車両を判定する。この場合、所定の停止位置で停止しない車両をより正確に予測することができる。
本発明のさらに別の側面では、交差点の一方の道路側と、一方の道路と交差する他方の道路側とに信号灯器が設けられており、予測部は、信号灯器の表示に関する情報に基づいて、一方の道路側に設けられた所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測し、信号制御修正部は、予測部が所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測した場合に、他方の道路側に設けられた信号灯器の進行不可信号から通行許可信号への切り替えタイミングを遅らせる。この場合、所定の停止位置で停止しない車両と、交差する道路を通過する車両との間で事故が生じることを防止できる。
本発明のさらに別の側面では、車両検出部は、撮像部と画像処理部とを有し、撮像部によって得た画像を画像処理部によって処理することにより、車両の存在と当該車両の位置及び速度を検出する。この場合、所定の停止位置で停止しない車両を安定して自動的に検出することができる。
本発明のさらに別の側面では、所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両に関する情報を保存する記録部をさらに備える。この場合、停止を伴わないで通過する車両に関する記録を蓄積して違反の予防等に活用することができる。
本発明に係る信号制御システムを組み込んだ交通信号システムの設置例を説明する図である。 実施形態の信号制御システム等を説明するブロック図である。 信号制御システム等の動作を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る一実施形態の信号制御システムを組み込んだ交通信号システムについて詳細に説明する。
図1に例示する交通信号システム100は、交差点A0に配置されている。この交差点A0では、第1の道路A1と第2の道路A2とが交差する。第1の道路A1は、例えば片側1車線で2車線の道路となっており、第2の道路A2は、例えば片側1車線で2車線の道路となっている。第1の道路A1は、図面左側に向かう第1車線A11と、図面右側に離れる第2車線A12とを有し、第2の道路A2は、図面下側に向かう第1車線A21と、図面上側に向かう第2車線A22とを有する。交差点A0には、これに付随して、横断歩道B1〜B4や停止線C1〜C4が設けられている。なお、道路を構成する車線の数は、2つに限らず、1つ又は3つ以上であってもよい。
交差点A0の角部には、第1〜第4の車両用信号灯器11〜14が設けられている。第1車両用信号灯器11は、第1の道路A1の第1車線A11に存在する車両V1を対象とし、図面右側に向けて表示を行う。第2車両用信号灯器12は、第1の道路A1の第2車線A12に存在する車両V2を対象とし、図面左側に向けて表示を行う。第3車両用信号灯器13は、第2の道路A2の第1車線A21に存在する車両V3を対象とし、図面上側に向けて表示を行う。第4車両用信号灯器14は、第2の道路A2の第2車線A22に存在する車両V4を対象とし、図面下側に向けて表示を行う。
第1の道路A1と同様に第2の道路A2を横切る一方の横断歩道B1に付随して、一対の第1歩行者用信号灯器21が設けられ、他方の横断歩道B2に付随して、一対の第1歩行者用信号灯器22が設けられている。また、第2の道路A2と同様に第1の道路A1を横切る一方の横断歩道B3に付随して、一対の第3歩行者用信号灯器23が設けられ、他方の横断歩道B4に付随して、一対の第4歩行者用信号灯器24が設けられている。第1〜第4歩行者用信号灯器21〜24には、これに連動して歩行者を誘導するスピーカー31〜34も設けられている。
交差点A0において、第1の道路A1の第1車線A11等を監視するための撮像部として、第1監視カメラ71が第1車線A11を臨むように設置されており、図示の例では第1車両用信号灯器11に支持されている。つまり、第1監視カメラ71は、第1車線A11に略沿って交差点A0から離れる方向に向かっており、第1監視カメラ71による撮影範囲は、二点差線で示すような撮影領域SAとなっている。ここでは、第1車線A11のうち交差点A0に近い監視ゾーンMAが監視対象領域に設定されており、この監視ゾーンMAは、第1監視カメラ71の撮影領域SAによってカバーされている。
また、交差点A0において、第1の道路A1の第2車線A12等を監視するための撮像部として、第2監視カメラ72が設けられている。第2監視カメラ72は、第2車両用信号灯器12に支持されて第2車線A12を臨むように設置されており、第2車線A12のうち停止線C2よりも交差点A0から離れる側にある部分を撮影領域としている。
交差点A0において、第2の道路A2の第1車線A21等を監視するための撮像部として第3監視カメラ73が設けられ、第2車線A22等を監視するための撮像部として第4監視カメラ74が設けられている。第3監視カメラ73は、第3車両用信号灯器13に支持されて第1車線A21を臨むように設置されており、第1車線A21のうち停止線C3よりも交差点A0から離れる側にある部分を撮影領域としている。第4監視カメラ74は、第4車両用信号灯器14に支持されて第2車線A22を臨むように設置されており、第2車線A22のうち停止線C4よりも交差点A0から離れる側にある部分を撮影領域としている。
図2示すように、交通信号システム100は、交通信号システム本体50と、第1〜4監視カメラ71〜74と、監視制御装置60とを備える。
交通信号システム本体50は、一般的な信号機であり、信号制御装置40と、車両用信号灯器10と、歩行者用信号灯器20と、音声報知器30とを有する。ここで、信号制御装置40は、制御回路41と、駆動回路42と、現示メモリ43とを有する。これらのうち、制御回路41は、全体の動作を統括し、駆動回路42は、制御回路41の指示に基づいて車両用信号灯器10、歩行者用信号灯器20、音声報知器30等を駆動し、現示メモリ43は、車両用信号灯器10の表示の切り替え手順のほか、現在の灯色、表示の残り時間等の点灯状態に関する情報を保管する。車両用信号灯器10は、図1に示す第1〜第4の車両用信号灯器11〜14を含む。歩行者用信号灯器20は、第1〜第4歩行者用信号灯器21〜24を含む。音声報知器30は、スピーカー31〜34を含む。
なお、交通信号システム本体50のうち、信号制御装置40は、第1〜4監視カメラ71〜74及び監視制御装置60とともに信号制御システム200を構成している。
監視制御装置60は、本体回路部61と、カメラ駆動画像処理装置62とを有する。ここで、本体回路部61は、制御処理部65と、通信部66と、記録部67とを有し、制御処理部65は、信号無視監視部65aと、信号制御修正部65bと、警報出力部65cとを有する。
信号無視監視部65aは、停止すべきタイミングであるにも関わらず停止線C1〜C4等の停止位置で対応する停止を伴わないで通過する車両を予測する予測部として機能する。信号無視監視部65aは、交通信号システム本体50から通信部66を介して車両用信号灯器11〜14の灯色、表示の残り時間等の点灯状態に関する信号制御情報を取得する。また、信号無視監視部65aは、カメラ駆動画像処理装置62から車両V1〜V4の位置、移動速度等を含む車両近接情報を取得し、この車両近接情報から、上記信号制御情報を参酌して信号無視が発生する可能性を予測する。この信号無視の発生可能性は、信号無視予測信号として出力される。
信号制御修正部65bは、信号無視監視部(予測部)65aから信号無視予測信号が出力された場合、信号無視車に対する安全を確保するため、信号灯器の動作タイミングを修正するための修正駆動信号を出力する。具体的には、監視カメラ71〜74のうちいずれによって信号無視の可能性のある車(以下、信号無視推測車とも呼ぶ)を検出したかに基づいて、車線A11,A12,A21,A22又は道路A1,A2の中から、信号無視推測車の存在する1以上の車線又は道路を特定し、この車線又は道路と交差する側の道路に対して表示を行う信号灯器の表示が切り替わるタイミングをずらす又はその表示を強制的に切り替える設定を行う。つまり、信号制御修正部65bは、交差側の道路を対象とする車両用信号灯器11〜14又は歩行者用信号灯器21〜24について、赤(進行不可信号)から青(進行許可信号)への切り替えを遅らせ又は青(進行許可信号)から赤(進行不可信号)への切り替えタイミングを早めることを意味する警戒モードの設定を行い、警戒モードであることを示す警戒信号を通信部66を介して交通信号システム本体50に出力する。なお、この警戒モードは、信号無視推測車の存在する道路と交差する側の道路を対象とする場合、出会い頭の衝突を防止する意味がある。
警報出力部65cは、信号無視監視部(予測部)65aから信号無視予測信号が出力された場合、信号無視推測車に対する歩行者等の安全を確保することを目的とする音声案内を行うための警報信号を出力する。具体的には、監視カメラ71〜74のうちいずれによって信号無視推測車を検出したかに基づいて、車線A11,A12,A21,A22又は道路A1,A2の中から、信号無視推測車の存在する車線又は道路を特定し、この車線又は道路と交差横断歩道を渡ろうとしている歩行者に音声によって警告する設定を行う。つまり、警報出力部65cは、交差側の横断歩道を対象とするスピーカー31〜34に「危険車両進入中」といった音声出力を行わせることを要求する警報信号を、通信部66を介して交通信号システム本体50に出力する。この警報出力部65cと、交通信号システム本体50とは、警報を発生する警報部として機能する。
通信部66は、監視制御装置60が交通信号システム本体50に対して情報の授受を行うための部分であり、上述した車両用信号灯器11〜14の点灯状態を監視制御装置60に取り込むことができ、信号無視推測車に対する警戒信号を交通信号システム本体50に供給することができる。なお、通信部66により、交通信号システム100は、隣接する交差点に設置される交通信号システムや、中央管理装置(不図示)との間で通信可能になっており、本交通信号システム100を隣接する交差点の交通信号システムに連動させ、或いは中央管理装置からの指示に基づいて動作させることができる。通信部66は、中央管理装置に対して信号制御修正部65bによって信号無視を推測する警戒モードが設定されたことを通知する報告信号を出力する。
記録部67は、信号無視監視部65aから信号無視予測信号が出力された場合、その日時、車線又は道路、交差点進入時の速度等をデータとして保管し、その際に監視カメラ71〜74で取得された動画を画像データとして保管する。
カメラ駆動画像処理装置62は、第1〜4監視カメラ(撮像部)71〜74を動作させて第1及び道路A1,A2の動画を取得する。また、カメラ駆動画像処理装置62は、画像処理部として、交差点A0に進入する車線A11,A12,A21,A22のうち監視ゾーンMAにおいて画像解析を行う。これにより、監視ゾーンMA内の車両V1〜V4を識別又は検出し、各車両について、そのサイズと、停止線C1〜C4のうち対応する停止線までの距離と、移動速度とを検出する。つまり、カメラ駆動画像処理装置62は、車両検出部として機能する。各車両のサイズ、停止線までの距離及び移動速度を決定するため、カメラ駆動画像処理装置(画像処理部又は車両検出部)62は、画像から成分又は要素を切り出す抽出を行ったり、別途準備した比較画像とのマッチングをとる操作を行ったりする。なお、車両の停止線までの距離は、監視カメラ71〜74の高さ、画像内における対象車両の位置等によって決定することができるが、車線幅、道路に設置されたマーク等を基準として、これらに対する対象車両の位置等の検出によって決定することもできる。
ここで、信号無視監視部65aの動作について説明する。信号無視監視部65aは、カメラ駆動画像処理装置62を利用して交差点A0に進入する各車両について停止線までの距離、移動速度、サイズ等の情報を取得するとともに、信号灯器が赤に切り替わるまでの時間を算出する。ここで、特定の車両について、これが向かう信号灯器の現在の表示が赤若しくは黄である場合において、停止線までの距離をL〔m〕、車両の移動速度をV〔m/s〕、車両のサイズに基づく標準的な減速加速度(制動能力)をα〔m/s〕とし空走距離に関連する所定の正の定数をK〔m〕として、
{V/2α}+K>L … (1)
を満たすならば、着目する車両は、通常の制動では停止線で停止することが困難であると判断する。一方で、停止すべきタイミングに関連して、信号灯器の現在の表示が青若しくは黄であり赤に切り替わる予定時刻までの残りの時間をTとし、交差点の通過距離に関する所定の正の定数をW〔m〕として、
V×T<L+W … (2)
を満たすならば、信号灯器の表示が赤に切り替わるまでに車両が交差点を実質的に通過できないと判断する。
よって、上記条件式(1)及び(2)を組み合わせた
{V/2α}+K>L 又は L>V×T−W … (3)
のいずれかを満たす場合、信号無視監視部65aは、信号無視の虞が強いとして信号無視の発生を予測し、信号無視予測信号を出力する。
以上では、時間Tを着目車両の向けの車両用信号灯器(例えば第1車両用信号灯器11)の表示が赤に切り替わる予定時刻までの時間としたが、より危険なものに限る場合、時間Tを交差側の車両用信号灯器(例えば第2車両用信号灯器12)の表示が青に切り替わる予定時刻までの時間とすることもできる。また、値Kや値Wは、経験やシミュレーションによって適宜修正した値とできる。
なお、上記条件式(3)のような判断処理は、各車線に対応する車両用信号灯器の表示が黄色(停止信号)又は赤色になった段階で停止すべきタイミングと判断し監視ゾーンMAに存在する車両に対して開始することができる。つまり、上記条件式(3)のうち、条件式(1)に対応する部分{V/2α}+K>Lのみを判断することができる。その他、上記条件式(3)のような判断処理において、条件式(1)に対応する部分については、車両用信号灯器の表示が黄色又は赤色になった段階で監視ゾーンMAよりも狭くより停止線に近い危険ゾーンMA1に存在する車両に限って行うこともできる。さらに、各車線に対応する車両用信号灯器の表示が黄色になった段階で、上記条件式(3)のうち、条件式(2)に対応する部分の判断処理を行うことができる。
以下、図3のフローチャートを参照して、実施形態の信号制御システム200等の動作について説明する。
まず、監視制御装置60の本体回路部61は、カメラ駆動画像処理装置62を介して第1〜4監視カメラ71〜74を動作させ、第1及び第2車線A11,A12,A3,A22のうち交差点A0に近づく部分及びその周辺の画像を取得する(ステップS11)。次に、本体回路部61は、カメラ駆動画像処理装置62に画像の解析を行わせて、各車線の監視ゾーンMA内に存在する車両V1〜V4の画像の抽出その他の解析を行わせる(ステップS12)。監視ゾーンMA内に車両が検出されなかった場合(ステップS13のN)、一旦このルーチン処理を終了する。一方、監視ゾーンMA内に車両が検出された場合(ステップS13のY)、カメラ駆動画像処理装置62において、検出された車両の位置と、移動速度と、車両サイズとを判定させ、本体回路部61に取り込む(ステップS14)。このうち、車両の位置は、車両が近づく停止線C1〜C4までの距離に換算される。次に、本体回路部61は、交通信号システム本体50から車両用信号灯器11〜14の灯色、表示の残り時間等の点灯状態に関する信号制御情報を取得する(ステップS15)。次に、本体回路部61は、信号無視の予測処理を行う(ステップS16)。つまり、上記条件式(3)その他の条件を満たす場合、本体回路部61は、信号無視の蓋然性が高いと判断し警戒モードの設定を行う。つまり、本体回路部61から信号制御装置40に警戒信号が出力され、併せて修正駆動信号や警報信号等が出力される。逆に、上記条件式(3)その他の条件を満たさない場合、本体回路部61は、信号無視の蓋然性が低いと判断する。信号無視の蓋然性が高いと判断された場合(ステップS17のY)、本体回路部61は、既に警戒モードの設定が成されているか否かを判断する(ステップS18)。警戒モードの設定が成されていない場合(ステップS18のN)、本体回路部61は、車線A11〜A22のうち信号無視推測車の存在する車線(例えば第1車線A11)を特定し、この車線と交差する側の道路(例えば第2の道路A2)の通行車両又は歩行者に対して表示を行う信号灯器(例えば第3及び第4の車両用信号灯器13,14、第3及び第歩行者用信号灯器23,24)の表示が切り替わるタイミングをずらす修正駆動信号すなわち遅延信号(又は前倒信号)を信号制御装置40の制御回路41に出力する(ステップS19)。制御回路41は、対応する信号灯器(例えば第3及び第4の車両用信号灯器13,14)の表示が赤から青に切り替わるタイミング(又は青から黄色に切り替わるタイミング)を既定時間(例えば数秒)ずらす。また、本体回路部61は、車線A11〜A22のうち信号無視推測車の存在する車線(例えば第1車線A11)と交差する側の道路(例えば第2の道路A2)の通行車両又は歩行者を対象とするスピーカー(例えばスピーカー33,34)に警報の音声出力を行わせるための警報信号を信号制御装置40の制御回路41に出力する(ステップS20)。制御回路41は、対応するスピーカー(例えばスピーカー33,34)を介して「危険車両進入中」といった音声ガイドを提供し、又は危険を報知する警笛音を出力させる。警戒モードの設定が既に成されている場合(ステップS18のY)、一旦このルーチン処理を終了する。なお、ステップS17でNと判断された場合、つまり、信号無視の蓋然性が低いと判断された場合、本体回路部61は、既に警戒モードが解除されていれば(ステップS21のN)、一旦このルーチン処理を終了し、未だ警戒モードが解除されていなければ(ステップS21のY)、警戒モードを解除して一旦このルーチン処理を終了する(ステップS22)。警戒モードが維持される限りは、ステップS19,S20の処理が続行され、警戒モードが解除された場合は、ステップS19,S20の処理の中止処理が行われる。なお、警戒モードは、信号無視推測車が検出されなくなった場合に直ちに解除されるのではなく、信号無視推測車の通過が予測される時間の経過後に解除されるようにすることができる。この場合、警戒モードが解除によるステップS19,S20の中止処理は、信号無視推測車の通過が予測される時間の経過後に行われる。なお、警戒モードが解除に際しては、例えば進行許可信号から進行不可信号又は停止信号への表示切り替えを逆の表示切り替えよりも優先させるような動作とすることもできる。
以上述べたように、本実施形態に係る信号制御システム200又は交通信号システム100では、停止位置である停止線C1〜C4に近接する車両V1〜V4の位置及び速度を検出するカメラ駆動画像処理装置62と、カメラ駆動画像処理装置62が検出した位置及び速度に基づいて、停止線C1〜C4で停止が困難な車両を判定することにより、停止線C1〜C4で停止しないで通過する車両を予測する信号無視監視部65aとを備える。本信号制御システム200によれば、予測部としての信号無視監視部65aが停止線C1〜C4で停止が困難な車両を予測するので、周辺の通行者に危険を回避するための手段を提供することができ、交通の安全を高めることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。例えば、音声報知器30は、音声出力を行うスピーカー31〜34に限らず、視覚的な警報表示を行う警報ランプ、文字等の表示を行うディスプレイとできる。
例えば、単路に形成された信号機付の横断歩道のような交差点でない場所においても、停止線に近接する車両を対象として信号無視を予測して、横断歩道を渡ろうとする歩行者に危険を知らせる警報(音声又は視覚的な告知)を発する装置又はシステムとできる。さらに、一時停止線で停止しない車両を予測して、本線を通行する車両に危険を知らせる警報(信号器状のランプやスピーカーによる視覚又は音声的な告知)を発する装置又はシステムとできる。
なお、上記実施形態では、交差点に信号制御システム200を設置する場合について説明したが、交差点には、三叉路、五叉路等も含まれ、その場合、信号無視の予測される信号無視推測車が存在する道路を除く他の道路に対する信号表示を遅延等させる機構とできる。
上記実施形態では、車両のサイズに基づいて標準的な減速加速度又は制動能力を設定したが、本発明はこれに限るものでなく、車両の車種等を割り出して減速加速度又は制動能力を設定することもできる。逆に、車両のサイズにかかわらず、一律の固定的な減速加速度又は制動能力を設定することもできる。
上記実施形態では、信号制御システム200から遠隔の中央管理装置に対して信号無視が予測されることを報告信号として出力するが、中央管理装置等を介して交差点A0周辺の車両V1〜V4に無線で信号無視が予測されることを通知することもできる。
上記実施形態では、信号無視の予測によって信号無視推測車を決定しているが、信号無視推測車には、自動車のほか、バイク、自転車等の二輪車も含まれる。
監視ゾーンMA内に存在する車両の位置や速度を監視カメラ71〜74で得た画像の画像処理によって検出しているが、別の手法によって車両の位置や速度を検出することもできる。監視カメラ71〜74も例示の位置に限らず、様々な箇所に配置でき、配置台数も適宜変更できる。
A0…交差点、 A1,A2…第1及び第2の道路、 A11,A12,A21,A22…車線、 B1-B4…横断歩道、 C1-C4…停止線、 MA…監視ゾーン、 MA1…危険ゾーン、 SA…撮影領域、 V1-V4…車両、 11-14…車両用信号灯器、 21-24…歩行者用信号灯器、 31-34…スピーカー、 41-44…監視カメラ、 10…車両用信号灯器、 11-14…第1〜第4車両用信号灯器、 20…歩行者用信号灯器、 21-24…歩行者用信号灯器、 30…音声報知器、 33,34…スピーカー、 40…信号制御装置、 41…制御回路、 42…駆動回路、 43…現示メモリ、 50…交通信号システム本体、 60…監視制御装置、 61…本体回路部、 62…カメラ駆動画像処理装置、 65…制御処理部、 65a…信号無視監視部、 65b…信号制御修正部、 65c…警報出力部、 66…通信部、 67…記録部、 71-74…監視カメラ、 100…交通信号システム、 200…信号制御システム

Claims (6)

  1. 信号灯器に付随する所定の停止位置に近接する車両の位置及び速度を検出する車両検出部と、
    前記車両検出部が検出した位置及び速度に基づいて、前記所定の停止位置で停止が困難な車両を判定することにより、前記所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測する予測部と、
    前記予測部が、前記所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測した場合に、前記信号灯器の表示が切り替わるタイミングを変化させる信号制御修正部と、
    を備える信号制御システム。
  2. 前記予測部が、前記所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測した場合に、視覚的又は聴覚的な警報を発生する警報部をさらに備える、請求項1に記載の信号制御システム。
  3. 前記予測部は、車両に対応させた所定の制動能力に基づいて、前記所定の停止位置で停止が困難な車両を判定する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の信号制御システム。
  4. 交差点の一方の道路側と、前記一方の道路と交差する他方の道路側とに信号灯器が設けられており、
    前記予測部は、前記信号灯器の表示に関する情報に基づいて、前記一方の道路側に設けられた前記所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測し、
    前記信号制御修正部は、前記予測部が前記所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両を予測した場合に、前記他方の道路側に設けられた前記信号灯器の進行不可信号から通行許可信号への切り替えタイミングを遅らせる、請求項1から3までのいずれか一項に記載の信号制御システム。
  5. 前記車両検出部は、撮像部と画像処理部とを有し、前記撮像部によって得た画像を前記画像処理部によって処理することにより、車両の存在と当該車両の位置及び速度を検出する、請求項1から4までのいずれか一項に記載の信号制御システム。
  6. 前記所定の停止位置で停止を伴わないで通過する車両に関する情報を保存する記録部をさらに備える、請求項1から5までのいずれか一項に記載の信号制御システム。
JP2014087770A 2014-04-21 2014-04-21 信号制御システム Active JP6385710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014087770A JP6385710B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 信号制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014087770A JP6385710B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 信号制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015207177A true JP2015207177A (ja) 2015-11-19
JP6385710B2 JP6385710B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=54603925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014087770A Active JP6385710B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 信号制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6385710B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102042846B1 (ko) * 2018-10-01 2019-11-08 주식회사 서진에스엔티 교통보행 위험 알림 시스템
JP2020197896A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 Polaris合同会社 歩行者及び自転車に対する危険車両警報システム
JP2020197895A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 Polaris合同会社 歩行者及び自転車に対する危険車両警報システム
CN114764978A (zh) * 2021-01-13 2022-07-19 丰田自动车株式会社 信号灯管理系统和信号灯管理方法
US20230162596A1 (en) * 2021-11-24 2023-05-25 Industrial Technology Research Institute Message transmission system and method for roadside equipment
WO2023112377A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 路側機、車両、及び、制御装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269974A (ja) * 2002-03-12 2003-09-25 Denso Corp 交差点通過判定方法及び装置、ナビゲーションシステム、プログラム
JP2005149231A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Toyota Motor Corp 交差点事故防止システム、交差点事故防止装置、交差点事故防止方法、およびプログラム
JP2005234774A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Japan Radio Co Ltd 交通信号無視車両警告装置、及び交通信号無視車両警告・記録装置
JP2007128182A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 車両事故防止装置、車両事故防止システム、車載装置及び車両事故防止方法
JP2009104544A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 車両運転支援システム、運転支援装置、車両及び車両運転支援方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269974A (ja) * 2002-03-12 2003-09-25 Denso Corp 交差点通過判定方法及び装置、ナビゲーションシステム、プログラム
JP2005149231A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Toyota Motor Corp 交差点事故防止システム、交差点事故防止装置、交差点事故防止方法、およびプログラム
JP2005234774A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Japan Radio Co Ltd 交通信号無視車両警告装置、及び交通信号無視車両警告・記録装置
JP2007128182A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 車両事故防止装置、車両事故防止システム、車載装置及び車両事故防止方法
JP2009104544A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 車両運転支援システム、運転支援装置、車両及び車両運転支援方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102042846B1 (ko) * 2018-10-01 2019-11-08 주식회사 서진에스엔티 교통보행 위험 알림 시스템
JP2020197896A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 Polaris合同会社 歩行者及び自転車に対する危険車両警報システム
JP2020197895A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 Polaris合同会社 歩行者及び自転車に対する危険車両警報システム
CN114764978A (zh) * 2021-01-13 2022-07-19 丰田自动车株式会社 信号灯管理系统和信号灯管理方法
JP2022108612A (ja) * 2021-01-13 2022-07-26 トヨタ自動車株式会社 信号機管理システム及び信号機管理方法
JP7409329B2 (ja) 2021-01-13 2024-01-09 トヨタ自動車株式会社 信号機管理システム
CN114764978B (zh) * 2021-01-13 2024-04-23 丰田自动车株式会社 信号灯管理系统和信号灯管理方法
US20230162596A1 (en) * 2021-11-24 2023-05-25 Industrial Technology Research Institute Message transmission system and method for roadside equipment
WO2023112377A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 路側機、車両、及び、制御装置
JP2023088673A (ja) * 2021-12-15 2023-06-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 路側機、及び、暴走車両被害軽減システム
JP7316593B2 (ja) 2021-12-15 2023-07-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 路側機、及び、暴走車両被害軽減システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6385710B2 (ja) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6385710B2 (ja) 信号制御システム
KR101921092B1 (ko) 안전운전 정보제공 가로등 및 그 가로등을 이용한 안전운전 정보제공 시스템
JP6112054B2 (ja) 電子機器、電子機器の制御方法及び電子機器の制御プログラム
JP6361618B2 (ja) 運転支援装置
JP6084598B2 (ja) 標識情報表示システム及び標識情報表示方法
KR101507451B1 (ko) 역주행 차량 방지 시스템
US8666644B2 (en) Drive assistance apparatus
JP4706315B2 (ja) 車両の運転支援システム
JP2007128182A (ja) 車両事故防止装置、車両事故防止システム、車載装置及び車両事故防止方法
JP5768335B2 (ja) 車両の右折時走行支援装置及び右折時走行支援方法
JP2010211297A (ja) 走行支援装置
JP2008293440A (ja) 運転支援装置
KR20120114591A (ko) 가로등을 이용한 교통사고 알림 시스템
JP2008097251A (ja) 渋滞予測装置、運転支援装置、及び運転支援システム
KR101466463B1 (ko) 일체형 통행 위반 경고 시스템
JP2021046182A (ja) 自動運転車
JP2012128714A (ja) 車両用周囲状況監視装置
JP2010211301A (ja) 事故予測通知装置、事故予測通知システム及び車載器
KR101508663B1 (ko) 영상감지를 이용한 교통체계 컨트롤 장치
JP2013061777A (ja) 車両の運転支援装置
JP2010287033A (ja) 運転支援装置
JP2003288696A (ja) 走行支援道路システム
KR20140092451A (ko) 차선이탈 경보장치 및 방법
JP5218174B2 (ja) 車両制御装置及び車両制御システム
JP2014197247A (ja) 車両用歩行者安全装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180619

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6385710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150